2月3日のニュース:JDTが今季ユニフォームをド派手に発表、ファイズ・スブリはM3のクラブから再起を目指す、フェルダUは期待の若手が開幕に間に合わず

JDTが今季ユニフォームをド派手に発表
 今季のマレーシアフットボールリーグで7連覇を目指すジョホール・ダルル・タジムJDTが、今季着用するユニフォームの発表イベントを開催したことをFacebookで告知しています。5000人近いサポーターが参加したこのイベントで発表されたユニフォームは3年連続のナイキ社製ですが、なんとホーム、アウェイとも胸スポンサーがありません。胸スポンサーがない理由についてJDTのFacebookでは「JDTは、MFLで初の資産価値10億リンギ(およそ264億円)クラブという目標実現に向けて、(スポンサーが無くとも)クラブ自体の商業価値のみで運営可能であることを表現している」としています。
 なおマレーシアの通信社ベルナマの報道によれば、JDTとナイキ社のユニフォーム提供の契約は2023年まで延長されたようです。
 ユニフォーム発表イベントはFacebookでライブストリーミングで中継された他、ユニフォーム紹介の映像もFacebook上で公開されています。内容はドラマ仕立て版ミュージックビデオ仕立て版となっていて、ドラマ仕立て版では西部劇に出てくるようなサロン風の店にムスリム(イスラム教徒)の選手がいるのは良いのか、など突っ込みどころもありますが、選手の皆さんの素人っぽい演技には個人的には好感が持てました。
(下はユニフォーム発表イベントの様子と、今季着用の新ユニフォーム-いずれもJDTのFacebookより)

 ちなみに早速、ネット上ではナイキ社製のJDTの新ユニフォームが、ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトの今季ホームユニフォーム(写真右)とただの色違いとの指摘も出ています。

でも、そんなこと言ったらロット社製のクダFAの今季サードユニフォームは、やはり同じブンデスリーガ、1.FSVマインツ05の昨季のカーニバルユニフォーム(写真右)との色違いだよ!

ファイズ・スブリはM3のクラブから再起を目指す
 国際サッカー連盟FIFAが2009年に創設したプスカシュ賞は、前年10月から当年9月までに開催されたリーグ戦やカップ戦、FIFA主催大会がで最も優れたゴールをした選手が授賞対象はとなる賞です。2016年にこの賞をアジア人として初めて受賞したのが当時MFLのペナンFAでプレーしていたファイズ・スブリでした。受賞対象となった、当時「重力の法則を無視した」と表現されたフリーキックの映像は下に張りましたが、ファイズ選手自身はその後、目立った活躍もないまま、2018年シーズン後にペナンFAを退団、このブログでもその後の所属クラブが決まらないことを取り上げましたが、結局、昨季はMFLでプレーすることはありませんでした。
 そのファイズ選手が、今季はMFL3部にあたるM3リーグのMAHSAノーザンライオンズFCでプレーすることが、クラブのFacebookで発表になっています。なおファイズ選手が所属するMAHSAノーザンライオンズFCは、今月中旬に行われるマレーシアFAカップ予選でクルテーFCと対戦することになっています。
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 プスカシュ賞を受賞したフリーキックの映像と、表彰式の映像を張りましたが、フリーキックの方は、どのように蹴ればあのような軌道になるのか、と思うような驚くような変化をするので、是非、見ていただければと思います。

2016年2月16日のMFL1部パハンFAとの試合で決めたフリーキックの映像はこちら。
プスカシュ賞授賞式でのスピーチはこちらです。

フェルダUは期待の若手が開幕に間に合わず
 フェルダ・ユナイテッドのアフィザル・アブ・オスマン事務局長は、チーム期待の若手であるダニエル・アミール・ノーヒシャムが昨年から患っている中足骨骨折の手術を受けることを公表しています。
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、手術は明日2月4日に行われ、3週間程度は療養が必要であると語っています。昨季からのこの中足骨には悩まされており、昨季も5試合ほどは出場を見送るなどしていましたが、今季開幕前の手術に踏み切ることになったとアフィザル事務局長は話しています。
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 クラブで唯一のフル代表選手でもあるダニエル選手のこの時期の離脱は本人はもちろん、チームにとっても痛手なのは明らかです。チームはプレシーズンもメダンの大会で優勝するなど、開幕に向けて順調に来ていただけに、ダニエル選手の早期復帰が望まれます。

2月2日のニュース:サバFAはインドネシアでのプレシーズン大会に参加、サバFAは新外国籍選手獲得を発表、パハンFAも新外国籍選手らの獲得を発表

サバFAはインドネシアでのプレシーズン大会に参加
 サバFAはFacebook上で2月10日からインドネシアのジャワ島で開催される東ジャワ州州知事杯大会に参加することを発表しています。
 先月には隣国フィリピンでプレシーズンのキャンプやフィリピン1部リーグのスタリオン・ラグナFCと練習試合をこなしたサバFAは、クルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督の母国インドネシアで開催される大会への招待を受けたことをサバFAを運営するサバ州サッカー協会SAFAのダト・ピーター・アンソニー会長が明らかにしています。
 この東ジャワ州州知事杯大会は、サバFA以外の7チームは全てインドネシアのクラブで、サバFAはマドゥーラ・ユナイテッド、プルセバヤ・スラバヤ、プルセラ・ラモンガンとともにグループAに入り、アレマFC、プルシク・ケディリ、プルシジャ・ジャカル、バヤンガラFCがグループBに組み込まれています。また、一部報道では、この大会にはスランゴールFCの参加も噂されていますが、その真偽は定かではありません。
 SAFAのアンソニー会長は、クラブは質の高い練習試合を希望する一方で、マレー半島にホームを持つクラブをサバFAのホームであるサバ州に招くのは難しいことから、この大会への参加を決めたこと、またこの大会では勝利もさることながら、2012年以来となるMFL1部復帰前にチーム内の連係を強化することを目的としていると話しています。
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 同じマレーシア国内ながら、サバFAのホームがあるサバ州や、サラワク・ユナイテッド、クチンFAのホームがあるサラワク州(いずれもボルネオ島)と他のMFLクラブのホームがあるマレー半島は結構離れていて、例えばクアラルンプールからサバ州のコタキナバルまでは飛行機で2時間30分以上、サラワク州のクチンまでも飛行機で2時間近くかかります。
 ちなみにマレーシア成立の経緯から、クアラルンプールやペナン、ジョホールバルなどマレー半島でマレーシアに入国した外国人がサバ州あるいはサラワク州へ入る際には、マレー半島を「出国」し、サバ州あるいはサラワク州に「入国」するためパスポートが必要で、逆もまた同様です。

サバFAは新外国籍選手獲得を発表
 またサバFAは同じFacebookページで新外国籍選手との契約を発表しています。サバFAに加入するのは、2018年シーズン以来の復帰となるプエルトリコ出身のピトことFWエクトル・ラモス(29、エルサルバドルのアリアンザFCより加入)とFWデニス・ブシェニング(28、タイのチャイナート・ホーンビルFCより加入)の両選手で、タイとドイツの国籍を持つブシェニング選手はアセアン(東南アジア)出身選手枠での登録となっています。
 なお、サバFAは昨季も在籍した韓国出身のDFパク・テスーとセルビア出身のFWロドリュブ・パウノヴィッチが残留しており、5つ目の外国籍選手枠が空いている状況ですが、SAFAのアンソニー会長は、前述したインドネシアでの大会後に決定したいとしています。


パハンFAも新外国籍選手らの獲得を発表
 昨季プレーした外国籍選手5名のうち、DFエラルド・グロンを除く4選手との契約を更新しなかったパハンFAは、ディクソン・ヌワカエメらとの再契約の噂などが出る一方で、ここまで新外国籍選手との契約発表は皆無でしたが、スポーツ専門サイトのフォックススポーツが、ブラジル人ストライカーと、フィリピンとイギリスの両国籍を持つ守備的ミッドフィールダーの獲得を報じています。
 キプロスのAELリマソールから加入する30歳のFWイヴァン・カルロス・フランサ・コエーリョは、インドネシアリーグのプルセラ・ラモンガンやプルシジャ・ジャカルタなどでもプレー経験がある選手です。
 またイギリス人の父親とフィリピン 人の母親を持つイギリス出身のMFアダム・マイケル・リードは、フィリピン代表でのプレー経験もあり、昨季プレーしたタイ1部リーグのチャイナート・ホーンビルFCより加入し、アセアン(東南アジア)出身選手枠での登録となります。
 また残る2つの外国籍選手枠について、パハンFAのチームマネージャーを務めるダト・モハメド・スフィアン・アワン氏は全くの未定であるとしながらも、フォワードとミッドフィルダーを候補にしているとしています。
 この他、パハンFAは同じMFLのジョホール・ダルル・タジムJDTから左サイドバックのムハンマド・ファズリー・マズラン(26)とストライカーのクマーハン・サタシバン(23)を期限付き移籍で獲得しています。

2月1日のニュース:PDRM FCはMFL開幕と同時に勝点3剥奪か、トレンガヌFCのスタジアム改修事業が完了、サラワクUは開幕前に早くも監督を解任

PDRM FCはMFL開幕と同時に勝点3剥奪か
 マレーシアフットボールリーグMFL1部に昇格したマレーシア王立警察が運営するPDRM FCが開幕と同時に勝点3を剥奪(はくだつ)される可能性がでてきました。
 マレーシアサッカー協会FAMは、昨季までの選手への未払い給料の完済、あるいは未払い給料支払い方法についての該当選手との合意を昨日1月31日までに得られない場合には、今季のMFLで勝点3が剥奪される旨をMFL1部のマラッカ・ユナイテッド、PDRM FC、そしてMFL2部のケランタンFAに警告していましたが、PDRM FCは昨季の給料4ヶ月分が未払いとなっている複数の選手に対し、支払いはおろか、支払い方法の交渉を開始したところであると、スポーツ専門サイトのフォックススポーツが報じています。
 PDRM FCと選手の交渉は始まったばかりで、どの選手からも支払い方法についての同意を得ることができておらず、今後も選手との交渉は続くようなので、週末を挟んだ2月3日にはFAMからPDRM FCへの勝点剥奪処分が発表されることが予想されます。
 なおマレーシアプロサッカー選手協会PFAMによれば、マラッカ・ユナイテッドはすでに未払い給料を完済済み、ケランタンFAは給料の支払いは終わっていないものの、支払い方法については該当選手との合意に達しているようです。
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 2016年以来のMFL1部に復帰したものの、今季のPDRM FCは運営資金に制限があることから、現時点ではマレーシア人プロ選手8名に加え、昨季はスランゴールFAでプレーしながら人種差別発言で退団したFWアントニオ・ジャーマン以外は、現職の警察官(つまりアマチュア)という布陣です。この後、外国籍選手の補強はあるかも知れませんが、モハマド・イシャク・クンジュ・モハメド監督は今季22試合で勝点22獲得、MFL1部残留も目標として公言するなど開幕前から弱気な(あるいは現状認識が正しい)発言を繰り返しています。

トレンガヌFCのスタジアム改修事業が完了
 トレンガヌFCは公式ホームページで、今季2020年シーズンのホームとなるスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(SSMZA)の改修事業が完了したことを発表しています。
 収容観客数5万人を誇るこのスタジアムはマレー半島東海岸で最大のスタジアムですが、2008年の開場以来、2度に渡る天井崩落事故などがあり、トレンガヌFCがホームとして使うことができたのは2009年シーズンのみでした。
 崩落した天井を含めた改修費用の目処が立たず、いわゆる「ホワイトエレファント」だったスタジアムは、今回、100万リンギ(およそ2650万円)をかけてピッチをバーミューダグラスに交換するなど大規模な改修がおこなわれました。
 またこの後はフィールドの周りの陸上競技用コースを取り除き、人工芝を張る事業も予定されているとホームページでは伝えられています。
 なお、2月29日のMFL開幕日には、このスタジアムでトレンガヌFCがペラTBGを迎えて対戦します。
(以下はトレンガヌFCのホームページより)

サラワクUは開幕前に早くも監督を解任
 サラワク州サッカー協会FASが運営するMFL2部のサラワク・ユナイテッドは、プレシーズンの試合の結果が不調なことから、スペイン人のホアン・カルロス・マグロ監督の解任を発表しています。
 東マレーシアの英字紙ボルネオポスト電子版によると、FASダト・ポサ・マジャイス会長はマグロ監督はFASとは正式契約を結んでおらず、FASによる評価期間中であったとして、解任ではなく、監督職のオファーを行わないことを決めただけであるとしています。
 ここまでのプレーシーズンマッチでクアラルンプールFAに1-2、PDRM FCに0-5、ペラTBGのBチームに1-4と3連敗だったことなどが理由のようですが、後任にはマレーシア人監督が候補に上がっているとボルネオポストは報じています。
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 サラワク・ユナイテッドは昨季のMFL2部所属のスランゴール・ユナイテッドの経営権をサラワクFAが手に入れて再編したクラブで、今季はアムリ・ヤハヤ(スランゴールFAから移籍)、スピア・チャントゥル(フェルダ・ユナイテッドから移籍)、ファウジ・ロスラン(ケランタンFAから移籍)らのベテランを獲得していますが、元のチームが昨季のMFL2部では11チーム中9位でしたので、いきなり期待はできそうもないですが、ペラTBG II(Bチーム)に
 なお後任には昨季途中でMFL2部で降格権にいたPDRM FCの監督に就任し、MFL1昇格を勝ち取りながら、今季の契約を更新しなかったエラヴァラサン・エランゴワン氏の名前などが噂に上がっています。
 この他、サラワク・ユナイテッドは日本人DF岩崎陽平選手獲得の噂などもありますので、その辺りもフォローしていきたいと思います。

1月31日のニュース:ペラTBGは2名の新外国籍選手の入団を発表、ペラTBGのシンガポール遠征が新型コロナウィルスの影響で中止に、帰化選手としての登録の可否は来月中に決定

ペラTBGは2名の新外国籍選手の入団を発表
 今季のMFL開幕まで1ヶ月を切り、所属各クラブの多くは外国籍選手を中心とした新戦力の獲得発表なども一通り終わっていますが、ここまでそういったニュースがなかったペラTBGも遅まきながら今季加入の外国籍選手2名ををFacebookで発表しています。
 昨季の終了後、ペラTBGからはブレンダン・ガン、ノー・ハキム・ハサン(ともにスランゴールへ移籍)、ナシル・バシャルディン(トレンガヌFCへ移籍)など退団者関連のニュースはあるものの、新加入選手のニュースはほぼ皆無でした。
 このブログでも紹介したFWギリェルメ・デ・パウラ(クアラルンプールFAから加入)の入団も、ペラTBGを運営するペラ州サッカー協会PAFAの会長のツイッターでの発表で、クラブの公式ツイッターやホームページでの発表はありませんでした。
 しかし、ペラTBGのFacebook上では、ここ数日の間に新加入選手としてオーストラリア出身のDF(センターバック)アントニー・ゴレック(インドネシア1部リーグのバダク・ランプンより加入)とカンボジア出身で昨季はトレンガヌFCでプレーしたMFチエリー・チャンタ・ビンの2名が紹介されています。今季のペラTBGは上でも述べたデ・パウラ選手の他、昨季から残留するFWカレッカことライアンデルソン・ダ・コスタ、MFレアンドロ・ドス・サントスと合わせて、5名の外国籍選手枠が埋まったことになります。
(ゴレック、チャンタ・ビン両選手の加入を伝えるペラTBGのFacebookページ)

ペラTBGのシンガポール遠征が新型コロナウィルスの影響で中止に
 上でも取り上げた通り、外国籍選手枠が埋まり、本格始動としたいペラTBGのシンガポール遠征が新型コロナウィルスの影響で中止になったと、英字紙スター電子版が伝えています。
 マレーシアの隣国シンガポールでは感染者数が7名となったことを受け、遠征を取りやめたということですが、ペラTBGを率いて4年目となるメフメト・ドゥラコビッチ監督は「遠征中止に慌てる必要はなく、2月28日のMFL開幕までにチームを仕上げる時間は十分ある。」と語り、「外国籍選手がそろったことで、今は彼らをチームのシステムに慣れさせることに専念し、開幕までの5週間で国内での練習試合を行なっていきたい。」語っています。

帰化選手としての登録の可否は来月中に決定
 同一国に5年以上の継続して居住歴を持つことで帰化選手となれるFIFAの規定を利用して、マレーシアで初めて両親、祖父母にマレーシア人を持たない帰化選手となったガンビア出身のモハマドゥ・スマレ(25)は、所属するパハンFAだけでなく、マレーシア代表にとっても貴重な戦力となっていますが、二匹目のドジョウを狙って、マレーシアサッカー協会FAMはコソボ出身のリリドン・クラスニキ(26、JDT)とブラジル出身のギリェルメ・デ・パウラ(33、ペラTBG)を候補にして、彼らの国籍取得準備を進め、帰化選手として登録したい意向を以前から明らかにしています。
 マレー語紙ブリタハリアン電子版によれば、この帰化選手登録申請は最終局面に来ており、クラスニキ選手とデ・パウラ選手の帰化選手申請のため、国際サッカー連盟FIFAの求めに応じてFAMは追加書類を提出済みで、その結果は来月中には明らかなるだろうと、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は話しています。
 両選手の出身国であるコソボとブラジルのサッカー協会からの回答などとともに2週間から3週間後には申請に対する回答が得られるだろうということです。
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 JDTとペラTBGがこの2人を今季獲得したのは、この帰化選手申請が認められれば、彼らがMFLではマレーシア人選手登録となり、チーム内の外国籍選手枠が一つ空くことが大きな理由です。フィールド上に6人の外国籍選手を配置すれば、出場選手の半数以上が外国籍選手とすることも可能で、他のクラブに対する大きなアドバンテージとなるわけです。

1月30日のニュース:今季M3リーグでプレーする20クラブが決定、FAカップの予選組み合わせ決定、ACLプレーオフで退場処分を受けたクダFAのDFが謝罪

今季M3リーグでプレーする20クラブが決定
 今季2020年シーズンのマレーシアフットボールリーグMFL3部にあたるM3リーグに出場する20クラブが決定し、各クラブが参加を確定したことを、M3リーグ以下のリーグを統括するアマチュアフットボールリーグAFLがツイッターで発表しています。
 1月21日のこのブログでも取り上げましたが、今季はM3リーグ改革元年として昨季までの14クラブから20クラブへと参加クラブ数を増やし、今季の結果と各クラブの経営状況をもとに、来季から完全にセミプロリーグ化されるM3リーグに参加することができる12クラブを絞り込みます。またそれ以外のクラブは完全アマチュアリーグとなるM4リーグへ回ることになります。
 今回発表になった20クラブの中には、MFL1部のマラッカ・ユナイテッドのBリームであるマラッカ・ユナイテッドFC、MFL2部のクアラルンプールFAのBチームクアラルンプールローヴァーズ、同じくサラワク・ユナイテッドのBチームで昨季のMFL2部最下位で入れ替え戦に敗れて降格したサラワクFA、2012年にはMFL2部で優勝し、翌2013年から2015年まではMFL1部に所属していたATM FC(Armed Forces FC-マレーシア国軍のクラブ)などの名前が見えます。
(以下はアマチュアフットボールリーグAFLのFacebookにアップされた20クラブの名称とロゴです。)

FAカップの予選組み合わせ決定
 マレーシアサッカー最大のカップ戦であるFAカップへの出場権を賭けた予選組み合わせが、マレーシアフットボールリーグMFLのホームページで発表になっています。
 昨日1月29日にMFL本部で行われた組み合わせ抽選は、MFL3部にあたるM3リーグと同4部にあたるM4リーグに所属する40クラブが対象に行われ、32クラブが出場する予選16試合のカードが決定しました。また残りの8クラブ、スタロバFC、KSRサイエンス、クアタグFC、トゥンラザクFC、タイスランゴールFC、キッカーズFC、イミグレーション(入国管理局)FC、ノーファルファンFCは予選不戦勝扱いで本選1回戦から登場します。なお、この予選16試合は2月13日と14日に行われます。
 M3リーグとM4リーグを統括するアマチュアフットボールリーグAFLのダト・ウィラ・ユソフチェアマンは、M3とM4リーグからは過去最高の40クラブが出場となる今季のFAカップでは、AFLのクラブにMFL1部や2部を相手の「ジャイアントキリング」を期待する他に、国内サッカーのレベルアップ、特に来季のM3リーグのセミプロ化に向けての準備の一環としての参加を求めています。
 また当初、参加が予定されていたのは42クラブでその内、マレー半島最北部プルリス州から参加するプルリス・ユナイテッドFCと、同じく最南端のジョホール州から参加するジョホールFAの両クラブについて予選出場が認められなかったことも併せて発表されています。ペルリス・ユナイテッドFCは、昨季の給料未払い問題により国際サッカー連盟FIFAから活動停止処分を受けているプルリス州サッカー協会PFA傘下のクラブであり、クラブ運営がPFA関係者によって行われていることが理由です。またジョホールバルFAも未払い給料の完済が終わっていないことからFAMからAFLに出場を認めないよう指示が出ているとのことです。なお、この2クラブはM3リーグ参加も発表されていますが、リーグ戦への出場については何も述べられていません。
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 今季のFAカップ予選にはM3とM4リーグ合わせて40クラブが参加しますが、AFLとMFLは来季のM3とM4リーグはそれぞれ12クラブで構成することを発表しているため、参加各クラブにとっては来季以降、どのレベルでプレーするのかを決める資料となる重要な大会です。
 なお昨季は、M3リーグで優勝したケランタン・ユナイテッドFCとM4リーグのジャラントゥットFCが3回戦まで進出したの最高成績でした。
(左は予選参加対象となったM3とM4リーグの40クラブ、右は予選16試合のカードです-いずれもAFLのツイッターより)

ACLプレーオフで退場処分を受けたクダFAのDFが謝罪
 1月28日のAFCチャンピオンズリーグプレーオフでクダFAは1−4とFCソウルに敗れましたが、多くのサポーターは実力差通りの結果であったことを理解する一方で、レナン・アウヴェスが愚行により36分に退場となっていなければ、その後の展開は変わっていた可能性があると思っているサポーターもいるようです。
 結果が変わっていたかどうかはわかりませんが、アウヴェス選手の退場がこの試合の転換点だったことは明らかで、それまでFCソウルの猛攻を耐え凌いでいたDFがこの退場で10人となった後に4失点を喫することになります。
 ブラジル出身のアウヴェス選手は、チームメートやコーチ、監督、フロントやサポーターに対して謝罪の意を表明しているとスポーツ専門サイトのフォックススポーツが報じています。アウヴェス選手は、あのプレーが意図的ではなかったこと、そして退場によってチームを不利な立場にしてしまったことで皆を失望させたことを詫びるとともに、この敗戦を無駄にせずにより強いチームを作っていく決意を述べています。

1月29日のニュース:ACLプレーオフでクダFAはFCソウルに敗れる、スランゴールFCの賠償金に減額の可能性

ACLプレーオフでクダFAはFCソウルに敗れる
 昨日1月29日に行われたアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLプレーオフで、クダFAはFCソウルに1−4で敗れ、ACL本選出場を逃しています。
 試合は、昨季の正GKイフワット・アクマルに代わり、PDRM FCから加入のGKシャーリル・サアリを先発させたアイディル・シャリン監督の起用がみごとに当たり、シャーリル選手が好セーブを連発し、試合開始直後から続くFCソウルの猛攻を防ぎ、試合は0-0のまま進みます。
 この試合の決定的な瞬間は36分でした。FCソウルのCKでゴール前に上がったボールをクダFAのDFレノン・アウヴェスがハンドし、アウヴェス選手にはイエローカードが出され、FCソウルがPKを獲得しました。しかし、問題はここからでした。執拗に抗議を続けるアウヴェス選手は、オマーンのオマル・アル・ヤコウビ主審は2枚目のイエローカード、そしてレッドカードを出し、アウヴェス選手は退場処分となりました。
 抗議中、アウヴェス選手は相手選手に押されたことを主張していたようですが、映像を見る限りでは激しい接触もなく、サッカー素人から見ても何をやってんだ!というプレーでした。FCソウルは獲得したPKをパク・チュヨンが決めて、1−0のスコアで前半が終了しました。
 それまでもFCソウルにはゴール前へのクロスボールを簡単に上げさせ、ゴール前でもフリーでヘディングシュートを打たせる場面が多かったクダFAは、数的に不利になるとさらにDF陣の綻びが目立ち始め、49分にはパク・ドンジンのヘディングシュートが決まり、FCソウルは2-0とリードを広げました。しかしその後の52分にはクダFAの主将バドロル・バクティアルのFKをFCソウルのオスマル・イバニェス・バルバがオウンゴールし、クダFAが1-2と1点差に詰め寄りました。
 しかしオウンゴールしてしまったバルバ選手は、63分にクダFAのペナルティエリアの外から素晴らしいFKを決め、FCソウルは再び3-1とリードを広げ、さらに90分にはイクロムジョン・アリバエフがこれまたカーブのかかった美しいシュートを決めて4−1となり、試合はこのまま終了しました。
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 プレーオフとは言えACLデビューとなったクダFAは、終始FCソウルに押される展開でした。それでも何とか持ち堪えていたクダFAにとっては、返す返すも残念なのはアウヴェス選手の退場でした。また、マレーシア出国が遅れ、この試合への出場が心配されたクパ・シャーマンも先発メンバーに名前を連ねましたが、試合の映像を見る限りでは目立った場面はありませんでした。
(映像はAFCによる試合のハイライト、写真はクダFAのFacebookより)

スランゴールFCの賠償金に減額の可能性
 このブログでも取り上げたスランゴールFCの中国広東省での大会出場辞退とそれに伴う賠償金問題が新たな展開です。
 マレー語紙ブリタハリアン電子版によると、大会直前の事態によりスランゴールFCは大会主催者より30万リンギ(およそ800万円)の賠償金を請求されていた梅州客家カップが結局、新型コロナウイルス感染の拡大を理由に開催中止となったことで、賠償請求額が減額される可能性が出てきたようです。
 スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASのジョハン・カマル・ハミディン事務局長は、請求されている賠償金の減額について交渉中であることを明かしています。大会中止となったものの、主催者は賠償金を請求しているということですが、その金額は当初の金額から減額され、半額になる可能性もあるとジョハン事務局長はブリタハリアンとのインタビューで答えています。
 ただし、この賠償金請求に当初の予算が変更になったことから、中国での大会に代わる海外遠征は行わず、今後は国内でプレシーズンの練習や試合を行なっていく予定であることも明かしています。

1月28日のニュース:PJシティFCは今季初タイトルを逃す、KLFAはBチーム設立をあきらめず、マラッカUもBチーム設立を検討、クダFAのエースはチームに合流予定

PJシティFCは今季初タイトルを逃す
 ユネスコの世界遺産として知られるアンコールワットに程近いカンボジアのシエムリアップで開催された大会に出場したPJシティFCは、最終戦でインドネシア 1部リーグのバヤンガラFCと対戦し、1−2と破れ惜しくも今季初タイトルを逃しています。
 最終戦で対戦した両クラブに加え、カンボジア1部リーグのアンコール・タイガーFCとヴィサカFCの4クラブが出場するプレシーズントーナメントとして開催されたシエムリアップスーパーアジアカップでは、PJシティーFCがアンコール・タイガーFCを、バヤンガラFCもヴィサカFCをいずれも1−0で破り、両試合の勝者が優勝をかけて最終戦で対戦しました。
 昨年2019年に完成したばかりのシエムリアップ・ユナイテッド(SRU)スタジアムで開催された最終戦は、PJシティFCのコンゴ共和国出身の新外国籍選手FWフェレボリ・ドレが45分にゴールを決めて先制しましたが、バヤンガラFCもイ・プトゥ・グデ・ジュニ・アンタラ(52分)と新加入のエゼシエル・エンドゥアセル(55分)がそれぞれゴールを決めています。
 なお、3位決定戦はフルタイム1-1の後、PK戦の末、アンコール・タイガーFCがヴィサカFCを5-4で破っています。
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 現地のメディアであるクメールタイムズ電子版によれば、この大会は地元の新設クラブであるシエムレアップ・ユナイテッドと、サッカー関連のイベント企画会社のボラブロズ社とスポーツ衣料メーカーのカキジャージ社の2つのマレーシア企業とが企画した大会のようです。ボラブロズ社はカンボジア国外からのクラブの招致を担当し、カキジャージ社はシエムレアップ・ユナイテッドへユニフォームなど衣料品を提供する一方でカンボジア国内での宣伝効果、シエムレアップ・ユナイテッドは、新設のSRUスタジアムのプロモーション、そして各クラブのプレシーズンマッチという目的で開催されたようです。なお、SRUスタジアムはアンコール・タイガーFC画今季から使用することになっています。
(以下は最終戦のPJシティFC対バヤンガラFCの試合の様子です。)

KLFAはBチーム設立をあきらめず
 先日もこのブログで取り上げ通り、クアラルンプールFAを運営するクアラルンプールサッカー協会KLFAはMFL3部にあたるM3リーグにクアラルンプールFAのBチーム設立を申請するも、MFLによってその申請が却下されましたが、KLFAは当初の予定通りBチーム設立を進めていく方針を明らかにしていることを、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 KLFAのノクマン・ムスタファ事務局長は、当初の予定から変更せざるを得ないものの、Bチーム設立はKLFAの長期計画の一環であり、Aチーム強化のためには必須であるとしています。その上で、KLローヴァーズ*にKLFAに所属する若手とAチームでプレーしないMFL経験のある選手を集約して、今季2020年シーズンのM3リーグで出場機会を作りたいと話しています。また、KLFAは今季のMFL2部優勝と来季のMFL1昇格を目標としており、そのためにもBチーム設立は欠かせないともスタジアムアストロに語っています。
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 KLFAのBチーム設立申請は、M3に新たなクラブの創設を認めないというMFLの方針により却下されたことから、KLFAは既存のクラブをBチーム化する方針へと転換したようです。しかし記事で取り上げられているKLローヴァーズというクラブについては、私も知識がなく、ネットで検索するとそれらしいクラブが複数見つかりますが、そのクラブとKLFAの関係が不明です。また、M3クラブのリーグ所属権の譲渡についてはMFL傘下のAFL(アマチュアフットボールリーグ)に決定権があることをAFLのトップが明言しており、その辺りの問題をはっきりさせる必要がありそうです。

マラッカUもBチーム設立を検討
 KLFA同様、マラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会MUSAもマラッカ・ユナイテッドのBチームを設立して、今季のM3リーグに参加したい意向を表明しているとマレー語紙ハリアン・メトロ電子版が伝えています。
 記事の中でMUSAのファルハン・イブラヒム事務局長はMFLにM3リーグ傘下申請を行っていることを明らかにしています。具体的には昨季、M3リーグに参加したマラッカをホームとするアマチュアチームのマラッカ水道局サッカークラブSAMB FCのリーグ所属権を使ってBチームをM3リーグに参加させる計画のようで、その監督には元マラッカの選手でサラワクFAやペナンFAでもプレー経験のあるアジザン・ババ氏が決まっているようです。なおSAMB FCは今季M3リーグ参加に必要なスポンサー獲得ができなかったため、M3リーグ参加辞退が既に発表されています。
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 SAMB FCはこれまでもマラッカ・ユナイテッドへ選手を送り込んでおり、Bチーム的な役割を果たしてきたクラブのようで、昨季もMFモハマド・ファクルラー・ロスリ、FWジャスミル・メエナト、MFムハマド・シャミエルル・ラズミ・ジャスミらをマラッカ・ユナイテッドへ送り込んでいます。

クダFAのエースはチームに合流予定
 昨日のこのブログで取り上げたクパ・シャーマンは、ACLプレイオフでソウルFCとクダFAに合流できそうだとマレー語紙ブリタハリアン電子版が伝えています。
 クダFAを運営するクダ州サッカー協会KFAのモハマド・アスミルル・アヌアル事務局長が明らかにしたところによると、ビザの問題は解決済みでマレーシア出国が可能になったということで、本日1月28日の試合までには試合会場のソウルへ到着できそうだということです。
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 本日、マレーシア時間で午後6時(日本時間午後5時)キックオフの試合に間に合ったとしても、先ほどネットでチェックしたところソウルの試合開始時の予想気温6度(同じ時間のクアラルンプールの予想は34度)とマレーシアとは30度近い気温差に慣れるのは難しいでしょうが、シャーマン選手がベンチにいるか否かでチームの雰囲気も大きく変わると思いますので、その効果に期待したいです。
(写真はいずれもクダFAのFacebookより。寒そうです…。)

1月27日のニュース:マレーシア割り当てACLプレイオフ予選枠が2つに、クダFAはエースを欠いてソウルFCと対戦か、スランゴールFCが対戦カード別に設定したチケット価格を導入

マレーシア割り当てACLプレイオフ予選枠が2つに
 明日1月28日にはクダFAとソウルFCがアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACL本選出場をかけたプレイオフで対戦しますが、マレーシアに割り当てられているこのプレイオフ予選出場枠が、現在の1から来季2020/2021シーズンは2となることを、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 記事の中でマレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、最新のAFCクラブコンペティョンランキングでマレーシアが東アジアで9位となったことによることによる出場枠増であること、そしてACLプレイオフ予選枠は1つ増えるもののAFCカップの出場枠数には変更がないことも明らかにしています。
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 ACLプレーオフ予選出場枠増は、マレーシア自体の活動というよりも来季の本選出場クラブ数が現在の32から40へと増えることに伴うものでしょう。但し、その増加枠にプレーオフ予選枠とは言え、1枠増となったのは明るいニュースです。
 ところでこのAFCクラブコンペティションランキングは、かつてはMAランキング(Member Associationランキング)とも呼ばれていましたが、最新となる2019年のランキングでマレーシアはアジアで全体は18位、東南アジアではタイ(8位)、フィリピン(13位)、ベトナム(16位)に続く4番目となっています。なお、2018年のランキングはタイ(8位)、マレーシア(13位)、フィリピン(17位)、ベトナム(21位)の順でした。
 なお、このランキングは、各国のクラブの過去4年間のAFC主催大会での戦績(90%)と各国のFIFAランキング(10%)から算出されるポイントに基づくようなので、近年のフィリピンやベトナムの代表チーム好調さなども反映されているのでしょう。
 ちなみに上で取り上げたクダFAは、ACLプレーオフ二次予選で香港の大埔足球会に勝利したことによって、最新のAFCクラブランキングでは順位が9位上昇して117位となっていますが、これはMFLクラブではACL本選から出場するジョホール・ダルル・タジムJDTの49位に次ぐ成績です。MFLクラブはこの他、フェルダ・ユナイテッドが121位、ペラTBGが124位につけています。(なお順位などのデータはFooty Rankingを参考にさせていただきました。)

クダFAはエースを欠いてソウルFCと対戦か
 先週土曜日1月25日にソウル入りし、明日1月28日にACL本選を賭けてソウルFCと対戦するクダFAのエース、FWクパ・シャーマンがチームに帯同していないとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 現地での練習でも姿が見られず、クダFAのサポーターの間でシャーマン選手の動向が心配されていましたが、クダFAを運営するクダ州サッカー協会KFA関係の話では、シャーマン選手はビザに関する問題で、またDFカイルル・ヘルミ・ジョハリは税金に関する問題でチームと共に出国できなかったようです。
 シャーマン選手のビザ問題は解決し、既にソウルへ出発したという非公式情報もある一方で、クダFAのアイディル・シャリン監督は、この件について言及を避け、もしシャーマン選手がチームに合流できない場合には他の選手で対応すると話しています。
 なおACLでは同時に出場できる外国籍選手は4名に限られていますが、クダFAの5名の外国籍選手の内、シャキール・ハムザ(シンガポール)は、シンガポール1部リーグのホーム・ユナイテッド在籍時に出場したAFCカップで4試合出場停止処分を受けており、先日の大埔足球会は出場できず、明日のソウルFC戦も出場できません。
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 昨季2019シーズンの得点王の看板を背負って、今季加入したシャーマン選手が明日の試合に出場できないとなると、クダFAには大きな痛手ですが、Kリーグ昨季3位のソウルFC相手にアイディル監督がどんな戦術、どんな選手起用で臨むのかに注目したいと思います。

スランゴールFCが対戦カード別に設定したチケット価格を導入
 スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASのFacebookでは、今季のMFLの試合でのチケット価格が対戦カードによって2段階になったことを発表しています。
 昨季のMFLで上位のクラブのJDT、パハンFA、クダFA、ペラTBG、トレンガヌFC戦はティア1(第1階層)として、オープンスタンドのチケットが大人20リンギ(およそ540円)、その他のマラッカ・ユナイテッド、PJシティFC、フェルダ・ユナイテッド、サバFA、PDRM FC、UITM FC戦はティア2(第2階層)大人15リンギとなっています。なお、マレーシアカップとFAカップの準々決勝と準決勝の試合もティア1扱いとなり、チケットは20リンギとなります。また12歳以下の子どもはティア1あるいはティア2に関わらず5リンギと昨季より据置となっています。
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 日本とマレーシアとでは、物価の違いや、快適さや利便性を含めて施設面、そしてプレーの質など様々な違いがあるので、一概には比較はできませんが、Jリーグのチケットに比べれば、かなり安い価格設定になっています。しかし、スランゴールFCはオープンスタンドのシーズンパスが109リンギで販売しており、8試合以上観戦なら、シーズンパスの方がさらにお得になっています。
(下は新たなチケット価格を告知するFASのFacebookページ) 

1月26日のニュース(2):スランゴールFCは賠償金を支払って中国での大会出場辞退、その後、スランゴールFCが参加予定だった大会は中止に

スランゴールFCは賠償金を支払って大会出場辞退
 広東省梅州市五華県をホームとする梅州客家(メイゾウハッカ)FCが主催する梅州客家カップへの出場を取りやめたスランゴールFCは、主催者に賠償金として30万リンギ(およそ800万円)を支払わねばならない事を、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長がスポーツ専門サイトのフォックススポーツに明らかにしています。
 昨日1月24日から始まる大会へ向けて、チームがマレーシアを出発する数時間前に下された決断にはそんな事情があったようです。「30万リンギの賠償金はFASにとって痛手だが、選手の安心安全には代えられない」とフォックススポーツに語ったハミドン事務局長は、賠償金は主催者負担の移動費や既に売られているチケットの費用をカバーするものだろうとしています。
 この大会はホストの中国2部リーグの梅州客家FCとスランゴールFCの他、タイ1部リーグのチョンブリーFC、韓国1部リーグの尚州尚武FCの合計4クラブが参加することになっていましたが、サポーターから参加中止を求める声が同様に上がっているものの、スランゴールFC以外の両クラブは予定通り参加しています。
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 スランゴール州サッカー協会FASは危機管理能力が足りない、などと書きましたが、FASには大変失礼しました。スランゴールFCがすぐに大会出場辞退を決められなかったのは、辞退すればこの賠償金支払いが求められる状況にあったからだったようです。そんな事を知らずに批判をしましたことを改めてFASにお詫びします。
 出場強行を取り上げた最初の記事には、チームマネージャーのマハフィズル・ルシディン氏の「マレーシア政府による渡航禁止警告などが出されない限り、参加中止はできない」という発言がありました。今、考えれば、おそらく政府がこのような措置が取っていれば、賠償金支払い義務も発生しなかったことから、このような発言になっていたのでしょう。
(写真はチョンブリFCのFacebookより。スランゴールFCも参加していれば、このような厳重な装備で参加していたのでしょう。)

その後、スランゴールFC参加予定だった大会は中止に
 上の記事を書いて、さてアップしようかと思ったところに新たなニュースが入ってきました。なんと梅州客家カップそのものが中止になったようです。
 主催者の梅州客家FC側からチョンブリFC、尚州尚武FCへ通達があったものようで、チョンブリFCは明日1月27日にタイへ帰国するようです。
 最新では56名が亡くなられ、中国国民の海外渡航が禁止となる中、海外から参加するクラブの選手やスタッフの健康は心配ですが、人が集まるところへいくことが憚られるこの状況下でサッカーの試合をしてもどの位観客があるまるのかも定かではないなか、当然の判断でしょう。
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 この大会中止を受けて、スランゴールFCの賠償金負担の話も変わってきそうです。たとえ賠償金額を請求されるとしても、さすがに最初の請求通り30万リンギとはならないでしょう。

1月26日のニュース:MFLクラブのシーズンパス比較

本日1月26日は日曜日の上、中国正月2日目とマレーシアでは3連休の中日です。大きなニュースもないため、今回は趣向を変えて、今季2020年のMFL各クラブのシーズンパスを比較します。 なお現時点で、価格や特典などが発表になっているMFL1部の5クラブとMFL2部ヌグリ・スンビランFAのの5クラブの比較です。(写真はいずれも各クラブのFacebookより)

ジョホール・ダルル・タジムJDT
現在は更新のみ受付中で、新規シーズンパスの募集は行われていません。
更新に関しては、以下の通りです。
シーズンパス(ユニフォーム付き):600リンギ(およそ1万6000円、1リンギ葉26.8円で換算)
シーズンパス(ユニフォームなし):400リンギ

スランゴールFC
VIPシーズンパス:399リンギ 
<特典>
・VIPパス保持者限定ポロシャツ
・VIPパス保持者限定マフラー
・VIPパス保持者専用駐車場利用券
・シーズンパス-全ホームゲームチケット(但し、カップ戦決勝は除く)
・2020年選手支給ユニフォーム
・選手ポスター
・ネックストラップ
オープンシーズンパス(ユニフォーム付き)199リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット(但し、カップ戦決勝は除く)
・2020年選手支給ユニフォーム
・選手ポスター
・ネックストラップ
オープンシーズンパス(ユニフォームなし)109リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット(但し、カップ戦決勝は除く)
子どもオープンパス:79リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット(但し、カップ戦決勝は除く)
・2020年ファンクラブ用ユニフォーム
・選手ポスター
・ネックストラップ

ペラTBG
プラチナシーズンパス:1,000リンギ
・プラチナパス専用駐車場利用券
・ハーフタイム食事券
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・ユニフォーム(ホームまたはアウェイ)
・ネックストラップ
・ペラTBGカレンダー
ゴールドシーズンパス:500リンギ
・ハーフタイム食事券
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・ユニフォーム(ホームまたはアウェイ)
・ペラTBGカレンダー
Aゲートテラス席シーズンパス:230リンギ
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・ユニフォーム(ホームまたはアウェイ)
Dゲートテラス席シーズンパス:230リンギ
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・ユニフォーム(ホームまたはアウェイ)

マラッカ・ユナイテッド
クラウンシーズンパス:1,898リンギ
<特典>
・限定ウォーターボトル
・ノート
・フリッジマグネット
・万年筆
・キーホルダー
・キャップ
・ハーフタイムにロイヤルボックスにて食事可能
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・マフラー
・ネックストラップ
・バッグ
・モバイルバッテリー
・スクリーンプロテクター
・コーヒーマグ
ダイアモンドシーズンパス:1,198リンギ
<特典>
・ハーフタイムにロイヤルボックスにて食事可能
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・マフラー
・ネックストラップ
・バッグ
・モバイルバッテリー
・スクリーンプロテクター
・コーヒーマグ
プラチナシーズンパス:498リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・マフラー
・ネックストラップ
・スクリーンプロテクター
ゴールドシーズンパス:498リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・マフラー
・ネックストラップ
シルバーシーズンパス:198リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
シルバーシーズンパス:118リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット

トレンガヌFC
ゴールドシーズンパス:600リンギ 
<特典>
・試合観戦保険
・ゴールドパス保持者限定Tシャツ
・座席番号つきパス保持者用シート
・ウォーターボトル
・キャップ
・リストバンド
・クッション
・ゴールドパス保持者専用駐車場利用券
・シーズンパス-ホームゲーム15試合およびFAカップ、マレーシアカップのホーム開催となる準々決勝および準決勝観戦チケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・チームポスター
・マフラー
・ネックストラップ
ホワイトシーズンパス:400リンギ
<特典>
・リストバンド
・ホワイトパス保持者専用駐車場利用券
・シーズンパス-ホームゲーム15試合およびFAカップ、マレーシアカップのホーム開催となる準々決勝および準決勝観戦チケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・チームポスター
・マフラー
・キーホルダー
・ネックストラップ
ブラックシーズンパス:300リンギ
<特典>
・シーズンパス-ホームゲーム15試合およびFAカップ、マレーシアカップのホーム開催となる準々決勝および準決勝観戦チケット
・2020年選手ファンクラブ用ユニフォーム
・チームポスター
・キーホルダー
・ネックストラップ

ヌグリ・スンビランFA
シーズンパス:220リンギ
<特典>
・シーズンパス-1人2枚のリーグ戦とカップ戦のホームゲーム入場券
・アドミラル社製ヌグリ・スンビランFAのTシャツ(2枚)
・ヌグリ・スンビランFA公式グッズ10%割引特典