10月29日のニュース:AFCU23アジアカップ予選-タイがラオスに快勝、マレーシアカップ-グループ首位のサラワク・ユナイテッドは主将がケガで戦線離脱、マレーシアプロサッカー選手会CEOが国際プロサッカー選手会FIFPRO国際理事会の理事に就任

AFCU23アジアカップ予選-タイがラオスに快勝
 AFC U23アジアカップ(旧U23選手権)予選J組の第2節が行われ、マレーシアは2連勝、タイは予選初勝利を挙げ、この両チームが対戦する第3節でこの組を突破するチームが決定することになりました。
 この日の第1試合でマレーシアがモンゴルに1-0で勝利した後、所詮はモンゴルと引き分けたタイとマレーシアに敗れたラオスが対戦し、39分には英国1部のレスターシティに所属するタナワット・スンジッターウォンが予選初ゴールをPKで決め、さらに59分にはモンゴル戦でもゴールを決めているジャキット・パラポンが今予選2得点目となるゴールを、そしてロスタイムには個人技でDFをかわしたコラウィット・ターサーがゴール決めてラオスに快勝しています。
 10月31日の最終第3節では首位のマレーシアと2位のタイが対戦し、勝点差2をつけているマレーシアが勝つか引き分ければマレーシアが首位を堅持して予選突破、マレーシアが敗れれば入れ替わりでタイが首位となり予選を突破します。

2021年10月28日@MFFスタジアム(モンゴル、ウランバートル)
タイ 3-0 ラオス
得点者:タイ-タナワット・スンジッターウォン(39分PK)、ジャキット・パラポン(59分)、コラウィット・ターサー(90+2分)

AFC U23アジアカップ予選J組 順位表(第2節終了時)

順位チーム試合得点失点得失差勝点
1マレーシア22002026
2タイ21104134
2モンゴル201112-11
4ラオス100203-30

グループ首位のサラワク・ユナイテッドは主将がケガで戦線離脱
 代表のヨルダン遠征などで中断していたマレーシアカップグループステージは今日10月29日から再開しますが、Mリーグ1部の3クラブを抑えて首位に立つサラワク・ユナイテッドFCは残る4異彩を主将を欠いて臨むことになると、東マレーシア(サバ、サラワク)のサッカー専門サイト、サラワククロックスが伝えています。
 サラワク・ユナイテッドFC主将のDFテイラー・リガンは、先日のスランゴールFCとの練習試合でケガを負い、完治まで1ヶ月という診断が出ていることから、E・エラヴァラサン監督は今季の出場は絶望だと話しています。
 今季のMリーグ2部プレミアリーグでは準優勝を果たし来季の1部スーパーリーグ昇格を決めているサラワク・ユナイテッドFCは、マレーシアリーググループステージ第2節を終えてスーパーリーグで今季3位のペナンFCと10位のスリ・パハンFCに2連勝するジャイキリでA組の首位となっています。

マレーシアプロサッカー選手会CEOが国際プロサッカー選手会FIFPRO国際理事会の理事に就任
 マレーシアプロサッカー選手会PFAMは公式サイト上で、PFAMのイズハム・イスマイルCEOが国際プロサッカー選手会FIFPROの理事に任命されたことを発表しています。イズハムCEOはアジア・オセアニア地区を代表する理事として、元オーストラリア代表選手でもあるキャサリン・ギル氏とともにFIFPRO国際理事会に加わるということです。
 2014年からPFAMのCEOを務めるイズハムCEOは、2015年からはFIFPROアジア・オセアニア理事会の理事にも就任しており、契約や雇用に関する問題についてマレーシア人選手や外国籍選手がマレーシアサッカー協会FAMの選手ステータス委員会やFIFAの紛争解決室に訴え出た際の代理人などを務めてきました。また2017年にはPFAMとFAMの間での了解覚書MOU締結、2018年にはマレーシア国内でプレーする選手を対象とした統一契約書の内容の改善なども行なっています。
 このブログでもたびたび(というか頻繁に)取り上げているマレーシアサッカー界での契約に関する様々な問題を解決するため、現在はFAMの間でマレーシア版紛争解決室設立に向けて交渉中であることも明かしたイズハムCEOは今回の国際理事会の理事就任について、様々な背景を持つアジアの選手の声を国際理事会に伝える役割を担いたいと抱負を述べています。

10月28日のニュース:AFC U23アジアカップ予選-マレーシアが2連勝で首位堅守、スズキカップ前の代表合宿は11月25日から、アジアカップ3次予選開催に政府の金銭的支援は不要-マレーシアサッカー協会

AFC U23アジアカップ予選J組-マレーシアが2連勝
 AFC U23アジアカップ(旧U23選手権)予選J組に出場中のマレーシアU22代表の2試合目が本日10月28日に行われ、モンゴルを破って2連勝したマレーシアは予選J組の首位を守っています。

AFC U23アジアカップ予選J組
2021年10月28日@MFFスタジアム(モンゴル、ウランバートル)
マレーシア 1-0 モンゴル
得点者:マレーシア-アズファル・フィクリ(40分)
 予選突破のためには負けられないこの試合でマレーシアのブラッド・マロニー監督は、1-0で辛勝したラオス戦に途中出場し、試合の流れを変えたDFクェンティン・チェン、FWハキミ・アブドラ、DFハイリー・ハキムの3選手を先発に起用しました。試合は開始から拮抗した展開で進みましたが、初戦のラオス戦に続きアズファル・フィクリがコーナーキックからの折り返しを頭で押し込んで40分にマレーシアが先制しました。
 前半終了直前にはGKアズリ・アブドル・ガニとDFハリス・ハイカルのコミュニケーション不足からアズリ選手がペナルティエリアの外でボールを捕球してしまう不用意なミスでPKを与えるなど途中、緊張する場面もありましたが、モンゴル守備陣の運動量が落ちた試合終盤は敵陣でボールを保持して時計を進めることもでき、虎の子(Pun intended)の1点を守って2連勝を話しています。
 たびたび見られたモンゴルの挑発に乗ってイエローを出されながらも退場者を出さなかった選手たち、そして先発の起用に応えて豊富な運動量で攻守に貢献したクェンティン・チェンが勝因ではないでしょうか。
 最終戦の相手となるタイは本日午後にラオスと対戦しますが、そこでタイが大勝(No pun intended)しない限り、予選突破の可能性が高まったと言える勝利でした。(写真はこの試合のマレーシアU22代表の先発メンバー-FAMのFacebookより)

AFC U23アジアカップ予選J組 順位表(第2節第1試合終了時)

順位チーム試合得点失点得失差勝点
1マレーシア22002026
2タイ10101101
2モンゴル201112-11
4ラオス100101-10

スズキカップ前の代表合宿は11月25日から
 12月5日に開幕する東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020年大会に向けてマレーシア代表は11月25日から代表合宿が始まることをマレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。
 シンガポールで集中開催される今回のスズキカップでは、前回優勝のベトナム、インドネシア、カンボジア、ラオスと同じB組に入っているマレーシア代表は12月6日のカンボジア戦が開幕戦となります。
 マレーシアサッカー協会FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は、11月25日に予定されているマレーシアカップ準決勝終了後、11月30日の決勝に進出していないクラブの選手がまず合宿に参加し、決勝戦に出場する選手はその後に合流すると述べています。(*この記事では「11月25日のマレーシアカップ準決勝終了後」とありますが、準決勝はホームアンドアウェイ形式で行われ、11月26日が準決勝2試合目と発表されています。)
 また代表チームはシンガポール入国後の検疫隔離期間を考慮して、日程に余裕を持たせてシンガポール入りするとサイフディン事務局長は述べています。

アジアカップ3次予選開催に政府の金銭的支援は不要-マレーシアサッカー協会
 マレーシアサッカー協会FAMが来年6月に予定されているAFC選手権アジアカップ2023年大会3次予選のマレーシア開催を検討したいと述べましたが、その後、国内のスポーツを統括する青年スポーツ省のアフマド・ファイザル・アズム大臣が政府は国際大会開催よりも、新型コロナによって打撃を受けた国内経済復興に支援を優先したいと述べたことで3次予選の開催が遠のいた、という記事を先日、このブログでも取り上げました。
 これに対してFAMのモハマド・ユソフ・マハディ会長代理は、自国開催はマレーシア代表が予選を突破し本戦出場権獲得に大きな影響を与えるとして、自国開催を諦めていないと発言しています。ユソフ会長代理は、FAMは青年スポーツ省と国内の新型コロナ対策を担う国家安全保障委員会からの予選開催許可のみを求めており、マレーシア政府には資金援助は求めないと述べています。
 「3次予選開催のための費用はAFCから得られる予定の開催支援金で賄うことができる。さらに自国開催となれば、多くのサポーターの声援が後押しとなり、マレーシア代表の本戦出場の可能性は高まるだろう。」と述べたユソフ会長代理は、予選参加国が落とす宿泊などの経費や予選開催に伴う関連ビジネスなどで、自国開催は国内経済にプラスの影響は与えられる一方で、マイナスの要素は何も思い当たらないとも述べて、今後も国家安全保障委員会にアジアカップ3次予選のマレーシアでの開催を求めていくとしています。
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 マハディFAM会長代理が自国開催にこだわる理由としてマレーシア代表の内弁慶ぶりがあります。新型コロナ感染拡大前の2019年9月から11月にかけて行われたFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼アジアカップ2次予選では、代表の本拠地ブキジャリル国立競技場で多くのサポーターの応援を背に戦った試合では、マレーシアは格上のアラブ首長国連邦UAEに接戦の末1-2と敗れたものの、格上のタイには2-1で、インドネシアには2-0と2勝しています。

10月15日のニュース:去就が注目されるトレンガヌFCIIのリーグ得点王はマレーシアカップに専念、「ミッキー」に国外のクラブが関心、ケランタンFCのインドネシア出身FWがU22代表に招集

去就が注目されるトレンガヌFCIIのリーグ得点王はマレーシアカップに専念
 Mリーグ2部トレンガヌFC IIのFWジョーダン・ミンターは、今季出場9試合で16ゴールを量産し、シーズン中にはトップチームのトレンガヌFCに昇格して1部スーパーリーグでも6試合で4ゴールを挙げています。この活躍から来季に向けて他のMリーグクラブはもとより、国外のクラブからも獲得オファーを受けているというガーナ出身のミンター選手ですが、現在は今月10月29日から再開するマレーシアカップに専念し、トレンガヌFCがマレーシアカップで優勝することに貢献したいと述べています。
 マレーシア語紙のハリアンメトロによれば、トレンガヌFCとの契約期間は12月末までとなっていることを尊重したいと話すミンター選手は、マレーシアカップ終了後に来季もトレンガヌFCでプレーするかどうかを代理人と相談したいとして、今はAFCカップ出場権の懸かるマレーシアカップ優勝を目指したいということです。
 一方、トレンガヌFCを運営するTFC社のアブドル・ラシド・ジュソーCEOは、ミンター選手の去就は経営陣の判断に加えて、トップチームのナフジ・ザイン監督が残留を希望するか否かによると話しています。
 またその後に出たハリアンメトロの別の記事では、トレンガヌFCのセカンドチームでもあるトレンガヌFC IIのバドロル・アフザン・ラザリ監督は今季3位という成績を挙げたチームの最も重要な選手で、来季も欠かせない選手であり、またチーム内の若い選手の手本となっているとして強く残留を希望すると述べており、ミンター選手の去就はマレーシアカップ終了までは確定することはなさそうです。

「ミッキー」に国外のクラブが関心
 先日のヨルダン遠征ではヨルダンに0-4、ウズベキスタンには1-5と大敗したマレーシアですが、その中でキラリと光るところを見せたFWファイサル・ハリム(トレンガヌFC)が国外のクラブからの視線を集めているようです。
 ハリアンメトロによると、公称158cmの身長から「ミッキー」の愛称で知られるファイサル選手は、ヨルダン戦とウズベキスタン戦のいずれにも先発し、相手を抜くドリブルでマレーシアの数少ない好機を演出しましたが、この活躍後、国外クラブの代理人から接触を受けたと話しています。その詳細については明らかにはしなかったものの、ファイサル選手自身も国外でプレーする機会があればそれを逃したくないと述べています。
 さらにマレーシア語紙ブリタハリアンではファイサル選手の代理人がソーシャルメディア上でスペインやポルトガルのクラブからそれぞれ身分紹介の問い合わせがあったと報じています。これによれば、ソーシャルメディア上のアカウント名ジョー・ベルバトフ氏はマレーシア国内で代理人会社のエストラダ・スポーツ・エージェンシーを運営し、ファイサル選手の代理人でもありますが、ファイサル選手について正式なオフーを受けたわけではないものの現在の契約内容(今季開幕前にスリ・パハンFCから移籍したファイサル選手は来季までの2年契約を結んでいます)や給料などの問い合わせを受けたことを明らかにしています。なおベルバトフ氏は、今回のヨルダン遠征で代表デビューとなった19歳のMFムカイリ・アジマル(スランゴールFC)にも同様の関心が寄せられているとも述べています。
 なおファイサル選手が所属するトレンガヌFCは、国内外いずれのクラブからも正式な問い合わせを受けていないことを公表していますが、その一方で現在23歳のファイサル選手の獲得に関心があるクラブからは話を聞く用意があるとも述べています。
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 トレンガヌFCに移籍したことで今年はブレイクの年となったファイサル選手ですが、マレーシア人選手の国外移籍で障害となりかねないのが、Mリーグクラブが現在支払っている給料の額です。公表されていないので正確な額は不明ですが、複数の記事を読むとMリーグ1部クラブの主力クラスが月給2万リンギから5万リンギ(およそ54万8000円から219万円)、代表選手クラスは5万リンギ以上、そして外国籍選手が2万米ドルから6万米ドル(227万円から683万円)辺りが相場かと思いますが、マレーシアでは大卒初任給が2000リンギから3000リンギ(およそ5万4800円から8万2200円)であことを考えると、その破格な待遇に驚くものの、国外クラブに移籍して1年目から同じ給料を得られるかというとそこは疑問符がつくところです。となると給料が減ってでも「高いレベルでプレーしたい」といった志がなければ、マレーシア人選手の国外移籍は今後も増えることはなさそうです。

ケランタンFCのインドネシア出身FWがU22代表に招集
 Mリーグ2部ケランタンFCのFWナタナエル・シリンゴリンゴは今季の活躍によって契約延長を勝ち取ったという記事はこのブログでも紹介しましたが、このナタナエル選手が今度は母国インドネシアのU22代表に招集されたことを、ケランタンFCの公式Facebookが伝えています。 
 インドネシアU22代表はAFC U23アジアカップ予選G組でオーストラリアと同組となっており、(注:この組は中国、ブルネイが出場を辞退しており2チームのみの編成です。)タジキスタンを会場として、変則的にインドネシア対オーストラリアが2回戦行われるこの予選で、韓国出身でフル代表監督兼任のシン・テヨン(申台龍)U22代表監督は4名の「国外組」を含む33名のU22代表候補を発表しました。その内、国外組はMFエギ・マウラナ・フィクリ(スロバキア1部FKセニツァ)以外は全員がMリーグでプレーする選手でFWサディル・ラムダニ(サバFC)、MFシャフリアン・アビマニュ(JDT)、そして今回が初招集となったナタナエル選手です。しかしサディル・ラムダニはケガから復帰しておらず、シャフリアン・アビマニュはこの予選がFIFA国際マッチー期間外であることからJDTが招集を拒否し、MリーグからはケランタンFCが招集に応じたナタニエル選手のみが参加します。

1人、テキストの画像のようです


10月13日のニュース(2):ケガを理由にケランタンFC退団の選手がAリーグに移籍し抱負を語る、U22代表の主力2選手をクラブが招集拒否か

ケガを理由にケランタンFC退団の選手がAリーグに移籍し抱負を語る
 Mリーグ2部のケランタンFCは10月11日にクラブの公式Facebook上で今季加入したスペイン出身のMFマリオ・アルケスの退団を発表しました。Facebookでは「マリオ・アルケスはケガにより2021年10月をもって契約解除となった。さらに母国にいる父親が新型コロナに感染し、直ちに帰国せざるを得ない状況になっている。ケランタンFCはアルケス選手の速やかな回復を願うと同時に今後もクラブとアルケス選手が良好な関係を維持できることを願っている。」という文面が感謝を表す写真とともに投稿されました。
 10月9日のこのブログでも、アルケス選手はケガにより10月29日から再開するマレーシアカップへの出場も絶望という記事を取り上げました。しかし本日10月13日のオーストラリア1部リーグ、通称Aリーグの公式サイトではこのアルケス選手がAリーグのニューカッスルジェッツに加入することが発表されています。この記事の中でニューカッスルジェッツのアーサー・パパス監督はアルケス選手がセットプレーで存在感を発揮する選手であるとして、チームに合流するのを楽しみにしていると述べる一方で、アルケス選手自身も来月11月19日に開幕するAリーグに向けて「自分の目標は出場する試合で110%を出すことで、チームの上位進出にこう貢献したい」と述べています。
 この発言を聞く限り、ケランタンFC退団の理由は純粋にケガだけではなさそうですが、ともあれアルケス選手には新天地での活躍をお祈りします。
(写真左は退団したケランタンFCの、右は加入したニューカッスルジェッツの公式Facebookより)

U22代表の主力2選手をクラブが招集拒否か
 今月10月25日からモンゴルのウランバートルで開催されるAFC U23アジアカップ予選に向けて合宿中のU22代表は、10月20日のモンゴル出発を控えて合宿の最終段階に入り、昨日10月12日のヌグリスンビランFC戦では今季のMリーグ2部優勝チーム相手に1-2と惜敗したものの、ブラッド・マロニー監督は最後の調整が順調に進んでいると話しています。
 U22代表には、先日、ヨルダン遠征を行なったフル代表からFWルクマン・ハキム・シャムスディン(19・ベルギー1部KVコルトレイク)、DFクェンティン・チェン(21・ペナンFC)、MFムカイリ・アジマル(19・スランゴールFC)、FWハキミ・アブドラ(21・トレンガヌFC)の4名も隔離検疫後に合流する予定ですが、サッカー専門サイトのヴォケットFCはこのU22代表で主力となるべき2選手の所属クラブが代表招集を拒否していると報じています。
 その2選手とはDFハリス・ハイカル(19・スランゴールFC)とFWアリフ・アイマン(19・JDT)の両選手です。ハリス選手の所属するスランゴールFCはマレーシアカップのグループステージでここまで1勝1敗ですが、守備陣に不安を抱えるクラブはハリス選手の離脱による影響は大きいことから、今回の招集を拒否したとしています。また6月のW杯予選ではフル代表でもプレーしたアリフ選手の所属するJDTはここまで2勝ながら、やはりクラブは招集を拒否したとしています。
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 攻守の要とも言える両選手を欠くU22代表ですが、来年6月にウズベキスタンで開催される本戦へ出場できれば、ルクマン・ハキムとアリフ・アイマンの夢のツートップの活躍も期待できるので、飛車角落(失礼!)メンバーですが、予選J組ではライバルのタイを破ってなんとか本戦出場権を獲得してもらいたいです。
 今回話がややこしくなってしまっているのは、新型コロナの影響もあります。予選が開催される10月25日から30日までの期間はFIFAの国際マッチデー期間ではないため、Mリーグクラブによる招集拒否は問題にはなりません。その一方でこの期間中に国内で予定されているのはマレーシアカップのグループステージ第3節(10月29日から30日)のみで、一見するとU22代表に加わっても出場できないのは1試合のように思えますが、新型コロナの感染拡大を防ぐためマレーシア政府は全ての渡航者に14日間の検疫隔離を義務付けており、これによりモンゴルでの予選に出場すると11月9日と10日に予定されているグループステージ第6節までの残り4試合全てに出場できなくなってしまうことから、スランゴールFCはハリス選手の、JDTはアリフ選手のU22代表招集を拒否したと思われます。

10月13日のニュース:タン代表監督がヨルダン遠征を総括、タイ1部第7節-前節出場停止のエルドストールが復帰でチョンブリーFCの勝利に貢献、AFC U23アジアカップ予選出場のU23はヌグリスンビランに惜敗  

タン代表監督がヨルダン遠征を総括
 先日のヨルダン遠征ではヨルダンに0-4、ウズベキスタンには1-5と大敗したマレーシアですが、タン・チェンホー監督がマレーシアの通信社ブルナマを含めた国内メディアとのオンライン会見を行い今回の遠征を総括しています。
 タン監督はまず公称158cmの身長から「ミッキー」の愛称で知られるFWファイサル・ハリム(トレンガヌFC)を取り上げて、ヨルダン戦、ウズベキスタン戦ともそのスピードと相手を抜いていくドリブルが際立っていたとし、いわばギャンブル的な先発起用にファイサル選手が見事に応えてくれたと話しています。さらに今回の遠征に参加した2人の「国外組」の内の1人でFWルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)についてもボールコントロールの技術の高さで、先発したウズベキスタン戦では相手を翻弄していたと話しています。
 その一方で2試合で9失点を喫した守備陣については、不正確なパスやボールコントロールのミス、そして連携の悪さに加えて、相手攻撃陣に押し込まれたことで不用意なミスが身だっていたと指摘し、期待通りには機能しなかったことを認めています。特に初戦のヨルダン戦で4失点した後のウズベキスタン戦でもDFアイディル・ザフアン(JDT)とイルファン・ザカリア(KLシティFC)を起用したことを問われると、このコンビの経験不足を認めながらも、例え失点してでも試合で学ばなければならないことがあると述べて経験を積ませるための起用だったと話しています。
 「初戦のヨルダン戦では個々のミスが目立ったが、(最終戦の)ウズベキスタン戦ではその数は減っていた。しかしまだチームとして「組織で守る」と言ったことが不十分だった。攻撃面では、今回のような格上のチームと対戦する場合にはよりピンポイントなパスやより正確なボールコントロールができなければならいことが選手にはわかったと思う。今回の遠征に参加した選手たちにはこの経験を生かして、自身のレベルアップを図って欲しい。」と述べたタン監督ですが、今回の遠征メンバーの中から今年12月に開幕する東南アジアサッカー連盟選手権スズキカップ2020年大会や来年2月のAFC選手権アジアカップ3次予選に出場する代表のメンバーにも選ばれる者がいるかどうかを問われると、その名前は挙げなかったものの数名の選手は今後の合宿で鍛えたいと述べ、スズキカップ前に予定されている来月11月の練習試合でも起用したいと話しています。

タイ1部第7節-前節出場停止のエルドストールが復帰で勝利に貢献 
 2021/2022年シーズンのタイ1部リーグ第7節が10月9日と10日にかけて開催に開催され、マレーシア代表のDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)が所属するチョンプリーFCが2連勝し4位を維持、一方、代表のヨルダン遠征でドミニク・タン不在のポリス・テロFCも2連勝で順位を12位から8位まで上げています。

タイ1部リーグ第7節
2021年10月10日@チョンブリースタジアム(バンコク)
チョンブリーFC 1-0 スパンブリーFC
 第5節のレッドカードで前節第6節は出場停止を受けていたDFジュニオール・エルドストールが復帰したチョンブリーFCが2連敗の後の2連勝で4位を維持しています。エルドストール選手は先発してフル出場しています。
 (試合のハイライト映像はチョンブリーFCの公式Youtubeチャンネルより)

https://youtu.be/GwdQcMTygSk

2021年10月9日@BGスタジアム
BGパトゥム・ユナイテッド 0-3 ポリス・テロFC
 ポリス・テロFCが昨季王者のBGパトゥム・ユナイテッドにまさかの3得点で完封勝利。ドミニク・タン不在の間に今季初勝利からの2連勝ですが、まぁそれまでもタン選手は試合出場はありませんでしたが…。

タイ1部リーグ順位表(第7節終了)

順位チーム試合得失差勝点
1ブリーラム・ユナイテッド7511916
2チェンライ・ユナイテッド7421414
3バンコク・ユナイテッド6411413
4チョンブリーFC7322711
8ポリス・テロFC722318
順位は上位3チームとマレーシア人選手が所属するチョンブリーFC、ポリス・テロFCのみ表示しています。

AFC U23アジアカップ予選出場のU23はヌグリスンビランに惜敗
 今月10月25日からモンゴルのウランバートルで開催されるAFC U23アジアカップ予選に出場するマレーシアU23代表は現在、第2次合宿を行っていますが、昨日10月12日には練習試合初戦となるMリーグ2部プレミアリーグの今季チャンピオンのヌグリスンビランFCと練習試合を行い1-2で惜敗しています。
 現在はスランゴール州プタリンジャヤにあるマレーシアサッカー協会FAM本部の施設で合宿を行なっているU23代表はモンゴル出発前に3つのMリーグクラブとの練習試合を予定していますが、このヌグリスンビランFCがその初戦でした。
 この試合の様子を伝えたマレーシア語紙ハリアンメトロでによると、試合開始から何度もチャンスを掴みながらもヌグリスンビランFCのGKダミエン・リムの好守に阻まれていたU23代表は、今季プレミアリーグでマレーシア人としてはリーグ2位の8ゴールを挙げたアズハド・ハラズ・アルマン(FAM-MSNプロジェクト)が11分にゴールを挙げてこの試合に先制しました。その後もさらにチャンスを作りながら追加点を奪えなかったU23代表は後半開始早々の46分にヌグリスンビランFCのエース、アライン・アコノアコノが同点ゴール、さらに81分にはR・バラトクマルが逆転のゴールを決めてヌグリスンビランFCが勝利しています。
 U23代表は10月15日(金)にはMリーグ1部3位のペナンFC、そして10月18日(月)には2位のクダ・ダルル・アマンFCとの練習試合が予定されており、その後の10月20日(水)にモンゴルへ向けて出発する予定です。
 今回のAFC U23アジアカップ予選J組では、10月25日にラオス、28日にモンゴル、そして31日にはタイと対戦することになっています。

10月9日のニュース:サラワク州の2クラブはマレーシアカップの本拠地開催を希望、ケランタンFCの外国籍選手2名が今季絶望、ケランタンFCのラギニ監督は手術のため一時帰国中

サラワク州の2クラブはマレーシアカップの本拠地開催を希望
 マレーシア代表のヨルダン遠征により、国内カップ戦のマレーシアカップのグループステージは現在、中断中で10月29日から始まる第3節で再開されますが、サラワク州を本拠地とするMリーグ2部プレミアリーグの2クラブ、サラワク・ユナイテッドFCとクチンシティFCは、この第3節からホームゲームをサラワク州で開催する希望を持っていると東マレーシアのサッカー専門サイト、サラワククロックスが報じています。
 サラワク州内での新規感染者がなかなか減らなかったことや、州府政府が州外からの渡航者全員に求めた検疫隔離措置などにより、クチンシティFCはジョホール州パシルグダンのMBPGスタジアムを、サラワク・ユナイテッドFCは当初はマラッカ州のハンジェバスタジアム、そして現在はクアラルンプールのKLフットボールスタジアムを暫定本拠地として試合を行っています。
 クチンシティFCのイスワンディ・アリ・ハサンCEOはサラワク州内の新型コロナの感染状況が改善することを前提としながらも、クチンでのホームゲーム開催を望んでいると話しています。
 またサラワク・ユナイテッドFCを運営するサラワク州サッカー協会のポジャ・マジャイス会長も、チームがグループステージを突破してベスト8に進出することがあれば、ホームアンドアウェイ方式で行われる準々決勝以降の試合はホームのサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で開催したいと話しています。
 なおマレーシアカップ第2節を終えて、クチンシティFCは0勝1分1敗でB組4位、1部スーパーリーグのペナンFCとスリ・パハンFCを連続撃破したサラワク・ユナイテッドFCは2勝0分0敗でA組首位となっています。

ケランタンFCの外国籍選手2名が今季絶望
 マレーシア代表のヨルダン遠征により現在は中断中のマレーシアカップですが、グループステージ組で現在0勝1分1敗のケランタンFCは、残り4試合を外国籍選手2名で戦わなければならないとマレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。
 ケランタンFCのリーザル・ザムベリ アシスタントコーチはグループステージの残り4試合はギリシャ出身のDFクリストス・インツィディスとインドネシア出身のFWナタナエル・シリンゴリンゴの両外国籍選手のみが出場可能で、英国出身のFWジャック・ヒンドルとスペイン出身のMFマリオ・アルケスはケガのため今季絶望であると話し、その上で、この両選手の離脱をマレーシア人選手は出場機会が増えるチャンスだと捉えて、選手らの奮起に期待したいと話しています。
 実際にFWヌルシャミル・アブドル・ガニは今季のMリーグ2部プレミアリーグではマレーシア人選手としては最多の9ゴールを挙げている他、MFサイド・ソブリ・サイド・モハマド、MFズルファーミ・アブドル・ハディといった選手たちもより多くの出場機会を得ており、レザル アシスタントコーチはマレーシアカップのグループステージ突破を諦めてはいないと話しています。

ケランタンFCのラギニ監督は手術のため一時帰国中
 上の記事も含め、ケランタンFCのメディア対応はいつの間にかマルコ・ラギニ監督ではなくこのレザル アシスタントコーチが行なっており、ラギニ監督は公式発表のないまま退団となったのかと思っていましたが、サッカー専門サイトのラ・ボラ・マレーシアも同様の疑問を持っていたようで、ラギニ監督についての記事を掲載しています。
 アジアではFCウランバートル(モンゴル)の監督なども務めたイタリア出身のラギニ監督は今季からケランタンFCの監督に就任したものの、2部プレミアリーグの8月7日のサラワク・ユナイテッドFC戦の敗戦で後半戦3連敗となり、その後の試合はリーザル・ザムベリ アシスタントコーチが指揮をとるようになったことから、クラブからの公式発表はないものの、ラギニ監督が解任、あるいは「休養」となったのではとサポーターの間では話題になっていました。
 そこでこのラ・ボラ・マレーシアはラギニ監督に直撃取材を敢行したようですが、その真相はラギニ監督は現在もケランタンFCの監督であり、現在は椎間板ヘルニアの手術を受けて母国イタリアで療養中ということのようです。
 「手術後は移動の問題もあり現在もイタリアに滞在中である。ノリザム・トゥキマン会長は有難いことにイタリアでの手術と療養を許可してくれている。あと1ヶ月ほどで移動も可能になるので、そうなれば直ちにマレーシアに戻りたい。」とラ・ボラ・マレーシアの取材に答えたラギニ監督は、マレーシアカップグループステージが再開する10月29日からの第3節には間に合わないが、11月の半ばまでには戻れるだろうと話しています。
 マルコ監督が帰国するまでのケランタンFCは5勝3分6敗、またマルコ監督を引き継いだリーザル・ザムベリ アシスタントコーチのもとではリーグ戦は3勝3敗、マレーシアカップでは1分1敗という成績です。

10月2日のニュース:代表のヨルダン遠征メンバーは2名減って22名に、スタジアム観戦再開に向けてMリーグ各クラブが期待

代表のヨルダン遠征メンバーは2名減って22名に
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebookで、タン・チェンホー監督率いる代表20名が本日10月2日午前3時15分にクアラルンプール国際空港KLIAからヨルダンの首都アンマンへ向けて出発したことを伝えています。え?24名召集したのになぜ20名?
 24名の内、「国外組」のルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)とドミニク・タン(タイ1部ポリス・テロFC)は合宿地のヨルダンでチームに合流することが発表されており、KLIAからは代表22選手が出発する予定でした。
 マレーシア代表はヨルダンで代表合宿を行い、合宿中の10月6日にはヨルダン代表、10月9日にはウズベキスタン代表との練習試合を行うことになっていますが、これに先立って代表に招集された選手は昨日10月1日にはスランゴール州プタリンジャヤのFAM本部に集合して全体練習を行いましたが、ここで問題が起こりました。国外組を除く22名の内、今回初招集となったスランゴールFCのDFシャルル・ナジームはこの日FAM本部に集合したものの、ケガのため代表を辞退することが明らかになりました。また当初招集されていたDFディオン・クールズ(デンマーク1部FCミッティラン)がケガのため合宿参加を辞退したことにより代替招集されたトレンガヌFCのDFシャールル・ニザム・ロス・ハスニはこの日、FAM本部に現れなかったということです。FAMからはこの2選手に代わる選手の招集は告知されておらず、結局20名がヨルダンへ向かったというのが真相のようです。
*****
 新戦力を試したいというタン監督は、6月のFIFAワールドカップ2022年大会予選出場メンバー25名から主力選手のGKファリザル・マーリアス、DFラヴェル・コービン=オング、DFマシュー・デイヴィーズ、FWサファウィ・ラシドらJDTの選手を中心に半数以上の13名を外して、初招集の5名を含む12名と入れ替えています。直近のFIFAランキング154位のマレーシアにとって、今回は格上のヨルダン(同93位)、ウズベキスタン(同84位)との貴重な実践機会にも関わらず、試せる選手が24名から22名になってしまったのは残念です。今回の代表メンバーが発表になったのは9月23日ですが、今回辞退となったシャルル選手は9月26日から始まったマレーシアカップのグループステージ2試合にはいずれもベンチ入りしておらず、ケガの状況が代表に伝わっていたのかどうか不明です。また昨日FAM本部に現れなかったシャールル選手については、選手自身だけでなく所属するトレンガヌFCからも何の発表もありません。なおシャールル選手は9月29日のマレーシアカップ、スランゴールFC戦にフル出場しており、ケガということではなさそうです。ここで気になるのはFAMと代表の首脳陣はこういった場合に備えて代替選手の代替選手といったところまで準備していたのか、という点です。マレーシアに「根回し」という文化があるかどうかはわかりませんが、例えばそういった代替選手の代替選手候補にまで根回しをして、事前にパスポートの取得などを促しておけば、急な招集に雲隠れする選手も居なそうな気がします。

スタジアム観戦再開に向けてMリーグ各クラブが期待
 9月29日にイスマイル・サブリ・ヤアアコブ首相はワクチン接種を完了している18歳以上を条件に、サポーターのマレーシアカップでのスタジアム観戦戦を許可すると発表しましたが、これをうけてマレーシアカップ出場中の16チームは、10月29日から再開するマレーシアカップグループステージ第3節でのサポーターの入場に向けて準備をするめていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 KLシティFCのStanley・バーナードCEOは代表のヨルダン合宿などによる1ヶ月の中断期間がスタジアム観戦実施前に観戦の際の標準作業手順SOPを強化するのに良い準備期間になるだろうと述べています。「(KLシティFCの本拠地の)KLフットボールスタジアムは、昨季もSOP向上の実地例として活用されており、その際にはスタジアム観戦が実施された場合の問題となるとされた点は改善済みである。」と述べていつでもサポーターを迎え入れる準備ができていると胸を張っています。
 またクダ・ダルル・アマンFCのカマル・イドリスは今年5月9日以来となるサポーターのスタジアム観戦再開について、観戦に訪れるサポーターはMFLが設けるSOPを遵守してくれることを期待していると話す一方で、スタジアムにどのくらいの慣習を入れることができるのかは不明ながら、入場者を受け入れることによりチームの財政にも好影響が出ることを期待していると話しています。
 またマラッカ・ユナイテッドFCのジャスティン・リムCEOはマレーシア政府がスタジアム観戦を許可したことに感謝するとともに、、新型コロナ観戦の心配なくスタジアムで観戦できるよう、ワクチン接種完了者のみがスタジアム観戦を許されることを保証するとしています。
 マレーシアカップを主催するMFLは、マレーシア政府が新型コロナの感染状況に応じて設定している国家復興計画NRPの段階が州により異なることから、各試合会場よって入場可能なサポーターの人数が異なるとしていますが、その具体的な数字はまだ発表されていません。またマレーシアカップ中断期間中に各チームが予定している練習試合のスタジアム観客についても、現在、MFLは国内スポーツを統括する青年スポーツ省からの指示を待っている段階であると言うことです。
 なお現在最も規制が厳しい国家復興計画NRP第2段階がクダ州、ペナン州、ペラ州、ケランタン州、ジョホール州、サバ州に、第3段階がクアラルンプール、プトラジャヤ、スランゴール、マラッカ、プルリス、パハン、トレンガヌ、サラワク、そして最も規制が緩い第4段階がヌグリスンビランとラブアンに施行されています。
 ちなみに条件付き行動制限令CMCOが施行されていた時期はスタジアム定員の10%あるいは2000名が、復興に向けての行動制限令RMCO施行時には定員の25%あるいは8000名が上限としてスタジアムでの観戦が許可されていました。

マレーシアカップ-グループステージ第2節結果

 マレーシアカップのグループステージ第2節の8試合が9月29日(水)、30日(木)、10月1日(金)に開催されました。2部プレミアリーグのサラワク・ユナイテッドFCが前節に続き今節も1部のスリ・パハンFCを撃破した他、クチンシティFCが1のペラFCと引き分けて、クラブ史上初のマレーシアカップでの勝点を挙げています。
 なお10月4日から12日までのFIFA国際マッチデー期間に合わせてマレーシア代表がヨルダンで代表合宿と練習試合を行うことからマレーシアカップは1ヶ月の中断期間に入り、10月29日より最下位となる第3節は待望の有観客試合で実施されることが決定しています。
(各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージA組
2021年9月26日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 1-1 KLシティFC
得点者:ペナン-シェリダン・ボボエフ(71分)、KL-ロメル・モラレス(90+3分)
 2部のサラワク・ユナイテッドFCに敗れてホームでの連敗はさきたいペナンFCは77分に先制するとそのまま逃げ切りを図りましたが、ロスタイムにグループステージ3ゴール名となるロメル・モラレスのゴールでKLシティFCが土壇場で追いつき、両チームが勝点を分け合っています。

2021年9月29日@
サラワク・ユナイテッドFC 1-0 スリ・パハンFC
得点者:トミー・マワト(61分)
 2部2位のサラワク・ユナイテッドFCが前節のペナンFC(1部3位)に続いて1部10位のスリ・パハンFCを破り、1部スーパーリーグのクラブを相手に連勝しています。前節のKLシティFC戦に続いて連敗となったスリ・パハンはリーグ戦終盤から引き分けを挟んで8連敗となりました。

2021年マレーシアリーグ グループステージA組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SWU22004136
2KLC21104224
3PEN201124-21
4SRP200214-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC、

グループステージB組
2021年9月26日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 2-1 スランゴールFC
得点者:デチ・マルセル(23分)、トレンガヌ-リー・タック(52分)、スランゴール-アシュワウィ・ヤキン(75分)
 前節に続き今節も従来のFWデヴィッド・ダ・シルヴァではなく2部プレミアリーグの得点王ジョーダン・ミンターを先発させ、失速したリーグ終盤とは布陣を変えてこの試合に臨んだ1部4位のトレンガヌFCが1部5位のスランゴールFCを圧倒して2連勝を飾り、グループ首位となっています。

2021年9月29日@MBPGスタジアム(ジョホール州パシルグダン)
クチンシティFC 2-2 ペラFC
得点者:クチン-ハドソン・ディヘースス(10分)、アリフ・ハサン(67分)、ペラ-アディブ・アブドル・ラオプ(49分PK)、アイザット・ザフアン・ラザリ(70分)
 2年連続でマレーシアカップに出場の2部5位クチンシティは2度先制しながら2度とも1部11位のペラFCが追いつき引き分けに終わっています。昨季のマレーシアカップはトーナメント方式で開催されたものの、新型コロナ観戦拡大により途中で中止になり、1回戦でJDTと対戦したクチンシティは0-1で敗れており、この試合の引き分けがクラブ史上初となるマレーシアカップでの勝点となりました。
  クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージB組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC22004136
2SEL21012203
3PRK201123-11
4KUC201124-21
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC

グループステージC組
2021年9月30日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマンFC 1-3 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:クダ-クパー・シャーマン(7分)、マラッカ-ソニー・ノルデ(23分)、マヌエル・オット2(39分、52分)
 1部8位のマラッカ・ユナイテッドFCが同2位のクダ・ダルル・アマンFCに逆転勝ちし、2連勝でC組1位に躍り出ています。リーグ戦ではクダ・ダルル・アマンFC相手に0勝2敗、しかも2得点7失点と分が悪かったマラッカ・ユナイテッドFCですが、この日は7分と比較的早い時間帯に先制されたからか、守勢に回ることなく攻め続けました。23分にはアドリアノからのパスを受けたソニー・ノルデが同点ゴールを決めると、39分にはやはりアドリアノのパスを受けたマヌエル・オットが逆転ゴールを決めてマラッカ・ユナイテッドFCがリードして前半が終了しました。フィリピン代表のオット選手は後半にペナルティエリアの外から素晴らしいミドルシュートを決めるなど、この試合はマラッカ・ユナイテッドFCがクダ・ダルル・アマンFCを圧倒しています。

2021年10月1日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッドFC 0-1 ヌグリスンビランFC
得点者:ヌグリスンビラン-フェリス・ダニエル(81分)
 2部1位のヌグリスンビランFCと2部7位のケランタン・ユナイテッドFCの対戦は、両チームのDF陣の奮闘やゴールキーパーの好守もあり前半を0-0で折り返します。後半に入ってもこう着状態は続き、このまま引き分けかと思われた81分に左からのクロスに走り込んだヌグリスンビランFCのフェリス・ダニエルが合わせて決勝ゴールを決めています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの谷川由来は先発してフル出場し、深井脩平両選手は先発して前半で交代しています。前節に久しぶりの先発となった本山雅志選手はベンチ入りしませんでした。

2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1MLU22005146
2KDA21014313
3NSE210112-10
4KLU200204-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC、

グループステージD組
2021年9月30日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 1-0 PJシティFC
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ(3分)
 今季1部スーパーリーグで23ゴールを挙げたエースのベルグソン・ダ・シルヴァをベンチから外す余裕を見せたJDTは開始3分で先制したものの、その後は全員が攻守に参加するPJシティFCを相手に追加点を奪えませんでした。

2021年9月30日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 0-0 サバFC
得点者:ケランタン-ナタナエル・シリンゴリンゴ(39分)、モハマド・ハジク・モハマド・サブリ(70分)、サバ-リスト・ミトレフスキ2(32分PK、80分PK)
 2部6位のケランタンFCが1部9位のサバFCと引き分けています。ケランタンFCは今季マレーシアカップグループステージ初の勝点を獲得、サバFCは2試合連続の引き分けとなっています。なお、サバFCは試合中に負傷したインドネシア出身のサディル・ラムダニが鼠蹊部(そけいぶ)のケガで全3ヶ月の診断を受け、残るグループステージ4試合には出場しないことを発表しています。今季3ゴール8アシストのラムダニ選手欠場でD組の2位争いは最後まで混戦となりそうです。

2021年マレーシアリーグ グループステージD組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1JDT22003036
2SAB20203302
3PJC201112-11
4KEL201124-21
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC

10月1日のニュース:朗報!10月末のマレーシアカップ第3節からスタジアム観戦解禁、ディオン・クールズら3名がケガにより代表のヨルダン遠征を辞退

朗報!10月末のマレーシアカップ第3節からスタジアム観戦が解禁に
 Mリーグを運営するMFLは、10月29日と30日のマレーシアカップからスタジアム観戦が解禁されることを発表しています。
 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は10月1日付けで首都圏クランバリーとマラッカ州が国家復興計画NRPの第3段階に、北部のケダ州が同第2段階にそれぞれ移行すると発表しましたが、これにより最も厳しい移動制限措置が課せられる第1段階に指定されている州がなくなりました。さらに標準作業手順SOPについても変更が発表され、NRP第2段階から第4段階の地域では10月1日からワクチンを接種を完了した18歳以上に限り、マスク着用・飲食禁止の条件の下、スポーツの試合をスタジアム観戦できるようになります。
 これを受けてMFLは公式サイトで10月29日と30日に開催されるマレーシアカップグループステージ第3節よりサポーターによるスタジアム観戦を解禁すると発表しています。今年3月5日に開幕した今季2021年シーズンのMリーグは、新型コロナの感染拡大により5月9日以降は無観客で開催されたままシーズンが終了し、現在開催中のマレーシアカップグループステージも先週末の第1節と昨日、一昨日に行われた第2節は無観客での開催となっていました。
 なお10月4日から12日までのFIFA国際マッチデー期間に合わせて本日10月1日に招集されるマレーシア代表は明日からヨルダンでの代表合宿と現地でのヨルダン代表、ウズベキスタン代表との練習試合が予定されており、マレーシアカップグループステージはおよそ1ヶ月中断します。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサン会長はこのリーグ中断期間中にMFLとマレーシアカップに出場中のMリーグ各クラブがスタジアム観戦解禁に向けての準備を進めるとしています。またスタジアム観戦解禁後も、国家復興計画NRPの各段階により入場可能なサポーターの数が異なることから、その具体的な人数や、マレーシアカップ中断期間中に行われる各クラブの練習試合を有観客で開催可能かどうかなどについても国内スポーツを統括する青年スポーツ省からの指示を待っている段階であると言うことです。
 なお条件付き行動制限令CMCOが施行されていた時期はスタジアム定員の10%あるいは2000名が、復興に向けての行動制限令RMCO施行時には定員の25%あるいは8000名を上限としてサポーターの入場が許可されていました。

ディオン・クールズら3名がケガにより代表のヨルダン遠征を辞退
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebookで、ヨルダンで行われるマレーシア代表合宿と2試合の練習試合にデンマーク1部FCミッティランでプレーするDFディオン・クールズら3名が参加しないことを発表しています。
 FAMは今月9月23日にヨルダン代表、ウズベキスタン代表との練習試合を含むヨルダンでの代表合宿に参加する24名を発表していましたが、FAMの公式FacebookではDFディオン・クールズ、DFシャミ・サファリ(スランゴールFC)、FWアキヤ・ラシド(JDT)の3選手がいずれもケガのため代表合宿参加を辞退し、DFアリフ・ファルハン(クダ・ダルル・アマンFC)とDFシャールル・ニザム(トレンガヌFC)、FWファイヤド・ズルキフリ(クダ・ダルル・アマンFC)の3選手が代わって招集されたことを発表しています。
*****
 今回の代表合宿と練習試合は12月に開幕するアセアン東南アジアサッカー連盟選手権スズキカップに向けての色合いが強いものですが、このスズキカップ開催時期はFIFAの国際マッチカレンダー期間ではないことから、ディオン・コールズの招集は所属クラブのFCミッティランが拒否するだろうと当初から予想されており、来年2月のAFC選手権アジアカップ3次予選前に合流してくれえれば十分といったところでしょう。
 個人的に気になるのは今回の合宿にタイ1部チョンブリーFCでレギュラーのDFジュニオール・エルドストールが招集されなかったことです。今回の代表メンバーが発表になった時にエルドストール選手が含まれていなかったことに驚きましたが、ディオン・クールズが合宿に参加しなくなった今回もやはり招集されていないのは、タン・チェンホー監督の戦術に合わない選手なのかもしれません。ファリザル・マーリアス、サファウィ・ラシド、ラヴェル・コービン=オング、アリフ・アイマン(いずれもJDT)が招集されなかったのは、「新たな選手を試してみたい」と話すタン監督の方針だとしても、今年6月のFIFAワールドカップ予選でタン監督就任以来初の代表招集となったエルドストールは明らかに衰えが見えているアイディル・ザフアンの代わりとしても他の選手と連携を見てみても良いのではと思います。

マレーシアカップ-グループステージ第1節結果

 今年が100周年記念大会となったマレーシアカップは1部スーパーリーグの上位11チームと2部プレミアリーグの上位5チームが出場する国内でも最も盛り上がるカップ戦です。このマレーシアカップのグループステージ第1節の8試合が9月26日(土)と27日(日)に開催されました。第1節は2部2位のサラワク・ユナイテッドFCが1部3位のペナンFCを破る番狂わせもありましたが、その他の7試合はリーグ順位が上のチームが6勝1分と順当な結果となりました。
 今回の第1節から1ヶ月ほどの代表合宿による中断期間を挟んで11月2日と3日の最終第6節まで続くグループステージが終了すると、各組上位2チームがノックアウトステージに進みます。なお今季のマレーシアカップ優勝チームには来季のAFCカップ出場権が与えられます。
(各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージA組
2021年9月26日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 0-3 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ペナン-アル=ハフィズ・ハルン(56分)、サラワク-ウチェ・アグバ2(47分、58分)、カイル・ジェフリ・ジョーンズ(54分)
 1部スーパーリーグ3位のペナンFCと2部プレミアリーグ2位のサラワク・ユナイテッドFCが対戦し、サラワク・ユナイテッドFCがウチェ・アグバの2ゴールなどで勝利しています。
 シーズン終盤に好調さを維持していたペナンFCは先発XIにベストメンバーを揃え、10月の代表合宿に初招集されたモハマド・アル=ハフィズ・ハルンがゴールを決めましたが、反撃はそこまででした。

2021年9月26日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティFC 3-1 スリ・パハンFC
得点者:KL-ダニエル・ティン(19分)、ロメル・モラレス2(47分、73分)、パハン-ジャンカルロ・ガリフオコ(79分OG)
 1部スーパーリーグ6位のKLシティFCと9位のスリ・パハンFCが対戦し、KLシティFCがロメル・モラレスの2発などで快勝しています。シーズン後半から好調を維持するベテランのサフィー・サリがこの試合でも2アシストと活躍し、KLシティFCはリーグ戦から続くホームでの連続無敗記録を12と伸ばしています。

2021年マレーシアリーグ グループステージA組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SWU11003033
2KLC11003123
3SRP100113-20
4PEN100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC、

グループステージB組
2021年9月26日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 2-0クチンシティFC
得点者:トレンガヌ-リー・タック(23分)、ファイザル・ハリム(48分)
 1部スーパーリーグでは終盤に失速して4位に終わったトレンガヌFCと2部プレミアリーグ5位のクチンシティFCが対戦し、前半と後半にそれぞれ得点したトレンガヌFCが勝利しています。現在クチンシティFCを指揮するイルファン・バクティ監督がトレンガヌFCの監督を務めていた際にアシスタントコーチを務めていたのがナフジ・ザイン現トレンガヌFC監督ということで師弟対決としても注目されたこの試合は、2019年シーズン途中に成績不振で退任したイルファン前監督を引き継いだナフジ監督が師を破って開幕戦勝利を飾っています。
 クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年9月26日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 1-0 ペラFC
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(80分)
 1部スーパーリーグ5位のスランゴールFCと11位のペラFCの対戦は、試合開始から両チームが積極手に攻めてゴール前まではボールを運ぶも、なかなかゴールが決められないまま試合が進みました。
しかし80分にスランゴールFCのハイン・テット・アウンがペナルティエリア内で倒されて得たPKをリーグ得点王のイフェダヨ・オルセグンが決めてスランゴールFCが先制。そのままこの虎の子の1点を守り切ったスランゴールFCが勝利しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージB組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC11003033
2SEL11002023
3PRK100102-20
4KUC100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC

グループステージC組
2021年9月27日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマンFC 3-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:クダ-チェチェ・キプレ(45+2分)、シャズワン・ザイノン2(14分、58分)
 1部スーパーリーグ2位のクダ・ダルル・アマンFCと2部プレミアリーグ7位の対戦となったこの試合は、ミスが勝敗を決しました。クダがシャズワン・ザイノンのゴールで先制すると、ケランタン・ユナイテッドFCも負けじとカウンターなどで再三クダ・ダルル・アマンFCゴールへ迫りますが、絶好の得点機を何度も得ながら、ガッサマ・アルフサイニーら攻撃陣が精度の低いシュートでそれを生かすことができません。一方、守備陣は僅かなミスを突かれてチェチェ・キプレにゴールを決められるなどこちらも見た目以上の差を感じる試合でした。
 ケランタン・ユナイテッドFCの谷川由来、深井脩平両選手は先発してフル出場し、久しぶりの先発となった本山雅志選手は61分に交代しています。

2021年9月27日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッドFC 2-0 ヌグリスンビランFC
得点者:マラッカ-アドリアーノ(27分)、S・クマーラン(65分)
 1部スーパーリーグ8位のマラッカ・ユナイテッドFCと2部チャンピオンのヌグリスンビランFCの試合は前半、後半にそれぞれゴールを決めたマラッカ・ユナイテッドが勝利しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1KDA11003033
2MLU11002023
3NSE100102-20
4KLU100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC、

グループステージD組
2021年9月27日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 2-0 ケランタンFC
得点者:JDT-ベルグソン・ダ・シルヴァ(20分)、サファウィ・ラシド(49分)
 1部スーパーリーグの覇者JDTが2部プレミアリーグ6位のケランタンFCを破り、早くもD組の首位に躍り出ました。

2021年9月27日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティFC 1-1 サバFC
得点者:PJ-ダレン・ロック(80分)、サバ-パク・タエスー(20分)
 オン・キムスイ新監督就任後初の試合となった1部スーパーリーグ9位のサバFCは7位のPJシティFCと対戦しました。リーグ戦ではPJシティFCが2勝しているこのカードでしたが先制したのはサバFCでした。ペナルティエリアのはるか外で得たPKをパク・タエスーが蹴ると、30mを超えるロングシュートが直接ゴールインしてサバFCが20分に1-0とリードします。さらに後半に入るとサバFCは67分にPKを得ますが、レヴィ・マディンダのシュートを10月の代表合宿初招集となったPJシティFCのGKカラムラー・アル=ハフィズが止めて追加点を許しません。そして80分にはエースのダレン・ロックがサバFC守備陣をかわして同点ゴールを決め、PJシティFCが引き分けに持ち込んでいます。

2021年マレーシアリーグ グループステージD組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1JDT11002023
2PJC10101101
2SAB10100111
4KEL100102-20
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC