Mリーグ2部プレミアリーグ第14節結果

2021年7月27日@スルタン・イスマイル・ナスルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 1-0 ヌグリスンビランFC
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(66分)
 新型コロナの感染者が見つかった首位のサラワク・ユナイテッドは前節、今節と試合がありませんでしたが、その2節で首位との差を詰めたかったヌグリスンビランはこの2試合を1分け1敗と勝点差1しか積めることができず、逆に3位のトレンガヌFC IIとは勝点差1まで迫られています。
 この試合の勝利で今季無敗記録を12試合と伸ばしたトレンガヌFC Iiの渡邉将基選手は今季2度目のこの試合はベンチ入りしませんでしたが、これは4月6日のペラFC II以来、今季2度目です。

021年7月27日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
MSN-FAM project 0-1 スランゴールFC 2
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(60分)

2021年7月28日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 0-4 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:ケランタン-シャールル・アズワリ・イブラヒム(9分)、アルフセイネイ・ガッサマ2(19分、22分)、モハマド・カイユム・マルジョニ(46分)
 ケランタン・ユナイテッドFCが3試合ぶりの勝利。しかも今季最多の4ゴールを挙げて、順位を7位から5位へと上げてます。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場ています。また本山雅志選手はこの試合はベンチ入りしませんでした。

2021年7月28日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 1-2 PDRM FC
得点者:ケランタン-マリオ・アルケス(49分)、PDRM-リザラス・カイムビ(26分PK)、鈴木ブルーノ(83分)
 この試合も途中出場ながら3試合連続で今季3得点目となる鈴木ブルーノ選手のゴールが決勝ゴールとなり、順位を1つ上げて7位となっています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は59分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

*7月28日に予定されていたクチンシティFC対JDT II(サラワク州立スタジアム-サラワク州クチン)は、クチンシティFCの選手数名が検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第14節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS136521610623
3TFC1157025111422
4SEL135532014620
5KU136161816219
6KEL135351414018
7PDRM135261315-217
8JDT114431711616
7KU125161416-216
9KCH10244912-310
10PRK122461021-1110
11FAM130211941-322
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第14節はサラワク・ユナイテッドの試合がありませんでした。


2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第14節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)12
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第13節結果

 いよいよプレミアリーグ後半戦開幕!と盛り上がるはずでしたが、日本人対決カードだった鈴木雄太選手が所属するクチンシティFC対渡邉将基選手が所属するトレンガヌFC II、そしてサラワク・ユナイテッドFC対ペラFC IIの2試合が新型コロナ感染者発覚により延期となってしまいました。

2021年7月24日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 2-1 FAM-MSNプロジェクト
得点者:ケランタン-クリストス・インツィディス(55分)イスマイル・イブラヒム(90+1分)、MSN-アズハド・ハラズ・アルマン(55分)

2021年7月24日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 0-0 スランゴールFC2
得点者:なし

2021年7月25日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 1-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:PDRM-鈴木ブルーノ(78分)
 途中出場の鈴木ブルーノ選手が2戦連続となる今季2つ目のゴールが決勝ゴールとなり、8位のPDRM FCが7位のケランタン・ユナイテッドFCに勝利、勝点差2と肉薄しています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場ています。また本山雅志選手は58分から交代出場し最後までプレーしています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は76分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

*7月24日に予定されていたクチンシティFC対トレンガヌFC IIと7月25日予定されていたサラワク・ユナイテッドFC対ペラFC II(いずれも会場はサラワク州立スタジアム-サラワク州クチン)では、クチンシティFCとサラワク・ユナイテッドFCの選手数名が試合前の検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第13節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS12651169723
3TFC1147024111319
4KEL125341312118
5SEL124531914517
6JDT114431711616
7KU125161416-216
8PDRM124261114-314
9KCH10244912-310
10PRK102451017-710
11FAM120210940-312
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第13節は廣瀬慧選手が所属するJDT IIの試合がありませんでした。


2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第13節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)11
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

7月24日のニュース(2):2部プレミアリーグでも感染者発覚で今日と明日の2試合が延期に

 Mリーグを運営するMFLは公式サイト上で本日7月24日に予定されていたMリーグ2部プレミアリーグ第13節のクチンシティFC対トレンガヌFC II戦と明日7月25日予定されていたサラワク・ユナイテッドFC対ペラFC II戦が延期となったことを発表しています。
 両試合ともクチンシティFCとサラワク・ユナイテッドFCがともに本拠地としているサラワク州クチンのサラワク州立スタジアムでの開催が予定されていました。
 Mリーグは本日7月24日からおよそ3ヶ月の中断期間を挟んで後半戦が始まります。
 MFLの発表によれば7月22日サラワク・ユナイテッドFCの選手22名と監督、コーチを含む関係者14名がPCR検査を受けた結果、1名の選手が陽性であることが発覚したということです。またクチンシティFCは試合当日の7月24日の午前中に行った抗原検査で選手3名と関係者3名が陽性反応を示したため、その6名はさらにPCR検査を受けると同時に抗原検査では陰性だった他の選手と関係者も検疫隔離されているということです。
 Mリーグでは1部スーパーリーグでも本日7月24日に予定されていたクダ・ダルル・アマンFC対ペナンFC戦(クダ州ダルル・アマンスタジアム)が、PCR検査の結果、クダ・ダルル・アマンFCの2選手が陽性となったため延期されています。
 Mリーグ各クラブはMリーグが中断された5月上旬以降は練習場と合宿先のみで活動するスポーツバブル形式で練習を行うなど厳格な標準行動基準SOPを遵守することが求められてきましたが、残念ながらそれだけでは感染は防止できないことが明らかになった形です。
 この発表の中でMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは改めて各クラブにスポーツバブル形式下でのSOP遵守を求めると述べていますが、本日のマレーシア政府の発表では新型コロナの1日あたりの新規感染者がこれまでで最多となる1万5902名を記録、しかも2日連続で1万5000名越えとなっていることから、MFLが個々のクラブに感染防止措置を任せるだけで果たして十分なのかどうかも疑わしくなっています。

7月22日のニュース:Mリーグ後半戦を勝手に予測(2部プレミアリーグ編)

 W杯アジア2次予選やAFCチャンピオンズリーグなどにより、Mリーグは5月8日より中断していましたが、いよいよ今週土曜日7月24日から再開されます。そこで今回と次回はボラセパマレーシアJPがその後半戦を勝手に予測してみます。1回目の今回はMリーグ2部プレミアリーグ編です。

 例年より1チーム少ない11チームが参加している今季のプレミアリーグは今週土曜日の第13節から後半戦が始まり、10月24日と25日に予定されている最終節第22節までのおよそ3ヶ月で、各クラブは平均10試合を行います。プレミアリーグ現在の順位表は以下の通りです。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第12節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS11641169722
3TFC1147024111319
4JDT114431711616
5SEL114431914516
6KU115151415-116
7KEL114341111015
8PDRM113261014-411
9KCH10244912-310
10PRK112451017-710
11FAM10028732-252


項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

 開幕前には代表FWのノーシャルル・イドラン・タラハ、昨季はスランゴールFCで主将を務めたテイラー・リガンなどプレミアリーグでもトップクラスの補強を行なったサラワク・ユナイテッドFCがプレミアリーグ前半戦では2位には勝点差2をつけて首位で折り返しています。ただし前半戦終盤には給料未払い問題が表面化、さらに今季開幕前に契約解除した前監督への給料未払いにより一時はFIFAにより新戦力獲得禁止処分なども出されるなどクラブ運営上の問題が噴出しています。また、それが原因かどうかは不明ですが、前半戦終了後のトランスファーウィンドウ期間には他チームが新戦力を獲得する一方で、目立った補強は行わないままま後半戦に臨みます。取りこぼしをしなければ2部プレミアリーグの上位2チームに与えられる1部スーパーリーグへの自動昇格権を獲得できそうですが、再び給料未払い問題が再燃すれば選手のモチベーションへの影響は必至です。
*****
 なおサラワク・ユナイテッドは日本人FW兼右ウイングのユウタ選手の獲得を公式Facebookで発表していますが、中断期間中に行われた練習試合に出場しておらず、本名や経歴などの詳細は不明です。(以下はサラワク・ユナイテッドFCの公式Facebookより。)

 サラワク・ユナイテッドFCを勝点差2で追うヌグリスンビランFCは、リーグ中断中のトランスファーウィンドウ期間中に、前半戦11試合で6ゴールのFWアライン・アコノ以外の3名の外国籍選手を入れ替えるなど、積極的な補強を行なっています。昨季2020年シーズンには当時プレミアリーグだったKLに在籍して10試合で7ゴールを挙げたFWフランシス・コネ(トーゴ)、2019年から2シーズンの間スーパーリーグのPJシティFCでもプレーした攻撃的MFペ・ボムグン(韓国)といったMリーグ経験者を補強しただけでなく、インドネシアでのプレー経験が長いことからマレーシア語に類似するインドネシア語でコミュニケーションが取れるというDFアルトゥール・クーニャ(ブラジル)を獲得して1部昇格はもちろん、2部優勝を目指す意欲を見せる補強を行なっています。リーグ2位ながら総得点はリーグ5位の16点(11試合)で、その内、アコノが6点、FWザクアン・アドハとMF R・バラトクマルがそれぞれ4点とこの3選手以外は得点ができていないことから、長身FWコネ選手の獲得によって攻撃の選択肢が増えることになりそうです。

 順当に行けば、この2チームがプレミアリーグの上位2チームに与えられる来季2022年シーズンの1部スーパーリーグ自動昇格権獲得の最有力候補です。現在3位トレンガヌFC II、4位JDT II、5位スランゴールFC2はいずれも1部スーパーリーグでトップチームがプレーしているセカンドチームであることから、上位2位以内に入っても1部自動昇格権を得ることができず、これらのチームが上位2位以内に入った場合は次点のチームが1部に昇格します。
 しかし優勝争いという点では今季ここまで11試合無敗の3位のトレンガヌFC IIも候補のうちの一つです。2019年シーズンは3位と勝点差3で4位、昨季2020年シーズンは優勝したペナンFCと勝点差4の2位と例年、優勝争いに絡んでくるトレンガヌFC IIは、今季も2位とは勝点差3、首位のサラワク・ユナイテッドFCとは勝点差5の両チームに迫っています。しかも今季開幕からは怪我人が多発したトップチームのトレンガヌFCでプレーし、トレンガヌFC IIではわずか5試合の出場ながら11ゴールを挙げているFWジョーダン・ミンターが常時プレーすることで、リーグトップの24得点(11試合)という攻撃力にはさらに磨きがかかりそうです。

 4位のJDT IIは、開幕時の主力で本来ならトップチームでプレーすべきFWアキヤ・ラシドやFWアフィク・アフマドらがトップチームに合流し、また出場機会を求めてMFゲイリー・スティーヴェン・ロバットらがMリーグの他のクラブへ期限付き移籍するなど、戦力の低下が予想される一方で、オーストラリア1部Aリーグのニューカッスルジェッツへ期限付き移籍させていたMFシャヒラン・アビマニュを呼び戻し、英国1部ウルヴァーハンプトンFC U23からマレーシア人の親を持ち、マレーシア人選手として登録可能なMFナサニエル・シオを獲得するなど不足される戦力の補強は行なっており、侮れない存在です。
 また5位のスランゴールFCは、やはり前半戦途中から若手選手をトップチームに昇格させながらも、さらに若手を育てながら勝つことを目指しており、ガーナのアグラライオンズFCからはチームとしては3人目となる20歳のMFアレックス・アギャクワを期限付き移籍で獲得し、後半戦も「育てながら勝つ」方針を貫きそうです。

 上記のように現在3位から5位までのチームには自動昇格権がないため、サラワク・ユナイテッドFCとヌグリスンビランFCに続く昇格候補はいずれもケランタン州に本拠地を持つ6位ケランタン・ユナイテッドFCと7位のケランタンFCとなります。しかし勝点16で並ぶ両チームは、2位のヌグリスンビランFCは勝点差6、首位サラワク・ユナイテッドFCとは勝点差8となっており、両チームとも残り9試合中、上位と直接対決の機会はケランタン・ユナイテッドFCがヌグリスンビランFCと1試合、ケランタンFCがサラワク・ユナイテッドFC、ヌグリスンビランFCとそれぞれ1試合ずつ残しているものの、その試合に勝っても順位を逆転することはできず、上位の取りこぼしに期待せざるを得ない状況です。
 6位のケランタン・ユナイテッドFCは、クチンシティFCから移籍してきたMF谷川由来、日本から獲得したDF深井脩平、そして元日本代表のMF本山雅志の日本人トリオに加え、昨季はクチンシティFCを指揮した東山晃監督が就任するなど日本色を全面に打ち出して今季に臨んだものの、ここまでは5勝1分5敗と今一つ波に乗り切れず、リーグ中断期間中には突如、東山監督と昨季監督を務めたナズルレルワン・マクモル テクニカルディレクターの役割を交換する荒療治に出ましたが、果たしてこれが吉と出るのか、凶と出るのかが見ものです。
 7位のケランタンFCは、新たなオーナーとなったノリザム・トゥキマン氏が去る者は追わずと、開幕前に若手有望選手が隣接するトレンガヌ州のトレンガヌFCへの移籍を容認するなど、開幕前から戦力不足で上位進出は難しいことが予想されていましたので、7位は順当な順位でしょう。度々メディアに登場するノリザム オーナーの言動を見る限りでは、今季はチームとしての環境を整え、土台を作る時期、また来季の1部スーパーリーグ昇格を目指しているわけではなさそうな印象です。実際にリーグ中断期間に積極的な補強を行わなかったことからも、優勝を目指すのは来季以降、となりそうです。

 鈴木ブルーノが在籍する8位PDRM FCと鈴木雄太が在籍する9位クチンシティFCにとっては、いずれも開幕から10試合で2勝と苦しい試合が続いた前半戦でした。リーグ中断期間中のトランスファーウィンドウ期間中もPDRM FCはマレーシア人選手を獲得するも外国籍選手の入れ替えを行わず、一方のクチンシティFCは昨季は3部でプレーしたFWイジェジェ・マイケルをFWブライアン・ジョーンズに代えて獲得しただけで、両チームは後半戦も前半戦同様の厳しい環境は変わらなそうです。
 そしてこの2チームにとって脅威となりそうなのは、10位のペラFC IIです。開幕時は外国籍選手0でリーグに臨み、前半戦を2勝で終えると、トランスファーウインドウ期間中にはFWセルヒオ・アグエロを1部スリ・パハンから期限付き移籍で獲得した他、昨季はシンガポールでプレーしたMFチャーリー・マシェル 、そしてFWジスラン・ゲサンを獲得し、前半戦の未消化試合となった7月17日のケランタンFC戦では1-1で引き分けるなど、後半戦では台風の目となりうるチームとなっています。
 10試合を終えた時点で2分8敗とまだ勝ち星がない11位のFAM-MSNプロジェクトは、2024年パリオリンピック予選のためにU20年代の選手に経験を積ませるためのリーグ参戦という謳い文句でしたが、あまりにも弱すぎてその目的が達成できているのかどうかは不明です。またマレーシアサッカー協会FAMが今年10月のAFC U23W杯予選にU20代表を派遣すると発表しており、その代表合宿に果たして何名の選手がこのFAM-MSNプロジェクトから招集されるかに注目です。もし、誰も招集されないとしたら…やはりリーグ戦の頭数合わせの即席チームというリーグ参戦時の批判がFAMに向けられる可能性もあります。

 

7月18日のニュース:延期されていたMリーグ2部の試合開催-Mリーグが2ヶ月半ぶりに再開、FIFAがサラワクUの選手獲得禁止措置を解除

 Mリーグ後半戦は7月24日より後半戦(1部スーパーリーグ第14節、2部プレミアリーグ第13節)が始まりますが、その前に前半戦の内、延期されていた第7節と第12節の2試合が昨日、行われました。Mリーグとしては5月8日以来となる試合開催でした。

7月17日@MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
スランゴールFC2 1-1 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:スランゴール-ジョージ・アトラム(49分PK)、サラワク-ウチェ・アグバ(45分)
 後半戦に向けてユニフォームのデザインを変えたサラワク・ユナイテッドは7月12日のKLシティFCとの練習試合で負傷したDFテイラー・リガンを欠くなどベストメンバーではなかったものの、45分にはMFリ・チャンフーンがゴール前へ絶妙のパス。これをオフサイドトラップを抜け出したFWウチェ・アグバが追い縋るスランゴールディフェンダーをかわしながらゴールに押し込みサラワクが先制します。このゴールでアグバ選手は単独のリーグ得点王に躍り出ました。
 サラワクが1-0とリードして前半を折り返しましたが、後半に入るとスランゴールはペースを上げ、サラワクゴールに迫ります。そんな中、49分にはサラワクのDFムハマド・ザフリル・アズリがペナルティーエリア内で痛恨のハンドの反則。これで得たPKをアグバと得点王を争う20歳のエース、FWジョージ・アトラムがゴールし、スランゴールが追いつきます。しかしこの後は両チームとも積極的に攻めるもいずれもゴールには至らず、この試合は引き分けとなっています。

7月17日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 1-1 ケランタンFC
得点者:ペラ-モハマド・アイザット・サフアン(69分)、ケランタン-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(55分)

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第12節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS11641169722
3TFC1147024111319
4JDT114431711616
5SEL114431914516
6KU115151415-116
7KEL114341111015
8PDRM113261014-411
9KCH10244912-310
10PRK112451017-710
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第11節終了時)
*7/22に一部訂正しました。

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)11
2ウチェ・アグバ(SU)9
3フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
ジョージ・アトラム(SEL)8
5アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

FIFAがサラワクUの選手獲得禁止措置を解除
 上の試合結果でも取り上げた2部プレミアリーグのサラワク・ユナイテッドFCは公式Facebook上で、FIFAによる来年2022年の選手獲得禁止措置が解除されたことを発表しています。
 以前このブログでも取り上げましたが、サラワク・ユナイテッドはプレシーズンマッチに3連敗したことからスペイン人のホアン・カルロス・マグロ監督を新任にもかかわらず今季開幕前に解雇しましたが、そのマグロ監督は予定されていた給料20万リンギ(およそ533万円)が未払いとなっていることからサラワク・ユナイテッドをFIFAに提訴し、FIFAからは来年2022年1月のトランスファーウィンドウ期間中の新規選手獲得禁止の処分を受けていました。
 しかし今回のクラブ公式Facebookでの発表では、マグロ監督との給料未払い問題は解決し、これによりFIFAによる処分が解除されたとしています。

7月11日のニュース:FAMはU23アジアカップ予選にU20代表を派遣、ペラFCはリーグ再開前の練習試合で新外国籍選手をテスト、JDTオーナーは監督解任の声に対して冷静な対応を求める

FAMはU23アジアカップ予選にU20代表を派遣
 昨日のコラムではアジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ2022年大会の予選組み分けが行われ、マレーシアはタイ、ラオス、モンゴルと同じ予選J組となり、モンゴルでの集中開催となることを取り上げましたが、マレーシアサッカー協会FAMはこのU23大会にU23代表ではなく、U20代表を派遣することを公式サイトで発表しています。
 FAMのオン・キムスイ テクニカルディレクターTDによれば、このU20代表派遣は2024年のパリオリンピック出場を目指すU23代表強化プログラムの一環として行われ、オーストラリア出身のブラッド・マロニー現U23代表監督がこのチームの指揮を取る予定だということです。
 「このU20代表派遣は既にFAMの代表チーム運営委員会で提案され、FAM理事会の承認も得た上で決定されている。現在のU20代表を10月のAFC U23アジアカップ2022年大会予選、そして11月の東南アジア競技大会2021年ベトナム大会(この発表後に来年に延期が決定-筆者注)さらには、AFC U23アジアカップ2024年大会予選、東南アジア競技大会2023年カンボジア大会と継続して派遣していく予定になっている。これによりこの年代の代表チームは早い段階から様々なレベルで経験を積み重ね、長期間かけて(オリンピック2024年パリ大会予選に向けて)準備していくことができる。」とオンTDは話しています。
 またオンTDは10月のAFC U23アジアカップ予選前には次の国際マッチデー期間(8月30日から9月7日)にU20代表候補を招集して候補合宿も開催する予定も明らかにしています。
*****
 先月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選にも出場したFWルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)やFWアリフ・アイマン(JDT)、代表に招集されながら合宿中のケガで代表辞退となったといったGKラハディアズリ・ラハリム(トレンガヌFC)さらにMFムカイリ・アジマル、DFハリス・ハイカル(いずれもスランゴールFC)など才能豊かな選手がU20代表の主力になる可能性がある一方で、代表選手のFWアキヤ・ラシド(JDT)、先日終了したAFCチャンピオンズリーグ予選に出場したFWラマダン・サイフラー(JDT)、リーグでは好調のMFハキミ・アブドゥラ(トレンガヌFC)、FWダニアル・アサリ(スランゴールFC)そしてFWハディ・ファイヤッド(J3沼津)など順当ならU23代表候補となる選手たちが勝負の機会も与えられず、U23アジアカップ出場の選考対象ならないのはもったいない気もしますし、さらに言えばこのような育成のための「複数年計画」は、失敗した際にその前の年代も含めて代表強化の「空白期間」ができてしまうこともあります。個人的にはU20代表に限定するのではなく、U23代表に飛び級できる能力のあるU20代表の主力を加えたチームを編成し、彼らに同年代のタイやラオスと対戦されて、本大会出場を目指す方が一足飛びにオリンピック出場を目指すよりは遥かに現実的な目標に思えます。言い換えれば、既にフル代表でもプレーするルクマン選手やアリフ選手を敢えてU20代表でプレーさせることは、むしろ開きかけている才能の芽を摘みかねない気もします。

ペラFCはリーグ再開前の練習試合で新外国籍選手をテスト
 Mリーグ1部スーパーリーグのペラFCは、7月24日より再開するMリーグを前に新たに獲得した外国籍選手をテストする予定だとマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 ペラFCのチョン・イーファット監督はいずれも2部プレミアリーグのPDRM FCとヌグリスンビランFCとの練習試合で、これまでは練習参加のみだった新外国籍選手を起用すると話しています。
 給料未払いにより主力5選手が他のMリーグクラブに流出したペラFCはトランスファーウィンドウ期間中に英国出身のMFチャリー・マシェル(昨季はシンガポール1部ホウガン・ユナイテッドでプレーし今季はカンボジア1部のビサカFCに移籍するも出場なし)、2018年にもペラに在籍したレバノン出身のDFジャド・ヌールディン(レバノン1部のアル・アヘドFCより期限付き移籍)、同じくレバノン出身のMFサミル・アヤス(ブルガリア1部POFKボテフ・ヴラツァより移籍)、カメルーン出身のDFゾバイロウ・ガルバ(昨季はインドネシア1部プルスバヤ・スラバヤでプレー)、フランス出身のFWジスラン・グゥエッサン(2019年にアルジェリア1部CAボルジュ・ブー・アリエージュでプレーも昨季はプレー記録なし)の5選手を獲得しています。
 なおペラFCにはMFレアンドロ・ドス・サントスとMFカレッカのブラジルコンビ、やはりトランスファーウィンドウ期間中に同じ1部のUITM FCから移籍したガーナ出身のFWナナ・ポク、そしてスリ・パハンFCから期限付き移籍しているFWセルヒオ・アグエロがおり、この9選手はペラFCに5名と2部プレミアリーグでプレーするセカンドチームのペラFC II4名がに配置される予定ということです。
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 別の報道ではブラジルコンビのレアンドロとカレッカは放出を希望していたものの、条件面でクラブとの合意に至らず、今季の残留が決まったと報じられています。守備的MFのレアンドロ、攻撃的MFのカレッカはいずれもリーグ中断前の第13節までに12試合に出場している主力選手ですが、この2人が残留となったことでペラFCではFWナナ・ポク、DFジャド・ヌールディン、DFゾバイロウ・ガルバの5名の外国籍選手が、残る4選手はペラFC IIでプレーするのではないかと予想されています。それにしてもペラFC IIは外国籍選手なしでスタートしながら、突然4名の外国籍選手を割り振られるなど、数ヶ月前までは給料未払い問題て揺れていたクラブとは思えないような大盤振る舞いです。

JDTオーナーは監督解任の声に対して冷静な対応を求める
 Mリーグ1部スーパーリーグで7連覇中のJDTは、先日終了したAFCチャンピオンズリーグACLでは同組の名古屋グランパスと浦項スティーラーズ(韓国)にそれぞれ2敗、ラーチャブリーFC(タイ)とは1勝1分のグループ3位でノックアウトステージ進出を逃しましたが、ほぼマレーシア代表とも言えるメンバーを揃えながら、この結果に不満を持つ一部サポーターがソーシャルメディア上でベンヤミン・モラ監督の解任を求めている事態について、JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下はモラ監督を擁護しているとブリタハリアンが報じています。
 自身のインスタグラムに投稿したイスマイル殿下は、ACLはJDTにとっては超えるには高い壁だとし、大志を持つことは良いことだが、現実に目を向けない大志はそうではないと述べ、モラ監督を批判するなら、モラ監督を採用した自分を非難するべきだと述べて、サポーターに現実的になることを求めています。
 2019年から連続してMリーグの唯一の代表としてACLに参戦できていることは名誉であるとも述べたイスマイル殿下は、JDTのレベルはACLのレベルには達していないと述べる一方で、2019年には鹿島アントラーズを、2020年には水原三星ブルーウィングス (韓国)を破ったことは事実だとして、今後もクラブのレベルアップを図っていくことをサポーターに約束しています。

5月31日のニュース:マレーシア代表モデルのG-SHOCK販売開始-その人気に乗じた便乗商法も、選手流出が止まらないペラFCは新たな外国籍選手獲得か、ペラFC IIのマネージャーが退団

マレーシア代表モデルのG-SHOCK販売開始もその人気に乗じた便乗商法も
 マレーシアサッカー協会FAM公認のマレーシア代表モデルG-SHOCK限定版の人気に乗じた便乗商法をオンラインメディアのマレーシアンガゼットが報じています。
 マレーシア代表のニックネーム「ハリマウ・マラヤ(マラヤの虎)」モデルと名付けられたこの限定モデルは代表のチームカラーである黄色と黒を基調にしたデザインで今年3月に発表されました。そして特製Tシャツとリストバンド付きで価格はRM579(およそ1万5400円)、数量は限定999個、しかもシリアルナンバー入りで6月1日より実店舗とオンラインの両方で販売が始まることが発表されました。
 しかし5月28日になると突然、FAMの公式Facebook上では翌日5月29日にこのハリマウ・マラヤモデルの販売開始が発表され、そこから24時間も経たないうちに今度は国内のG-SHOCK代理店が声明を発表し、北部クダ州アロースターのG-SHOCK専門店G-Factory、マレー半島東海岸のパハン州クアンタンのG-Factory、そして東マレーシアのサラワク州クチンのG-Factoryの3店舗を除き、G-SHOCKハリマウ・マラヤモデルは既に売り切れとなっていることを明らかにしています。
 明日6月1日にはオンライン通販サイトShopeeのG-SHOCK公式ストアで当初の予定通り販売開始となるようですが、マレーシアンアゼットはこれに先んじてこのShopeeのサイトにはこのハリマオ・マラヤモデルを3倍以上の1889リンギ(およそ5万500円)で出品する輩も現れていることも報じています。
 なおこのハリマウ・マラヤモデルのG-SHOCKは6月3日から始まるFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選にむけてアラブ首長国連邦で合宿中の代表選手全員にも既に支給されているということです。
(下はFAM公式Facebookで告知されたG-SHOCKハリマウ・マラヤモデル販売開始の告知)

選手流出が止まらないペラFCは新たな外国籍選手獲得か
 給料未払い問題で選手の退団が止まらないMリーグ1部のペラFCは、期限が今日までとなったトランスファーウィンドウ期間中の戦力補強を進めているようですが、サッカー専門サイトのヴォケットFCによると、レバノン出身の選手が候補に挙がっているということです。
 当初、ペラFCはレバノン1部のアル・アンサールSCでプレーするセンターバックのフセイン・エル・ドーの獲得を目論んでいたということですが、両者間での合意に至らず、現在は同じレバノン出身でバーレーン1部アル・アハリ・ドバイFCでプレーする同じセンターバックのジャド・ヌールディンとの交渉が進んでいるということです。なおフセイン・エル・ドーは2019年に、ジャド・ヌールディンは2018年にそれぞれ当時のペラFAでプレー経験があり、ジャド選手はペラFCの2018年マレーシアカップ優勝にも貢献しています。
 この他、ペラFCはブルガリア生まれながらレバノン代表のMFサミル・アヤス、英国出身で昨季はシンガポール1部のホウガン・ユナイテッドFCでプレーしたMFチャーリー・マシェルとの契約合意も近いということです。
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 ペラFCのチョン・イーファット監督は、今回開幕から退団が噂されているブラジル出身のカレッカとレアンドロ・ドス・サントスは残留すると述べていますが、この記事を見る限りでは、ブラジルコンビの退団は確定的のようです。
 って言うか、給料未払い問題を抱えているクラブが新たな選手獲得はそもそも可能なのかどうか、それをFAMがゆるすのかどうかがとても気になります。

ペラFC IIのマネージャーが退団
 Mリーグ2部プレミアリーグのペラFC IIのチームマネージャーが退団すると、マレーシア語紙ウトゥサンマレーシアが報じています。
 Mリーグ1部スーパーリーグのペラFCのセカンドチームであるペラFCのチームマネージャーを務めるアザン・ノー氏は、今季Mリーグ3部のM3リーグのマンジュンシティFCのチームマネージャーに就任しますが、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは複数のクラブでの要職の兼務を禁じていることから、ペラFC IIのチームマネージャーの職を辞するということです。
 ペラ州マンジュン地区サッカー協会の会長でもあるアザム氏は5月1日にペラFC IIのチームマネージャーに就任したばかりで、1ヶ月も経たない内での辞職となります。
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 一つ前の記事でも取り上げたようにペラFC IIのトップチームであるペラFCからは、給料未払いを理由に主力選手が続々と退団しています。ペラFCのチョン・イーファット監督は、主力選手の退団によってできた穴はセカンドチームのペラFC IIの選手を使って埋めたいと話しており、その通りペラFC IIの主力選手がペラFCへ昇格すれば、現在プレミアリーグで11チーム中10位に沈んでいるペラFC IIは来季は3部降格のせいもあります。
 

Mリーグ2部プレミアリーグ第12節結果

 イスラム教の断食月が明けると代表候補合宿、そして6月3日からのW杯2022年大会アジア2次予選と続きますが、プレミアリーグは今節が終わると中断期間に入り、次節第13節は6月19日に再開します。今年2度目のトランスファーウィンドウ期間も5月30日までとなっていることから、この中断期間中に選手の入れ替えを行うチームもありそうです。

2021年5月7日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
FAM-MSN プロジェクト 1-6 トレンガヌII
得点者:FAM-ムハイミン・イズディン・ムハマド・アスリ(51分)、トレンガヌ-ムハムマド・ムスリフディン・アティク・マット・ザイド(3分)、ジョーダン・ミンター4(7分、16分、48分、53分)、ムハムマド・イサ・ラマン(89分)
 今季1部スーパーリーグでも4得点を上げているジョーダン・ミンターが格の違いを見せるなどトレンガヌIIが圧勝しています。
 トレンガヌIIの渡邉将基選手は先発出場し、60分に交代しています。

2021年5月7日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
ケランタン・ユナイテッド 2-3 サラワク・ユナイテッド
得点者:ケランタン-スチュアート・ウォーク(58分OG)、アルフセイネイ・ガッサマ(68分)、サラワク-クリスティ・ジャヤシラン(45+1分)、ノーシャルル・イドラン・タラハ(71分)、アブドル・ラヒム・アブドル・ラザク(80分)
 上位のサラワク・ユナイテッドとの勝点差を詰めたいケランタン・ユナイテッドは本山雅志選手が今季3度目となる先発出場し、一時はリードを奪ったものの終盤の2ゴールで敗れています。
 一方のサラワク・ユナイテッドはこの日引き分けたヌグリスンビランに代わって首位に浮上しました。
 ケランタン・ユナイテッドの本山雅志、深井脩平、谷川由来の3選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年5月7日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
JDT II 0-0 ヌグリスンビラン
得点者:なし  
 JDTの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年5月8日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 0-1 PDRM
得点者:PDRM-鈴木ブルーノ(58分)
 PDRMが鈴木ブルーノ選手のPDRM移籍後初でもある今季初ゴールで勝利し、試合のなかったクチンシティ、ペラFC IIを抑えて一気に8位と順位を上げています。
 鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。

*今節開催が予定されていたペラII対ケランタン@ペラスタジアム(ペラ州イポー)は、ケランタンFCに新型コロナウィルス感染者が見つかったことから延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第12節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU107212061423
2NS1161169722
3TFC1147024111319
4JDT114431711616
5KU115151415-116
6SEL104331813515
7KEL104241010014
8PDRM113261014-411
9KCH10244912-310
10PRK10235916-79
11FAM11029838-302
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第12節は鈴木雄太選手が所属するクチンシティの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第12節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター11
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アラン・オコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第11節結果

 今季は11チームが参加するプレミアリーグは今節から後半戦に入ります。前半のトップ3はヌグリスンビラン、サラワク・ユナイテッド、ケランタン・ユナイテッドでしたが、優勝争いはこの3チームに1部昇格権のないJDT IIやトレンガヌIIが絡む展開になりそうです。

2021年4月27日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラII 0-2 クチンシティー
得点者:クチン-モハマド・アリフ・ハサン(57分)、ジョセフ・カラン・ティー(90+3分)
 前節のケランタン・ユナイテッド戦から中三日での試合となったクチンがケガから復帰途中の代表CBシャルル・シャアドやトップチームの主力FWフィルダウス・サイヤディらが先発したペラIIを破り5試合ぶりの勝利を挙げています。
 クチンシティーの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年5月1日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 1-0 JDT II
得点者:サラワク-ノーシャルル・イドラン・タラハ(85分)
 サラワクはエースのウチェ・アグバを欠いたものの、代表FWのノーシャルル・イドラン・タラハが今季2度目のゴールを決めてJDTに勝利しています。前節第10節までにリーグ最多の8ゴールを挙げているウチェ・アグバが母親の死去に伴い母国ナイジェリアに帰国しており、次節第12節のケランタン・ユナイテッド戦も欠場となりそうです。
 JDTの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年5月2日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 4-1 ケランタン・ユナイテッド
得点者:トレンガヌ:ジョーダン・ミンター3(4分PK、32分PK、70分)、アルグジム・レゾヴィッチ(55分)、ケランタン-アルフセイネイ・ガッサマ(40分)
 1部スーパーリーグのトップチーム、トレンガヌFCで今季4ゴールを挙げているトレンガヌIIのジョーダン・ミンターが2本のPKを含む3ゴールを決めて、トレンガヌが無敗記録を更新、3位に浮上しています。ミンター選手はトレンガヌIIに復帰した過去3試合で計7ゴールと量産しています。一方、今季最大の4失点となったケランタン・ユナイテッドは連勝が3で終わり、順位も一つ下げて4位となっています。
 トレンガヌの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。
 ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は46分から交代出場し最後までプレーしています。

2021年5月2日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 0-1 ヌグリスンビラン
得点者:ヌグリスンビラン-A・セルヴァン(75分)
 ヌグリスンビランがA・セルヴァンの今季初ゴールで勝利し、首位を堅持しています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。

2021年5月3日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール2 3-1 ケランタン
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(6分)、ムハマド・ファズルル・ファリズ・ゼキ(39分)、ジョージ・アトラム(45+2分PK)、ケランタン-ジャック・ヒンドル(71分PK)

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第11節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS10631169721
2SU96211741320
3TFC103701810816
4KU105141212016
5SEL94321812615
6JDT104331711615
7KEL104241010014
8KCH10244912-310
9PRK10235916-79
10PDRM10226914-58
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第11節はFAM-MSN プロジェクトの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第11節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
2ジョーダン・ミンター7
ジョージ・アトラム(SEL)7
3アラン・オコノ(NS)6
4ガッサマ・アルフセイネイ(KU)5
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第10節結果

 首位サラワク・ユナイテッドと2位ヌグリスンビランの直接対決が引き分けとなった隙をついて、いつの間にかケランタン・ユナイテッドが3連勝で3位に浮上。しかも7位までが勝点1で並ぶ大混戦となってきたMリーグ2部プレミアリーグ第10節の結果です。

2021年4月23日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
JDT II 1-1  ケランタン
得点者:JDT-フェルナンド・ロドリゲス(60分)、ケランタン-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(71分) 
 JDTの廣瀬慧選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年4月23日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-0 MSN FAMプロジェクト

2021年4月24日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 1-1 サラワク・ユナイテッド
得点者:ヌグリスンビラン-アラン・オコノ(62分)、サラワク-ゴピ・ラマチャンドラ(1分)

2021年4月24日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 2-2 スランゴール2
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター2(23分、57分)、スランゴール-ジョージ・アトラム(64分)、アルグジム・レゾヴィッチ(71分OG)
 トレンガヌの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。

2021年4月24日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
ケランタン・ユナイテッド 1-0 クチンシティー
得点者:ファクルル・ザマン・ワン・アブドラ・ザワウィ(52分)
 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、本拠地があるケランタン州内での試合が開催できないケランタン・ユナイテッドがクアラルンプールでホームゲームを開催し、クチンシティーを破り、今期最高位となる3位に浮上し、首位ヌグリスンビランとは勝点差2まで迫ってきました。
 日本人所属チーム同士の対戦となったこの試合で、ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は62分から交代出場し最後までプレーしています。一方、クチンシティーの鈴木雄太選手も先発してフル出場しています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第10節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS9531159618
2SU85211641217
3KU9513118316
4JDT94321710715
5KEL942397214
6TFC9270149513
7SEL83321511412
8PRK9234914-59
9PDRM9225913-48
10KCH9144712-57
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第10節はPDRMの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第10節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
2ジョージ・アトラム(SEL)6
アラン・オコノ(NS)6
3R・バラトクマル(NS)他5名4
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト