6月7日のニュース:W杯予選前のチーム練習期間として最低2週間は必要-代表監督、U19代表最大の敵は寒さ、異色の経歴を持つディルガ選手のスーパーリーグまでの道のり

W杯予選前のチーム練習期間として最低2週間は必要-代表監督
 アジアサッカー連盟AFCが延期されていたワールドカップ予選の日程を発表したことを受け、マレーシア代表のタン・チェンホー監督は代表候補合宿を完全隔離型で行うことか許可された場合、最低でも2週間の合宿が必要であると話しています。
 英字紙スターによれば、予選再開後の初戦が10月7日のアウェイでのアラブ首長国連邦UAE戦に決まり、マレーシアサッカー協会FAMが計画している完全隔離型の代表候補合宿について、タン監督は「FAMの計画が承認されれば、チームを集めて重要な試合の準備を行える」と歓迎し、活動制限令MCO期間中に各自が自宅でトレーニングを続けていたとは言え、それでは全く不十分だとして、トレーニングをゼロから始めると考えると最低でも2週間は必要である。」と話しています。
 さらに練習だけでは不十分であり練習試合の必要性も訴え、中止が決まったバーレーンとの練習試合の再検討を求めたいと話しています。「世界中の空港は再開され始めており、UAEとの試合前に中東で練習試合が行うことは可能である。(W杯予選で同じグループにいる)ベトナムは国内リーグを再開させ、タイはリーグ中断中ながら練習は行われている。またUAEの国内リーグも6月10日に再開されると聞いており、(国内リーグ再開の目処が立っていない)マレーシアは他のチームに大きく遅れを取っていることから、やらなければならないとことがたくさんある。」と話しています。

U19代表最大の敵は寒さ
 10月14日から始まるAFC U19選手権に出場するU19代表の最大の敵は寒さではないか、と英字紙スターが報じています。
 今回、AFC U19選手権が開催されるウズベキスタンは、10月の気温が6度から19度とマレーシア人に取っては非日常的な寒さであり、U19代表の選手たちはそのような寒い高校の中ではプレーした経験がありません。
 それでもU19代表のブラッド・マロニー監督は、前任のU23代表コーチ時代の2018年1月に中国で開催されたにU23代表を率いてAFC U23選手権を戦った経験を生かして、現地あるいは近隣諸国に先乗りして選手を寒さに慣らす計画を立てていると話しています。
 2018年のAFC U23選手権に出場したマレーシアU23代表は大会前に韓国のモッポ市で合宿を張り、練習試合を数試合行うなどの寒さに選手を慣らす対策を行いました。
 マロニー監督は、気候がプレーに与える影響は大きいとして、気候に慣れるために先乗りする重要性を主張しています。

異色の経歴を持つディルガ選手のスーパーリーグまでの道のり
 英字紙ニューストレイトタイムズは、Mリーグ1部スーパーリーグのPDRM FCでプレーするディルガ・スルディの移植の経歴を取り上げた記事を掲載しています。
 マレーシア王立警察が運営するクラブPDRM FCでプレーするディルガ選手は東マレーシアのサバ州コタキナバルの出身ですが、マレーシア国内の多くのプロサッカー選手が経験するような、Mリーグのクラブのユースカップ(U19)チームや、プレジデントカップ(U21)チームでのプレー経験がありません。しかも2年前まではMリーグ4部より下になるアマチュア地域リーグでプレーしていたということです。
 「高校時代は州代表どころか(その下の)地域代表が自分がプレーした最高レベルだった。それでも自分が出会った多くのコーチが諦めずに努力することを勧めてくれたおかげで、月給が800リンギ(およそ2万円)の地域リーグのクラブでプレーしていたところを、自分のプレーを見たM3のプチョン・フェルザのナズレルワン・マクモー監督が自分をクラブに招いてくれた。おそらくこれが転機だったのだと思う。そして今年初めにPDRM FCとの練習試合に出場し、そこからPDRM FCのトライアウトに招かれた。PDRM FCからのトライアウト参加を求める電話も、最初は悪戯かと思ったほどだった。」と話すディルガ選手は、高校時代は州代表にも選ばれなかった自分だが、諦めずにプロになる目標を追い続けたことで、今は胸を張って自分をプロサッカー選手と紹介できるようになった。似たような境遇の選手たちにも諦めずに頑張って欲しい。」と述べています。

6月6日のニュース:AFCがW杯予選の日程を発表-マレーシアは10月8日のUAE戦で再開、ワン・クズリのU19代表合流には難題あり、選手は八百長に繋がるような人物の接近に注意すべし

AFCがW杯予選の日程を発表-マレーシアは10月8日のUAE戦で再開
 アジアサッカー連盟AFCの公式サイトでは、FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の新たな日程を発表しています。
 国際サッカー連盟FIFAとの協議を経て決まったとされる新たな日程では、第7節と第8節がそれぞれ10月8日と13日に、第9節と第10節が11月12日と17日に行われる予定になっています。なおこの日程は、FIFAの国際マッチデー期間となる来年2021年3月にW杯アジア最終予選とアジアカップの三次予選を開催できるように設定されているということです。
 なおW杯予選再開にあたりAFCは、今後も予選参加チーム、関係者およびサポーターの安全を確保するために、今後も状況を注視していくとし、新型コロナウィルスの感染状況の変化によっては試合日程の変更を検討することも発表しています。
 なおこの発表により、日程が予定通り行われれば、マレーシア代表は10月8日にアウェイでアラブ首長国連邦と、10月13日にはホームでベトナムと、そして最終戦となる11月17日はアウェイでタイ戦を戦うことになります。なお、現在中断中のアジア二次予選でマレーシアは、UAEやタイを抑えてベトナムに次ぐ予選グループ2位につけています。

ワン・クズリのU19代表合流には難題あり
 両親がマレーシア人ながらアメリカ育ちのワン・クズリ・ワン・カマルのU19代表候補合宿招集について、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、アメリカを出国できるのかどうか、またマレーシアに入国できるのかどうか、また入国できたとした場合でも、現在、すべての入国者に課せられている2週間の強制隔離期間が代表候補合宿参加に際して必要なのかどうかなどいくつかの問題があると、マレーシアの通信社ブルナマの取材に答えています。
 FAMはU19代表が出場するAFC U19選手権の強化のためにワン・クズリ選手を招集したいと考えていると話すスチュアート事務局長は、ブラッド・マロニー監督率いるU19代表に必要な選手かどうかは監督次第と断った上で、ワン・クズリ選手がチームに加わることで、FIFA U20ワールドカップ予選も兼ねるこのAFC U19選手権に参加するマレーシアU19代表がこの予選を突破できる確率が上がる可能性があると話しています。
 しかしその一方で、代表チームへの自動的に参加となるわけではなく、実際に監督、コーチにその実力を見せる必要があるとも話しています。
 ワン・クズリ選手の兄で、昨年末の東南アジア競技大会に出場したU22代表の候補合宿に招集されながら、書類の不備で大会に参加できなかったワン・クザイン選手を兄に持つワン・クズリ選手は、マレーシア代表でプレーすることを望んでいるということです。

選手は八百長に繋がるような人物の接近に注意すべし
 Mリーグ中断により未払い給料問題に関連した話題が連日報道されていますが、マレーシアプロサッカーコーチ協会の会長を務めるスランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督は、どんなに苦しい状況であっても、八百長とつながるような賭博関係者との接近に気をつけるよう、国際のサッカー選手に呼びかけています。
 マレー語紙ブリタハリアンは、上のような呼びかけを選手に対して行っているサティアナタン会長は、新型コロナウィルスによるリーグ中断でその経営が苦しい多くのクラブにも選手の福利に責任を持つようにも求めています。
 ここ数年は試合を「売る」ような行為を目にしていないと話すサティアナタン会長はその理由として、Mリーグの各クラブは選手の給料を契約通り支払われていたからであり、そういった状況下で選手は八百長に手を染める必要性などなかったと話す一方で、現在のような未払い給料や遅配が起こっている状況は、サッカー賭博の関係者に選手に近づく絶好の機会となっているとも話しています。