2月20日のニュース:Mリーグ移籍期間はさらに3月5日まで延長、クダ州FAはクラブ買収企業の要求拒否も企業側はクダ州FA会長を非難、トレンガヌとトレンガヌIIはそれぞれミニトーナメント出場、マラッカ・ユナイテッドは外国籍選手枠が全て埋まる

Mリーグ移籍期間はさらに3月5日まで延長
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールMFLは、今季1回目のトランスファーウィンドウ(移籍期間)がFIFAの承認を得て2月19日から3月5日まで延長されたことを公式サイトで発表しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、FIFAから期間延長申請に対する承認の連絡を受け取ったとして、今週2月15日からチーム練習が解禁となったMリーグの各クラブに対して、より充実した戦力補強が可能になるだろうと話しています。
 今回の期間延長は新型コロナウィルス対策として国内に施行されている活動制限令MCOおよび条件付き活動制限令CMCO、復興のための活動制限令RMCOによりチーム練習が禁されていたことに加え、州境を超える移動が禁止されたことからマレーシア人選手、外国籍選手を問わず移籍が難しくなっていたことを受けての申請であったとしています。

クダ州FAはクラブ買収企業の要求拒否も企業側はクダ州FA会長を非難
 マレーシアでは伝統的に州サッカー協会(州FA)が州政府からの資金援助に依存してプロサッカークラブを運営されてきましたが、アジアサッカー連盟AFCの指導のもと、マレーシアサッカー協会は各クラブに州サッカー協会から独立した民営化を求めています。大半のクラブはこれまで州の公金を主な運営資金源としていることから、クラブの民営化には新たな運営資金源の確保が必要なっています。
 そんな中、Mリーグ1部クダ・ダルル・アマンを運営するクダ州サッカー協会(クダ州FA)は州内企業であるフルメンホールディングス社とクラブの買収交渉を行ってきましたが、その交渉が決裂したとマレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じたの一昨日2月18日のことでした。
 この記事ではクダ州首相でもあるムハマド・サヌシ クダ州FA会長が記者会見し、クダ州政府関連企業が保有するクラブ株式の80%を2400万リンギ(およそ6億2700万円)で購入する条件としてフルメンホールディングス社の要求する内容にクダ州政府およびクダ州FAは応じることができないとして、交渉を打ち切ると述べています。
 「フルメンホールディングス社は農業用地に指定されている州保有の土地の工業用地指定への変更を求めた他、提案された株式購入資金支払い方法についても、州民に損害を及ぼす恐れがあり承服できない。またクダ州が保有する本拠地のダルル・アマンスタジアムの所有権も求めており、州の資産を求める要求も交渉打ち切りの理由である。」と話すムハマド・サヌシ州FA会長は、今後も買収希望企業があれば交渉の席に着くつもりであると話しています。
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 しかしこのムハマド・サヌシ州FA会長の発言が報じられると、今度は英字紙ニューストレイトタイムズ電子版がフルメンホールディングス社の困惑を報じました。
 フルメンホールディングス社のアフマド・シャイズアン会長はムハマド・サヌシ州FA会長が交渉打ち切りの理由としてあげた内容に驚き、さらに理解できないとして、これまでの交渉の経緯をニューストレイトタイムズに明らかにしています。
 自分は政治家でもなく、政治家に対して否定的な意見を持っているわけではない」と前置きした上でシャイズアン会長は「ムハマド・サヌシ州FA会長は、当社がクダ・ダルル・アマンの選手や監督、コートおよびスタッフの昨年12月から今年2月までの給料を負担することを拒否したと非難しているが、我々がクラブ株式の保有を求めているのは今季Mリーグが始まる今年の3月からであり、その契約すら完了していない現時点でこのような非難を受ける筋合いはない。3月以降はより透明性が高い会計監査を行なった上で、クラブの運営費用を全て負担する用意もあることは既に先方に伝えてある。」
 「また、本拠地のダルル・アマンスタジアムについては、買収後1年目のキャッシュフローを改善するため、今年1年間のみスタジアムの使用料免除を要求しただけである。この他、クラブが現在、練習場として使用しているスカ・ムナンティスタジアムの運営権を求めたが、この施設は整備が不十分で寮、食堂、事務室などは見窄らしい状況のまま放置されている。ここを修繕することにより、クラブは新たな収入を生み出す可能性があることから、この施設の運営権が与えられれば、その修繕費用として340万リンギ(およそ8890万円)を投資する準備がある。」と説明した上で、今回の混乱についてはクダ州のサッカーファンに対して謝罪しています。
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 この論争の背景にはムハマド・サヌシ州首相兼州FA会長の思惑が見え隠れします。クダ州政府は昨年起こった連邦政府内での政変の影響により、マハティール前首相の息子ムクリズ・マハティール州首相が辞任し、その後任として昨年5月に就任したのがムハマド・サヌシ州首相です。
 クダ州議会第一党でイスラム原理主義を標榜する汎マレーシア・イスラム党PASに所属するムハマド・サヌシ州首相は、昨年末には州の公用地に違法に建っているヒンドゥー寺院の取り壊すと発言し、発言撤回を求めるインド人系政党のマレーシア・インド人会議(MIC)や華人系の民主行動党(DAP)議員に対し、トディ(ヤシから取れる液体を発酵させて作る醸造酒でインド系に人気がある)を飲み過ぎていると人種差別とも取れる発言を行なったり、今年1月にはやはりヒンドゥー教の重要な祭日であるタイプーサムをケダ州政府は今年は祝日扱いとしないと発表し、ヒンドゥー教徒や野党議員らから「非マレー系マレーシア人の権利を奪うもの」、「宗教弾圧」などといった批判の声を上げられるなど、これまでにも様々な「問題発言」を行なっている「前科」を持つ政治家です。
 ムクリズ前州首相退任直後から続いたクダ・ダルル・アマン(当時はクダFA)の選手や監督、コーチへの給料未払い問題も、前任者(前政権)への当てつけのように放置し続けるなどの行為も行なっており、このような政治家がプロクラブに影響を及ぼせないようにするためにも、早く州FAから独立して欲しいですが、上の記事を読む限りでは、難癖をつけて手放すことを今後も拒みそうです…。

トレンガヌとトレンガヌIIはそれぞれミニトーナメント出場
 Mリーグ1部トレンガヌとそのセカンドチームであるMリーグ2部トレンガヌIIは3月5日に迫った今季開幕を前に、それぞれミニトーナメントへ出場します。トレンガヌは同じ1部のJDTが本拠地のあるジョホール州で主催する大会に出場し、JDTや同1部のマラッカ・ユナイテッド、そしてJDTのセカンドチームで同2部のJDT IIと対戦します。(この大会には当初、クチンシティも出場の予定と以前のニュースで取り上げましたが、変更になったようです。)また、トレンガヌIIはスランゴール州シャーアラムで大会を主催する1部UITMそしてもう1チームと対戦します。(こちらも当初は1部ペラが参加とされていましたが、UITMの公式Facebookではペラの表記がなくなっています。)
 トレンガヌIIのバドルル・アフザン監督は既にUITMでミニキャンプを行なっており、トーナメントでは勝利よりも選手のパフォーマンスをチェックすることを優先すると話しています。
 「このトーナメント以降はリーグ開幕まで練習試合を組めない可能性もあるので、選手たちにはこのトーナメントで実力を見せてほしいと伝えてある。今季は昨季からのメンバーが大半を占めるものの、中心選手として期待している渡邉将基選手など新戦力もおり、既存の選手たちとうまく融合させたい。」と話すバドルル監督は今季は5位以内を目指すと話しています。
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 昨季2020年シーズンはトレンガヌが1部で3位、トレンガヌIIは2部で2位といずれも好成績を収めています。ただし、両チームともそれぞれ主将を務めたリー・タック(1部スリ・パハンへ移籍)、鈴木ブルーノ(2部PDRMへ移籍)両選手が退団するなど、外国籍選手の顔ぶれは大きく変わっており、この入れ替えが果たして吉と出るのか凶と出るのかが気になるところではあります。

マラッカ・ユナイテッドは外国籍選手枠が全て埋まる
 Mリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドは公式Facebook上でモンテネグロ出身のFWステファン・ニコリッチの加入を発表しています。このニコリッチ選手の獲得で、マラッカ・ユナイテッドはMリーグ1部のクラブに与えられている5名の外国籍選手枠全てが埋まりました。
 自国のU19やU21代表でのプレー経験もある30歳のニコリッチ選手は、セルビア、ルーマニア、ロシア、ポーランド、クロアチア、そしてボスニアのクラブでプレー経験がありますが、アジアでのプレーは今回が初めてということです。
 マラッカ・ユナイテッドはこの他、前クダFA(現クダ・ダルル・アマン)主将のDFカイルル・ヘルミ・ジョハリとケランタンFCからFWワン・ザハルルニザム・ワン・ザカリアの加入発表しています。(ちなみに29歳のザハルルニザム選手は2012年にFC琉球のトライアルを受験したことがありますが、その際には契約には至りませんでした。)
 マラッカ・ユナイテッドは昨季からプレーするハイチ出身のMFソニー・ノルデと韓国出身で2017年にはJ2ファジアーノ岡山でもプレーしたDFチャン・ソグォンに加え、今季はブラジル出身のFWアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(インドネシア1部プルシカボ1973より移籍)、そして東南アジア(アセアン)枠でフィリピン代表のMFマヌエル・オット(フィリピン1部ユナイテッドシティより移籍)も獲得しています。

2月12日のニュース:Mリーグクラブは2月15日より練習試合が可能にプロ選手会が未払い給料完済前に完済と発表したマラッカUを非難、そのマラッカ・ユナイテッドが新加入の外国籍選手を発表、スランゴールIIがミャンマーU23の有望株と契約

 本日2月12日は旧正月(中国正月)でマレーシアは国民の祝日です。例年ならばちょうど日本の年末年始のように帰省する人が多い時期ですが、今年は活動制限令MCOにより州境を超えての移動が禁じられており、恒例の帰省ラッシュもない静かな正月になりそうです。

Mリーグクラブは2月15日より練習試合が可能に
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、Mリーグ各クラブに対して、マレーシア政府が設けた標準作業手順SOPを厳守する条件付きながら、2月15日より練習試合を行うことを許可すると発表しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは国家スポーツ評議会と協力して各クラブの代表者が出席するオンラインでのミーティングを開催し、2月15日から許可されるチーム練習についての説明を行なったとしています。
 これを報じたマレーシアの通信社ブルナマによると、このミーティングではチーム練習再開時に採用される合宿隔離方式と自宅隔離方式についても説明されたということです。なお合宿隔離方式とは選手と監督、コーチら関係者全員が一箇所に合宿して練習を行い、指定された場所でPCR検査を受ける方式で、自宅隔離方式とは選手は自宅から練習に通うことが可能方式です。また自宅隔離方式は、選手や監督、コーチは自宅から練習に参加できる一方で、練習に参加する本人だけでなく同じ家に住む家族全員がPCR検査を受ける必要がある他、自宅隔離機関中は居住者以外の訪問が全面的に禁止される方式で、いずれも新型コロナウィル感染を防ぐ手段として各クラブにいずれかの方式を採用することが求められているということです。

プロ選手会が未払い給料完済前に完済と発表したマラッカUを非難
 口を開く前に支払え。ここ数日このブログでも取り上げているMリーグ1部マラッカ・ユナイテッドの給料未払い問題については、マラッカ・ユナイテッドとクラブを運営するマラッカ州サッカー協会(マラッカ州FA)が未払い給料、諸手当、従業員積立基金EPF、そして所得税の総額91万5000リンギ(およそ2370万円)を完済したことを発表というニュースを紹介しましたが、さらに新たな展開がありました。
 マレーシアプロサッカー選手会PFAMは、マラッカ州FAが完済を発表した時点では、未払い給料が実際に選手の手には渡っていないことを明らかにしています。
 PFAMのイズハム・イスマイルCEOは 「マラッカ・ユナイテッドの発表は非常に無責任なものである。発表が行われた時点では選手は誰1人として未払い給料を受け取っていない。マラッカ・ユナイテッドは未払い給料を支払ってから公表するべきであり、公表してから支払いを行うべきではない。」という投稿をTwitterに行い、PFAMに訴え出たマラッカ・ユナイテッドのトップチームの選手やU21チームの選手たちは誰1人として何も支払われていないことを明らかにしています。
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 これにはさらに続報があり、昨日2月11日にはブルナマがマラッカ・ユナイテッドのモハマド・サイフル・マット・サプリCEOの反論を掲載しています。
 「我々には支払い記録が証拠として残っており、(未払い給料を)支払わずに完済を発表するわけがない。ただし、銀行側の問題で入金が遅れている可能性があるかも知れない。」と述べています。またこのような発言によりマラッカ・ユナイテッドのイメージが損なわれるとして、PFAMが選手の福利を大事にしていることは理解できるが、ソーシャルメディアに投稿する前にクラブに直接、問い合わせをするべきだと逆ギレ気味に反論しています。
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 個人的にはどちらが正しいのか気になるところですが、自信があればすぐに名誉毀損で訴えるところですが、マラッカ・ユナイテッド側はPFAMに対する単なる非難でことを終わらせているところを見ると、どちらが本当のことを言っているかは一目瞭然でしょう。

マラッカ・ユナイテッドが新加入選手を発表
 昨季の選手には給料未払いでも、新戦力は獲得するのかぁ。Mリーグ1部マラッカ・ユナイテッドは3月5日に迫った今季開幕を前に2人の外国籍選手加入を発表しています。加入が発表されたのはブラジル出身のFWアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェスと、ドイツ出身でフィリピン代表のMFマヌエル・オットの両選手です。オット選手は東南アジア枠での契約となります。
 契約式はマラッカ州首相でもあるマラッカ州サッカー協会(マラッカ州FA)のスライマン・モハマド・アリ会長も出席し、州首相府で行われました。
 アレックス・ゴンサウヴェス選手は30歳で昨季はインドネシア1部リーグのプルシカボ1973でプレーしていました。一方、2010年から代表でプレーする28歳の「マニー」ことオット選手は昨季はフィリピン1部リーグのセレス・ネグロスでプレーし、タイ1部リーグのラーチャブリーでのプレー経験があります。
 またこの契約式では昨季もマラッカ・ユナイテッドでプレーした外国籍選手でハイチ出身のソニー・ノルデと韓国出身のジャン・スックウォンがそれぞれ1年契約で残留することや、JDT入りも噂されていたGKカイルル・ファミ・チェ・マットと2年契約を、DFラズマン・ロスランと単年契約を結んだことなども併せて発表されています。
 なおこの契約式を報じたブルナマは、5人目の外国籍選手となるモンテネグロ出身のFWステファン・ニコリッチが現在、クアラルンプールで検疫期間中であることも報じています。

スランゴールIIがミャンマーU23の有望株と契約
 ルクマンを手放したスランゴールはミャンマー版ルクマンを獲得。Mリーグ2部で同1部スランゴールのセカンドチームであるスランゴール2は、外国籍選手としてミャンマー出身のFWハイン・テット・アウンの獲得をクラブの公式サイトで発表しています。各年代の代表でプレーし、直近では飛び級でU23代表でもプレーしている19歳のハイン選手とは2023年までの契約となっているということです。
 昨季はミャンマー1部リーグのハンタワディ・ユナイテッドでプレーしたハイン選手について、スランゴールのマイケル・ファイテンバイナー テクニカルディレクターTDは、右ウィングが本職のハイン選手はミャンマーの若手有望選手の1人であると話し、スランゴールに加入することで、自身のサッカーキャリアを発展させていく良い機会となるだろうと話しています。
 なお、スランゴール2は今季、既にガーナ出身の20歳FWジョージ・アトラムと19歳DFジョーダン・アイムビラの両選手をガーナ2部のアクラ・ライオンズから期限付き移籍で獲得しており、昨季から残留したシンガポール出身の23歳MFアーミン・マイヤーと合わせてMリーグ2部クラブに認められている外国籍選手枠4名全てが埋まりました。

2月9日のニュース:W杯アジア二次予選-AFCは開催日程決定の期限を2月15日と各組に通達、タン代表監督はルクマンを3月の代表合宿に招集、FIFAは給料未払いのマラッカUに選手獲得禁止処分の裁定

W杯アジア二次予選-AFCは開催日程決定の期限を2月15日と各組に通達
 アジアサッカー連盟AFCはFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選各組に対して、2月15日までに残るグループステージの試合日程を決定するよう求める通達を出しています。
 マレーシアはベトナム、タイ、インドネシアおよびアラブ首長国連邦UAEとともに予選G組に入っていますが、他の7組同様に、残り試合の日程を当初の予定通り3月のFIFAマッチデー期間に行うか、6月に延期するかの選択が求められています。
 マレーシアの通信社ブルナマに対してAFCのウインザー・ジョン事務局長は、新型コロナウィルスの感染状況が各国によって異なることなどから、各組内の全チームが合意できるように話を行なうことを望んでおり、期限の2月15日までに合意が得られない場合には、AFCが仲介した上で日程を決定すると話していますが、その理由としてアジア二次予選は6月中に終了し、9月からは三次予選の開始が予定されいること、そしてアジア代表は2022年4月までに決定しなければならないことを挙げています。
 またウィンザー事務局長は6月開催となる場合の集中開催地はどの予選組でも決定していないとし、現時点でどこで集中開催するかの話し合いになれば、3月か6月かの試合日程の合意自体が難しくなるとことから、今は日程の確定させるための話し合いを行うことを求めています。
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 マレーシアが所属する予選G組は既に全チームが6月開催に同意しているとされており、集中開催地も既に国外からチームを招いて練習試合を行っているアラブ首長国連邦が有力と言われています。

タン代表監督はルクマンを3月の代表合宿に招集
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版は19歳のルクマン・ハキム・シャムスディンがが来月3月に予定されている代表合宿に初招集される可能性と報じています。
 代表のタン・チェンホー監督もルクマン選手の名前が招集候補者リストに含まれていることを求めているということです。
 現在はベルギー1部リーグのKVコルトレイクに所属するルクマン選手は、昨年10月に出場時間は17分と短かったもののベルギー1部リーグデビューを果たしましたが、その直後にハムストリングのケガのため、チームを離れて治療に専念していました。
 「ケガから復帰し、既にクラブの練習に参加しているという情報も得ていることから、代表合宿に招集し、練習に参加する機会を与え、彼がベルギーで得た経験がチームに役立つか見てたい。」とタン監督は話しています。

FIFAは給料未払いのマラッカUに選手獲得禁止処分の裁定
 Mリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドに新たな給料未払い問題が発覚しています。英字紙ニューストレイトタイムズは、昨季在籍したタイ出身のナルポン・ワイルドに対する未払い給料24万1726リンギ(およそ623万円)についてFIFAが命じた期限を過ぎてもマラッカ・ユナイテッドはナルポン選手への給料を支払っていないと報じています。なるポン選手は給料未払いを理由に、新型コロナウィルスによるMリーグ中断中の昨年7月に退団しています。
 現在はタイ2部のチェンマイFCでプレーするナルポン選手は、FIFAからの連絡を受け、マラッカ・ユナイテッドが未払い給料を支払っていないことを確認したと話し、この未払いにより、FIFAの紛争解決室(Dispute Resolution Champers, DRC)はマラッカ・ユナイテッドに対し、未払い給料の全額が支払われるまで新たな選手の獲得禁止処分を下す可能性があると話しています。
 またニューストレイトタイムズは昨季のリーグ中断中にマラッカ・ユナイテッドがナルポン選手と十分な話し合いを行わないまま、30%の給料削減を行ったことも問題視していることも併せて報じています。

 またニューストレイトタイムズは続報として、このナルポン選手の他にも、オーストラリア出身のカラン・シン・ファーンズに対しても2月17日が支払い期限となっている未払い給料9万7500リンギ(およそ251万円)があると報じています。
 母親がマレーシア人のファーンズ選手は、マレーシア人選手として登録されたことから、未払い給料に関する不服申し立てはFIFAではなくマレーシアサッカー協会FAMに行っています。
 ナルポン選手同様、未払い給料問題でチームを離れたファーンズ選手は期限までに未払い給料が払われなければ、FAMはマラッカ・ユナイテッドを処分するべきだと話しています。
 これらの件についてマラッカ・ユナイテッドのサイフル・マット・サプリCEOはナルポン選手への未払い給料支払い期限超過によりFIFAから選手獲得禁止処分の裁定を知らせる連絡を受け取ったことを認め、ファーンズ選手への支払い期限が迫っていることも承知していると話す一方、未払い給料の総額は不明であるとも話しています。さらにニューストレイトタイムズはFAMが未払い給料の他に、従業員積立基金や内国歳入庁への未納金の納入期限を2月7日としていたことの他、

1月18日のニュース:FIBはクラブライセンス交付をけた3クラブを今後も監視、ケランタンFCオーナー対MリーグCEOの第2ラウンド勃発、マレーシアが出場予定のAFC U19選手権は結局中止に

 ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーがマレーシアサッカー協会FAM、マレーシアンフットボールリーグMFLと繰り広げている舌戦が第2ラウンドに入りました。野次馬根性丸出しで取り上げています。

FIBはクラブライセンス交付をけた3クラブを今後も監視
 マレーシアサッカー協会FAMが、条件付きで2021年のクラブライセンスが交付されていた7クラブの内、UKM FCを除いた6クラブにフルクラブライセンスを交付したことは、先日のこのブログでも取り上げましたが、ライセンス交付を担当するFAMのクラブライセンス交付第一審査機関(FIB)のシーク・モハマド・ナシル議長は、Mリーグ1部のマラッカ・ユナイテッド、スリ・パハン、そして2部のサラワク・ユナイテッドの3クラブについて、FIBに提出された宣言書の内容が守られなかった場合には交付されたクラブライセンスの無効も含めた措置を取る可能性があるとし、今後もこの3クラブを監視していくと話しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版によれば、選手の税金と労働者積立金を滞納しているマラッカ・ユナイテッドと未払い給料を抱えるスリ・パハンとサラワク・ユナイテッドは、いずれもこれらを分割で支払うことを関係機関及び選手との間で合意しており、マラッカ・ユナイテッドは1回目の支払い分となる47万6160リンギを、ケランタンFA(ケランタンFCではありません)は4万4327リンギの支払いをそれぞれ終えており、残る未払い給料も予定されている日程に沿って支払われることになっているということです。またサラワク・ユナイテッドは来月2月よりやはり分割で未払い給料の支払いを行うということです。
 この状況についてシーク・モハマド・ナシルFIB議長はこの3クラブがフルライセンス交付に当たっての条件となっている分割払いが行われる状況を監視し続けるとし、この分割払いが予定通り行われない場合や、マレーシア人以外の選手への未払い給料問題が発覚した場合には、クラブライセンスの無効化も含めた処分を行うと話しています。

ケランタンFCオーナー対MリーグCEOの第2ラウンド勃発
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーに対して、MFLの方針に反するコメントを公言することは、倫理規定に反する行為であると非難しましたが、ノリザム オーナーはこれに対してさらに反論を行なっているとブリタハリアンが報じています。
 未払い給料問題を抱えるケランタン州サッカー協会(ケランタン州FA)がこの問題を解決しなければ、FAMはケランタンFCの勝点剥奪処分を課すという発言の有無をめぐってFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長とメディア上で非難の応酬を繰り広げたノリザム オーナーはその流れでMFLへも非難の矛先を向けました。これに対してMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは既に各クラブに対して説明済みの問題を敢えて蒸し返したとして倫理規定に違反するとしてノリザム オーナーを非難し、理由説明書を送付して説明を求めました。
 これで一件落着かと思いきや、ノリザム オーナーは理由説明書を受け取ったことを明らかにした上で、MFLのアブドル・ガニCEOに対して「MFLのCEOであるにも関わらず、ケランタン州FAとケランタンFCは民営化の結果、互いに別の組織となったことを理解していない。Mリーグ参加クラブを所有しているのが誰なのかをもっと正確に把握するべきだ。」と改めて非難しています。
 昨年9月にケランタン州FAからクラブの経営権を買い取ったノリザム オーナーは所有するケランタンFCがMリーグやMFLにマイナスイメージを植え付ける意図は全くはないとした上で、MFLに対して組織の透明性をより高め、Mリーグクラブのオーナーともミーティングを行うなど、プロらしく行動するべきであると提言しています。
 「MFLは経営状況を公開し、信用性、透明性、法令遵守をより高めるべきである。ケランタンFCは現在に至るまでMFLから会計監査の結果や年次総会の日程などの連絡を全く知らされていない。」とも述べているノリザム オーナーは、自身がMFLに求めているのはMリーグの地位や価値を高めるために、企業経営の監督管理を改善するための行為であるとも話しています。

AFC U19選手権は結局中止に
 東南アジアサッカー連盟AFFの公式サイトでは、昨年から延期されていたアジアサッカー連盟AFC U19選手権とU16選手権がいずれも中止となったと報じています。
 インドネシアサッカー協会(PSSI)のモハマド・イリアワン会長が今月1月15日にAFCから中止決定を知らせる内容を公式に書面で受け取ったことを報じている他、その書面にはAFCフットサル選手権とAFCビーチサッカー選手権の中止も書かれていたということです。
 マレーシアも出場予定だったAFC U19選手権は昨年10月にウズベキスタンで開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で今年3月に日程が変更になっていました。また同U16選手権は9月にバーレーンで開催予定でしたが、こちらも今年3月から4月にかけての開催に日程が変更になっていました。またこの両選手権の上位チームが出場する予定だったFIFA U20W杯と同U17W杯は既に中止が決まっていました。
 この中止決定を受け入れたと話すイリアワンPSSI会長は、AFCの決定を尊重するとし、中止によってPSSIはU16代表とU19代表の強化により多くの時間が取れると話しているということです。
 また中止となった選手権は2023年にAFC U20アジアンカップ、AFC U16アジアンカップとしてそれぞれウズベキスタンとバーレーンで開催される予定ということです。
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 U19選手権とU16選手権中止のニュースはAFCの公式サイトでは一切発表されていないのですが、AFFの公式サイトで記事となっていたので、取り上げました。

1月16日のニュース:ケランタンFCオーナーがFAMを痛烈に批判-FAMは勝点剥奪処分を否定、ケランタンFCの新監督が決定、今季Mリーグ参加の全クラブにクラブライセンス発給完了

図らずも今回はケランタンFCの記事が集まってしまいました。開幕後も何かと話題になりそうなケランタンFCは今後も取り上げる機会が多くなりそうな予感がします。

ケランタンFCオーナーがFAMを痛烈に批判
 マレーシアサッカー協会FAMがケランタン州サッカー協会(ケランタン州FA)に対し、11名の選手への未払い給料を命じたことは、数日前のこのブログでも取り上げましたが、マレーシアの通信社ブルナマによると、ケランタン州FAが期限までに未払い給料を支払わない場合、今季2021年のMリーグに参加するケランタンFCが勝点3を剥奪される可能性があるという報道が出たことを受け、ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーが自身のFacebookにFAMを激しく非難するコメントを投稿しています。その内容はMリーグの各クラブに義務付けられた民営化の有効性、さらにFAMによる国内サッカーの運営方法への非難にまで及んでいます。
 「未払い給料問題はケランタン州FAの問題にもかかわらず、(民営化された結果、ケランタン州FAとは別の組織となった)ケランタンFCが勝点剥奪の対象となるとはどういうことか。民営化は一体何のためだったのか。FAMは民営化を支援する立場にありながら、ケランタン州FAにもケランタンFCにも事前に何の通告もせず、いきなりメディアに勝点剥奪について発表するべきではない。」
 「Mリーグの放映権料は未だ、各クラブに支払われておらず、Mリーグの審判も給料が未払いとなっているではないか。FAMは一体何をしたいのか。自らのオフィスの改築か。」ノリザム オーナーはこのような批判を展開していますが、これにとどまらずマレーシアの現在のFIFAランキングが153位であることを「恥ずべきこと」であるとし、一体どんな輩がこの国のサッカーを運営しているのか、とまで述べています。
 ノリザム オーナーは昨年9月に、680万リンギ(およそ1億7500万円)をケランタン州FAに支払ってケランタンFCの経営権を買い取っています。またケランタン州FAは、ノリザム オーナーがクラブを購入する1ヶ月前の昨年8月に、同様の給料未払い問題でリーグ戦の勝点3を剥奪される処分を受けています。

FAMは勝点剥奪処分を否定
 前述のMリーグ2部ケランタンFCのノリザム オーナーの非難を受け、マレーシアサッカー協会FAMは急遽、公式声明を発表し、ケランタン州サッカー協会(ケランタン州FA)が給料未払いとなっている11名の選手の給料を期限までに支払わない場合でも、ケランタンFCが勝点剥奪処分を受けることはないと明言しています。
 ブルナマによれば、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長はそのような発言はしていないと否定しているということです。
 FAMの公式声明でも「残された録音音声を元に判断すると、ラマリンガム事務局長はレポーターからのケランタンFCの勝点剥奪に関する質問に答えないようにしている」としており、またケランタンFCのノリザムオーナーに対しては、事実を確認しないまま、ソーシャルメディア上でFAMに対して批判的なコメントを投稿するべきではなかったと非難しています。
 「ノリザム オーナーはFAMのスチュアート事務局長に直接連絡を取り、そういった発言があったのか、またその真意は何かなどを尋ねていればこのような問題はそもそも怒らなかった。」としています。

ケランタンFCの新監督が決定
 ケランタンFC関連の記事が続きますが、今回は新監督就任のニュースです。前任者のユスリ・チェ・ラー氏の退団により空席となってた監督に、サンマリノ出身のマルコ・ラギニ氏が就任するとマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 欧州サッカー連盟UEFAプロライセンスを保持するラギニ氏は、イタリアサッカー協会でインストラクターを務めた経験があるほか、イタリア、スイス、ポルトガル、モンゴル、ナイジェリアでも監督やコーチの経験があるいうことです。
 ラギニ新監督の就任を自身のFacebookで告知したケランタンFCのノリザム オーナーはイタリア出身のGKコーチとスペイン出身のアシスタントコーチとフィットネスコーチを獲得したことも明かしています。

今季Mリーグ参加の全クラブにクラブライセンス発給
 マレーシアサッカー協会FAMの第一審査期間(FIB)は今季2021年シーズン参加のためのクラブライセンスを条件付きで発給されていた7クラブの内、UKM FCを除く6クラブが再審査を通過してフルライセンスを発給されたことを公式サイトで発表しています。
 この7クラブは今季Mリーグ2部に参加するクチンシティFC、ケランタンFC、サラワク・ユナイテッドFC、、1部に参加するペナンFC、スリパハンFC、マラッカ・ユナイテッドFCです。なおUKM FCの条件付きクラブライセンスは今回の審査を通過しなかったため、無効となったということです。
 昨年から断続的に施行されている活動制限令MCOや条件付き活動制限令CMCOなどのため、クラブライセンスの申請期間が昨年10月31日から12月31日まで延長された結果、上記の6クラブにはフルライセンスが発給される一方、このクラブライセンスはあくまでもマレーシア国内のみで有効で、アジアサッカー連盟AFC主催大会への参加はできないということです。
 なお、今回フルライセンスを獲得したクラブの内、マラッカ・ユナイテッドFCは国内歳入庁と従業員積立基金に合わせて27万6000リンギ(およそ709万円)を超える未納があるということですが、新たに設定された支払い期限までに納入できない場合には、クラブライセンスが無効となるということです。
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 国内歳入庁に対し税金未払いがあり、期限までに納入できなければライセンスが無効になる状況にもかかわらず、マラッカ・ユナイテッドFCに支給される条件付きライセンスがフルライセンスになる理由が全くわかりませんが、いずれにせよ、シーズン中にライセンスが無効となり、リーグ開催期間中にクラブの数が減ることだけは勘弁していただきたいです。

1月14日のニュース:FAMはケランタン州FAとマラッカ州FAに未払い給料支払いを命令、ケランタンFCはチーム紹介とユニフォーム発表イベントをランカウィ島で開催、MFLは活動制限令延長の場合の対応も用意

FAMはケランタン州FAとマラッカ州FAに未払い給料支払いを命令
 マレーシアサッカー協会FAMは昨季2020年シーズンにMリーグ2部のケランタンFAを運営したケランタン州サッカー協会(ケランタン州FA)と、1部のマラッカ・ユナイテッドFCを運営したマラッカ州サッカー協会(マラッカ州FA)に対し、未払い給料の支払いを命じています。
 マレーシアの通信社ブルナマによると、ケランタン州FAは11名の選手に対しての未払い給料の総額18万7778リンギ(およそ482万円)を、マラッカ州FAはカラン・シン・ファーンズに未払い給料9万7500リンギ(およそ250万円)を支払うよう、FAMのステータス委員会が決定を下したということです。
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 未払い給料については、外国籍選手はFIFAへ、マレーシア人選手はFAMへ訴え出るのが普通で、昨年ケランタン州FAからチームの経営権を買い取ったオーナーのノリザム・トゥキマン氏は、かつてケランタンFAに在籍していた複数の外国籍選手の未払い給料を先月12月に完済し、FIFAにより課されていた新たな選手獲得禁止処分の解除に成功しています。

ケランタンFCは今季チーム紹介とユニフォーム発表イベントをケランタン州ではなくランカウィ島で開催
 昨日1月13日より施行されている活動制限令により、Mリーグの2月下旬開幕はその雲行きが怪しくなってきましたが、Mリーグ2部のケランタンFCは例年、開幕前に行なっている今季のチーム紹介とユニフォームのお披露目イベントを本拠地のあるケランタン州ではなく、クダ州ランカウィ島で行うと、ブルナマが報じています。
 ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーは、ランカウィ島にありケランタンFCが運営するレッドウォリアーズ・ヴィラ・アバディリゾートで標準作業手順SOPに沿った非公開イベントとして2月1日に開催するということです。

MFLは活動制限令延長の場合の対応も用意
 昨日1月13日から連邦直轄地クアラルンプールやスランゴール州などでは活動制限令が施行されています。1月26日に終了が予定されているこの活動制限令が延長された場合でも、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLはその対応策を既に用意済みであるということです。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは昨年3月から5月にかけて施行された活動制限令の経験を活かし、今回の活動制限令が延長された場合に備えていわゆるプランBやプランCなど複数の代替策が既に用意されていると、ブルナマに語っています。
 「新型コロナスパイクの新規感染者数が増加している現状では、活動制限令が必要なことはMFLも理解しているが、今季のMリーグやマレーシアカップ、FAカップなどがスムーズに行われるよう活動制限令が延長されないことを切に願っている。」と話すアブドル・ガニCEOは、活動制限令が予定通り1月26日に終了する場合、Mリーグ各クラブは開幕まで十分な時間が確保できるとして2月26日の今季開幕日を変更する予定はないとも話しています。

1月10日のニュース:PJシティの選手が新型コロナ陽性、クアラルンプールUにはホダック新監督が急遽就任、マラッカU監督は新外国籍選手に期待

PJシティの選手が新型コロナ陽性
 2月下旬の今季2021年シーズン開幕に迎え、各クラブはプレシーズンの練習を始めている中、Mリーグクラブとして初の新型コロナウィルス陽性者が1部のPJシティFCから数名出たと、英字紙スター電子版が報じています。
 2月下旬に予定されている今季Mリーグの開幕前に各クラブには新型コロナウィルスに対する検査が義務付けられており、PJシティFCは先月12月29日に選手と監督、コーチ及び関係者全員が検査を受けたということですが、その際には3名のコーチと6名の選手に陽性反応が出ており、この内の数名は入院、残りは自宅で隔離を行い、陰線反応が出た残りの選手やスタッフも自宅待機となっていました。
 そして1週間後の今月4日に前回の検査で陽性反応が出た選手たちを対象に再検査を行ったところ、選手1名から再度陽性反応が出たということです。
 PJシティFCのガネシュ・シャンムガンCEOは今回の報道を認めた上で、全ては管理下にあり心配は無用と話しています。
 Mリーグ1部と2部の全てのクラブは既にプレシーズン練習を開始していますが、今回のPJシティFC以外には新型コロナウィルス陽性反応が出たケースはこれまで報告されていませんでした。

クアラルンプールUにはホダック新監督が急遽就任
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、今季Mリーグ1部に昇格するクアラルンプール・ユナイテッドFCの新監督に前マレーシアU19代表監督でクロアチア出身のボジャン・ホダック氏が就任すると伝えています。
 スタジアムアストロの取材に対し、先週、クアラルンプール・ユナイテッドのスタンリー・バーナードCEOから連絡を受けて、チームの現状を説明された上で監督としてのオファーを受けたと話すホダック氏は1年契約プラス1年延長のオプションで契約を結んだことを明らかにしています。
 ケランタンFA(現ケランタンFC)やJDTなどでの監督経験もあるホダック氏は2012年にはケランタンFAをクラブ史上初の国内三冠(リーグ戦、FAカップ、マレーシアカップ)に導いた他、2014年には昨季まで続いているリーグ7連覇の初年度となるリーグ優勝を果たすなど、Mリーグでの実績は十分な監督です。またU19代表監督時代は2017年アジアサッカー連盟AFC U19選手権出場や2018年の東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権優勝なども達成しています。
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 クアラルンプール・ユナイテッドの監督には、チリ出身で前東ティモール代表監督を務めたシモン・エリゼッチ氏が就任することが報じられていましたが、今季開幕まで1ヶ月ほどに迫った中での急転直下のホダック監督就任となりました。

マラッカU監督は新外国籍選手に期待
 昨季は給料未払いで勝点3を剥奪されMリーグ1部で9位となったマラッカ・ユナイテッドですが、昨季から続投するザイナル・アビディン・ハサン監督は、今季から加入する新外国籍選手の存在がクラブの順位を押し上げることを期待していると話しています。
 マラッカ・ユナイテッドは昨季はチーム最多の6ゴール(11試合)を挙げたFWウチェ・アグバ(ナイジェリア)と司令塔MFロメル・モラレス(アルゼンチン)と契約を更新しませんでしたが、両選手に代わってフィリピン代表のMFマヌエル・オット(フィリピン1部ユナイテッド・シティFC、旧セレス・ネグロスFCから加入)とクロアチア出身のFWイヴァン・レンドリッチ(クロアチア1部FKジェリェズニチャル・サラエヴォより加入)を新たに獲得しています。この新戦力に昨季からプレーするDFジャン・スクウォン(韓国)、MFソニー・ノルデ(ハイチ)が加わり、5つある外国籍選手枠の4枠が確定しており、ザイナル監督はレンドリッチとコンビを組むもう一人の外国籍FWの獲得を予定していることも明かしています。
 昨季のマラッカ・ユナイテッドは、給料未払いを理由にアセアン(東南アジア)枠で在籍していたナルポン・ワイルド(タイ)が新型コロナウィルスによるMリーグ中断中の7月に退団しており、再開した第5節以降、最終第11節までは外国籍選手4名で戦うことを強いられていました。

12月5日のニュース:ペナンFCにトマス・トルチャ新監督就任、代表の新ユニフォーム発表、マラッカ・ユナイテッドFCはザイナル監督続投も元代表主将とは契約せず、パハン州FAにまた給料未払い問題か

ペナンFCはトマス・トルチャ新監督の就任を発表
 今季Mリーグ2部で優勝し、来季は1部へ昇格するペナンFC(来季から、今季まではペナンFA)は、公式Facebook上でチェコ出身のトマス・トルチャ新監督就任を報じています。
 なおトルチャ監督就任に伴い、今季のチームを率いたマンズール・アズウィラ監督はチームに残り、アシスタントヘッドコーチに就任するということです。
 マンズール監督は、マレーシアサッカー協会がMリーグ1部の監督就任の条件としているAFCプロディプロマを保持していないことから、ペナンFCはFAMに対し、新型コロナウィルスによるAFCディプロマ取得コースが延期となったことを理由に特例を求めていましたが、FAMはこれを却下したという経緯があります。
 49歳のトルチャ監督は、25歳から指導者の道を歩み始め、ヨーロッパやアフリカのクラブでの指導経験がある他、チェコU16代表のアシスタントコーチを務めた経験もあるということです。
 ペナンFCの公式Facebookでは「トルチャ新監督とマンズールコーチのコンビはチームや来季の試合に良い効果を生み出すと信じている。」という声明を発表しています。
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 昨日のこのブログでも紹介しましたが、インドネシア1部のプルシジャ・ジャカルタからリュウジ・ウトモを期限付き移籍で獲得するなど、来季は4年ぶりとなる1部リーグへ向けて着々と準備を進めています。残るアジア枠の外国籍選手候補には、今季PDRM FCでプレーしたトルクメニスタン出身のDFセルダール・ゲルディエフの名前の他、日本人選手の可能性なども噂されています。

代表の新ユニフォーム発表
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトと公式Facebook上で、2020年から2022年まで着用する新たな代表のユニフォームを発表しています。
 今回のデザインの特徴は、2007年にナイキ社製を採用以来、ホーム用ユニが初の襟(えり)付きとなっていること(アウェイ用は2014年に襟付きモデルがありました)、そしてアウェイ用についてはここ数年の定番だった国旗を模した赤、白、青の組み合わせからホーム用で伝統的に使われてきた黄色と黒の組み合わせが使われており、チームの愛称「マラヤの虎」をより強調したものになっている点です。
 新型コロナウィルスの新規感染者が連日1000人前後となっているマレーシアは、州を跨いだ移動などを制限する条件付き活動制限令CMCOがクアラルンプールやスランゴールなどの首都圏を含め国内の多くの地域で施行されていることから、今回の新ユニフォーム発表はオンラインで行われています。
 この新しいユニフォームに袖を通したアイディル・ザフアンは「ホーム用とアウェイ用の両方に黄色と黒色が使われているのが今回の特徴で、試合でこれを着ることでこれまでよりも「マラヤの虎」のイメージを持てる。」と話し「我々選手の役目は、このユニフォームを着た『マラヤの虎』がより獰猛に見えるようにプレーすることである。」とも述べています。
 この新しいユニフォームは今月12月11日よりホーム用、アウェイ用とも299リンギ(およそ7660円)でナイキ社の店舗や同社のオンラインストアなどで販売されるということです。
 写真下は、左から代表ユニフォームを着る左からラヴェル・コービン=オング、シャミ・サファリ、ノー・アザム・アジー、アイディル・ザフアン、ファリザル・マーリアス、タン・チェンホー監督、シャフィク・アフマド、シャーレル・フィクリ、ブレンダン・ガン、シャルル・サアド、シャマー・クティ・アッバの各選手(FAMのFacebookより)

マラッカ・ユナイテッドFCはザイナル監督続投も元代表主将とは契約せず
 昨日、このブログで取り上げたMリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドFCの監督問題が決着したようです。
 マラッカ・ユナイテッドFCを運営するマラッカ州サッカー協会(マラッカ州FA)は、公式Facebook上でザイナル監督の来季の続投を発表しています。なおザイナル監督は来季でマラッカ・ユナイテッド監督3年目となります。
 またマレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、来季に向けてマラッカ・ユナイテッドFCは今季のチームのメンバーのおよそ4割程度と契約を更新した一方、かつては代表の主将も務めたMFサフィク・ラヒムは契約を更新しなかったということです。33歳のサフィク選手は今季は7試合の先発を含む9試合に出場していました。

パハン州FAにまた給料未払い問題か
 今季途中でパハン州サッカー協会(パハン州FA)が運営するMリーグ1部のパハンFAを離れ、タイ1部のポリス・テロFCに移籍したモハマドゥ・スマレは給料未払いを理由にしていましたが、スマレ選手に続いて新たに給料未払いを訴えている選手がいるとブリタハリアンが報じています。
 今季パハンFAでプレーしたイヴァン・カルロスは、パハン州FAによる未払い給料があるとして、契約通りの給料支払いを求めているとしています。
 自身のソーシャルメディア上でこの訴えを行なったカルロス選手は、「パハン州FAは契約した選手に対して給料を支払うことを忘れないで欲しい。今季は終了したが、給料が未払いになっている。サポーターもこのクラブで実際に何が起こったかは知らないだろう。」と意味深なメッセージを投稿しているということです。

12月4日のニュース:ペナンFCはアセアン枠にリュウジ・ウトモを獲得、マラッカUはザイナル監督続投か、ケランタンUは日本人選手を複数名獲得へ

ペナンFCはアセアン枠にリュウジ・ウトモを獲得
 今季はMリーグ2部で優勝し、2017年シーズン以来4季ぶりの1部昇格を果たしたペナンFC(来季から、今季まではペナンFA)は、アセアン東南アジア枠外国籍選手として、インドネシア1部リーグのプルシジャ・ジャカルタからDFリュウジ・ウトモを獲得したと英字紙スター電子版が報じています。
 日本人の母親とインドネシア人の父親を持つリュウジ選手は、アル・ナジマSC(バーレーン)やPTTラヨーンFC(タイ)などでもプレー経験があり、185cmの身長を生かしたDFで、ペナンFCへは1年間の期限付き移籍での加入ということです。
 ペナンFCは、今季は11試合で24ゴールを挙げた攻撃陣の主力でリーグ得点王FWカサグランデや同2位のFWエンドリック、さらにリーグ最小失点のチームを支えた190cm越えのDFラファエル・ヴィクトーのブラジルトリオの残留の可能性が濃厚なことから、リュウジ選手に加え、MFリ・チャンフン(韓国)の退団で空いたアジア枠でもう一人の外国籍選手獲得を目指すことになりそうです。ちなみにこのアジア枠にはレバノン代表FWモハマド・ジャラル・カドフの名前が挙がっています。
 ペナンFCについてはこの他、Mリーグ1部で監督を務める際に必要なAFCプロディプロマを保持していないマンズール・アズウィラ監督に代わる新監督を国外から招聘する予定であるとペナンFCのアマル・プリトパル・アブドラ会長が明かしています。
(以下はインドネシア国内のKompasTVで紹介されたリュウジ選手のペナンFC移籍のニュース映像です。)

マラッカ・ユナイテッドFCはザイナル監督続投か
 マラッカ州サッカー協会(マラッカ州FA)は、運営するMリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドFCのザイナル・アビディン・ハサン監督から来季も監督続投の意思があるかどうかの返事を待っている状況であると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 マラッカ州FAは当初は、来季の監督として韓国出身のイ・ウリョン氏の採用を画策していたとされますが、その後、経営上の理由から方針を変更して、マレーシア人を対象に監督候補を絞り込みました。しかし候補となっていた今季Mリーグ1部のPJシティFC監督を務めたデヴァン・クップサミーはヌグリスンビランFAの監督に就任が決まったことから、ここでまた方向転換し、過去2季に渡りマラッカ・ユナイテッドFCを率いたザイナル監督に続投の意思があるかどうかを問うているということです。
 マラッカ州FAのモハマド・サイフル・マット・サプリ名誉財務部長は「ザイナル監督には、マラッカ州FAが設けた予算の範囲内での来季のチームと練習に関する計画書の提出を求めている。もし来季続投となっても1年契約となる。」と話しています。
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 昨季は6位、今季は9位という成績のマラッカ・ユナイテッドFCですが、昨季、今季ともシーズン中に給料未払いが発覚し、昨季はマレーシアカップ開催期間中に当時、主将を務めていたシュコル・アダン(現クアラルンプールFA)が試合出場を拒否してチームを離脱、また今季は未払い給料を理由に勝点3を剥奪されています。
 今季は勝点を剥奪されていなければ、単純計算では順位は7位タイまで上昇します。しかも他のクラブの中にも同様の問題を抱えながら、マラッカ・ユナイテッドFCは勝点剥奪処分を受けるほど長期に渡って給料未払いが続いていたことも明らかになっていますので、それがなければもっと上位となった可能性すらあります。

ケランタンUは日本人選手を複数名獲得へ
 今季Mリーグ2部で8位に終わったケランタン・ユナイテッドFCの公式Facebook上で、来季はチームに日本人選手が2名加入することを発表しています。
 ケランタン・ユナイテッドFCのチェ・アブドラ・マット・ナウィ会長は、ヤクルトマレーシア社とのパートナーシップ及びスポンサーシップにより、一人はJリーグでもプレー経験のある「レジェンド」、もう一人はMリーグの複数のクラブでのプレー経験がある選手ということです。
 チェ・アブドラ会長はヤクルトマレーシア社への感謝の言葉とともに、この関係が長く続くことを望んでいると話しています。「今回の協力関係はケランタン・ユナイテッドFCが成功する潜在的能力を秘めていることの証明でもあり、ヤクルトマレーシア社とともにマレーシアサッカーの発展と、特にケランタン州のサッカーの発展を成し遂げる夢を追い続けたい。」と述べています。
 またヤクルトマレーシア社以外にも、別の日本企業とも戦略的パートナーシップを結び、日本のスポーツにおける先端技術を取り込みたいとも話していますが、詳細についてはまた後日に明らかになるとしています。
(以下はケランタン・ユナイテッドFCの公式発表ととともにFacebookに掲載された写真です。)

11月9日のニュース:マレーシアカップ1回戦終了-ベスト8が決定、「鉄人」はパハンFA退団へ、パハンFAのドラー監督の去就も未定、タイリーグオールスターに代表トリオは選出されず

マレーシアカップ1回戦終了-ベスト8が決定
 11月7日(土)と8日(日)にマレーシアカップ1回戦の残り4試合が行われ、7日はMリーグ1部で今季3位のトレンガヌFCが同9位のPJシティFCを1-0、1部4位のペラTBGが2部8位のケランタン・ユナイテッドFCを4−0で破り、順当にベスト8進出を決めています。
 また8日には1部リーグ5位のスランゴールFCが同9位のマラッカ・ユナイテッドFCを2−1、同6位のUITM FCが2部6位のケランタンFAを3-1で破り、こちらもリーグ上位が下位のクラブに勝利しペスト8へ名乗りをあげました。
 なお、ベスト8のカードは以下の通りです。
ペナンFA(2部1位)-UTIM FC(1部6位)
JDT(1部1位)-クアラルンプールFA(2部3位)
トレンガヌFC(1部3位)-ペラTBG(1部4位)
スランゴールFC(1部5位)-クダFA(1部2位)

マレーシアカップ1回戦
11月7日(土)
スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 1-0 PJシティFC
得点者:トレンガヌ-サンジャル・シャアフメドフ(37分)
 サイドラインが不明瞭なため、試合開始前に改めてサイドラインを引き直すという、プロの試合としては前代未聞の理由により試合開始が30分近く遅れたものの、ホームのトレンガヌFCが順当に勝利を収めています。

ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラTBG 4-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:レアンドロ・ドス・サントス3(7分、21分、49分)、カレッカ(90+1分)

11月8日(日)
ハンジェバスタジアム(マラッカ州クルボン)
スランゴールFC 2-1 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オモスイ(21分)、サンドロ・ダ・シルヴァ(52分)、マラッカ-ウチェ・アクバ(57分)

MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
UITM FC 3-2 ケランタンFA
得点者:UITM-アリフ・アヌアル2(12分、67分)、ラフィ・ヤアコブ(15分)、ケランタン-ダニアル・アシュラフ2(61分、63分)
 ケランタンFAの渡邉将基選手はベンチ入りしませんでした。

ディクソン・ヌワカエメはパハンFA退団へ
 11月6日に行われた対クダFA戦に敗れたパハンFAのFWディクソン・ヌワカエメが自身のTwitterで「この試合がパハンFAのユニフォームを着てプレーした最後の試合で、このように終わって欲しくなかった。」と退団をほのめかす投稿を行っています。
 Orang Besi(マレーシア語でorangは「人」、besiは「鉄」なので「鉄人」)の愛称でパハンFAサポーターから親しまれた34歳のヌワカエメ選手はナイジェリア出身で、2014年にケランタンFAからパハンFAへ移籍すると、この年のFAカップ決勝のフェルダ・ユナイテッドFC戦では1ゴール、マレーシアカップ決勝のJDT戦では2ゴールを決めていずれもチームを優勝に導き、パハンFAの2冠達成に貢献しています。(ちなみに前年にはケランタンFAでもFAカップ準決勝で2ゴールを決め、ケランタンFAのFAカップ優勝にも貢献しています。)
 ヌワカエメ選手はリーグ戦でも2014年は6ゴール、翌年2015年には9ゴールを決め、パハンFAはこの2シーズンともリーグ3位となっています。
 2016年にはフランス1部リーグのアンジェSCOに移籍したものの、昨季2019年シーズンにパハンFAに復帰すると、リーグ戦で7ゴールを決めるなどクラブを前季のリーグ4位から2位へと押し上げたものの、今季はケガなどもあり先発した試合もわずか4試合でリーグ通算2ゴールと以前のような活躍はできていませんでした。
 しかしその一方で、この試合でもフル出場しており、Mリーグで自分を必要とするクラブがあれば話を聞く用意があるとして、34歳のヌワカエメ選手は現役続行に意欲を示しています。

パハンFAのドラー監督の去就も未定
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、マレーシアカップ1回戦で敗退したパハンFAのドラー・サレー監督の去就についてはまだ何も決まっていないようだと報じています。
 2010年から2013年までパハンFAで監督を務めたのち、2017年に4年ぶりに復帰したドラー監督は2017年にはリーグ2位、2018年は4位、昨季2019年シーズンには再び2位となり、カップ戦でも2017年にはFAカップ準優勝、2018年にはFAカップ優勝という成績を収め、今季も好成績が期待されていました。
 しかし今季は開幕前に代表選手でもあるマシュー・デイヴィーズがJDTに移籍した他、新型コロナウィルスによる中断期間中にはやはり代表選手のモハマドゥ・スマレがチームを離れてタイのクラブへ移籍、また上でも取り上げたディクソン・ヌワカエメの不調などからリーグ8位に終わり、マレーシアカップも1回戦敗退という成績に終わっています。
 マレーシアカップ1回戦終了後、ドラー監督は来季の去就はパハンFAを運営するパハン州サッカー協会が決めることであると話し、どのような結果になっても受け入れる用意はあると話しています。

タイリーグオールスターに代表トリオは選出されず
 サッカー専門サイトのヴォケットFCは、11月14日に予定されているタイ代表対タイリーグオールスターのメンバーに、現在、タイ1部リーグでプレーするマレーシア代表トリオが一人も選出されなかったことを報じています。
 この試合では、新型コロナウィルスの影響により他国代表と試合ができない西野朗監督率いるタイ代表がタイリーグオールスターと対戦しますが、タイリーグオールスターはタイ1部リーグでプレーする外国籍選手17名と代表に選出されていないタイ人選手5名の計22名で構成され、監督は先月10月にバンコク・ユナイテッドの監督を辞任したばかりのアレシャンドロ・「マノ」・ポルキン氏が指揮を取りますが、このタイリーグオールスターにはマレーシア代表のノーシャルル・イドラン・タラハ(BGパトゥム・ユナイテッド)、ドミニク・タン、モハマドゥ・スマレ(いずれもポリス・テロFC)の3名は選出されませんでした。
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 この11月14日は、本来ならばFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選のタイ代表対マレーシア代表が予定されていたFIFAの国際マッチデーでしたが、新型コロナウィルスの影響でワールドカップ予選が来年に延期となったことで日程的には空いており、今回の試合が実現しています。
 今回のタイリーグオールスターのメンバーは、タイサッカー協会FATの公式サイトで発表されており、代表トリオのチームメートからポリス・テロFCのFWグレッグ・フーラ (フランス)やDFクォン・デヒ(韓国)、BGパトゥム・ユナイテッドのMF丸岡満やMFチャウワット・ヴィラチャード(タイ)らが選出されている他、東南アジア出身選手としてフィリピン代表のGKミカエル・ファルケスゴーア(バンコク・ユナイテッド)、DFマルティン・シュトイブレ (ポートFC)らが選ばれています。