アキヤ・ラシドの移籍問題に裁定が下される
フル代表やU22代表でもプレーするアキヤ・ラシドは2018年12月にそれまで在籍していたクダFAからジョホール・ダルル・タジムJDTへ移籍しましたが、この移籍について、アキヤ選手がクダFAとの契約期間中にJDTが入団交渉を行った「タッピングアップ」の疑惑が持ち上がりました。
そこでクダFAはマレーシアサッカー協会FAMに提訴し、FAMはアキヤ選手には契約解除違約金25万リンギ(およそ670万円)の支払いと、JDTには育成費としてクダFAに7万5000リンギ(およそ200万円)の支払いを求める調停案を出しましたが、クダFAはこの金額がFAMとアキヤ選手の間で決められ、クダFAが関与していないことからこれを拒否し、アジア国際仲裁センターAIACにこの件を持ち込み、調停を求めていました。
英字紙ニューストレイトタイムズによると、その裁定が昨日、発表されクダFAの申し立てを認めるものであったと報じています。(昨日取り上げた、JDTの練習にアキヤ選手の姿が見えなかった理由は、この裁定のためにクアラルンプールにあるAIACに来ていたのか知れません。)なお、ニューストレイトタイムズの記事によると、賠償金額などは確定していないということです。
この裁定が出ると、JDTのFacebookではアリスター・エドワーズTD(テクニカルダイレクター)が、この裁定にはJDTは関与しておらず、クダFAとアキヤ選手間の問題であるとの見解を発表しています。
またJDTのオーナーのTMJことジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下は自身のインスタグラムで、クダFAがアキヤ選手に対して30万リンギ(およそ805万円)の賠償金を請求していることを暴露しています。その上で、アキヤ選手は減額交渉を行うことも可能としながら、いくらであっても賠償金が払えるくらいアキヤ選手は裕福であるので心配は無用とコメントしています。
ペラTBGの今季新ジャージお披露目が無期延期に
ペラTBGは昨日1月11日に予定されていた今季使用する新ジャージの発表と新入団選手紹介及びファン交流イベントを急遽、中止しました。
サッカー専門サイトヴォケットFCによると、その理由は今季からユニフォームを供給するドイツのスポーツメーカーJAKO(ヤコ)社が事前に用意したユニフォームがペラTBGを運営するペラ州サッカー協会PAFAの求める品質でなかったことが理由と報じています。また、当日販売予定のユニフォームも全てメーカーに返却され、品質改善が求められたようです。
JAKO社がこのような問題を起こすのは実は今回が初めてではなく、2017年シーズンにもパハンFAとの間で同様の問題が発生し、結局、パハンFAはその年はFILA(フィラ)社のユニフォームを採用しました。
なお新たなイベントの日程は決まっていません。
U22代表新監督は3月頃までに決定-FAM
優勝の期待も高かった東南アジア競技大会通称シーゲームでのグループステージ敗退により、新たに契約が延長されなかったU22代表のオン・キムスイ監督の後任は3月までに決定する予定であると、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長が発表しています。
現時点で外国籍4名を含む12名が候補者として名乗りをあげているようで、その候補者の中から、代表チーム運営委員会議長でもあるダト・ハミディン・モハマド・アミン会長が直々に選別するとしています。また、ラマリンガム事務局長は、今年はU22が出場する大会もないことから、人選を急ぐ必要がないとも述べています。
この他、監督としての契約が更新されなかったオン監督は、若手選手育成部門のトップとしてFAMと契約することも発表されています。
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現在アジアサッカー連盟AFCU23選手権がタイで開催中ですが、マレーシアはホーム開催となった予選で2勝1分ながら得失差で中国に次ぐグループ2位となり、2大会連続の出場を逃しています。シーゲームでの敗退だけでなく、AFC選手権への出場を逃したことも、オン監督との契約が更新されなかった理由と考えられています。