観戦記:5月17日MFL1部スーパーリーグ第14節プタリンジャヤシティFC対クアラ・ルンプールFA@MBPJスタジアム

 この日はシャー・アラムスタジアムでリーグ8位のPKNS FC対1位ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)のカードもありましたが、前節に0−3から5-3と大逆転でトレンガヌFCを破った(その結果、トレンガヌFCは監督辞任となりました…。)9位プタリン・ジャヤ(PJ)シテイFCと、PKNS FCに勝って最下位を脱出した11位クアラ・ルンプール(KL)FAを観戦することにしました。会場はPJシティFCのホーム、セランゴール州プタリン・ジャヤにあるMBPJスタジアムです。
 今日も観戦はバックスタンドです。大人の入場料は15リンギ(約400円)です。

入場時には、試合中にスタジアムの外に出ても再入場できるようにスタンプを押してくれます。MBPJスタジアム内は飲食物の販売がほぼないので、スタジアムの外へ出て、周りにある屋台で購入します。

前回、MBPJスタジアムで観戦したMFL2部のスランゴール・ユナイテッド対JDT IIでは使用されていなかったスコアボードも、今日の1部の試合では稼働しています。

しかし、今日も観客は少ないなぁ。ちなみにこの日の観客数は400数十名というアナウンスが、試合後半途中でありました。

両チームがグラウンドに整列しました。赤いユニフォームがKLFA、水色のユニフォームがPJシティFCです。

試合開始です。

KLFAのサポーター。PJシティFCのサポーターのチャントに何度も「黙れ!」と怒鳴ったりするなど、少々ガラが悪かったです。

シュートが決まり、ゴールキーパーがへたり込んでいますが、これはオフサイドでした。

前半は0-0で終了しました。

後半は、席を移動して観戦しました。KLFAの苅部隆太郎選手(背番号7)は左サイドバックでスタメン、フル出場しました。パスのコースを読んで潰したり、ゴールキーパーからボールをもらって攻撃の起点となるなど、KLFAにとっては欠かせない存在になっていました。

PJシティFCのサポーターグループ。Go Westのメロディーに合わせたチャントは、ここでも歌われていました。

試合はこのまま0-0で終了かと思ったその瞬間、途中出場のサフィ・サリがゴールを決めてPJシティFCがリードしました。喜ぶPJシティFCの選手たち。KLFAのDFヒシャムディン・サアリの中途半端なクリアが苅部選手とGKファリズエアン・カマルディンの間に落ち、その僅かな隙をサフィ選手が見逃さずに足を出しました。

電光掲示板の時計は、既に90分になっていました。

KLFAは反撃する時間もほとんどなく、そのまま試合終了となりました。

観戦記:5月12日MFL2部プレミアリーグ第12節スランゴール・ユナイテッド対JDT II@MBPJスタジアム

マレーシアフットボールリーグMFL第13節2部プレミアリーグのスランゴール・ユナイテッド対ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)IIの試合をスランゴール州プタリン・ジャヤにあるMBPJスタジアムへ観戦に行きました。
 全人口の60%以上がイスラム教徒のマレーシアは、現在、ちょうどイスラム教の断食月中。スランゴール州で言えば、午前5時45分ごろのファジャルと呼ばれる日の出前のお祈りの時間から、午後7時20分ごろのマグリブと呼ばれる日没直後のお祈りの時間までが1日の内の断食期間です。
 通常ですとMFLの試合は午後9時開始ですが、マグリブの後にもイシャと呼ばれる就寝前のお祈りの時間(午後8時30分ごろ)があるため、断食月中は午後10時に試合が始まります。
 しかも今日の試合のホームチーム、スランゴール・ユナイテッドは本来、同じスランゴール州のスラヤン市営スタジアムを本拠地としていますが、ここはナイター照明がマレーシアサッカー協会FAMが求める基準に達していないため、通常は午後4時45分から開始ですが、断食月ではこの時間では試合ができないため、今回のホームゲームをこのMPBJスタジアムで行うことになりました。

MBPJスタジアムへは、今年既に2回、ここをホームにするプタリン・ジャヤ・シティFCの試合を観戦に来ていますが、さすがに日曜日の午後10時からの試合観戦は、翌日の仕事を考えると少々勇気が必要でした。
 今シーズン2部ブレミアリーグ初観戦となるMBPJスタジアムは、灯りが煌々とついています。しかし、駐車場はガラガラでした。

チケット売り場には手書きの料金表がありました。オープンスタンド(バックスタンド)は大人10リンギ(約260円)、子ども5リンギです。

スランゴール・ユナイテッドのホームゲームなので、名前が大きく印刷されています。Terbukaはマレーシア語でOpenの意味です。

スタジアム入り口前の出店も今日はこのトラック1台だけでした。揚げ物やソーセージなどと飲み物が売られています。今日は魚のすり身を揚げたマレーシアの伝統的なスナック、ケロポとミネラルウォーターを購入。合わせて5リンギ(約130円)なり。

試合開始20分ほど前に着いたのですが、バックスタンドにいたのは警備の警官2名だけ。私が観客第1号でした。その後、試合直前に一人、また一人とやってきて、総勢20名ほどになりました。

メインスタンドを見てみると、あちらも観客はまばらでした。後半開始前に発表された観客数は100数十名でした…。

MFLの旗と、Red Card Racism(人種差別へレッドカードを)と書かれた旗が入場。MFLでの人種差別については、どこかで一回書きたいと思っています。
 その後はお約束のスランゴール州歌、ジョホール州歌、国歌と演奏され、いよいよ試合開始が近づきます。

2部の試合だからなのか、二つあるスコアボードがいずれも使用されませんでした。寂しいなぁ。いつもならその近くでチャントで応援するBOYS OF STRAIT(JDTのサポーターグループ)もいませんでした。

いよいよ試合開始です。JDT IIは、JDTと同じユニフォーム、スランゴール・ユナイテッドはスランゴールFAと同じ黄色と赤の組み合わせのホームユニでした。
 試合は19分にスランゴール・ユナイテッドがPKを得ましたが、ラスラム・カーンのシュートはGKロザイミ・ラーマットの真正面で得点となりませんでした。その3分後にはマレーシアU23代表とフル代表でもプレーするシャマル・クティ・アバがゴールを決めJDT IIが先制しました。

前半はJDTがほぼ敵陣で攻め続けながら決定機がなく、結局、JDT IIが1点のリードで終了しました。

後半に入ると60分にラスラム・カーンがゴールを決めて試合は1−1の同点となりましたが、その6分後、JDT IIが途中出場のレバノン人FWモハマド・ガダーのゴールで再びリードします。
 走り続けるスランゴール・ユナイテッドも前線まではボールを運びますが、ブラジル出身のブルーノ・ソアレスとマレーシアU23代表のドミニク・タンがコントロールするJDT IIの守備陣にシュートを打たせてもらえない状況が続きました。
 このまま試合終了かと思われた88分に再びラスラム・カーンがフリーでヘディングシュートを決めて試合はまた同点となりました。

アディショナルタイムは5分ありましたが、結局、スコアは動かず、2-2で試合は終了しました。素人目線ですが、特に相手ボールを奪ってから攻撃に転じるスピードや、ボールに合わせて全員が動けているかどうかが1部の特に上位チームとは差があるように感じました。ちなみに試合終了は午後11時57分でした。

観戦記:4月14日MFL1部スーパーリーグ第9節PKNS FC対パハンFA@シャー・アラムスタジアム

連日のマレーシアフットボールリーグMFL観戦です。今回は昨日のMBPJスタジアムと同じスランゴール州にあるシャー・アラムスタジアムへ来ました。シャー・アラムはスランゴール州の州都です。

お約束の屋台仮設店舗が駐車場からスタジアム周辺にかけて開店していました。店の外にはマフラー(?)が売られています。

店内の様子です。オレンジ色はPKNS FCのホームジャージ。チームの愛称がレッドアンツ(赤アリ)だからこんな色です。黄色はパハンのホーム、黒はアウェイジャージです。ちなみにこちらは2018年モデルで、FILA社製ジャージです。

こちらは2019年モデル。やはり黄色がホームで黒がアウェイ、アンブロ社製です。

チケットの値段はこの通り。グランドスタンドが25マレーシアリンギ(約680円)、オープンスタンドが15マレーシアリンギ(約410円)、7歳から12歳の子どもは5マレーシアリンギ(135円です)。

15マレーシアリンギのグランドスタンドのチケットを買いました。

今回はスタジアム内で売られている食べ物を紹介します。手前は揚げソーセージや揚げワンタン、隣の袋はサンドイッチです。向こうに見えるのは焼きそばやココナツミルクで炊いたご飯にサンバルと呼ばれるチリソースがついてくるマレーシアの国民食ナシルマッです。

イスラム教の被り物(トゥドゥン、最近ではアラビア語の影響でヒジャブとも呼ばれます)を被った少女が店番です。スタジアム内の食べ物は全てハラル(イスラム教で禁止されていない)食べ物です。当然、豚肉を使ったものやアルコールは売られていません。手前と向こうで山積みになっているのはラムリバーガーと呼ばれるマレーシアのあちこちで見かける人気バーガーです。でも、そんなには美味しくないです…。

飲み物類。1.5リットル入りのペットボトルをプラスチックカップに小分けにして販売しています。1杯2マレーシアリンギ(約55円)です。

ちなみに私が自分で買ったのはこちら。マレーシアの焼きそばミーゴレンとりんご味(もちろん人工の)炭酸水ザッペル。合わせて7マレーシアリンギでした。ミーゴレンは辛い上に油っこくて手ごわかった…。

そうこうしているうちに選手が出てきました。

今回はパハンFA側に座りましたが、思いの外、サポーターが多かったです。パハン州はスランゴール州に隣接しているとは言え、東海岸まで続くマレー半島では最大の州で、熱帯雨林で有名なタマンネガラ国立公園や合法カジノのゲンティン・ハイランドがあります。

ゴール裏には少数ながら、パハンFAのハードコアサポーターもいました。

試合はPKNSが13分に敵陣ゴール前からのカウンターで攻撃、カンボジア代表のチャン・ワタナカのゴールで先制しました。

しかし、前節で下位のPJシティFCと引き分け、JDTにこれ以上離される訳にはいかないパハンFAは24分にディクソン・ヌワカエメが持ち味を活かし、ディフェンダーを背負いながら体を張ってのゴールで同点に追いつきました。

同点のまま、前半は終了しました。

75分にゼ・ラヴことゼ・エドゥアルドが逆転ゴールを決めました。

このまま試合は終了。パハンFAは2位を堅守、PKNS FCは順位を6位と下げました。

観戦記:4月13日MFL1部スーパーリーグ第9節プタリンジャヤシティFC対JDT@MBPJスタジアム

スランゴール州ケラナジャヤにあるMBPJスタジアムが今日の試合の会場です。このブログにはアップしませんでしたが、3月30日のプタリンジャヤ(PJ)シティFC対PKNS FCの試合も見に来たのですが、その時とは打って変わって大混雑していました。ちなみにスタジアムの名称となっているMBPJはMajilis Bandaraya Petaling Jaya(プタリンジャヤ特別市)の意味で、PJシティFCはここをホームとしています。

JDTの移動用バス。メタリックのバスが2台止まっていました。

Boys of StraitsはJDTのサポーターグループの名称。自前のバスまで持っているのでしょうか。すごい!

スタジアム周辺にはお約束の屋台があちこちにありました。

JDTの2019年練習用ジャージまで売られています。(でも多分コピーです)

今回はオープンスタンド(15マレーシアリンギ、400円ほど)で観戦しました。

PKNS FC側に座ったのですが、こちら側にはみ出すほどJDTの応援が多かったです。というか、PKNS FCの応援はゴール裏のサポーターのみでした…。

JDTのサポーターグループBoys of Straitsは今日も元気でした。

バックスタンドから見たメインスタンド

さあ、試合開始です。

この試合唯一の得点が入ったのは28分、サファウイ・ラシドからのパスを受けたシャフィク・アーマドのシュートが決まりました。中央で祝福されている28番がシャフィク選手です。

試合はこの1点のみでしたが、MFLには珍しくスピード感のある試合はJDTがPJシティFCに完勝でした。夕方に大雨が降ったためグラウンドコンディションが悪く、途中で選手が足を取られる場面も何度かありました。特にペナルティーエリアの手前がかなり緩かったようで、そこからゴール前にパスを出す際に踏ん張れない様子も見られました。そこの状態が良ければ、もっと大差でJDTがかっていたかもしれない試合でした。

観戦記:3月26日AFC U23選手権予選マレーシアU23代表対中国U23代表@シャー・アラムスタジアム

結果から言うと、いやぁー惜しかった!試合前の大方の予想とは大違いの惜敗でした。いや、負けたわけではないので、惜敗はおかしいかぁ。でも、マレーシアは2大会連続U23選手権本大会出場を目指していたので、今日の引き分けは負けに等しいです。(涙)

今日も仕事終わりからの観戦でしたので、会場のシャー・アラムスタジアムに着いた頃には、9時を大きく回っていました。既に駐車場は満員で、スタジアムからは大歓声が聞こえてきました。

下手したら試合は前半で決まってしまうのでは、という心配も、スタジアムに入って電光掲示板を見た途端、吹っ飛びました。1-1と互角に渡り合っているじゃないか、マレーシア!

初戦のフィリピン戦は7000名ほど、二戦目のラオス戦は10000名弱だった観衆は、途中の場内放送で27100数名とのこと。先週土曜日のフル代表の試合が2000名を切っていたようなので、親善試合よりもガチンコ勝負に惹かれるのでしょうか。(まあ、あちらはマレーシアサッカー協会FAMの失態もありましたが)
 ゴール裏のウルトラスマラヤの皆さんのリードでスタジアムは大盛り上がりでした。

と思ったところで前半が終了しました。控室へ引き上げる中国U23代表のヒディング監督(中央白シャツ)。

後半は両チームとも積極的に攻め、手に汗を握る様な攻防が続くなか、54分にコーナーキックを取りそこねてGKの手からこぼれたボールをムハマド・ダニアル・ハキムが見逃さずにシュートし、マレーシアが待望の勝ち越しゴール!

今回の予選は各グループ1位と、グループ2位の内、上位4チームが本大会に進みます。しかも今回の予選は、4チームのいるグループと3チームしかいないグループ間の公正を期するため、グループ2位の成績は、各グループの3位チームとの直接の際の得失点差が本大会に進出する資料となります。
 この試合の前にラオスがフィリピンに勝ち、ラオスが3位となったことで、マレーシアの得失点差は+1。他のグループには+2や+3というチームがいるので、マレーシアは、所属するグループJの1位にならなければ本戦出場とならない状況です。
 ちなみに前の試合はフィリピンがラオスを73分まで2−0とリードしながら、そこから3点を取られて逆転負け。マレーシアはフィリピンに3−0で勝っていましたので、もしフィリピンがラオスに勝っていれば、マレーシアの得失点差は+3となり、中国との試合で引き分けても本大会出場の可能性がありました。

マレーシアに逆転されると、中国U23代表のヒディング監督は長身選手を次々と投入し、空中戦に戦術変更。これがピタリとあたり、あと10分ほど持ちこたえられれば、と思った83分にジャン・シェンのヘディングシュートで中国が同点に追いつきました。

この後もマレーシアは攻め続けますが、万里の長城を崩すことができず、結局、引き分けとなりました。

中国相手に文字通り大健闘したことは、観客の反応を見ても明らかですが、オン監督がワントップで使い続けながら身体能力を生かせなかったハディ・ファイヤッド(ファジアーノ岡山)をもっと早く見切っても良かったのではと思ったり、個の力で突破しようとし続けたアキヤ・ラシド(JDT)にサポートが皆無だったりと、マレーシアU23代表には選手選択や戦術面での課題も残ったように見えた試合でもありました。

観戦記:3月24日AFC U23選手権予選マレーシアU23代表対ラオスU23代表@シャー・アラムスタジアム

アジアサッカー連盟AFC U23選手権予選グループJの第2日は中国U23代表対フィリピンU23代表とマレーシアU23代表対ラオスU23代表が組まれ、午後4時45分からの試合では中国U23代表がフィリピンU23代表を8−0で文字通り一蹴。今後の得失点差を考えると、中国U23代表が5−0で破ったラオスU23代表との試合では、大量得点で勝ちたいところです。
 会場は今回もスランゴール州のシャー・アラムスタジアム。

お約束のユニフォームやグッズを売る屋台も、日曜日とあってか店数も品数も多かったです。

グランドスタンドも指定ではないので、グラウンド近くに座ってみました。国歌斉唱中。

近すぎて見にくい!ということで上の方へ移動しました。

ほんとに中国に5点も取られたの?というくらい攻め込んでくるラオスU23代表に圧倒された最初の25分位をしのぐと、マレーシア代表も徐々に攻めに転じました。しかし、チャンスを生かせず(この予選で何度この表現を使ったことか)、前半は0−0で折り返します。
 マレーシアのゴール期待して、後半は座席をラオスゴール側へ移動。その後半もチャンスを作りながら、つまらないパスミスやトラップミスを繰り返すマレーシアU23代表に、9705人と発表された観衆がジリジリとし始めた82分、途中出場となったエースのサファウイ・ラシドが蹴ったFKが直接、ゴール!マレーシアに待望の先制点が入りました。目の前でボールがゴールに吸い込まれていきました。

結局、試合を通じて得点はこの1点だけ。なんとか逃げ切ったマレーシアU23代表はグループ首位突破をかけて、3月26日に中国U23代表との直接対決に臨みます。

では、また2日後にここに戻ってきます。

観戦記:3月22日AFC U23選手権予選マレーシアU23代表対フィリピンU23代表@シャー・アラムスタジアム

関係者からグランドスタンドのチケットをいただきました。

マレーシアサッカー協会FAMのスポンサーのヤクルトもスタジアム前にトラックを設置してヤクルトを売っていました。

お約束のユニフォームやマフラーを売る屋台。Harimau Malaya(マレーの虎)のチームカラーは黄色と黒で、ホームユニの色は黄色です。

こんな屋台がずらりと並んでいました。

仕事終わりで駆けつけたので、観戦は前半残り10分程から。既にマレーシアが2点リードしていました。

途中で発表がありましたが、入場者数は7600人ほど。水曜日に行われたフル代表の対シンガポール戦の倍以上です。ちなみに、最強サポーターグループウルトラスマラヤも予告通り駆けつけて応援していました。代表戦ということでスタンドも黄色が目立ちました。

チャンスを作りながらも、点は入らず、結局、前半は2−0で終了。

後半に向けて、ピッチに入場するマレーシアU23代表。

後半に入っても何度もチャンスを作るものの、シュートまで行かなかったり、行ってもゴールの枠内へ行かないという見ていてイライラする状況が続きました。
 何度もゴール前でボールをもらいながら、チャンスを生かせなかったハディ・ファイヤッド(ファジアーノ岡山)に代わって入ったファイサル・ハリム(パハンFA)も、クロスバーにシュートを当てるなどチャンスを活かしきれませんでしたが、それでも82分にGKとディフェンダーとゴール前でかわしてゴール!写真はシュートが決まった後、スタンドへ向かってからピッチへ戻るファイサル選手。

見とれてしまったので写真を取り忘れましたが、試合後選手たちはウルトラス・マラヤが陣取るゴール裏へ向かい。ウルトラス・マラヤはマレーシアの国歌を歌ってねぎらっていました。
 マレーシアU23代表は3月24日に、中国に0−5で破れたラオスU23代表と戦います。

観戦記:3月17日国際親善試合マレーシアU23代表対オーストラリアU23代表@シャー・アラムスタジアム

3月22日からスランゴール州シャーアラムスタジアムで開催されるアジアサッカー連盟AFC U23選手権予選のグループJに先駆けて、マレーシアU23代表がオーストラリアU23代表と練習試合を行ったので、観戦に行ってきました。
 チケットは関係者から頂きました。

試合開始は午後8時45分。駐車場から歩いていくと、スタジアムの明かりが見えてきました。途中の道にはいつもはスランゴールFAのユニフォールを売る屋台が出ているのですが、今回は代表ユニフォームを売っていました。

入場ゲート前のセキュリティーチェックでは、食べ物は持ち込みOKながら、飲み物は持ち込み禁止でした。ゲートを通ってスタンドへ向かいます。

フィールドが見えました。

バックスタンドの方に観衆が集まっていました。試合中に入場者数が6600人と発表になりましたが、80000人収容のスタジアムはガラガラでした。

試合前には、ニュージーランドのクライストチャーチのモスクで起こった惨事の被害者に対して1分間の黙祷が捧げられました。

前半はオーストラリアU23代表がフィジカルの強さを発揮して、押し気味に試合を進めるも、シュートの精度が今一つでした。一方、マレーシアU23代表はMFアキヤ・ラシド(JDT)らがサイドから仕掛けようとしますが、ワントップのハディ・ファイヤッド(ファジアーノ岡山)までボールが渡らず、コンビネーションの悪さが目立ちました。縦へのパスも少なく、苦し紛れのサイドパスやバックパスを繰り返すうちにマレーシア代表のウルトラスからもブーイングされていました。

前半は0−0で折り返しました。

後半は両チームとも大幅に選手を入れ替えました。オーストラリアU23代表は49分にブランドン・ウィルソンのヘディングシュートが決まり先制しました。失点したもののマレーシアU23代表も動きが良くなり、オーストラリアU23代表の動きが悪くなってきたところで何度かゴール前までボールを運びますが、シュートには至りませんでした。90分を過ぎ、このまま試合終了かと思われたところでニック・アズリ・ニック・アリアス(ケランタンFA)が同点ゴール!最後まで諦めずに走り続けた成果でした。このゴールの直後に試合終了となりました。

1対1のフィジカル勝負では、ほぼ全ての場面で競い負けてしていたマレーシアU23代表。個人的には最も見たかったサファウイ・ラシド(JDT)も出場せず、肩透かしになりましたが、後半から入ったファイザル・ハリム(パハンFA)が試合の流れを変えかけるなど、熾烈な最終メンバー入りの争いなど見どころもある試合でした。

観戦記:3月10日MFL1部スーパーリーグ第6節クアラルンプールFA対スランゴールFA@KLFAスタジアム

3月7日のニュースでも取り上げた「クランヴァリーダービー」を観戦してきました。この試合前まで開幕から4連敗中のクアラルンプール(KL)FAと0勝3分2敗のスランゴールFAの対戦は、最後にドラマが待っていました…。

KLフットボールスタジアムは、KL市内から車で15分から20分の距離にあるチェラスという地区にあり、KLFAのホームです。このスタジアムの前は、最近こちらで流行りのフードトラックパークになっていて、20台ほどのトラックがハンバーガーやパスタの他、タイ料理やマレーシア料理などのトラックもあり賑わっています。ここで飲食物を買ってスタジアムに持ち込むことも可能で、私はここでバーガーと飲み物を購入し、スタジアムへ向かいました。

スタジアム近くでスランゴールFAのバスを発見。

スタジアム周辺では、KLFAのホームにもかかわらず圧倒的にスランゴールFAのユニフォームなどを売る屋台が多く、KLFAのユニフォームを売っている屋台は1つだけでした。ちなみにKLFAの2019年ユニフォームは110マレーシアリンギ(約3000円)、昨年のユニフォームはほぼ半額の50マレーシアリンギ(約1400円)でした。(写真右下の白と赤の縞のユニフォームが昨年のKLホームユニフォームです)

今回は15マレーシアリンギ(約400円)のオープンスタンドのチケットを購入。なおグランドスタンドは30マレーシアリンギでした。Terbukaとはオープンスタンドの意味。

試合前のアップを行うKLFA

試合に先立ち、スランゴール州歌、KL連邦直轄区歌、マレーシア国歌が演奏され、観客も皆、起立します。

国歌演奏が終了し、いよいよ試合開始。

試合はKLFAが5分にFWシャフワン・シャーランがディフェンダー二人に挟まれながらもヘディングを決めて先制しました。さらに38分には、スランゴールDFテイラー・リーガンがトラップミスしたボールを蹴り込んだ37歳のベテランFWインドラ・プトラ・マハユディンのMFL通算100ゴールまであと4と迫る今シーズン初ゴールで、KLFAがまさかの(失礼!)2−0で前半が終了しました。しかもスランゴールFAは今シーズン5得点中3点を挙げているFWルフィノ・セゴヴィアが30分にケガのため交代するなど、窮地に追い込まれました。

エアマリンカップで初の代表入りとなったMFファイズ・ナシルが今日は明らかに機能していないと見ると、スランゴールFAのサティアナタン監督はファイズ選手に代えて38歳のベテランFWモハマド・アムリ・ヤハヤを後半開始から投入しましたが、これが効果的な一手になりました。67分には自らが倒されて得たPKをFWサンドロ・ダ・シルヴァがゴールし、まず1点。71分には大胆なサイドチェンジからMFシャズワン・ザイノンがドリブルで持ち込み同点ゴール。こうなると勢いは明らかにスランゴールFAにあり、76分にはモハマド・アムリ・ヤハヤがゴール前のこぼれ球を頭で叩き込み、スランゴールFAが逆転します。10分足らずの間に3ゴールと怒涛の攻撃を見せたスランゴールFAがそのまま逃げ切り、スランゴールFAは今シーズン初勝利を挙げました。

開幕から泥沼の5連敗となったKLFAは、スタンドのKLFAサポーター集団の元へユスリ・チェ・ラー監督が足を運び話をするなど、最後は大荒れでした。(写真左はここまでの4試合の結果1-3、 1-4、 0-1、 0-2を挙げ、Next?「次はどうなんだ?」と抗議の横断幕を掲げるKLFAのサポーターグループ、写真中央はそのサポーターグループのもとへ向かうユスリ・チェ・ラーKLFA監督、写真右は機動隊員にベンチへ戻るように促されるユスリ監督)

なお、この試合の後、ユスリ・チェ・ラー監督はKLFA監督を辞任しています。

観戦記:2月9日MFL1部スーパーリーグ第2節PKNS FC対マラッカ・ユナイテッド@シャーアラムスタジアム

2月9日は、ともに1部スーパーリーグの試合となる、MPPJスタジアムでのプタリン・ジャヤ(PJ)シティFC対スランゴールFA、そしてシャーアラムスタジアムでのPKNS FC対マラッカ・ユナイテッドの2試合が観戦可能でしたが、スランゴールFAは2月3日の試合で観戦済みなので、今回は名将ラヤゴパル監督率いるPKNS FC対スターを集めたマラッカ・ユナイテッドの試合を選びました。

第1節のスランゴールFA対フェルダ・ユナイテッド戦に比べると、スタジアム周辺が暗くて静かでした。しかもバックスタンド側の入場券売り場が開いておらず、メインスタンド側まで歩くことになりました。

メインスタンド入口手前で、マラッカ・ユナイテッドのバスを発見。マラッカからスタジアムのあるシャー・アラムまでは高速道路を使えば2時間程度の距離なので、バス移動なのでしょう。

写真が横向きになっちゃいましたが、Grand Stand(メインスタンド)は手書きで25から20マレーシアリンギ(日本円で550円ほど)に直されていました。Terbukaはマレーシア語でオープン、つまり自由席です。

PKNS FCの蛍光オレンジのホーム用ユニフォームを売る屋台

マラッカ・ユナイテッドのホーム用の白色ユニフォームとアウェイ用の緑色ユニフォームも売っていました。

今日の試合はグランドスタンド席を購入して観戦します。

スタジアムに入ってわかったのですが、バックスタンドはやはり開けていないようで、観客がいませんでした。それにしても蛍光オレンジのPKNS FCのユニフォームは目立ちます。

思ったよりも緑色のアウェイユニフォームを着たマラッカ・ユナイテッドのサポーターが多かったのが印象的です。と言うかPKNS FCのサポーターは殆ど見かけませんでした。

盛り上がりがない試合が動いたのは23分。マラッカ・ユナイテッドのフィリピン人MFパトリック・ライヒェルトがゴールエリア内で、PKNS FCのDFロドニー・セルヴィン・アクウェンシヴに倒されてPKを獲得しました。これをMFサフィック・ラヒムが決めてマラッカ・ユナイテッドが先制します。

前半はこのまま1-0で終了しました。

後半に入ると、ロングボールを前線のクパー・シャーマンに集めてみたり、サイドのチャン・ワタナカを使ってみたりするものの、なかなかシュートまで結びつかないPKNS FCとサフィック・ラヒムとリリドン・クラシニキがボールを持ったとき以外はあまり怖くなかったマラッカ・ユナイテッドの試合は、後半は両チームとも無得点に終わり、結局1-0でマラッカ・ユナイテッドが勝利し、2試合連続で勝点3を挙げました。