4月24日のニュース:Mリーグ1部各クラブの高額プレーヤーランキング、エルドストールとスウィラッドは来季もタイ1部でプレーが決定、サッカー協会は国外でプレーする代表候補のワクチン接種費用負担へ

Mリーグ1部各クラブの高額プレーヤーランキング
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、今季のMリーグでプレーする高額プレーヤーランキングを掲載しています。
 ドイツの移籍情報サイトであるトランスファーマルクトに掲載された選手の「市場価値」データをもとに書かれた記事によると、今季のMリーグ1部スーパーリーグ各クラブで最も市場価値の高い選手12人の市場価値総額は2200万リンギ(およそ5億7700万円)ということです。では高額順に選手を見ていきましょう。(カッコ)内はポジション、年齢、、国籍、所属クラブです。

  1. サム・ジョンソン(FW、27歳、リベリア、サバ)330万リンギ(およそ8660万円)
  2. ゴンザロ・カブレラ(FW、32歳、アルゼンチン/イラク、JDT)300万リンギ
  3. ナナ・ポク(FW、28歳、ガーナ、UITM)200万リンギ
  4. マカン・コナテ(攻撃的MF、29歳、マリ、トレンガヌ)190万リンギ
  5. オリヴァー・バフ(DF、28歳、スイス、スランゴール)170万リンギ
  6. イェウヘン・ボハシュヴィリ(FW、28歳、ウクライナ、スリ・パハン)160万リンギ
  7. バドロル・バクティアル(MF、33歳、マレーシア、クダ・ダルル・アマン)150万リンギ
    ラビー・アタヤ(MF、31歳、レバノン、クダ・ダルル・アマン)150万リンギ
    クパー・シャーマン(FW、29歳、リベリア、クダ・ダルル・アマン)150万リンギ
    レナン・アルヴェス(DF、28歳、ブラジル、クダ・ダルル・アマン)150万リンギ
  8. カレッカ(MF、25歳、ブラジル、ペラ)150万リンギ
    ギリェルメ・デ・パウラ(FW、マレーシア/ブラジル、ペラ)150万リンギ
    シャルル・サアド(DF、27歳、マレーシア、ペラ)150万リンギ
  9. ドミニク・ダ・シルヴァ(FW、31歳、モーリタニア、KLシティ)150万リンギ
    ロメル・モラレス(MF、23歳、コロンビア、KLシティ)150万リンギ
  10. アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(FW、30歳、ブラジル、マラッカ・ユナイテッド)
  11. シェリディン・ボボエフ(FW、22歳、タジキスタン、ペナン)120万リンギ
  12. K・バラトクマル(MF、29歳、マレーシア、PJシティ)76万6000リンギ

 リベリア代表でもあり、昨季はアメリカMLSのレアル・ソルトレークでプレーしたサム・ジョンソンがMリーグでも最も市場価値の高い選手でした。
 外国籍選手が1人もいないPJシティはマレーシア人のK・バラトクマルがチームで最も市場価値が高いの当然ですが、クダのバドロル・バクティアルやペラのシャルル・サアドの名前が含まれているのは驚きです。

エルドストールとスウィラッドは来季もタイ1部でプレーが決定
 先日終了したタイリーグ2020/2021年シーズンでは12位となったチョンブリーFCで主力選手として活躍したもとマレーシア代表のジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・ナダル・アマルハン・マデルナー)が契約を延長したことがクラブの公式Facebookで告知されています。
 今季途中から加入したエルドストール選手はそのレギュラーポジションを獲得するとほぼ毎試合で先発出場し、FAカップ準決勝では決勝ゴールを挙げて、チームの決勝進出にも貢献しました。(ただしチェンライ・ユナイテッドFCとの対戦となったFAカップ決勝は累積警告による出場停止処分で出場できませんでした。)
******
 父親がスウェーデン出身、母親がマレーシアのサバ州出身のエルドストール選手は2018年を最後にマレーシアを離れて、英国7部リーグでプレーしていましたが、今年2月にチョンブリーFCに加入し、東南アジアに戻ってきました。今季のタイでの活躍で、6月から再開するFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選に出場する代表チームでも主力としてプレーすることが期待されています。

 また、今季途中からタイ2部リーグのノーンブワ・ピッチャヤFCに加入したニック・スウィラッドも契約が延長されたようだと、英字紙スターのT・アヴィネシワラン記者がツイートしています。スウィラッド選手が加入したノーンブワ・ピッチャヤFCは今季2部で21勝12分1敗の成績で2位のチェンマイ・ユナイテッドFCに勝点差6をつけて優勝し、来季は1部へ昇格します。
 昨季はMリーグ1部のスランゴールでプレーしたスウィラッド選手は、シーズン終了後に退団し、KLシティ入りの噂などがあったものの結局は実膳せず、今季途中からタイリーグ2部のノーンブワ・ピッチャヤFCに加入し、今季最終戦では移籍後初ゴールを決めていました。
******
 エルドストール、スウィラッド両選手はDFですが、タイリーグ1部にはもう1人のマレーシア人DFがプレーしています。そのドミニク・タン(ポリス・テロFC)は、今季終盤はケガによる手術を受け、出場がありませんでしたが、来季はタイ移籍3年目となることから、その去就に注目したいです。

サッカー協会は国外でプレーする代表候補のワクチン接種費用負担へ
 マレーシアサッカー協会FAMはマレーシア国外でプレーする代表候補選手のワクチン接種費用を負担する用意があると英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、マレーシア国内同様他国でもワクチンの供給量が少ないことから自国民を優先してワクチン接種が行われているとして、費用を払うことで摂取を受けやすくなるのであれば、FAMがその費用を負担する用意があると話しています。
 「どのメーカーのワクチンかは選手が滞在する国の政府が決めることであり、そこにはFAMは完治しないが、国外でプレーする選手がW杯予選に出場する代表チームに招集された場合には、ドバイで行われる合宿に直接参加することが望ましく、そのためにはチーム合流前にワクチン接種を完了している必要がある。」とスチュアート事務局長は話しています。
******
 いわゆる「国内組」は大半の選手が既に1回目の接種を終えており、ドバイで予定されているW杯予選前の合宿に出発する前には監督やコーチを含めた合宿参加者全員が2回目の接種も終える予定になっています。「海外組」がワクチン接種が終わっていないままドバイで国内組に合流することは考えられないことから、FAMは合流前のワクチン接種に拘っています。
 ここで言う海外組とはこの前のニュースでも取り上げたジュニオール・エルドストール(タイ1部チョンブリーFC)、ドミニク・タン(タイ1部ポリス・テロFC)、リリドン・クラスニキ(オーストラリア1部ニューカッスルジェッツ)そしてルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)を指しています。
 
 
 

4月20日のニュース:W杯予選を前に代表がワクチン接種、前KLシティ監督は契約不履行でクラブをFIFAに提訴、オーストラリアAリーグ第16・17節-クラスニキは先発せず、ベルギーリーグ最終節-ルクマンはベンチで1年目を終える

W杯予選を前に代表がワクチン接種
 マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長とマレーシア代表候補選手が4月19日に連邦直轄地プトラジャヤで新型コロナウィルスのワクチンの接種を受けたことをブリタハリアンが報じています。
 ハミディン会長に続き、タン・チェンホー監督、アイディル・ザフアン主将(JDT)やファリザル・マーリアス、アリフ・アイマン・アキヤ・ラシド、シャマー・クティ・アッバ(以上JDT)らが1度目となる接種を受けた他、帰化選手のギリェルメ・デ・パウラ(ペラ)らの姿も見られたということで、代表チームは選手、監督、コートを含む関係者総勢78名がこの日から始まった1度目のワクチン接種の対象となっています。

前KLシティ監督は契約不履行でクラブをFIFAに提訴
 今季2021年シーズン開幕前にKLユナイテッドFC(その後はKLシティFCに改名)を運営するクアラルンプールサッカー協会(KLサッカー協会)と今季の監督として契約しながら、開幕直前に一方的にその契約を解除されたとして、チリ出身で前東ティモール代表監督のシモン・エリゼッチ氏は弁護士を交えてKLサッカー協会、そしてKLシティと損害賠償について話し合いを行ってきましたが、その交渉が決裂したようです。
 今年1月27日にエリゼッチ氏がKLシティFCによる一方的な契約破棄に対して350万リンギ(およそ9200万円)の損害賠償を求める訴訟を起こした後、KLシティFCとエリゼッチ氏側との間で交渉が行われていましたが、マレーシア語紙のブリタハリアン電子版は、エリゼッチ氏の弁護士を務めるザフリ・アミヌルラシドの談話を掲載し、エリゼッチ氏はこの件をFIFAに提訴し、判断を仰ぐことを決めたと話しています。「これまでエリゼッチ氏はKLサッカー協会およびKLシティFCと何度か話し合いを持ってきたが、このままでは何の解決にも至らないことが明らかになった。来週にはFIFAにこの件を提訴し、判断を仰ぎたいと考えている。」
 KLシティはエリゼッチの持つプロ指導者のライセンスがMリーグ1部で監督を務めるには不十分なものであったことを理由に挙げており、エリゼッチ氏はこれを真っ向から否定し、KLシティに夜この発言が自身の信頼性を低下させたとしてこの件についても賠償を求めています。

オーストラリアAリーグ第16・17節-クラスニキは先発せず
 オーストラリア1部Aリーグの第16節と第17節が行われ、Mリーグ2部プレミアリーグのJDT IIから期限付きでニューカッスルジェッツに移籍している帰化選手のリリドン・クラスニキは、第16節は出場なし、第17節は途中出場で19分間のみのプレーでした。
 ここまで7連敗で第16節を迎えた現在リーグ11位のニューカッスルジェッツは4月14日に同10位のパース・グローリーと対戦し、1−1で引き分け連敗を止めています。なおこの試合ではクラスニキ選手と同じくJDT IIから期限付き移籍中のシャフリアン・アビマニュ(インドネシア)はいずれも出場はありませんでした。
 また4月18日に行われた第17節のマッカーサーFC戦では、クラスニキ選手は71分に、シャフリアン選手は90分に投入されたものの、この試合でもニューカッスル・ジェッツは2-2で引き分けて、今季成績を3勝4分11敗の11位としています。
<Aリーグ 第16節>
2011年4月14日@コフスインターナショナルスタジアム(ニューサウスウェルズ州コフスハーバー)
ニューカッスル・ジェッツ 1-1 パース・グローリー
 リリドン・クラスニキはベンチ入りするも出場はありませんでした。
<同第17節>
2011年4月18日@キャンプベルタウンスタジアム(ニューサウスウェールズ州ルミア)
マッカーサーFC 2-2 ニューカッスル・ジェッツ
 リリドン・クラスニキは71分に交代出場し、最後までプレーしています。
******
 代表のタン・チェンホー監督は自身がクダFA(現クダ・ダルル・アマンFC)監督を務めていた際にエースとして活躍したのがクラスニキ選手でした。コソボ出身のクラスニキ選手が帰化選手としてマレーシア代表でプレーする資格を得た際には、タン監督は是非とも招集したいと話していましたが、Mリーグ2部プレミアリーグのJDT IIでも活躍する場がなく、試合出場機会を求めて期限付き移籍したニューカッスル・ジェッツでも出番が増えないことから、来月開催予定のW杯予選へ向けたの代表合宿にクラスニキ選手が招集される可能性は低そうです。

ベルギーリーグ最終節-ルクマンはベンチで1年目を終える
 ベルギー1部リーグ2020/2021シーズンは最終節第34節が行われ、U19マレーシア代表のエース、ルクマン・ハキム・シャムスディンが所属するKVコルトレイクは最終戦でKVメヘレンに1-4で敗れ、今季は11勝6分17敗、得点44失点57で18チーム中14位でシーズンを終えています。
 最終戦ではルクマン選手も今季2度目のベンチ入りとなりましたが、シーズン中のケガでチームを離れて治療を行っていた時期もあり、今季の出場成績は途中出場1試合(2020年10月24日対RSCアンデルレヒト戦)に止まり、出場時間も16分間でした。
 ベルギー1部のクラブとオランダ1部のクラブが合併して新たなリーグを作る動きもあるようですが、ルクマン選手のKVコルトレイクはこの合併構想には含まれておらず、この新たなリーグに参加するクラブ・ブルッヘやアンデルレヒト、ロイヤル・アントワープなど8クラブを除いた10クラブと2部に所属する8クラブは国内の新たなリーグに所属することになるということです。
******
 Mリーグに戻って来いとは言わないものの、出場機会に恵まれない環境でトップチームにいるのであれば、クラブのU19やU21リーグでプレーする、あるいは他国リーグへ移籍してトップチームでプレーするという選択肢もありそうです。いずれにせよ、マレーシアサッカーを背負う逸材とされながら、その育て方に失敗していつの間にか消えてしまうことがないよう祈りたいです。

4月16日のニュース:SOPを遵守しないクラブは無観客試合も、W杯予選前の代表戦が決定、J3沼津のハディはACL断裂、開幕から2試合で「休養」のパハン前監督は退団を示唆、スランゴールのホイバッハは手術のため長期離脱へ

MFL-SOPを遵守しないクラブには無観客試合を命じる可能性も
 Mリーグは今月4月から観客を入れての開催が許可されているますが、リーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは標準作業手順SOPを遵守しないクラブに対して、再び無観客試合を命じる可能性について言及しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、新型コロナウィルス新規感染者数が再び増加し始めている中、Mリーグの多くのクラブとそのサポーターがMFL感染拡大防止のために設けたSOPを遵守していないという指摘を国家安全保障委員会NSCより受けていることを明らかにしています。
 アブドル・ガニCEOは具体的なクラブ名は挙げなかったものの「この(SOPを遵守しないという)状況が続けば、Mリーグは再び無観客試合を強いられることをクラブ、サポーターとも理解する必要がある。MFLはSOPが遵守されていないクラブには既に対応を求める勧告を出している。」と述べています。
 現在、ケランタン州コタバルのスルタン・ムハマド4世スタジアム以外の全てのスタジアムでは人数を制限した上で、観客を入れての試合が開催されています。
 なお、現在MFLが設けている各スタジアムでのSOPには以下のような項目が含まれています。
1. 条件付き移動制限令CMCO施行地域ではスタジアム収容人数の10%あるいは2000人のいずれか少ない方、回復のための移動制限令RMCO施行地域ではスタジアム収容人数の25%あるいは8000人のいずれか少ない方を上限として、観客の入場を認める。
2. スタジアムの開門は試合開始2時間前から試合開始15分前までとする。
3. 観客のトイレの使用は試合前と試合中のみとし、ハームタイムでの使用は禁止する。

W杯予選前の代表戦の相手と日程が決定
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選でマレーシア代表が属する予選G組は6月3日からアラブ首長国連邦での集中開催方式で再開されますが、その予選前に代表チームはクウェート、バーレーンと練習試合を行うことが決定したと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 新型コロナウィルスの影響により全く試合ができなかった代表チームにとっては、2019年11月19日にクアラルンプールのブキジャリル国立競技場で行われたW杯予選のインドネシア戦以来18ヶ月ぶりとなる対外試合ですが、その初戦は5月23日にバーレーンのマナマでクウェート代表戦(ただし扱いは非国際Aマッチ扱い)、そしてその5日後の5月28日には国際Aマッチとなるバーレーン代表戦が決定したということです。
 勝点9で現在G組2位のマレーシア代表は6月3日のアラブ首長国連邦(同4位、勝点6)戦の後、6月11日にはベトナム(同1位、勝点11)戦が、そして6月16日にはタイ代表戦(同3位、勝点8)が控えています。

J3沼津のハディ・ファイヤッドは右膝前十字靭帯断裂で今季絶望
 J3アスルクラロ沼津は、J2ファジアーノ岡山から期限付き移籍中のマレーシアU22代表ハディ・ファイヤッドが右膝前十字靭帯断裂のため、岡山へ戻って手術及びリハビリを行うことを告知しています。
 4月10日に告知された内容によると、ハディ選手は3月23日の練習中にケガを負ったということで、日程は未定ながら手術が必要であること、またその手術の前後は所属クラブの岡山に戻り療養とリハビリを行うとしています。
 ハディ選手は昨季はJ2公式戦での出場がなく、出場機会を求め、今季開幕前にJ2岡山からJ3沼津へ期限付き移籍をしていました。
 マレーシア国内ではハディ選手の活躍が見られるようにと衛星放送チャンネルのアストロがJ3沼津の公式戦放映権を獲得していましたが、残念ながら少なくとも今季はその勇姿を見ることはできなそうです。ハディ選手の迅速な回復を祈りたいと思います。

開幕から2試合で「休養」のパハン前監督はクラブの対応を批判し退団を示唆
 Mリーグ1部スリ・パハンは開幕から2連敗を喫すると、今季から指揮を取るアメリカ出身のトーマス・ドゥーリー監督とフランス出身のクリストフ・ギャメル コーチを「休養」させましたが、その後はドゥーリー前監督、ギャメル前コーチともメディアへの対応がありませんでした。
 しかしつい数日前にスポーツ専門サイトのスタジアムアストロがドゥーリー前監督とのインタビューを掲載し、「休養」の様子が明らかになってきました。
 かつてフィリピン代表監督の経験もあるドゥーリー前監督とギャメルコーチは、開幕戦のスランゴール戦、そして第2節のペラ戦に連敗したことが「休養」の理由であると説明を受けたと話し、監督交代後もチーム状況が改善されないどころかむしろ悪化しているようにも見えるチームへ戻るような指示は経営陣からは受けていないと話しています。
 「『休養』を言い渡された際には、具体的には何が問題なのかを尋ねたが、チームに関わるなと言われただけで何の説明を受けていない。『休養』発表後には選手からは何が起こっているのかを尋ねる電話やメッセージをいくつももらったが、『休養』はあまりにも急に言い渡されたので、何が起こったのか未だに理解できず、説明もできていない。」と話すドゥーリー前監督は、先日クラブのモハメド・スフィアン・アワンCEOが発表したドゥーリー前監督にはチームアドバイザーとしての職を与えられたという件についてその事実はないとして、現在は契約解除のための交渉中であることも明らかにしています。「タイリーグのクラブやいくつかの代表チームから監督就任のオファーをもらっているので、スリ・パハンとの契約解除交渉で合意に達することができれば、来週にでもパハンを離れることになるだろう。」
 ドゥーリー前監督が「休養」となった後のスリ・パハンは、昨季、クラブの監督を務めながら今季はチームマネージャーに「降格」したドラー・サレー氏を監督代行指名し、現在はから正式な監督に昇格していますが、このドラー監督に代わった後も6試合で1勝2分3敗と状況は改善せず、勝点5を獲得したのみで、11位と低迷しています。

スランゴールのホイバッハは手術のため長期離脱へ
 Mリーグ1部スランゴールFCに今季から加入したドイツ出身のDFティム・ホイバッハは今季のスランゴール守備陣の中心選手として第7節まで全ての試合で先発していましたが、4月10日の第8節ペラ戦では初めて先発メンバーから外れただけでなく、ベンチ入りもしませんでした。
 スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会のマイケル・ファイヒテンバイナー スポーツディレクターによると、ホイバッハ選手は4月6日の第7節クダ・ダルル・アマン戦の前半でケガを負いながらプレーを続け、前半終了前に交代しましたが、その後、病院で検査を受けた結果、鼠蹊部(足の付け根)に血栓ができているということで、4月17日に手術を受け、最低6週間から2ヶ月はプレーができないだろうということです。
 スタジアムアストロの取材に答えたファイヒテンバイナー スポーツディレクターは、でホイバッハ選手の離脱によって空いた穴は、調整遅れからセカンドチームのスランゴール2でプレーしていた同じドイツ出身のDFマヌエル・コンラートが埋めるだろうと話し、コンラート選手は既にペラFC戦で今季初先発を果たし、スランゴールの勝利に貢献しています。
 また今季開幕時はスランゴール2監督を務めていたファイヒテンバイナー スポーツディレクターは、既にトップチームに定着しつつある20歳の左サイドバック、ジョーダン・アイムビラ、そしてコンラッドとともにスランゴール2から昇格した22歳のDFシャールル・ナジームら若手選手を積極的に起用するカルステン・ナイチェル監督が彼らを信用しており、ホイバッハ選手復帰までは彼らを含めた選手起用で乗り切るだろうと話しています。

4月13日のニュース:タイFAカップ決勝-エルドストールのチョンブリーFCはPK戦の末惜敗、オーストラリアAリーグ-クラスニキは出場も先発機会は未だ与えられず、PDRMはスポンサー支援によるロッカー室など建設、シャーアラムスタジアム改修に大幅な遅れ

タイFAカップ決勝-エルドストールのチョンブリーFCはPK戦の末惜敗
 4月11日に2021年タイFAカップ決勝がが行われ、PK戦4-3でチェンライ・ユナイテッドFCがチョンブリーFCを破って優勝しています。
 チェンライ・ユナイテッドFCは優勝賞金500万バーツ(およそ1740万円)に加え、来季2022年のアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグ本戦への出場権を獲得しています。
 タイでは感染者が再び増え始めたことから、無観客で開催されたこの試合は、リーグ4位のチェンライ・ユナイテッドFCが同12位のチョンブリーFCに対して優勢とされていましたが、アンダードッグのチョンブリーFCが31分にDFチャットモンコン・ルアンチャナロットのゴールで先制。これに対してチェンライ・ユナイテッドは41分に攻撃的MFシワコーン・ティアトラクーンのゴールで追いつきます。そしてこの後は両チームとも得点を挙げられず、試合は延長戦へ突入。延長ではチョンブリーFCが優勢に試合を進めますがゴールには至らず、最後へPK戦での決着となりました。。
 PK戦ではチョンブリーの2人目、FWエリアンドロのシュートがチェンライ・ユナイテッドGKサラノーン・アヌインに止められた一方で、チェンライ・ユナイテッドの4人目、DFシナパット・リーオのシュートをチョンブリーFCのGKチャニン・サエイアが止め返して、両チーム4人目が終了した時点で3-3となりました。その後、チョンブリーFCの5人目で主将MFクルークリット・タウィーカムのシュートはクロスバーを直撃し、チェンライ・ユナイテッドFCの5人目DFチョーティパット・プンケーウが冷静にシュートを決めて、チェンライ・ユナイテッドFCは2018年以来2年ぶりの優勝を決め、当時のプミポン国王崩御に伴い4チーム優勝となった2016年以来の優勝を目指したチョンブリーFCは準優勝に終わりました。(一部英字紙バンコクポストの記事を引用しました。)
******
 今季1部で優勝したBGパトゥム・ユナイテッドでプレーしたノーシャルル・イドラン・タラハ、同じく2部で優勝したノーンブワ・ピッチャヤFCでプレーしたニコラス・スウィラッドに続き、今季タイリーグで3人目となる優勝経験者となることが期待されたジュニオール・エルドストール (タイで の登録名はプテラ・ナデール・アマルハン・マダナー)でしたが、チームは敗れただけでなく、エルドストール選手自身も累積警告のためこの試合は出場停止となりベンチ入りしませんでした。

2021年4月11日 タイFAカップ決勝@タマサートスタジアム(パトゥムターニー県ランシット)
チェンライ・ユナイテッドFC 1-1 チョンブリーFC (PK戦4-3)
得点者:チェンライ-シワコーン・ティアトラクーン(40分)、チョンブリー-チャットモンコン・ルアンチャナロット(30分)
 ジュニオール・エルドストールは累積警告のためこの試合は出場停止となりベンチ入りしませんでした。

https://youtu.be/C17rBkwDZ1k

オーストラリアAリーグ-クラスニキは出場も先発機会は未だ与えられず
 オーストラリア1部リーグ、通称Aリーグは4月1日から6日にかけて第14節が、9日から14日にかけて第15節がそれぞれ行われ、JDTからニューカッスル・ジェッツに期限付きで移籍中のリリドン・クラスニキは両節での試合にいずれも途中出場しています。
 5連敗で第14節を迎えたニューカッスル・ジェッツは4月5日のウエスタン・ユナイテッドFC戦でも相手のFWラクラン・ウェルス に開始1分で先制ゴールを決められ、そのまま敗れて6連敗を喫し、続く第15節、メルボルン・ヴィクトリー戦では先制するも2ゴールを決められて逆転負けしています。第15節を終えて7連敗となったニューカッスル・ジェッツは、3勝2分11敗で12チーム中11位となっています。
 なお、クラスニキ選手はウエスタン・ユナイテッド戦では70分から、メルボルン・ヴィクトリー戦では75分からいずれも途中出場しています。また同じJDTからやはり期限付きでニューカッスル・ユナイテッドに移籍しているインドネシア出身のシャーリアン・アビマニュは第15節のウエスタン・ユナイテッド戦で89分から交代出場してAリーグデビューを果たし、翌16節でも84分から途中出場しています。

Aリーグ
第14節 2021年4月5日@マクドナルド・ジョーンズスタジアム(ニューサウスウェールズ州ニューカッスル)
ニューカッスル・ジェッツ 0-1 ウエスタン・ユナイテッドFC

第15節 2021年4月10日@マクドナルド・ジョーンズスタジアム(ニューサウスウェールズ州ニューカッスル)
ニューカッスル・ジェッツ 1-2 メルボルン・ヴィクトリー

PDRMはスポンサー支援によるロッカー室など建設
 現在はMリーグ2部プレミアリーグで11位に低迷するPDRM。マレーシア王立警察が運営するクラブに複数のスポンサーからの支援が集まり、今季は資金不足には悩まなくて済むようだと、マレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。
 今季のユニフォームの胸スポンサーで、チームの最大のスポンサーでもあり、国内はもとより世界最大手のゴム手袋などゴム関連製品メーカーのトップグローブ社に加えて、携帯電話事業会社のレッドワン社、コーヒー飲料メーカーのブラックビクソン社など複数の企業から提供された資金は、クアラルンプール警察訓練施設内に新たに用意された選手用ロッカールームやミーティング室、マッサージ室などの建設にも使われています。
 PDRM FCのCEOでもあるモハマド・ハフィズ・ザイナル・アビディン警視補は、選手はこれまでフィールド横に設置した移動式の家屋を利用していたということです。
******
 ちなみトップグローブ社がPDRM FCの最大のスポンサーとなったことについては、ネット上でも警察と全く無関係と思える企業がなぜ、と話題になりました。
 ちなみのこのトップグローブ社に対しては、今年3月に米税関・国境警備局(CBP)が一部の商品が受刑者、強制労働、借金による束縛の労働で生産されていたと認定。この種の労働により作られた製品の米国への輸入を禁止した関税法に基づく措置により、港湾当局に対し同社製ゴム手袋の押収を指示する事態となっています。トップグローブの工場で働く従業員のほとんどは外国からの出稼ぎ労働者で、新型コロナウィルスのクラスターが同社の従業員宿舎でも発生し、その劣悪で法定基準が守られていない居住環境が明らかになりながら、その罰則が思いの他軽かったことから、ソーシャルメディアではトップグローブ社がPDRM FCのスポンサーとなることで「忖度」を受けたのではないかともささやかれています。

シャーアラムスタジアム改修に大幅な遅れ
 Mリーグ1部スーパーリーグのスランゴールFCが1990年から使用してきたシャーアラムスタジアム(スランゴール州シャーアラム)は昨年から改修工事中のため閉鎖が続いていますが、その改修工事が大幅に遅れているとハリアンメトロが報じています。
 ハリアンメトロに対し、スランゴール州政府内委員会のモハマド・カイルディン・オスマン理事は、昨年中に終了している予定の改修工事が現在も中断されたままであることを認めた上で、改修予算として1億8000万リンギ(およそ4億7800万円)が割り当てられているものの、スタジアムには大規模の改修が必要であり、終了までには時間がかかること、そして昨年は新型コロナウィルス感染防止のための移動制限令MCOにより、予定していた作業が行えなかったと話しています。
 シャーアラムスタジアムが使用できないスランゴールFCは、同じスランゴール州のプタリンジャヤにあるMBPJスタジアムを同じスーパーリーグのPJシティFCと共用しています。

4月9日のニュース:ペラFC関連3題-MFLは給料未払いの報告は受けていない、ペラ州首相は州政府への批判を筋違いと指摘、ペラFCは未払い給料支援対価にクラブ株式を譲渡、サバFCでも給料未払い発生で選手が練習をボイコットか、タイリーグ-エルドストールのゴールでチョンブリーFCはFAカップ決勝進出

MFL-ペラFCの給料未払いの報告は受けていない
 英字紙スターのT・アヴィネシュワラン記者がペラFCの給料未払いが数ヶ月に及んでおり、選手たちに声を上げるべきとTwitterで明らかにしたことは、このブログでも取り上げましたが、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、ペラFCの給料未払いについての報告は受けていない述べていると英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 過去3年間はMリーグ1部スーパーリーグで2位、5位、4位、カップ戦でも2018年はマレーシアカップ優勝、2019年にはFAカップ準優勝と安定した成績を残してきたペラFCは今季も上位を狙うチームと予想されましたが、開幕前にはメフメト・ドゥラコヴィッチ監督が突然辞任、そしてチームは第7節を終えて8位となっています。
 監督の辞任と給料未払いとで、主力選手の中には移籍を望んでいる選手も複数いるとされているペラFCの現状について、MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは現在は来年2022年のクラブライセンス交付について各クラブと話し合いを行っている最中であるものの、ペラFCの未払い給料については報告を何も受けていないと話しています。

ペラ州首相は州政府への批判を筋違いと指摘
 上のような記事が出る一方で、ペラ州首相はペラFCの給料未払いについて州政府を非難するのは筋違いであると述べています。
 ペラ州のサアラニ・モハマド州首相はマレーシアの通信社ブルナマに対して、州政府はペラFCの選手への未払い給料分としてこれまでに既に400万リンギ(およそ1億550万円)を支払っていることを明らかにし、ペラ州政府が給料未払い問題に無関心であるというサポーターからの批判の声を否定した上で、州政府を批判するのは間違っていると述べています。
 「ペラFCの運営に州政府が100%の責任を持つことは、州内の他の競技にとっても公平ではない。しかもペラFCは州政府ではなく、ペラ州サッカー協会傘下の団体であり、州政府が給料の保証をする立場にもない。自分はその責任はないが、現在は複数の政府関連企業に対して支援を求めてい最中であり、サポーターは冷静にことの進展を見守って欲しい。」と述べています。
 その上でペラ州政府の資金は州民から集めた税金であり、ペラ州サッカー協会のものではなく、それは最終的には州民に返されるべきものであることも強調しています。

ペラFCは未払い給料支援対価にクラブ株式を譲渡
 ペラFCは騒ぎに紛れて未払い給料問題を抱えていることを公表すると同時に、株式譲渡を条件にしてスポンサーを募り、未払い給料解消を目論んでいるようです。
 ペラFC運営会社のカイルル・シャーリル・モハメド理事は、民間企業も含めて広くスポンサーを募り、チームの株式譲渡と引き換えに未払い給料問題解決の支援を求めたいと、ブルナマに述べています。
 「ペラFCを実際に運営する意思のあるスポンサーを現在も探している。これまでに複数の申し出は受けているが、支援の対価に州内の公有地を求めるなど、我々にとっては不利益が多い申し出であり、その内容も不透明な点があった。未払い給料問題解決を支援してくれるのであればどんな個人、企業で合っても歓迎し、株式を譲渡する事も含めて検討している。」とカイルル・シャーリル理事は話しています。
******
 これまでメディアやSNSなどで噂となりながら、MFLは全く知らないと話しているペラFCの未払い給料問題がこうもあっさりと公になると、むしろMFLのMリーグクラブの管理能力が心配になります。本当に報告を受けていなかったのか、それとも知っていながらしらを切ったのかはさだではないですが、いずれにしてもその対応にはリーグ運営責任者としては不適格なような気がします。

サバFCでも給料未払い発生で選手が練習をボイコットか
 上のペラFCに加え、現在リーグ2位のクダ・ダルル・アマンでも給料未払いが噂されていますが、今度は新たにサバFCでも給料未払いが起こっているようで、昨日4月8日の練習を選手がボイコットしたと複数のメディアが報じています。
 サバFCは昨日午後4時から地元コタキナバルでチーム練習が予定されていましたが、選手や首脳陣の間で激しい議論が戦わされた後、練習が中止となったと報じているのはマレーシア語紙ハリアンメトロ電子版です。
 ハリアンメトロの取材に対し、給料に関する問題で練習が中止になったことを明かした関係者は、明日(4月9日)には未払い分の給料が支払われることが選手には伝えられていたと話す一方で、すでに何度も同様の約束が破られていることから、我慢ができなくなった一部の選手が行動に出たのではないかと話しています。なお、昨日の練習は今週日曜日4月11日にペナンで行われるMリーグ第8節ペナンFC戦前の本拠地での最後の練習だったということです。
 なおサバFCのアフマド・マルズキ チームマネージャーはクラブは本日4月10日に公式声明を発表すると自身のFacebookで告知していますが、サバFCの公式Facebookには1500を超えるコメントが寄せられています。

タイリーグ-エルドストールのゴールでチョンブリーFCはFAカップ決勝進出
 2020/2021年シーズンが終了したタイリーグは、現在、FAカップの試合が行われていますが、4月7日に行われた準決勝で、マレーシア元代表で現在はタイ1部リーグのチョンブリーFCでプレーするジュニオール・エルドストールが決勝ゴールを決めて、チームを決勝戦に導いています。
 リーグでは12位に終わったチョンブリーFCは、同2位のブリーラム・ユナイテッドと対戦し、1-1の同点から58分にペナルティエリアの外でフリーキックを得ました。このフリーキックはブリーラム・ユナイテッドのGKに止められたものの、詰めていたエルドストール選手がそのこぼれ球を冷静に押し込み逆転し、チームはそのまま逃げ切りました。

2021年4月7日 タイFAカップ準決勝@タマサートスタジアム
チョンブリーFC 2-1 ブリーラム・ユナイテッド 
ジュニオール・エルドストールは先発してフル出場し、59分には決勝ゴールを決めています。

(下はこの試合のダイジェスト映像-チョンブリーFCの公式Youtubeチャンネルより)

https://www.youtube.com/watch?v=SiV7R0UDR_I

 チョンブリーFCはもう1試合の準決勝で細貝萌選手のいるバンコク・ユナイテッドを破ったチェンライ・ユナイテッドと今週日曜日4月11日に行われる決勝で対戦します。なお、タイリーグのFAカップ王者には2022年アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグのグループステージ出場権が.与えられるため、エルドストール選手とチョンブリーFCにとってはACL出場権もかかった大一番となります。
 3月の代表合宿はマレーシア政府が渡航者全員に義務付けている検疫隔離の都合から招集されなかったエルドストール選手ですが、チョンブリーFCではレギュラーとして活躍していることから5月に予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選前の代表合宿への招集は間違い無いでしょう。

4月3日のニュース:主審を突いたJDTのインサにFAMは2試合出場停止と26万円の罰金処分、トレンガヌのGKラハディアズリが膝前十字靭帯損傷で今季絶望、タイリーグ20/21シーズン終了-エルドストールとスウィラッドが最終戦でタイ移籍初ゴール、オーストラリアリーグ第13・14節-クラスニキは両試合に出場

主審を突いたJDTのインサにFAMは2試合出場停止と26万円の罰金処分
 マレーシアサッカー協会FAMは今季2度目となる懲罰委員会を開催し、JDTのナチョ・インサに対し2試合の出場停止と1万リンギ(およそ26万7000円)の罰金処分を課したことをバルジット・シン・シドウ委員長名で発表しています。

  1. ナチョ・インサ(JDT)
    処分対象:3月21日のMリーグ1部スーパーリーグ第5節、ペラ戦での非スポーツマン行為 
    (具体的には、試合後に両手で主審の胸を押した行為がが処分対象の行為)
    処分内容:2試合出場停止および罰金1万リンギ

 ただし今回の出場停止処分には、4月2日のマラッカ・ユナイテッド戦は出場停止が確定しているものの、残るもう1試合の出場停止処分は、今後8ヶ月間以内に同様の行為を行った場合に適用するのとの注もつけられており、出場停止試合が1試合で済む可能性もあります。
*****
 試合中に死角になっている後ろから両手で主審を突き飛ばして倒したケランタンのジャック・ヒンドルへの処分は厳重注意のみだっただけに、FAMの処分の一貫性のなさには今後再び批判が集まりそうです。

トレンガヌのGKラハディアズリが練習中に膝前十字靭帯損傷で今季絶望
 Mリーグ1部で現在2位と好調のトレンガヌに激震です。先日の代表合宿にも初招集されたGKラハディアズリ・ラハリムが練習中に膝前十字靭帯を損傷し、今季絶望とスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが伝えています。
 192cmの長身を生かしたプレーで昨季頭角を表し、19歳ながら今季は第5節までの全試合にフル出場している正GKのケガはトレンガヌにとっては大きな痛手です。なお、ラハディアズリ選手は手術が必要な状態で、復帰までには時間が必要と報じられており今季の出場は絶望ということです。
******
 今回の代表合宿招集でFWルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)、FWアリフ・アイマン・ハナピ(JDT)ら他の10代選手ととも将来の代表の核となることが期待されていたラハディアズリ選手ですが、6月の代表チーム招集の可能性もあっただけに、クラブにとっても本人にとっても大きな痛手です。

タイリーグ20/21シーズン終了-エルドストールとスウィラッドが最終戦でタイ移籍初ゴール
 今さらですがタイ1部は3月28日に、2部は3月31日にいずれも最終節が開催され20202/2021年シーズンが閉幕しています。1部ではチョンブリーFCに所属するジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・ナデール・アマルハン・マダナー)が最終戦で今季初ゴールを決めてます。また同じ1部のポリス・テロFCに所属するドミニク・タンはケガが完治しておらずベンチ入りしませんでした。チョンブリーFCでは加入後は主力としてほぼ毎試合先発したエルドストール選手は検疫隔離の都合で3月の代表合宿には招集されませんでしたが、5月のW杯予選直前の代表合宿招集の可能性が高くなってきました。
 一方2部のノーンブワ・ピッチャヤFCに所属するニコラス・スウィラッドも最終戦でタイ移籍初ゴールを決めています。
タイ1部第30節
ラヨーンFC(16位-4勝3分23敗) 1-1 チョンブリーFC(12位-9勝5分16敗)
 ラヨーンFCは大久保剛志選手のゴールで先制するも、ジュニオール・エルドストールが90+4分に引き分けに持ち込む今季初ゴールを決めています。エルドストール選手は先発してフル出場しています。
ポリス・テロ(11位-10勝6分14敗)0-0 ブリーラム・ユナイテッドFC(2位-20勝3分7敗)
 ドミニク・タンはケガが完治しておらずベンチ入りしませんでした。
タイ2部第32節
ノーンブワ・ピッチャヤFC 6-0 MOFカスタムズ・ユナイテッド
 ニコラス・スウィラッドはベンチ入りしませんでした。
同第33節
ノーンブワ・ピッチャヤFC 1-2 ネイビーFC 
 ノーンブワ・ピッチャヤFCは33試合目で今季初敗戦。ニコラス・スウィラッドはベンチ入りしましたが、出場しませんでした。
同第34節
カセサートFC(14位-11勝5分8敗) 0-3 ノーンブワ・ピッチャヤFC(1位-21勝12分1敗)
 既に2部優勝を決めていたノーンブワ・ピッチャヤFCが最終戦も勝利しています。90+2分に交代出場したニコラス・スウィラッドはタイ移籍初ゴールを最終戦で決めています。

オーストラリアリーグ第13・14節-クラスニキは両試合に出場
 こちらも少々古いニュースですが、オーストラリア1部リーグのAリーグの第13節と第14節が開催され、ニューカッスル・ジェッツに所属する帰化選手のリリドン・クラスニキはいずれも途中から出場しています。検査隔離の都合もあり、3月の代表合宿には招集されませんでしたが、試合出場時間を伸ばしていけば、5月のW杯予選直前の代表合宿には招集が期待されます。
オーストラリア1部(Aリーグ)第13節
ニューカッスル・ジェッツ 1-4 アデレード・ユナイテッド
  リリドン・クラスニキは45分から出場し最後まで出場しています
同第14節
パース・グローリー (8位-5勝2分6敗)2-1 ニューカッスル・ジェッツ(11位-3勝2分9敗)
 元日本代表の太田宏介選手を擁するパース・グローリーにも敗れたニューカッスル・ジェッツは5連敗。リリドン・クラスニキは59分から出場し最後まで出場しています。

3月24日のニュース:FAM審判委員長は各所から不満の審判のパフォーマンス審査を約束、青年スポーツ相はMリーグの入場料値上げを支持せず、タイ1部29節と2部31節-エルドストールがマンオブザマッチに

FAM審判委員長は各所から不満の審判のパフォーマンス審査を約束
 マレーシアサッカー協会FAMは、第5節に行われたMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの複数の試合で審判のパフォーマンスが多くのファンから批判を受けたことを受け、審判委員長がこれらの試合での審判のパフォーマンスを調査することを約束しています。
 FAMの理事選挙を経て3月21日に正式に就任したばかりのS・シヴァスンダラム審判委員長は、各試合での審判のパフォーマンスを審査する審判部からのマッチレポートを待っている状況であることを説明た上で、できるだけ速やかに審判委員会を招集して話し合いたいとマレーシアの通信社ブルナマに語っています。
 なおサッカーファンから多くの批判が集まっているのは第5節の1部スーパーリーグのサバFC対トレンガヌFCの試合を担当したカイルアズアン・キダム主審と、ペラFC対JDTの試合を担当したノー・アズリエル・バハルディンの各審判で、カイルルアズアン主審は2−1でサバFCに敗れたトレンガヌFCのナフジ・ザイン監督にイエローカードを出し、ペラFC対JDTは90分を過ぎてからのPKでペラFCが追いつかれて2-2の引き分けとなりましたが、試合後にはノー・アズリエル審判にJDTのナチョ・インサが詰め寄るなど一悶着が起こりました。
 この他、2部プレミアリーグでもペラFCのセカンドチームペラFC IIのシャムスル・モハマド・サアド監督が2-3で敗れたJDT II戦での審判の判定に不満をあらわにしています。
 FAMは今季すでにモハマド・ファイルジ・マット・デサとモハマド・アミルル・アイザット・モハマド・ロディの2名の審判が試合中のパフォーマンスを理由に出場停止処分を受けています。

青年スポーツ相はMリーグの入場料値上げを支持せず
 国内のスポーツを監督する青年スポーツ省のリーザル・メリカン大臣は、メディアなどで報道されているMリーグの入場料値上げについて、最終的にはMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが決定するべきとしながらも、新型コロナウィルスにより国内経済が影響を受けている中、今季2021シーズンの入場料は現状を維持するべきだと話しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は「現在、最優先で行うべきことはサポーターがスタジアムで観戦できるような環境を整えることにある。その上で、MFLは入場料を値上げするのであればその妥当性と正当性を考慮することが望ましい。個人的な意見ではあるが、現在は入場料値上げを話し合うには適切な時期ではなく、また今季については入場料は現状維持とするべきだ。」というリーザル・メリカン大臣の話を紹介しています。
 今季すでに終了した第5節までは全試合を無観客試合で開催したMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグですが、第6節には1部スーパーリーグの2試合で試験的に2000名程度の観客を入場させて試合を開催することを発表しており、そこで問題が起こらないようであれば全試合で観戦が可能になる可能性が高いとされています。
 昨季は全試合が無観客試合となったMリーグ各クラブは入場料収入を失った上、新型コロナウィルス対策にかかる経費の負担増などから、スタジアムでの観戦が可能となる際には5リンギから10リンギ(およそ130円から260円)の入場料値上げを検討しているニュースがここ数日報道されており、リーザル・メリカン青年スポーツ相の発言は、これを意識したものです。
*****
 Mリーグの試合は屋根がなかったり、コンクリートのスタンドに座るような席は10リンギから15リンギ(およそ260円から400円)、屋根付きのメインスタンドでは20リンギットから30リンギ(およそ530円から800円)というのが相場です。国内の他の娯楽では、例えば映画館は20リンギから30リンギほどなので、これと比較しても特に安くも高くもないですが、スタジアム内での観戦環境が改善されないまま、単に新型コロナウィルス対策が理由の値上げにはサポーターも納得はできなそうです。

タイ1部リーグ第29節と2部リーグ第31節-エルドストールはマンオブザマッチに
 タイ1部リーグ第29節と2部リーグ第31節がいずれも3月20日と21日に開催されました。
 1部チョンブリーFCに所属するジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・ナデール・アマルハン・マダナー)は、3試合ぶりに先発し試合最後まで出場し、この試合ではマンオブザマッチに選ばれています。またポリス・テロFCのドミニク・タンはケガが完治しておらず、こちらはベンチ入りしませんでした。
 また、2部ノーンブワ・ピッチャヤFCのニコラス・スウィラッドもベンチ入りしませんでしたが、チームはこの日の勝利で今季2位以内が確定し、7月中旬から始まる来季の1部昇格を決めています。。
タイ1部第29節
チョンブリーFC(12位-9勝4分16敗)0-0 スコータイFC(13位-8勝4分17敗)
 ジュニオール・エルドストールは先発してフル出場しています。
ポリス・テロ(11位-10勝6分13敗)0-0 ナコーンラーチャシーマーFC(9位-11勝8分10敗)
 ドミニク・タンはケガが完治しておらずベンチ入りしませんでした。
タイ2部第31節
コンケーン・ユナイテッドFC(5位-16勝6分9敗)1-3 ノーンブワ・ピッチャヤFC(1位-12勝12分0敗)
 ニコラス・スウィラッドはベンチ入りしませんでした。

3月23日のニュース:UITMのアダム・リードが出場わずか2試合で退団、J3第2節-沼津は今季初戦勝利もハディ・ファイアッドはケガのため出場せず、FAMテクニカルディレクターは今年の東南アジア競技大会に19歳のルクマン招集を明言

 マレーシア国内のスポーツニュースは、3月21日のバドミントン全英オープンで優勝し、2017年のリー・チョンウェイ選手以来のマレーシア人チャンピオンとなったリー・ジイジア選手の話題で持ちきりですが、そんな中、サッカー関連では昨日からW杯予選に向けた今年1回目の代表合宿が始まっています。

UITMのアダム・リードが出場わずか2試合で退団
 Mリーグ1部で12位と低迷するUITM FCの東南アジア枠外国籍選手のアダム・リードが出身地であるフィリピンのクラブと契約したと、フィリピンのメディアが報じています。
 フィリピンのスポーツメディア「タイブレイカータイムズ」電子版は、昨季はMリーグ1部のパハンFA(現スリ・パハンFC)で、そして今季はUITM FCに加入したアダム・トゥルことアダム・リードがフィリピン1部リーグの2020年シーズンチャンピオンのユナイテッドシティFCと契約したと報じています。リード選手は今季は第1節のトレンガヌ戦と第4節のペナン戦に先発してフル出場した一方、第2節と第3節にはベンチ入りしていませんでした。
 タイブレーカータイムズは、アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグに出場するユナイテッドシティFCが、昨季2020年シーズンにはMリーグ1部のPJシティとUITMでプレーしたFWマーク・ハートマン、同じく昨季はクダFA(現クダ・ダルル・アマンFC)でプレーしたアミン・ナザリらの名前とともにリード選手を新加入選手として紹介しています。
 ユナイテッドシティFCは、Jリーグ昨季王者のの川崎、中国1部リーグ2位の北京国安、そして大邱FC(韓国)とチェンライ・ユナイテッド(タイ)のプレーオフの勝者とともにACL東地区I組に入っています。
 なおリード選手の退団についてはUITMは公式な発表を行っていません。

J3第2節-沼津は今季初戦勝利もハディ・ファイアッドはケガのため出場せず
 J3は第2節が3月20日と21日行われ、ハディ・ファイアッドが所属するアスルクラロ沼津は第1節に試合がなかったため、今季初戦を本拠地でFC今治を迎えて開催し、1-0で勝利しています。
 なおハディ選手は練習中にケガを負ったということで、この試合にはベンチ入りしませんでした。またハディ選手はチームを離れて治療に専念するとも報道されています。 
 これを伝えたマレーシア語紙ブリタ・ハリアン電子版はハディ選手のコメントを紹介し、足を痛めたもののケガは深刻ではないとする一方、回復まで数週間を要すると話しているということです。
******
 J2岡山から期限付きで移籍しているハディ選手ですが、マレーシア国内でもアスルクラロ沼津の試合が放映されることが決まった矢先だっただけに、その勇姿が見られるのはもう少し先になりそうです。

FAMテクニカルディレクターは今年の東南アジア競技大会に19歳のルクマン招集を明言
 昨日3月22日から代表合宿が始まり、代表チームは1年5ヶ月ぶりの顔合わせとなっています。大半は6月から再開されるW杯アジア二次予選にこれまで出場したメンバーですが、今回初招集となった選手の1人が19歳のルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)です。
 このルクマン選手について、マレーシアサッカー協会FAMのオン・キムスイ テクニカルディレクター(TD)は、オリンピックの東南アジア版とも言える東南アジア大会、通称シーゲームズに出場するU20代表にも招集することを明言していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 今年2021年11月からベトナムのハノイを中心に開催されるシーゲームズですが、FAMは2024年パリオリンピック予選を睨んで従来のU23代表ではなく、U20代表を出場させる予定ですが、「同年代の選手で構成されるU20代表に(フル代表を経験する)ルクマンが加わることは、チームにより大きな影響を与えるだろう。」と話すオンTDはU20代表にルクマン選手を参加させる予定であると話しています。
 新型コロナウィルス感染拡大が落ち着き、マレーシア政府の国家安全委員会の許可が得られるようなら11月のシーゲームズの前にはU20代表を海外遠征させたいと話すオンTDは、今回のU20代表のシーゲームズ出場は2023年にカンボジアで開催される次のシーゲームズでのメダル獲得、そして2024年パリオリンピック予選を見越したものであることから、今年のシーゲームズではあくまでも経験を得ることが目的であり、大会での目標などは設定していないと話しています。
 またこのU20代表は現在Mリーグ2部プレミアリーグに出場中のFAM MSNプロジェクトチームにJDTやスランゴールFCなど他のMリーグクラブから選手が加わる形になるだろうと話しています。
*****
 オンTDはFAM MSNプロジェクトと他のMリーグクラブの選手とでU20代表を構成するとしていますが、FAM MSNプロジェクトの選手は、FAMとスポーツ青年省が運営するトップアカデミーのAMDを卒業しながら、Mリーグクラブから声がかからなかった選手が中心のチームで、いわば同年代では上澄みにあたるトップ層が抜けた後の選手たちで構成されています。このチームから果たして何人が実際にU20代表に選ばれるかわかりませんが、U20代表の主力は同年代のトップ層である他のMリーグクラブ選手となることは間違いありません。

3月19日のニュース:Mリーグは第6節よりスタジアムでの観戦が解禁、JDTのACL対戦相手が変更-名古屋・浦項・ラーチャブリーに、タイ1部リーグ第28節と2部リーグ第30節-元代表トリオは出場なし

Mリーグは第6節よりスタジアムでの観戦が解禁
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、マレーシア政府の承認が得られたとしてMリーグ1部スーパーリーグ第6節(4月2日および3日)からスタジアムでの観戦が可能となることを発表しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、まずスーパーリーグ第6節のJDT対マラッカ・ユナイテッド戦(4月2日、スルタン・イブラヒムスタジアム)とKLシティ対サバ(4月3日、KLフットボールスタジアム)の2試合で試験的に観衆をスタジアムに入れて開催することを発表しています。
 アブドル・ガニCEOは、この2試合は他のMリーグクラブがスタジアムに観客を入れて試合を開催できるかどうかの審査に使われ、その結果をもとにMFLは他の試合での観客の入場を認めるかどうかを判断するとしています。
 またMFLは、観戦許可が出た後もMリーグ各クラブに対して部外者との接触を避けるスポーツバブルを維持し、さらに今後も標準作業手順SOPを遵守することを求める一方で、スタジアムへ来場予定のサポーターに対しても同様にSOPの遵守を求めるとしています。
 なおスタジアムでの観戦解禁に際し、入場可能となる観戦者数は、最も制限が緩和される「回復のための行動制限令」RMCO施行地域では8000名あるいはスタジアム収容総人数の25%の内少ない方が、「条件付き行動制限令」CMCO施行地域では2000名あるいはスタジアム収容総人数の10%の内少ない方が上限となるということです。
 この他、現在は毎試合で必要されている抗原検査(RTK Antigen)が、今後は週1回でよくなることもアブドル・ガニCEOは発表しています。

JDTのACL対戦相手が変更-名古屋・浦項・ラーチャブリーに
 アジアサッカー連盟AFCは、AFCチャンピオンズリーグG組の江蘇FC(中国)が出場を辞退し、G組の残る1枠をプレーオフで争う予定だった浦項スティーラーズ(韓国)とラーチャブリーFC(タイ)の両クラブがともにG組に組み込まれたことを公式サイト上で発表しています。浦項スティーラーズとラーチャブリーFCは4月14日に予定されていたプレーオフで対戦し、その試合の勝者がG組に入る予定でした。なおこのG組にはMリーグ7連覇中のJDTと名古屋グランパスも所属しています。
 昨季中国1部リーグ優勝の江蘇FCはこのブログでも既報通り、運営停止が発表されており、今季のACLの出場が危ぶまれていました。
 このG組は6月下旬にタイを会場とした集中開催となることが決まっています。
 

タイ1部リーグ第28節と2部リーグ第30節-元代表トリオは出場なし
 タイ1部リーグ第28節が3月16日と17日に、また2部リーグ第30節が3月17日に開催されました。
 1部チョンブリーFCに所属するジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・ナデール・アマルハン・マダナー)は、前節第27節は警告累積により出場停止でしたが、今節はベンチ入りしたものの出場はありませんでした。またポリス・テロFCのドミニク・タンはケガが完治しておらず、こちらもベンチ入りしませんでした。
 この他、2部ノーンブワ・ピッチャヤFCのニコラス・スウィラッドもベンチ入りしませんでした。
タイ1部第28節
チョンブリーFC(12位-9勝3分16敗)0-2 サムットプラーカーン・シティFC(7位-13勝5分10敗)
 ジュニオール・エルドストールはベンチ入りしたものの出場せず。
ラヨーンFC(16位-4勝2分22敗) 6-1 ポリス・テロ(11位-10勝5分13敗)
 ドミニク・タンはケガが完治しておらずベンチ入りせず。
タイ2部第30節
ノーンブワ・ピッチャヤFC(1位-18勝12分0敗)1-0 ウドーンターニーFC(16位-6勝10分14敗)
 ニコラス・スウィラッドはベンチ入りせず。

3月12日のニュース:W杯アジア二次予選の日程が決定、タイ1部リーグ第26節・2部リーグ第28節-エルドストールとスウィラッドはいずれも先発、1部スーパーリーグ第1節は250万人以上がYouTubeで視聴

W杯アジア二次予選の日程が決定
 アジアサッカー連盟AFCは公式サイト上で6月に再開予定のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会の予選G組の試合日程を発表しています。
 この予選G組は現在、1位ベトナム(勝点11)、2位マレーシア(同9)、3位タイ(同8)、4位アラブ首長国連邦UAE(同6、ただし試合数は他国より1試合少ない)、5位インドネシア(同0)となっています。
 なお試合会場は後日発表されるということです。
FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組日程
6月3日(木) 
 UAE対マレーシア および タイ対インドネシア
6月7日(月)
 UAE対タイ および ベトナム対インドネシア
6月11日(金) 
 マレーシア対ベトナム および インドネシア対UAE
6月15日(火) 
 UAE対ベトナム タイ対マレーシア

タイ1部リーグ第26節・2部リーグ第28節-エルドストールとスウィラッドはいずれも先発
 タイ1部リーグ第26節と2部リーグ第28節が行われ、元マレーシア代表のジュニオール・エルドストールとニコラス・スウィラッドはいずれも所属クラブで先発しています。なお、ポリス・テロFCのドミニク・タンはベンチ入りしていませんが、骨折後の手術から回復していないと思われます。
 既にBGパトゥム・ユナイテッドが優勝を決めている1部リーグでは、チョンブリーFCに所属するDFジュニオール・エルドストールがそのBGパトゥム・ユナイテッドと対戦しています。また同じ1部のポリス・テロFCに所属するドミニク・タンは今節はベンチ入りしていませんが、既報通り、骨折後の手術から回復していないと思われます
 一方2部リーグで首位を走るノーンブワ・ピッチャヤFCに所属するDFニコラス・スウィラッドは本拠地のピッチャヤスタジアムで行われたランパーンFCとの試合に先発し、88分に交代しています。
タイ1部リーグ第26節
2021年3月11日@チョンブリースタジアム
チョンブリーFC 0-1 BGパトゥム・ユナイテッドFC
 チョンブリーFCのジュニオール・エルドストールは先発出場し、59分に交代しています。
タイ2部リーグ第28節
2021年3月10日@ピッチャヤスタジアム
ノーンブワ・ピッチャヤFC 1-1 ランパーンFC
 ノーンブワ・ピッチャヤFCのニコラス・スウィラッドは先発出場し、88分に交代しています。

1部スーパーリーグ第1節は250万人以上がYouTubeで視聴
 3月5日に開幕したMリーグは無観客で試合が行われていますが、マレーシア最大の通信会社テレコムマレーシア社傘下のインターネット接続事業者Unifiは、Youtube上で1部スーパーリーグの全試合を配信しており、サポーターは無料で観戦が可能になっています。
 そしてマレーシア語紙ウトゥサンマレーシア電子版によると、その視聴者数が第1節の6試合の合計が250万人を超え、第2節では3月9日に開催されたJDT対ペナン、クダ・ダルル・アマン対サバ、トレンガヌ対スランゴールの3試合だけでなんと230万人を記録したということです。
 この数字を受け、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは昨季の延べ視聴者数1633万人を超えることが可能であると話しています。この視聴者数増はサポーターのサッカーに対する熱望が反映された結果の数字であると話しています。
 「昨季2020年シーズンはリーグ戦は半減し、マレーシアカップも予選グループの各クラブが1試合しただけである。サッカー観戦を心待ちにしていたサポーターの好意的な反応を見る限り、昨年の視聴者数超えは期待でき、さらにこの事実はMリーグや各クラブにとってもスポンサーを惹き付ける好材料となるだろう。」とアブドル・ガニCEOはウトゥサン・マレーシアの取材に答えたということです。