1月16日のニュース:FAMが最後通牒を与えた3クラブはマラッカU、PDRM FC、ケランタンFAと判明、MFLにVAR導入は時期尚早-MFL会長、MFLは今季の放映権について複数のメディアと協議中、ポドルスキーがJDT訪問

FAMが最後通牒を与えた3クラブはマラッカU、PDRM FC、ケランタンFAと判明
 マレーシアサッカー協会FAMが未払い給料問題解決の遅れから最後通牒を与えた3クラブは、昨日のこのブログではまだ明かされていないと書きましたが、今日付のFAM公式サイトにてマラッカU、PDRM FC、ケランタンFAが該当クラブであることが発表されています。
 昨日も書きましたが、この3クラブは1月31日までに未払い給料完済、あるいは選手との間で支払い方法に関する合意に達しなければ勝点3が剥奪(はくだつ)され、それが2月28日(マレーシアフットボールリーグMFL第1節試合日)までなら勝点6が、3月30日まで解決されなければ今季のリーグ出場停止処分となります。
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 開幕を例年より遅らせて2月末にしたにもかかわらず、開幕後まで問題解決の猶予を与えるFAMの姿勢は正直疑問です。昨季はMFL2部のプルリスFAに対する出場処分後が開幕後に決まったため、MFL2部の試合日程が途中で変更を強いられたように、今季もドタバタが起こるのかも知れません。
(最後痛料を出された3クラブを公表する告知。FAMのFacebookより。)

MFLにVAR導入は時期尚早-MFL会長
 昨日1月15日に開催されたMFL開幕イベントで、MFLのダト・スリ・ハミディン・アミン会長は、MFLへのVAR導入は時期尚早だと述べたことが英字紙ニューストレイトタイムズで報じられています。
 FAMの会長でもあるハミディン会長は、VARの導入はMFLの経営が安定してから導入されるべきという見解を述べた上で、MFLの最優先事項はマレーシア代表チーム強化につながるようなリーグ自体の向上であるとして、そのためにはまずリーグの商業価値を高め、その上でVAR導入に関する協議を行いたいと話しています。

MFLは今季の放映権について複数のメディアと協議中
 MFLは1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグ、マレーシアFAカップ、マレーシアカップ、チャレンジカップの公式戦の放映権について、複数のメディアと協議の最終段階に入っていると英字紙スター電子版が報じています。
 MFLは今季の公式戦を配信元を1社に限らず、複数のメディアを通じて有料チャンネルだけでなく、無料の地上波やネット配信でも希望しているとされ、特にMFL1部スーパーリーグについては全試合の放映を求めているとしています。
 記事の中でMFLのハミディン会長は、2月中には詳細が確定し発表できるだろうとも述べています。

ポドルスキーがJDT訪問
 今季在籍したJリーグのヴィッセル神戸との新たな契約を結んでいないルーカス・ポドルスキが、MFL1部のジョホール・ダルル・タジムJDTのホーム、スルタン・イブラヒムスタジアムを訪問したと、スポーツ専門サイトのフォックススポーツが報じています。
 JDTでプレーすることに関心がある、と本人から連絡があったことをJDTのオーナーTMJことジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下が公表したことから、すわJDT移籍かと日本のメディアも報じる中、JDTの新本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムを訪れている様子が、JDTのFacebookで伝えられています。
 JDTのFacebookには、トゥンク・イスマイル殿下とポドルスキー選手のツーショットや話し合いを行なっている写真が掲載されています。(写真はJDTのFacebookより)

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 個人的に確定していない選手の移籍の噂には興味はないのですが、日本でも関心が高いようなので、簡単に触れることにしました。
 今季のACLでは、JDTがヴィッセル神戸と予選グループに入ったことから、ポドルスキー選手がJDTに移籍して古巣と対決、のようなストーリーができている節もあるようですが、今季のJDTでプレーする5名の外国籍選手(ただし5名枠にはAFC枠1、ASEAN東南アジア枠1が含まれています)を考えるとあまり現実的ではない気がします。ポドルスキー選手が入団すれば、FWジオゴ、MFレアンドロ・ヴァレスケス、DFマウリシオのうちの一人が弾き出されることになりますが、JDTの今季の目標がACLで好成績を収めることだとすれば、いずれの選手も欠かせない選手ですので、ポドルスキー選手は今のチーム状況に適した選手には思えません。