6月20日のニュース:元U23代表の主力5名にヨーロッパのクラブが触手、そのうちの一人のシャミ・サファリは国外移籍の意思なし、JDTのテクニカルダイレクターは海外クラブからの問い合わせの噂を否定

元U23代表の主力5名にヨーロッパのクラブが触手
 マレー語紙ブリタハリアン電子版によれば、マレーシアU23代表の主力選手の内、少なくとも5名の選手に対してマレーシア国外のクラブが接触していると報じています。
 希望的憶測も含めたいわゆる「飛ばし記事」が掲載されることもあるブリタハリアンですが、取り上げられているのはサファウィ・ラシド、アキヤ・ラシド、シャマー・クッティ・アッバ(以上ジョホール・ダルル・タジム)、イルファン・ザカリア(クダFA)、シャミ・サファリ(スランゴールFC)の5名です。
 2018年に中国で開催されたAFC U23選手権に出場したマレーシアU23代表は、マレーシアサッカー史上初となるベスト8に進出するも、ノックアウトステージ初戦の韓国戦で一度は同点に追いつきながら、終盤に失点して1-2で破れましたが、このときの主力であったサファウィ選手やシャマー選手、そしてシャミ選手は、同年末のAFF選手権スズキカップではフル代表にも招集され、現在、中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選にも代表選手として出場しています。やはりU23選手に出場したイルファン選手、そして彼らよりも若い今年21歳のアキヤ選手らは今後のフル代表の主力選手となる人材です。
 ブリタハリアンはそんな彼らにベルギー、デンマーク、クロアチア、スイス、ブルガリアといったヨーロッパ各国の主に2部リーグのクラブを含めた海外のクラブが関心を示していると報じています。
 記事の中では当地の代理人の話として、スイス1部リーグのFCチューリッヒとチェコ1部のスパルタ・プラハがサファウィ・ラシドに、ベラルーシ1部リーグのBATEボリソフが関心を示していると報じられています。
 この代理人は「ヨーロッパのクラブから問い合わせを受けているのは、現在はフル代表でプレーする2018年のAFC U23選手権ベスト8入りメンバーで、25歳以下の選手についての問い合わせが大半である。アジア出身の選手は豊富な運動力チームに貢献するタイプ、古くはパク・チソン、最近ならばソン・フンミンに代表されるようなウィングができる選手が好まれている。その観点からも特にサファウィ選手やアキヤ選手に関心が集まっているのだろう。」と話しています。
 その一方で、この代理人はMリーグの主力選手の給料は、ヨーロッパの2部リーグでプレーすることで得られる給料よりも高額であることから、国外移籍に興味がない選手がいることも明らかにしています。
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 各年代の代表レベルの選手で現在、マレーシア国外でプレーしているのは、やはり2018年のAFC U23選手権メンバーでもあるドミニク・タンとハディ・ファイアッドがそれぞれタイ1部リーグのポリス・テロFCとJ2のファジアーノ岡山で、またノーシャルル・イドラン・タラハがタイ1部のPGパトゥム・ユナイテッドFCに在籍しています。また、ベルギー1部のKVコルトレイクと5年契約を結んだ18歳のルクマン・ハキム・シャムスディンは今年10月にウズベキスタンで開催されるAFC U19選手権の主力選手です。

そのうちの一人のシャミ・サファリは国外移籍の意思なし
 マレー語紙ハリアンメトロ電子版は、上で取り上げた元U23代表の主力の一人、スランゴールFCでプレーするシャミ・サファリとの一問一答を掲載しています。
 それによれば、シャミ選手は複数のクラブから接触があることを認める一方で、現時点では、Mリーグでプレーしたいと話しています。
 その理由としては、給料が下がることよりも、選手として常に試合に出られるようながあるかどうかに関心があると話しています。
 「(2018年の)U23選手権以降は複数のクラブから連絡を受けた。昨年はスエーデンのクラブから問い合わせを受けたが、マレーシアからの選手に対するヨーロッパのクラブの評価が不明なので、現時点ではヨーロッパでのプレーは考えていない。サファウィ選手やアキヤ選手もおそらく同じ理由を持っているのではないかと思う。」と話すシャミ選手ですが、ベルギー1部リーグのKVコルトレイクと契約したルクマン・ハキム・シャムスディンの動向は気になっていると話し、彼が活躍すれば、マレーシア人選手の評価も上がり、韓国や日本からの選手と同等の評価となるのではないかと話しています。
 海外でプレーしたい気持ちがあると話すシャミ選手は、その時が来れば是非、挑戦したいと話しています。
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 ヨーロッパが不安ならタイでも韓国でも日本でも挑戦する機会はありそうですが、結局のところ給料が下がるのが嫌なんでしょう。競争で勝ってポジションを掴む、という覚悟もなさそうです。マレーシアがアジアで上位を目指すためには、アジアの上位国のリーグに選手を送り込むのは得策だと思うのですが、チャレンジ精神が乏しいですねぇ。日本の様子なら岡山のハディ選手に聞けば概要はわかると思うのですが。

JDTのテクニカルダイレクターは海外クラブからの問い合わせの噂を否定
 また同じブリタハリアンは、JDTのアリスター・エドワーズTD(テクニカルダイレクター)の(前述の記事のような)海外のクラブからJDTの選手への問い合わせは全くないというコメントを掲載しています。
 エドワーズTDは「JDTの選手に興味があるクラブがまず連絡を取る相手はテクニカルダイレクターである自分か、あるいはスポーツダイレクターのマーティン・プレストのどちらかだが、私もマーティンも何も問い合わせを受けていない。」と話しています。
 さらに「海外のクラブからJDTの選手への問い合わせがあると主張する代理人がいるのであれば、それはその代理人の作り話か、その代理人が相手のクラブから金を騙し取ろうとしているかのどちらかだろう。万が一、JDTの選手に関心があるクラブが本当にあれば、我々に直接連絡をしてくるはずである。」
 「JDTはおそらくマレーシアで唯一の海外のクラブとのビジネス経験があるクラブだといって良いだろう。これまでの例としてFWホアン・マルティン・ルセロをメキシコ1部リーグのクラブ・ティファナに250万米ドル(およそ2億6700万円)で売った経験もある。」と話しています。

5月6日のニュース:ハディ選手とヤクルトが小児がん基金に寄付、そのハディ選手は今年に期待

ハディ選手とヤクルトが小児がん基金に寄付
 U23代表のストライカーで、現在はJ2のファジアーノ岡山に所属するハディ・ファイアッドはヤクルト・マレーシア社と共同で、6万リンギを(およぞ149万円)をマレーシア国立大学UKM医療センターの小児がん患者基金に寄付を行ったと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 UKM医療センターで治療を受けている小児がん患者を支援するグループCakneを通じて行われた今回の寄付活動についてハディ選手は、新型コロナウィルスが拡大する中、この寄付によって患者の負担が軽減されることを望んでいると話しています。
 またヤクルト・マレーシア社の濱田浩志代表取締役社長は、今回の寄付活動は同社の社会的責任CSR活動の一環として行われ、ハディ選手が入院中の子供たちを励ませるよう、交流イベントを年末に企画していると話しています。
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 濱田氏の話によれば、この寄付活動はハディ選手からの話がきっかけで始まったということですが、20歳という年齢を感じさせない社会性の高さは見習うべきものがあります。マレーシアという安全な土地を飛び出し、慣れない環境の国外でプレーしていることで得た経験によるものかも知れません。

ハディ選手は今年に期待
 そんなハディ選手を、ちょうどGoal. comマレーシア版が特集記事で取り上げていましたので、その記事を紹介します。
 Mリーグでプレーする選手の多くが国外でのプレーを夢見ている一方で、実際に国外へ出ていく選手はほとんどいません。その理由は様々ですが、国外への移籍は一か八かの挑戦となると考えられているようです。
 そんな中、ハディ・ファイヤッド選手がジョホール・ダルル・タジムJDTからJ2のファジアーノ岡山に移籍してから1年以上が経ちましたが、Aチームでの出場機会もなく、ここまでの道のりは決して楽なものではないようだ、とGoal. comが紹介しています。
 かつてマラッカ州にあった国内有数のユースチームFrenz Unitedのアカデミー出身のハディ選手がJDTと契約したのは2016年でした。JDTのBチームJDT IIでは期待通りのプレーを披露し、Aチームとの練習機会をしばしば与えられただけでなく、2017年には17歳ながらMリーグ1部の試合に出場するなど将来が嘱望されていました。
 しかし海外移籍を求めたハディ選手はJDTを退団、ヤクルト・マレーシア社の支援もあり、2度のトライアルを経てファジアーノ岡山との契約を勝ち取りました。
 契約後には「ファジアーノ岡山の期待に応えて、できるだけ早くAチームでポジションを勝ち取りたい」と話したハディ選手ですが、昨季2019年シーズンはAチームでの出場機会はなく、昨年3月に招集されたU23代表でも、チームが出場したアジアサッカー連盟AFC U23選手権予選でも精彩を欠くプレーが見られ、ホーム開催ながら予選敗退し、本戦への出場を逃しています。
 さらに昨年11月末から12月始めにかけてフィリピンで開催された東南アジア競技大会でもやはりU23代表に招集されながら、チームは予選グループで敗退し、Goal. comのはハディ選手のプレーはAFC U23選手権予選よりさらに悪化しているという評価でした。
 それでもファジアーノ岡山とさらに1年の契約延長を勝ち取ったハディ選手に対してGoal. comは、ここからの1年間は昨年のように無駄にしないようにしてほしいと記事を結んでいます。
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 昨年3月のAFC U23選手権予選は私も観戦しましたが、ワントップとして起用されたハディ選手は、186cmの長身を生かすこともできず、明らかに期待を下回るパフォーマンスが多く見られました。それでもまだ20歳ながら、居心地の良いマレーシアをあえて離れてプレーしようという志は、いわば温室育ちのマレーシア選手とは一線を画しています。特に現在は異国で新型コロナウィルスによる自粛を経験するなど、メンタルは強くなっているはずである一方で、上で取り上げた記事のような他者への思いやりも忘れないハディ選手に今後の活躍を期待しています。。

12月23日のニュース:ドミニク・タンがJDT退団を発表→ポリス・テロFC完全移籍を発表、クダFAは開幕前の遠征でカンボジアへ

ドミニク・タンがJDT退団を発表
 ジョホール・ダルル・タジムJDTと言えば、マレーシアのサッカー選手ならば誰もがプレーしたいクラブだと思いますが、FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選や先日終了した東南アジア競技大会通称シーゲームズのU22代表でもプレーするドミニク・タンが自身のインスタグラムでJDT退団を発表しています。
 インスタグラム上では在籍した4年間をチームメートやファン、そしてオーナーとのTMJ子とジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下への感謝のメッセージを述べていますが、今後の所属先については述べていません。
 主にJDT IIでプレーしていた22歳のタン選手は、今季途中でタイ2部のポリス・テロFCへ期限つき移籍していましたが、出場機会は少なく、ポリス・テロFC自身はタイ2部リーグで準優勝し、来季2020年は1部リーグへ昇格することから、完全移籍も難しいだろうとされていました。マレーシアフットボールリーグMFL1部のクラブでプレーする噂も出ていますが、具体的なクラブ名は現時点では上がっていません。
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 シンガポール生まれながらマレーシア人両親を持つタン選手は、公称183cmとマレーシア人DFとしては高さがある選手で、フル代表のベテラン、アイディル・ザフアンの後継者と目され、これからが期待されるセンターバックです。MLF1部野田クラブでプレーすることはMFL最強の攻撃陣であるJDTを相手に回すことになるので、自身のキャリアアップとしては決して間違っていない選択だと思いたいです。

と、今朝方。ここまで下書きをしたのですが、続報です。
元JDTのドミニク・タンがポリス・テロFC完全移籍
 JDTを退団したマレーシア代表DFドミニク・タンが来季タイ1部リーグへ昇格するポリス・テロFCに完全移籍することが、ポリス・テロFCのFacebookで告知されています。契約期間は2年で、アジア選手枠での契約とされています。
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 U22/23代表ではキャプテンを務めるタン選手ですが、完全移籍、しかも2年契約という高い評価には正直驚きましたが、東南アジアトップクラスのリーグ、しかも1部リーグで主力選手となれば、さらなるステップアップも期待できます。なかなか国外でプレーするマレーシア人選手が出ない中で、後に続く選手が出るような活躍を期待したいと思います。
(写真はポリス・テロFCのFacebookより)

クダFAは開幕前の遠征でカンボジアへ
 マレー語紙シナルハリアン電子版は、クダFAが開幕前の遠征先にカンボジアを選んだと報じています。カンボジアでは開幕前のキャンプの他、地元クラブとの練習試合も予定されています。
 MFアミン・ナザリ(フィリピン、ラチャブリー・ミッポン FCより加入)、GKムハンマド・アズリ・ビン・アブドゥル・ガニ(フェルダ・ユナイテッドFCより加入)など総勢8名の新戦力が加入し、来季の布陣が揃ったクダFAですが、2月28日と発表された来季2020年のマレーシアフットボールリーグMFL開幕前にはアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLの予選プレーオフ、1月21日の香港リーグチャンピオンのタイ・ポーFC戦が控えていることから、今月初旬には既に来季へ向けて始動し、クダFAのプレジデントカップチーム(U21)などとも練習試合をこなしています。

12月12日のニュース:シーゲームズ-マレーシアU22代表戦績

 昨日12月11日の閉会式と共に幕を閉じた第30回東南アジア競技大会通称シーゲームズ。各国のU22代表が対戦するサッカー男子では前回2017年大会で決勝に進出したものの0-1でタイに惜敗したマレーシアでしたが、今回は1勝1分2敗でグループステージ敗退となりました。
 そこシーゲームズ関連としては最後となる今回は、グループステージでのマレーシア代表の試合を振り返ります。
(各試合のスターティングXIと写真はマレーシアサッカー協会FAMのFacebookより、また試合のダイジェスト映像はアストロアリーナのYoutubeチャンネルより)

第1戦:11月25日
マレーシア1-1ミャンマー(リザル・メモリアルスタジアム、マニラ)
得点者:マレーシア-ハディ・ファイヤッド(24分)、ミャンマー-ソー・モー・チョウ(13分)
 ミャンマーU22代表のヴェリザール・ポポフ監督は、2016年にはマレーシアフットボールリーグMFLのケランタンFAの監督経験もある、いわばマレーシアサッカーの経験者。しかもFIFAランキングではミャンマーが136位に対して、マレーシアは154位となっています。
 開幕戦となったこの試合では、U19代表からの飛び級組FWルクマン・ハキムとMFウマル・ハキームの17歳コンビがいきなり先発で起用され、マレーシアのオン監督は彼らが単に人数合わせの招集ではないことを示しました。
 試合はミャンマーがライン・ボー・ボーのコーナーキックをソー・モー・チョウが頭で合わせてゴールし、13分に先制しますが、マレーシアもミャンマーDFのバックパスを奪ったアキヤ・ラシドからのクロスをハディ・ファイヤッドがこちらもヘディングでゴールを決め同点に追いつきます。その後はハディ選手のヘディングシュートやキャプテンのアダム・ノー・アズリンのフリーキックがポストに阻まれるなど、マレーシアはチャンスを生かせず、このまま試合終了となっています。

第2戦:11月29日
マレーシア0-1フィリピン
得点者:フィリピン-シュテファン・シュレック(74分)
 マレーシアの一部メディアでは、1991年の再演とも評されたこの敗戦ですが、当時とは状況が全く違っています。1991年にやはりマニラで開催された第16回大会でマレーシアはフィリピン相手に0-1で敗れ、グループステージで敗退していますが、1990年代のフィリピンはサッカー弱小国でしたので、マレーシアから見れば歴史的番狂わせ、フィリピンからすればまさにジャイアントキリングでした。
 しかし直近のFIFAランキングでは、マレーシアの154位に対してフィリピンは124位と「格上」です。今大会での敗戦は言わば順当な結果なわけで、それを受け入れられないファンやメディアは現状認識力がないということでしょう。
 オン監督はミャンマー戦で先発した17歳コンビに代わってニック・アキフ・シャヒランとディネシュ・ラジャシンガムを先発に起用しましたが、攻撃のリズムが好転することはなかったようで、結局、17歳コンビがこの2選手と交代で途中出場しています。試合は74分に代表フィリピンのオーバーエイジ枠で出場のシュテファン・シュレックのコーナーキックが直接ゴールに飛び込み、これが決勝点となりました。ゴールへ向かってくるボールに対するGKハジック・ナズリは位置取りも反応も悪く、前回大会決勝でやはりボールの起動を読み損ね、パンチングでクリアしたボールが自陣ゴール飛び込んでタイに決勝点を与えた頃から進歩が感じられないプレーでフィリピンに得点を許しました。

第3戦:12月2日
マレーシア4-0東ティモール
得点者:マレーシア-ジュリアオ(9分OG)、ハディ・ファイヤッド2(34分、43分)、アキヤ・ラシド(81分)
 1敗1分で迎えた第3戦は、勝利はもちろんのこと、マレーシアと最終戦で対戦するカンボジアが、既に東ティモール相手に5−0と大勝していたことから、得失差でグループ内の順位が決まる可能性もあり、できるだけ多くのゴールを挙げることが求められた試合でした。
 この前の試合のフィリピン戦の内容について「そんな実力もないのにメッシのような個人プレーはやめろ」と英字紙ニューストレイトタイムズに名指しで批判されたアキヤ・ラシドに代えて、ファイザル・ハリムを起用したオン監督でしたが、それでも途中出場したアキヤ選手もゴールを決め、チームは4点をとり快勝し、最終線維望みをつなぎました。

第4戦:12月4日
マレーシア1-3カンボジア
得点者:マレーシア-クェンティン・チャン(89分)、カンボジア-イン・ソダヴィド(56分)、シエン・チャンテア(57分)、ケオ・ソクペン(68分)
 東ティモール戦の勝利でわずかながら準決勝進出の可能性が残ったマレーシアは、このカンボジア戦に勝ち、この次の試合でフィリピンが東ティモールに負けるか引き分けならば準決勝進出が確定、またフィリピンが勝っても僅差の勝利であればやはり準決勝へ進出できる状況でした。
 しかし試合はカンボジアが一方的な勝利で準決勝を進出を決め、マレーシアは2015年大会以来のグループステージ敗退となりました。

 今回のグループステージ敗戦によってこの大会に臨むマレーシアの姿勢に疑問が残りました。グループステージで戦った主力選手のうち、シャミ・サファリ、アダム・ノー・アズリン、ドミニク・タン、シャマー・クティ、アキヤ・ラシド、ダニアル・アミールの6名はフル代表にも招集されており、U22代表合流は大会のわずか1週間前でした。オン監督は大会前の準備期間が好成績を残した昨年2018年のAFC U23選手権(ベスト8進出)、アジア競技大会(ベスト16進出)と比べると明らかに短かったことを挙げ、FAMにはこのような大会の準備にはより多くの時間を変えるべきとの提言を行っている他、東南アジア地域内にはいつでも勝てる相手はもう存在していない、ということを認識するべきとも話しています。
 今回は残念な結果に終わりましたが、この大会に勝ってもアジアや世界につながるわけではないので、フル代表の資格がある選手も含めたとにかくベストの布陣をひくのではなく、今回の17歳コンビの起用のような将来につながるようなチーム編成を考えるべきではないでしょうか。今大会でも19歳のハディ選手と17歳コンビを使い続けたように、オン監督には育てながら勝つ、という最も大変な役割が与えられていましたが、その信念を貫き続けた姿勢はもっと評価されて良いのではないかともいます。

11月7日のニュース:アセアンクラブ選手権が来季創設へ、M3のストライカーにMFLクラブから複数オファー、ドーピング違反の出場停止処分が明けた選手がPJシティFCと契約

アセアンクラブ選手権来季創設へ
 東南アジアサッカー連盟AFFの公式サイトでは、国際サッカー連盟FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長とアジアサッカー連盟AFCのサルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール=ハリーファ会長が来季から創設されるアセアンクラブチャンピオンシップACCへの支援を表明していると伝えています。
 ACCは、AFF加盟国のトップ12クラブが参加する大会です。
 AFFのキエヴ・サメス会長によれば、このACCでは、参加する全てのクラブに出場料が支払われ、勝ち上がっていくことに賞金の金額が上がっていくシステムになっているとのことで、アセアン各国のトップクラブに励みとなるような仕組みを構築し、東南アジア地域のサッカーをさらに上のレベルへ押し上げる場としてACCを活用したいとしています。
 その上で、各国の国内リーグやFIFA、AFC大会、さらには来季から現行の30チームから40チームへと拡大するAFCチャンピオンズリーグなどとの日程調整や試合フォーマット、スポンサー確保などに時間がかかっているものの、ACCの詳細は近々発表できるだろうとしています。

M3のストライカーにMFLクラブから複数オファー
 MFL3部にあたるM3リーグはリーグ終了待たずして、ケランタン・ユナイテッドが優勝し、来季2020年のMFL2部プレミアリーグへの自動昇格権を手に入れていますが、このケランタン・ユナイテッドで今季ここまで26試合で28ゴールを挙げているFWファクルル・ザマン・ワン・アブドラ・ザワウイに対して、MFL1部スーパーリーグ、MFL2部プレミアリーグのクラブが来季2020年シーズンに向けて獲得に動いていると英字紙スターのマレー語ポータルサイトmstarが報じています。
 25歳のファクルル・ザマン選手は、ケランタン・ユナイテッドを離れる決断は難しいが、その一方で自分のキャリアを考えると高いレベルでプレーできるチームへ移籍は必ずしも悪いことではないと話しています。その上で、MFL2部へ昇格するケランタン・ユナイテッドが来季に向けてどのように準備していくのかも見極めた上で結論を出したいとも述べています。
 ファクルル・ザマン選手はケランタンFAのプレジデントカップチーム(U21)で活躍し、ケランタンFAのトップチームに昇格しましたが、出場機会には恵まれませんでした。しかし移籍したケランタン・ユナイテッドでは、チームメイトのガンビア出身のFWアルフサイネイ・ガッサマとリーグ得点王を争う活躍を見せ、ケランタン・ユナイテッドのM3優勝に貢献しています。
 伸び悩んでいた自分に機会を与えてくれたクランタン・ユナイテッドのザハスミ・イスマイル監督に感謝の気持ちが

ドーピング違反の出場停止処分が明けた選手がPJシティFCと契約
 先日MFL1部のプタリンジャヤPJシティFCと契約したGKアーマド・シャイハン・ハズミ・モハマド選手に注目が集まっていると、スポーツ系サイトのフォックススポーツが報じています。
 ケランタン州出身のシャイハン選手は今年10月6日に20ヶ月に渡るドーピング違反の出場停止処分が解除になったばかりの選手ですが、かつてはU23代表にも選ばれていた選手で、マレーシアU23代表が初めて出場したアジアサッカー連盟AFC U23選手権2018年大会の大会期間中に行われたドーピング検査でA検体が陽性、さらにB検体も陽性と判定されAFCから20ヶ月の出場停止処分を受けていました。
 他のクラブからもオファーを受けていたと語るシャイハン選手は、PJシティFCを選んだ理由としてデヴァン・クップサミー監督の存在を挙げ、早速、練習に参加しています。出場停止処分中は1人でトレーニングを積んできたというシャイハン選手は、サッカーに戻ってこられたことに興奮していると話した上で、試合に早く出場したいとしています。

8月3日のニュース:AFF選手権でU15代表が快進撃、FAMがFBポストについて謝罪、金メダルを獲得してOCMの期待に応えたい-U23監督

AFF選手権でU15代表が快進撃
 タイで開催中のアセアンサッカー連盟AFF U15選手権に出場中のマレーシアU15代表は、グループステージの3試合目となるオーストラリア戦に3−0と快勝し、初戦のブルネイ戦8-0)、第2戦のカンボジア戦2-0)から3連勝となりました。
 出場チーム中、ここまで唯一の無失点のマレーシア代表は勝点9となり、予選グループBのトップに躍り出ました。このグループでは同じ勝点9ながら得失差により2位のタイ、そしてオーストラリアが勝点6の3位となっています。
 AFFの公式サイトでも「サプライズ」と評されたオーストラリア戦の勝利で、マレーシアは準決勝進出に近づきました。残る試合はここまで1勝2敗と苦しむラオス戦、そしてグループステージ最終戦がタイ戦となっています。
 また予選グループAは4試合を終了し、東ティモール(3勝1分0敗)、インドネシア(3勝1分0敗、得失差により2位)、ベトナム(3勝0分1敗)という上位3チームになっています。

FAMがFBポストについて謝罪
 上記でも取り上げたU15代表のオーストラリア戦後にマレーシアサッカー協会FAMがFacebookに上げたポストに対し、多くの非難が集まったことからFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長が謝罪と真意の説明を行う新たなポストを行うと同時に、問題となったポストが削除されています。
 削除されたポストでは、U15代表の快進撃を称える一方で、この成功はFAMによるマレーシアフットボールDNAプログラムによるものであるとも書かれていたため炎上してしまいました。マレーシアフットボールDNAプログラムとは、7月初旬に発表されたばかりの選手育成プログラムで、今回のU15代表の活躍の手柄をFAMが横取りしようとしていると、非難のコメントが集まっていました。
 特に今回のU15代表チームは、国家代表選手養成プログラムNFDPによって運営されているモクター・ダハリアカデミー出身の選手が大半を占めていますが、このNFDPは昨年、マレーシアで行われたAFCU16選手権ではグループリーグ敗退によって、このプログラムを統括する青年スポーツ省大臣から非難を浴び、当時のU16代表のリム・ティオンキム監督が解任されるなどの扱いを受けていたため、そういった経緯に触れずに新たなプログラムの成果を主張するポストを上げたFAMが火だるまになったわけです。なおFAMによる謝罪のポストに対するコメントの中には解任されたリム・ティオンキム前監督に感謝するコメントも多く見受けられます。

金メダルを獲得してOCMの期待に応えたい-U23監督
 今年12月にフィリピンで開催される東南アジア競技大会SEA games(シーゲームズ)は、オリンピックの東南アジア版とも言える大会で、オリンピック同様、サッカーでは各国のU23代表が出場してメダルを争います。東南アジア諸国連合ASEAN(アセアン)各国のフル代表がAFF選手権スズキカップの優勝を目指すとすれば、U23代表は2年に1度開催されるシーゲームズでの金メダル獲得が目標となります。
 このシーゲームズはオリンピックのミニ版なので、最終的な出場の判断などはマレーシアオリンピック委員会OCMが決定権を持っていますが、今年のシーゲームズでは、U23代表でもあるサッカー男子マレーシア代表は、カテゴリーAのチームとしてOCMが派遣することになったと英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が伝えています。カテゴリーAとは、シーゲームズ出場費用をOCMが全額負担する待遇で、金メダルが有望な個人やチームに与えられるカテゴリーです。(ちなみにカテゴリーはCまであり、カテゴリーCになると、メダルが取れない場合にはOCMが負担した費用全額を返済しなければなりません。つまりメダルが取れないのに参加したいなら、全て自腹で行く覚悟をしろ、というカテゴリーです)
 これまでマレーシア男子サッカー代表は、カテゴリーA待遇を受けたことがなく、大会前にOCMとFAMの間でカテゴリーの決定で揉めることが何度もありました。今回のカテゴリーA待遇扱いについて、U23代表のオン・キムスイ監督は、OCMがマレーシア男子代表に金メダル獲得を期待していることを表すものなので、その期待には応えたいとしています。
 過去5大会を振り返ると過去3大会はタイが優勝(2017年、2015年、2013年)、その前の2大会はマレーシアが優勝(2009年,2011年)しています。なお前回2017年大会はマレーシアが開催国となりましたが、マレーシア代表は地元ファンの前でタイに1-0で敗れています。

8月1日から2日のニュース:FAカップ関連の話題3題、

 今日8月2日から始まるマレーシアカップ。国内が最も盛り上がるカップ戦を前に、各メディアとも話題が乏しいのか、先週末のFAカップ決勝関連の話題を今だに引っ張っています。

FAカップの関連の話題3題
1. 国内カップ戦の決勝戦を今後も外国人審判にする予定はない。
 マレー語紙ウトゥサン・マレーシア電子版によると、マレーシアサッカー協会MFL審判委員会のモハマド・ダリ・ワヒド委員長が今後も国内の試合で外国人審判を使うかどうかについては決まっていなと話しています。
 マレーシアFAカップ決勝で主審を務めた岡部拓人氏、副審を務めた八木あかね氏、野村修氏への評価は注目度の高い試合を適切にコントロールしたとして選手、ファンそしてメディアからも高く評価されており、ダリ委員長自身もそれを認める一方で、もう一つのカップ戦マレーシアカップの決勝も外国人審判に委ねるかどうかについては、審判委員会の議題に挙がっていないとし、マレーシア人審判に機会を与えたいと述べています。
 外国人審判を求める声が出たのは、実は昨年のマレーシアカップの決勝を担当したマレーシア人主審に対して現場、ファン、そしてMFLのチェアマンでもあるジョホール・ダルル・タクジムオーナーのトゥンク・マコタ・ジョホールTMJ(ジョホール皇太子)のトゥンク・イスマイル殿下からも非難が殺到したことによります。外国人審判として岡部氏が仕事を果たしただけに、今年のマレーシアカップの決勝で笛を吹く審判は、重圧がかかりそうです。

2. 評価が高かった岡部主審も過去には出場停止の経験がある。
 上でも書いたように岡部拓人氏の審判ぶりは、マレーシア国内では非常に良い評価でしたが、マレー語紙ブリタ・ハリアン電子版は「岡部氏はかつては論争の的になる審判だった」という見出しの記事を掲載しています。
 この記事の中では、岡部氏は2010年に広島対清水戦で規則適用を誤り、2試合の出場停止と研修を受けたことがある経歴や、2014年に日本サッカー協会JFAとオーストラリアのAリーグとの交流プログラムで主審を担当した試合の監督のコメント、さらに今年2019年の広島対横浜戦での疑惑の判定などをとりあげています。
 しかしこの記事はそれに止まらず、そういった技術的に劣っている部分があった岡部氏がマレーシアFAカップで評価の高い審判を行えるようになったことも取り上げ、そこにはJFAによる審判技術向上のサポートが十分にあったからだろうとしています。そしてFAMもマレーシア人審判に同様のサポートを与えていくことができれば、マレーシア人審判も岡部氏以上の審判になれるだろうととまとめています。

3. U23監督は活躍したクダFAの選手にセカンドチャンスを与えるか。
 FAカップ決勝で途中出場ながらクダFAのゴールを決めたMFファズルル・ダネル・モハマド・ニザムとMFファイアッド・ズルキフリは、東南アジア各国のU23代表同士が優勝を争う東南アジア競技大会SEA Games(シーゲームズ)への出場資格を持っていますが、U23代表のオン・キムスイ監督は、この二人も代表候補に上がる可能性があるとマレー語紙ブリタ・ハリアン電子版の取材に答えています。
 U23代表は、今年3月に行われたアジアサッカー連盟AFC U23選手権2020年大会兼東京オリンピックアジア予選では、勝点で並びながら得失差で中国に敗れ、本戦出場を逃しています。このU23代表の次の目標は、2年に一度開催されるオリンピックの東南アジア版にあたるシーゲームズでメダルを獲得することです。
 ダネル選手とファイアッド選手はいずれもAFC U23選手権予選の候補選手に名を連ねていましたが、ファイアッド選手は最終候補発表の際に落選し、ダネル選手は最終候補に入ったにも関わらず、召集日に代表合宿に無断で欠席したことで、代表から外されています。
 U23のオン監督は、状態の良い選手であればどの選手にも代表候補となる可能性があるとし、この二人のU23代表入りの可能性を示唆したということです。

3月27日のニュース:AFC U23選手権予選でマレーシアは敗退。

AFC U23選手権予選でマレーシアは敗退
スランゴール州のシャー・アラムスタジアムを会場に行われていたアジアサッカー連盟AFCのU23選手権予選グループJは最終日を迎え、第1試合では、ここまでともに2敗していたラオスU23代表がフィリピンU23代表を終盤に逆転で破り、第2試合ではここまで2勝同士の中国U23代表とマレーシアU23代表が激突し、両チームとも譲らず引き分けとなりました。
 この結果、ともに勝点7ながら得失点差で中国が1位、マレーシアが2位、以下ラオス、フィリピンと言う順位になりました。中国はグループ1位で本戦出場を決め、マレーシアは得失点差で2大会連続出場を目指した本戦への出場を果たせませんでした。(写真はすべてマレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)

AFC U23選手権 グループJ結果(試合は全て、シャー・アラムスタジアム)
3月22日(金)
 中国U23代表5−0ラオスU23代表
 得点者:中国U23代表−ヤン・リユウ2(30分、45分PK)、シャン・ファンファン(42分)、リン・リアンミン(90分)、カオ・ヨンジン(90分)
 マレーシアU23代表3−0フィリピンU23代表
 得点者:マレーシアU23代表−アクヤ・ラシド(4分、32分)、モハマド・ファイサル・ハリム(83分)


3月24日(日)
 中国U23代表8−0フィリピンU23代表
 得点者:中国U23代表−シャン・ファンファン2(10分、77分)、フウ・ジンハン2(14分、42分)、フアン・コン(19分)、リン・リアンミン(29分)、ザン・ユウニン2(49分、90分)
 マレーシアU23代表1-0ラオスU23代表
 得点者:サファウイ・ラシド(81分)


3月26日(火)
 ラオスU23代表3−2フィリピンU23代表
 得点者:ラオスU23代表−チタパソン・ラタチャック(74分)、ヴァナソネ・ドウアンマイティ(88分)、ボウンパチャン・ボウンコン(90分)、フィリピンU23代表−ハヴィエル・ガヨソ(11分、33分PK)
 マレーシアU23代表2−2中国U23代表
 得点者:マレーシアU23代表−シャミ・サファリ(10分)、ダニアル・ハキム・ドラマン(55分)、中国U23代表−ザン・ユウニン(16分)、ジャン・シェンロン(84分)

最終順位
1 中国U23代表    2勝1分0敗 勝点7、得点15、失点2、得失点差+13
2 マレーシアU23代表 2勝1分0敗 勝点7、得点6、失点2、得失点差+4
3 ラオスU23代表   1勝0分2敗 勝点3、得点3、失点8、得失点差-5
4 フィリピンU23代表 0勝0分3敗 勝点0、得点2、失点14、得失点差-12
*中国U23代表は、2020年にタイで開催される本戦に出場。

観戦記:3月26日AFC U23選手権予選マレーシアU23代表対中国U23代表@シャー・アラムスタジアム

結果から言うと、いやぁー惜しかった!試合前の大方の予想とは大違いの惜敗でした。いや、負けたわけではないので、惜敗はおかしいかぁ。でも、マレーシアは2大会連続U23選手権本大会出場を目指していたので、今日の引き分けは負けに等しいです。(涙)

今日も仕事終わりからの観戦でしたので、会場のシャー・アラムスタジアムに着いた頃には、9時を大きく回っていました。既に駐車場は満員で、スタジアムからは大歓声が聞こえてきました。

下手したら試合は前半で決まってしまうのでは、という心配も、スタジアムに入って電光掲示板を見た途端、吹っ飛びました。1-1と互角に渡り合っているじゃないか、マレーシア!

初戦のフィリピン戦は7000名ほど、二戦目のラオス戦は10000名弱だった観衆は、途中の場内放送で27100数名とのこと。先週土曜日のフル代表の試合が2000名を切っていたようなので、親善試合よりもガチンコ勝負に惹かれるのでしょうか。(まあ、あちらはマレーシアサッカー協会FAMの失態もありましたが)
 ゴール裏のウルトラスマラヤの皆さんのリードでスタジアムは大盛り上がりでした。

と思ったところで前半が終了しました。控室へ引き上げる中国U23代表のヒディング監督(中央白シャツ)。

後半は両チームとも積極的に攻め、手に汗を握る様な攻防が続くなか、54分にコーナーキックを取りそこねてGKの手からこぼれたボールをムハマド・ダニアル・ハキムが見逃さずにシュートし、マレーシアが待望の勝ち越しゴール!

今回の予選は各グループ1位と、グループ2位の内、上位4チームが本大会に進みます。しかも今回の予選は、4チームのいるグループと3チームしかいないグループ間の公正を期するため、グループ2位の成績は、各グループの3位チームとの直接の際の得失点差が本大会に進出する資料となります。
 この試合の前にラオスがフィリピンに勝ち、ラオスが3位となったことで、マレーシアの得失点差は+1。他のグループには+2や+3というチームがいるので、マレーシアは、所属するグループJの1位にならなければ本戦出場とならない状況です。
 ちなみに前の試合はフィリピンがラオスを73分まで2−0とリードしながら、そこから3点を取られて逆転負け。マレーシアはフィリピンに3−0で勝っていましたので、もしフィリピンがラオスに勝っていれば、マレーシアの得失点差は+3となり、中国との試合で引き分けても本大会出場の可能性がありました。

マレーシアに逆転されると、中国U23代表のヒディング監督は長身選手を次々と投入し、空中戦に戦術変更。これがピタリとあたり、あと10分ほど持ちこたえられれば、と思った83分にジャン・シェンのヘディングシュートで中国が同点に追いつきました。

この後もマレーシアは攻め続けますが、万里の長城を崩すことができず、結局、引き分けとなりました。

中国相手に文字通り大健闘したことは、観客の反応を見ても明らかですが、オン監督がワントップで使い続けながら身体能力を生かせなかったハディ・ファイヤッド(ファジアーノ岡山)をもっと早く見切っても良かったのではと思ったり、個の力で突破しようとし続けたアキヤ・ラシド(JDT)にサポートが皆無だったりと、マレーシアU23代表には選手選択や戦術面での課題も残ったように見えた試合でもありました。

観戦記:3月24日AFC U23選手権予選マレーシアU23代表対ラオスU23代表@シャー・アラムスタジアム

アジアサッカー連盟AFC U23選手権予選グループJの第2日は中国U23代表対フィリピンU23代表とマレーシアU23代表対ラオスU23代表が組まれ、午後4時45分からの試合では中国U23代表がフィリピンU23代表を8−0で文字通り一蹴。今後の得失点差を考えると、中国U23代表が5−0で破ったラオスU23代表との試合では、大量得点で勝ちたいところです。
 会場は今回もスランゴール州のシャー・アラムスタジアム。

お約束のユニフォームやグッズを売る屋台も、日曜日とあってか店数も品数も多かったです。

グランドスタンドも指定ではないので、グラウンド近くに座ってみました。国歌斉唱中。

近すぎて見にくい!ということで上の方へ移動しました。

ほんとに中国に5点も取られたの?というくらい攻め込んでくるラオスU23代表に圧倒された最初の25分位をしのぐと、マレーシア代表も徐々に攻めに転じました。しかし、チャンスを生かせず(この予選で何度この表現を使ったことか)、前半は0−0で折り返します。
 マレーシアのゴール期待して、後半は座席をラオスゴール側へ移動。その後半もチャンスを作りながら、つまらないパスミスやトラップミスを繰り返すマレーシアU23代表に、9705人と発表された観衆がジリジリとし始めた82分、途中出場となったエースのサファウイ・ラシドが蹴ったFKが直接、ゴール!マレーシアに待望の先制点が入りました。目の前でボールがゴールに吸い込まれていきました。

結局、試合を通じて得点はこの1点だけ。なんとか逃げ切ったマレーシアU23代表はグループ首位突破をかけて、3月26日に中国U23代表との直接対決に臨みます。

では、また2日後にここに戻ってきます。