2月22日のニュース:ペラにさらに激震-ドゥラコビッチ監督契約解除か、サッカー協会会長が首相を表敬訪問、JDTは契約したばかりの新外国籍選手をインディペンディテへ期限付き移籍

ペラにさらに激震-ドゥラコビッチ監督退任か
 名将に退任の噂が。Mリーグ1部ペラはペラ州議会議員によるクラブ運営介入により混乱状態であることは先日のこのブログでも取り上げましたが、さらに状況を悪化させかねない噂をメディアが報じていますが、その内容は2017年からペラを率いるオーストラリア出身のメフメト・ドゥラコビッチ監督の契約解除が間近かだというものです。
 英字紙スター電子版はペラを運営するペラ州サッカー協会(ペラ州FA)が今年11月までとなっているドゥラコビッチ監督との契約を双方合意の上で契約解除とするための話し合いを行なっていると報じています。活動制限令により禁止されていたMリーグ各クラブの練習が解禁された今月15日から話し合いは行われており、2月19日の練習をドゥラコビッチ監督が欠席したとも報じています。スターの記事では、昨季までチームマネージャーを務めたアドリー・シャー・アフマド・ター氏に代わり新たに就任した前PKNP(現ペラII)のマネージャーでもあるリザル・ナイザリが混乱の元凶だとしています。また、ドゥラコビッチ監督が今季も指揮を取ることを理由にペラに残留した主力選手が多いとして、もし契約解除となればチームの士気への影響は計り知れないとしています。
 またスポーツ専門サイトのスタジアムアストロはこの噂を報じる一方、ペラの運営委員会のカイルル・シャーリル・モハメド委員の話を掲載し、運営委員会は契約解除の話し合いが行われていることは知らされていないと話しており、ドゥラコビッチ監督は現在も監督としての仕事についており、2月15日の練習欠席は体調不良によるものだとリザル・ナイザリ マネージャーから知らされているとも話しています。
 またマレーシア語紙ブリタハリアンは、ペラから公式声明は出されていないとしながらも、後任に2019年にKLFA(現KLユナイテッド)の監督代行を務めたチョン・イーファット氏の名前が上がっていると報じています。
 2017年の就任以来、チームはMリーグで2017年5位、2018年2位、2019年5位、2020年4位、また2018年にはマレーシアカップ優勝、2019年にはFAカップ準優勝と安定した成績を残しているドゥラコビッチ監督は2014年から2015年までスランゴールの監督も務めており、その際にも2014年2位、2015年2位、2015年マレーシアカップ優勝を達成しています。

サッカー協会会長が首相を表敬訪問
 マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長がムヒディン・ヤシン首相を訪問し、国内サッカーの将来の計画について説明を行なったと英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 FAMのアブドル・ガニ・ハサン副会長やスチュアート・ラマリンガム事務局長を率いてムヒディン首相を官邸に訪問したハミディン会長は、新型コロナウィルスへの対応で忙しい時期に訪問の機会を与えられたことを感謝し、今後の代表チームの予定やMリーグが来月3月に開幕することを伝えたということです。その際には厳格な標準作業手順SOPに基づいて今季のMリーグを行うこと、そしてMリーグ開幕後も滞りなくリーグを続けていけるよう、できるだけ速やかにサッカー界でもワクチン接種を行いたい希望を伝えたということです。この他、連邦直轄地プトラジャヤに建設予定のFAMの新たな本部の計画についても話し合ったと報じられています。

JDTは契約したばかりの新外国籍選手をインディペンディテへ期限付き移籍
 Mリーグ1部のジョホール・ダルル・タジムJDTは今月2月8日に契約したばかりのFWジョナサン・エレーラを出身国であるアルゼンチン1部リーグのCAインデペンディエンテへ買取オプション付きで期限付き移籍させることをマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 タイ1部BGパトゥム・ユナイテッドへ移籍したFWジオゴ・サントスに代わるストリカーとして移籍金80万米ドル(およそ8430万円)を支払って獲得したエレーラ選手ですが、この選手を130万ドル(およそ1億3700万円)の買い取りオプション付きでCAインデペンディエンテに期限付き移籍させるということです。クラブからの公式発表はありませんが、ブリタハリアンはJDTのオーナーでジョホール州皇太子のTMJことトゥンク・イブラヒム殿下が自身のインスタグラムで明かしたということで、「(CAインデペンディエンテからの)オファーが拒否できなかったのは、現時点ではトロフィーよりもお金の方がより必要である。これもビジネスの一環である」というTMJのコメントも掲載しています。
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 「トロフィーよりもお金が大事」とは言ってもモハマドゥ・スマレも獲得しており、またAFCチャンピオンズリーグが4月21日から5月7日までの集中開催となったこの期間はMリーグが試合が組まれておらず、チームを二つに分けるローテーションも不要になるなど、お金を手に入れる上にトロフィーも手に入れられる環境は整っています。

2月21日のニュース:Mリーグ1部と2部の今季日程が発表、クチンシティも首都圏での複数のホームゲーム開催を検討、マレーシアはW杯予選の6月集中開催地として立候補せず、政治家がペラ州FAを混乱させている、サバが新戦力発表

Mリーグ1部と2部の今季日程が発表
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で、今季2021年シーズンのMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの試合日程を発表しています。
 3月5日に開催されるスルタン・ハジ・アフマド・シャーカップ(スンバンシーカップ)として昨季チャンピオンJDT対昨季2位のクダ・ダルル・アマンが激突する開幕戦を皮切りに、1部スーパーリーグは8月8日まで、また2部プレミアリーグは8月1日までおよそ5ヶ月間のリーグ戦を戦います。
 今季日程の発表に際してMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、マレーシア政府が設ける標準行動手順SOPを厳守することを改めて全クラブに求め、クラスターなどを発生させることなく、各クラブが責任を持ってリーグを終えられることを望んでいると話しています。
 またアブドル・ガニCEOは新型コロナウィルスの感染者数がすれば政府に対してスタジアムでの感染許可を申請することも検討していると話しています。
 なおMリーグ1部スーパーリーグの日程はこちらから、2部プレミアリーグの日程はこちらからどうぞ。(新しいタブが開きます。)
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 サラワク・ユナイテッドがホームゲームを従来のサラワク州クチンではなく首都圏で開催することを希望していることはこのブログも取り上げましたが、2部プレミアリーグの日程表ではホームゲームの会場がスランゴール州MPSスタジアムになっていることから、今季のサラワク・ユナイテッドはこのMPSスタジアムを本拠地とするようですなおサラワク・ユナイテッドが本拠地とするMPSスタジアムはスランゴールのセカンドチーム、スランゴール2も本拠地として使用します。
 またマレーシアサッカー協会FAMと国家スポーツ評議会NSC(マレーシア語表記ではMSN)が共同で運営するFAM-MSNプロジェクトチームはスランゴール州シャーアラムのUITMスタジアムを本拠地とするようです。

クチンシティも首都圏での複数のホームゲーム開催を検討
 サラワク州クチンを本拠地とするMリーグ2部サラワク・ユナイテッドは今季のホームゲームを首都圏で開催する希望をMFLに出していましたが、昨日発表された今季のMリーグ日程を見ると、サラワク・ユナイテッドのホームゲームがスランゴール州スラヤンのMPSスタジアムを会場に組まれています。
 同じクチンを本拠地にする2部プレミアリーグのクチンシティは、サラワク州政府が州外からの渡航者に対する検疫隔離を継続する場合には、やはりホームゲームをサラワク州外に移して行う意向があると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 クチンシティのファズルディン・アブドル・ラーマン会長は、経営陣が2月20日朝にミーティングを行ったと話し、MFLの承認があれば自チームの最初のホームゲーム4試合はクアラルンプールで行いたいという希望を表明しています。そしてその後、サラワク州政府の標準作業手順SOPが渡航者に検疫隔離を求めるようであれば、残るホームゲームは全てマレー半島にあるスタジアムを本拠地として行う意向も明らかにしてます。

マレーシアはW杯予選の6月集中開催地として立候補せず
 マレーシアサッカー協会FAMは6月に延期されたFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選の残り試合の集中開催地として立候補しないことを表明しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版はFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長の話として、3月から6月に日程が変更されたFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組の残り試合を集中開催地としてマレーシアは立候補しないと述べています。
 AFCが集中開催地の条件として定めているいくつか項目について確約できないと話すスチュアート事務局長は、AFCのウインザー・ポール事務局長が挙げた検疫の実施状況など複数の点でAFCが求める条件をクリアできない可能性があることを理由に今回の見送りを決めたと話しています。 .

政治家がペラ州FAを混乱させている
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版は「政治家がペラ州サッカー協会(ペラ州FA)を混乱させている」というタイトルの記事を掲載しています。この記事の中ではペラ州FAの複数の加盟団体が、ペラ州FA理事会の意向を一部の州議会議員が無視した上で、運営に干渉をしていると非難しています。
 この加盟団体の代表者によれば、このブログでも取り上げたペラFCの新しいロゴをめぐる騒動や、一昨日から始まったUITMとスランゴール州シャーアラム市が共催する大会への出場などについてはペラ州FAの理事会では全く話し合われないまま、「ペラ州政府内の『スポーツ理事会』」のメンバーである州議会議員が勝手に発表したものだと非難しています。(ちなみにUITMでの大会には結局、ペラは出場せず、スリ・パハンが出場しています。)
 さらにこの加盟団体の代表者はペラ州FAのムハマド・ヤザン・ムハマド会長代理に対しても、ペラ州FA理事会を押しのけて干渉を続ける州議会議員らに職権濫用を理由に懲戒処分を課すべきと述べています。
 ペラ州FAの混乱は前ペラ州首相でペラ州FA会長も兼務していたアフマド・ファイザル氏がペラの選手や監督、コーチを含めたスタッフに380万リンギ(およそ9930万円)の未払い給料があることを暴露して辞職したことに始まります。中央政府の政変により与野党が逆転した州議会で不信任決議を突きつけられたアフマド・ファイザル氏は州首相を辞任したものの、州FA会長には留まろうとしていましたが、アフマド・ファイザル氏と敵対する州政府は選手らの未払い給料の支払いの条件としてアフマド・ファイザル氏に州FA会長辞任を迫った経緯があります。また新チームのロゴについても州内サポーターから不透明な経緯で選出されたロゴに非難が集まるもそれを押し切って採用しようとしましたが、ペラ州スルタンがサポーターの声を聞いて新たなコンペを開いてロゴを決めるよう「助言」を行う異例の事態になっていました。

サバが新戦力発表
 今年1回目のトランスファーウィンドウが2月19日から3月5日まで延長されたことを受け、各クラブが獲得した新戦力を発表しています。
 Mリーグ1部のサバは公式Facebook上でガボン代表のMFレヴィ・クレモン・マディンダとマケドニア出身のDFリストロ・ミトレヴスキーの獲得を発表しています。28歳のマディンダ選手はキャップ数50の現役のガボン代表でスペイン1部のセルタ・デ・ビーゴなどでもプレー経験があり、昨季はトルコ2部リーグのギレスンスポルでプレーしていました。またミトレヴスキー選手は29歳で、ボスニア、イスラエル、キプロスなどでのプレーを経て、昨季はアルメニア1部リーグのアラシュケルトでプレーしていました。
 また東南アジア(アセアン)枠でインドネシア代表のFWサディル・ラムダニをインドネシア1部リーグのバヤンガラ・ソロから獲得しています。ラムダニ選手は2019年にはパハンFA(現スリ・パハン)でプレーしており、2年ぶりのMリーグ復帰です。
 サバは2019年からプレーする韓国出身のDFパク・タエスとも契約を更改しており、4人の外国籍選手が確定しています。

2月20日のニュース:Mリーグ移籍期間はさらに3月5日まで延長、クダ州FAはクラブ買収企業の要求拒否も企業側はクダ州FA会長を非難、トレンガヌとトレンガヌIIはそれぞれミニトーナメント出場、マラッカ・ユナイテッドは外国籍選手枠が全て埋まる

Mリーグ移籍期間はさらに3月5日まで延長
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールMFLは、今季1回目のトランスファーウィンドウ(移籍期間)がFIFAの承認を得て2月19日から3月5日まで延長されたことを公式サイトで発表しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、FIFAから期間延長申請に対する承認の連絡を受け取ったとして、今週2月15日からチーム練習が解禁となったMリーグの各クラブに対して、より充実した戦力補強が可能になるだろうと話しています。
 今回の期間延長は新型コロナウィルス対策として国内に施行されている活動制限令MCOおよび条件付き活動制限令CMCO、復興のための活動制限令RMCOによりチーム練習が禁されていたことに加え、州境を超える移動が禁止されたことからマレーシア人選手、外国籍選手を問わず移籍が難しくなっていたことを受けての申請であったとしています。

クダ州FAはクラブ買収企業の要求拒否も企業側はクダ州FA会長を非難
 マレーシアでは伝統的に州サッカー協会(州FA)が州政府からの資金援助に依存してプロサッカークラブを運営されてきましたが、アジアサッカー連盟AFCの指導のもと、マレーシアサッカー協会は各クラブに州サッカー協会から独立した民営化を求めています。大半のクラブはこれまで州の公金を主な運営資金源としていることから、クラブの民営化には新たな運営資金源の確保が必要なっています。
 そんな中、Mリーグ1部クダ・ダルル・アマンを運営するクダ州サッカー協会(クダ州FA)は州内企業であるフルメンホールディングス社とクラブの買収交渉を行ってきましたが、その交渉が決裂したとマレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じたの一昨日2月18日のことでした。
 この記事ではクダ州首相でもあるムハマド・サヌシ クダ州FA会長が記者会見し、クダ州政府関連企業が保有するクラブ株式の80%を2400万リンギ(およそ6億2700万円)で購入する条件としてフルメンホールディングス社の要求する内容にクダ州政府およびクダ州FAは応じることができないとして、交渉を打ち切ると述べています。
 「フルメンホールディングス社は農業用地に指定されている州保有の土地の工業用地指定への変更を求めた他、提案された株式購入資金支払い方法についても、州民に損害を及ぼす恐れがあり承服できない。またクダ州が保有する本拠地のダルル・アマンスタジアムの所有権も求めており、州の資産を求める要求も交渉打ち切りの理由である。」と話すムハマド・サヌシ州FA会長は、今後も買収希望企業があれば交渉の席に着くつもりであると話しています。
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 しかしこのムハマド・サヌシ州FA会長の発言が報じられると、今度は英字紙ニューストレイトタイムズ電子版がフルメンホールディングス社の困惑を報じました。
 フルメンホールディングス社のアフマド・シャイズアン会長はムハマド・サヌシ州FA会長が交渉打ち切りの理由としてあげた内容に驚き、さらに理解できないとして、これまでの交渉の経緯をニューストレイトタイムズに明らかにしています。
 自分は政治家でもなく、政治家に対して否定的な意見を持っているわけではない」と前置きした上でシャイズアン会長は「ムハマド・サヌシ州FA会長は、当社がクダ・ダルル・アマンの選手や監督、コートおよびスタッフの昨年12月から今年2月までの給料を負担することを拒否したと非難しているが、我々がクラブ株式の保有を求めているのは今季Mリーグが始まる今年の3月からであり、その契約すら完了していない現時点でこのような非難を受ける筋合いはない。3月以降はより透明性が高い会計監査を行なった上で、クラブの運営費用を全て負担する用意もあることは既に先方に伝えてある。」
 「また、本拠地のダルル・アマンスタジアムについては、買収後1年目のキャッシュフローを改善するため、今年1年間のみスタジアムの使用料免除を要求しただけである。この他、クラブが現在、練習場として使用しているスカ・ムナンティスタジアムの運営権を求めたが、この施設は整備が不十分で寮、食堂、事務室などは見窄らしい状況のまま放置されている。ここを修繕することにより、クラブは新たな収入を生み出す可能性があることから、この施設の運営権が与えられれば、その修繕費用として340万リンギ(およそ8890万円)を投資する準備がある。」と説明した上で、今回の混乱についてはクダ州のサッカーファンに対して謝罪しています。
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 この論争の背景にはムハマド・サヌシ州首相兼州FA会長の思惑が見え隠れします。クダ州政府は昨年起こった連邦政府内での政変の影響により、マハティール前首相の息子ムクリズ・マハティール州首相が辞任し、その後任として昨年5月に就任したのがムハマド・サヌシ州首相です。
 クダ州議会第一党でイスラム原理主義を標榜する汎マレーシア・イスラム党PASに所属するムハマド・サヌシ州首相は、昨年末には州の公用地に違法に建っているヒンドゥー寺院の取り壊すと発言し、発言撤回を求めるインド人系政党のマレーシア・インド人会議(MIC)や華人系の民主行動党(DAP)議員に対し、トディ(ヤシから取れる液体を発酵させて作る醸造酒でインド系に人気がある)を飲み過ぎていると人種差別とも取れる発言を行なったり、今年1月にはやはりヒンドゥー教の重要な祭日であるタイプーサムをケダ州政府は今年は祝日扱いとしないと発表し、ヒンドゥー教徒や野党議員らから「非マレー系マレーシア人の権利を奪うもの」、「宗教弾圧」などといった批判の声を上げられるなど、これまでにも様々な「問題発言」を行なっている「前科」を持つ政治家です。
 ムクリズ前州首相退任直後から続いたクダ・ダルル・アマン(当時はクダFA)の選手や監督、コーチへの給料未払い問題も、前任者(前政権)への当てつけのように放置し続けるなどの行為も行なっており、このような政治家がプロクラブに影響を及ぼせないようにするためにも、早く州FAから独立して欲しいですが、上の記事を読む限りでは、難癖をつけて手放すことを今後も拒みそうです…。

トレンガヌとトレンガヌIIはそれぞれミニトーナメント出場
 Mリーグ1部トレンガヌとそのセカンドチームであるMリーグ2部トレンガヌIIは3月5日に迫った今季開幕を前に、それぞれミニトーナメントへ出場します。トレンガヌは同じ1部のJDTが本拠地のあるジョホール州で主催する大会に出場し、JDTや同1部のマラッカ・ユナイテッド、そしてJDTのセカンドチームで同2部のJDT IIと対戦します。(この大会には当初、クチンシティも出場の予定と以前のニュースで取り上げましたが、変更になったようです。)また、トレンガヌIIはスランゴール州シャーアラムで大会を主催する1部UITMそしてもう1チームと対戦します。(こちらも当初は1部ペラが参加とされていましたが、UITMの公式Facebookではペラの表記がなくなっています。)
 トレンガヌIIのバドルル・アフザン監督は既にUITMでミニキャンプを行なっており、トーナメントでは勝利よりも選手のパフォーマンスをチェックすることを優先すると話しています。
 「このトーナメント以降はリーグ開幕まで練習試合を組めない可能性もあるので、選手たちにはこのトーナメントで実力を見せてほしいと伝えてある。今季は昨季からのメンバーが大半を占めるものの、中心選手として期待している渡邉将基選手など新戦力もおり、既存の選手たちとうまく融合させたい。」と話すバドルル監督は今季は5位以内を目指すと話しています。
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 昨季2020年シーズンはトレンガヌが1部で3位、トレンガヌIIは2部で2位といずれも好成績を収めています。ただし、両チームともそれぞれ主将を務めたリー・タック(1部スリ・パハンへ移籍)、鈴木ブルーノ(2部PDRMへ移籍)両選手が退団するなど、外国籍選手の顔ぶれは大きく変わっており、この入れ替えが果たして吉と出るのか凶と出るのかが気になるところではあります。

マラッカ・ユナイテッドは外国籍選手枠が全て埋まる
 Mリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドは公式Facebook上でモンテネグロ出身のFWステファン・ニコリッチの加入を発表しています。このニコリッチ選手の獲得で、マラッカ・ユナイテッドはMリーグ1部のクラブに与えられている5名の外国籍選手枠全てが埋まりました。
 自国のU19やU21代表でのプレー経験もある30歳のニコリッチ選手は、セルビア、ルーマニア、ロシア、ポーランド、クロアチア、そしてボスニアのクラブでプレー経験がありますが、アジアでのプレーは今回が初めてということです。
 マラッカ・ユナイテッドはこの他、前クダFA(現クダ・ダルル・アマン)主将のDFカイルル・ヘルミ・ジョハリとケランタンFCからFWワン・ザハルルニザム・ワン・ザカリアの加入発表しています。(ちなみに29歳のザハルルニザム選手は2012年にFC琉球のトライアルを受験したことがありますが、その際には契約には至りませんでした。)
 マラッカ・ユナイテッドは昨季からプレーするハイチ出身のMFソニー・ノルデと韓国出身で2017年にはJ2ファジアーノ岡山でもプレーしたDFチャン・ソグォンに加え、今季はブラジル出身のFWアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(インドネシア1部プルシカボ1973より移籍)、そして東南アジア(アセアン)枠でフィリピン代表のMFマヌエル・オット(フィリピン1部ユナイテッドシティより移籍)も獲得しています。

2月19日のニュース:W杯予選G組の残り試合は6月に集中開催方式による実施が決定、今季のMリーグ2部は10チーム編成か-ペラIIに脱退の可能性が浮上、今季Mリーグ開幕戦はJDTの本拠地で開催決定、2022年AFCクラブライセンス申請受付開始-スリ・パハンとサバは申請せず、UITMは主催トーナメント開催を前にワクチン接種を希望

W杯予選G組の残り試合は6月に集中開催方式による実施が決定
 マレーシアの通信社ブルナマは現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選について、マレーシアが所属する予選G組の残り試合全て6月に延期され、さらに集中開催方式で行われることが決定したと報じています。
 アジアサッカー連盟AFCのウインザー・ポール事務局長は、マレーシアの他にベトナム、タイ、アラブ首長国連邦、インドネシアが所属する予選G組についてはAFCの判断で6月開催とすることを各国サッカー協会とのオンラインミーティングで伝えたと、ブル生の取材に答えています。
 またウインザー事務局長は、今後は集中開催となる開催地の選別に取り掛かると話しています。なお開催地となるためにはAFCが設ける複数の条件を満たすことが求められており、その中には国境が開かれていて人の往来が自由に行われていることや、試合のため入国するチームや関係者に対し検疫隔離などの措置が義務付けられていないことなどが挙げられています。

今季のMリーグ2部は10チーム編成か-ペラIIに脱退の可能性が浮上
 今季のMリーグは3月5日に開幕しますが、開幕まで1ヶ月を切ったこの時期に2部のペラIIの出場事態の可能性が報じられています。ペラIIはMリーグ1部ペラのセカンドチームとして昨季からMリーグ2部でプレーしています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサン事務局長は、ブリタハリアン紙の取材に対し、ペラIIのトップチームであるMリーグ1部ペラとペラIIの処遇についての話し合いが行われていることを認める一方で、現時点で何も確定しておらず、話し合いをしていること以上は明かすことができないとも述べています。
 ペラIIはセミプロクラブとしてMリーグ3部M3リーグに降格して再出発するという噂もあり、2019年シーズンにはMリーグ1部で最下位となり2部に降格したとはいえ、わずか数年前までトップリーグにいたクラブがセミプロクラブになってしまうのは残念ですが、それ以上に残念なのは今後プロサッカー選手を目指す若い選手たちの受け皿も減ってしまうことです。
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 ペラIIがMリーグ2部を脱退すれば、今季から参戦するFAM-MSNプロジェクトチーム(マレーシアサッカー協会FAMと国家スポーツ評議会MSNが運営する国営サッカーアカデミーの出身者で構成される間にあわせのチーム)を加えても10チーム編成となるMリーグ2部。しかもこのFAM-MSNプロジェクトやMリーグ1部クラブのセカンドチームであるJDT II、トレンガヌII、スランゴール2の3チームには1部への昇格権はありません。つまり今季は残る6チームで2つの昇格権を争う確率1/3の「お得な」シーズンとなっており、各チームが例年以上に積極的に補強しているのはこの機会を逃さないためでもあります。

今季Mリーグ開幕戦はJDTの本拠地で開催決定
 今季のMリーグ開幕戦では昨季の1部リーグチャンピオンJDTと2位のクダ・ダルル・アマンが対戦しますが、*スンバンシーカップとも呼ばれるこの開幕戦について、今季も含めて7年連続でJDTの本拠地で開催されていることから、一部ではMリーグを運営するMFLがJDTを優遇しているという声が出ているようです。こういった声についてMFLのアブドル・ガニCEOは「スンバンシーカップはMリーグ1部スーパーリーグチャンピオンのものであり、試合会場を変更する必要はない。」と述べています。
 JDTがMリーグ1部7連覇を達成していることから起こっているこの事態について、それ以前からもスンバンシーカップはその年のMリーグ開幕戦として、その前年のMリーグ1部優勝チームの本拠地で行われており、JDTを優遇しているわけではないと話すアブドル・ガニCEOは、もし他のMリーグクラブがスンバンシーカップを開催したければ、1部スーパーリーグで優勝すれば良いだけのことであると、外野の声を一蹴しています。
*スンバンシーカップ(スンバンシー:sumbangsihはマレーシア語で」寄付」の意。この試合は英国プレミアリーグのFAコミュニティーシールドを模しています。本国ではリーグチャンピオンとFAカップチャンピオンが対戦する英国サッカー協会FA主催の大会ですが、マレーシアではリーグチャンピオンとマレーシアカップチャンピオンが対戦し、Mリーグ公式戦の一環として行われます。マレーシアカップは2部のクラブが優勝する可能性もあるので、そうなった時にはリーグ戦扱いはできないのですが、その際にどうなるのかは不明です。

2022年AFCクラブライセンス申請受付開始-スリ・パハンとサバは申請せず
 MFLは公式サイトで来季2022年シーズンのクラブライセンス申請の状況を公表していますが、それによると今季2021年シーズンにMリーグ1部および2部でプレーする全18クラブがMFLに国内リーグ用クラブライセンス申請を行っています。
 また今回はアジアサッカー連盟AFC主催のAFCチャンピオンズリーグやAFCカップに出場する際に必要となるAFCライセンスの申請も受け付けが始まっていますが、こちらはMリーグ全クラブではなく1部と2部合わせて11クラブが申請しているようです。その内訳は1部はスリ・パハンとサバを除く1部10クラブと2部はサラワク・ユナイテッドの1クラブだけです。
 なお国内リーグ用クラブライセンスの申請は2月9日に締め切られているということですが、AFCライセンスの申請は今後も様々な書類の提出期限が続くということです。

UITMは主催トーナメント開催を前にワクチン接種を希望
 Mリーグ1部のUITMが1部のペラ、2部のトレンガヌIIとトーナメントを開催するニュースは先日取り上げましたが、Mリーグで初のスポーツバブル方式のテストとなるこのトーナメントを前に、UTIMのムスタザ・アフマドCEOは、スポーツ関連事業者としてMリーグクラブが初期のワクチン接種対象となることを望んでいると話しています。
 マレーシア語紙ハリアンメトロによると、今回のトーナメント期間中、UITMは各試合の前後に選手29名を含む関係者42名にPCR検査や抗体検査を行うということですが、今回のトーナメントでは1人1試合あたり検査費用として480リンギ(およそ12600円)かかるとムスタザCEOは話しており、ワクチン接種が行われればそうした費用も軽減できるとしています。

2月18日のニュース:ディルガの冒険は続く、UITMが明日からミニトーナメント主催

 Mリーグ2部PDRMでプレーするFWディルガ・スルディはサバ州出身の21歳。Mリーグの大半の選手が国営のスポーツ専門中等学校やMリーグのユースチーム出身なのに対し、2年前まではMリーグ下部の社会人リーグでプレーしていた移植の経歴の持ち主です。そんなディルガ選手を複数のメディアが取り上げています。
 Mリーグでは大半の選手がブキジャリルスポーツ中等学校に代表されるスポーツ専門中等学校やサッカーアカデミーからMリーグクラブのユースカップチーム(U19)、プレジデントカップチーム(U21)を経て、セカンドチーム、或いはトップチームデビュをーを果たしますが、ディルガ選手はこれとは全く異なるルートでMリーグ1部にデビューしています。
 セレクションに集まる多くの選手の中からスカウトされる可能性が低いと考えたディルガ選手はスランゴール州の社会人リーグでプレーを始めました。2019年社会人リーグ終了後にMリーグ3部M3リーグのプチョン・フェルザ(現マンジュンシティ)のトライアルを受け合格、その後に出場したPDRMとの練習試合で「発見」されたディルガ選手はM3リーグ終了後にPDRMのコーチからオファーの連絡をもらったということです。
 「最初は友人からのいたずら電話だと思い切ってしまったが、その後、再度連絡をもらい事実だと分かった。当時PDRMは前シーズンの給料未払い問題で揺れており、しかも他のMリーグクラブからもプレジデントカップチーム入団のオファーが複数あったが、PDRMならMリーグ1部でのプレーするチャンスがあるので、オファーをもらった段階でPDRM入団を決めていた。」と話すディルガ選手は、昨季は11試合に短縮されたMリーグ全試合でベンチ入りし9試合に出場、開幕戦となったサバFA(現サバFC)との試合では昨季唯一の先発出場も果たしています。
 そんなディルガ選手は今度は同じMリーグ1部のUITMのフランク・ベルンハルト監督の目に留まり、昨季所属したPDRMは1部最下位で2部降格となる中、1部7位のUITMと契約していますが、アマチュアリーグ上がりの自分に貴重な経験をする機会を与えてくれたPDRMに感謝する一方、新しい環境に身を置いて、控えの選手ではなく全試合に先発出場できる選手を目指したいことからUITMへの移籍を決意したと話しています。なおUITMでの今季の目標についてディルガ選手は、ベンチ入りだけではなく、常に先発出場するレギュラーとなること挙げており、また最終的には出身地であるサバ州のサバFCでプレーしたいとも話しています。
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 UITMのベルンハルト監督は元マレーシアU23代表監督も経験しており、プロと大学生の混合クラブであるUITMの昨季の大躍進でもわかるように若い選手を育てる手腕は証明済みです。ディルガ選手にとっては良い指導者に巡り会えたのではないでしょうか。ボラセパマレーシアでは今後もディルが選手の冒険を追い続けたいと思います。

UITMが明日からミニトーナメント主催
 Mリーグ1部UITMは本拠地があるスランゴール州シャーアラム市との共催でプレーシーズンのみにトーナメント「シャーアラムシティカップ」を開催することを。公式Facebookで発表しています。参加するのはMリーグ1部のペラと2部のトレンガヌIIの3チームで試合日程は以下の通りです。なお試合はいずれもUITMスタジアムで開催されます。
 2月19日 UITM -トレンガヌII
 2月21日 トレンガヌII-ペラ
 2月23日 ペラ-UITM
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 Mリーグが各クラブに求めているスポーツバブル内での初の実戦となるこの大会は、どのくらいの実効性がスポーツバブル方式にあるのかを知るテストケースになりそうです。参加する3クラブの選手や関係者は外部との完全遮断の状態で宿舎とグラウンドの往復以外に何もできないですが、今季開幕前の良いシミュレーションになりそうです。
(下はUITMが大会中着用するユニフォームーUITMの公式Facebookより)

2月17日のニュース:W杯予選日程は2月19日に発表、ペラFCの新ロゴ候補発表-ファン投票も開始、クアラルンプール・ユナイテッドがティングとモラレスの加入を正式発表、PDRMは練習再開に向けてPCR検査実施

W杯予選日程は2月19日に発表
 アジアサッカー連盟AFCは、現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の日程について、当初の予定通り来月3月開催とするかさらに延期して6月開催とするかの判断を予選各組内で協議し、最終日程を2月15日までに決定することを求めていました。
 その期限が過ぎたことからAFCのウインザー・ポール事務局長がマレーシア語紙シナルハリアン電子版の取材に応じ、マレーシアが所属するG組の状況を説明しています。
 予選日程について複数の回答を受け取っていると認めたウインザー事務局長は「『ある国は1試合は自国開催したいが、他の試合は他国で開催したい』といった希望を伝えてきているが、こういった方法は受け入れられない。そこでAFCは理事会を開催して、日程を話し合い、予選各組について来月3月開催か、または6月開催とするかを決定する。(マレーシアが入っている)予選G組はベトナムからは3月開催希望とも6月開催希望とも連絡を受けておらず、AFCが日程を決めることになる。」と話しています。
 なお予選G組はマレーシアとベトナムの他、タイ、アラブ首長国連邦UAE、インドネシアで構成されていますが、この3カ国は6月にアラブ首長国での集中開催に同意しています。

ペラFCの新ロゴ候補発表-ファン投票も開始
 「不透明な」選考を経て発表となったペラFCの新ロゴがファンから不評を買ったものの、運営側がそれを押し切ろうしたところにペラ州スルタンがファンの声を聞くべきとの「助言」を行ったニュースはこのブロでも取り上げましたが、ペラFCの公式Facebookでは、新たにロゴの候補10作品が発表になっています。
 1000以上の応募作品の中がから厳選されたこの10候補について、ファンは自分の好きな2作品を選んで投票が可能となっていますが、投票の締め切りは発表から24時間後の本日2月17日正午というドタバタぶりです。なお、応募者の中から抽選で10名に公式ユニフォームなどが賞品として贈呈されるということです。
 なお投票はこちらから可能ですが、この記事執筆時点では、下の候補の内、6番(下段左端)が28.8%の投票を集めており1位、10番(下段右端)が15.3%、5番(上段右端)が9.3%でそれぞれ2位と3位になっています。(写真はペラFCの公式Facebookより_

クアラルンプール・ユナイテッドがティングとモラレスの加入を正式発表
 今季Mリーグ1部に昇格するクアラルンプール・ユナイテッド(KLユナイテッド)は公式Facebookでアルゼンチン出身の攻撃的MFロメル・モラレスと英国出身の守備的MFダニエル・ティングの加入を発表しています。両選手は既に練習に参加していましたが、加入が正式に発表されました。
 23歳のモラレス選手は昨季は同じ1部のマラッカ・ユナイテッドでプレーし、その前にはPKNSでもプレーし、今季がマレーシアでの4年目とな李、また年齢も若いことから、今後の帰化選手としての有力候補と言われています。
 またJDT IIやPKNSでのプレー経験もある28歳のティング選手は英国出身ですが、父親がマレーシア人であることから、マレーシア人選手として登録されます。
(写真はKLユナイテッドの公式Facebookより)

PDRMは練習再開に向けてPCR検査実施
 Mリーグ2部のPDRMはチームの選手、監督、コーチ及びスタッフ全員に対してPCR検査を実施し、また練習再開に向けて施設などの衝動を行ったことを公式Facebookに投稿しています。なお昨季はトレンガヌFC IIでプレーし、今季からPDRMでプレーする鈴木ブルーノ選手も検査を受けた模様です。
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 鈴木選手のPDRM加入はクラブの公式Facebookにティーザーが投稿されて以降は正式発表がありませんでした。一方で鈴木選手は自身のTwitterでPDRMのユニ姿なども投稿されていましたので、加入されたことはわかっていましたが、今回のPDRMの投稿では鈴木選手の写った写真もあり、やはり無事、加入されたことがわかりました。
(写真はPDRMの公式Facebookより)

1人以上、座っている人、立っている人、室内、、「IUS BALL PDRM FOOTBALL CLUB fc OFFICIALPDRMFC」というテキストの画像のようです

2月16日のニュース:Mリーグは今季も交代枠5人制と2度の給水タイムを採用、タイリーグ-ジュニオール・エルドストールは2試合連続フル出場、ケランタンFCは外国籍選手枠4名が全て埋まる

 昨日2月15日からMリーグ各クラブはMFLの承認を得た上でチーム練習が解禁されていますが、スランゴールやPJシティ、UITMなどが早速、練習を再開しているようです。

Mリーグは今季も交代枠5人制と2度の給水タイムを採用
 3月5日に迫った今季2021年シーズンのMリーグ開幕を前に、リーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは昨季に続き、交代枠5人制と2度の給水タイムを採用することを公式サイトで発表しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、新型コロナウィルス対策の活動制限令施行により禁止されていたチーム練習が昨日2月15日から解禁となったものの、開幕まで3週間を切っていることから、昨季に続く交代枠増と給水タイム採用は、各クラブの監督、コーチにとってリーグ戦に臨むチームづくりの助けになるだろうと話しています。
 「開幕までの期間が短すぎるという不満がMリーグ各クラブの監督、コーチから出ているが、MFLはリーグ存続を第一に日程作成をしていることを理解してもらいたい。MFLは今季は各クラブが全22試合(1部のみ。今季は10クラブ参加の2部は全18試合)を実施することを目指している。昨季のような試合数削減を行えば、スポンサーにも影響を及ぼし、それは結局、リーグやクラブの運営にも悪影響を与えることになる。」として、各クラブに理解を求めています。

タイリーグ-ジュニオール・エルドストールは2試合連続フル出場
 2月13日から14日にかけてタイ1部リーグ第19節と2部リーグ第21節が行われました。1部チョンブリーFCのDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・ナダル・アマルハン・マデルナー)は2試合連続のスタメンフル出場を果たしましたが、チームはトラートFCを相手に0-0の引き分けています。
 また同ポリス・テロFCのDFドミニク・タンは2試合ぶりの出場を果たすも、86分からの出場でした。なおチームは上位のポートFC相手に2-0で勝利し、2連勝となっています。
 タイ2部ノーンブワ・ピッチャヤFCと契約したニコラス・スウィラッドは、検疫隔離のため、チームには合流していないようです。
タイ1部リーグ第19節(左側がホームチーム。順位は今節終了時の順位)
2月14日
タラートFC(15位-3勝2分14敗)0-0 チョンブリーFC(12位-7勝2分10敗)
チョンブリーFCのジュニオール・エルドストールはスタメンフル出場しています。
2月13日
ポリス・テロFC(10位-7勝4分8敗)2-0 ポートFC(2位-13勝1分5敗)
ポリス・テロFCのドミニク・タンは86分に交代出場し試合終了まで出場しています。
タイ2部リーグ第21節(左側がホームチーム。順位は今節終了時の順位)
2月14日
ノーンブワ・ピッチャヤFC(1位-14勝7分0敗)0-0 チェンマイ・ユナイテッドFC(4位-11勝7分3敗)
ニコラス・スウィラッドはベンチ入りしていません。

ケランタンFCは外国籍選手枠4名が全て埋まる
 Mリーグ2部ケランタンFCは公式Facebook上でスペイン出身の守備的MFマリオ・アルケスの加入を発表しています。これでケランタンFCはMリーグ2部のクラブに割り当てられている4名の外国籍選手枠が全て埋まりました。
 29歳のアルケス選手はビジャレアルのユースチームなどを経験した後、昨季はインド1部リーグのケーララ・ブラスターズFC でプレーしています。
 このブログでも既報通り、ケランタンFCは今季の新戦力としてFWジャック・ヒンドル(英国)、DFクリストス・インジディス(ギリシャ)、FWナタナエル・シリンゴリンゴ(インドネシア)が既に加入しています。
(アルケス選手加入を伝えるケランタンFCの公式Facebookの投稿)

2月15日のニュース:「スポーツバブル」の外に出た選手には検疫隔離義務付けも、KLユナイテッドはフィリピン代表候補GKを獲得か、今度はサラワク・ユナイテッドで未払い給料問題発覚

「スポーツバブル」の外に出た選手には検疫隔離義務付けも
 活動制限令MCOにより禁止されていたMリーグクラブのチーム練習がいよいよ本日2月15日より解禁されますが、この解禁を前に国内スポーツを司る青年スポーツ省のリーザル・メリカン大臣が記者会見し、Mリーグが設定する、いわゆる「スポーツバブル」の外に出た選手や監督、コーチに対してはクラブ外で隔離措置が取られると話しています。
 マレーシアの通信社ブルナマの報道によると、リーザル・メリカン大臣は、3月5日の今季Mリーグ開幕を前に各クラブの選手、監督、コーチ及び関係者に対して、練習解禁の条件として選手や監督、コーチを含む関係者を大きな泡(バブル)で包み込むかのように外部との接触を遮断するスポールバブル方式とそれに基づく標準作業手順SOPを採用することから、このスポーツバブル方式の「肝」となる合宿隔離と自宅隔離を厳格に守ることを求めています。その上で、バブル内にいる選手を含めた関係者は一旦このバブルの外に出ることがあれば、再度バブル内に戻る前にはPCR検査と3日間の検疫隔離などを義務付ける予定であると話しています。
 「現在、青年スポーツ省とマレーシアンフットボールリーグMFL、国家スポーツ評議会は、国家安全保障委員会や保健省とSOPの詳細を詰めている段階であり、安全面だけでなく実効性のあるSOPを作成したい。」とリーザル・メリカン大臣は話しています。

KLユナイテッドはフィリピン代表候補GKを獲得か
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、今季からMリーグ1部に昇格するクアラルンプール・ユナイテッド(KLユナイテッド)が東南アジア枠の新外国籍選手としてフィリピン代表候補GKケヴィン・メンドーザと契約間近と報じています。
 デンマーク生まれながらフィリピン人の母親を持つメンドーザ選手は26歳で、昨季はデンマーク2部リーグのヴェンシュセルFFでプレーしています。
 KLユナイテッドのボジャン・ホダック監督は「(現在の正GKで31歳の)ザミル・スラマットがこれまでチーム内で競争相手がいなかったことから、メンドーザ選手の加入によって今季は2人が健全な形で競い合うことができると考えている。」と話しています。
 今季のMリーグ1部ではUITMがクロアチア出身のGKドミニク・ピチャクと契約しており、メンドーザ選手がKLユナイテッドと正式契約となると、Mリーグでは久しぶりの外国籍選手GKが今季は一気に2人誕生することになります。

今度はサラワク・ユナイテッドで未払い給料問題発覚
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版は2018年シーズンから2年間監督を務めたイアン・ギラン紙が、未払い給料の支払いを求めてFIFAへ不服申し立てを行なったと報じています。なおギラン氏の未払い給料は55万リンギ(およそ1430万円)ということです。
 この記事では弁護士を通じた問い合わせに対し、2年間以上もサラワク州サッカー協会(サラワク州FA)が全く返信をしていないことに業を煮やしたギリアン氏が、痺れを切らせてFIFAに不服申し立てをおこなったとしています。
 この未払い給料の支払いが行われなければ、FIFAによって今季のリーグ戦での勝点剥奪や、今季2度目のトランスファーウィンドウ期間での新選手獲得の禁止処分が下される可能性があります。
 昨季はクダ州サッカー協会のテクニカルディレクターを務めたギラン氏は、サラワク州FAが2017年11月から2018年12月分の自分の所得税を支払っていなかったことから、ビザの申請が困難になっている他、国外にいる家族への送金もできなくなっていると話しています。
 これについてサラワク州FAのポサ・マジャイス会長は、FIFAからの連絡は受け取っていないと話し、ギラン氏に今月中には支払う予定であると話しています。

2月14日のニュース:サラワク・ユナイテッドはホームゲームを首都圏で開催希望、FAM会長選-無投票当選確実のハミディン会長続投か、ケランタンFCは3名の新外国籍選手と契約

サラワク・ユナイテッドはホームゲームを首都圏開催希望
 ホーム アウェイ フロム ホーム。Mリーグ2部のサラワク・ユナイテッドは東マレーシア(ボルネオ島)のサラワク州クチンに本拠地を持つクラブですが、今季のホームゲームを首都圏で開催することを希望していると英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 サラワク州は新型コロナウィルスの「レッドゾーン」(過去2週間で累積感染患者40名以上の地域)が州内に複数あることから、現在、州外からの渡航者に対し14日間の検疫隔離を義務付けています。Mリーグの試合でサラワク州入りするクラブもこの検査隔離の例外ではなく、3月5日に迫る今季のMリーグ開幕前に状況が改善することも見込めないことから、サラワク州サッカー協会(サラワク州FA)のポサ・マジャイス会長は、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLに今季のホームゲームを首都圏で開催する許可を求めたいと話しています。
 「Mリーグ開幕後も検疫隔離が義務付けられれば、アウェイチームはサラワク州へ来たがらない可能性がある一方で、サラワク州政府は州内にレッドゾーンがある限り、検疫隔離義務を撤廃することはない。このため今季のサラワク・ユナイテッドのホームゲームをクランバリー(クアラルンプールとスランゴール州を合わせた首都圏の通称)で開催できるよう、MFLの支援を求めたい。」とポサ会長は話しています。
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 サラワク州クチンには、やはりMリーグ2部で鈴木雄太選手が在籍するクチンシティも本拠地を持っていますが、状況はサラワク・ユナイテッドと同じです。義務付けられている2週間の検疫隔離期間を含めると州外から遠征してくるチームは2週間以上前からサラワク州入りする必要があることになります。またサラワク・ユナイテッドやクチンシティがマレー半島遠征後にサラワク州へ戻る際にも同様の検疫隔離が必要になることから、サラワク・ユナイテッドの要望はリーグ運営の際の問題点を一つ解消してくれることにもなりそうです。

FAM会長選-無投票当選確実のハミディン会長続投か
 対抗馬なしは手腕に対する評価か。マレーシアサッカー協会FAMの理事会選挙は3月13日に予定されていますが、その際、同時に行われる予定の会長選挙では、2018年からFAM会長を務めるハミディン・アミン現会長の対立候補が指名されなかったようだとニューストレイトタイムズ電子版が報じています。なお、今回の理事会選挙は2021年から2025年までの任期の理事を決める選挙です。
 FAM理事会選挙は、FAM傘下の各州サッカー協会(全13州のサッカー協会と連邦直轄地クアラルンプールサッカー協会)とマレー系、中華系、インド系の各マレーシア人サッカー協会、マレーシア王立警察と国軍のサッカー協会、そしてサッカーコーチ協会の全20団体が指名する候補者から理事10名、会長代理2名、副会長1名、そして会長1名を選出するものです。
 会長選候補者となるためには6協会以上から、副会長選候補者は5協会から、会長代理選候補者は4協会から、そして理事選候補者は2協会からの推薦が必要となっていますが、推薦受付は2月11日に終了しており、今回の会長選では2期目を目指すことを宣言しているハミディン会長は、6協会以上からの推薦を受けた唯一の候補者ということです。また同じく続投を目指すモハマド・ユソフ・マハディ会長代理も候補者となるために必要な推薦を得ているとされています。しかしその一方で、やはり現職のスバハン・カマル会長代理については必要な推薦数が得られているかどうかについては不明ということです。
 なお最終候補者はマレーシア王立警察とマレーシア汚職防止委員会による審査を経た上で3月6日に発表されます。

ケランタンFCは3名の新外国籍選手と契約
 Mリーグ2部のケランタンFCは公式Facebook上で新たな外国籍選手3名との獲得を発表しています。
 ギリシャ出身のDFクリストス・インジディスは189cmのセンターバックで、昨季はルーマニア2部リーグのCSコンコルディア・キアジナでプレーしています。また英国出身のFWジャック・ヒンドルは昨季は英国4部のバローAFCでプレーしたストライカーです。さらに東南アジア(アセアンASEAN)枠ではFWナタナエル・シリンゴリンゴをインドネシア2部リーグのスルット・ユナイテッドから獲得しています。
 現在21歳のナタナエル選手は一昨年2019年の東南アジア大会通称シーゲームズのフィリピン大会に出場したインドネシアU23代表合宿に飛び級で招集されたものの最終メンバーには残れませんでしたが、今年2021年末にベトナムで開催されるシーゲームズに出場するインドネシアU23代表候補に再び選ばれています。
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 Mリーグ2部の外国籍枠は4名で、ケランタンFCはさらにスペイン出身の選手(ポジション不明)を獲得するという噂があります。
(下は左からナタナエル選手、ヒンドル選手、インジディズ選手の加入を知らせるケランタンFC公式Facebookの投稿)

2月13日のニュース:MFLは選手登録期限の1週間延長を発表、スリ・パハンはフランス出身DFを獲得、ペラFCは国立大学敷地内での合宿隔離方式で練習再開、JDTがアイスホッケーチーム設立 

ペラFCは国立大学敷地内での合宿隔離方式で練習再開
 国家安全保障委員会NSCにより、2月15日よりMリーグ各クラブはチーム練習再開が許可されていますが、その際には合宿隔離方式あるいは自宅隔離方式での実施が条件となっています。Mリーグ1部のペラFCは州内にある国立大学の敷地内での合宿隔離方式で練習を再開するようです。
 ペラ州タンジュンマリムにあるスルタン・イドリス教育大学はその前身が1922年に創立された教員養成大学ですが、ペラFCは選手、監督、コーチ及びスタッフ全員がこの大学敷地内で宿泊と練習を行うということです。
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 マレーシア国内の大学は現在、新型コロナウィルス感染拡大防止のため原則として登校禁止、そして授業はオンラインで行われています。このためキャンパス内には学生がいないので、このような形の合宿隔離が可能となるのでしょう。

ペラFCは国立大学敷地内での合宿隔離方式で練習再開
 国家安全保障委員会NSCにより、2月15日よりMリーグ各クラブはチーム練習再開が許可されていますが、その際には合宿隔離方式あるいは自宅隔離方式での実施が条件となっています。Mリーグ1部のペラFCは州内にある国立大学の敷地内での合宿隔離方式で練習を再開するようです。
 ペラ州タンジュンマリムにあるスルタン・イドリス教育大学はその前身が1922年に創立された教員養成大学ですが、ペラFCは選手、監督、コーチ及びスタッフ全員がこの大学敷地内で宿泊と練習を行うということです。
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 マレーシア国内の大学は現在、新型コロナウィルス感染拡大防止のため原則として登校禁止、そして授業はオンラインで行われています。このためキャンパス内には学生がいないので、このような形の合宿隔離が可能となるのでしょう。

MFLは選手登録期限の1週間延長を発表
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、今季2021年シーズン第1回目の選手登録期限を2月12日から2月19日と変更することを公式Facebook上で発表してます。
 今季のMリーグは当初は2月26日開幕が予定されていましたが、新型コロナウィルス対策となる活動制限令が施行されたことから、開幕日が3月5日となっていました。これに合わせて選手登録期限も延長されることが予想されていましたが、今回、FIFAの承認を得られたことから正式に発表されています。
 FIFAからの電子メールが届いたのが当初の登録期限の2月12日前日の2月11日の午後9時だったということです。

スリ・パハンはフランス出身DFを獲得 
 Mリーグ1部スリ・パハンはフランス出身のDFママドゥ・ワグと契約したことをマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。レバノン国籍も持つ31歳のワグ選手はアジア枠での登録となるということです。
 スリ・パハンのモハメド・スフィアン・アワンCEOによれば、今季3年目となるDFエラルド・グロンとこのワグ選手は当時フランス2部リーグのル・マンFCでもチームメートであった他、イラクのアル・ショルタSC在籍時の2018/2019シーズンにはイラク1部リーグ優勝なども経験しているということです。
 ワグ選手との契約で、グロン選手、FWリー・タック(英国、1部トレンガヌFCより加入)、FWセルヒオ・アグエロ(アルゼンチン、3部KLローヴァーズより加入)と5名中4名の外国籍選手が決定したスリ・パハンは、残る1枠となる東南アジア枠についてインドネシア1部アレマFCのFWクシェドヤ・ハリ・ユドの獲得に動いていると噂されています。
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 昨季は11試合で18失点(リーグ7位)と守備に苦しんだスリ・パハンですが、191cmのワグ選手が195cmのグロン選手と組むバックラインはリーグ屈指の高さとなります。

ペラFCは国立大学敷地内での合宿隔離方式で練習再開
 国家安全保障委員会NSCにより、2月15日よりMリーグ各クラブはチーム練習再開が許可されていますが、その際には合宿隔離方式あるいは自宅隔離方式での実施が条件となっています。Mリーグ1部のペラFCは州内にある国立大学の敷地内での合宿隔離方式で練習を再開するようです。
 ペラ州タンジュンマリムにあるスルタン・イドリス教育大学はその前身が1922年に創立された教員養成大学ですが、ペラFCは選手、監督、コーチ及びスタッフ全員がこの大学敷地内で宿泊と練習を行うということです。
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 マレーシア国内の大学は現在、新型コロナウィルス感染拡大防止のため原則として登校禁止、そして授業はオンラインで行われています。このためキャンパス内には学生がいないので、このような形の合宿隔離が可能となるのでしょう。

JDTがアイスホッケーチーム設立
 欧州型の総合スポーツクラブを目指すのか?昨季2020年までMリーグ1部で7連覇中のジョホール・ダルル・タジムJDTは来月3月よりアイスホッケーチームを創設すること公式Facebookで告知しています。
 Facebookへの投稿によると、アイススケートリンクはジョホール州イスカンダル・プテリにあるトゥンク・マコタ・イスマイル青少年センター内に建設されるということです。さらにこの投稿ではJDTの名を冠したボクシングチームがあり、プロボクサーのファルハン・ハロンらを輩出しているということです。
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 マレーシアでアイスホッケー?と思われるかも知れませんが、2017年にクアラルンプールを中心に開催された東南アジア競技大会通称シーゲームズではアイスホッケーが競技種目としてデビューし5カ国が出場しています。結果はフィリピンが金、タイが銀、マレーシアが銅のメダルを獲得しています。また続く2019年のフィリピン大会にも5カ国が出場しはタイが金、シンガポールが銀、フィリピンが銅メダルという結果でした。