10月3日のニュース:FIFAのW杯隔年開催案にタン代表監督は賛成もオン前協会テクニカルディレクターは育成への影響を懸念、タイ1部第5節-代表コンビはエルドストールは出場もタンは5試合連続で出場なし

タン代表監督はFIFAのW杯隔年開催案に賛成も、オン前協会テクニカルディレクターは育成への影響を懸念
 マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長が200カ国以上が参加してオンラインで行われたFIFAの会合に出席し、FIFAが提案しているワールドカップ隔年開催案などについて説明を受けたことがFAMの公式Facebookに投稿されています。
 ハミディン会長はW杯を開催する機会がより多くの国に与えられるなどを理由からこれに賛同することを表明していますが、英字紙ニューストレイトタイムズはこの隔年開催案に対するマレーシア代表のタン・チェンホー監督と先月9月までFAMの前テクニカルディレクター(TD)を務めていたオン・キムスイて現サバFC監督のコメントを掲載しています。
 タン代表監督はこの提案に対して、欧州の巨大クラブはこの案に消極的かもしれないが、各国のサッカー協会、特にマレーシアのような小国の協会にとっては大会開催の間隔が短くなることである年の大会の出場機会を逃したとても次の大会まで待つ時間が短くなることの利点、さらに試合の頻度が増すことで年代別の代表選手が従来よりも短い期間でフル代表に加わるようになるだろうとも予想しています。
 一方でオン・キムスイ前TDは、W杯が隔年開催となることで弱小国がフル代表の強化により重きを置くようになり、その結果として若い選手の育成がおろそかになる恐れがある可能性を指摘しています。「国内サッカーの構造の中に各年代での育成の仕組みが十分に組み込まれている国にとってはこの隔年開催が及ぼす影響は大きくないだろうが、そうでない弱小国はW杯出場を目指して予算や人的資源をこれまで以上にフル代表に注力することが考えられる。そうなった場合に育成プログラムや各年代別の大会開催といった部分がおろそかにならないかと心配だ。」と述べているということです。

タイ1部第5節-代表コンビはエルドストールは出場もタンは5試合連続で出場なし
 2021/2022年シーズンのタイ1部リーグ第5節が10月1日と2日開催に開催され、マレーシア代表のDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)が所属するチョンプリーFCとDFドミニク・タンが所属するポリス・テロFCの試合が行われました。

タイ1部リーグ第5節
2021年10月1日@チョンブリースタジアム
チョンブリーFC 2-3 シンハー・チェンライ・ユナイテッド
 首位チョンブリーFCがチェンライ・ユナイテッドをホームに迎えたこの試合では、チェンライ・ユナイテッドがブラジル出身FWロシマール・アマンシオのPKを含む3ゴールで、今季ここまで負けなしのチョンブリーFCに初黒星をつけています。
 今月の代表合宿とヨルダン、ウズベキスタンとの練習試合には招集されなかったジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)は先発しましたが、65分にいわゆるプロフェッショナルファウルで一発退場となっています。
 (試合のハイライト映像はチョンブリーFCの公式Youtubeチャンネルより)

2021年10月2日@ピッチャヤスタジアム
ノーンブワ・ピッチャヤFC 1-0 ポリス・テロFC
 第4節を終えてまだ勝利のないポリス・テロFCが今季1部に昇格したノーンブワ・ピッチャヤFCと対戦し、今季加入のハミルトン・スワレス・デ・サのゴールで敗れています。
 10月の代表合宿に招集されたドミニク・タンは既に代表に合流したのか、この試合ではベンチ入りしませんでした。今季開幕以来の5試合で一度もピッチに立っていないタン選手ですが、ここまで未勝利のポリス・テロFCで出場機会がないという現状での代表召集には疑問が残ります。

タイ1部リーグ順位表(第5節終了)

順位チーム試合得失差勝点
1ブリーラム・ユナイテッド5311610
2チョンブリー522188
3ポートFC522128
16ポリス・テロFC5023-42
順位は上位3チームとマレーシア人選手が所属するチョンブリーFC、ポリス・テロFCのみ表示しています。

10月2日のニュース:代表のヨルダン遠征メンバーは2名減って22名に、スタジアム観戦再開に向けてMリーグ各クラブが期待

代表のヨルダン遠征メンバーは2名減って22名に
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebookで、タン・チェンホー監督率いる代表20名が本日10月2日午前3時15分にクアラルンプール国際空港KLIAからヨルダンの首都アンマンへ向けて出発したことを伝えています。え?24名召集したのになぜ20名?
 24名の内、「国外組」のルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)とドミニク・タン(タイ1部ポリス・テロFC)は合宿地のヨルダンでチームに合流することが発表されており、KLIAからは代表22選手が出発する予定でした。
 マレーシア代表はヨルダンで代表合宿を行い、合宿中の10月6日にはヨルダン代表、10月9日にはウズベキスタン代表との練習試合を行うことになっていますが、これに先立って代表に招集された選手は昨日10月1日にはスランゴール州プタリンジャヤのFAM本部に集合して全体練習を行いましたが、ここで問題が起こりました。国外組を除く22名の内、今回初招集となったスランゴールFCのDFシャルル・ナジームはこの日FAM本部に集合したものの、ケガのため代表を辞退することが明らかになりました。また当初招集されていたDFディオン・クールズ(デンマーク1部FCミッティラン)がケガのため合宿参加を辞退したことにより代替招集されたトレンガヌFCのDFシャールル・ニザム・ロス・ハスニはこの日、FAM本部に現れなかったということです。FAMからはこの2選手に代わる選手の招集は告知されておらず、結局20名がヨルダンへ向かったというのが真相のようです。
*****
 新戦力を試したいというタン監督は、6月のFIFAワールドカップ2022年大会予選出場メンバー25名から主力選手のGKファリザル・マーリアス、DFラヴェル・コービン=オング、DFマシュー・デイヴィーズ、FWサファウィ・ラシドらJDTの選手を中心に半数以上の13名を外して、初招集の5名を含む12名と入れ替えています。直近のFIFAランキング154位のマレーシアにとって、今回は格上のヨルダン(同93位)、ウズベキスタン(同84位)との貴重な実践機会にも関わらず、試せる選手が24名から22名になってしまったのは残念です。今回の代表メンバーが発表になったのは9月23日ですが、今回辞退となったシャルル選手は9月26日から始まったマレーシアカップのグループステージ2試合にはいずれもベンチ入りしておらず、ケガの状況が代表に伝わっていたのかどうか不明です。また昨日FAM本部に現れなかったシャールル選手については、選手自身だけでなく所属するトレンガヌFCからも何の発表もありません。なおシャールル選手は9月29日のマレーシアカップ、スランゴールFC戦にフル出場しており、ケガということではなさそうです。ここで気になるのはFAMと代表の首脳陣はこういった場合に備えて代替選手の代替選手といったところまで準備していたのか、という点です。マレーシアに「根回し」という文化があるかどうかはわかりませんが、例えばそういった代替選手の代替選手候補にまで根回しをして、事前にパスポートの取得などを促しておけば、急な招集に雲隠れする選手も居なそうな気がします。

スタジアム観戦再開に向けてMリーグ各クラブが期待
 9月29日にイスマイル・サブリ・ヤアアコブ首相はワクチン接種を完了している18歳以上を条件に、サポーターのマレーシアカップでのスタジアム観戦戦を許可すると発表しましたが、これをうけてマレーシアカップ出場中の16チームは、10月29日から再開するマレーシアカップグループステージ第3節でのサポーターの入場に向けて準備をするめていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 KLシティFCのStanley・バーナードCEOは代表のヨルダン合宿などによる1ヶ月の中断期間がスタジアム観戦実施前に観戦の際の標準作業手順SOPを強化するのに良い準備期間になるだろうと述べています。「(KLシティFCの本拠地の)KLフットボールスタジアムは、昨季もSOP向上の実地例として活用されており、その際にはスタジアム観戦が実施された場合の問題となるとされた点は改善済みである。」と述べていつでもサポーターを迎え入れる準備ができていると胸を張っています。
 またクダ・ダルル・アマンFCのカマル・イドリスは今年5月9日以来となるサポーターのスタジアム観戦再開について、観戦に訪れるサポーターはMFLが設けるSOPを遵守してくれることを期待していると話す一方で、スタジアムにどのくらいの慣習を入れることができるのかは不明ながら、入場者を受け入れることによりチームの財政にも好影響が出ることを期待していると話しています。
 またマラッカ・ユナイテッドFCのジャスティン・リムCEOはマレーシア政府がスタジアム観戦を許可したことに感謝するとともに、、新型コロナ観戦の心配なくスタジアムで観戦できるよう、ワクチン接種完了者のみがスタジアム観戦を許されることを保証するとしています。
 マレーシアカップを主催するMFLは、マレーシア政府が新型コロナの感染状況に応じて設定している国家復興計画NRPの段階が州により異なることから、各試合会場よって入場可能なサポーターの人数が異なるとしていますが、その具体的な数字はまだ発表されていません。またマレーシアカップ中断期間中に各チームが予定している練習試合のスタジアム観客についても、現在、MFLは国内スポーツを統括する青年スポーツ省からの指示を待っている段階であると言うことです。
 なお現在最も規制が厳しい国家復興計画NRP第2段階がクダ州、ペナン州、ペラ州、ケランタン州、ジョホール州、サバ州に、第3段階がクアラルンプール、プトラジャヤ、スランゴール、マラッカ、プルリス、パハン、トレンガヌ、サラワク、そして最も規制が緩い第4段階がヌグリスンビランとラブアンに施行されています。
 ちなみに条件付き行動制限令CMCOが施行されていた時期はスタジアム定員の10%あるいは2000名が、復興に向けての行動制限令RMCO施行時には定員の25%あるいは8000名が上限としてスタジアムでの観戦が許可されていました。

マレーシアカップ-グループステージ第2節結果

 マレーシアカップのグループステージ第2節の8試合が9月29日(水)、30日(木)、10月1日(金)に開催されました。2部プレミアリーグのサラワク・ユナイテッドFCが前節に続き今節も1部のスリ・パハンFCを撃破した他、クチンシティFCが1のペラFCと引き分けて、クラブ史上初のマレーシアカップでの勝点を挙げています。
 なお10月4日から12日までのFIFA国際マッチデー期間に合わせてマレーシア代表がヨルダンで代表合宿と練習試合を行うことからマレーシアカップは1ヶ月の中断期間に入り、10月29日より最下位となる第3節は待望の有観客試合で実施されることが決定しています。
(各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージA組
2021年9月26日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 1-1 KLシティFC
得点者:ペナン-シェリダン・ボボエフ(71分)、KL-ロメル・モラレス(90+3分)
 2部のサラワク・ユナイテッドFCに敗れてホームでの連敗はさきたいペナンFCは77分に先制するとそのまま逃げ切りを図りましたが、ロスタイムにグループステージ3ゴール名となるロメル・モラレスのゴールでKLシティFCが土壇場で追いつき、両チームが勝点を分け合っています。

2021年9月29日@
サラワク・ユナイテッドFC 1-0 スリ・パハンFC
得点者:トミー・マワト(61分)
 2部2位のサラワク・ユナイテッドFCが前節のペナンFC(1部3位)に続いて1部10位のスリ・パハンFCを破り、1部スーパーリーグのクラブを相手に連勝しています。前節のKLシティFC戦に続いて連敗となったスリ・パハンはリーグ戦終盤から引き分けを挟んで8連敗となりました。

2021年マレーシアリーグ グループステージA組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SWU22004136
2KLC21104224
3PEN201124-21
4SRP200214-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC、

グループステージB組
2021年9月26日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 2-1 スランゴールFC
得点者:デチ・マルセル(23分)、トレンガヌ-リー・タック(52分)、スランゴール-アシュワウィ・ヤキン(75分)
 前節に続き今節も従来のFWデヴィッド・ダ・シルヴァではなく2部プレミアリーグの得点王ジョーダン・ミンターを先発させ、失速したリーグ終盤とは布陣を変えてこの試合に臨んだ1部4位のトレンガヌFCが1部5位のスランゴールFCを圧倒して2連勝を飾り、グループ首位となっています。

2021年9月29日@MBPGスタジアム(ジョホール州パシルグダン)
クチンシティFC 2-2 ペラFC
得点者:クチン-ハドソン・ディヘースス(10分)、アリフ・ハサン(67分)、ペラ-アディブ・アブドル・ラオプ(49分PK)、アイザット・ザフアン・ラザリ(70分)
 2年連続でマレーシアカップに出場の2部5位クチンシティは2度先制しながら2度とも1部11位のペラFCが追いつき引き分けに終わっています。昨季のマレーシアカップはトーナメント方式で開催されたものの、新型コロナ観戦拡大により途中で中止になり、1回戦でJDTと対戦したクチンシティは0-1で敗れており、この試合の引き分けがクラブ史上初となるマレーシアカップでの勝点となりました。
  クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージB組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC22004136
2SEL21012203
3PRK201123-11
4KUC201124-21
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC

グループステージC組
2021年9月30日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマンFC 1-3 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:クダ-クパー・シャーマン(7分)、マラッカ-ソニー・ノルデ(23分)、マヌエル・オット2(39分、52分)
 1部8位のマラッカ・ユナイテッドFCが同2位のクダ・ダルル・アマンFCに逆転勝ちし、2連勝でC組1位に躍り出ています。リーグ戦ではクダ・ダルル・アマンFC相手に0勝2敗、しかも2得点7失点と分が悪かったマラッカ・ユナイテッドFCですが、この日は7分と比較的早い時間帯に先制されたからか、守勢に回ることなく攻め続けました。23分にはアドリアノからのパスを受けたソニー・ノルデが同点ゴールを決めると、39分にはやはりアドリアノのパスを受けたマヌエル・オットが逆転ゴールを決めてマラッカ・ユナイテッドFCがリードして前半が終了しました。フィリピン代表のオット選手は後半にペナルティエリアの外から素晴らしいミドルシュートを決めるなど、この試合はマラッカ・ユナイテッドFCがクダ・ダルル・アマンFCを圧倒しています。

2021年10月1日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッドFC 0-1 ヌグリスンビランFC
得点者:ヌグリスンビラン-フェリス・ダニエル(81分)
 2部1位のヌグリスンビランFCと2部7位のケランタン・ユナイテッドFCの対戦は、両チームのDF陣の奮闘やゴールキーパーの好守もあり前半を0-0で折り返します。後半に入ってもこう着状態は続き、このまま引き分けかと思われた81分に左からのクロスに走り込んだヌグリスンビランFCのフェリス・ダニエルが合わせて決勝ゴールを決めています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの谷川由来は先発してフル出場し、深井脩平両選手は先発して前半で交代しています。前節に久しぶりの先発となった本山雅志選手はベンチ入りしませんでした。

2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1MLU22005146
2KDA21014313
3NSE210112-10
4KLU200204-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC、

グループステージD組
2021年9月30日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 1-0 PJシティFC
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ(3分)
 今季1部スーパーリーグで23ゴールを挙げたエースのベルグソン・ダ・シルヴァをベンチから外す余裕を見せたJDTは開始3分で先制したものの、その後は全員が攻守に参加するPJシティFCを相手に追加点を奪えませんでした。

2021年9月30日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 0-0 サバFC
得点者:ケランタン-ナタナエル・シリンゴリンゴ(39分)、モハマド・ハジク・モハマド・サブリ(70分)、サバ-リスト・ミトレフスキ2(32分PK、80分PK)
 2部6位のケランタンFCが1部9位のサバFCと引き分けています。ケランタンFCは今季マレーシアカップグループステージ初の勝点を獲得、サバFCは2試合連続の引き分けとなっています。なお、サバFCは試合中に負傷したインドネシア出身のサディル・ラムダニが鼠蹊部(そけいぶ)のケガで全3ヶ月の診断を受け、残るグループステージ4試合には出場しないことを発表しています。今季3ゴール8アシストのラムダニ選手欠場でD組の2位争いは最後まで混戦となりそうです。

2021年マレーシアリーグ グループステージD組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1JDT22003036
2SAB20203302
3PJC201112-11
4KEL201124-21
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC

10月1日のニュース:朗報!10月末のマレーシアカップ第3節からスタジアム観戦解禁、ディオン・クールズら3名がケガにより代表のヨルダン遠征を辞退

朗報!10月末のマレーシアカップ第3節からスタジアム観戦が解禁に
 Mリーグを運営するMFLは、10月29日と30日のマレーシアカップからスタジアム観戦が解禁されることを発表しています。
 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は10月1日付けで首都圏クランバリーとマラッカ州が国家復興計画NRPの第3段階に、北部のケダ州が同第2段階にそれぞれ移行すると発表しましたが、これにより最も厳しい移動制限措置が課せられる第1段階に指定されている州がなくなりました。さらに標準作業手順SOPについても変更が発表され、NRP第2段階から第4段階の地域では10月1日からワクチンを接種を完了した18歳以上に限り、マスク着用・飲食禁止の条件の下、スポーツの試合をスタジアム観戦できるようになります。
 これを受けてMFLは公式サイトで10月29日と30日に開催されるマレーシアカップグループステージ第3節よりサポーターによるスタジアム観戦を解禁すると発表しています。今年3月5日に開幕した今季2021年シーズンのMリーグは、新型コロナの感染拡大により5月9日以降は無観客で開催されたままシーズンが終了し、現在開催中のマレーシアカップグループステージも先週末の第1節と昨日、一昨日に行われた第2節は無観客での開催となっていました。
 なお10月4日から12日までのFIFA国際マッチデー期間に合わせて本日10月1日に招集されるマレーシア代表は明日からヨルダンでの代表合宿と現地でのヨルダン代表、ウズベキスタン代表との練習試合が予定されており、マレーシアカップグループステージはおよそ1ヶ月中断します。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサン会長はこのリーグ中断期間中にMFLとマレーシアカップに出場中のMリーグ各クラブがスタジアム観戦解禁に向けての準備を進めるとしています。またスタジアム観戦解禁後も、国家復興計画NRPの各段階により入場可能なサポーターの数が異なることから、その具体的な人数や、マレーシアカップ中断期間中に行われる各クラブの練習試合を有観客で開催可能かどうかなどについても国内スポーツを統括する青年スポーツ省からの指示を待っている段階であると言うことです。
 なお条件付き行動制限令CMCOが施行されていた時期はスタジアム定員の10%あるいは2000名が、復興に向けての行動制限令RMCO施行時には定員の25%あるいは8000名を上限としてサポーターの入場が許可されていました。

ディオン・クールズら3名がケガにより代表のヨルダン遠征を辞退
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebookで、ヨルダンで行われるマレーシア代表合宿と2試合の練習試合にデンマーク1部FCミッティランでプレーするDFディオン・クールズら3名が参加しないことを発表しています。
 FAMは今月9月23日にヨルダン代表、ウズベキスタン代表との練習試合を含むヨルダンでの代表合宿に参加する24名を発表していましたが、FAMの公式FacebookではDFディオン・クールズ、DFシャミ・サファリ(スランゴールFC)、FWアキヤ・ラシド(JDT)の3選手がいずれもケガのため代表合宿参加を辞退し、DFアリフ・ファルハン(クダ・ダルル・アマンFC)とDFシャールル・ニザム(トレンガヌFC)、FWファイヤド・ズルキフリ(クダ・ダルル・アマンFC)の3選手が代わって招集されたことを発表しています。
*****
 今回の代表合宿と練習試合は12月に開幕するアセアン東南アジアサッカー連盟選手権スズキカップに向けての色合いが強いものですが、このスズキカップ開催時期はFIFAの国際マッチカレンダー期間ではないことから、ディオン・コールズの招集は所属クラブのFCミッティランが拒否するだろうと当初から予想されており、来年2月のAFC選手権アジアカップ3次予選前に合流してくれえれば十分といったところでしょう。
 個人的に気になるのは今回の合宿にタイ1部チョンブリーFCでレギュラーのDFジュニオール・エルドストールが招集されなかったことです。今回の代表メンバーが発表になった時にエルドストール選手が含まれていなかったことに驚きましたが、ディオン・クールズが合宿に参加しなくなった今回もやはり招集されていないのは、タン・チェンホー監督の戦術に合わない選手なのかもしれません。ファリザル・マーリアス、サファウィ・ラシド、ラヴェル・コービン=オング、アリフ・アイマン(いずれもJDT)が招集されなかったのは、「新たな選手を試してみたい」と話すタン監督の方針だとしても、今年6月のFIFAワールドカップ予選でタン監督就任以来初の代表招集となったエルドストールは明らかに衰えが見えているアイディル・ザフアンの代わりとしても他の選手と連携を見てみても良いのではと思います。

9月30日のニュース:AFCU23アジアカップ出場のU23代表第2次合宿参加メンバー発表、AFC女子アジアカップ予選-タイがパレスチナを破りAFC女子アジアカップ本戦出場

 昨日のコラムではスランゴールFCがU23代表に多くの選手が招集されることに難色を示していると言う記事を取り上げましたが、本日発表になったU23代表は全25名中、結局スランゴールFCからは10名が招集されています。

AFC U23アジアカップ出場のU23代表第2次合宿参加メンバー25名を発表
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で10月4日から始まるU23代表第2次合宿の参加メンバー25名を発表しています。このU23代表合宿は10月25日からモンゴルのウランバートルで開催されるAFCU23アジアカップ予選J組に向けての合宿となります。
 8月30日から9月7日まで行われた第1次合宿のメンバー24名からは今季のMリーグ2部プレミアリーグでマレージア人選手としてはリーグ2位の8ゴールを挙げた19歳のアズハド・ハラズ・アルマン(FAM-MSNプロジェクト)や今季1部スーパーリーグデビューを果たしたアズリ・アブドル・ガニ(ペラFC)ら16名が残り、第1次合宿には招集されながら参加できなかったモハマド・アイマン・アフィル(クダ・ダルル・アマンFC)、シーク・イズハン・ナズレル(スランゴールFC 2)ら4名、さらに今回新たに招集されたニック・アキフ・シャヒラン(トレンガヌFC)、K・ティヴァンダラン(PJシティFC)ら5名の総勢25名がこの第2次合宿に参加します。
 また10月1日から行われるフル代表の合宿とヨルダン遠征に招集されているムカイリ・アジマル(20、スランゴールFC)、ハキミ・アブドラ(22、トレンガヌFC)、クェンティン・チェン(22、ペナンFC)、ルクマン・ハキム・シャムすディン(19、ペルギー1部KVコルトレイク)の4名はフル代表の遠征終了後にU23代表に合流する予定になっているということです。
 オーストラリア出身のブラッド・マロニー監督率いるU23代表はクアラルンプールのブキジャリルにある国立スポーツ評議会の施設で10月4日から合宿を行い、最終メンバー23名の選考を経て、10月20日に予選開催地のモンゴルへ出発する予定になっています。
 10月25日から31日までの予定で行われる今回の予選では、マレーシアはタイ、ラオス、モンゴルと同じ予選J組に入っています。
 なお今回の合宿参加25名はこちらです。
*****
 このブログで何度も取り上げているように、FAMは2024年のパリオリンピック出場を目指すための長期計画の一環として、このAFC U23アジアカップ予選にはパリオリンピック世代となるU20代表を派遣することを明言しており、実際に8月末から9月初旬に行われた合宿はU20代表合宿と銘打たれてていましたが、今回の合宿はしらっと(!)U23代表合宿という表記になっています。今回の予選にU20代表を派遣すれば、予選を勝ち上がるどころか予選J組最下位の可能性もあり、果たしてそれがチームの強化につながるのか疑問であり、むしろ来年2022年にウズベキスタンで開催されるU23アジアカップ出場権を獲得して、そこで強豪に揉まれる方が遥かに強化になるとこのブログでも何度か書いてきました。もちろん今回のメンバーでこの予選組最大のライバルであるタイに勝てる保証は全くありません。しかし実力勝負の結果ではなく「育成」目的のU20代表で臨めば、本来この大会に出るべき選手たちは成長する機会を奪われてしまい、それはフル代表の強化にもマイナスの影響が少なくないと思いますので、何の説明もないままの突然の方針転換ではあるものの、それは評価できる点だと思います。惜しむらくは、第2次合宿後にフル代表組を掛け持ちで合流させるのではなく、この年代の他の選手を招集してみても良かったのではないでしょうか。

タイがパレスチナを破りAFC女子アジアカップ本戦出場
 ニュースと言うには少々時間が経ってしまいましたが、マレーシアも出場したアジアサッカー連盟AFC女子アジアカップ2022年大会予選H組の最終戦で日本人の岡本三代氏が監督を務めるタイがパレスチナを7-0で破り、来年1月にインドで開催される本戦への出場を決めています。
 マレーシアを4-0で破ったタイとマレーシアに0-2で敗れたパレスチナの対戦となった最終戦は、この試合引き分け以上で予選突破となるタイが試合開始からパレスチナを圧倒し、前半を2-0で折り返すと後半にはイラマディー・マクリスがハットトリックを達成するなど5点を追加して、FIFA女子ワールドカップ2023年大会予選を兼ねるAFC女子アジアカップ2022年大会への出場権を獲得しています。

AFC女子アジアカップ予選H組最終順位

順位チーム得点失点勝点
1タイ22001106
2マレーシア2101243
3パレスチナ2002090

9月29日のニュース:スズキカップの開催国がシンガポールに決定、スランゴールFCがU20代表召集で協会と対立か

スランゴールFCがU20代表召集で協会と対立か
 英字紙ニューストレイトタイムズは、Mリーグ1部スーパーリーグのスランゴールFCが、近々予定されているU20代表合宿へ選手を派遣することに消極的であると報じています。
 スランゴールFCのセカンドチームで2部プレミアリーグのスランゴールFC 2からは多くの選手がU20代表に召集される見通しですが、この中にはトップチームに昇格して現在開催中のマレーシアカップに出場する選手もいることから、クラブがそういった選手の代表召集には応じない可能性があると報じられています。
 マレーシアサッカー協会FAMは10月25日から31日までモンゴルのウランバートルで開催されるアジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ予選J組に本来のU23代表ではなく、2024年パリオリンピック出場を目指すための長期強化プログラムの一環としてU20代表を派遣することを決めていますが、その中心選手となるのがスランゴールFC 2の選手たちです。
 今回の件についてスランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOはニューストレイトタイムズの取材に対して多くを語らず、FAMに問い合わせるべきと答えたということですが、このAFC U23アジアカップ予選はFIFA国際マッチーデー期間外で開催されるため、クラブには選手の召集を拒否することが可能であることが問題を複雑にしているようです。
 スランゴールFCとFAMは今回のU20代表合宿での選手召集について既に話し合いを行なっており、FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は両者間の対立はなく、話し合いは実りあるものだったとしていますが、AFC U23アジアカップ予選まで既に1ヶ月を切った現在もU20代表の第2次合宿召集メンバーの発表はされていません。
 なおスランゴールFC からはシャルル・ナジーム(21)とムカイリ・アジマル(19)が10月1日から行われるフル代表の合宿とヨルダン遠征に召集されていますが、こちらはFIFA国際マッチーデー期間内に行われるため、問題は起きていません。

スズキカップの開催国がシンガポールに決定
 アセアン東南アジアサッカー連盟AFFは公式サイトで今年12月に開催予定のAFF選手権スズキカップ2020年大会をシンガポールで開催することを発表しています。
 12月5日に開幕するスズキカップは、当初は2020年末に予定されていましたが東南アジア各地で新型コロナの感染拡大により今年3月に延期され、その後も感染状況が改善されず、開催地として立候補する国もなかったことからさらに12月に延期されていました。
 またこれまではホーム&アウェー方式で行われたきたスズキカップですが、今大会は出場チームや関係者の安全を考慮し一カ国での集中開催方式となることが発表されており、9月27日にオンラインで行われたAFF理事会で今大会の開催地として立候補したタイとシンガポールからシンガポールが集中開催地と決定しています。
 なおスズキカップ2020年大会の組み合わせ抽選は既に終わっており、マレーシアは前回2018年大会の覇者ベトナム、インドネシア、カンボジア、ラオスと同じB組に入っており、初戦は12月6日のカンボジア戦となることが決まっています。グループステージ終了後にはA、B両組の上位2チームが準決勝に進み、準決勝以降は従来通りのホーム&アウェー形式で行われ、決勝は今年12月29日と2022年1月1日に予定されています。

9月28日のニュース:タイ1部リーグ第4節-エルドストールはフル出場もタンは4試合連続で出場なし、マレーシアカップは10月末からは有観客で開催か

タイ1部-代表コンビはエルドストールはフル出場もタンは4試合連続で出場なし
 2021/2022年シーズンのタイ1部リーグ第4節が9月25日と26日開催に開催され、マレーシア代表のDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)が所属するチョンプリーFCとDFドミニク・タンが所属するポリス・テロFCの試合が行われました。

タイ1部リーグ第4節
2021年9月25日@コーンケンスタジアム
コーンケン・ユナイテッドFC 0-7 チョンブリーFC
 前節に続き今節も今季1部昇格組のコーンケン・ユナイテッドFCと対戦したチョンブリーFCは、今季同じ1部のナコーンラーチャシーマー・マツダFCから加入したデニス・ムリーリョが4ゴール、ウォーラチット・カニッシーバンペンが3ゴールを挙げる活躍で2連勝を飾るとともに、今季初となる首位に浮上しています。
 なぜか10月の代表合宿には招集されなかったジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)は先発してフル出場しています。
 (試合のハイライト映像はチョンブリーFCの公式Youtubeチャンネルより)

2021年9月26日@ブンヤジンダースタジアム
ポリス・テロFC 1-1 サムットプラーカーン・シティFC
 2連勝中のサムットプラーカーン・シティFCをホームに迎えたポリス・テロFCは2連敗中な上、今季まだ勝ち星がありません。ポリス・テロFCは40分にアイザック・ホニーのゴールで先制しますが、51分にサムットプラーカーン・シティFCがスパナン・ブリーラットのゴールで追いつき引き分け、ポリス・テロFCの今季初勝利はお預けとなりました。
 10月の代表合宿に招集されたドミニク・タンはベンチ入りしたものの、この試合でも出場はありませんでした。今季開幕以来の4試合で一度もピッチに立っていないタン選手ですが、代表では実戦不足が不安です。

タイ1部リーグ順位表(第4節終了)

順位チーム試合得失差勝点
1チョンブリー422098
2サムットプラーカーン・シティ422038
3ブリーラムU421147
15ポリス・テロFC4022-32
順位は上位3チームとマレーシア人選手が所属するチョンブリーFC、ポリス・テロFCのみ表示しています。

マレーシアカップは10月末からは有観客で開催か
 9月24日に国内スポーツを統括する青年スポーツ省は、国家復興計画第4段階で許可されることになっていたMリーグのスタジアム観戦について、これまで発表されていたスタジアム観戦手順を見直す必要があるとして、これを延期することを発表しましたが、マレーシア語紙のウトゥサンマレーシアは、10月末には現在開催中のマレーシアカップは有観客で開催できるようになる可能性があると報じています。
 先週末にグループステージ第1節が開催されたマレーシアカップは次節第2節(9月29日と30日)が終わると、マレーシア代表がFIFA国際マッチデー期間にあわせてヨルダンで代表合宿と練習試合を行うため中断期間に入り、第3節は1ヶ月ほど先の10月29日と30日に予定されていることから、マレーシアカップを運営するMFLのアブドル・ガニ・ハサン会長はこの第3節開催の時期には観客を入れての試合開催が可能になると確信していると話しています。
 「今回の解禁延期は一時的なものだと考えており、さほど心配はしていない。マレーシア政府が発表している国家復興計画の第4段階になれば、収容人員の50%を上限としてワクチン接種を完了したサポーターのスタジアム観戦が許可されることが決まっており、青年スポーツ省による最終調整が完了すれば、スタジアム観戦が実現するのは時間の問題である。」とウトゥサンマレーシアの取材に答えたアブドル・ガニMFL会長は、観戦が実現した後もホームゲームを主催するチームが観戦者に標準作業手順SOPを遵守させられない場合には、MFLの権限で無観客試合を実施するような処分を下す予定であるとも述べ、有観客試合実施に向けてMFL側も準備を進めていることも明らかにしています。

マレーシアカップ-グループステージ第1節結果

 今年が100周年記念大会となったマレーシアカップは1部スーパーリーグの上位11チームと2部プレミアリーグの上位5チームが出場する国内でも最も盛り上がるカップ戦です。このマレーシアカップのグループステージ第1節の8試合が9月26日(土)と27日(日)に開催されました。第1節は2部2位のサラワク・ユナイテッドFCが1部3位のペナンFCを破る番狂わせもありましたが、その他の7試合はリーグ順位が上のチームが6勝1分と順当な結果となりました。
 今回の第1節から1ヶ月ほどの代表合宿による中断期間を挟んで11月2日と3日の最終第6節まで続くグループステージが終了すると、各組上位2チームがノックアウトステージに進みます。なお今季のマレーシアカップ優勝チームには来季のAFCカップ出場権が与えられます。
(各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージA組
2021年9月26日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 0-3 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ペナン-アル=ハフィズ・ハルン(56分)、サラワク-ウチェ・アグバ2(47分、58分)、カイル・ジェフリ・ジョーンズ(54分)
 1部スーパーリーグ3位のペナンFCと2部プレミアリーグ2位のサラワク・ユナイテッドFCが対戦し、サラワク・ユナイテッドFCがウチェ・アグバの2ゴールなどで勝利しています。
 シーズン終盤に好調さを維持していたペナンFCは先発XIにベストメンバーを揃え、10月の代表合宿に初招集されたモハマド・アル=ハフィズ・ハルンがゴールを決めましたが、反撃はそこまででした。

2021年9月26日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティFC 3-1 スリ・パハンFC
得点者:KL-ダニエル・ティン(19分)、ロメル・モラレス2(47分、73分)、パハン-ジャンカルロ・ガリフオコ(79分OG)
 1部スーパーリーグ6位のKLシティFCと9位のスリ・パハンFCが対戦し、KLシティFCがロメル・モラレスの2発などで快勝しています。シーズン後半から好調を維持するベテランのサフィー・サリがこの試合でも2アシストと活躍し、KLシティFCはリーグ戦から続くホームでの連続無敗記録を12と伸ばしています。

2021年マレーシアリーグ グループステージA組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SWU11003033
2KLC11003123
3SRP100113-20
4PEN100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC、

グループステージB組
2021年9月26日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 2-0クチンシティFC
得点者:トレンガヌ-リー・タック(23分)、ファイザル・ハリム(48分)
 1部スーパーリーグでは終盤に失速して4位に終わったトレンガヌFCと2部プレミアリーグ5位のクチンシティFCが対戦し、前半と後半にそれぞれ得点したトレンガヌFCが勝利しています。現在クチンシティFCを指揮するイルファン・バクティ監督がトレンガヌFCの監督を務めていた際にアシスタントコーチを務めていたのがナフジ・ザイン現トレンガヌFC監督ということで師弟対決としても注目されたこの試合は、2019年シーズン途中に成績不振で退任したイルファン前監督を引き継いだナフジ監督が師を破って開幕戦勝利を飾っています。
 クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年9月26日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 1-0 ペラFC
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(80分)
 1部スーパーリーグ5位のスランゴールFCと11位のペラFCの対戦は、試合開始から両チームが積極手に攻めてゴール前まではボールを運ぶも、なかなかゴールが決められないまま試合が進みました。
しかし80分にスランゴールFCのハイン・テット・アウンがペナルティエリア内で倒されて得たPKをリーグ得点王のイフェダヨ・オルセグンが決めてスランゴールFCが先制。そのままこの虎の子の1点を守り切ったスランゴールFCが勝利しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージB組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC11003033
2SEL11002023
3PRK100102-20
4KUC100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC

グループステージC組
2021年9月27日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマンFC 3-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:クダ-チェチェ・キプレ(45+2分)、シャズワン・ザイノン2(14分、58分)
 1部スーパーリーグ2位のクダ・ダルル・アマンFCと2部プレミアリーグ7位の対戦となったこの試合は、ミスが勝敗を決しました。クダがシャズワン・ザイノンのゴールで先制すると、ケランタン・ユナイテッドFCも負けじとカウンターなどで再三クダ・ダルル・アマンFCゴールへ迫りますが、絶好の得点機を何度も得ながら、ガッサマ・アルフサイニーら攻撃陣が精度の低いシュートでそれを生かすことができません。一方、守備陣は僅かなミスを突かれてチェチェ・キプレにゴールを決められるなどこちらも見た目以上の差を感じる試合でした。
 ケランタン・ユナイテッドFCの谷川由来、深井脩平両選手は先発してフル出場し、久しぶりの先発となった本山雅志選手は61分に交代しています。

2021年9月27日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッドFC 2-0 ヌグリスンビランFC
得点者:マラッカ-アドリアーノ(27分)、S・クマーラン(65分)
 1部スーパーリーグ8位のマラッカ・ユナイテッドFCと2部チャンピオンのヌグリスンビランFCの試合は前半、後半にそれぞれゴールを決めたマラッカ・ユナイテッドが勝利しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1KDA11003033
2MLU11002023
3NSE100102-20
4KLU100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC、

グループステージD組
2021年9月27日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 2-0 ケランタンFC
得点者:JDT-ベルグソン・ダ・シルヴァ(20分)、サファウィ・ラシド(49分)
 1部スーパーリーグの覇者JDTが2部プレミアリーグ6位のケランタンFCを破り、早くもD組の首位に躍り出ました。

2021年9月27日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティFC 1-1 サバFC
得点者:PJ-ダレン・ロック(80分)、サバ-パク・タエスー(20分)
 オン・キムスイ新監督就任後初の試合となった1部スーパーリーグ9位のサバFCは7位のPJシティFCと対戦しました。リーグ戦ではPJシティFCが2勝しているこのカードでしたが先制したのはサバFCでした。ペナルティエリアのはるか外で得たPKをパク・タエスーが蹴ると、30mを超えるロングシュートが直接ゴールインしてサバFCが20分に1-0とリードします。さらに後半に入るとサバFCは67分にPKを得ますが、レヴィ・マディンダのシュートを10月の代表合宿初招集となったPJシティFCのGKカラムラー・アル=ハフィズが止めて追加点を許しません。そして80分にはエースのダレン・ロックがサバFC守備陣をかわして同点ゴールを決め、PJシティFCが引き分けに持ち込んでいます。

2021年マレーシアリーグ グループステージD組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1JDT11002023
2PJC10101101
2SAB10100111
4KEL100102-20
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC

今季のMリーグ1部スーパーリーグを振り返る(2)

  Mリーグ1部スーパーリーグの2021年シーズンの成績を振り返る企画の2回目は7位から12位までのチームの今季を振り返ります。

7位 PJシティFC 6勝6分10敗 得点16(リーグ11位)失点28(リーグ4位)
主な得点者:ダレン・ロック3 、カイリル・ムハイミン3、コギレスワラン・ラジ2
クリーンシート:8(カラムラー・アル=ハフィズ8)
平均得点:0.73/試合 平均失点:1.27/試合
 今季のスーパーリーグで唯一、外国籍選手が1人も在籍しなかったPJシティFCは、開幕前は今季2部降格の最右翼と見られていましたが、前半戦を3勝6分4敗で折り返すと、後半戦は6連覇したものの下位のクラブ相手には取りこぼすことがほとんどなく、外国人選手を擁した昨季と同じ7位でした。
 トレンガヌFCから移籍したエース候補のダレン・ロックが開幕からの3試合で3ゴールを挙げながら、その後はケガによりチームを離脱し、先発に復帰できたのはシーズン終盤の2試合だったこともあり、とにかく得点力不足がシーズンを通しての課題でした。今季6勝の内、5勝が1-0での勝利でそれに貢献したGKのカラムラー・アル=ハフィズが10月の代表合宿に初招集されるなどマレーシア人選手だけで今季を戦った成果もありました。
 マレーシアカップではJDT、サバFC、ケランタンFC(2部プレミアリーグ)と同じD組に入っていますが、JDTの1位突破はほぼ確定しているので、サバFCとの2位争いが焦点になりそうです。

8位 マラッカ・ユナイテッドFC 5勝9分8敗 25得点(リーグ7位)31失点(リーグ7位)
主な得点者:S・クマーラン4、ステファン・ニコリッチ4、アレックス・ゴンサウヴェス3、ソニー・ノルデ3
クリーンシート:5(カイルル・ファーミ・チェ・マット4、ノラジラン・ラザリ1)
 リーグ下位のチームには下位となる理由が当然あるわけですが、マラッカ・ユナイテッドFCは現場ではなく経営陣の不手際というかプロ意識の欠如がその理由です。成績的には勝点で7位のPJシティFCと並ぶものの、得失差により本来は7位となっているべきところを、昨季に続き2季連続となる未払い給料問題より勝点3の剥奪処分を受けた結果、今季のマラッカ・ユナイテッドFCは8位に終わっています。チームは開幕から4試合連続引き分けでスタートしましたが、第4節後に勝点剥奪処分が発表され、積み上げた勝点が4から1となり前半戦を3勝5分5敗の11位で折り返しました。後半戦に入るとトレンガヌFCを破り、スランゴールFCと引き分ける見当を見せ、最終的には8位と昨季より順位を一つ上げています。
 マレーシアカップでは2部プレミアリーグ優勝のヌグリスンビランFCとC組の2位を争うことになりそうですが、C組の初戦となる明日9月27日のヌグリスンビランFC戦で敗れるようなことになれば、グループステージ敗退が見えてきます。
 

9位 サバFC 4勝7分11敗 得点21(リーグ9位)失点38(リーグ10位) 
主な得点者:レヴィ・マディンダ4、アムリ・ヤハヤ4、サディル・ラムダニ3
クリーンシート:3(ロブソン・レンディ・リニン2、ロザイミ・ロヒム1)
 外国籍選手のチーム合流が遅れたサバFCは、全員が先発XIに出揃ったのは今季初勝利を挙げた第5節でした。しかも昨季10位の成績によりインドネシア出身のクルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督の解任を発表しながら、開幕前に今季も続けて指揮を取ることが発表されるドタバタもありました。しかもそのクルニアワン監督は後半戦開幕以降、0勝3分4敗の成績を理由にシーズン終了まであと2試合というところで「休養」させられるなど、続投させた経営陣の責任も問われるべきでは、という状況でシーズンを終えています。
 戦力的にはレヴィ・マディンダと並んで40歳のアムリ・ヤハヤがチーム得点王という点も来季以降に不安が残りますが、チーム総得点21の内、マレーシア人選手が得点したのは8点と半分にも満たず、来季も外国籍選手頼りのチーム編成となりそうです。
 マレーシアカップはPJシティFCのところでも書きましたが、グループステージ突破に向けてPJシティFCとの2位争いを繰り広げることになりそうですが、シーズン終盤の監督交代後も連敗して後半戦を0勝3分6敗で終えており、リーグ戦終了後に就任したオン・キムスイ元U23代表監督がどこまでチームを立て直してくるかが注目です。

10位 スリ・パハンFC 4勝6分12敗 得点23(リーグ8位)失点37(リーグ9位)
主な得点者:ケニー・アティウ4、リー・タック他6名が2
クリーンシート:3(ヘルミ・エリザ・エリアス3)
 アメリカ出身でワールドカップ1984年大会と88年大会には代表チームの主将として出場、東南アジアではフィリピン代表監督も務めたトーマス・ドゥーリー監督を招聘したスリ・パハンFCは、開幕戦から2連敗すると、ドゥーリー監督を「休養」させ、昨季監督を務めたドラー・サレー TM(チームマネージャー)を再登板させました。就任時からスリ・パハンFCの練習設備は自身がプレーしたドイツでは5部リーグ並みなどと発言したことなども「休養」の理由とされていますが、それでもあまりに早すぎる「休養」に周りが驚く中、昨季8位の成績を理由に解任されたドラー・サレー監督の再登板にはさらに驚かされました。ドラー監督就任後2試合目となる第4節に今季初勝利を挙げたものの、2勝目まではさらに7試合を要すなど、果たして監督交代に意味があったのかどうかに疑問が残る経営陣の判断でした。前半戦を3勝3分7敗、後半戦は1勝3分5敗で一部サポーターからはどラー監督解任やドゥーリー監督復帰の声も出る中、幸いなことに今季は下位のチームがスリ・パハンFCに輪をかけてひどい状況だったことから、なんとか1部残留を果たしています。
 マレーシアカップではペナンFC、KLシティFC、2部プレミアリーグ準優勝のサラワク・ユナイテッドFCと同じA組に入っていますが、グループステージ突破どころかA組4位でグループステージを終える可能性もあります。

11位 ペラFC 4勝4分14敗 得点20(リーグ10位)失点45(リーグ12位)
主な得点者:ギリェルメ・デ・パウラ4、カレッカ4、セルヒオ・アグエロ2
クリーンシート:5(ハフィズル・ハキム4、アズリ・アブドル・ガニ1)
 一昨年5位、昨年4位と順調に順位を上げてきたペラFCは、2017年から指揮を取るメフメト・ドゥラコビッチ監督が突然辞任しました。コロナ禍で家族と会えないことがその理由と発表されましたが、今振り返ればそれが果たして本当だったのか…。今季はクラブ創設100周年というペラFCは開幕直後から所属選手への給料未払いが明らかになると、それに呼応するようにチームも不振(というか選手のモチベーション不足?)に陥り、前半戦を3勝3分7敗の8位で終えました。
 また給料未払いの影響は大きく、前半戦終了直前のトランスファーウィンドウ期間には外国籍選手4名全員を含む8選手が退団、移籍しましたが、全員が今季開幕戦の先発XIに入っていたこの主力8選手の退団の影響は当然ながら大きく、後半戦は1勝1分7敗とリーグ最低の成績で100周年という記念の年にクラブ史上初の2部降格となりました。

12位 UITM FC 3勝4分15敗 得点16(リーグ11位)失点41(リーグ11位)
主な得点者:クォン・ヨンヒョン4、シーン・ジャネッリ3、ジョエル・ヴィニシウス 2、ナナ・ポク2
クリーンシート:4(ムハマド・アズファル・アリフ1、ザミル・スラマット3)
 大学のクラブとして初めて1部に昇格した昨季は短縮された日程だったもののリーグ6位(5勝2分4敗)と好成績を挙げたUITM FCは、開幕前に昨季在籍した外国籍選手5名中、チームの司令塔ラビ・アタヤや昨季チーム総得点17点中6点を挙げたFWグスタヴォなどを入れ替えましたがこれが大失敗でした。結局、唯一残った主将のヴィクター・ニレノルド以外は、今季途中のトランスファーウィンドウ期間で再び全員が入れ替えられ、チームの今季得点者トップ3全員がこのトランスファーウィンドウ期間に加入した選手たちであることからも明らかなように、前半戦は0勝2分11敗、またこの間は得点4失点30と、とにかく点が取れませんでした。外国籍選手が入れ替わった後半は3勝2分4敗と持ち直し、最終節まで1部残留の可能性が残りましたが前半戦の勝点がわずか2ではやはり残留は無理でした。
 1部スーパーリーグからマレーシアカップに出場できるのは11位までなので、12位のUITM FCは今季のマレーシアカップには出場できずに来季は2部に降格します。
 

今季のMリーグ1部スーパーリーグを振り返る(1)

  Mリーグ1部スーパーリーグの2021年シーズンが終了しました。JDTがリーグ8連覇を達成する一方で、ペラFCがクラブ史上初となる2部プレミアリーグへの降格が決まるなど様々な話題があった今季を2回に分けて振り返り、今日から始まるマレーシアカップへの展望と合わせてまとめてます。

1位 JDT 18勝3分1敗 得点50(リーグ1位)失点9(リーグ1位)
主な得点者:ベルグソン・ダ・シルヴァ23 、ゴンザロ・カブレラ5、レアンドロ4
クリーンシート:14(ファリザル・マーリアス14)
平均得点:2.27/試合 平均失点:0.41/試合
 今季も攻守ともに他のクラブを圧倒してリーグ8連覇を達成したJDT。第2節で首位に立つと、他のチームに首位を譲ることなくそのままシーズン終了までトップを独走しました。タイ1部のブリーラム・ユナイテッドへ移籍したジオゴの穴が埋まるか不安視された攻撃陣は、新加入のベルグソン・ダ・シルヴァがきっちりと埋めて、得点はリーグ最多の50得点と得点2位のクダ・ダルル・アマンに6点差をつけています。また失点はリーグ失点2位タイのペナンFCとKLシティFCに11点差、代表GKのファリザル・マーリアスが14試合を完封と数字を見ても、その強さがMリーグでは群を抜いていることが明らかな今シーズンのJDTでした。先発XIだけでなくベンチにもマレーシア代表選手が控える選手層の厚さを誇るJDTは、昨年の中止を挟んで2019年に続き2連覇がかかるマレーシアカップの優勝候補の最有力でもあります。

2位 クダ・ダルル・アマンFC 13勝4分5敗 得点44(リーグ3位)失点28(リーグ4位)
主な得点者:クパー・シャーマン13、 チェチェ・キプレ10、バドロル・バクティアル7
クリーンシート:4(シャーリル・サアリ3、イフワット・アクマル1
平均得点:2.00/試合 平均失点:1.27/試合
 昨季に続き2期連続で2位でリーグ戦を終えたクダ・ダルル・アマンFCは、今季開幕戦でJDTに敗れ、しかも正GKのイフワット・アクマルがこの試合途中でケガのため退場し前半戦を棒に振ると不安なスタートとなった今季でした。その後は第6節に2位となるとそのまま安定した戦いでリーグを終えるかと思われましたが、波乱は最後に待っていました。まず第15節には守備のキーマンとして活躍していたロドニー・ケルヴィンがケガで今季絶望となりました。されに8月30日から9月7日までのFIFA国際マッチデー期間に予定されていたマレーシア代表合宿が新型コロナ感染拡大防止を理由に中止されると、Mリーグを運営するMFLはこの期間中にMリーグの試合を行うことを決定。この決定によりW杯予選に出場する自国代表に招集されていたチーム得点王のクパー・シャーマン(リベリア)と司令塔ラビ・アタヤ(レバノン)が揃ってリーグ最後の4試合の出場ができなくなってしまいました。トレンガヌFCやペナンFCが猛追する中、それでもチェチェ・キプレがこの4試合で4ゴールを挙げるなど奮闘して1勝2分け1敗で乗り切り、昨季に続くAFCカップ出場権を獲得しました。
 代表ではゴールも決めたクパー・シャーマンとラビ・アタヤもその後はチームに合流しており、JDTの連覇を阻止する一番手としてクダ・ダルル・アマンFCはマレーシアカップに臨みます。

3位 ペナンFC 12勝5分5敗 得点37(リーグ4位)失点30(リーグ6位)
主な得点者:カサグランデ12、シェリディン・ボボエフ6、ラファエル・ヴィトール5
クリーンシート:6(サミュエル・サマーヴィル6)
平均得点:1.68/試合 平均失点:1.36/試合
 昨季指揮を取ったマンズール・アズウィラ監督は1部リーグで監督を務めるために必要なAFCプロライセンスを保持していなかったことから、新たにチェコ出身のトマス・トルチャ新監督を迎えたペナンFC。この起用がはまって4シーズンぶりの1部昇格ながら、シーズン序盤から安定した成績を収め、第5節に4位となるとそこからは順位を下げることなく、最終的には3位でシーズンを終えています。
 昨季2部プレミアリーグでは11試合で24得点とリーグトップだったペナンFCは、カサグランデが9ゴール、エンドリックが8ゴールとこの両選手がチームの2/3以上の得点を記録しましたが、1部に昇格した今季もカサグランデはリーグ4位の12ゴールを挙げ、リーグ4位となるチーム総得点にも大いに貢献しています。また今季の躍進でDFクエンティン・チェンとFWアル・ハーフィズ・ハルンの両選手が10月の代表合宿に初招集されるなど、昇格1年目ながら4位の成績は伊達ではなかったということでしょう。
 マレーシアカップではA組に入ったペナンFCですが、上位2位でのグループリーグ突破は問題がなさそうで、そこからリーグでの好調さを維持できれば優勝争いに絡んでくる可能性も大いにあります。

4位 トレンガヌFC 11勝5分6敗 得点33(リーグ5位)失点20(リーグ2位)
主な得点者:デヴィッド・ダ・シルヴァ7、ハキミ・アブドラ5、ジョーダン・ミンター4
クリーンシート:9(ムハマド・スハイミ・フシン8、ムハマド・ラハディアズリ・ラハリム1、)
平均得点:1.50/試合 平均失点:0.91/試合
 2019年シーズンの7位から昨季3位となりながら、開幕前に外国籍選手を総入れ替えし、セカンドチームのトレンガヌFC IIから選手を昇格させたトレンガヌFCは、今季開幕戦の先発XIの内、昨季の開幕戦にも先発したのはわずか3名と大きくメンバーを入れ替えて今季に臨みました。
 開幕からクダ・ダルル・アマンFCと2位争いを繰り広げながら、シーズン終盤の5試合を1勝1分3敗とまさかの失速で最終的には4位となってしまったものの若手登用は成功し、19歳のGKラハディアズリ・ラハリムが3月の代表合宿に招集され(ただし合宿中に膝前十字靭帯を損傷してしまいましがたが…。)、来月10月の代表合宿には21歳のFWハキミ・アブドラ、23歳のMFファイザル・ハリムがいずれも初招集される選手に成長しています。
 終盤の5試合で5得点と得点力不足が失速の原因の一つでもあったことからマレーシアカップではセカンドチームのトレンガヌFC IIで16ゴールを挙げ2部プレミアリーグで得点王を獲得したジョーダン・ミンターも合流するので、シーズン開幕時の勢いを取り戻すことができれば優勝候補の一角を占めるでしょう。

5位 スランゴールFC 10勝6分6敗 得点45(リーグ2位)失点30(リーグ6位)
主な得点者:イフェダヨ・オルセグン26、オリヴァー・バフ6、ダニアル・アスリ3
クリーンシート:4(カイルルアズハン・カリド4)
平均得点:2.05/試合 平均失点:1.36/試合
 今季0封された試合が1試合しかないスランゴールFCは、イフェダヨ・オルセグンがMリーグ新記録となる26ゴールを決めるなどリーグ2位の攻撃力を誇る一方で、失点はリーグ6位、しかも2失点以上の試合が10試合と守備陣に課題が残るシーズンでした。
 しかしその反面、チームは若い選手を積極的に起用したことで来季以降が楽しみになるシーズンでもありました。10月の代表合宿に初招集された21歳のDFシャルル・ナジーム、19歳のMFムカイリ・アジマルらを筆頭に、FWダニアル・アスリ(21)、DFハリス・ハイカル(19)、さらにはハイン・テット・アウン(ミャンマー、19)、ジョーダン・アイムビラ(ガーナ、20)ら若い選手が後半戦からは主力として起用されるなど、これまで常勝を期待されてきたことで短期的な補強が多かったチームが思い切った方向転換をした効果が来年以降は現れてくるでしょう。
 マレーシアカップはこれらの若い選手が勢い付くと思わぬ結果を出す可能性もありますが、今季は…まだ好結果を期待するのは早そうです。

6位 KLシティFC 8勝9分5敗 27得点(リーグ6位)20失点(リーグ2位)
主な得点者:パウロ・ジョズエ10、ロメル・モラレス5、ドミニク・ダ・シルヴァ3
クリーンシート:7(ケヴィン・メンドーザ7)
平均得点:1.23/試合 平均失点:0.91/試合
 今季1部に昇格したKLシティFCは、ペナンFCと同様に昨季2部プレミアリーグで指揮を取ったニザム・アズハ監督が1部で指揮を取るためのライセンスを保持していなかったことからケランタンFA(現ケランタンFC)やJDT、マレーシアU19代表などで監督を務めたボジャン・ホジャックを招聘しました。開幕前の目標として今季の1部残留を挙げていたホジャック監督でしたが、残留どころかホームではJDTやクダ・ダルル・アマンFCなどを相手に7勝4分0敗と無敗を誇り、6位でシーズンを終えています。またシーズン途中にはペラFCからJ・パルティバン、ケニー・パッラジのコンビを補強すると、これもはまって4勝4分1敗とJDT戦の1敗だけで後半戦を終えました。チームの好成績に貢献したケニー・パッラジは3年振りに代表にも招集されるなど、クラブにとっても選手にとっても想定以上の成績だったのではないでしょうか。
 マレーシアカップは2018年以来の出場となりますが(昨季は新型コロナの影響で途中中止となったマレーシアカップは対戦なし)、3年前はグループステージで敗退しており、今季の目標はまずノックアウトステージ出場となりそうです。