2月12日のニュース:Mリーグクラブは2月15日より練習試合が可能にプロ選手会が未払い給料完済前に完済と発表したマラッカUを非難、そのマラッカ・ユナイテッドが新加入の外国籍選手を発表、スランゴールIIがミャンマーU23の有望株と契約

 本日2月12日は旧正月(中国正月)でマレーシアは国民の祝日です。例年ならばちょうど日本の年末年始のように帰省する人が多い時期ですが、今年は活動制限令MCOにより州境を超えての移動が禁じられており、恒例の帰省ラッシュもない静かな正月になりそうです。

Mリーグクラブは2月15日より練習試合が可能に
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、Mリーグ各クラブに対して、マレーシア政府が設けた標準作業手順SOPを厳守する条件付きながら、2月15日より練習試合を行うことを許可すると発表しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは国家スポーツ評議会と協力して各クラブの代表者が出席するオンラインでのミーティングを開催し、2月15日から許可されるチーム練習についての説明を行なったとしています。
 これを報じたマレーシアの通信社ブルナマによると、このミーティングではチーム練習再開時に採用される合宿隔離方式と自宅隔離方式についても説明されたということです。なお合宿隔離方式とは選手と監督、コーチら関係者全員が一箇所に合宿して練習を行い、指定された場所でPCR検査を受ける方式で、自宅隔離方式とは選手は自宅から練習に通うことが可能方式です。また自宅隔離方式は、選手や監督、コーチは自宅から練習に参加できる一方で、練習に参加する本人だけでなく同じ家に住む家族全員がPCR検査を受ける必要がある他、自宅隔離機関中は居住者以外の訪問が全面的に禁止される方式で、いずれも新型コロナウィル感染を防ぐ手段として各クラブにいずれかの方式を採用することが求められているということです。

プロ選手会が未払い給料完済前に完済と発表したマラッカUを非難
 口を開く前に支払え。ここ数日このブログでも取り上げているMリーグ1部マラッカ・ユナイテッドの給料未払い問題については、マラッカ・ユナイテッドとクラブを運営するマラッカ州サッカー協会(マラッカ州FA)が未払い給料、諸手当、従業員積立基金EPF、そして所得税の総額91万5000リンギ(およそ2370万円)を完済したことを発表というニュースを紹介しましたが、さらに新たな展開がありました。
 マレーシアプロサッカー選手会PFAMは、マラッカ州FAが完済を発表した時点では、未払い給料が実際に選手の手には渡っていないことを明らかにしています。
 PFAMのイズハム・イスマイルCEOは 「マラッカ・ユナイテッドの発表は非常に無責任なものである。発表が行われた時点では選手は誰1人として未払い給料を受け取っていない。マラッカ・ユナイテッドは未払い給料を支払ってから公表するべきであり、公表してから支払いを行うべきではない。」という投稿をTwitterに行い、PFAMに訴え出たマラッカ・ユナイテッドのトップチームの選手やU21チームの選手たちは誰1人として何も支払われていないことを明らかにしています。
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 これにはさらに続報があり、昨日2月11日にはブルナマがマラッカ・ユナイテッドのモハマド・サイフル・マット・サプリCEOの反論を掲載しています。
 「我々には支払い記録が証拠として残っており、(未払い給料を)支払わずに完済を発表するわけがない。ただし、銀行側の問題で入金が遅れている可能性があるかも知れない。」と述べています。またこのような発言によりマラッカ・ユナイテッドのイメージが損なわれるとして、PFAMが選手の福利を大事にしていることは理解できるが、ソーシャルメディアに投稿する前にクラブに直接、問い合わせをするべきだと逆ギレ気味に反論しています。
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 個人的にはどちらが正しいのか気になるところですが、自信があればすぐに名誉毀損で訴えるところですが、マラッカ・ユナイテッド側はPFAMに対する単なる非難でことを終わらせているところを見ると、どちらが本当のことを言っているかは一目瞭然でしょう。

マラッカ・ユナイテッドが新加入選手を発表
 昨季の選手には給料未払いでも、新戦力は獲得するのかぁ。Mリーグ1部マラッカ・ユナイテッドは3月5日に迫った今季開幕を前に2人の外国籍選手加入を発表しています。加入が発表されたのはブラジル出身のFWアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェスと、ドイツ出身でフィリピン代表のMFマヌエル・オットの両選手です。オット選手は東南アジア枠での契約となります。
 契約式はマラッカ州首相でもあるマラッカ州サッカー協会(マラッカ州FA)のスライマン・モハマド・アリ会長も出席し、州首相府で行われました。
 アレックス・ゴンサウヴェス選手は30歳で昨季はインドネシア1部リーグのプルシカボ1973でプレーしていました。一方、2010年から代表でプレーする28歳の「マニー」ことオット選手は昨季はフィリピン1部リーグのセレス・ネグロスでプレーし、タイ1部リーグのラーチャブリーでのプレー経験があります。
 またこの契約式では昨季もマラッカ・ユナイテッドでプレーした外国籍選手でハイチ出身のソニー・ノルデと韓国出身のジャン・スックウォンがそれぞれ1年契約で残留することや、JDT入りも噂されていたGKカイルル・ファミ・チェ・マットと2年契約を、DFラズマン・ロスランと単年契約を結んだことなども併せて発表されています。
 なおこの契約式を報じたブルナマは、5人目の外国籍選手となるモンテネグロ出身のFWステファン・ニコリッチが現在、クアラルンプールで検疫期間中であることも報じています。

スランゴールIIがミャンマーU23の有望株と契約
 ルクマンを手放したスランゴールはミャンマー版ルクマンを獲得。Mリーグ2部で同1部スランゴールのセカンドチームであるスランゴール2は、外国籍選手としてミャンマー出身のFWハイン・テット・アウンの獲得をクラブの公式サイトで発表しています。各年代の代表でプレーし、直近では飛び級でU23代表でもプレーしている19歳のハイン選手とは2023年までの契約となっているということです。
 昨季はミャンマー1部リーグのハンタワディ・ユナイテッドでプレーしたハイン選手について、スランゴールのマイケル・ファイテンバイナー テクニカルディレクターTDは、右ウィングが本職のハイン選手はミャンマーの若手有望選手の1人であると話し、スランゴールに加入することで、自身のサッカーキャリアを発展させていく良い機会となるだろうと話しています。
 なお、スランゴール2は今季、既にガーナ出身の20歳FWジョージ・アトラムと19歳DFジョーダン・アイムビラの両選手をガーナ2部のアクラ・ライオンズから期限付き移籍で獲得しており、昨季から残留したシンガポール出身の23歳MFアーミン・マイヤーと合わせてMリーグ2部クラブに認められている外国籍選手枠4名全てが埋まりました。

2月11日のニュース:サフィク・ラヒムがJDT復帰、マラッカ州FAが未払い給料2370万円を完済、今季のMリーグ公式試合球にナイキ社のFlightが決定、プロ選手会会長-感染者が出てもMリーグ中断をしないよう要望

サフィク・ラヒムがJDT復帰
 お帰りなさい、キャプテンマーベル。Mリーグ1部のジョホール・ダルル・タジムJDTとマレーシア代表で長年主将を務めたMFサフィク・ラヒムが3季ぶりに復帰することがJDTの公式Facebookで発表されています。
 2013年にスランゴールから移籍すると2014年から続いているJDTの連覇に貢献した他、JDTのアジア初タイトルである2015年のAFCカップ決勝イスティクロル・ドゥシャンベ(タジキスタン)戦ではマンオブザマッチMOMを獲得しています。また代表でも75試合に出場し、2010年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権では初優勝したマレーシア代表の主将としてもフル出場しています。
 2019年にマラッカ・ユナイテッドへ移籍する際には、JDTのトゥンク・イスマイル殿下からJDTで最も成功した選手、そしてクラブ史上最高の主将と評された上、いつでも戻ってこいと言われながらJDTを退団していました。
 なおサフィク選手の背番号は、退団前に着けていた8番となることも発表されています。
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 昨日のこのブログでも取り上げたモハマドゥ・スマレとジョナサン・エレラの加入に加え、サフィク選手の獲得により、今季のAFCチャンピオンズリーグでグループステージ突破を目指すJDTはさらに選手層に厚みが増し、いわゆるローテーションを行っても国内リーグで他を圧倒するのに十分な戦力を揃えつつあります。
(入団発表でのベンヤミン・モラ監督、サフィク選手、アリスター・エドワーズ テクニカルダイレクター(左から)、そして発表になった今季のJDTの布陣-いずれもJDTの公式Facebookより。)

マラッカ州FAが未払い給料2370万円を完済
 Mリーグ出場はギリギリセーフ!Mリーグ1部を運営するマラッカ州サッカー協会(マラッカ州FA)は総額91万5000リンギの未払い給料他を完済したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。この金額は未払い給料の他、諸手当や従業員積立基金などの積立金も合算した金額ということです。
 「我々はマラッカのサッカーのイメージを悪化させるような問題を避けるために、昨季在籍したウチェ・アグバ(Mリーグ2部サラワク・ユナイテッドへ移籍)と同じく昨季途中まで在籍したカラン・シン・ファーンズのの未払い給料と諸手当を支払った。またナルポン・ワイルド(タイ)の未払い給料についても早急に支払い、2度目のトランスファーウィンドウでの選手獲得禁止処分を受けないようにしたい。」と話すマラッカ・ユナイテッドのモハマド・サイフル・マット・サプリCEOは、このほかにも昨季のチームから選手18名と関係者17名が給料未払いとなっていることを明らかにし、こちらについても選手、関係者との間で分割払いとすることで同意を得ており、既に支払いを始めていることも明らかにしています。
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 こんな問題が開幕1ヶ月を切った段階で露呈してもリーグ出場禁止処分にもリーグ参加に必要なクラブライセンス剥奪にもならないようでは、クラブライセンス白球を担当する第一審機関FIBの資格審査能力に問題あり、とはならないのがマレーシアらしいです。

今季のMリーグ公式試合球にナイキ社のFlightが決定
 6年連続で公式試合球はナイキ社製に。Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは今季2021年シーズンのリーグ公式試合級としてナイキ社のFlightを採用することを公式Facebookで発表しています。Mリーグは2016年からナイキ社製のボールを公式試合球としています。
 このFlightは英国プレミアリーグ、イタリアのセリエAでも採用されており、アジアではオーストラリア(Aリーグ)、アラブ首長国連邦(UAEガルフリーグ)、中国(スーパーリーグ)、サウジアラビア(サウジプロリーグ)に続いてこのFlightを採用する5つ目リーグということです。
  このFlightは今季開幕戦となる3月5日のJDT対クダ・ダルル・アマン戦でお披露目となるということです。

プロ選手会会長-感染者が出てもMリーグ中断をしないよう要望
 スペインリーグに学べ。3月5日に今季開幕が予定されているMリーグについて、Mリーグ1部のクアラルンプール・ユナイテッドでプレーするサフィー・サリは、リーグ開幕後に新型コロナウィルス感染が選手間で発生しても、リーグを中断するべきではないと話しています。
 ブルナマはマレーシアプロサッカー選手会の会長でもあるサフィー選手の話として、Mリーグが業務提携をしているスペインのラ・リーガが感染者が出てもリーグを続行している点を指摘し、提携関係を活用してスペインリーグ主催者から学べるノウハウを採用するべきだとしています。
 ラ・リーガとMFLが共催したオンラインセミナーに出席したサフィー選手は「練習再開、そしてリーグ開幕が決まった今、最大の関心はMリーグ開幕後に出場選手に感染者が出た場合の対応である。選手間で感染者数が増えれば、リーグ中断、あるいは延期を、という声が上がる可能性があるが、その場合にはラ・リーガが採用している標準作業手順SOPをまねるべきだ。」と話し、これ以上のリーグ中断や延期が怒らないことを望んでいるとも話しています。

2月10日のニュース:Mリーグクラブに練習再開許可、ペラFCのロゴ問題-スルタンがコンペ開催を示唆、レジェンドFWがサバFCのテクニカルディレクターに就任、JDTがスマレら新入団選手を発表

Mリーグクラブに練習再開許可
 サラワク州を除くマレーシア全土に施行されている活動制限令によりチーム練習が禁止されていたMリーグの各クラブに朗報です。2月15日よりMリーグクラブのチーム練習が許可されることが昨日2月9日の新型コロナウィルス関連の定例記者会見で発表されました。なお許可されたチーム練習は選手や関係者が外部との接触を遮断される、いわゆる「バブル方式」で行われることも発表されています。
 これを受けてMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式Facebook上で今季の開幕日3月5日の変更がないことも改めて発表しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは「練習許可が出たことで、今後は各クラブの選手、関係者全員が責任を持って標準作業手順SOPを遵守することが求められる。万が一この責任を果たせない者が出れば、新型コロナウィルス感染がリーグ内に発生する可能性がある。」と話しています。
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 練習再開が許可されなければ既に2月26日から延期されていた3月5日の開幕がさらに遅れる可能性もあっただけにMリーグ各クラブにとっては朗報です。しかし、この発表前からジムなどで集団練習していたクラブがあるとの噂も出ており、今後も自らが負っている責任の重さを理解しない不届き者が出ないことを祈ります。

ペラFCのロゴ問題-スルタンがコンペ開催を示唆
 ペラFCの新しいロゴがサポーターの間で不評というニュースはこのブログでも取り上げましたが、ついに州王スルタンが動く事態となりました。
 ペラ州のスルタン・ナズリン・シャー殿下はペラ州サッカー協会(ペラ州FA)に対し、今季開幕前にペラFCの新たなロゴを決定するコンペを行うよう「助言」したとマレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 サポーターからの不評を無視して新たなロゴを採用しようとしたペラ州FAに対し、スルタンはサポーターの声を聞き、それに関心を持ち、さらに尊重するようにとの「助言」を受けたことを、ペラ州政府の青年スポーツおよびマルチメディア委員会のカイルル・シャーリル・モハマド委員長が明らかにしています。
 新たなロゴのコンペ参加条件などは近いうちに発表されるとしたカイルル委員長は、サポーターの投票前に応募作品から10程度のロゴを選び、5日間ほどの投票期間を設ける予定であるとしています。
 ペラ州FAのムハマド・ヤザン・モハマド副会長は1月30日にサポーターの不評にも関わらず、新たに発表したロゴを変更する予定はないと話していました。

レジェンドFWがサバFCのテクニカルディレクターに就任
 オールドファンには懐かしい名前が帰ってきました。1990年代後半、サバFCの前身サバFA時代に大活躍したオーストラリア出身のスコット・オルレンショー氏がMリーグ1部サバFCのテクニカルダイレクターに就任したことが、クラブの公式Facebookで発表されています。
 クラブの外国籍選手獲得やサバ州内の選手発掘などにも関わり、ユースプログラムの責任者も兼務するということです。
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 サバFA時代は赤毛のストライカーとして恐れられたオルレンショー氏ですが、下の写真では見る影もないですね。

JDTがスマレら新入団選手を発表
 JDTの帰化選手コレクション、いや代表選手コレクションにまた1人加わりました。Mリーグ1部で7連覇中のジョホール・ダルル・タジムJDTは帰化選手のムハマドゥ・スマレとアルゼンチン出身のFWジョナサン・エレーラの加入を公式Facebookで発表しています。
 タイ1部BGパトゥム・ユナイテッドに移籍したジオゴ・サントスに代わる活躍が期待されるエレーラ選手ははアルゼンチン2部のCDリエストラから、スマレ選手は既にタイ1部のポリス・テロFCとの契約も満了していました。
 なおJDTは公式Facebookには「運転手さん、マレーシアでNo. 1のクラブに連れていってくれ。」というタイトルで始まり、スマレ選手がリムジンから降り立った先がJDTのクラブハウスだった、という映像を投稿しています。
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 パハン州サッカー協会がFIFAよりこのスマレ選手に対する給料未払い問題で490万リンギ(およそ1億2600万円)の支払いを命じる裁定を受けたニュースは先日取り上げましたが、JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がスマレ選手に掛け合って要求額を下げさせるよう説得すると話す記事まで掲載されると、パハンFA(当時)退団から腰掛けのようなタイクラブ移籍(しかもそのクラブには元JDTのドミニク・タンが在籍)、そして今回のJDT入団と全てがつながり、実は最初から仕組まれていたのでは?という感もしなくはないです。
(JDT加入が発表されたスマレ選手(左)とエレーラ選手-JDT公式Facebookより)

2月9日のニュース:W杯アジア二次予選-AFCは開催日程決定の期限を2月15日と各組に通達、タン代表監督はルクマンを3月の代表合宿に招集、FIFAは給料未払いのマラッカUに選手獲得禁止処分の裁定

W杯アジア二次予選-AFCは開催日程決定の期限を2月15日と各組に通達
 アジアサッカー連盟AFCはFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選各組に対して、2月15日までに残るグループステージの試合日程を決定するよう求める通達を出しています。
 マレーシアはベトナム、タイ、インドネシアおよびアラブ首長国連邦UAEとともに予選G組に入っていますが、他の7組同様に、残り試合の日程を当初の予定通り3月のFIFAマッチデー期間に行うか、6月に延期するかの選択が求められています。
 マレーシアの通信社ブルナマに対してAFCのウインザー・ジョン事務局長は、新型コロナウィルスの感染状況が各国によって異なることなどから、各組内の全チームが合意できるように話を行なうことを望んでおり、期限の2月15日までに合意が得られない場合には、AFCが仲介した上で日程を決定すると話していますが、その理由としてアジア二次予選は6月中に終了し、9月からは三次予選の開始が予定されいること、そしてアジア代表は2022年4月までに決定しなければならないことを挙げています。
 またウィンザー事務局長は6月開催となる場合の集中開催地はどの予選組でも決定していないとし、現時点でどこで集中開催するかの話し合いになれば、3月か6月かの試合日程の合意自体が難しくなるとことから、今は日程の確定させるための話し合いを行うことを求めています。
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 マレーシアが所属する予選G組は既に全チームが6月開催に同意しているとされており、集中開催地も既に国外からチームを招いて練習試合を行っているアラブ首長国連邦が有力と言われています。

タン代表監督はルクマンを3月の代表合宿に招集
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版は19歳のルクマン・ハキム・シャムスディンがが来月3月に予定されている代表合宿に初招集される可能性と報じています。
 代表のタン・チェンホー監督もルクマン選手の名前が招集候補者リストに含まれていることを求めているということです。
 現在はベルギー1部リーグのKVコルトレイクに所属するルクマン選手は、昨年10月に出場時間は17分と短かったもののベルギー1部リーグデビューを果たしましたが、その直後にハムストリングのケガのため、チームを離れて治療に専念していました。
 「ケガから復帰し、既にクラブの練習に参加しているという情報も得ていることから、代表合宿に招集し、練習に参加する機会を与え、彼がベルギーで得た経験がチームに役立つか見てたい。」とタン監督は話しています。

FIFAは給料未払いのマラッカUに選手獲得禁止処分の裁定
 Mリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドに新たな給料未払い問題が発覚しています。英字紙ニューストレイトタイムズは、昨季在籍したタイ出身のナルポン・ワイルドに対する未払い給料24万1726リンギ(およそ623万円)についてFIFAが命じた期限を過ぎてもマラッカ・ユナイテッドはナルポン選手への給料を支払っていないと報じています。なるポン選手は給料未払いを理由に、新型コロナウィルスによるMリーグ中断中の昨年7月に退団しています。
 現在はタイ2部のチェンマイFCでプレーするナルポン選手は、FIFAからの連絡を受け、マラッカ・ユナイテッドが未払い給料を支払っていないことを確認したと話し、この未払いにより、FIFAの紛争解決室(Dispute Resolution Champers, DRC)はマラッカ・ユナイテッドに対し、未払い給料の全額が支払われるまで新たな選手の獲得禁止処分を下す可能性があると話しています。
 またニューストレイトタイムズは昨季のリーグ中断中にマラッカ・ユナイテッドがナルポン選手と十分な話し合いを行わないまま、30%の給料削減を行ったことも問題視していることも併せて報じています。

 またニューストレイトタイムズは続報として、このナルポン選手の他にも、オーストラリア出身のカラン・シン・ファーンズに対しても2月17日が支払い期限となっている未払い給料9万7500リンギ(およそ251万円)があると報じています。
 母親がマレーシア人のファーンズ選手は、マレーシア人選手として登録されたことから、未払い給料に関する不服申し立てはFIFAではなくマレーシアサッカー協会FAMに行っています。
 ナルポン選手同様、未払い給料問題でチームを離れたファーンズ選手は期限までに未払い給料が払われなければ、FAMはマラッカ・ユナイテッドを処分するべきだと話しています。
 これらの件についてマラッカ・ユナイテッドのサイフル・マット・サプリCEOはナルポン選手への未払い給料支払い期限超過によりFIFAから選手獲得禁止処分の裁定を知らせる連絡を受け取ったことを認め、ファーンズ選手への支払い期限が迫っていることも承知していると話す一方、未払い給料の総額は不明であるとも話しています。さらにニューストレイトタイムズはFAMが未払い給料の他に、従業員積立基金や内国歳入庁への未納金の納入期限を2月7日としていたことの他、

2月8日のニュース:Mリーグクラブは練習再開可能か、本山雅志選手がマレーシア入国、ケランタンUに深井脩平選手加入で日本人トリオ結成、パハン州FAはFIFAの裁定に徹底抗戦の構え

Mリーグクラブは練習再開可能か
 今季のMリーグは3月5日に開幕が予定されていますが、サラワク州を除くマレーシア全土に施行中の活動制限令によりMリーグ各クラブはチーム練習が禁止されています。活動制限令は2月16日までの施行とされていますが、英字紙スター電子版は、来週からクラブ練習が許可される可能性があると報じています。
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは国内スポーツを監督する青年スポーツ省、国家スポーツ評議会、そして新型コロナウィルス対策を担う国家安全保障委員会との会談後に記者会見し、Mリーグ1部と2部のクラブについて、厳格が標準作業手順SOPを遵守することを条件に、早ければ来週中にも練習の許可が出されるだろうと話しています。
 現在は国家安全保障委員会の承認を待っている状態だと話すガニCEOは、これまでに渡り交渉を重ねてきた結果、練習許可が出される可能性は高いとし、3月5日今季の開幕を迎えられるよう、今後も努力していくとも話しています。
 「(2月26日から3月5日に延期された)今季のリーグ開幕がこれ以上遅れることになれば、プロサッカー産業に大きな影響が出る。MFLの試算では開幕が延期されれば、各クラブの損失の合計額は1ヶ月あたり少なくとも1900万リンギ(およそ4億9200万円)となる。」と話すガニCEOは、Mリーグのトランスファーウィンドウをリーグ開幕2週間前まで延長することもFIFAに申請中で、現在は承認待ちであることも明らかにしています。
 なお、2月5日に青年スポーツ省のリーザル・メリカン大臣が、MFL、マレーシアホッケーリーグ、セパタクローリーグなどについて、厳格なSOPを伴う完全隔離形式での練習許可申請を国家安全保障委員会に提案しています。

本山雅志選手がマレーシア入国
 Mリーグ2部ケランタン・ユナイテッドは公式Facebook上で今季加入する元日本代表の本山雅志選手がマレーシアへ到着したことを発表しています。
 今後はマレーシア渡航者全員に義務付けられている7日間の検疫隔離期間を経たのち、クラブの本拠地であるケランタン州コタバル入りするということです。
(クアラルンプール国際空港に到着した本山選手と深井脩平選手-ケランタン・ユナイテッドの公式Facebookより)

ケランタン・ユナイテッドに深井脩平選手加入で日本人トリオ結成
 マレーシアの通信社ブルナマは、ケランタン・ユナイテッドの4人目の外国籍選手としてDF深井脩平選手を獲得したと報じています。Mリーグ2部の外国籍選手枠は4名で、これでケランタン・ユナイテッドの外国籍枠は全て埋まったことになります。
 ケランタン・ユナイテッドを運営するKUFC社のアナス・カリミ・アフマド・タニ専務取締役は、28歳の深井選手を守備的MFであると紹介し、同じ2部のクチンシティに移籍したアイルトン・アレマオに代わって獲得したと話し、埼玉出身の深井選手は大宮アルディージャユースから北陸大学、その後はいずれもJ3のブラウブリッツ秋田、いわてグルージャ盛岡でのプレー経験があると発表しています。
 ケランタン・ユナイテッドは上の記事でも取り上げた本山雅志選手、昨季はクチンシティでプレーしたMF谷川由来選手がおり、Mリーグ初となる同一チームで日本人選手が3名プレーすることになります。ケランタン・ユナイテッドにはこの他にガンビア出身のFWガッサマ・アルフセイニイが在籍し、昨季はクチンシティを指揮した日本人の東山晃監督が今季から指揮をとります。
(深井選手を紹介するケランタン・ユナイテッドの公式Facebook投稿)

パハン州FAはFIFAの裁定に徹底抗戦の構え
 昨季所属したモハマドゥ・スマレ選手への未払い給料120万米ドル(およそ1億2600万円)の支払いをパハン州サッカー協会(パハン州FA)に命じる裁定をFIFAが下したことは先日のこのブログでも取り上げましたが、パハン州FAはこの裁定について争う姿勢を見せています。
 スター電子版は前パハンFA(現スリ・パハンFC)のチームマネージャーで、現在はスリ・パハンFCのCEOを務めるスフィアン・アワン氏はFIFAからの裁定を受け取ったことを認めた上で、「この件は弁護士に任せるが、まず弁護士からFIFAに採決決定の根拠を問い合わせ、その後の行動を決定したい。スポーツ仲裁裁判所CASへ控訴するべきか、それ以外の方法もあるのかどうかも検討する。」と話しています。
 なおこの件について、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長はスマレ選手とパハン州FAの問題であるとして、静観する姿勢を見せています。

2月7日のニュース:今月予定の代表合宿が中止に、ベトナムサッカー協会もW杯予選の6月集中開催に同意、FIFAがパハン州FAに未払い給料1億2600万円の支払いを命じる、前スランゴールのスウィラッドがタイ2部クラブと契約

今月予定の代表合宿が中止に
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は今月2月に予定されていた代表合宿が中止になったことを報じています。代表が最後に合宿を行ったのは2019年11月で、来月3月に再開予定のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選を控え、1年3ヶ月ぶりの代表合宿が予定されていました。
 タン・チェンホー監督は1月13日にサラワク州を除くマレーシア全土に施行された活動制限令MCOが2月16日まで延期になったことを受け、このMCO中は各選手が所属するクラブの練習が禁止されており、招集する選手の体調が万全でないことを合宿中止の理由に挙げています。
 「(10日間が予定されていた)代表合宿に自宅のみで練習している選手を招集しても、簡単にケガをする可能性があり、そうなれば誰にとっても利益にならない。」と話すタン監督はマレーシアサッカー協会FAMと話し合いの末、来月のFIFAマッチデー期間に短期の合宿を行う予定であることも明らかにしています。
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 この次の記事でも取り上げますが、W杯アジア二次予選が6月の集中開催となることが濃厚となったことで、この時期に無理して合宿を行う必要がなくなったことが大きな理由でしょう。しかし、3月のFIFAマッチデー期間は3日しかなく、新戦力を試す時間もないため、6月に再開されるW杯予選に向けての選手選考は来月開幕するMリーグでの調子を見て、ということになりそうです。

ベトナムサッカー協会もW杯予選の6月集中開催に同意
 ニューストレイトタイムズはこれまで態度を表明してこなかったベトナムサッカー協会VFFが現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の6月集中開催案を支持することを発表したと報じています。
 W杯アジア二次予選ではベトナム、マレーシア、タイ、アラブ首長国連邦UAE、インドネシアが予選G組に入っていますが、ベトナムを除く4カ国は既に6月の集中開催案に同意しており、ベトナムだけが態度を表明していませんでした。
 トラン・クオック・トゥアンVFF副会長は、アジアサッカー連盟AFCの決定を尊重し、また多くの国が新型コロナウィルス感染によって苦境にあるとし、W杯アジア二次予選の残り試合を集中開催で行うことに同意すると発表しています。なおG組の集中開催地はアラブ首長国連邦が濃厚ということです。

FIFAがパハン州FAに未払い給料1億2600万円の支払いを命じる
 FIFAはパハン州サッカー協会(パハン州FA)に対し、未払いとなっている120万米ドル(およそ1億2600万円)の給料をモハマド・スマレに支払うよう命じたと、ニューストレイトタイムズが報じています。
 パハン州FAが運営するパハンFA(現スリ・パハン)に昨季まで所属していたスマレ選手は、新型コロナウィルスによるリーグ中断期間中の昨年8月に未払い給料を理由にチームを離れ、タイ1部ポリス・テロFCに電撃移籍していました。
 今回のFIFAによる支払裁定は、スマレ選手からFIFAに持ち込まれた未払い給料に関する訴えについて裁定を下した結果です。
 ニューストレイトタイムズは、スマレ選手とパハンFAの間で1年ごとに5000米ドルの昇給が取り決められていた一方で、スマレ選手は2017年のパハンFA加入後は一度も昇給していないと主張していることも報じています。なおFIFAが算定した120万米ドルは昇給予定分の総額と2020年および2021年の契約違反の罰金の総額だとし、この金額はFIFAの裁定によりMリーグの選手が受け取った金額としては、ケランタンFA(現ケランタンFC)がやはりかつて所属したカッシオ・デ・ジェズスに支払った62万9620リンギ(およそ1630万円)を超える過去最高金額だということです。
 なおこの裁定を受け、パハン州FAは45日以内にスマレ選手に120万米ドルを支払うか、10日以内にスポーツ仲裁裁判所CASに控訴することが可能で、いずれかの対応を行わない場合、パハン州FAはFリーグでの勝点剥奪や新たな選手獲得の禁止などの処分がFIFAにより課されるということです。

前スランゴールのスウィラッドがタイ2部クラブと契約
 昨季2020年シーズンはスランゴールでプレーしたDFニコラス・スウィラッドがタイ2部リーグのノーンブワ・ピッチャヤFCと契約したことを英字紙スター電子版が報じています。
 29歳のスウィラッド選手は英国マンチェスター出身ですが、マレーシア人の母親を持つことからマレーシアの国籍取得後に帰化選手として2016年のJDT II加入以降、マラッカ・ユナイテッド、PKNSなどでもプレーしています。
 スウィラッド選手が加入するノーンブワ・ピッチャヤFCは現在、タイ2部リーグで14勝5分0敗、勝点47の成績で2位に勝点8差をつけて首位を快走しています。
 「(かつてJDT IIでチームメートだった同じく英国出身の帰化選手)ダニエル・ティングと今季はKLユナイテッドでプレーできると思っていたが、KLユナイテッドはレフトバックの選手を探していて実現しなかった。そんな時にノーンブアからの獲得オファーを受け、そこで早速、テイラー(リガン、サラワク・ユナイテッド)やブレンダン(ガン、スランゴール)、パトリック(ライヒェルト、タイ1部スパンブリーFC-かつてマラッカ・ユナイテッドでチームメート)らに相談し、タイ移籍を勧められた。」
 「ノーンブアは何もないところでバンコクからは8時間ほど離れているが、サッカーするには良い環境だと聞いているので、チャレンジすることを選んだ。」と話すスウィラッド選手は、この移籍が今後の代表チーム招集につながることも期待しているとも話しています。
 スウィラッド選手の移籍で、現在、タイでプレーするマレーシア人選手はドミニク・タン(ポリス・テロFC)、ジュニオール・エルドストール(チョンブリーFC)に続き3人目となりました。

2月6日のニュース:W杯アジア二次予選-ベトナムを除く4カ国同意も6月延期は未だ確定せず、帰化選手のクラスニキがオーストラリアリーグへ期限付き移籍

W杯アジア二次予選-ベトナムを除く4カ国同意も6月延期は未だ確定せず
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選は新型コロナウィルス感染拡大により現在は中断中ですが、予定されている3月の再開に向け、感染状況が改善しないマレーシアは試合の6月延期と集中開催を同組内各国サッカー協会に提案しています。これまでアラブ首長国連邦UAE、タイ、インドネシアからは同意を取り付けているとされる一方、現在はG組で首位のベトナムは変更提案にに同意していないと報じられており、先日のこのブログでも予選G組5カ国中4カ国が同意している変更について、アジアサッカー連盟AFCからベトナムサッカー協会に対しこれに同意するよう働きかけをして欲しいいうマレーシアサッカー協会FAMの要望を取り上げました。しかし、 その要望は簡単に通りそうもないと英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 AFCのウインザー・ジョン事務局長は、各国に自国での試合実施の権利があるとし、予選G組内の多数決では変更は認められないと話していると言うことです。
 「アジア二次予選は原則としてホームアンドアウェイ形式で開催されることが理解できていれば、各国にホームでの開催権が与えられていることは明らかである。(多数決で日程変更を認めるべきと主張する)多くのメディアはこの点を正しく理解していない。シンガポールを例に挙げれば、感染者数が少ない上、シンガポール人以外にも出入国を許可していることから、シンガポールにホームでの試合を取りやめて集中開催に同意することを強いることは筋が通らない。各国でホームアンドアウェイ形式での試合開催が不可能となった時点で集中開催が決定されるべきだ。」
 「またこの他に考慮するべきこととして、各国のサッカー協会が契約しているスポンサーへの義務や放映権などの問題があり、これら無視して試合開催を考えることはできない。」と話すウインザー事務局長は、予選G組を含めた各組に対し2月15日までに日程を確定するように求めており、この期日までに確定できない場合にはAFCが決定を行うとしています。
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 感染者数が少なかったベトナムも国内の感染拡大を受け、1月29日の今季第3節終了後に国内リーグが中断しています。W杯アジア二次予選ではマレーシアは3月30日にホームで予選G組首位のベトナムとの直接対決という重要なカードが組まれていますが、一昨年の11月から一度も代表合宿を開催していないマレーシアにとっては明らかに準備不足で臨むことになる3月開催は何としても避けたいところです。

帰化選手のクラスニキがオーストラリアリーグのクラブへ期限付き移籍
 オーストラリア1部Aリーグのニューカッスル・ジェッツは公式サイトでMFリリドン・クラスニキとシャーリアン・アビマニュをMリーグ2部JDT IIから期限付き移籍で獲得したことを発表しています。
 コソボ出身で29歳のクラスニキ選手は2015年にクダFA(現クダ・ダルル・アマン)に加入し、その後はマラッカ・ユナイテッドでのプレーを経て昨季からJDT IIに加入していました。Mリーグで5年間連続でプレーしたことから帰化選手申請の資格を得たクラスニキ選手は、昨年2月にマレーシアの国籍を取得しています。
 一方、JDT初のインドネシア出身選手でもある21歳のシャーリアン選手は各年代での代表チームでのプレー経験を持ち、インドネシア1部リーグのマドゥラ・ユナイテッドから昨年2020年12月に獲得したばかりの選手です。
 両選手は既にオーストラリア入りしており、渡航者に義務付けられている検疫隔離期間中ということで、Aリーグのトランスファーウィンドウが開く2月16日以降にチームに合流するとされています。
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 ニューカッスル・ジェッツは現在Aリーグ1部で1勝1分4敗の12位最下位と低迷しており、すでに開幕時の監督は更迭されて、後任監督が先日決まったばかりという状況です。帰化した直後には代表に召集されW杯予選の秘密兵器となるだろうと期待されながらMリーグでは結局、トップチームに定着できなかったクラスニキ選手ですが、この移籍を機会に活躍し、クダFA時代の監督でもあるタン・チェンホー代表監督から召集される日が来るでしょうか。
(写真は両選手を告知するニューカッスル・ジェッツの公式Facebook投稿)

2月5日のニュース:ペラ州FAはサポーターから不評の新ロゴ変更の予定なし、JDT招待大会にクチンシティが唯一2部から出場

 Mリーグ2部ケランタン・ユナイテッドと契約した本山雅志選手は昨日、地元福岡を出発してマレーシアへ向かったと日本で報じられてます。マレーシアでは現在、全ての渡航者に10日から14日の検疫隔離が義務付けられており、入団発表まではまだ時間がかかりそうですが、その一方で今季は背番号10を背負うなどの報道もあり、ユニフォーム姿を見せる前から注目を集めています。

ペラ州FAはサポーターから不評の新ロゴ変更の予定なし
 ペラ州サッカー協会(ペラ州FA)は、今季のMリーグに臨むペラFC(前ペラTBG)の新たなロゴを発表しましたが、これがサポーターから大変な不評を買っています。これに対してペラ州FAは批判はサポーターの権利であるとしながらもロゴの変更は行わないことを明言しています。
 ペラ州FAのムハマド・ヤザン・モハマド副会長はマレーシアの通信社ブルナマの取材に対し、このロゴの採用を決定したのは現在のペラ州FAのトップではなく、前任者であるとしながらも、ロゴを変更する予定は当面はない話しています。
 2月1日発表された新しいロゴは黒色の背景に白いガウル(別名インドヤギュウ)を配置し、黄色の縁取りがされています。(写真左下が新しいロゴ、右下が昨季までのロゴ)

 サポーターからは「センスがない」「小学生がデザインしたのか」「創設100年目という伝統が感じられない」などの辛辣なコメントが出ており、一部には昨季までのロゴに戻すべきだという声もあります。ロゴの変更や修正について問われたムハマド・ヤザン副会長はペラ州政府(!)を含めた関係各所と話し合うとしていますが、同時にロゴの件以上に早急に解決しなければならない問題としてペラFCをペラ州FAから独立させる民営化を挙げており、当面はロゴの問題は棚上げとなる可能性を示唆しています。
 また11月から給料未払いが続いているとされるペラFCの選手に対しては、(3月5日に予定されている)今季のMリーグ開幕前には解決できるだろうと話しています。

JDT招待大会にクチンシティが唯一2部から出場
 3月5日に開幕を控えるMリーグですが、マレーシア全土に施行されている活動制限令により練習試合どころかチーム練習も行えない事態となっています。
 そんな中、サラワク州のサッカーを中心に報じるサイトのサラワク・クロックスがMリーグ1部7連覇中のジョホール・ダルル・タジムJDT主催の招待大会に居並ぶMリーグ1部のクラブに混じって2部のクチンシティが出場すると報じています。
 2月10日から25日に予定されているこの大会は1回戦総当たり形式で行われ、JDTとクチンシティの他には昨季1部で3位のトレンガヌ、同8位のスリ・パハン、同9位のマラッカ・ユナイテッドが出場します。
 JDTからの招待を受け取ったと話すクチンシティのイスワンディ・アリ・ハサンCEOは、2月8日ジョホール入りする予定であると話す一方で、同時にこの大会は新型コロナウィルスの感染状況次第では中止もあり得るとも話しています。
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 昨季開幕前にはJDTの新たな本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムの柿落としでもJDTと対戦したクチンシティ。昨季2部ながら4位の実力をJDTに評価されているということかも知れません。
 

2月4日のニュース:M3リーグの開幕は6月延期が決定、今期のFAM理事会選挙は無風選挙か、JDTがティザーを投稿-新外国籍選手は近々発表か

M3リーグの開幕は6月延期が決定
 Mリーグ3部のM3リーグ以下を運営するアマチュアフットボールリーグAFLは、今季のM3リーグ開幕が当初予定されていた3月から6月へ延期すると発表しています。AFLのモハマド・ユソフ・マハディ チェアマンは新型コロウィルスから選手を含めた関係者全員の安全と健康を守ること延期が理由であるとしています。
 その一方でモハマド・ユソフ チェアマンは、今季M3リーグに参加するクラブの登録審査のための書類提出については3月末の期限を変更しないとしています。
 「リーグ開幕が延期されたことにで、各クラブから提出される書類を細部にわたって審査する時間を取る予定である。この期間を使って、登録を希望するクラブがM3リーグのセミプロ化に対応できるクラブかどうかを見極めたい。」と話すモハマド・ユソフ チェアマンは、M3リーグに参加するクラブの数が確定次第、試合方式や日程の検討に入るとしています。

今期のFAM理事会選挙は無風選挙か
 マレーシアサッカー協会FAMはその任期が2021年から2015年までとなる新たな理事会メンバー17名の選挙に向けて、各州サッカー協会など加盟20団体による候補者の推薦を2月11日まで受け付けています。
 この理事会選挙では、会長1名、会長代理2名、副会長4名、そして理事10名の計17名が選ばれますが、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、例年とは違い今回は「無風選挙」となることを予想しています。
  今回の選挙では会長や会長代理、副会長の役職を巡りいわゆる「大物政治家」が争う従来の図式が見られないだけでなく、役職によっては対立候補なしの無投票で決定される可能性もあるとしています。近年にない好成績を収めている代表チームを含め、国内サッカーに良い意味での変革をもたらしたハミディン・アミン会長もその1人とされ、2期目を目指すハミディン会長にとって変わるほどの候補者は見当たらないとブリタハリアンは報じています。
 また現職理事会メンバーを選出した2017年の選挙でMリーグ1部ジョホール・ダルル・タジムJDTのオーナーでもあるジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下とFAM会長を争った経験もあるアヌアル・ムサ連邦直轄区担当大臣も今回の選挙には出馬しないことを明言しています。
 例年は理事会選挙に出馬する政治家の名前が事前にメディアなどで明らかになるのが常ですが、今回の選挙ではそう言った報道もなく、推薦が締め切られた2月11日後に明らかになるようです。なお理事会選挙は3月13日に開催される年次総会で投開票が行われる予定です。
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 今回の理事会選挙が静かなのは、数日前に報道されたトゥンク・イスマイル殿下の発言も影響していると見られています。前FAM会長でもあるイスマイル殿下は「政治家がFAM理事となれば国内サッカーが損害を受ける」として、理事会選挙への政治家の出馬に釘を刺す発言をしています。
 イスマイル殿下の発言を待つまでもなく、昨年の中央政府で「政変」により、クダ州やペラ州では州知事にあたる州首相がやはり政変で与野党が逆転した州議会から不信任を突きつけられて辞任させられています。これらの州では州首相がMリーグクラブを運営する州サッカー協会会長も兼務していたことから、クダFA(現クダ・ダルル・アマン)、ペラTBG(現ペラ)の選手たちが旧政権への見せしめのように給料未払いとなる事態も起こっています。

JDTがティザーを投稿-新外国籍選手は近々発表か
 Mリーグ1部のジョホール・ダルル・タジム(JDT)は公式Facebookにティーザーを投稿し、今季新たに加入する3名の選手を来週明らかにすることを発表しています。また現在建設中というJDTサイクリングスタジオ(トレーニング施設?)の公開や、今季のホームとアウェイのユニフォーム披露も2月24日に予定されているとしています。

2月3日のニュース:W杯アジア二次予選-マレーシアはUAEでの6月集中開催を希望、プロ選手会-これ以上のリーグ延期は国内サッカー産業全体への悪影響を及ぼす、スランゴールが今季のホームユニフォームを発表

 毎日発表される新規感染者数が高止まりしているマレーシアでは、2月4日終了予定だった活動制限令MCOが2月16日まで延長されることが発表されました。Mリーグ各クラブは今季開幕まで最低でも3週間の練習期間が必要とされていることから、3月4日に延期された開幕日がさらに延期される可能性も出てきました。

W杯アジア二次予選-マレーシアはUAEでの6月集中開催を希望
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選でマレーシアはベトナム、タイ、アラブ首長国連邦UAE、インドネシアとともに予選G組に入っています。当初は3月予定されていた予選再開についてアジアサッカー連盟AFCは、新型コロナウィルスの影響が各国で異なることから各予選組内での合意に従ってフォーマットや日程変更を認めるとしています。
 昨日2月2日の新規感染者数が3400名超と新型コロナウィルス感染の収束が見られないマレーシアはタイ、インドネシアとともにUAEでの6月集中開催を求めていますが、現在、予選G組首位のベトナムはこの6月開催に対して態度を明確にしていないとされています。これについてマレーシアの通信社ブルナマはAFCが多数派の意見を聞き入れた上で、6月開催に同意することを望んでいると報じています。
 マレーシアサッカー協会FAMのモハマド・ユソフ・マハディ会長代理は、ベトナム以外の予選G組各国が6月集中開催に同意しているとして、AFCが6月開催に同意した上で、態度を明確にしていないベトナムにも6月開催への同意を求めるよう働きかけてほしいと話しています。
 モハマド・ユソフ会長代理は、FAMは現在、AFCの決定を待っており、それの決定を待って今後の代表のスケジュールを決定したいとしています。代表チームのチームマネージャーでもあるモハマド・ユソフ会長代理は、ベトナムと比べるとUAEは国外のチームを招いた試合をより多く開催しているとし、UAEが集中開催地として望ましいとしています。

プロ選手会-これ以上のリーグ延期は国内サッカー産業全体への悪影響を及ぼす
 今季開幕が当初の2月16日から3月5日に延期された今季のMリーグについて、これ以上の延期、あるいは今季中止といった事態が起これば、選手や監督、コーチを含めた現場だけでなく国内サッカー産業全体に悪影響を及ぼすとマレーシアプロサッカー選手会PFAMが警告しています。
 PFAMのイズハム・イスマイルCEOは、Mリーグは利益を享受する関係者全員が互いに関連し合っているとした上で、選手はクラブの影響を受け、クラブはスポンサーの影響を受け、さらにスポンサーは試合放映の影響を受けるとし、試合が行われればその放映を見るファンの支持も得られ、産業としてのサッカーへの投資家も繋ぎ止められる一方で、この連鎖がリーグ延期や中止で断ち切られることになれば、国内サッカー産業全体に計り知れないほどの悪影響が起こるとしています。
 「国内サッカー産業にはW杯予選参加中の代表チームも含まれており、再開予定のアジア二次予選の準備にも大きな悪影響が出るだろう。またシーズンパスやチームグッズを購入しているサポーターにとってもリーグ延期や中止は損失となる。」と話すイズハムCEOは、国家安全保障委員会NSCに対して、リーグが再開している欧州各国を参考に、Mリーグが厳格な標準作業手順SOPに従うことを条件として今季開幕を求めたいとしています。
 「SOPを遵守している各クラブがスタジアムで試合を行えば、関係者以外の立ち入りを禁止して感染予防が可能となる。また無観客試合で開催となっても試合が放映されればスポンサーが撤退することも防ぐことができる。これは既に欧州で実施されており、マレーシアでも十分可能である。」とイズハンCEOが話す一方で、今季からKLユナイテッドでプレーするサフィー・サリPFAM会長は、リーグが延期あるいは中止になれば、唯一の収入源を失うプロサッカー選手は感情的、精神的に大きな影響を受けるとして、開幕延期までは許容できても、各クラブが未払い給料問題を抱える可能性がるとしてリーグ中止は受け入れられないとしています。

スランゴールが今季のホームユニフォームを発表
 Mリーグ1部の*スランゴールは公式サイト上で、今季2021年シーズンのホームユニフォームを発表しました。今季のユニフォームはマレーシアサッカー史を語れば必ずその名が上がるスランゴールのレジェンド選手、モクタル・ダハリがエースだった1986年にスランゴールが着用していたユニフォームと同じ色使いを基調としています。
 国内最高のエリートアカデミーにもその名を残すモクタル・ダハリはこの1986年にチームを27度目となるマレーシアカップ優勝へ導いています。
 このユニフォームの赤、黄、緑の色使いはチームの最大のサポーターとも言えるスランゴール州皇太子の旗を模しており、当時の皇太子、現在はスランゴール州スルタンとなったスルタン・シャラフディン・イドリス・シャー殿下に敬意を表したものになっています。また近年のユニフォームでは左胸につけられているチームのエンブレムが、当時と同じように右胸につけられているのも特徴ということです。
 また今季のユニフォームはレトロなデザインの一方で、内襟にはクラブ創設85周年を記念する文言が入っていたり、背中側にはモクタル・ダハリのシルエットが描かれていたりと、今風のデザイン変更も施されています。
 最後のマレーシアカップ優勝が2015年、リーグ制覇は2010年とタイトルから遠ざかっているスランゴールにとって、このユニフォームがチームにかつての栄光を取り戻すインスピレーションとなることを経営陣は期待しているということです。
 Joma社製のこのユニフォームはプロモデルが109リンギ(およそ2830円)で販売中で、廉価版となるサポーターモデルは今月半ばの中国正月(旧正月)後に価格が発表されるということです。
(写真左は当時のユニフォームそっくりのレプリカ、右が今季のユニフォーム)

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 1986年と言えば、まだタバコメーカーが堂々とスポーツイベントに広告を出せる古き良き時代で、当時はダンヒルがMリーグ全体のスポンサーでした。左のユニフォーム写真を見るとわかりますが、Mリーグの他のチームのユニフォームの胸にもダンヒルの文字が踊っていましたが、今からは想像もつかないですね。

 *今季2021年シーズンよりMリーグの大半のクラブの名称が民営化により「○○FC」となるため、今後、このブログではクラブ名からFCを省いて表記します。