7月17日のニュース:スランゴール州のクラブは暫定本拠地でホームゲーム開催、CEO辞任のペラFCは後任は当面置く予定なし

スランゴール州のクラブは暫定本拠地でホームゲーム開催
 新型コロナウィルス新規感染者が1日あたり1万人超の大台に乗ったマレーシア。感染拡大防止策として取られている強化行動制限令EMCOはクアラルンプールに続きスランゴール州でも解除されたものの、スランゴール州単体では新規感染者が5000人を超えていることから、これは感染者数減によるものではなく、経済効果への影響を考えての政治判断のようです。
 EMCOが解除されたとは言え、様々な制限は残っていることからMリーグを運営するMFLは、Mリーグ後半戦が始まる7月24日を前にスランゴール州に本拠地を持つクラブについて、試合会場や日程の変更を公式サイトで発表しています。
 スランゴール州に本拠を持つのは1部スーパーリーグのスランゴールFC、PJシティFC(いずれもMBPJスタジアムを使用)、UITM FC(UITMスタジアムを使用)、2部はスランゴールFCのセカンドチーム、スランゴールFC2(MPSスタジアムを使用)がありますが、この内、スランゴールFCは暫定本拠地としてKLフットボールスタジアム(クアラルンプール)とハンジェバスタジアム(マラッカ州)を、UITM FCはマンジュン市営スタジアム(ペラ州)を使用することが発表されました。またスランゴールFC2も同じマンジュン市営スタジアムを暫定本拠地として使用することが発表されています。
 なおPJシティFCは、今季はスランゴールFCと本拠地を強要していますが、何故か暫定本拠地に関しては何も発表されていません。
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 この日程発表では同時に試合日や試合時間の変更も発表になっていますが、スランゴール州のEMCOが解除となったことで、各クラブは従来の本拠地での試合開催が可能になる可能性もあります。
 活動制限令に関する政府決定はその時期や内容が二転三転するだけでなく、今回のスランゴール州のEMCO解除のようにその日の午後に発表され、その日の深夜に解除といった急な変更も度々あり、MFLも各クラブとも政府の方針転換に振り回されている感もあります。とは言え、無観客ではなるものの予定通り7月24日より後半戦が始まりそうなのは嬉しいことです。

CEO辞任のペラFCは後任は当面置く予定なし
 Mリーグ1部のペラFCはリザル・アリ・ナイザリ前CEOの辞表を正式に受理したこと発表したとマレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 開幕当初から給料未払いの噂が絶えなかったペラFCはそれが事実であることが発覚すると、その責任を取る形でリザルCEOは今年5月10日に辞意を表明しましたが、ペラFCの理事会はそれを正式に認めていませんでした。しかし、ペラFC運営会社理事の1人でペラ州政府のカイルル・シャーリル・モハメド理事はこの辞表を正式に受理したこと明らかにした上で、当分は後任のCEOは置かず、運営会社の理事会が共同でCEOの職を全うすると話しています。
 カイルル理事は後任を置かないことによる影響がチームに及ぼす影響はないと話し、その理由として経営陣と選手との相互理解があることを挙げています。
 なおペラFCは前半戦終了後、今年2度目のトランスファーウィンドウ期間中に主力の6選手が給料未払いを理由に他のMリーグクラブへ移籍する事態が起こっています。
 CEOの辞任問題が解決し、理事会メンバー全員でCEOの職を引き継ぐことで現状を乗り切れると判断したと話すカイルル理事は、今後はメディアとの対応などはチームマネージャーのイシャハム・シャハルディン氏が担当すると話す一方で、チョン・イーファット監督からは新戦力も含め全選手が後半戦に向けて良いコンディションを保っているという報告を受けているとし、1部残留はもちろん、上位5位内でのフィニッシュという開幕時の目標も変わっていないと話しています。


7月16日のニュース:今季Mリーグ1部前半戦は2000万人以上がオンラインでライブ観戦、FAMのテクニカルディレクターがU20代表のAFCU23アジアカップ予選派遣について説明、JDT IIからマラッカUへ期限付き移籍のロバットが抱負を語る

今季Mリーグ1部前半戦は2000万人以上がオンラインでライブ観戦
 7月24日より再開まで10日を切り、Mリーグ各クラブは練習試合をこなすなど準備に余念がありませんが、Mリーグを運営するMFLは今季ここまでのMリーグ1部スーパーリーグの試合のライブ視聴者数が2100万人を越えていると公式サイトで発表しています。
 今年3月5日に開幕したスーパーリーグは5月9日に行われた第13節まで78試合が行われていますが、これらの試合を放映した国営放送RTM、MFLのスポンサーUnifi社の有料スポーツチャンネル、そして同社が運営する無料YouTubeチャンネルを合わせるとそのライブ視聴査数が2181万4979人となっていることをMFLの公式サイトが発表しています。
 さらにYouTubeでの録画視聴者数は、5月30日までの時点で4983万8140人とということです。なおUnifiの無料YouTubeチャンネルでは、今季のスーパーリーグ全試合の観戦が可能になっています。
 この他、中継された78試合中、ライブ視聴者が最も多かった節は第11節で6試合合計230万7698人、また最も視聴者が多かった試合は4月24日の第10節JDT対トレンガヌFC戦(スルタン・イブラヒムスタジアム、ジョホール州イスカンダルプテリ)で69万8341人が視聴したということも発表されています。
 このように様々なプラットフォームで視聴可能な1部スーパーリーグに対し、2部プレミアリーグについてMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、プレミアリーグの各クラブには7月24日から再開される後半戦ではソーシャルメディアやストリーミングによる配信が許可されたことを明らかにしています。
 またMリーグ前半戦は4月2日の第6節から感染者拡大による無観客措置が取られた5月9日の第12節までは、首都圏など一部地域を除いて定員の10%から25%の条件付きながらスタジアムでの観戦も可能でしたが、この期間中はスーパーリーグとプレミアリーグ合わせて観戦可能だった41試合では6万2318人の有料入場者数を集め、その内。4月9日の第8節クダ・ダルル・アマンFC対トレンガヌFC戦(ダルル・アマンスタジアム、クダ州アロースター)が最大の5941人の有料入場者を記録したということです。

FAMのテクニカルディレクターがU20代表のAFCU23アジアカップ予選派遣について説明
 マレーシアサッカー協会FAMのオン・キムスイ テクニカルディレクター(TD)は、現在のU20代表の2024年パリオリンピックの予選突破に向けた計画の中心人物の1人ですが、このたび、英字紙ニューストレイトタイムズの取材に応じ、自身の考えを明らかにしています。
 FAMは今年10月に開催されるAFC U23アジアカップ2022年大会(旧U23選手権)予選にU23代表ではなく、U20代表を派遣することを発表しましたが、これに対しては現在のU23代表の育成が等閑(なおざり)になるなど否定的な反応が出ています。
 こういった声に対し、前回2020大会予選にU23代表監督として臨みながら本戦出場を果たせなかったオンTDは、その成功が100%保証されるわけではないとはしながらも、自身の経験に基づき「選手が共に過ごす時間が長くなれば長くなるほど、より好ましい結果を生み出す可能性は高い」と考えていると話しています。
 「今年2021年から選手たちが一緒にプレーすれば、彼らは様々なレベルの大会に出場することができる、オリンピック予選突破について最優先されるのは現在のU20代表である。U20代表がAFCU23アジアカップの予選を突破することは容易ではないが、上の年代の選手たちと対戦する貴重な機会をチームとして活用したい。」と話すオンTDは、現在のU23代表の選手についていも(チーム参加の)扉は完全に閉じられたわけではない、とも述べ、将来的にはU23代表選手の参加に含みを持たせる発言をしています。
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 2020年大会予選では、中国と引き分け勝点で並びながら得失差で本戦出場を逃したU23代表からはサファウイ・ラシド、アキヤ・ラシど、シャマー・クティ・アッバ(以上JDT)、シャミ・サファリ(スランゴールFC)、ドミニク・タン(タイ1部ポリス・テロFC)の5選手がFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場した代表に選ばれています。U23代表はフル代表への選手を供給する場でもあると思うのですが、このU23代表年代を冷遇すると、それは代表教科にも悪影響が出る可能性があります。またフル代表ではルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)、アリフ・アイマン(JDT)らU20代表候補選手がいますが、フル代表レベルの彼らをパリオリンピック予選までU20代表に縛り付けてしまうのも、むしろ彼らの成長の芽を摘んでしまいかねないような気がします。U23代表にU20代表の有望選手を加えたチーム編成で、U23アジアカップ本戦出場を目指し、本戦でアジアの強豪との試合を経験する方が遥かに代表強化につながるような気がします。

JDT IIからマラッカUへ期限付き移籍のロバットが抱負を語る
 各年代代表だけでなくフル代表の経験もあるJDT IIの守備的MFゲイリー・スティーヴン・ロバットがマラッカ・ユナイテッドFCへ期限付き移籍しましたが、MFLの公式サイトではこのロバット選手を特集しています。
 今季は開幕からMリーグ1部スーパーリーグの覇者JDTのセカンドチームで、Mリーグ2部プレミアリーグのJDT IIでプレーしてきたロバット選手は、代表キャップ数11の28歳です。豊富な運動量が売り物のロバット選手が期限付き移籍したマラッカ・ユナイテッドFCは3勝5分5敗でリーグ11位と降格圏にいるチームです。
 そんなチームに今季2度目のトランスファーウィンドウ期間に期限付き移籍したラバット選手は後半戦開幕初戦となる7月25日の第14節スリ・パハンFC戦を重要な試合と考えているとブル生に語っています。
 「まず自分がやらなければならないことは、ザイナル・アビディン・ハサン監督に対して自分がチームの戦力になることを証明することだ。より多くの試合出場時間を求めての移籍してきたことは事実だが、チームメートからも信用を得なければならないことも分かっている。スリ・パハンFC戦で出場機会が与えられれば、自分がどのくらいチームのために献身的にプレーできるかを見せたい。」と述べるラバット選手は、マラッカ・ユナイテッドFCを降格圏から脱出させることが自分に課せられた使命であるとも話しています。

7月14日のニュース:Mリーグの2022/23シーズンACL出場枠は1のまま、サッカー賭博で31名逮捕

Mリーグの2022/23シーズンACL出場枠は1のまま
 アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLやAFCカップの出場枠決定の基準となるAFCクラブコンペティションランキング最新版が発表され、マレーシアはAFC加盟47カ国中18位となっています。
 このクラブンペティションランキングなどに詳しいFootyRankingによると、マレーシアは先日終了したACLのグループステージG組で1勝1分4敗に終わったJDTが稼いだ勝点4が加算され、2018年から2021年のACLグループステージ終了時までの過去3年間(2020年は各クラブともポイントなし)の総合ポイントが23,681となり18位となっています。これにより来季2022/23年シーズンのMリーグからのACL出場枠は1(Mリーグチャンピオン)、そしてAFCカップ出場枠は2(FAカップチャンピオンおよびMリーグ2位)となり、出場枠の増減はありませんでした。
 東南アジア各国のAFCクラブコンペティションランキングポイントと、ACLおよびAFCカップの出場枠は以下の通りです。
7位タイ(ポイント57.080:ACL2枠+ACLプレーオフ2枠)
12位ベトナム(同39.232:ACL1枠+プレーオフ2枠)
17位フィリピン(同25.919:ACL1枠、AFCカップ予選2枠)
18位マレーシア(同23.681:ACL1枠、AFCカップ予選2枠)
21位シンガポール(同19.108:ACLプレーオフ1枠、AFCカップ1枠+プレーオフ1枠)
23位インドネシア(同17.923:ACLプレーオフ1枠、AFCカップ1枠+プレーオフ1枠)
28位ミャンマー(同11.097:AFCカップ1枠+プレーオフ1枠)
33位カンボジア(同6.369:AFCカッププレーオフ1枠)
37位ラオス(同0.947:AFCカッププレーオフ1枠)
41位東ティモール(同0.000:AFCカッププレーオフ1枠)
41位ブルネイ(同0.000:AFCカッププレーオフ1枠)
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 ここで目を引くのはベトナムのACLプレーオフ枠2増です。今季2021年ACLではマレーシア同様、グループステージ出場枠1だったベトナムですが、JDTが勝点4でACLを終了したのに対し、昨季のベトナムリーグチャンピオンのベトテルFCはグループステージで勝点6を挙げて、アジアクラブランキングポイントを積み上げています。またシンガポールは出場したシンガポールリーグチャンピオンのタンピネスローヴァーズが勝点0となったことでアジアクラブランキングが下がり、この結果、ACLグループステージ出場枠を失い、プレーオフ出場枠1となってしまいました。

サッカー賭博で31名逮捕
 マレーシアの通信社ブルナマは、マレーシア北部クダ州で31名がサッカー賭博で逮捕されたことを報じています。
 クダ州警察は17歳(!)から55歳までの女性2名を含む31名が、先日終了したUEFA選手権ユーロ2020を対象としたサッカー賭博に関連して逮捕されたことを発表し、合計27回行われた手入れでは31名を逮捕したほか、40台の携帯電話と7台のコンピューター、そして現金3万3326リンギ(およそ88万円)が押収されています。また賭博で動いた総額は200万リンギ(およそ5260万円)で、賭けはメッセージアプリのWhatsAppやWeChatやショッピングアプリWishなどを使って行われたということです。
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 ギャンブルが禁じられているイスラム教を国教とするマレーシアでは、賭博はもちろんご法度です。英国植民地であったことから競馬はありますが、非イスラム教徒の中華系やインド系が対象です。ギャンブルとは言えませんが宝くじもイスラム教徒は購入することができません。
 今回の賭博対象はEURO2020ということですが、サッカー賭博は八百長という形でマレーシアのサッカーに何度も暗い影を落としてきました。かつては代表経験者も関与し逮捕されたこともあります。新型コロナの影響でMリーグでは給料未払いや長期の遅配が起こっていることが報道されていますが、そんなときに賭博の胴元などから接触されれば、選手の中には誘惑に負けてしまう者が出てしまう可能性があることは過去の事例が証明しています。
 今回のサッカー賭博自体はマレーシアサッカーとは直接は関係はありませんが、Mリーグを何度も破壊しかけたサッカー賭博について書いておきたかったのでこの話題を取り上げました。


7月11日のニュース:FAMはU23アジアカップ予選にU20代表を派遣、ペラFCはリーグ再開前の練習試合で新外国籍選手をテスト、JDTオーナーは監督解任の声に対して冷静な対応を求める

FAMはU23アジアカップ予選にU20代表を派遣
 昨日のコラムではアジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ2022年大会の予選組み分けが行われ、マレーシアはタイ、ラオス、モンゴルと同じ予選J組となり、モンゴルでの集中開催となることを取り上げましたが、マレーシアサッカー協会FAMはこのU23大会にU23代表ではなく、U20代表を派遣することを公式サイトで発表しています。
 FAMのオン・キムスイ テクニカルディレクターTDによれば、このU20代表派遣は2024年のパリオリンピック出場を目指すU23代表強化プログラムの一環として行われ、オーストラリア出身のブラッド・マロニー現U23代表監督がこのチームの指揮を取る予定だということです。
 「このU20代表派遣は既にFAMの代表チーム運営委員会で提案され、FAM理事会の承認も得た上で決定されている。現在のU20代表を10月のAFC U23アジアカップ2022年大会予選、そして11月の東南アジア競技大会2021年ベトナム大会(この発表後に来年に延期が決定-筆者注)さらには、AFC U23アジアカップ2024年大会予選、東南アジア競技大会2023年カンボジア大会と継続して派遣していく予定になっている。これによりこの年代の代表チームは早い段階から様々なレベルで経験を積み重ね、長期間かけて(オリンピック2024年パリ大会予選に向けて)準備していくことができる。」とオンTDは話しています。
 またオンTDは10月のAFC U23アジアカップ予選前には次の国際マッチデー期間(8月30日から9月7日)にU20代表候補を招集して候補合宿も開催する予定も明らかにしています。
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 先月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選にも出場したFWルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)やFWアリフ・アイマン(JDT)、代表に招集されながら合宿中のケガで代表辞退となったといったGKラハディアズリ・ラハリム(トレンガヌFC)さらにMFムカイリ・アジマル、DFハリス・ハイカル(いずれもスランゴールFC)など才能豊かな選手がU20代表の主力になる可能性がある一方で、代表選手のFWアキヤ・ラシド(JDT)、先日終了したAFCチャンピオンズリーグ予選に出場したFWラマダン・サイフラー(JDT)、リーグでは好調のMFハキミ・アブドゥラ(トレンガヌFC)、FWダニアル・アサリ(スランゴールFC)そしてFWハディ・ファイヤッド(J3沼津)など順当ならU23代表候補となる選手たちが勝負の機会も与えられず、U23アジアカップ出場の選考対象ならないのはもったいない気もしますし、さらに言えばこのような育成のための「複数年計画」は、失敗した際にその前の年代も含めて代表強化の「空白期間」ができてしまうこともあります。個人的にはU20代表に限定するのではなく、U23代表に飛び級できる能力のあるU20代表の主力を加えたチームを編成し、彼らに同年代のタイやラオスと対戦されて、本大会出場を目指す方が一足飛びにオリンピック出場を目指すよりは遥かに現実的な目標に思えます。言い換えれば、既にフル代表でもプレーするルクマン選手やアリフ選手を敢えてU20代表でプレーさせることは、むしろ開きかけている才能の芽を摘みかねない気もします。

ペラFCはリーグ再開前の練習試合で新外国籍選手をテスト
 Mリーグ1部スーパーリーグのペラFCは、7月24日より再開するMリーグを前に新たに獲得した外国籍選手をテストする予定だとマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 ペラFCのチョン・イーファット監督はいずれも2部プレミアリーグのPDRM FCとヌグリスンビランFCとの練習試合で、これまでは練習参加のみだった新外国籍選手を起用すると話しています。
 給料未払いにより主力5選手が他のMリーグクラブに流出したペラFCはトランスファーウィンドウ期間中に英国出身のMFチャリー・マシェル(昨季はシンガポール1部ホウガン・ユナイテッドでプレーし今季はカンボジア1部のビサカFCに移籍するも出場なし)、2018年にもペラに在籍したレバノン出身のDFジャド・ヌールディン(レバノン1部のアル・アヘドFCより期限付き移籍)、同じくレバノン出身のMFサミル・アヤス(ブルガリア1部POFKボテフ・ヴラツァより移籍)、カメルーン出身のDFゾバイロウ・ガルバ(昨季はインドネシア1部プルスバヤ・スラバヤでプレー)、フランス出身のFWジスラン・グゥエッサン(2019年にアルジェリア1部CAボルジュ・ブー・アリエージュでプレーも昨季はプレー記録なし)の5選手を獲得しています。
 なおペラFCにはMFレアンドロ・ドス・サントスとMFカレッカのブラジルコンビ、やはりトランスファーウィンドウ期間中に同じ1部のUITM FCから移籍したガーナ出身のFWナナ・ポク、そしてスリ・パハンFCから期限付き移籍しているFWセルヒオ・アグエロがおり、この9選手はペラFCに5名と2部プレミアリーグでプレーするセカンドチームのペラFC II4名がに配置される予定ということです。
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 別の報道ではブラジルコンビのレアンドロとカレッカは放出を希望していたものの、条件面でクラブとの合意に至らず、今季の残留が決まったと報じられています。守備的MFのレアンドロ、攻撃的MFのカレッカはいずれもリーグ中断前の第13節までに12試合に出場している主力選手ですが、この2人が残留となったことでペラFCではFWナナ・ポク、DFジャド・ヌールディン、DFゾバイロウ・ガルバの5名の外国籍選手が、残る4選手はペラFC IIでプレーするのではないかと予想されています。それにしてもペラFC IIは外国籍選手なしでスタートしながら、突然4名の外国籍選手を割り振られるなど、数ヶ月前までは給料未払い問題て揺れていたクラブとは思えないような大盤振る舞いです。

JDTオーナーは監督解任の声に対して冷静な対応を求める
 Mリーグ1部スーパーリーグで7連覇中のJDTは、先日終了したAFCチャンピオンズリーグACLでは同組の名古屋グランパスと浦項スティーラーズ(韓国)にそれぞれ2敗、ラーチャブリーFC(タイ)とは1勝1分のグループ3位でノックアウトステージ進出を逃しましたが、ほぼマレーシア代表とも言えるメンバーを揃えながら、この結果に不満を持つ一部サポーターがソーシャルメディア上でベンヤミン・モラ監督の解任を求めている事態について、JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下はモラ監督を擁護しているとブリタハリアンが報じています。
 自身のインスタグラムに投稿したイスマイル殿下は、ACLはJDTにとっては超えるには高い壁だとし、大志を持つことは良いことだが、現実に目を向けない大志はそうではないと述べ、モラ監督を批判するなら、モラ監督を採用した自分を非難するべきだと述べて、サポーターに現実的になることを求めています。
 2019年から連続してMリーグの唯一の代表としてACLに参戦できていることは名誉であるとも述べたイスマイル殿下は、JDTのレベルはACLのレベルには達していないと述べる一方で、2019年には鹿島アントラーズを、2020年には水原三星ブルーウィングス (韓国)を破ったことは事実だとして、今後もクラブのレベルアップを図っていくことをサポーターに約束しています。

7月10日のニュース:Mリーグ1部2部とも7月24日より再開決定、完全ロックダウン施行地域のクラブは本拠地以外でホームゲーム開催へ、今年11月開催予定の東南アジア競技大会が2022年に順延決定、U23アジアカップ予選-マレーシアはタイ・ラオス・モンゴルと同組に

 マレーシアはワクチン接種が進んではいるものの、昨日は国内全体で新規感染者数が9,180名と連日新記録が更新されています。一部の州では完全ロックダウンが解除されてはいますが、クアラルンプールとスランゴール州を含む首都圏では現在も完全ロックダウンが続いています。

Mリーグ1部2部とも7月24日より再開決定
 Mリーグを運営するMFLは公式サイトで5月9日より中断中のMリーグが1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグともに7月24日より再開されることを発表しています。この中断はFIFAワールドカップアジア2次予選に出場するマレーシア代表や、AFCチャンピオンズリーグ予選、そして結局は中止となってしまいましたがAFCカップ予選に出場するMリーグクラブを考慮してのものでした。なお、Mリーグ2部は当初、7月3日に再開の予定でしたが、国内に完全ロックダウンが施行されたことで再開延期が発表されていました。
 また中断前に豪雨により順延されていた2部のスランゴールFC2対サラワク・ユナイテッドFC戦と選手が新型コロナウィルス感染により延期されていたペラFC II対ケランタンFC戦はいずれも7月17日への日程変更に加え、強行日程緩和のため1部では8月13日からの第19節から最終節第22節まで、2部では7月27日からの第14節から最終節第22節までで試合日程が変更になることも発表になっています。
 変更された1部スーパーリーグの日程はこちら、2部プレミアリーグの日程はこちらです。

完全ロックダウン施行地域のクラブは本拠地以外でホームゲーム開催へ
 MFLは完全ロックダウン施行地域に本拠地を持つクラブに対し、新たなホームゲーム開催地を確保するように求めています。
 MFL公式サイトによると、Mリーグの全てのクラブは練習場と宿舎間の移動のみが許される合宿形式で練習を行なっていますが、完全ロックダウン施行地域では練習試合も含めてMリーグの試合を行うことが許可されていないことから、MFLはこの地域に本拠地を持つ1部と2部のクラブに対してホームゲームを開催する「暫定本拠地」の確保を求めていくとしています。
 現在、完全ロックダウンが施行されているのはクアラルンプール、スランゴール州、ヌグリスンビラン州の各州と地域ですが、ここにはクアラルンプールに本拠地を持つKLシティFC(1部)、PDRM FC(2部)、スランゴール州に本拠地を持つスランゴールFC、PJシティFC、UITM FC(以上1部)、スランゴールFC2、MSN-FAMプロジェクト(以上2部)、ヌグリスンビラン州に本拠地を持つヌグリスンビランFC(2部)の8チームがあり、この8チームは7月24日ののMリーグ再開前に完全ロックダウン施行地域外に新たに暫定本拠地を設けることが求められています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは現在、Mリーグクラブが使っていないスタジアムに加えて、あるいはMリーグクラブが既に使用しているスタジアムの共用も許可すると話しており、上記の8チームは開幕までの2週間ほどで試合会場を確保する必要があります。

今年11月開催予定の東南アジア競技大会が2022年に順延決定
 マレーシアの通信社ブルナマは今年2021年11月21日から12月2日まで開催予定だった東南アジア競技大会通称シーゲームズが新型コロナウィルス感染拡大を理由に2022年へ延期されたことを報じています。
 マレーシアオリンピック協会OCMの発表によると、東南アジア競技大会連盟はオンラインで会合を開き、ベトナムのハノイで開催予定だった今年のシーゲームズの2022年への延期を決定したということです。既に2022年にはさまざまな国際競技大会の日程が決まっていることから、これまでマレーシアを含めた大多数の国が延期に反対していましたが、今回やっと延期が決まった格好です。新たな日程に関しては、東南アジア競技大会連盟より後日発表されるということですが、なおベトナムの地元メディアでは来年3月あるいは6月への延期が有力ということです。
 オリンピックの東南アジア版とも言えるシーゲームズでは、サッカーはオリンピックに準じて23歳以下代表同士が対戦しますが、マレーシアはマレーシアサッカー協会FAMが2024年パリオリンピック予選を見越して武者修行のためにU19代表を派遣する予定にしていました。

U23アジアカップ予選-マレーシアはタイ、ラオス、モンゴルと同組に
 アジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ(旧U23選手権)2022年大会はウズベキスタンで開催されますが、この大会の予選組み分け抽選が昨日7月9日にウズベキスタンのタシケントで行われ、マレーシアはタイ、ラオス、モンゴルと同じ予選J組となることが決まりました。
 今回の組み分け抽選では参加42チームを西地区23チームと東地区19チームに大別された後、さらに西地区は6組、東地区は5組に分ける形で行われ、東地区のマレーシアは予選J組に入り、タイ、ラオス、モンゴルと同組となっています。また今回の予選は各組とも集中開催方式で行われ、マレーシアが入ったJ組はモンゴルが集中開催地となり、10月27日にラオス、29日にモンゴル、31日にタイとの対戦カードが組まれています。
 なお来年2022年の本戦には、開催国のウズベキスタンと予選各組1位のチームと各組2位の内、成績上位の4チームの計16チームが出場します。
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 マレーシアが入る予選J組が集中開催されるモンゴルですが、ググってみたところ首都のウランバートルで10月下旬の平均気温は最高7度、最低-6度と、この組の東南アジア3チームにとってはそれだけでハンデになりそうな環境です。それでも東アジアの強豪国やオーストラリアとは別組みになった幸運に感謝しつつ、マレーシアは2018年中国大会以来となる2度目の本戦出場を目指します。ちなみに2018年大会ではマレーシアはイラク、サウジアラビア、ヨルダンと同組になりながら、サウジを破り、ヨルダンと引き分けるなどしてベスト16に進出しています。
 (下はU23アジアカップ2022年大会予選組み合わせ-AFCの公式サイトより)


7月8日のニュース:ACL予選G組マッチデー6-JDTはスコアレスドローでACL終了、名古屋は浦項と引き分けもベスト16進出決定

ACL予選G組マッチデー6-JDTはスコアレスドローでACL終了
 AFCチャンピオンズリーグ予選G組は最終日のマッチデー6となり、予選3位のJDTは4位のラーチャブリーFCとG組の3位と4位を賭けて対戦しました。
 激闘の名古屋戦から先発8名を入れ替えたJDTは、開始7分にサフィク・ラヒムがラーチャブリーGKカンポン・ファトマッカックルと1対1となるチャンスを得ながらシュートがゴールの枠を捉えられず先制機を逃します。
 JDTは37分には守備のキーマンDFマウリシオがケガで交代し、守勢に回るかと思われましたが、前戦の浦項スティーラーズ戦でのラーチャブリーの戦いぶりをベンヤミン・モラ監督が「勝とうとはせず、負けないような試合運びをした」と評したように、この試合でもラーチャブリーは自陣深くで守りカウンターを狙う戦術を選択しました。前半終盤には、ラーチャブリーが攻撃に転じる場面もありましたが、決め手を描く両チームはいずれもゴールを割れず0-0で前半を終了します。
 後半に入ると途中交代のモハマドゥ・スマレ、アキヤ・ラシドらがラーチャブリーゴールを狙いますが、ゴール前を固めるらーチャブリー守備陣の壁を破れないまま時間が過ぎ、結局、フラストレーションの溜まる試合はこのまま終了し、JDTの今季ACL最終戦はスコアレスドローに終わりました。
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 昨季、JDTがいたACL予選G組は新型コロナウィルス感染拡大により中断を挟んでカタールのドーハで集中開催となりましたが、当時、マレーシア政府が不要不急の海外渡航を認めていなかったことからJDTは途中棄権となりました。今回、満を辞してACLに臨んだJDTでしたが、国内リーグ得点王のベルグソン・ダ・シルヴァが6試合で無得点に終わり、不調のサファウィ・ラシドは先発どころか最終戦はベンチ入りすらせず、また、ラヴェル・コービン=オングがケガで2試合の出場に終わるなど思うような試合運びができず、2年ぶりのACL挑戦は今回も残念な結果に終わりました。

FCチャンピオンズリーグ2021予選G組マッチデー6
2021年7月7日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
JDT 0-0 ラーチャブリーFC
得点者:なし
(下は両チームの先発XI-JDTとらーチャブリーFCのFacebookより)


 G組のもう1試合は既にベスト16進出を決めている予選G組首位の名古屋グランパスが2位の浦項スティーラーズと対戦し、こちらの試合も先制した名古屋に浦項が試合終了間際に追いつき、1-1と引き分けに終わっています。
FCチャンピオンズリーグ2021予選G組マッチデー6
2021年7月7日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
浦項スティーラーズ 1-1 名古屋グランパス
得点者:名古屋-前田直輝(51分)、浦項-ボリス・タシティー(88分)
(下は両チームの先発XI-ラーチャブリーと浦項のFacebookより)


ACL予選G組順位(マッチデー5終了時点)

TeamGWDLGFGAGDP
1名古屋65101321116
2浦項632195411
3JDT611439-64
4ラーチャブリー6024010-102
P-試合数、W-勝利、D-引分、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点

7月6日のニュース:AFCカップ東南アジアゾーンは中止に、未払い給料完済が来季のクラブライセンス発給の条件-MFL

AFCカップ東南アジア地区は中止に
 アジアサッカー連盟AFCは公式サイト上で、新型コロナウィルス感染拡大により開催できないAFCカップ予選については中止とすることを発表しています。
 AFCの大会運営委員会は会合を開き、AFCが主催するAFCチャンピオンズリーグACLとAFCカップの日程及びフォーマット変更を発表し、ACL西地区は10月16日と19日に、東地区は10月17日と20日にそれぞれ準々決勝と準決勝を行うことや、決勝も従来のホームアンドアウェイ方式から1試合方式に変更して11月22日に開催することを発表しています。なお、決勝の会場は西地区に所属する各国サッカー協会からの立候補を求めるとしています。
 またAFCカップについては、既に予選が行われている組はそのまま予定通り開催する一方で、現在も集中開催地が未定の予選組は中止が決定されています。具体的には東南アジア(アセアン)地区の予選H組とI組だけがいまだ試合を行えていないことから、アセアン地区の予選の中止が決定したことになります。昨季Mリーグ2位のクダ・ダルル・アマンFCと3位のトレンガヌFCはそれぞれ、AFCカップの予選H組とI組で予選を戦う予定でしたが、集中開催地として当初、立候補していたシンガポールが新規感染者数の拡大により開催地を返上し、その後は開催地が決まっていませんでした。
 今回の発表では、この他に来季2022年のACL、AFCカップとも今季同様に、予選は集中開催、ノックアウトステージは決勝まで全試合が1試合の試合フォーマットで行われることも明らかにされています。

未払い給料の完済来季のクラブライセンス発給の条件-MFL
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは未払い給料問題を抱えるMリーグクラブに対し、速やかに問題が解決されない場合、来季2022年シーズンのクラブライセンスを発給しないとしています。
 現在Mリーグは来季のクラブライセンス申請期間中ということでが、MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは「MFLは給料未払い問題解決に真剣に取り組んでいる。例えば給料未払い問題が発覚したペラFCに対しては、問題が解決されなければ今年2度目のトランスファーウィンドウ期間の新規選手獲得を禁じる警告を出したが、これに対してペラFCは直ちに未払い給料を支払った。Mリーグクラブの民営化が行われた現在は、(従来の州サッカー協会ではなく)各クラブ自体が未払い給料を支払う義務を負っているが、民営化が実現したことにより未払い給料問題の件数は例年より少なくなっている。」と話しています。
 また来季のクラブライセンスについては、合計18クラブがMリーグでプレーするためのクラブライセンスを申請中であると述べたアブドル・ガニCEOは、その内、JDT、マラッカ・ユナイテッドFC、PJシティFC、ペラFC、クダ・ダルル・アマンFC、スランゴールFC、ペナンFC、トレンガヌFC、UITM FC、KLシティFC(以上Mリーグ1部)とサラワク・ユナイテッドFC(Mリーグ2部)の11クラブがAFCライセンスも併せて申請していることも明らかにしています。
 ただしサラワク・ユナイテッドFCは2ヶ月分の給料未払いが発生しているとして、来季のクラブライセンス発給のためには8月末までにこの問題を解決する必要があると記事では述べられています。
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 現段階で18クラブが来季のMリーグクラブライセンスを申請していると記事には書かれていますが、現在のMリーグは1部と2部を合わせると24チームで構成されています。その内、JDT、トレンガヌ、スランゴール、ペラは2部でセカンドチームがプレーしており、また今季は数合わせ的にMSN -FAMプロジェクトチームが2部に参加していることから、Mリーグ1部と2部は実質的には19クラブとなっています。となるとこの19クラブの内、1クラブだけが未だ来季のクラブライセンス申請を行っていないことになります。

 

7月5日のニュース:ACL予選G組マッチデー5-JDTは名古屋の無失点記録を破るも惜敗、ラーチャブリーは浦項と引分でACL初勝点獲得

ACL予選G組マッチデー5-JDTは名古屋の無失点記録を破るも惜敗
 前戦の浦項戦からラヴェル・コービン=オング以外の先発メンバー10名を入れ替えたJDTは開始3分でこの予選初先発となったアダム・ノー・アズリンが、これをマテウスが決め、名古屋が先制します。その後もJDTは落ち着く間も無く名古屋の連続攻撃にさらされ、致命的なチャンスを何度も逃した後、28分には阿部浩之がペナルティーエリアの外から文字通り美しいシュートを決めた名古屋がリードを2点に広げます。
 しかしJDTは守勢に回ることなく、積極的に攻め続けた42分、ペナルティーエリアの外からラヴェル・コービン=オングが放ったシュートは名古屋GKミッチェル・ランゲラックがパンチングで逃れるも、それに詰めていたラマダン・サイフラーがこぼれ球を押し込み、ここまで無失点の名古屋からゴールを奪ったJDTが1点差に迫ります。
 1−2で始まった後半は、開始からペースを上げた名古屋が攻め込むも、そこを持ち堪えたJDTも徐々に攻撃のリズムを掴み始め、62分にはハズワン・バクリがシュートを放つもゴールポストに阻まれます。その後は名古屋、JDTともチャンスを作りながらゴールに至らず後半は両チーム無得点となり、1-2でJDTが名古屋に敗れています。
 なお、この試合の結果、名古屋は勝点15となり、この前の試合でラーチャブリーFCと引き分けて勝点10となった浦項スティーラーズとの最終戦の結果に関わらず予選G組の1位突破とノックアウトステージとなるベスト16進出が決まりました。
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 警告累積などで先発XIを大きく入れ替え、Mリーグ1部では出場のなかったGKハジック・ナズリ、同じくリーグでは先発1試合のラマダン・サイフラーなど明らかに「メンツ落ち」かと思えた面々が、ここまでの5試合では最も見応えのある試合を演出しました。それでも名古屋の堅守に攻めあぐねてボール回しに終始する場面もあり、素人考えではギリェルメ・デ・パウラを投入して「高さ」というカードを切れば膠着した試合展開に変化を与えられたかも、という印象は残りました。
 いずれにせよ今日のJDTはここまでの5試合で名古屋に最も冷や汗を欠かせたチームであったのは事実なので、最終戦のラーチャブリーFC戦には高いモチベーションんで臨めるのではないでしょうか。

FCチャンピオンズリーグ2021予選G組マッチデー5
2021年7月4日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
名古屋グランパス 2-1 JDT
得点者:名古屋-マテウス(4分PK)、阿部浩之(28分)、JDT-ラマダン・サイフラー(42分)
(下は両チームの先発XI-名古屋のインスタグラムとJDTのFacebookより)

 G組のもう1試合はここまで4連敗だったラーチャブリーFCが浦項スティーラーズと引き分けてクラブ史上初のACL勝点を獲得しています。一方の浦項にボールポゼッションでは67%とラーチャブリーFCを圧倒しながら得点できず、この引き分けで2位でのグループリーグ突破が難しくなりました。
FCチャンピオンズリーグ2021予選G組マッチデー5
2021年7月4日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
ラーチャブリーFC 0-0 浦項スティーラーズ
得点者:なし
(下は両チームの先発XI-ラーチャブリーと浦項のFacebookより)


ACL予選G組順位(マッチデー5終了時点)

TeamGWDLGFGAGDP
1名古屋55001311115
2浦項531184410
3JDT510439-63
4ラーチャブリー5014010-101
P-試合数、W-勝利、D-引分、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点

ACL予選G組の日程(会場はいずれもラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク、試合は1試合目が午後6時、2試合目が午後10時キックオフ-いずれもマレーシア時間)
7月7日(水)マッチデー6
浦項-名古屋、ラーチャブリー-JDT

7月4日のニュース:首都圏により厳格なロックダウン実施-Mリーグ再開に向けたクラブの準備に影響も、トレンガヌFCが公式カフェを本日オープン

首都圏により厳格なロックダウン実施-Mリーグ再開に向けたクラブの準備に影響も
 新型コロナウィルスの新規感染者数が過去1週間で平均6000人代で高止まりしているマレーシア。中でも特に新規感染者数が多い首都圏のクアラルンプールとスランゴール州の大半に7月3日よりこれまで以上に厳格なロックダウンが実施され、生活必需品購入やワクチン接種目的以外の外出が禁止されています。
 Mリーグ1部スーパーリーグは7月24日に、また7月3日の予定から延期されている2部プレミアリーグも恐らく同時期に再開が予定されていますが、リーグ再開まで1ヶ月を切ったこの時期の厳格なロックダウン実施によって、首都圏に本拠地を置くクラブはリーグ再開に向けた準備に影響が出そうだと、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。 
 現在、Mリーグの各クラブは練習場と合宿先の往復のみが許されるスポーツバブル形式で練習を行なっていますが、クアラルンプールに本拠地を置く1部KLシティFCのボジャン・ホダック監督は、今回実施されたより厳格なロックダウンによりチームの練習が行き詰まったと話しています。
 「リーグ再開の準備として既に5試合の練習試合の予定を立てたばかりだが、状況は常に変わっており、その状況下でできることを考えるしかない。同じ首都圏に本拠地を持つチームの練習試合も選択肢の一つだが、合宿地を首都圏の外へ移すことも検討しなければならないかも知れない。」
 またスランゴール州に本拠地を持つPJシティFCのP・マニアム監督は「首都圏内での練習試合実施が不可能となったことで、既に2試合の練習試合をキャンセルせざるを得なくなった。Mリーグの大半のクラブは既に練習試合の予定を組んでおり、新たな試合を組む時間は残されていない。」と述べています。
 また国家スポーツ評議会NSCが管理するブキジャリル国立競技場近くの施設で合宿と練習を行なっている2部のFAM-MSNプロジェクトのユスリ・チェラー監督は、同じ施設内に東京オリンピックに出場する選手も合宿していることから、この選手たちに影響が出ないようNSCによって施設外へ出ることが禁じられており、紅白戦を行なうなど予定していて計画の変更を求められいることを明かしています。

トレンガヌFCが公式カフェを本日オープン
 Mリーグ1部のトレンガヌFCは公式Facebookで公式カフェ「TFCラボ」が本日開店することを告知しています。
 トレンガヌ州ゴンバダにある本拠地のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム内に開店するカフェは土曜日から木曜日までの午前10時から午後7時までの営業となっています。(トレンガヌ州はイスラム教の安息日である金曜日とその前日の木曜日が「週末」となっています。)
 コーヒーやフラッペ、ミルクシェイクなどの様々な飲み物に加えて、トレンガヌ州の郷土料理でもあるナシダガン(長粒米ともち米をココナツミルクで炊いたご飯に魚のカレーをかけた料理)やケロポックレコー(魚のすり身を揚げたせんべい)なども提供されるということです。なおマレーシア各地に活動制限令MCOが施行されている現在は店内での飲食は提供しておらず、持ち帰りのみが可能です。
 トレンガヌFCを運営するTFC社がサッカー以外の多角経営の一環として経営するこのカフェは、「コーヒーアンドフットボール」をテーマにトレンガヌFCのサポーターが楽しめるカフェとなる他、トレンガヌFCファンクラブのメンバーは10%の割引が受けられるということです。
(本日開店のTFCラボの写真-トレンガヌFCの公式サイトにより)

7月2日のニュース:ACL予選G組-JDTは浦項に雪辱ならず、名古屋は4試合連続完封勝ち

ACL予選G組-JDTは浦項に雪辱ならず
 AFCチャンピオンズリーグ予選G組はこの日から後半戦となるマッチデー4の2試合が行われました。集中開催の会場となっているバンコクのラジャマンガラスタジアムでは連日2試合が行われますが、初めて1試合目に登場したJDTは3日前に対戦し1-4と敗れている浦項スティーラーズと対戦しました。
 JDTは開幕戦での負傷からラヴェル・コービン=オングが先発に復帰した一方、警告累積により出場停止となったDFマウリシオとMFレアンドロ・ヴァレスケスの両外国籍選手を欠く布陣で臨みました。
 試合開始早々ボリス・タシティがシュートを放つなど浦項優勢で始まった試合でしたが、それでもJDTは16分に敵ペナルティーエリアの外でPKを得ます。2試合ぶりの先発となったサファウィ・ラシドが得意とする位置からのキックでしたが、これがゴールポストに当たりJDTは絶好の先制機を逃します。その後は再び浦項ペースで試合が進み、33分にはイ・ソンモ、37分にはカン・サンウのゴールで浦項がリードして前半が終了します。いずれのゴールもJDT守備陣が浦項の選手に寄り切れず、完全に振り切られてのゴールで、両チームとも10日間で4試合目となるこの試合はコンディションの面では浦項がJDTを圧倒している様子が明らかでした。また、前半終了間際にはゴールにはならなかったもののカン・サンウからのクロスにイ・ソンモが反応するなど、JDTは防戦一方でした。
 後半に入っても浦項が攻勢のまま試合は進みますが、浦項攻撃陣のシュートの精度の低さに助けられてJDTは2失点で済んだ格好です。浦項のシュート数14(内オンターゲット4)に対し、JDTの攻撃はヴァレスケス不在が大きく影響してシュート数4(オンターゲットなし)と完全に封じられ、勝てる要素が全くない試合でした。
 JDTの主力は代表のW杯予選から連戦が続いている点を考慮しても、格下のチームが格上のチームにフィジカルで負けていてはそもそも話にならず、この敗戦でACL予選突破は来年以降に持ち越しとなりました。

AFCチャンピオンズリーグ2021予選G組マッチデー4
2021年7月1日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
JDT 0-2 浦項スティーラーズ
得点者:浦項-イ・ソンモ(33分)、カン・サンウ(37分)
(下は両チームの先発XI-JDTと浦項のFacebookより)
*この試合のハイライト映像はこちら-AFCの公式YouTubeより

 G組のもう1試合は名古屋が山崎凌吾選手のハットトリックを含む4ゴールで3連勝しています。敗れたラーチャブリーは勝ち星なしの3連敗となっています。
2021年7月1日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
名古屋 3-0 ラーチャブリー・ミトポンFC
得点者:名古屋-マテウス(50分)、柿谷曜一朗(73分)、山崎凌吾(79分)
*この試合のハイライト映像はこちら-AFCの公式YouTubeより

ACL予選G組順位(マッチデー4終了時点)

TeamGWDLGFGAGDP
1名古屋44001101112
2浦項43018449
3JDT410327-53
4ラーチャブリー4004010-100
P-試合数、W-勝利、D-引分、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点

ACL予選G組の日程(会場はいずれもラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク、試合は1試合目が午後6時、2試合目が午後10時キックオフ-いずれもマレーシア時間)
7月4日(日)
ラーチャブリー-浦項、名古屋-JDT
7月7日(水)
浦項-名古屋、ラーチャブリー-JDT