3月2日のニュース:PJシティFCも本拠地使用不許可に、ケランタンFAは外国籍選手を入れ替え、タイ1部リーグ第3節-マットヨーはベンチ入りせず

PJシティFCも本拠地使用不許可に
 マレーシアフットボールリーグMFLは公式サイトにて、PJシティFCの本拠地MBPJスタジアムの改修工事が終わっていないことから、次節第2節に予定されているPJシティFC対ペラTBGのMBPJスタジアムでの開催中止、おより代替会場を確保して試合を行うようPJシティに命じています。
 スランゴール州プタリンジャヤ市が管理するMBPJスタジアムでは、2月25日にMFLによる設備検査が行われ、更衣室及びピッチの状況がMFLの公式戦には適さないと判断されています。
 なおMFLのアブドル・ガニCEOは、改修工事が完了するまではMBPJスタジアムの使用許可は出せないとして、工事が完了しなければPJシティFCには第2節以降も代替会場でのホームゲーム開催を示唆しています。

ケランタンFAは外国籍選手を入れ替え
 2019年シーズンには、母国リベリアの1部リーグでMVPと最多ゴールを記録したことからケランタンFAに加入した23歳のFWクリストファー・ジャクソンには大きな期待がかけられていましたが、MFL2部プレミアリーグ第1節のクアラルンプールFA戦では、フィールドどころかベンチにもジャクソン選手の姿はありませんでした。
 この謎について、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが、ジャクソン選手はケガによる離脱だと報じています。ケランタンFA関係者の話として、ジャクソン選手は加入前の身体検査では何も問題が見つからなかったものの、PJシティFCと対戦したプレシーズンマッチ中に右膝の外側半月板を痛め長期離脱が確定したということです。
 長期離脱が確定したことにより、ケランタンFAはジャクソン選手との契約を解除し、昨季はパハンFAでプレーしたナミビア出身のFWラザラス・カイムビと契約したことも記事では報じられています。なお、パハンFAでプレーする前の2018年にはケランタンFAでのプレー経験もあるカイムビ選手は、代わって出場したクアラルンプールFAとの試合で先制ゴールを挙げています。

タイ1部リーグ第4節-マットヨーはベンチ入りせず
 タイ1部リーグ第4節が行われ、BGパトゥム・ユナイテッドのマットヨーことノーシャルル・イドラン・タラハは、この日はベンチ入りしませんでした。
 ノーシャルル選手は、第1節と第2節ではいずれも先発出場でしたが、前節はベンチ入りするも出場がなく、今節はベンチ入りなしとなり、ケガなのかそれとも他の要因でベンチ入りしなかったのかが気になります。なおはBGパトゥム・ユナイテッドはタラートFCに1-0と勝利し4試合で3勝1分となっています。
 またポリス・テロFCのドミニク・タンはサムットプラーカーン・シティFC戦に68分から途中出場し、1-0の勝利に貢献しています。
 なおタイリーグは1部から4部までが新型コロナウィルスの影響で3月中の公式戦を中止することを決定しています。

MFL2部プレミアリーグ 2020年シーズン第1節結果

今季のマレーシアフットボールリーグMFLが開幕し、2月29日(日)と3月1日(日)の両日に、2部プレミアリーグMPLの6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

2月29日(土)
サラワクスタジアム(サラワク州)
クチンFA 1ー2 UKM FC
得点者:クチン-ラフィザン・ラザリ(57分)、UKM-イ・ソンウ(42分PK)。ファイズ・ハニフ(79分)
*クチンFAの鈴木雄太選手、谷川由来選手は共に先発してフル出場しています。

トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州)
ヌグリスンビランFA 1-3 JDT II
得点者:ヌグリスンビラン-イゴール・ルイス(58分)、JDT-マテウス・ヴィラ(3分OG)、フェルナンド・ロドリゲス2(23分、50分)
*ヌグリスンビランの中武駿介選手は先発してフル出場、一方JDTの廣瀬慧選手はベンチ外でした。

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州)
ケランタンFA 1-1 クアラルンプールFA
得点者:ケランタン-ラザラス・カイムビ(47分PK)、クアラルンプール-フランシス・コネ(89分)
*ケランタンFAの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。

3月1日(日)
UITMスタジアム(スランゴール州)
スランゴールFC II 0-1 トレンガヌFC II
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(80分)
*トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

MPMスタジアム(ペラ州)
ペラTBG II 0-1 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:ケランタン-ファクルル・ザマン(85分)

シティースタジアム(ペナン州)
ペナンFA 4-2 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ペナン-カサグランデ2(7分、40分)、アメル・アザハ(35分)、エンドリック(53分)サラワク-ミラド・ザニドプル(43分)、パトリック・ロナウジーニョ(63分)

MPL順位表(第1節終了時)

順位クラブ試合勝点得点失点得失差
ペナン
JDT II
UKM FC
ケランタンU FC
トレンガヌFC II
ケランタン
クアラルンプール
クチンFA−1
ペラ II−1
スランゴール2−1
11サラワクU FC−2
12ヌグリスンビラン−2

ゴールランキング(第1節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
フェルナンド・ロドリゲスJDT II
カサグランデペナン
ラフィザン・ラザリクチンFA
イ・ソンウUKM FC
ファイズ・ハニフUKM FC
他9名

なお、MPL第2節は今週末の3月7日(土)と8日(日)に予定されています。

MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第1節結果

今季のマレーシアフットボールリーグMFLが開幕し、2月28日(土)から3月1日(日)にかけて、1部スーパーリーグMSLの6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)

2月28日(金)
スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州)
ジョホール・ダルル・タジムJDT 1-0 クダFA
得点者:JDT-マウリシオ(45分)

2月29日(土)
ダルル・マクムルスタジアム(パハン州)
パハンFA 1-2 スランゴールFC
得点者:パハン-イヴァン・カルロス(20分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(27分)、ブレンダン・ガン(89分)

UITMスタジアム(スランゴール州)
UITM FC 0-2 マラッカ・ユナイテッド
得点者:マラッカ-ソニー・ノルデ(29分)、ロメル・モラレス(90分)
この試合の観戦記はこちらにあります。

スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州)
トレンガヌFC 1-3 ペラTBG
得点者:トレンガヌ-サンジャル・シャアフメドフ(19分)、ペラ-ギリェルメ・デ・パウラ2(41分PK、80分)、シャルル・サアド(52分)

3月1日(日)
トゥン・アブドル・ラザクスタジアム(パハン州)
フェルダ・ユナイテッド 1-1 PJシティFC
得点者:フェルダ-アリフ・ファルハン(48分)、PJ-マハリ・ジャスリ(74分)
*フェルダ・ユナイテッドの恵龍太郎選手はスタメンでフル出場しています。

クアラルンプールフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-0 サバFA
得点者:なし

MSL順位表(第1節終了時点)
*PDRM FCは給料未払い問題の解決が遅れたため、勝点3剥奪(はくだつ)処分を受けています。

順位クラブ試合勝点得点失点得失差
ペラ
マラッカ
スランゴール
JDT
フェルダU FC
PJシティFC
サバ
パハン−1
クダ−1
10トレンガヌFC−2
11UITM FC−2
12PDRM FC−2

ゴールランキング

ゴール数選手名所属試合数
ギリェルメ・デ・パウラペラ
マウリシオJDT
サンジャル・シャアフメドフトレンガヌFC
イヴァン・カルロスパハン
イフェダヨ・オルセグンスランゴール
他6名

MSL第2節は、3月6日(金)と7日(土)に開催が予定されています。

観戦記:2月29日MFL1部スーパーリーグ第1節 マラッカ・ユナイテッド対UITM FC@UITMスタジアム、スランゴール州シャーアラム

マレーシアフットボールリーグが開幕しましたので、MFL1部のUITM FC対マラッカ・ユナイテッドの試合を観戦してきました。
 試合会場はスランゴール州シャーアラムにあるUITM(Universiti Teknologi Mara、マラ工科大学)内にあるUITMスタジアムです。

駐車場からスタジアムへの通路

チケットは屋根付きのメインスタンドが30リンギ(およそ770円)、オープンスタンドが15リンギでした。チケットカウンターの中の人がカメラを向けるとポーズをとってくれました。

雨の心配もなかったので、チケットはオープンスタンドを購入。

UITM FC側へ行きたかったのですが、入口を間違えてマラッカサポーター席に入ってしまいました…。

すると後ろにはこんな方々がいました。

試合はマラッカ・ユナイテッドが優勢に試合を進めるものの、なかなかゴールに至らなかったのですが、29分にソニー・ノルデがゴール前の混戦からシュート!これが決まり、マラッカ・ユナイテッドが先制しました。

UITM FCで目立っていたのは、30番のラビ・アタヤ。映像では向こう側からクロスをあげた選手です。レバノン代表ということですが、技術面では明らかにUITM FCの他の選手とはレベルが違う選手でした。

これはアタヤ選手のコーナーキック

UITM FCはマラッカ・ユナイテッドの攻撃をなんとか耐えて、前半は1-0で終了しました.

ちなみにバックスタンドのホームとアウェイの座席が区切られているのはこのテープによってだけでした。向こう側に見えるのはUITM FCサポーター席。

後半が始まりました。

試合は後半も前半同様、マラッカ・ユナイテッドの攻撃をUITM FCが耐える展開が続き、このまま試合終了かと思われた90分を過ぎたロスタイムにUITM FCのGKがゴールキックを痛恨のミス!ボールはペナルティーエリアのすぐ外にいたマラッカ・ユナイテッドのFWロメル・モラレスへパスをプレゼントするような形となり、モラレス選手がゴールを決めて2−0となりました。下はゴールを決めたモラレス選手に集まるマラッカ・ユナイテッドの選手たち。

結局、試合はそのまま終了。2点目につながった凡ミスは非常に痛かったですが、昨季のMFL1部6位対MFL2部4位の対決と考えると、2−0なら大健闘と言えるでしょう。

勝利を喜ぶマラッカ・ユナイテッドのサポーターとスタンドに挨拶に来た選手たち。

素人の感想としては、UITM FCはアタヤ選手と他の選手たち、特に攻撃陣との連携が改善してくるようだと、MFL1部残留も見えてくるのではないかと思いました。

3月1日のニュース:日本遠征中のU17代表は最終戦もPK戦で涙、MFLがシャーアラムスタジアムの使用を禁止、MFL開幕で各クラブの外国籍選手が出揃う

日本遠征中のU17代表は最終戦もPK戦で涙
 鹿児島県指宿市で開催されていたJENESYS青少年サッカー交流大会に出場したマレーシアU17代表は、最終日の2月29日にミャンマーU18代表と対戦し、フルタイム0-0(PK戦5-3)と破れて総合順位を6位として今大会を終了しています。
 マレーシアU17代表は、グループステージでは初戦のラオスU18代表は1-1(PK戦2-3)、続く2戦目の鹿児島県選抜U18は2-2(PK戦4-2)、昨日の日本代表U17戦は0-1と0勝3敗となり、最終日の順位決定戦は5位6位決定戦に回っていました。

MFLがシャーアラムスタジアムの使用を禁止
 マレーシアフットボールリーグMFLは、スランゴールFCのホームであるシャーアラムスタジアムの施設検査を行い、公式戦開催に問題ありとして、3月2日に予定されているホーム開幕戦のパハンFA戦を別の会場で行うよう命じたことを公式ホームページで告知しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、MFLが1月10日、2月21日そして2月28日の3度の検査を行った結果の結論としており、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASにはこの結論は既に公式に伝えられているということです。
 シャーアラムスタジアムの客席を覆う屋根の一部が老朽化により崩落する可能性があることは、このブログでも何度か取り上げましたが、FASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長は、危険とされる屋根の下やその周辺は立ち入り禁止とした上で、安全な座席だけを開放して公式戦を実施すると話していただけに、FASにとっては代替試合会場の確保を直ちに行う必要があります。

MFL開幕で各クラブの外国籍選手が出揃う
 一昨日2月28日のJDT対クダFA戦で開幕した今季のMFLですは、開幕戦の各クラブのロースターが確定し、外国籍選手枠も確定したようです。
 このブログでも今季のMFL1部クラブ紹介記事を掲載しましたが、その時点では確定していなかった外国籍選手枠が埋まったクラブがあるので、その補足をしておきます。
MFL1部スーパーリーグ
<PJシティFC>
FWマーク・ハートマン(フィリピン、タイ1部リーグのナコーンラーチャシーマーFCより加入)
2017年にはサラワクFAとペナンFAでのプレー経験もあるイギリス生まれのフィリピン人ストライカーです。



2月29日のニュース:MFL開幕-JDTが連覇に向け白星スタート、PDRM FCはさらなる勝点剥奪を回避、日本遠征中のU17代表は日本代表に惜敗

MFL開幕-JDTが連覇に向け白星スタート
 昨日2月28日に今季のマレーシアフットボールリーグMFLが開幕し、ジョホール・ダルル・タジムが新たな本拠地となったスルタン・イブラヒムスタジアムでクダFAを1−0で破り、7連覇へ向けて白星でスタートを切りました。
 先発11名の内、外国籍選手5名を除く6名全員が昨季はフル代表でプレー経験があるJDTに対し、昨季は4人それぞれが異なるクラブでプレーしていた2トップのクパ・シャーマンとチェチェ・キプレに攻撃的MFのハディン・アズマンとバドロル・バクティアルがからむ布陣のクダFAの対戦となったこのカードは、クダFAが試合開始から積極的に攻める展開でしたが、なかなか得点に至りませんでした。
 その後はJDTが徐々に攻勢に転じ始め、前半終了間際の45分にはコーナーキックからのクロスをDFマウリシオが頭で合わせてゴール!MFLの今季第1号であるとともににスルタン・イブラヒムスタジアム第1号となるゴールを決め、JDTが先制しました。
 後半に入ると両チームとも一進一退を繰り返すも得点がなく、JDTが1-0で逃げ切り、今季初の勝点3を獲得しています。 

PDRM FCはさらなる勝点剥奪を回避
 マレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、給料未払い問題を抱えていたPDRM FCが解決の期限とされていた2度目の期限となる2月28日までに、給料を受け取っていない選手やスタッフと支払いについての同意したことを発表し、同時に勝点の剥奪はないことも発表しています。
 1月31日の1度目の期限までに同意が取れなかったことから、PDRM FCはすでに今季の勝点3の剥奪が決まっていました。
 これまで20名の選手と3名のチームスタッフに対して未払い給料があったPDRM FCは、これまでに62万3525リンギ(およそ1600万円)をすでに支払い、残る61万1030リンギについては、分割で支払うことについての選手およびスタッフとクラブの間で同意に達したことがFAMのホームページでは報告されています。

日本遠征中のU17代表は日本代表に惜敗
 鹿児島県指宿市で開催中のJENESYS青少年サッカー交流大会に出場中のマレーシアU17代表は、グループステージ最終戦で日本U17代表と対戦し1−0で敗れ、通算成績を0勝0分3敗としています。
 なおこの試合の結果、U17代表は本日の5位6位決定戦に回り、カンボジアU18代表と対戦します。
 この試合の詳細は以下のゲキサカのリンクからどうぞ。
 ・アジアの激しさ、荒さ体感したU-17日本代表、FW真家の決勝ヘッドでGS3連勝
 ・代表での“立ち位置変えた”青森山田MF松木玖生、中心選手として存在感
 ・「『結局、アイツが決める』みたいな」ストライカーへ。U-17日本代表FW真家が投入3分後に決勝ヘッド

2月28日のニュース(3):タイ1部リーグ第3節の「マレーシアダービー」は意外な結末に、日本遠征中のU17代表は予定を切り上げて帰国

タイ1部リーグ第3節の「マレーシアダービー」は意外な結果に
 2月26日に行われたタイ1部リーグのBGパトゥナム・ユナイテッド対ポリス・テロFCの試合は、共に今季1部に昇格したクラブ同士の戦いですが、マレーシア視点では、フル代表の選手が所属するクラブ同士のいわば「マレーシアダービー」でした。
 BGパトゥム・ユナイテッドにはノーシャルル・イドラン・タラハが、ポリス・テロFCにはドミニク・タンが所属しており、FWノーシャルル選手は過去2試合は先発出場し、DFタン選手は途中交代で出場しています。この両クラブが対戦すれば、ポジション的にも2人が直接対決することがあるかも、と期待していたのですが、意外な結末が待っていました。
 結果自体はホームのBGパトゥム・ユナイテッドがポリス・テロFCを3ー0で破って3連勝を飾り、ポリス・テロは連勝が2でストップしたのですが、期待したノーシャルル選手もタン選手も何とこの日は終始ベンチを温めただけで、試合出場がありませんでした…。残念!
 次節第4節にはノーシャルル選手のBGパトゥム・ユナイテッドはトラートFCと、タン選手のポリス・テロFCはサムットプラーカーン・シティFCとそれぞれ3月1日に試合を行います。

日本遠征中のU17代表は予定を早めに切り上げて帰国
 現在、鹿児島県指宿市で開催中のJENESYS青少年サッカー交流大会に出場中のマレーシアU17代表チームは、大会後に予定されていた予定を全て中止し、明日2月29日の最終戦終了後にマレーシアへ帰国することになったと、マレーシアサッカー協会FAMのFacebookで告知されています。
 日本の外務省などが推進するプログラムの一環として開催されているこの大会には、ASEAN(アセアン)東南アジア諸国連合のU17マレーシア代表、U18ミャンマー代表、U19ラオス代表、U19カンボジアおよびU19東ティモール代表(注:東ティモールはASEANのメンバー国ではありません)と、U17日本代表、鹿児島県選抜U18、鹿児島ユナイテッドFCU18が出場してます。
 当初の予定では、ASEANと東ティモールの選手たちは大会終了後、東京へ移動して3月4日までプログラムを続ける予定でしたが、新型コロナウィルス拡大を心配する日本政府の意向を受けた外務省と日本サッカー協会JFAの判断により、2月29日の順位決定戦でプログラムを終了することになりました。なお、帰国に際しては東京などを経由しない直行便も用意されるようです。
 なお2月26日から始まっている大会では、マレーシアU17代表は初戦のラオスU19戦をフルタイム1-1(PK戦2−3)、翌日27日の鹿児島県選抜U18戦もフルタイム2-2(PK戦2-4)と2敗を喫し、本日2月28日にはグループステージ最終戦となるU17日本代表が控えています。

2月28日のニュース(2):プレミアリーグ各クラブの今季ユニフォームまとめ

いよいよ本日2月28日のジョホール・ダルル・タジムJDT対クダFAの試合で開幕するマレーシアフットボールリーグMFL。MFL2部プレミアリーグ各クラブの今季ユニフォームがほぼ出揃いまいしたので紹介します。なおMFL1部スーパーリーグのユニフォームまとめはこちらです。

クアラルンプールFA(プーマ社製)
 左の赤がホーム、右の青がアウェイです。
 胸スポンサーのKL Baca 2020は、国連の国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が毎年1つの都市をWorld Book Capital(世界図書の首都)として選定し、図書と読書の促進するための活動を行う事業で、2020年はクアラルンプールが選定されたことから、クアラルンプール市役所がKL Baca 2020のロゴを使ってスポンサーとなっています。

ヌグリスンビランFA(アドミラル社製)
 左からフィールドプレーヤー用ホーム、アウェイ、サードジャージ、ゴールキーパー用ホーム、アウェイ、サードジャジです。
 胸スポンサーのVisit Negeri Sembilanはヌグリスンビラン州観光局(ヌグリスンビラン州政府)、Matrix社はマレーシアの不動産開発業社です。

ペナンFA(マレーシアのスタリオン・アパレル社製)
 左がホーム、右がアウェイです。
 胸スポンサーはペナン州サッカー協会FA Penangの名称ですが、実際はペナン州政府です。

UKM FC(マレーシアのライン7社製)
 赤がホーム、青がアウェイ、黄色がサードジャージです。黒とオレンジと奥に見える緑がゴールキーパーです。
 胸スポンサーはUKM FCを運営するUniviersiti Kebangsaan Malaysia(マレーシア国立大学)です。

サラワク・ユナイテッド(ホマ社製)
 左がホーム、右がアウェイです。
 胸スポンサーのPress Metal社はマレーシアのアルミ製造業社です。

ケランタンFA(マレーシアのPUCスポーツ社製)
 右からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのAfter Image社はマレーシアの建設土木会社です。

ケランタン・ユナイテッド(マレーシアのスカイホーク社製)
 赤がホーム、黒がアウェイ、白がサードジャージです。
 胸スポンサーのVisit Kelantan 2020はケランタン州観光局(ケランタン州政府)、Jayamas Mining社はマレーシアの採鉱及びプランテーション管理会社です。

クチンFA(マレーシアのLSC社のブランド、スタースポーツ製)
 左がホーム、右がアウェイです。
 胸スポンサーのKuching – City of Unityはクチン市の別称なので、クチン市がスポンサーと思われます。

2月28日のニュース(1):スーパーリーグ各クラブの今季ユニフォームまとめ

いよいよ本日2月28日のジョホール・ダルル・タジムJDT対クダFAの試合で開幕するマレーシアフットボールリーグMFL。MFL1部スーパーリーグ各クラブの今季ユニフォームがほぼ出揃いまいしたので、今回はそれを紹介します。なお、MFL2部プレミアリーグのユニフォームまとめはこちらです。

JDT(ナイキ社製)
 さすがリーグ一の金満クラブ!今季ユニフォームには何と胸スポンサーがありません。発表になっているのはホーム(左)とアウェイ(右)のみです。

パハンFA(アンブロ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージとなっています。胸スポンサーのArus Kuasa社はマレーシアの鉱業会社です。

スランゴールFA(ホマ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。ちなみにマレーシアは英国の植民地だった影響でユニフォームをジャージ(jersey)ではなく、キット(kit)と呼ぶため、例えば左の写真のバックグラウンドの表示は「スランゴールFCホームキット」となっています。
 胸スポンサーのPKNSはスランゴール州開発公社で、昨季までMFLに存在したPKNS FCのオーナーでもあります。またVizionは土木および建設業を中心とするマレーシア企業です。

クダFA(ロット社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのChenang Bay社は、クダ州ランカウィ島を中心にホテルやリゾートを運営するマレーシアの企業です。

ペラTBG(スペインのケルメ社製)
 左がホーム、右がアウェイです。
 胸スポンサーはホームがVisit Perak、アウェイはよく見えませんがPangkor Duty Free Islandです。いずれもペラ州観光局によるもので、実際にはペラ州政府がスポンサーになっています。

マラッカ・ユナイテッド(マレーシアのアル・イクサンスポーツ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのOlympex社はマレーシアの電子表示装置の製造販売企業です。

トレンガヌFC(マレーシアのアル・イクサンスポーツ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのRed One社はマレーシアの携帯電話事業会社です。

PJシティFC(プーマ社製)
 今季ユニフォーム発表会では、なぜかホームユニしか発表されませんでした…。
 胸スポンサーのQ Net社はマレーシア人オーナーながら香港に本社がある連鎖商取引(マルチ商法)企業です。

フェルダ・ユナイテッド(タイのFBT社製)
 このクラブだけ、ユニフォームの画像がないので動画で紹介です。
 胸スポンサーのFeldaはクラブの名称と同じですが、マレーシアの政府機関である連邦土地開発局です。

https://www.youtube.com/watch?v=Diq4TxUyvgY

サバFA(マレーシアのアララットスポーツ社製)
 今季ユニの発表が昨日2月27日でしたので、下の写真のみ入手できました…。
 アララット社のブランドであるカリノのロゴ入りで、左からアウェイ(赤)、ホーム(白)、サードジャージ(青)となっています。
 胸スポンサーは2019年はなかったのですが、今年もなさそうです。

PDRM FC(マレーシアのアル・イクサンスポーツ社製)
 左からアウェイ、サードジャージ、ホーム、ゴールキーパーです。
 胸スポンサーはトレンガヌFCと同じRed One社です。

UTIM FC(ホームとアウェイはアディダス社製、サードジャージはマレーシアのアパレル企業FITECH社製)
 写真左がフィールドプレーヤー用で、左からアウェイ、ホーム、サードジャージ、写真右はゴールキーパー用でアウェイ、ホーム、サードジャージです。
 胸スポンサーはホームとアウェイがSukipt、高等教育機関スポーツ大会(日本で言えばインカレ)、サードジャージはSukiptとマレーシア航空です。

2月27日のニュース:PDRM FCに未払い給料問題解決の期限が迫る、バーレーンに代わる対戦相手はブータン…って、PJシティFCも本拠地での試合開催が困難に、MFLはトレンガヌFCの新本拠地の使用を認可

PDRM FCに未払い給料問題解決の期限が迫る
 マレーシアフットボールリーグMFLは所属する各クラブに対して、昨季までの未払い給料問題を今季の開幕日までに解決するように求め、PDRM FCを除く23クラブは1月31日の時点で解決済みとなっています。
 1月31日の時点で問題が解決できていなかったPDRM FCは既に今季リーグ戦の勝点3が剥奪されることが決まっていますが、2月28日までの猶予を与えられていますが、それでも解決されない場合にはさらに勝点6が剥奪されることになっています。
  スポーツ専門サイトのフォックススポーツは、PDRM FCを運営するマレーシア王立警察サッカー協会PDRM FAのフロントがこの問題解決に真剣に取り組み始め、一部の選手に対して未払い給料の支払いを始めていると報じています。ただし、全額の支払いはできておらず、支払い方法の同意が取れていない選手、スタッフもいるようだとも報じています。フォックススポーツによると、PDRM FAは選手とスタッフに対し2019年分の未払い給料が3ヶ月から4ヶ月分あるようです。
 マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、(1月31日の勝点3剥奪に続く)勝点6の剥奪となれば、リーグ戦に臨むチームのモチベーションに大きく影響するだろうと心配し、PDRM FAに勝点剥奪処分隣らないための努力を続けることを求めています。
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 なお、ここでいう未払い給料問題の「解決」とは、未払い給料を完済することだけでなく、分割などで支払う場合の支払い方法や期日について該当選手と合意に達することも含んでいます。
 ただし、先日は、未払い給料の問題がないとされていたトレンガヌFCの選手が給料を支払われていないことが発覚しており、今後も他のクラブで同様の問題が発覚する可能性があります。

バーレーンに代わる対戦相手はブータン…って
 来月3月から再開するFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選を前にして、予定していたバーレーンとの練習試合が新型コロナウィルスの影響で中止になったことを受け、マレーシアサッカー協会FAMは、代わりの練習試合の相手としてブータンを相手に交渉中であることをマレーシア語紙のブリタハリアン電子版が報じています。
 FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、3月26日に予定されているワールドカップ予選のアラブ首長国連邦戦前に練習試合は必要としながらも、現在は新型コロナウィルスの影響により練習試合自体を組むことが難しくなっており、その中でも特に中東の代表チームとの試合が組みにくくなっていると話し、現時点では練習試合の依頼を引き受けてくれる国のサッカー協会FAと交渉するしか方法がなく、その一つがブータンサッカー協会であるとしています。
 なおマレーシアが最後にブータンと試合をしたのは2018年4月で、その際にはマレーシアがブータンを7ー0で破って勝利しています。

PJシティFCも本拠地での試合開催が困難に
 スランゴールFCのホームであるスランゴール州シャーアラムにあるシャーアラムスタジアムは、観客席を覆う天井部分の一部が崩落する可能性があることから、マレーシアフットボールリーグMFLから公式戦での使用許可が下りていませんが、同じスランゴール州プタリンジャヤのMBPJスタジアムをホームとするPJシティFCにも、今季の公式戦をホームで開催できない可能性が浮上しているとマレーシア語紙のハリアンメトロ電子版が伝えています。
 プタリンジャヤ(Petaling Jaya、通称PJ)市が所有するMBPJスタジアムは、現在、大掛かりな改修工事が行われていますが、その状況を視察したMFLのアブドラ・ガニ・ハサンCEOは、ハリアンメトロの取材に対し、開幕まで1週間を切った状況でピッチの改修作業が終わっていないことから、現時点でMBPJスタジアムでのMFL公式戦の開催許可を出すことはできないと語っています。
 PJシティFCのホーム開幕戦は3月6日のパハンFA戦ですが、ピッチの改修工事完了から芝が定着するまで10日ほどかかることから、開幕戦はMBPJスタジアム以外の試合会場を探すことになりそうです。

MFLはトレンガヌFCの新本拠地の使用を認可
 スタジアム関連の内容が続きますが、トレンガヌFCの公式Facebookでは、今季、トレンガヌFCがホームとして使用する予定のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムSSMZAでのMFL公式戦開催をMFLが許可したと告知しています。
 2008年開場のSSMZAは、かつてトレンガヌFCのホームでしたが、2009年と2013年に観客席の屋根の部分が大きく崩落するなどして、改修工事が繰り返されてきました。またピッチの排水設備が不十分で、雨の後の試合ではピッチの状態が悪く、そこでプレーが行われることでさらに状態が悪化する悪循環が続いていたということで、トレンガヌFCは2017年以降はスルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアムを本拠地として使用してきました。しかしスタジアムとフィールド両方の状態が改善したことから、トレンガヌFCは今季から最大収容観客数5万人のSSMZAに戻ることになりました。