4月3日のニュース:給料削減はリーグ再開日程確定後にすべき、UKM FCの選手は発言を捏造したMFLを批判、国家スポーツ委員会はユースコーチの手当未払い問題解決を約束

給料削減はリーグ再開の日程確定後にすべき
 現在中断中のマレーシアフットボールリーグMFLの各クラブは、試合が開催されないため入場料収入を失い、契約していた支援を取りやめるあるいは支援ができなくなるスポンサーが現れるなど苦境に立たされています。その結果、各クラブが選手と給料削減や特別手当てなどの契約内容の見直しを求めていますが、選手側はその交渉を始めるにはまだ早いという意見のようだと英字紙スター電子版が報じています。
 少なくとも国内リーグを運営するMFLが再開日程を決めてくれれば、選手は団結してマレーシアサッカー に関わる全員にとって何が最善かを話し合う用意があると話すのは、スランゴールFCのブラジル人MFサンドロです。
 「現在、世の中で起こっていることについては、我々選手がその責任を負うべきでないので、給料削減などを受け入れることは難しい。しかしその一方でクラブが置かれた厳しい状況も理解できる。だからこそ、選手はリーグがいつまで中断されるかを知る必要があり、リーグ再開の日程が決まれば選手は給料削減などについての妥協点を見つける努力ができるだろう。マレーシアサッカー協会FAMとMFLは難しい決断を迫られていることも理解している」とサンドロ選手は話しています。
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 不要不急の外出を禁じる活動制限令が発令されたのは3月18日で、現在は4月14日まで続くことが決定しています。MFLの当初の試合日程は、3月後半にはFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選が予定されていたことから試合が組まれておらず、第5節(4月3日〜4日)と第6節(4月10日〜12日)の2試合の延期が確定しています。
 マレーシア国内での新型コロナウィルス感染者数のピークは4月中旬が予想されることを保健省が発表しており、活動制限令は4月末までの延長も噂されています。その場合には第7節(4月17日〜19日)、第8節(4月25日〜26日)、第9節(4月28日〜29日)までの3試合が延期されることになります。その場合には流石に選手も交渉のテーブルに着く可能性はあるでしょうが、選手の立場で言えば、2試合の延期が確定しただけでクラブ側が給料削減を持ち出すのはいくら何でも早すぎる、ということでしょう。

UKM FCの選手は発言を捏造したMFLを批判
 マレーシアフットボールリーグMFL2部のUKM FCは、MFL1部JDTに続き選手が給料削減に同意したクラブと報道されていましたが、その後、選手はクラブに同意していないという記事が出るなど情報が錯綜しています。それでもマレーシアサッカー協会FAMと国内リーグを運営するMFLは、他のクラブもUKM FCに倣って、選手と給料削減の話し合いをすべきとコメントしています。
 しかし英字紙ニューストレイトタイムズは、UKM FCの選手たちは給料削減には全く同意していないというアスナン・アーマド主将の発言を報じています。記事によれば、アスナン主将とUKM FCの選手が15から20パーセントの給料削減に同意したという発言はMFLによって捏造されたものであるとしています。
 記事の中でアスナン主将は、この捏造された発言を元にFAMとMFLが新型コロナウィルス感染拡大によるリーグ中断による給料削減を他のクラブに奨励していることが許せないとしています。
 さらに、UKM FCの選手の大半は給料が5000リンギ(およそ12万4000円)以下で、しかも国内リーグが公式に終了する11月よりも2ヶ月も短い9月までの契約となっていることなどを挙げ、選手たちは給料削減について不当行為であると感じていると語り、選手はあくまでも給料削減に関してクラブとの話し合いの席に着くことに同意しただけで、内容については全く同視していないとしています。
 またリーグ中断による入場料収入減やユニフォームなどグッズの売上減についても、そもそもUKM FCはその分野の収入はほとんどなかったので、それを選手の給料削減の根拠として持ち出されても筋が通らないとも話しています。
 この他、「今季開幕前には9月まで運営する十分な予算があるとしていたクラブが、なぜ今、給料削減を持ち出すのかが理解できない。クラブは単に新型コロナウィルスを利用して経費を節約しようとしているだけである。」「(33パーセントの給料削減に同意した)ジョホール・ダルル・タジムJDTとUKM FCでは状況が全く違う。JDTの選手の給料は高額なので、給料削減は大した問題ではいだろう。しかもJDTが行なったように、削減した給料を新型コロナウィルスで苦しむ人々へ寄付するといった計画もUKM FCにはない。」とアスナン主将は話しています。
 また同じ記事の中では、DFルーベン・カティリピライは、選手が給料削減に同意したと報道されたことから、他のクラブの選手から同意したことを非難され、この選手が所属するクラブはUKM FCが先例を作ったことで、選手に給料削減に同意するように迫っていると聞かされていると述べています。
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 今回のUKM FCが行おうとしている給料削減については、今季開幕からわずか2試合で契約解除となった外国籍選手の補償金を生み出すためという噂もあります。MFLが公表している登録選手名簿では、UKM FCは今季、DFイグナシウス・アドゥコール(ガーナ)、FWイ・スンウ(韓国)、FWジュリアン・ボッターロ(アルゼンチン)、FWアカニ=サンデイ・ワシィウの4名を登録していますが、リーグ中断前の第4節までで試合に出場しているのは韓国出身のイ選手だけなので、噂は強ち的外れではないのかも知れません。

国家スポーツ委員会はユースコーチの手当未払い問題解決を約束
 マレーシア政府の青年スポーツ省とマレーシアサッカー協会FAMが統括する国家サッカー選手育成プログラムNFDPは、マレーシアの時代を担うユース育成プログラムですが、このプログラムに関わるパートタイムコーチの手当が支払われていないというニュースをサッカー専門サイトのスムアニャボラが伝えたのが4月1日のことでした。
 記事の中では、1月分と2月分のコーチ手当は3月分と共に3月末に支給されることになっていましたが、これが4月分と合わせて4月末に支給と発表になった一方で、NFDPの中核となるエリートアカデミーAMDのコーチは全員が予定通り給料を受け取っている点などを指摘されていました。
 そしてその続報が翌4月2日の同サイトで報じられました。FAMの副会長でもあるスバハン・カマルNFPD技術委員長がMSNと会見を行い、手当未払いの問題についてはNFDPとMSNが責任を負うものであることを認め、その理由としてMSN内でのNFDPを管轄部署が変更となったことなどを挙げ、NFDPは1週間以内に未払い手当を支給するとしています。
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 ユースプログラムからトップリーグまで、マレーシアのサッカー界に蔓延するこの給料未払い問題。見栄っ張りの傾向があるマレー人気質によるものなのか、あるいは計画性のなさなのか、あるいはその両方か。「マレー人は…。」と一般化するのは間違いなことは理解していますが、あらゆるレベルで起こるのを見るとついついそう考えてしまいます。

4月1日のニュース:マンUがマレーシアを含むアジアツアーの中止を決定、UKM FCは最大20パーセントの給料削減で選手と同意と発表、一方UKM FCの選手が削減額で未だ合意せずと反論

マンUがマレーシアを含むアジアツアーの中止を決定
 英国プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)は、今夏に予定された、マレーシアを含むアジアツアーを中止にしたことを英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が伝えています。
 マンUは7月29日にブキジャリル国立競技場で、マレーシアフットボールリーグMFLのオールスターズと親善試合を行う予定になっていましたが、7月23日に予定されていたインドのコルカッタでイーストベンガルFC戦、7月26日に予定されていたジャカルタでの試合を合わせ全ての試合を中止することを決定し、その理由としてアジアでの新型コロナウィルス感染拡大と、延期されている国内リーグがこの時期に再開されている可能性を挙げています。
 このアジアツアーについて、英国の新聞ミラー電子版では、特に今回のアジアツアーにはクラブ初となるインドでの試合が組まれており、主力選手が出場する際には1試合あたり400万ポンド(5億3700万円)ともされる出場料が入ることから、このアジアツアー3試合の中止によって、出場料その他で総額で1600万ポンド(21億5000万円)の収入を失うことになるだろうと報じています。

UKM FCは最大20パーセントの給料削減で選手と同意と発表
 マレーシアフットボールリーグMFL1部のジョホール・ダルル・タジムJDTの選手、コーチ、スタッフが給料の33パーセントの削減に応じた話は昨日このブログで取り上げましたが、MFL2部のUKM FCの選手たちも給料削減に応じたことが英字紙ニューストレイトタイムズで報じられています。MFL2部のクラブで給料削減を公式に発表したのはこのUKM FCが初めてです。
 MFLは3月18日より中断中で、既に4月2日から4日にかけて予定されていた第5節と4月10日から12日にかけて予定されていた第6節の試合が全て延期になっています。
 UKM FCでは、選手の給料の額に合わせて15パーセントから20パーセントが減額されているようですが、選手の大半がマレーシア国立大学UKMの大学生で、給料はマレーシア人選手が3000リンギ(およそ7万4000円)から5000リンギ(およそ12万3000円)、外国籍選手でも3000米ドル(およそ32万円)とリーグでは最も少ない予算で運営されているクラブが給料削減を行ったことについては、ニューストレイトタイムズでは驚きであるとしています。
 UKM FCは今季開幕前に運営母体であるマレーシア国立大学UKMより予算を削減されたものの、新たに獲得したスポンサーなどにより、今季の運営資金はおよそ400万リンギ(およそ9850万円)とされています。
 UKM FCのファイルス・シャフィ事務局長は、活動制限令MCOの影響を受けたスポンサーからの支援が滞っていることを認めた上で、3月の給料については全額が支払われたものの、4月の給料については選手と合意の上、削減に踏み切ったと話しています。またこの措置はMCO発令期間中の一時的な措置であることを強調しています。
 主将を務めるアスナン・アーマドは給料削減は必要なものであるとする一方で、選手とフロントの間で定期的に話し合いを続けて、両者が妥協できる点を探っていくとしています。

一方UKM FCの選手が削減額で未だ合意せずと反論
 上のような記事が出た一方で、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロでは、話し合いは進行中であるものの、削減額については合意に至っていないというUKM FCの選手の声を紹介しています。
 ニューストレイトタイムズ電子版の記事にも登場する主将のアスナン・アーマドは、フロントによる4月からの給料削減は一方的であり、選手側とクラブは削減額については合意ができていないと述べています。アスナン選手は、フロントが話し合いに応じる姿勢を見せており、給料削減は受け入れるとしてもその額については今後も話し合いを続けていくとしています。
 一方、UKM FCのファイルス・シャフィ事務局長は給料削減については既に選手に伝えられており、選手も3月16日の第4節以降は試合ができていない現状を理解しているとした上で、最大でも削減幅は20パーセントであると強調しています。その上で、もし選手側の要求が5パーセント程度の削減であれば、今後も話し合いを続けていく必要があることを認めています。
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 こうなるとどこを落とし所にするか、という話し合いになりますが、ちなみにマレーシア政府の人的資源省は、国内の企業経営者に対して“dos and don’ts「してよいこととしてはいけないこと」”問答集を発表しており、この中では「経営者は14日間延長された活動制限令下でも、給料を払わなければならない」としています。

3月20日のニュース:マラッカUに勝点剥奪処分、ケランタンFAは選手との給料削減交渉を予定、TFC II監督は選手の練習状況をビデオで確認

マラッカUに勝点剥奪処分
 マレーシアサッカー協会FAMの公式サイトでは、マレーシアフットボールリーグMFL1部のマラッカ・ユナイテッドに対し勝点3剥奪(はくだつ)の処分が下されたことが告知されています。
 FAMの公式サイトによると、マラッカ・ユナイテッドは給料が未払いとなっている選手及びスタッフとの間で分割で未払い給料を支払うことが同意されており、1回目の支払い日の1月末には支払われたものの、2回目の支払日となっていた2月末には支払いが行われなかったことから今回の処分となったとしています。なお、マラッカ・ユナイテッドは今回支払われなかった未払い給料について4月末までの猶予を与えられましたが、それでも支払いが行われない場合にはさらに勝点が6が剥奪されることになっています。
 この他、PDRM FC、ケランタンFA、サラワクFAは未払い給料問題とは別に、所得税、従業員積立基金EPF、社会保障制度SOCSOなどに未払いがあり、その支払い期限として4月末が設定されたことも併せて発表されています。
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 マラッカ・ユナイテッドは開幕から4試合で2勝2敗の勝点6としてリーグ3位でしたが、この処分により順位を11位に下げています。

ケランタンFAは選手との給料削減交渉を予定
 新型コロナウイルス感染者拡大を防ぐため、3月18日より国内に活動制限令が出されているマレーシアでは、幼稚園から大学まで全ての学校は閉鎖、大半の企業は休業を求められる一方、薬局や食料品店、スーパーマーケットなどのみが営業を許されており、レストランやファーストフート店でも持ち帰りとデリバリーだけが可能になっています。そんな状況下では多くのビジネスがじわじわとその影響を受け始めていますが、リーグ中断期間中のマレーシアサッカーリーグMFLの各クラブも例外ではないようです。
 英字紙ニューストレイトタイムズは、MFL2部ケランタンFAの経営陣がリーグ中断に伴い、給料削減について選手との交渉を予定していると報じています。
 ケランタンFAを運営するケランタン州サッカー協会KAFAのフスイン・デラマン事務局長は、リーグ中断による入場料収入減により経営が圧迫されていることを認めた上で、選手にも運営資金が不足している状況を理解して欲しいと述べています。
 「試合が1試合中止になるごとに、およそ10万リンギ(およそ250万円)の入場料収入を失うことになり、毎月50万から60万リンギ(およそ1260万から1510万円)かかかるクラブの運営費用の中で、この入場料収入を失うのは大きい」と述べ、リーグ再開までを条件に、給料の25パーセントの削減を求めるとしています。
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 マレーシアサッカー協会FAMはリーグ中断期間中の給与未払いが発生しないように監視するとしていますが、開幕前には予想できなかった状況下で運営が厳しくなっているクラブはケランタンFAだけではない可能性があり、今後は公にならないケースも含め、経営側と選手、スタッフとの間で給料削減交渉が行われる可能せはありそうです。

TFC II監督は選手の練習状況をビデオで確認
 マレーシアフットボールリーグMFLは、活動制限令が有効となる3月31日までの間は練習を実施ないこと、練習試合を行わないことを各クラブに通達し、また外国籍選手に対しては、いったん出国してしまうと再入国が難しくなる可能性があることからマレーシア国内に留まることを求めています。
 新型コロナウィルスという不測の事態とは言え、練習ができない活動制限令が発令されている最中の選手の体調維持は多くの監督、コーチにとって悩みの種だと思いますが、MFL2部のトレンガヌFC IIは所属選手に対して毎日のトレーニングの様子をビデオ撮影して送ることを求めていると、ニューストレイトタイムズが報じています。
 現在、MFL2部の首位を走るトレンガヌFC IIのロシャディ・ワハブ監督は、スピードとアジリティに特化したトレーニングを(イスラム教の礼拝日がある)金曜日を除く毎日、1日2時間行い、その様子をビデオ撮影してスタッフに送るように指示していると言い、ここまでは全選手がその指示を守っていると話しています。
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 ツイッターでは、鈴木ブルーノ選手が自主トレーニング中の映像をアップしていましたが、録画してコーチに送る必要があったのですね。

3月16日のニュース:MFL第2節と第3節の入場者数

 マレーシアサッカー協会FAMとマレーシアフットボールリーグMFLは、本日3月16日より1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグ、3部M3リーグ、4部M4リーグからマレーシアフットサルリーグMFSL、21歳以下のプレジデントカップ、19歳以下のユースカップまで、FAMとMFL管轄のあらゆるサッカー活動の中断を決定しています。
 また無観客試合として行ったMFL第4節以降の日程も発表しておらず、4月2日(金)から4日(日)に予定されている第5節までにこの中断期間が終了するのかどうかも定かではありません。
 なお、マレーシア政府は3月18日(水)から31日(火)まで国内全校の閉鎖や教会やモスクでの集会、スポーツを含むイベントの禁止などを発表しており、再会があるとしても4月以降の話になりそうです。
 そこで今回は、MFL1部と2部の第2節と第3節の入場者数に関するサッカー専門サイトのヴォケットFCの記事をまとめました。なお第1節についてはこちらをご覧下さい。

MFL第2節の入場者数
 マレーシアフットボールリーグMFL第2節は3月6日(金)と7日(土)に行われましたが、この第2節の11試合を観戦したのは7万5563人でした。3月6日(金)のUKM FC対ケランタンFAの試合が雷雨により中止となった、通常より1試合減って11試合が実施されました。
 リーグ別に見ると、1部スーパーリーグはジョホール・ダルル・タジムJDTのホーム、スルタン・イブラヒムスタジアムで開催されたJDT対UITM FC戦が2万2387人と、第2節最大の入場者を記録した一方で、スランゴール州のUITMスタジアムで開催されたPJシティFC対パハンFA戦の2110人が第2節最小入場者数でした。この試合はPJシティFCのホーム、MBPJスタジアムが改修工事中のため、UITMスタジアムでの開催でした。なお、1部スーパーリーグ第2節の1試合あたりの平均入場者数は1万466人で、第1節の1万3680人からおよそ24パーセント減少しています。
 また2部プレミアリーグでは、ペナンFAのホーム、シティスタジアムで開催されたペナンFA対スランゴール2戦が最大の5855人を集めた一方、最小がトレンガヌ州のスルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアムでのトレンガヌFC II対ペラII戦の350人となっています。2部プレミアリーグ第2節5試合の1試合あたりの平均入場者数は2130人で、第1節の平均入場者数の3438人からおよそ38パーセント減少しています。

MFL第3節の入場者数
 続く第3節の入場者数は1部スーパーリーグと2部プレミアリーグ合わせて4万8582人と、前節第2節からはおよそ36パーセント減、開幕節の第1節からほぼ半減の52パーセント減となっています。
 その理由として、3月10日(火)、11日(水)と平日開催であったこと、また新型コロナウィルスの患者数が国内でも徐々に増え始め、人が多く集まるイベントへの参加自粛が拡大したことなどが考えられます。
 第3節は1部スーパーリーグの6試合合計で3万3658人が観戦に訪れています。トレンガヌFC対スランゴールFC戦が開催されたトレンガヌ州のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムが1万7200人と最大の観衆を集め、最小はスーパーリーグの試合で唯一、観衆が1000人を割ったフェルダ・ユナイテッドのホーム、トゥン・アブドル・ラザクスタジアムでのフェルダ・ユナイテッド対マラッカ・ユナイテッド戦でした。なお、1部スーパーリーグ第3節の1試合あたりの平均入場者数は5909人で、第2節の1万466人からはおよそ44パーセント、第1節の1万3680人からおよそ57パーセント減少しています。
 一方2部プレミアリーグは6試合で1万4914人の入場があり、ケランタン州のクラブ同士のいわゆる「ケランタンダービー」となったケランタンFA対ケランタン・ユナイテッド戦の入場者数が1万315人と最大の観衆を集めた一方で、KLフットボールスタジアムでのスランゴール2対サラワク・ユナイテッド戦、タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタ自マムでのジョホール・ダルル・タジムII対クアラルンプールFA戦、ヌグリスンビラン州のトゥンク・アブドル・ラーマンスタジアムでのヌグリスンビランFA対UKM FC戦の3試合で観客が1000人以下となっています。2部プレミアリーグ第3節の1試合あたりの平均入場者数は2485人で、第2節の2130人殻は増加したものの、第1節の平均入場者数の3438人からおよそ28パーセント減少しています。

MFL2部プレミアリーグ 2020年シーズン第4節結果

 マレーシアフットボールリーグMFLは、3月13日(金)と3月14日(土)の両日に、2部プレミアリーグMPLの第4節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)
 なお、MFLは第5節以降の試合の延期を決定しており、新たな日程は後日発表となります。

3月13日(金)
スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 2-1 ケランタンFA
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(33分)、ズアシャラフ・ズルキフリ(63分)、ケランタン-フェリックス・チディ(32分)
 トレンガヌFC IIは開幕から4連勝、ケランタンFAには今季初の黒星がつきました。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手、ケランタンFAの渡邉将基は両選手ともスタメンでフル出場しています。

3月14日(土)
MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
UKM FC o-0 ジョホール・ダルル・タジムJDT II
得点者:なし
 JDT II移籍後、初先発となった廣瀬慧はフル出場しています。

サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 1-2 クアラルンプール
得点者:サラワク-アムリ・ヤハヤ(52分)、クアラルンプール-アジム・ラヒム2(33分、73分)

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッド 3-0 ヌグリスンビランFA
得点者:ケランタン-カイルル・イズアン(21分)、ガッサマ・アルフサイネイ(53分)、シャズワン・ユソフ(63分)
 ヌグリスンビランの中武駿介選手は先発してフル出場しています。

クアラルンプールフットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 2-1 ペラII
得点者:スランゴール-バジラム・ネビヒ(30分)、ダニアル・アスリ(56分)、ペラ-アディブ・ラオプ(68分)

シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFA 0-0 クチンFA
得点者:なし
 25分に退場者を出し早々と10人になったクチンFAでしたが、ここまでの3試合で9得点のペナンFA相手に、GKイクバル・スハイミの活躍もありゴールを許さず、東山晃監督に初の勝点1をプレゼントしました。一方のペナンFAは8本のCKを得るなど、終始押し気味に試合を進めながら、開幕から3試合で6ゴールのカサグランデら攻撃陣がシュートの正確さを欠き、今季初の無得点でした。
 クチンFAは鈴木雄太選手は先発してフル出場し、谷川由来選手はベンチ入りしましたが出場はありませんでした。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第4節終了時)
*第2節のケランタンFA対UKM FCは雷雨のため順延となっています。

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1TFC440072512
2KELU43016339
3PEN42209458
4KUL42207438
5SEL420246-26
6JDT412156-15
7KEL31114314
8UKM311123-14
9SUA410378-13
10N9410349-53
11KCN401336-31
12PRK401326-41

順位表のクラブ名称:TFC-トレンガヌFC II、KELU-ケランタン・ユナイテッド、PEN-ペナンFA、KUL-クアラルンプールFA、SEL-スランゴール2、JDT-ジョホール・ダルル・タジムJDT II、KEL-ケランタンFA、UKM-UKM FC、SUA-サラワク・ユナイテッド、N9-ヌグリスンビランFA、KCN-クチンFA、PRK-ペラII

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第4節終了時)

ゴール数選手名所属
6カサグランデペナンFA
3イゴール・ルイスヌグリスンビランFA
3フランシス・コネクアラルンプールFA
3パトリック・ロナウジーニョサラワクU
2エンドリック含め12名

MFL2部プレミアリーグ 2020年シーズン第3節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月10日(火)と3月11日(水)の両日に、2部プレミアリーグMPLの第2節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月10日(火)
サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンFA 1-2トレンガヌFC II
得点者:クチン-ハドソン・ディアス(28分)、トレンガヌ-エンク・シャキル(5分)、アルグジム・レゾヴィッチ(90+1分)
 クチンFAは開幕3連敗、一方のトレンガヌFC IIは開幕から3連勝です。
 クチンFAの鈴木雄太選手、谷川由来選手、トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はいずれもスタメンでフル出場しています。

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタ・バル)
ケランタンFA 2-0 ケランタン・ユナイテッド
得点者:ケランタン-ラザラス・カイムビ(34分)、フェリックス・チディ(85分)
 ともにスルタン・ムハマド4世スタジアムをホームとする両クラブのケランタンダービーはケランタンFAが今季初勝利で快勝しています。
 ケランタンFAの渡邉将基選手はスタメンでフル出場しています。

MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
ペラII 1-1 ペナンFA
得点者:ペラ-ブルーノ・ベゼーハ(72分)、カサグランデ(20分)
 開幕から2試合連続完封負けのペラIIが今季初得点と今季初勝点を獲得しています。ペナンのカサグランデは3試合連続のゴールで通算6ゴールとなっています。

トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFA 2-0 UKM FC
得点者:ヌグリスンビラン-イゴール・ルイス(23分)、シャミ・イスズワン(61分)
 開幕から2連敗中ということからか、ホームゲームにもかかわらず観衆は673人だったこの試合ですが、ヌグリスンビランがイゴール・ルイスの3戦連続ゴールなどでUKM FCを破り今季初勝利を挙げています。
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手は先発でフル出場しています。

3月11日(水)
タン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
ジョホール・ダルル・タジムJDT II 1-1 クアラルンプールFA
得点者:JDT-ラマダン・サイフラー(34分)、クアラルンプール-ファクルル・アイマン(76分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は今季初のベンチ入りで、72分に交代出場しています。

クアラルンプール・フットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 1-0 サラワク・ユナイテッド
得点者:ダニアル・アスリ(81分)
 スランゴール2は今季初勝利です。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第3節終了時)
*PDRM FCは給料未払い問題による処分を受け、勝点3が剥奪されています。
*第2節のケランタンFA対UKM FCは雷雨のため順延となっています。

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1トレンガヌFCII33005149
2ペナン32109457
3ケランタンU32013306
4クアラルンプール31205325
5ケランタン21103124
6JDT II311156-14
7サラワクU31026603
8UKM FC210123-13
9ヌグリスンビラン310246-23
10スランゴール2310225-33
11ペラII301214-31
12クチンFA300236-30

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第3節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
6カサグランデペナン3
3イゴール・ルイスヌグリスンビラン3
3フランシス・コネクアラルンプール3
3パトリック・ロナウジーニョサラワクU3
2エンドリック(ペナン)ら4名

MFL2部プレミアリーグ 2020年シーズン第2節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月6日(金)と3月7日(土)の両日に、2部プレミアリーグMPLの第2節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月6日(金)
スルタン・ ムハマド4世スタジアム(ケランタン州)
ケランタン・ユナイテッド 2-1 クチンFA
得点者:ケランタン-ガッサマ・アルフサイネイ(22分)、ラジマン・ラザリ(55分OG)、クチン-ラジマン・ラザリ(20分)
 MFL2部昇格クラブ同士の対戦となったこの試合は、昨季MFL3部優勝のケランタン・ユナイテッドが準優勝のクチンFAを破っています。
 クチンFAの鈴木雄太選手、谷川由来選手はいずれもスタメンでフル出場しています。

スルタン・ イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州)
トレンガヌFC II 2-0 ペラ II
得点者:トレンガヌ-鈴木ブルーノ(25分)、ズアシャラフ・ズルキフレ(86分)
 トレンガヌFC IIは2戦連続の完封勝利、一方のペラIIは2戦連続完封負けです。
 鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

なお、MPSスタジアム(スランゴール州)で行われたUKM FC対ケランタンFAの試合は開始6分で雷雨のため試合中止となり、後日発表される日程まで延期となっています。

3月7日(土)
KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
クアラルンプールFA 3-1 ヌグリスンビランFA
得点者:クアラルンプール-フランシス・コネ2(47分、90+2分)、インドラ・プトラ(54分)、ヌグリスンビラン-イゴール・ルイス(67分)
 後半になって動いた試合は、クアラルンプールFAが今季ホーム初勝利を飾りました。一方のヌグリスンビランFAは開幕から2連敗です。
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。
 なおこの試合の観戦記はこちらです。

サラワク州立スタジアム(サラワク州)
サラワク・ユナイテッド 4-1 JDT II
得点者:アリフ・ハサン(26分)、パトリック・ロナウジーニョ2(36分、78分)、デメルソン(45+4分)、JDT-チェ・ラシド(73分)
 サラワク・ユナイテッドは今季初勝利、JDTは今季初黒星です。
 JDT IIの廣瀬慧選手はベンチ入りしませんでした.

シティスタジアム(ペナン州)
ペナンFA 4-1 スランゴール2
得点者:ペナン-カサグランデ3(54分、63分、67分)、エンドリック(35分)、スランゴール-バジラム・ネビヒ(89分)
 ペナンFAがカサグランデのハットトリックを含む4ゴールの大勝で首位に躍り出ました.スランゴール2は2連敗です。

MPL順位表(第2節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1ペナン22008356
2トレンガヌFCII22003036
3ケランタンU22003126
4クアラルンプール21104224
5サラワクU21016513
6UKM FC11002113
7JDT II210145-13
8ケランタン10101101
9クチン FA200224-20
10ペラII200203-3
11ヌグリスンビラン200226-40
12スランゴール2200215-40

ゴールランキング(第2節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
5カサグランデペナン2
3フランシス・コネクアラルンプール2
3パトリック・ロナウジーニョサラワクU2
2フェルナンド・ロドリゲスJDT II2
2エンドリックペナン2

観戦記:3月7日MFL2部プレミアリーグ第2節 クアラルンプールFA対ヌグリスンビランFA@クアラルンプールフットボールスタジアム、クアラルンプール

同じ時間に行われていたブキジャリル国立競技場でのスランゴールFC対ペラTBGにも惹かれたのですが、地元クラブのホーム初戦であること、そしてヌグリスンビランFAの中武駿介選手のプレーを見たいこともあり、こちらを選びました。

試合会場はクアラルンプールフットボールスタジアム。このブログのタイトルにも使っていますが、Bola Sepak(ボラ・セパ)はマレーシア語でサッカーのことです。(ちなみにインドネシア語だとSepak Bolaと逆になります。)

入り口横にはアウェイゲームとなるヌグリスンビランFAのロゴが大きく入った遠征移動用バスも止まっていました.

このスタジアムの楽しみの一つは、その前にあるフードトラックパーク。ハンバーガーからマレー料理までサマ座なトラックが出店しています。ここで購入した飲食物はスタジアム内へ持ち込み可能なので、私はいつもここで食料を調達します。

この日は下のトラックで、ラム肉のロティ・ジョン(グリルサンドイッチ)とチョコ入りアボカドドリンクを購入しました.

ロティ・ジョン(写真右)はチーズを追加したので11リンギ(およそ280円)、アボカドドリンクは7リンギ(およそ180円)でした.

続いてチケット購入。このスタジアムはメインスタンド側にもオープンスタンド席があるので、そちらを購入。値段は10リンギで、サンドイッチより安かったです。

オープンスタンド席からの眺めはこんな感じです。

試合開始はガラガラだったスタンドもこの後は、サポーターでそれなりに埋まっていました。

選手が入場してきました.赤がクアラルンプールFA、黄色がヌグリスンビランFAです。

国歌演奏などが終わり、両チームがフィールドへ。

クアラルンプールのウルトラスの皆さんも準備完了。

背番号7中武選手のフリーキックはキーパーがキャッチ。

ゴール近くで得たフリーキックもゴールには至らず。

前半は0-0で終了しました.

ハーフタイムの間にヌグリスンビラン側へ移動しました.

後半開始とともに、クアラルンプールFAはニコラス・ドゥルを投入しましたが、これが効果的な交代となり、後半はKLが攻勢に転じました.
 47分にはフランシス・コネがゴールを決め1-0。

 さらに54分には38歳のインドラ・プトラがゴールを決め、クアラルンプールFAが2ー0とリードを広げます。

 しかしヌグリスンビランも中武選手とのパス交換から抜け出したイゴール・ルイスがゴールを決め、2-1とクアラルンプールに迫りました.

 しかし逆にクアラルンプールFAがコネ選手のこの日2点目となるゴールを決めて万事休す。

 試合終了後にサポーターのところへ向かうクアラルンプールFAの選手たち。

 こちらはヌグリスンビランの選手たちとサポーター。

 素人目で見ても、ヌグリスンビランFAは連携が悪く、ストレスの溜まる試合でした.ただし試合後にお話しする機会をいただいた中武駿介選手からは、チームの状況は良くなっているという話も出ましたので、ここからヌグリスンビランFAの奮起に期待したいところです。

観戦記:3月1日MFL2部プレミアリーグ第1節 スランゴール2対トレンガヌFC II@UITMスタジアム、シャーアラム

今更ですが、3月1日の観戦記です。前日2月29日のMFL1部スーパーリーグ、UITM FC対マラッカ・ユナイテッド戦に続き、2日連続のUITMスタジアム観戦でした。
 私はスランゴールFCのファンクラブに入っていてそのメンバーシップカードがあるとMFLのチケットが割引となるのですが、この日、聞いてみたところでは、割引があるのはMFL1部のスランゴールFCの試合だけで、Bチームのスランゴール2の試合には適用されないということでした。ちなみにこのメンバーシップカードがあると、ドミノピザが半額になったり、コールドストーンクリーマリーのアイスクリームが1スクープ無料になったりする一方で、肝心の試合で割引はないかぁ。
 ということで、普通にチケットを購入しました。オープンスタンドのチケット価格は前日のUITM FC対マラッカ・ユナイテッドの試合と同じ15リンギ(およそ380円)でした。

グッズを売る屋台も1店出ていましたが、2部の試合ということからかちょっと寂しい品揃えでした。

スタンドに入っても、オープンスタンドは観客がまばらでした…。

ちなみにこちらは前日のUITM FC対マラッカ・ユナイテッドの試合での同じスタンドです。

両チームが入場し、トレンガヌ州歌、スランゴール州歌、マレーシア国歌の斉唱が行われました。

いよいよ試合開始です。

トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手のフリーキックはGKの正面でした。

前半は両チーム無得点で終了。

後半も一進一退が続き、このまま引き分けで終了かという79分にトレンガヌFC IIが先制しました。

結局この1点をトレンガヌFC IIが守り切って、開幕戦初勝利を挙げています。

この試合の見所は両チームのキャプテン、スランゴール2のDFシャルル・ナジームとトレンガヌFC IIのFW鈴木ブルーノ選手の攻防でした。
(写真はスランゴールFCのツイッターより)

素人目では、このアフロヘアーのシャルル選手と最終ラインでコンビを組むハリス・ハイカルの2人はAチームでプレーするの見てみたいという印象を持ちました。エリート選手養成アカデミーのモクタル・ダハリアカデミーの第1期卒業生を大量に獲得したスランゴール2ですが、その中でもハリス選手は別格な感じでした。

3月3日のニュース:MFL第1節の入場者は10万2712人、スランゴールFCとPJシティはホーム開幕戦をブキジャリル国立競技場で開催、JDTは今晩ACLホーム開幕戦

MFL第1節の入場者は10万2712人
 2月28日のジョホール・ダルル・タジムJDT対クダFAで開幕したマレーシアフットボールリーグMFLの第1節の入場者数が10万2712人だったと、サッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 MFL1部スーパーリーグの平均入場者数は1万3680人、2部プレミアリーグは3438人ということですが、その一方で第1節では入場者数が1000人を割った試合がスーパーリーグで2試合とプレミアリーグで1試合あったとも報じています。
 スーパーリーグの2試合とはクアラルンプールのクアラルンプールフットボールスタジアムで開催されたPDRM FC対サバFA戦、そしてパハン州ジェンカのトゥン・アブドル・ラザクスタジアムで行われたフェルダ・ユナイテッド対PJシティFCの試合で、それぞれ入場者数は446人と546人だったようです。
 またプレミアリーグはスランゴール州シャーアラムのUITMスタジアムで開催されたスランゴール2対トレンガヌFC IIの試合でこちらは入場者数が814人でした。
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 入場者が1000名を切った3試合はいずれも3月1日(日)の午後9時からの試合です。私はクアラルンプールで1部昇格組同士の試合を見るか、シャーアラムで鈴木選手のプレーを見るか悩んだ末、結局2日連続でシャーアラムへ行きましたが、まさかクアラルンプールでの試合の方が入場者が少なかったとは驚きです…。

スランゴールFCとPJシティはホーム開幕戦をブキジャリル国立競技場で開催
 マレーシアフットボールリーグMFLは開幕前の施設検査でシャーアラムスタジアムとMBPJスタジアムに使用禁止処分を課しましたが、これにより本拠地の使用ができなくなったスランゴールFCとPJシティFCは、今週末に開催されるMFL1部スーパーリーグ第2節の試合をいずれもブキジャリル国立競技場で行うと、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 PJシティFCは3月6日(金)にパハンFAを、スランゴールFCは3月7日(土)にペラTBGをそれぞれホームに迎えて対戦予定でしたが、いずれのホームも使用不可となったため、代替試合会場を用意するようMFLから指示されていました。
 なおスランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会は、4月4日(土)に予定されている次のホームゲームとなるPJシティFC戦までには、シャーアラムスタジアムが使用可能となるよう、所有者であるスランゴール州政府と施設管理業者と協力する旨を公式声明として発表しています。
 またPJシティFCのスバハン・カマル会長は、改修工事が進められているMBPJスタジアムのピッチは2週間ほどで使用可能となるとして、第4節の3月14日(土)に予定されているトレンガヌFCとの試合はホームでの実施が可能だろうと話しています。

JDTは今晩ACLホーム開幕戦
 ジョホール・ダルル・タジムJDTは、今晩当地時間8時45分より水原三星をホームのスルタン・イブラヒムスタジアムに迎えて、AFCチャンピオンズリーグのホーム開幕戦を戦いますが、昨日3月2日に試合前記者会見が行われました。
 今季ACLのグループGの初戦でヴィッセル神戸(というかイニエスタ)に1−5と惨敗後の2試合目ですが、水原三星もスコアは0-1とは言えヴィッセル神戸に敗れており、ともに今季ACL初勝利を目指すクラブ同士の戦いです。
 MFL開幕戦となったクダFA戦の勝利が水原三星戦への良いモチベーションになっていると話すJDTのハリス・ハルン主将は、試合では多くの運動量が求められ、接触プレーが多くなるのではないかと予想していると記者会見で述べています。
 JDTのベンヤミン・モラ監督は、ヴィッセル神戸は水原三星の粘りによって試合の決着を簡単につけられなかったと分析しており、ヴィッセル神戸戦よりもよりスピード感のある試合展開になるだろうと予想しています。
 また水原三星のアダム・タガートは、JDTを外国籍選手とマレーシア人選手がうまく融合されたチームと見ており、ヴィッセル神戸戦の1-5というスコアは全く当てにならないと述べる一方、日本に足を運びヴィッセル神戸とJDTの試合を観戦したというイ・リムセン監督は自チームについて、マッチフィットネスという観点からは試合への準備が難しいことを認めた上で、ストライカー(ジオゴ)、左フルバック(ラヴェル・コービン=オン)、右ウイング(サファウィ・ラシド)を警戒したいと話しています。
(修正)水原三星の主将はアダム・タガートではなく、ヨム・ギフンです。
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 韓国の国内リーグは新型コロナウィルスの影響により試合実施が延期されており、水原三星は2月19日のACLのヴィッセル神戸戦を除けば、昨年12月以来、実戦から遠ざかっており、この点がJDTにどれだけ有利に働くかに注目したいところです。