5月28日のニュース:W杯予選に臨む代表に「秘密兵器」?、移籍情報3題、トレンガヌのコナテがマリ代表招集

W杯予選に臨む代表に「秘密兵器」?
 6月3日から始まるFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会に向けてアラブ首長国連邦のドバイで合宿中のマレーシア代表に「秘密兵器」が投入されるのでは、とマレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 ブルナマによればこの秘密兵器とは、今季はデンマーク1部で2位のFCミッティランで21試合に出場したDFディオン・コールズです。ベルギー人の父親とマレーシア人の母親を持ち、これまでも何度か代表入りの話が出ては消えていたコールズ選手ですが、所属するFCミッティランの公式ソーシャルメディアでコールズ選手が初の代表招集を受けたことを明らかにしたことから、俄然、信ぴょう性が高まっています。
 サラワク州クチン生まれのコールズ選手は慎重185cmの右サイドバックで、U19やU21ベルギー代表の経験もあるほか、ベルギー1部クラブ・ブルッヘ在籍時にはUEFAチャンピオンズリーグでのプレー経験もあります。
 左サイドバックやセンターバックのプレー経験もある185cmのコールズ選手が代表に加われば、代表の守備陣はマシュー・デイヴィーズ、ジュニオール・エルドストール、ラヴェル・コービン=オングと外国育ちながらいずれもマレーシア人の血を引く帰化選手による強力な布陣となりそうです。
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 さらにその後、FCミッティランの所属選手名簿からコールズ選手の名前が消えたことで、コールズ選手は代表入りだけでなく、そのままMリーグ1部JDTへの加入も噂されています。
 本日5月28日にはバーレーンのマナマで予選前最後の練習試合となるバーレーン戦が行われます。流石にぶっつけ本番ということはなさそうですので、この試合がコールズ選手の代表デビュー戦となるかもしれません。

移籍情報-マラッカUはブラジル出身FW2名の新加入を発表
 Mリーグ1部スーパーリーグで11位のマラッカ・ユナイテッドFCは公式Facebook上で新加入となるブラジル出身FW2選手を紹介しています。
 今季はここまで13試合で15ゴールと得点力不足に苦しむマラッカ・ユナイテッドですが、ブラジル4部のSERカシアス・ド・スルから加入するジョヴァンニ・ゴメス・ダ・シルヴァ(26)と、同じくブラジル4部のガウヴェスECから加入するアドリアーノ・アパレシド・ナルシソ(26)には1部残留に向けての活躍が期待されています。
 なお、マラッカ・ユナイテッドFCはこれに先立ち、FWステファン・ニコリッチ(モンテネグロ、今季4ゴール)とFWアレックス・ドス・サントス・コンカウヴェス(ブラジル、同3ゴール)との契約を解除しています。

移籍情報-ペラFC退団のナジルル・ナイムはサバFCへ移籍
 給料未払い問題で主力選手が次々と退団しているMリーグ1部のペラFCから新たな退団者です。同じ1部スーパーリーグのサバFCは、ペラFCを退団したDFナジルル・ナイム(28)の加入を公式Facebookで発表しています。
 ペラ州出身で2016年からペラFCでプレーするナジルル選手は、今季13試合中10試合に出場(内7試合は先発出場)しており、サバFCでも主力として活躍することが期待されています。
 各年代や代表でもプレー経験があるナジルル選手は、2013年には当時JFLのFC琉球のトライアルを受けた後に1年契約を交わしましたが、ケガのためJFLには1試合も出場することなく契約を解除しています。

移籍情報-ザフアン・アゼマンらがケランタンUに加入
 Mリーグ2部プレミアリーグのケランタン・ユナイテッドFCは、1部スーパーリーグのペナンFCよりFWザフアン・アゼマンを獲得したことをクラブの公式Facebookで告知しています。
 来月21歳になるザフアン選手は今季ここまでペナンFCに所属していたものの出場はわずか1試合にとどまっていました。マレーシアU19代表では、フル代表のアキヤ・ラシド(JDT)やニック・アキフ・シャヒラン・ニック・マット(トレンガヌFC)らと共にプレーしたザフアン選手は、昨季はタイ3部のアーントーンFCに所属していましたが、新型コロナウィルスの影響などもあり契約が更新されず、今季開幕前にペナンFCに加入していました。
 またケランタン・ユナイテッドにはMリーグ1部のサバFCからMFアリアスディアス・ジャイスとDFエバン・ウェンズリー・ヴェンツェルも今シーズン終了までの期限付き移籍で獲得しています。
 両選手とも、開幕当初はチーム合流が遅れていた外国籍選手に代わってベンチ入りし、途中出場ながらも数試合にプレーしましたが、第3節に5名の外国籍選手全員が合流した後はベンチ入りもできていませんでした。

トレンガヌのコナテがマリ代表招集
 Mリーグ1部トレンガヌFCは、今季加入したMFマカン・コナテが母国マリの代表に招集されたことをクラブの公式Facebookで発表しています。コナテ選手はこれが代表初招集ということです。
 プロとしてプレーし始めて以来、ずっとこれを目標とし、待ち望んできたと話すコンテ選手は、自身がトレンガヌFCでプレーする映像を見た代表のコーチから直接、連絡を受け、6月1日から始まる代表合宿に参加するために直ちにマレーシアを出国するということです。
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 現在Mリーグ1部で2位のトレンガヌの快進撃の原動力となっているコナテ選手ですが、マリ代表の練習試合は6月15日まで組まれているということで、コナテ選手がこの最終戦まで代表チームに残れば、トレンガヌが出場し6月30日に初戦を迎えるAFCカップのグループステージへの出場が危ぶまれるなー、と思っていた矢先、国内で新規感染者数が増え始めたシンガポールサッカー協会FASがトレンガヌを含むグループI、そしてクダ・ダルル・アマンFCを含むグループHの両グループステージ開催を返上してしまいました。

5月25日のニュース:代表は2年ぶりの実戦でクウェートに惨敗、Mリーグ各クラブは第3次ワクチン接種プログラムで接種対象に、シャキル・ハムザも給料未払い問題のペラFC退団へ

代表は2年ぶりの実戦でクウェートに惨敗
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に向けて、アラブ首長国連邦UAEのドバイで合宿中のマレーシア代表は、5月23日に現地でクウェート代表と練習試合を行い1-4と敗れています。
 2019年11月19日のW杯アジア2次予選インドネシア戦以来551日ぶりの試合となったマレーシアは、ブラジル出身で帰化選手のギリェルメ・デ・パウラをワントップに据えたフォーメーションでこの試合に臨み、21分にアフマド・アルデフィリイがペナルティーエリアの外から放ったシュートでクウェートに先制されたものの、28分にはラヴェル・コービン=オングのクロスをデ・パウラが決めて代表初ゴールで同点とし、前半を1-1で折り返しました。
 マレーシアのタン・チェンホー監督はデ・パウラとMFシャマー・クティ・アッバを除く全員を入れ替える布陣で後半に臨みました。マレーシアはこちらも初招集となった19歳のルクマン・ハキム・シャムスディンがチャンスを作るものの得点には至らず、逆に55分のファハド・アル・ハジリのゴールから13分間で3ゴールを決め、FIFAランキング148位のクウェートが同153位のマレーシアにランキング以上の差を見せつけて圧勝した試合となりました。
 マレーシアは今週金曜日5月28日にFIFAランキング99位のバーレーンとアジア2次予選ベトナム戦(6月3日)前の最後の練習試合を行います。
 
2021年5月23日
練習試合:クウェート対マレーシア@セブンズスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
クウェート 4-1 マレーシア
得点者:クウェート-アフマド・アルデフィリイ(21分)、ファハド・アル・ハジリ(55分)、シャバイブ・アルカルディ(61分)、ファハド・アル・アンサリ(68分)、マレーシア-ギリェルメ・デ・パウラ(28分)
(下は両チームの先発XI。写真はマレーシアサッカー協会FAMとクウェートサッカー協会の公式Facebookより)

Mリーグ各クラブは第3次ワクチン接種プログラムで接種対象に
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、マレーシア政府が実施するワクチン接種プログラムの第3次プログラムでMリーグ1部と2部が接種対象となると述べたと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 現在、FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選に向けてアラブ首長国連邦で合宿中の代表チームに加えて、6月22日に開幕する今季のアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLに出場するJDTや、同じく6月29日に開幕するAFCカップに出場するクダ・ダルル・アマンFCとトレンガヌFCはクラブ主導で既に新型コロナウィルスのワクチン接種を終えていますが、マレーシア政府は「より相応しい」個人や団体を優先してワクチン接種を行なっていることから、Mリーグ各クラブは第3次プログラム実施の際にワクチン接種の対象となる見込みであると述べています。
 またこれとは別件で、アブドル・ガニCEOは、Mリーグの日程変更についても言及しています。現在、マレーシア政府は全ての渡航者に対し14日間の検疫隔離を求めていますが、W杯アジア2次予選6月15日まで、JDTが出場しタイで開催されるACLは7月7日まで、クダとトレンガヌが出場しシンガポールで開催されるAFCカップは7月6日までとなっています。このW杯予選、ACLそしてAFCカップに合わせて現在中断中の1部スーパーリーグの再開予定日は7月9日、2部プレミアリーグの再開予定日は6月18日となっていることから、14日の検疫隔離期間後に各選手やクラブが練習の時間が取れるよう新たな日程を今週中に発表するとアブドル・ガニCEOは述べています。

シャキル・ハムザも給料未払い問題のペラFC退団へ
 給料未払い問題が発覚後、既に主力選手4名が退団したMリーグ1部スーパーリーグのペラFCからさらに退団者が出そうです。
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、シンガポール出身のDFシャキル・ハムザが既にクラブと退団で合意し、シンガポール1部Sリーグのタンジョン・パガーかライオンシティセイラーズに加入が予想されているということです。
 5月30日までがMリーグのトランスファーウィンドウ期間ですが、この期間中にペラFCからは代表でもプレーするギリェルメ・デ・パウラとシャールル・サアドがJDTへ、ケニー・パッラジとJ・パルティバンがKLシティへ既に移籍しています。
 また、この記事を取り上げたサッカー専門サイトのヴォケットFCは、DFナジルル・ナイムやFWフィルダウス・サイヤディもスーパーリーグの他のクラブが獲得を目指しているとし、ペラFCからの選手の流失はまだまだ止まりそうにありません。

5月23日のニュース:ペラ州FAは新オーナーがペラFCのユニフォームをピンク色にすることを容認、海外組がドバイの代表候補合宿に合流

ペラ州FAは新オーナーがペラFCのユニフォームをピンク色にすることを容認
 Mリーグ1部ペラFCの新オーナー候補にコスメ会社社長のハスミザ・オスマン氏が挙がっていることに関連し、ペラ州サッカー協会(ペラ州FA)はペラFCの再生のためにはユニフォームをピンク色にすることも厭わないと話しています。
 給料未払い問題により主力選手が次々に退団しているペラFCは、現在新たなオーナーを探している最中ですが、その候補に新オーナー候補に資産家でコスメ会社社長のドクター・ヴィダことハスミザ・オスマン氏が挙がっています。かつてケランタンFCのメインスポンサーとして2016年から2017年にかけて1600万リンギ(およそ4億2000万円)を支援したハスミザ氏は、本拠地のスルタン・モハマド4世スタジアムをピンク色に塗装し、またピンク色のユニフォームを採用するなどしたことがあることから、ハスミザ氏のインスタグラムにはペラFCサポーターからは新オーナーとしてチームの救済を求める声が上がる一方で、ユニフォームをピンク色にはしないで欲しいとコメントが見られました。
 この件についてペラ州FAのヤザン・モハマド会長代理は、現時点ではハスミザ氏からはペラFC買収について正式な交渉を開始する依頼は受け取っていないとする一方で、このハスミザ氏を含め複数の個人や企業と買収に関する話し合いを行っていることを認め、その際には伝統的な黄色と黒のユニフォームが維持されれば、それ以外にはピンク色をユニフォームに採用することは厭わないとしています。

海外組がドバイの代表候補合宿に合流
 マレーシアの通信社ブルナマは、海外組の1人のルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)が合流し、アラブ首長国UAEのドバイで行われている代表候補合宿に参加する全選手が揃ったと報じています。今回の代表候補合宿の海外組は、ルクマン選手のほか、リリドン・クラスニキ(オーストラリア1部ニューカッスル・ジェッツ)、ドミニク・タン(タイ1部ポリス・テロFC)、ジュニオール・エルドストール(タイ1部チョンブリーFC)の総勢4名です。
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選に出場するマレーシア代表は、集中開催地となっているUAEで代表候補合宿を行っていますが、タン・チェンホー代表監督にとっては、自身が招集したい選手全員を集めることができた代表候補合宿は2019年11月以来となります。
 今回の代表候補合宿ではいずれも帰化選手のギリェルメ・デ・パウラ(JDT)とリリドン・クラスニキが代表初招集となっていますが、タン監督はこの両選手も含め全員を5月23日に行うクウェート戦、5月28日に行うバーレーン戦の練習試合2試合で精査し、予選で起用する選手を決めたいとタン監督はメディアとのオンライン記者会見で話しています。
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 国内メディアでは海外組への期待が高まっていますが、3月に閉幕したタイ1部リーグレギュラーとして試合に出続けたジュニオール・エルドストールを除けば、ケガでシーズン後半を棒に振ったドミンク・タン、今季のベルギー1部リーグでは2試合の出場のみのルクマン・ハキム・シャムスディン、そして今季は全て途中出場で最長でも45分しかプレーしていないリリドン・クラスニキと、海外にいるだけで出場機会がない選手に過度な期待をかけるのは、試合に出ない事実には目を向けず海外にいるだけ組をもてはやしたどこかの国のメディアと似ています。

5月22日のニュース:代表経験不足によりニコラス・スウィラッドはタイ1部昇格のノーンブワ・ピッチャヤFC退団へ、トレンガヌはバーレーン出身のMFを獲得か、ペラFCオーナー候補にコスメ会社社長が浮上

代表経験不足によりニコラス・スウィラッドはタイ1部昇格のノーンブワ・ピッチャヤFC退団へ
 タイ2部リーグのノーンブワ・ピッチャヤFCは今年3月に閉幕した2020/2021年シーズンで優勝し、1部への昇格を決めましたが、このチームにシーズン途中からに加入したDFニコラス・スウィラッドは2部での最終戦となったカセサートFC戦でゴールを決めるなどし、2021/2022年シーズンへ向けて契約が更新されたことも発表されていました。
 しかし残念ながらスウィラッド選手は来季は1部でプレーできず、チームを退団せざるを得なくなったとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 来季からタイ1部でプレーするノーンブワ・ピッチャヤFCですが、タイ1部リーグは外国籍選手登録について自国の代表チームで3試合以上出場していなければならないという規定があることから、マレーシア代表での試合出場経験がないスウィラッド選手を外国籍選手登録できなくなったということです。
 2019年3月の国際親善試合エアマリンカップでは、在籍していたPKNS FCでの活躍により代表に召集されたスウィラッド選手ですが、このときは鼠蹊部(そけいぶ)のケガで招集を辞退していました。
 英国出身のスウィラッド選手は母親がマレーシア人であることからマレーシア国籍を取得し、ノーンブワ・ピッチャヤFC移籍前の6年間はMリーグのPKNS FCやスランゴールIIでマレーシア人選手として登録されていました。

トレンガヌはバーレーン出身のMFを獲得か
 Mリーグ1部スーパーリーグのトレンガヌFCは、開幕時に登録した2名の外国籍選手がケガにより長期離脱していることから、5月30日まで開いているトランスファーウィンドウ期間に新たな外国籍選手を補強することを明言しています。既に昨季まで3年間トレンガヌFCでプレーしたリー・タック(英国)を同じ1部のスリ・パハンから期限付き移籍で獲得したを発表したことから、もう1人もやはり昨季まで2年間トレンガヌFCでプレーしたウズベキスタン出身のサンジャル・シャアフメドフを獲得するのではと噂されていましたが、現在ウズベキスタン1部のFCアルマリクでプレーするシャアフメドフ選手の獲得に失敗したことから、今度はバーレーン出身の21歳MFハビビ・ハルンが獲得候補に挙がっていると、マレーシア語紙ブリタ・ハリアン電子版が伝えています。
 現在はバーレーン1部のアル・リファーSCから2部のアル・カリディアへ期限付き移籍中のハビビ選手は、2019年にはアル・リファーSC時代には現在、スランゴールFCでプレーするイフェダヨ・オルセングンともチームメートだった経験もある他、昨季はAFCカップへの出場経験もあるということで、今季AFCカップに出場するトレンガヌFCにとっては経験者の獲得は貴重でしょう。現在、外国籍選手AFC(アジアサッカー連盟加盟国)枠のクリス・ハード(オーストラリア)がケガで離脱中のトレンガヌFCはバーレーン出身のハビビ選手を獲得した場合はこのハード選手に代わってAFC枠での登録が可能です。

ペラFCオーナー候補にコスメ会社社長が浮上
 給料未払い問題により今季開幕時のすでに主力選手4名が退団したMリーグ1部ペラFCは経営危機により新たなオーナーを探していますが、その候補に資産家で知られるコスメ会社社長が浮上しているとマレーシア語紙ウトゥサン・マレーシア電子版が報じています。
 ドクター・ヴィダの愛称で知られているハスミザ・オスマン氏は自身のインスタグラム上にペラFCの本拠地ペラスタジアム前で撮影した自身の写真に「フォロワーに「新たな一歩を踏み出すべきでしょうか。(フォロワーの)皆さんの意見はいかがでしょうか。」というメッセージを加えて投稿しています。
 ウトゥサン・マレーシアによれば、この投稿に対する数千というペラFCサポーターが反応し、その内容は概ね良好だということですが、一部ペラFCサポーターからオーナーとなることは歓迎だが、ピンク色はチームカラーに採用しないで欲しいという声も上がっています。これはケランタン州出身のハスミザ氏は2016年から2017年にかけて同じMリーグのケランタンFA(当時、現在のケランタンFC)のメインスポンサーだったことに由来します。当時は本拠地のスルタン・モハマド4世スタジアムをピンク色に塗装し、チームにはサードユニファームとしてピンク色のユニフォームを導入したことを指していると思われます。
 ペラFCから接触を受けたことも認めたハスミザ氏は「自分では失敗とは思っていないが、(ケランタンFAのメインスポンサー時代は)サッカー界を騒がせてしまったことは事実である」と述べる一方で『前回の経験で様々なことを学んだので、今回は同じ失敗はしないだろう。」と述べています。
(下は投稿されたハスミザ氏がペラスタジアム前で撮影した写真-ハスミザ氏のインスタグラムより)

5月21日のニュース:代表が合宿地のアラブ首長国連邦へ出発、MFLはMリーグ各クラブにより厳格なスポーツバブル内での練習を義務付け、JDTはFWダ・シルヴァの完全移籍とDFローリーの加入を発表

代表が合宿地のアラブ首長国連邦へ出発
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選に出場するマレーシア代表の候補選手と監督、コーチ他の関係者を含めた総勢45名が5月20日に代表合宿地のアラブ首長国連邦UAEのドバイへ出発したことを伝えています。
 FAMのハミディン・アミン会長に率いられたマレーシア代表団は、代表の公式エアラインでもあるマレーシア航空が用意したチャーター機。に搭乗し、クアラルンプール国際空港KLIAを午前9時に出発しました。
 代表チームはUAEでの合宿期間中、5月28日にはバーレーンのマナマでバーレーン代表との練習試合が予定されていますが、この際のドバイーマナマ間、マナマードバイ間の移動もマレーシア航空がチャーター便を用意してチームの移動をサポートするということです。
 またW杯予選終了後にはマレーシア航空が用意する、チームの愛称ハリマウ・マラヤ(日本語では「マラヤの虎」)に合わせて黄色と黒色主体に塗装されたチャーター便で帰国する予定ということです
(下は代表がマレーシア帰国時に搭乗予定のハリマウ・マラヤ仕様のマレーシア航空A330-300型機)

MFLはMリーグ各クラブにより厳格なスポーツバブル内での練習を義務付け
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、移動制限令MCOの施行が6月7日までとなったことを受け、Mリーグ各クラブに対してMCO施行地域でのチームトレーニングは合宿形式での実施のみ許可とすることを公式サイトで発表しています。
 MFLは今年2月15日より、チーム全員が一箇所に合宿し、外部との接触を遮断して練習を行う「合宿ベース」型と、選手は自宅から練習に通うことができる一方で、自宅と練習場以外への立ち寄り、さらに家族以外との接触や自宅への訪問者受け入れを禁じる「自宅ベース」型の二つのスポーツバブルを設け、各チームにはいずれかの形式を選択できるようにしていました。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、新型コロナウィルスの新規感染者数が連日記録を更新する状況下で、国家安全保障委員会NSC、国家スポーツ評議会MSN、国内のスポーツを統括する青年スポーツ省、そして保健省との会合を重ねた結果、MCO施行地域での「自宅ベース」型スポーツバブルの有効性が疑わしく、さらに感染拡大に寄与する可能性が高いとして、MCO施行地域での「自宅ベース」型の実施を禁止するとしています。
 さらにアブドル・ガニCEOは各クラブに対して、選手や監督、コーチだけでなく練習に関わる全員がPCR検査を受けること、合宿ベース型実施の際の練習場とチームの宿泊先をMFLに提出することを求め、その申請内容に基づいてMFLが練習を許可する方式とするとしています。
 この他、MCOより規制が緩和されている「条件付き移動制限令」CMCOが施行されているサラワク州とサバ州に本拠地を持つチームのうち、サバ州コタキナバルを本拠地とする1部スーパーリーグのサバFCは今後も自宅ベース型での練習が可能とする一方で、いずれも2部プレミアリーグ所属でサラワク州クチンを本拠地とするサラワク・ユナイテッドFCとクチンシティFCについては、サラワク州政府の危機管理委員会があらゆるスポーツ活動を現在禁止していることから、合宿ベース形式での練習を行うように求めています。
 またMCOよりさらに厳格な「強化移動制限令」TMCOが施行されているクダ州を本拠地とする1部スーパーリーグのクダ・ダルル・アマンFCに対してはクダ州外のMCOあるいはCMCOが施行されている地域での合宿ベース形式で練習を行うよう求めています。

JDTはFWベルグソン・ダ・シルヴァの完全移籍とDFシェーン・ローリーの加入を発表
 1部スーパーリーグ首位のJDTは、期限付きで移籍していたブラジル出身のベルグソン・ダ・シルヴァの完全移籍とオーストラリア出身のDFシェーン・ローリーの加入を公式Facebookで発表しています。
 今季開幕直後にブラジルのフォルタレーザECからJDTに加入したダ・シルヴァ選手は第3節から出場し、第13節までの11試合で11ゴールを挙げていますが、6月30日までの期限付き移籍での加入であったことから、その後の契約が更新されるのかどうかに注目が集まっていました。
 一方、カタール1部カタール・スターズ・リーグのアル・アハリSCから新加入したローリー選手はオーストラリア出身ですが、リーズ・ユナイテッド、シェフィールド・ユナイテッド、ミルウォール、レイトン・オリエントなど英国のクラブでのプレー経験やオーストラリア1部Aリーグのパース・グローリーでのプレー経験もあるということです。
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 1989年生まれのローリー選手は2005年に英国1部のアストン・ヴィラと契約しましたが、その時に一緒に契約したのが、やはり1989年生まれで現在は同じMリーグ1部のトレンガヌFCでプレーするクリス・ハードだったということです。(ハード選手はケガのため長期離脱中です。)
 またJDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下はさらなる補強として、英国1部ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCのU23でプレーするMFナサニエル・シオ・ホング・ワンとも契約したことを明かし、後半戦開幕時にはチームに合流予定であるとしています。21歳のシオ選手はJDTを退団したハリス・ハルン選手の抜けた穴を埋める選手だとしており、母親がマレーシア人であることからマレーシア人選手として登録されると述べている他、さらにスペインのラ・リガからも選手が加入すると話しています。



 
 

5月20日のニュース:マレーシアの未払い給料申請件数は世界2位、UITMはKLシティからシーン・ジャネッリを獲得、リー・タックがスリ・パハンからトレンガヌに復帰、マラッカUは監督残留もCEOは辞任

マレーシアの給料未払い申請件数は世界2位
 FIFAがクラブ消滅による未払い給料の補助をマレーシアの147選手に支給したニュースは数日前に取り上げましたが、この147名はギリシャの291選手に続く世界第2位の件数です。これについてMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOはマレーシアにおける未払い給料が透明性を持って対応されている結果であると述べています。
 マレーシアからFIFAサッカー選手基金(FIFA FFP)への申請件数が多いのは、未払い給料問題が発生した場合、マレーシアサッカー協会FAMとMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが該当クラブに厳しく対処する一方で、FAMとMFLが率先してFIFAに未払い問題を報告しているからであることを理由に挙げたアブドル・ガニCEOは、「他国リーグでも同様の給料未払い問題は起こっている可能性があるが、各国のサッカー協会や国内リーグ主催者がそれを公にせず、FIFAにも報告ししないという方法で対処している」と話し、マレーシアからの申請件数が多いということが他国に比べて未払い給料問題がより多く発生しているというわけではないと説明しています。

UITMはKLシティからシーン・ジャネッリを獲得
 Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティは、同じスーパーリーグで最下位のUTIMへMFシーン・ジャネッリとGKザミル・スラマットを期限付きで移籍することを発表しています。
 JDTのセカンドチームJDT IIでもプレー経験があるジャネッリ選手は、KLシティではレギュラーポジションを奪えず、今季出場の6試合はいずれも途中出場で、UTIM戦での68分からの出場が今季プレーした時間では最長です。
 UTIMではレギュラーポジションを獲得したいと話すジャネッリ選手は、2部プレミアリーグからもオファーを受けていたことも明かした上で、ザミル選手とともにチームに貢献したいと話しています。
 父親がイタリア人、母親がマレーシア人のジャネッリ選手はクアランプール生まれで、Mリーグではマレーシア人選手として登録されています。

リー・タックがスリ・パハンからトレンガヌに復帰
 スーパーリーグで2位のトレンガヌFCは公式Facebookで、同じスーパーリーグのスリ・パハンFCから英国出身のMFリー・タックを今季末までの期限付き移籍で獲得したこと明らかにしています。
 昨季2020年シーズンまで3年間トレンガヌに在籍し23ゴールを挙げたものの、昨季終了後には契約が更新されなかったタック選手は今季からスリ・パハンに加入していましたが、本来のMFではなくFWとして起用されるなどして期待通りの活躍ができていませんでした。その後、スリ・パハンは5月3日から始まっているトランスファーウィンドウ期間に新たな外国籍選手を獲得したことから、タック選手にはFWペトルス・シテンビ(ナミビア)とMFクリス・ハード(オーストラリア)両選手がケガで離脱中のトレンガヌに復帰の噂が出ていました。
 トレンガヌはさらに外国籍選手の獲得を計画しているとされ、その候補にやはり昨季まで2年間在籍したMFサンジャル・シャアフメドフ(ウズベキスタン)の名前も挙がっています。

マラッカUは監督残留もCEOは辞任
 スポーツ専門サイトのスタジアム・アストロは、解任が噂されていたスーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドFCのザイナル・アビディン・ハサン監督が今季終了まで指揮をとることが決定した一方で、サイフル・マット・サプリCEOの辞任を報じています。
 スタジアム・アストロによると新たに就任したジャスティン・リムCEOは、契約解除となったステファン・ニコリッチ(モンテネグロ)とアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(ブラジル)の両ストライカーに代わる新たなストライカーの獲得についても言及し、SERカシアス・ド・スルからジョバンニ・ゴメス・ダ・シルヴァを今季末までの期限付き移籍で獲得したことも明らかにしています。26歳のジョバンニ選手は既にメディカルチェックを終えており、後日発表されるというもう一人の南米出身の選手とともに近々、正式に加入が発表されるということです。

5月18日のニュース:北朝鮮のW杯予選出場辞退はマレーシアにも影響か、給料未払いを公表したサンドロにサラワク州協会会長が激怒、マレーシア女子サッカーの現状を協会女子委員長が語る

北朝鮮のW杯予選出場辞退はマレーシアにも影響か
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は、5月16日にアジアサッカー連盟AFCが正式に発表した北朝鮮のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2時予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の出場辞退がマレーシアに与える影響について取り上げています。
 ニューストレイトタイムズによると、北朝鮮の2次予選辞退により、北朝鮮が所属するH組だけが4チーム、残りの組は5チームという編成になってしまうことから、各組の5位(最下位)チームとの対戦成績はグループ順位決定の際に考慮されない可能性があるということです。
 マレーシアが所属する予選G組はベトナム(勝点11)が首位、以下マレーシア(同9)、タイ(同8)、アラブ首長国連邦(同6)と続き、インドネシアが勝点0で現在最下位となっています。このG組でマレーシアはインドネシア相手に2勝を挙げていますが、そこで得た勝点6が考慮されないとなれば、マレーシアは3試合の合計勝点が3となり、インドネシア戦の勝点3を除いても勝点8となるベトナムだけでなく、同じく勝点5となるタイ、そしてやはり勝点3となるアラブ首長国連邦と並んで3位となってしまいます。(ただし消化試合数はアラブ首長国連邦の方が1試合少ない)
 アジアサッカー連盟から正式な発表はないものの、もしこの予想通りとなれば、アジアカップ出場が現実的な目標のマレーシアにとって、残り試合は全て勝ちに行く必要が出てきます。
 一昨日5月16日から始まった代表候補合宿で取材に応じたタン・チェンホー監督は、その影響を認め、選手たちの間に動揺があるとしながらも、自分たちの試合に集中したいと話しています。

給料未払いを公表したサンドロにサラワク州協会会長が激怒
 Mリーグ2部プレミアリーグで首位のサラワク・ユナイテッドでプレーするサンドロダ・シルヴァへの給料未払いについては先日のこのブログでも取り上げましたが、サラワク・ユナイテッドを運営するサラワク州サッカー協会(サラワク州FA)は、サンドロ選手が公表した給料未払いについて、4ヶ月分の未払いではなく1ヶ月半分の遅配であると主張し、不正確な事実を公表したとして契約解除も含めた処分を検討していると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 「わずか1ヶ月半の遅配について、なぜサンドロ選手が騒ぎ立てるのか。」と、その行動を疑問視する発言を行ったサラワク州FAのポサ・マジャイス会長は、この事態を他のクラブが知れば、サラワク・ユナイテッドの選手たちを扇動して自チームへ移籍させようとするだろうと危惧しているとし、サンドロ選手の行動に失望したと話しています。
 サンドロ選手はこの給料未払い問題が解決されなければFIFAへの提訴も辞さないということですが、これについてポサ会長は、今後のサンドロ選手の起用はE・エラヴァラサン監督に一任していると話す一方で、個人的にはサンドロ選手の顔も見たくないと話し、他のクラブがサンドロ選手を獲得したければ移籍金無しで放出して構わないと話しています。
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 プロサッカークラブとして1ヶ月半の給料遅配はそれ自体がすでに問題だと思いますが、この記事を読む限りでは、サラワク州FA会長の発言は文字通り逆ギレ以外の何物でもないように思えます。それともこれはマレーシアサッカー界では許容範囲内なのでしょうかね。

マレーシア女子サッカーの現状を協会女子委員長が語る
 マレーシアサッカー協会FAM女子サッカー委員会のスラヤ・ヤアコブ委員長は、、ニューストレートタイムズとのインタビューでマレーシアの女子サッカーが置かれている状況について語っています。
 最近の女子サッカーの話題では、国内選手権大会に出場予定のクダ州代表女子サッカーチームに対し、クダ州政府下のクダ州サッカー協会(クダ州FA)が資金不足を理由にその支援を行わない方針を明らかにしたことがニュースになりました。2018年優勝、そして2017年と2019年は準優勝という強豪(昨年2020年大会は新型コロナウィルスにより大会中止)にも関わらず支援を受けられなかったクダ州代表女子チームは、その結果、メンバーが自らがTシャツなどのグッズ販売を行なって選手権参加のための費用集めをおこない、これがまたニュースとなりました。
 皮肉なことに自身はクダ州議会議員でもあるスラヤ委員長は、国内選手権参加の費用は工学ではないこちからクダ州FAの決定に失望したと話しています。
 各州代表の女子サッカーチームは各州FAの傘下に入るのが望ましいと話すスラヤ委員長は、女子サッカー振興のためにも、国内選手権大会に出場するチームは各州FAが支援を行うことを期待していると話しています。また昨年は新型コロナウィルスにより中止となった女子国内選手権大会は、今年も今月5月に開幕予定でしたが、新規感染者急増による行動制限令MCOの施行により、日程変更を余儀なくされていますが、これについてスラヤ委員長は、2年連続で中止になれば女子サッカーの発展に与える影響も大きいとして、今年は何としても開催したいと話しています。

5月16日のニュース:6月開幕予定のM3リーグが延期、FIFAがクラブ消滅による未払い給料補助を147選手に支給、M3リーグクラブに先住民族の選手が加入

6月開幕予定のM3リーグが延期
 6月4日に予定されていたM3リーグの開幕が延期となったことを、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 Mリーグ3部にあたるM3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLのユソフ・マハディチェアマンは、新型コロナウィルス感染拡大防止のため現在、マレーシア全土に施行されている行動制限令MCOの期限が6月7日となっていることを延期の理由としています。
 新型コロナウィルスの影響により昨季は中止となったM3リーグですが、今季は中止ではなくあくまでも延期であることを強調したユソフ チェアマンはMCO施行により練習を行えない各クラブにリーグ開幕まで準備期間として少なくとも1ヶ月は確保する必要があるとも話し、7月開幕を検討しているとしています。
 その一方で、今後の国内の新型コロナウィルスの感染状況によるとし、MCO期間がさらに延長されることがあれば開幕も延期される可能性があること、またさらに開幕が遅れれば、今季は20クラブが参加するM3リーグを集中開催方式で行う可能性も示唆しています。

FIFAがクラブ消滅による未払い給料補助を147選手に支給
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で国内の147選手を対象にクラブ消滅による未払い給料の補助が国際サッカー連盟FIFAより交付されたことを発表しています。これにより一人当たり5000リンギから38000リンギ(およそ13万3000円から101万円)が支給されるということです。
 クラブからの給与未払いに苦しむ選手の支援を目的に2020年にFIFAと国際プロサッカー選手会FIFProが共同で創設した基金FIFA Fund for Football Players(FIFAサッカー選手基金、FIFA FFP)による支援に対しては世界36カ国の109クラブについて1000名を超える選手からの申請があった中、FIFAはマレーシアから申請した147選手について2015年7月から2020年6月までの未払い給料に対する補助交付を承認しています。
 マレーシア国内からの申請はFAMの地位委員会による審査を経たのち、同じFAMの法務部門と協力してマレーシアプロサッカー選手協会PFAMを通して行われました。またその際には消滅してしまったクラブの情報についてFAMからFIFAへ情報提供がされたということです。
 今回のマレーシアからの申請に対して、FIFA FFPは第1回の補助として総額で188万リンギ(およそ4980万円)を交付していますが、これはFIFA FFPの総額1600万米ドルの2.85%に当たるということです。
 FAMはこの補助については、該当選手の銀行口座情報を受け取った時点で直ちに支給が行われるとする一方で、これで給料未払いが完済されたわけではないとして、消滅したクラブの県警者に対して今後も引き続き残りの未払い給料について完済するよう求めていくとしています。
 なお今回の支給の対象となったのは既に消滅してしまったトレンガヌシティFC、プルリスFA、マルセラ・ユナイテッドFC、クアンタンFAそしてハネランFCの5つのクラブに所属していた選手です。

M3リーグクラブに先住民族の選手が加入
 来月6月に開幕するMリーグ3部にあたるM3リーグ。今季からこのM3リーグに参加するMNY FCにオランアスリ(マレーシアの先住民族)の選手が加入したことをマレーシア語紙ウトゥサンマレーシア電子版が報じています。
 マレー半島に住むオランアスリ(オランは「人」、アスリは「最初の、本来の」の意味のマレーシア語)はマレーシアの人口の1%にも満たない少数民族ながら、最も古くからマレー半島に居住している民族でもありますが、そのオランアスリでいずれも19歳の選手2名が今季M3リーグ初参戦となるペラ州イポーに本拠地とするMNY FCに加入しています。
 ペラ州イポーで開催された今季のチームの選手紹介イベントで加入を発表されたのケランタン州出身のレフォン・ロスランとペラ州出身のムハマド・ハイケル・アリ・レフォンで、両選手はMNY FCが創設した育成チームの出身ということです。
 MNY FCはこのオランアスリの両選手に加え、Mリーグ1部スーパーリーグでのプレー経験がある複数の選手が参加することも発表されており、2017年に創設された新しいクラブながら今季のM3リーグでは注目のクラブとなりそうです。

5月14日のニュース:タン代表監督の選手選考への批判を前代表監督が擁護、サラワク・ユナイテッドでも給料未払い問題発覚

タン代表監督の選手選考への批判を前代表監督が擁護
 5月16日から始まる合宿を前に代表候補25名が先日発表されましたが、その顔ぶれが明らかになると所属しているクラブでのリーグ出場時間が少ない選手が複数選考されたことにソーシャルメディアなどで疑問の声が上がりました。
 こういった声に対して、2007年から2009年まで代表監督を務めたB・サティアナタン現サラワク・ユナイテッドテクニカルディレクター(TD)は、同様の状況なら自分も同じような選手選考を行うだろうと擁護する発言をしています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版の取材に対し、サティアナタンTDは代表に招集する選手の選考は代表チームでプレーすることに向いているかどうかに基づいて行われると話し、例え今季のリーグで活躍していても、タン監督が代表チームで求めていることができなければ召集する意味がないとし、国際試合と国内リーグは全く別物であること、そして特に今回は新型コロナウィルスの影響で準備期間が短いことなどから、タン監督は自分が信用でき、かつ自身の戦術や戦略を十分に理解している選手を招集したのだろうと述べています。
 この件は代表候補25名の中にアキヤ・ラシドとシャフィク・アフマッド(いずれもJDT)が含まれていたことが事の発端です。今季第13節終了時点でアキヤ選手は出場4試合(出場時間合計30分)、シャフィク選手に至っては出場が1試合でその試合も90分からの出場だったことから、一部サポーターからはこの両選手を代表に召集する価値があるのかと疑問の声が上がっていました。

サラワク・ユナイテッドでも給料未払い問題発覚
 Mリーグ1部スーパーリーグのペラFCの給料未払い問題についてこのブログでもここ数日間、取り上げていますが、2部プレミアリーグで首位のサラワク・ユナイテッドでも同様の問題が起こっていると、マレーシア語紙ハリアン・メトロ電子版が報じています。
 昨季はスランゴールでプレーし、今季からサラワクでプレーするサンドロ・ダ・シルヴァは今年1月と2月の給料については全額の70%しか受け取っておらず、3月以降の給料については全く支払われていないという事です。また住居や自家用車の手当ても3月以降は支払われておらず、その総額は数10万リンギにということです。
 サンドロ選手の弁護士はサラワク・ユナイテッドに対して5月22日を期限として、未払い給料の支払いを求めるとしており、その期限が守られない場合にはFIFAへの提訴を行うという事です。
 またスポーツサイトのチャカップスカンでは、サンドロ選手以外の選手についても給料未払いが起こっていると報じられており、イスラム教の断食月明け休み後には選手の退団の可能性があるという事です。


 

5月13日のニュース:ペラFCの選手流出-1.退団のケニー・パッラジはKLシティに加入、2. GKハフィズルには複数クラブが接触、スリ・パハンのリー・タックはMリーグ他クラブへ期限付き移籍か、マラッカUは外国籍FW2名を入れ替えへ

 イスラム教の断食月明けの休みハリラヤが今日から始まるマレーシア。国民の7割近くがイスラム教徒のマレーシアでは1年間で最大の祝日ですが、新型コロナウィルス感染拡大が続く状況下では、昨年に続き今年も静かなお祝いとなりそうです。

ペラFC選手流出-1. 退団のケニー・パッラジとJ・パルティバンはKLシティに加入
 給料未払い問題で選手の流出が止まらないMリーグ1部スーパーリーグのペラFCからケニー・パッラジとJ・パルティバンの両選手がが同じスーパーリーグのKLシティに加入したことを英字紙スター電子版が報じています。
 今季第13節までの10試合の先発を含む11試合に出場したケニー選手と、9試合の先発を含む10試合に出場したパルティバン選手の退団は、先日このブログでも取り上げた主将のシャールル・サアドとブラジル出身で帰化選手のギリェルメ・デ・パウラの退団(その後はいずれもスーパーリーグのJDTに加入)に続く主力選手の流失で、ペラFCはリーグ再開後もクラブ史上初となる2部降格の危機に面することになりそうです。
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 両選手を獲得したKLシティのボジャン・ホダック監督は、今季1部に昇格したチームの前半戦を振り返り、一部の選手は1部でのプレーに適応できていない話しており、ケニー、パルティバン両選手の獲得は大幅な戦力増になると話しています。

ペラFC選手流出-2. GKハフィズルには複数クラブが接触
 同じペラFCの正GKハフィズル・ハキムはマレーシアの通信社ブルナマの取材に対し、スーパーリーグの3クラブから接触があったことを明らかにしています。「東海岸のクラブ」「クランバリー(KLとスランゴールを含む首都圏)のクラブ」そして「南部のクラブ」からの獲得オファーを受けたと話すハフィズル選手は、今後については決定しておらず、現在は家族と協議中としていますが移籍が濃厚です。
 ペラ州出身のハフィズル選手は、地元を離れるのは辛いとしながらも、未払い給料問題の解決に対して明確な回答が得られていないこと、さらに経営陣からの「ペラFCでプレーしたくなければ他のクラブを探せば良い」という発言に自分を含めた多くの選手が失望したと述べています。

スリ・パハンのリー・タックはMリーグ他クラブへ期限付き移籍か
 トランスファーウィンドウ期間中に獲得した新外国籍選手らの活躍で2連勝中のスリ・パハンは、開幕からプレーしていた英国出身のリー・タック選手が外国製選手枠の都合で出場登録を外れましたが、ドラー・サレー監督はこのタック選手を期限付き移籍で獲得したいというオファーを受け取っていると、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 最終的な移籍先はオーナーであるパハン州スルタンで現国王のトゥンク・アブドラ殿下の叔父に当たるトゥンク・アブドゥル・ラーマン・スルタン・アフマド・シャー殿下が決定するとしています。
 またマレーシア語紙ウトゥサン・マレーシア電子版は、期限付き移籍先として昨季まで3季に渡って在籍した同じスーパーリーグのトレンガヌが有力だと報じています。
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 2017年からMリーグでプレーするタック選手は、祖母がマレーシア人とされ、これまで何度も帰化選手候補としてその名前が挙がっていましたが、書類の不備などを理由に実現していませんでした。しかし今季も継続してマレーシアでプレーすれば連続在籍期間が5年となり、FIFAが求める帰化選手の条件を満たすことから、パハンは自チームでプレーできなくともタック選手との契約を維持し、来季は帰化申請を支援した上で帰化選手(=マレーシア人選手)として外国籍選手枠を気にせずプレーさせる意向があると言われています。

マラッカUは外国籍FW2名を入れ替えへ
 第13節を終えて3勝5分5敗の11位と降格圏で前半戦を終えたマラッカ・ユナイテッドはステファン・ニコリッチ(モンテネグロ)とアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(ブラジル)の両FWとの契約を解除し、新たなストライカー2名を獲得すると、ウトゥサンマレーシアが報じています。
 マラッカ・ユナイテッドはここまで13試合で15得点を挙げていますが、これはUITM(4点)、PJシティ(10点)、ペラ(14点)に続き、リーグ全体で4位の少なさで、この15得点中、ニコリッチ選手が4点、アレックス選手が3点を挙げています。
 マラッカ・ユナイテッドのシャイフル・モハマド・サペリCEOはニコリッチ、アレックス両選手には既に契約解除が伝えられていることを明かし、新たに2人のブラジル出身が代わりに加入すると述べています。そのうち1人は既にクアラルンプールで検疫隔離に入っており、もう1人はブラジルのリーグ戦に出場中で、近いうちにマレーシアに到着予定だということです。
 ニコリッチ、アレックス両選手以外にマラッカ・ユナイテッドにはDFチャン・ソグォン(韓国)、MFソニー・ノルデ(ハイチ)、MFマヌエル・オット(フィリピン)が在籍していますが、この3選手については後退はないと話すシャイフルCEOは、サポーターからもチーム不振の責任を取るべきと解任要求が出ているザイナル・アビディン・ハサン監督について今日からハリラヤ(始まるイスラム教の断食月明けの休み)後に続投か否かを決定すると話しています。