10月20日のニュース:マレーシアカップ準決勝で偽造チケットが見つかる、ケランタン州サッカー協会のアドバイザーに現職国防大臣が就任

マレーシアカップ準決勝で偽造チケットが見つかる
 10月19日にクダ州アロースターで行われたマレーシアカップ 準決勝のクダFA対パハンFAの試合前に偽造チケットが見つかったこと英字ニューストレイトタイムズ電子版が伝えています。
 偽造チケットは、本物のチケットと比べると紙質が違っているものの、セキュリティー用のホログラムやチケット裏側にマレーシアフットボールリーグMFLのロゴが印刷されている一方で、ロゴ自体はMFLの古いロゴが使われていたようです。
 試合前日にファンによってクダ州サッカー協会に持ち込まれた偽造チケットは、オープンスタンドへの入場が可能なチケットで15リンギ(およそ390円)で売られていたということですが、準決勝のオープンスタンチケットは売り出しから数時間で売り切れとなっていたということで、準決勝当日には入場口で厳格なチケットのチェックが行われ、またクダFAは警察に被害届を出したことなどが記事では述べられています。

ケランタン州サッカー協会のアドバイザーに現職国防大臣が就任
 マレー語紙ブリタハリアン電子版では、現職のモハマド・サブ国防大臣がクランタン州サッカー協会KAFAのアドバイザーに就任したことが報道されています。
 現在は与党連合の希望同盟所属構成党の国民信任党党首を務めているサブ氏ですが、1990年代にはケランタン州選出の全マレーシア・イスラム党PAS所属の国会議員として2期務めた経験を持っており、クランタン州では知名度もある人物です。
 外国籍選手のシーズン途中での全員解雇や給料未払い問題など、このブログでも何度か取り上げてきたKAFAの厳しい財政状況は、その運営資金を州政府頼りとすることが限界に来ていることによります。現政権の閣僚がアドバイザーになることで、KAFAへの信用が増し、スポンサーが獲得へ繋がる可能性が高くなるだろうとこの記事はまとめています。
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 全マレーシア・イスラム党PASは、クルアーンやスンナといったイスラム法源に基づく「マレーシア・イスラム国家」を設立を党是とし、クランタン州やトレンガヌ州といったマレー半島東海岸の保守的な地域から大きな支持を得ている超イスラム政党です。このPASが州政府与党のクランタン州では、イスラム教に基づき金曜日が公休日であり、その前日の木曜日も多くの学校、企業が全休となっているなど、マレーシアの他の地域と一線を画している地域でもあります。

マレーシアカップ準決勝第1戦の結果まとめ

今季2019年最後のカップ戦マレーシアカップはいよいよ準決勝。その第1戦が、10月19日にジョホール・ダルル・タクジムJDTとクダFAのホームで行われました。なお、準決勝第2戦は、10月26日にスランゴールFAとパハンFAのホームで開催されます。

JDT2-1スランゴールFA
得点者:JDT-シャフィク・アーマド(15分)、レアンドロ・ヴァレスケス(49分)、スランゴールFA-イフェダヨ・オルセグン(17分)
 代表でも絶好調のシャフィク・アーマドがこの試合でもゴールを決めてJDTが先制しましたが、スランゴールもイフェダヨ・オルセグンがゴール前でDFをかわして巧みなシュートで同点ゴールを決め、前半を終了した試合はレアンドロが決勝ゴールを決めています。
 この試合はJDTのエース、ジオゴが負傷のため先発どころかベンチ入りもできない状況でしたが、FWの位置に入ったシャフィック選手がジオゴ不在を感じさせない活躍でチームを引っ張りました。個人的には、代表でもこのポジションを試してもらいたいのですが、代表のタン・チェンホー監督はこの試合をどう見たでしょうか。
 またスランゴールFAもエンドリックを欠くなど、ベストの布陣ではありませんでしたが、鼠蹊部(そけいぶ)負傷で出場のなかったサンドロ・ダ・シルバが2ヶ月半ぶりの復帰して75分プレーするなど朗報もありました。スランゴールFAのバスカラン・サティアナタン監督も1点を取れたことで第2戦に希望がつながったと述べるなど、悲壮感というよりもむしろ余裕が感じられるコメントがメディア上で見られました。
 ちなみに今季までMFL6連覇中のJDTですが、カップ戦に関してはこの6年間で2016年のFAカップ、2017年のマレーシアカップと2度の優勝にとどまっています。
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 ちなみに来季2020年から新たに建設されたスルタン・イブラヒムスタジアムがホームとなるJDTにとって、この日の試合がタン・スリ・ハサン・ユノススタジアムでの最後の試合となりました。マレーシアフットボールMFL6連覇が始まる前年の2013年からホームとして使われているこのスタジアムは、日本人にとっては、1997年11月16日に日本代表がイラン代表を破ってFIFAワールドカップ初出場を決めたラーキンスタジアムと言えばピンと来る方もいるかもしれませんね。

クダFA3−3パハンFA
得点者:クダFA-フェルナンド・ロドリゲス2(33分、40分PK)、ザクアン・アドハ(90分)パハンFA-ワン・ザハルニザム(14分)、ディクソン・ヌワカエメ(26分)、ノー・アザム・アジー(73分)
 前半で2-0とパハンFAがリードする展開となった試合は、クダFAが2-2と追いつきましたが、ケガのためFIFAワールドカップアジア予選のベトナム戦を欠場した代表MFのノー・アザム・アジーがゴールを決めパハンFAが3-2としました。このままパハンFAが逃げ切るかと思われましたが、途中出場のザクアン・アドハが試合終了直前にゴールを決め、クダFAが辛くも追いついて引き分けとなりました。

10月13日のニュース:チャレンジカップはJDT IIがPK戦の末辛勝、試合後に出されたイエローカード、マレーシア代表主将「11月の2試合で勝点6獲得を目指す」

チャレンジカップはJDT IIがPK戦の末辛勝
 チャレンジカップは、マレーシアフットボールリーグMFLの1部12位と2部の6位以下の合計7クラブが出場する大会で、マレーシアカップに出場できないクラブのために昨年から始まった大会です。フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手がブログの中で「小さなカップ戦」と呼んでいる大会です。
 参加7チームを2つのグループに分け、その上位2チームが準決勝に進み、その勝者が決勝で対戦します。今季2019年の決勝に進んだのはMFL1部のジョホール・ダルル・タクジムJDTのBチームJDT II(リーグ戦2位)と、マレーシア国立大学UKMの大学生を中心としたUKM FC(同9位)でした。
 ホームアンドアウェイ形式で行われる決勝の第1戦はJDT IIのホームで10月4日に開催され、JDT IIが1-0でUKM FCに勝利しています。そして昨日10月12日にUKM FCのホームで行われた第2戦はUKM FCが1ー0で勝利。その後の延長戦でも決着がつかずPK戦となった結果、JDT IIのGKハジック・ナズリが3本のシュートを止める活躍で、JDT IIが6-5でUKM FCを破ってチャレンジカップを獲得しました。
 JDT IIはMFLの新たな規定変更によって、今季はMFL1部のJDTに登録されていたDFファドリ・シャスとFWアーマド・ハズワン・バクリがこの試合の直前に合流しました。代表チームでもプレー経験のある二人が加わったJDT IIでしたが、フルタイムでは0-1と敗戦したものの、結局、このファドリ選手が決勝のPKを決めています。
 UKM FCは昨年の決勝でもトレンガヌFC IIに敗れており、2年連続で涙を飲みました。この勝利でJDT IIは賞金20万リンギ(およそ520万円)を、準優勝のUKM FCは7万5000リンギ(およそ200万円)を獲得しています。
 なお、このチャレンジカップでは、準決勝で敗退したトレンガヌFCのBチーム、トレンガヌFC IIでプレーする鈴木ブルーノ、この日の試合でゴールを決めたUKM FCのマテオ・ロスカム、ミラド・ゼネイドプールの3選手が8ゴールで得点王を分け合っています。
(写真はマレーシアフットボールリーグMFLのFacebookより)

試合後に出されたイエローカード
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選のベトナム戦では、マレーシア代表DFアイディル・ザフアンが試合終了後(!)に、この試合の主審を務めたアリ・ミルザベイギ主審(イラン)からイエローカードを出されるというハプニングがありました。この件について、アイディル選手がGoal. comに真相を語っています。
 試合全体を通して判定に納得できなかったマレーシア代表の選手たちですが、特に疑惑の判定だったのが後半終了間際にDFラヴェル・コービン=オングがベトナムのペナルティーボックス付近で倒された場面の判定でした。このプレーは一見、ファウルのように見えたものの、主審は試合続行を指示しましたが、試合終了のホイッスル後に、この判定に疑問を持ったアイディル選手がこの判定について尋ねようと主審に駆け寄ると、主審は答えずにそのままイエローカードをアイディル選手に出しました。
 これに対してアイディル選手は、自分が主審に駆け寄ったことが原因かも知れないと述べつつも、何も言わずにイエローカードを出した主審の真意はわからないとしています。

マレーシア代表主将「11月の2試合で勝点6獲得を目指す」
 ワールドカップ予選の初戦インドネシア戦の勝利の後、強豪アラブ首長国連邦UAEと接戦の末敗れたマレーシア代表は、ホームでの2試合の後、意気揚々とアウェイのベトナム戦に臨みましたが、結果は0-1の敗戦。3試合で獲得した勝点は3で予選グループ5チームで4位となっています。
 今後の予定はタイ戦(11月14日)、インドネシア戦(11月19日)と再びホームの連戦が控えており、この11月の2試合が非常に重要であると主将でもあるGKファリザル・マーリアスがGoal. comに語っています。
 ノックアウトステージへ進む可能性を残すためには、11月の2試合で勝点6を取ることが必要であり、そのためには特に3試合で5失点の守備陣については、自信を取り戻すことと、集中力が切れるなどここまでのミスの修正が課題であるとし、自らは守備陣とのコミュニケーションの強化を課題に挙げています。
 


 

4月4日のニュース:マレーシアは2022年ワールドカップ予選は1回戦から出場

マレーシアは2022年ワールドカップ予選は1回戦から出場
最新のFIFAランキングが発表となり、マレーシアは2022年のFIFAワールドカップカタール大会のアジア予選で1回戦からの登場となることが確定したとGoal.comが伝えています。
 アジアサッカー連盟AFC所属国のうちFIFAランキング上位34カ国は、アジア予選2回戦から、それより下のランキングの国は予選1回戦から登場することになっていたことから、マレーシアサッカー協会FAMは、今年3月にエアマリンカップを開催し、当時のAFC内でのFIFAランキング34位のシンガポールを破ることで、同35位のマレーシアが入れ替わりで2回戦登場となることを目論んでいましたが、結果は順位逆転どころか、シンガポールに0−1と返り討ちにあってしまいました。エアマリンカップでは、シンガポールよりもFIFAランキングが上のアフガニスタンには勝ちましたが、最新のFIFAランキングでは、シンガポールとの差がそれまでの6ポイントから12ポイントに開いただけでなく、マレーシアのFIFAランキングは1ランク下がって世界168位となってしまいました。
 この結果、マレーシアは4月17日に自国の首都クアラルンプールにあるAFC本部で開催される予選1回戦組合せ抽選で、カンボジア、マカオ、ラオス、ブータン、モンゴルといった国と共にポッド1に入り、ポッド2に入ったバングラディシュ、グアム、ブルネイ、東ティモール、パキスタン、スリランカのいずれかの国と6月6日と11日の日程で開催されるホームアンドアウェイ形式のアジア予選1回戦を戦うことになりました。(最新のFIFAランキングを伝えるFAMのポスト)

3月29日のニュース:エアマリンカップを振り返って(2)大会回顧編

前回からの続きです。
ウルトラス・マラヤのボイコット宣言を受け、マレーシアサッカー協会FAMは、メディアを通じて、事情を説明するとともにファンにボイコットをしないように求めました。またマレーシア代表チームのキャプテンであるモハマド・ザクアン・アドハもボイコットを先導するウルトラス・マラヤを批判し、ファンに来場を求めました。

<3月20日−大会初日>
しかしその説明にも批判にも説得力はなかったようで、ジョホール水道を挟んだマレーシアとシンガポールの試合は、そこにかかる土手道にちなんで「コーズウェイ・ダービー」と呼ばれ、本来ならば両国のファンの注目を集める試合となるはずですが、会場となった90000人収容可能のブキ・ジャリルスタジアムに訪れた観衆は3741人でした。
 3月20日の対戦ではシンガポール代表がマレーシア代表を1-0で破り、決勝進出を決めましたが、81分に唯一の得点を入れたのがシンガポールリーグのホウガン・ユナイテッドに所属するファリス・ラムリでした。このファリス選手は、昨シーズンはマレーシアフットボールMFL1部スーパーリーグのPKNS FCでプレーし、今シーズンもMFL2部プレミアリーグのプルリス・ノーザンライオンズ(プルリスFAのチーム)でプレーすることになっていましたが、このブログで何度も取り上げたプルリスFAの給料未払い問題を受けて、シーズン開幕前に契約を解除し、シンガポールリーグへ復帰していました。(下はシンガポール代表戦の先発メンバー)

この日のもう一つの試合では、就任間もないエルウィン・クーマン監督率いるオマーン代表がアフガニスタン代表を5−0で破り、オマーンはシンガポールとエアマリンカップの優勝戦へ、マレーシアとアフガニスタンは3位決定戦へ進みました。

<3月23日−大会最終日>
3月22日(金)にエアマリンカップの会場となったクアラルンプール市内のブキ・ジャリルスタジアムから20数キロ離れたシャー・アラムスタジアムでは、アジアサッカー連盟AFC U23選手権予選第1日が行われました。エアマリンカップをボイコットしたウルトラス・マラヤもこちらは声を枯らして応援していましたが、マレーシアU23代表とフィリピンU23代表との試合には7600人ほどが観戦にやってきました。ちなみに3月24日(日)のラオスU23戦は9700人、3月26日(火)の中国U23代表戦は26000人が観戦しました。
 一方、エアマリンカップ初日は平日の水曜日だったこともあり、土曜日開催となった大会最終日には初日を超える観衆が予想されましたが、マレーシア代表とアフガニスタン代表が対戦した3位決定戦の観衆は何と1466人でした。ウルトラス・マラヤの影響力かどうかはわかりませんが、少なくとも今回に関してはチケット代の設定をFAMが間違えていたことが証明されてしまいました。
 土砂降りの中で行われた3位決定戦は、マレーシア代表がアフガニスタン代表に2−1で勝利し、3位となりましが、この試合のMOMはこの試合で代表デビューを果たしたファイズ・ナシル(スランゴールFA)でしょう。タン・チェンホー監督はシンガポール戦から大幅にメンバーを入れ替えました。この試合でワントップとなったノーシャルル・イドラン・タラハの後ろで動き回る役割を与えられたファイズ選手は、スランゴールFAでのプレー同様、豊富な運動量と果敢なドリブルでアフガニスタン代表を脅かしました。
 先制したのはアフガニスタン代表でした。31分にMFLパハンFAでプレーしたこともある10番ファイサル・シャイエステがゴールエリアの外から左足で放ったシュートはカーブがかかりそのままゴールへ吸い込まれ、アフガニスタン代表が1-0とリードしました。しかしマレーシア代表も44分、同じ様な位置からファイズ・ナシルがやはり左足のシュートを決めて同点に追いつきました。この後もムハマドゥ・スマレ(パハンFA)や久しぶりの代表復帰となったハディン・アズマン(フェルダ・ユナイテッド)がシュートを放ちますが、得点にはつながりませんでした。しかし84分、ノーシャルル・イドラン・タラハと交代で入ったマシュー・デイビーズのクロスをアフガニスタン代表のアバシン・ライキルがOGし、マレーシアが勝ち越し、そのまま逃げ切りました。(下はアフガニスタン代表戦の先発メンバー)

この試合の後に行われた決勝はオマーン代表とシンガポール代表がそれぞれ得点し1-1となるも、90分で決着がつかずPK戦となった結果、オマーンが5−4でシンガポールを破っています

3月28日のニュース:エアマリンカップを振り返って(1)開催までの騒動編

アジアサッカー連盟AFC U23選手権予選の同時期にひっそり行われたエアマリンカップ。フル代表はいきなりシンガポール代表に破れたものの、最後はアフガニスタン代表に勝って、何とか3位に滑り込みました。今更ながら、このエアマリンカップを、それに関する報道をもとに振り返ってみたいと思います。
 そもそもこのエアマリンカップ開催の目的は、今年から始まるFIFAワールドカップ2022年大会のアジア予選と関係があります。FIFAランキングでアジア34位以上のチームは9月の2次予選から登場しますが、35位以下のチームは6月の1次予選からの登場となりますが、現在のマレーシアのFIFAランキングはそのボーダーであるアジア35位(全体では167位)。そこでランキング上位のチームと対戦して勝利し、9月の2次予選からの参加を目論んで企画された大会です。しかしこのエアマリンカップは予定が発表された以来、紆余曲折を経て開催された大会となりました。

<大会名称と開催時期の変遷>
1957年に当時のマラヤ連邦(現在のマレーシア)の初代首相であり、当時のマレーシアサッカー協会FAMの会長でもあったトゥンク・アブドル・ラーマンの発案で、マラヤ連邦がイギリスから独立したことを記念して開催されたムルデカ大会(「ムルデカ」とはマレーシア語で「独立」の意)は、アジアで最古の招待大会とされ、かつては世界の強豪が参加する大会でした。日本代表も初代Jリーグチェアマンの川淵三郎氏を始め、現日本サッカー協会JFA会長の田島幸三氏、日本サッカー界のレジェンド釜本邦茂氏、奥寺康彦氏、木村和司氏などが参加した由緒ある大会です。日本代表の最後の出場となった1986年の第30回大会では、マレーシア代表と日本代表が準決勝で対戦し、現在はパハンFAのドラー・サレー監督と、同じくマラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン・ハサン監督がそれぞれゴールを決めてマレーシアが日本を2-1で破っています(ちなみに日本の得点者は当時「アジアの核弾頭」の異名をとった原博実元FC東京監督)。
 前置きが長くなりましたが、このムルデカ大会はマレーシア代表の弱体化と共に以前のような輝きを失っていき、最後に開催されたのは2013年で、その際もマレーシア、タイ、ミャンマー、シンガポールといった東南アジアのチーム同士の大会で、しかも東南アジアのチームにとっては重要な大会である東南アジア競技大会が開催される年でもあったことから、タイを除く3チームはU23代表が参加する地味な大会でした。
 5年間行われていなかったこのムルデカ大会を、かつてのような強豪が参加する大会として行いたいと、マレーシアサッカー協会FAMのダト・ハミディン・アミン会長が初めて発言したのが、2018年の12月初旬でした。ハミディン会長は当地の英字紙ニューストレイトタイムズとのインタビューで、FIFAワールドカップ2022年大会の予選が2019年半ばに始まることから、8月31日の独立記念日近辺での開催はワールドカップ予選時期に近く難しいこと、またFIFAカレンダーで国際Aマッチが開催可能な3月は独立記念日と離れすぎていて、大会の趣旨から離れてしまうと発言していました。
 それが12月末になると話が一転し、2019年1月にムルデカ大会開催の話が持ち上がりました。しかし国内リーグであるマレーシアフットボールリーグMFLが1月に開幕するため、その開催時期に疑問符が付きました。またこの頃にはムルデカ大会を「リブランディング」するという発言が、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長が発言し始め、その開催時期も3月という報道が出るようになりました。
 これまでムルデカ大会は8月あるいは9月に行われてきたので、3月に開催する大会にムルデカ大会の名称は使えない、ということだったのかも知れませんが、競合を招待しての国際大会が実現するなら、そこは致し方ないと多くのファンも思ったはず。そして2月の下旬には大会の名称がムルデカ大会ではなく、エアマリンカップとなること、またこのエアマリンカップはムルデカ大会のリブランド版でも、代替大会でもないことが正式に発表されました。

<出場国の変遷>
3月の大会がエアマリンカップとなる前から、FAMのラマリンガム事務局長は、この大会にはアセアン以外の西アジアあるいは東アジアからチームを招待したいと発言し、インド、台湾などが候補に上がっているとも報道されました。
 しかし今年1月に入ると、ラマリンガム事務局長は、エアマリンカップ参加国の内、1チームはワールドカップ出場経験国で、残る2チームはその頃アラブ首長国連邦で行われていたアジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップの出場国であると述べました。ワールドカップ出場経験国については「これまでマレーシアで対戦したことがない国で、2014年のワールドカップに出場し、2018年の大陸間プレーオフで敗退した国」というバレバレのヒント(笑)を出し、この条件に当てはまるホンジュラス(FIFAランキング62位)が参加する可能性が取り沙汰されました。アジアカップ出場国については何も述べていませんが、以前FAMのテクニカルダイレクターを務めたこともあるスイス人フリッツ・シュミット監督が指揮するニュージランド代表も候補ではないかという報道もありました。
 その後、参加国はホストのマレーシア(FIFAランキング167位)、オマーン(同ランキング90位、2019年アジアカップ出場国)、ニュージーランド(同122位、当初の噂通り、しかもワールドカップ出場経験国)、そしてシンガポール(同165位、あれ?アセアンからは呼ばないはずでは…)の4カ国となりました。
 しかしここで話は終わりませんでした。その後、ニュージーランドが国内リーグなどを理由に参加を辞退し、同じオセアニアサッカー連盟OFCに加盟するソロモン諸島が出場することが2月25日に発表されました。(写真はエアマリンカップ開催記者会見−FAMのFacebookより)

 公式記者会見も終わり、さて…となったところでもう一騒動起きました。今度はソロモン諸島がエアマリンカップへの出場を辞退したのです。ソロモン諸島代表は3月24日(エアマリンカップ最終日の翌日)に台湾代表とも国際Aマッチを予定しており、3月18日から26日の国際試合カレンダー期間中の代表同士の試合は最大2試合というFIFAの規定があることから、台湾代表との試合を優先し(エアマリンカップは準決勝、3位決定戦、決勝とどの参加チームも2試合を行うことになっています)、エアマリンカップの出場辞退を決めたと報道されています。中国の圧力により、これまで外交関係のあった国々からている台湾にとって、ソロモン諸島は2019年3月現在、台湾と外交関係のある17国の内の1つですので、この背景には政治的な意図などもあるのかも知れません。
 そして大会まであと数週間と迫った3月1 日に、アフガニスタン代表(FIFAランキング147位)がソロモン諸島に代わり出場することがFAMから発表されました。

<ウルトラスマラヤのボイコット>
参加チームが確定した後も、また新たな騒動が起こりました。マレーシア代表チームの最大サポーターグループである「ウルトラス・マラヤ」がエアマリンカップのボイコットを決めたと報じられたのです。
 ボイコットの理由として挙げられているのが、エアマリンカップのチケットの価格です。エアマリンカップでは、オープンスタンドのチケットが35マレーシアリンギ(約960円)と設定されていますが、これまで代表の試合のチケットの価格20マレーシアリンギ(約550円)から75%も値上げされたことに加え、エアマリンカップの主催者がマレーシアサッカー協会FAMではなく、イベント企画会社であることから、この会社が不当にチケットの価格を釣り上げて、マレーシアのサッカーファンから搾取していることに対する抗議のためのボイコットであるとしています。(ちなみにこのイベント企画会社は、過去に代表チームの年間スケジュールや国内リーグの日程を変更させてまでトットナムやリバプールとマレーシア選抜を対戦させた際、ウルトラス・マラヤの怒りをかった前歴があります。)
 35マレーシアリンギのチケット代には、同日行われるもう一つのカードの観戦料も含まれているので結果として割安であるとのFAMによる発言に対しては、大半のファンは見るつもりもないマレーシア代表以外の試合の分も払わせるような発言は価格差を誤魔化すための言い訳に過ぎず、大会の冠スポンサーであるエアマリン社からのスポンサー費用があるにも関わらず、イベント企画会社に主催させること自体がおかしいと非難しました。(下は大会直前の3月18日にウルトラス・マラヤのFacebookにアップされた「ハリマオ・マラヤ(マレーシア代表の愛称)は売り物ではない」のメッセージ

3月19日のニュース:ウルトラスがエアマリンカップのボイコットを示唆、この問題についてFAMはファンの理解を求める

ウルトラスがエアマリンカップのボイコットを示唆
マレーシア代表チームの最大サポーターグループである「ウルトラス・マラヤ」が、3月20日と23日に開催される4カ国対抗のエアマリンカップのボイコットを決めたと、マレーシア語紙ウトゥサン・マレーシアのオンライン版が伝えています。
 ボイコットの理由として挙げているのが、エアマリンカップのチケットの価格です。エアマリンカップでは、オープンスタンドのチケットが35マレーシアリンギ(約960円)と設定されていますが、これまで代表の試合のチケットの価格20マレーシアリンギ(約550円)から75%も値上げされたことに加え、エアマリンカップの主催者がマレーシアサッカー協会FAMではなく、イベント企画会社であることから、この会社が不当にチケットの価格を釣り上げて、マレーシアのサッカーファンから搾取していることに対する抗議のためのボイコットであるとしています。
 さらにウルトラス・マラヤのFacebookでは、FAMのダト・ウィラ・ユソフ・ハマディ副会長がチケット価格の正当性について述べたことにも反論しています。マレーシア以外の3カ国はいずれもFIFAランキングでマレーシアより上位の国なので、質の高い試合となるとの理由には、昨年末のアセアンサッカー連盟AFF選手権スズキカップで、マレーシアよりFIFAランキングが上のベトナムなどとのグループリーグではチケットは20マレーシアリンギであったと反論し、また、35マレーシアリンギのチケット代には、同日行われるもう一つのカードの観戦料も含まれているので結果として割安であるとの発言には、大半のファンは見るつもりもないマレーシア代表以外の試合の分も払わせるような発言は価格差を誤魔化すための言い訳に過ぎないと非難しています。また大会の冠スポンサーであるエアマリン社からのスポンサー費用があるにも関わらず、イベント企画会社に主催させること自体がおかしいとしています。
 ウルトラス・マラヤのFacebookページでは、(エアマリンカップの会場となる)ブキ・ジャリルスタジアムのクルヴァ(ゴール裏のスタンド)ではなく、(アジアサッカー連盟AFC U23選手権予選が行われる)シャー・アラムスタジアムのクルヴァで会おう!と呼びかけています。

この問題についてFAMはファンの理解を求める
マレーシア語紙ブリタ・ハリアンのオンライン版によると、ウルトラス・マラヤのボイコットについて、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、現在FAMが直面している状況を理解し、できるだけ多くのファンにスタジアムに足を運んで欲しいと発言しています。
 昨年FAMが主催した国際Aマッチの内、ブキ・ジャリルスタジアムで4月1日に行わえたブータン代表戦は、オープンスタンドのチケットを20マレーシアリンギであったものの、3,187枚のチケット売上の結果、81460マレーシアリンギの収入があったものの、10万マレーシアリンギ(約270万円)を超える赤字となりました。同様に7月5日にKLフットボールスタジアムで行われたフィジー代表戦は、1220枚のチケット売上で7万マレーシアリンギの赤字が、11月3日のモルジブ戦では6173枚のチケット売上に対して2万6千マレーシアリンギの赤字が出ていました。
 その上で、今回のエアマリンカップについては、全ての費用をイベント企画会社が負担し、さらにこの会社からはFAMに30万マレーシアリンギ(約820万円)が支払われていることを明らかにしています。なお、この30万マレーシアリンギはマッチボーナスや、U19、U16、女子代表の強化に使われるとのことで、FAM主催でないやり方であっても、代表チームの価値を高める方法があるのであれば、そういった方法を時代にあった形で今後も活用していきたいと、ラマリンガム事務局長は話しています。。

3月8日のニュース:FAMが未払い給料を肩代わり、スワラッドは待望の初代表入り、代表のネパール戦は延期

FAMが未払い給料を肩代わり
マレーシアサッカー協会FAMがマレーシアフットボールリーグMFLに所属する5つのクラブの未払い給料約118万マレーシアリンギ(約3200万円)を肩代わりして選手に支払ったことを発表しています。各クラブからの供託金などから支払われたこと発表したスチュアート・ラマリンガムFAM事務局長は、PDRM FC(2部プレミアリーグ所属)、フェルクラFC(既に解散)、MOF FC(マレーシア財務省のクラブ、2019年はMFLでの活動なし)、DBKL FC(クアラルンプール市役所のクラブ、2019年はMFLでの活動なし)、トレンガヌ・シティFC(1部スーパーリーグのトレンガヌFCの下部クラブ、2019年はMFLでの活動なし)の5クラブの未払い給料は既に各選手及びスタッフの口座に払い込まれており、フェルダ・ユナイテッド(1部スーパーリーグ)、ハネランFC、マルセラFC(いずれも既に解散)の選手、スタ風への未払い給料約134万マレーシアリンギ(約3650万円)については、数週間の内に払い込みが完了するとしています。また、ラマリンガム事務局長は、今回の支払いはFAMへの供託金などを使って支払ったものであり、全額が払われたわけではな各選手、スタッフへの残りの未払い給料については、各クラブの責任であることも強調しています。

スワラッドは待望の初代表入り
MFL1部スーパーリーグに所属するPKNS FCのDFニコラス・スワラッドが、3月20日と23日に行われるエアマリンカップに出場するのマレーシア代表選手に選ばれました。イギリス人の父親とマレーシア人の母親を持つマンチェスター出身の28歳は、2016年シーズン前にJDT IIと契約し、翌年途中ににはマラッカ・ユナイテッドへ期限付き移籍し、今年からPKNS FCでプレーしている帰化選手の一人で、マレーシアへやってきてから4年目で待望の代表入りです。彼が所属するPKNS FCは、今シーズンここまで5位と検討していますが、その理由は5試合で2失点という盤石な守備陣で、その中心にいるのがスワラッド選手です。このスワラッド選手は、豊富な運動量で知られており、PKNS FC守備陣をコントロールするだけでなく、今シーズン既に2得点を決める攻撃力も兼ね備えています。
 今回のエアマリンカップのマレーシア代表には、帰化選手としてはこのスワラッド選手のほか、オーストラリア生まれながら母親がサバ州出身のDFマシュー・デイヴィーズ(24歳、パハンFA)とマレーシアに5年住んだことで国籍を取得したガンビア出身のMFムハマドゥ・スマレ(25歳、パハンFA)も選ばれています。

代表のネパール戦は延期
上記のエアマリンカップ後の3月26日にブキ・ジャリルスタジアムで開催予定だったマレーシア代表対ネパール代表の国際Aマッチが延期になりました。FIFAカレンダーの国際マッチ期間中は、国際Aマッチは2試合まで行うことができますが、マレーシアは既にエアマリンカップで2試合行うことになっており、ネパール代表戦が3試合目となるため、FIFAが許可しなかったということです。会見でラマリンガムFAM事務局長は、アジアサッカー連盟AFCからは許可が出たものの、国際サッカー連盟FIFAからは許可が出なかったとしています。
 マレーシアは今年6月から始まるFIFAワールドカップ予選の1回戦シードとなるために、FIFAランキングを上げるのに必至なようですが、そもそも今回のエアマリンカップに出場予定だったソロモン諸島が同じ理由で出場辞退をしたはずだったにも関わらず、なぜマレーシアは3試合ができると思ったのか、正直なところ理解に苦しみます。

3月7日のニュース:今週末は「クラン・ヴァリーダービー」、エアマリンカップではコーズ・ウェイダービーも

今週末は「クラン・ヴァリーダービー」
マレーシアフットボールリーグMFLは今週が第6節。今節注目のカードの1つが「クラン・ヴァリーダービー(Klang Valley Derby)」と称されるスランゴールFA対クアラルンプールFAの対戦です。
 マレー語では「ドロの交わる場所」という意味のクアラルンプール(KL)は、19世紀にクラン川を上ってきたスランゴールの王族が、クラン川とゴンバク川が合流する地域に豊富な埋蔵量の錫(すず)鉱床を発見したことにより、その歴史が始まります。その後は錫の集散地として、現在もKL市内を流れるクラン川沿いに発展を続けました。1957年のマラヤ連邦(当時)が1957年にイギリスから独立した際には、KLはマラヤ連邦の首都となり、スランゴール州の州都でもありました。しかし1969年の下院選挙の際、スランゴール州で野党が圧勝し、下院でも与党の議席が三分の二を割る事態が起こると、当時の政権は1974年に野党勢力が優勢であったクアラルンプールを連邦直轄区としてスランゴール州から分離させて、野党勢力の弱体化と政権保持を図りました。そういった経緯もあり、スランゴールとKLは強烈なライバル関係にあります。
 クラン川沿いに発展してきたスランゴールとKLは、サッカーでもその対戦が「クラン・ヴァリーダービー」と呼ばれるライバル関係にあります。しかし残念ながら近年は両チームともタイトルを手にする機会はなく、スランゴールFAは2015年のマレーシアカップ、KLFAに至っては1999年のFAカップ優勝以降、大きなタイトルを獲得していません。しかも今シーズンのMFL第6節に組まれたこの試合で、スランゴールFA、KLFAともまだ勝ち星なしで対戦するとは思いもよりませんでしたが、それでも熱くなるのがダービーマッチですよね。

エアマリンカップではコーズウェイダービーも
研究社の英和中辞典によれば、コーズウェイ(Causeway)とは「(低湿地に土を盛り上げた)土手道、(敷石などによる昔の)舗装道路」とありますが、ジョホール海峡によって隔てられたマレー半島とシンガポール島の間も、1923年に当時この地域を支配していたイギリスによって建設されたコーズウェイによって陸路で繋がり、車や列車が行き来できるようになっています。
 これにちなんでマレーシアとシンガポールがスポーツで対戦する際には「コーズウェイダービー」という名称が使われます。1963年のマレーシア建国の際には、シンガポールもマレーシアの一部でしたが、「(マレー人だけでなく華人やインド系住民なども含めた)マレーシア人のためのマレーシア」を標榜した当時のシンガポール与党のリーダーで、後のシンガポール首相リー・クアンユーと、「マレー人のためのマレーシア」を唱えるマレーシアの初代首相トゥンク・アブドル・ラーマン率いるマレー半島側の与党UMNOの間の対立から、1965年にはシンガポールはマレーシアから独立させられてしまった経緯もあり、このコーズウェイダービーは、国と国とのプライドのぶつかり合いでもあります。
 前置きが長くなりましたが、3月20日にクアラルンプールのブキ・ジャリルスタジアムで開催されるエアマリンカップの準決勝では、抽選の結果、このコーズウェイダービーが実現することになりました。FIFAカレンダーの国際Aマッチとなるこのエアマリンカップは、マレーシア代表にとってはただの国際試合ではありません。今年の6月に行われるFIFAワールドカップ2020年大会の予選1回戦では、AFCランキングで34位以上のチームはシードされ、9月の予選2回戦からの参加となるため、現在35位のマレーシアはこのエアマリンカップで好成績を収めて、何としてもAFCランキング34位に入らねばなりません。しかも現在AFCランキング34位にいるのが今回対戦するシンガポール。2016年10月7日にシンガポールのカラン国立競技場での引き分け以来の対戦となるダービーマッチは従来以上に盛り上がること間違いなしです。

3月6日のニュース:AFC U23選手権予選とエアマリンカップ出場の代表候補選手発表

AFC U23選手権予選とエアマリンカップ出場の代表候補選手発表
3月22日から26日までクアラルンプール郊外のシャー・アラムスタジアムを会場に開催されるアジアサッカー連盟AFCのU23選手権予選兼東京オリンピック予選に出場するU22代表候補合宿への参加選手27名が、マレーシアサッカー協会FAMより発表になりました。昨日のAFCチャンピオンズリーグACL、JDT対鹿島アントラーズ戦にも出場したFWサファウィ・ラシド、FWアクヤ・ラシド、MFシャマル・クティ・アッバの3選手や昨年末のアセアンサッカー連盟AFF選手権スズキカップでゴールも決めているDFシャミ・サファリ(スランゴールFA)など、現時点で考えられる最強布陣となりそうな選手27名が招集されています。なお、この予選ではマレーシアは、中国、フィリピン、ラオスと同組のグループJとなっています。
 AFC U23選手権へは、2018年に初めて出場したマレーシアはタイで行われる本選への連続出場を目指して代表候補合宿を行いますが、JDT以外の選手は3月11日までに、3月12日にホームでACL第2線となる慶南FCUを戦うJDTの選手は3月13日までに合流予定となっています。候補選手は7日間の合宿を経て23名に絞られ、3月17日にはU22オーストラリア代表との練習試合を行った後、予選に臨みます。
 上記のJDTの3選手、スランゴールFAのシャミ・サファリらは、2月のアセアンサッカー連盟AFFのU22選手権では所属チームが代表チームへの招集を拒否していたため参加せず、チームもグループステージで敗退となっていました。

AFC U23選手権予選の代表候補選手(カッコ内は年齢と所属)
<ゴールキーパー>
*ムハマド・ハジック・ナズリ(21 JDT)
*ムハマド・アズリ・アブドル・ガニ(20 フェルダ・ユナイテッド)
*ダミエン・リム・チェン・カイ(22 ケランタンFA)
<ディフェンダー>
*ドミニク・タン・ジュン・ジン(22 JDT)
*モハマド・ハリス・カマルディン(22 JDT II)
*ムハマド・シャルル・ニザム・ロス・ハスニ(21 ケランタンFA)
*ニック・アズリ・ニック・アリアス(22 ケランタンFA)
R・ディネシュ(21 パハンFA)
*アーマド・タスニム・フィトリ・モハマド・ナシル(20 フェルダ・ユナイテッド)
*アリフ・アル=ラシド・アリフィン(21 PKNS FC)
*エヴァン・ウェンスレイ・ウエンセスラウス(21 サバFA)
*アリアスディアス・ジャイス(21 サバFA)
*ムハマド・アミルル・アシュラフ・アリフィン(21 UITM FC)
*ムハマド・ナジルル・アフィフ・イブラヒム(22 ペラTBG)
*ムハマド・シャミ・サファリ(21 スランゴールFA)
<ミッドフィルダー>
シャマー・クティ・アッバ(22 JDT)
*ニック・アキフ・シャヒラン・ニック・マット(20 ケランタンFA)
*ムハマド・ダニアル・ハキム・ドラマン(21 ケランタンFA)
ムハマド・ダニアル・アミエル・ノーヒシャム(20 フェルダ・ユナイテッド)
*K・シヴァンダラン(20 PJシティFC)
*ムハマド・イザン・シャミ・ムスタパ(22 トレンガヌFC II)
<フォワード>
ムハマド・アクヤ・アブドル・ラシド(20 JDT)
ムハマド・サファウィ・ラシド(22 JDT)
*コギレスワラン・ラジ(21 パハンFA)
モハマド・ファイザル・アブドル・ハリム(21 パハンFA)
*ムハマド・ジャフリ・ムハマド・フィルダウス・チュウ(22 PKNS FC)
*ムハマド・ハディ・ファイヤッド・アブドル・ラザク(19 ファジアーノ岡山)
*は2019年AFF U22選手権の代表選手

エアマリンカップ出場候補選手も発表になっています。
FAMは、3月20日と23日の日程でクアラルンプールのブキ・ジャリルスタジアムを会場に開催される国際サッカー連盟FIFAカレンダーの国際招待大会エアマリンカップに出場するマレーシア代表候補選手25名も発表しています。選手たちは3月12日から始まる強化合宿を経て、オマーン、アフガニスタン、シンガポールが参加する招待大会へ臨みます。
 今回の代表には、昨年末のAFF選手権スズキカップ準優勝のメンバーから13名に加えて、今回新たに招集された選手12名が選ばれています。マレーシア代表は3月20日にシンガポール代表と対戦し、勝てばオマーン対アフガニスタン戦の勝者と優勝を賭けて激突し、負ければこの試合の敗者と3位を争います。決勝及び3位決定戦は3月23日に行われます。なお、この代表チームは3月26日にはネパール代表とも練習試合を行う予定です。
 

エアマリンカップ出場の代表候補選手
<ゴールキーパー>
*ハフィズル・ハキム・カイルル・ニザム・ジョティ(26 ペラTBG)
イフワット・アクマル・チェック・カシム(23 クダFA)
*カイルル・ファミ・チェ・マット(30 マラッカ・ユナイテッド)
<ディフェンダー>
*シャルル・サアド(26 ペラTBG)
*ナジルル・ナイム・チェ・ハシム(26 ペラTBG)
マシュー・デイヴィーズ(24 パハンFA)
アブドル・ラティフ・スハイミ(30 スランゴールFA)
リザル・ガザリ(27 クダFA)
#ニコラス・スワラッド(28 PKNS FC)
*シャズワン・アンディック・イシャク(23 JDT)
*イプファン・ザカリア(24 KLFA)
<ミッドフィルダー>
*ケニー・パルラジ(26 ペラTBG)
#フィルダウス・サイヤディ(26 ペラTBG)
*ムハマドゥ・スマレ(25 パハンFA)
ノー・アザム・アブドル・アジー(24 パハンFA)
*シャズワン・ザイノン(30 スランゴールFA)
#ファイズ・ナシル(27 スランゴールFA)
#アブドル・ハリム・サアリ(25 スランゴールFA)
*アクラム・マヒナン(26 PKNS FC)
#ハフィズ・ラムダン(26 PKNP FC)
ハディン・アズマン(フェルダ・ユナイテッド)
<フォワード>
*ノーシャルル・イドラン・タラハ(33 パハンFA)
*ザクワン・アドハ・アブドル・ラザク(32 クダFA)
*アーマド・ハズワン・バクリ(28 JDT)
S・クマーラン(23 JDT)
*は2018年スズキカップの代表選手、#はタン・チェンホー監督が初めて招集した選手です。