7月18日のニュース:延期されていたMリーグ2部の試合開催-Mリーグが2ヶ月半ぶりに再開、FIFAがサラワクUの選手獲得禁止措置を解除

 Mリーグ後半戦は7月24日より後半戦(1部スーパーリーグ第14節、2部プレミアリーグ第13節)が始まりますが、その前に前半戦の内、延期されていた第7節と第12節の2試合が昨日、行われました。Mリーグとしては5月8日以来となる試合開催でした。

7月17日@MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
スランゴールFC2 1-1 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:スランゴール-ジョージ・アトラム(49分PK)、サラワク-ウチェ・アグバ(45分)
 後半戦に向けてユニフォームのデザインを変えたサラワク・ユナイテッドは7月12日のKLシティFCとの練習試合で負傷したDFテイラー・リガンを欠くなどベストメンバーではなかったものの、45分にはMFリ・チャンフーンがゴール前へ絶妙のパス。これをオフサイドトラップを抜け出したFWウチェ・アグバが追い縋るスランゴールディフェンダーをかわしながらゴールに押し込みサラワクが先制します。このゴールでアグバ選手は単独のリーグ得点王に躍り出ました。
 サラワクが1-0とリードして前半を折り返しましたが、後半に入るとスランゴールはペースを上げ、サラワクゴールに迫ります。そんな中、49分にはサラワクのDFムハマド・ザフリル・アズリがペナルティーエリア内で痛恨のハンドの反則。これで得たPKをアグバと得点王を争う20歳のエース、FWジョージ・アトラムがゴールし、スランゴールが追いつきます。しかしこの後は両チームとも積極的に攻めるもいずれもゴールには至らず、この試合は引き分けとなっています。

7月17日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 1-1 ケランタンFC
得点者:ペラ-モハマド・アイザット・サフアン(69分)、ケランタン-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(55分)

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第12節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS11641169722
3TFC1147024111319
4JDT114431711616
5SEL114431914516
6KU115151415-116
7KEL114341111015
8PDRM113261014-411
9KCH10244912-310
10PRK112451017-710
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第11節終了時)
*7/22に一部訂正しました。

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)11
2ウチェ・アグバ(SU)9
3フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
ジョージ・アトラム(SEL)8
5アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

FIFAがサラワクUの選手獲得禁止措置を解除
 上の試合結果でも取り上げた2部プレミアリーグのサラワク・ユナイテッドFCは公式Facebook上で、FIFAによる来年2022年の選手獲得禁止措置が解除されたことを発表しています。
 以前このブログでも取り上げましたが、サラワク・ユナイテッドはプレシーズンマッチに3連敗したことからスペイン人のホアン・カルロス・マグロ監督を新任にもかかわらず今季開幕前に解雇しましたが、そのマグロ監督は予定されていた給料20万リンギ(およそ533万円)が未払いとなっていることからサラワク・ユナイテッドをFIFAに提訴し、FIFAからは来年2022年1月のトランスファーウィンドウ期間中の新規選手獲得禁止の処分を受けていました。
 しかし今回のクラブ公式Facebookでの発表では、マグロ監督との給料未払い問題は解決し、これによりFIFAによる処分が解除されたとしています。

5月25日のニュース:代表は2年ぶりの実戦でクウェートに惨敗、Mリーグ各クラブは第3次ワクチン接種プログラムで接種対象に、シャキル・ハムザも給料未払い問題のペラFC退団へ

代表は2年ぶりの実戦でクウェートに惨敗
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に向けて、アラブ首長国連邦UAEのドバイで合宿中のマレーシア代表は、5月23日に現地でクウェート代表と練習試合を行い1-4と敗れています。
 2019年11月19日のW杯アジア2次予選インドネシア戦以来551日ぶりの試合となったマレーシアは、ブラジル出身で帰化選手のギリェルメ・デ・パウラをワントップに据えたフォーメーションでこの試合に臨み、21分にアフマド・アルデフィリイがペナルティーエリアの外から放ったシュートでクウェートに先制されたものの、28分にはラヴェル・コービン=オングのクロスをデ・パウラが決めて代表初ゴールで同点とし、前半を1-1で折り返しました。
 マレーシアのタン・チェンホー監督はデ・パウラとMFシャマー・クティ・アッバを除く全員を入れ替える布陣で後半に臨みました。マレーシアはこちらも初招集となった19歳のルクマン・ハキム・シャムスディンがチャンスを作るものの得点には至らず、逆に55分のファハド・アル・ハジリのゴールから13分間で3ゴールを決め、FIFAランキング148位のクウェートが同153位のマレーシアにランキング以上の差を見せつけて圧勝した試合となりました。
 マレーシアは今週金曜日5月28日にFIFAランキング99位のバーレーンとアジア2次予選ベトナム戦(6月3日)前の最後の練習試合を行います。
 
2021年5月23日
練習試合:クウェート対マレーシア@セブンズスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
クウェート 4-1 マレーシア
得点者:クウェート-アフマド・アルデフィリイ(21分)、ファハド・アル・ハジリ(55分)、シャバイブ・アルカルディ(61分)、ファハド・アル・アンサリ(68分)、マレーシア-ギリェルメ・デ・パウラ(28分)
(下は両チームの先発XI。写真はマレーシアサッカー協会FAMとクウェートサッカー協会の公式Facebookより)

Mリーグ各クラブは第3次ワクチン接種プログラムで接種対象に
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、マレーシア政府が実施するワクチン接種プログラムの第3次プログラムでMリーグ1部と2部が接種対象となると述べたと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 現在、FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選に向けてアラブ首長国連邦で合宿中の代表チームに加えて、6月22日に開幕する今季のアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLに出場するJDTや、同じく6月29日に開幕するAFCカップに出場するクダ・ダルル・アマンFCとトレンガヌFCはクラブ主導で既に新型コロナウィルスのワクチン接種を終えていますが、マレーシア政府は「より相応しい」個人や団体を優先してワクチン接種を行なっていることから、Mリーグ各クラブは第3次プログラム実施の際にワクチン接種の対象となる見込みであると述べています。
 またこれとは別件で、アブドル・ガニCEOは、Mリーグの日程変更についても言及しています。現在、マレーシア政府は全ての渡航者に対し14日間の検疫隔離を求めていますが、W杯アジア2次予選6月15日まで、JDTが出場しタイで開催されるACLは7月7日まで、クダとトレンガヌが出場しシンガポールで開催されるAFCカップは7月6日までとなっています。このW杯予選、ACLそしてAFCカップに合わせて現在中断中の1部スーパーリーグの再開予定日は7月9日、2部プレミアリーグの再開予定日は6月18日となっていることから、14日の検疫隔離期間後に各選手やクラブが練習の時間が取れるよう新たな日程を今週中に発表するとアブドル・ガニCEOは述べています。

シャキル・ハムザも給料未払い問題のペラFC退団へ
 給料未払い問題が発覚後、既に主力選手4名が退団したMリーグ1部スーパーリーグのペラFCからさらに退団者が出そうです。
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、シンガポール出身のDFシャキル・ハムザが既にクラブと退団で合意し、シンガポール1部Sリーグのタンジョン・パガーかライオンシティセイラーズに加入が予想されているということです。
 5月30日までがMリーグのトランスファーウィンドウ期間ですが、この期間中にペラFCからは代表でもプレーするギリェルメ・デ・パウラとシャールル・サアドがJDTへ、ケニー・パッラジとJ・パルティバンがKLシティへ既に移籍しています。
 また、この記事を取り上げたサッカー専門サイトのヴォケットFCは、DFナジルル・ナイムやFWフィルダウス・サイヤディもスーパーリーグの他のクラブが獲得を目指しているとし、ペラFCからの選手の流失はまだまだ止まりそうにありません。

Mリーグ2部プレミアリーグ第12節結果

 イスラム教の断食月が明けると代表候補合宿、そして6月3日からのW杯2022年大会アジア2次予選と続きますが、プレミアリーグは今節が終わると中断期間に入り、次節第13節は6月19日に再開します。今年2度目のトランスファーウィンドウ期間も5月30日までとなっていることから、この中断期間中に選手の入れ替えを行うチームもありそうです。

2021年5月7日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
FAM-MSN プロジェクト 1-6 トレンガヌII
得点者:FAM-ムハイミン・イズディン・ムハマド・アスリ(51分)、トレンガヌ-ムハムマド・ムスリフディン・アティク・マット・ザイド(3分)、ジョーダン・ミンター4(7分、16分、48分、53分)、ムハムマド・イサ・ラマン(89分)
 今季1部スーパーリーグでも4得点を上げているジョーダン・ミンターが格の違いを見せるなどトレンガヌIIが圧勝しています。
 トレンガヌIIの渡邉将基選手は先発出場し、60分に交代しています。

2021年5月7日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
ケランタン・ユナイテッド 2-3 サラワク・ユナイテッド
得点者:ケランタン-スチュアート・ウォーク(58分OG)、アルフセイネイ・ガッサマ(68分)、サラワク-クリスティ・ジャヤシラン(45+1分)、ノーシャルル・イドラン・タラハ(71分)、アブドル・ラヒム・アブドル・ラザク(80分)
 上位のサラワク・ユナイテッドとの勝点差を詰めたいケランタン・ユナイテッドは本山雅志選手が今季3度目となる先発出場し、一時はリードを奪ったものの終盤の2ゴールで敗れています。
 一方のサラワク・ユナイテッドはこの日引き分けたヌグリスンビランに代わって首位に浮上しました。
 ケランタン・ユナイテッドの本山雅志、深井脩平、谷川由来の3選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年5月7日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
JDT II 0-0 ヌグリスンビラン
得点者:なし  
 JDTの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年5月8日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 0-1 PDRM
得点者:PDRM-鈴木ブルーノ(58分)
 PDRMが鈴木ブルーノ選手のPDRM移籍後初でもある今季初ゴールで勝利し、試合のなかったクチンシティ、ペラFC IIを抑えて一気に8位と順位を上げています。
 鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。

*今節開催が予定されていたペラII対ケランタン@ペラスタジアム(ペラ州イポー)は、ケランタンFCに新型コロナウィルス感染者が見つかったことから延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第12節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU107212061423
2NS1161169722
3TFC1147024111319
4JDT114431711616
5KU115151415-116
6SEL104331813515
7KEL104241010014
8PDRM113261014-411
9KCH10244912-310
10PRK10235916-79
11FAM11029838-302
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第12節は鈴木雄太選手が所属するクチンシティの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第12節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター11
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アラン・オコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

5月6日のニュース:選手が新型コロナ感染でケランタンFCの試合が延期に、移動制限令施行によりMリーグ4試合が無観客で開催

選手が新型コロナ感染でケランタンFCの試合が延期に
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、公式サイト上で今週末5月7日(金)にペラスタジアム(ペラ州イポー)で予定されていたMリーグ2部プレミアリーグ第12節のペラFC II対ケランタンFCの試合延期を発表してています。
 MFLのアブドル・ガニ・オスマンCEOはケランタンFCの選手2名が新型コロナウィルス検査で陽性となったことを試合延期の理由としています。なおこの2選手はスランゴール州内の病院で隔離されているということです。
 この2選手は第11節に行われたスランゴール2対ケランタンFCの試合前に行われた抗原検査と抗体検査により感染が判明し、直ちにチームから隔離され、当日の試合にも出場しなかったということです。またケランタンFCの他の選手は全員が陰性だったということですが、マレーシア保健省は濃厚接触者に10日間の行動自粛を求めていることから、MFLはペラFC II戦を延期する決断に至ったということです。

移動制限令施行によりMリーグ4試合が無観客で開催
 スランゴール州の大半の地域には今日5月6日から、またクアラルンプールには5月7日からいずれも5月17日まで移動制限令MCOが発令されますが、これに伴いスランゴール州とクアラルンプールで開催されるMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの試合は全て無観客試合で開催することをMFLが公式サイト上で発表しています。
 無観客で行われるのはスランゴール州で開催されるいずれもスーパーリーグの5月8日のUITM対KLシティ(UITMスタジアム)と5月9日のスランゴール対トレンガヌ(MBPJスタジアム)、そしてプレミアリーグの5月7日のFAM-MSNプロジェクト対トレンガヌII(UITMスタジアム)、またクアラルンプールで開催される5月8日のスランゴール2対PDRM(KLフットボールスタジアム)の計4試合です。
 今週末のスーパーリーグ第13節とプレミアリーグ第12節の後は、FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選により両リーグとも中断期間に入り、AFCチャンピオンズリーグに出場するJDTやAFCカップに出場するクダ・ダルル・アマンやトレンガヌが所属するスーパーリーグは7月9日に、プレミアリーグは6月19日にそれぞれ再開されます。

Mリーグ2部プレミアリーグ第11節結果

 今季は11チームが参加するプレミアリーグは今節から後半戦に入ります。前半のトップ3はヌグリスンビラン、サラワク・ユナイテッド、ケランタン・ユナイテッドでしたが、優勝争いはこの3チームに1部昇格権のないJDT IIやトレンガヌIIが絡む展開になりそうです。

2021年4月27日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラII 0-2 クチンシティー
得点者:クチン-モハマド・アリフ・ハサン(57分)、ジョセフ・カラン・ティー(90+3分)
 前節のケランタン・ユナイテッド戦から中三日での試合となったクチンがケガから復帰途中の代表CBシャルル・シャアドやトップチームの主力FWフィルダウス・サイヤディらが先発したペラIIを破り5試合ぶりの勝利を挙げています。
 クチンシティーの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年5月1日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 1-0 JDT II
得点者:サラワク-ノーシャルル・イドラン・タラハ(85分)
 サラワクはエースのウチェ・アグバを欠いたものの、代表FWのノーシャルル・イドラン・タラハが今季2度目のゴールを決めてJDTに勝利しています。前節第10節までにリーグ最多の8ゴールを挙げているウチェ・アグバが母親の死去に伴い母国ナイジェリアに帰国しており、次節第12節のケランタン・ユナイテッド戦も欠場となりそうです。
 JDTの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年5月2日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 4-1 ケランタン・ユナイテッド
得点者:トレンガヌ:ジョーダン・ミンター3(4分PK、32分PK、70分)、アルグジム・レゾヴィッチ(55分)、ケランタン-アルフセイネイ・ガッサマ(40分)
 1部スーパーリーグのトップチーム、トレンガヌFCで今季4ゴールを挙げているトレンガヌIIのジョーダン・ミンターが2本のPKを含む3ゴールを決めて、トレンガヌが無敗記録を更新、3位に浮上しています。ミンター選手はトレンガヌIIに復帰した過去3試合で計7ゴールと量産しています。一方、今季最大の4失点となったケランタン・ユナイテッドは連勝が3で終わり、順位も一つ下げて4位となっています。
 トレンガヌの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。
 ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は46分から交代出場し最後までプレーしています。

2021年5月2日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 0-1 ヌグリスンビラン
得点者:ヌグリスンビラン-A・セルヴァン(75分)
 ヌグリスンビランがA・セルヴァンの今季初ゴールで勝利し、首位を堅持しています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。

2021年5月3日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール2 3-1 ケランタン
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(6分)、ムハマド・ファズルル・ファリズ・ゼキ(39分)、ジョージ・アトラム(45+2分PK)、ケランタン-ジャック・ヒンドル(71分PK)

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第11節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS10631169721
2SU96211741320
3TFC103701810816
4KU105141212016
5SEL94321812615
6JDT104331711615
7KEL104241010014
8KCH10244912-310
9PRK10235916-79
10PDRM10226914-58
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第11節はFAM-MSN プロジェクトの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第11節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
2ジョーダン・ミンター7
ジョージ・アトラム(SEL)7
3アラン・オコノ(NS)6
4ガッサマ・アルフセイネイ(KU)5
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第10節結果

 首位サラワク・ユナイテッドと2位ヌグリスンビランの直接対決が引き分けとなった隙をついて、いつの間にかケランタン・ユナイテッドが3連勝で3位に浮上。しかも7位までが勝点1で並ぶ大混戦となってきたMリーグ2部プレミアリーグ第10節の結果です。

2021年4月23日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
JDT II 1-1  ケランタン
得点者:JDT-フェルナンド・ロドリゲス(60分)、ケランタン-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(71分) 
 JDTの廣瀬慧選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年4月23日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-0 MSN FAMプロジェクト

2021年4月24日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 1-1 サラワク・ユナイテッド
得点者:ヌグリスンビラン-アラン・オコノ(62分)、サラワク-ゴピ・ラマチャンドラ(1分)

2021年4月24日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 2-2 スランゴール2
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター2(23分、57分)、スランゴール-ジョージ・アトラム(64分)、アルグジム・レゾヴィッチ(71分OG)
 トレンガヌの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。

2021年4月24日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
ケランタン・ユナイテッド 1-0 クチンシティー
得点者:ファクルル・ザマン・ワン・アブドラ・ザワウィ(52分)
 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、本拠地があるケランタン州内での試合が開催できないケランタン・ユナイテッドがクアラルンプールでホームゲームを開催し、クチンシティーを破り、今期最高位となる3位に浮上し、首位ヌグリスンビランとは勝点差2まで迫ってきました。
 日本人所属チーム同士の対戦となったこの試合で、ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は62分から交代出場し最後までプレーしています。一方、クチンシティーの鈴木雄太選手も先発してフル出場しています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第10節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS9531159618
2SU85211641217
3KU9513118316
4JDT94321710715
5KEL942397214
6TFC9270149513
7SEL83321511412
8PRK9234914-59
9PDRM9225913-48
10KCH9144712-57
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第10節はPDRMの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第10節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
2ジョージ・アトラム(SEL)6
アラン・オコノ(NS)6
3R・バラトクマル(NS)他5名4
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

4月22日のニュース:審判を突いたカブレラの処分遅れに批判が集まる、ペラは来月のトランスファーウィンドウ期間に新外国選手獲得か、FAMテクニカルディレクター-今季未勝利のFAM-MSNプロジェクトは今後もMリーグ2部でプレー

審判を突いたカブレラの処分遅れに批判が集まる
 Mリーグ1部スーパーリーグ第9節のスリ・パハン戦で判定への不満から主審を小突いたものの何らお咎めなしとなっているゴンザロ・カブレラ(JDT)に対して沈黙を守っているFAMの対応に不満の声が高まっています。
 前節第8節にはクダ・ダルル・アマンのMFファズルル・ダネルがトレンガヌ戦で同じく判定への不服から主審を押したことによりレッドカードを出されて一発で退場となっていることから、判定基準が一定ではないことに批判が集まっています。
 この件についてマレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長はマレーシア語紙シナルハリアン電子版の取材に対し、自分は審判の専門家ではないと前置きをした上で「審判を『押す』という行為が起こった場合、その行為には様々な種類があり、意図的に「押す」場合もあれば、呼び止めるために「押す」場合もある。このため、(カブレラ選手による)「押した」行為がどのような目的で行われたかと確認する必要がある。」と語り、数日のうちに最終的な判断がFAM審判委員会によって下されるだろうと話しています。

ペラは来月のトランスファーウィンドウ期間に新外国選手獲得か
 Mリーグの今年2度目のトランスファーウィンドウ期間は5月3日から始まりますが、下位に沈むMリーグクラブが外国籍選手の入れ替えや新たな戦力補強を行うのではないかという記事がちらほらと出始めました。Mリーグ1部スーパーリーグで現在2勝3分4敗の9位と低迷するペラのそのうちの一つで、マレーシア語紙のウトゥサン・マレーシア電子版はストライカーとディフェンダーをそれぞれ1人づつ補強するだろうという記事を掲載しています。
 ペラFCのリザル・アリ・ナイザリCEOによると、その名前は明かさなかったものの、既に2名の選手がリストアップされているということです。なおペラには現在、DFシャキール・ハムザ(シンガポール、東南アジア枠)、守備的MFレアンドロ・ドス・サントス、攻撃的MFカレッカ、FWギリェルメ・デ・パウラ(以上ブラジル)の4名の外国籍選手がいますが、この内、デ・パウラ選手はマレーシア国内でのプレー期間が5年を超えたことで帰化申請を行い、今季からは帰化選手(=マレーシア人選手)として登録されています。Mリーグ1部スーパーリーグは、東南アジア枠1名、アジア枠1名を含めて5人の外国籍選手の出場が可能であることから、リザルCEOは言及していないものの、ウトゥサン・マレーシアは不足しているストライカーとディフェンダーを獲得するのではないかと予測しています。
 またリザルCEOは一部ソーシャルメディアで噂されているチョン・イーファット監督更迭と新監督採用については、先日行われた経営会議でも議題に上がらなかったとして、これを真っ向から否定しています。
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 このままいけば、ペラは今季は降格争いに加わる可能性もあり、戦力補強が急務なことは理解できますが、その一方でこのブログでも既報の通り、ペラでは選手や監督、コーチへの給料未払いが起こっているとされています。そんな経営状況のクラブが新たに選手を獲得し、そういった選手の登録を認めてしまうのであれば、リーグ運営者としてマレーシアンフットボールリーグMFLの監督責任が問われることにもなりそうです。

FAMテクニカルディレクター今季未勝利のFAM-MSNプロジェクトは今後もMリーグ2部でプレー
 Mリーグ2部プレミアリーグ第9節を終えて最下位となっているFAM-MSNプロジェクトは、マレーシアサッカー協会FAMとマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会MSNが運営する国立エリートサッカーアカデミー卒業生を中心とする平均年齢17.23歳のチームです。
 このチームについては、元バイエルン・ミュンエヘンU19チームのアシスタントコーチで前国立エリートサッカーアカデミー責任者でもあったリム・ティオンキム氏が、他のチームとはあまりにも力が違いすぎるリーグへの参加を疑問視するなど開幕前から話題になっていましたが、その予想通り第9節を終えて得点7失点32の1分8敗という成績となったことから、リム氏の意見に賛同する声が大きくなってきています。
 さらにリム氏は選手の自信を喪失させないためにもプレミアリーグでではなくユースカップ(U19リーグ)やプレジデントカップ(U21リーグ)など選手の年齢層が近いチームと対戦させるべきと主張していますが、FAMのオン・キムスイ テクニカルディレクターはこのFAM-MSNプロジェクトの解散を否定し、育成を目的として結成されたチームは今後もリーグに残ると、マレーシアの通信社ブルナマに話しています。
 その一方でオン テクニカルディレクターは、このFAM-MSNプロジェクトには適切な計画性と方向性を持たせ、運営にかかる費用を無駄にしないようにする必要があると述べています。「このプロジェクトチームを今季のみリーグに参加させ、その後は解散させるのでは育成プログラムとして意味がない。FAMとしてはこのチームは2024年オリンピック予選まで存続させ、このチームの中から2、3人がオリンピック予選に出場する代表チームに選抜されれば十分と考えている。」と述べた上で、国内のサッカーファンに対し、このチームの目標は長期的なものであることから、その成長を我慢強く見守って欲しいと話しています。
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 このFAM-MSNプロジェクトの中心選手と同年代のトップ層はエリートアカデミー卒業後にMリーグクラブと契約しており、このチームの主力は卒業時にMリーグとの契約に至らなかった二番手、三番手の選手たちです。トップ層の選手と比べて不足している部分を補うことが育成に当たると思いますが、前述のキム氏が危惧しているのは、プレミアリーグの各チームとはスピード、体力などの差がありすぎて、FAM-MSNプロジェクトの選手は試合中にボールに触れる時間があまりにも少なすぎるという点です。結果としてボールにさわれず、試合中はボールを追いかけて走り回ることに終始しているのであれば、技術的な向上は期待できず、結果として2024年パリオリンピック予選に出場するU22/23代表にはこのFAM-MSNプロジェクト出身者が1人もいないという可能性があります。

Mリーグ2部プレミアリーグ第9節結果

 イスラム教の断食月が始まりました。クアラルンプールでは午前5時55分頃となる日の出から午後7時20分ごろの日没までイスラム教徒は飲食を行いません。大半の選手がイスラム教徒であるMリーグは今節から断食月がおわるまで2部プレミアリーグは全試合が午後10時キックオフとなります。

2021年4月16日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 0-2 PDRM
得点者:PDRM-ラザラス・カイムビ(60分)、モハマド・ナビル・アフマド・ラトピ(87分)
 今季8戦で1勝のPDRMが、ここまで無敗のサラワク・ユナイテッドに今季初黒星をつけています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発して今季初のフル出場をしています。

2021年4月17日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
MSN FAMプロジェクト 0-3 ケランタン・ユナイテッド
 得点者:ケランタン-ムハマド・アスラフ・アリフディン・ヤシン(43分)、ムハマド・ハリズ・カマルディン(86分)、アルフセイネイ・ガッサマ(90分)
 ケランタン・ユナイテッドは2試合連続となる3ゴールを決め、最下位のMSN FAMプロジェクトに快勝しています。
 ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は75分から交代出場し最後までプレーしています。

2021年4月17日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 4-3 JDT II
 得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター2(41分、90分)、アルグジム・レゾヴィッチ(52分)、渡邉将基(83分)、JDT-ニコラス・フェルナンデス(22分)、フェルナンド・ロドリゲス2(45分、69分)
 トップチームのトレンガヌFCのFWデヴィッド・ダ・シルヴァのケガによる離脱から、ここ6試合はトップチームでプレーしていたジョーダン・ミンターが戻り、攻撃陣はベストメンバーがそろったトレンガヌが渡邉将基選手の今季初ゴールなどで開幕戦の勝利以来となる今季2勝目を挙げています。開幕当初の正GKのモハマド・スハイミ・フシンもトップチームGKムハマド・ラハディアズリ・ラハリムが膝前十字靭帯断裂で今季絶望となっていることからトップチームに昇格しており、セカンドチームとしては苦しい戦いを迫られていますが、その状況下でここまで2勝6分0敗は大健闘でしょう。
 トレンガヌの渡邉将基選手とJDTの廣瀬慧選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年4月18日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 1-1 クチンシティ
得点者:スランゴール-ジョセフ・カラン・ティ(53分OG)、クチン-モハマド・アリフ・ハサン(24分)
 現在は人数制限を行いながらも観客を入れて試合を開催しているMリーグですが、この試合は無観客試合で行われています。試合会場のあるクアラルンプールやその周辺のスランゴール州などでは新型コロナウィルスの新規感染者数が再び増加してきていることもあり、その辺りとも関係があるかもしれませんが、その理由などは発表されていません。
 クチンシティの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年4月18日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-1 ケランタン
得点者:ヌグリスンビラン-モハマド・ザクアン・アドハ2(4分、70分)、ケランタン-マリオ・アルケス・ブラスコ(54分)

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第9節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS8521148617
2SU75111531216
3JDT8422169714
4KU8413108213
5KEL841386213
6TFC8260127512
7SEL7322139411
8PDRM9225913-48
9PRK8224914-58
10KCH8143711-47
11FAM9018732-251
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第9節はペラIIの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第9節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)7
3ジョージ・アトラム(SEL)5
アラン・オコノ(NS)5
4R・バラトクマル(NS)他3名4
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

4月15日のニュース:Mリーグが断食月中の試合日程と会場変更を発表、W杯予選前に代表のワクチン接種を青年スポーツ相が発表、今季のM3リーグは外国籍選手および指導者の登録禁止

Mリーグが断食月中の試合日程と会場変更を発表
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、2部プレミアリーグのスランゴールFC2、ケランタンFC、ケランタン・ユナイテッドFCのイスラム教の断食月中の試合日程の変更を公式サイト上で発表しています。
 ケランタン州コタバルにあるスルタン・ムハマド4世スタジアムを共に本拠地とするケランタンとケランタン・ユナイテッドは、ケランタン州政府が断食月中は州内でのあらゆる娯楽活動を禁じることを発表したことを受け、日程変更を強いられています。
 ケランタンは4月18日に本拠地で予定されていたヌグリスンビランとの試合を同じ日にヌグリスンビランの本拠地トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアムで行う一方、ケランタン・ユナイテッドは4月24日のクチンシティ戦をクアラルンプールのKLフットボールスタジアムで、また5月7日のサラワク・ユナイテッド戦はトレンガヌ州のスルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアムで行うことが発表されています。
 また照明の光度が不十分なため試合開始時刻が午後4時45分となっているスランゴール州スラヤンのMBSスタジアムを本拠地としているスランゴール2は、4月18日のクチンシティ戦をKLフットボールスタジアムで午後10時から開催することが発表になっています。また4月24日にやはりMBSスタジアムで予定されていたトレンガヌII戦は試合会場をトレンガヌIIの本拠地であるトレンガヌ州のスルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアムで行うことも発表されています。
 この他、試合開始時間が午後9時15分となっているサバの本拠地での試合での観客の入場は午後7時から午後9時まで、また午後10時開始となるその他のMリーグ1部と2部の試合では7時45分から9時45分に制限することも併せて発表になっています。
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 試合時間や会場の変更はイスラム教の断食が午後7時20分前後に明けることが理由です。例年、断食月中はイスラム教徒が少ない東マレーシアのサバ州とサラワク州を除き、1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグとも午後10時キックオフとなります。

W杯予選前に代表のワクチン接種を青年スポーツ相が発表
 6月3日から始まるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選に出場するマレーシア代表が、渡航前に新型コロナウィルスのワクチンの接種を受けること確定したと、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 東京オリンピック開会式まで100日となった記念イベントの式場で、国内スポーツを統括する青年スポーツ省のリーザル・メリカン大臣が明らかにし、代表チームの選手や監督、コーチや関係者総勢78名が4月19日から順にワクチン接種を受ける予定になっているということです。
 この発表前には、マレーシアの通信社ブルナマの取材に対し、マレーシアサッカー協会のFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、W杯予選参加に際してワクチン接種は義務ではないとしながらも、5月19日には本番前の練習試合開催地であるバーレーンへ向けて出発予定の代表チームがワクチン接種を受けられるよう、国内スポーツを監督する青年スポーツ省と交渉を続けていると話していましたが、マレーシア国内の運動選手では、東京オリンピックとパラリンピックへの出場権が掛かる大会へ参加する選手や関係者、そして既に出場資格を持つ選手と関係者がワクチン接種では第一陣とされ、W杯予選に出場する代表チームへの接種は確約されていませんでした。

今季のM3リーグは外国籍選手および指導者の登録禁止
 Mリーグ3部にあたるM3リーグの今季2021年シーズンは6月に開幕の予定ですが、今季は外国籍選手および監督、コーチの登録を禁止するとM3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLが発表しています。
 2019年に正式に発足したM3リーグは、これまで外国籍選手や監督、コーチの登録が認められてきましたが、英字紙ニューストレイトタイムズによると、既に1部スーパーリーグと2部プレミアリーグには外国籍選手、指導者とも十分な数がいるとして、これを3部まで広げるとマレーシア人選手や指導者の就労機会が奪われるという批判が出ているということです。
 M3リーグの中には既に今季開幕に向けて外国籍指導者と契約した国軍FCや外国籍選手の獲得を目論むクラブがあるということですが、AFLは今季の方針は変更しないとしています。
 AFLのモハマド・ユソフ・マハディ会長は、今回の外国籍選手および指導者の登録禁止についてオン・キムスイMFLテクニカルディレクターから、M3リーグはマレーシア人選手および指導者が経験を積む場とするべきであり、そしてた「発見」されていない才能豊かな選手や指導者の原石を見つける場とするべきとの提案があったと話しています。
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 M3リーグは果たして選手の育成の場なのか、それても1部、2部に続く娯楽としてのサッカーを提供する場なのか。難しい選択だとは思いますが、結局中止になった昨季ですが日本人選手が複数名在籍するなど将来的にはセミプロリーグを目指すとしているM3リーグですので、外国人排除は今季に限ってのものである可能性が高そうです。

Mリーグ2部プレミアリーグ第8節結果

 今節はここまで無敗のヌグリスンビランが敗れ、代わって無敗を堅持したサラワク・ユナイテッドが首位に立っています。
 なお4月13日からイスラム教の断食月が始まるため、来節からMリーグ各試合は試合開始時間が午後10時(!)からとなります。

2021年4月9日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 1-2 ケランタン・ユナイテッド
得点者:ヌグリスンビラン-モハマド・ザクアン・アドハ(1分)、アラン・ティエリー・アコノ(60分)、ケランタン-アルフセイネイ・ガッサマ2(20分、52分)、モハマド・ハリズ・カマルディン(65分)
 ヌグリスンビランは主将のモハマド・サクアン・アドアのゴールで先制しますが、ここまで3試合連続無得点だったケランタン・ユナイテッドは本山雅志選手のセンタリングにドンピシャで合わせたアルフセイネイ・ガッサマのゴールで同点に追いつきます。その後ケランタン・ユナイテッドがガッサマ選手のゴールでリードを奪うも、ヌグリも現在リーグ得点王のアコノ選手のゴールで同点に追いつきます。そして65分、ゴールエリアの外で得たフリーキックはハリズ・カマルディンに当たり角度が変わりこれが決勝ゴールとなり、ケランタン・ユナイテッドは首位を快走しているヌグリスンビランに今季初黒星をつけています。
 ヌグリスンビランは前半のリズワン・スラマットがこの試合2枚目のイエローで退場となったことが誤算でした。
  ケランタン・ユナイテッドの本山雅志、深井脩平、谷川由来の3選手は全員が先発し、本山選手は51分に交代しましたが、深井、谷川の両選手はフル出場しています。

https://youtu.be/aDRS96Wimp0

2021年4月10日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン 1-0 クチンシティ
得点者:ケランタン-ナタナエル・シリンゴ・リンゴ(45+1分)
 ケランタンは今季初となる本拠地の初勝利を挙げています。
 クチンシティの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年4月10日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 7-1 FAM-MSNプロジェクト
得点者:サラワク-ウチェ・アグバ4(15分、17分、30分、61分)、チャントゥル・スピア(45分)、アブドル・ラヒム・アブドル・ラザク(84分)、トミー・マワト(89分)、FAM-アズハド・アラズ・アルマン(57分PK)

2021年4月11日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 1-1 ペラII
得点者:PDRM-アミルル・アシュラフ・アリフィン(52分OG)、ペラ-アディブ・アブドル・ラオプ(50分)
 PDRMは第2節のケランタン・ユナイテッド戦で負傷退場した鈴木ブルーノ選手が6試合ぶりに出場した試合でしたが、引き分けとなり、監督交代後も勝ち星を挙げられていません。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は77分に交代出場し、最後までプレーしています。

2021年4月11日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
JDT II 0-0 スランゴール2
得点者:なし
 1部スーパーリーグでも強烈なライバル(といっても現状ではJDTが圧倒的優位ですが)争いをするJDTとスランゴールのセカンドチーム同士の争いはスコアレスドローに終わっています。クダ在籍中の2019年には1部スーパーリーグで9ゴールを挙げたフェルナンド・ロドリゲスや同じく2019年にはマレーシア代表でW杯予選も含めて5ゴールを挙げたシャフィク・アフマドを擁するJDT相手に、ハリス・ハイカル、ハイン・テット・アウン、ジョージ・アトラムといった10代トリオが主力のスランゴールが大健闘したというところかもしれません。
 JDTの廣瀬慧選手は59分に交代出場し、最後までプレーしています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第8節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU65101511416
2JDT7421155814
3NS7421127514
4KEL741274313
5SEL7312128410
6KU631378-110
7TFC71608449
8PRK8224914-58
9KCH6133610-46
10PRDM8125713-65
11FAM8017729-221
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第8節はトレンガヌIIの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第8節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
2ジョージ・アトラム(SEL)5
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)5
アラン・オコノ(NS)5
3R・バラトクマル(NS)4
アズハド・ハラズ・アルマン(FAM)4
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト