2月3日のニュース
マレーシアサッカー協会のハミディン会長がFIFA理事選で当選
アジアカップ2027年大会の開催地がサウジアラビアに決定
U17アジアカップに向けた第1次代表候補合宿のメンバーが発表

マレーシアサッカー協会のハミディン会長がFIFA理事選で当選

アジアサッカー連盟AFCは2月1日にバーレーンのマナマで開いた第33回総会で役員改選を行い、AFC選出のFIFA理事に立候補したマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長が初当選しています。任期は2023年から2027年までの4年間です。AFCのFIFA理事枠は6名で、その内1枠は女性となっており、ハミディン会長を含めた7名がその5枠を争いました。40票を集めたカタールサッカー協会のハリーファ・ビン・ハマド・アール=サーニー会長がトップ当選を果たし、日本サッカー協会の田島幸三会長が39票を集めて2位となっています。以下、サウジアラビアサッカー協会のヤーセル・ビン・ハサン・アル=ミセハル会長が35票、フィリピンサッカー協会のマリアーノ・アラネタ会長が34票、そしてFAMのハミディン会長が30票でそれぞれ当選しています。なお女性の1枠にはラオスサッカー協会のカーニャ・ケオマニー事務局長が当選した一方で、現職で中国サッカー協会の杜兆才副会長と、2019年に以来の再選を目指した大韓サッカー協会の鄭夢奎会長がそれぞれ18票と19票しか獲得できず、落選しています。

2018年7月からFAM会長を務めるハミディン会長は、FAMの公式Facebookによるとマレーシア人として4人目となるFIFA理事となったということです。過去3名の中には現マレーシア国王のアブドラ国王もおり、パハン州皇太子時代の2015年から2019年までFIFA協議会委員を務めていましたが、国王就任に伴い、その職を辞任しています。

なおFIFA副会長を兼務するAFC会長選は、2013年に2022年ワールドカップのカタール招致における買収疑惑でFIFAから永久活動停止処分を受けたカタール出身のモハメド・ビン・ハマム前会長から任期途中で引き継ぐ形で就任した、現職でバーレーンサッカー協会出身のシャイフ・サルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール=ハリーファ会長が2015年、2019年に続く4選を無投票で果たしています。

アジアカップ2027年大会の開催地がサウジアラビアに決定

アジアサッカー連盟AFCは2月1日にバーレーンのマナマで開いた第33回総会で、AFC選手権アジアカップ2027年大会のサウジアラビア開催を承認しています。当初はイラン、ウズベキスタン、中国、カタールの4カ国が開催地に名乗りを上げていましたが、後にその4カ国はいずれも立候補を取り下げていましたた。 それ以降はサウジアラビアと共にインドが新たに立候補していましたが、昨年12月にインドが立候補を取り下げたことで、サウジアラビアが唯一の開催地候補となっていました。なお今回の総会では、 AFC加盟45ヵ国中、43ヵ国がサウジアラビア開催を承認した一方で、トルクメニスタンとパレスティナは投票を棄権しています。

サウジアラビアでのアジアカップ初開催決定に際して、AFCのシャイフ・サルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール=ハリーファ会長は、「サウジアラビアがAFCアジアカップ2027の開催地に選ばれたことに祝意を表したい。サウジアラビアで大会が開催されるのは今回が初めてであり、サウジアラビアサッカー協会およびサウジアラビア政府と緊密に協力し、2027年にファンとプレーヤーのために思い出に残るAFCアジアカップを開催できることを楽しみにしています」と、語っています。なお、サウジアラビア代表はAFCアジアカップでは、過去6大会で決勝に進出し、1984年、1988年、1996年の3大会で優勝経験があります。FIFAワールドカップにも6度出場経験があるサウジアラビアですが、アジアで国際大会を開催するのは初めてです。

サウジアラビアは2029年には冬季アジア競技大会の、そして2034年にはアジア競技大会の開催地にも選ばれています。

U17アジアカップに向けた第1次代表候補合宿のメンバーが発表

マレーシアサッカー協会FAMは、今年6月にタイで開催されるAFC U17アジアカップに向けたマレーシアU17代表候補合宿の参加メンバー40名を公式サイトで発表しています。第1次合宿となる今回は2月1日から12日までパハン州のモクタル・ダハリ・アカデミーで行われます。

オスメロ・オマロ監督率いるマレーシアU17代表は、昨年10月にインドネシアで開催されたAFC U17アジアカップ予選B組では、開催国インドネシアを5-1で破り、アラブ首長国とはロスタイムに挙げた決勝ゴールで3-2と勝利するなど、この組を3勝1分でトップ通過し、4大会連続、通算6度目の本戦出場を決めています。

6月15日から7月2日まで開催されるAFC U17アジアカップに向けた第1次合宿の参加者40名中、FAMと青年・スポーツ省傘下のマレーシアスポーツ評議会MSNが共同で運営する国内トップのエリートサッカーアカデミーのモクタル・ダハリ・アカデミーから26名、マレーシアスーパーリーグのジョホール・ダルル・タジム(JDT)のU17チームから8名、その他トレンガヌFCやマラッカFCなどからもメンバーが選ばれています。40名のリストはこちらです。なおU17代表は、今後は隣国タイ、そして日本遠征なども予定されているということです。

12月1日のニュース
どこでこんなに差がついた?上田綺世とサファウィ・ラシド(アジア大会のハイライト映像あり)

いよいよ今日はグループステージ突破がかかるスペイン戦ですが、このFIFAワールドカップ2022カタール大会に出場中の日本代表の中には、マレーシアでも名前が知られている選手が少なくありません。他の東南アジア諸国同様、マレーシアでも最も人気があるのは英国プレミアリーグEPLということもあり、そこでプレーする冨安健洋選手や三笘薫選手、またかつて在籍した南野拓実選手や吉田麻也選手、浅野拓磨選手らもEPLファンには知られています。

そんな中、今回のワールドカップのコスタリカ戦で先発した上田綺世選手はEPLではプレーしておらず、今季からベルギー1部のサークル・ブルッヘと地味なチームに所属していますが、マレーシアのコアなサッカーファンからは「マレーシアの前に立ちはだかった侍」として記憶されています。

上田選手がU23日本代表のメンバーとしてU23マレーシア代表と対戦したのは、2018年にインドネシアで開催されたアジア競技大会でした。この大会でU23マレーシア代表はグループステージで韓国やバーレーンと同組になりながら、戦前の予想を覆してグループを1位で通過しました。圧巻だったのは、A代表でもプレーするファン・ヒチャンや、当時既にトットナムに在籍していたソン・フンミンを擁する前回2014年の覇者、韓国を2-1で撃破した試合でした。この試合ではサファウィ・ラシド(ジョホール・ダルル・タジムJDT)が2ゴールを決めて活躍しました。そしてベスト16に進出したマレーシアは、グループステージではベトナムに敗れてグループ2位で勝ち上がってきた日本と対戦。ベトナムに敗れていたことで、マレーシアは韓国に続き日本も撃破できるのでは、と期待が高まりました。

今回のW杯カタール大会参加メンバーでは森保一監督を筆頭に、板倉滉、前田大然、そして当時はまだ大学生だった三笘薫などの選手がプレーするU23日本代表がこの対戦では圧倒的な主導権を握る中、U23マレーシア代表は試合終盤まで善戦し、そしてこのまま延長戦かと思われた88分、自陣のペナルティエリア内でマレーシアのドミニク・タン(現サバFC)が上田綺世選手を倒してPKを与えてしまいます。上田選手が自分で蹴ったPKが決まり、このまま日本が1-0で逃げ切り、今大会、ここまで快進撃を続けてきたマレーシアのベスト8進出の夢が潰えました。また日本はこのまま決勝まで勝ち上がったものの、韓国に延長戦で1-2で敗れ、銀メダルに終わっています。

試合終盤にはエース、サファウィ・ラシド(現JDT)のシュートがゴールポストにあたり、シャフィク・アフマド(現JDT)のヘディングシュートが枠を外れるなどチャンスがなかったわけではありませんでしたが、オン・キムスイ監督(当時、現サバFC監督)率いるチームの挑戦は残り数分を持ち堪えられずに終わってしまいました。それでも日本代表相手に冷や汗をかかせるだけのパフォーマンスは示したマレーシア代表でした。ちなみにこの大会では、決勝まで進出した上田綺世選手は大会通算3ゴールだったのに対し、グループステージで敗れたサファウィ・ラシドは、韓国戦の2ゴールを含めて4ゴールを挙げています。

それから4年。上田綺世選手は、クラブレベルではベルギー1部のサークル・ブルッヘへ移籍し、今季17試合全てに先発出場して7ゴールを挙げています。 また、U23代表からA代表へ昇格し、現在開催中のカタールワールドカップに出場し、コスタリカ戦では先発出場を果たしているのはご存知の通りです。その一方で、サファウィ・ラシドは、順調に代表のエースとなることが期待されたものの、所属するJDTでは同じポジションでアリフ・アイマンが台頭してきたこともあり、この2年間は先発機会が激減しています。2018年、2019年と2年続けてリーグMVPとなり、順調にスターへの道を歩んでいたサファウィ選手ですが、2020年にポルティモネンセへ期限付き移籍したものの、トップチームでの出場機会はなく、1年でJDTに戻りましたが、既にアリフ・アイマンがその穴を埋めるどころか、あまり暑活躍をしていたところから、転落が始まりました。今季は試合出場時間が通算631分、先発出場2試合と出場機会が激減し、直近ではクラブ史上初の国内三冠達成となった今季のマレーシアカップ決勝でも先発はおろか、ベンチ外となるなど、歓喜の瞬間に立ち会うことができませんでした。

国外移籍の成功、不成功で2人の間にこんな差がついてしまったのか。

それでも、サファウィ選手の力はキム・パンゴン監督からの評価が高く、多くの選手(噂では11名とも)がケガや家庭の事情などを理由に代表招集を辞退したJDTからはラマダン・サイフラーと共に、今月末に開幕する東南アジアサッカー連盟AFF選手権三菱電機カップ2022出場の代表候補30名に選ばれています。2010年大会以来、優勝から遠ざかっているマレーシアにとっては、出場機会が減っているとは言え、今季4ゴール、6アシストを記録したサファウィ・ラシドの左足からの強烈なシュートは大きな武器です。

三菱電機カップでかつての輝きを見せてJDTの主力に返り咲くのか、それとも出場機会を求めて来季は他のMリーグクラブへ移籍するのか。出場機会が得られれば、実力を示すことができる選手なので、まずは東南アジアの各国代表相手に大暴れしてもらいたいです。

10月12日のニュース
AFCカップ決勝進出のKLシティを支えるガリフオッコはMリーグでプレーした12番目のWC出場選手となるか
U17アジアカップ出場権獲得のU16代表監督は中東や日本への遠征を希望

AFCカップ決勝進出のKLシティを支えるガリフオッコはMリーグでプレーした12番目のWC出場選手となるか

10月22日にKLフットボールスタジアムで開催される今季AFCカップ決勝に出場するMリーグ1部スーパーリーグのKLシティは、2度のPK戦勝利を含む5試合に勝利して決勝に進出しています。ここまでの8試合で4失点(12得点)の強固な守備陣の中心となっているのがオーストラリア出身のセンターバック、ジャンカルロ・ガリフオッコです。28歳のガリフオッコ選手は187cmの長身センターバックで、今季はKLシティで2シーズン目となりますが、昨季のマレーシアカップ優勝などにも大きく貢献し、KLシティ守備陣のまさに大黒柱です。

そんなガリフオッコ選手については、サッカーファンのSNS上では、KLシティでの活躍によって、来月にカタールで開催されるFIFAワールドカップのオーストラリア代表にガリフオッコ選手が招集されるのでは、と言った話題が上がっています。ガリフオッコ選手はオーストラリアのU17、U20、U23など年代別代表でのプレー経験はあるものの、まだA代表に招集されたことはありません。

英字紙ニューストレイトタイムズは、このガリフオッコ選手のオーストラリア代表選出について、KLシティのボヤン・ホダック監督にインタビューしていますが、ホダック監督は、ガリフオッコ選手の招集は、かつてJリーグの広島でもプレーしたグラハム・アーノルド監督次第としながらも、オーストラリア代表のトップ選手は欧州など東南アジアより厳しい環境でプレーしており、またセンターバックには多くの有力選手がいることから、代表入りは容易ではないと話す一方で、代表でプレーするだけの技量は備え持っていると話し、可能性が全く無いとは言えないとも話しています。

また同じニューストレイトタイムズの記事では、Mリーグでプレーしたワールドカップ出場選手を紹介しています。これまでMリーグではワールドカップ出場経験のある11名の選手がプレーしているということです。

  1. カレル・ストロムシック(GK、チェコスロバキア)
    プレーしたのがチェコスロバキアという国名からして時代を感じますが、1982年のワールドカップスペイン大会ではイングランド戦とフランス戦に出場しています。Mリーグでは1989年から1991年までスランゴールFA(現スランゴールFC)でプレーしています。
    *ボラセパマレーシアJP:この選手はよく覚えています。外国籍選手のGKは当時は、珍しかったですが、当時のMリーグではダントツNo.1のGKでした。ストロムシック選手が在籍した3年間は、リーグ優勝2回、カップ戦優勝1回、準優勝2回と今は見る影もないスランゴールがとてつもなく強かった時の守護神でした。
  2. エミール・ムボウ(MF、カメルーン)
    ロジャー・ミラを筆頭にIndomitable Lions「不屈のライオン」として有名になったカメルーン代表で1990年イタリアと1994年アメリカと2大会で合計6試合に出場しているムボウ選手は、1996年にプルリスFA、1997年にはクアラルンプールFA(現KLシティ)、そして1999年から2001年まではサバFA(現サバFC)でプレーしています。
    *ボラセパマレーシアJP:Mリーグでプレーするニュースを聞いて、そんな輝かしい経歴の選手がマレーシアでプレーするんだ!と驚いた記憶があります。Mリーグでプレーした選手の中ではWC最多試合出場を誇るムボウ選手はサバでのプレーを終えて引退しています。
  3. ステファン・ケシ(DF、ナイジェリア)
    1994年のワールドカップアメリカ大会では1試合出場ながら、グループステージのギリシャ戦に先発フル出場しているケシ選手は、長身のセンターバックとして1998年にプルリスFAでプレーしましたが、シーズン終了とともに引退し、その後はトーゴ代表監督としてチームを2006年ドイツ大会でWC初出場に導いた後、ナイジェリア代表の監督として2014年ブラジル大会に出場しています。
  4. ペリツァ・オグニェノヴィッチ(FW、ユーゴスラビア)
    こちらも既に存在しないユーゴスラビアという国名も時代を感じさせますが、1998年のワールドカップフランス大会ではイラン、ドイツ、アメリカとのグループステージ3試合にいずれも途中出場しましたが、ノックアウトステージのオランダ戦ではベンチ入りしたものの、出場はありませんでした。このオグニェノヴィッチ選手は、現在は解散したMPPJ FCに2006年のシーズン途中に加入しています。豊富な資金力から当時は「マレーシアのチェルシー」と呼ばれたMPPJ FCは、レアル・マドリードやレッドスター・ベルグラードなどでもプレーしたこのオグニェノヴィッチ選手を獲得しましたが、チームは給料未払い問題などが明るみに出て、オグニェノヴィッチ選手も半年でチームを去っています。
  5. ジョエル・エパル(MF、カメルーン)
    2002年ワールドカップ日韓共催大会に出場したカメルーン代表入りしたエパル選手は、試合には出場する機会がありませんでした。MリーグではサラワクFA(現サラワクFC)に2012年に加入し、出場5試合で2ゴールという記録が残っています。
  6. エル=ハッジ・ディウフ(FW、セネガル)
    2001年と2002年の2年連続アフリカ年間最優秀選手を受賞したディウフ選手は、2002年の日韓共催大会でセネガルをベスト8に立役者。その後はリバプール、ボルトン、サンダーランドなどを経て、2015年にサバFAに加入しています。その実績から、早速キャプテンとなったディウフ選手でしたが、当時のMリーグで存在感を増していたJDTのアカデミーを母国セネガルに開設する希望や、無給でJDTでプレーしたいなど、「問題発言」を繰り返し、シーズン途中の7月にはキャプテンを解任されています。
  7. ボシュコ・バラバン(FW、クロアチア)
    2002年の日韓共催大会、そして2006年のドイツ大会の2大会でいずれもクロアチア代表チームのメンバーだったバラバン選手は、WC予選では13試合で7ゴールを挙げているものの、2大会とも本戦では全く出場がありませんでした。ディナモ・ザグレブ、アストン・ヴィラなどでプレーしたこのバラバン選手は2012年にスランゴールに加入するとデビュー戦でゴールを決め、シーズン通算でも20試合で12得点と活躍したものの、契約を延長せず1シーズンで退団しています。
  8. パブロ・アイマール(MF、アルゼンチン)
    2002年日韓共催大会、2006年ドイツ大会の2大会で合計6試合に出場したアイマール選手は、リバー・プレート(アルゼンチン)、バレンシア(スペイン)などでプレーした後、2014年にベンフィカからジョホール・ダルル・タジムJDTへ加入しています。公表はされなかったもののMリーグ史上最高額と言われた給料で2年契約を結んだアイマール選手でしたが、リーグ開幕から3ヶ月で度重なるケガのため、退団しています。出場8試合で2ゴールという成績でしたが、2022年まで続く9連覇の1年目の優勝メンバーとして、優勝メダルを受け取っています。なお、アイマール氏は現在はアルゼンチンU17代表の監督を務めています。
  9. キム・ドゥヒュン(MF、韓国)
    2006年ドイツ大会でメンバーに選ばれたものの、試合出場がなかったキム選手は、35歳となった2018年にヌグリスンビランFA(現ヌグリスンビランFC)に加入し、キャプテンを勤めるなどして、1シーズンプレーしています。
  10. ジェリー・パラシオス(FW、ホンジュラス)
    2010年南アフリカ大会では、スペイン戦とスイス戦の2試合に出場したパラシオス選手は、2014年ブラジル大会でもメンバー入りしたものの、出場はありませんでした。アジアでは中国や香港のリーグなどでプレーした後、2016年に当時Mリーグ1部にいた国軍FC(ATM)に加入したものの、WC出場選手という期待に応えられず、出場2試合のみにとどまり、ATMはこのシーズンで1部から降格しています。
  11. アンドリュー・ナバウト(FW、オーストラリア)
    2018年ロシア大会でフランス戦とデンマーク戦の2試合に出場したナバウト選手は、ここまでの10名の選手とは異なり、Mリーグでプレーした後にWCに出場した選手です。2016年にヌグリスンビランFAに加入すると、リーグ前半戦の12試合でチーム最多の8ゴールを量産しました。しかし前半戦終了後にシーズン2度目のトランスファーウィンドウが開くと、何を思ったかヌグリスンビランはナバウト選手との契約を解除してしまいます。その後、母国のニューカッスル・ジェッツに加入し、再びチームトップの得点を挙げると、2018年にはJリーグ浦和へ移籍し、またオーストラリア代表としてW杯出場を果たしています。
U17アジアカップ出場権獲得のU16代表監督は中東や日本への遠征を希望

AFC U17アジアカップ2023年大会予選を突破したマレーシアU16代表の監督は、大会前により強い相手との対戦経験を積むために中東あるいは日本への遠征を希望していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

予選が行われたインドネシアから帰国した直後の空港で行われた記者会見の席上、U16代表のオスメラ・オマロ監督は、予選突破は果たしたものの、チームはまだ多くの点で改善の余地があるとして、大会前に中東の国々や日本といった強豪と対戦して、さらに経験を積む必要があると話しています。

オスメラ監督は、来年開催される本戦ではベスト4進出を目指したいと話す一方で、チームマネージャーのクリストファー・ラジ氏は、予大会前にはイラン、日本、韓国などへ遠征して試合を行いたいと述べています。

開催地枠での出場も含め、マレーシアはAFC U17アジアカップ(旧AFC U16選手権)にはこれまで6度出場しており、2014年にコギレスラワン・ラジ(PJシティ)、ハジック・ナズリ(JDT)らを擁してベスト8に進出したのが、マレーシアの最高成績です。

10月11日のニュース
FIFA提案によるMリーグ試合増は必ずしも代表強化につながらない-AFC
JDTがプレシーズンのドバイ遠征日程を発表
Mリーグが今季の公式球にプーマのアクセラレートを採用

FIFA提案によるMリーグ試合増は必ずしも代表強化につながらない-AFC

1月6日のこのブログでは、マレーシアサッカーの現状を調査したFIFAがマレーシアサッカー協会FAM対してその結果をまとめて報告書を提示し、マレーシアの国内リーグであるMリーグの現在の試合数では代表チームのレベルアップのためには不十分だと指摘した、というニュースを取り上げました。さらにFIFAは、1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグとも12チームで構成されるMリーグ各クラブがホームアンドアウェイ形式で年間22試合行う現行の日程から、シーズンを延長して3回戦制とし各クラブが年間33試合を行うべきといった具体的な変更案も提案しました。

これに対してアジアサッカー連盟AFCのウインザー・ジョン事務局長は、代表チーム強化という観点からは国内リーグの試合数を増やすことが必ずしも有効ではないと、スタジアムアストロの取材に対して応えています。さらにウインザー事務局長はFIFAの報告書でなされている提案がアジアの代表チームに適したものなのか、それともヨーロッパでのみ有効なものなのかをを精査する必要があると述べています。

「代表チーム強化が目的とは言え、Mリーグの試合の質を考慮せず、試合数だけを増やすという対策は間違えている。AFCのアンディ・ロクスバラ テクニカルディレクターは、代表選手は国内リーグで年間40試合程度の試合に出場することが望ましいとしているが、マレーシアにはMリーグに加えて、マレーシアカップやマレーシアFAカップがあり、代表選手はこれら全ての試合にに出場するため、Mリーグの試合数を増やす必要があるかどうかは、リーグ戦だけでなくカップ戦の試合数なども反映させて検討する必要がある。」とウィンザー事務局長は述べています。

JDTがプレシーズンのドバイ遠征日程を発表

Mリーグ1部スーパーリーグで8連覇中のジョホール・ダルル・タジムJDTは今月末から行うプレシーンのドバイ遠征の日程と現地での練習試合のカードを発表しています。

セカンドチームのJDT IIから若手数名を加えて行う今回の遠征では、現地での練習に加えて1月25日のスロヴァキア1部リーグのMŠKジリナとの対戦を皮切りに、1月29日にはラトヴィア1部リーグのリガFC、さらには2月2日にはロシア2部リーグのFCロディナ・モスクワ、そして2月5日ロシア1部リーグのFCスパルタク・モスクワとの練習試合が組まれています。

またこのドバイ遠征について取り上げた英字紙ニューストレイトタイムズは、JDTの新外国籍選手としてイタリアの年代別代表でプレー経験もあるFWフェルナンド・フォレスティエリと契約する可能性が高いと報じています。2015年から2020年までは英国2部のシェフィールド・ウェンズデイFC、そして今季はセリエAのウディネーゼでプレーしている31歳のフォレスティエリ選手は、今季はここまで出場時間がわずか54分ですが、サンプドリアとトリノを相手に2ゴールを挙げています。イタリア人の両親を持ちアルゼンチン生まれのフォレスティエリ選手はイタリアのU17、U19、U21代表などでのプレー経験もある選手です。

Mリーグが今季の公式球にプーマのアクセラレートを採用

Mリーグを運営するMFLは公式サイトで今季2022年シーズンの公式球としてプーマ社のMFLアクセラレート21.1プロを採用することを発表しています。この公式球はMFLが主催するMリーグ1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグ、マレーシアカップ、マレーシアFAカップ、チャレンジカップの各大会で使用されるということです。

MFLは2016年シーズンから昨季2021年まではナイキ社と公式球採用に関する契約を結び、昨季のMリーグでも同社の「フライト」が使用されていましたが、創立100周年記念大会となったマレーシアカップではMFLはプーマ社のサッカーボールを公式球として採用し、さらにプーマ社と2024年までMFL主催大会での公式球提供の契約を結んだことを発表していました。なお今季のMリーグで使用されるこのアクセラレートはスペインのラ・リガ、英国2部リーグのEFLチャンピオンシップでも採用されており、アジアで採用するのはMリーグが初めてだということです。

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MFLのロゴとともに白を基調にマレーシアの国旗で使われている赤、青、黄色を使ったマレーシアリーグ向けの特別デザインが施されたこのボールは、マレーシア国内のプーマ社製品取扱店で49リンギから559リンギ(およそ1300円から16000円)で販売されるということです。

1月6日のニュース
FIFAはMリーグの試合数が不十分と指摘
FAMの新テクニカルディレクターにスコット・オドネル氏が就任
コーチ資格の名義貸しに関する不服申し立ての事実なし-MFL

FIFAはMリーグの試合数が不十分と指摘

1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグとも12チームで構成されるマレーシアの国内リーグMリーグは、ホームアンドアウェイ形式で行われ、各クラブは年間22試合を行いますが、代表チームのレベルアップをするためには現在の試合数では不十分だとFIFAが指摘していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

マレーシアサッカーの現状について調査を行ったFIFAは、スズキカップ2020ではグループステージで敗退し、東南アジアのトップに遅れをとっているマレーシア代表を強化するためには、現在の年間22試合では不十分だとして国内リーグの試合数を増やすためにシーズンを延長し、各カードを現在の2回戦制から3回戦制とすることも提案しているということです。

FIFAによる提案についてマレーシアサッカー協会FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は、他国と比べると独特なマレーシアの国内サッカー日程に適合させることができるかどうかを検討する必要があると話し、また代表チームのための十分な日程が確保できるかどうかも合わせて検討する必要があると、ブルナマの取材に回答しています。

オンラインで行われたFIFAとの会談でこの提案を受けたサイフディン事務局長は、FAMの技術委員会と育成委員会の会合でこの提案を議題とすると述べる一方で、この提案がマレーシア国内で実現可能かどうかも検討巣つ必要があると述べています。

FIFAによる調査では、マレーシアの国内リーグ年間22試合に対し、英国1部プレミアリーグやスペインのラリガ、イタリアのセリエAは38試合、ドイツのブンデスリーガは36試合が組まれているということです。また東南アジアではインドネシア1部が34試合、タイ1部とベトナム1部はそれぞれ30試合と26試合ということです。

ここ数年は新型コロナの影響で変則になっているものの、マレーシアの国内リーグは2月開幕、7月閉幕で、その後に1部の年間上位11チームと2部の同上位5チームが出場するマレーシアカップが8月から10月まで続くというのが標準的な年間予定です。FIFAの提案に沿ってMリーグが3回戦制となれば1チームあたり年間33試合、カップ戦やACL、AFCカップなどを含めると年間50試合近くプレーするチームも出てきて、先日のスズキカップ2020で他国の選手に比べてマレーシア代表に欠けていたとされるタフさは身に付きそうですが、試合数が増える分だけ運営コストもかさむ上、試合数が増えることで質の低下も考えられることから、FAMとMFLがどのような判断を下すの鏡ものです。

FAMの新テクニカルディレクターにスコット・オドネル氏が就任

マレーシアサッカー協会FAMは、昨年2021年9月にオン・キムスイ氏が辞任して以来、空席となっていたのFAMのテクニカルディレクターにオーストラリア出身のスコット・オドネル氏が就任したことを公式サイトで発表しています。インドサッカー協会などでもテクニカルディレクターを務めた54歳のオドネル氏とFAMの契約期間は3年ということです。

FAMのテクニカルディレクターは昨年2021年1月からオン・キムスイ氏が務めていましたが、Mリーグ1部のサバFCから監督オファーを受け、同年9月に退職していました。

FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は、FIFAのコーチング指導者資格を持つオドネル氏の経歴に加え、東南アジアのサッカーに精通していることがテクニカルディレクターとしてオファーを出す際の決め手になったと話しています。

オドネル氏は、1994年から1995年にかけてMリーグのクアラルンプールFA(当時、現在のKLシティFC)でのプレー経験がある他、その後は2000年までシンガポールリーグのタンピネスローヴァーズやマリーンキャッスルユナイテッド(現ホウガンユナイテッド)でもプレーし、2003年から2005年まではゲイランユナイテッド(現ゲイランインターナショナルFC)の監督を、さらには2005年から2007年までと2009年から2010年まではカンボジア代表の監督も務め、2015年から2017年まではインドサッカー協会のテクニカルディレクターを務めていました。

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就任記者会見の席では、タン・チェンホー氏が辞任して空席となっている代表監督に外国籍監督が良いと思うと発言していますが、アジアカップ2023予選まであと6ヶ月を切っている中で、そんなに軽く発言しちゃっていいのか、と。代表チームが機能しなければテクニカルディレクターのあなたも詰腹を切らされることはわかってんのかな、この人。

コーチ資格の名義貸しに関する不服申し立ての事実なし-MFL

昨日のこのブログではプロコーチライセンスを保持するコーチが、その名義を貸して報酬を得ているという噂がある、というニュースを取り上げましたが、Mリーグを運営するMFLは、これについて誰からも不服申し立てはされていないと述べています。

マレーシア語紙ブリタハリアンの取材に対して、Mリーグを運営するMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、チーム内でこの事実が隠蔽されていれば、MFLがそこに調査の手を入れるのは難しいと述べる一方で、この不正行為についての不服申し立ては受け取ってないと話しています。

「MFLはリーグ規定に則って、各Mリーグクラブのコーチが必要な資格を保持していることを確認しており、これはクラブライセンス発給の手順にも含まれている。万が一、不正行為が行われていることを知る者がいれば、MFLに報告して欲しい。マレーシアプロサッカーコーチ協会PJBMによって提起されたこの問題については、MFLにはこれまで(コーチ資格の名義貸しに関する)報告は何もない。各クラブが監督、コーチを登録した後は、誰が現場で実質的なコーチなのかまでMFLが調べることは困難である。」とスチュアートCEOは述べています。

マレーシアサッカー2021年の10大ニュース

 今日は大晦日。ということで2021年のマレーシアサッカー界をボラセパマレーシアJP的視点で振り返ります。国内では、昨年同様、新型コロナに翻弄されたMリーグは日程が二転、三転しましたが、それでも2年ぶりに全試合が行われたシーズンになりましたが、その一方で複数のチームで給料未払い問題が明らかになりました。また国外ではU22代表がAFCU23アジアカップ本戦出場を決めた一方で、A代表はW杯予選、東南アジア選手権スズキカップといずれも思うような結果が残せなかった一年でした。

○KLシティFCが32年ぶりにマレーシアカップ制覇

 今季の国内カレンダー最後の大会となったマレーシアカップは今回が100周年記念大会でしたが、KLシティFCが戦前の下馬評を覆してJDTを2-0で破り、前身のクアラルンプールFA時代から数えると32年振りとなる優勝を飾りました。昨季はMリーグ2部プレミアリーグで2位となり、今季1部スーパーリーグに昇格したKLシティFCは、今季、リーグ戦、カップ戦ともホームのKLフットボールスタジアムでは無敗を誇り、来季は更なる活躍が期待されます。

○新型コロナの影響で3部リーグ以下やFAカップや各年代大会が中止

 Mリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグは全日程が開催されたものの、新型コロナの感染拡大を受け、日本の天皇杯にあたるFAカップが2年連続で中止となった他、Mリーグ3部に当たるセミプロリーグのM3リーグ以下の各リーグ戦、U21チームのリーグ戦であるプレジデントカップ、U19チームのリーグ戦ユースカップ、さらにはマレーシアプレミアフットサルリーグなどが中止となりました。

○複数のクラブで給料未払い問題発覚

 給料未払い問題はMリーグでは長年問題視されていましたが、新型コロナ禍ともあいまって各クラブとも経営が厳しくなった今季は、未払い給料を理由に開幕戦先発XIの内、最終的には何と9名が退団したペラFCの主力大量退団の他、クダ・ダルル・アマンFC、サバFC、サラワク・ユナイテッドFCなどでも同様の給料未払い問題が明らかになっています。これまではマレーシアの各州サッカー協会が運営していたMリーグクラブはAFCの指導により民営化が義務付けられましたが、州政府の予算を頼りに放漫経営されていたクラブは資金調達に失敗し、それによって選手や監督、コーチがとばっちりを受ける形になっています。

○JDTが前人未到のリーグ8連覇

 Mリーグ1部スーパーリーグではジョホール州皇太子がオーナーのJDT(ジョホール・ダルル・タジム)がリーグ8連覇を達成しています。22試合で16勝3分1敗、得点50失点9はいずれもリーグ1位で、2位のクダ・ダルル・アマンFCに勝点差14をつける圧勝でした。帰化選手を集め、他のクラブからも有力選手が集まる布陣はマレーシアA代表の選手でも控えに回ることがある選手層の厚さで国内では敵なしですが、アジアの壁は越えられず、AFCチャンピオンズリーグでは今季もグループステージ突破には至りませんでした。

○元日本代表本山雅志選手がMリーグでプレー

 隣国タイではかつては岩政大樹選手や茂庭照幸選手、ここ数年ではハーフナー・マイク選手や細貝萌選手など「元日本代表」の選手たちがプレーしていた時期がありましたが、ついにマレーシアにもその時が来ました。しかもこの国にやってきたのはあの本山雅志選手です。所属するケランタン・ユナイテッドFCはMリーグ2部プレミアリーグのチームですが、それでもその注目度は非常に高いものでした。
 ケランタン・ユナイテッドFCでは、深井脩平選手、Mリーグでは先輩に当たる谷川由来選手、さらに東山晃監督(現テクニカルディレクター)らとともに今季を戦った本山選手は、自身はケガなどもあり満足なシーズンとはならなかったかも知れませんが、それでもマレーシア人選手たちに対しては圧倒的な存在感は見せたMリーグ1年目でした。

○Mリーグのチケット販売が完全デジタル化

 無観客試合で開幕したMリーグがスタジアムでの観戦を許可したのは4月初旬でしたが、その翌月には再び無観客となり、それが10月下旬まで続きました。スタジアム観戦再開後は新型コロナ対策もありMリーグのチケットはスタジアムでの当日売りがなくなり、オンラインで購入し自身でプリントアウトする完全デジタル化に移行しました。チケット購入時には身分証明書番号、外国人であればパスポート番号の入力が必要になり、スタジアムでの入場の際もチケットとパスポートの提示を求められる徹底振りでした。まぁそこはマレーシアなんで、コロナが落ち着けば元に戻ってしまうかも知れません。

○外国籍選手ゼロのPJシティFCがスーパーリーグ7位

 今季のMリーグ1部スーパーリーグで唯一、登録選手全員がマレーシア人選手のみ、つまり外国籍選手ゼロだったPJシティFCは開幕前の大方の予想に反し、12チーム中7位と大健闘しました。チームからは10月の中東遠征でGKカラムラー・アル=ハフィズが初の代表招集となった他、スズキカップ2020に出場した代表にはこのカラムラー選手とMFコギレスワラン・ラジ、FWダレン・ロック(ただしケガで辞退)の3選手が招集されるなど、マレーシア人選手だけのクラブが外国籍選手を補強した他のMリーグクラブと対等に戦えることを証明しました。

○スーパーリーグ昇格初年度でペナンFCが3位に

昨季のMリーグ2部プレミアリーグで優勝し、KLシティFCとともに今季1部に昇格したペナンFC。昨季の優勝監督でもあるマンズール・アズウィラ監督が1部スーパーリーグで監督を務めるのに必要なAFCプロ指導者ライセンスを保持していなかったことから、マンズール関東はコーチとなり、チェコ出身のトマス・トゥルカ監督が監督に就任しました。するとチームはMリーグの台風の目となり、一時はAFCカップ出場権が与えられるリーグ2位も見えましたが、最後は力尽きて3位に終わりました。それでも昇格初年度の3位は立派ですが、リーグ戦後のマレーシアカップに入るとチームは勝ち星から見放され、グループステージで敗退するとトゥルカ監督退陣を求める一部サポーターも現れるなど、少なくともリーグ戦終了時は順風満帆に見えたペナンFCですが、来季に不安を残してシーズンを終えています。

○スズキカップ2020で代表はベスト4進出を逃す

 隔年で行われる東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップの2020年大会がシンガポールで集中開催され、マレーシア代表はグループステージで敗退しています。2020年に予定されていた大会が順延となったことからスズキカップ2020と銘打たれたこの大会に前回2018年大会の準優勝チームとして出場したマレーシア代表でしたが、ラオス、カンボジアに勝利したものの、前回大会の覇者ベトナム、そしてFIFAランキングではマレーシアより順位が低いインドネシアに完敗しています。
 本来は選手30名を登録できるところを24名しかしないなど不可解なことも多く、代表選手選考には「見えない手」の影響があったのではなどとも言われていますが、真相は藪の中です。いずれにしても準決勝に進んだタイ、シンガポール、ベトナム、インドネシアには明らかに見劣りするプレーにタン・チェンホー監督更迭論なども出ましたが、マレーシアサッカー協会FAMはこれを否定しました。

U23代表はAFC U23アジアカップ予選を突破

 愚兄賢弟と言えば言い過ぎ。A代表が思うような結果を出せなかった2021年ですが、U23代表は10月にモンゴルで開催されたAFC U23アジアカップ予選を突破し、来年2022年6月にウズベキスタンで開催される本戦出場を決めています。前回2020年大会予選では中国と同組になるも勝点で並びながら得失差で涙を飲んだU22代表でしたが、今回はタイとの引き分けを含む3試合全てを完封して予選J組を首位で突破しています。このU22代表は2月には東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権、5月には東南アジア競技大会通称シーゲームズも控えており、サポーターの信頼を失い気味の兄の分まで頑張って欲しいです。

8月13日のニュース:最新のFIFAランキングでマレーシアは154位、ケランタンFCがケランタン州サッカー協会の未払い給料問題解決を支援、クラスニキはインドスーパーリーグへ期限付き移籍か

最新のFIFAランキングでマレーシアは154位
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebook上で、最新の8月12日付けFIFAランキングでマレーシアは154位となったことを発表しています。これは前回の153位から順位を1つ下げています。
 前回5月27日付けのFIFAランキング発表以降、マレーシアは国際Aマッチで1勝3敗の成績でした。この結果、ランキング算出の元となるポイントは前回の1040からわずか1ポイント追加の1041しか獲得できず、ランキングが1つ下がっています。
 前回のランキング発表以降、マレーシアは5月29日にバーレーンと国際親善試合を行い0-2で敗れ、その後はFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場し、アラブ首長国連邦には0-4、ベトナムには1-2と敗れ、タイには1-0で勝利しています。
 マレーシアの154位は153位のアフガニスタンと155位のニューカレドニアの間になります。
 なお東南アジア他国のランキングは、東南アジアから唯一、W杯3次予選に進んだベトナムが前回と同じ92位となった一方で、W杯アジア2次予選でマレーシアに敗れたタイは120位(前回より14ランクダウン、29ポイント減)、フィリピンは128位(同3ランクダウン、4ポイント減)、ミャンマーは145位(同6ランクダウン、24ポイント減)、シンガポールは160位(同1ランクダウン、20ポイント減)、インドネシアは174位(同1ランクダウン、7ポイント減)、カンボジアは179位(同5ランクダウン、14ポイント減)、またラオスは186位(同1ランクダウン)、ブルネイは190位(同1ランクダウン)、東ティモールは195位(同1ランクアップ)でいずれもポイント増減なしとなっています。
 またマレーシア女子代表のFIFAランキングは92位で、東南アジア内ではベトナム(32位)、タイ(39位)、ミャンマー(46位)、フィリピン(68位)に続く5位となっています。
 

ケランタンFCがケランタン州サッカー協会の未払い給料問題解決を支援
 Mリーグ2部プレミアリーグのケランタンFCがケランタン州サッカー協会が抱える未払い給料の解決を支援したことをマレーシア語紙ウトゥサンマレーシアが報じています。
 ケランタンFCを運営するTRW社のシャイルズ・セフィ法務担当部長は「ケランタン州サッカー協会は経営破綻していることから、ケランタンFCが協会の負担を軽減するため支援を申し出た。今年5月21日にマレーシアサッカー協会FAM、ケランタンFC(TRW社)、そしてケランタン州サッカー協会の三者で会談し、マレーシア人選手11名と外国籍選手1名に対する給料未払い問題の解決について話し合った。この合計12名の選手への給料未払いがあることについてはケランタンFCの経営権をケランタン州サッカー協会から680万リンギ(およそ1億7700万円)で購入した際には明らかにされていなかったため、FAMはこの未払い給料問題はケランタン州サッカー協会の責任で解決すべきと採決を下した。」と話す一方で、ケランタンFCは当初は分割による支払いを予定していた経営権購入代金680万リンギを一括で支払うことで、ケランタン州サッカー協会がこの未払い給料問題を速やかに解決できるよう支援したと話しています。

クラスニキはインドスーパーリーグへ期限付き移籍か
 帰化選手でコソボ出身のリリドン・クラスニキは、今季開幕前にMリーグ2部JDT IIに加入したものの、出場機会を求めてオーストラリア1部Aリーグのニューカッスルジェッツに期限付き移籍しています。
 モハマドゥ・スマレ(ガンビア)、ギリェルメ・デ・パウラ(ブラジル)に続く、マレーシア人とは血縁関係がない帰化選手第3号となったクラスニキ選手は今年6月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場した代表チームにも招集されましたが、代表戦では目立った活躍はできませんでした。またニューカッスルジェッツでも先発出場機会はなく、最長でも出場時間45分と十分な出場機会が得られないまま、6月30日までとなっていた期限付き移籍の期限を終えました。
 JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下はこのクラスニキ選手の今後についてタイリーグのクラブへの期限付き移籍について述べたこともありましたが、タイリーグのトランスファーウィンドウ期間が8月17日までとなっている一方で、タイリーグのクラブからは正式なオファーが出されていないことをスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じていることから、今度はインドスーパーリーグへ期限付き移籍の噂が出ています。
 サッカー専門サイトのヴォケットFCによれば、インドの英字紙タイムズオブインディアのマーカス・マーグルハオ記者がマレーシアから来る選手がアセアン東南アジア外国籍選手枠で獲得されると述べたことがその出どころとなっているようですが、マーカス記者はクラブ名を明かしていないということです。
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 このクラスニキ選手とともにニューカッスルジェッツへ期限付き移籍していたインドネシア出身のシャーリアン・アビマニュは、Aリーグではクラスニキ選手よりも出場機会は少なかったにもかかわらず、先月末に開幕したMリーグ後半戦ではトップチームのJDTの試合に出場しており、クラスニキ選手がMリーグでプレーする可能性は低そうです。

8月5日のニュース:契約完了で退団のマディンダがサバFCと再び契約、元代表選手4名が新たにFIFAセンチュリークラブ入り

契約完了で退団のマディンダがサバFCと再び契約
 このブログでも「シーズン中ながらサバFCのマディンダが契約完了で退団」のタイトルで昨日取り上げたガボン出身のMFレヴィン・マディンダのサバFC退団のニュースですが、何とサバFCのクラブ公式Facebookでは、このマディンダ選手と再契約したことを発表しています。
 サバFCの公式Facebookでは詳細については言及されていませんが、これを取り上げたマレーシア語紙ハリアンメトロは、サバFCのマルズキ・ナシル チームマネジャー(TM)の話として、29歳のマディンダ選手とサバFCは今季終了までの契約延長に同意し、さらにこれには来年2022年5月までの延長オプションも含まれていることを明らかにしています。
 また先日発表された契約完了についてマルズキTMは、マディンダ選手が8ヶ月以上家族と離れ、しかもちょうど夫人が手術を受けることになったことから、帰国して夫人に付き添うことを理由に契約延長を希望していなかったと述べています。さらにマルズキTMは夫人の容態が安定していることに加えて、マディンダ選手自身は残留を希望し、やはり残留を望むサバFCがマディンダ選手の夫人がマレーシアへ来られるよう手配を行うことに同意したことから、今回の契約延長が決定したと説明しています。
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 マディンダ選手はチームに合流し、早速昨日のKLシティFC戦では0=1の劣勢から貴重な同点ゴールを決め、チームに早速貢献しています。
(左は8月2日のクラブ公式Facebookに投稿されたマディンダ選手退団に伴う感謝のメッセージ、そして右は8月4日に同じクラブ公式Facebookに投稿された再契約の告知)

元代表選手4名が新たにFIFAセンチュリークラブ入り
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、代表キャップ数100以上の選手のみがメンバーとなることができるFIFAセンチュリークラブに新たに4名の元マレーシア代表選手が加わったことを発表しています。
 今月8月に更新された発表によるとこの4名は元代表主将でソー・チンアン(195キャップ)、M・チャンドラン(115キャップ)、サントク・シン(100キャップ)、そして現在Mリーグ1部マラッカ・ユナイテッドFC監督を務めるザイナル・アビディン・ハサン(116キャップ)です。
 マレーシアからは今年2021年5月にもアブドル・シュコル・サレー(163キャップ)、モクタル・ダハリ(138キャップ)、R・アルムガム(131キャップ)のFIFAセンチュリークラブ入りが発表されており、今回の4名と合わせてメンバーが7名となりました。
 なおマレーシアサッカー協会FAMの記録ではソー・チンアン氏のキャップ数は252となっているますが、FIFAは国際Aマッチのみのをキャップ数計算の対象としていることから195と発表されているということです。
 1969年のキングズカップ大会(タイ)で代表デビューを果たし、1975年から引退した1984年のアジアカップ予選(インド)までは代表の主将を務めたソー・チンアン氏は現在は71歳ということですが、このニュースが伝えられると代表時代には外国のクラブチームなどとも試合を行った際のキャップ数が含まれていないのだろうと話し、それでも自分の代表歴が評価されたことは嬉しいと話しています。
 なお、ソー・チンアン氏の代表キャップ数195は、アフメド・ハサン(エジプト、184キャップ)、バデル・アル・ムタワ(クウェート、181キャプ)、アフメド・ムバラク(オマーン、180キャップ)を抑えて世界一となっています。(*現役選手ではポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドの173キャップが最多です。-今年3月時点)
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 マレーシアがまだアジアの強豪だった1970年代の古き良き時代にプレーしたソー・チンアン氏は1972年のミュンヘンオリンピック出場、1980年のモスクワオリンピック予選突破(ただしモスクワオリンピック自体ははマレーシアがボイコットしたために出場せず)、1974年のアジア競技大会銅メダルなど、そして今の代表からは考えられないような実績です。
 しかしボラセパマレーシアJP的に興味深いのは今回のFIFAセンチュリークラブ入り7名の人種構成です。マレー系3名(アブドル・シュコル・サレー、モクタル・ダハリ、ザイナル・アビディン・ハサン)、インド系3名(M・チャンドラン、R・アルムガム、サントク・シン)、中華系1名(ソー・チンアン)となっており、かつての代表チームは文字通り多民族国家マレーシアを表すようなチーム構成だったことがわかります。翻って、今年6月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場したマレーシア代表25名の顔ぶれを見ると、インド系、中華系はいずれも0名(*ドミニク・タンはシンガポール、ブレンダン・ガンはオーストラリア出身の中華系で、マレーシア国内出身は0名)、その一方でマレー系は16名と、現在の代表チームが帰化選手とマレー系選手のみで構成されていることがわかります。
 ちなみに現在開催中の東京オリンピックにマレーシアは10種目に男子12名、女子18名の計30名の選手を派遣していますが、その内訳はマレー系12名、中華系17名、東マレーシアの先住民族系1名となっており、マレー系だけがスポーツをしているわけではありません。では、なぜ現在の代表チームにインド系や中華系がいないのか。サッカーを通してマレーシアを紹介したいと思っているボラセパマレーシアJPでは、機会を見て考察してみたいと思います。
(下はFIFAセンチュリークラブ入りした7名-FAMの公式サイトより)

7月30日のニュース:AFC U23アジアカップ予選-北朝鮮出場辞退で組み合わせ抽選がやり直しに、マレーシアが出場権獲得のFIFAeネイションズカップが中止に

 隣国タイからは、在任中一度もマレーシアに勝てなかったタイ代表の西野朗監督とタイサッカー協会が契約解除で合意したニュースが入ってきました。理由はともあれ代表に招集したい選手がそれを拒否もとい辞退する環境で代表監督を務められた西野さん、お疲れ様でした。

AFC U23アジアカップ予選-北朝鮮出場辞退で組み合わせ抽選がやり直しに
 アジアサッカー連盟AFCは、北朝鮮がAFC U23 アジアカップ2022年ウズベキスタン大会予選出場辞退を表明したことを受け、東地区予選の組み合わせ再抽選を行うことを発表しています。
 北朝鮮が所属した予選K組は北朝鮮の出場辞退により日本とカンボジアの2チームのみの編成となり、最大で4チームで編成される他の予選組との差が大きくなったことが理由と説明されています。
 8月11日に行われることが発表された再抽選では、4チーム編成となっている予選G組、H組、I組、J組の中から選ばれる1チームがK組に振り分けられることになります。ただし予選GからJ組の各チームの内、各組の最上位チームと集中開催地となるホストチームはこの再抽選対象から除外されることも発表されています。この結果、再抽選の対象となるのは中国、ブルネイ(以上予選G組)、東ティモール、フィリピン(同H組)、ミャンマー、香港(同I組)、マレーシア、ラオス(同J組)の8チームで、この中から選ばれたチームが新たに予選K組の日本、カンボジアに加わることになります。
 なお、北朝鮮はAFC女子アジアカップ2022年インド大会予選の出場も辞退していますが、6月24日行われた組み合わせ抽選については再抽選を行われないことも発表になっています。
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 なおマレーシアは今年10月に開催が予定されているこのAFC U23アジアカップ予選に、2024年パリオリンピック出場を目指すU20代表をチーム強化の目的で派遣することを発表しています。

マレーシアが出場権獲得のFIFAe ネイションズカップが中止に
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebook上で、国際サッカー連盟FIFAが主催する国対抗のFIFAe ネイションズカップが新型コロナウィルスの感染状況が世界的に改善しないことを理由に中止となったことを発表しています。
 FAMに当てられた書簡によると、各国が独自に行なっている渡航制限により出場予定の代表チームの中にその影響を受けるチームがあるということ、またFIFAだけでなく関係各方面からも大会参加者の安全と健康を危惧する声も上がっていることなどが直接的な理由として説明されているということです。
 FIFAe ネイションズカップ出場を目指すFAMは今年3月に代表選手選考のための大会となる第1回eRimauカップを今年3月10日から18日まで開催し、そこで7名が選抜され代表候補合宿に参加しています。その結果、Luqmanhzqことムハマド・ルクマン・ハジック、Akmaljhdことアフマド・アクマルの両氏がマレーシア代表 eRimauのメンバーとなりました。
 このeRimauは今年4月29日から5月1日までオンラインで開催されたFIFAe ネイションズカップのアジア・オセアニア予選に出場し、日本、インドネシアに次ぐ3位となり、8月20日から22日までのデンマークのコペンハーゲンで開催される予定だったFIFAe ネイションズカップ本大会出場権を獲得し、本大会では開催国デンマーク、オランダ、イタリア、カタール、ウルグアイとともに予選A組に入ることも決定していました。
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 このFIFAe ネイションズカップについては、本大会に向けマレーシアは日本などとも練習試合を積極的に行っていることをこのブログでも取り上げました。アジア・オセアニア予選がオンラインで行えるなら、こんな時こそ安易に中止にせずに本大会もオンライン開催を検討してもと良いのでは、と素人は考えてしまいますが、言うは易し行うは難し、ということなのでしょうか。


7月1日のニュース:マレーシアのレジェンド選手が通算ゴール世界第3位、サバFCがラムダニとの契約延長、ペラFCが創立100周年記念ユニを発表

マレーシアのレジェンド選手は通算ゴール世界第3位
 「スーパーモク」の愛称で1970年代から80年代にかけてスランゴールとマレーシア代表でプレーし、マレーシアサッカー界を席巻したレジェンド選手のモクタル・ダハリは、キャップ数131、そして代表では89ゴールを決めながら運動ニューロン疾患を発症してからわずか3年後に享年37という若さで亡くなったレジェンド中のレジェンド選手です。
 マレーシアサッカー協会FAMと国家スポーツ協議会NSCが運営する国内最高峰のユースアカデミー、モクタル・ダハリアカデミーにもその名を残す故モクタル氏が、FIFAが発表した代表チームでの通算ゴール数で世界3位となり再び脚光を浴びています。
 1位を分け合うアリ・ダエイ(イラン)とクリスティアーノ・ロナルド(ポルトガル)の109ゴールに続き、通算89ゴールを挙げた故モクタル氏は、ハンガリーのレジェンド選手フェレンツ・プスカシュ(84ゴール)、ブラジルのペレ(77ゴール)らを抑えて堂々の3位となっています。
 故モクタル氏はスランゴールで10度のマレーシアカップ優勝の他、東南アジア競技大会通称シーゲームズで2度の優勝、そして1974年のアジア大会3位などの成績を収めています。
(以下が代表ゴール数ランキング。日本人では釜本邦茂氏は75ゴールで7位タイ。また6月29日のコパアメリカ、ボリビア戦で2ゴールを挙げたリオネル・メッシも75ゴールとなり7位タイとなりました。-7/1記事を一部修正し、写真を差し替えました。)

サバFCがラムダニとの契約延長
 Mリーグ1部のサバFCはインドネシア出身のFWサディル・ラムダニら3選手との契約を来年2022年11月まで延長したことを公式Facebookで告知しています。
 今回、契約延長となったのはラムダニ選手といずれも地元サバ州出身のアルト・リナス、ランディー・バルーの3選手で、サバFCのマルズキ・ナシル チームマネージャー(TM)は、この3選手が今季ここまで素晴らしいパフォーマンスを見せていることを評価し、1年の延長が決まったと話しています。
 『現在のサバFCの選手は全員が今年11月までの契約となっているが、この3選手とは早めの契約延長交渉を行い、合意に達した。なお契約延長後の給料はそれまでの給料から増額されている。」と語ったマルズキTMは、今後はさらに複数の選手との契約延長の予定もあることを明かしています。
 またこの契約延長を記事にしたマレーシアの通信社ブルナマはラムダニ選手とのインタビューを掲載し、今回の契約延長でチーム内での責任がより大きくなったと話すラムダに選手は、チームメートや首脳陣、そしてクラブ経営陣の信用を裏切らないよう全力でプレーしたいと述べています。

ペラFCが創立100周年記念ユニを発表
 Mリーグ1部のペラFCは創立100周年を記念したサードユニフォームを発表しています。
 1921年に第1回大会が開催されたマラヤカップ(当時、現マレーシアカップ)にペラ州チームが出場したことを記念して作られた100周年記念ユニフォームは、今季のホーム、アウェイ用ユニフォーム同様、マレーシアのブランド、カキジャージ社製で、全体が黒地のユニフォームの胸には今季開幕前にサポーターから応募した新ロゴコンテストでサポーターから最多得票を得たハフィス・イスマイル氏デザインのロゴ、そして大きく100 YEARS、Perak Football Legacyと書かれています。
 価格はXXLサイズまでが109リンギ(およそ2910円)、 4XLから8XLまでが115リンギ(およそ3070円)で、1500着限定ということです。興味のある方はこちらから購入可能です。
(下のサードユニの写真はペラFCの公式Facebookより)