1月1日のニュース:フットサルリーグ開幕が延期、協会はケランタンFC監督らに罰金処分

 新年あけましておめでとうございます。マレーシアの元旦は日本とは違い、国民の祝日の一つでしかありません。どの会社も大晦日も普通に仕事、今年は1月2日がたまたま日曜日ですが、例年なら2日からも通常業務です。そんな季節感のないマレーシアからお届けするこのブログですが、本日をもって4年目に突入します。

フットサルリーグの開幕が延期

マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebookで、FAMが主催するマレーシアプレミアフットサルリーグMPFL2022年シーズンの第1節を1週間延期して1月14日から16日に開催することを発表しています。FAMはその理由として試合会場となるパナソニックスポーツコンプレックスがあるスランゴール州シャーアラムを含めた複数の州や地域で洪水の被害が出ていることを挙げています。

先月12月中旬にマレー半島を襲った豪雨は、最近よく聞く「観測史上最大の降雨量」だったということで、各地で洪水が発生したスランゴール州を中心におよそ7万人に被害が出たと報じられていいます。これにより1月7日に開幕予定だったMPFLは、この豪雨により複数の参加各チームのプレシーズンの予定も影響を受けたことが報じられていることから、1週間の延期が決定したと説明されています。

FAMはケランタンFC監督らに罰金処分

マレーシアサッカー協会FAMは12月31日に開催した懲罰委員会での審査内容を発表し、ケランタンFCのレザル・ザムベリ監督とJDTのサフィク・ラヒムに対する処分を発表しています。

懲罰委員会のバルジット・シン・シドウ委員長はレザル監督に対して最大で2ヶ月間のあらゆるサッカー関連活動の停止と罰金1万リンギ(およそ28万円)を、サフィク選手には3試合の出場停止をそれぞれ命じています。

レザル監督の処分は、9月30日のマレーシアカップグループステージ、ケランタンFC対サバFCの試合中の審判の判定に関し、審判を管理するFAMを抽象するような発言をメディアに対して行ったことに対するもので、バルジット委員長は12月30日から1ヶ月のサッカー関連活動停止期間中に問題が無ければ処分は終了するものの、問題があれば1月20日からさらに1ヶ月の追加停止処分を課すと話しています。また罰金処分については不服申し立てを行うことを認めるとしています。

一方のサフィク選手はは11月26日のマレーシアカップ準決勝のJDT対トレンガヌFC戦で、トレンガヌFCのファイサル・ハリム選手にみごとな頭突きを行ったことに対する処分です。なおサフィク選手はマレーシアカップ決勝で既に1試合の出場停止となっていることから、練習試合を除くMリーグ公式戦でさらに2試合の出場停止となること、さらに同様の懲罰対象行為が行われた場合にはより重い処分となることも併せて発表されています。


マレーシアサッカー2021年の10大ニュース

 今日は大晦日。ということで2021年のマレーシアサッカー界をボラセパマレーシアJP的視点で振り返ります。国内では、昨年同様、新型コロナに翻弄されたMリーグは日程が二転、三転しましたが、それでも2年ぶりに全試合が行われたシーズンになりましたが、その一方で複数のチームで給料未払い問題が明らかになりました。また国外ではU22代表がAFCU23アジアカップ本戦出場を決めた一方で、A代表はW杯予選、東南アジア選手権スズキカップといずれも思うような結果が残せなかった一年でした。

○KLシティFCが32年ぶりにマレーシアカップ制覇

 今季の国内カレンダー最後の大会となったマレーシアカップは今回が100周年記念大会でしたが、KLシティFCが戦前の下馬評を覆してJDTを2-0で破り、前身のクアラルンプールFA時代から数えると32年振りとなる優勝を飾りました。昨季はMリーグ2部プレミアリーグで2位となり、今季1部スーパーリーグに昇格したKLシティFCは、今季、リーグ戦、カップ戦ともホームのKLフットボールスタジアムでは無敗を誇り、来季は更なる活躍が期待されます。

○新型コロナの影響で3部リーグ以下やFAカップや各年代大会が中止

 Mリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグは全日程が開催されたものの、新型コロナの感染拡大を受け、日本の天皇杯にあたるFAカップが2年連続で中止となった他、Mリーグ3部に当たるセミプロリーグのM3リーグ以下の各リーグ戦、U21チームのリーグ戦であるプレジデントカップ、U19チームのリーグ戦ユースカップ、さらにはマレーシアプレミアフットサルリーグなどが中止となりました。

○複数のクラブで給料未払い問題発覚

 給料未払い問題はMリーグでは長年問題視されていましたが、新型コロナ禍ともあいまって各クラブとも経営が厳しくなった今季は、未払い給料を理由に開幕戦先発XIの内、最終的には何と9名が退団したペラFCの主力大量退団の他、クダ・ダルル・アマンFC、サバFC、サラワク・ユナイテッドFCなどでも同様の給料未払い問題が明らかになっています。これまではマレーシアの各州サッカー協会が運営していたMリーグクラブはAFCの指導により民営化が義務付けられましたが、州政府の予算を頼りに放漫経営されていたクラブは資金調達に失敗し、それによって選手や監督、コーチがとばっちりを受ける形になっています。

○JDTが前人未到のリーグ8連覇

 Mリーグ1部スーパーリーグではジョホール州皇太子がオーナーのJDT(ジョホール・ダルル・タジム)がリーグ8連覇を達成しています。22試合で16勝3分1敗、得点50失点9はいずれもリーグ1位で、2位のクダ・ダルル・アマンFCに勝点差14をつける圧勝でした。帰化選手を集め、他のクラブからも有力選手が集まる布陣はマレーシアA代表の選手でも控えに回ることがある選手層の厚さで国内では敵なしですが、アジアの壁は越えられず、AFCチャンピオンズリーグでは今季もグループステージ突破には至りませんでした。

○元日本代表本山雅志選手がMリーグでプレー

 隣国タイではかつては岩政大樹選手や茂庭照幸選手、ここ数年ではハーフナー・マイク選手や細貝萌選手など「元日本代表」の選手たちがプレーしていた時期がありましたが、ついにマレーシアにもその時が来ました。しかもこの国にやってきたのはあの本山雅志選手です。所属するケランタン・ユナイテッドFCはMリーグ2部プレミアリーグのチームですが、それでもその注目度は非常に高いものでした。
 ケランタン・ユナイテッドFCでは、深井脩平選手、Mリーグでは先輩に当たる谷川由来選手、さらに東山晃監督(現テクニカルディレクター)らとともに今季を戦った本山選手は、自身はケガなどもあり満足なシーズンとはならなかったかも知れませんが、それでもマレーシア人選手たちに対しては圧倒的な存在感は見せたMリーグ1年目でした。

○Mリーグのチケット販売が完全デジタル化

 無観客試合で開幕したMリーグがスタジアムでの観戦を許可したのは4月初旬でしたが、その翌月には再び無観客となり、それが10月下旬まで続きました。スタジアム観戦再開後は新型コロナ対策もありMリーグのチケットはスタジアムでの当日売りがなくなり、オンラインで購入し自身でプリントアウトする完全デジタル化に移行しました。チケット購入時には身分証明書番号、外国人であればパスポート番号の入力が必要になり、スタジアムでの入場の際もチケットとパスポートの提示を求められる徹底振りでした。まぁそこはマレーシアなんで、コロナが落ち着けば元に戻ってしまうかも知れません。

○外国籍選手ゼロのPJシティFCがスーパーリーグ7位

 今季のMリーグ1部スーパーリーグで唯一、登録選手全員がマレーシア人選手のみ、つまり外国籍選手ゼロだったPJシティFCは開幕前の大方の予想に反し、12チーム中7位と大健闘しました。チームからは10月の中東遠征でGKカラムラー・アル=ハフィズが初の代表招集となった他、スズキカップ2020に出場した代表にはこのカラムラー選手とMFコギレスワラン・ラジ、FWダレン・ロック(ただしケガで辞退)の3選手が招集されるなど、マレーシア人選手だけのクラブが外国籍選手を補強した他のMリーグクラブと対等に戦えることを証明しました。

○スーパーリーグ昇格初年度でペナンFCが3位に

昨季のMリーグ2部プレミアリーグで優勝し、KLシティFCとともに今季1部に昇格したペナンFC。昨季の優勝監督でもあるマンズール・アズウィラ監督が1部スーパーリーグで監督を務めるのに必要なAFCプロ指導者ライセンスを保持していなかったことから、マンズール関東はコーチとなり、チェコ出身のトマス・トゥルカ監督が監督に就任しました。するとチームはMリーグの台風の目となり、一時はAFCカップ出場権が与えられるリーグ2位も見えましたが、最後は力尽きて3位に終わりました。それでも昇格初年度の3位は立派ですが、リーグ戦後のマレーシアカップに入るとチームは勝ち星から見放され、グループステージで敗退するとトゥルカ監督退陣を求める一部サポーターも現れるなど、少なくともリーグ戦終了時は順風満帆に見えたペナンFCですが、来季に不安を残してシーズンを終えています。

○スズキカップ2020で代表はベスト4進出を逃す

 隔年で行われる東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップの2020年大会がシンガポールで集中開催され、マレーシア代表はグループステージで敗退しています。2020年に予定されていた大会が順延となったことからスズキカップ2020と銘打たれたこの大会に前回2018年大会の準優勝チームとして出場したマレーシア代表でしたが、ラオス、カンボジアに勝利したものの、前回大会の覇者ベトナム、そしてFIFAランキングではマレーシアより順位が低いインドネシアに完敗しています。
 本来は選手30名を登録できるところを24名しかしないなど不可解なことも多く、代表選手選考には「見えない手」の影響があったのではなどとも言われていますが、真相は藪の中です。いずれにしても準決勝に進んだタイ、シンガポール、ベトナム、インドネシアには明らかに見劣りするプレーにタン・チェンホー監督更迭論なども出ましたが、マレーシアサッカー協会FAMはこれを否定しました。

U23代表はAFC U23アジアカップ予選を突破

 愚兄賢弟と言えば言い過ぎ。A代表が思うような結果を出せなかった2021年ですが、U23代表は10月にモンゴルで開催されたAFC U23アジアカップ予選を突破し、来年2022年6月にウズベキスタンで開催される本戦出場を決めています。前回2020年大会予選では中国と同組になるも勝点で並びながら得失差で涙を飲んだU22代表でしたが、今回はタイとの引き分けを含む3試合全てを完封して予選J組を首位で突破しています。このU22代表は2月には東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権、5月には東南アジア競技大会通称シーゲームズも控えており、サポーターの信頼を失い気味の兄の分まで頑張って欲しいです。

12月30日のニュース(2):FAM-MSNプロジェクトはハサン・サザリ新監督を発表、アセアンの選手はMリーグに興味なし?

FAM-MSNプロジェクトはハサン・サザリ新監督を発表

今季Mリーグ2部プレミアリーグに参戦し、11チーム中11位の再開となったFAM-MSNプロジェクトは、来季もプレミアリーグ参戦が決まっていますが、今季を指揮を取ったユスリ・チェ・ラー監督は任期1年を残して既に退任していますが、その後任にハサン・サザリ氏が就任したことがマレーシアサッカー協会FAMの公式サイトで発表されています。

FAM-MSNプロジェクトは、マレーシアサッカー協会FAMと青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会MSNが共同で運営する国家サッカー選手養成プログラムNFDPとその中核をなすエリートアカデミーのモクタル・ダハリアカデミーAMDに所属するする18歳から19歳の選手で構成されているチームで、今季初参戦となったプレミアリーグでは20試合で1勝3分16敗、得点12失点56という成績で10位とは勝点差11をつけられて最下位でした。

就任が発表されたハサン・サザリ新監督は、2010年代前半にハリマウ・ムダC(ヤングタイガーズC)と呼ばれていたU19代表監督の経験に加え、A代表やU23代表のアシスタントコーチやFAM内でコーチングコースの指導教官なども歴任しています。11名の候補者の中から選ばれたハサン新監督は今季から残留するコーチ陣とともに2022年1月1日より指導を開始するということです。

アセアンの選手はMリーグに興味なし?

東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020でマレーシア代表はグループステージで敗退しましたが、マレーシアの英字紙ニューストレイトタイムズはこの結果によって、マレーシアの国内リーグMリーグでプレーするアセアン出身選手が激減する可能性を指摘しています。

サッカー選手の代理人に話を聞いているこの記事では、今回のスズキカップ2020での代表チームの早期敗退により、Mリーグの「質」に疑問が持たれ、その結果としてMリーグクラブがアセアン出身の選手を獲得することが難しくなるという声が紹介されています。さらにその結果としてアセアンのトップレベルの選手はタイリーグに活躍の場を求めるようになると指摘しています。

Mリーグクラブに所属しているアセアン出身選手にはKLシティFCのケヴィン・メンドーザ(フィリピン)、スランゴールFCのサフアン・バハルディン(シンガポール)、サバFCのサディル・ラムダニ(インドネシア)らがいますが、今後はMリーグが各クラブに認めているアセアン出身選手枠を使って有力選手を獲得することは難しくなるだろうと話す代理人もいます。またMリーグでプレーするくらいならむしろタイの2部リーグでのプレーを選ぶ選手や、レベルの高さからベトナムリーグを検討する選手も増えていると話すこの代理人は、今後はMリーグはスズキカップで露呈したマレーシア代表のレベルの低さから、Mリーグがアセアン出身の選手にとって「最後の選択肢」となるだろうと述べています。

*****
東南アジアのEPL(英国プレミアリーグ)となるべく進化し続けるタイリーグに比べれば、現在のMリーグが見劣りするのは紛れもない事実です。古くはキャティサック・セーナームアン(タイ)、バンバン・パムンカス(インドネシア)などアセアン各国の主力が集まっていたMリーグも今は昔。噂レベルですが、スズキカップ2020にも出場してたイエスペル・ニホルム(フィリピン)をMリーグクラブも獲得に動いていたようですが、結局タイリーグ入りしたようですし、タイリーグでプレーする選手たちもそこから日本や韓国、さらには欧州を目指す選手もいる中、Mリーグで満足する選手で溢れるマレーシア国内リーグはキャリアップの役には立たなそうです。

12月30日のニュース(1):スズキカップ2020-決勝第1戦はタイが圧勝

スズキカップ2020決勝第1戦

2021年12月29日@シンガポール国立競技場(シンガポール)
インドネシア 0-4 タイ
得点者:タイ-チャナティップ・ソングラシン2(2分、52分)、スパチョク・サラチャット(67分)、ボディン・ファラ(83分)

スズキカップ2020の決勝インドネシア対タイの第1戦が行われ、タイがチャナティップ・ソンクラシンの2ゴールなどで4-0と大勝し、2022年1月1日の決勝第2戦に大きなアドバンテージを得て、2016年大会以来の優勝へ大きく前進しました。

試合開始からフィリップ・ローラー、トリスタン・ドーの両SBが高い位置でプレスをかけるタイは、開始2分でそのローラーがインドネシアDFに囲まれながらも、マイナスのパスをフリーのチャナティップ・ソングラシンへ。これをチャナティップがゴール右上に決めてタイが先制します。

37分にエリアス・ドラーが負傷退場すると、フォーメーションを変えたタイに対してインドネシアもチャンスを作るようになり、40分にはアルフェアンドラ・デワンガがタイGKシワラック・テースーンヌーンと1対1の決定機を得ますが、放ったシュートはゴールポストの遥か上に外れます。一方タイも前半ロスタイムにはボディン・ファラとやはり1対1になったインドネシアGKナデオ・アルガウィナタがパンチングでシュートを防ぎ、前半はタイが1点をリードして終了しました。

インドネシアのシン・テヨン監督は後半開始から長身のエルカン・バゴットに加えてエヴァン・ディマスとカデック・アグンを早々と投入し、セットプレーに正気を見出そうとしますが、逆に52分にはカウンターから前掛かり気味になっていたインドネシアDF陣をかわしてスパチョク・サラチャットがゴール前に持ち込むと、そこから走り込んできたチャナティップ選手へパス。これを決めたチャナティップ選手がこの試合2点目を挙げて、タイが2-0とリードを広げます。

インドネシアは61分にはイルファン・ジャヤがGKと1対1になりますが、ここでもタイGKシワラック・テースーンヌーンがシュートをブロックし、インドネシアはゴールを奪えません。

67分には再び右サイドのフィリップ・ローラーがクロス。これをポックラウ・アナンがスルーし、ペナルティエリアの外からスパチョク・サラチャットゴール左隅に決め、これでタイが3-0、さらに83分にはインドネシアのクリアミスを奪ったボディン・ファラのシュートが決まり、タイが4-0として勝負あり。最後は第3GKのカウィン・タンマサッチャーナンを投入する余裕まで見せたタイが、シュート数19、内オンターゲット9、一方のインドネシアはシュート数4、オンターゲット1と、最後はインドネシアをスコア以上に圧倒しました。決勝戦は2試合制で行われますが、第2戦の意味すら無くなりそうなタイの圧勝でした。

(映像はスズキカップ2020公式YouTubeチャンネルより)

スズキカップ2020日程および結果

*既に終了している試合の詳細については、試合結果をクリックするとスズキカップ2020公式サイト(英語)へ飛ぶことができます。

<グループステージA組>

2021年12月5日(日)
東ティモール 2-0 タイ
シンガポール 3-0 ミャンマー

2021年12月8日(水)
ミャンマー 2-0 東ティモール
フィリピン 1-2 シンガポール

2021年12月11日(土)
東ティモール 0-7 フィリピン
タイ 4-0 ミャンマー

2021年12月14日(火)
フィリピン 1-2 タイ
シンガポール 2-0 東ティモール

2021年12月18日(土)
タイ 2-0 シンガポール
ミャンマー 2-3 フィリピン

<グループステージB組>

2021年12月6日(月)
カンボジア 1-3 マレーシア
ラオス 0-2 ベトナム

2021年12月8日(水)
マレーシア 4-0 ラオス
インドネシア 4-2 カンボジア

2021年12月12日(日)
ラオス 1-5 インドネシア
ベトナム 3-0- マレーシア

2021年12月15日(水)
カンボジア 3-0 ラオス
インドネシア 0-0 ベトナム

2021年12月19日(日)
ベトナム 4-0 カンボジア
マレーシア 1-4 インドネシア

グループステージA組順位

順位チーム得失差勝点
1タイ4400912
2シンガポール430149
3フィリピン420266
4ミャンマー4103-63
5東ティモール4004-130

グループステージB組最終順位
*インドネシアとベトナムは勝点と得失点差で並んだものの、インドネシアの総得点13に対してベトナムは9のため、インドネシアがB組の1位に決定

順位チーム得失差勝点
*1インドネシア4310910
2ベトナム4310910
3マレーシア420206
4カンボジア4103-53
5ラオス4004-130

<準決勝第1回戦>

2021年12月22日(水)
シンガポール 1-1 インドネシア

2021年12月23日(木)
タイ 2-0 ベトナム

<準決勝第2回戦>

2021年12月25日(土)
インドネシア4 2- シンガポール

2021年12月26日(日)
ベトナム 0-0 タイ

<決勝第1回戦>

2021年12月29日(木)
インドネシア – タイ

<決勝第2回戦>

2022年1月1日(土)
タイ – インドネシア(20時30分@シンガポール国立競技場)

12月29日のニュース:FAMはマロニーU22代表監督との契約を更新、AFFU23選手権の組み合わせ発表-マレーシアはインドネシアと同組に、女子代表GKはクリーンシートでインドリーグデビュー

FAMはマロニーU23代表監督との契約を更新

マレーシアサッカー協会FAMは、AFCU23アジアカップ予選を突破し、来年の本戦出場を決めたマレーシアU22代表のブラッド・マロニー監督との契約を更新したとスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。なお今回の契約期間は2年間ということです。

スタジアムアストロの取材に対しFAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は、オーストラリア出身のマロニー監督の業績を評価した結果、契約延長を決定したと述べています。「FAMの契約延長オファーをマロニー監督が受け入れたことで、マロニー監督はU22代表監督して指導にあたる。来年2022年は5月に東南アジア競技大会(通称シーゲームズ)がベトナムで、6月にはAFCU23アジアカップ2022年大会がウズベキスタンでそれぞれ開催されるが、シーゲームズでは金メダル獲得を、またU23アジアカップでも好成績が期待できるようなチームを作り上げてくれた。」と話しています。

AFC U23アジアカップ2022出場を決めたU22代表は予選でタイと引き分けてグループ首位で予選を突破するなど、東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020ではグループスタージで敗退したA代表とは対照的な2021年となりました。スズキカップ2020出場のA代表には、アリフ・アイマン(JDT)、クエンティン・チェン、ムカイリ・アジマル(いずれもスランゴールFC)、ルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)らU22代表組も含まれていますが、AFC U23アジアカップ本戦に出場するU22代表と、同じ6月に予定されているAFCアジアカップ2023大会予選に出場するA代表との間で選手の「奪い合い」が起こる可能性もあります。

AFFU23選手権の組み合わせ発表-マレーシアはインドネシアと同組に

来年2022年2月に開催される東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権の組み合わせが発表になり、マレーシアはA代表がスズキカップで惨敗したインドネシアと同組になっています。上の記事でも取り上げたマロニー監督にとっては契約更新後の初の公式戦となります。

2月14日から26日にかけてカンボジアのプノンペンで開催されるこの大会にはAFF加盟11カ国が出場し、FAMのサイフディン事務局長とU22代表のマロニー監督が出席して行われたシンガポールでの組み合わせ中の結果、マレーシアはインドネシア、ミャンマー、ラオスと同じB組となり、開催国のカンボジア、フィリピン、東ティモール、ブルネイが入るA組、タイ、ベトナム、シンガポールのスズキカップ4強中3チームが集まったC組がそれぞれグループステージを戦い、各組の1位と2位チームのうち最も成績の良いチームが準決勝へ進みます。

スズキカップの3強が集まり文字通り「死の組」となったC組に注目が集まりそうですが、マレーシアにとってもスズキカップでインドネシアに敗れたA代表の「仇討ち」となります。ただしインドネシアA代表のシン・テヨン監督はU22代表も兼ねており、マレーシア同様、A代表の選手数名かU22代表に加わるとされており、仇討ちどころか返り討ちにならないように気をつけてもらいたいです。

女子代表GKはクリーンシートでインドリーグデビュー

インドのアマチュアクラブで挑戦中のマレーシア女子代表GKヌルル・アズリン・マズランは、加入したミサカ・ユナイテッドFCの試合に初先発し、クリーンシートデビュー飾っています。またたヌルル・アズリン選手が所属するミサカ・ユナイテッドFCは4ゴールを挙げてバンガロールブレイブズを破り、ヌルル・アズリン選手のデビューに花を添えています。

インドについてこの日で6日目であると話した21歳のヌルル・アズリン選手は、マレーシアの通信社ブルナマの取材に対して、次戦となるキックスタートFC戦でも先発したいと述べています。ヌルル・アズリン選手は来年2022年1月31日までこのミサカ・ユナイテッドFCと契約しています。

2015年と2018年に国内最優秀選手に選ばれているヌルル・アズリン選手はマレーシア国内でのプレートの違いを問われると、練習内容自体は大きく違いはないと話す一方で、時には14度まで下がる寒さには閉口していると述べています。


12月28日のニュース:FAMはスズキカップ早期敗退によるタン代表監督解任説を否定、代表FWシャフィクが古巣のクダ🔰へ期限付き移籍、FIFAによる資格停止処分を受けたプルリス州サッカー協会が活動再開

FAMはスズキカップ早期敗退によるタン代表監督解任説を否定

 マレーシアサッカー協会FAMは東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020でグループステージ敗退となったマレーシア代表のタン・チェンホー監督を解任する予定はないようです。
 前回2018年大会では準優勝したマレーシア代表ですが、現在シンガポールで開催中の2020年大会ではグループステージで2勝2敗でインドネシア、ベトナムに次ぐグループ3位となり準決勝進出を逃しており、前回大会に引き続きマレーシア代表の指揮を取ったタン監督の責任を指摘する声も出ており、FAMは大会敗退後、公式サイトで早期敗退の責任はタン監督ではなくFAMにあると表明するほどでした。それでもタン監督解任論は収まらず、このブログでも取り上げたようにKLシティFCのボジャン・ホダック監督の名前などもその後任として上がっています。
 そんな中、FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は英字紙ニューストレイトタイムズの取材に対してタン監督の解任についてはFAM内で議論すらされていないと述べています。
 「あらゆる対外試合の後で代表チームのパフォーマンスに対する評価を行うことは、代表チーム運営委員会の標準作業手順であり、代表監督と代表チームマネージャからの報告を参考にしながら、代表チーム運営委員会の委員長でFAMのハミディン・アミン会長のもと話し合いを行い、その結果をFAM理事会で発表する手順は従来通りである。スズキカップで起こった問題点などを洗い出し、その反省点を6月のAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選に生かしたい。」と述べたサイフディン事務局長は、2022年末までの契約となっているタン監督を契約途中で解任することは考えていない話しています。
 サイフディン事務局長はこの時期に新監督を採用しても来年6月に迫ったアジアカップ予選までにチームをゼロから作る十分な時間がないこと、さらに新監督が必ずしも望むような結果をもたらすとは限らないことなどを挙げて、今は監督交代について議論する時期ではないとも述べ、タン監督の元でアジアカップ予選を戦うための環境を整えることが優先であるとしています。

🔰代表FWシャフィクが古巣のクダへ期限付き移籍

 Mリーグ1部スーパーリーグで2季連続で2位となったクダ・ダルル・アマンFCは、スズキカップ2020にも出場したマレーシア代表FWのシャフィク・アフマドがJDTから1年間の期限付きで移籍することをクラブ公式Facebookで発表しています。
 ペナン州出身で26歳のシャフィク選手ですが、2013年の高校卒業後に18歳でクダFA(現クダ・ダルル・アマンFC)のU21チームに入るとそこで頭角を表し、20歳のときにトップチームデビューを果たしています。2018年にJDTへ移籍するとチームのタイトル獲得にも貢献した他、U23代表、そしてA代表でもプレーするようになり、タン・チェンホー監督の元では主力選手となり、新型コロナ禍前に行われた2019年のW杯予選ではアラブ首長国連邦戦など2試合でゴールを決めるなど活躍していました。
 5季ぶりのクダ復帰となるシャフィク選手ですが、今季は選手層が厚いJDTではほとんど出場機会がなく、試合出場時間の不足から代表戦でもかつてほどの輝きを見せておらず、出場機会を求めて今回の移籍になりました。
 クダ・ダルル・アマンFCにとっても今季のチーム得点王FWクパー・シャーマンと同2位のチェチェ・キプレが揃って同じスーパーリーグへ移籍したことでストライカーのポジションが空席なため、この移籍は文字通り両者がウィンウィンとなる移籍となりました。
*****
 ちなみにこの記事の見出しに使われているのはご存知の初心者マーク(若葉マーク)です。マレーシアではこのようなマークは使わないのですが、クダ・ダルル・アマンFCのチームカラーが緑色と黄色(チームの相性もマレーシア語で緑色と黄色を表すHijau Kuningです)なことから、なぜかこのアイコンがクラブ公式サイトで使われています。

FIFAによる資格停止処分を受けたプルリス州サッカー協会が活動再開

 今季2021年シーズンのMリーグは1部スーパーリーグに12チーム、2部プレミアリーグには11チームが所属していましたが、この中にはマレー半島北端にあるプルリス州を本拠地とするクラブが一つもありません。マレーシアには13の州がありますが、Mリーグ1部と2部にクラブがないのはプルリス州だけです。
 プルリス州のサッカー活動の中心となるプルリス州サッカー協会は、かつてプルリスFA(名前がややこしいですがこちらはクラブの名称です)というクラブを運営していました。プルリスFAは2005年にはスーパーリーグで優勝し、2004年と2006年にはマレーシアカップも制覇したクラブでしたが、2010年に入ると2部プレミアリーグと当時の3部リーグに当たるFAMリーグの間で昇格と降格を繰り返すクラブになっていました。
 そんな中、2018年にプルリス州FAの会長に就任したアフマド・アミザル・シャイフィット氏は、高額の給料で元代表選手ら国内の有力選手、さらにはシンガポールや日本出身の選手を文字通りかき集めてプルリスFAの強化を図りましたが、2019年シーズン開幕前には未払い給料問題が発覚し、その後は給料を支払う財源がなく、未払い給料返済の目処が全く立たなかったことから、プルリスFAを運営していたプルリス州サッカー協会はFIFAにより2年間の活動停止処分を受けました。FAMもプルリスFAをMリーグから除名し、プルリス州サッカー協会のアフマド・アミザルプルリス会長には国内のあらゆるサッカー活動に関わる資格を生涯停止する処分を言い渡しました。
 そんな「黒歴史」を持つプルリス州サッカー協会ですが、現在の会長を務めるザムリ・イブラヒム会長は、プルリス・ユナイテッドFCが来季2年ぶりに開催されるMリーグ3部に当たるM3リーグへの参加を認められたと、マレーシアの通信社ブルナマの取材に応えています。
 M3リーグ以下を運営するアマチュアフットボールリーグAFLから2022年シーズンのリーグ参加を認められたと話すアフマド会長は、マレーシアサッカー協会FAMが運営するU21リーグのプレジデントカップ、U19のユースカップへの参加も同時に認められたことも明らかにしています。
 アフマド会長はプルリス・ユナイテッドFCがM3リーグへの参加がプルリス州のサッカー復興に役立つと信じていると話し、プルリス州スポーツ評議会と協力して州内リーグを来年2021年から再開し、プレジデントカップとユースカップチームでプレーする選手を21歳以下の選手を選抜したいとも述べています。


12月27日のニュース(2):スズキカップ2020-タイがベトナムを完封し2大会ぶりに決勝進出

スズキカップ2020準決勝第2戦

2021年12月26日@シンガポール国立競技場(シンガポール)
タイ 0-0 ベトナム(通算スコア 2-0)
得点者:なし

スズキカップ2020の準決勝タイ対ベトナムの第2戦が行われ、結果は0-0のスコアレスドローとなり、第1戦に2-0と勝利していたタイが通算スコアを2-0として2大会ぶりの決勝進出を決めています。昨日の準決勝でシンガポールを破り既に決勝進出を決めているインドネシアとタイの決勝戦は奇しくも2017年大会の決勝戦と同じカードとなりました。

第1戦で0-2と敗れているベトナムはゴールを決めない限り決勝進出の可能性がないことから、試合開始と同時に攻撃モードでタイゴールに迫りますが、タイもこのリードを守るための引き気味の布陣ではなく最終ラインを高く保ってベトナムに対抗します。

しかし33分にはこの最終ラインを抜けたベトナム選手と1対1となったタイGKチャッチャイ・ブドプロムがこの選手と交錯し負傷退場となるアクシデントが起こりますが、交代出場のシワラック・テースーンヌーンもベトナムの猛攻に対して危なげないプレーでゴールを死守、チームもベトナムを完封しました。

タイが安定した強さを見せて、ここ数年間東南アジアで1強だったベトナムを破り、盟主交代が見えた試合でした。しかし決勝の相手インドネシアはシンガポールと延長戦を戦った疲労も残っているとは言え、悲願のスズキカップ初優勝、そして2017年大会決勝で敗れた雪辱を果たすために全力で向かってくるでしょう。来年元旦の決勝第2戦までまだまだ熱い試合が続きそうです。

(映像はスズキカップ2020公式YouTubeチャンネルより)

スズキカップ2020日程および結果

*既に終了している試合の詳細については、試合結果をクリックするとスズキカップ2020公式サイト(英語)へ飛ぶことができます。

<グループステージA組>

2021年12月5日(日)
東ティモール 2-0 タイ
シンガポール 3-0 ミャンマー

2021年12月8日(水)
ミャンマー 2-0 東ティモール
フィリピン 1-2 シンガポール

2021年12月11日(土)
東ティモール 0-7 フィリピン
タイ 4-0 ミャンマー

2021年12月14日(火)
フィリピン 1-2 タイ
シンガポール 2-0 東ティモール

2021年12月18日(土)
タイ 2-0 シンガポール
ミャンマー 2-3 フィリピン

<グループステージB組>

2021年12月6日((月))
カンボジア 1-3 マレーシア
ラオス 0-2 ベトナム

2021年12月8日(水)
マレーシア 4-0 ラオス
インドネシア 4-2 カンボジア

2021年12月12日(日)
ラオス 1-5 インドネシア
ベトナム 3-0- マレーシア

2021年12月15日(水)
カンボジア 3-0 ラオス
インドネシア 0-0 ベトナム

2021年12月19日(日)
ベトナム 4-0 カンボジア
マレーシア 1-4 インドネシア

グループステージA組順位

順位チーム得失差勝点
1タイ4400912
2シンガポール430149
3フィリピン420266
4ミャンマー4103-63
5東ティモール4004-130

グループステージB組最終順位
*インドネシアとベトナムは勝点と得失点差で並んだものの、インドネシアの総得点13に対してベトナムは9のため、インドネシアがB組の1位に決定

順位チーム得失差勝点
*1インドネシア4310910
2ベトナム4310910
3マレーシア420206
4カンボジア4103-53
5ラオス4004-130

<準決勝第1回戦>

2021年12月22日(水)
シンガポール 1-1 インドネシア

2021年12月23日(木)
タイ 2-0 ベトナム

<準決勝第2回戦>

2021年12月25日(土)
インドネシア4 2- シンガポール

2021年12月26日(日)
ベトナム 0-0 タイ

<決勝第1回戦>

2021年12月29日(木)
インドネシア – タイ(20時30分@シンガポール国立競技場)

<決勝第2回戦>

2022年1月1日(土)
タイ – インドネシア(20時30分@シンガポール国立競技場)

12月27日のニュース:マレーシアの最新FIFAランキングは154位と変わらず、女子代表GKがインドのアマチュアリーグで「武者修行」、国外からの代表監督招聘に元代表監督がクギ、サラワク・ユナイテッドFCは未払い給料を完済

 スズキカップ2020はタイがベトナムを2試合連続完封して決勝進出を決め、12月29日と来年2022年元旦の決勝(2試合制)でインドネシアと対戦します。地力に勝るタイと勢いのインドネシアの対戦は今年の東南アジアサッカーのフィナレーとして面白い試合になりそうで今から楽しみです。

マレーシアの最新FIFAランキングは154位と変わらず

 最新のFIFAランキングが発表されマレーシア代表は男子が154位、女子が88位となっています。男子は前回発表となった11月から変わっていませんが、女子は前回8月の発表の92位から順位を4位上げています。
 昨年2020年最後のランキング発表では男子が153位、女子が83位だったことから、2021年通年では男子は1位、女子は5位とそれぞれランキングを下げたことになります。
 なお次回のFIFAランキングは来年2022年2月10日に発表される予定ですが、男子はグループステージで敗退したスズキカップ2020で166位のインドネシアに敗れており、次回発表ではランキングが下がる可能性があります。。

女子代表GKがインドのアマチュアリーグで「武者修行」

 今年9月にパレスチナで行われたAFC女子アジアカップにも出場したマレーシア女子代表のGKヌルル・アズリン・マズランがインドのアマチュアリーグに参戦するとマレーシア語紙ウトゥサンマレーシアが報じています。
 21歳のヌルル・アズリン選手は12月22日にマレーシアを出発し、インド南部のバンガロールを拠点とするアマチュアクラブのミサカ・ユナイテッドFCに合流し、既に練習に参加しているということで、気温18度とマレーシアでは経験できないような寒さの中で練習をこなしているようです。
 ヌルル・アズリン選手が出場するアマチュアリーグのカルナタカ女子リーグは来年2月までおよそ2ヶ月間続くということですが、その際の宿泊費や食費さらには移動の費用もクラブが負担するということも報じられています。
 AFC女子アジアカップ予選ではパレスチナに2-0で勝利したマレーシアですが、同じH組のタイには0-4で敗れて来年2022年にインドで開催される本戦出場を逃しています。

国外からの代表監督招聘に元代表監督がクギ

 スズキカップ2020ではグループステージで敗退したマレーシア代表ですが、前回2018年大会準優勝からのグループステージ敗退となったことで2022年まで契約が残るタン・チェンホー監督の更迭論なども浮上し、さらにその後任候補としてマレーシアU16代表元監督で、今年のマレーシアカップでKLシティFCを32年ぶりに優勝させたボジャン・ホダック監督の名前も上がっています。また、ホダック監督自身も自身は十分、代表監督の候補になるうるとして、成績に話があれば検討すると発言するなど賑やかになっています。
 そんな中、2007年から2009年まで代表監督を務めたB・サティアナタン氏は、来年6月に予定されているAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選を控えた現時点の監督交代は大きな「賭け」であり、決定に際してマレーシアサッカー協会FAMは様々な角度から検討するべきであるとマレーシアの通信社ブルナマの取材に答えています。
 現在は今季Mリーグ2部で2位となり来季は1部に昇格するサラワク・ユナイテッドFCのテクニカルディレクターを務めるサティアナタン氏は、特に外国籍の監督を採用する場合の給与を例に挙げています。
 「ベトナム代表のパク・ハンソ監督は手取りで月給5万5000米ドル(およそ630万円)と聞いているが、それはパク監督の月給であり、他のコーチの月給はこれとは別である。もしFAMが同様に有能な外国籍の代表監督を採用するのであれば、FAMだけでこの給料を支払うことは容易ではなく、スポンサーを探す必要があるだろう。しかし果たしてそんなスポンサーは見つかるだろうか。」と述べたサティアナタン氏は、今回のスズキカップ2020の準決勝に進出した4チームの内、ベトナムはパク監督、インドネシアはシン・テヨン監督、そしてシンガポールは吉田達磨監督と韓国と日本から指導者を招いていることを指摘し、アジア出身の監督も含めて外国籍監督の招聘そのものには反対ではないとしながらも、ベトナムの躍進はパク監督が2017年から長期にわたって指導を続けた結果だとして、外国籍監督を採用する場合でもこのベトナム同様に長期的なプランを検討するべきであるとも述べています。
 「外国籍監督を採用する場合でも、FAMは短期の成功を期待するのではなく、選手やコーチの選択、さらにチームのプレースタイルなども全て監督に一任した上で、一定の期間は任せる覚悟が必要である。」とも述べて、そのためにもキュ葉面などを含めた条件を慎重に検討することが大事だとしています。

サラワク・ユナイテッドFCは未払い給料を完済

今季Mリーグ2部プレミアリーグで2位となり、来季は1部スーパーリーグへ昇格するサラワク・ユナイテッドFCはおよそ200万リンギ(およそ5450万円)に及ぶ未払い給料を完済したと、マレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。
 サラワク・ユナイテッドFCの共同オーナーでサラワク州サッカー協会のポサ・マジャイス会長は過去3ヶ月分の未払い給料は既に完済されたことを明らかにしています。
 未払い給料が完済されたことで、サラワク・ユナイテッドFCは1部昇格に備えてチーム編成に取り掛かりたいと話すポサ会長は、未払い給料は様々な要因による単なる遅配であり、支払うつもりがないということではなかったとこれまでの主張を繰り返し、さらには今回の未払い給料については、一部の選手が問題を大ごとにして、チームの評判を落とそうとしていたと責任転嫁とも言える発言もこれまで通り繰り返しています。
 また来季に向けては5名の主力選手との契約を解除し、このチームで来季もプレーしたいという選手だけが残ったと述べたポサ会長は、給料未払い問題が解決したことで、直ちに来期へ向けてのチーム編成に取り掛かりたいと話しています。
*****
 給料未払い問題が発覚したことで、来季2022年のクラブライセンスが条件付きで発給されていたサラワク・ユナイテッドFCは、この問題が長期化すれば、1部昇格取り消しの可能性も取り沙汰されていましたが、期限とされていた12月31日までに全ての選手への未払い給料支払いが終わったようです。ただし、Mリーグの選手とクラブの契約は11月末までが一般的とされており、契約期間を終えて未払い給料があった事態に対してFAMあるいはMリーグを運営するMFLが何の処分も科さないとすれば、未払い給料問題を容認したことにもなり、今後も結果的に払えば「未払い」ではなく「遅配」という説明がまかり通ることになりますが、毎度毎度の通り今回もマレーシア的決着で誰も処分されず、うやむやになるのだろうなぁ。



12月26日のニュース:スズキカップ2020-インドネシアがシンガポールとの死闘を制して2大会ぶりの決勝進出

 インドネシアとシンガポールの対戦は両チームのプライドが真正面からぶつかり合う「死闘」と表現したくなるほど白熱した試合は、微妙な判定は複数あったものの、個人的には今大会ここまでのベストマッチでした。両チームが見せた勝利への執念は、グループステージ敗退のマレーシアには見られなかったものでした。いずれもマレー系選手が代表チームの主力となっているインドネシア、シンガポール、マレーシアですが、なんでこんなに差がついちゃったんだろう。

スズキカップ2020準決勝第2戦
2021年12月25日@シンガポール国立競技場(シンガポール)
インドネシア 4-2 シンガポール(フルタイム2-2、2試合通算スコア 4-3)
得点者:インドネシア-エズラ・ワリアン(11分)、プラタマ・アルハン(87分)、シャワル・アヌワル(91分OG)、エギ・マウラナ(107分)、シンガポール-ソン・イニョン(49分)、シャーダン・スライマン(74分)

 スズキカップ2020の準決勝インドネシア対シンガポールの第2戦が行われ、インドネシアが延長の末4-2でシンガポールに勝利し、通算スコアを5-3としたインドネシアが2大会ぶりの決勝進出を決めています。
 12月22日の準決勝第1戦を1-1としていた両チームは、試合開始から果敢にゴールを狙い、11分にはインドネシアのウィタン・スラエマンがゴール前に持ち込み、シンガポールのGKハサン・サニをかわしてゴール前に出したクロスに合わせたエズラ・ワリアンがシュートを決めインドネシアが先制します。
 このままハーフタイムかと思われた前半終了直前、MリーグのスランゴールFCでプレーするサフアン・バハルディンがゴール前でインドネシア選手と小競り合いとなり、カシム・マタル・アル=ハトミ主審(オマーン)はサフアン選手にこの試合2枚のイエローカードを出し、サフアン選手は退場、シンガポールは10名となってしまいますが、残りわずかとなった前半のロスタイムには右サイドからのシャーダン・スライマンが蹴ったフリーキックのこぼれ球を今年8月にシンガポールに帰化した韓国出身のソン・イニョンが押し込んで1人少ないシンガポールが前半で同点追いつき、試合は1-1で後半に入ります。
 10名のシンガポールはスーパーセーブを連発するハサン・サニと最終ラインをコントロールする元JDTのハリス・ハルンを中心にインドネシアの攻撃を防ぐだけでなく、インドネシアゴールにも迫りますが、そんな中、67分にはペナルティエリアの外でインドネシアのイルファン・ジャヤを倒したイルファン・ファンディが痛恨の1発レッドで退場となり、シンガポールは9名となってしまいます。
 シンガポールの吉田達磨監督は同点ゴールを決めているソン・イニョンに代えてディフェンダーのアミルル・アイディルを投入するなど守備的な布陣を敷く中、インドネシアのペナルティエリアのすぐ外でファリス・ラムリが倒されて得たフリーキックをシャーダン・スライマンがゴールポスト隅に決めて9名のシンガポールが74分にリードを奪います。
 しかし87分にハサン・サニがウィタン・スラエマンのシュートを弾いたところにプラタマ・アルハンが詰めて2-2の同点に追いつきます。このまま延長かと思われた後半ロスタイムにインドネシアのペナルティエリア内でシャワル・アヌアルが倒されてシンガポールはPKを得ます。これを決めれば決勝進出となるところでしたがファリス・ラムリのPKをインドネシアGKナデオ・アルガウィナタが止めてインドネシアは九死に一生を得ます。そして2-2のまま試合は延長戦に入り、延長戦開始直後にはインドネシアのエギ・マウラナのシュートをシンガポールGKハサン・サニが弾いたものの、それをシャワル・アヌアルが自分の足に当ててオウンゴールとしてしまい、数的有利ながら苦しんでいたインドネシアがついに3-2とリードします。
 さらに延長前半の終了間際にもエギ・マウラナがコーナーキックからのこぼれ球を押し込んで4-2と点差を広げる中。延長後半119分にはペナルティエリアを飛び出したGKハサン・サニがイルファン・ジャヤに危険なタックルで1発レッドで最後は8名となったシンガポールはここで力尽き、インドネシアが準優勝に終わった2016年大会以来の決勝進出を決め、悲願のスズキカップ初優勝に一歩近づきました。

(映像はスズキカップ2020公式YouTubeチャンネルより)

スズキカップ2020日程および結果

*既に終了している試合の詳細については、試合結果をクリックするとスズキカップ2020公式サイト(英語)へ飛ぶことができます。

<グループステージA組>

2021年12月5日(日)
東ティモール 2-0 タイ
シンガポール 3-0 ミャンマー

2021年12月8日(水)
ミャンマー 2-0 東ティモール
フィリピン 1-2 シンガポール

2021年12月11日(土)
東ティモール 0-7 フィリピン
タイ 4-0 ミャンマー

2021年12月14日(火)
フィリピン 1-2 タイ
シンガポール 2-0 東ティモール

2021年12月18日(土)
タイ 2-0 シンガポール
ミャンマー 2-3 フィリピン

<グループステージB組>

2021年12月6日((月))
カンボジア 1-3 マレーシア
ラオス 0-2 ベトナム

2021年12月8日(水)
マレーシア 4-0 ラオス
インドネシア 4-2 カンボジア

2021年12月12日(日)
ラオス 1-5 インドネシア
ベトナム 3-0- マレーシア

2021年12月15日(水)
カンボジア 3-0 ラオス
インドネシア 0-0 ベトナム

2021年12月19日(日)
ベトナム 4-0 カンボジア
マレーシア 1-4 インドネシア

グループステージA組順位

順位チーム得失差勝点
1タイ4400912
2シンガポール430149
3フィリピン420266
4ミャンマー4103-63
5東ティモール4004-130

グループステージB組最終順位
*インドネシアとベトナムは勝点と得失点差で並んだものの、インドネシアの総得点13に対してベトナムは9のため、インドネシアがB組の1位に決定

順位チーム得失差勝点
*1インドネシア4310910
2ベトナム4310910
3マレーシア420206
4カンボジア4103-53
5ラオス4004-130

<準決勝第1回戦>

2021年12月22日(水)
シンガポール 1-1 インドネシア

2021年12月23日(木)
タイ 2-0 ベトナム

<準決勝第2回戦>

2021年12月25日(土)
インドネシア4 2- シンガポール

2021年12月26日(日)
ベトナム – タイ(20時30分@シンガポール国立競技場)

<決勝第1回戦>

2021年12月29日(木)
インドネシア – ベトナム/タイ(20時30分@シンガポール国立競技場)

<決勝第2回戦>

2022年1月1日(土)
ベトナム/タイ – インドネシア(20時30分@シンガポール国立競技場)

12月25日のニュース:スズキカップ早期敗退の原因と指摘された国内日程にMFLが反論、タン代表監督はアジアカップ予選に向けて十分な準備期間を求める、部外者は実情を何も知らない-ファイサル・ハリム、代表チームマネージャーが帰化プログラムの有効性を疑問視する発言

 スズキカップ2020はいよいよノックアウトステージとなり、12月22日と23日には準決勝第1戦が行われました。シンガポール対インドネシア、タイ対ベトナムのいずれの試合も好ゲームでした。ベトナムの対東南アジア代表チーム連勝記録をストップさせたタイは、W杯予選時とは全く別のチームになっていますし、悲願のスズキカップ初優勝を狙うインドネシア、さらには開催国の利点を生かしたシンガポールと、ベトナム1強かと思われた大会はまだまだ予断を許さない試合が続きそうです。

スズキカップ早期敗退の原因と指摘された国内日程にMFLが反論

 スズキカップ2020は準決勝が行われていますが、代表チームがグループステージで敗退したことから、マレーシア国内ではメディア報道も含めて大会そのものへの関心は低下しています。しかしその一方で今回の「戦犯探し」は続いており、その非難の矛先は国内リーグやカップ戦を主催するマレーシアンフットボールリーグMFLにも向けられています。
 国内カップ戦マレーシアカップの決勝が11月30日に開催され、スズキカップ2020に出場する代表メンバー(国内組のみ)の全員が顔を合わせたのがシンガポール出発前日の12月2日でした。そこから12月6日のスズキカップの初戦までの期間が短すぎて、代表チームには十分な準備期間がなかったのは日程を作成するMFLの責任だ、と言うのが非難の内容です。
 これに対してMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、今季の日程は新型コロナの影響を受けた国内リーグ戦とカップ戦を無事終えるためであった一方で、代表の試合日程にも配慮して作成されたとして、グループステージ敗退の原因がMFLの日程によると言う主張を真っ向から否定していると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 「スズキカップ前の準備期間が短くなってしまったのは、Mリーグやマレーシアカップの日程が原因ではなく6月のW杯予選と10月の中東遠征、そしていずれも帰国時に義務付けられていた検疫隔離期間が原因である。これによりMリーグとマレーシアカップは合わせて1ヶ月半以上の中断を強いられが、MFLはFAMと協調してこの中断を受け入れた。昨年から今年にかけては新型コロナの影響で国内リーグの日程にも大きな影響が出ていることも理解して欲しい。」と話したスチュアートCEOは、日程については議論の余地があることは理解しているが、マレーシアのサッカー界は現実を理解する必要があるとも述べています。
******
 W杯予選は別として、10月の中東遠征に関しては後知恵ではありますが、その実施をもう少し慎重に考えても良かったのかもしれません。遠征と帰国後の検疫隔離期間によってマレーシアカップは1ヶ月ほど中断しましたが、もしこの遠征を行わず、マレーシアカップが1ヶ月早く終了していれば、その期間を代表合宿に活用できたはずですし、さらにミャンマーやインドネシア、シンガポールのように大会前に国外で代表合宿と練習試合を行い、そこから直接、シンガポール入りする方法もありました。
 一方で昨季はMリーグは試合数が半減し、マレーシアカップは途中で中止となったこともあり、入場料収入が貴重な財源となっている各クラブの収入は激減しており、MFLはプロリーグとしての存続をかけてリーグ戦とカップ戦開催に尽力したと思いまし、W杯予選に加え、中東遠征によるリーグ戦やカップ戦の中断を受け入れのはマレーシアサッカー協会FAMに対する最大の譲歩だったはず。まえーシア政府が今後も渡航者全員を対象とする検疫隔離を続けるのであれば、同様のことも起こりうるわけで、そのためにもFAMとMFLの間での日程調整作業が必要になります。

タン代表監督はアジアカップ予選に向けて十分な準備期間を求める

 スズキカップ2020ではグループステージ敗退に終わったマレーシア代表ですが、現場の声も少しずつですが報じられ始めています。そんな中、タン・チェンホー監督は、その原因を準備期間不足と分析しているとスタジアムアストロが報じています。
 今大会の総括としてタン代表監督からはマレーシアサッカー協会FAMに詳細な報告書が提出されることになっていますが、その中では来年6月に予定されているAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選に向けて選手を早めに招集し、練習試合の日程も速やかに確定させるべきだという提言が含まれるようです。
 「国際マッチデー期間には代表チームにの日程を優先させることはFAMとMリーグを運営するMFLとの間の同意事項であり、これに基づき、練習試合の日程作成と代表合宿の早めの開催が必要になる。(アジアカップ最終予選までの)6ヶ月はあっという間に過ぎてしまうので、最終予選突破のためのベストチームを直ちに編成する必要がある。」とタン代表監督は述べています。
******
 上の記事でも書きましたが、FIFAマッチデー期間とは言えマレーシアカップを中断してまで代表チームが10月の中東遠征を行った理由の一つに、9月の国際マッチデー期間(8月30日から9月7日)に国内リーグの日程を優先してリーグ戦を開催し、代表合宿を行わなかったことがあります。しかも10月の中東遠征も「見えない手」の影響があったのかなかったかJDTの選手を中心にタン監督が臨んだ選手全員を招集できたわけではなく、結果として、この10月の中東合宿がスズキカップ2020の準備となったのかどうかを問われれば、その効果は限定的だったように思えます。

部外者は実情を何も知らない-ファイサル・ハリム

 タン代表監督に続いてスズキカップ2020に関して発言したのがFWファイサル・ハリム(トレンガヌFC)です。代表チームが12月3日に大会開催地のシンガポールへ入国した際に行われた新型コロナ検査でファイサル選手は陽性反応を示して10日間の隔離を義務付けられ、グループステージのラオス戦、カンボジア戦、ベトナム戦には出場できず、出場可能となったのはグループステージ最終戦インドネシア戦のみでした。
 スタジアムアストロの取材に対して失望感を隠さずに応じたファイサル選手は、大会前の準備の失敗が敗因だったと認めた一方で、代表チームに起こっていた状況を知らずに批判を受けるのは公平ではないと述べています。
 「初戦までの6日間しか準備期間がなかったチームが成功するはずはなく、我々選手は魔法使いでもない。マレーシアカップ敗退後の休暇を返上して代表のために全力を尽くすことを誓った自分としては、今回の敗戦は残念なだけでなく受け入れることが難しい。」とファイサル選手が述べるように、24名と発表されたスズキカップ2020出場の代表は国内組全員21名が揃ったのが12月1日、しかも海外組2名は12月3日に現地合流する中、初戦となった12月6日のラオス戦に臨みました。しかしもう1人の海外組でデンマーク1部FCミッティランでプレーするディオン・クールズに至ってはインドネシア戦直前の12月16日にシンガポール入りと、全24名が揃ったのがすでに3試合を終えた12月16日ではファイサル選手の指摘を受けるまでもなく準備不足は明らかでした。
 またわざわざデンマークから参戦し、インドネシア戦のみ出場となったクールズ選手は自身のインスタグラムに投稿し、今回の結果については早く忘れ、次の機会にはより強くなってチームで臨みたいと述べています。

代表チームマネージャーが帰化プログラムの有効性を疑問視する発言

 スズキカップ2020に出場したマレーシア代表のチームマネージャー(TM)が帰化選手プログラムの有効性を疑問視する発言をしたことをスタジアムアストロが報じています。
 Mリーグで5年以上プレーし、FIFAが規定する「同一国で5年以上継続して滞在していること」を条件とする帰化選手の資格を得たブラジル出身のギリェルメ・デ・パウラとコソボ出身のリリドン・クラスニキの両選手に対し、マレーシアサッカー協会FAMは代表チーム強化を目的とする帰化選手プログラムの一環として両選手のマレーシア国籍取得を支援しました。
 その結果、デ・パウラ、クラスニキの両選手は今年6月に行われたFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場しましたが、いずれも活躍というには程遠く、代表チームも2次予選で敗退しました。
 今回のスズキカップ2020には35歳のデ・パウラ選手だけが招集されましたが、グループステージ4試合中で先発したのは1試合だけと今大会でも絶対的な戦力とはならず、準決勝進出を目標としていた代表チームはまさかのグループステージ敗退となったことから、代表チームサポーターを中心に帰化選手不要論なども出ていました。
 スタジアムアストロの取材にたいしてユソフ・マハディ代表TMは、帰化選手が代表チームで効果的な役割を果たしていなかったとして、代表でプレーすることに誇りを持つマレーシア人選手を代わりに招集するべきという意見に同意しています。
 「(6月のW杯予選とは異なり)スズキカップは東南アジア内の大会であり、帰化選手のデ・パウラ選手は今度は活躍できるだろうと期待していたが、大会で見せた彼の能力には全く裏切られた。」と述べたユソフTMは、今大会を見ても帰化選手プログラムの有効性をこれ以上擁護するのは難しくなっているとも話す一方で、タン・チェンホー代表監督が今後も帰化選手を代表チームに招集する場合には、FAMの代表チーム運営委員会でその必要性を議論するとも話しています。