6月10日のニュース(2)
JDTオーナーのジョホール皇太子が職権縮小を発表
プノンペン・クラウンは1分2敗でマレーシア遠征終了

JDTオーナーのジョホール皇太子が職権縮小を発表

Mリーグ1部スーパーリーグのJDTはクラブ公式サイト上で、クラブオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が職権を縮小し、日常業務からは手を引くことを発表しています。

その理由として、ジョホール州皇太子として担う他の職務に専念するためと明かしたイスマイル殿下は、JDTとクラブの関係者に対して幸運を祈るというメッセージを送っています。

2012年にジョホール州サッカー協会の会長に就任したイスマイル殿下は、ジョホール州に本拠地を持つ2つのMリーグクラブを統合し、2013年シーズンからはJDTの前身ダルル・タジムFCとしてMリーグに参加させました。その後2015年にジョホール州サッカー協会の会長職を辞したイスマイル殿下は、2016年1月、まさにこの年のシーズン前日にJDTのオーナーに就任するとともに、JDTがジョホール州サッカー協会から完全に独立したプロクラブとなることも発表。クラブオーナーとして辣腕を振るった結果が、昨季2021年シーズンまでのスーパーリーグ8連覇という偉業につながっています。

イスマイル殿下の職権縮小はまさに青天の霹靂で、これが発表されたJDTのクラブ公式Facebookには2万5000件を超える反応と1300件を超える書き込みがなされるなど、マレーシアサッカー界にとっては「大事件」でしたが、その反響の大きさに応えるかのように、その後、クラブのテクニカルディレクターを務めるアリスター・エドワーズ氏名義で投稿が行われ、イスマイル殿下は今後もJDTの最大の株主として残り、選手獲得や契約などに関わらなくなるものの、施設や営業、財務などには関わると説明し、これまでのようにクラブの練習や試合に常に顔を見せることはなくなるものの、時間の許す限り練習場やスタジアムに足を運ぶだろうとしています。

プノンペン・クラウンは1分2敗でマレーシア遠征終了

マレーシア遠征中の昨季のカンボジアリーグ覇者プノンペン・クラウンFCは、Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティとの練習試合を行い、1-5で敗れています。

プノンペン・クラウンFCは、同じスーパーリーグのトレンガヌとも6月4日と6日の両日に2試合の練習試合を行なっており、初戦は1-1、第2戦は1−3の1分1敗でした。

国際親善試合
6月8日(水)
KLシティ 5-1 プノンペン・クラウンFC
⚽️KL:パウロ・ジョズエ2、ケヴィン・クベンバ2、ロメル・モラレス
⚽️プノンペン:大瀬貴己
(下はプノンペン・クラウンFCの先発XI)

6月6日(月)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 3-1 プノンペン・クラウンFC
⚽️トレンガヌ:エンク・シャキル、リズアン・ラザリ、ニック・シャリフ
⚽️プノンペン:サス・ロザク
(下は両チームの先発XIと試合のハイライト映像。映像はトレンガヌのクラブ公式YouTubeより。)

なお6月4日の試合のハイライト映像などはこちらです。

6月6日のニュース
U23アジアカップ-2試合連続守備崩壊のマレーシアはグループステージ敗退決定
トレンガヌはマレーシア遠征中のカンボジアリーグ王者と引き分け
トレンガヌは外国籍選手9名全員の残留濃厚
スリ・パハンのアザム・アジーも残留へ

U23アジアカップ-2試合連続守備崩壊のマレーシアはグループステージ敗退決定

2試合で7失点ではさすがに無理!U23アジアカップに出場中のマレーシアは、グループステージ2試合目となるタイ戦に臨み、0-3と完敗し、グループステージ敗退が決まりました。

1-4で敗れた初戦の韓国戦の先発XIからハディ・ファイヤッド(J3沼津)とサフアン・マズラン(トレンガヌII)をそれぞれダニアル・アスリ(スランゴール)とハイリ・ハキミ(トレンガヌ)を入れ替えたマレーシア。この試合で敗れれば上位2チームが進出するベスト16入りがなくなります。

東南アジア競技大会では1-0で勝利を収めているタイを相手に、この試合に勝つしかないマレーシアは積極的に仕掛けようとしますが、前線のルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)、ダニアル・アスリまで繋ぐことができない苦しい展開が続きます。そうする内にタイのエース、スファナット・ムエアンタのシュートでタイが23分に先制します。このゴールはこの韓国戦での失点同様、DFラインの裏に抜け出され、さらにシュートがマレーシアDFハリス・ハイカル(スランゴール)の足に当たって角度が変わり、ラーディアズリ・ラハリム(トレンガヌ)が反応できないままゴールインでした。

ハディ選手がタイGKと1対1になった59分のシュートは、GKがセーブするなどマレーシアが追いつけない中、69分にはオフサイドトラップを抜け出したチャナロン・プロムスリケウが2点目を、73分には1点目と同じような状況から再びスファナット選手に3点目を決められ万事休す。2戦連続完敗となったマレーシアは最終のベトナム戦を残して、グループステージ敗退が決まっています。

大量失点はDF陣の崩壊が原因ですが、東南アジア競技大会、そして今回のAFC U23アジアカップを見て、それ以上に問題に思えるのはチームに絶対的なエースが不在なことです。特にこの試合ではタイのエース、スファナット・ムエアンタが活躍しただけにそれを痛感しました。

調子の良い選手を使うといえば聞こえは良いですが、ブラッド・マロニー監督も試合ごとにFWの組み合わせを変える試行錯誤を行ったものの、結局、東南アジア競技大会からこの試合まで同じメンバーで戦ってきたマレーシアU23代表は、7試合で10得点14失点、その内タイ、ベトナム、韓国のFIFAランキングが上位の国との対戦に限ると4試合で3得点9失点という結果です。

最終のDFラインの裏を取られる場面が何度も見られるのは、選手間でのチームとしての戦術理解不足ではという懸念もありますが、そうすると、選手を入れ替えずに同じメンバーでチームを編成することの意義を主張するマロニー監督の手腕そのものに今後は疑問符がつく可能性もあります。

また今回のメンバーでは、シャヒール・バシャー(スランゴール)やダニアル選手が所属するスランゴールでは主力としてスーパーリーグ試合に出場する一方で、才能では勝る「海外組」のルクマン、ハディ両選手が所属チームでは十分な試合時間が得られていないのも気がかりです。

最終戦となるベトナム戦では、プライドしか賭けるものはありませんが、それまで失うことがないような好試合を期待したいです。

6月5日(日)@ブニョドコルスタジアム(タシュケント、ウズベキスタン)
マレーシア 0-3 タイ
⚽️タイ:スファナット・ムエアンタ2(23分、73分)、チャナロン・プロムスリケウ(69分)
🟨マレーシア(3):ムカイリ・アジマル、ジクリ・カリリ、アズファル・フィクリ
🟨タイ(0)

(下は両チームの先発XIと試合のハイライト映像。映像はアストロアリーナのYouTubeチャンネルよりータイU23の先発XIはタイ語なので読めません…。)

もう1試合のベトナム対韓国戦は、マレーシア戦で2ゴールを挙げたチョ・ヨンウクのゴールで韓国が先制したものの、DFイ・ジンヨンが77分に2枚のイエローカードによるレッドカードで退場し韓国が10人となった機会を逃さずベトナムが同点ゴールを決め、1-1の引き分けに終わっています。

6月5日(日)@ロコモティフスタジアム(タシュケント、ウズベキスタン)
ベトナム 1-1 韓国
⚽️ベトナム:ヴー・ティエン・ロン(分)
⚽️韓国:チョ・ヨンウク2(分)
🟨ベトナム(0)
🟨韓国(1):イ・ジンヨン
🟥韓国(1):イ・ジンヨン(イエロー2枚)

U23アジアカップ2022 グループステージC組順位表(第2節終了時)

順位チーム得点失点得失差勝点
1韓国1105234
2タイ1105234
3ベトナム0203302
4マレーシア00217-60
トレンガヌはマレーシア遠征中のカンボジアリーグ王者と引き分け

昨季2021年シーズンのカンボジアリーグ王者プノンペン・クラウンFCは、現在、マレーシア遠征を行っていますが、この遠征初戦となるトレンガヌFC戦が6月4日にトレンガヌFCの本拠地、スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムで行われ、1-1の引き分けに終わっています。

クパー・シャーマン、チェチェ・キプレの2トップを含めた外国籍4名に、ほぼレギュラーメンバーで臨んだトレンガヌに対し、プノンペン・クラウンFCは所属する大瀬貴己、小川雄大の両日本人選手がいずれも先発しています。試合はハキミ・アブドラのゴールでトレンガヌが27分に先制しましたが、プノンペン・クラウンは58分、小川雄大選手がトレンガヌDF陣の裏へ出した絶妙のパスを受けたアンドレス・ニエトがそのままゴールを決めて同点に追いつき、試合は1-1のまま引き分けています。

東南アジア競技大会通称シーゲームズ、そして現在開催中のAFC U23アジアカップに出場しているマレーシアU23代表に多くの選手が招集されているトレンガヌは、4月22日以来、スーパーリーグの試合が全て延期されており、先月5月は一試合も公式戦がありませんでした。マレーシア語紙ハリアンメトロによると、この試合後の会見でトレンガヌのナフジ・ザイン監督は、この日が久しぶりの試合であり、相手が強豪チームであることを考えると、プノンペン・クラウンFC戦での選手のパフォーマンスについては全体的には満足していると話す一方で、今月18日に再開されるMリーグ1部スーパーリーグに向けて、いくつか修正する必要があるとも述べているということです。

国際親善試合
6月4日(土)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-1 プノンペン・クラウン
⚽️トレンガヌ:ハキミ・アブドラ(27分)
⚽️プノンペン・クラウン:アンドレス・ニエト (58分)

(下は両チームの先発XIと試合のハイライト映像。映像はトレンガヌFCの公式YouTubeチャンネルより)

なおプノンペン・クラウンFCは、今日6月6日にトレンガヌともう1試合を行なった後、6月8日(水)にはKLフットボールスタジアムでスーパーリーグのKLシティとも対戦する予定が発表されています。

トレンガヌは外国籍選手9名全員の残留濃厚

5月28日より開いているMリーグの今季2度目のトランスファーウィンドウは6月24日までですが、Mリーグ1部スーパーリーグのトレンガヌは、トップチームのトレンガヌに在籍する5名とセカンドチームのトレンガヌIIに所属する4名の外国籍選手全員の残留が決定したようです。

マレーシア語紙ウトゥサン・マレーシアによると、トレンガヌを運営するTFC社のアブドル・ラシド・ジュソーCEOは、トランスファーウィンドウ中に外国籍選手を入れ替える予定がないと話しています。

今季のトレンガヌはDFパペ・ディアキテ(セネガル)、MFマヌエル・オット(フィリピン)、FWクパー・シャーマン(リベリア)、FWチェチェ・キプレ(コートジボアール)、MFハビブ・ハルーン(バーレーン)、セカンドチームでMリーグ2部プレミアリーグでプレーするトレンガヌIIにはFWジョーダン・ミンター(ガーナ)、DFルーク・ウッドランド(フィリピン)、DFアルグジム・レゾヴィッチ(モンテネグロ)、FWペトルス・シテンビ(ナミビア)の9名が在籍しています。

「外国籍選手は全員が残留するが、彼らには最善のパフォーマンスを求め、チームの目標が達成できるような活躍を求めたい。」と話すアブドル・ラシド・ジュソーCEOは、マレーシア人選手については、ウィングの選手など数名を獲得する予定であると話しています。なおトレンガヌは既にスランゴールから、ニック・シャリフ・ハセフィを期限付き移籍で獲得しています。また、27歳のウィング、アリフ・アンワルは逆に期限付き移籍でプレミアリーグのPDRMに加入することも発表されています。

*****

今季開幕時にチーム内で新型コロナ感染者が見つかったトレンガヌは、複数の試合が延期されており、スーパーリーグ自体は第9節を終えているにもかかわらず、まだ4試合しか消化していません。このため2勝2敗の勝点6で現時点では12チーム中11位となっています。一方のトレンガヌIIは9試合を終えて6勝1分2敗で10チーム中3位となっています。まぁ4試合で外国籍選手を入れ替えるにはリスクが大きすぎる、またセカンドチームは結果を出しているんで入れ替えの必要がない、といったところでしょうか。

スリ・パハンのアザム・アジーも残留へ

Mリーグ1部スーパーリーグのスリ・パハンは、代表でもプレーするMFアザム・アジーが、現在開いているトランスファーウィンドウ中に移籍することはないと明言しています。

マレーシア語紙ブリタハリアンは、スリ・パハン関係者の話として、他のクラブから獲得についての問い合わせを受けておらず、移籍の噂が出ているアザム選手が後半戦も、スリ・パハンでプレーするだろうと伝えています。

低迷するスリ・パハンの中にあり、代表キャップ数16を数える27歳のアザム選手に対して、今回のトランスファーウィンドウ中にリーグ覇者のJDTの他、スランゴール、トレンガヌなどが獲得に動くのではと言う噂が出ていました。しかし、前身のパハンFAから数えると既に110試合以上に出場している地元パハン州出身のアザム選手は、クリストファー・ガメル監督もチームに必要な選手と公言しており、少なくとも今季は最後までスリ・パハンでプレーするようです。

6月5日のニュース
アジアカップ予選出場の代表23名が発表
アセアンU19選手権出場のU19代表候補合宿参加者26名が発表
6月19日のMリーグ1部クダ対JDT戦が延期に 

AFC U23アジアカップに出場中のマレーシアU23代表は、本日タイU23代表と対戦します。初戦の韓国戦に1-4と破れているマレーシアは、グループステージ突破のためにはこの試合に勝つことが必須です。先月の東南アジア競技大会通称シーゲームズで対戦した両チームは、タイに退場者が出たこともありマレーシアが辛勝していますが、果たして今日の試合はどうなるのでしょうか。

アジアカップ予選出場の代表23名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、6月8日に開幕するAFC選手権アジアカップ2023年大会最終第3次予選に出場するマレーシア代表23名を発表しています。その内訳はリーグ首位のJDTの13名を筆頭に、PJシティとヌグリスンビランから各2名、トレンガヌ、スランゴール、サバから各1名、さらに海外組2名となっています。(ただしこの発表後、ジュニオール・エルドストールがタイ1部チョンブリーFCを退団することが発表されています。)

直近のFIFAランキングで154位のマレーシアは、クアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で開催されるアジアカップ最終第3次予選E組で、同134位のトルクメニスタン(6月8日)、同89位のバーレーン(6月11日)、同188位のバングラディシュ(6月14日)と対戦します。

アジアカップ最終第3次予選出場メンバー

ポジション氏名年齢所属
GKファリザル・マーリアス36JDT
DFシャールル・サアド29JDT
DFラベル・コービン=オン31JDT
MFシャマー・クッティ・アバ25JDT
MFナズミ・ファイズ28JDT
MFサフィク・ラヒム35JDT
FW アリフ・アイマン20JDT
FW サファウィ・ラシド25JDT
FW アキヤ・ラシド23JDT
FW モハマドゥ・スマレ28JDT
DF マシュー・デイヴィーズ27JDT
FWギリェルメ・デ・パウラ36JDT
FWシャフィク・アフマド27JDT
FW ダレン・ロック32PJシティ
FW V・ルーヴェンティラン21PJシティ
DF クザイミ・ピー29ヌグリスンビラン
GKシャイハン・ハズミ26ヌグリスンビラン
FW ファイサル・ハリム24トレンガヌ
GK カイルルアズハン・カリド33スランゴール
DF ドミニク・タン25サバ
MFアザム・アジー27スリ・パハン
DF ディオン・クールズ26SVズルテ・ワレヘム
DFジュニオール・エルドストール31チョンブリーFC
SVズルテ・ワレヘムはベルギー1部、チョンブリーFCはタイ1部、それ以外はマレーシア1部スーパーリーグのクラブ

なお、5月20日から行われていた代表候補合宿には全員で29名が召集されていましたが、副鼻腔炎の手術のため既に5月30日に合宿を離れているシャーミ・サファリ(JDT)を除く以下5名は、予備登録メンバーとして発表されています。

ポジション氏名年齢所属
GKカラムラー・アル=ハフィズ36PJシティ
FWコギレスワラン・ラジ29PJシティ
MFアフィク・ファザイル21JDT
DF シャールル・ニザム24トレンガヌ
FWノーシャルル・イドラン・タラハ27マラッカU
MFリリドン・クラスニキ31オディシャFC
オディシャFCはインドスーパーリーグ、それ以外はマレーシア1部スーパーリーグのクラブ
アセアンU19選手権出場のU19代表候補合宿参加者26名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、7月2日に開幕する東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権に出場するマレーシアU19代表26名を発表しています。ハサン・サザリ監督率いるU19代表候補は、既に6月4日に国家スポーツ評議会NSCの施設に集合しており、本日、ジョホール・バルに移動して複数の練習試合を含めた合宿を行った後、6月12日に合宿を打ち上げる予定になっています。

このU19代表は7月2日から15日までインドネシアで開催されるAFF U19選手権出場後は、今年9月にモンゴルのウランバートルで開催されるAFC U20アジアカップ予選にも出場します。なおアジアカップ予選でマレーシアはE組に入り、韓国、モンゴル、スリランカと同組になっています。

U19代表候補合宿参加メンバー

ポジション氏名年齢所属
FWカイリ・スフィアン19SEL2
GKシャーミ・アディブ・ハイカル19SEL2
DFファクルル・ファリーズ19SEL2
MFハイカル・ハキーム・ハイリ19SEL2
MFアザニス・アズリ19SEL2
MFアリフ・イズワン・ユスラン18SEL2
FWアブドル・ラーマン・ダウド18SEL2
DFアリフ・ファルハン・ファウジ18SEL2
MFイズリン・イブラヒム18SEL2
MFアイサル・ハディ19JDT II
MFアダム・ファルハン18JDT II
GKズルヒルミ・シャラニ18JDT III
DFアダム・ダニエル18JDT III
MFジアド・エル=バシール19JDT III
FWナジムディン・アクマル19JDT III
DFアフマド・シャフィク・イクワン19TRE III
DFムハマド・シャフィク・イクワン19TRE III
FWダニエル・シャフィク19TRE III
MFアドリ・アフマド19FAM
FWハイカル・サハル19FAM
MFハリス・ナジワン18FAM
FWアズハド・ハラズ19SAB
FWハキミ・アジム19KLC
GKハジック・ムクリズ19PEN U21
DF ファルハン・ラヒム19UITM U21
DFズリハキム・ザフラン17AMD U17
所属は、SEL2はスランゴール2、JDT III、TRE IIIはそれぞれ、JDTとトレンガヌのU21チーム、FAMはFAM-MSNプロジェクト、SABはサバ、KLCはKLシティ、PENはペナン、AMDはFAMと国家スポーツ評議会MSNが共同運営するエリートアカデミー、モクタル・ダハリアカデミーのチーム
6月19日のMリーグ1部クダ対JDT戦が延期に

Mリーグを運営するMFLは公式サイト上で、6月19日に予定されているMリーグ1部スーパーリーグ第10節のクダ対JDTの試合を延期することを発表しています。なお新たな日程については発表されていませんが、クダが出場するAFCカップのグループステージ終了後となるということです。。

クダは6月24日から30日までインドネシアのバリ島で集中開催されるAFCカップのグループステージに出場することから、この試合に向けての準備のため、MFLに試合日程の延期を求め、対戦相手のJDTもこれに同意したことが、MFLのサイトでは説明されています。

MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOはAFC主催大会に出場するMリーグクラブに対しては協力を惜しまないと述べ、クダの他、やはりAFCカップに出場するKLシティ、そしてACLのベスト16に進出しているJDTに対しても同様の対応をしていくことを表明しています。

なおクダはAFCカップのグループステージG組でバリ・ユナイテッド(インドネシア)、カヤ-イロイロFC(フィリピン)、ビサカFC(カンボジア)と同組、KLシティはH組でタンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)、PSMマカッサル(インドネシア)と同組となっています。なおH組はクアラルンプールで集中開催の予定です。(*H組はミャンマーのシャン・ユナイテッドが出場辞退したため、3クラブのみとなっています。)ACLのベスト16に進出しているJDTは8月18日に、浦和レッズ戦が控えています。

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6月3日のニュース
U23アジアカップ-マレーシアは韓国に完敗
サッカー協会運営のエリートアカデミーが欧州へ3選手を派遣
スランゴールのニック・シャリフがトレンガヌに期限付き移籍

U23アジアカップ-マレーシアのグループステージ初戦は韓国に完敗

東南アジア競技大会シーゲームズ出場メンバーと全く同じメンバーでこのU23アジアカップに臨んでいるマレーシアは、シーゲームズで起用したシャヒール・バシャーとダニアル・アスリ(いずれもスランゴール)ではなく、海外組のハディ・ファイヤッド(アスルクラロ沼津)、ルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)をFWに起用、GKも長身のラーディアズリ・ラハリムを先発させるなど高さと速さを重視する布陣で、前回2020年大会チャンピオンの韓国に挑みました。

試合直後の好機を活かせなかったマレーシアは、その後は守備に追われる時間が長く、攻撃でも中盤まではボールを持って上がれても、そこから先へ進めず、結局はGKまでボールを戻す場面が目立ちました。そうする間に徐々に韓国に押し込まれていきましたが、韓国FW陣のフィニッシュの精度の低さのおかげで前半は、韓国主将のイ・サンミンのヘディングゴールによる1失点に抑えて終了します。

後半に入るとマレーシアはさらに攻め込まれる場面が多くなり、後半開始直後のコーナーキックからのこぼれ球をペナルティーエリアの外からキム・テファンが蹴り込んで韓国が2-0とリードを広げます。それでもマレーシアDF陣は韓国の攻撃に耐える一方で、83分にはカウンターからムカイリ・アジマル(スランゴール)が抜け出し、1対1となったGKをかわしてシュートを決め、一時は1-2と1点差に迫りました。

しかしその5分後には同点を意識したのか前掛かり気味になったDFラインの裏に抜け出したチョ・ヨンウクがゴールを決めて韓国はリードを広げ、さらに試合終了間際にも同じようなパターンでマレーシアは失点し、終わってみれば1-4の完敗でした。予想はできていたこととはいえ、東南アジアなら許されるミスが韓国相手ではピンチを招くなど、ベトナム、タイと明らかにレベルが違う、アジアの現実を実感させられた試合でした。なお、マレーシアの次戦は6月5日(日)のタイ戦です。

6月2日(木)@ロコモティフスタジアム(タシュケント、ウズベキスタン)
韓国 4-1 マレーシア
⚽️韓国:イ・サンミン(31分)、キム・テファン(48分)、チョ・ヨンウク2(88分、90+2分)
⚽️マレーシア:ムカイリ・アジマル(83分)
🟨韓国(0)
🟨マレーシア(0)

(下は両チームの先発XIと試合のハイライト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

なおグループステージC組のもう一試合は、ベトナムとタイが2-2で引き分けています。
6月2日(木)@ミリースタジアム(タシュケント、ウズベキスタン)
タイ 2-2 ベトナム
⚽️タイ:ベン・デイヴィス(34分)、スファナット・ムエアンタ(90+1分)
⚽️ベトナム:ファン・トゥアン・タイ (1分)、グエン・ヴァン・トゥン (73分)
🟨タイ(0)
🟨ベトナム(1):マン・ドゥン・ニャム 

U23アジアカップ2022 グループステージC組順位表(第1節終了時)

順位チーム得点失点得失差勝点
1韓国1004133
2タイ0102201
3ベトナム0102201
4マレーシア00114-30
サッカー協会運営のエリートアカデミーが欧州へ3選手を派遣

マレーシアサッカー協会FAMと青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会が共同で運営するエリートアカデミーのモクタル・ダハリ・サッカーアカデミーAMDは公式Facebookで、アカデミーのトップ3選手がアカデミー卒業後の契約を目指すために欧州のクラブでトライアウトを兼ねた練習に出発しました。

今回の練習に参加するのはハイカル・ダニシュ、ロヒシャム・ハイカル、ムハマド・アブ・カリリの3選手で昨日6月2日にマレーシアを経ち今月19日まで、フランス2部リーグのアヌシーFCとルクセンブルグのラシンFCユニオン・ルクセンブルクの練習に参加するということです。

新型コロナの影響で2年間延期されてきた欧州クラブでの練習参加プログラムは、今後は毎年行われる予定だということです。

スランゴールのニック・シャリフがトレンガヌに期限付き移籍

Mリーグ1部スーパーリーグのトレンガヌは、同じスーパーリーグのスランゴールからニック・シャリフ・ハセフィを今季末までの期限付き移籍で獲得したことを、クラブ公式Facebookで発表しています。

25歳のニック・シャリフは、2020年シーズンにスリ・パハンでブレークすると、その2020年シーズン終了後に複数のクラブによる争奪戦を経て、スランゴールに移籍しました。しかし、移籍直後に左足首を痛め、2021年はトップチームでは出場機会がなく、今季もセカンドチームのスランゴール2で2部プレミアリーグの試合に出場していました。


6月2日のニュース
国際親善試合-マレーシアは香港に勝利
シャーミ・サファリが手術のため代表離脱
ペナンの新監督にザイナル前マラッカ・ユナイテッド監督が就任

6月8日から始まるAFC選手権アジアカップ2023年大会最終第3次予選のE組は、マレーシア、バーレーン、トルクメニスタン、バングラディシュの4カ国が出場してクアラルンプールで開催されますが、その先陣を切って昨日6月1日にトルクメニスタンとバーレーンがクアラルンプール入りしています。

トルクメニスタンはマレーシア入り前の5月27日にタイと試合を行い0-1で敗れています。またバーレーンは5月27日にミャンマーに2-0、一昨日5月31日にはタイに2-1と東南アジアのチームに連勝しています。のこうもう一つのチームであるバングラディシュは昨日、インドネシアにスコアレスドローと、各国とも最終第3次予選に向けた準備を進める中、FIFAランキング154位のマレーシアも先日のブルネイ戦に続き、昨日はキム・パンゴン監督がかつて指揮を取った同147位の香港代表との試合に臨みました。

国際親善試合-マレーシアは香港に勝利も士気高揚以外に見所なし

この試合でキム・パンゴン監督は、先週のブルネイ戦からDFディオン・クールズとMFシャマー・クッティ・アッバ以外の8名を入れ替えた先発XIを選択しています。
GKファリザル・マーリアス(JDT)
DFマシュー・デイヴィーズ(JDT)
DFシャールル・サアド(JDT)
DFディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)
DFラヴェル・コービン=オン(JDT)
MFシャマー・クティ・アッバ(JDT)
MFアザム・アジー(スリ・パハン)
FWサファウィ・ラシド(JDT)
FWアリフ・アイマン(JDT)
FWダレン・ロック(PJシティ)
FWアキヤ・ラシド(JDT)

先発11名中8名がJDT、しかも元JDTのダレン・ロックとトランスファーウインドウ期間中にJDT移籍が噂されるアザム・アジーという布陣に対し、マレーシア同様、アジアカップ予選を控えるにもかかわらず、国内リーグの中断が長かった香港は明らかに動きが悪く、ブルネイ戦に続き、この試合もマレーシアが終始圧倒する試合になりました。

個人的には推しのダレン・ロックに両サイドのアキヤ・ラシドとアリフ・アイマンがボールを供給し、サファウィ・ラシドはダレン・ロックをサポートしながらも自由に動き回れるこのFW陣は良く機能し、この日の香港が相手ならもっと得点を挙げても良かったはずですが、前半はアキヤ・ラシドが倒されて得たPKをサファウィ・ラシドが決めた1点のみでした。

後半に入ると、キム監督はギリェルメ・デ・パウラ、モハマドゥ・スマレ、サフィク・ラヒム(いずれもJDT)、ファイサル・ハリム(トレンガヌ)を投入してさらにゴールを目指すも、この抗体では何も起こらず、後半もやはりファイサル・ハリムが倒されて得たFKが相手DFに当たってゴールとなっただけで、流れの中でのゴールは奪えませんでした。ちなみにこのFKを蹴ったサフィク・ラヒムは2014年のタイ戦以来となる8年ぶりの代表ゴール(通算16点目)でした。

ブルネイ、香港に連勝したものの両チームとも明らかに動きが悪く、そんな相手に2点しか挙げられなかったことが逆に不安です。この試合と並行しながら、同時刻に行われていたインドネシア対バングラディシュ戦もネット観戦しましたが、バングラディシュはブルネイや香港とは比べ物にならないほど当たりが激しく、アジアカップ予選は今回の国際親善試合のようにいかないことは明らかです。

そしてこの試合、最も強く感じたのはアキヤ・ラシドやサファウィ・ラシド、シャマー・クティ・アッバに所属するJDTでもっとプレー時間が与えられれば…ということでした。代表選手ながらJDTでは控えとなっている彼らがもっとプレー時間を与えられればもっと良い選手になるのではないかという思いでいっぱいでした。見ているこちらが楽しくなるようなアキヤ・ラシドのドリブル、サファウィ・ラシドの左足からの強烈なシュート、シャマー・クティ・アッバの試合を冷静に読む力は、今のJDTでの使われ方は文字通り宝の持ち腐れです。

6月1日(水)国際親善試合@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)
マレーシア 2-0 香港
⚽️マレーシア:サファウィ・ラシド(31分PK)、サフィク・ラヒム(90分)

(下はマレーシアと香港の先発XIと試合のハイライト映像。映像はスタジアムアストロのYouTubeより。

シャーミ・サファリが手術のため代表離脱

アジアカップ最終第3次予選に向けて最後の調整に余念がないマレーシア代表にとっては痛いニュースです。先日のブルネイ戦にも先発したシャーミ・サファリ(JDT)が代表チームから離れることを、マレーシアサッカー協会FAMが公式Facebookで告知しています。

これによると、健康状態が良くないシャーミ選手に健康診断を受けさせたところ、頭痛や蓄膿(ちくのう)を引き起こす副鼻腔炎(ふくびくうえん)の疑いがあると言う診断結果が出たと言うことです。なお治療が必要ということで代表を離脱することが発表されたシャーミ選手ですが、所属するJDTはその後、シャーミ選手が本日、副鼻腔炎の手術を受けることを発表しています。

シャーミ選手の離脱により、アジアカップ予選に向けた代表候補は29名となりました。

ペナンの新監督にザイナル前マラッカ・ユナイテッド監督が就任

Mリーグ1部スーパーリーグで唯一、まだ今季勝ち星がないペナンは、トマス・トルチャ監督との契約解除し、マンズール・アズウィラ コーチを監督代行としたものの、マンズール代行監督も0勝2敗と状況は改善していません。

そのペナンが、ザイナル・アビディン・ハサン監督の就任をクラブ公式Facebookで発表しています。なおザイナル監督は今季終了まで指揮を取るということです。ザイナル監督はt2017年と2018年シーズンに前身のペナンFAの監督を務めたこともあり、今回が再登板となりますが、2017年は1部スーパーリーグで最下位12位となり2部降格、翌2018年は2部プレミアリーグで10位と前回は結果を残せませんでした。

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ペナン監督退任後、2019年シーズンから3季連続で監督を務めたマラッカ・ユナイテッドでは6位、9位、8位と満足のいく結果は残せなかったものの、給料未払い問題により勝点剥奪処分を3季連続で受け、シーズン途中で選手が退団するなど、ザイナル監督自身では何もできない環境の中、選手から支持され、選手のモチベーションを高く維持したことで、クラブの2部プレミアリーグ降格を防いだ功績は評価されるべきものです。モチベーションという点ではおそらく最低の段階にいるペナンにとっては、ザイナル新監督という人選はうってつけではないでしょうか。


6月1日のニュース
サッカー協会はU23アジアカップの準決勝進出目標を撤回
JDTはACLに向けて大型補強を敢行か
スリ・パハンもFIFAの規定を使った帰化選手を獲得か

サッカー協会はU23アジアカップの準決勝進出目標を撤回

本日6月1日にウズベキスタンで開幕するAFC U23アジアカップにはマレーシアU23代表も出場しますが、当初、マレーシアサッカー協会FAMは準決勝出場(!)を今大会の目標に挙げていましたが、マレーシア語紙ウトゥサン・マレーシアによると、FAMは大会直前となった現在、この目標を撤回しているようです。

今大会ではマレーシアは、前回2020年大会優勝チームの韓国、各国のU23代表が出場して先月、開催された東南アジア競技大会通称シーゲームズの優勝チームのベトナムと準優勝チームのタイと同じC組に入っていますが、FAMはこれらの国と同組のグループステージを突破し、さらに準々決勝にも勝利して準決勝に進出することを目標に上げていました。

客観的に見ればグループステージ突破すら容易ではないこのC組にもかかわらず、高い目標を上げていたFAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は「準決勝進出と言う目標は撤回する。今大会はアジアの他のチームと対戦して経験を積む良い機会になることを望んでいる。」と一転してトーンダウンしています。

この目標転換についてサイフディン事務局長は、U23代表の現在の実力に基づいた現実的な目標を設定し直しただけだと述べています。「FAMはU23代表に対して悲観的になっているわけではなく、身の丈にあった目標を設定し直しただけだ。」と話したサイフディン事務局長は、目標がどうであれチームには全力を尽くすことを求めたいと話しています。

なお2018年大会に続いて2度目の出場となるマレーシアは6月2日に韓国、6月5日にタイ、そして6月8日にベトナムと対戦します。

JDTはACLに向けて大型補強を敢行か

Mリーグ1部スーパーリーグ首位のJDTは、トランスファーウィンドウで新たな戦力補強を行うことを発表しています。先日テクニカルディレクターのアリスター・エドワーズ氏の名前でクラブ公式Facebookに投稿された内容は、マレーシア人選手2名、外国籍選手2名を新たに獲得すると言う内容です。

この投稿後に俄然、注目が集まっているのが、今季は英国3部のピーターバラ・ユナイテッドでプレーした20歳のMFコービー・ジェー・チョンです。英国生まれながらマレーシア人の父親を持つコービー選手は、マレーシア人選手として登録でき、また来季の契約が更新されなかったことが明らかになっています。

JDTは昨季、英国1部EPLのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズU23から、やはり英国生まれながら母親がマレーシア人のナタニエル・シオ・ホンワンを獲得しており、似たような経歴を持つコービー選手の獲得は可能性が高そうです。

また別のメディアでは、スリ・パハンでプレーするMFアザム・アジー、ヌグリスンビランでプレーするDFクザイミ・ピーの両代表選手もこのトランスファーウィンドウでJDTに移籍するのでは、と言った噂もあります。

さらに大穴的な予想として、2017年から昨季までJDTでプレーしたFWゴンザロ・カブレラが、同一国で5年連続プレーすることで帰化選手として登録が可能となるFIFAの規定を利用して帰化し、マレーシア人選手としてJDTの戻ってくると言う噂もあります。アルゼンチン出身でイラク国籍を持つカブレラ選手は、JDT在籍5年間で90試合に出場し、クラブ史上最多となるリーグ通算ゴール43ゴールを挙げていますが、昨季終了後は退団していました。

*****

悲願のACLグループステージ突破を成し遂げたJDTは、浦和レッズとの対戦が決まっている準々決勝に向けて、かつてない補強を行いそうですが、これによりますますJDTの代表チーム化が進む一方で、帰化選手と外国籍選手だけのチーム編成にも近づきそうです。ACLでマレーシアのクラブが躍進してくれれば、それは喜ばしいことですが、このような強化方針によって国内出身選手の機会は減るわけで、マレーシアのサッカー全体にとってみるとマイナスの影響もありそうです。

スリ・パハンもFIFAの規定を使った帰化選手を獲得か

Mリーグ1部スーパーリーグでここまで2勝2分4敗の8位のスリ・パハンも、JDT同様に帰化選手の獲得が近いと、サッカー専門サイトのヴォケットFCが伝えています。

英国出身のリー・タックとアルゼンチン出身のエセキエル・アグエロは、スリ・パハンが既に帰化手続きを進めている選手で、6月24日のトランスファーウィンドウ期間最終日までにはその手続きが完了しそうだと、この記事では述べられています。

33歳のタック、28歳のアグエロの両選手は、父母や祖父母にマレーシア人はいませんが、いずれも2017年シーズンからMリーグでプレーしており、FIFAが規定する「同一国に5年間以上継続して居住する」という帰化選手登録のための条件を満たしていることから、今年に入って帰化手続きが進められていました。

スリ・パハンはこれ以前にもガンビア出身のモハマドゥ・スマレ(現JDT所属)を帰化させてマレーシア人選手として登録した実績もあります。

国内クラブだけでなく、マレーシアサッカー協会FAMも代表チーム強化のための「帰化選手養成プログラム」の一環として、ブラジル出身のギリェルメ・デ・パウラとコソボ出身のリリドン・クラスニキ(いずれもJDT所属)の帰化申請を行い、両選手は昨年2021年に晴れてマレーシア代表選手としてデビューしています。しかし、両選手はFIFAワールドカップ2022年大会予選などで「帰化選手」として期待されていたほどの活躍が見せられずが、FAMには批判が殺到、その結果としてFAMは「帰化選手養成プログラム」の凍結を発表する事態となっています。

しかしその一方で、FAMはMリーグのクラブによる所属選手の帰化申請についてはこれを阻むことはしないことも表明しており、タック、アグエロ両選手の帰化には特に障害はありません。

JDTも今季はスーパーリーグのペナンでプレーするブラジル出身で27歳のエンドリックを来季獲得し、帰化申請を行うことを明らかにしており、Mリーグは今後も帰化選手が続々と誕生しそうです。

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Mリーグには、マレーシア国外で生まれ育ちながら、父母や祖父母がマレーシア人であることから帰化してマレーシアパスポートを取得する「ハイブリッド」と呼ばれる帰化選手と、上記のタック、アグエロ両選手のように5年間滞在後に申請を行って帰化する帰化選手の2つのタイプの帰化選手が存在します。

JDTで言えば、ラベル・コービン=オン、マシュー・デイヴィーズ、ナチョ・インサ、ナタニエル・シオ・ホンワンが「ハイブリッド」帰化選手、ギリェルメ・デ・パウラ、リリドン・クラスニキ、そしてモハマドゥ・スマレがFIFA規定による帰化選手です。特にハイブリッド帰化選手は、2010年代後半から増え続けており、今季もブレンダン・ガン、クェンティン・チェン、サミュエル・サマーヴィル(いずれもスランゴール)、デヴィッド・ロウリー、ニコラス・スウィラッド(いずれもスリ・パハン)、ドミニク・タン(サバ)、ダレン・ロック(PJシティ)がおり、またマレーシア国外でプレーする代表選手にはディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)やジュニオール・エルドストール(タイ1部チョンブリー)がいます。

5月31日のニュース
U23アジアカップ-マロニー監督はムカイリ・アジマルとニック・アキフを大会のキーマンに指名
クダはトランスファーウィンドウで中東出身選手を獲得か
アセアン女子選手権のグループ分け決定-マレーシアは王者タイやオーストラリアと同組に

U23アジアカップ-マロニー監督はムカイリ・アジマルとニック・アキフを大会のキーマンに指名

いよいよ今日6月1日にウズベキスタンのタシケントで開幕するAFC U23アジアカップ。この大会ではグループステージC組に入っているマレーシアの初戦は明日6月2日の韓国戦となりますが、ブラッド・マロニー監督はムカイリ・アジマル(スランゴール)とニック・アキフ(トレンガヌ)の両選手をこの大会のキーマンと考えていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

「現時点では先発XIは固定せず、それぞれの試合に向けて23名の選手から先発メンバーを選ぶつもりだが、ムカイリとニックは鍵になる選手なので、全ての試合で先発することになるだろう。」と述べたマロニー監督は、それぞれの選手が対戦相手にとっては脅威となりうる長所があるとし、それを元にチーム内での競争を制した選手を起用したいと話しています。

AFC U23アジアカップC組では、マレーシアは6月2日の韓国を皮切りに、6月5日にはタイ、6月8日にはベトナムの各チームと対戦します。

クダはトランスファーウィンドウで中東出身選手を獲得か

Mリーグ1部スーパーリーグは、マレーシア代表がAFC選手権アジアカップ2023年大会最終3次予選に出場することもあり、第9節を終えてから今月半ばまで中断中です。また先月末からは今年2度目のトランスファーウィンドウとなっており、ここ数週間は選手の退団、加入のニュースが増えそうです。

そんな中、マレーシア語紙ブリタハリアンは、クダが中東出身のフォワードの選手を獲得を目指していると報じています。

クダのアイディル・シャリン監督は、ケガの治療に専念するために第9節終了後に引退を選んだDFチャン・ソグォンに代わる選手として複数のミッドフィルダーと交渉中であることを明らかにしています。「候補者の数名とは交渉中で、そのうちの1人は中東出身の選手である。」と話したアイディル監督は、スーパーリーグ後半戦だけでなく、今月6月24日から始まるAFCカップに向けて、新たな選手の獲得は欠かせないと話しています。

またアキレス腱を痛め、既に今季の復帰が無理と伝えられるFWデニス・ブシェニングに代わるアセアン東南アジア枠の外国籍選手の入れ替えも必死ですが、この枠についてもブシェニング選手同様、タイの選手が後方に上がっていることも、この記事では伝えられています。

アセアン女子選手権のグループ分け決定-マレーシアは王者タイやオーストラリアと同組に

東南アジアサッカー連盟AFFは公式サイト上で、今年7月に開催される第12回AFF女子選手権のグループ分けを発表しています。

史上最大の11ヵ国が出場する今回の大会は7月4日から17日までフィリピンで開催されますが、グループステージの振り分けを決める抽選が先日、マニラで開催され、マレーシアは、来年のFIFA女子ワールドカップに出場するフィリピンなどと同じA組となっています。このA組には過去4回都最多優勝を誇るタイ、来年の女子ワールドカップ開催国オーストラリアの他、シンガポール、インドネシアが入っています。

一方のB組には前回2019年大会のチャンピオンで、やはり女子ワールドカップ出場を決めているベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア、東ティモールが入っています。

試合はラグナ州のビニャンフットボールスタジアムビナン、マニラのリサール記念フットーボルスタジアム、カヴィテ州のイムスグランドスタンドなどを試合会場に開催されます。

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先月の東南アジア競技大会通称シーゲームズでは、女子フットサルには代表チームを出場させた一方で、女子サッカーへの出場を見送ったマレーシアサッカー協会FAMは、女子サッカー軽視との批判を浴びました。女子代表が国際試合大会に出場したのは、昨年9月のAFC女子アジアカップ予選が最後でしたが、このAFF選手権に出場するのであれば、同じ東南アジアの各国と対戦できるシーゲームズは絶好の力試しだったと思うのですが、FAMはそうは考えなかったようです…。


Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第9節結果とハイライト

Mリーグ2部プレミアリーグ今季2022年シーズン第9節が5月27日から5月28日にかけて開催されました。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年5月27日(金)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 2-1 ペラ
⚽️クチン:アリフ・ハサン(36分)、アブ・カマラ(59分)
⚽️ペラ:ハキミ・マット・イサ(63分PK)
🟨クチン(0)
🟨ペラ(1):アリフ・ザカリア
MOM:ヒディル・イドリス(クチンシティ)

 クチンシティの谷川由来選手は先発して、フル出場しています。

2022年5月27日(金)@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
クランタン 0-0 クランタン・ユナイテッド
🟨クランタン(2):サイド・ソブリ、ナタニエル・シリンゴ・リンゴ
🟨クランタン・ユナイテッド(1):アミド・サリフ
MOM:カイルル・リザム(クランタン・ユナイテッド)

 いずれもマレー半島北部のクランタン州を本拠地とする両チームの「クランタン・ダービー」がまさかのクアラ・ルンプール開催。
 本来ならクランタン州のコタ・バルでしか観戦できないはずの「クランタン・ダービー」が、コタ・バルから450キロ以上離れたクアラ・ルンプールで開催ということで、観戦してきました。観衆は1200名ほどでしたが、試合前にはマレーシア国家の斉唱に続き、クランタンサポーターのリードでクランタン州歌をスタンド全体が歌い、両チームの選手もそれを直立して聞くなど、いつものプレミアリーグの試合とは異なる雰囲気の試合でした。
 試合の方は、前節のクチンシティ戦とは違い、気のせいかクランタン・ユナイテッドの選手たちの動きは良く、リーグ首位と好調のクランタンと引き分けています。
 一方クランタンでは、マレーシア人選手トップの5ゴール(8試合)を挙げ、A代表に招集すべきとの声も上がっていたクランタンのヌルシャミル・アブドル・ガニに注目しましたが、絶対的な好機を決め切れないなど、少なくともこの試合を見る限りでは、まだA代表に呼ばれるべき選手とは言えないという印象でした。
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志両選手は先発して、フル出場しています。

2022年5月27日(土)@MBPGスタジアム(ジョホール州パシル・グダン)
JDT II 3-2 スランゴール2
⚽️JDT:フェルナンド・ロドリゲス2(53分、60分PK)、ガブリエル・ニーストロイ(90+2分)
⚽️スランゴール:ニック・シャリフ・ハセフィ(29分)、カイリ・スフィアン(76分)
🟨JDT(2):フェルナンド・ロドリゲス、ガブリエル・ニーストロイ
🟨スランゴール(2):イクマル・ラムラン、ザーリル・アズリ
MOM:ニック・シャリフ・ハセフィ(スランゴール2)

2022年5月28日(土)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
FAM-MSNプロジェクト 1-5 トレンガヌII
⚽️FAM:ハズワン・ハサン(50分)
⚽️トレンガヌ:ファイズ・ナシル(4分)、ジョーダン・ミンター2(17分、43分)、ズアシャラフ・ズルキフリ(51分)、ワン・ハズリ・ワン・ガザリ(80分)
🟨FAM(0)
🟨トレンガヌ(1):ルーク・ウッドランド

2022年5月28日(土)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
UITM 1-1 PDRM
⚽️UITM:ザリフ・ナズハン(2分)
⚽️PDRM:マルティン・アダメッツ(30分)
🟨UITM(5):ファリス・ハフィズ、アイズル・アシュラフ、ラフィ・マット・ヤアコブ、ファリス・ザブリ、ラマダン・ハミド
🟨PDRM(2):アリフ・ナキュイディン、アレクサンダー・アムポンサ
MOM:ファリス・ハフィズ(UITM)

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第9節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL97111551022
2JDT970222111121
3TRE96121961319
4KLU943298115
5KCH84221412214
6PDRM93241218-611
7SEL82339819
8UITM9216613-77
9FAM901837-141
10PRK9207920-11*-3
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第9節終了時)

ゴール数選手名所属
18フェルナンド・ロドリゲスJDT
27マルティン・アダメックPDRM
7ジョーダン・ミンターTRE
36ンジョク・ジェイコブKLU
45ヌルシャミル・アブドル・ガニKEL
54アブ・カマラTRE
4ニック・シャリフ・ハセフィSEL
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

5月27日のニュース
FIFAによるペラへの制裁は未だ解除されず
スリ・パハンの前監督はフィリピン代表監督に復帰
ノア・レインはパスポート取得が間に合わずU23代表招集は見送りか

今日はA代表がおよそ3年ぶりとなる国内での代表戦でブルネイと対戦します。キム・パンゴン監督の国内デビューともなるこの試合は、来月、クアラルンプールで開催されるAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選の準備の一環として行われます。キム監督率いる新生マレーシア代表がサポーターのハートを掴めるのかに注目です。

FIFAによるペラへの制裁は未だ解除されず

Mリーグ2部プレミアリーグは今日から第9節となりますが、テレコミュニケーション企業のXOX社が新たにオーナーとなったペラに対してFIFAが科している制裁措置は未だ解除になっていないと、マレーシア語紙ウトゥサン・マレーシアが報じています。

選手や監督、コーチへの未払い給料問題により、新たな選手獲得禁止処分をFIFAより科せられているペラは、新たなオーナーのXOX社が在籍選手に関しては未払い給料を完済していますが、かつて在籍した外国籍選手への未払い給料の支払いが終わっていないことから、FIFAの制裁が解除されていないということです。

さらにXOX社は給料未払いとなっているかつて在籍した外国籍選手の正確な未払い額を把握できておらず、現在は各選手の代理人に問い合わせをしている最中であるとウトゥサン・マレーシアの記事では説明される一方で、今月5月28日から6月24日までのトランスファーウィンドウ期間が終了するまでには、未払い問題が解消され、新たな選手の補強が可能になるだろうという関係者の話も併せて伝えています。

また新たなオーナーとなったXOX社は、現在、プレミアリーグ最下位で勝点マイナス6となっている現場の再建を優先し、新たなCEOなどの任命は現在の最優先事項ではないと考えていることも報じています。

スリ・パハンの前監督はフィリピン代表監督に復帰

昨季2021年シーズンにMリーグ1部スーパーリーグのスリ・パハンの監督に就任しながら、わずか2試合で「休養」となったトマス・ドゥーリー氏がフィリピン代表の監督に復帰すると、フィリピンの英字紙デイリー・インクワイアーが報じています。

元アメリカ代表として2度のワールドカップにも出場しているドゥーリー氏は2014年から2018年までフィリピン代表監督を務めており、今回は4年ぶりの復帰となります。

フィリピン代表監督復帰を自身のFacebookで公表したドゥーリー氏は、来月6月8日からモンゴルで開催されるAFC選手権アジアカップ最終予選を前に辞任したスコット・クーパー前監督を引く継ぐ形での就任となりました。

ドゥーリー氏は前回、監督を務めた際にはフィリピン代表をアジアカップ2019年大会本戦出場に導いていますが、本戦前には契約が延長されませんでした。(フィリピンサッカー協会はその後、元英国代表の主将を務めたテリー・ブッチャーの監督就任を発表も、最終的には元英国代表監督なども務めたスヴェン・ゴラン・エリクソンが本戦で指揮を取っていますが、韓国、中国、キルギスと同組のグループステージでは0勝3敗で敗退しています。)

ノア・レインはパスポート取得が間に合わずU23代表招集は見送りか

東南ジア競技大会通称シーゲームズに出場したU23代表合宿に参加したものの、選手登録が間に合わず大会出場はならなかったのが、フィンランド出身で、父親がマレーシア人のノア・レイン(SJK-フィンランド1部)でした。

来月6月に開催されるAFC U23アジアカップに向けて、U23代表は今週日曜日5月29日に開催地となるウズベキスタンへ向けて出発しますが、レイン選手は未だマレーシアパスポートが取得できておらず、U23アジアカップへの出場は難しそうだと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

ベトナムでシーゲームズから戻ったU23代表は、U23アジアカップに向けて合宿中ですが、シーゲームズ前にケガで代表合宿を離脱したA・セルヴァン(ヌグリスンビラン)とノア・レインもこの合宿に参加しています。

U23代表のブラッド・マロニー監督はレイン選手の合宿でのプレーぶりを評価していると話す一方で、パスポートの取得に時間がかかっていることを認め、U23アジアカップには参加できない可能性が濃厚だと話しているということです。

U23アジアカップのグループステージC組のマレーシアは、韓国、そしてシーゲームズでも対戦したベトナム、タイと同組になっており、6月2日は韓国、5日にタイ、そして8日にベトナムと対戦します。

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第8節結果とハイライト映像

Mリーグ2部プレミアリーグ今季2022年シーズン第8節が5月20日から5月22日にかけて開催されました。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年5月20日(金)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
クランタン・ユナイテッド 0-0 クチンシティ
🟨クランタン(2):アキフ・アフィジ、カイルル・リザム・チェ・ソー
🟨クチン(1):マズワディ・ゼケリア、アダム・シリーン・タムビ
MOM:深井脩平(クランタン・ユナイテッド)

 クランタン・ユナイテッドはンジョク・ジェイコブ、クチンシティはキアヌ・マーシュ=ブラウンと外国籍FWを欠いた両チームの対戦は、深井脩平とアイルトンがそれぞれ最終ラインをしっかりコントロールし、スコアレスドローに終わっています。
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平と本山雅志両選手は先発し、ディフェンスで孤軍奮闘した深井選手はフル出場しMOMを獲得しています。また本山選手は前半で途中交代しています。また、クチンシティの谷川由来選手は先発して、フル出場しています。

2022年5月20日(金)@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラ・トレンガヌ)
トレンガヌII 2-1 JDT II
⚽️トレンガヌ:ズアスラフ・ズルキフリ(62分)、ワン・ファズリ・ガザリ(85分)
⚽️JDT:ビエンベニード・マラニョン(43分)
🟨トレンガヌ(4):ズアシュラフ・ズルキフリ、ルーク・ウッドランド、アキル・イラファヌディン、ファズリ・ガザリ、サイド・ナスルルハク
🟨JDT(2):アイサル・ハディ、フェロズ・バハルディン
MOM:ファイズ・ナシル(トレンガヌII)

 U23代表に主力選手が参加しているトレンガヌが6連勝中だった首位のJDT IIを破って4位に浮上。敗れたJDTは2位に後退しています。

2022年5月21日(土)@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-2 UITM
⚽️UITM:イズマン・ソレヒン(65分)、ファレズ・アイマン(83分)
🟨ペラ(3):イドリス・アフマド、アクマル・ハジム、ロイザット・ダウド
🟨UITM(3):ナシラン・エリアス、アルハン・クシャイリ、アリフ・サフワン
MOM:ラムダン・アブドル・ハミド(UITM)

 今季2部降格のUITMが最下位のペラを破って今季初勝利を挙げています。勝点9の剥奪処分を受けているペラは勝点がマイナスのままです。

2022年5月21日(土)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 1-0 FAM-MSNプロジェクト
⚽️PDRM:ナビル・ラトピ(47分)
🟨PDRM(5):アズリー・レザ、D・ガナサン、アリフ・ナクイディン、カイズラン・プテラ、アレクサンダー・アンポンサ
🟨FAM(1):ハイカル・サハル
MOM:アミール・アリ(PDRM)

 今季未勝利だったUITMがこの日、ペラを破ったため、プレミアリーグではFAM-MSNプロジェクトが未だ今季未勝利の唯一のチームとなりました。

2022年5月22日(日)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-1 クランタン
⚽️クランタン:サイド・ソブリ(61分)
🟨スランゴール(2):イクマル・ラムラン、アリフ・ファルハン
🟨クランタン(2):アリプ・アミルディン、イクワン・ヤゼク
MOM:サイド・ソブリ(クランタン)

 勝ち点で並んでいたJDTが敗れたため、4連勝のクランタンが今季初の首位に浮上。トレンガヌ同様、U23代表に主力選手が参加中のスランゴールは3試合連続引き分けの後の敗戦となりました。なおスランゴールはこの試合も含め、過去4試合で1ゴールしか挙げていません。

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第8節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL87011551021
2JDT86021991018
3KLU842298114
4TRE741294513
5KCH6321116511
6PDRM83141117-610
7SEL72327529
8UITM7106412-83
9FAM701621-91
10PRK8206818-10*-3
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第8節終了時)

ゴール数選手名所属
16ンジョク・ジェイコブKLU
6フェルナンド・ロドリゲスJDT
6マルティン・アダメックPDRM
45ヌルシャミル・アブドル・ガニKEL
5ジョーダン・ミンターTRE
53ニクソン・ギリェルメKEL
3ニック・シャリフ・ハセフィSEL
3ムサ・シディベJDT
3アブ・カマラKCH
ビエンベニード・マラニョンJDT
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII