2021年Mリーグ2部プレミアリーグ第5節結果

 3月6日に開幕したMリーグ2部プレミアリーグは3月19日から第5節が始まります。各チームはおよそ2週間で5試合を戦う過密日程で疲労が溜まってきているところでしょう。なお3月22日から3月30日まではマレーシア代表合宿が開催されるため、この期間中はMリーグは10日間ほど中断し、次節第6節は4月2日からとなっています。
(試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。)

2021年3月19日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
スランゴール2 1-0 ケランタン・ユナイテッド
得点者:スランゴール-ハイン・テット・アウン(35分)
 スランゴール2がミャンマー出身の19歳、ハイン・テット・アウンの今季2点目となるゴールで2連勝。本拠地に続き、この日も午後4時45分キックオフと夕方の試合が4連戦となったケランタン・ユナイテッドは、本拠地では負けなしですが、敵地では2連敗となりました。
 ケランタン・ユナイテッドの谷川由来、深井脩平の両選手は先発してフル出場、本山雅志選手は46分から出場し、試合終了まで出場しています。

2021年3月20日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 1-2 クチンシティ
得点者:PDRM-リザラス・カイムビ(76分PK)、クチン-ムハマド・アダム・シリーン・タムビ(3分)、ハドソン・ジェズス(47分)
 クチンシティがいずれもPDRMのGKのミスに乗じてゴールを決め、待望の今季初勝利を挙げています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手はケガのため3節連続でベンチ入りしていません。
 クチンシティの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年3月20日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
JDT II 3-2 ペラII
得点者:JDT-  フェルナンド・ロドリゲス(17分)、ムハマド・フェロズ・バハルディン(62分)、ルイス・カブレラ(67分)、ペラII-ムハマド・アディブ・ラオプ(6分)、モハマド・ファリド・カザリ(38分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は今季初めて先発から外れましたが、46分から出場し、最後まで出場しています。

2021年3月20日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-0 FAM MSNプロジェクト
得点者:ヌグリスンビラン-R・バタトクマル (73分)、アラン・オコノ(86分)

https://youtu.be/l6v9P580gto

2021年3月21日@ハンジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 0-0 トレンガヌII
得点者:なし
 一進一退の展開となった試合は、両チームともゴール前までボールは運ばれるものの得点にならず引き分けに終わっています。
 トレンガヌIIの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。

021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第5節終了時)

ClubGWDLGFGAGDP
1NS5410104613
2SU431070710
3SEL43019459
4TFC51407347
5JDT42117527
6KEL32114317
7KU52124317
8KCH411247-36
9PDRM5104510-53
10PRK5104410-61
11FAM5005415-110
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第5節はケランタンの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第4節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョージ・アトラム(SEL)5
2ウチェ・アグバ(SU)4
アラン・オコノ(NS)4
R・バラトクマル(NS)4
3アズハド・ハラズ・アルマン(FAM)ら3名3
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

2021年Mリーグ2部プレミアリーグ第4節結果

 3月6日に開幕したMリーグ2部プレミアリーグは3月16日から早くも第4節が始まります。なお試合カードの左側がホームチームです。また試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年3月16日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッド 0-0 JDT II
得点者:なし
 本拠地3連勝を狙ったケランタン・ユナイテッドは今季2度目の無得点で引き分けています。
 ケランタン・ユナイテッドの谷川由来、深井脩平の両選手は先発してフル出場、本山雅志選手は46分から出場し、試合終了まで出場しています。
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年3月16日@スルタン・イスマイル・ナサルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 0-0 ケランタン
得点者:なし
 マレー半島東海岸に面したトレンガヌ州とケランタン州の対決は「東海岸ダービー」と呼ばれていますが、今回は両チーム無得点の引き分けという結果になりました。
 開幕戦ではFAM MSNプロジェクトに4-0と大勝しながら、その後は3試合連続の引き分けとトレンガヌのバドルル・アフザン・ラザリ監督は多くのチャンスがありながら、選手が冷静さを欠いた結果、それが活かせなかったこと、そして多くの選手が前節のヌグリスンビラン戦による疲労から回復していなかったことを引き分けの原因と分析しています。
 トレンガヌIIの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。

https://youtu.be/nVkP1hCdL0A

2021年3月16日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
FAM MSNプロジェクト 1-3 PDRM
得点者:FAM-アズハド・ハラズ・アルマン(70分)、PDRM-ムハマド・アミルル・ワイエ・ヤアコブ2(2分、23分)、ラザラス・カイムビ(67分PK)
 いずれも今季まだ勝利がない11位と12位の対決となったこの試合は、1部から降格したPDRMが今季暫定で2部に参加しているFAM MSNプロジェクトを破り、今季初勝利を挙げています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は第2節にケガのため途中交代しましたが、この試合は前節に続きベンチ入りしていません。

2021年3月16日@ハンジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 2-0 クチンシティ
得点者:サラワク-ウチェ・アグバ(9分)、スチュアート・ウォーク (45+5分)
 本来はサラワク州クチンを本拠地とする両クラブですが、新型コロナウィルスによる条件付き移動制限令CMCOとサラワク州への渡航の際に義務付けられている2週間の検疫隔離を避けるため、今季はいずれもクチンでのホームゲーム開催を断念しています。この日の「サラワク・ダービー」は今季、サラワク・ユナイテッドの暫定本拠地となっているマラッカ州のハンジェバ・スタジアムで開催されました。
 試合は今季2部プレミアリーグで優勝候補のサラワク・ユナイテッドがウチェ・アグバの3試合連続ゴールなどで開幕からの連勝を3に伸ばしています。
 クチンシティの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています

2021年3月17日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラII 0-2 ヌグリスンビラン
得点者:ヌグリスンビラン-R・バラトクマル(20分)、アラン・アコノ(60分)
 R・バラトクマルの3試合連続ゴールなどでヌグリスンビランが首位を堅持しています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第4節終了時)

ClubGWDLGFGAGDP
1NS431084410
2SU33007079
3KEL32114317
4KU32114317
5SEL32018446
6TFC41307346
7JDT31114314
8PDRM410348-43
9PRK410327-53
10KCH301226-41
11FAM4004413-90
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト、SU-サラワク・ユナイテッド

*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第4節はスランゴール2の試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第4節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョージ・アトラム(SEL)5
2ウチェ・アグバ(SU)4
3アズハド・ハラズ・アルマン(FAM)ら3名3
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト、SU-サラワク・ユナイテッド

2021年Mリーグ2部プレミアリーグ第3節結果

 3月6日に開幕したMリーグ2部プレミアリーグは3月12日から早くも第3節が始まります。なお試合カードの左側がホームチームです。また試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年3月12日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
スランゴール2 4-2 FAM MSNプロジェクト
得点者:スランゴール-サイフル・イスカンダル・アドハ(16分)、ジョージ・アトラム3(41分、62分、90+3分PK)、FAM-ムハマド・イスマット・イムラン・ザイナル(70分)、アズハド・ハラズ・アルマン(90+2分)

2021年3月13日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 1-2 ケランタン
得点者:PDRM- モハマド・ヒィディル・イドリス(74分)、ケランタン-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(84分)、ジャック・ヒンドル(85分) 
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は前節のケランタン・ユナイテッドとの試合でケガのため途中交代しましたが、この試合はベンチ入りしていません。ケガの状態が新灰です。

https://youtu.be/zNhSAsMcyiQ

2021年3月13日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッド 2-1 ペラII
得点者:ケランタン-ガッサマ・アルフセネイ(1分)、モハマド・アミルル・シャフィク(51分)、ペラ-ムハマド・アリフ・ジクリ・ザイニ・アヌアル(59分)
 開始直後にバドリ・ラジが自陣ハーフから蹴ったロングボールをガッサマ・アルフセネイが決めてあっという間に先制したケランタン・ユナイテッドが本拠地で2連勝しています。
 ケランタン・ユナイテッドの谷川由来、深井脩平の両選手は先発してフル出場、本山雅志選手は73分から出場し、試合終了まで出場しています。

2021年3月13日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-2 トレンガヌII
得点者:ヌグリスンビラン-ラファエル・ゴメス・デ・オリヴェリア(31分)、バラトクマル・ラマルー(58分)、トレンガヌ-モハマド・ラムジ・スフィアン(10分)、エンク・ムハマド・ヌル・シャキル・エンク・ヤコブ(50分)
 トレンガヌIIの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。

2021年3月13日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユーノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
JDT II 2-1 クチンシティ
得点者:JDT-ニコラス・フェルナンデス (49分)、ムハマド・フェロズ・バハルディン2(52分、79分)、クチン-ハドソン・ジェズス(22分)
  JDT IIの廣瀬慧選手は先発して86分に交代、クチンシティの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第3節終了時)

ClubGWDLGFGAGDP
1NS32106427
2SU22005056
3SEL32018446
4KEL32014316
5KU32014316
6TFC31207344
7JDT21014313
8PRK310225-33
9KCH201124-21
10PDRM300317-60
11FAM3003310-70
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト、SU-サラワク・ユナイテッド

*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第3節はサラワク・ユナイテッドの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第3節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョージ・アトラム(SEL)5
2ウチェ・アグバ(SU)3
3アラン・オコン(NS)ら7名2
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト、SU-サラワク・ユナイテッド

2021年Mリーグ2部プレミアリーグ第2節結果

 3月6日に開幕したMリーグ2部プレミアリーグは3月21日の第5節まで2週間で5試合というタイトなスケジュールが組まれています。調整が遅れているチームやベテランが主体のチームはこの日程をどう乗り切るかが第6節以降の成績に直結しそうです。(試合のダイジェスト映像は各クラブの公式TVチャンネルからお借りしています。)

2021年3月9日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
スランゴール2 1-2 ヌグリスンビラン
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(73分)、ヌグリスンビラン-バラトクマル・ラマルー(32分)、アラン・ティエリー・アコノ・アコノ(89分)
*以下の映像はクラブ公式TVではなく国営放送RTMのニュース映像です。

2021年3月9日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
FAM MSNプロジェクト 1-2 ケランタン
得点者:FAM-アザド・ハラズ・アルマン(7分)、ケランタン-ミオー・ダニ・アルミン(9分)、ヌルシャミル・アブドル・ガニ(90分) 

https://www.youtube.com/watch?v=Dg5tK6x3WWw

2021年3月10日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッド 2-0 PDRM
得点者:ケランタン-モハマド・アミルル・シャフィク(3分)、深井脩平(70分)
 今節は日本人選手が所属するクラブが対戦するカードが2つありますが、その一つはこのケランタン・ユナイテッド対PDRMです。この試合では昨季最下位となり1部から降格したPDRMをケランタン・ユナイテッドが破り今季初勝利を挙げています。一方のPDRMは開幕から2連敗です。なおマレーシアサッカー協会FAMが発表するCMS(Competition Management System)では谷川由来選手がこの試合のマンオブザマッチとなっています。
 ケランタン・ユナイテッドの深井脩平選手と谷川由来選手は先発でフル出場、本山雅志選手は46分から交代出場して試合終了までプレーしています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発しましたが、ケガのため21分で交代しています。

2021年3月10日@スルタン・イスマイル・ナサルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 1-1 クチンシティ
得点者:トレンガヌ-アミルル・シャズワン・ノー・アズミ(20分) 、クチン-モハマド・ハイロル・モクター(30分)
 今季初戦となったクチンシティはトレンガヌIIと引き分けています。前節はFAM-MSNプロジェクトを相手に4ゴールを挙げたトレンガヌIIはこの試合では1ゴールでした。
 トレンガヌIIの渡邉将基選手、クチンシティの鈴木雄太選手とも先発してフル出場しています。

2021年3月10日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラII 0-3 サラワク・ユナイテッド
得点者:サラワク-ノーシャルル・イドラン・タラハ(36分)、ウチェ・アルバ2(76分PK、84分)
 1部リーグ経験者を大量補強したサラワク・ユナイテッドが2連勝を果たしています。
*以下の映像はクラブ公式TVではなく国営放送RTMのニュース映像です。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第2節終了時)

ClubGWDLGFGAGDPts
1SU22005056
2NS22004226
3TFC21105144
4SEL21014223
5KEL21012203
6KU21012203
7PRK210113-23
8KCH10101101
9JDT100112-10
10FAM200216-50
11PDRM200205-50
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、Pts-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト、SU-サラワク・ユナイテッド

*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第2節は廣瀬慧選手が所属するJDT IIの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第2節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)3
2アラン・オコン(NS)2
2アミルル・シャズワン・ノー・アズミ(TFC)2
2ジョージ・アトラム(SEL)2
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト、SU-サラワク・ユナイテッド

2021年Mリーグ2部プレミアリーグ第1節結果

 2部プレミアリーグも2021年シーズンが3月6日にいよいよ開幕し、8月1日の最終第22節まで全110試合が開催されます。今季の2部プレミアリーグには日本出身選手が5チームに7名と大盛況です。なお試合のダイジェスト映像は各クラブの公式TVチャンネルからお借りしています。

2021年3月6日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン 0-1 ペラII
得点者:ペラII-ムハンマド・ハキミ・マット・イサ(49分)
 外国籍選手なしで今季を戦う予定だったペラIIはセルジオ・アグエロをスリパハンから期限付き移籍で獲得し、この試合でも先発でフル出場しています。

https://youtu.be/H8oXPqGqXKE

2021年3月6日@スルタン・イスマイル・ナサルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 4-0 FAM MSNプロジェクト
得点者:アミルル・シャズワン・ノー・アズミ(19分)、ムハマド・ヌル・アズファル・フィクリ(43分)、モハマド・リズアン(46分)、ワン・モハマド・ファズリ(90+4分)
 昨季2位のトレンガヌIIが今季暫定的にリーグ参加のFAM MSNプロジェクトに快勝しています。
 今季からトレンガヌIIでプレーする渡邉将基選手は先発でフル出場しています。

2021年3月6日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 0-3 スランゴール2
得点者:ハイン・テット・アウン(43分)、ジョージ・アトラム2(59分、76分)
 JDTに負けじと「育成のスランゴール」を目指すスランゴール2は、ミャンマー出身の19歳ハイン・テット・アウンとガーナ出身の20歳ジョージ・アトラムがゴールを決めています。
 1部から降格したPDRMで今季からプレーする鈴木ブルーノ選手はこの試合に先発し、44分に交代しています。

https://youtu.be/1xIu65VOXdo

2021年3月6日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-1 JDT II
得点者:ヌグリスンビラン:モハマド・ザクアン・アドハ・アブドゥル・ラザク(24分PK)、アライン・ティエリ・アコノ・アコノ(52分PK)、JDT:モハマド・ラフィフィクリ(45+1分) 
 9年ぶりに地元クラブに復帰したザクアン選手と新戦力でカメルーン出身のアコノ選手がゴールを決め、今季2部優勝候補の一角、ヌグリスンビランが好発進しています。
 JDTIIの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年3月7日@ハンジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 2-0 ケランタン・ユナイテッド
得点者:クリスティ・ジャヤシーラン(12分)、ウチェ・アグバ(32分PK)
 Mリーグ1部経験者を多数獲得してヌグリスンビランど並び今季の優勝候補最右翼と目されるサラワク・ユナイテッドが今季の仮のホームとなるマラッカ州のハンジェバスタジアムで快勝しています。
 ケランタン・ユナイテッドの日本人トリオは谷川由来、深井脩平の両選手は先発してフル出場、また本山雅志選手は46分から出場し、試合終了まで出場しています。
 この試合はサラワク・ユナイテッドがFacebookで中継をしており、それを見たのですが、本山選手は投入されるとチームの雰囲気が変わりるのがわかりました。しかし好機でのパスに攻撃陣が対応できず得点には至りませんでした。しかし、その辺りの修正ができれば今季のケランタン・ユナイテッドはリーグのダークホースとなれるかも知れません。

ClubGWDLGFGAGDP
1TFC11004043
2SEL11003033
3SU11002023
4NS11002113
5PRK11001013
6KCH00000000
7JDT100112-10
8KEL100101-10
9KU100102-20
10PDRM100103-30
11FAM100104-40
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第1節は鈴木雄太選手が所属するクチンシティの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第1節終了時)

選手(所属クラブ)
1ジョージ・アトラム(SEL)2
2ムハンマド・ハキミ・マット・イサ(ペラII)他10名1

2月20日のニュース:Mリーグ移籍期間はさらに3月5日まで延長、クダ州FAはクラブ買収企業の要求拒否も企業側はクダ州FA会長を非難、トレンガヌとトレンガヌIIはそれぞれミニトーナメント出場、マラッカ・ユナイテッドは外国籍選手枠が全て埋まる

Mリーグ移籍期間はさらに3月5日まで延長
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールMFLは、今季1回目のトランスファーウィンドウ(移籍期間)がFIFAの承認を得て2月19日から3月5日まで延長されたことを公式サイトで発表しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、FIFAから期間延長申請に対する承認の連絡を受け取ったとして、今週2月15日からチーム練習が解禁となったMリーグの各クラブに対して、より充実した戦力補強が可能になるだろうと話しています。
 今回の期間延長は新型コロナウィルス対策として国内に施行されている活動制限令MCOおよび条件付き活動制限令CMCO、復興のための活動制限令RMCOによりチーム練習が禁されていたことに加え、州境を超える移動が禁止されたことからマレーシア人選手、外国籍選手を問わず移籍が難しくなっていたことを受けての申請であったとしています。

クダ州FAはクラブ買収企業の要求拒否も企業側はクダ州FA会長を非難
 マレーシアでは伝統的に州サッカー協会(州FA)が州政府からの資金援助に依存してプロサッカークラブを運営されてきましたが、アジアサッカー連盟AFCの指導のもと、マレーシアサッカー協会は各クラブに州サッカー協会から独立した民営化を求めています。大半のクラブはこれまで州の公金を主な運営資金源としていることから、クラブの民営化には新たな運営資金源の確保が必要なっています。
 そんな中、Mリーグ1部クダ・ダルル・アマンを運営するクダ州サッカー協会(クダ州FA)は州内企業であるフルメンホールディングス社とクラブの買収交渉を行ってきましたが、その交渉が決裂したとマレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じたの一昨日2月18日のことでした。
 この記事ではクダ州首相でもあるムハマド・サヌシ クダ州FA会長が記者会見し、クダ州政府関連企業が保有するクラブ株式の80%を2400万リンギ(およそ6億2700万円)で購入する条件としてフルメンホールディングス社の要求する内容にクダ州政府およびクダ州FAは応じることができないとして、交渉を打ち切ると述べています。
 「フルメンホールディングス社は農業用地に指定されている州保有の土地の工業用地指定への変更を求めた他、提案された株式購入資金支払い方法についても、州民に損害を及ぼす恐れがあり承服できない。またクダ州が保有する本拠地のダルル・アマンスタジアムの所有権も求めており、州の資産を求める要求も交渉打ち切りの理由である。」と話すムハマド・サヌシ州FA会長は、今後も買収希望企業があれば交渉の席に着くつもりであると話しています。
******
 しかしこのムハマド・サヌシ州FA会長の発言が報じられると、今度は英字紙ニューストレイトタイムズ電子版がフルメンホールディングス社の困惑を報じました。
 フルメンホールディングス社のアフマド・シャイズアン会長はムハマド・サヌシ州FA会長が交渉打ち切りの理由としてあげた内容に驚き、さらに理解できないとして、これまでの交渉の経緯をニューストレイトタイムズに明らかにしています。
 自分は政治家でもなく、政治家に対して否定的な意見を持っているわけではない」と前置きした上でシャイズアン会長は「ムハマド・サヌシ州FA会長は、当社がクダ・ダルル・アマンの選手や監督、コートおよびスタッフの昨年12月から今年2月までの給料を負担することを拒否したと非難しているが、我々がクラブ株式の保有を求めているのは今季Mリーグが始まる今年の3月からであり、その契約すら完了していない現時点でこのような非難を受ける筋合いはない。3月以降はより透明性が高い会計監査を行なった上で、クラブの運営費用を全て負担する用意もあることは既に先方に伝えてある。」
 「また、本拠地のダルル・アマンスタジアムについては、買収後1年目のキャッシュフローを改善するため、今年1年間のみスタジアムの使用料免除を要求しただけである。この他、クラブが現在、練習場として使用しているスカ・ムナンティスタジアムの運営権を求めたが、この施設は整備が不十分で寮、食堂、事務室などは見窄らしい状況のまま放置されている。ここを修繕することにより、クラブは新たな収入を生み出す可能性があることから、この施設の運営権が与えられれば、その修繕費用として340万リンギ(およそ8890万円)を投資する準備がある。」と説明した上で、今回の混乱についてはクダ州のサッカーファンに対して謝罪しています。
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 この論争の背景にはムハマド・サヌシ州首相兼州FA会長の思惑が見え隠れします。クダ州政府は昨年起こった連邦政府内での政変の影響により、マハティール前首相の息子ムクリズ・マハティール州首相が辞任し、その後任として昨年5月に就任したのがムハマド・サヌシ州首相です。
 クダ州議会第一党でイスラム原理主義を標榜する汎マレーシア・イスラム党PASに所属するムハマド・サヌシ州首相は、昨年末には州の公用地に違法に建っているヒンドゥー寺院の取り壊すと発言し、発言撤回を求めるインド人系政党のマレーシア・インド人会議(MIC)や華人系の民主行動党(DAP)議員に対し、トディ(ヤシから取れる液体を発酵させて作る醸造酒でインド系に人気がある)を飲み過ぎていると人種差別とも取れる発言を行なったり、今年1月にはやはりヒンドゥー教の重要な祭日であるタイプーサムをケダ州政府は今年は祝日扱いとしないと発表し、ヒンドゥー教徒や野党議員らから「非マレー系マレーシア人の権利を奪うもの」、「宗教弾圧」などといった批判の声を上げられるなど、これまでにも様々な「問題発言」を行なっている「前科」を持つ政治家です。
 ムクリズ前州首相退任直後から続いたクダ・ダルル・アマン(当時はクダFA)の選手や監督、コーチへの給料未払い問題も、前任者(前政権)への当てつけのように放置し続けるなどの行為も行なっており、このような政治家がプロクラブに影響を及ぼせないようにするためにも、早く州FAから独立して欲しいですが、上の記事を読む限りでは、難癖をつけて手放すことを今後も拒みそうです…。

トレンガヌとトレンガヌIIはそれぞれミニトーナメント出場
 Mリーグ1部トレンガヌとそのセカンドチームであるMリーグ2部トレンガヌIIは3月5日に迫った今季開幕を前に、それぞれミニトーナメントへ出場します。トレンガヌは同じ1部のJDTが本拠地のあるジョホール州で主催する大会に出場し、JDTや同1部のマラッカ・ユナイテッド、そしてJDTのセカンドチームで同2部のJDT IIと対戦します。(この大会には当初、クチンシティも出場の予定と以前のニュースで取り上げましたが、変更になったようです。)また、トレンガヌIIはスランゴール州シャーアラムで大会を主催する1部UITMそしてもう1チームと対戦します。(こちらも当初は1部ペラが参加とされていましたが、UITMの公式Facebookではペラの表記がなくなっています。)
 トレンガヌIIのバドルル・アフザン監督は既にUITMでミニキャンプを行なっており、トーナメントでは勝利よりも選手のパフォーマンスをチェックすることを優先すると話しています。
 「このトーナメント以降はリーグ開幕まで練習試合を組めない可能性もあるので、選手たちにはこのトーナメントで実力を見せてほしいと伝えてある。今季は昨季からのメンバーが大半を占めるものの、中心選手として期待している渡邉将基選手など新戦力もおり、既存の選手たちとうまく融合させたい。」と話すバドルル監督は今季は5位以内を目指すと話しています。
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 昨季2020年シーズンはトレンガヌが1部で3位、トレンガヌIIは2部で2位といずれも好成績を収めています。ただし、両チームともそれぞれ主将を務めたリー・タック(1部スリ・パハンへ移籍)、鈴木ブルーノ(2部PDRMへ移籍)両選手が退団するなど、外国籍選手の顔ぶれは大きく変わっており、この入れ替えが果たして吉と出るのか凶と出るのかが気になるところではあります。

マラッカ・ユナイテッドは外国籍選手枠が全て埋まる
 Mリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドは公式Facebook上でモンテネグロ出身のFWステファン・ニコリッチの加入を発表しています。このニコリッチ選手の獲得で、マラッカ・ユナイテッドはMリーグ1部のクラブに与えられている5名の外国籍選手枠全てが埋まりました。
 自国のU19やU21代表でのプレー経験もある30歳のニコリッチ選手は、セルビア、ルーマニア、ロシア、ポーランド、クロアチア、そしてボスニアのクラブでプレー経験がありますが、アジアでのプレーは今回が初めてということです。
 マラッカ・ユナイテッドはこの他、前クダFA(現クダ・ダルル・アマン)主将のDFカイルル・ヘルミ・ジョハリとケランタンFCからFWワン・ザハルルニザム・ワン・ザカリアの加入発表しています。(ちなみに29歳のザハルルニザム選手は2012年にFC琉球のトライアルを受験したことがありますが、その際には契約には至りませんでした。)
 マラッカ・ユナイテッドは昨季からプレーするハイチ出身のMFソニー・ノルデと韓国出身で2017年にはJ2ファジアーノ岡山でもプレーしたDFチャン・ソグォンに加え、今季はブラジル出身のFWアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(インドネシア1部プルシカボ1973より移籍)、そして東南アジア(アセアン)枠でフィリピン代表のMFマヌエル・オット(フィリピン1部ユナイテッドシティより移籍)も獲得しています。

2月8日のニュース:Mリーグクラブは練習再開可能か、本山雅志選手がマレーシア入国、ケランタンUに深井脩平選手加入で日本人トリオ結成、パハン州FAはFIFAの裁定に徹底抗戦の構え

Mリーグクラブは練習再開可能か
 今季のMリーグは3月5日に開幕が予定されていますが、サラワク州を除くマレーシア全土に施行中の活動制限令によりMリーグ各クラブはチーム練習が禁止されています。活動制限令は2月16日までの施行とされていますが、英字紙スター電子版は、来週からクラブ練習が許可される可能性があると報じています。
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは国内スポーツを監督する青年スポーツ省、国家スポーツ評議会、そして新型コロナウィルス対策を担う国家安全保障委員会との会談後に記者会見し、Mリーグ1部と2部のクラブについて、厳格が標準作業手順SOPを遵守することを条件に、早ければ来週中にも練習の許可が出されるだろうと話しています。
 現在は国家安全保障委員会の承認を待っている状態だと話すガニCEOは、これまでに渡り交渉を重ねてきた結果、練習許可が出される可能性は高いとし、3月5日今季の開幕を迎えられるよう、今後も努力していくとも話しています。
 「(2月26日から3月5日に延期された)今季のリーグ開幕がこれ以上遅れることになれば、プロサッカー産業に大きな影響が出る。MFLの試算では開幕が延期されれば、各クラブの損失の合計額は1ヶ月あたり少なくとも1900万リンギ(およそ4億9200万円)となる。」と話すガニCEOは、Mリーグのトランスファーウィンドウをリーグ開幕2週間前まで延長することもFIFAに申請中で、現在は承認待ちであることも明らかにしています。
 なお、2月5日に青年スポーツ省のリーザル・メリカン大臣が、MFL、マレーシアホッケーリーグ、セパタクローリーグなどについて、厳格なSOPを伴う完全隔離形式での練習許可申請を国家安全保障委員会に提案しています。

本山雅志選手がマレーシア入国
 Mリーグ2部ケランタン・ユナイテッドは公式Facebook上で今季加入する元日本代表の本山雅志選手がマレーシアへ到着したことを発表しています。
 今後はマレーシア渡航者全員に義務付けられている7日間の検疫隔離期間を経たのち、クラブの本拠地であるケランタン州コタバル入りするということです。
(クアラルンプール国際空港に到着した本山選手と深井脩平選手-ケランタン・ユナイテッドの公式Facebookより)

ケランタン・ユナイテッドに深井脩平選手加入で日本人トリオ結成
 マレーシアの通信社ブルナマは、ケランタン・ユナイテッドの4人目の外国籍選手としてDF深井脩平選手を獲得したと報じています。Mリーグ2部の外国籍選手枠は4名で、これでケランタン・ユナイテッドの外国籍枠は全て埋まったことになります。
 ケランタン・ユナイテッドを運営するKUFC社のアナス・カリミ・アフマド・タニ専務取締役は、28歳の深井選手を守備的MFであると紹介し、同じ2部のクチンシティに移籍したアイルトン・アレマオに代わって獲得したと話し、埼玉出身の深井選手は大宮アルディージャユースから北陸大学、その後はいずれもJ3のブラウブリッツ秋田、いわてグルージャ盛岡でのプレー経験があると発表しています。
 ケランタン・ユナイテッドは上の記事でも取り上げた本山雅志選手、昨季はクチンシティでプレーしたMF谷川由来選手がおり、Mリーグ初となる同一チームで日本人選手が3名プレーすることになります。ケランタン・ユナイテッドにはこの他にガンビア出身のFWガッサマ・アルフセイニイが在籍し、昨季はクチンシティを指揮した日本人の東山晃監督が今季から指揮をとります。
(深井選手を紹介するケランタン・ユナイテッドの公式Facebook投稿)

パハン州FAはFIFAの裁定に徹底抗戦の構え
 昨季所属したモハマドゥ・スマレ選手への未払い給料120万米ドル(およそ1億2600万円)の支払いをパハン州サッカー協会(パハン州FA)に命じる裁定をFIFAが下したことは先日のこのブログでも取り上げましたが、パハン州FAはこの裁定について争う姿勢を見せています。
 スター電子版は前パハンFA(現スリ・パハンFC)のチームマネージャーで、現在はスリ・パハンFCのCEOを務めるスフィアン・アワン氏はFIFAからの裁定を受け取ったことを認めた上で、「この件は弁護士に任せるが、まず弁護士からFIFAに採決決定の根拠を問い合わせ、その後の行動を決定したい。スポーツ仲裁裁判所CASへ控訴するべきか、それ以外の方法もあるのかどうかも検討する。」と話しています。
 なおこの件について、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長はスマレ選手とパハン州FAの問題であるとして、静観する姿勢を見せています。

1月23日のニュース:AFCはW杯アジア二次予選の日程変更を許可、代表合宿実施もリーグ開幕直前の各クラブの反応は、ケランタンFCオーナーがFAMとMFL代表者と会談、TFC IIの渡邉選手を地元紙が特集

ネット上には今季のMリーグ中止決定といったフェイクニュースも出ているようですが、Mリーグの今季日程は来週には発表になるようです。では今日のニュースです。

AFCはW杯アジア二次予選の日程変更を許可
 3月に再開が予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選についてアジアサッカー連盟AFCが予選各組に日程の柔軟な変更を許可したと、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 ブリタハリアンとのインタビューでAFCのウィンザー・ポール・ジョン事務局長は、「(アジア二次予選)の日程は発表になっているが、新型コロナウィルスの感染状況が各国ごとに異なっていることから、各国は当初の日程通りに予選を開催するかどうかを予選同組内で話し合い、必要であれば(アジア二次予選各組最終戦が予定されている)6月まで延期することを可能とする。またその際には集中開催など方式の変更についても許可するが、6月以降の延期は認められない。」と話しており、マレーシアサッカー協会FAMが日程変更を求めるのであれば、アラブ首長国とベトナムの両サッカー協会と話し合いを持つ必要があるとしています。
 既に発表されている予定では、マレーシア代表は3月25日にアウェイのアラブ首長国戦、3月30日にはホームでベトナム戦、そして6月15日はアウェイのタイ戦が組まれています。
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 AFC関連ではこの他、AFCが主催するAFCチャンピオンズリーグACLとAFCカップも新型コロナウィルスの影響から集中開催の可能性が取り沙汰されています。ACLは4月14日から、AFCカップは4月6日から開幕が当初の予定で、ACLには昨季のMリーグ1部チャンピオンJDTが、AFCカップには同2位のクダ・ダルル・アマンFCと同3位のトレンガヌFCがそれぞれ出場します。

代表合宿実施もリーグ開幕直前の各クラブの反応は
 青年スポーツ省の許可が出たことで、一旦は中止とされていた代表合宿が行われることになりましたが、2月末のMリーグ開幕が迫った状況下での代表候補選手招集について、各クラブは板挟みになっているとマレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 タン代表監督は、3月に再開されるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選に向けて、1月29日から2月7日までを代表合宿期間として希望しているとされていますが、この時期は2月26日に予定されているMリーグ開幕まで1ヶ月を切っている時期です。
 モハマド・ユソフ・マハディ代表チームマネージャーは、当初予定されていた1月15日から26日までの日程には同意していたMリーグ各クラブは、合宿の日程が変更になったことで招集に難色を示す可能性もあり、各クラブ代表者との話し合いが重要であると、ハリアンメトロとのインタビューで話ししています。

ケランタンFCオーナーがFAMとMFL代表者と会談
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebook上で、ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーとFAM、Mリーグを運営するMFLの代表者による会談が行われたことを明らかにしています。
 スランゴール州クラナジャヤにあるFAMの本部で行われた会談には、ノリザム オーナーの他、FAMからはモハマド・ユソフ・マハディ会長代理とスチュアート・ラマリンガム事務局長が、MFLからはFAM副会長でもあるアブドル・ガニ・ハサンCEOが出席した他、ケランタン州サッカー協会のアフマド・ムザッキル・ハミド副会長も出席したと言うことです。
 会談の詳細は明らかにされていませんが、投稿の表題には「3者間の問題解決」とあるので、これ以上の論争が続くことはなさそうです。
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 JDTのオーナーであるジョホール州皇太子のトゥンク・イブラヒム殿下からは「ただのビジネスマン」と評されたノリザム オーナーですが、今度はクランタンFCのピッチ上の成功で記事になってもらいたいものです。

TFC IIの渡邉選手を地元紙が特集
 今季Mリーグ2部のトレンガヌFC II(TFC II)でプレーする渡邉将基選手をハリアンメトロが「ワタナベの大きな使命」と題した特集記事を掲載しています。以下は記事の内容の抜粋です。
 「外国籍選手のマサキワタナベはTFC IIでの大きな使命があることを明らかにした。京都出身の35歳は今季のチャレンジカップ優勝とMリーグ2部優勝に加えて、チームの若い選手たちの「師匠」になりたいと話している。『自分がTFC IIを移籍先として選んだことは正しいと思っている。その理由はチームの雰囲気が良いことに加え、チーム内の若い選手たちが将来、(トップチームの)トレンガヌFCを担う質が高い選手たちであることだ。さらにバドルル・アフザン・ラザリ監督とスブリ・スロン コーチらの首脳陣もこのチームの重要な強みであると思っている。こういった点からも、今季はこのチームで優勝すること、そして若い選手たちのメンターの役割を果たすことを望んでいる。』昨季は同じ2部のケランタンFA(現ケランタンFC)、その前にはフェルダ・ユナイテッドやプルリスFAでもプレーしたマサキは、自分の好きなポジションを尋ねられた際には、監督が求めるポジションはどこでも自信を持ってプレーすると話す一方で、『自分の本来のポジションはセントラルディフェンダーだが、中盤もできるし、チームが求めるなら攻撃的なポジションでプレーすることもできる。』と話している。」
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 渡邉選手がMリーグでプレーするのは上の記事にもあるようにTFC IIが4クラブ目となりますが、ちなみにこれは鈴木ブルーノ選手(ヌグリスンビランFA-TFC II-TFC-PDRM FC)と並ぶ日本人タイ記録です。
 TFC II 昨季はMリーグ2部プレミアリーグで2位と好成績を収めており、リーグ優勝とチャレンジカップの二冠は至極現実的な目標ですので、是非、若い選手を背中で引っ張るメンターになりその目標を達成して欲しいです。
 
 

1月8日のニュース:鈴木ブルーノはPDRM FC加入か、昨季TFC得点王はクアラルンプールUとの契約間近か、タイのクラブ退団のスマレはクダFC入り後に期限付き移籍でJDT入りか

今日はソーシャルメディア上の噂を3本集めました。

鈴木ブルーノはPDRM FC加入か
 2017年からMリーグでプレーし、昨季は2部トレンガヌFC IIで主将も務めながら、シーズン終了後に退団となった鈴木ブルーノ選手ですが、その勇姿が今季もMリーグで見られそうです。
 英字紙スターのスポーツ記者でMリーグの移籍情報に詳しいアヴィネシュワラン・タハルマレンガム記者のツイートによれば、鈴木選手は昨季は1部で12位となり今季は2部に降格するPDRM FCとの契約が間近とのことです。
 過去3年間は1部トレンガヌFCのセカンドチームであるトレンガヌFC IIでプレーしながら、シーズン中にはトップチームでプレーすることもあった鈴木選手は、今季も1週間にトップチームとセカンドチームの両方の公式戦に出場するなどタフネスぶりを発揮しただけでなく、トレンガヌFC IIの昨季2位躍進の立役者でもありました。
 昨季は給料未払いを理由に開幕前に勝点3を剥奪されて、短縮されたシーズンとは言え最終的には勝点がマイナス1という屈辱的な成績で降格するPDRM FCは、新たにマット・ザン・マット・アリス新監督の就任を発表していますが、選手の顔ぶれも大きく代わる中、Mリーグ5年目となるブルーノ選手の加入でサンタンの1部復帰が果たせるかどうかに注目が集まります。

昨季TFC得点王はクアラルンプールUとの契約間近か
 昨季2020年シーズンはチーム最多の9ゴール(11試合)を決めながら、トレンガヌFCが契約を延長しなかったドミニク・ダ・シルヴァが今季からMリーグ1部に昇格するクアラルンプール・ユナイテッドFC(旧クアラルンプールFA)との契約間近と、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 トレンガヌFCは2019年シーズンの7位から昨季3位と躍進し、アジアサッカー連盟AFCカップの出場権を獲得しましたが、それに貢献したダ・シルヴァ選手は1年契約終了後に延長オファーを出されることなく退団しています。
 昨季の実績に加え、新型コロナウィルスによる厳格な入国及び出国制限が課せられているマレーシアは国外から外国籍選手獲得が難しいことから、これまでも複数のMリーグクラブが獲得交渉を進めているという噂がありました。
 来季はチリ出身で前東ティモール代表監督を務めたシモン・エリゼッチ氏が就任することが発表になっているクアラルンプール・ユナイテッドFCはクダ・ダルル・アマンFCからハディン・アズマン、PJシティFCからサフィー・サリといった代表経験者を獲得しており、ダ・シルヴァ選手が獲得できれば攻撃陣はほぼ補強完了と言えます。

タイのクラブ退団のスマレはクダFC入り後に期限付き移籍でJDT入りか
 先月12月いっぱいでタイ1部ポリス・テロFCとの契約が切れた代表選手のモハマドゥ・スマレが既にマレーシアに戻っていることはこのブログでも取り上げましたが、そのスマレ選手がMリーグ1部クダ・ダルル・アマンFC(旧クダFA)と既に契約済みという噂があります。
 新型コロナウィルス感染拡大に伴う昨季のMリーグ中断期間中に給料未払いを理由に所属していたパハンFA(現スリ・パハンFC)を離脱しタイに渡ったスマレ選手ですが、タイで所属した1部ポリス・テロFCでは合計で111分間という出場時間が示すように、出場機会には恵まれませんでした。
 そしてそのスマレ選手は既にクダ・ダルル・アマンFC(KDA FC)と契約済みという噂がソーシャルメディア上にありますが、KDA FCは昨季は同じ1部のUITM FCでプレーしたレバノン代表のMFラビ・アタヤを獲得しており、アタヤ選手がこのスマレ選手と同じ右ウィングであることから、スマレ選手が期限付きでJDTへ移籍可能性も取り沙汰されています。
 またこのスマレ選手のJDT移籍と交代する形でリリドン・クラスニキのKDA FCへの期限付き移籍の可能性も噂されています。FIFAの規定によりマレーシアで5シーズンプレーし昨年2月にマレーシアに帰化したコソボ出身のクラスニキ選手ですが、JDTではトップチームのレギュラーどころかベンチ入りすらできず、昨季はセカンドチームのJDT IIでプレーしました。今年再開するFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選の切り札とされるクラスニキ選手ですが、リーグ出場機会を求めてKDA FCへスマレ選手と入れ替わりの形でKDA FC入りとなるのではという噂です。そもそもクラブチームであるJDTでレギュラーになれない選手がそもそも代表入りできるのか、という疑問も残りますが、噂とはいえ理に叶っていますので、あながち噂だけで済まないかも知れません。

1月7日のニュース:Mリーグの2クラブが書類不備のため今季リーグ不参加となる可能性、UITM FCは外国籍選手5名が確定、昨季リーグ2位のトレンガヌFC IIの今季の目標はトップ5入り

Mリーグの2クラブが書類不備のため今季リーグ不参加となる可能性
 2月末の今季開幕を控えたMリーグ1部と2部のそれぞれ1クラブが書類不備のため、今季のリーグ参加が危ぶまれていると、マレーシア語紙ウトゥサンムラユ電子版が報じています。
 今季のリーグ参加に必要なクラブライセンス申請の際、条件付きでライセンス交付を受けた7クラブの内、内国歳入庁(日本の国税庁に相当)、従業員積立基金EPF、従業員社会保障制度SOCSOといった公的機関への納入済み記録が提出されていないクラブがまだ2つあるということです。これについてマレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、来週開催されるクラブライセンス交付第一審機関でこのクラブの処遇が話し合われる予定であることを明らかにしています。その上でこの2クラブについては条件付きで交付されているクラブライセンスが無効となり、リーグ参加ができなくなる可能性もあると話しています。
 昨年10月31日が期限とされていた今季2021年シーズンのMリーグ参加のためのクラブライセンス申請では、1部のスリ・パハンFC(今季から、旧パハンFA)、マラッカ・ユナイテッドFC、2部のペナンFC(旧ペナンFA)、ケランタンFC(旧ケランタンFA)、クチンシティFC(旧クチンFA)、UKM FC、サラワク・ユナイテッドFCの7クラブが条件付きでクラブライセンス交付を受けていることが明らかになっています。
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 この内、UKM FCは昨季までスポンサーであったマレーシア国立大学UKMが支援中止を決定し、これに代わる新たなスポンサーが獲得できなかったことから今季のリーグ参加は既に不可と決定されています。

UITM FCは外国籍選手5名が確定
 昨季はMリーグ1部初昇格ながら6位と検討したマラ工科大学UITMを母体とするUITM FCは昨季終了後、中心選手であったラビ・アタヤ(クダ・ダルル・アマンFCへ移籍)ら5名中4名の外国籍選手が移籍、退団しました。
 そんなUITM FCですが、既に新た名に加入する4名の外国籍選手が決定したとウトゥサンムラユが報じています。昨季から残留するDFヴィクトル・ニレノルド(フランス)、そして既にこのブログでも取り上げたGKドミニク・ピチャック(クロアチア)に加えて、昨季は同じMリーグ1部のスリ・パハンFC(旧パハンFA)でプレーしたイギリス生まれのDFアダム・リード(フィリピン)、2017年にはケランタンFC(旧ケランタンFA)でのプレー経験があるFWアブー・バクル・アル=ミル(レバノン)、そしてカタール2部リーグのアル・マーキヤSCからFWナナ・ポク(ガーナ)が新たに加入するということです。
 この他、マレーシア人選手ではFWモハマド・カイルル・リザム・チェ・ソー(ケランタンFCより加入)、MFディルガ・スルディ、DFムハマド・ファリド・ネザル(いずれもPDRM FCより加入)、FWモード・ファウジ・ラティフ (ヌグリスンビランFCより加入)などの加入も合わせて発表されています。

昨季リーグ2位のトレンガヌFC IIの今季の目標はトップ5入り
 Mリーグ2部のトレンガヌFC II(TFC II)の新監督に就任したバドルル・アフザン・ラザリ氏は、今季のチームの目標をトップ5入りを目標としていると、ウトゥサンムラユが報じています。
 バドルル・アフザン監督によると、シーズン開幕前の練習は外国籍選手3名を含む全選手が参加して順調に進んでいるということで、昨季2020年シーズンはリーグ2位(TFC IIは1部トレンガヌFCのセカンドチームのため、リーグ規定により昇格できません。)と好成績を収めた昨季に続き、外国籍選手は3名ながら(2部リーグは外国籍選手は4名まで在籍可能)、今季も昨季の勢いを維持したいと話しています。
  今季のライバルとしてJDTのセカンドチームJDT II、サラワク・ユナイテッドFC、ヌグリスンビランFC(旧ヌグリスンビランFA)の名を挙げたバドルル・アフザン監督は、リーグ戦はトップ5入りを、マレーシアカップに出場できないクラブが参加するチャレンジカップは決勝進出を目標とすると、先日のチーム練習後のインタビューで答えています。
 TFC IIは昨季のチームからチームトップの7ゴールを挙げたFWジョーダン・ミンター(ガーナ)と、シーズン途中にはトップチームのトレンガヌFCに昇格してプレーした長身DFアルグジム・レゾヴィッチ(モンテネグロ)が残留、主将を務めた鈴木ブルーノ選手らが退団しています。
 また昨季は同じ2部のケランタンFCTでプレーしたDF渡邉将基選手が今季、新たにTFC IIに加入していますが、この渡辺選手についてバドルル・アフザン監督は、中盤でプレーできる経験豊富な選手として、チームに好影響を与えてくれることを期待していると話しています。
(写真は今季からTFC IIでプレーする渡邉選手-TFC IIの公式Facebookより)