3月24日のニュース
キム新監督の掴みはOK!今年初の代表戦はフィリピンに快勝

キム新監督の掴みはOK!今年初の代表戦はフィリピンに快勝

シンガポールサッカー連盟FASが主催する3カ国対抗に出場中のマレーシア代表は、初戦となった昨日3月23日にフィリピン代表と対戦して2-0と快勝しています。

同じくシンガポールで開催された昨年2021年12月の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップでのグループステージ敗退以来の代表戦となったこの試合は、今年1月に就任した韓国出身のキム・パンゴン新監督が率いる初の試合でもありました。キム監督の初戦ということ試合前から先発XI予想がソーシャルメディアで盛り上がっていましたが、蓋を開けてみると以下の通りでした。

GKはキャップ数48のファリザル・マーリアス(JDT)が順当に先発しました。DF陣はタン・チェンホー前代表監督が、その身長の高さからセンターバックで起用していたディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)は本来の右サイドバックに入り、左サイドバックはスズキカップには出場しなかったラヴェル・コービン=オンが復帰、センターバックはシャールル・サアド(JDT)とクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が入りました。2016年10月以来の代表復帰、しかも当初の招集メンバー30名ではなく、予備招集メンバーだったクザイミ選手の先発起用は驚きでしたが、右利きのシャールル選手が右センターバック、左利きのクザイミ選手が左センターバックという起用だったのではという分析あり、そういった意味では筋の通ったDF陣の人選だったかも知れません。

中盤はシャマー・クティ・アッバ(JDT)が守備的MFに配置され、こちらも2018年以来の代表招集となった34歳のサフィク・ラヒム(JDT)と昨年のスズキカップで2ゴールを挙げているコギレスラワン・ラジ(PJシティ)が攻撃的MFに入りました。

FW陣は、昨季MリーグMVPを獲得した19歳のアリフ・アイマン(JDT)が右ウイング、スズキカップでもゴールを挙げているアキヤ・ラシド(JDT)が左ウイング、そして昨季まではJDTでプレーし、Mリーグでは好調さを見せるシャフィク・アフマド(クダ)がセンターフォワードという3名でした。

先発した11名中7名がJDTというメンバーでしたが、それが功を奏し1点目はJDTコンビが決めています。左サイドのコービン=オン選手からパスを受けたアキヤ選手がゴール前にボールを持ち込み、そこからフィリピンDFをドリブルでかわしてゴールを決め、わずか3分で先制しました。さらに24分にはカウンターからシャフィク選手のパスをこれまたアキヤ選手が決めて、マレーシアが早々と2点を先行しました。マレーシアはその後も好機を得ながらも得点を奪えず、試合はこのまま2-0で終了。キム新監督は初戦で勝利と幸先の良いスタートとなりました。

全体的に動きが緩慢で、試合へのモチベーションも決して高くなさそうに見えたフィリピンが相手だったとは言え、スズキカップで惨敗したマレーシア代表にとって最も必要だった「自信」を得るには十分な試合でした。また監督としての初戦を制したことで、サポーターのキム新監督への評価も期待も高まりそうです。

3カ国対抗の次戦は明後日3月26日のシンガポール戦ですが、ジョホール海峡を挟んで退治するマレーシアとシンガポール両国はかつては同じ国だったこともあり、サッカーではお互いに強烈なライバルです。両国を結ぶ陸路に因んで「コーズウェイダービー」と呼ばれる対戦で、今回のフィリピン戦同様の精神的強さを発揮し、高いパフォーマンスを維持できるかどうかで、マレーシア代表が本当に「自信」を取り戻せたのかどうかがわかりそうです。

シンガポールサッカー協会FAS 3カ国対抗戦
2022年3月23日@シンガポール国立競技場
マレーシア 2-0 フィリピン
⚽️マレーシア:アキヤ・ラシド2(3分、24分)

3月23日のニュース
スランゴールCEO-JDTオーナーからの「資金援助」は過去のもの
Mリーグの未払い給料文化がフットサルリーグにも「伝染」
代表の守護神争いは三つ巴に

キム・パンゴン新監督率いる代表の初戦となるフィリピン戦はいよいよ今日、開催。誰が先発するのかなど興味が高まる一方で、結果には期待せず、キム監督には時間が必要だろう、と言う声が国内では多いですが、それでもフィリピンに大差で負けることがあれば手のひら返しが起こることもあります。果たして結果はどうなるでしょう。試合はシンガポール時間で午後8時(日本時間午後9時)キックオフです。

かつてのマレーシアならフィリピンに負けようものなら大騒ぎとなりましたが、それも今は昔、最も最近の対戦は2017年3月で、この試合を含む直近の5試合では全て引き分けており、最後にマレーシアがフィリピンに勝ったのは2007年1月のAFF選手権まで遡らなければなりません。なお現在のFIFAランキングはフィリピンが129位、マレーシアが154位となっています。

スランゴールCEO-JDTオーナーからの「資金援助」は過去のもの

JDTオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が、給料未払い問題を抱えるペラFCに資金援助を行なったことが明らかになった後、イスマイル殿下が同様の援助を行ったのはこれまでに複数クラブあったことを明らかにしましたが、その中にはスランゴールFCも入っており、しかもイスマイル殿下は2度にわたる援助を行なったことも明かしています。

これに対してスランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOは、イスマイル殿下の資金援助は、スランゴール州皇太子ののトゥンク・アミル・シャー・スルタン・シャラフディン・イドリス・シャー殿下がスランゴール州サッカー協会の会長に就任した2018年7月以前の話であり、アミル殿下の会長就任以降はMリーグの他のクラブから資金援助を受けたことは一度もないと述べています。

イスマイル殿下の発言以降、多くの質問を受けたことから説明が必要だと感じたと説明したジョハンCEOは、アミル殿下の会長就任以降のスランゴールFCの収入は全てスポンサーや商業活動から得たものであると述べていルト、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。 

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イスマイル殿下が2012年2月にジョホール州サッカー協会会長就任し、ジョホール州内に本拠地を持つ複数のクラブを統合し、2013年からJDTとしてMリーグに参加するようになって以降、昨季までMリーグ1部スーパーリーグで8連覇を果たすなど、JDTはまさにマレーシアを代表するクラブとなりました。しかしそれ以前は国内リーグを代表するのはスランゴールFC(当時はスランゴールFA)でした。老舗のスランゴールが新興のJDTに資金援助を受けていた、と言うことにはボラセパマレーシアも驚きましたが、ジョハンCEOにすれば、そんな話を一人歩きさせるわけにはいかなかったところでしょうか。

Mリーグの未払い給料文化がフットサルリーグにも「伝染」

ペラFCやKLシティなどMリーグの給料未払い問題がメディアを賑わしていますが、これがフットサルリーグにも「伝染」しているとマレーシア語紙のハリアンメトロが報じています。

記事で取り上げられているのは、3月8日から23日までの予定で開催されているマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLの女子リーグに出場しているKL(クアラルンプール)チームで、選手への給料が未払いとなっているだけでなく、選手たちは滞在している合宿の家賃が払われないことから、退去を命じられたと報じられています。またリーグ参加のための交通費や食費も選手自身が負担していると言うことです。

さらクラブ経営陣は3月17日に行われたMPFLのマラッカ戦に0-26で敗れたKLについて、チーム内で新型コロナ陽性者が出たことが大敗の理由と説明していましたが、その説明は虚偽であり、真相は未払い給料に抗議して主力選手が出場をボイコットしていたことも明らかになっています。

この真相を発表したマレーシアプロサッカー選手会PFAMのイズハム・イスマイルCEOは既にKLの複数の選手から事情聴取を行なっており、クラブ経営陣の選手への対応は虐待とも言えるもので、PFAMはクラブ経営陣による説明を求めると同時に、MPFLの主催者であるマレーシアサッカー協会FAMはこの事態についての調査を行うことを提言しています。

さらにイズハムCEOは、マレーシアの女子フットサル選手はアマチュア選手ではあるものの、このように扱われ方は選手の権利を蔑ろするものであり、FAMは給料の支払いや厚生面が保証されるよう、より明確で遵守が求められる法的枠組を設ける必要があると指摘しています。

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別の記事では、MPFL開幕の3月8日までに1400リンギ(およそ4万円)がリーグ出場の給料として支払われることになっていたものの、結局、開幕から4試合終了しても100リンギ(およそ2800円)の手当てしか支払われなかったことから、第5戦のマラッカ戦で16名の選手が出場をボイコットしたと報じられています。また、給料未払いを訴えた際には、監督から「俺の知ったことか。どっかへ行け。死ね」と暴言を吐かれたとも報じられており、FAMも静観するわけにはいかないでしょう。

代表の守護神争いは三つ巴に

シンガポールで開催される3カ国対抗に出場するマレーシア代表は、昨日3月22日にシンガポール入りし、本日23日2は初戦のフィリピン戦を迎えますが、キム・パンゴン監督がどのような先発XIを選ぶのかが気になるところです。

注目なのは代表GKのポジション争いで、代表合宿打ち上げ前に新型コロナ検査で陽性となった20歳のラハディアズリ・ラハリム(トレンガヌ)が脱落したことで、守護神争いはファリザル・マーリアス(JDT)、カイルルアズハン・カリド(スランゴール)、カラムラー・アル=ハフィズ(PJシティ)の3名に絞られています

この3名の中で最も経験が豊富なのはファリザル選手で現在はキャップ数48と、シンガポールでの2試合に出場すれば50キャップ達成となります。一方、キャップ数では14とファリザル選手に遅れをとるカイルルイズハン選手ですが、昨年2021年はタン・チェンホー前監督の元で先発試合数がファリザル選手3試合、カイルルイズハン選手2試合と、その差はわずか1試合でした。またカラムラー選手は昨年初めて代表に召集されましたが、10月の中東遠征、12月の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップとも出場機会はありませんでした。

経験で言えばファリザル選手が一番手でしょうが、今日3月23日のフィリピン戦、26日のシンガポール戦、そして3カ国対抗後に行う3月28日のアルビレックス新潟シンガポールとの練習試合もあり、シンガポールではこの3人全てが起用される可能性も否定できません。

3月22日のニュース
シンガポール、フィリピンとの3カ国対抗戦出場の代表25名が発表
昨年12月就任のオーナーは早くもペラFCの新たな譲渡先と交渉中
ACLプレーオフ-ポートFCを破った蔚山現代FCがJDTと同組に

シンガポール、フィリピンとの3カ国対抗戦出場の代表25名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、3月23日にシンガポールで開幕するシンガポール、フィリピンとの3カ国対抗戦に出場するマレーシア代表チームの25名を発表しています。

3月14日から行われていた合宿前には代表候補30名と予備候補10名が召集されていましたが、合宿開始前に夫人の出産を理由にシャーミ・サファリ(JDT)が辞退し、代わりにクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が予備候補から合流した他、合宿中の新型コロナ検査で陽性となったダレン・ロック(PJシティ)に代わり、やはり予備候補からザフリ・ヤハヤ(KLシティ)が召集されていました。

その後、ナズミ・ファイズ(JDT)が練習中に鼠蹊部(そけいぶ)を痛めて途中離脱した他、ラハディアズリ・ラハリム(トレンガヌ)も新型コロナ検査で陽性となり隔離となりましたが、キム・パンゴン監督はこの両選手の代わりの選手を招集しませんでした。

この結果28名で行った合宿の結果、ハキミ・アブドラ(トレンガヌ)、シャールル・ナジーム(スランゴール)、ナタニエル・シオ・ホンワン(JDT)が外れ、最終25名が決定しています。代表チームは本日3月22日にシンガポール入りしますが、国外組のディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)とリリドン・クラスニキ(インドスーパーリーグ オディシャFC)はシンガポールで直接チームと合流するということです。

今回発表された25名はこちらです。

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今回発表された28名中、JDT所属選手が11名と最多で、スランゴール、PJシティ、ヌグリスンビランからそれぞれ2名、そしてトレンガヌ、クダ、サバ、パハン、KLシティからはそれぞれ1名、そして海外組はルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)、ディオン・クールズ、リリドン・クラスニキの3名となっています。

昨年12月就任のオーナーは早くもペラFCの新たな譲渡先と交渉中

昨年2021年12月にIMC社がその株式100%を取得して新オーナーになったペラFCが新たなオーナーに売却されると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

突如刷新されたクラブの公式Facebookページでも近々、現在進んでいる交渉は1週間ほどでまとまり、来週中にも新たなオーナーが発表できると告知されています。

ブルナマの取材に対して、ペラFCのヤヌス・ザカリア取締役はブルナマの取材に対して、この事実を認めているということです。

「昨年(2021年)12月にIMC社がペラ州サッカー協会が保持していたペラFCの運営会社であるペラFC社の株式100%を取得していたが、IMC社の経営危機が今年1月に発覚したことから、新たなオーナー候補からのオファーを受け入れる用意がある。」とクラブ公式Facebookには発表されており、新たなオーナーが決定した後は、IMC社はペラFCの運営から完全に手を引く予定であることも明らかにされています。

ACLプレーオフ-ポートFCを破った蔚山現代FCがJDTと同組に

ニュースというには少々古いですが、3月15日にAFCチャンピオンズリーグのプレーオフが行われ、蔚山現代FC(韓国)がポートFC(タイ)を破り、グループステージI組の最後の枠を獲得しています。このI組にはMリーグ代表のJDT、川崎フロンターレ、そして中国の広州FCがおり、JDTは日本、韓国、中国各リーグの悠と対戦することになりました。

2020年ACL覇者の蔚山現代FCは、新型コロナの影響で主力選手を欠く中、この試合がプロデビューとなった19歳のギ・ユンチョイが13分にゴールを決めて先制し、前半を1-0とリードして折り返します。後半に入ると、このギ・ユンチョイと交代で入ったオム・ウォンサンが62分にゴールを決めて追加点、さらに83分にはレオナルドがPKを決めてポートFCを3-0で破り、柏でもプレーした洪明甫(ホン・ミョンボ)監督率いる蔚山現代FCがACLグループステージ出場を決めています。

なおACLのグループステージI組はJDTの本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムと「ジョホールバルの歓喜」の舞台となったラーキンスタジアムを会場として開催されます。

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第2節結果とハイライト映像

Mリーグ2部プレミアリーグの今季2022年シーズンの第2節が3月18日から3月20日にかけて計5試合が予定されていましたが、その内、3月19日に予定されていたクチンシティ対トレンガヌIIの試合は、クチンシティの選手及びコーチ陣に18名の陽性反応者が出たため延期されています。

今季のプレミアリーグは今節第2節までの10試合中、5試合が延期となるなど、今後のリーグ日程も大きく変更されています。なおプレミアリーグ第3節は3月25日から27日までの日程で5試合が予定されていますが、クチンシティはチームが隔離となるため、3月27日に予定されていたスランゴール2対クチンシティ戦はすでに延期が決定しています。
*延期されていたスランゴール2対クチンシティの結果とハイライト映像を5/29に追補しました。

*試合のハイライト映像は全てMLFの公式YouTubeチャンネルより。

2022年3月18日(金)@MBPGスタジアム(ジョホール州パシル・グダン)
JDT II 2-0 クランタン・ユナイテッド
⚽️JDT:ダリル・シャム(35分)、フェルナンド・ロドリゲス(74分)
🟨JDT(3):フェルナンド・ロドリゲス、フェロズ・バハルディン、ウマル・ハキム
🟨クランタン(1:-カイルル・リザム
MOM:イズハム・ターミズィ(JDT II)
 第1節の試合が対戦相手のペラFCに新型コロナ陽性者が出たため延期になったクランタン・ユナイテッドはこの試合が今季開幕戦となりました。しかしこの試合前にはハジック・スブリ、アミルル・シャフィク、ニック・アズリ・ニック・アリアが新型コロナ検査で陽性となり、また今季加入の外国籍選手ジェイコブ・ンジョクはハムストリングの負傷でベンチ外となるなど、シーズン初戦ながら、ベストメンバーで臨めなかったのは悔いが残ります。一方JDT IIは今季から就任したエチェヴェリ・ラウル監督に2試合目にして初勝利をプレゼントしています。
 クランタン・ユナイテッドは深井脩平選手は先発してフル出場しましたが、本山雅志選手はベンチ入りしませんでした。

2022年3月18日(金)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
FAM-MSN プロジェクト 0-1 クランタン
⚽️クランタン:ニクソン・ブリーゾラーラ(47分)
🟨FAM(1):ハズワン・ハザン
🟨クランタン(4):シャミールル・ハズミ、チェ・アリフ・カマルディン、カイルル・ヘルミ、ニクソン・ブリーゾラーラ
MOM:カイルル・ヘルミ(クランタン)
 クランタンがプレミアリーグで唯一の開幕2連勝で首位に浮上しています。

2022年3月19日(土)@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-1 スランゴール2
⚽️スランゴール:S・シャルヴィン(31分)
🟨UITM(1):アズィディン・ロスリ
🟨スランゴール(1):シーク・イズハン
MOM:ハリス・ハイカル(スランゴール2)
 S・シャルヴィンのロングシュートで先制したスランゴール2は、多くの好機を作りながら、外国籍選手のいないUITM相手に結局1点止まりだったものの、今季初戦を勝利で飾っています。現役時代はスーパーマンの愛称で知られていたルスディ・スパルマン監督は就任後初勝利となりました。

2022年3月20日(日)@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 1-3 PDRM
⚽️ペラ:ロイザット・ダウド(13分)
⚽️PDRM:マルティン・アダメッツ(64分)、ミルベク・アクマタリエフ2(74分、79分)
🟨ペラ(1):イドリス・アフマド
🟨PDRM(2):ミルベク・アフマタリーエフ、イザット・ズハイリ
MOM:ミルベク・アフマタリーエフ(PDRM)
 第1節はチームの半数以上が新型コロナ検査で陽性となり、試合が延期となったペラはこの試合が今季初戦でしたが、20名登録可能にもかかわらずペンチ入りしたのはゴールキーパー3名を含む16名と試合前から不安が残りました。それでもこの試合はロイザット・ダウドが13分にゴールを決めてペラが先制しました。しかし、後半に入るとPDRMがほぼ一方的に試合を支配し、64分にマルティン・アダメッツのゴールで同点に追いつくと、74分にはミルベク・アフマタリエフがオフサイドトラップを交わしてゴール、さらにその5分後にはアクマタリエフが個人技で持ち込みシュートを決めてペラを突き放しました。

2022年5月24日(火)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 1-5 トレンガヌII
⚽️クチンシティ:アリフ・ハサン(34分)
⚽️トレンガヌ:ジョーダン・ミンター2 (16分、90+3分)、ハキミ・アブドラ2(21分、31分)、マズワンディ・ゼケリア(84分)、
🟨クチンシティ(2):アダム・シリーン・タムビ、マズワンディ・ゼケリア
🟨トレンガヌ(0)
MOM:ファイズ・ナシル(トレンガヌII)

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第2節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL22003126
2PDRM11003123
3JDT21013213
4SEL11001013
5KCH00000000
6TRE00000000
7FAM101001-10
8UITM100001-10
9PRK100113-20
10KLU100102-20
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

3月21日のニュース
JDTオーナーが複数のMリーグクラブに資金援助を行った経験を暴露
リザル・ガザリの「代表招集拒否」の背景をFAMが明らかに
ブキジャリル国立競技場のピッチの張り替えをいつやるか?今でしょ!-JDTオーナー

JDTオーナーが複数のMリーグクラブに資金援助を行った経験を暴露

Mリーグ1部スーパーリーグのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下は良くも悪くもマレーシアのサッカーに絶大な影響力を持つ人物ですが、今回はなんと、これまでに給料未払い問題を抱えるMリーグのクラブに少なくとも5度の資金援助を行ったことを明らかにしています。

マレーシア語紙ブリタハリアンによると、その中にはマレーシアカップ最多優勝を誇る古豪で同じスーパーリーグのスランゴールFCに2度、ペナンFCとスリ・パハンFCに1度、2部プレミアリーグのクランタンFCに1度行った支援も含まれているということです。

現在、給料未払い問題を抱える2部プレミアリーグのペラFCの経営陣から相談を受け、金額は明かさなかったものの、資金援助を行なったことを認めたイスマイル殿下は、メディアの質問に対して今回の資金援助が初めてではないことを明らかにした上で、上記のクラブへの支援をこれまで行なったと話しています。今季2部プレミアリーグに降格したペラFCは、主力選手ほぼ全員が未払い給料を理由に退団しており、今季はU21やU19チームの選手を文字通りかき集めてチームを作っていますが、このチームのコーチや選手たちは昨年2021年8月から7ヶ月間の給料が未払いとなっているとされ、その総額は既に170万リンギ(およそ4830万円)に上るとされています。

マレーシアプロサッカー選手会PFAMの支援者でもあるイスマイル殿下は、これまでこれらの資金援助については公にしなかったため、ほとんど知られていないと話し、疑わしければそれぞれのクラブのオーナーに問い合わせればその事実がわかると話しています。

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個人的にはかなりショッキングなニュースで、イスマイル殿下の発言は爆弾発言では、と思いましたが、マレーシアメディアはイスマイル殿下の発言を淡々と報じているだけです。1クラブのオーナーが同じリーグの他クラブに資金援助を行ったという事実は、いわゆる「利害衝突」とならないのか、という疑問が残りますが、そういった意見は少なくともニュースメディアでは見当たりません。自分の給料を支払ってくれたのがJDTオーナーであることを知った選手が、JDTとの対戦する場合に果たして忖度なしで試合に臨めるのか、また未払い給料で苦しむ選手にとってはありがたい支援であっても、そのような外部の資金に頼らなければクラブを運営できない経営陣の責任は問われないのか、など様々疑問が残りますが、慢性的な未払い給料問題を抱えるマレーシア国内リーグも、またそれを報じるメディアも、問題を解決するという近視眼的な発想のみで、利害衝突について懸念する感覚は麻痺してしまっているのかもしれません。

リザル・ガザリの「代表招集拒否」の背景をFAMが明らかに

3月14日から行われている代表合宿に招集されながら、無断で合宿に参加していないことから代表招集を「拒否」したとして、処分対象となる可能性が取り上げられていたリザル・ガザリ(サバFC)についてはこのブログでも取り上げました。このリザル選手の「代表収集拒否」について、マレーシアサッカー協会FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は、リザル選手本人からの説明を受けたことをマレーシアの通信社ブルナマの取材に対して明らかにしています。

リザル選手からは近しい親類が病に臥せっており、それが理由で代表合宿に参加できないという説明を受けたと述べたサイフディン事務局長は、3月23日からシンガポールで始まる、マレーシア、シンガポール、フィリピンの3カ国対抗戦に出場する代表チームへの合流の可能性は低いことも明らかにしています。なお代表は3月21日に合宿を切り上げ、翌22日にシンガポール入りする予定です。

しかし代表合宿参加辞退の連絡が遅れた件についてサイフディン事務局長は、キム・パンゴン監督の判断を仰ぐとして、処分の有無などは現時点では決定していないと述べています。当初、代表招集拒否とされていたリザル選手についてサイフディン事務局長は、本日3月21日のFIFA国際マッチデー期間までに代表合宿に合流しない場合には、Mリーグ出場停止や罰金などの処分がリザル選手に課される可能性について言及していました。

ブキジャリル国立競技場のピッチ張り替えをいるやるか?今でしょ!-JDTオーナー(ちょっと古かったかな)

ブキジャリル国立競技場はマレーシア代表の本拠地ですが、その芝の張り替えの費用を肩代わりしたJDTオーナーのイスマイル殿下は、競技場視察後の記者会見での質問に答えたのが上のセリフです。

ブキジャリル国立競技場のピッチを当地ではカウグラスと呼ばれる草から、JDTの本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムのピッチと同じ高麗芝の一種であるゼオン・ゾイシアに張り替えることで、代表チームのプレースタイルが展開が速い現代のサッカーにマッチする役に立つだろうと話したイスマイル殿下は、質の良いピッチは質の良いサッカーに直結するとして、国内の他のクラブも同様にゼオン・ゾイシアに張り替えることを望んでおり、その先駆けとしてブキジャリル国立競技場の張り替えに資金援助を行うことにしたと述べています。

「国内のカウグラスのピッチでプレーすることに慣れてしまっている(JDT以外の)代表選手は、国外の良いピッチでプレーする際にぎこちなさが見られる。もしMリーグの全てのクラブのピッチが同じようにゼオン・ゾイシアになれば、選手がどのクラブから集まってもその「ぎこちなさ」が解消されるだろう。」と話したイスマイル殿下は、120万リンギから140万リンギ(およそ3410万円から3980万円)が必要とされる芝の張り替えに加えて、必要であれば更なる資金提供も行う用意があることも明かしています。

なお、およそ4ヶ月を要するとされる芝の張り替え作業は、既にブキジャリル国立競技場で複数のイベント開催が決定していることから、来年2023年の1月から始まるということです。

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今回の芝の張り替えのための資金提供の理由として、ブキジャリル国立競技場で開催された昨季のマレーシアカップ決勝でJDTがKLシティに敗れたことも理由の一つかと記者会見の席で問われたイスマイル殿下は、カウグラスのピッチを持つ他のスタジアムでの試合にJDTが全て勝利し、JDTが昨季敗れたのはホームでのトレンガヌFC戦とマレーシアカップ決勝のみであるとして、そのような指摘は当たらないと答えています。


3月18日のニュース
前クランタンFC所属選手が未払い給料支払いを求める
クランタンFCオーナーは未払いはクランタン州サッカー協会の責任と主張
前副首相はクアラルンプールサッカー協会会長職に興味なし

昨日3月17日にはMリーグ1部スーパーリーグのJDTがユニバーサルミュージックとのコラボを発表し、チームのテーマソング「パイオニアーズ」を発表するとともに、ラッパーのスヌープドッグがJDTのユニフォームを着てこれを歌う映像まで発表するなどなかなか派手なことをしています。ただし麻薬所持が死刑に値するこの国で、薬物不法所持の前科があるスヌープドッグ起用は問題ないないのか、と思いましたが、ソーシャルメディア上ではそれを指摘するような投稿には遭遇しなかったので、それはそれ、これはこれということなのでしょう。

前クランタンFC所属選手が未払い給料支払いを求める

2019年にクランタンFCに所属していたファウジ・ロスランが、未だ未払いとなっている給料の支払いを求めているとスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。

未払いとなっている6万3600リンギ(およそ180万円)の即時支払いを求めているファウジ氏は、昨年2021年10月30日までに支払われることを条件に、受け取る金額を5万5000リンギ(およそ156万円)に減額することに応じたものの、それ以降は何の連絡も受け取っていないとブリタハリアンの取材で話しています。

2021年10月15日付けの手紙を受け取ったのが最後だと話すファウジ氏は、2019年に在籍したクランタンFC(当時はクランタンFA)での7ヶ月分の給料に当たる金額の減額に応じたにもかかわらず、現在も支払いが行われていないと述べています。

クランタンFCオーナーは未払いはクランタン州サッカー協会の責任と主張

上の報道に対して、クランタンFCのノリザム・トゥキマンオーナーは、クランタンFCが給料未払いだった選手への支払いは全額支払ったと主張し、未払い給料は残っていないと、スタジアムアストロの取材に対して述べています。

2020年9月にかつて当時のクランタンFAを運営していたクランタン州サッカー協会に、当時の報道で680万リンギ(およそ1億9300万円)を支払い、クラブの全株式を取得してオーナーとなったノリザム オーナーは、昨年2021年にマレーシアサッカー協会、クランタン州サッカー協会との3者で行った会談の席上で、クランタンFAの未払い給料を完済したことが確認されていると述べています。

「2020年9月のクラブ株式取得の際に明らかになっていた未払い給料は全て支払っており、それ以外の未払い給料自分の責任ではなく、クランタン州サッカー協会が責任を負うべきものである。このことはFAMも承知済みであり、これ以上の未払い給料を支払うつもりはない。」と自身のFacebookに投稿したノリザムオーナーは、これ以上未払い給料の話題を持ち出さないようにメディアに求めています。

前副首相はクアラルンプールサッカー協会会長職に興味なし

クアラルンプール市庁が資金提供を保留していることによる、Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティの選手や監督、コーチへの給料未払いは、マレーシア政権与党による野党への圧力と見られていますが、現在、野党政治家のカリド・サマド会長をトップに据えるクアラルンプール市サッカー協会への辞任圧力が高まる中、その後任に名前が上がっているザヒド・ハミディ元副首相は、サッカー関連の職に復帰するつもりはないと、自身のFacebookに投稿しています。

内務大臣時代には現在はMリーグ2部プレミアリーグのPDRM FC、防衛大臣時代には現在は3部M3リーグの国軍FCの運営に関わり、さらにペラ州サッカー協会会長なども歴任したザヒド氏は、現在は他にやるべきことがあるとしてどのサッカー協会の会長になる気はない、と投稿しています。

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マレーシア国内の市町村のトップは直接選挙で選ばれるのではなく、議会多数派から指名される仕組みになっています。またクアラルンプールは連邦直轄地であることから、マレーシア政府連邦直轄地省と担当大臣が市長を任命する仕組みです。また連邦直轄地相はクアラルンプールサッカー協会に就任することが関連となっており、現在のカリド会長も2018年5月の国政選挙で所属する国民信任党を含む連合が政権を取った後、同年7月に連邦直轄地相に就任し、そのままクアラルンプールサッカー協会会長に就任しています。しかし、2020年2月に当時の与党連合が内部分裂して政権が崩壊し、野党議員となったカリド氏は連邦直轄地相を失職しました。代わって新たに政権の座についた国民戦線構成党の構成党でもある統一マレー国民組織所属の議員で、かつてクランタン州サッカー協会会長も務めたアヌアル・ムサ氏が新たに連邦直轄地相に就任しましたが、カリド氏は会長職にとどまっています。昨年9月には内閣改造によりシャヒダン・カシム氏が連邦直轄地相に就任し、この両氏がクアラルンプールサッカー協会と協会が運営するKLシティを掌握するために、資金提供を保留し、カリドサッカー協会会長、さらにはスタンリー・バーナードCEOの辞任を求めているとされています。

2021年シーズンには、クラブ民営化によってそれまでのクアラルンプールFAからクラブ名変更をしようとした際も、当初決定していたKLユナイテッドFCという名を、シーズン開幕の2日前に突然、現在のKLシティFCに変更させたアヌアル氏は当時の連邦直轄地大臣で、サポーターの多くが不支持を表明していました。

3月17日のニュース
代表ネタ3題
新型コロナ陽性のダレン・ロックに代わってザフリ・ヤハヤが代表初招集
代表招集拒否のリザル・ガザリは懲罰対象-FAM事務局長
ケガで辞退のナズミ・ファイズの代わりは招集せず-キム代表監督

新型コロナ陽性のダレン・ロックに代わってザフリ・ヤハヤが代表初招集

キム・パンゴン新監督就任後初の代表合宿が3月14日から始まっていますが、今回招集された30名の選手の中から、ダレン・ロック(PJシティ)が新型コロナ検査で陽性となり合宿参加を取りやめています。このロック選手に代わって予備候補メンバー5名の中から、ザフリ・ヤハヤ(KLシティ)が代表初招集されています。

抗原検査に続きPCRでも陽性となったことで、昨年末のスズキカップ前の代表合宿に続き途中事態となったロック選手はフォワード(ストライカー)の選手ですが、代わりに招集されたザフリ選手は中盤の選手です。この点についてキム監督はザフリ選手の能力をもとにミッドフィルダー以外のポジションについても試してみたいと話していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

代表招集拒否のリザル・ガザリは懲罰対象-FAM事務局長

上のダレン・ロック以外にも、合宿前にシャーミ・サファリ(JDT)も代表合宿直前に三つ子が生まれて(!)合宿参加辞退を希望し、それが認められています。このシャーミ選手の代わりとして、クザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が2016年10月以来、およそ2年ぶりに代表招集を受けています。

しかし、クザイミ選手の前にやはり予備招集メンバーからリザル・ガザリ(サバ)が招集されたものの、リザル選手がこれを拒否していたことを、キム監督が明らかにし、マレーシアサッカー協会FAMはリザル選手に対して罰金や出場停止などの処分を課す可能性があると、ブルナマが報じています。

FAMのサイフィディン・アブ・バカル事務局長は、現在開催中の代表合宿はFIFA国際マッチデー期間中ではないため、処罰の対象とはならないとした上で、この国際マッチデー期間の3月21日から3月29日も代表合宿に参加しない場合には、FAMの懲罰委員会に諮り、処分を行う可能性があるとブルナマの取材に答えています。

キム監督からリザル選手不在の連絡を受けたことでその招集拒否が発覚したと述べたサイフディン事務局長は、リザル選手および所属するサバから事態についての公式な連絡を受けていないと述べています。また具体的な処分の内容について問われると罰金2万5000リンギ(およそ71万円)やMリーグ出場停止などが課される可能性があるとしています。

キム監督は右サイドバックのシャーミ選手に代わり、同じ右サイドバックのリザル選手を招集したかったものの、リザル選手の招集拒否により、チームではセンターバックのクザイミ選手招集せざるを得なかったことも明らかにしています。

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リザル選手の「招集拒否」が明らかになると、所属するサバはクラブの公式Facebookで声明を発表し、クラブはリザル選手の代表「招集拒否」に関知していないことを明らかにするとともに、クラブとしてリザル選手と話し合いを持ち、「辞退」の詳細をFAMに説明するよう説得するとしています。

ケガで辞退のナズミ・ファイズの代わりは招集せず-キム代表監督

マレーシア代表はクアラルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で合宿中ですが、その練習中に鼠蹊部(そけいぶ)を痛めてナズミ・ファイズ(JDT)が、代表を辞退しています。これについてキム代表監督はマレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookに声明を発表し、代わりの選手は呼ばず、残る29名で代表合宿を続けることを発表しています。



3月15日のニュース(2)
キム新監督の代表合宿初日は招集メンバー30名中25名が参加

キム新監督の代表合宿初日は招集メンバー30名中25名が参加

3月14日から始まった代表合宿の初日の練習には招集されたメンバー30名中、25名が参加したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

キム・パンゴン監督就任以来初の合宿がクアラルンプールにある代表の本拠地、ブキ・ジャリル国立競技場で始まっています。FIFAの国際マッチデー期間に行われるキム監督初の試合となるシンガポール戦とフィリピン戦に向けての合宿ですが、30名のメンバーの内、カイリ・ジョーンズ(ヌグリスンビラン)は新型コロナ検査で陽性となったことから隔離中で、サファウィ・ラシド(JDT)は家庭の事情、ダレン・ロック(PJシティ)は体調不良でそれぞれ参加していません。また代表初招集となったナタニエル・シオ(JDT)はブキ・ジャリル国立競技場には来たものの、膝の腫れなどから練習には参加しなかったということです。

また海外組のリリドン・クラスニキ(インドスーパーリーグ、オディシャFC)とディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)は、シンガポールでチームに直接、合流する予定になっています。

なお当初招集されていたシャーミ・サファリ(JDT)は、生まれたばかりの三子の子どもと過ごすことを決めて代表を辞退し、予備招集メンバーから同じDFのリザル・ガザリ(サバ)を招集しようとしたところリザル選手も辞退したことから、やはりDFのクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が招集されています。。

初日の連取を終えて会見したキム監督は、この日の練習目的を連戦となる試合のためのコンディショニングが中心であるとし、本日3月15日の練習から戦術面の練習に入ると述べた他、チームに対して1時間以上に及ぶミーティングを行ったことも明らかにしています。また自身の監督就任後、初の練習ということで代表チームの印象を問われたキム監督は、選手一人一人の質は高い一方で、自信を持ってプレーできていない印象があると話し、合宿中には練習を通して自分たちのサッカーに自信を持たせるようにしたいとしています。

マレーシア代表は今回の合宿を3月21日まで行った後、翌3月22日にシンガポール入りし、23日にはシンガポールと、26日にはフィリピンと国際Aマッチを行なった後、28日にはシンガポール1部で今季は李忠成選手が加入したアルビレックス新潟シンガポールとも練習試合を行う予定になっています。


3月15日のニュース
ダニエル・ティンとKLシティの契約解除はティンのワクチン接種拒否が理由
政敵同士の争いによるKLシティ選手への未払い給料は今週中にも支払いへ

ダニエル・ティンとKLシティの契約解除はティンのワクチン接種拒否が理由

昨季2021年シーズンは昇格1年目ながらMリーグ1部スーパーリーグで6位、そしてマレーシアカップでは32年ぶりの優勝を果たしたKLシティ。その原動力の1人がDFダニエル・ティンでした。英国生まれながら父親がマレーシア人のティン選手は、Mリーグではマレーシア人選手として登録され、KLシティのリーグ戦とマレーシアカップの全試合33試合に出場(うち先発32試合)するなど3季ぶりの復帰となったスーパーリーグで活躍しました。昨年末のスズキカップ2020に出場したマレーシア代表には招集されなかったものの、今季2022年シーズンは代表でのプレーも期待されていました。

しかし昨季終了後、ティン選手は契約を1年残しながら、KLシティと合意の上で契約を解除し、退団、その後は母国の英国へ帰国しました。ティン選手の退団の理由が不明なままだったこともあり、同じスーパーリーグのスランゴールへの移籍なども噂されるなど、さまざまな憶測を読んでいましたが、その真相をKLシティを運営するクアラルンプールサッカー協会のクアラルンプールサッカー協会のカリド・サマド会長が明らかにしています。カリド会長はティン選手との契約解除の理由が今季開幕前にMリーグ全選手が対象となった、新型コロナウィルスのワクチン接種を拒否したことであると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

ティン選手の退団に加え、昨季のチーム得点王のFWロメル・モラレスも第2節まで終了した今季スーパーリーグには出場しておらず、それがKLシティの1分1敗という成績になって現れているとも言えます。カリド会長はモラレス選手の欠場についてはケガを理由に挙げ、現在はFIFA国際マッチデー前の中断期間となっているスーパーリーグが再開する4月6日の第3節JDT戦で復帰する予定だと述べています。

政敵同士の争いによるKLシティ選手への未払い給料は今週中にも支払いへ

先日のこのブログでも伝えたKLシティの選手への給料未払い問題が解決に動きそうだとニューストレイトタイムズが報じています。

選手や監督、コーチに対して今年1月と2月分の給料未払いが明らかになっているKLシティですが、クアラルンプールサッカー協会のカリド・サマド会長は、クアラルンプールを含めた連邦直轄地を管理するシャヒダン・カシム連邦直轄地相とこの給料未払い問題解決のための会談を行う予定であることを明かしています。

連邦直轄地省傘下のクアラルンプール市役所の年間予算に計上されているKLシティの運営費用500万リンギ(およそ1億4100万円)が未だ支払われていないことが未払い給料の原因であると述べたカリド会長は、この500万リンギのクラブへの支払いについて、現職のシャヒダン・カシム現連邦直轄地相が承認していなことがその理由であると述べています。なおシャヒダン現連邦直轄地相は国内最大与党の議員であり、カリド会長は元連邦直轄地相でもあり野党の議員であることから、この問題の背景には政治的な思惑があるとされています。具体的には与党議員のシャヒダン連邦直轄地相は、現職就任とともにクアラルンプールサッカー協会会長に選出されることを期待していたところ、野党議員のカリド氏が現在も会長であることへの不満から、この500万リンギの支払いを自身の権限を利用して拒んでいるというのがカリド会長の説明です。

カリド会長は自身は会長職をシャヒダン連邦直轄地相に明け渡す用意があると話す一方で、KLシティやクアラルンプールサッカー協会とその会長色の肩書きが政治目的で使われることのないことを祈っていると話しています。

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マレー系マレーシア人には絶大な人気を誇るサッカーとそれを利用する政治家という図式はマレーシアサッカーの病巣とも言える問題です。この記事の続報では、カリド会長とKLシティのCEOでもあるスタンリー・バーナードの両氏が、クラブの存続を理由に会長職及びクラブ内の権限を求めるシャヒダン連邦直轄地相とその取り巻きの要求に沿って辞任する可能性があることも報じられています。

3月13日のニュース
東南アジアフットサル選手権代表合宿参加選手20名が発表
KLシティに給料未払い問題が発覚
新型コロナによりFAカップの試合が続々と延期に

東南アジアフットサル選手権代表合宿参加選手20名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場するフットサルマレーシア代表の代表候補合宿参加メンバー20名と代表予備候補5名を発表しています。国内リーグのマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLは今週末に今季最終節となる第9節が開催されていますが、今回の代表候補20名はこのMPFLでの成績を元に選ばれています。

チュウ・チャンヨン監督率いるフットサルマレーシア代表は、3月16日から25日まで行われる代表合宿を経て最終メンバー16名が決まった後、3月26日には大会開催地であるタイのバンコクへ出発し、現地で複数の練習試合を行った後、4月2日から10日まで開催される大会に出場します。

今回のAFF選手権2022年大会でマレーシアは、前回優勝のタイの他、インドネシア、カンボジア、ブルネイと共にグループステージA組に入り、B組にはベトナム、ミャンマー、東ティモール、オーストラリアが入っています。この大会はAFC選手権フットサルアジアカップの予選も兼ねており、今大会の上位3チームが今年9月にクウェートで開催される本大会に出場します。

今季のMPFLで優勝したスランゴールMACから5名、準優勝のパハンレンジャーズから6名が選ばれている今回のフットサルマレーシア代表候補合宿参加のメンバーはこちらです。

KLシティに給料未払い問題が発覚

昨季のマレーシアカップで32シーズンぶりの優勝を果たしたMリーグ1部KLシティで給料未払い問題が起こっていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

この記事では、今年1月と2月の給料が未だ支払われていないということで、昨季のマレーシアカップ優勝賞金の150万リンギ(およそ4200万円)を獲得しているにもかかわらず、クラブ内の権力闘争により資金不足が起こっているということです。なおKLシティは、来週月曜日3月14日までにこの2ヶ月分の未払い給料を完済すると選手に約束しているということですが、現在もスポンサーとの話し合いは続いているということで、この期日が守られるかどうかは定かではないと、この期日は伝えています。

この情報をニューストレイトタイムズに提供したクラブ関係者は、実際には昨季も同様の給料未払い問題が発生していたことを明かし、それでも選手はクラブを信用してプレーを続けた結果、マレーシアカップに優勝できたと話しているということです。

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昨季、マレーシアカップに優勝した後の表彰セレモニーでは、KLシティが本拠地とするクアラルンプールを統括するアヌアル・ムサ前連邦直轄地相(2021年8月に退任)がセレモニーの壇上に招かれた一方で、現職のシャヒダン・カシム連邦直轄地相と、アヌアル前大臣の前の連邦直轄地相でクアラルンプールサッカー協会のカリド・サマド会長がいずれもセレモニーに呼ばれなかったことを明らかにするなど、KLシティに関する政治家の功名心争いが指摘されていました。

上の記事の「スポンサー」は連邦直轄地省やクアラルンプール市役所といった公的機関の可能性もあり、FAMが目指すMリーグクラブの民営化(州政府などによる公的資金に依存しないクラブ運営)への実現はまだ遠い道のりのようです。

新型コロナによりFAカップの試合が続々と延期に

昨日3月12日に予定されていたマレーシアFAカップ1回戦のマラッカ・ユナイテッド(1部スーパーリーグ)対PIB FC(3部M3リーグ)の試合が、マラッカに20名の選手及び監督、コーチが新型コロナ検査で陽性反応を示したことから延期されたことが、Mリーグを運営するMFLの公式サイトで発表されています。

3月11日から本日13日まではマレーシアFAカップの1回戦16試合が予定されていましたが、マラッカ対PIB FC戦の延期により、新型コロナ検査結果に基づく延期はこで合計7試合となっています。

新型コロナ検査結果で選手や監督、コーチが陽性反応を示したことにより、Mリーグ1部スーパーリーグでは第1節と第2節を合わせて12試合中3試合が、2部プレミアリーグでは第1節の5試合中4試合がこれまでに延期されています。

昨季終盤のマレーシアカップでは、新型コロナ検査で選手の大半が陽性となったヌグリスンビランが3試合を不戦敗とされて、グループステージで敗退していますが、MFLは今季新たに採用したした標準作業手順SOPで、試合出場登録した選手と監督、コーチの半数以上が試合前の新型コロナ検査で陽性反応を示したクラブは、試合の延期を申請することを認めています。上記の試合の延期は全てこの新たなSOPに沿った措置ですが、これだけ延期試合が続いたことでMFLはさらに新たなSOPを導入する可能性があります。またMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、3年ぶりの開催となったFAカップについては、これ以上の延期が続けばスーパーリーグやプレミアリーグの運営に支障が出るとして、Mリーグやマレーシアカップと比べて商業価値が低いFAカップについては、最悪の場合は中止もあり得ると発言しています。