8月13日のニュース:最新のFIFAランキングでマレーシアは154位、ケランタンFCがケランタン州サッカー協会の未払い給料問題解決を支援、クラスニキはインドスーパーリーグへ期限付き移籍か

最新のFIFAランキングでマレーシアは154位
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebook上で、最新の8月12日付けFIFAランキングでマレーシアは154位となったことを発表しています。これは前回の153位から順位を1つ下げています。
 前回5月27日付けのFIFAランキング発表以降、マレーシアは国際Aマッチで1勝3敗の成績でした。この結果、ランキング算出の元となるポイントは前回の1040からわずか1ポイント追加の1041しか獲得できず、ランキングが1つ下がっています。
 前回のランキング発表以降、マレーシアは5月29日にバーレーンと国際親善試合を行い0-2で敗れ、その後はFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場し、アラブ首長国連邦には0-4、ベトナムには1-2と敗れ、タイには1-0で勝利しています。
 マレーシアの154位は153位のアフガニスタンと155位のニューカレドニアの間になります。
 なお東南アジア他国のランキングは、東南アジアから唯一、W杯3次予選に進んだベトナムが前回と同じ92位となった一方で、W杯アジア2次予選でマレーシアに敗れたタイは120位(前回より14ランクダウン、29ポイント減)、フィリピンは128位(同3ランクダウン、4ポイント減)、ミャンマーは145位(同6ランクダウン、24ポイント減)、シンガポールは160位(同1ランクダウン、20ポイント減)、インドネシアは174位(同1ランクダウン、7ポイント減)、カンボジアは179位(同5ランクダウン、14ポイント減)、またラオスは186位(同1ランクダウン)、ブルネイは190位(同1ランクダウン)、東ティモールは195位(同1ランクアップ)でいずれもポイント増減なしとなっています。
 またマレーシア女子代表のFIFAランキングは92位で、東南アジア内ではベトナム(32位)、タイ(39位)、ミャンマー(46位)、フィリピン(68位)に続く5位となっています。
 

ケランタンFCがケランタン州サッカー協会の未払い給料問題解決を支援
 Mリーグ2部プレミアリーグのケランタンFCがケランタン州サッカー協会が抱える未払い給料の解決を支援したことをマレーシア語紙ウトゥサンマレーシアが報じています。
 ケランタンFCを運営するTRW社のシャイルズ・セフィ法務担当部長は「ケランタン州サッカー協会は経営破綻していることから、ケランタンFCが協会の負担を軽減するため支援を申し出た。今年5月21日にマレーシアサッカー協会FAM、ケランタンFC(TRW社)、そしてケランタン州サッカー協会の三者で会談し、マレーシア人選手11名と外国籍選手1名に対する給料未払い問題の解決について話し合った。この合計12名の選手への給料未払いがあることについてはケランタンFCの経営権をケランタン州サッカー協会から680万リンギ(およそ1億7700万円)で購入した際には明らかにされていなかったため、FAMはこの未払い給料問題はケランタン州サッカー協会の責任で解決すべきと採決を下した。」と話す一方で、ケランタンFCは当初は分割による支払いを予定していた経営権購入代金680万リンギを一括で支払うことで、ケランタン州サッカー協会がこの未払い給料問題を速やかに解決できるよう支援したと話しています。

クラスニキはインドスーパーリーグへ期限付き移籍か
 帰化選手でコソボ出身のリリドン・クラスニキは、今季開幕前にMリーグ2部JDT IIに加入したものの、出場機会を求めてオーストラリア1部Aリーグのニューカッスルジェッツに期限付き移籍しています。
 モハマドゥ・スマレ(ガンビア)、ギリェルメ・デ・パウラ(ブラジル)に続く、マレーシア人とは血縁関係がない帰化選手第3号となったクラスニキ選手は今年6月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場した代表チームにも招集されましたが、代表戦では目立った活躍はできませんでした。またニューカッスルジェッツでも先発出場機会はなく、最長でも出場時間45分と十分な出場機会が得られないまま、6月30日までとなっていた期限付き移籍の期限を終えました。
 JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下はこのクラスニキ選手の今後についてタイリーグのクラブへの期限付き移籍について述べたこともありましたが、タイリーグのトランスファーウィンドウ期間が8月17日までとなっている一方で、タイリーグのクラブからは正式なオファーが出されていないことをスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じていることから、今度はインドスーパーリーグへ期限付き移籍の噂が出ています。
 サッカー専門サイトのヴォケットFCによれば、インドの英字紙タイムズオブインディアのマーカス・マーグルハオ記者がマレーシアから来る選手がアセアン東南アジア外国籍選手枠で獲得されると述べたことがその出どころとなっているようですが、マーカス記者はクラブ名を明かしていないということです。
*****
 このクラスニキ選手とともにニューカッスルジェッツへ期限付き移籍していたインドネシア出身のシャーリアン・アビマニュは、Aリーグではクラスニキ選手よりも出場機会は少なかったにもかかわらず、先月末に開幕したMリーグ後半戦ではトップチームのJDTの試合に出場しており、クラスニキ選手がMリーグでプレーする可能性は低そうです。

Mリーグ2部プレミアリーグ第18節結果

 8月10日と11日の両日にMリーグ2部プレミアリーグ第18節が開催されました。

2021年8月10日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
サラワク・ユナイテッドFC 1-1 スランゴールFC 2
得点者:スランゴール-サラヴァナン・ティルムルガン(50分)、サラワク-アブドル・ラヒム・アブドル・ラザク(86分)
 後半戦2試合目となった現在、3位のサラワク・ユナイテッドFCはこの試合に勝てば一気に首位となるチャンスがありましたが、5位のスランゴールFC 2を相手に痛恨の引き分けで順位を上げることはできませんでした。

2021年8月11日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 3-1 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:ケランタンFC-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(17分)、ナタナエル・シリンゴリンゴ2(47分、59分)、ケランタンU-アルフセイネイ・ガッサマ(29分)
 同じケランタン州のコタバルを本拠地とする両クラブの「ケランタンダービー」は7位のケランタン・ユナイテッドが8位のケランタンFCに敗れ、順位が入れ替わっています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場しましたが、本山雅志選手はベンチ入りしませんでした。

2021年8月11日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 2-2 JDT II
得点者:PDRM-ナビル・アフマド・ラトピ(35分)、鈴木ブルーノ(51分)、JDT-ガブリエル・ニステルローイ2(30分、69分)
 後半戦はここまで鈴木ブルーノ選手がゴールした試合は全て勝利してきたPDRM FCでしたが、この試合はガブリエル・ニステルローイの2ゴールで引き分け。もたつく上位チームとの差を詰めることができませんでした。
 今季チームトップとなる5ゴール目を決めたPDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。またJDT IIの廣瀬慧選手も先発して67分に交代しています。

2021年8月11日@スルタン・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 0-0 ペラFC II
得点者:なし
 2試合連続でエースのジョーダン・ミンターを欠いたトレンガヌFCは無得点の引き分けに終わりましたが、今節試合のなかったヌグリスンビランFCと勝点で並んだものの得失差で上回り、今季初の首位に浮上しています。
 トレンガヌFC IIの渡邉将基選手はこの試合ではベンチ入りしませんでした。

*8月11日にサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で予定されていたクチンシティFC対FAM-MSNプロジェクト戦は、チーム内で新型コロナ陽性者が見つかったクチンシティFCが隔離期間中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第18節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC1678129131629
2NS1585223111229
3SU1484225101528
4JDT1575329141526
5SEL165742318522
6PDRM166461718-122
7KEL166371820-221
8KU166282124-320
9PRK153581128-1714
10KCH10244912-310
11FAM1603131148-373
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第18節はヌグリスンビランFCの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第18節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)14
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)12
3ガッサマ・アルフセイネイ(KU)10
4ウチェ・アグバ(SU)9
5ジョージ・アトラム(SEL)8
アライン・アコノ(NS)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第17節結果

 8月7日と8日の両日にMリーグ2部プレミアリーグ第17節が開催されました。なお1部スーパーリーグは次節第19節が8月13日と14日と1週間後に開催されますが、プレミアリーグの次節第18節は8月10日と11日に予定されています。

2021年8月7日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッドFC 3-1 ケランタンFC
得点者:サラワク-ウチェ・アグバ2(5分PK、69分)、テイラー・リガン(11分)、ケランタン-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(32分PK)

2021年8月7日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 2 0-1 ペラFC II
得点者:ペラ-カイルル・シャフィク・ムスタファ(11分)

2021年8月7日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
JDT II 5-1 FAM-MSNプロジェクト
得点者:JDT-ダリル・シャム(14分)、フェルナンド・ロドリゲス2(20分、90分)、チア・ルオファン(35分)、ムハマド・ウバイドゥラー・シャムスル・ファズリ(59分OG)、FAM-アズハド・ハラズ・アルマン(80分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発して65分に交代しています。

2021年8月8日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 2-1 トレンガヌFC II
得点者:PDRM-ナビル・ラトピ(49分)、鈴木ブルーノ(80分)、トレンガヌ-シャフィク・イスマイル(12分)
 前々節のFAM-MSNプロジェクト戦で左足を負傷し前節はベンチ入りしなかったたリザラス・カイムビのケガが骨折と判明したPDRM FCと、リーグ得点王を独走するジョーダン・ミンターをケガで欠くトレンガヌFC IIの対戦となったこの試合は、昨季はトレンガヌFC IIでプレーした鈴木ブルーノの2試合ぶりとなる今季4つ目のゴールが決勝点となり、トレンガヌFC IIに勝利しています。この結果、PDRM FCは6位に浮上、マレーシアカップ出場に近づきました。一方、この試合に勝てば今季初の首位となったトレンガヌFC IIですが、今季初黒星を喫しています。
 トレンガヌFC IIの渡邉将基選手とPDRM FCの鈴木ブルーノ選手はいずれも先発してフル出場しています。

*8月8日にサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で予定されていたクチンシティFC対ヌグリスンビランFC戦は、チーム内で新型コロナ陽性者が見つかったクチンシティFCが隔離期間中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第17節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS1585223111229
2TFC1577129131628
3SU138322491527
4JDT1474327121525
5SEL155642217521
6PDRM156361516-121
7KU156272021-120
8KEL155371519-418
9PRK153471128-1713
10KCH10244912-310
11FAM1603131148-373
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第17節はケランタン・ユナイテッドFCの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第17節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)14
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)10
3ウチェ・アグバ(SU)9
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)9
5ジョージ・アトラム(SEL)8
アライン・アコノ(NS)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト


Mリーグ2部プレミアリーグ第16節結果

 8月3日の4日の両日にMリーグ2部プレミアリーグ第16節が開催されました。新型コロナ感染者発覚で出遅れていたサラワク・ユナイテッドFCが後半戦初登場となりましたが、今季無敗のトレンガヌFC IIに敗れて3位に後退、勝利したトレンガヌFCが2位に浮上しています。

2021年8月3日@スルタン・イスマイル・ナスルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 1-0 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ジョーダン・ミンター(20分PK)
 トレンガヌFC IIは20分、サラワク・ユナイテッドFCのGKシャービニー・アラウィーに自身が倒された得たPKをリーグ得点王のジョーダン・ミンターが決め、 開幕からの無敗記録を14に伸ばすとともに、リーグ2位に浮上しています。
 後半戦開幕となった7月25日のペラFC II戦前の検査で新型コロナウィルスの陽性反応者が出たサラワク・ユナイテッドはこの試合が後半戦の開幕戦となりましたが、後半戦を白星でスタートできませんでした。
 トレンガヌFC IIの渡邉将基選手は先発出場して69分に交代しています。

2021年8月4日@UITMスタジアム(セランゴール州シャーアラム)
FAM-MSNプロジェクト 0-0 ヌグリスンビランFC
得点者:FAM-アズハド・ハラズ・アルマン(67分)、ヌグリスンビラン-アライン・アコノ(11分)、ザクアン・アドハ(55分)

2021年8月4日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 0-2 JDT II
得点者:モハマド・イルファン・ファザイル(70分)ダリル・シャム・K・K・ジョージ(90+1分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年8月4日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッドFC 2-2 スランゴールFC2
得点者:ケランタン-ザフアン・アゼマン(33分)、アルフセイネイ・ガッサマ(55分)、スランゴール-アレクサンダー・アグヤクワ(70分)、サラヴァナン・ティルムルガン(87分)
 前々節第14節には試合終了後にアルフセイネイ・ガッサマがチームメートのザフアン・アゼマンを殴り、レッドカードが出される事態になったケランタン・ユナイテッドFCですが、この試合ではチームに謝罪したガッサマ選手と謝罪を受け入れたアゼマン選手が揃ってゴールを決めています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場し、本山雅志選手は73分に交代出場し、試合終了までプレーしています。

*8月4日にサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で予定されていたクチンシティFC対PDRM FC戦は、新型コロナ陽性者が見つかったクチンシティFCが隔離中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第16節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS1585223111229
2TFC1477028111728
3SU127322181324
4JDT1364322111122
5SEL145632216621
6KU156272021-120
7KEL145361416-218
8PDRM145361315-218
9KCH10244912-310
10PRK142471028-1810
11FAM1503121043-333
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第16節はケランタンFCの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第16節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)14
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)10
3ウチェ・アグバ(SU)9
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)9
5ジョージ・アトラム(SEL)8
アライン・アコノ(NS)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第15節結果

 今節の勝利でヌグリスンビランFCが試合のなかったサラワク・ユナイテッドFCを抜いて首位に浮上しています。一方で1部昇格を目指すケランタンFC、ケランタン・ユナイテッドFCが敗れ、PDRM FCは引き分けるなど上位との差が開いてきています。

2021年7月31日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 5-0 ペラFC II
得点者:ヌグリスンビラン-ナスルラー・ハニフ・ジョハン(20分)、N・ジャヴァビラリアン(33分)、アライン・アコノ(41分)、フランシス・コネ(45+1分)、モハマド・ザクアン・アドハ(82分)

2021年7月31日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 0-2 トレンガヌFC II
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(8分)、 ワン・モハマド・ファズリ・ワン・ガザリ(79分)
 得点王を独走するジョーダン・ミンターのゴールなどケランタンFCとの「東海岸ダービー」に勝利したトレンガヌFCが開幕からの無敗記録を13試合まで伸ばしています。
 渡邉将基選手は57分から交代出場し、試合終了までプレーしています。
 

2021年8月1日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州州ラーキン)
JDT II 3-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:JDT-フェルナンド・ロドリゲス2(15分、62分)、ムハマド・アリフ・アブドル・ムタリブ(85分)
 ケランタン・ユナイテッドFCの本山雅志、深井脩平、谷川由来の3選手はいずれも先発してフル出場しています。
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年8月1日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-0 MSN-FAM プロジェクト
得点者:なし
 3戦連発の鈴木ブルーノ選手が久しぶりに先発に復帰したPDRM FCでしたが、鈴木選手の4戦連発はならず、またチームも今季未勝利の最下位チームを相手にいたい引き分けとなっています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発フル出場してます。

*7月31日にサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で予定されていたクチンシティF対サラワク・ユナイテッドFC戦は、新型コロナ陽性者が見つかったクチンシティFCが隔離中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第14節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS1475221101126
2TFC1367027111425
3SU117312171424
4SEL135532014620
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5KU146171819-119
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7PDRM145361315-218
8JDT114431711616
7KU125161416-216
9KCH10244912-310
10PRK132471026-1610
11FAM130311941-323
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第15節はスランゴールFC 2の試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第15節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)13
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)10
3ウチェ・アグバ(SU)9
4ガッサマ・アルフセイネイ(KU)8
ジョージ・アトラム(SEL)8
6アライン・アコノ(NS)7
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第14節結果

2021年7月27日@スルタン・イスマイル・ナスルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 1-0 ヌグリスンビランFC
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(66分)
 新型コロナの感染者が見つかった首位のサラワク・ユナイテッドは前節、今節と試合がありませんでしたが、その2節で首位との差を詰めたかったヌグリスンビランはこの2試合を1分け1敗と勝点差1しか積めることができず、逆に3位のトレンガヌFC IIとは勝点差1まで迫られています。
 この試合の勝利で今季無敗記録を12試合と伸ばしたトレンガヌFC Iiの渡邉将基選手は今季2度目のこの試合はベンチ入りしませんでしたが、これは4月6日のペラFC II以来、今季2度目です。

021年7月27日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
MSN-FAM project 0-1 スランゴールFC 2
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(60分)

2021年7月28日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 0-4 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:ケランタン-シャールル・アズワリ・イブラヒム(9分)、アルフセイネイ・ガッサマ2(19分、22分)、モハマド・カイユム・マルジョニ(46分)
 ケランタン・ユナイテッドFCが3試合ぶりの勝利。しかも今季最多の4ゴールを挙げて、順位を7位から5位へと上げてます。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場ています。また本山雅志選手はこの試合はベンチ入りしませんでした。

2021年7月28日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 1-2 PDRM FC
得点者:ケランタン-マリオ・アルケス(49分)、PDRM-リザラス・カイムビ(26分PK)、鈴木ブルーノ(83分)
 この試合も途中出場ながら3試合連続で今季3得点目となる鈴木ブルーノ選手のゴールが決勝ゴールとなり、順位を1つ上げて7位となっています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は59分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

*7月28日に予定されていたクチンシティFC対JDT II(サラワク州立スタジアム-サラワク州クチン)は、クチンシティFCの選手数名が検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第14節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS136521610623
3TFC1157025111422
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5KU136161816219
6KEL135351414018
7PDRM135261315-217
8JDT114431711616
7KU125161416-216
9KCH10244912-310
10PRK122461021-1110
11FAM130211941-322
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第14節はサラワク・ユナイテッドの試合がありませんでした。


2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第14節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)12
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第13節結果

 いよいよプレミアリーグ後半戦開幕!と盛り上がるはずでしたが、日本人対決カードだった鈴木雄太選手が所属するクチンシティFC対渡邉将基選手が所属するトレンガヌFC II、そしてサラワク・ユナイテッドFC対ペラFC IIの2試合が新型コロナ感染者発覚により延期となってしまいました。

2021年7月24日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 2-1 FAM-MSNプロジェクト
得点者:ケランタン-クリストス・インツィディス(55分)イスマイル・イブラヒム(90+1分)、MSN-アズハド・ハラズ・アルマン(55分)

2021年7月24日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 0-0 スランゴールFC2
得点者:なし

2021年7月25日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 1-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:PDRM-鈴木ブルーノ(78分)
 途中出場の鈴木ブルーノ選手が2戦連続となる今季2つ目のゴールが決勝ゴールとなり、8位のPDRM FCが7位のケランタン・ユナイテッドFCに勝利、勝点差2と肉薄しています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場ています。また本山雅志選手は58分から交代出場し最後までプレーしています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は76分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

*7月24日に予定されていたクチンシティFC対トレンガヌFC IIと7月25日予定されていたサラワク・ユナイテッドFC対ペラFC II(いずれも会場はサラワク州立スタジアム-サラワク州クチン)では、クチンシティFCとサラワク・ユナイテッドFCの選手数名が試合前の検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第13節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS12651169723
3TFC1147024111319
4KEL125341312118
5SEL124531914517
6JDT114431711616
7KU125161416-216
8PDRM124261114-314
9KCH10244912-310
10PRK102451017-710
11FAM120210940-312
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第13節は廣瀬慧選手が所属するJDT IIの試合がありませんでした。


2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第13節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)11
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

7月22日のニュース:Mリーグ後半戦を勝手に予測(2部プレミアリーグ編)

 W杯アジア2次予選やAFCチャンピオンズリーグなどにより、Mリーグは5月8日より中断していましたが、いよいよ今週土曜日7月24日から再開されます。そこで今回と次回はボラセパマレーシアJPがその後半戦を勝手に予測してみます。1回目の今回はMリーグ2部プレミアリーグ編です。

 例年より1チーム少ない11チームが参加している今季のプレミアリーグは今週土曜日の第13節から後半戦が始まり、10月24日と25日に予定されている最終節第22節までのおよそ3ヶ月で、各クラブは平均10試合を行います。プレミアリーグ現在の順位表は以下の通りです。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第12節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS11641169722
3TFC1147024111319
4JDT114431711616
5SEL114431914516
6KU115151415-116
7KEL114341111015
8PDRM113261014-411
9KCH10244912-310
10PRK112451017-710
11FAM10028732-252


項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

 開幕前には代表FWのノーシャルル・イドラン・タラハ、昨季はスランゴールFCで主将を務めたテイラー・リガンなどプレミアリーグでもトップクラスの補強を行なったサラワク・ユナイテッドFCがプレミアリーグ前半戦では2位には勝点差2をつけて首位で折り返しています。ただし前半戦終盤には給料未払い問題が表面化、さらに今季開幕前に契約解除した前監督への給料未払いにより一時はFIFAにより新戦力獲得禁止処分なども出されるなどクラブ運営上の問題が噴出しています。また、それが原因かどうかは不明ですが、前半戦終了後のトランスファーウィンドウ期間には他チームが新戦力を獲得する一方で、目立った補強は行わないままま後半戦に臨みます。取りこぼしをしなければ2部プレミアリーグの上位2チームに与えられる1部スーパーリーグへの自動昇格権を獲得できそうですが、再び給料未払い問題が再燃すれば選手のモチベーションへの影響は必至です。
*****
 なおサラワク・ユナイテッドは日本人FW兼右ウイングのユウタ選手の獲得を公式Facebookで発表していますが、中断期間中に行われた練習試合に出場しておらず、本名や経歴などの詳細は不明です。(以下はサラワク・ユナイテッドFCの公式Facebookより。)

 サラワク・ユナイテッドFCを勝点差2で追うヌグリスンビランFCは、リーグ中断中のトランスファーウィンドウ期間中に、前半戦11試合で6ゴールのFWアライン・アコノ以外の3名の外国籍選手を入れ替えるなど、積極的な補強を行なっています。昨季2020年シーズンには当時プレミアリーグだったKLに在籍して10試合で7ゴールを挙げたFWフランシス・コネ(トーゴ)、2019年から2シーズンの間スーパーリーグのPJシティFCでもプレーした攻撃的MFペ・ボムグン(韓国)といったMリーグ経験者を補強しただけでなく、インドネシアでのプレー経験が長いことからマレーシア語に類似するインドネシア語でコミュニケーションが取れるというDFアルトゥール・クーニャ(ブラジル)を獲得して1部昇格はもちろん、2部優勝を目指す意欲を見せる補強を行なっています。リーグ2位ながら総得点はリーグ5位の16点(11試合)で、その内、アコノが6点、FWザクアン・アドハとMF R・バラトクマルがそれぞれ4点とこの3選手以外は得点ができていないことから、長身FWコネ選手の獲得によって攻撃の選択肢が増えることになりそうです。

 順当に行けば、この2チームがプレミアリーグの上位2チームに与えられる来季2022年シーズンの1部スーパーリーグ自動昇格権獲得の最有力候補です。現在3位トレンガヌFC II、4位JDT II、5位スランゴールFC2はいずれも1部スーパーリーグでトップチームがプレーしているセカンドチームであることから、上位2位以内に入っても1部自動昇格権を得ることができず、これらのチームが上位2位以内に入った場合は次点のチームが1部に昇格します。
 しかし優勝争いという点では今季ここまで11試合無敗の3位のトレンガヌFC IIも候補のうちの一つです。2019年シーズンは3位と勝点差3で4位、昨季2020年シーズンは優勝したペナンFCと勝点差4の2位と例年、優勝争いに絡んでくるトレンガヌFC IIは、今季も2位とは勝点差3、首位のサラワク・ユナイテッドFCとは勝点差5の両チームに迫っています。しかも今季開幕からは怪我人が多発したトップチームのトレンガヌFCでプレーし、トレンガヌFC IIではわずか5試合の出場ながら11ゴールを挙げているFWジョーダン・ミンターが常時プレーすることで、リーグトップの24得点(11試合)という攻撃力にはさらに磨きがかかりそうです。

 4位のJDT IIは、開幕時の主力で本来ならトップチームでプレーすべきFWアキヤ・ラシドやFWアフィク・アフマドらがトップチームに合流し、また出場機会を求めてMFゲイリー・スティーヴェン・ロバットらがMリーグの他のクラブへ期限付き移籍するなど、戦力の低下が予想される一方で、オーストラリア1部Aリーグのニューカッスルジェッツへ期限付き移籍させていたMFシャヒラン・アビマニュを呼び戻し、英国1部ウルヴァーハンプトンFC U23からマレーシア人の親を持ち、マレーシア人選手として登録可能なMFナサニエル・シオを獲得するなど不足される戦力の補強は行なっており、侮れない存在です。
 また5位のスランゴールFCは、やはり前半戦途中から若手選手をトップチームに昇格させながらも、さらに若手を育てながら勝つことを目指しており、ガーナのアグラライオンズFCからはチームとしては3人目となる20歳のMFアレックス・アギャクワを期限付き移籍で獲得し、後半戦も「育てながら勝つ」方針を貫きそうです。

 上記のように現在3位から5位までのチームには自動昇格権がないため、サラワク・ユナイテッドFCとヌグリスンビランFCに続く昇格候補はいずれもケランタン州に本拠地を持つ6位ケランタン・ユナイテッドFCと7位のケランタンFCとなります。しかし勝点16で並ぶ両チームは、2位のヌグリスンビランFCは勝点差6、首位サラワク・ユナイテッドFCとは勝点差8となっており、両チームとも残り9試合中、上位と直接対決の機会はケランタン・ユナイテッドFCがヌグリスンビランFCと1試合、ケランタンFCがサラワク・ユナイテッドFC、ヌグリスンビランFCとそれぞれ1試合ずつ残しているものの、その試合に勝っても順位を逆転することはできず、上位の取りこぼしに期待せざるを得ない状況です。
 6位のケランタン・ユナイテッドFCは、クチンシティFCから移籍してきたMF谷川由来、日本から獲得したDF深井脩平、そして元日本代表のMF本山雅志の日本人トリオに加え、昨季はクチンシティFCを指揮した東山晃監督が就任するなど日本色を全面に打ち出して今季に臨んだものの、ここまでは5勝1分5敗と今一つ波に乗り切れず、リーグ中断期間中には突如、東山監督と昨季監督を務めたナズルレルワン・マクモル テクニカルディレクターの役割を交換する荒療治に出ましたが、果たしてこれが吉と出るのか、凶と出るのかが見ものです。
 7位のケランタンFCは、新たなオーナーとなったノリザム・トゥキマン氏が去る者は追わずと、開幕前に若手有望選手が隣接するトレンガヌ州のトレンガヌFCへの移籍を容認するなど、開幕前から戦力不足で上位進出は難しいことが予想されていましたので、7位は順当な順位でしょう。度々メディアに登場するノリザム オーナーの言動を見る限りでは、今季はチームとしての環境を整え、土台を作る時期、また来季の1部スーパーリーグ昇格を目指しているわけではなさそうな印象です。実際にリーグ中断期間に積極的な補強を行わなかったことからも、優勝を目指すのは来季以降、となりそうです。

 鈴木ブルーノが在籍する8位PDRM FCと鈴木雄太が在籍する9位クチンシティFCにとっては、いずれも開幕から10試合で2勝と苦しい試合が続いた前半戦でした。リーグ中断期間中のトランスファーウィンドウ期間中もPDRM FCはマレーシア人選手を獲得するも外国籍選手の入れ替えを行わず、一方のクチンシティFCは昨季は3部でプレーしたFWイジェジェ・マイケルをFWブライアン・ジョーンズに代えて獲得しただけで、両チームは後半戦も前半戦同様の厳しい環境は変わらなそうです。
 そしてこの2チームにとって脅威となりそうなのは、10位のペラFC IIです。開幕時は外国籍選手0でリーグに臨み、前半戦を2勝で終えると、トランスファーウインドウ期間中にはFWセルヒオ・アグエロを1部スリ・パハンから期限付き移籍で獲得した他、昨季はシンガポールでプレーしたMFチャーリー・マシェル 、そしてFWジスラン・ゲサンを獲得し、前半戦の未消化試合となった7月17日のケランタンFC戦では1-1で引き分けるなど、後半戦では台風の目となりうるチームとなっています。
 10試合を終えた時点で2分8敗とまだ勝ち星がない11位のFAM-MSNプロジェクトは、2024年パリオリンピック予選のためにU20年代の選手に経験を積ませるためのリーグ参戦という謳い文句でしたが、あまりにも弱すぎてその目的が達成できているのかどうかは不明です。またマレーシアサッカー協会FAMが今年10月のAFC U23W杯予選にU20代表を派遣すると発表しており、その代表合宿に果たして何名の選手がこのFAM-MSNプロジェクトから招集されるかに注目です。もし、誰も招集されないとしたら…やはりリーグ戦の頭数合わせの即席チームというリーグ参戦時の批判がFAMに向けられる可能性もあります。

 

7月16日のニュース:今季Mリーグ1部前半戦は2000万人以上がオンラインでライブ観戦、FAMのテクニカルディレクターがU20代表のAFCU23アジアカップ予選派遣について説明、JDT IIからマラッカUへ期限付き移籍のロバットが抱負を語る

今季Mリーグ1部前半戦は2000万人以上がオンラインでライブ観戦
 7月24日より再開まで10日を切り、Mリーグ各クラブは練習試合をこなすなど準備に余念がありませんが、Mリーグを運営するMFLは今季ここまでのMリーグ1部スーパーリーグの試合のライブ視聴者数が2100万人を越えていると公式サイトで発表しています。
 今年3月5日に開幕したスーパーリーグは5月9日に行われた第13節まで78試合が行われていますが、これらの試合を放映した国営放送RTM、MFLのスポンサーUnifi社の有料スポーツチャンネル、そして同社が運営する無料YouTubeチャンネルを合わせるとそのライブ視聴査数が2181万4979人となっていることをMFLの公式サイトが発表しています。
 さらにYouTubeでの録画視聴者数は、5月30日までの時点で4983万8140人とということです。なおUnifiの無料YouTubeチャンネルでは、今季のスーパーリーグ全試合の観戦が可能になっています。
 この他、中継された78試合中、ライブ視聴者が最も多かった節は第11節で6試合合計230万7698人、また最も視聴者が多かった試合は4月24日の第10節JDT対トレンガヌFC戦(スルタン・イブラヒムスタジアム、ジョホール州イスカンダルプテリ)で69万8341人が視聴したということも発表されています。
 このように様々なプラットフォームで視聴可能な1部スーパーリーグに対し、2部プレミアリーグについてMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、プレミアリーグの各クラブには7月24日から再開される後半戦ではソーシャルメディアやストリーミングによる配信が許可されたことを明らかにしています。
 またMリーグ前半戦は4月2日の第6節から感染者拡大による無観客措置が取られた5月9日の第12節までは、首都圏など一部地域を除いて定員の10%から25%の条件付きながらスタジアムでの観戦も可能でしたが、この期間中はスーパーリーグとプレミアリーグ合わせて観戦可能だった41試合では6万2318人の有料入場者数を集め、その内。4月9日の第8節クダ・ダルル・アマンFC対トレンガヌFC戦(ダルル・アマンスタジアム、クダ州アロースター)が最大の5941人の有料入場者を記録したということです。

FAMのテクニカルディレクターがU20代表のAFCU23アジアカップ予選派遣について説明
 マレーシアサッカー協会FAMのオン・キムスイ テクニカルディレクター(TD)は、現在のU20代表の2024年パリオリンピックの予選突破に向けた計画の中心人物の1人ですが、このたび、英字紙ニューストレイトタイムズの取材に応じ、自身の考えを明らかにしています。
 FAMは今年10月に開催されるAFC U23アジアカップ2022年大会(旧U23選手権)予選にU23代表ではなく、U20代表を派遣することを発表しましたが、これに対しては現在のU23代表の育成が等閑(なおざり)になるなど否定的な反応が出ています。
 こういった声に対し、前回2020大会予選にU23代表監督として臨みながら本戦出場を果たせなかったオンTDは、その成功が100%保証されるわけではないとはしながらも、自身の経験に基づき「選手が共に過ごす時間が長くなれば長くなるほど、より好ましい結果を生み出す可能性は高い」と考えていると話しています。
 「今年2021年から選手たちが一緒にプレーすれば、彼らは様々なレベルの大会に出場することができる、オリンピック予選突破について最優先されるのは現在のU20代表である。U20代表がAFCU23アジアカップの予選を突破することは容易ではないが、上の年代の選手たちと対戦する貴重な機会をチームとして活用したい。」と話すオンTDは、現在のU23代表の選手についていも(チーム参加の)扉は完全に閉じられたわけではない、とも述べ、将来的にはU23代表選手の参加に含みを持たせる発言をしています。
*****
 2020年大会予選では、中国と引き分け勝点で並びながら得失差で本戦出場を逃したU23代表からはサファウイ・ラシド、アキヤ・ラシど、シャマー・クティ・アッバ(以上JDT)、シャミ・サファリ(スランゴールFC)、ドミニク・タン(タイ1部ポリス・テロFC)の5選手がFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場した代表に選ばれています。U23代表はフル代表への選手を供給する場でもあると思うのですが、このU23代表年代を冷遇すると、それは代表教科にも悪影響が出る可能性があります。またフル代表ではルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)、アリフ・アイマン(JDT)らU20代表候補選手がいますが、フル代表レベルの彼らをパリオリンピック予選までU20代表に縛り付けてしまうのも、むしろ彼らの成長の芽を摘んでしまいかねないような気がします。U23代表にU20代表の有望選手を加えたチーム編成で、U23アジアカップ本戦出場を目指し、本戦でアジアの強豪との試合を経験する方が遥かに代表強化につながるような気がします。

JDT IIからマラッカUへ期限付き移籍のロバットが抱負を語る
 各年代代表だけでなくフル代表の経験もあるJDT IIの守備的MFゲイリー・スティーヴン・ロバットがマラッカ・ユナイテッドFCへ期限付き移籍しましたが、MFLの公式サイトではこのロバット選手を特集しています。
 今季は開幕からMリーグ1部スーパーリーグの覇者JDTのセカンドチームで、Mリーグ2部プレミアリーグのJDT IIでプレーしてきたロバット選手は、代表キャップ数11の28歳です。豊富な運動量が売り物のロバット選手が期限付き移籍したマラッカ・ユナイテッドFCは3勝5分5敗でリーグ11位と降格圏にいるチームです。
 そんなチームに今季2度目のトランスファーウィンドウ期間に期限付き移籍したラバット選手は後半戦開幕初戦となる7月25日の第14節スリ・パハンFC戦を重要な試合と考えているとブル生に語っています。
 「まず自分がやらなければならないことは、ザイナル・アビディン・ハサン監督に対して自分がチームの戦力になることを証明することだ。より多くの試合出場時間を求めての移籍してきたことは事実だが、チームメートからも信用を得なければならないことも分かっている。スリ・パハンFC戦で出場機会が与えられれば、自分がどのくらいチームのために献身的にプレーできるかを見せたい。」と述べるラバット選手は、マラッカ・ユナイテッドFCを降格圏から脱出させることが自分に課せられた使命であるとも話しています。

7月6日のニュース:AFCカップ東南アジアゾーンは中止に、未払い給料完済が来季のクラブライセンス発給の条件-MFL

AFCカップ東南アジア地区は中止に
 アジアサッカー連盟AFCは公式サイト上で、新型コロナウィルス感染拡大により開催できないAFCカップ予選については中止とすることを発表しています。
 AFCの大会運営委員会は会合を開き、AFCが主催するAFCチャンピオンズリーグACLとAFCカップの日程及びフォーマット変更を発表し、ACL西地区は10月16日と19日に、東地区は10月17日と20日にそれぞれ準々決勝と準決勝を行うことや、決勝も従来のホームアンドアウェイ方式から1試合方式に変更して11月22日に開催することを発表しています。なお、決勝の会場は西地区に所属する各国サッカー協会からの立候補を求めるとしています。
 またAFCカップについては、既に予選が行われている組はそのまま予定通り開催する一方で、現在も集中開催地が未定の予選組は中止が決定されています。具体的には東南アジア(アセアン)地区の予選H組とI組だけがいまだ試合を行えていないことから、アセアン地区の予選の中止が決定したことになります。昨季Mリーグ2位のクダ・ダルル・アマンFCと3位のトレンガヌFCはそれぞれ、AFCカップの予選H組とI組で予選を戦う予定でしたが、集中開催地として当初、立候補していたシンガポールが新規感染者数の拡大により開催地を返上し、その後は開催地が決まっていませんでした。
 今回の発表では、この他に来季2022年のACL、AFCカップとも今季同様に、予選は集中開催、ノックアウトステージは決勝まで全試合が1試合の試合フォーマットで行われることも明らかにされています。

未払い給料の完済来季のクラブライセンス発給の条件-MFL
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは未払い給料問題を抱えるMリーグクラブに対し、速やかに問題が解決されない場合、来季2022年シーズンのクラブライセンスを発給しないとしています。
 現在Mリーグは来季のクラブライセンス申請期間中ということでが、MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは「MFLは給料未払い問題解決に真剣に取り組んでいる。例えば給料未払い問題が発覚したペラFCに対しては、問題が解決されなければ今年2度目のトランスファーウィンドウ期間の新規選手獲得を禁じる警告を出したが、これに対してペラFCは直ちに未払い給料を支払った。Mリーグクラブの民営化が行われた現在は、(従来の州サッカー協会ではなく)各クラブ自体が未払い給料を支払う義務を負っているが、民営化が実現したことにより未払い給料問題の件数は例年より少なくなっている。」と話しています。
 また来季のクラブライセンスについては、合計18クラブがMリーグでプレーするためのクラブライセンスを申請中であると述べたアブドル・ガニCEOは、その内、JDT、マラッカ・ユナイテッドFC、PJシティFC、ペラFC、クダ・ダルル・アマンFC、スランゴールFC、ペナンFC、トレンガヌFC、UITM FC、KLシティFC(以上Mリーグ1部)とサラワク・ユナイテッドFC(Mリーグ2部)の11クラブがAFCライセンスも併せて申請していることも明らかにしています。
 ただしサラワク・ユナイテッドFCは2ヶ月分の給料未払いが発生しているとして、来季のクラブライセンス発給のためには8月末までにこの問題を解決する必要があると記事では述べられています。
*****
 現段階で18クラブが来季のMリーグクラブライセンスを申請していると記事には書かれていますが、現在のMリーグは1部と2部を合わせると24チームで構成されています。その内、JDT、トレンガヌ、スランゴール、ペラは2部でセカンドチームがプレーしており、また今季は数合わせ的にMSN -FAMプロジェクトチームが2部に参加していることから、Mリーグ1部と2部は実質的には19クラブとなっています。となるとこの19クラブの内、1クラブだけが未だ来季のクラブライセンス申請を行っていないことになります。