J2ファジアーノ岡山から3のアスルクラロ沼津に期限付き移籍しているU22代表のFWハディ・ファイヤッドがマレーシア語紙ハリアンメトロ日曜版に連載している「フットボーリスタ」の最新版です。沼津移籍直後の今年3月の練習で負った膝前十字靭帯損傷で今季の大半は治療と回復に専念したハディ選手ですが、現在はシュート練習ができるまで回復しているようです。
日本ではすでに3年目となるハディ選手ですが、今回は「ヤクルトはマレーシアサッカーの育成を支援」と題した記事をハリアンメトロ日曜版に寄稿していますので、拙訳ではありますが日本語にしてみました。
フットボーリスタ:ヤクルトはマレーシアサッカーの育成を支援
メトロ日曜版の読者の皆さん、こんにちは。お元気でお過ごしのことと思います。
前回のフットボーリスタでは、日本で3年間を過ごして私が気づいたマレーシアのサッカーと日本のサッカーの違い、そして日本のサッカーにおける育成について触れました。
今週のフットボーリスタでは、私がヤクルトマレーシア社とともに参加したサッカー選手育成のプログラムについてお伝えしたいと思います。2019年に私とヤクルトマレーシア社はクアラルンプールの国家スポーツ評議会NSCグラウンド、マラッカ州のハン・ジェバスタジアム、そしてペナン州の州立スタジアムの3カ所でファジアーノ岡山サッカークリニックを開催しました。このプログラムはマレーシアサッカー協会FAMと国家スポーツ評議会NSCが共同で運営する国家サッカー育成プログラムNFDPの支援も受けています。
このクリニックの他にもヤクルトマレーシア社は2019年にヤクルトグローバルカップ大会を主催しており、この大会の優勝チームであるクダ州のコタ・スターアカデミー(7歳から12歳対象)はマレーシア代表として大阪で開催されたU12チームの大会であるJグリーン堺グローバルカップに出場しています。セレッソ大阪やヴィッセル神戸、ファジアーノ岡山、徳島ヴォルテスの各U12、そしてタイのブリーラム・ユナイテッドU12なども出場したこの大会で、コタ・スターアカデミーは決勝戦に進出し、ヴァンフォーレ甲府U12を破って見事優勝を果たしています。私も日本にやってきたコタ・スターアカデミーの選手たちに会い、大会期間中は選手たちを応援しました。
またこの年には、マレーシアから選抜された5名の選手が同様に選抜されたタイ、ミャンマーの選手たちとセレッソ大阪の練習に参加する「アセアンドリームプロジェクト」も開催され、私は大阪にやってきた選手たちに会って、アドバイスを送る機会もありました。
ヤクルトマレーシア社によって行われたこれらの育成プログラムのおかげで、マレーシアにいる才能を持った若い選手たちに光が当てられることになりました。
残念ながら、新型コロナの影響で2020年と2021年はこれらのプログラムは行われませんでしたが、来年2020年にはヤクルトマレーシア社がこのプログラムを再開してくれることを期待しています。そして最後に、読者の皆さんには是非、マレーシア国内でのサッカーにおける選手育成への支援を今後もお願いしたいと思います。マレーシアのサッカーが今後も進歩していくための原動力として、育成プログラムを通じて成長する選手たちの力が必要だからです。
今週はここまでです。読者の皆さんのご健康をお祈りします。では、また次回お会いしましょう。