9月23日のニュース
キングズカップ-マレーシアがタイをPK戦で下して決勝へ

キングズカップ-マレーシアがタイをPK戦で下して決勝へ

タイのチェンマイで開催中のキングズカップに出場中のマレーシアは、タイを相手にPK戦で勝利し、対タイ戦の無敗記録を6に伸ば巣と共に、決勝進出を決めています。1995年にU23代表が参加して以来、27年ぶりの出場となったマレーシアは、もう一つの準決勝でトリニダード・トバゴを2-1でくだしたタジキスタンと1978年以来5度目の優勝を賭けて、9月25日に対戦します。

この日のマレーシアはFWにダレン・ロック(PJシティ)、サファウィ・ラシド(JDT)、ファイサル・ハリム(トレンガヌ)、MFはラヴェル・ゴービン=オンとアリフ・アイマン(いずれもJDT)が左右両サイド、精巣腫瘍の治療から1年ぶりの復帰となったブレンダン・ガン(スランゴール)とやはり久し振りの代表復帰となったアザム・アジー(スリ・パハン)が中央で縦に並び、DFはクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)、この日はキャプテンを務めたディオン・クールズ(チェコ1部FKヤブロネツ)、マシュー・ディヴィーズ(JDT)の3-4-3のシステムで試合に臨みました。

アウェイということもあり、慎重に試合に入ったマレーシアに対し、タイは試合開始から積極的に仕掛け、マレーシアは自陣に押し込まれる転換が続きました。しかし15分に負傷のチャナティップ・ソングラシン(川崎フロンターレ)が交代退場すると、マレーシアは徐々に前線にボールを運べるようになりはじめます。そして、32分には右サイドのサファウィ・ラシドからのクロスをラヴェル・コービン=オングが押し込み、JDTコンビが先制点を挙げて、マレーシアがリードします。

マレーシアがリードを守って前半を終えたものの、後半に入ると再びタイが優勢となりましたが、そこに立ちはだかったのがマレーシアGKのシーハン・ハズミでした。タイFWと一対一になる場面が何度かありながら、ことごく相手のシュートを弾き返し、このまま1-0でマレーシアが逃げきるかと思われたロスタイムに、アザム・アジーがペナルティーエリアのすぐ外でピティワ・スクジッタムマクー(BGパトゥム・ユナイテッド)を倒してFKを与えてしまします。しかもアザム・アジーはこの試合2枚目のイエローで退場となり、マレーシアは10人となってしまいます。そしてピティワ・スクジッタムマクー自身が蹴ったFKにパンサ・ヘーミボーン(ブリーラム・ユナイテッド)が頭であわせたシュートが決まり、土壇場でタイが試合を振り出しに戻りました。

両チームとも追加点がないままロスタイムを終えた試合は、大会規定によりPK戦となりました。PK戦に入ると、先攻のマレーシアはディオン・クールズ、途中出場のシャフィク・アフマド(JDT)、マシュー・ディヴィーズ(JDT)、やはり途中出場で代表戦初出場となったデクラン・ランバート(KLシティ)と4人が連続でPKを決めると、タイもパタムポール・チャロエンラタナピロム(BGパトゥム・ユナイテッド)、スパナット・ムエアンタ(ブリーラム・ユナイテッド)、クリサダ・カマン(チョンブリー)まで3人が連続で決めて一歩も譲りません。しかしこの日はいわゆる「ゾーン」に入っていたマレーシアGKシーハン・ハズミがタイの4人目スパチョーク・サラチャートのシュートを止めてマレーシアが4-3とリードし、マレーシアの5人目、ラヴェル・コービン=オングのPKを決め、マレーシアがPK戦を5-3で制し、決勝進出を決めています。

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この試合のマンオブザマッチMOMは、マレーシアGKシーハン・ハズミでしょうが、個人的にはブレンダン・ガンの存在感の大きさを感じました。昨年6月のFIFAワールドカップ2022アジア二次予選以来の代表復帰となったブレンダン・ガンは、マレーシアでNo. 1のボックストゥボックスプレーヤーの評判が全く褪せていないことを証明してくれました。また、やはり久し振りの復帰となったアザム・アジーはヒザのケガが完治していないのか、今一つ動きが悪い場面も見られ、その結果がイエロー2枚となってしまった印象です。それでもこの復帰組の2人は来年のAFCアジアカップには欠かせない選手であるのは間違い無いでしょう。

キングズカップ2022
2022年9月22日@700周年記念スタジアム(タイ、チェンマイ)
タイ 1-1 マレーシア(PK3-5)
⚽️タイ:パンサ・ヘーミボーン(90+5分)
⚽️マレーシア:ラヴェル・コービン=オング(32分)
(下はこの試合の両チームの先発メンバーとハイライト映像。ハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。)


キングズカップのもう1試合はタジキスタンがトリニダード・トバゴを逆転で破り、決勝に進出し、マレーシアと優勝をかけて戦います。一方のトリニダード・トバゴはタイとの3位4位決定戦にまわります。

キングズカップ2022
2022年9月22日@700周年記念スタジアム(タイ、チェンマイ)
トリニダード・トバゴ 1-2 タジキスタン
⚽️トリニダード・トバゴ:ジュダ・ガルシア(27分)
⚽️タジキスタン:ムハンマジョン・ラキモフ(47分)、エフサン・パンジュシャンベ(75分)
(下はこの試合ハイライト映像。ハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

9月22日のニュース
キングズカップ初戦-キム監督はタイと初対戦
前代未聞!給料未払い問題未解決のマラッカにマレーシアカップ出場権剥奪処分
ベンヤミン・モラ監督辞任の真相が明らかに

キングズカップ初戦-キム監督はタイと初対戦

本日9月22日の午後9時30分(マレーシア時間)にタイのチェンマイでキックオフとなるキングズカップのタイ戦。直近のFIFAランキングでは、タイの111位に対してマレーシアは147位と大きく離されていますが、両チームの直接対決では、2014年12月17日のAFF選手権スズキカップ(現三菱電機カップ)決勝初戦で0-2とタイに敗れて以降は、マレーシアが3勝2分0敗と5戦負けなしとなっています。

2021年6月15日 FIFAワールドカップ2022アジア二次予選
 @アール・マクトゥーム・スタジアム(アラブ首長国連邦、ドバイ)
 タイ 0-1 マレーシア
2019年11月14日 FIFAワールドカップ2022アジア二次予選
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 2-1 タイ
2018年12月5日 AFF選手権スズキカップ
 @ラジャマンガラ国立競技場 (タイ、バンコク)
 タイ 2-2 マレーシア
2018年12月1日 AFF選手権スズキカップ
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 0-0 タイ
2017年12月20日 AFF選手権スズキカップ
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 3-2 タイ
2017年12月17日 AFF選手権スズキカップ
 @ラジャマンガラ国立競技場 (タイ、バンコク)
 タイ 2-0 マレーシア

ちなみに両チームのこれまでの通算対戦成績は、マレーシアの40勝34分37敗とほぼ互角です。

今日の対戦はキム・パンゴン監督にとってタイとは初の対戦で、東南アジアのチームとは今年3月にシンガポールで行われた3カ国対抗でシンガポール、フィリピンと対戦して以来となります。6月のAFC選手権アジアカップ最終予選を突破し、自国開催を除くと43年ぶりに本戦出場を決めているマレーシアのキム監督は、今回のキングズカップ、そして年末のAFF選手権三菱電機カップをその準備としてさまざまなテストをしたいと話しています。

前代未聞!給料未払い問題未解決のマラッカにマレーシアカップ出場権剥奪処分

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、給料未払い問題が期限までに解決しなかったMリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッド(以下マラッカ)に対して、今季のマレーシアカップ出場権の剥奪処分を公式サイト上で発表しています。

給料未払いが発生していたマラッカに対し、MFLは今月9月20日を期限として未払い給料の完済、または分割払いの予定について選手や監督、コーチから合意を得るよう求めていましたが、期限までにMFLに提出されたのは6月分までの給料支払い証明までで、それ以降の給料については支払いも、支払い計画に関する合意も得られていないことから、MFLは昨日9月21日に理事会を開いた上で、今回の処分を決定したということです。

また、同様の給料未払い問題を抱えていた同じスーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)は、選手に対しては8月分まで、監督、コーチには7月分までの支払いが行われ、未払い分の8月分については監督、コーチとチームとの間で分割払いの予定について合意に達したことから、マレーシアカップ出場権剥奪は免れています。

MFLはマラッカ、サラワク両チームに対して、今後同様の問題が起これば、来季のクラブライセンスが発給されない可能性についても言及し、問題解決に真剣に取り組むことを求めています。

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1921年に第1回大会が開催されたマレーシアカップは、今年96回大会を迎える国内最大のサッカー大会です。リーグ戦が開催される遥か前から州対抗の大会として始まったこの大会は、その決勝では8万5000人を収容するブキ・ジャリル国立競技場が満員になる、リーグ戦以上にサポーターの関心も高く、この大会への出場権剥奪は非常に重い処分と言えます。

本来ならば、リーグ戦での勝点剥奪、さらには下部リーグ降格といった処分が課せられるところですが、来季のMリーグは1部スーパーリーグと2部プレミアリーグが合併して新たに18チームでスーパーリーグが再編成されることが発表されており、従来の処分では十分な罰則とならないことから、今回のマレーシアカップ出場権剥奪となりました。多くのサポーターを集めるマレーシアカップに出場できないことは収入面でもチームにとっては痛手で、給料未払い問題解決がさらに長引く可能性もあります。

ベンヤミン・モラ監督辞任の真相が明らかに

Mリーグ1部スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジム(以下JDT)のオーナーで、ジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がサポーターとの交歓会を開催し、その際にベンヤミン・モラ前監督の今年7月の突如辞任の真相を明らかにしています。

スーパーリーグ8連覇中で今季もほぼ優勝間違いなしのJDTとモラ前監督が袂を分かったニュースは、あまりも唐突だったことから様々な憶測を呼び、その一つがチームのレジェンドプレーヤーでもあるサフィク・ラヒムとの確執でした。これについてイスマイル殿下はこれを否定する一方で、ロッカールームでのチーム内の調和を取るためだったと説明しています。

現在でもモラ前監督とは連絡を取り合う中であることを述べた上で、イスマイル殿下は就任以来リーグ4連覇中、しかもチーム史上初となるACLグループステージ突破を達成したモラ監督に対して、今季は選手たちの反応がこれまでとは異なってきたことから、監督交代の好機と判断したと説明しています。また、モラ監督も他のチームでキャリアアップを図りたいと申し出たということです。

「JDTの選手は正確な指示を出し、尊敬に値する監督を求めている。また自分自身もチームの安定性を維持できる監督が必要と考えており、その結果、モラ監督が同意した上で、辞任に至った。」と説明しています。

またイスマイル殿下は、モラ前監督の後任として就任したエクトル・ビダリオ監督について、今季がビダリオ監督にとってMリーグの初シーズンであることを理解した上、新たに環境に慣れる時間が必要であることを理解するようサポーターに求めています。

9月19日のニュース
AFC U20アジアカップ予選-最終戦で韓国に大敗のマレーシアは本戦出場を逃す
キム代表監督がサファウィ・ラシドら3選手を新キャプテンに指名
キム代表監督-体調不良のシャルル・サアドの代替召集は行わない

AFC U20アジアカップ予選-最終戦で韓国に大敗のマレーシアは本戦出場を逃す

モンゴルのウランバートルで開催されたAFC U20アジアカップ2023年大会予選E組に出場したマレーシアU19代表は、最終第3節で韓国と対戦し、2-6と大敗しています。この結果、3試合で3勝の韓国がE組の首位となり、来年2023年3月にウズベキスタンで開催される本戦出場を決めています。

韓国は34分にイ・ユンジュン(水原FC)のゴールで先制しますが、その後は追加点を奪えず、前半は1-0で終了します。後半に入ると50分にはべ・ジュノ(大田ハナシチズン)のゴールで2-0とするものの、マレーシアも55分にアダム・ファルハン・ファイザル(JDT III)のゴールで再び1点差と迫ります。その2分後の57分にイ・スンウォン(檀国大)のゴールで韓国がリードを再び2点に広げると、マレーシアは68分にアリフ・イズワン・ユスラン(スランゴール2)の3試合連続となるゴールで追いすがります。

しかしマレーシアは67分にウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)が2枚目のイエローで退場となると、韓国も地力を見せ、イ・ユンジュンが74分、81分と連続してゴールを決めてハットトリックを達成すると、イ・スンウォンが88分PKを決め、ロスタイムにアリフ・ファルハン(スランゴール2)が退場となり、9人となったマレーシアを突き放しました、

この敗戦で通算成績が1勝1分1敗となったマレーシアは、この日、スリランカを7-0で破ったモンゴルと勝点で並んだものの、得失差でモンゴルが2位、マレーシアが3位となり、東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権2022年チャンピオンとして今予選に臨んだマレーシアでしたが、2018年、2020年に続く3大会連続の本戦出場はなりませんでした。

キム代表監督がサファウィ・ラシドら3選手を新キャプテンに指名

マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebookに投稿し、タイのチェンマイで今月9月22日に開幕するキングズカップ出場のマレーシア代表の新たなキャプテンに、サファウィ・ラシド、シャフィク・アフマド(以上JDT)、ディオン・クールズ(チェコ1部FKヤブロネツ)の3選手が指名されたことを発表しています。

これまで代表チームのキャプテンを務めてきたファリザル・マーリアス(JDT)が今回は召集されていないことから、キム・パンゴン代表監督が新たに指名した新キャプテン3選手は、いずれもチーム内での影響力の大きい選手であることから選ばれたと、Facebookの投稿では説明されています。

キム代表監督-体調不良のシャルル・サアドの代替召集は行わない

今月9月22日にタイのチェンマイで開催されるキングズカップに出場するマレーシア代表の候補合宿は先週金曜日9月16日から始まっています。合宿初日には今回代表に召集された25名中、現地で合流する海外組のディオン・クールズ(チェコ1部FKヤブロネツ)を除いた24名が顔を揃えたものの、DFシャールル・サアド(JDT)は体調不良を理由に、練習には参加しませんでした。

その後、キム・パンゴン代表監督は、シャールル選手の体調不良が深刻なものであることから、代表合宿から離脱したことを明らかにする一方で、シャールル選手に代わる選手を新たに招集する予定がないことを、マレーシア語紙ハリアン・メトロが報じています。

「シャールル・サアドは他の選手同様、合宿初日に集合したが、チームドクターとフィジオセラピストが合宿初日、2日目と彼の体調等を観察した結果、キングズカップの初戦となる9月22日までに体調が回復することは困難と判断し、今回の合宿から離脱させることを決定した。シャールル選手はチームに戻り、体調を回復してもらいたい。シャールル選手の離脱後、代表候補合宿は(クール図選手を除く)23名で続行し、追加召集は行わない。」とキム監督は話しています。

シャールル選手の離脱によって空席となってセンターバックには、シャルル・ナジーム(スランゴール)、クザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)、ドミニク・タン(サバ)ら候補がおり、この3選手のいずれかと、チェンマイで合流予定のクールズ選手が初戦となる9月22日のタイ戦で代表のセンターバックを務めることになりそうです。

9月14日のニュース
来季のペラ新監督にリム・ティオンキム氏の就任が決定
ディオン・クールズの来季JDT入りは既定路線?

来季のペラ新監督にリム・ティオンキム氏の就任が決定

Mリーグ2部プレミアリーグのペラFC(以下ペラ)は、クラブ公式Facebookで、ユスリ・チェ・ラー監督の今季終了後の退任と、リム・ティオンキム新監督の就任を発表しています。リム新監督との契約期間は2年間で、1年の延長オプションがついているということです。また、ユスリ現監督は、来季新たに開設されるリザーブリーグ(U23チームのリーグ)に出場するU23チームを担当するということです。

リム氏は、現役時代はクアラルンプールFA(現KLシティ)やブンデスリーガのヘルタ・ベルリンでプレーした後、2001年から12年間はバイエルンミュンヘンのU19チームのコーチを務めました。その後、2013年にはマレーシアサッカー協会FAMとマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会MSN.が共同で運営する国家サッカー選手育成プログラムNFDPのダイレクターとして5年契約という破格の契約で、当時の青年スポーツ大臣が三顧の礼をもって迎え入れました。

さらに2016年にはNFDPの中核となるエリートアカデミーのモクタル・ダハリアカデミーAMDのダイレクターに就任したリム氏でしたが、同時に就任したU17代表監督として、マレーシア国内開催となった2018年のAFC U16選手権のグループステージで最下位と惨敗すると、青年スポーツ省は手取りで17万5000リンギ(現在のレートではおよそ560万円)とされた給与を公開し、2020年まで残っていたとされる契約も解除しました。

Mリーグクラブの指導経験は全くないリム氏については、今回のペラ以外にも同じプレミアリーグのクランタンFC(以下クランタン)もノリザム・トゥキマン オーナーが来季の監督候補の1人と公言していましたが、未払い給料問題で主力選手が次々とチームを去り、クラブ創設100年目の昨季プレミアリーグに降格したペラが、チームの再建をこのリム氏に託すことになりました。

ディオン・クールズの来季JDT入りは既定路線?

先日発表されたタイのチェンマイで開催されるキングズカップ出場の代表候補メンバー25名中、唯一の国外組がディオン・クールズです。2021/2022年シーズンは、デンマーク1部FCミッティラン所属も、期限付き移籍でベルギー1部のSVズルテ・ワレヘムでプレーしたクールズ選手ですが、期限付き移籍期間終了後は、FCミッティランの登録メンバーにその名前がないなど、その去就に注目が集まっていました。しかしマレーシアサッカー協会FAMが発表した代表候補リストでは、クールズ選手の所属がチェコ1部のFKヤブロネツとなっていたことから、一部で噂になっていたジョホール・ダルル・タジムJDT入りではなく、ヨーロッパでプレーを続けることが明らかになっています。

UEFAチャンピオンズリーグ最終予選に出場したFCミッティランを退団し、チェコのクラブへの遺跡を選んだクールズ選手は、FCミッティランがプレースタイルを変更し、これにより自身のプレー時間が減ってしまう可能性が高くなったことが、今回の退団の理由だと説明し、26歳という自身の年齢を考えた際には、自分のプレーの質を高めるためには移籍が必要だったと述べています。

すでにFKヤブロネツのデヴィッド・ホレイス監督とも話をしたと言うクールズ選手は、開幕から8試合で16チーム中13位というチームは自分にとっても厳しい環境だが、チームの成績を自身のプレーで改善したいと話しています。

しかし、この話はここで終わりではありません。というのも、Mリーグ1部スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジムJDTのオーナー、トゥンク・イスマイル殿下が、自身のインスタグラムに意味深な投稿を行ったからです。

クールズ選手のFKヤブロネツ移籍を祝う内容に加えて、「クールズ、4ヶ月間の滞在を楽しみなさい。そして来年1月にジョホールで会おう。」と投稿したのです。なおMリーグの次のトランスファーウィンドウは、今年12月1日から来年2023年2月22日が1回目、2023年5月28日から同年6月24日までが2回目となっており、現在はJDTに加入できないことから、今回のFKヤブロネツ移籍は、JDT加入前の「腰掛け」の可能性が濃厚ということです。

9月13日のニュース
キングズカップに向けて代表候補25名が発表
AFC U20アジアカップ予選出場のU19代表23名を発表

マレーシア代表も出場する第48回キングズカップの日程が発表になっています。タイのチェンマイで今月22日から始まるこの大会は、ホストのタイ、マレーシア、タジキスタン、トリニダード・トバゴが出場しますが、1回戦のカードはトリニダード・トバゴ対タジキスタン、タイ対マレーシアとなることが発表されています。

キングズカップに向けて代表候補25名を発表

マレーシアサッカー協会FAMは、このキングズカップ2022に出場するマレーシア代表の候補合宿参加メンバー25名を発表しています。今週金曜日9月16日から始まる合宿には、6月に行われたAFCアジアカップ2023年大会最終予選に参加した代表23名から、キム・パンゴン監督は17名を再び招集しています。

今回新たな招集メンバーは、先日のFAカップ2022にも出場したGKラーディアズリ・ラハリムとDFアザム・アズミ(いずれもトレンガヌ)の21歳コンビ、また20歳でU23代表のキャプテンを務めるスランゴールのMFムカイリ・アジマル、DFシャルル・ナジーム(22歳、スランゴール)ら若手選手のほか、精巣腫瘍の治療から復帰したMFブレンダン・ガン(スランゴール)、AFCカップで好調のKL攻守の要、MFザフリ・ヤハヤとDFデクラン・ランバート(いずれもKLシティ)、そしてGKカラムラー・アル=ハフィズ(PJシティ)の8名です。また25名にケガ人などが出た際の予備招集メンバー16名も合わせて発表になっています。

メンバーの内訳は、首位を独走するジョホール・ダルル・タジムJDTから9名、スランゴール、トレンガヌ、PJシティから各3名、ヌグリスンビランとKLシティからは2名ずつ、サバ、パハンから各1名、そしてチェコ1部のFKバウミト・ヤブロネツからはDFディオン・クールズが唯一の海外組として招集されています。

9月16日からの代表候補合宿参加メンバー

氏名年齢所属
DFシャールル・サアド29JDT
DFラヴェル・コービン=オング31JDT
MF ナズミ・ファイズ28JDT
MFアリフ・アイマン20JDT
FWサファウィ・ラシド25JDT
FWアキヤ・ラシド23JDT
FWモハマドゥ・スマレー28JDT
DF マシュー・デイヴィーズ27JDT
FWシャフィク・アフマド27JDT
DF シャルル・ナジーム23SEL
MFブレンダン・ガン34SEL
MFムカイリ・アジマル21SEL
FW ファイサル・ハリム24TRE
GKラーディアズリ・ラハリム21TRE
DF アザム・アズミ21TRE
GK カラムラー・アル=ハフィズ27PJC
FWダレン・ロック32PJC
MFルヴェンティラン・ルヴェンティラン21PJC
DFクザイミ・ピー29NSE
GK シャイハン・ハズミ26NSE
MFザフリ・ヤハヤ28KLC
DFデクラン・ランバート24KLC
DFドミニク・タン25SAB
MF ノー・アザム・アジ27SRP
DFディオン・クールズ26JAB
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、JAB-FKバウミト・ヤブロネツ(チェコ)

予備招集メンバー16名も含めたリストはこちらから。

AFC U20アジアカップ予選出場のU19代表23名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは、今月9月14日から18日までモンゴルのウランバートルで開催されるAFC U20アジアカップ2023年大会予選E組に出場するマレーシアU19代表の最終メンバー23名を発表しています。今年7月の東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権で、2大会ぶり2度目の優勝を果たしたマレーシアですが、ハサン・サザリ監督はそのチームから16名を再び招集しています。

チームの編成は、スランゴールのセカンドチーム、スランゴール2から10名、ジョホール・ダルル・タジムJDTのセカンドチーム、JDT IIから2名、JDTのU19チームのJDT IIIから4名、FAMとマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会MSNが共同で運営するエリートアカデミーAMDのU17チームから3名、FAM-MSNプロジェクトから2名、トレンガヌ、PJシティからそれぞれ1名となっています。チームの詳しいメンバーはこちらから。

今回の予選でマレーシアは、明日9月14日にモンゴル、同16日にスリランカ、同18日に韓国と対戦します。

9月2日のニュース
U23代表の首脳陣の顔ぶれが発表-注目の新監督はエラヴァラサンA代表コーチが就任
東南アジアサッカー連盟AFF選手権の組み合わせが決定-マレーシアはベトナムと同組に

U23代表の首脳陣の顔ぶれが発表-注目の新監督はエラヴァラサンA代表コーチが就任

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、U23代表の新たな首脳陣を発表しています。FAMは今年7月にU23代表監督のブラッド・マロニー氏との契約を解除しており、U23代表監督が不在になっていました。

現在は母国オーストラリアのU17代表監督に就任しているマロニー氏は、2014年にマレーシアU23代表のコーチに就任し、当時のU23代表監督だったオン・キムスイ現サバ監督を支え、2018年にはマレーシアをAFC u23アジアカップ初出場に導いています。その後はU19代表監督などを経て、昨年2021年からはU21代表監督に就任し、今年の東南アジア競技大会通称シーゲームズ、AFC U23アジアカップで指揮を取りました。しかし期待が高かったU23代表が、シーゲームズでは4位、U23アジアカップではグループステージで最下位という成績を収めると、FAMとマロニー氏は双方合意の上で、契約を解除していました。

その後、FAMは「A代表のキム・パンゴン監督のサッカーを理解している人物で、マレーシア人と」いう条件で人選を進めていることを明らかにしており、エラヴァラサン代表コーチがその条件に合っているということで、噂レベルではこれまでも名前が上がっていましたが、結局、その通りになりました。60歳のエラヴァラサン氏は、今季開幕前にMリーグ1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッドの監督を辞して、A代表コーチに就任しています。2020年からサラワクの監督を務めたエラヴァラサン氏は、サラワクの他、2019年にはPDRM、2018年にはマラッカ・ユナイテッドの監督を務め、それ以前も他のMリーグクラブで指揮を取ってきた実績もあります。

なお、来年のU23代表カレンダーは、5月にシーゲームズ(カンボジア)、9月にアジア競技大会(中国)がある他、U23アジアカップ2024年大会予選や、パリオリンピック予選などが控えています。

またFAMはエラヴァラサンU23代表監督を支えるコーチ人事も発表しています。ヘッドコーチにはスペイン出身のフアン・トーレス・ガリド氏、フィットネスコーチは韓国出身のパク・ジヒョン氏、パフォーマンス・アナリストには韓国出身のイ・ジェユン氏がそれぞれ新たに就任する一方で、ゴールキーパーコーチはマレーシア人のクリス・ヨン氏が残留しています。

なお、エラヴァラサンU23代表監督は、今後もA代表のコーチを兼任することも併せて発表されています。

東南アジアサッカー連盟AFF選手権の組み合わせが決定-マレーシアはベトナムと同組に

東南アジアサッカー連盟AFFは公式サイトで、今年12月から来年1月にかけて開催されるAFF選手権三菱電機カップ2022のグループステージの組み合わせを発表しています。

直近のFIFAランキングで148位のマレーシアはB組に入り、東南アジア最強のベトナム(同97位)の他、ミャンマー(同158位)、シンガポール(同159位)、ラオス(183位)と同組になっています。ちなみにベトナムとは2016年大会から4大会連続で、グループステージでは同じ組になっており、過去3大会のグループステージでの対戦成績は0勝3敗得点0失点6と完敗です。また2018年大会では決勝でも対戦して1分1敗得点2失点3とやはり勝利できていません。

東南アジア代表チームの韓流ブームに乗ったマレーシアは、今年に入ってキム・パンゴン監督が就任すると、予選を経ての出場は43年ぶりとなるAFCアジアカップ2023年大会出場を決めるなど、チームは上昇傾向にあり、今年のAFF選手権ではベトナム代表を率いるパク・ハンソ監督との韓国指導者対決で、この連敗記録ストップを目指すとともに2018年大会決勝で敗れたリベンジを果たし、2010年大会以来の優勝も狙っています。


8月26日のニュース
地元紙が加賀山泰毅選手を特集
タン前代表監督が来季から現場復帰か
サラワクで4ヶ月の給料未払い問題が発覚も、チームマネージャーは即時支払いを約束

ACLでは浦和が全北現代との死闘を制して東地区の王者となりました。浦和に敗れたJDTにとっては、このまま浦和が今季のACL王者となってくれれば、負けた甲斐もあろうかというところでしょう。西地区王者との決勝は来年2月とまだ先の話で、その際に浦和がどのようなメンバーになっているかはわかりませんが、日本だけでなく東南アジアの希望も背負って決勝を闘ってもらいたいです。

地元紙が加賀山泰毅選手を特集

英字紙ではマレーシアで最大発行部数を誇るザ・スターが、今季からMリーグ1部スーパーリーグのサバでプレーしている加賀山泰毅選手を特集しています。

T・アヴィネシワラン記者の署名入り記事では、右、左のどちらでもウィングとしてプレーできるだけでなく、攻撃的MFやストライカーとしてもプレーする加賀山選手の「多才さ」が、今季ここまでリーグ2位のサバの好調さに大きな影響を及ぼしているとしています。

チームの勝利に貢献するのであれば、試合ごとに異なるポジションでプレーすることを厭わないと話す加賀山選手は、「アタッキングサードではどのような役割を任せられてもやる気でいるので、オン(・キムスイ)監督がどこで使ってくれても、何かしらの貢献はできると思っている。」と記事の中で答えている加賀山選手は、「様々なポジションでプレーすることによって、より完璧な選手となることに近づけていると思う。」とも話しています。

加賀山選手は、ここまでサバの全試合(16試合)に出場し、ゴール数は2と少ないものの、数多くのアシストでチームの勝利に貢献しています。流れるようなドリブルや正確なパスの供給、そして計算されたポジショニングなどにより、加賀山選手をサバにとって欠かすことができない選手にしています。

チームの好調を維持するためにも、さらにゴールを挙げ、アシスト数も増やしたいと話す加賀山選手は、「チームが現在2位ではあるものの、まだ今季は何も成し遂げていない。順位について考えるのはあくまでもリーグ戦終了後であり、今は目の前の試合に集中しなければならない。」とも述べています。

また、最後にサバの好調の原因を問われると、チームワークと規律が保たれていることを挙げ、「我々は選手全員がハードワークし、全員がチームのために一生懸命になっている。」と説明しています。

タン前代表監督が来季から現場復帰か

英字紙ニューストレイトタイムズは、昨年12月の東南アジアサッカー連盟選手権AFFスズキカップを最後に代表監督を辞任したタン・チェンホー氏が来季2023年シーズンにはMリーグクラブの監督に就任する可能性が高いと報じています。

今季低迷し、今月8月にはミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督を更迭したものの、現在もリーグ戦4連敗中の1部スーパーリーグのスランゴールや、クラブ創設100周年という記念すべき年に2部プレミアリーグに降格し、その2部でも10チーム中9位と苦しむペラなどがその候補となるだろうと、この記事では紹介しています。

実際にソーシャルメディア上では、かつてはMリーグを席巻したスランゴールの復権をタン氏に期待する声がある他、タン氏がペラのボビー・ファリド・シャムスディンCEOと話し合いをしている場面を写した写真がSNSに上がるなど、実際に火のないところには煙は立たない、といった状況でもあります。

タン氏は「現場復帰について急ぐつもりはない」というコメントをこれまでも繰り返しており、ニューストレイトタイムズが最近、インタビューを行った際には、Mリーグでの監督復帰については「良い話があれば」と述べるに止まっています、その一方で、来季からスーパーリーグのチーム数が現行の12チームから18チームとなることにより、現場復帰の意欲をそそるような機会が得られる可能性にも言及しています。

「サッカーを愛する気持ちは変わっておらず、現場から長期間離れるつもりもない。来季(のリーグ再編)によりMリーグは面白くなると思うので、どのように面白くなるかに注目している。(今後、監督に就任する)クラブは未だ決めておらず、現在チームを指揮する監督にも配慮し、シーズン途中に監督に就任するつもりはない。複数のチームと接触していることは事実だが、何も決まっていることはない。」と述べたタン氏のMリーグは実績は錚々たるものです

2014年から2017年まで監督を務めたクダでは、2015年に2部から1部にチームを昇格させ、同じ年にはスランゴールに決勝で敗れたものの、マレーシアカップの決勝にチームを導いています。翌2016年にはマレーシアカップを優勝を果たすとともに、1部でもチームを3位に躍進させていますが、同時にイフワット・アクマル、アリフ・ファルハン、ファルハン・ロスラン(いずれもクダ)、シャフィク・アフマドやアキヤ・ラシド(いずれも現JDT)やハリム・サアリ(同スランゴール)ら現在もトップチームでプレする選手たちを育てた実績もあります。

「若い選手の育成、そして観客を楽しませるサッカーをするチームを築くことが現在の自分の希望なので、長期間にわたって関われるチームと仕事をすることを望んでいる。そのためには、健全に経営されていることがチームを選ぶ重要な要因になる。」とも話すタン氏の現場復帰はさほど遠い未来ではなさそうです。

サラワクで4ヶ月の給料未払い問題が発覚も、チームマネージャーは即時支払いを約束

新たな給料未払い問題が発覚しています。マレーシア語紙のブリタ・ハリアンは1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)では、選手の給料が4ヶ月にわたって支払われていないと報じています。またマレーシアプロサッカー選手会PFAMも、サラワクの選手からも報告を受けていると、この事実を認めています。

PFAMは6月14日と7月8日の2度にわたってチームに対して、未払い給料問題の解決を求める書簡を送っているということですが、この記事が出た8月24日の時点では、未払い給料が完済されたという報告を選手からは受け取っていないという声明を出しています。さらにPFAMは6月にはチームの家賃滞納により、サラワクの選手たちが宿舎からの退去通知を受け取っていることも明らかにしています。

サラワクで給料未払い問題が明らかになったのは今回が初めてではなく、昨季も同様の問題が起こっています。その際にマレーシアサッカー協会FAMの役員であるポサ・マジャイス サラワク会長が「未払いではなく単なる遅配である」と嘯いた「前科」があるなど、そもそも運営に問題がある人材がトップを務めるチームです。

そして昨季同様、メディアで報道されると慌てて対応する状況も変わっておらず、この記事が出たその翌日には、ポサ会長は全ての未払い給料は来週中に完済される予定であるとメディアに話しています。

8月24日のニュース
KLシティが出場するAFCカップ東南アジア地区は今日が決勝
東南アジア選手権の組み合わせ抽選前のポット分け発表-マレーシアはインドネシアと同じポット2に

AFCチャンピオンズリーグACLでは、マレーシアのJDTを5-0と一蹴した浦和レッズが、タイのBGパトム・ユナイテッドをやはり4-0と圧倒、改めて東南アジアのチームと東アジアのチームの差を見せつけられることになりました。グループステージでは、シンガポール王者のライオンシティーセイラーズにも圧勝している浦和には、ここまできたら是非、明日8月25日には全北現代を破って東地区を制し、さらに中東のチームも撃破してACLチャンピオンになってもらい、「チャンピオンチームに負けたのなら…。」と、東南アジアクラブの溜飲が下がるようにしてもらいたいです。

KLシティが出場するAFCカップ東南アジア地区は今日が決勝

ACLがアジアのクラブの頂点を決める大会なら、その一つ下のクラブ選手権がAFCカップです。ちょうどUEFAチャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグのような関係と言えばわかりやすいでしょうか。

今季2022年大会東南アジア地区予選には、マレーシアからは昨季Mリーグ1部スーパーリーグ2位のクダとマレーシアカップ優勝のKLシティの2チームが出場し、いずれもグループステージを突破したものの、準決勝では両チームの明暗が分かれ、クダはインドネシアのPSMマカッサルに敗れた一方で、KLシティはベトナムのベトテルFCにPK戦で勝利し、決勝に駒を進めています。

決勝で対戦するKLシティとPSMマカッサルはグループステージでは同組で既に1度対戦しており、その際は0-0の引き分けに終わっていますが、東南アジア地区代表を決める2度目の対戦を控えて、アジアサッカー連盟AFCの公式サイトでは、この試合で鍵となる選手を両チームから3名選んで紹介しており、以下はその拙訳です。

FWパウロ・ジョズエ(KLシティ)
 AFCカップ初出場のKLシティでキャプテンを務めるパウロ・ジョズエは、グループステージから準決勝まで、前線でチームを鼓舞し続けてきた。2017年からKLシティでプレーする33歳のジョズエは、チームの2部降格、1部昇格、そして昨季のマレーシアカップ優勝など近年のチームの浮き沈みを経験してきた選手でもある。
 ジョズエはAFCカップ東南アジア地区グループステージでも、PSMマカッサル戦では最も活発に動いた選手であり、グループステージのタンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)との試合では2ゴールを挙げて、チームを準決勝へと導き、さらに準決勝のベトテルFC(ベトナム)戦でもPK戦でゴールを決めており、同様の活躍が決勝でも期待されている。

MFリズキ・エカ・プラタマ(PSMマカッサル)
 22歳のリズキ・エカ・プラタマは、そのドリブル技術と爆発的な走力を発揮し、今回のAFCカップで頭角を表した選手の1人である。グループステージのKLシティ戦はベンチスタートだったものの、タンピネス戦では先発する機会を得ると、同点ゴールを決め、さらに逆転ゴールをアシストする活躍を見せた。
 準決勝のクダ(マレーシア)戦では84本のパスを出し、、ヤコブ・サユリの得点をアシストするなど、プラタマは自身がPSMマカッサルにとって描くことができない選手であることをこのAFCカップで証明し、その結果、ベルナルド・タヴァレス監督の信頼を得て、国内リーグの開幕戦では先発メンバーに起用された。さらにこの活躍が続けば、代表入りも近いと目されている。

FWジョーダン・ミンター(KLシティ)
 今季途中にKLシティに勧誘したミンターは、同じMリーグのトレンガヌから期限付き移籍で加入した選手で、AFCカップにはスタリオンFC(フィリピン)で2014年に。カヤFCイロイロで2019年に出場経験があるミンターは、2020年にフィリピンリーグ得点王となり、その名が広く知られるようになった。
 マレーシアリーグに移籍した昨季は、2部リーグで15試合出場で16ゴールを挙げ得点王になりながら、トップチームでの出場機会に恵まれず、今季途中にKLシティに期限付き移籍すると、ベトテルFC戦の勝利に貢献した。決勝で対戦するPSMマカッサルとは2019年のカヤFC-イロイロ時代に対戦し、1分1敗だったことから、明日の決勝ではより良い結果を出したいと考えている。

FWエヴェルトン(PSMマカッサル)
 バーレーンのアル・ヒッドSCCから今季加入したエヴェルトンは、これでキャプテンのウィルジャン・プラム頼りきりだったチームの攻撃力を、プラムとのコンビで向上させている。グループステージのタンピネス戦では、この試合で2得点目となる決勝のPKを決めている。
 準決勝のクダ戦ではゴールを決められなかったものの、29歳のストライカーは、決勝で寺院大会3得点目となるゴールを決めたいと思っている。

DFジャンカルロ・ガリオフッコ(KLシティ)
 英国1部のトットナム・ホットスパーやスワンジーシティのアカデミーでの経験を持つ、オーストラリア出身のDFジャンカルロ・ガリオフッコは、メルボルン・ヴィクトリーからKLシティに移籍すると、そのままトップチームに定着した。KLシティではセンターバックを務め、長い歴史を持つマレーシアカップではJDTを破るなど、成功を収めている。
 28歳のガリオフッコは、AFCカップではここまでの3試合でわずか1失点のKLシティ守備陣の1人として、2度目となるPSMマカッサルとの対戦では、初戦同様、相手の攻撃を封じることが期待されている。

MFヤコブ・サユリ(PSMマカッサル)
 前述のガリオフッコとKLシティのチームメートが抑える必要があるのが、24歳のウィング、ヤコブ・サユリだ。AFCカップ準決勝のクダ戦で先制点を決めるなどAFCカップ開幕以来、その評価がさらに高まっているサユリはパプア州出身で、2019年シーズンにバリオ・プテラでの活躍に注目が集まり、2020年にはPSMマカッサルに移籍。新型コロナの影響で途中中止になったものの同年のAFCカップではタンピネス、シャン・ユナイテッド(ミャンマー)、カヤFCと同組だったPSMマカッサルの全試合に出場し、シャン・ユナイテッド戦ではゴールも挙げている。
 今季のAFCカップでは、準決勝のクダ戦ではウイングでプレーし、マンオブザマッチMOMに選ばれるなど活躍しており、前述したやはりウイングでプレーするプラタマとともにKLシティにとっての脅威となるだろう。

AFCカップ東南アジア地区決勝 KLシティ対PSMマカッサルは本日8月24日(水)午後9時(日本時間午後10時)キックオフで卯s。

東南アジア選手権の組み合わせ抽選前のポット分け発表-マレーシアはインドネシアと同じポット2に

東南アジアサッカー連盟AFFは、第14回東南アジア選手権のグループステージ組み合わせ抽選に先立ち、各チームのポット分けを発表しています。各ポットに割り振られたチームは、グループステージでは対戦することはありません。

第14回大会から冠スポンサーが代わり、「AFF三菱電機カップ(英語名AFF Mitsubishi Electric Cup)」となる東南アジア選手権は、今月8月30日にタイのバンコクでグループステージ組み合わせ抽選が行われますが、これに先立つポット分けは以下のようになっています。

ポット1:ベトナム・タイ
ポット2:マレーシア・インドネシア
ポット3:フィリピン・シンガポール
ポット4:ミャンマー・カンボジア
ポット5:ラオス・東ティモールまたはブルネイ(プレイオフの結果による)

最新のFIFAランキングでは、フィリピン(134位)はマレーシア(147位)よりも上で、サッカー専門サイトのヴォケットFCによると、ミャンマー(158位)はシンガポール(159位)よりも上ですが、報道によると東南アジアサッカー連盟AFFは、2018年と2020年の東南アジア選手権過去2大会の成績を考慮して、ポット分けを行ったとされています。

8月17日のニュース
FAカップ決勝は結局ブキ・ジャリル国立競技場開催に落ち着く
U23代表監督候補にエラヴァラサンA代表コーチが浮上

FAカップ決勝は結局ブキ・ジャリル国立競技場開催に落ち着く

FAカップを主催するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で、9月10日に予定されているマレーシアFAカップの決勝、JDT対トレンガヌの試合を、クアラルンプールにあるブキ・ジャリル国立競技場で開催することを発表しています。

当初はクアラルンプールを含む首都圏であるクランバリー地区以外での開催を検討していると、MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは話していましたが、結局、ブキ・ジャリル国立競技場に落ち着いたようです。

新型コロナの影響で3年ぶりの開催となったFAカップは、当初は決勝戦が8月27日に予定されていましたが、決勝に進出しているJDTが、8月19日に埼玉スタジアムで開催されるAFCチャンピオンズリーグACLのベスト16で浦和レッズと対戦することから、9月10日に変更されています。

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これまで改修を繰り返しながら、雨が降ると「その辺りの空き地よりひどい」と酷評されてきたピッチが難点のブキ・ジャリル国立競技場。その一方で8万人を収容できる巨大スタジアムは国内にはなく、首都圏以外での決勝開催予定が発表されても、その後が続かなかったことから、結局、ブキ・ジャリル国立競技場に落ち着いた、といった感じです。

U23代表監督候補にエラヴァラサンA代表コーチが浮上

現在、空席となっているU23代表の監督にE・エラヴァラサンA代表コーチが就任する可能性があると、マレーシアのスポーツメディア、アストロアリーナが報じています。

今年5月の東南アジア競技大会では準決勝敗退、翌6月のAFC U23アジアカップではベトナムやタイと同組となったグループステージで敗退と、東南アジアの壁が破れていないU23代表。マレーシアサッカー協会FAMはこの結果を受けて、U23代表監督を務めていたブラッド・マロニー監督との契約を延長せず、現在、U23代表は監督不在となっています。

今年からA代表の監督に就任したキム・パンゴン監督が、2007年のアセアン4カ国共催以来16年ぶり、予選突破での出場は1980年以来43年振りにAFCアジアカップ出場へとA代表を導いたことを受け、U23代表監督もキム監督同様、韓国人指導者となるなどの噂もあり、具体的には香港1部リーグのキッチーFC(傑志体育会)のキム・ドンジン(金東進)コーチ、前韓国U23代表監督のキム・ハクブン(金鶴範)氏らの名前が上がっていました。

しかしアストロアリーナは、関係者の話を総合すると、マレーシア人となる可能性が高いと報じており、マレーシアU19代表監督として、東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権で下馬評を覆して優勝を果たしたハサン・サザリ・ワラス監督などの名前もこれまでに上がっています。

さらにアストロ・アリーナは関係者の話として、U23代表監督はマレーシア人であることに加えて、キムA代表監督の目指すサッカーを理解する人物という条件が付けられているとしており、その条件に当てはまるのが、キム監督の元でコーチを務めているE・エラヴァラサンA代表コーチとなるということのようです。

この報道が出る前には、マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長がU23代表監督候補について、人選は8割方終わっていると発言するなど、協会内部では話が進んでいるようですので、その正体が明らかになるのは時間の問題といったところでしょう。

7月22日のニュース
シンガポールのレジェンド、ファンディ・アフマドがスリ・パハンのテクニカルディレクターに就任
協会が各代表の下半期の予定を発表-A代表は9月に中東や南米の代表チームと対戦も

シンガポールのレジェンド、ファンディ・アフマドがスリ・パハンのテクニカルディレクターに就任

今季ここまで2勝2分7敗と低迷するMリーグ1部スーパーリーグのスリ・パハンはクラブ公式Facebookで、クリストファー・ギャメル監督の退団とドラー・サレー チームマネージャー(TM)の監督代行就任、そして元シンガポール代表監督のファンディ・アフマド氏のテクニカルディレクター(TD)就任を発表しています。ドラーTDは昨季のトマス・ドゥーリー監督解任後の監督代行に続き、2年連続での監督代行就任となりました。

昨季は4勝6分12敗、降格権とは勝点2差の10位という際どいところでスーパーリーグ残留を果たしたスリ・パハンは、昨季、U21チームの監督を務めたギャメル氏を監督に据え、若手の起用とチーム立て直しを期待しました。しかし直近の5試合でも引き分けを挟んで4連敗中と復調の兆しも見えないことから、ギャメル監督更迭の噂はここ数ヶ月間、ソーシャルメディア上で囁かれていました。

そんな中、ファンディ氏が先月6月にシンガポールサッカー協会FASのエリートユースプログラムのトップを辞任したことから、すわギャメル監督の後任にファンディ氏か、と色めき立ちましたが、蓋を開けてみれば、まさかのテクニカルディレクター就任となりました。

シンガポールのレジェンドのファンディ氏は、1992年シーズンには当時のパハンFA、現在のスリ・パハンでリーグ優勝とマレーシアカップの2冠を達成した他、指導者として2012年から2013年にはJDTで、そして2018年にシンガポール代表で、そして今年5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズではシンガポールU23代表の監督なども務めています。

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ボラセパマレーシア的には、ファンディ選手はやはりクアラルンプール(当時はKLシティホール)でプレーしていた印象が強いです。同じシンガポール出身のK・カナン、マレク・アワブとともに1987年からマレーシアカップ3連覇を果たしたKLの黄金時代を築いた立役者でした。

協会が各代表の下半期の予定を発表-A代表は9月に中東や南米の代表チームと対戦も

マレーシアサッカー協会FAMは今年5度目となる理事会を開催し、各代表チームの今後の活動について話し合われた内容を公開しています。

U16/17代表は、今月7月31日から8月12日までインドネシアで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U16選手権に向けて、今月7月18日から29日まで代表候補合宿を開催、さらに10月の1日から9日まで同じインドネシアでAFF U16選手権予選が開催されることから、9月にも2度の合宿を予定していることが発表されています。

AFF U19選手権優勝が記憶に新しいU19/20代表は、9月14日から18日の日程で開催されるAFC U19選手権予選(モンゴル)に参加するため、今月末から8月にかけてと、9月の2回の合宿を予定しているということです。

U23代表は東南アジア競技大会通称シーゲームズは準決勝敗退、、AFC U23選手権はグループステージで敗退し、その責任をとる形でブラッド・マロニー監督が契約解除となり、現在は監督が不在です。また当初出場予定だった今年9月のアジア競技大会(中国)が来年に延期となり、当面は試合がないことから、新監督決定が最優先課題となりそうです。

AFCアジアカップ出場を決めた代表の次の目標は12月21日開幕のAFF選手権三菱電機カップ2022となりますが、その前には9月22日から25日の日程でタイ南部で開催されるという4ヶ国対抗に出場することが発表されています。中東と南米の代表チームも参加するということの大会は、格上チームとの対戦が少ないマレーシアにとってAFF選手権の前哨戦となりそうです。