2021年Mリーグ1部スーパーリーグのクラブ紹介とボラセパマレーシアJP的順位予想 その3

JDT-クダ・ダルル・アマン戦で開幕した今季のMリーグ。昨日の1部スーパーリーグ開幕戦に続き、2部も本日3月6日に開幕します。勝手な今季の1部順位予想は今回が3回目で9位から12位までです。なお1位から4位まではこちら、5位から8位まではこちらです。

ボラセパマレーシアJP的順位予想 9位UITM FC

2020年シーズン成績:リーグ7位 – 5勝2分4敗 得点17失点15

昨季1部スーパーリーグの最大の話題の一つがUITM FCの躍進でした。2019年シーズンは2部プレミアリーグ5位ながら1部のPKNS FCがスランゴールFCと合併消滅し、1部のクラブ数が11となったことから、言わば「棚ぼた」で1部に昇格しました。Mリーグ1部のクラブとしては初の大学が運営するクラブとなりましたが、それでも開幕前は文字通り数合わせ扱いでした。

3月半ばに新型コロナウィルスの影響でリーグが中断するまでは1勝1分2敗と周囲の予想通りの成績でしたが、元マレーシアU23代表監督でもあるフランク・ベルンハルト監督は、大学生と外国籍選手と少ないプロ選手とをうまく融合させ、リーグ再開後は*4勝1分2敗と息を吹き返しました。一時は並み居るプロクラブを押さえてリーグ4位まで上り詰めましたが、さらに上位進出が見えた残り2節を1分1敗とし7位でシーズンを終えました。

しかし今季は主将となったDFヴィクター・ニレノルド(フランス)を除く外国籍選手4名が退団、その中にはチームの司令塔ラビ・アタヤ(レバノン-クダ・ダルル・アマンに移籍)もおり、昨季のような戦いぶりを期待するのは難しそうです。今季は同じレバノン出身のFWアブー・バクル・アル=ミル(レバノン1部ブルジュFCより移籍)、ガーナ出身のFWナナ・ポク(カタール2部アル・マーキヤSCより移籍)、昨季はパハンでプレーした守備的MFアダム・リード(フィリピン)、そしてGKドミニク・ピチャック(クロアチア1部NKメジュムリェより移籍)が加入していますが、マレーシア人選手では目立った補強はありません。

<ボラセパマレーシア的注目選手>
ドミニク・ピチャ
ストライカー、ミッドフィルダー、センターバックといったところが外国籍選手の定番ポジションですが、何故か今季はMリーグ1部で2クラブが外国籍GKを獲得しています。クアラルンプール・ユナイテッドのケヴィン・レイ・メンドーザ(フィリピン)とUITM FCのドミニク・ピチャックです。195cmの長身はMリーグでは屈指の長身ですが、貴重な外国籍選手枠をゴールキーパーに割くだけの価値があるかどうかに注目してみたいです。

ディルガ・スルディ
ディルガ選手はこのブログでも何度か取り上げましたが、大半のMリーグの選手とは違いクラブのアカデミーを経ずにプロ入りした異色の選手です。昨季はPDRM FCでプレーし、クラブは2部降格となったものの、ディルガ選手はUITM FCと契約し1部残留を果たしています。若い選手を育成する手腕が評価されるベルンハルト監督のもの、スーパーサブからレギュラーを目指して欲しいです。
*UITM FCの昨季リーグ最終戦となったサバFCとの試合はその後のマレーシアカップ開催までの日程が詰まっており、ボルネオ島にあるサバ州からマレー半島へ移動するサバFCが、当時、投稿者に義務付けられていた14日間の検査隔離期間を試合前に確保できないことから、UITM FCの不戦勝となっています。

ボラセパマレーシアJP的順位予想 10位マラッカ・ユナイテッドFC

2020年シーズン成績:リーグ9位 – 4勝2分5敗 得点13失点16

昨季は給料未払いで勝点3剥奪処分を受けたマラッカ・ユナイテッド。今季開幕前にも昨季在籍した外国籍選手から未払い給料が支払われていないことをFIFAに提訴されるなどバタバタの状態で開幕を迎えました。運営の不手際によるピッチ外の問題で選手のやる気が削がれながら、昨季の成績不振を指摘されたザイナル・アビディン・ハサン監督はたまったものではないでしょうが、今季も同様の問題が起こる可能性があり、その辺りも込みで順位を予想しました。

戦力的には元代表の主将でもあったMFサフィク・ラヒムがJDTに移籍したものの、マレーシア人選手では主力選手レベルの補強はありません。外国籍選手については、昨季の新型コロナウィルスによるリーグ中断期間に給料未払いを理由にナタポン・ワイルド(タイ)が退団し、リーグ再開後は外国籍選手4名で戦ったことを考えると、開幕から5名の枠全てが埋まっているのは良い点と言えるでしょう。昨季在籍したMFロメル・モラレス(クアラルンプール・ユナイテッドへ移籍)、チーム得点王のFWウチェ・アグバ(2部サラワク・ユナイテッドへ移籍)が退団し、FWソニー・ノルデ(ハイチ)とDFチャン・ソグォン(韓国)は残留、そしてこの2名にFWアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(インドネシア1部プルシカボ1973より移籍)、FWステファン・ニコリッチ (クロアチア1部FKスティエスカ・ニクシッチより移籍)、フィリピン代表MFマヌエル・オット(フィリピン1部ユナイテッドシティFCより移籍)が加わり攻撃陣に厚みがましています。

マレーシア人選手では代表復帰を目指すGKカイルル・ファミ・チェ・マット、DFワン・アミルル・アフィク、MFサイフル・リズアン、シャミ・ヤハヤらが主力となる一方、控えの選手との実力差が大きく、選手層の薄さが不安要素です。

<ボラセパマレーシアJP的的注目選手
カイルル・ファミ・チェ・マット
オフシーズン中は代表復帰を目指す近道としてのJDT移籍が噂されたカイルル選手でしたが、マラッカ・ユナイテッドに残留しています。GKとしては小兵ですが、2010年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ優勝時の正GKだったカイルル選手は代表No. 1GKのファリザル・マーリアスよりも若く、まだまだ老け込む歳ではないので4月の代表合宿に向けて開幕から活躍して欲しいです。

ボラセパマレーシアJP的順位予想 11位サバFC

2020年シーズン成績:リーグ10位 – 2勝3分6敗 得点12失点24

上でも述べたように最終戦のUITM FC戦が不戦敗となり不完全燃焼で昨季を終えたサバFC。民営化となりサバFCとなるも昨季終了後に成績不振で契約解除となったクルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督と再び契約するなど迷走しました。

クラブレベルでの監督経験がなかったクルニアワン監督にとっては1年での解雇は納得がいかなかったはずですが、再びチャンスを得たインドネシアのレジェンドは意気込んで今季に臨むはずでした。しかもかつてサバでプレーし得点王も獲得しているレジェンド、スコット・オルレンショーがテクニカルディレクターに就任し、クラブとして環境は整ったかに見えましたが、ここで再び問題が発生します。サバはDFパク・タエスーを残し、4名の外国籍選手を入れ替えましたが、その4名がリーグ開幕に間に合わない事態が発生しています。

クルニアワン監督自身が獲得した高速ウィングのサディル・ラムダニ(インドネシア1部バヤンガラFCより移籍)、ガボン出身MFレヴィ・マディンダ(トルコ2部ギレンスポルより移籍)、リベリア出身のFWサム・ジョンソン(アメリカ1部レアル・ソルトレイクより移籍)、マケドニア出身のDFリスト・ミトレヴィスキ(アルメニア1部アラシュケルトFCより移籍)のうち3名は既に検疫隔離期間中である一方、残る1人はいまだに入国ができていないということです。どの3選手が検疫隔離期間中かは明らかにされていませんが、いずれにしても今季のチーム開幕戦には間に合わないということです。

<ボラセパマレーシア的注目選手>
ボビー・ゴンザレス
37歳のゴンザレス選手は昨季はペナンFCでプレーし、8年ぶりに地元のクラブと契約しています。2013年シーズンには2部プレミアリーグながら22試合で21ゴールを挙げるなどリーグ屈指のストライカーでしたが、近年は出場機会も減り、昨季は先発したのは4試合で決めたゴール数は1ですが、地元に帰り最後に一花を咲かせたいというところでしょうか。


アムリ・ヤハヤ
また40歳になるアムリ・ヤハヤは2部サラワク・ユナイテッドからの移籍です。スランゴールのレジェンドプレーヤーでもあるアムリ選手は、2019年シーズン終了後に当時監督だったB・サティアナタン監督との確執からサラワク・ユナイテッドへ移籍しましたが、今季からそのサティアナタン氏がサラワク・ユナイテッドのテクニカルディレクターに就任したことで、今度はサバFCへ移籍しました。昨季はチームの主将としてリーグ全11試合に先発し10試合はフル出場、2ゴールを決めるなど年齢を感じさせない活躍をしたアムリ選手は2年ぶりの1部スーパーリーグでも同じような活躍ができるかが見ものです。

ボラセパマレーシアJP的順位予想 12位PJシティFC

2020年シーズン成績:リーグ7位 – 3勝5分3敗 得点17失点16

MリーグではJDTとともに州サッカー協会から運営資金などの支援を受けていない民営化クラブですが、その分運営も厳しいのか、今季の1部スーパーリーグで唯一、外国籍選手がいないクラブです。また、前身はMIFAマレーシアインド系サッカー協会ということもあり、チームにインド系マレーシア人選手が多いことも特徴です。

今季から監督となったこちらもインド系マレーシア人のP・マニアム監督は2017年にはスランゴールでも監督と務めたこともある他、近年はマレーシアサッカー協会FAMで年代別代表の監督となり、直近ではU16代表監督なども務めました。

外国籍選手がいない中、FWカイリル・ムヒミーン(スランゴールFCから移籍)、DF S・スブラマニアム(クアラルンプール・ユナイテッドから移籍)のベテラン勢、主将となるK・グルサミーやK・プラバカラン(いずれもスランゴールFCから移籍)などを補強したものの、他のクラブと比べると戦力差は大きく、今季は苦しい戦いを強いられそうです。

<ボラセパマレーシア的注目選手>
ダレン・ロック
トレンガヌFCから移籍したFWダレン・ロックは、イギリス生まれながら父親がマレーシア人であることから、マレーシア人選手として登録されています。昨季はトレンガヌFCでの出番は無く、セカンドチームのトレンガヌFC IIでもやはり出場機会が限られていましたが、外国籍選手がいないPJシティでは主力として出場機会も増えそうです。かつてはJDTで将来を期待されたロック選手が活躍できれば、チームのニックネームであるフェニックス「不死鳥」のように今季1部残留が見えてきます。

2月21日のニュース:Mリーグ1部と2部の今季日程が発表、クチンシティも首都圏での複数のホームゲーム開催を検討、マレーシアはW杯予選の6月集中開催地として立候補せず、政治家がペラ州FAを混乱させている、サバが新戦力発表

Mリーグ1部と2部の今季日程が発表
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で、今季2021年シーズンのMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの試合日程を発表しています。
 3月5日に開催されるスルタン・ハジ・アフマド・シャーカップ(スンバンシーカップ)として昨季チャンピオンJDT対昨季2位のクダ・ダルル・アマンが激突する開幕戦を皮切りに、1部スーパーリーグは8月8日まで、また2部プレミアリーグは8月1日までおよそ5ヶ月間のリーグ戦を戦います。
 今季日程の発表に際してMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、マレーシア政府が設ける標準行動手順SOPを厳守することを改めて全クラブに求め、クラスターなどを発生させることなく、各クラブが責任を持ってリーグを終えられることを望んでいると話しています。
 またアブドル・ガニCEOは新型コロナウィルスの感染者数がすれば政府に対してスタジアムでの感染許可を申請することも検討していると話しています。
 なおMリーグ1部スーパーリーグの日程はこちらから、2部プレミアリーグの日程はこちらからどうぞ。(新しいタブが開きます。)
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 サラワク・ユナイテッドがホームゲームを従来のサラワク州クチンではなく首都圏で開催することを希望していることはこのブログも取り上げましたが、2部プレミアリーグの日程表ではホームゲームの会場がスランゴール州MPSスタジアムになっていることから、今季のサラワク・ユナイテッドはこのMPSスタジアムを本拠地とするようですなおサラワク・ユナイテッドが本拠地とするMPSスタジアムはスランゴールのセカンドチーム、スランゴール2も本拠地として使用します。
 またマレーシアサッカー協会FAMと国家スポーツ評議会NSC(マレーシア語表記ではMSN)が共同で運営するFAM-MSNプロジェクトチームはスランゴール州シャーアラムのUITMスタジアムを本拠地とするようです。

クチンシティも首都圏での複数のホームゲーム開催を検討
 サラワク州クチンを本拠地とするMリーグ2部サラワク・ユナイテッドは今季のホームゲームを首都圏で開催する希望をMFLに出していましたが、昨日発表された今季のMリーグ日程を見ると、サラワク・ユナイテッドのホームゲームがスランゴール州スラヤンのMPSスタジアムを会場に組まれています。
 同じクチンを本拠地にする2部プレミアリーグのクチンシティは、サラワク州政府が州外からの渡航者に対する検疫隔離を継続する場合には、やはりホームゲームをサラワク州外に移して行う意向があると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 クチンシティのファズルディン・アブドル・ラーマン会長は、経営陣が2月20日朝にミーティングを行ったと話し、MFLの承認があれば自チームの最初のホームゲーム4試合はクアラルンプールで行いたいという希望を表明しています。そしてその後、サラワク州政府の標準作業手順SOPが渡航者に検疫隔離を求めるようであれば、残るホームゲームは全てマレー半島にあるスタジアムを本拠地として行う意向も明らかにしてます。

マレーシアはW杯予選の6月集中開催地として立候補せず
 マレーシアサッカー協会FAMは6月に延期されたFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選の残り試合の集中開催地として立候補しないことを表明しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版はFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長の話として、3月から6月に日程が変更されたFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組の残り試合を集中開催地としてマレーシアは立候補しないと述べています。
 AFCが集中開催地の条件として定めているいくつか項目について確約できないと話すスチュアート事務局長は、AFCのウインザー・ポール事務局長が挙げた検疫の実施状況など複数の点でAFCが求める条件をクリアできない可能性があることを理由に今回の見送りを決めたと話しています。 .

政治家がペラ州FAを混乱させている
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版は「政治家がペラ州サッカー協会(ペラ州FA)を混乱させている」というタイトルの記事を掲載しています。この記事の中ではペラ州FAの複数の加盟団体が、ペラ州FA理事会の意向を一部の州議会議員が無視した上で、運営に干渉をしていると非難しています。
 この加盟団体の代表者によれば、このブログでも取り上げたペラFCの新しいロゴをめぐる騒動や、一昨日から始まったUITMとスランゴール州シャーアラム市が共催する大会への出場などについてはペラ州FAの理事会では全く話し合われないまま、「ペラ州政府内の『スポーツ理事会』」のメンバーである州議会議員が勝手に発表したものだと非難しています。(ちなみにUITMでの大会には結局、ペラは出場せず、スリ・パハンが出場しています。)
 さらにこの加盟団体の代表者はペラ州FAのムハマド・ヤザン・ムハマド会長代理に対しても、ペラ州FA理事会を押しのけて干渉を続ける州議会議員らに職権濫用を理由に懲戒処分を課すべきと述べています。
 ペラ州FAの混乱は前ペラ州首相でペラ州FA会長も兼務していたアフマド・ファイザル氏がペラの選手や監督、コーチを含めたスタッフに380万リンギ(およそ9930万円)の未払い給料があることを暴露して辞職したことに始まります。中央政府の政変により与野党が逆転した州議会で不信任決議を突きつけられたアフマド・ファイザル氏は州首相を辞任したものの、州FA会長には留まろうとしていましたが、アフマド・ファイザル氏と敵対する州政府は選手らの未払い給料の支払いの条件としてアフマド・ファイザル氏に州FA会長辞任を迫った経緯があります。また新チームのロゴについても州内サポーターから不透明な経緯で選出されたロゴに非難が集まるもそれを押し切って採用しようとしましたが、ペラ州スルタンがサポーターの声を聞いて新たなコンペを開いてロゴを決めるよう「助言」を行う異例の事態になっていました。

サバが新戦力発表
 今年1回目のトランスファーウィンドウが2月19日から3月5日まで延長されたことを受け、各クラブが獲得した新戦力を発表しています。
 Mリーグ1部のサバは公式Facebook上でガボン代表のMFレヴィ・クレモン・マディンダとマケドニア出身のDFリストロ・ミトレヴスキーの獲得を発表しています。28歳のマディンダ選手はキャップ数50の現役のガボン代表でスペイン1部のセルタ・デ・ビーゴなどでもプレー経験があり、昨季はトルコ2部リーグのギレスンスポルでプレーしていました。またミトレヴスキー選手は29歳で、ボスニア、イスラエル、キプロスなどでのプレーを経て、昨季はアルメニア1部リーグのアラシュケルトでプレーしていました。
 また東南アジア(アセアン)枠でインドネシア代表のFWサディル・ラムダニをインドネシア1部リーグのバヤンガラ・ソロから獲得しています。ラムダニ選手は2019年にはパハンFA(現スリ・パハン)でプレーしており、2年ぶりのMリーグ復帰です。
 サバは2019年からプレーする韓国出身のDFパク・タエスとも契約を更改しており、4人の外国籍選手が確定しています。

2月19日のニュース:W杯予選G組の残り試合は6月に集中開催方式による実施が決定、今季のMリーグ2部は10チーム編成か-ペラIIに脱退の可能性が浮上、今季Mリーグ開幕戦はJDTの本拠地で開催決定、2022年AFCクラブライセンス申請受付開始-スリ・パハンとサバは申請せず、UITMは主催トーナメント開催を前にワクチン接種を希望

W杯予選G組の残り試合は6月に集中開催方式による実施が決定
 マレーシアの通信社ブルナマは現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選について、マレーシアが所属する予選G組の残り試合全て6月に延期され、さらに集中開催方式で行われることが決定したと報じています。
 アジアサッカー連盟AFCのウインザー・ポール事務局長は、マレーシアの他にベトナム、タイ、アラブ首長国連邦、インドネシアが所属する予選G組についてはAFCの判断で6月開催とすることを各国サッカー協会とのオンラインミーティングで伝えたと、ブル生の取材に答えています。
 またウインザー事務局長は、今後は集中開催となる開催地の選別に取り掛かると話しています。なお開催地となるためにはAFCが設ける複数の条件を満たすことが求められており、その中には国境が開かれていて人の往来が自由に行われていることや、試合のため入国するチームや関係者に対し検疫隔離などの措置が義務付けられていないことなどが挙げられています。

今季のMリーグ2部は10チーム編成か-ペラIIに脱退の可能性が浮上
 今季のMリーグは3月5日に開幕しますが、開幕まで1ヶ月を切ったこの時期に2部のペラIIの出場事態の可能性が報じられています。ペラIIはMリーグ1部ペラのセカンドチームとして昨季からMリーグ2部でプレーしています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサン事務局長は、ブリタハリアン紙の取材に対し、ペラIIのトップチームであるMリーグ1部ペラとペラIIの処遇についての話し合いが行われていることを認める一方で、現時点で何も確定しておらず、話し合いをしていること以上は明かすことができないとも述べています。
 ペラIIはセミプロクラブとしてMリーグ3部M3リーグに降格して再出発するという噂もあり、2019年シーズンにはMリーグ1部で最下位となり2部に降格したとはいえ、わずか数年前までトップリーグにいたクラブがセミプロクラブになってしまうのは残念ですが、それ以上に残念なのは今後プロサッカー選手を目指す若い選手たちの受け皿も減ってしまうことです。
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 ペラIIがMリーグ2部を脱退すれば、今季から参戦するFAM-MSNプロジェクトチーム(マレーシアサッカー協会FAMと国家スポーツ評議会MSNが運営する国営サッカーアカデミーの出身者で構成される間にあわせのチーム)を加えても10チーム編成となるMリーグ2部。しかもこのFAM-MSNプロジェクトやMリーグ1部クラブのセカンドチームであるJDT II、トレンガヌII、スランゴール2の3チームには1部への昇格権はありません。つまり今季は残る6チームで2つの昇格権を争う確率1/3の「お得な」シーズンとなっており、各チームが例年以上に積極的に補強しているのはこの機会を逃さないためでもあります。

今季Mリーグ開幕戦はJDTの本拠地で開催決定
 今季のMリーグ開幕戦では昨季の1部リーグチャンピオンJDTと2位のクダ・ダルル・アマンが対戦しますが、*スンバンシーカップとも呼ばれるこの開幕戦について、今季も含めて7年連続でJDTの本拠地で開催されていることから、一部ではMリーグを運営するMFLがJDTを優遇しているという声が出ているようです。こういった声についてMFLのアブドル・ガニCEOは「スンバンシーカップはMリーグ1部スーパーリーグチャンピオンのものであり、試合会場を変更する必要はない。」と述べています。
 JDTがMリーグ1部7連覇を達成していることから起こっているこの事態について、それ以前からもスンバンシーカップはその年のMリーグ開幕戦として、その前年のMリーグ1部優勝チームの本拠地で行われており、JDTを優遇しているわけではないと話すアブドル・ガニCEOは、もし他のMリーグクラブがスンバンシーカップを開催したければ、1部スーパーリーグで優勝すれば良いだけのことであると、外野の声を一蹴しています。
*スンバンシーカップ(スンバンシー:sumbangsihはマレーシア語で」寄付」の意。この試合は英国プレミアリーグのFAコミュニティーシールドを模しています。本国ではリーグチャンピオンとFAカップチャンピオンが対戦する英国サッカー協会FA主催の大会ですが、マレーシアではリーグチャンピオンとマレーシアカップチャンピオンが対戦し、Mリーグ公式戦の一環として行われます。マレーシアカップは2部のクラブが優勝する可能性もあるので、そうなった時にはリーグ戦扱いはできないのですが、その際にどうなるのかは不明です。

2022年AFCクラブライセンス申請受付開始-スリ・パハンとサバは申請せず
 MFLは公式サイトで来季2022年シーズンのクラブライセンス申請の状況を公表していますが、それによると今季2021年シーズンにMリーグ1部および2部でプレーする全18クラブがMFLに国内リーグ用クラブライセンス申請を行っています。
 また今回はアジアサッカー連盟AFC主催のAFCチャンピオンズリーグやAFCカップに出場する際に必要となるAFCライセンスの申請も受け付けが始まっていますが、こちらはMリーグ全クラブではなく1部と2部合わせて11クラブが申請しているようです。その内訳は1部はスリ・パハンとサバを除く1部10クラブと2部はサラワク・ユナイテッドの1クラブだけです。
 なお国内リーグ用クラブライセンスの申請は2月9日に締め切られているということですが、AFCライセンスの申請は今後も様々な書類の提出期限が続くということです。

UITMは主催トーナメント開催を前にワクチン接種を希望
 Mリーグ1部のUITMが1部のペラ、2部のトレンガヌIIとトーナメントを開催するニュースは先日取り上げましたが、Mリーグで初のスポーツバブル方式のテストとなるこのトーナメントを前に、UTIMのムスタザ・アフマドCEOは、スポーツ関連事業者としてMリーグクラブが初期のワクチン接種対象となることを望んでいると話しています。
 マレーシア語紙ハリアンメトロによると、今回のトーナメント期間中、UITMは各試合の前後に選手29名を含む関係者42名にPCR検査や抗体検査を行うということですが、今回のトーナメントでは1人1試合あたり検査費用として480リンギ(およそ12600円)かかるとムスタザCEOは話しており、ワクチン接種が行われればそうした費用も軽減できるとしています。

2月18日のニュース:ディルガの冒険は続く、UITMが明日からミニトーナメント主催

 Mリーグ2部PDRMでプレーするFWディルガ・スルディはサバ州出身の21歳。Mリーグの大半の選手が国営のスポーツ専門中等学校やMリーグのユースチーム出身なのに対し、2年前まではMリーグ下部の社会人リーグでプレーしていた移植の経歴の持ち主です。そんなディルガ選手を複数のメディアが取り上げています。
 Mリーグでは大半の選手がブキジャリルスポーツ中等学校に代表されるスポーツ専門中等学校やサッカーアカデミーからMリーグクラブのユースカップチーム(U19)、プレジデントカップチーム(U21)を経て、セカンドチーム、或いはトップチームデビュをーを果たしますが、ディルガ選手はこれとは全く異なるルートでMリーグ1部にデビューしています。
 セレクションに集まる多くの選手の中からスカウトされる可能性が低いと考えたディルガ選手はスランゴール州の社会人リーグでプレーを始めました。2019年社会人リーグ終了後にMリーグ3部M3リーグのプチョン・フェルザ(現マンジュンシティ)のトライアルを受け合格、その後に出場したPDRMとの練習試合で「発見」されたディルガ選手はM3リーグ終了後にPDRMのコーチからオファーの連絡をもらったということです。
 「最初は友人からのいたずら電話だと思い切ってしまったが、その後、再度連絡をもらい事実だと分かった。当時PDRMは前シーズンの給料未払い問題で揺れており、しかも他のMリーグクラブからもプレジデントカップチーム入団のオファーが複数あったが、PDRMならMリーグ1部でのプレーするチャンスがあるので、オファーをもらった段階でPDRM入団を決めていた。」と話すディルガ選手は、昨季は11試合に短縮されたMリーグ全試合でベンチ入りし9試合に出場、開幕戦となったサバFA(現サバFC)との試合では昨季唯一の先発出場も果たしています。
 そんなディルガ選手は今度は同じMリーグ1部のUITMのフランク・ベルンハルト監督の目に留まり、昨季所属したPDRMは1部最下位で2部降格となる中、1部7位のUITMと契約していますが、アマチュアリーグ上がりの自分に貴重な経験をする機会を与えてくれたPDRMに感謝する一方、新しい環境に身を置いて、控えの選手ではなく全試合に先発出場できる選手を目指したいことからUITMへの移籍を決意したと話しています。なおUITMでの今季の目標についてディルガ選手は、ベンチ入りだけではなく、常に先発出場するレギュラーとなること挙げており、また最終的には出身地であるサバ州のサバFCでプレーしたいとも話しています。
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 UITMのベルンハルト監督は元マレーシアU23代表監督も経験しており、プロと大学生の混合クラブであるUITMの昨季の大躍進でもわかるように若い選手を育てる手腕は証明済みです。ディルガ選手にとっては良い指導者に巡り会えたのではないでしょうか。ボラセパマレーシアでは今後もディルが選手の冒険を追い続けたいと思います。

UITMが明日からミニトーナメント主催
 Mリーグ1部UITMは本拠地があるスランゴール州シャーアラム市との共催でプレーシーズンのみにトーナメント「シャーアラムシティカップ」を開催することを。公式Facebookで発表しています。参加するのはMリーグ1部のペラと2部のトレンガヌIIの3チームで試合日程は以下の通りです。なお試合はいずれもUITMスタジアムで開催されます。
 2月19日 UITM -トレンガヌII
 2月21日 トレンガヌII-ペラ
 2月23日 ペラ-UITM
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 Mリーグが各クラブに求めているスポーツバブル内での初の実戦となるこの大会は、どのくらいの実効性がスポーツバブル方式にあるのかを知るテストケースになりそうです。参加する3クラブの選手や関係者は外部との完全遮断の状態で宿舎とグラウンドの往復以外に何もできないですが、今季開幕前の良いシミュレーションになりそうです。
(下はUITMが大会中着用するユニフォームーUITMの公式Facebookより)

1月7日のニュース:Mリーグの2クラブが書類不備のため今季リーグ不参加となる可能性、UITM FCは外国籍選手5名が確定、昨季リーグ2位のトレンガヌFC IIの今季の目標はトップ5入り

Mリーグの2クラブが書類不備のため今季リーグ不参加となる可能性
 2月末の今季開幕を控えたMリーグ1部と2部のそれぞれ1クラブが書類不備のため、今季のリーグ参加が危ぶまれていると、マレーシア語紙ウトゥサンムラユ電子版が報じています。
 今季のリーグ参加に必要なクラブライセンス申請の際、条件付きでライセンス交付を受けた7クラブの内、内国歳入庁(日本の国税庁に相当)、従業員積立基金EPF、従業員社会保障制度SOCSOといった公的機関への納入済み記録が提出されていないクラブがまだ2つあるということです。これについてマレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、来週開催されるクラブライセンス交付第一審機関でこのクラブの処遇が話し合われる予定であることを明らかにしています。その上でこの2クラブについては条件付きで交付されているクラブライセンスが無効となり、リーグ参加ができなくなる可能性もあると話しています。
 昨年10月31日が期限とされていた今季2021年シーズンのMリーグ参加のためのクラブライセンス申請では、1部のスリ・パハンFC(今季から、旧パハンFA)、マラッカ・ユナイテッドFC、2部のペナンFC(旧ペナンFA)、ケランタンFC(旧ケランタンFA)、クチンシティFC(旧クチンFA)、UKM FC、サラワク・ユナイテッドFCの7クラブが条件付きでクラブライセンス交付を受けていることが明らかになっています。
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 この内、UKM FCは昨季までスポンサーであったマレーシア国立大学UKMが支援中止を決定し、これに代わる新たなスポンサーが獲得できなかったことから今季のリーグ参加は既に不可と決定されています。

UITM FCは外国籍選手5名が確定
 昨季はMリーグ1部初昇格ながら6位と検討したマラ工科大学UITMを母体とするUITM FCは昨季終了後、中心選手であったラビ・アタヤ(クダ・ダルル・アマンFCへ移籍)ら5名中4名の外国籍選手が移籍、退団しました。
 そんなUITM FCですが、既に新た名に加入する4名の外国籍選手が決定したとウトゥサンムラユが報じています。昨季から残留するDFヴィクトル・ニレノルド(フランス)、そして既にこのブログでも取り上げたGKドミニク・ピチャック(クロアチア)に加えて、昨季は同じMリーグ1部のスリ・パハンFC(旧パハンFA)でプレーしたイギリス生まれのDFアダム・リード(フィリピン)、2017年にはケランタンFC(旧ケランタンFA)でのプレー経験があるFWアブー・バクル・アル=ミル(レバノン)、そしてカタール2部リーグのアル・マーキヤSCからFWナナ・ポク(ガーナ)が新たに加入するということです。
 この他、マレーシア人選手ではFWモハマド・カイルル・リザム・チェ・ソー(ケランタンFCより加入)、MFディルガ・スルディ、DFムハマド・ファリド・ネザル(いずれもPDRM FCより加入)、FWモード・ファウジ・ラティフ (ヌグリスンビランFCより加入)などの加入も合わせて発表されています。

昨季リーグ2位のトレンガヌFC IIの今季の目標はトップ5入り
 Mリーグ2部のトレンガヌFC II(TFC II)の新監督に就任したバドルル・アフザン・ラザリ氏は、今季のチームの目標をトップ5入りを目標としていると、ウトゥサンムラユが報じています。
 バドルル・アフザン監督によると、シーズン開幕前の練習は外国籍選手3名を含む全選手が参加して順調に進んでいるということで、昨季2020年シーズンはリーグ2位(TFC IIは1部トレンガヌFCのセカンドチームのため、リーグ規定により昇格できません。)と好成績を収めた昨季に続き、外国籍選手は3名ながら(2部リーグは外国籍選手は4名まで在籍可能)、今季も昨季の勢いを維持したいと話しています。
  今季のライバルとしてJDTのセカンドチームJDT II、サラワク・ユナイテッドFC、ヌグリスンビランFC(旧ヌグリスンビランFA)の名を挙げたバドルル・アフザン監督は、リーグ戦はトップ5入りを、マレーシアカップに出場できないクラブが参加するチャレンジカップは決勝進出を目標とすると、先日のチーム練習後のインタビューで答えています。
 TFC IIは昨季のチームからチームトップの7ゴールを挙げたFWジョーダン・ミンター(ガーナ)と、シーズン途中にはトップチームのトレンガヌFCに昇格してプレーした長身DFアルグジム・レゾヴィッチ(モンテネグロ)が残留、主将を務めた鈴木ブルーノ選手らが退団しています。
 また昨季は同じ2部のケランタンFCTでプレーしたDF渡邉将基選手が今季、新たにTFC IIに加入していますが、この渡辺選手についてバドルル・アフザン監督は、中盤でプレーできる経験豊富な選手として、チームに好影響を与えてくれることを期待していると話しています。
(写真は今季からTFC IIでプレーする渡邉選手-TFC IIの公式Facebookより)

1月5日のニュース:スマレはタイのクラブを退団し帰国、前U23代表監督がFAMのテクニカルディレクター就任、UITM FCから移籍のアタヤはクダFCに合流

スマレはタイのクラブを退団し帰国
 タイ1部ポリス・テロFCに所属していた代表FWのモハマドゥ・スマレがマレーシアへ帰国したことをマレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 新型コロナウィルスによるリーグ中断期間中に数ヶ月間にわたる給料未払いを理由に当時所属していたパハンFA(当時、今季からはスリ・パハンFC)を離脱し、タイに入国しポリス・テロFCと契約していました。しかし、9月7日のクラブ加入後もコンディショニング不良などの理由から試合出場は4試合、プレー時間も111分間とプレー機会も少なく、ポリス・テロFCも昨年12月までとなっていた契約を更新せず、すまれ選手はわずか4ヶ月ほどでマレーシアに戻る羽目となりました。
 これまでもJDT移籍が何度も噂となっていたスマレ選手ですが、今回こそはそれが実現する可能性大です。

前U23代表監督がFAMのテクニカルディレクター就任
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で前U23代表監督のオン・キムスイ氏のテクニカルディレクターTD就任を発表しています。なおオン氏は1月1日付でのTD就任ということです。
 U23監督退任後はアシスタントTDに就任していた50歳のオン氏は、2017年からその職についていた前任者でオランダ出身のピーター・デ・ルー氏が昨年9月に契約満了で退任したことから、新たなTDの第一候補とされていました。
職に就くことが有力視されていましたが、それが実現した形になります。
 FAMの公式サイトでは「選手、そして指導者としてさまざまレベルを経験しているオン氏はFAMテクニカルディレクターに適任である。」と述べられており、U23代表監督としては2011年の東南アジア競技大会優勝、2017年の同大会準優勝の他、2018年のアジアサッカー連盟AFCU23選手権出場や同年のアジア競技大会でのベスト16進出などの実績があります。

UITM FCから移籍のアタヤはクダFCに合流
 昨季2020年シーズンはMリーグ1部に昇格したばかりのUITM FC6位躍進の立役者となったレバノン出身のMFラビー・アタヤが今季加入したクダ・ダルル・アマンFC(KDA FC)に合流するためクダ州に到着したと、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 家族を伴ってクダ州アロースターの空港に到着したアタヤ選手はKDA FCサポーターの歓迎を受けたということです。
 昨季から在籍するFWクパー・シャーマン、FWチェチェ・キプレ、DFレナン・アウヴェスが残留し、先日このブログでも取り上げたシンガポール代表MFアヌマンサン・モハン・クマールをASEAN東南アジア枠で獲得、さらにアジア枠でプレーするこのアタヤ選手の加入でクダ・ダルル・アマンFCの外国籍補強は終了となります。
(写真はクダ・ダルル・アマンFCの公式Facebookより。Hijau Kuning(マレーシア語でそれぞれ「緑」「黄色」)は、チームの愛称です。)

1月2日のニュース:サファウィ・ラシドが2020年アジア最優秀選手の候補に、UITM FCはクロアチア出身GKと契約、クダFCはシンガポール代表MFを獲得

サファウィ・ラシドが2020年アジア最優秀選手の候補に
 スポーツ専門サイトのフォックススポーツアジアが選ぶ2020年アジア最優秀選手にノミネートされた24名の選手が発表され、その中にMリーグ1部ジョホール・ダルル・タジムJDTのサファウィ・ラシドが含まれていることが明らかになりました。
 昨季2020年シーズンは国内リーグMリーグでは7試合出場で7ゴールと活躍しただけでなく、アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLヴィッセル神戸戦ではゴールを決めるなどアジアレベルでも名前を残しています。(ただしJDTは新型コロナウィルスによる中断を挟んで再開されたACLグループステージの出場を辞退したため、正式記録扱いになっていません。)
 ノミネートされた24名中唯一、東南アジア出身のサファウィ選手ですが、残る23選手の中にはこの賞を過去6年間で昨年までの3年連続を含む計5回受賞しているソン・フンミンやファン・ヒチャン(いずれも韓国)や久保建英や遠藤航、冨安健洋らの日本勢、ショジャー・ハリルザデー(イラン)がいる他、ノミネート資格がAFC加盟国の代表チームや国内リーグでプレーする選手であることからJリーグでプレーするアンドレス・イニエスタ(スペイン)や中国リーグでプレーするアレックス・テイシェイラ(ブラジル)もノミネートされています。
(下はフォックススポーツアジアのFacebookに掲載されたノミネート選手のリスト)

UITM FCはクロアチア出身GKと契約
 昨季2020年シーズンに初めてMリーグ1部に昇格したUITM FCは、昇格1年目のシーズンを6位で終える好成績を収めました。しかしその躍進に貢献したラビ・アタヤ(レバノン)ら外国籍選手が他のMリーグクラブに移籍するなどして退団し、戦力ダウンが予想されています。
 そんな中、UTIM FCがクロアチア出身のGKドミニク・ピチャックと契約したとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。今回初めてアジアでプレーするというピチャック選手は28歳で、母国クロアチアのNKディナモ・ザグレブを皮切りにドイツでもプレーし、 昨季2020年シーズンはドイツ4部のSVバベルスベルク03に所属していたということです。この他、ピチャック選手はU19やU21代表でもプレー経験もあるということです。

クダFCはシンガポール代表MFを獲得
 Mリーグ1部クダ・ダルル・アマンFC(KDA FC-今季から、昨季まではクダFA)がシンガポール代表MFアヌマンサン・モハン・クマールを獲得しました。
 シンガポールの英字紙ニューペーパー電子版は、昨季2020年シーズンはシンガポールリーグのホウガン・ユナイテッドでプレーした26歳のアヌマンサン選手が1年契約結んだと報じ、その給料はホウガン・ユナイテッドFC時代から倍増したとも伝えています。
 「アヌ」の愛称で知られるアヌマンサン選手は国外でのプレーは初めていうことですが、同じシンガポール出身のアイディル・シャリンKDA FC監督がシンガポールリーグのホーム・ユナイテッドFC(現ライオンシティセイラーズFC)の監督時代にその下でプレーした経験があるそうです。
 そのアイディル監督もアヌマンサン選手に注目しており、現在は選手として成熟しているとし「現在、KDA FCには埋めなければいけないポジションがあるが、アヌはそこにピッタリとはまる選手である。」と話しています。
 KDA FCの他、今季からMリーグ1部に昇格するペナンFC(今季から、昨季まではペナンFA)、さらには国内リーグのタンピネス・ローヴァーズFCやライオン・シティー・セイラーズFCなどからも獲得オファーを受けていたことを明かしたアヌマンサン選手は、「これまでもいつか国外でプレーしたいと思ってきたが、今がその時だと決断した。」と述べています。
 アヌマンサン選手のKDA FC加入で、今季Mリーグでプレーするシンガポール出身選手はハリス・ハルン(JDT)、サフアン・バハルディン(スランゴールFC)、そしてKDA FCからペラFCに移籍したシャキル・ハムザと合わせて4名となります。

11月28日のニュース:前TFC主将はパハンFAへ移籍が決定、ニレノルドはUITM FC残留を発表、CIMBとエアアジアはMリーグとのスポンサー契約終了

リー・タックはパハンFAへ移籍が決定
 今季Mリーグ1部のトレンガヌFC(TFC)で主将を務めたリー・タックのパハンFA加入が発表されています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版によると、英国出身のFWリー・タックとアルゼンチン出身のFWセルヒオ・アグエロがMリーグ1部でパハンFAへ加入したことを、パハンFAのモハメド・スフィアン・アワン チームマネージャーTMが発表しています。
 「交渉の結果、タック選手とアグエロ選手は来季、パハンFAのユニフォームを着ることになった。今季から残留する外国籍選手は(フランス出身のDF)エラルド・グロンのみなので、来季に向けて残るアジア枠と東南アジア(アセアン)枠の外国籍選手を獲得したい。」とスフィアンTMは話しています。
 タック選手と、昨季はMリーグ2部のペナンFAでプレーし、今季はM3リーグのクアラルンプールローヴァーズでプレーしたアグエロ選手に加えて、ストライカーとディフェンダーの外国籍選手をそれぞれもう一人づつ獲得したいと話すスフィアンTMは、パレスチナ、韓国、オーストラリアやシンガポール出身の選手が現在、セレクションに参加していると話しています。

ニレノルドはUITM FC残留を発表
 今季1部昇格ながらMリーグでは6位と好成績を収めたUITM FCですが、今季在籍した外国籍選手5名の内、フランス出身で今季は主将を務めたDFヴィクトル・ニレノルドだけが契約を更新して来季も残留を決めた様です。
 UITM FCのムスタファ・アフマド チームマネージャー(TM)はニレノルド選手の残留はフランク・ベルンハルト監督の意向もあり決定したことを明かした上で、リーグ4位となる15失点と健闘した守備陣の中心として活躍した今季同様、来季も安定したプレーを見せるだけでなく、若い選手の成長にも力を貸して欲しいと話ています。
 UITM FCの他の外国籍選手はMFラビー・アタヤ(レバノン)がクダFAと契約間近と報じられている他、FWグスタヴォ・ドス・サントス(ブラジル)、MFウスマン・ファネ (フランス)、FWマーク・ハートマン(フィリピン)らも残留を希望しなかったことが既に報じられています。

CIMBとエアアジアはMリーグとのスポンサー契約終了
 今季Mリーグ1部スーパーリーグの冠スポンサーをCIMBとMリーグの公式航空会社としてスポンサー契約をしていたエアアジアは、来季2021年シーズンはいずれもスポンサー契約を継続しないことが明らかになりました。
 これを報じたマレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOが、今季は新型コロナウィルスによる非常に困難な時期だったとして、両社によるスポンサーシップにMFLは感謝していると話していることを伝えています。さらにガニCEOは、国内第二の金融グループCIMBとアジア最大の格安航空会社の一つエアアジアのスポンサー契約終了によって、来季のリーグ運営に支障が起こることはないとも話しています。
 この他のスポンサーでは、マレーシア最大の通信事業者であるテレコムマレーシアとMFLは既に会合を行い、来季もスポンサー契約を継続することが決まっている他、飲料メーカーのF&N社も物品提供という形でのスポンサー契約を続けるということです。またFAカップの冠スポンサーで電子商取引サイトを運営するShopee社とは、来季、スタジアムでの観戦が許可されることを前提に現在交渉中だとしています。


 

11月21日のニュース:タン代表監督は2022年まで契約延長、代表は来年3月から始動、UITM FCのベルンハルト監督は契約を1年延長

タン代表監督は2022年まで契約延長
 マレーシアサッカー協会FAMはタン・チェンホー代表監督との契約を2022年まで延長したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 現在の契約が今年の12月31日までとなっているタン監督との契約は2022年12月31日まで延長されたということです。
 ポルトガル出身のネロ・ヴィンガダ前代表監督が成績不振のため辞任し、アシスタントコーチから2017年12月に代表監督に昇格したタン監督は、2018年には東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップで準優勝にチームを導いた他、現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選では5試合を終えて勝点9を獲得し、ライバルのタイやインドネシアを抑えて、ベトナムに次ぐグループ2位につけています。

代表は来年3月から始動
 タン監督の留任が決まったものの、新型コロナウィルスの影響で今年1年間は何の活動もなかったフル代表の再始動は来年3月になりそうだと、マレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。
 W杯アジア二次予選で同組のタイは先日の国際マッチデーに国内リーグのオールスターとの練習試合を組んだ他、やはり同組のアラブ首長国連邦UAEはすでに複数の国際親善試合を行い、ベトナムも代表合宿を行って練習を再開している一方、マレーシア代表は予定されていた年内の合宿の話も新型コロナウィルス感染拡大が続いていることから中止となりました。この状況にはタン監督は「現時点ではできることは何もなく、年が開ければMリーグの各クラブはリーグ開幕に備えて練習を開始するだろう。そうなれば、代表合宿が開催できるのは早くとも3月になり、それまで代表としての活動ができないことを憂慮している。」と述べています。
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 アジアサッカー連盟AFCは、W杯アジア二次予選を来年3月には再開する予定であることを発表しており、マレーシア代表合宿はその直前に行われる可能性が高そうです。Mリーグの開幕は2月26日なので、開幕後すぐに代表合宿、そしてW杯予選(しかもAFCは3月中に2試合を予定)という日程になりそうです。

UITM FCのベルンハルト監督は契約を1年延長
 Mリーグ1部のUITM FCはフランク・ベルンハルト監督の契約を1年延長したとマレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。
 今季2部から昇格したUITM FCは、昨季でPKNS FCがスランゴールFCに統合されたことから、昨季は2部で5位ながら1部へ昇格しました。国立大学が運営する初のMリーグ1部クラブと話題は先行していたものの、その実力は疑問視されていましたが、短縮された今季とは言え、12チーム中6位と同じ昇格組のサバFA(昨季2部1位、今季1部10位)、PDRM FC(昨季2部3位、今季1部12位)を遥かに上回る好成績を収めています。
 UITM FCのアジザン・アブドラ会長は「他の経験豊富なクラブと同等の結果を残すしたベルンハルト監督にチームをもう1年任すことにした。リーグ6位、そしてマレーシアカップ準々決勝出場の結果を見る限り、クラブはベルンハルト監督の能力を信頼して、更なる飛躍を期待したい。」と話し、AFC主催大会への出場を目指すとしています。
 ベルンハルト監督の他、今季のチームからアズファル・アリフやアーマド・クザイミ・ピーら9名との契約更新も発表したUITM FCは、来月12月にはマレーシア人選手を対象とした公開セレクションを開催することも発表しています。
 この公開セレクションについてベルンハルト監督は、今季在籍した複数の選手が他のMリーグクラブからより良いオファーを受けて退団したことを理由としてします。また自身の契約更新についても、今季の成績がフロックではなく、クラブの運営理念が正しかったことを来季も好成績を示すことで証明するために残留を決意したと話しています。
 また今季チーム躍進の核となった外国籍選手の多くが退団することについては、クラブの限られた予算の中から同様の選手を獲得したいと話しています。
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 今季在籍した外国籍選手のうち、レバノン代表でもあるラビー・アタヤはクダFAと契約間近とされています。素人目で見ても今季のMリーグではトップクラスの活躍とクラブへの貢献を果たしたアタヤ選手の退団はUITM FCにとって大きな痛手ですが、その状況下でどのようにチーム作りをしていくのかはベルンハルト監督のお手並みを拝見したいと思います。

11月9日のニュース:マレーシアカップ1回戦終了-ベスト8が決定、「鉄人」はパハンFA退団へ、パハンFAのドラー監督の去就も未定、タイリーグオールスターに代表トリオは選出されず

マレーシアカップ1回戦終了-ベスト8が決定
 11月7日(土)と8日(日)にマレーシアカップ1回戦の残り4試合が行われ、7日はMリーグ1部で今季3位のトレンガヌFCが同9位のPJシティFCを1-0、1部4位のペラTBGが2部8位のケランタン・ユナイテッドFCを4−0で破り、順当にベスト8進出を決めています。
 また8日には1部リーグ5位のスランゴールFCが同9位のマラッカ・ユナイテッドFCを2−1、同6位のUITM FCが2部6位のケランタンFAを3-1で破り、こちらもリーグ上位が下位のクラブに勝利しペスト8へ名乗りをあげました。
 なお、ベスト8のカードは以下の通りです。
ペナンFA(2部1位)-UTIM FC(1部6位)
JDT(1部1位)-クアラルンプールFA(2部3位)
トレンガヌFC(1部3位)-ペラTBG(1部4位)
スランゴールFC(1部5位)-クダFA(1部2位)

マレーシアカップ1回戦
11月7日(土)
スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 1-0 PJシティFC
得点者:トレンガヌ-サンジャル・シャアフメドフ(37分)
 サイドラインが不明瞭なため、試合開始前に改めてサイドラインを引き直すという、プロの試合としては前代未聞の理由により試合開始が30分近く遅れたものの、ホームのトレンガヌFCが順当に勝利を収めています。

ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラTBG 4-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:レアンドロ・ドス・サントス3(7分、21分、49分)、カレッカ(90+1分)

11月8日(日)
ハンジェバスタジアム(マラッカ州クルボン)
スランゴールFC 2-1 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オモスイ(21分)、サンドロ・ダ・シルヴァ(52分)、マラッカ-ウチェ・アクバ(57分)

MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
UITM FC 3-2 ケランタンFA
得点者:UITM-アリフ・アヌアル2(12分、67分)、ラフィ・ヤアコブ(15分)、ケランタン-ダニアル・アシュラフ2(61分、63分)
 ケランタンFAの渡邉将基選手はベンチ入りしませんでした。

ディクソン・ヌワカエメはパハンFA退団へ
 11月6日に行われた対クダFA戦に敗れたパハンFAのFWディクソン・ヌワカエメが自身のTwitterで「この試合がパハンFAのユニフォームを着てプレーした最後の試合で、このように終わって欲しくなかった。」と退団をほのめかす投稿を行っています。
 Orang Besi(マレーシア語でorangは「人」、besiは「鉄」なので「鉄人」)の愛称でパハンFAサポーターから親しまれた34歳のヌワカエメ選手はナイジェリア出身で、2014年にケランタンFAからパハンFAへ移籍すると、この年のFAカップ決勝のフェルダ・ユナイテッドFC戦では1ゴール、マレーシアカップ決勝のJDT戦では2ゴールを決めていずれもチームを優勝に導き、パハンFAの2冠達成に貢献しています。(ちなみに前年にはケランタンFAでもFAカップ準決勝で2ゴールを決め、ケランタンFAのFAカップ優勝にも貢献しています。)
 ヌワカエメ選手はリーグ戦でも2014年は6ゴール、翌年2015年には9ゴールを決め、パハンFAはこの2シーズンともリーグ3位となっています。
 2016年にはフランス1部リーグのアンジェSCOに移籍したものの、昨季2019年シーズンにパハンFAに復帰すると、リーグ戦で7ゴールを決めるなどクラブを前季のリーグ4位から2位へと押し上げたものの、今季はケガなどもあり先発した試合もわずか4試合でリーグ通算2ゴールと以前のような活躍はできていませんでした。
 しかしその一方で、この試合でもフル出場しており、Mリーグで自分を必要とするクラブがあれば話を聞く用意があるとして、34歳のヌワカエメ選手は現役続行に意欲を示しています。

パハンFAのドラー監督の去就も未定
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、マレーシアカップ1回戦で敗退したパハンFAのドラー・サレー監督の去就についてはまだ何も決まっていないようだと報じています。
 2010年から2013年までパハンFAで監督を務めたのち、2017年に4年ぶりに復帰したドラー監督は2017年にはリーグ2位、2018年は4位、昨季2019年シーズンには再び2位となり、カップ戦でも2017年にはFAカップ準優勝、2018年にはFAカップ優勝という成績を収め、今季も好成績が期待されていました。
 しかし今季は開幕前に代表選手でもあるマシュー・デイヴィーズがJDTに移籍した他、新型コロナウィルスによる中断期間中にはやはり代表選手のモハマドゥ・スマレがチームを離れてタイのクラブへ移籍、また上でも取り上げたディクソン・ヌワカエメの不調などからリーグ8位に終わり、マレーシアカップも1回戦敗退という成績に終わっています。
 マレーシアカップ1回戦終了後、ドラー監督は来季の去就はパハンFAを運営するパハン州サッカー協会が決めることであると話し、どのような結果になっても受け入れる用意はあると話しています。

タイリーグオールスターに代表トリオは選出されず
 サッカー専門サイトのヴォケットFCは、11月14日に予定されているタイ代表対タイリーグオールスターのメンバーに、現在、タイ1部リーグでプレーするマレーシア代表トリオが一人も選出されなかったことを報じています。
 この試合では、新型コロナウィルスの影響により他国代表と試合ができない西野朗監督率いるタイ代表がタイリーグオールスターと対戦しますが、タイリーグオールスターはタイ1部リーグでプレーする外国籍選手17名と代表に選出されていないタイ人選手5名の計22名で構成され、監督は先月10月にバンコク・ユナイテッドの監督を辞任したばかりのアレシャンドロ・「マノ」・ポルキン氏が指揮を取りますが、このタイリーグオールスターにはマレーシア代表のノーシャルル・イドラン・タラハ(BGパトゥム・ユナイテッド)、ドミニク・タン、モハマドゥ・スマレ(いずれもポリス・テロFC)の3名は選出されませんでした。
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 この11月14日は、本来ならばFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選のタイ代表対マレーシア代表が予定されていたFIFAの国際マッチデーでしたが、新型コロナウィルスの影響でワールドカップ予選が来年に延期となったことで日程的には空いており、今回の試合が実現しています。
 今回のタイリーグオールスターのメンバーは、タイサッカー協会FATの公式サイトで発表されており、代表トリオのチームメートからポリス・テロFCのFWグレッグ・フーラ (フランス)やDFクォン・デヒ(韓国)、BGパトゥム・ユナイテッドのMF丸岡満やMFチャウワット・ヴィラチャード(タイ)らが選出されている他、東南アジア出身選手としてフィリピン代表のGKミカエル・ファルケスゴーア(バンコク・ユナイテッド)、DFマルティン・シュトイブレ (ポートFC)らが選ばれています。