Mリーグ1部スーパーリーグ第6節結果

 代表合宿でおよそ2週間中断していたMリーグが再開しました。昨季途中から無観客で行われているMリーグは、この第6節の4月2日のJDT対マラッカ・ユナイテッド戦と4月3日のKLシティ対サバ戦で試験的に2000名の観客を入れて試験的に試合を開催します。サポーターが標準作業手順SOPを遵守できれば、他の試合でもスタジアム観戦が解禁になるということです。
(試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。)

2021年4月2日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン 3-1 スリ・パハン
得点者:バドロル・バクティアル2(37分、71分)、クパー・シャーマン(48分PK)、パハン-ムハマド・ヌル・イザット・チェ・アワン(42分)
 前節まで2位だったトレンガヌが引き分けたため、クダがこの日の勝利で今季初の2位に浮上しています。17分にパハンのDFエラルド・グロンが一発退場し、数的有利となりながら均衡が崩せなかったクダですが、後半一気にパハンを突き離して勝利しています。一方のパハンは開幕からの2試合を2敗したことでトーマス・ドゥリー監督を「休養」させましたが、その後を継いだドラー・サレー監督もこの日の試合で1勝1分2敗となりました。わずか2試合でドゥーリー監督を「休養」させたことの理由も不明ですが、昨季終了後に成績不振からチームマネージャーに「降格」させられたサレー監督代行ですが、同じように不明な理由で今後も指揮を取り続けそうです。

2021年4月2日@スルタン・ミザル・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 0-0 PJシティ
得点者:なし
 ここまで全5試合にフル出場し、代表合宿にも招集された19歳の正GKラハディアズリ・ラハリムが膝前十字靭帯断裂で今季絶望となったトレンガヌは、開幕戦でゴールを決めたものの、それ以来ケガでベンチを外れているドミニク・ダ・シルヴァがこの中断明けから復帰するという噂もありましたが、結局、この試合でもベンチ入りしませんでした。この試合でもセカンドチームのトレンガヌIIのストライカーであるジョーダン・ミンターを昇格させて起用しましたが、試合は0-0の引き分けでした。
 外国籍選手が1人もいないPJシティはこの試合でも無失点。ここまでの6試合中4試合を無失点で凌いでいます。この日は第2節のマラッカ・ユナイテッド戦でのプレーがシミュレーションとされたMFカイリル・アンワル2試合出場停止処分で、また今季ここまでチーム総得点の4得点中3得点を挙げているFWダレン・ロックをケガでと、2人の主力選手を欠きながら、貴重な引き分けでアウェイでの勝点1を獲得しています。

2021年4月2日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 3~0 マラッカ・ユナイテッド
得点者:JDT-アダム・ノー・アズリン(4分)、ベルクソン・ダ・シルバ 2(8分、82分)
 ここまで2試合引き分けだったJDTが、出場停止処分のナチョ・インサに変わって先発したアダム・ノー・アズリンのゴールなどで、マラッカを一蹴してリーグ首位を堅持しています。前節には今季初白星を挙げたマラッカでしたが、この試合ではミスを連発し、今季初黒星を記録しています。


2021年4月3日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 0-0 サバ
得点者:なし
 試験的に2000名の観衆を入れて開催された試合は一部照明が点灯せず、開始が30分遅れて始まりましたが、ホームのKLシティ、サバのいずれも相手ゴールを割ることができず無得点の引き分けとなりました。

2021年4月3日@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 2-1 ペラ
得点者:ペナン- カサグランデ(43分)、ラファエル・ヴィトール(71分)、ペラ-カレッカ(12分)
 両チームが積極的にゴールを狙う展開の中、ペラが先制しましたが、ペナンはエースのカサグランデのシュートで同点、そしてコーナーキックから長身のラファエル・ヴィトールが頭で合わせて逆転勝ちしています。

2021年4月3月@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-2 スランゴール
得点者:オリヴァー・バフ(13分)、イフェダヨ・オルセグン(40分)
 スランゴールが今季未だ未勝利のUITMを相手に今季初完封勝利を挙げています。防戦一方となったUITMは唯一のチャンスとなったフリーキックもクロスバーに当たる不運もあり、今季初勝利はまだ遠そうです。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第5節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT64201431114
2KDA6411105513
3TFC632195411
4PEN632164211
5PJ62315509
6KL62226428
7SEL62228808
8SBH612347-35
9PRK612359-45
10MEL614168-2*4
11PHG6114410-64
12UITM6015110-91
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。

項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ベルクソン・ダ・シルバ4
クパー・シャーマン(KDH)4
2ダレン・ロック(PJ)3
 バドロル・バクティアル(KDA)3
ドミニク・ダ・シルヴァ(KL)3
ジョーダン・ミンター(TFC)3
アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(MU)3
オリヴァー・バフ(SEL)2
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

4月3日のニュース:主審を突いたJDTのインサにFAMは2試合出場停止と26万円の罰金処分、トレンガヌのGKラハディアズリが膝前十字靭帯損傷で今季絶望、タイリーグ20/21シーズン終了-エルドストールとスウィラッドが最終戦でタイ移籍初ゴール、オーストラリアリーグ第13・14節-クラスニキは両試合に出場

主審を突いたJDTのインサにFAMは2試合出場停止と26万円の罰金処分
 マレーシアサッカー協会FAMは今季2度目となる懲罰委員会を開催し、JDTのナチョ・インサに対し2試合の出場停止と1万リンギ(およそ26万7000円)の罰金処分を課したことをバルジット・シン・シドウ委員長名で発表しています。

  1. ナチョ・インサ(JDT)
    処分対象:3月21日のMリーグ1部スーパーリーグ第5節、ペラ戦での非スポーツマン行為 
    (具体的には、試合後に両手で主審の胸を押した行為がが処分対象の行為)
    処分内容:2試合出場停止および罰金1万リンギ

 ただし今回の出場停止処分には、4月2日のマラッカ・ユナイテッド戦は出場停止が確定しているものの、残るもう1試合の出場停止処分は、今後8ヶ月間以内に同様の行為を行った場合に適用するのとの注もつけられており、出場停止試合が1試合で済む可能性もあります。
*****
 試合中に死角になっている後ろから両手で主審を突き飛ばして倒したケランタンのジャック・ヒンドルへの処分は厳重注意のみだっただけに、FAMの処分の一貫性のなさには今後再び批判が集まりそうです。

トレンガヌのGKラハディアズリが練習中に膝前十字靭帯損傷で今季絶望
 Mリーグ1部で現在2位と好調のトレンガヌに激震です。先日の代表合宿にも初招集されたGKラハディアズリ・ラハリムが練習中に膝前十字靭帯を損傷し、今季絶望とスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが伝えています。
 192cmの長身を生かしたプレーで昨季頭角を表し、19歳ながら今季は第5節までの全試合にフル出場している正GKのケガはトレンガヌにとっては大きな痛手です。なお、ラハディアズリ選手は手術が必要な状態で、復帰までには時間が必要と報じられており今季の出場は絶望ということです。
******
 今回の代表合宿招集でFWルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)、FWアリフ・アイマン・ハナピ(JDT)ら他の10代選手ととも将来の代表の核となることが期待されていたラハディアズリ選手ですが、6月の代表チーム招集の可能性もあっただけに、クラブにとっても本人にとっても大きな痛手です。

タイリーグ20/21シーズン終了-エルドストールとスウィラッドが最終戦でタイ移籍初ゴール
 今さらですがタイ1部は3月28日に、2部は3月31日にいずれも最終節が開催され20202/2021年シーズンが閉幕しています。1部ではチョンブリーFCに所属するジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・ナデール・アマルハン・マダナー)が最終戦で今季初ゴールを決めてます。また同じ1部のポリス・テロFCに所属するドミニク・タンはケガが完治しておらずベンチ入りしませんでした。チョンブリーFCでは加入後は主力としてほぼ毎試合先発したエルドストール選手は検疫隔離の都合で3月の代表合宿には招集されませんでしたが、5月のW杯予選直前の代表合宿招集の可能性が高くなってきました。
 一方2部のノーンブワ・ピッチャヤFCに所属するニコラス・スウィラッドも最終戦でタイ移籍初ゴールを決めています。
タイ1部第30節
ラヨーンFC(16位-4勝3分23敗) 1-1 チョンブリーFC(12位-9勝5分16敗)
 ラヨーンFCは大久保剛志選手のゴールで先制するも、ジュニオール・エルドストールが90+4分に引き分けに持ち込む今季初ゴールを決めています。エルドストール選手は先発してフル出場しています。
ポリス・テロ(11位-10勝6分14敗)0-0 ブリーラム・ユナイテッドFC(2位-20勝3分7敗)
 ドミニク・タンはケガが完治しておらずベンチ入りしませんでした。
タイ2部第32節
ノーンブワ・ピッチャヤFC 6-0 MOFカスタムズ・ユナイテッド
 ニコラス・スウィラッドはベンチ入りしませんでした。
同第33節
ノーンブワ・ピッチャヤFC 1-2 ネイビーFC 
 ノーンブワ・ピッチャヤFCは33試合目で今季初敗戦。ニコラス・スウィラッドはベンチ入りしましたが、出場しませんでした。
同第34節
カセサートFC(14位-11勝5分8敗) 0-3 ノーンブワ・ピッチャヤFC(1位-21勝12分1敗)
 既に2部優勝を決めていたノーンブワ・ピッチャヤFCが最終戦も勝利しています。90+2分に交代出場したニコラス・スウィラッドはタイ移籍初ゴールを最終戦で決めています。

オーストラリアリーグ第13・14節-クラスニキは両試合に出場
 こちらも少々古いニュースですが、オーストラリア1部リーグのAリーグの第13節と第14節が開催され、ニューカッスル・ジェッツに所属する帰化選手のリリドン・クラスニキはいずれも途中から出場しています。検査隔離の都合もあり、3月の代表合宿には招集されませんでしたが、試合出場時間を伸ばしていけば、5月のW杯予選直前の代表合宿には招集が期待されます。
オーストラリア1部(Aリーグ)第13節
ニューカッスル・ジェッツ 1-4 アデレード・ユナイテッド
  リリドン・クラスニキは45分から出場し最後まで出場しています
同第14節
パース・グローリー (8位-5勝2分6敗)2-1 ニューカッスル・ジェッツ(11位-3勝2分9敗)
 元日本代表の太田宏介選手を擁するパース・グローリーにも敗れたニューカッスル・ジェッツは5連敗。リリドン・クラスニキは59分から出場し最後まで出場しています。

3月25日のニュース:FAMがMリーグ第5節で起こった審判関連事例の処分を発表、Mリーグ第5節までに目立った活躍をした選手、ケランタンFCオーナーは未払い給料支払いを求めた選手に「逆ギレ」

FAMがMリーグ第5節で起こった審判関連事例の処分を発表
 マレーシアサッカー協会FAMは3月20日から21日にかけて開催されたMリーグ第5節で報告された審判関連の事例についての処分をシヴァスンダラム審判委員長が発表しています。

  1. 1部スーパーリーグ ペラFC対JDT戦(ペラスタジアム-ペラ州イポー)
    (a) 審判評価者によるマッチリポートによるとノー・アズリエル・バハルディン主審の裁定は試合全体を通して満足のいくものではあったが、その一方で改善の余地もあることから、ノー・アズリエル・バハルディン主審にはFAMの審判育成マネージャーの元に出頭することとする。
    (b) JDTのナチョ・インサは試合後に主審に詰め寄り、押したことが認められたことからFAMの懲罰委員会に出頭することとする。
  2. 1部スーパーリーグ サバFC対トレンガヌFC(リカススタジアム-サバ州コタキナバル)
    (a) 審判評価者によるマッチリポートによるとカイルルアズアン・キダム主審の裁定は試合全体を通して満足のいくものではなかったため、2週間の謹慎処分を課す。さらにFAMの審判育成マネージャーの元に出頭し、パフォーマンス改善プログラムの受講を求める。プログラム受講後は2部プレミアリーグで審判を再開し、改善が見られた後、1部スーパーリーグの審判に任命する。
    *****
     2.のカイルルアズアン主審は、トレンガヌFWジョーダン・ミンターとサバGKロブソン・レンディ・リニンが競った場面で、明らかにミンター選手の方が先に触れたシュートによる得点を無効とする明らかな誤審がネット上でも批判されていました。
明らかな誤審とわかるミンター選手の幻のゴールとなった問題の場面は11:25からです。

Mリーグ第5節までに目立った活躍をした選手
 英字紙スター電子版は3月5日に開幕し、3月21日に終了した第5節までで強烈な印象を残したMリーグ1部スーパーリーグの選手を特集しています。およそ2週間で5試合という強行日程の中で活躍した選手として同紙のT・アヴィネシワラン記者が選んだ選手は以下の通りです。

  1. マカン・コナテ(トレンガヌ)
    今季インドネシア1部のペルセバヤ・スラバヤから加入し、第5節までにすでに4アシストを記録しているコナテ選手はトレンガヌの快進撃の立役者です。マリ出身の29歳MFはFWデヴィッド・ダ・シルヴァ、FWジョーダン・ミンターの動きをよく理解しピンポイントでパスを供給するまさに司令塔で、これはミンター選手が既に3ゴールを挙げていることからも明らかです。トレンガヌがJDTの対抗馬となるためにも、ナフジ・ザイン監督が現在最も心配しているのはコナテ選手のケガではないかと、T・アヴィネシワラン記者は述べています。
  2. リュウジ・ウトモ(ペナン)
    インドネシア1部のペルシジャ・ジャカルタから期限付き移籍で加入したリュウジ選手に対するT・アヴィネシワラン記者は、背が高く、身体が強く、試合を読むのが上手い理想のセンターバックだと評しています。今季1部に昇格したばかりながらペナンのトーマス・トルチャ監督はトップ5入りを目指すとしており、そのキーマンの1人がこのリュウジ選手です。なおリュウジ選手はその名前からもわかるように母親が日本人ですが、25歳のインドネシア出身DFがこのまま素晴らしいパフォーマンスを維持できれば、今後はマレーシア国外から獲得を望むクラブも出るだろうと、T・アヴィネシワラン記者は述べています。
  3. ラビ・アタヤ(クダ・ダルル・アマン)
    昨季はUITMでプレーし、今季はクダ・ダルル・アマンに加入したレバノン出身31歳のMFアタヤ選手はFWクパー・シャーマンの3ゴールを引き出す活躍を見せています。一旦ボールを持てば、守備陣を翻弄するパスや自ら持ち込んでのシュートなど多彩なプレーを見せ、第5節までの最高殊勲選手の1人です。ここまで2アシストですが、これが増えてくればクダの成績も上昇していくでしょう。ボラセパマレーシアJPが一押しの選手でもあり、第5節の古巣UITM戦では自身が積極的にシュートを打つ場面も見られ、徐々に新チームに慣れてきた様子も見えました。
  4. レアンドロ・ヴァレスケス(JDT)
    第5節まで3勝2分で既に首位のJDTは、将来の代表のエースとも目される19歳のFWアリフ・アイマン、新戦力FWベルクソン・ダ・シルバ、そして今季は元気なMFナチョ・インサらの活躍が目立つ中、2アシスト、2ゴールとその上をいく活躍をしているのがヴァレスケス選手です。31歳のアルゼンチン出身攻撃的MFはセットプレー、ドリブル、パスとどれをとっても一級品のヴァレスケス選手は見ていて楽しい選手です。
  5. ダレン・ロック(PJシティ)
    昨季は活躍の場が2部プレミアリーグのトレンガヌII中心だったロック選手の1部スーパーリーグ第5節までの活躍は今季ここまでの最大の驚きの一つです。今季は既に3ゴールを決め、外国籍選手なしで1部スーパーリーグに臨んだPJシティ躍進の立役者です。31歳のFWは英国生まれながら父親がマレーシア人であることから帰化選手としてプレーするロック選手の活躍について、PJシティのP・マニアム監督は、ロック選手が現在の調子を維持できれば2017年以来となる代表復帰も夢ではないと話しています。

ケランタンFCオーナーは未払い給料支払いを求めた選手に「逆ギレ」
 マレーシア語紙ウトゥサンマレーシア電子版は、支払われていない未払い給料についてマレーシアプロサッカー選手会PFAMを通じて支払いを求めた前ケランタンFC所属選手たちの行為に対し、ケランタンFCオーナーがこれを不当なものであると「逆ギレ」していると報じています。
 ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーは他の選手が50%の給料削減に応じている中、全額支払いも求めている5選手の要求を不当であるとしているようです。
 「バルセロナのような世界でもトップのクラブですら新型コロナウィルスの影響を受けて70%の給料削減を行なっている。そのような豊かなクラブではないケランタンFCを運営するために自分は(自社製品の)ハンバーガーや精米を売っている。」と自身のSNSで述べたノリザム オーナーは「チームの90%の選手が2020年11月分の給料削減に応じている一方で、主力選手だった5名は同様の給料削減案を拒否している。ケランタンFCはこの5選手に給料削減に応じるよう求めたが、全員が全額支払いを求めている。」と述べ、この5選手が現在は無所属のナズリン・ナウィ、モハマド・ファリシャム・イスマイルといずれもトレンガヌFCとトレンガヌFC IIに移籍したニック・アキフ・シャヒラン・ニック・マット、シャールル・ニザム・ロス・ハスニ、そして渡邉将基選手であること、そして未払いとなっている総額が15万8857リンギ(およそ419万円)であることも明かしています。
*****
 ノリザム オーナーはこの5選手について「(11月は)9日間しかプレーしておらず、しかも全員が全試合に出場したわけではない。」と恨み節に近いことも言っているようですが、支払われるべき給料を受け取る権利を非難される筋合いはこの5選手には全くありません。むしろ給料削減に応じた(或いは応じざるを得なかった)選手にこそもっと感謝すべきではないでしょうか。

Many did not fancy former Terengganu II striker Darren Lok’s chances in the Super League. But he has made heads turn with his three goals. The work rate shown by the 30-year-old has been outstanding in every match. Despite the extra burden as the lone striker, he has carried the responsibility and is one of the leading scorers thus far. And coach P. Maniam has said that if Darren maintains his consistency he will certainly make his way back into the national team for the May training camp before the World Cup 2022 and Asia Cup 2023 qualifiers.

3月24日のニュース:FAM審判委員長は各所から不満の審判のパフォーマンス審査を約束、青年スポーツ相はMリーグの入場料値上げを支持せず、タイ1部29節と2部31節-エルドストールがマンオブザマッチに

FAM審判委員長は各所から不満の審判のパフォーマンス審査を約束
 マレーシアサッカー協会FAMは、第5節に行われたMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの複数の試合で審判のパフォーマンスが多くのファンから批判を受けたことを受け、審判委員長がこれらの試合での審判のパフォーマンスを調査することを約束しています。
 FAMの理事選挙を経て3月21日に正式に就任したばかりのS・シヴァスンダラム審判委員長は、各試合での審判のパフォーマンスを審査する審判部からのマッチレポートを待っている状況であることを説明た上で、できるだけ速やかに審判委員会を招集して話し合いたいとマレーシアの通信社ブルナマに語っています。
 なおサッカーファンから多くの批判が集まっているのは第5節の1部スーパーリーグのサバFC対トレンガヌFCの試合を担当したカイルアズアン・キダム主審と、ペラFC対JDTの試合を担当したノー・アズリエル・バハルディンの各審判で、カイルルアズアン主審は2−1でサバFCに敗れたトレンガヌFCのナフジ・ザイン監督にイエローカードを出し、ペラFC対JDTは90分を過ぎてからのPKでペラFCが追いつかれて2-2の引き分けとなりましたが、試合後にはノー・アズリエル審判にJDTのナチョ・インサが詰め寄るなど一悶着が起こりました。
 この他、2部プレミアリーグでもペラFCのセカンドチームペラFC IIのシャムスル・モハマド・サアド監督が2-3で敗れたJDT II戦での審判の判定に不満をあらわにしています。
 FAMは今季すでにモハマド・ファイルジ・マット・デサとモハマド・アミルル・アイザット・モハマド・ロディの2名の審判が試合中のパフォーマンスを理由に出場停止処分を受けています。

青年スポーツ相はMリーグの入場料値上げを支持せず
 国内のスポーツを監督する青年スポーツ省のリーザル・メリカン大臣は、メディアなどで報道されているMリーグの入場料値上げについて、最終的にはMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが決定するべきとしながらも、新型コロナウィルスにより国内経済が影響を受けている中、今季2021シーズンの入場料は現状を維持するべきだと話しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は「現在、最優先で行うべきことはサポーターがスタジアムで観戦できるような環境を整えることにある。その上で、MFLは入場料を値上げするのであればその妥当性と正当性を考慮することが望ましい。個人的な意見ではあるが、現在は入場料値上げを話し合うには適切な時期ではなく、また今季については入場料は現状維持とするべきだ。」というリーザル・メリカン大臣の話を紹介しています。
 今季すでに終了した第5節までは全試合を無観客試合で開催したMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグですが、第6節には1部スーパーリーグの2試合で試験的に2000名程度の観客を入場させて試合を開催することを発表しており、そこで問題が起こらないようであれば全試合で観戦が可能になる可能性が高いとされています。
 昨季は全試合が無観客試合となったMリーグ各クラブは入場料収入を失った上、新型コロナウィルス対策にかかる経費の負担増などから、スタジアムでの観戦が可能となる際には5リンギから10リンギ(およそ130円から260円)の入場料値上げを検討しているニュースがここ数日報道されており、リーザル・メリカン青年スポーツ相の発言は、これを意識したものです。
*****
 Mリーグの試合は屋根がなかったり、コンクリートのスタンドに座るような席は10リンギから15リンギ(およそ260円から400円)、屋根付きのメインスタンドでは20リンギットから30リンギ(およそ530円から800円)というのが相場です。国内の他の娯楽では、例えば映画館は20リンギから30リンギほどなので、これと比較しても特に安くも高くもないですが、スタジアム内での観戦環境が改善されないまま、単に新型コロナウィルス対策が理由の値上げにはサポーターも納得はできなそうです。

タイ1部リーグ第29節と2部リーグ第31節-エルドストールはマンオブザマッチに
 タイ1部リーグ第29節と2部リーグ第31節がいずれも3月20日と21日に開催されました。
 1部チョンブリーFCに所属するジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・ナデール・アマルハン・マダナー)は、3試合ぶりに先発し試合最後まで出場し、この試合ではマンオブザマッチに選ばれています。またポリス・テロFCのドミニク・タンはケガが完治しておらず、こちらはベンチ入りしませんでした。
 また、2部ノーンブワ・ピッチャヤFCのニコラス・スウィラッドもベンチ入りしませんでしたが、チームはこの日の勝利で今季2位以内が確定し、7月中旬から始まる来季の1部昇格を決めています。。
タイ1部第29節
チョンブリーFC(12位-9勝4分16敗)0-0 スコータイFC(13位-8勝4分17敗)
 ジュニオール・エルドストールは先発してフル出場しています。
ポリス・テロ(11位-10勝6分13敗)0-0 ナコーンラーチャシーマーFC(9位-11勝8分10敗)
 ドミニク・タンはケガが完治しておらずベンチ入りしませんでした。
タイ2部第31節
コンケーン・ユナイテッドFC(5位-16勝6分9敗)1-3 ノーンブワ・ピッチャヤFC(1位-12勝12分0敗)
 ニコラス・スウィラッドはベンチ入りしませんでした。

2021年Mリーグ1部スーパーリーグ第5節結果

 3月5日に開幕したMリーグ1部スーパーリーグは3月20日から第5節が始まります。各チームはおよそ2週間で5試合を戦う過密日程で疲労が溜まってきているところでしょう。なお3月22日から3月30日まではマレーシア代表合宿が開催されるため、この期間中はMリーグは10日間ほど中断し、次節第6節は4月2日からとなっています。
(試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。)

2021年3月20日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-1 クダ・ダルル・アマン
得点者:クダ-ムハマド・ファイザット・ガザリ(42分)
 開幕戦でJDTに敗れたもののそこから3勝1分と調子を上げたきたクダが今季未勝利のUITMを破って3位に浮上しています。
 正GKのドミニク・ピチャックをケガで欠くUITMは、アダム・リード(フィリピン)が退団するなど主力となる外国籍選手を描く苦しい試合が続いています。

2021年3月20日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 0-2 ペナン
得点者:ペナン- モハマド・アル・ハフィズ・ハルン(38分)、ムハマド・ダニアル・アシュラフ・アブドラ(73分)
 試合は前後半ともスランゴールが支配したもののゴールには至らず、一方のペナンは数少ないチャンスを確実に得点に繋げました。前節にJDTと引き分けて上位進出の目指したスランゴールにとってはここまでリーグ最多失点の守備陣を立て直すことがリーグ中断期間中の課題となりそうです。

2021年3月20日@ハンジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 2-1 KLシティ
得点者:マラッカ-アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス2(51分PK、81分PK)
 給料未払いにより勝点3の剥奪処分を受けたばかりのマラッカ・ユナイテッドが今季5試合目で初勝利を挙げています。

2021年3月21日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-0 JDT
得点者:ペラ-GUILHERME DE PAULA LUCRECIOギリェルメ・デ・パウラ2(34分、59分)、JDT-アキヤ・ラシド(75分)、レアンドロ・ヴェラスケス(90+4分)
 ペラが今季初黒星をつけるかと思われた試合は試合終了直前にペラ守備陣がペナルティーエリア内で痛恨の反則を起こし、これで得たPKをレアンドロ・ヴェラスケスが決めてJDTが引き分けに持ち込んでいます。
 代表合宿に招集されながら、今季の不調からその理由が疑問視されていたペラのデ・パウラ選手やJDTのアキヤ選手がいずれもこの試合でゴールを決めたことでタン・チェンホー代表監督は安堵していることでしょう。

2021年3月21日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 2-1 トレンガヌ
得点者:サバ-レヴィ・マディンダ(38分PK)、サム・ジョンソン(42分)トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(79分)
 今季未勝利だったサバが今季無敗だったトレンガヌを破っています。

2021年3月21日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-0 スリ・パハン
得点者:PJ-D・クガン(33分)
 第5節までの最大のサプライズは外国籍選手が1人もいないPJシティの健闘でしょう。この試合も1点を守り切り、外国籍選手を抱える多くのクラブを抑えて5位となっています。
 アメリカ出身のトーマス・ドゥリー監督をわずか2試合で「休養」させた後は1勝1分と持ち直したかに見えたパハンですが、今季3度目の完封負けを喫しています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第5節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT532091811
2TFC531195410
3KDH531174310
4PEN52214318
5PJ52215508
6KL52126427
7SEL512268-25
8PRK512247-35
9MU51406514
10SBH511347-44
11PHG511336-34
12UITM501418-71
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第5節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ダレン・ロック(PJ)3
クパー・シャーマン(KDH)3
ドミニク・ダ・シルヴァ(KL)3
ジョーダン・ミンター(TFC)3
アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(MU)3
2オリヴァー・バフ(SEL)他7名2
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年Mリーグ1部スーパーリーグ第4節結果

 3月6日に開幕したMリーグ2部プレミアリーグは3月16日から早くも第4節が始まります。なお試合カードの左側がホームチームです。また試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年3月16日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-0 ペナン
得点者:なし
 見せ場の少ない試合はアウェイのUITMが正GKドミニク・ピチャックをケガで欠きながら、今季初の勝ち点を獲得しています。ペナンは数少ない得点機にいずれもカサグランデがそのチャンスを生かせませんでした。

https://youtu.be/mIvlln3Muo4

2021年3月16日@ダルル・マクマルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 2-1 サバ
得点者:パハン-イェウヘン・ボハシュヴィリ(55分)、リー・タック(70分)、サバ-サディル・ラムダニ(80分)
 「休養」中のドーマス・ドゥリー監督に代わりこの試合もドラー・サレー チームマネージャーが監督代行を務めたスリ・パハンが逃げ切って、今季待望の初勝利を挙げています。ゴールはいずれも新加入の外国籍コンビでした。一方のサバは2019年にはパハンでプレーしたインドネシア出身のサディル・ラムダニが1点を返したものの開幕戦の引き分け以降は3連敗となりました。
 今回のスリ・パハンの勝利が監督交代によるものなのか、4戦目にしてチーム内の連携が取れた結果なのは今後の成績を見守る必要があります。昨季の成績で監督職を一旦は解任され、チームマネージャーに「降格」されたドラー・サレー監督が今後もこのまま指揮を取るのであれば、「降格」を決定した経営陣の責任を問う必要もありそうです。またマレーシアサッカーではよく見られる選手が監督をボイコットするケースが、今回のトーマス・ドゥリー監督の「休養」につながっているという報道も見られます。

2021年3月17日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン 3-1 PJシティ
得点者:クダ-バドロル・バクティアル(47分)、クパ・シャーマン(52分)、ムハマド・ファイダ・モハマド・ズルキフリ・アミン(84分)、PJ-ラジ・コギレスワラン(39分)
 外国籍選手がいないながらここまで1勝2分と大方の予想を裏切る快進撃のPJシティでしたが、この試合では開幕から3試合で3ゴールと快進撃を支えたダレン・ロックと主将のK・グルサミーがいずれもケガで途中交代を強いられ、前半のリードを守りきれず今季初敗戦。昨季同様シーズン序盤に苦しむクダは不調だったバドロル・バクティアルと一昨年のゴールデンブーツ受賞のクパ・シャーマンらがゴールを決め逆転勝ちしています。

2021年3月17日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-1 マラッカ・ユナイテッド
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(66分)、マラッカ-アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(3分PK)
 今季まだ勝星のないマラッカ・ユナイテッドを破れば単独首位に躍り出たトレンガヌですが、JDTに付き合うように引き分けています。一方のマラッカ・ユナイテッドは開幕から4試合連続の引き分けです。

2021年3月17日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 1-1 スランゴール
得点者:JDT-ベルクソン・ダ・シルヴァ(12分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(7分)
 この試合でFAMの公式記録ではマンオブザマッチに選ばれたスランゴールのGKモハマド・カイルルアズハンの獅子奮迅の活躍により、スランゴールが敵地で貴重な勝点1を獲得しています。一方のJDTは終始優勢を保ちながら、前半はゴンザロ・カブレラが、後半にはベルクソン・ダ・シルヴァがいずれも18歳のアリフ・アイマンが倒されて得たPKを失敗するなど、スランゴールを突き放すことができませんでした。
 スランゴールはこの試合が先発2試合目となった20歳のジョーダン・アイムビラ、そして膝前十字靭帯断裂で今季絶望となったMFハリム・サアリに代わり今季初先発となったやはり20歳のアリフ・ハイカルを起用するなど、防戦一方の試合ながら敵地で貴重な勝点1を獲得しただけでなく、今後につながる選手起用ができていたように思います。

2021年3月17日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 3-0 ペラ
得点者:KL-ドミニク・ダ・シルヴァ(41分)、ロメル・モラレス2(46分、66分)
 前半はペラが積極的に攻め、KLがそれに対してカウンターで反撃という展開からKLがドミニク・ダ・シルヴァの今季3点目となるゴールで先制。後半に入るとペラ守備陣のミスからロメル・モラレスが移籍後初ゴールを決めてリードを広げ、モラレス選手のこの試合2点目でペラの息の根を止め、KLはJDT、トレンガヌに続く3位に浮上しました。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第4節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT431091810
2TFC431083510
3KL42115237
4KDH42116427
5SEL41216604
6PJ412145-14
7PEN412123-14
8MU40404404
9PHG411236-34
10PRK411225-34
11SBH401326-41
12UITM401317-61
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第4節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ダレン・ロック(PJ)3
クパー・シャーマン(KDH)3
ドミニク・ダ・シルヴァ(KL)3
2オリヴァー・バフ(SEL)他5名2
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

3月18日のニュース:代表監督は合宿招集メンバーの顔ぶれへの疑問に回答、トレンガヌFCは映画館を利用したパブリックビューイングを計画、続報-トレンガヌが予定した第4節のパブリックビューイングは行わず、サッカー協会とブキジャリル運営会社が契約を延長-2025年12月まで代表の本拠地に

代表監督は合宿招集メンバーの顔ぶれへの疑問に回答
 英字紙スター電子版は、来週3月22日から30日までの予定で、Mリーグ1部JDTの施設を使って行われる代表合宿へタン・チェンホー監督が招集したメンバーの顔ぶれについてソーシャルメディア上で疑問の声が上がる中、自身の選考について反論しています。
 今回召集されたメンバーには、マレーシア人の両親などを持たない帰化選手でブラジル出身のFWギリェルメ・デ・パウラ(ペラ)や今季からJDTに移籍したMFダニエル・アミエル・ノーヒシャムが初めて召集された他、一昨年11月のW杯2022年大会アジア二次予選代表のメンバーだったMFシャマー・クッティ・アッバ、Fムハマドゥ・スマレ、FWアキヤ・ラシド、FWシャフィク・アフマド(いずれもJDT)が含まれていますが、これらの面々はここまでの第4節では明らかに不調であったり、所属するチームでレギュラーポジションが獲得できておらず試合の出場時間が極端に少ない選手であることから、これらの選手を招集したタン監督の選考に疑問の声が上がっています。
 その一方で開幕から好調なGKサミュエル・サマヴィル(ペナン)、DFロドニー・セルヴィン・アクウェンシヴィ(クダ・ダルル・アマン)、DFアリフ・ファジラー・アブ・バカル、DFシャールル・ニザム・ロス・ハスニ(いずれもトレンガヌ)、FWダレン・ロック(PJシティ)、FW S・クマーラン(マラッカ・ユナイテッド)といった選手たちが召集されず、ケガ人が出た際の控えメンバーとなっていることも疑問視されています。
 こういった疑問について、タン監督は今回の招集メンバーはこれまでのW杯予選を一緒に戦ってきた選手を選んだことを認め、その理由として自身の戦法や戦術を熟知しているからであると説明しています。
 「自身が所属するクラブで出場していない選手がいることも知っているが、(6月に再開されるW杯2022年大会アジア二次予選を前に)新しい選手を試す十分な時間がない。」と話すタン監督は、代表初招集となったデ・パウラ選手を招集したことを問われると「彼は既にトップクラスのストライカーという実績があり、現在の不調は(今季開幕直前に起こった)監督交代の影響だと思っている。そこで今回は彼に代表合宿に招集してチームに適応できるかどうか見てみたい。」と何やら矛盾する内容を述べたタン監督はさらに「今後もMリーグを視察し、他の選手を見て行く予定で、良い選手がいれば5月末に予定している次の代表合宿に招集する。」ともう何だかわからないことを述べています。
*****
 今回召集された28名中、JDTからは13名が召集されていますが、召集メンバーが発表される前のMリーグ第3節までにダニアル・アミエルとモマハドゥ・スマレは試合出場どころかベンチ入りすらしておらず、シャマー・クティ・アッバは合計6分間の出場、シャフィク・アフマッドとアキヤ・ラシドはそれぞれセカンドチームのJDT IIで1試合出場のみです。選手層が厚いJDTの控え選手の方がMリーグの主力選手より上という判断なのかもしれませんが、自分の戦術を理解していない新戦力を5月ではなく今月3月の合宿で試す方が、筋が通っているとは思いますが、ここまでは結果を出してきているタン監督にも考えがあるのでしょう。

トレンガヌFCは映画館を利用したパブリックビューイングを計画
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は、第3節まで開幕3連勝と好調なMリーグ1部スーパーリーグのトレンガヌFCが映画館を利用したパブリックビューイングを計画していると報じています。
 3月5日に開幕した今季のMリーグは無観客試合で行われています。
 マレーシアの映画館ではこれまでも英国1部プレミアリーグやW杯の試合がパブリックビューイングに使われたこともあり、トレンガヌFCもドルビーシステムなども駆使して、無観客試合による入場料収入の損失を補いたいとしています。その手始めとして今季第4節となる本拠地スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムで開催されるトレンガヌ対マラッカ・ユナイテッド戦のパブリックビューイングが予定されているということです。
 Mリーグの試合は国内では地上波で放送されないため、インターネットのストリームング以外では、インド系ムスリムが経営するママック(Mamak)と呼ばれる店で上映される衛星放送を友人と一緒に観戦するのが一般的ですが、エアコンの効いた映画館でポップコーン片手に観戦するのはまた違った経験になるだろうと、ニュースとレイトタイムズの記事は結んでいます。

続報-トレンガヌが予定した第4節のパブリックビューイングは行わず
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は、トレンガヌFCが計画した映画館でのパブリックビューイングはまだ最終調整が終わっておらず、第4節のホームゲーム、マラッカ・ユナイテッド戦では実現しないと報じています。
 トレンガヌFCのアブドル・ラシド・ジュソーCEOはパブリックビューイングは未だ計画段階で、上映を予定している映画館チェーンのロータス・ファイヴ・スター社(LFS社)との話し合いが行われている段階だとし、またMリーグを主催するマレーシアンフットボールMFLの承認も得られていないと話しています。またLFS社はMリーグ全試合をストリーミング配信するMリーグの公式スポンサーでもあるユニファイ社(Unifi)とも交渉中ということで、第4節のパブリックビューイングは間に合わなかったようです。

サッカー協会とブキジャリル運営会社が契約を延長-2025年12月まで代表の本拠地に
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、ブキジャリル国立競技場を運営するマレーシアスタジアム運営会社(PSM社)とFAMの間で交わされたブキジャリル国立競技場の使用契約を2025年12月31日まで延長したことを発表しています。これにより今後5年間はマレーシア国内での代表公式戦はブキジャリル国立競技場で行われることになります。
 ブキジャリル国立競技場で行われた契約延長の調印式には、FAMを代表してハミディン・アミン会長が、そしてPSM社はトニー・フェルナンデス会長が出席しました。
 なお2019年8月15日に結ばれたFAMとPSM社とのこれまでの契約では、2020年12月31日まで国内で開催する代表の公式戦はブキジャリルスタジアムでのみ開催とする一方、親善試合については国内の他のスタジアムでの開催が可能になっています。
 ハミディンFAM会長は、2019年8月の契約締結以降の代表戦となったFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選ではタイに2-1、インドネシアに2-0と現在の予選G組2位へとつながる貴重な勝利を挙げた一方で、2020年は新型コロナウィルスの影響でW杯予選が延期され、その勢いを削がれてしまったと話した上で、再びブキジャリルで代表戦が行われる際には観衆を入れて開催されると確信していると話しています。
 トニー会長はFAMと共同で敷地内へのスポーツ博物館建設なども検討中であることを明らかにした他、政府の支援によりピッチの張り替えを行うことが決定し、現在は張り替える芝の種類を選定中だとしています。

2021年Mリーグ1部スーパーリーグ第3節結果

 1部スーパーリーグは3月5日の開幕戦から1週間で早くも第3節開催です。なお対戦カードの左側がホームチームです。また試合のダイジェスト映像はいずれも各クラブの公式TVチャンネルからお借りしています。

2021年3月12日@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 1-1 クダ・ダルル・アマン
得点者:ペナン-エンドリック(11分)、クダ-クパ・シャーマン(86分)
 歴史を遡れば英国が割譲させるまではクダの一部だったペナン島。その中心都市ジョージタウンにあるシティスタジアムは映像で見てもわかるほど水が浮いたピッチでグラウンダーのパスが何度も途中で止まってしまう場面が見られました。得意のパスサッカーが展開できなかったクダに対し、ゴール前にロングボールを集めたペナンがクダのGKシャアリル・サアリが弾いたボールをエンドリックが押し込んで先制します。クダの司令塔MFラビ・アタヤが執拗にマークされ、前半はフラストレーションが溜まる展開だったクダは、後半に入るとペナンゴールへ迫るもののフィニッシュの精度を欠き、このままペナンが逃げ切るかと思われた試合終了間際に途中出場のFWアザムディン・アキルのクロスをシャーマンが技ありのゴールで同点に追いつき引き分けとなりました。FAMの公式記録CMSではマンオブザマッチとなったペナンGKサミュエル・サマヴィルの奮闘で本拠地初勝利目前だったペナンはこの引き分けで勝点4となり同じく勝点4のクダと並びました。

https://youtu.be/dQ1NJwhJZDs

2021年3月13日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 0-1 PJシティ
得点者:PJ-ダレン・ロック(28分)
 今季Mリーグ1部で唯一の外国籍選手がいないPJシティがダレン・ロックの2試合連続ゴールを守って逃げ切っています。一方のサバは今季の本拠地初戦で、入国後の検疫隔離のためチームへの合流が遅れていたDFリスト・ミトレフスキ(マケドニア)、MFレヴィ・マディンダ(ガボン)、FWサム・ジョンソン(リベリア)、FWサディル・ラムダニ(インドネシア)ら外国籍選手がチームに合流し、既に開幕から出場しているDFパク・タエスー(韓国)と共に、第3節で初めて外国籍選手5名が揃う先発メンバーを組むことができましたが、完封負けしています。

2021年3月13日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-4 JDT
得点者:JDT-アリフ・アイマン(10分)、ゴンザロ・カブレラ(15分)、ベルクソン・ダ・シルヴァ(80分)、シャマー・クッティ・アッバ(90+3分)
 マシュー・デイヴィーズ、アイディル・ザフアンらを先発から外す余裕を見せながら、今季新加入のベルグソン・ダ・シルヴァや途中から出場した18歳のアリフ・アイマン、シャマー・クッティ・アッバらがゴールを決め、JDTが開幕から3連勝を飾っています。
 この試合ではアリフ・アイマンがサファウイ・ラシドのケガのため交代していますが、タックルを受けて不自然な倒れ方をしたサファウイ選手は交代の際に痛みのため涙を流す様子も見えたので、ケガの状況が心配でしたが、その後、JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が自身のSNSで「サファウイのケガはACL(膝前十字靱帯)ではないので、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)には出場できる」と明かし、2〜3週間後には復帰できるだろう述べています。

2021年3月13日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 1-1 KLシティ
得点者:スランゴール-ジャンカルロ・ガリフオコ(90分OG)、KL-ドミニク・ダ・シルヴァ(81分)
 首都圏を流れるクラン川に沿うクアラルンプールとスランゴール州からクランヴァリー(クラン渓谷)ダービーと呼ばれる両チームの対戦は1点を守り切るかと思われたクアラルンプールシティが土壇場で追いつかれて引き分けに終わっています。スランゴールの同点ゴールはサフアン・バハルディンが決めたように見えましたが、FAMの公式記録CMSではKLシティDFジャンカルロ・ガリフオコのオウンゴールをなっています。

2021年3月6日@ハンジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 0-0 スリ・パハン
得点者:なし
 この試合ではパハンには6枚もイエローカードが出されるフラストレーションが溜まる試合でしたが、この試合前には今季から指揮を取るアメリカ出身で元フィリピン代表監督を務めたトーマス・ドゥーリー監督とクリストファー・ガメル アシスタントコーチーの「休養」と、昨季まで監督を務めたチームマネージャーのドラー・サレーがこの試合で監督代行を務めることが発表される大激震がチームを襲いました。開幕2試合で0勝2敗、しかも1ゴールとは言え、この早すぎる判断には賛否両労が起こりそうです。ちなみのこの試合の引き分けでスリ・パハンは今季初の勝点1を獲得しています。

3月7日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-2 トレンガヌ
得点者:トレンガヌ-ファイザル・ハリム(24分)、デチ・マルセル(90+1分)
 1-0のまま終了かと思われた91分にショートコーナーからゴールエリアの外でパスを受けたトレンガヌFCのデチ・マルセルが左サイドから綺麗にカーブをかけて2点目を決め、トレンガヌが開幕からの連勝を3に伸ばしました。2点目の場面ではペラDF陣は誰1人ボールに寄らず、文字通り守備陣全員が傍観者。ドゥラコヴィッチ監督がいたら決してこんなことは起こらないだろうという無気力な場面を見せたペラでした。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第3節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT33008089
2TFC33007259
3PJ31203215
4SEL31115504
5KDH31113304
6KL31112204
7PRK31112204
8PEN311123-14
9MU30303303
10SBH301214-31
11PHG301215-41
12UITM300317-60
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第3節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ダレン・ロック(PJ)3
2オリヴァー・バフ(SEL)他5名2
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年Mリーグ1部スーパーリーグ第2節結果

 3月5日に開幕したMリーグ1部スーパーリーグは3月21日の第5節まで2週間で5試合というタイトなスケジュールが組まれています。調整が遅れているチームやベテランが主体のチームはこの日程をどう乗り切るかが第6節以降の成績に直結しそうです。(試合のダイジェスト映像は各クラブの公式TVチャンネルからお借りしています。)

2021年3月9日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン 2-0 サバ
得点者:クダ-チェチェ・キプレ(15分)、クパー・シャーマン(21分)
 前節はケガで途中退場となったGKイフワット・アクマルと体調が万全でないDFレノン・アルヴェスを欠いたクダでしたが、パク・タエスー以外の外国籍選手が合流できていないサバ相手では試合開始早々の2点で十分でした。イフワット選手は重症ではないものの2〜3週間は出場できないと言う情報もあります。

2021年3月9日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 3-1 スランゴール
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(35分)、モハマド・ラーマット・マカスフ(61分)、モハマド・ハキミ・アブドラ(90+4分)、スランゴール-ムハマド・シャルール・ニザム・ロス・ハスニ(74分OG)
 前節にゴールを決めたFWダビ・アパレシド・ダ・シルバと、DFアルグジム・レゾヴィッチに代えて、セカンドチームからトレンガヌIIの開幕戦でゴールを決めたFWジョーダン・ミンターとMFデチ・マーセル・ングエッサンを昇格させる登録メンバー変更が功を奏したトレンガヌが開幕2連勝を飾っています。

2021年3月9日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 2-0 ペナン
得点者:JDT-レアンドロ・ヴェラスケス(81分PK)、フェルナンド・ロドリゲス(85分)
 ペナン6枚、JDT3枚のイエローカードが出る荒れた試合は、前半は互角に見えたものの、後半はペナンが防戦一方の展開となりました。それでもフィニッシュでのミスが続き無得点だったJDTでしたが81分にペナンGKサミュエル・サマーヴィルがMFゴンザロ・カブレラをペナルティエリアの中で倒して得たPKをレアンドロ・ヴェラスケスが決めて先制。その後はゴール前の混戦からフェルナンド・ロドリゲスが押し込んでダメ押しの2点目を挙げ、JDTが開幕2連勝を挙げています。
 一方のペナンは前節でKLシティを脅かしたセットプレーの機会がほとんどありませんでした。

2021年3月10日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ2-2 マラッカ・ユナイテッド
得点者:PJ-ダレン・ロック2(71分、86分PK)、マラッカ-S・クマーラン(56分)、モハマド・ファリス・シャー(90+5分)
 PJの2点目となるPKを得たプレーは、映像で見る限りはむしろシミュレーションでイエローカードかと思えるようなプレーでした。マラッカは文字通りラストのセットプレーで同点ゴールを決め、引き分けています。

2021年3月10日@ダルル・マクマルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン0-2 ペラ
得点者:ペラ-J・パルティバン(43分)、ムハマド・ファルハン・ロスラン(59分)

2021年3月10日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 1-0 UITM
得点者:KL-ドミニク・ダ・シルヴァ(14分)
 KLがペナン守備陣の混乱に乗じて先制するも、その後は両チーム共に見せ場の少ない試合を展開しました。KLは1部昇格後初勝利、UITMは開幕から2連敗となりました。


2021年シーズンMリーグ1部スーパリーグ順位(第2節終了時)

ClubGWDLGFGAGDP
1JDT22004046
2TFC22005236
3PRK21102004
4SEL21014403
5KDA21012203
6KL21011103
7PEN210112-13
8MU20203302
9PJ20202202
10SBH201113-21
11UITM200213-20
12PHG200215-40
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第1節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ダレン・ロック(PJ)2
ハキミ・アブドラ(TFC)2
オリヴァー・バフ(SEL)2
S・クマーラン(MEL)2
2サファウィ・ラシド(JDT)他7名1
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KLC-クアラルンプールシティ

2021年Mリーグ1部スーパーリーグ第1節結果

 2021年シーズンが3月5日いよいよ開幕しました。1部スーパーリーグは8月8日の最終第22節まで全132試合が開催されます。なお現在は無観客試合での開催となっています。なお、対戦カードの左側がホームチームです。なお、試合のダイジェスト映像はいずれも各クラブの公式TVチャンネルからお借りしています。

2021年3月5日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 2- 0 クダ・ダルル・アマン
得点者:JDT-サファウィ・ラシド(35分)、ナチョ・インサ(68分)
 昨季の1位と2位が対決した開幕戦はボールへ寄るスピード、ボールキープやパスの精度などあらゆる面で得点差以上の実力差を見せたJDTが圧勝しています。この日が24歳の誕生日だったサファウィ・ラシドが今季のMリーグ初ゴールを決め、ナチョ・インサがダメ押しの2点目を決めています。新戦力のFWベルクソン・ダ・シルバがチームに合流できておらず、セカンドチームのJDT IIから一昨年はクダでプレーしたFWフェルナンド・ロドリゲスを招集する苦しい布陣にもかかわらず、試合はカウンター狙いで引き気味にプレーするクダを自陣に釘付けにして攻め続け、今季も圧倒的な優勝候補であることを見せつけました。
 なおクダにとっては守備陣のキーマンであるレノン・アルヴェスがコンディション不良で出場できなかった影響が大きそうですが、アイディル・シャリン監督は試合前から分かっていたことと、言い訳にはしたくないとメディアに語っています。

2021年3月6日@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 1-0 KLシティ
得点者:ペナン-デヴィッド・ロウリー(29分)
 試合の数日前にクラブ名称がクアラルンプール・ユナイテッドFCからクアラルンプールシティFCへと変更になるなどバタバタ感は試合中も見られました。ロウリー選手のゴールも守備陣の選手は棒立ちで、結果だけでなく試合内容も前半は明らかにペナンが勝っていました。後半に入るとKLが優勢に試合を進めましたが、ペナンのリュウジ・ウトモとラファエル・ヴィトールが中心の守備陣が持ちこたえ1部復帰初戦での勝利としています。なおペナンの守備陣がJDTやクダ、スランゴールといったクラブの攻撃陣に対応できれば、上位進出もありそうです。
 

https://youtu.be/WKEpGV3ESDc

2021年3月6日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 1-2 トレンガヌ
得点者:UITM-モハマド・ファウジ(34分)、トレンガヌ-ダビ・アパレシド・ダ・シルバ(77分)、モハマド・ハキミ・アブドゥラ(88分)
 トレンガヌは新戦力でJ2金沢でもプレー経験があるFWダビと、2部ケランタンFCが手放した理由が不明な若手有望株のFWモハマド・ハキミがゴールを決めています。いずれのゴールはこちらも新戦力のMFマカン・コナテのピンポイントのパスからのものでしたが、昨季もインドネシア1部のプルシブバンドンでチームメートだったコナテ・ダビのホットラインでのゴール量産もありそうですが、今後他のチームはこのコナテ選手に要注意でしょう。

2021年3月6日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 3-1 スリ・パハン
得点者:スランゴール-オリヴァー・バフ2(45+1分、90+3分)、シャーレル・フィクリ(55分)、パハン-モハド・ノル・アザム・アジ(70分)
 ストップJDTの一番手を目指すスランゴールはいずれも期待される新戦力の3ゴールで快勝しています。バフの1点目はペナルティーボックスの外から、ダメ押しの2点目はボックス内で躊躇なく放ったゴールでした。シャーレル・フィクリのゴールも含め、今季のスランゴールは昨季のイフェダヨ・オルセグン頼りから多彩な攻撃パターンを持つチームへ変貌したようです。

2021年3月6日@ハンジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 1-1 サバ
得点者:マラッカ-クマーハン・サタシバン(63分)、サバ-ハムラン・ピーター(45分)
 マラッカが優勢に試合を進めながら、新加入の外国籍選手4名が合流できていないサバと引き分け、ホームのマラッカにはとっては痛い引き分けです。
(マラッカ・ユナイテッドとサバは公式チャンネルにダイジェスト映像がないので、試合のフル映像をUnifiからお借りしました。)

https://youtu.be/knFJRDCYNgs

3月7日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-0 PJシティ
得点者なし
 開幕2週間前に監督が交代したペラと外国籍選手が1名もいないPJシティの試合は、今節で唯一のスコアレスドローとなっています。この試合では試合終了間際にPJシティのP・マニアム監督がイエローカードをもらっています。
(ペラとPJシティは公式チャンネルにダイジェスト映像がないので、試合のフル映像をUnifiからお借りしました。)

https://youtu.be/HMXUtVZPtkA

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第1節終了時)

ClubGWDLGFGAGDP
1SEL11003123
2JDT11002023
3TFC11002113
4PEN11001013
5MEL10101101
6SBH10101101
7PRK10100001
8PJ10100001
9UITM100112-10
10KL100101-10
11PHG100113-20
12KDH100102-20
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第1節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1オリヴァー・バフ(SEL)2
2サファウィ・ラシド(JDT)他9名1
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ