5月20日のニュース:プレジデントカップとユースカップは今季中止の可能性、ハリラヤ前にクダFA選手の遅配給料支給が始まる、タイ代表アディサク選手におすすめのMリーグの4クラブ

プレジデントカップとユースカップは今季中止の可能性
 英字紙スター電子版は、マレーシアサッカー協会FAMが主催するプレジデントカップとユースカップが中止になる可能性を報じています。
 新型コロナウィルスの影響で全てのサッカー活動が停止中のマレーシアでは、Mリーグ各クラブのU 21チームがリーグ戦形式で対戦するプレジデントカップは3月12日の第4節終了から、そしてU19チームが対戦するユースカップは3月15日の第5節終了からそれぞれ中断しています。
 U21チームとU19チームを運営するMリーグ各クラブはリーグ中断による観客収入減やスポンサー、広告主の撤退により財政を圧迫されていること、さらに両大会はスタンドなどがない会場で行われ、マレーシア政府が求める無観客試合として行うことが難しいこと、そして再開となれば無観客試合など多くの制約が課せられることからFAMは両大会の中止を検討しているとスターは伝えています。
 またFAMはU21とU19チームに所属する有望選手はMリーグでプレーできるよう、所属クラブに働きかける一方、新型コロナウィルスの感染拡大が収まれば、プレジデントカップをU22チームの大会として刷新した上で、今年11月より2021年シーズンとして行うことも計画しており、Mリーグ各クラブからの意見を募っている最中ということです。
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 マレーシアU19代表は、今年10月14日から31日にかけてウズベキスタンで開催されるアジアサッカー連盟AFC U19選手権に出場しますが、U19のユースカップが中止となったことで新戦力の補強が難しくなったU19代表のブラッド・マロニー監督は、本大会でも予選を突破したチームの選手が主力となるだろうと話しています。

ハリラヤ前にクダFA選手の遅配給料支給が始まる
 マレー語紙ブリタハリアン電子版によると、2月の給料の一部を含め3月、4月分の給料が支払われていないクダFAの選手たちに対して、クダ州サッカー協会KFAが支払いを始めたと言うことです。
 KFAのアスミルル・アヌアル・アリス名誉事務長によると、先日、辞任したムクリズ・マハティール前クダ州首相が辞任の二日前に、州政府からKFAに対して200万リンギ(およそ4960万円)の配分を承認していたと言うことです。また、そのうち50万リンギは既に5月14日に選手およびスタッフに支払済みであることも明かし、残る150万リンギについては、新州首相率いる州政府がKFAに直ちに支払うことを期待しているとも話しています。
 アスミルル名誉事務長は、クダ州の新州政府がKFAの支援を続けてくれることも期待していると話しています。
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 断食明け大祭のハリラヤ前にクダFAの選手が一部とはいえ給料を受け取れたのはよかったです。今年のハリラヤはマレーシア政府が州境を跨いだ移動を禁じていることから例年のような大規模な帰省ラッシュは起こらないことが予想されますが、クダFAの選手たち、特にイスラム教徒の選手にとっては大事な祭りを少しは気分良く迎えられるのではないでしょうか。
 現在は自宅のあるシンガポールに戻っているアイディル・シャリン監督も、別の記事ではこのハリラヤ明けにはクダ州に戻ると話しており、開幕ダッシュに失敗したチームをリーグ再開までに立て直せるかどうかに注目です。

タイ代表アディサク選手におすすめのMリーグの4クラブ
 タイ代表のFWアディサク・クライソーンと言えば、2018年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ準決勝のマレーシア戦でPKを失敗(しかもその失敗によりマレーシアはアウェイゴールルールでタイを破って決勝進出)したことで知られていますが、このアディサク選手が引退する前に国外でのプレーを希望し、そこにMリーグも含まれていたことで一躍話題になっています。
 サッカー専門サイトのヴォケットFCは、早速、アディサク選手にうってつけのMリーグ1部スーパーリーグのクラブを独断と偏見に基づき4つ挙げていますので、与太話(失礼!)に付き合ってみましょう。
・パハンFA
 ディクソン・ヌワカエメが攻撃陣を率いるパハンFAですが、ヌワカエメ選手の衰えが見え始めている現在、その代わりとなれる選手としてアディサク選手をヴォケットFCは勧めています。
・フェルダ・ユナイテッド
 今季のフェルダ・ユナイテッドはカイルル・アムリが攻撃陣を牽引しています。ヴォケットFCは、攻撃陣の顔ぶれ変更を考えるのであれば、アムリ選手同様、東南アジアのサッカーを熟知する経験豊富なアディサク選手はクラブにとって理想的であるとしています。
・PJシティFC
 攻撃陣が弱点のため、今季のリーグでは10位に低迷するPJシティFCにとってFWの補強は最優先事項であり、アディサク選手はその目的に最適の選手であるとヴォケットFCはアディサク選手を勧めています。
・サバFA
 今季のサバFAの外国籍選手はロドリュブ・パウノヴィッチとギー・ナブユの両FWが4試合でそれぞれ1ゴールずつと活躍できていませんが、そのどちらかの代わりにアディサク選手を獲得することを考えてもいいのでは、とヴォケットFCは提案しています。

MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第4節結果

 マレーシアフットボールリーグMFLは、3月14日(土)と3月15日(日)の両日に、1部スーパーリーグMSLの第4節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)
 なお、MFLは第5節以降の試合の延期を決定しており、新たな日程は後日発表となります。

3月14日(土)
リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバFA 2-2 ペラTBG
得点者:サバ-アジザン・ノーディン(5分)、ギー・グナブユ(27分)、ペラ-シャーレル・フィクリ2(17分、80分)
 ペラは開幕から4試合負けなしで中断期間へ、サバはホームでの連勝はなりませんでした。

ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州クルボン)
マラッカ・ユナイテッド 0-1 パハンFA
得点者:パハン-ディクソン・ヌワカエメ(67分)
 マラッカは開幕から2連勝の後で2連敗、一方のパハンは開幕から2連敗後の2連勝です。

スルタン・イブラヒムスタジアム
ジョホール・ダルル・タジムJDT 1-1 フェルダ・ユナイテッド
得点者:JDT-シャフィク・アーマド(21分)、フェルダ-フレデリック・ビュロ(52分)
 開幕戦から続いていたJDTの連勝は3でストップしましたが、JDTアカデミー出身の17歳、アリフ・アイマンがAチームデビューを果たしています。一方フェルダ・ユナイテッドは2017年9月28日以来のJDTからの勝点(ただしこの時は3-2で勝利しています)で、開幕からの4試合を1勝2分1敗として中断期間に入ります。
 フェルダ・ユナイテッドの恵龍太郎選手は先発してフル出場しています。

3月15日(日)
ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダFA 2-0 スランゴールFC
得点者:クダ-レナン・アウヴェス(25分)、クパ・シャーマン(45分)
 ここまで1分2敗と苦しんでいた昨季のFAカップチャンピオン、クダFAが、クパ・シャーマンの3戦連続ゴールなどでスランゴールFCを下して待望の今季初白星。

UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM FC 3-1 PDRM FC
得点者:UITM-ラビ・アタヤ(12分)、グスタヴォ・アルメイダ(45分PK)、ズルキフリ・ザカリア(分)、PDRM-エスカンダー・イスマイル(90+1分)
 11位と12位の対決は、11位のUITM FCが今季初勝利、12位のPDRM FCは今季チーム2ゴール目を挙げるも開幕から4戦で勝利はありません。

なお3月14日(土)に予定されていたPJシティFC対トレンガヌFCの試合は、ホームのPJシティFCが試合会場を用意できなかったため、順延となっています。

マレーシアスーパーリーグ順位表(第4節終了時)
*PDRM FCは給料未払い問題による処分を受け、勝点3が剥奪されています。
*第4節のPJシティFC対トレンガヌFCは、ホームのPJシティFCが試合会場を用意できなかったため順延となっています。

順位クラブ得点失点得失差勝点
1JDT431052310
2PRK42208448
3MLK42207526
4PHG42026516
5SBH41215505
6FEL412167-15
6SEL412167-15
8KDH41126604
9TFC311189-14
10UITM411256-14
11PJC311145-14
12PDRM401327-5-2

順位表のクラブ名称:JDT-ジョホール・ダルル・タジム、PRK-ペラTBG、MLK-マラッカ・ユナイテッド、PHG-パハンFA、SEL-スランゴールFC、SBH-サバFA、FEL-フェルダ・ユナイテッド、TFC-トレンガヌFC、PJC-PJシティFC、KDH-クダFA、UITM-UITM FC、PDRM-PDRM FC

マレーシアスーパーリーグ ゴールランキング(第4節終了時)

ゴール数選手名所属
4ドミニク・シルヴァトレンガヌFC
3イヴァン・カルロスパハンFA
3シャーレル・フィクリペラTBG
3イフェダヨ・オルセグンスランゴールFC
3クパ・シャーマンクダFA
2ブレンダン・ガンら13名

MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第3節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月10日(火)と3月11日(水)の両日に、1部スーパーリーグMSLの第3節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月10日(火)
ダルル・マクマルスタジアム(パハン州クアンタン)
パハンFA 2-0 サバFA
得点者:パハン-イヴァン・カルロス(20分)、エラルド・グロン(50分PK)
 開幕から2連敗中だったパハンが、3試合連続となるイヴァン・カルロスのゴールなどで今季初勝利を挙げています。

クアラルンプール・フットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-1 ジョホール・ダルル・タジムJDT
得点者:ジオゴ(85分)
 今季リーグ7連覇を目指すJDTは、前節はリーグ11位のUTIM FCに2-1と辛勝し、今節も最下位のPDRM相手に1-0の勝利でした。開幕から無傷の3連勝にもかかわらずガヤつく外野に向けて、JDTオーナーのジョホール皇太子トゥンク・イスマイル殿下もわざわざコメントを出しています。

3月11日(水)
UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM FC 1-1 クダFA
得点者:UITM-グスタヴォ・アウメイダ(82分)、クダ-クパ・シャーマン(31分)
 開幕から2連敗となり、正GKをベンチ外、主将をスタメンから外すなど思い切った手を打ったクダFAですが、今季初の勝点を獲得したものの、今季初勝利には至りませんでした。

スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 3-3 スランゴールFC
得点者:ラーマット・マカスフ(43分)、サンジャル・シャアフメドフ(64分)、リー・タック(90+4分PK)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(39分)、カイリル・ムヒミーン(52分)、ブレンダン・ガン(70分)
 トレンガヌFCは、終了間際にハリム・サアリがハリス・ラムリを倒して得たPKをリー・タックが決めて、引き分けに持ち込みました。

ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラTBG 2-0 PJシティFC
得点者:ペラ-シャルル・サアド(24分)、チエリー・チャンタ・ビン(63分)
 ペラTBGは開幕から3連勝を飾っています。

トゥン・アブドル・ラザクスタジアム(パハン州ジェンカ)
フェルダ・ユナイテッド 3-2 マラッカ・ユナイテッド
得点者:ニコラス・ヴェレズ2(7分、63分)、カイルル・アムリ(15分)、マラッカ-ロメル・モラレス(81分)、ウチェ・アグバ(88分)
 フェルダ・ユナイテッドは今季初勝利、またマラッカは開幕からの連勝が2でストップしています。

マレーシアスーパーリーグ順位表(第3節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1JDT33004139
2ペラ32106247
3マラッカ32017436
4スランゴール31206515
5サバ31113304
6トレンガヌFC311189-14
7フェルダU311156-14
8PJシティFC311145-14
9パハン31025503
10クダ301246-21
11UITM FC301225-31
12PDRM301214-3-2

マレーシアスーパーリーグ ゴールランキング(第3節終了時)

ゴール数選手名所属試合
4ドミニク・シルヴァトレンガヌFC3
3イヴァン・カルロスパハン3
3イフェダヨ・オルセグンスランゴール3
2デムバ・カメラら11名

MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第2節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月6日(金)と3月7日(土)の両日に、1部スーパーリーグMPLの第2節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月6日(金)
UITMスタジアム(スランゴール州)
PJシティFC 3-2 パハンFA
得点者:PJ-デンバ・カマラ(12分)、バラトクマール・ラマルー(60分)、コギレスワラン・ラジ(90+6分)、パハンFA-ディクソン・ヌワカエメ(16分PK)、イヴァン・カルロス(52分)
 PJシティFCが昨季までパハンFAでプレーしたコギレスワラン選手の決勝ゴールで今季初勝利。昨季MFL1部2位のパハンFAは開幕2連敗です。
 この試合の観戦記はこちらです。

ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州)
マラッカ・ユナイテッド 3-1 PDRM FC
得点者:マラッカ-ウチェ・アグバ(18分)、サフィク・ラヒム(71分)、ワン・アミルル・アフィク(90+2分)、PDRM FC-アントニオ・ジャーマン(81分)
 マラッカが開幕2連勝。開幕からケガ人続出でベンチ入り17名で臨んだPDRM FCはまだ今季勝利がありません。

3月7日(土)
リカススタジアム(サバ州)
サバFA 3-1 フェルダ・ユナイテッド
得点者:サバ-ロドリュブ・パウノヴィッチ(12分)、パク・テス(39分)、マクシアス・ムサ(78分)、フェルダ-カイルル・アムリ(74分)
 サバFAは昇格後初勝利を挙げています。フェルダ・ユナイテッドは開幕から勝星がありません。
 フェルダ・ユナイテッドの恵龍太郎選手は先発しフル出場しています。

スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州)
ジョホール・ダルル・タジムJDT 2-1 UITM FC
得点者:JDT-ジオゴ(9分)、ナズミ・ファイズ(69分)、UITM-ヴィクトル・ニレノルド(20分)
 JDTは開幕2連勝、一方のUTIM FCは開幕2連敗です。

ブキジャリル国立競技場(クアラルンプール)
スランゴールFC 1-1 ペラTBG
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(31分)、ペラ-シャレル・フィクリ(10分)
 今節最も注目のカードは引き分けでした。

ダルル・アマンスタジアム(クダ州)
クダFA 4-1 トレンガヌFC
得点者:クダ-レナン・アウヴェス(19分)、クパ・シャーマン(22分)、チェチェ・キプレ(61分)、トレンガヌ-ドミニク・シルヴァ4(3分、64分、82分、84分)
 トレンガヌFCのドミニク・シルヴァが4ゴールの活躍で今季初勝利に貢献しています。一方、JDTの対抗馬の1つと目されるクダFAは開幕2連敗です

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1マラッカ22005236
2JDT22003126
3ペラ21104224
4サバ21103124
5PJシティ21104314
6スランゴール21103214
7トレンガヌFC21015413
8フェルダU201124-21
9クダ200235-20
10パハン200235-20
11UITM200214-30
12PDRM 201113-2-2

ゴールランキング

ゴール数選手名所属試合数
4ドミニク・シルヴァトレンガヌFC2
2ギリェルメ・デ・パウラペラTBG2
2イヴァン・カルロスパハンFA2
2イフェダヨ・オルセグンスランゴールFC2
1マウリシオJDT2
1他26名

MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第1節結果

今季のマレーシアフットボールリーグMFLが開幕し、2月28日(土)から3月1日(日)にかけて、1部スーパーリーグMSLの6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)

2月28日(金)
スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州)
ジョホール・ダルル・タジムJDT 1-0 クダFA
得点者:JDT-マウリシオ(45分)

2月29日(土)
ダルル・マクムルスタジアム(パハン州)
パハンFA 1-2 スランゴールFC
得点者:パハン-イヴァン・カルロス(20分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(27分)、ブレンダン・ガン(89分)

UITMスタジアム(スランゴール州)
UITM FC 0-2 マラッカ・ユナイテッド
得点者:マラッカ-ソニー・ノルデ(29分)、ロメル・モラレス(90分)
この試合の観戦記はこちらにあります。

スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州)
トレンガヌFC 1-3 ペラTBG
得点者:トレンガヌ-サンジャル・シャアフメドフ(19分)、ペラ-ギリェルメ・デ・パウラ2(41分PK、80分)、シャルル・サアド(52分)

3月1日(日)
トゥン・アブドル・ラザクスタジアム(パハン州)
フェルダ・ユナイテッド 1-1 PJシティFC
得点者:フェルダ-アリフ・ファルハン(48分)、PJ-マハリ・ジャスリ(74分)
*フェルダ・ユナイテッドの恵龍太郎選手はスタメンでフル出場しています。

クアラルンプールフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-0 サバFA
得点者:なし

MSL順位表(第1節終了時点)
*PDRM FCは給料未払い問題の解決が遅れたため、勝点3剥奪(はくだつ)処分を受けています。

順位クラブ試合勝点得点失点得失差
ペラ
マラッカ
スランゴール
JDT
フェルダU FC
PJシティFC
サバ
パハン−1
クダ−1
10トレンガヌFC−2
11UITM FC−2
12PDRM FC−2

ゴールランキング

ゴール数選手名所属試合数
ギリェルメ・デ・パウラペラ
マウリシオJDT
サンジャル・シャアフメドフトレンガヌFC
イヴァン・カルロスパハン
イフェダヨ・オルセグンスランゴール
他6名

MSL第2節は、3月6日(金)と7日(土)に開催が予定されています。

2月28日のニュース(1):スーパーリーグ各クラブの今季ユニフォームまとめ

いよいよ本日2月28日のジョホール・ダルル・タジムJDT対クダFAの試合で開幕するマレーシアフットボールリーグMFL。MFL1部スーパーリーグ各クラブの今季ユニフォームがほぼ出揃いまいしたので、今回はそれを紹介します。なお、MFL2部プレミアリーグのユニフォームまとめはこちらです。

JDT(ナイキ社製)
 さすがリーグ一の金満クラブ!今季ユニフォームには何と胸スポンサーがありません。発表になっているのはホーム(左)とアウェイ(右)のみです。

パハンFA(アンブロ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージとなっています。胸スポンサーのArus Kuasa社はマレーシアの鉱業会社です。

スランゴールFA(ホマ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。ちなみにマレーシアは英国の植民地だった影響でユニフォームをジャージ(jersey)ではなく、キット(kit)と呼ぶため、例えば左の写真のバックグラウンドの表示は「スランゴールFCホームキット」となっています。
 胸スポンサーのPKNSはスランゴール州開発公社で、昨季までMFLに存在したPKNS FCのオーナーでもあります。またVizionは土木および建設業を中心とするマレーシア企業です。

クダFA(ロット社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのChenang Bay社は、クダ州ランカウィ島を中心にホテルやリゾートを運営するマレーシアの企業です。

ペラTBG(スペインのケルメ社製)
 左がホーム、右がアウェイです。
 胸スポンサーはホームがVisit Perak、アウェイはよく見えませんがPangkor Duty Free Islandです。いずれもペラ州観光局によるもので、実際にはペラ州政府がスポンサーになっています。

マラッカ・ユナイテッド(マレーシアのアル・イクサンスポーツ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのOlympex社はマレーシアの電子表示装置の製造販売企業です。

トレンガヌFC(マレーシアのアル・イクサンスポーツ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのRed One社はマレーシアの携帯電話事業会社です。

PJシティFC(プーマ社製)
 今季ユニフォーム発表会では、なぜかホームユニしか発表されませんでした…。
 胸スポンサーのQ Net社はマレーシア人オーナーながら香港に本社がある連鎖商取引(マルチ商法)企業です。

フェルダ・ユナイテッド(タイのFBT社製)
 このクラブだけ、ユニフォームの画像がないので動画で紹介です。
 胸スポンサーのFeldaはクラブの名称と同じですが、マレーシアの政府機関である連邦土地開発局です。

https://www.youtube.com/watch?v=Diq4TxUyvgY

サバFA(マレーシアのアララットスポーツ社製)
 今季ユニの発表が昨日2月27日でしたので、下の写真のみ入手できました…。
 アララット社のブランドであるカリノのロゴ入りで、左からアウェイ(赤)、ホーム(白)、サードジャージ(青)となっています。
 胸スポンサーは2019年はなかったのですが、今年もなさそうです。

PDRM FC(マレーシアのアル・イクサンスポーツ社製)
 左からアウェイ、サードジャージ、ホーム、ゴールキーパーです。
 胸スポンサーはトレンガヌFCと同じRed One社です。

UTIM FC(ホームとアウェイはアディダス社製、サードジャージはマレーシアのアパレル企業FITECH社製)
 写真左がフィールドプレーヤー用で、左からアウェイ、ホーム、サードジャージ、写真右はゴールキーパー用でアウェイ、ホーム、サードジャージです。
 胸スポンサーはホームとアウェイがSukipt、高等教育機関スポーツ大会(日本で言えばインカレ)、サードジャージはSukiptとマレーシア航空です。

2月25日のニュース:クダFAはJDTにチケット割り当て数増を求める、FAカップ2回戦のカードが決定、タイ1部リーグ第2節-代表コンビはともに出場

クダFAはJDTにチケット割り当て数増を求める
 今季のマレーシアフットボールリーグMFLは、今週金曜日2月28日のスンバンシーカップで開幕します。このスンバンシーカップは、英国プレミアリーグのチャリティーシールド(現コミュニティーシールド)を模した試合で、前年のMFL1部スーパーリーグ優勝クラブとマレーシアカップの優勝クラブが対戦する大会です。なお、昨季はスーパーリーグ、マレーシアカップとジョホール・ダルル・タジムJDTが優勝していることから、JDTはマレーシアFAカップ優勝クラブのクダFAと、開場したばかりのJDTの新本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムで対戦しますが、このスンバンシーカップのチケットをめぐって、ちょっとした騒動が起こっていると英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が伝えています。
 このスンバンシーカップは、MFL1部スーパーリーグの公式戦として、JDTのホームゲームとして開催されますが、アウェイチームのクダFAに割り当てられたチケットが500枚となっていることが騒動の発端です。MFLの規定では、収容人数が2万人未満のスタジアムでは300枚、2万人以上4万人未満のスタジアムでは500枚、4万人以上のスタジアムでは1000枚のチケットをアウェイチームに割り当てることになっており、JDTはスルタン・イブラヒムスタジアムの収容人数が3万5000人であることから、MFLの規定に従って500枚のチケットをクダFAに割り当てましたが、クダFAはMFLを通じて1000枚のチケットを求めています。記事では、JDTは規定通りの対応をしており、MFLもJDTが割り当て増に応じない限り、何もできないとしています。
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 この問題はこのスンバンシーカップが本家のコミュニティーシールとは異なり、リーグ戦の一部となっていること、そして試合が中立地で行われていないことに端を発しています。特にJDTがリーグ6連覇中と言うことで、スンバンシーカップは今回も含め6回連続でJDTのホームでの開催になっています。
 しかしこれをコミュニティーシールドや隣国タイのチャンピオンズカップのように、リーグ開幕前に行い、会場も例えばブキジャリル国立競技場のような中立地とすれば、何の問題も発生しないどころか、MFLの主催試合として収入も得られると思うのですが、そんな発想はMFLにはないのでしょうか。

FAカップ2回戦のカードが決定
 先週末に行われたFAカップ1回戦の結果を受けて、昨日2月24日にFAカップ2回戦の組み合わせ抽選が行われました。なお、このFAカップは3年連続でシンガポールのEコマース(ネットショッピング)サイトShopee「ショッピー」が冠スポンサーとなり、Shopee FAカップと名称が変更になっています。
 以下は3月17日から18日かけて行われるFAカップ2回戦のカードです。注目のカードの下に小ネタを添えてみました。
*(カッコ)内は所属リーグ:(1)はMFL1部スーパーリーグ、(2)はMFL2部プレミアリーグ、(3)はMFL3部M3リーグ、(4)はMFL4部M4リーグ

PJシティFC(1)対イミグレーション(入国管理局)FC(3)
 内紛騒動で揺れるPJシティFCと、給料未払い問題未解決のためM3出場停止になったジョホールFAに代わって急遽参加したイミグレーションFCの対戦。チーム内にゴタゴタがあるとは言え、M3相手では順当にPJシティFCが勝利するでしょう。
サバFA(1)対クアラルンプールFA(2)
 昨季MFL2部優勝クラブと昨季MFL1部最下位クラブの対戦です。来季の1部昇格を目指すクアラルンプールFAにとっては、負けられない相手でしょう。
クダFA(1)対パハンFA(1)
 2回戦でMFL1部同士が対戦するのは少々残念ですが、今季大型補強を行った昨季4位のクダFAが昨季2位のパハンFAと対戦する2回戦屈指の好カードです。
フェルダ・ユナイテッド(1)対ケランタン・ユナイテッド(2)
 昨季MFL3部で圧勝して2部に昇格したケランタン・ユナイテッドと、すんでのところでMFL1部残留を果たしたフェルダ・ユナイテッドの対戦です。フェルダUには、恵龍太郎選手が在籍しています。
ペナンFA(2)対ヌグリスンビランFA(2)
 今季のMFL2部のクラブの中で最も1部昇格に近いクラブ同士の対戦です。ヌグリスンビランFAには中武駿介選手が在籍しています。
スランゴールFC(1)対サラワク・ユナイテッド(2)
 スランゴールFCのサティアナタン監督と反りが合わず退団したアムリ・ヤハヤが加入したのがサラワク・ユナイテッド。「自分が加入するクラブをスランゴールFCは倒せない」という捨て台詞が正しかったのかどうかが見ものです。
UITM FC(1)対クチンFA(2)
 今月上旬のプレシーズンマッチで対戦し、UITM FCが3-2と勝っているカード。ただし、プレシーズンマッチということで、その結果はあてにはならないでしょう。クチンFAには鈴木雄太選手とタニガワユウキ選手が在籍しています。
KLローバーズ(3)対ジョホール・ダルル・タジムJDT(1)
 昨季MFL2部でプレーした外国籍選手2名を補強し、M3では別格のKLローバーズは国内最強のJDTとの対戦です。MFL2部のクラブなら意外に勝てるかとも思いましたが、今回は相手が悪すぎます。
ケランタンFA(2)対プロタップFC(3)
 外国籍選手がなかなか決まらなかったクランタンFAには、昨季フェルダ・ユナイテッドでプレーした渡邉将基選手が加入し、MFL2部でプレーする選手は6名になりました。
マラッカ・ユナイテッド(1)対ランカウィシティFC(3)
クアタグFC(4)対KSRサイエンスFC(3)
SS FC(4)対UKM FC(2)
ノーザンライオンズFCマーサ対PDRM FC
マークレスST(4)対AF(国軍) FC(3)
ペラTBG(1)対KTローバーズ(3)
サラワク・ユナイテッドII(3)対トレンガヌFC(1)
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タイ1部リーグ第2節-代表コンビはともに出場
 隣国タイリーグ1部の第2節が行われ、ノーシャルル・イドラン・タラハが所属するBGパトゥム・ユナイテッドはアウェイでプラチュワップFCと対戦し0-0の引き分けでした。なおノーシャルル選手は第1節に続いて先発出場し、75分に交代しています。
 またドミニク・タンが所属するポリス・テロFCはアウェイでトラートFCと対戦し3−1と勝利し、開幕2連勝を飾っています。タン選手は73分に途中出場し、試合終了までプレーしました。
 なお明日2月26日に行われる第3節では、2人の所属するクラブが直接対決する「マレーシア選手ダービー」がBGパトゥム・ユナイテッドのホーム、レオスタジアムで開催されます。
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 マレーシア人選手の動向はタイリーグの公式サイトで調べるのですが、タイリーグのサイトは一部が英語になっているので、記事は読めなくとも記録を調べるにはとても便利です。MFLもこれくらいのサイトを作ってくれると、より多くの情報を世界に発信できるのでありがたいのですが…。

MFL1部スーパーリーグのクラブ紹介と今季の順位予想(2):サバFA、フェルダ・ユナイテッド

今季2020年シーズンのマレーシアフットボールリーグMFL1部と2部は2月28日に開幕します。そこで前回に続き、今季のMFL1部スーパーリーグでプレーするクラブの紹介と、独断と偏見に基づいた順位予想を行います。今回はその第2回です。
(人名の後に特に表記がない場合はマレーシア人です)

サバFA(ホーム:リカススタジアム-サバ州コタキナバル)
(昨季結果:MFL2部1位 / 今季予想:10位)
<監督>
クルニアワン・ドゥイ・ユリアント(インドネシア、前インドネシアU22代表コーチ)
<外国籍選手>
MFペトルス・シテンビ(ナミビア、ザンビアリーグのルサカ・ダイナモFC移籍)
FWエクトル・オマー・ラモス(プエルトリコ、エルサルバドールリーグのアリアンザFCより移籍)
FWデニス・ブシェニング(タイ、タイ1部リーグのチャイナート・ホーンビルFCより移籍-ASEAN東南アジア枠)
FWロドルリュブ・パウノビッチ(セルビア、昨季から残留)
DFパク・タエスー(韓国、昨季から残留)
<主力選手>
GKロザイミ・ロヒム
DFラウィルソン・バトゥイル
DFモハマド・ズビル・モハマド・アズミ(パハンFAから移籍)
MFアジザン・ノーディン
FWアルト・リナス
FWマクシアス・ムサ
<クラブ概要>
 サバ州サッカー協会SAFAが運営するクラブで、1996年には1部リーグでの優勝経験もありますが、その後は低迷が続き、MFL1部は2012年以来8年振りの復帰となります。
 昨季のMFL2部では、2位のJDT IIに勝点10の差をつけて優勝していますが、昨季、指揮を取ったジュリアス・アティン監督は、MFL1部の監督となるのに必要なAFCプロライセンスを保持していないことから、今季はコーチとしてベンチ入りし、インドネシアのレジェンドでもあり、サバFAでもプレー経験のあるユリアント監督を招聘(しょうへい)しました。ただしユリアント監督はこれまでコーチ経験しかないため、その経験不足が不安要素となる可能性があります。
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 1990年代にはイングランド代表との試合で2ゴールを決めたマトラン・マンジャン(この試合は当時のムルデカ・スタジアムで観戦しましたが、スタジアム全体が興奮状態で鳥肌が立ちました)などを輩出したサバFAですが、近年はMFL2部が定位置でした。久しぶりのMFL1部では、UITM FCとPDRM FCがいるので1シーズンで2部に逆戻りという心配はないものの、戦力的にも得点力不足の心配があり上位のクラブにどこまで(いつまで)付いていけるかは不明です。開幕戦のPDRM FC、第2節のフェルダ・ユナイテッドと比較的楽な相手が続くので、この2試合でどれだけ勝点を積み重ねられるかどうかが鍵になりそうです。

フェルダ・ユナイテッドFC(ホーム:トゥン・アブドル・ラザクスタジアム-パハン州ジェンカ)
(昨季結果:MFL1部10位 / 今季予想:9位)
<監督>
モハマド・ニザム・ジャミル(フェルダ・ユナイテッド監督3年目)
<外国籍選手>
MF恵龍太郎(日本、シンガポールリーグのタンピネスローバーズより移籍-アジア枠)
FWカイルル・アムリ(シンガポール、昨季から残留-ASEAN東南アジア枠)
FWニコラス・ヴェレズ(アルゼンチン、ポルトガルリーグのベレネンセスより移籍)
DFニコラ・ラスポポヴィッチ(セルビア、チェコ2部リーグのドゥキア・プラハより移籍)
MFフレデリック・ビュロ(ガボン、J2のFC岐阜より移籍)
<主力選手>
MFダニエル・アミール
MFジャサズリン・ジャマルディン
<クラブ概要>
 マレーシアの政府機関Federal Land Development Authority(連邦土地開発庁)が運営するクラブで、ホームのトゥン・アブドル・ラザクスタジアムはMFL1部と2部で使用されるスタジアムでは唯一、人工芝のピッチを持つスタジアムです。
 昨季は何度も降格圏ギリギリまで行きながら、最終戦でクダFAにまさかの勝利を収めて1部に踏みとどまったフェルダ・ユナイテッドですが、クラブ運営予算の削減によって、代表にも選ばれたエースFWハディン・アワンや渡邉将基、池田圭といった主力を失っています。
 当初はフェルダが運営する農村出身の若い選手を鍛えて、、、という話も出ましたが、むしろ昨季以上に積極的な補強を行い、最終的に外国籍選手5人は埋まっています。
 ただし期待されていた将来のエース、ダニエル・アミールが開幕前に中足骨骨折で手術を受け開幕には間に合わなくなっています。フェルダ・ユナイテッドからフル代表へ選出された唯一の選手の回復状況が気になります。
 また新加入の恵選手は、かつてタンピネスローバーズでカイルル・アムリと一緒にプレーしており、2017年から2019年には2人合わせて57ゴールを決めたということなので、このコンビが機能すれば、ゴール量産が期待できるかも知れません。
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 スランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督がフェルダ・ユナイテッドの監督を務めていた2017年にアシスタントコーチに就任し、サティアナタン監督退任後の2018年にフェルダ・ユナイテッドを率いてから3年目となるニザム・ジャミル監督は、MFLでは個人的に好きな監督の1人です。昨季在籍した渡邉将基、池田圭選手を試合のたびごとに高く評価していたのが印象的ですが、そのニザム監督が獲得した恵選手には是非、活躍してもらいたいです。

2月2日のニュース:サバFAはインドネシアでのプレシーズン大会に参加、サバFAは新外国籍選手獲得を発表、パハンFAも新外国籍選手らの獲得を発表

サバFAはインドネシアでのプレシーズン大会に参加
 サバFAはFacebook上で2月10日からインドネシアのジャワ島で開催される東ジャワ州州知事杯大会に参加することを発表しています。
 先月には隣国フィリピンでプレシーズンのキャンプやフィリピン1部リーグのスタリオン・ラグナFCと練習試合をこなしたサバFAは、クルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督の母国インドネシアで開催される大会への招待を受けたことをサバFAを運営するサバ州サッカー協会SAFAのダト・ピーター・アンソニー会長が明らかにしています。
 この東ジャワ州州知事杯大会は、サバFA以外の7チームは全てインドネシアのクラブで、サバFAはマドゥーラ・ユナイテッド、プルセバヤ・スラバヤ、プルセラ・ラモンガンとともにグループAに入り、アレマFC、プルシク・ケディリ、プルシジャ・ジャカル、バヤンガラFCがグループBに組み込まれています。また、一部報道では、この大会にはスランゴールFCの参加も噂されていますが、その真偽は定かではありません。
 SAFAのアンソニー会長は、クラブは質の高い練習試合を希望する一方で、マレー半島にホームを持つクラブをサバFAのホームであるサバ州に招くのは難しいことから、この大会への参加を決めたこと、またこの大会では勝利もさることながら、2012年以来となるMFL1部復帰前にチーム内の連係を強化することを目的としていると話しています。
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 同じマレーシア国内ながら、サバFAのホームがあるサバ州や、サラワク・ユナイテッド、クチンFAのホームがあるサラワク州(いずれもボルネオ島)と他のMFLクラブのホームがあるマレー半島は結構離れていて、例えばクアラルンプールからサバ州のコタキナバルまでは飛行機で2時間30分以上、サラワク州のクチンまでも飛行機で2時間近くかかります。
 ちなみにマレーシア成立の経緯から、クアラルンプールやペナン、ジョホールバルなどマレー半島でマレーシアに入国した外国人がサバ州あるいはサラワク州へ入る際には、マレー半島を「出国」し、サバ州あるいはサラワク州に「入国」するためパスポートが必要で、逆もまた同様です。

サバFAは新外国籍選手獲得を発表
 またサバFAは同じFacebookページで新外国籍選手との契約を発表しています。サバFAに加入するのは、2018年シーズン以来の復帰となるプエルトリコ出身のピトことFWエクトル・ラモス(29、エルサルバドルのアリアンザFCより加入)とFWデニス・ブシェニング(28、タイのチャイナート・ホーンビルFCより加入)の両選手で、タイとドイツの国籍を持つブシェニング選手はアセアン(東南アジア)出身選手枠での登録となっています。
 なお、サバFAは昨季も在籍した韓国出身のDFパク・テスーとセルビア出身のFWロドリュブ・パウノヴィッチが残留しており、5つ目の外国籍選手枠が空いている状況ですが、SAFAのアンソニー会長は、前述したインドネシアでの大会後に決定したいとしています。


パハンFAも新外国籍選手らの獲得を発表
 昨季プレーした外国籍選手5名のうち、DFエラルド・グロンを除く4選手との契約を更新しなかったパハンFAは、ディクソン・ヌワカエメらとの再契約の噂などが出る一方で、ここまで新外国籍選手との契約発表は皆無でしたが、スポーツ専門サイトのフォックススポーツが、ブラジル人ストライカーと、フィリピンとイギリスの両国籍を持つ守備的ミッドフィールダーの獲得を報じています。
 キプロスのAELリマソールから加入する30歳のFWイヴァン・カルロス・フランサ・コエーリョは、インドネシアリーグのプルセラ・ラモンガンやプルシジャ・ジャカルタなどでもプレー経験がある選手です。
 またイギリス人の父親とフィリピン 人の母親を持つイギリス出身のMFアダム・マイケル・リードは、フィリピン代表でのプレー経験もあり、昨季プレーしたタイ1部リーグのチャイナート・ホーンビルFCより加入し、アセアン(東南アジア)出身選手枠での登録となります。
 また残る2つの外国籍選手枠について、パハンFAのチームマネージャーを務めるダト・モハメド・スフィアン・アワン氏は全くの未定であるとしながらも、フォワードとミッドフィルダーを候補にしているとしています。
 この他、パハンFAは同じMFLのジョホール・ダルル・タジムJDTから左サイドバックのムハンマド・ファズリー・マズラン(26)とストライカーのクマーハン・サタシバン(23)を期限付き移籍で獲得しています。

12月20日のニュース:N9とサバFAに新監督就任、ペラIIには元PKNP監督が就任、その一方でUITM FC監督が辞任

来季2020年のマレーシアフットボールリーグMFLの開幕は2月28日と発表になり、首脳陣が未定だったクラブが新監督の就任を発表しています。

ヌグリ・スンビランFAにはサザリ新監督就任
 マレーシアフットボールリーグMFL2部ヌグリ・スンビランFAは、サザリ・サイドン監督の就任をクラブの公式Facebookで発表しています。サザリ新監督は、今季2019年はプレジデントカップ(U22)チームの監督を務め、今季途中で解雇されたマット・ザン・マット・アリス監督を引き継いだザキ・シェイク・アーマド監督代行のアシスタントコーチも務めていました。
 また中武駿介選手、ともにブラジル出身のイゴール・ルイズとマテウス・ビーラの両選手の残留も発表になっています。

サバFAにはインドネシア出身のドゥイ・ユリアント監督が就任
 来季はMFL1部に昇格するサバFAは、現在インドネシアU23代表のアシスタントコーチを務めるクルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督の就任を発表しています。
 MFLのインドネシア出身の監督は、2015年から2017年までTチーム(現トレンガヌFC II)を率いたラーマド・ダルマワン監督以来です。
 ドゥイ・ユリアント監督は、インドネシアサッカー界のレジェンドの一人で、先日引退を発表したバンバン・パムンカスに続くそれぞれ2位の代表キャップ数59とゴール数33という記録を持っています。
 また、現役時代にはサバ州の隣のサラワク州を拠点とするサラワクFA(現サラワク・ユナイテッド)で2005年から2006年までプレーし、31試合に出場し29ゴールを挙げています。
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 今季クラブをMFL2部優勝に導いたジェリアス・アティン前監督(来季はアシスタントコーチ)はMFL1部での指導に必要となるAFCプロライセンスを所持していないことから、新監督を探していたサバFA。この他にはU22/U23代表のオン・キムスイ監督などもサバFA新監督の候補に上がっていました。インドネシアではU23代表だけでなくフル代表でもアシスタントコーチを務めたドゥイ・ユリアント新監督は、コーチとしての経験はあっても監督しての経験は皆無ですので、思い切った人選であるのは事実です。

ペラIIには元PKNP監督が就任
 MFL2部に降格したPKNP FCは、そのままペラTBGのBチームであるペラIIとなりましたが、その監督にはPKNP FCのアブ・バカル・ハジム監督が就任すると英字紙スター電子版で伝えられています。
 現役時代はペラFAでプレーし、引退後、過去4年間のPKNP FC監督を含め、アブ・バカル監督は15年以上、ペラFAのアシスタントコーチや監督、またU19チームのコーチ、監督を務めており、今後もペラ州サッカー協会に関わっていけることを喜んでいると話しています。
 PKNP FCからは数名が残り、来季はペラFAのプレジデントカップ(U21)チームだけでなく元PKNP FCのプレジデントカップチームからも選手を獲得していと述べていますが、その一方で若手だけでなく、経験のある選手も必要と話し、カイルル・アシュラフ・サヒザン、アーマド・シュクリ・アブドラ(元PKNP FC)やハミズル・イザイディ(ペラTBG)らMFL経験者にも期待しているとも述べています。

その一方でUITM FCが辞任
 MFL1部のPKNS FCが今季終了後、スランゴールFCのBチームであるスランゴールFC IIとなりました。MFLの規定によりBチームはAチームと同じリーグでプレーすることができないため、スランゴールFC IIはMFL2部に降格となり、MFL1部のチーム数が11となったため、今季MFL2部5位のUITM FCがMFL1部へ昇格することになりました。
 しかしUniversiti Teknologi Maraマラ工科大学が母体のUITM FCは、運営資金の不足から来季のMFL1部を自校の大学生のみで戦う方針を発表し、これを受けてイスマイル・ザカリア監督がUITM FC監督を辞任したとスター電子版が伝えています。
 イスマイル監督は、来季もUITM FCがMFL2部でプレーするのであれば費用削減は理解できるとする一方、国内のトップリーグであるMFL1部でプレーするのであれば、それ相応の資金が必要であると経営陣に訴えたものの、JDT、スランゴールFC、クダFAなどと対戦するにもかかわらず費用削減を第一とする方針に同意できなかったことから辞任を選んだと話しています。
 UITM FCは来季の布陣や新戦力獲得などの告知は行われていませんが、イスマイル監督の後任には、元マレーシアU23代表監督のドイツ人フランク・バーンハート氏を候補としているという噂があります。
 イスマイル監督は、MFL2部のクラブから複数のオファーを受けているとし、自身の来季については近々発表すると述べています。