10月11日のニュース
マレーシアが予選を1位突破し来年のAFC U17アジアカップ出場権を獲得
MFLはマレーシアカップ出場権剥奪のマラッカの選手の特例移籍案を拒否

マレーシアが予選を1位突破し来年のAFC U17アジアカップ出場権を獲得

見事なお手並み、お見逸れ致しました。

インドネシアのボゴールで開催されていたAFC U17アジアカップ予選B組は10月9日に最終第5節が行われ、ここまで2勝1分で2位につけていたマレーシアU16代表と、3勝全勝で首位のインドネシアU16代表が激突し、5-1で勝利したマレーシアがB組1位として本戦出場権を獲得しています。

前節第4節にアラブ首長国連邦UAEを相手にロスタイムのゴールで3-2と勝利し、代わってグループ2位となったマレーシアは、B組1位突破をかけて、開催国インドネシアと対戦しました。ここまでの3試合を3勝0敗、得点19失点2のインドネシアに対し、マレーシアのオスメラ・オマロ監督は、前節のUAE戦と全く同じ先発XIを起用しました。

試合は開始からからインドネシアに攻め込まれる展開となりましたが、マレーシアのGKファリシュ・ファルハンが再三、好セーブを見せてピンチを防ぐと、徐々にペースを掴み始めたマレーシアはザイヌルハキミ・ザイン(AMD U16)が今大会2点目となるゴールを17分に決めてマレーシアが先制すると、20分にはアラミ・ワフィ(AMD U16)がパレスチナ戦、UAE戦に続く今大会3点目となるゴールを決めてリードを広げます。さらに23分にはアンジャスミルザ・サフルディン(AMD U16)がやはり今大会3点目となるゴールを、また26分にはアフィク・ダニシュ(AMD U16)が今大会初ゴールを決め、試合開始から26分で4-0と大量リードします。さらに38分には相手パスを奪い、ドリブルでペナルティエリアに持ち込んだアンジャスミルザ・サフルディンが倒されてPKを得ると、アラミ・ワフィがこのPKを決めてさらにリードを広げます。

試合はこのまま進み、後半のロスタイムに失点し完封は逃したものの、マレーシアが5-1でインドネシアを破り、3勝1分で勝点10となりB組1位として、来年のU17アジアカップ本戦出場を決めています。マレーシアは開催国枠で出場した2018年大会に以来、通算6回目の出場、予選を突破しての出場は、アリフ・ハイカル(スランゴール)、アリフ・サフワン(UITM)、イズリーン・イズワンディ(KLシティ)らを擁した2016年以来となります。

また第5節のもう一つの試合は、パレスチナがグアムを4-0で破り、今回の予選で初勝利を挙げ、通算成績を1勝3敗で4位に、またグアムは通算成績を0勝1分3敗として5位で今回の予選を終えています。

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マレーシアは、1-1で引き分けたグアム戦以外の3試合はほぼ同じメンバーが先発し、グアム戦で主力を休ませるオスメラ・オマロ監督の戦略が功を奏しました。
 この日の試合でも、14-0と大勝したグアム戦と8名が同じ先発メンバーだったインドネシアに対し、マレーシアは1-1と引き分けたグアム戦の先発メンバーとは9名が異なっています。4試合をほぼ同じメンバーで戦ったインドネシアと、グアム戦を利用して選手を上手くローテーションしたマレーシアの選手マネージメントの差が出たと言っても良いでしょう。
 もちろんグアム戦で引き分けたときには、UAE戦、インドネシア戦が残っている中で、まさかこのまま予選敗退…という不安もよぎり、UAE戦もロスタイムのゴールで薄氷を履む勝利だったところから、この日のインドネシア戦も大丈夫か?という感じでしたが、蓋を開けてみれば堂々のグループ1位突破となりました。

AFC U17アジアカップ予選B組第5節
2022年10月9日@パカンサリスタジアム(インドネシア、ボゴール)
インドネシア 1-5 マレーシア
⚽️インドネシア:アルハン・カカ・プトラ(90+3分)
⚽️マレーシア:ザイヌルハキミ・ザイン(17分)、アラミ・ワフィ2(20分、38分)、アンジャスミルザ・サハルディン(23分)、アフィク・ダニシュ(38分)
🟨インドネシア(2):ナビル・アシュラ、アンドレ・パンゲストゥ
🟨マレーシア(1):アフィク・ダニシュ

AFC U17アジアカップB組 最終順位表

チーム勝点
1MYS4310134910
2IDN4301207139
3UAE420217966
4PSE4103710-33
5GUM4013128-271
UAE-アラブ首長国連邦、IDN-インドネシア、MYS-マレーシア、PSE-パレスチナ、GUM-グアム

AFC U17アジアカップは、昨日までに本戦出場する16チームが決定しています。東南アジアからはB組1位のマレーシアの他、ベトナム、タイ、ラオスの4チームが出場します。本戦が新型コロナ感染拡大のために中止になってしまった2020年大会ではインドネシアが東南アジア唯一の本戦出場、2018年はインドネシア、タイ、ベトナム(マレーシアは開催国として出場)、2016年はマレーシア、ベトナム、タイ、2014年はマレーシア(タイは開催国として出場)が出場と、過去5大会では東南アジアから4チームが予選を突破したことはありません。2023年大会は当初の開催国だったカタールが開催を辞退したため、未だ開催国は決まっていませんが、東南アジアの4チームには是非、その存在感を見せつけて欲しいです。

MFLはマレーシアカップ出場権剥奪のマラッカの選手の特例移籍案を拒否

給料未払い問題が未解決のため、今季のマレーシアカップ出場権剥奪処分を受けたMリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッド(以下マラッカ)の選手について、マレーシアプロサッカー選手会PFAMは、Mリーグを運営するMFLに対して、マラッカ所属の選手がマレーシアカップに出場する他のクラブへの期限付き移籍を特例として認めるよう提案していましたが、MFLはこれを拒否したと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

あと2節を残す今季のスーパーリーグですが、このリーグ戦終了後の10月25日開幕するのが、国内最大のカップ戦、マレーシアカップです。昨年開催100周年を迎えたこのマレーシアカップは、スーパーリーグ1位から11位までの11チームと、2部プレミアリーグの上位5チームの合計16チームが対戦しますが、もともとカップ戦から始まったマレーシアサッカーの原点とも言える大会です。

この伝統ある大会に出場できなくなったマラッカは、収入面でも痛手を受け、その結果、選手への未払い給料問題がさらに長引く可能性他があることから、マラッカ所属のの選手の救済策として、PFAMはMFLに対して特例としてマレーシアカップ期間中の期限付き移籍を認めるよう提案していました。、

MFLは、現在が移籍が可能となるトランスファーウィンドウ期間でないこと、また1クラブのために特例としてトランスファーウィンドウを開くことはできないことを理由に挙げて、この提案は受け入れられないとしています。さらにマラッカは現在も継続中のスーパーリーグでプレーしており、中断期間でない時期のトランスファーウィンドウは開くことはできないこと、マレーシアカップの規定では大会のための追加登録はできないことなどを、MFLのスチュアート・ラムリンガムCEOは説明しています。

マラッカは、現在のオーナーであるケンチーム社のCEOで、マラッカの運営会社のCEOでもあるジャスティン・リム氏が、未払い給料問題を解決した後にクラブの全株式を売却するつもりであることも明らかにしており、この株式の売却が実現しなければ、マラッカは来季のスーパーリーグから撤退する最悪の可能性もあります。

10月6日のニュース
AFC U17アジアカップ予選B組-マレーシアはグアム相手にまさかの引き分けで予選突破が遠のく
AFCカップ地区間プレーオフ決勝-PK戦を再び制したKLシティが決勝進出

AFC U17アジアカップ予選B組-マレーシアはグアム相手にまさかの引き分けで予選突破が遠のく

インドネシアのボゴールで開催中のAFC U17アジアカップ予選B組は10月5日に第3節が行われ、前節第2節に試合がなかったマレーシアは、グループ最下位のグアムと対戦しましたが、1-1とまさかの引き分けで、通算成績を1勝1分としています。

初戦のパレスチナ戦に4-0と快勝したマレーシアは、勝点3を目指して既に2敗のグアムと対戦しましたが、前半は両チームとも得点がなく終了。後半に入ってもこう着状態が続いたものの、マレーシアはカヒル・ザキリンのゴールで73分にリードを奪います。

初戦はアラブ首長国連邦UAEに0-9、2戦目はインドネシアに0-14と敗れているグアムを相手に、マレーシアは勝点3はもちろん、大量点を奪って10月7日の次節第4節グループ首位のUAE戦に臨みたいところでしたが、84分にはグアムのリク・メイヤーにまさかの同点ゴールを許してしまいます。

試合はそのまま終了し、大量点も勝点3も手にできなかったマレーシアは、グループステージ突破のためには、UAEとインドネシアの両チームに勝利するしかなくなりましたが、グアムと引き分けているようでは…。

なおこの日の第2試合ではインドネシアがUAEを3-2で破っており、勝点で並んだもののと得失差でインドネシアが1位、UAEが2位となり、以下マレーシア、グアム、パレスチナと続いています。

2022年10月5日@パカンサリスタジアム(インドネシア、ボゴール)
マレーシア 1-1 グアム
⚽️マレーシア:カイル・ザキリン(73分)
⚽️グアム:リク・メイヤー(84分)
🟨マレーシア(3):アダム・ミカエル、カイル・ザキリン、ファリス・ダニシュ
🟨グアム(1):アルバン・アマンテ・テノリオ・ラミレス
🟥マレーシア(1):ナビル・フィトリ

AFC U17アジアカップB組 順位表(第2節終了時)

チーム勝点
1IDN2200172156
2UAE320115696
3MYS21105144
4GUM3012124-231
5PSE200238-50
UAE-アラブ首長国連邦、IDN-インドネシア、MYS-マレーシア、PSE-パレスチナ、GUM-グアム

或いは戦略?このグアム戦の先発XIは、初戦のパレスチナ戦の先発XIからは7名が変わっており、この試合は最初から重視されていなかったのかも知れません。
 というのも、マレーシアの入っている予選B組はマレーシア、インドネシア、UAE、パレスチナ、グアムの5チームで構成されていますが、E組からJ組の6組は4チーム編成となっています。このため、グループを首位で突破できなかった場合に、予選各組の2位チームのうち、本選に進む上位6チーム(開催予定地だったバーレーンの出場辞退により1枠増えています)の決定は、各組上位3チームの対戦成績を元にすることが決まっており、この日のグアム戦と初戦のパレスチナ戦の成績に関係なく、残るUAE戦とインドネシア戦に連勝すれば、2位での本戦出場となります。
 B組で全勝を目指してして首位突破を計るのではなく、最初から2位狙いだとしたら、マレーシアU17代表のオスメラ・オマロ監督はなかなかの策士ですが、果たして残り2試合の結果はどうなるでしょうか。

AFCカップ地区間プレーオフ決勝-PK戦を再び制したKLシティが決勝進出

KLシティの快進撃は止まりません!

ウズベキスタンのジザフで行われたAFCカップ地区間プレーオフ決勝に出場したMリーグ1部スーパーリーグのKLシティFCは、敵地でPFCソグディア(ウズベキスタン)を撃破し、東南アジアのクラブとしては2クラブ目となるAFCカップ決勝進出を果たしています。

このブログでも取り上げた通り、KLシティのボヤン・ホダック監督は、この試合で起用する外国籍選手4名を試合直前まで検討するとしていましたが、蓋を開けてみると、この試合ではFWジョーダン・ミンターの代わりに、グループステージを含め、これまでAFCカップでは出場のなかったGKケヴィン・メンドーザを起用しました。そして、この起用が最後のPK戦も含めてこの試合の重要なポイントとなりました。

本拠地のクアラルンプールからは20度以上も低い気温に加え、時にはボールが奇妙に跳ねる劣悪なピッチに悩まされたKLシティは、試合開始からホームのPFCソグディアに攻め込まれる場面が続きます。GGことジャンカルロ・ガイオフコと、イルファン・ザカリアの両センターバックを中心に耐えるも、最後の砦となったケヴィン・メンドーザでした。ボヤン・ホダック監督の器用に答えてスーパーセーブを連発して失点を防ぎ続けました。

両チームとも無得点のまま、90分間では決着がつかなかったこの試合は、延長に入っても0-0のままで、最後はPK戦にも連れ込みました。先攻のKLシティはパウロ・ジョズエ、ロメル・モラレス、ハディン・アズマン、アクラム・マヒナン、ジャンカルロ・ガリフオコの5名全員が成功したのに対し、後攻のPFCソグディアナは2人目のシャクボツ・ジュラべコフのPKがKLシティのケヴィン・メンドーザに止められた結果、KLシティが5-3で勝利し、東南アジア地区準決勝のベトテルFC(ベトナム)戦に続くPK戦を制したKLシティが決勝進出を決めています。

10月22日に予定されている決勝では、もう一つの準決勝でアル・リファーSC(バーレーン)を4-0で破ったアル・シーブ・クラブ(オマーン)と、KLシティの本拠地、KLフットボールスタジアムで対戦します。中東のクラブが席巻するこのAFCカップですが、KLシティは、2015年に東南アジアのクラブとして初めて優勝した同じスーパーリーグのジョホール・ダルル・タジムJDT以来、Mリーグ2チーム目となる優勝を目指します。

AFCカップ地区間プレーオフ決勝
2022年10月5日@ジザフ総合運動場(ウズベキスタン、ジザフ)
PFCソグディアナ 0-0 KLシティ(PK戦3-5)
🟨PFCソグディアナ(1):サルドル・クルマトフ
🟨KLシティ(1):パウロ・ジョズエ

(下は両チームの先発XIと試合のハイライト映像。ハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより)

10月2日のニュース AFC U17アジアカップ予選-マレーシアは初戦でパレスチナに快勝
AFFビーチサッカー選手権-マレーシアはタイに敗れて2位に
噂関連2題-PJシティはリーグ撤退、JDTはトレンガヌ選手獲得オファーの噂を否定

AFC U17アジアカップ予選-マレーシアは初戦でパレスチナに快勝

インドネシアのボゴールで開催中のAFC U17アジアカップ予選B組に出場中のマレーシアU 17代表は、10月1日(土)に行われた初戦でパレスチナと対戦し、前半は0-0だったものの、後半に4ゴールを決めて快勝しています。

AFC U17アジアカップ予選B組第1節
2022年10月1日@パカンサリスタジアム(インドネシア、ボゴール)
パレスチナ 0-4 マレーシア
⚽️マレーシア:アンジャスミルザ・サハルディン(51分)、ファリス・ダニシュ(69分)、アラミ・ワフィ(75分)、ザイヌルハキミ・ザイン(87分)
🟨パレスチナ(1):レダ・サバー
🟨マレーシア(1):アフィク・ダニシュ

このB組第1節のもう1試合、アラブ首長国連邦UAE対グアムは9-0で、UAEが圧勝しています。

明日10月3日(月)に開催されるB組第2節ではマレーシアは試合がなく、UAE対パレスチナ、グアム対インドネシアの2試合が組まれています。

AFFビーチサッカー選手権-マレーシアはタイに敗れて2位に

東南アジアサッカー連盟AFFビーチサッカー選手権2022年大会がタイのチョンブリで開催されていましたが、マレーシアは最終戦となったタイとの試合に1-3で敗れ、2位に終わっています。

2019年以来3年ぶりの開催となった今大会には、前々回2018年大会の覇者ベトナムは出場せず、開催国タイ、マレーシア、インドネシアと3カ国のみが出場しました。マレーシアは初戦のインドネシアに9−2と勝利しており、同じインドネシアを相手に5−2で勝利したタイと最終戦で対戦しました。

得失差もあり、この試合で引き分け以上なら、自国開催だった2014年大会以来2度目の優勝となるマレーシアでしたが、結局、タイに敗れて2位となっています。一方のタイは前回2019年大会に続く2連覇となりました。

PJシティのCEOはクラブのスーパーリーグ撤退の噂を否定

今季のMリーグ1部スーパーリーグで10位と低迷するPJシティが今季をもってMリーグを撤退するのでは、といった噂がSNS上などで出ていることを受け、PJシティのCEOがこの噂を否定する事態になっていると、英字紙スターが報じています。

リ現在のチームオーナーであるQI社がクラブを売却する用意があるとも噂されていることに対して、PJシティのS・ガネシュCEOは、クラブは売りには出されてないと噂を否定する一方で、来季に向けてさまざまな構造改革がクラブ内で行われていることを明らかにしています。

その改革の具体的な内容に関しては、まだそれを明らかにする時期ではない、と話したガネシュCEOは、来季2023年シーズンに向けてMリーグのクラブライセンス、そしてAFCのガイドラインに従ったクラブライセンスの申請を既に行なったことも説明した上で、オーナーのQI社の負担を減らすよう、商業的に自立したクラブになるための改革であるとしています。

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前身のインド系マレーシア人サッカー協会MISC-MIFAから転じたPJシティは、スーパーリーグデビューとなた2019年には8位、さらに2020年と2021年には7位の成績を収め、今季は外国籍選手を1人も獲得せず、”Yakini Lokal”(「マレーシア人選手を信じろ」とでも訳せるでしょうか)をスローガンに今季はここまで18試合で3勝8分7敗、得点18失点29の勝ち点17の10位という成績ですが。その一方で、外国籍選手がいないことによってマレーシア人選手が出場機会をより多く得られることで、今季チームからはダレン・ロック、V・ルヴェンティラン、カラムラー・アル=ハフィズ、R・コギレスワランが代表に召集されています。

国体で活躍のトレンガヌ若手選手への獲得オファーの噂をJDTが否定

Mリーグ1部スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジムJDTは、クラブ公式Facebookなどで、同じスーパーリーグのトレンガヌのセカンドチームに所属するムスリフディン・アティクに対して獲得オファーを出したという噂を否定しています。

先月9月に開催されたマレーシアの国体、マレーシアゲームズのサッカーで12年ぶりの優勝を果たしたトレンガヌの主力選手として3ゴールを挙げるなど、時の人となったムスリフディン選手ですが、トレンガヌ州政府の青年スポーツ委員会のワン・スカイリ・ワン・アブドラ委員長のもとに、このムスリフディン選手獲得について所属するトレンガヌとJDTの間で獲得交渉が行われていると発言していました。

しかしJDTはアリスター・エドワーズ テクニカル・ディレクターTD名でFacebookに投稿し、元U19代表ストライカーでもあったムスリフディン選手について、JDTのクラブ関係者は誰1人としては獲得交渉を行っておらず、むしろ交渉中という話自体に驚いたとしています。

10月1日のニュース
スランゴールはデニス・ベッキング氏の新TD就任を発表
プレミアリーグ最下位のFAM-MSNプロジェクトは来季はリザーブリーグ参戦へ
スランゴールの本拠地シャー・アラムスタジアムの解体が決定

スランゴールはデニス・ベッキング氏の新TD就任を発表

数日前に前マレーシア代表監督のタン・チェンホー氏が監督に就任したMリーグ1部スーパーリーグのスランゴールは、クラブの公式サイトで、デニス・ベッキング氏のテクニカル・ディレクターTD就任を発表しています。

現役時代はオランダ1部のゴー・アヘッド・イーグルスなどで過ごしたベッキング氏は、オランダサッカー協会KNVBのアカデミーでコーチ指導者などを歴任した後、オランダ2部のPECズヴォレや同1部のFCトゥウェンテでユースコーチやアカデミー責任者を務めました。その後はゴー・アヘッド・イーグルスのスポーティング・ダイレクターを経て、2019年からははマレーシアサッカー協会FAMとマレーシア政府青年スポーツ省参加の国家スポーツ評議会MSNが共同で運営する国家サッカー選手育成プログラムNFDPの中核となるエリートアカデミー、モクタル・ダハリアカデミーAMDの責任者を務めていました。

ベッキング氏についてはスランゴールのジョハン・カマル・ハミディンCEOは、「オランダでの幅広い経験を持ち、さらにAMD責任者としてマレーシアのサッカーを理解しているベッキング氏は、選手の才能を開花させてくれるだけでなく、コーチの育成という点でもスランゴールFCにとって大きな力となってくれるだろう。」と話し、べっキング氏自身は「過去数年間に渡り(AMDから)才能豊かな選手を獲得しているスランゴールに必要なのは、ユースからトップチームへの道のりで彼らを正しく育成していくことである。その育成に関わる機会を与えられたことを感謝するとともに、選手はもちろん、コーチとも協力しながら、プロサッカー選手となるための育成を行なっていきたい。」と話しています。

ベッキング氏は来年1月1日から仕事を始めるベッキング氏は、スランゴールのU23、U20、U18とスランゴール州のスポーツ専門学校のサッカーチームを対象に、技術指導を行うと発表されています。ということです。

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Mリーグ2部ペラの監督就任が発表されたリム・ティオンキム氏はかつてAMDの責任者でしたが、2019年10月31日にリム氏の契約が解除されたことで空席となったAMD責任者の後任となったのがこのベッキング氏です。スランゴールはこのAMDの卒業生を過去2年間で大量に獲得しており、チーム内にはベッキング氏が知る選手も多いはず。タン・チェンホー監督とこのベッキング氏のTD就任で、スランゴールはかつての栄光、そして近年はJDTに奪われたリーグ名主の座を取り戻せるのでしょうか。

プレミアリーグ最下位のFAM-MSNプロジェクトは来季はリザーブリーグ参戦へ

英字紙ニューストレイトタイムズは、今季Mリーグ2部プレミアリーグに参戦したFAM-MSNプロジェクトが、来季は新設されるMリーグクラブのセカンドチームが参加するリザーブリーグに参戦すると報じています。FAM-MSNプロジェクトは今季、2勝2分14敗、得点10失点33、18試合で勝点8を挙げたのみで10チーム中最下位でした。

マレーシアサッカー協会FAMと共同でチームを運営する、マレーシア政府の青年スポーツ省傘下にある国家スポーツ評議会MSNのアフマド・シャパウィ・イスマイル議長は、このチームの選手はFAMとMSNが共同で運営する国家サッカー選手育成プログラムNFPDの中核となるエリートアカデミー、モクタル・ダハリアカデミーAMDの選手であり、彼らには自分たちの価値を示す機会をもう一度与えることは重要であると述べています。

「FAM-MSNプロジェクトのパフォーマンス自体は重要ではなく、そこでプレーする選手たちが今後、Mリーグのクラブと契約できるよう、その才能を開発することが重要である。」と話したシャパウィ議長は、再来年以降については、MSNとFAMの間で話し合いを持ち、必要があればプログラム内容の見直しなども行いたいとも話しています。

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今年7月に、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、来季から採用される大幅なリーグ改変案を発表しています。その中核となるのは、1部スーパーリーグ12チームと2部プレミアリーグ6チームによる新たなスーパーリーグの発足とプレミアリーグの一時的な廃止ですが、さらに新スーパーリーグに参加する18チームのU23チームが参加するリザーブリーグの新設も発表しています。これにより、今季プレミアリーグに参加していたJDT II、トレンガヌII、スランゴール2といったスーパーリーグに参加するチームのセカンドチームは、新設されるリザーブリーグに参加します。そして今回の発表により、FAM-MSNプロジェクトは19番目のチームとして、リザーブリーグに参加することになったようです。

スランゴールの本拠地シャー・アラムスタジアムの解体が決定

英字紙ニューストレイトタイムズは、Mリーグ1部スランゴールの本拠地として使用されてきたシャー・アラムスタジアムの解体が決定したと報じています。

政府関連企業のMRCB社とスランゴール州関連会社のMBI社が揃って発表したところによると、シャー・アラムスタジアムと屋内スタジアムであるムラワティ・スタジアムの両施設は、施設の老朽化に加えて周辺の交通渋滞や駐車施設不足などを考慮した上で解体し、周辺の再開発を行うとしています。

1994年に開場したシャー・アラムスタジアムは8万人を超える観客を収容可能な多目的スタジアムですが、老朽化による危険があるとして、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLはその使用を禁止し、スランゴールは2021年シーズンから同じスランゴール州のプタリンジャにあるMBPJスタジアムを、そこの本拠地とするPJシティFCと共同使用する状態が続いています。

MRCB社のイムラン・サリム社長は、シャー・アラムスタジアムの維持費用は年間500万リンギから600万リンギ(およそ1億6000万円から1億9000万円)がかかる一方で、その費用を賄うだけの運営ができていないことから、スタジアム周辺の整備とともに、その規模を縮小し、スランゴール州政府の支援を必要としない「独力で運営できる」形のスタジアムへと建て替える予定があることを説明しています。

具体的にはマレーシア初となる収納型ピッチを採用し、コンサートなど多目的に使用可能なスタジアムに生まれ変わるということです。またスランゴールのサポーター席として900席を確保する他、スタジアム内の移動が容易になるよう、ゆとりのある座席配置となることなども述べたイムラン社長は、4年後の完成を目指していると話しています。

9月27日のニュース
なかなか一筋縄ではいかない給料未払い問題関連2題
スランゴールのタン監督就任は皇太子からの電話が決め手

マラッカ州サッカー協会が来季のマラッカ・ユナイテッドの運営を発表

マラッカ州サッカー協会MUSAは臨時総会を開き、選手や監督、コーチらへの給料未払い問題を抱えるMリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッド(以下マラッカ)の運営を行うことを発表しています。

マレーシアの通信社ブルナマによると、MUSAのヌル・アズミ会長の話として、MUSAがマラッカの運営会社の株式40%を、残る60%を今後発表される4つの会社が保有し、共同でクラブを運営していく計画だということです。

「この計画はマラッカが来季もスーパーリーグでプレーすることを目的としており、現在、クラブが抱えている未払い給料問題の解決に向けてMUSAとして何ができるかを理事会のメンバーと関係者とで模索し、最善方法を見つけたい。」と話したヌル・アズミ会長はこの日の臨時総会で、マラッカ州首相でMUSA会長を兼任していたスライマン・モハマド・アリに代わって会長に任命されています。

また給料未払い問題について問われたヌル・アズミ会長は、問題解決のためにMUSAのジャスティン・リムCEOと話し合いを持つ予定があると述べています。このリムCEOは、現在のマラッカ運営会社のオーナー、ケンチーム社のオーナーでもあります。なお、この話し合いでは未払いとなっている所得税と授業員積立金EPF、総額およそ60万リンギ(およそ1880万円)についても取り上げられると言うことです。

ヌル・アズミ会長は、ケンチーム社は未払いとなっていた6月からの3ヶ月分の給料ではなく、1ヶ月分の給料しか未だ払っておらず、Mリーグを運営するMFLが設けた期限までにこの問題が解決できなかった結果、マラッカはMFLによりマレーシアカップ出場権を剥奪された経緯を説明し。このケンチーム社に代わってMUSAが問題解決に取り組むことを明らかにした上で、そのためには時間がかかることを理解するようサポーターに求めています。

ゴム手袋製造メーカーのケンチーム社は、昨年2021年4月にマラッカの運営会社の株式70%を取得してオーナーとなり、残る30%をMUSAが保持していました。

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FIFAの指導を受けたマレーシアサッカー協会FAMは、これまで各州のサッカー協会(FA)が州政府からの公金を使って運営してきたMリーグクラブの民営化を進める「FAからFCへ」という動きを進めており、2024年までにこれを完了する予定としています。この動きにより多くのMリーグクラブが州FAから独立する形で民営化を進めていますが、今回のマラッカ州サッカー協会MUSAによるマラッカ・ユナイテッドの株式保有率増加は、この動きに逆行する形となっています。州政府が関与する州サッカー協会が運営の比率が高まれば、クラブの公的資金依存の体質は改善せず、FAMの目指すクラブのFC化の実現は遠のいてしまいます。未払い給料問題が年間行事のように発生しているマラッカ・ユナイテッドへのMUSAの関与が一時的なもののなのか、今後も続いていくものなのかはこの記事では明らかになっていませんが、これはマレーシアでのFC化の実現の難しさを示す実例と言えるでしょう。

サラワク・ユナイテッドの前監督はMFLに給料未払い問題の調査を依頼

マラッカ・ユナイテッド同様、給料未払い問題を抱えていたMリーグ1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)は、Mリーグを運営するMFLの設定した期限までに未払い給料の分割払いについて選手や監督、コーチらとの合意に達したことを発表、MFLもこれを承認し、マレーシアカップ出場権の剥奪処分を逃れています。

しかし、今年6月にガン治療を理由に監督を辞任していたB・サティアナタン氏は、クラブの主張とは異なり、未払い給料支払い方法などについて合意に達しておらず、MFLに対して詳細の調査を求めていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています

サラワクのテクニカル・ディレクターだったサティアナタン氏は、E・エラヴァラサン監督がマレーシア代表のコーチに就任したことから、今季開幕前にサラワクの監督に就任しましたが、クラブと合意の上で今季途中の6月12日に健康上の理由から監督を自信していました。

「6月の辞任後、未払いとなっていた2021年の給料と今年2022年の2月から6月までの給料の支払いをクラブに求めたが、未だにを受け取っていない。さらに辞任の理由となったガン治療のために検査を受けた際には、クラブとの契約条件に含まれていた医療保険の保険料が支払われていないことも判明し、治療費の負担を強いられた。」と説明しています。さらにサティアナタン氏は、クラブがサティアナタン氏の支払い要求に応じていないことから、現在は弁護士を通じて訴訟を起こす準備をしていることも説明しています。

マレーシアサッカーコーチ協会の会長も務めるサティアナタン氏は「自分はクラブとの間で未払い給料の分割払いに合意する書類に署名しておらず、MFLには、クラブが提出した未払い給料に関する報告の内容の詳細を調査してもらいたい。クラブは未払い給料問題の解決を主張しているが、現時点では解決していない。」とのべて、MFLに調査を求めています。

*****

このサティアナタン氏の主張に対し、MFLは「選手らへの未払い給料の問題と(既にクラブを退団している)サティアナタン氏の未払い給料問題は『別の問題』である」という声明を発表しています。さらにMFLはクラブとサティアナタン氏の間の問題については審査の権限を持たないと説明し、両者による話し合いで解決しない場合には、サティアナタン氏はFAMのステータス委員会に審査を求めべきとしています。そしてステータス委員会での審査結果が出た段階で、MFLはその結果に基づいてサティアナタン氏の支援を行うことができると説明しています。

スランゴールのタン監督就任は皇太子からの電話が決め手

Mリーグ1部スーパーリーグのスランゴールFC(以下スランゴール)に前代表監督のタン・チェンホー氏が就任したことは、このブログでも取り上げましたが、監督就任の決め手となったのはスランゴール州サッカー協会会長でもあるスランゴール州皇太子のトゥンク・アミル殿下からの一本の電話だったことを、英字紙ニューストレイトタイムズとのインタビューで明らかにしています。

トゥンク・アミル殿下からの電話では、クラブが目指す方向性だけでなく、監督就任の際の契約条件などの説明も受けたと話したタン氏は、その電話で就任オファーを受けることを受諾したと話しています。

「トゥンク・アミル殿下は、スランゴールを次のレベルへと高める仕事を自分に託したいと述べてくれた。国内では最大クラブの一つであるスランゴールで仕事をすることは大きなプレッシャーもかかるが、名誉なことでもある。そして最も重要なことは、自分はその準備ができていると思っていることである。多くのコーチがスランゴールの監督になることを望んでいる中で。監督に就任したことは素直に嬉しい。」と述べたタン新監督は、代表監督辞任後もMリーグの試合を見続けており、スランゴールには質の高い選手が多いものの、安定感がないと言う問題を指摘し、まずはその問題を修正することから取り組みたいとしています。

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スランゴールの今季のリーグ戦は残り4試合で、リーグ戦後に開幕するマレーシアカップがタン監督の手腕を披露する場となりそうです。マレーシアカップ最多優勝33回を誇るかつての強豪も、マレーシアカップは2015年を最後に、リーグ戦は2010年を最後に優勝していません。近年は低迷が続き、特に今季はここまで18試合で5勝5分8敗、得点31失点32の8位と、首位のJDTからは勝点で23も離されてます。


9月25日のニュース
スランゴールがタン前代表監督の監督就任を正式に発表
PK戦を制したPIB FCがM3リーグの今季チャンピオンに

タイのチェンマイで開催中のキングズカップに出場中のマレーシア代表は、今日がタジキスタンとの決勝戦。今年就任したキム・パンゴン監督は、マレーシアを43年ぶりのAFCアジアカップ出場に導くなど、これまで低迷していた代表チームに自信と結果をもたらしています。今夜のキングズカップでタジキスタンを破るようなことがあれば、まさにキムマジックと言えますが、果たしてその結果は!

スランゴールがタン前代表監督の監督就任を正式に発表

Mリーグ1部スーパーリーグのスランゴールは公式サイト上で、タン・チェンホー前代表監督の新監督就任を発表しています。タン新監督は早速、来季に向けての準備に取り掛かるということです。

54歳のタン新監督は2018年から2021年まで代表監督を務め、2018年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権で準優勝に導いた他、アラブ首長国連邦UAE、ベトナム、タイ、インドネシアと同組になったFIFAワールドカップ2022アジア二次予選では最終予選には進出できなかったものの、タイを上回る3位となるなど、近年のマレーシア代表監督としては好成績を挙げていました。また代表監督就任前には、同じスーパーリーグのクダの監督として2016年のマレーシアカップ優勝、そして同年には年間最優秀監督賞も受賞しています。

クラブ公式サイトでは、こういった実績からタン新監督は、来季はチームをより高みへと引き上げてくれる最善の人選であるとしています。

またタン新監督も「スランゴールは質の高い選手が多くおり、非常にポテンシャルの高いチームである。そしてこのチームに貢献する機会が与えられたことは非常に名誉なことだ。多くの指導者がスランゴールの監督を務めることを望んでおり、自分にその機会が与えられたことは、このチームを指導する大きなモチベーションとなる。しかも来季に向けて、より早い時期にチームに合流すことができたこともありがたい。選手やコーチ、経営陣との協力を得られれば、来季はチームにより良い成績をもたらす自信はあるので、全員でチームを正しい方向へと進めていきたい。」と話し、さらに自身はスランゴールの各選手の特徴を知り、選手には自身の戦術を理解することを求めたいとも話しています。

また、ミヒャエル・ファイヒテンバイナー前監督の事実上の更迭後、スーパーリーグの試合で指揮を取ったニザム・ジャミル暫定監督は、タン新監督の元でコーチに復帰することも発表されています。

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タン氏のスランゴール新監督就任で、ペラの新監督に就任したリム・ティオンキムともに来季のスーパーリーグには華人監督が2名となりました。この華人監督2名というのがリーグ史上初なのか、或いはいつ以来なのかは分かりませんが、少なくともペラ対スランゴールは来季の注目のカードになりそうです。(ペラがM3のチームとの入れ替え戦に敗れなければの話ですが…。)

PK戦を制したPIB FCがM3リーグの今季チャンピオンに

Mリーグ3部に当たるM3リーグの決勝戦が昨日9月24日にクアラ・ルンプールのKLフットボールスタジアムで行われ、PK戦を5-4で制したPIB FCがKLローヴァーズを破って優勝を果たしています。

試合開始からKLローヴァーズが攻め、PIBが受ける展開となったものの、KLローヴァーズが好機をいながら活かせなかったこともあり、前半は0-0で終了しました。そして試合が動いたのは50分でした。右サイドからドリブルでペナルティーエリアに持ち込んだハディ・ミゼイが角度のないところから見事なゴールを決めてKLローヴァーズが先制しました。しかし、PIB FCも80分に相手DFのファールによりPKを獲得し、同点のチャンスを得ます。アフマド・イクワン・ハフィズの蹴ったPKは、KLローヴァーズのGKシャフィク・シャバルディンが反応よく弾いたものの、そのこぼれ球を詰めていたカイル・アンワルが押し込み、PIBが同点に追いつきます。

その後は両チームともゴールがなく。90分間を終えて1-1、さらに30分間の延長戦でも決着がつかず、試合はPK戦へと進みました。なおこの両チームはリーグ戦での対戦でいずれも2-2で引き分けており、レギュレーションタイムでは3試合連続で引き分けたことになります。

PK戦では、先攻のPIBは5人全員がゴールを決めたのに対し、後攻のKLローヴァーズは2人目のナズルル・カマルザマンのシュートがPIBのGKイザット・アブドル・ラヒムに止められ、PK戦を5-3で制したPIBが2022年シーズンのM3リーグのチャンピオンとなりました。

なおM3リーグで優勝したPIBと準優勝のKLローヴァーズは、Mリーグ2部プレミアリーグの下位2チーム、ペラFCとUITM FCとの入れ替え戦を行います。

M3リーグ2022決勝
2022年9月24日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLローヴァーズFC 1-1 PIB FC (PK戦3-5)
⚽️KLローヴァーズ:ハディ・ミゼイ(50分)
⚽️PIB:カイル・アンワル(81分)
🟨KLローヴァーズ(4)
🟨PIB(2)
MOM:カイル・アンワル(PIB FC)

9月22日のニュース
キングズカップ初戦-キム監督はタイと初対戦
前代未聞!給料未払い問題未解決のマラッカにマレーシアカップ出場権剥奪処分
ベンヤミン・モラ監督辞任の真相が明らかに

キングズカップ初戦-キム監督はタイと初対戦

本日9月22日の午後9時30分(マレーシア時間)にタイのチェンマイでキックオフとなるキングズカップのタイ戦。直近のFIFAランキングでは、タイの111位に対してマレーシアは147位と大きく離されていますが、両チームの直接対決では、2014年12月17日のAFF選手権スズキカップ(現三菱電機カップ)決勝初戦で0-2とタイに敗れて以降は、マレーシアが3勝2分0敗と5戦負けなしとなっています。

2021年6月15日 FIFAワールドカップ2022アジア二次予選
 @アール・マクトゥーム・スタジアム(アラブ首長国連邦、ドバイ)
 タイ 0-1 マレーシア
2019年11月14日 FIFAワールドカップ2022アジア二次予選
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 2-1 タイ
2018年12月5日 AFF選手権スズキカップ
 @ラジャマンガラ国立競技場 (タイ、バンコク)
 タイ 2-2 マレーシア
2018年12月1日 AFF選手権スズキカップ
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 0-0 タイ
2017年12月20日 AFF選手権スズキカップ
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 3-2 タイ
2017年12月17日 AFF選手権スズキカップ
 @ラジャマンガラ国立競技場 (タイ、バンコク)
 タイ 2-0 マレーシア

ちなみに両チームのこれまでの通算対戦成績は、マレーシアの40勝34分37敗とほぼ互角です。

今日の対戦はキム・パンゴン監督にとってタイとは初の対戦で、東南アジアのチームとは今年3月にシンガポールで行われた3カ国対抗でシンガポール、フィリピンと対戦して以来となります。6月のAFC選手権アジアカップ最終予選を突破し、自国開催を除くと43年ぶりに本戦出場を決めているマレーシアのキム監督は、今回のキングズカップ、そして年末のAFF選手権三菱電機カップをその準備としてさまざまなテストをしたいと話しています。

前代未聞!給料未払い問題未解決のマラッカにマレーシアカップ出場権剥奪処分

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、給料未払い問題が期限までに解決しなかったMリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッド(以下マラッカ)に対して、今季のマレーシアカップ出場権の剥奪処分を公式サイト上で発表しています。

給料未払いが発生していたマラッカに対し、MFLは今月9月20日を期限として未払い給料の完済、または分割払いの予定について選手や監督、コーチから合意を得るよう求めていましたが、期限までにMFLに提出されたのは6月分までの給料支払い証明までで、それ以降の給料については支払いも、支払い計画に関する合意も得られていないことから、MFLは昨日9月21日に理事会を開いた上で、今回の処分を決定したということです。

また、同様の給料未払い問題を抱えていた同じスーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)は、選手に対しては8月分まで、監督、コーチには7月分までの支払いが行われ、未払い分の8月分については監督、コーチとチームとの間で分割払いの予定について合意に達したことから、マレーシアカップ出場権剥奪は免れています。

MFLはマラッカ、サラワク両チームに対して、今後同様の問題が起これば、来季のクラブライセンスが発給されない可能性についても言及し、問題解決に真剣に取り組むことを求めています。

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1921年に第1回大会が開催されたマレーシアカップは、今年96回大会を迎える国内最大のサッカー大会です。リーグ戦が開催される遥か前から州対抗の大会として始まったこの大会は、その決勝では8万5000人を収容するブキ・ジャリル国立競技場が満員になる、リーグ戦以上にサポーターの関心も高く、この大会への出場権剥奪は非常に重い処分と言えます。

本来ならば、リーグ戦での勝点剥奪、さらには下部リーグ降格といった処分が課せられるところですが、来季のMリーグは1部スーパーリーグと2部プレミアリーグが合併して新たに18チームでスーパーリーグが再編成されることが発表されており、従来の処分では十分な罰則とならないことから、今回のマレーシアカップ出場権剥奪となりました。多くのサポーターを集めるマレーシアカップに出場できないことは収入面でもチームにとっては痛手で、給料未払い問題解決がさらに長引く可能性もあります。

ベンヤミン・モラ監督辞任の真相が明らかに

Mリーグ1部スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジム(以下JDT)のオーナーで、ジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がサポーターとの交歓会を開催し、その際にベンヤミン・モラ前監督の今年7月の突如辞任の真相を明らかにしています。

スーパーリーグ8連覇中で今季もほぼ優勝間違いなしのJDTとモラ前監督が袂を分かったニュースは、あまりも唐突だったことから様々な憶測を呼び、その一つがチームのレジェンドプレーヤーでもあるサフィク・ラヒムとの確執でした。これについてイスマイル殿下はこれを否定する一方で、ロッカールームでのチーム内の調和を取るためだったと説明しています。

現在でもモラ前監督とは連絡を取り合う中であることを述べた上で、イスマイル殿下は就任以来リーグ4連覇中、しかもチーム史上初となるACLグループステージ突破を達成したモラ監督に対して、今季は選手たちの反応がこれまでとは異なってきたことから、監督交代の好機と判断したと説明しています。また、モラ監督も他のチームでキャリアアップを図りたいと申し出たということです。

「JDTの選手は正確な指示を出し、尊敬に値する監督を求めている。また自分自身もチームの安定性を維持できる監督が必要と考えており、その結果、モラ監督が同意した上で、辞任に至った。」と説明しています。

またイスマイル殿下は、モラ前監督の後任として就任したエクトル・ビダリオ監督について、今季がビダリオ監督にとってMリーグの初シーズンであることを理解した上、新たに環境に慣れる時間が必要であることを理解するようサポーターに求めています。

9月14日のニュース
来季のペラ新監督にリム・ティオンキム氏の就任が決定
ディオン・クールズの来季JDT入りは既定路線?

来季のペラ新監督にリム・ティオンキム氏の就任が決定

Mリーグ2部プレミアリーグのペラFC(以下ペラ)は、クラブ公式Facebookで、ユスリ・チェ・ラー監督の今季終了後の退任と、リム・ティオンキム新監督の就任を発表しています。リム新監督との契約期間は2年間で、1年の延長オプションがついているということです。また、ユスリ現監督は、来季新たに開設されるリザーブリーグ(U23チームのリーグ)に出場するU23チームを担当するということです。

リム氏は、現役時代はクアラルンプールFA(現KLシティ)やブンデスリーガのヘルタ・ベルリンでプレーした後、2001年から12年間はバイエルンミュンヘンのU19チームのコーチを務めました。その後、2013年にはマレーシアサッカー協会FAMとマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会MSN.が共同で運営する国家サッカー選手育成プログラムNFDPのダイレクターとして5年契約という破格の契約で、当時の青年スポーツ大臣が三顧の礼をもって迎え入れました。

さらに2016年にはNFDPの中核となるエリートアカデミーのモクタル・ダハリアカデミーAMDのダイレクターに就任したリム氏でしたが、同時に就任したU17代表監督として、マレーシア国内開催となった2018年のAFC U16選手権のグループステージで最下位と惨敗すると、青年スポーツ省は手取りで17万5000リンギ(現在のレートではおよそ560万円)とされた給与を公開し、2020年まで残っていたとされる契約も解除しました。

Mリーグクラブの指導経験は全くないリム氏については、今回のペラ以外にも同じプレミアリーグのクランタンFC(以下クランタン)もノリザム・トゥキマン オーナーが来季の監督候補の1人と公言していましたが、未払い給料問題で主力選手が次々とチームを去り、クラブ創設100年目の昨季プレミアリーグに降格したペラが、チームの再建をこのリム氏に託すことになりました。

ディオン・クールズの来季JDT入りは既定路線?

先日発表されたタイのチェンマイで開催されるキングズカップ出場の代表候補メンバー25名中、唯一の国外組がディオン・クールズです。2021/2022年シーズンは、デンマーク1部FCミッティラン所属も、期限付き移籍でベルギー1部のSVズルテ・ワレヘムでプレーしたクールズ選手ですが、期限付き移籍期間終了後は、FCミッティランの登録メンバーにその名前がないなど、その去就に注目が集まっていました。しかしマレーシアサッカー協会FAMが発表した代表候補リストでは、クールズ選手の所属がチェコ1部のFKヤブロネツとなっていたことから、一部で噂になっていたジョホール・ダルル・タジムJDT入りではなく、ヨーロッパでプレーを続けることが明らかになっています。

UEFAチャンピオンズリーグ最終予選に出場したFCミッティランを退団し、チェコのクラブへの遺跡を選んだクールズ選手は、FCミッティランがプレースタイルを変更し、これにより自身のプレー時間が減ってしまう可能性が高くなったことが、今回の退団の理由だと説明し、26歳という自身の年齢を考えた際には、自分のプレーの質を高めるためには移籍が必要だったと述べています。

すでにFKヤブロネツのデヴィッド・ホレイス監督とも話をしたと言うクールズ選手は、開幕から8試合で16チーム中13位というチームは自分にとっても厳しい環境だが、チームの成績を自身のプレーで改善したいと話しています。

しかし、この話はここで終わりではありません。というのも、Mリーグ1部スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジムJDTのオーナー、トゥンク・イスマイル殿下が、自身のインスタグラムに意味深な投稿を行ったからです。

クールズ選手のFKヤブロネツ移籍を祝う内容に加えて、「クールズ、4ヶ月間の滞在を楽しみなさい。そして来年1月にジョホールで会おう。」と投稿したのです。なおMリーグの次のトランスファーウィンドウは、今年12月1日から来年2023年2月22日が1回目、2023年5月28日から同年6月24日までが2回目となっており、現在はJDTに加入できないことから、今回のFKヤブロネツ移籍は、JDT加入前の「腰掛け」の可能性が濃厚ということです。

FAカップ2022決勝-トレンガヌを振り切ってJDTがまず今季一冠

2年ぶりの開催となったマレーシアFAカップの決勝が、9月10日にクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場に公式発表8万4321人を集めて開催され、ジョホール・ダルル・タジム(JDT)がトレンガヌを3-1で破って、2016年以来6年ぶり2度目の優勝を果たしています。

今季途中の7月にJDTの監督に就任したエクトル・ビドリオ監督にとっては、初タイトルがかかるこの試合で、いつもの通り、ベルグソン・ダ・シルヴァ、フェルナンド・フォレスティエリの2トップを中心とした強力な攻撃陣を中心とした布陣を起用しましたが、トレンガヌのナフジ・ザイン監督は、エースのクパー・シャーマンをベンチ外とし、チェチェ・キプレのワントップという中盤以降を厚くした布陣を選択し、カウンター狙いで11年ぶりの優勝を狙いました。

JDTの最初のチャンスは10分。20歳のウィング、アリフ・アイマンに右サイドを突破されて放たれたシュートは、トレンガヌGKラーディアズリ・ラハリムが止められなかったもののゴールポストに救われます。その後も、JDTは右サイドにボールを集めますが、トレンガヌは190cm越えの長身パペ・ディアキテ、シャールル・ニザム、アザム・アズミらDF陣がJDTのエース、ベルグソン・ダ・シルヴァには仕事をする機会を与えず、守って機会を待つ戦術は少なくとも前半は功を奏しました。

逆に24分には、トレンガヌゴール前から出たボールに反応したファイズ・ナズミがカウンターから左サイドを上がり、JDTのラヴェル・コービン=オングがファウルで止めるも、主審が流しそこからチェチェ・キプレがJDTのGKファリザル・マーリアスと一対一になりながら、ゴールを止められるなど、トレンガヌは好機を作り、JDTには徐々にラフプレーが目立ち始めます。

そんな中、JDTに先制ゴールが生まれます。それまでもJDTは、相手スローインには、ボールをすぐに渡さないなど時間をかける一方で、自らのスローインは相手の選手が戻り切る前に素早く行うなどしていましたが、ここでもラインを割ったボールを素早くゴール前へ展開したJDTは、ベルグソン・ダ・シルヴァからレアンドロ・ヴェラスケスを経て出たパスをアリフ・アイマンがゴールし、JDTが1-0とリードします。

ただし、ハイライト映像を見てもわかりますが、このゴールの起点となったスローインがボールがラインを割った地点の遥か先で行われています。スローインをしようとしたラヴェル・コービン=オンがボールの出た地点にいますが、そこから数メートル離れた地点からのスローインが果たして有効なのかどうかには、正直、疑問が残るほどで、これを認めた審判のJDT贔屓(びいき)という声が上がる可能性があります。

ともかくカウンター狙いだったトレンガヌは、先に失点したことでラインを上げざるを得なくなり、その結果、JDTがリードを広げます。トレンガヌDFラインの裏に抜け出したベルグソン・ダ・シルヴァをGKラーディアズリ・ラハリムが倒してPKを与え、ベルグソン自身がこのPKを決めて、63分にJDTが2-0としました。

76分にはチェチェ・キプレのゴールでトレンガヌは1点様で迫ったものの、78分には再びトレンガヌの守備陣の間隙をついてベルグソン・ダ・シルヴァが再びゴールを決めて、再びリードを広げ、試合はこのままJDTが2点のリードを守り切って、今季一冠目となるFAカップを制しました。

2022年9月10日@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラ・ルンプール)
トレンガヌ 1-3 JDT
⚽️トレンガヌ:チェチェ・キプレ(76分)
⚽️JDT:アリフ・アイマン(34分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ2(63分PK、78分)
🟨トレンガヌ(1):マヌエル・オット
🟨JDT(5):マシュー・デイヴィーズ、シェーン・ローリー、ベルグソン・ダ・シルヴァ、レアンドロ・ヴェラスケス、ラヴェル・コービン=オング
MOM:ベルグソン・ダ・シルヴァ(JDT)

以下は試合のハイライト映像(映像はアストロアリーナのYouTubeチャンネルより

9月10日のニュース
MFLはマラッカに給料未払い問題の解決を指示
MFLが規則改定:一転してリー・タックら帰化選手のマレーシア人選手登録を認める

国内2大カップ戦の一つ、FAカップの決勝戦ジョホール・ダルル・タジム(JDT)対トレンガヌはいよいよ今日の午後午後9時(マレーシア時間)にキックオフ。昨季最後の試合となった2021年マレーシアカップ決勝以来、国内では無敗を誇るJDTは6年ぶり2度目の、トレンガヌは11年ぶり3度目の優勝を目指します。マレーシアサッカーではあるあるですが、ジョホール州とトレンガヌ州とも、自州を本拠地とするチームがFAカップに優勝すれば翌日を週の公休日とし、州政府としてチームに褒賞を与えることも発表しています。8万5000人分のチケットが既に売り切れており、2年ぶりの開催となったFAカップ決勝は大いに盛り上がりそうです。

MFLはマラッカに給料未払い問題の解決を指示

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFLは、給料未払い問題が明らかになっているマラッカ・ユナイテッドFC(以下マラッカ)に対して、9月20日まで全ての未払い給料を完済するか、分割による支払い方法などで選手や監督、コーチらとの合意を得ることを求め、それが達成されない場合には今季のマレーシアカップ出場権を剥奪すると発表しています。

サラワクに対して既に文書での通告は9月6日に行われているということですが、過去2シーズンにわたり給料未払い問題を起こし、その度に勝点剥奪処分まで受けているチームに対して寛大すぎる猶予だとは思いますが、この記事では、期限までに完済、或いは分割支払いの合意を選手との間で得られない場合には、今季のマレーシアカップ出場権剥奪に加え、来季のクラブライセンス申請が認められない、つまり来季の新スーパーリーグに参加できなくなる可能性にまで言及しています。

MFLが規則改定:一転してリー・タックら帰化選手のマレーシア人選手登録を認める

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は、Mリーグ1部スリ・パハンFC(以下パハン)から出されていた、帰化選手のマレー人選手登録不許可に対する異議申し立てを受け入れるとともに、直ちに規則を改定し、マレーシア国籍を取得したリー・タック、エセキエル・アグエロの両選手をマレーシア人として登録することを認めることを、公式サイト上で発表しています。

パハンは今季2度目のトランスファーウィンドウ期間(5月28日から6月24日)に、タック、アグエロ両選手をマレーシア人選手として登録しようとしましたが、MFLはその登録を受け付けていませんでした。

MFLの競技規定では、外国籍選手がマレーシア国籍を取得した場合でも、Mリーグでマレーシア人選手として登録できるのは、さらに5年間のプレー期間を経ることが必要としていましたが、これがマレーシア国憲法が規定する「すべてのマレーシア人は同等の権利を有する」ことに抵触するとして、パハンはMFLに対して両選手のマレーシアンジ選手としての登録拒否の再考と規定の改定を求めていました。

今回の規定変更により、タック、アグエロ両選手は、マレーシアカップグループステージからマレーシア人選手としての出場が可能になっています。

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パハンには既にレガシー帰化選手(マレーシア人の両親または祖父母を持つ帰化選手)として英国生まれのDFニコラス・スウィラッド、オーストラリア生まれのMFデヴィッド・ロウリー、マレーシア生まれながらイタリア育ちのMFショーン・ジャンネッリがおり、タック、アグエロ両選手が加わわることで帰化選手が合計5名となります。これに外国籍選手5名が加わることで、リーグ戦ではここまで6勝3分8敗の7位という成績のパハンは、マレーシアカップでは一転してダークホースとして浮上しそうです。