8月27日のニュース:AFCU23アジアカップ予選に向けた代表候補発表、AFLチェアマン-M3リーグは10月開幕を目指す、鈴木ブルーノ-後半戦の活躍はポジション変更のおかげ

AFC U23アジアカップ予選に向けた代表候補発表
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で今月8月30日から9月7日まで行われる「U20代表」第1次合宿の招集メンバー27名を発表しています。
 公式サイトの説明では、オーストラリア出身のブラッド・マロニー監督が率い、完全隔離形式で行われるU20代表の第1次合宿は、10月23日から27日にモンゴルのウランバートルで開催されるアジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ予選に向けてのものということです。なおこのAFC U23アジアカップではマレーシアは集中開催地となったモンゴルの他、タイ、ラオスとともに東地区予選J組に入っています。
 なお8月30日から9月7日はFIFAの国際マッチデー期間ですが、フル代表の活動がないため、Mリーグ1部はこの期間に試合が組まれており、今回の合宿招集メンバーはこの期間に試合が組まれていないMリーグ2部の選手が27名中22名となっており、その内訳はスランゴールFC 2から10名、トレンガヌFC IIから5名、FAM-MSNプロジェクトから4名、JDT IIから3名となっています。また、この他にMリーグ1部のクダ・ダルル・アマンFCから1名、JDTのU21チームであるJDT IIIから2名、そして英国のセミプロリーグのクラブでプレーする選手2名が招集されています。
 「U20代表」はこの第1次合宿の後、9月12日に終了するMリーグ1部でプレーする選手が加わった上で第2次合宿を9月19日から開催する予定になっています。
 第1次合宿の招集メンバーのリストはこちらです。
*****
 2024年パリオリンピック出場を目指すという目的で、当初はこのU23アジアカップ予選にU20代表を派遣すると言い続けてきたFAMでしたが、その後は方針転換しこの年代のベストチームで予選に臨むためU22代表を派遣するとFAMのハミディン・アミン会長が発言したことはこのブログでも取り上げました。そんなニュースの後での今回の「U20代表」合宿開催なので、その方針が再び変更されたのか、それともハミディン会長の発言は単なる個人的見解だったのかは不明ですですが、今回は「U20代表」には、21歳以上の選手は27名中5名しか招集されていません。というか、これがU20代表合宿ならそもそもこの21歳以上の選手5名がなぜ招集されているかも不明です。

AFLチェアマン-M3リーグは10月開幕を目指す
 Mリーグ3部にあたるM3リーグは今年3月に開幕する予定でしたが、マレーシア国内の新型コロナ感染拡大が止まらなかったことから一旦は6月に延期されたものの、その後も感染状況が改善せずさらに延期され、8月現在も未だに開幕していません。。
 この状況についてM3リーグを運営するアマチュアフットボールAFLのモハマド・ユソフ・マハディ チェアマンは、最終的な決定は政府の認可次第であるとしながらも、今季のリーグ中止は検討しておらず、10月の開幕を目指すと述べています。
 コロナ禍により昨季は中止となったM3リーグですが、今季も中止となれば2部プレミアリーグとの入れ替え戦も2年で連続中止となることから、AFLはその事態を避けるためにも今季の開催を諦めず10月開幕を模索しているとマレーシアの通信社ブルナマは報じています。
 さらにモハマド・ユソフAFLチェアマンは、今季からM3リーグは新たな方式で開催されることから、来年以降のリーグ運営の参考とするためにも今季の開催を熱望していることに加え、2年連続の中止となれば、今後のM3リーグのスポンサー獲得にも影響が出ることへの懸念なども理由に挙げています。
 セミプロ化を目指すM3リーグは20クラブをA、Bの2グループに分けて対戦する方式へと変更されることが発表されていますが、M3リーグの試合が開催されるのは大半がスタンドがないオープンフィールドで観戦者の制限が難しいことから、10月になっても新型コロナ感染拡大が続く場合には開催方法などの変更もありうると話しています。
 今季のM3リーグは開幕の延期に加え、外国籍選手および外国籍指導者の登録が禁止され、マレーシア人選手と指導者のみで開催されることも決定しています。

鈴木ブルーノ-後半戦の活躍はポジション変更のおかげ
 Mリーグ2部PDRM FCでプレーする鈴木ブルーノ選手をMリーグを運営するMFLの公式サイトが特集記事で取り上げています。
 昨季は同じ2部のトレンガヌFC IIでプレーした鈴木ブルーノ選手は今季開幕直前にPDRM FCに移籍したものの、今季開幕2戦目の3月10日のケランタン・ユナイテッドFCで負傷により途中退場して以降は復帰に1ヶ月ほどを要し、その間にチームはわずか1勝と低迷。その結果、マット・ザン監督は更迭され、後任にはこれまでMリーグで指導経験がないワン・ロハイミ・ワン・イスマル監督が就任しました。
 4月11日のペラFC II戦で5試合ぶりに復帰したブルーノ選手は前半戦最終戦となった5月8日のスランゴールFC 2戦で今季初ゴールを挙げたものの、前半戦は前述のケガもあり11試合で1ゴールという期待を裏切る成績で、1シーズンで1部復帰を目指したチームも3勝2分6敗でした。
 しかし後半戦が7月25日に開幕するとブルーノ選手は6試合で6ゴールを挙げる活躍を見せ、4勝2分0敗というチームの好成績を支える原動力となっています。
 前半戦最終戦も含めれば7試合で7ゴールの驚異的な成績を収めているブルーノ選手ですが、MFL公式サイトの記事では、それまでセカンドストライカーで起用していたブルーノ選手をワン・ロハイミ監督がセンターフォワードへと配置転換したことが大きな転機なったと述べています。
 「前半戦は長期間チームから離脱する原因となったケガをする前から試合にうまく対応できていなかった。しかし、後半戦では、ワン・ロハイミ監督が自分をセンターフォワードとして起用してくれたおかげで、これまで失っていたゴールの感覚をやっと取り戻すことができた。ワン・ロハイミ監督の信用にも応えられて嬉しく思っている。」と話すブルーノ選手は、その信用のおかげでチームも5位に浮上し、マレーシアカップ出場が狙える位置となったことにも貢献できたとも話しています。
 「今季ここまでに上位のサラワク・ユナイテッドFCやトレンガヌFC IIも破っていることから、さらにトップ3入りも狙えると思っている。チーム内の雰囲気も良く、全ての選手が自信を持ってプレーすれば2部のどのチームと戦っても勝つ力が今のチームにはある。」と述べたブルーノ選手は、個人の目標としては今季開幕前に目標としていたシーズン10ゴールまであと3ゴールとなっていることから、今季残り3試合ながらこの目標を達成したいと話しています。

Mリーグ2部プレミアリーグ第19節結果

 8月20日から22日にかけてMリーグ2部プレミアリーグ第19節が開催されました。

2021年8月20日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴールFC 2 1-1 JDT II
得点者:スランゴール-アレクサンダー・アギヤクワ(21分PK)、JDT-フェルナンド・ロドリゲス(45+1分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年8月21日@MBPGスタジアム(ジョホール州パシルグダン)
クチンシティFC 3-1 ケランタンFC
得点者:クチン-モハマド・アリフ・ハサン(13分)、マイケル・イジェジー(34分)、ジョセフ・カラン・ティー(57分)、ケランタン-クリストス・インズィディス(32分)
 後半戦開幕となった7月24日のトレンガヌFC II戦前の検査で新型コロナ陽性者が見つかり、2週間の検疫隔離期間などを経てやっと後半戦初戦に臨んだクチンシティFCは、この試合からは本来の本拠地であるサラワク州クチンのサラワク州立スタジアムではなくジョホール州のMBPGスタジアムを今季の暫定本拠地として使うことになるなどさまざまな困難に直面しましたが、4月27日以来およそ4ヶ月ぶりの試合となったこの試合を今季最多の3得点で勝利しています。
 この試合ではマルコ・ラギニ監督に代わりリーザル・ザムベリ・ヤハヤ アシスタントコーチが指揮を取ったケランタンFCは同点に追いつくのが精一杯。マレーシアカップ出場権を争うクチンシティFC相手に敗れています。
 クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年8月21日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッドFC 0-2 ヌグリスンビランFC
得点者:ヌグリスンビラン-ザクアン・アドハ(11分PK)、フランシス・コネ(82分)
 この日の試合も含め、直近の4試合で3得点という成績で、試合後にナズルレルワン・マクモル監督がメディアにストライカー不在を嘆く事態となっているケランタン・ユナイテッドFCは引き分けを挟み3連敗となり、シーズン中の監督交代という荒療治がここまでは功を奏していません。
 一方のヌグリスンビランFCはこの日の勝利で、リーグ戦後のマレーシアカップ出場権を獲得するとともに2部の上位2チームに与えられる1部への自動昇格権にまた一歩近づきました。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来両選手は先発してフル出場、本山雅志選手は64分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

2021年8月22日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
FAM-MSN プロジェクト 0-4 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:FAM-、サラワク-サンドロ・ダ・シルヴァ(22分)、テイラー・リガン(43分)
 サラワク・ユナイテッドFCが最下位のFAM-MSN プロジェクトに圧勝して首位に浮上し、マレーシアカップ出場権を確定させています。次節は昇格のライバルPDRM FCとの直接対決が控えています。

2021年8月22日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 0-3 PDRM FC
得点者:ペラ-、PDRM-鈴木ブルーノ2(15分、29分)、ナビル・ラトピ(22分)
 3枚のレッドカードが出された荒れた試合は、PDRM FCが今季初となる鈴木ブルーノの1試合2得点などで快勝し、今季最高位となる5位に浮上しています。PDRM FCは次節第20節は首位のサラワク・ユナイテッドFCと、最終第22節には現在2位のヌグリスンビランFCとの直接対決が控えており、他力本願ながら計算上は残り試合全勝で逆転での1部昇格の可能性が残りました。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場し、FAMのCMS(Competition Management System)が発表するMOMに選ばれています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第19節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU16104233112234
1NS1695225111432
3TFC1678129131629
4JDT1676330151527
5PDRM177462018225
6SEL175842419523
7KEL176381923-421
8KU176292126-520
9PRK1835101235-2314
10KCH113441213-113
11FAM1703141152-413
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第19
節はトレンガヌFC IIの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第19節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)14
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)13
3ウチェ・アグバ(SU)12
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)10
5アライン・アコノ(NS)9
ジョージ・アトラム(SEL)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第18節結果

 8月10日と11日の両日にMリーグ2部プレミアリーグ第18節が開催されました。

2021年8月10日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
サラワク・ユナイテッドFC 1-1 スランゴールFC 2
得点者:スランゴール-サラヴァナン・ティルムルガン(50分)、サラワク-アブドル・ラヒム・アブドル・ラザク(86分)
 後半戦2試合目となった現在、3位のサラワク・ユナイテッドFCはこの試合に勝てば一気に首位となるチャンスがありましたが、5位のスランゴールFC 2を相手に痛恨の引き分けで順位を上げることはできませんでした。

2021年8月11日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 3-1 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:ケランタンFC-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(17分)、ナタナエル・シリンゴリンゴ2(47分、59分)、ケランタンU-アルフセイネイ・ガッサマ(29分)
 同じケランタン州のコタバルを本拠地とする両クラブの「ケランタンダービー」は7位のケランタン・ユナイテッドが8位のケランタンFCに敗れ、順位が入れ替わっています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場しましたが、本山雅志選手はベンチ入りしませんでした。

2021年8月11日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 2-2 JDT II
得点者:PDRM-ナビル・アフマド・ラトピ(35分)、鈴木ブルーノ(51分)、JDT-ガブリエル・ニステルローイ2(30分、69分)
 後半戦はここまで鈴木ブルーノ選手がゴールした試合は全て勝利してきたPDRM FCでしたが、この試合はガブリエル・ニステルローイの2ゴールで引き分け。もたつく上位チームとの差を詰めることができませんでした。
 今季チームトップとなる5ゴール目を決めたPDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。またJDT IIの廣瀬慧選手も先発して67分に交代しています。

2021年8月11日@スルタン・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 0-0 ペラFC II
得点者:なし
 2試合連続でエースのジョーダン・ミンターを欠いたトレンガヌFCは無得点の引き分けに終わりましたが、今節試合のなかったヌグリスンビランFCと勝点で並んだものの得失差で上回り、今季初の首位に浮上しています。
 トレンガヌFC IIの渡邉将基選手はこの試合ではベンチ入りしませんでした。

*8月11日にサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で予定されていたクチンシティFC対FAM-MSNプロジェクト戦は、チーム内で新型コロナ陽性者が見つかったクチンシティFCが隔離期間中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第18節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC1678129131629
2NS1585223111229
3SU1484225101528
4JDT1575329141526
5SEL165742318522
6PDRM166461718-122
7KEL166371820-221
8KU166282124-320
9PRK153581128-1714
10KCH10244912-310
11FAM1603131148-373
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第18節はヌグリスンビランFCの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第18節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)14
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)12
3ガッサマ・アルフセイネイ(KU)10
4ウチェ・アグバ(SU)9
5ジョージ・アトラム(SEL)8
アライン・アコノ(NS)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第17節結果

 8月7日と8日の両日にMリーグ2部プレミアリーグ第17節が開催されました。なお1部スーパーリーグは次節第19節が8月13日と14日と1週間後に開催されますが、プレミアリーグの次節第18節は8月10日と11日に予定されています。

2021年8月7日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッドFC 3-1 ケランタンFC
得点者:サラワク-ウチェ・アグバ2(5分PK、69分)、テイラー・リガン(11分)、ケランタン-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(32分PK)

2021年8月7日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 2 0-1 ペラFC II
得点者:ペラ-カイルル・シャフィク・ムスタファ(11分)

2021年8月7日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
JDT II 5-1 FAM-MSNプロジェクト
得点者:JDT-ダリル・シャム(14分)、フェルナンド・ロドリゲス2(20分、90分)、チア・ルオファン(35分)、ムハマド・ウバイドゥラー・シャムスル・ファズリ(59分OG)、FAM-アズハド・ハラズ・アルマン(80分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発して65分に交代しています。

2021年8月8日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 2-1 トレンガヌFC II
得点者:PDRM-ナビル・ラトピ(49分)、鈴木ブルーノ(80分)、トレンガヌ-シャフィク・イスマイル(12分)
 前々節のFAM-MSNプロジェクト戦で左足を負傷し前節はベンチ入りしなかったたリザラス・カイムビのケガが骨折と判明したPDRM FCと、リーグ得点王を独走するジョーダン・ミンターをケガで欠くトレンガヌFC IIの対戦となったこの試合は、昨季はトレンガヌFC IIでプレーした鈴木ブルーノの2試合ぶりとなる今季4つ目のゴールが決勝点となり、トレンガヌFC IIに勝利しています。この結果、PDRM FCは6位に浮上、マレーシアカップ出場に近づきました。一方、この試合に勝てば今季初の首位となったトレンガヌFC IIですが、今季初黒星を喫しています。
 トレンガヌFC IIの渡邉将基選手とPDRM FCの鈴木ブルーノ選手はいずれも先発してフル出場しています。

*8月8日にサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で予定されていたクチンシティFC対ヌグリスンビランFC戦は、チーム内で新型コロナ陽性者が見つかったクチンシティFCが隔離期間中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第17節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS1585223111229
2TFC1577129131628
3SU138322491527
4JDT1474327121525
5SEL155642217521
6PDRM156361516-121
7KU156272021-120
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9PRK153471128-1713
10KCH10244912-310
11FAM1603131148-373
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第17節はケランタン・ユナイテッドFCの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第17節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)14
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)10
3ウチェ・アグバ(SU)9
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)9
5ジョージ・アトラム(SEL)8
アライン・アコノ(NS)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト


Mリーグ2部プレミアリーグ第14節結果

2021年7月27日@スルタン・イスマイル・ナスルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 1-0 ヌグリスンビランFC
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(66分)
 新型コロナの感染者が見つかった首位のサラワク・ユナイテッドは前節、今節と試合がありませんでしたが、その2節で首位との差を詰めたかったヌグリスンビランはこの2試合を1分け1敗と勝点差1しか積めることができず、逆に3位のトレンガヌFC IIとは勝点差1まで迫られています。
 この試合の勝利で今季無敗記録を12試合と伸ばしたトレンガヌFC Iiの渡邉将基選手は今季2度目のこの試合はベンチ入りしませんでしたが、これは4月6日のペラFC II以来、今季2度目です。

021年7月27日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
MSN-FAM project 0-1 スランゴールFC 2
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(60分)

2021年7月28日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 0-4 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:ケランタン-シャールル・アズワリ・イブラヒム(9分)、アルフセイネイ・ガッサマ2(19分、22分)、モハマド・カイユム・マルジョニ(46分)
 ケランタン・ユナイテッドFCが3試合ぶりの勝利。しかも今季最多の4ゴールを挙げて、順位を7位から5位へと上げてます。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場ています。また本山雅志選手はこの試合はベンチ入りしませんでした。

2021年7月28日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 1-2 PDRM FC
得点者:ケランタン-マリオ・アルケス(49分)、PDRM-リザラス・カイムビ(26分PK)、鈴木ブルーノ(83分)
 この試合も途中出場ながら3試合連続で今季3得点目となる鈴木ブルーノ選手のゴールが決勝ゴールとなり、順位を1つ上げて7位となっています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は59分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

*7月28日に予定されていたクチンシティFC対JDT II(サラワク州立スタジアム-サラワク州クチン)は、クチンシティFCの選手数名が検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第14節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS136521610623
3TFC1157025111422
4SEL135532014620
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11FAM130211941-322
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第14節はサラワク・ユナイテッドの試合がありませんでした。


2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第14節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)12
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第13節結果

 いよいよプレミアリーグ後半戦開幕!と盛り上がるはずでしたが、日本人対決カードだった鈴木雄太選手が所属するクチンシティFC対渡邉将基選手が所属するトレンガヌFC II、そしてサラワク・ユナイテッドFC対ペラFC IIの2試合が新型コロナ感染者発覚により延期となってしまいました。

2021年7月24日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 2-1 FAM-MSNプロジェクト
得点者:ケランタン-クリストス・インツィディス(55分)イスマイル・イブラヒム(90+1分)、MSN-アズハド・ハラズ・アルマン(55分)

2021年7月24日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 0-0 スランゴールFC2
得点者:なし

2021年7月25日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 1-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:PDRM-鈴木ブルーノ(78分)
 途中出場の鈴木ブルーノ選手が2戦連続となる今季2つ目のゴールが決勝ゴールとなり、8位のPDRM FCが7位のケランタン・ユナイテッドFCに勝利、勝点差2と肉薄しています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場ています。また本山雅志選手は58分から交代出場し最後までプレーしています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は76分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

*7月24日に予定されていたクチンシティFC対トレンガヌFC IIと7月25日予定されていたサラワク・ユナイテッドFC対ペラFC II(いずれも会場はサラワク州立スタジアム-サラワク州クチン)では、クチンシティFCとサラワク・ユナイテッドFCの選手数名が試合前の検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第13節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS12651169723
3TFC1147024111319
4KEL125341312118
5SEL124531914517
6JDT114431711616
7KU125161416-216
8PDRM124261114-314
9KCH10244912-310
10PRK102451017-710
11FAM120210940-312
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第13節は廣瀬慧選手が所属するJDT IIの試合がありませんでした。


2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第13節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)11
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第12節結果

 イスラム教の断食月が明けると代表候補合宿、そして6月3日からのW杯2022年大会アジア2次予選と続きますが、プレミアリーグは今節が終わると中断期間に入り、次節第13節は6月19日に再開します。今年2度目のトランスファーウィンドウ期間も5月30日までとなっていることから、この中断期間中に選手の入れ替えを行うチームもありそうです。

2021年5月7日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
FAM-MSN プロジェクト 1-6 トレンガヌII
得点者:FAM-ムハイミン・イズディン・ムハマド・アスリ(51分)、トレンガヌ-ムハムマド・ムスリフディン・アティク・マット・ザイド(3分)、ジョーダン・ミンター4(7分、16分、48分、53分)、ムハムマド・イサ・ラマン(89分)
 今季1部スーパーリーグでも4得点を上げているジョーダン・ミンターが格の違いを見せるなどトレンガヌIIが圧勝しています。
 トレンガヌIIの渡邉将基選手は先発出場し、60分に交代しています。

2021年5月7日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
ケランタン・ユナイテッド 2-3 サラワク・ユナイテッド
得点者:ケランタン-スチュアート・ウォーク(58分OG)、アルフセイネイ・ガッサマ(68分)、サラワク-クリスティ・ジャヤシラン(45+1分)、ノーシャルル・イドラン・タラハ(71分)、アブドル・ラヒム・アブドル・ラザク(80分)
 上位のサラワク・ユナイテッドとの勝点差を詰めたいケランタン・ユナイテッドは本山雅志選手が今季3度目となる先発出場し、一時はリードを奪ったものの終盤の2ゴールで敗れています。
 一方のサラワク・ユナイテッドはこの日引き分けたヌグリスンビランに代わって首位に浮上しました。
 ケランタン・ユナイテッドの本山雅志、深井脩平、谷川由来の3選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年5月7日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
JDT II 0-0 ヌグリスンビラン
得点者:なし  
 JDTの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年5月8日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 0-1 PDRM
得点者:PDRM-鈴木ブルーノ(58分)
 PDRMが鈴木ブルーノ選手のPDRM移籍後初でもある今季初ゴールで勝利し、試合のなかったクチンシティ、ペラFC IIを抑えて一気に8位と順位を上げています。
 鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。

*今節開催が予定されていたペラII対ケランタン@ペラスタジアム(ペラ州イポー)は、ケランタンFCに新型コロナウィルス感染者が見つかったことから延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第12節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU107212061423
2NS1161169722
3TFC1147024111319
4JDT114431711616
5KU115151415-116
6SEL104331813515
7KEL104241010014
8PDRM113261014-411
9KCH10244912-310
10PRK10235916-79
11FAM11029838-302
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第12節は鈴木雄太選手が所属するクチンシティの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第12節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター11
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アラン・オコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

4月27日のニュース:本田圭佑選手にスランゴール入りの噂、FAMは選手が審判に「触れる」ことは容認、クダとトレンガヌが出場するAFCカップの日程が変更

本田圭佑選手にスランゴール入りの噂
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、現在、アゼルバイジャン1部リーグのネフチ・バクーPFCの退団が濃厚とされている元日本代表の本田圭佑選手にMリーグ1部のスランゴールFCが獲得オファーを出しているようです。
 今期は残り4試合を残しているネフチ・バクーPFCですが、アゼルバイジャンのメディア「スポーツインフォ」によると、34歳の本田選手はスランゴールFCからのオファーを検討中という事です。
*****
 配信された記事は短いもので、このニュース自体の信憑性は定かではありません。本田選手を獲得すれば、近年はJDTの後塵を拝しているかつての王者スランゴールにとっては集客、そしてメディアの注目という点で大いにプラスですが、現在、若手に切り替えつつあるチーム編成を考えると、本田選手にが加入することはむしろマイナスではないのかなという印象です。
 個人的には育てながら勝ちを目指しているのが今季のスランゴールだと思っていますが、トップチームで試合に出場し、そこで様々なことを学んだ20歳前後の若い選手たちが来季は主力になったとき、本田選手自身の持つ経験で足りないものを補ってもらえれば、単なる客寄せ目的以上の貢献をしてもらえるように思います。
FAMは選手が審判に「触れる」ことは容認
 今季のMリーグでは判定に不満を持った選手が審判を押したり、小突いたりする事例が複数件あり、それに対する審判の反応も何のお咎めなしから一発退場までと様々なことから、その裁定基準が統一されていないことが度々疑問視されてきました。
 これについてマレーシアサッカー協会FAMの審判委員会が会合を開き、S・シヴァサンダラム審判委員長は、委員会としての統一見解はなく、個々のケースによるという非常に「グレー」な見解を発表しています。
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、シヴァサンダラム審判委員長は選手が無条件で審判に触れることを認めるわけではなく、注意を引こうとしたり、何かを説明しようとする場合に審判に触れるのは許されると話しています。「もし選手が審判に触れる度に審判がイエローカードを与えれば、試合は面白く無くなるだろう。」と述べたシヴァサンダラム審判委員長はその一方で、審判に対してはフィールド上では自身の解釈に基づいてのみ判断するべきではないが、審判にも状況に基づいた判定を下すことを認めるというなんともグレーで無責任なコメントをしています。
*****
 野球出身の筆者から見れば、理由の如何に関わらず審判に「触れる」ことは言語道断なことですが、サッカーはそういうことではないのですね。選手が試合中に冷静に審判に接触しようとするとは個人的には思えませんが、この新型コロナウィルス蔓延の中では、どんな理由であれ審判は触れて欲しくないでしょう。

クダとトレンガヌが出場するAFCカップの日程が変更
 アジアサッカー連盟AFCはAFCカップのアセアン東南アジアゾーンの日程変更を公式サイトで発表しています。
 集中開催で行われる予選各組は6月22日から28日までの日程で開催予定でしたが、クダ・ダルル・アマンが所属するG組は6月29日から7月5日まで、またトレンガヌが所属するI組は6月30日から7月6日へと変更になっています。なお今回の日程変更はAFCチャンピオンズリーグの東地区プレーオフの日程が6月22日と変更になったことが理由に挙げられています。
 昨季のMリーグ2位チームとしてAFCカップに出場するクダが所属するG組は、クダに加えてライオンシティー・セイラーズFC(シンガポール)、サイゴンFC(ベトナム)、そしてプレーオフの勝者で構成されており、試合はシンガポールの国立スタジアムで集中開催される予定になっています。
 一方のトレンガヌはゲイラン・インターナショナルFC(シンガポール)、カヤFC-イロイロ(フィリピン)、シャン・ユナイテッドFC(ミャンマー)と同組でしたが、国内情勢が不安定なことからシャン・ユナイテッドFCが出場を辞退しています。代わりの候補として2019年国内リーグ3位のプルシプラ・ジャヤプラ(インドネシア、インドネシア1部リーグの2020年シーズンは中止になったため。)の名前が上がっていますが、AFCの公式AFCカップページにはまだ記載されていません。

Mリーグ2部プレミアリーグ第6節結果

 代表合宿でおよそ2週間中断していたMリーグが再開しました。昨季途中から無観客で行われているMリーグは、この第6節1部スーパーリーグの2試合で試験的に2000名の観客を入れて試験的に試合を開催します。サポーターが標準作業手順SOPを遵守できれば、他の試合でもスタジアム観戦が解禁になるということです。
(試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。)

2021年4月2日3月19日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラII 4-3 スランゴール2
得点者:ペラ-ロイザッド・ダウド(17分)、モハマド・ズルキフリ・ザカリア2(8分、80分PK)、ムハマド・ナズミ・アフマド(64分)、スランゴール:サイフル・イスカンダル・アドハ(35分)、ムハマド・シャズワン・サリヒン(40分)、ハリス・ハイカル(52分)
 この日の勝利でペラは連敗が4でストップ。一方エースFWハイン・テット・アウンを出場停止で欠くスランゴールの連勝は2でストップしています。

https://youtu.be/tt5kgm4nVjY

2021年4月3日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン 0-1 サラワク・ユナイテッド
得点者:サラワク-リ・チャンホーン(38分)
 ここまで3勝1分けと無敗のサラワク・ユナイテッドはこの試合も無失点で開幕から5試合連続無失点で、首位のヌグリスンビランを追走しています。

2021年4月3日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 0-0 クチンシティ
得点者:なし
 守備的な布陣を引いたクチンシティに対し、エースのアラン・ティエリー・アコノを欠いたヌグリスンビランはゴールを破ることができず両チーム引き分けとなりました。なおヌグリスンビランは無敗記録を6に伸ばしました。
 クチンシティの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

https://youtu.be/1lqzR2uF_uc

2021年4月3日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 1-1 PDRM
得点者:トレンガヌ-モハマド・ラムジ・スフィアン(36分)、アレクサンダー・アムポンサー(49分)
 前半はトレンガヌIIが、後半はPDRMが優勢となった試合は、PDRMがこの日の引き分けで2試合ぶりの勝点を獲得しています。一方のトレンガヌIIは渡邉将基選手が積極的に攻撃に参加しシュートを放つもオフサイド判定やGKの攻守に阻まれました。今季無敗を守ったものの、この日の引き分けで5試合連続引き分けとなりました。
 トレンガヌIIの渡邉将基選手は先発しましたが90+3にレッドカードで退場処分を受けています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手はケガが完治せず、ベンチ入りしませんでした。

2021年4月4日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
FAM-MSNプロジェクト 0-5 JDT II
得点者:フェルナンド・ロドリゲス3(32分、57分、59分)、ニコラス・フェルナンデス(33分)、フィルダウス・ラムリ(45+2分)
 平均年齢17.2歳のFAM-MSNプロジェクトについては、同年齢の選手たちと競わせるべきという提案が前国立エリートアカデミー責任者のリム・テオンキム氏から出る中、FAMはこのチームを今季は2部プレミアリーグに最後まで参加させることを言明した後の試合での惨敗で、さらにFAMに対する批判は加熱しそうです。
 JDTの廣瀬慧選手は先発し、45分に交代しています。

021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第5節終了時)

ClubGWDLGFGAGDP
1NS6420104614
2SU541080813
3JDT5311125710
4SEL530212849
5TFC61508448
6KEL52124407
7KU52124317
8PRK4204813-56
9KCH512247-35
10PRDM5114611-54
11FAM6006420-160
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第6節はケランタン・ユナイテッドの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第6節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョージ・アトラム(SEL)5
2ウチェ・アグバ(SU)4
アラン・オコノ(NS)4
R・バラトクマル(NS)4
3アズハド・ハラズ・アルマン(FAM)ら2名3
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

3月30日のニュース:代表合宿は2日短縮して7日間で終了、FAM懲罰委員会が第5節までの処分を発表、鈴木ブルーノは所属クラブ監督が「休養」となったことを悔やむ

更新の間隔がだいぶ空いてしまいましたので、今回は過去5日分のニュースから抜粋しました。

代表合宿は2日短縮して7日間で終了
 英字紙ニュースストレイトタイムズ電子版は、ジョホール州ジョホールバルにあるMリーグ1部JDTの練習施設を利用して行われていた今年1回目の代表合宿が予定より2日早い3月28日に終了したと報じています。なお合宿解散後、各選手は所属チームに戻っています。
 タン・チェンホー代表監督は代表合宿を7日間に短縮したことについて、代表合宿参加者が4月2日から再開するMリーグ第6節までには疲労が回復しているようにという配慮からであると話しています。また、新型コロナウィルス感染の影響で合宿期間中には練習試合が組めなかったことも、合宿短縮の理由にあるということです。
 「これまでの戦術を選手がこなせるかどうかを見るという首脳陣の目的も果たせており、2週間で5節をこなした後にも関わらず、選手たちは練習に全力で取り組んでくれたことに満足している。」と話したタン監督は6月11日のベトナム戦から再開するFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー協会AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の前の5月に再び代表合宿を行うとした上で、残りのW杯予選に向けて、今回の合宿参加者がケガもなく、万全な状態で招集できることを望んでいるとも話しています。

FAM懲罰委員会が第5節までの処分を発表
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上でMリーグ第5節まで試合により懲罰委員会への出頭を求められた選手に対する処分をバルジット・シン・シドウ委員長名で発表しています。

  1. ジャック・ヒンドル(ケランタン)
    処分対象:3月6日のMリーグ2部プレミアリーグ、ペラII戦での非スポーツマン行為 
    処分内容:厳重注意
  2. アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(マラッカ・ユナイテッド)
    処分対象:3月10日のMリーグ1部スーパーリーグ、PJシティ戦での非スポーツマン行為
    処分内容:厳重注意
  3. アフマド・カイリル・アヌアル・アフマド・ザムリ(PJシティ)
    処分対象:3月10日のMリーグ1部スーパーリーグ、マラッカ・ユナイテッド戦で非スポーツマン行為
    処分内容:2試合の出場停止(4月2日のトレンガヌFC戦と4月7日のKLシティFC戦)
  4. ハイン・テット・アウン(スランゴール2)
    処分対象:3月6日のMリーグ2部プレミアリーグ、PDRM戦での非スポーツマン行為
    処分内容:1試合出場停止(4月2日のペラII戦)
    *****
     ヒンドル選手はプレー中に自分の前に立った主審を両手で押し倒した行為が、ゴンサウヴェス選手は投げたボールが主審に当たった行為、そしてカイリル・アヌアル選手は自身のシミュレーションによりPJシティがPKを得てそれが得点につながった行為が処分の対象になっています。
     一方で、ミャンマー出身のハイン・テット・アウン選手はゴールを決めた後に、下の写真のように三本指の敬礼をカメラに向かって行った行為がサッカーの試合中に「政治的なメッセージを持つシンボルを掲げた」ことで処分されています。19歳のハイン・テット・アウン選手がカメラに向かって見せたのは、クーデターを実行した国軍による国民の弾圧が続くミャンマーで、この軍事クーデターに反対するデモ参加者の間で、その象徴的な存在となった3本指を掲げるサインでした。ストを決行する公務員から学生デモなどで抵抗の印としてこの3本指のサインが広がった中での行為でした。
     なお、当初はハイン・テット・アウン選手が所属するスランゴールFC2の公式サイトでも下の写真は掲載されていましたが、今は削除されています。

鈴木ブルーノは所属クラブ監督が「休養」となったことを悔やむ
 マレーシアのスポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、2部プレミアリーグのPDRMがマット・ザン・マット・アリフ監督を「休養」させたことについて、同チームでプレーする鈴木ブルーノ選手はチームに貢献できず、結果として監督の役に立てなかったと悔やんでいると報じています。
 昨季は1部で12位となり今季は2部に降格したPDRMは第5節を終えた時点で1勝4敗の9位に位置しており、現在は昨季はペナンFCのU21監督を務めた元代表のワン・ロハイミ・ワン・イスマイル氏がマット・ザン監督に代わり練習を指揮しているということです。
 「1勝4敗という厳しい状況ではあるが、ここで監督を交代させるということはPDRMが今季は本気で1部復帰を目指していることの現れである。監督の「休養」はサッカーでは珍しいことではなく、負け続ければ何かを変える必要がある。マット・ザン監督のもとで、自分自身はここまで出場が2試合で、しかもいずれもフル出場できていなかったことが残念だ。」とブルーノ選手はスタジアムアストロに語る一方で、続いている背中の痛みから次戦となる4月3日の古巣トレンガヌII戦への出場についてはまだわからないと話しているということです。