12月11日のニュース:ケランタンFC退団のニック・アキフらはトレンガヌFC加入、来季の2部リーグには国立アカデミー卒業生らの育成チームが参戦、FAMはコーチ教育部門他で新たな責任者就任を発表 

ケランタンFC退団のニック・アキフらはトレンガヌFC加入
 昨日のこのブログではMリーグ2部ケランタンFCの主力選手5名が補償不要で契約解除となったことを取り上げましたが、その内、MFニック・アキフ・シャヒラン・ニック・マットとDFシャールル・ニザム・ロス・ハスニは早速、Mリーグ1部のトレンガヌFCに加入しています。
 クラブの公式Facebookで正式加入が発表された22歳のニジェイことシャールル・ニザム選手とと21歳のニック・アキフ選手はいずれも2年契約を結んだということです。
 なおトレンガヌFCは既にパハンFAを退団した22歳のFWファイザル・アブドル・ハリムとも2年契約を交わしています。
 来季のAFCカップ出場を控えながら、主将のリー・タックの他、リーグ3位の7ゴールを挙げたドミニク・ダ・シルヴァら外国籍選手5名全員と契約を更新しなかったトレンガヌFCですが、ファイザル選手を含めたU23代表トリオの加入によって、若手中心でアジアの強豪と対峙することになりそうです。
(下はトレンガヌFCに加入したU23代表トリオ-トレンガヌFCのFacebookより)

来季の2部リーグには国立アカデミー卒業生らの育成チームが参戦
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、国立サッカー選手養成プログラムNFDPの卒業生で構成される育成チームが、来季のMリーグ2部プレミアリーグに参戦することを発表しています。
 マレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会NSCと共同で運営されるこのチームには、国立エリートアカデミーのモクタル・ダハリアカデミーAMDを卒業した17歳の選手たちの他、各クラブのプレジデントカップチーム(U21)やユースカップチーム(U17)、さらに各州のスポーツ専門学校などから集まる30名で構成されるということです。
 来季のMリーグ2部は、同1部から降格予定だったフェルダ・ユナイテッドFCがリーグ脱退を表明し、また運営の主体であったマレーシア国立大学UKMが支援を打ち切ったUKM FCもリーグ参加が不可能となったことから、従来より2チーム少ない10チームが参加する予定でしたが、この育成チームが11番目のチームとなります。
 また監督には、今季2部のケランタンFA(今季まで、来季はケランタンFC)の監督を務めたユスリ・チェ・ラー氏が就任するということです。
 青年スポーツ省のリーザル・メリカン・ナイナ・メリカン大臣は、「NFDP卒業生の将来の進路は、国内サッカーが発展していく上で非常に重要であり、能力の高い選手は早い段階でMリーグクラブが注目されるが、遅咲きの選手については、この育成チームでプレーすることで、再度Mリーグクラブが注目する機会をもうけることができるだろう。」とFAM本部で開かれた記者会見の席上で話しています。
 このチームに参加する選手はNSCの施設で練習を行い、宿泊や食事、医療面でのサポートを受ける他、金銭的な手当も支給され、さらに希望者には大学で教育を受ける機会も与えられるということです。

FAMはコーチ教育部門他で新たな責任者就任を発表 
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebook上で、技術指導部門と育成部門の新たなスタッフ3名の就任を発表しています。
 元テクニカルディレクターTDのリム・キムチョン氏が、これまでオーストラリア出身のディヴィッド・アベラ氏が務めていたFAMのコーチ教育部門の責任者に就任しています。前NFDP責任者のリム・ティオンキム氏の兄でもあるリム氏は65歳で、プロコーチングライセンスを持ち、FIFAやアジアサッカー連盟AFCのコンサルタントなども務めるコーチ教育の専門家ということです。
 この他、クアラルンプールFAやパハンFAの監督経験もあるラジプ・イスマイル氏がユース部門の責任者に就任しています。この部署は前U23代表監督のオン・キムスイ氏がFAMのアシスタントTDに就任したため、空席になっていました。
 またキャメロン・レオン・ン氏がサミュエル・シュウ氏に代わり草の根サッカー指導部門の責任者に就任しています。

12月5日のニュース:ペナンFCにトマス・トルチャ新監督就任、代表の新ユニフォーム発表、マラッカ・ユナイテッドFCはザイナル監督続投も元代表主将とは契約せず、パハン州FAにまた給料未払い問題か

ペナンFCはトマス・トルチャ新監督の就任を発表
 今季Mリーグ2部で優勝し、来季は1部へ昇格するペナンFC(来季から、今季まではペナンFA)は、公式Facebook上でチェコ出身のトマス・トルチャ新監督就任を報じています。
 なおトルチャ監督就任に伴い、今季のチームを率いたマンズール・アズウィラ監督はチームに残り、アシスタントヘッドコーチに就任するということです。
 マンズール監督は、マレーシアサッカー協会がMリーグ1部の監督就任の条件としているAFCプロディプロマを保持していないことから、ペナンFCはFAMに対し、新型コロナウィルスによるAFCディプロマ取得コースが延期となったことを理由に特例を求めていましたが、FAMはこれを却下したという経緯があります。
 49歳のトルチャ監督は、25歳から指導者の道を歩み始め、ヨーロッパやアフリカのクラブでの指導経験がある他、チェコU16代表のアシスタントコーチを務めた経験もあるということです。
 ペナンFCの公式Facebookでは「トルチャ新監督とマンズールコーチのコンビはチームや来季の試合に良い効果を生み出すと信じている。」という声明を発表しています。
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 昨日のこのブログでも紹介しましたが、インドネシア1部のプルシジャ・ジャカルタからリュウジ・ウトモを期限付き移籍で獲得するなど、来季は4年ぶりとなる1部リーグへ向けて着々と準備を進めています。残るアジア枠の外国籍選手候補には、今季PDRM FCでプレーしたトルクメニスタン出身のDFセルダール・ゲルディエフの名前の他、日本人選手の可能性なども噂されています。

代表の新ユニフォーム発表
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトと公式Facebook上で、2020年から2022年まで着用する新たな代表のユニフォームを発表しています。
 今回のデザインの特徴は、2007年にナイキ社製を採用以来、ホーム用ユニが初の襟(えり)付きとなっていること(アウェイ用は2014年に襟付きモデルがありました)、そしてアウェイ用についてはここ数年の定番だった国旗を模した赤、白、青の組み合わせからホーム用で伝統的に使われてきた黄色と黒の組み合わせが使われており、チームの愛称「マラヤの虎」をより強調したものになっている点です。
 新型コロナウィルスの新規感染者が連日1000人前後となっているマレーシアは、州を跨いだ移動などを制限する条件付き活動制限令CMCOがクアラルンプールやスランゴールなどの首都圏を含め国内の多くの地域で施行されていることから、今回の新ユニフォーム発表はオンラインで行われています。
 この新しいユニフォームに袖を通したアイディル・ザフアンは「ホーム用とアウェイ用の両方に黄色と黒色が使われているのが今回の特徴で、試合でこれを着ることでこれまでよりも「マラヤの虎」のイメージを持てる。」と話し「我々選手の役目は、このユニフォームを着た『マラヤの虎』がより獰猛に見えるようにプレーすることである。」とも述べています。
 この新しいユニフォームは今月12月11日よりホーム用、アウェイ用とも299リンギ(およそ7660円)でナイキ社の店舗や同社のオンラインストアなどで販売されるということです。
 写真下は、左から代表ユニフォームを着る左からラヴェル・コービン=オング、シャミ・サファリ、ノー・アザム・アジー、アイディル・ザフアン、ファリザル・マーリアス、タン・チェンホー監督、シャフィク・アフマド、シャーレル・フィクリ、ブレンダン・ガン、シャルル・サアド、シャマー・クティ・アッバの各選手(FAMのFacebookより)

マラッカ・ユナイテッドFCはザイナル監督続投も元代表主将とは契約せず
 昨日、このブログで取り上げたMリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドFCの監督問題が決着したようです。
 マラッカ・ユナイテッドFCを運営するマラッカ州サッカー協会(マラッカ州FA)は、公式Facebook上でザイナル監督の来季の続投を発表しています。なおザイナル監督は来季でマラッカ・ユナイテッド監督3年目となります。
 またマレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、来季に向けてマラッカ・ユナイテッドFCは今季のチームのメンバーのおよそ4割程度と契約を更新した一方、かつては代表の主将も務めたMFサフィク・ラヒムは契約を更新しなかったということです。33歳のサフィク選手は今季は7試合の先発を含む9試合に出場していました。

パハン州FAにまた給料未払い問題か
 今季途中でパハン州サッカー協会(パハン州FA)が運営するMリーグ1部のパハンFAを離れ、タイ1部のポリス・テロFCに移籍したモハマドゥ・スマレは給料未払いを理由にしていましたが、スマレ選手に続いて新たに給料未払いを訴えている選手がいるとブリタハリアンが報じています。
 今季パハンFAでプレーしたイヴァン・カルロスは、パハン州FAによる未払い給料があるとして、契約通りの給料支払いを求めているとしています。
 自身のソーシャルメディア上でこの訴えを行なったカルロス選手は、「パハン州FAは契約した選手に対して給料を支払うことを忘れないで欲しい。今季は終了したが、給料が未払いになっている。サポーターもこのクラブで実際に何が起こったかは知らないだろう。」と意味深なメッセージを投稿しているということです。

11月30日のニュース:来年2月にスタジアムでの観戦は可能か、代表のFIFAランキングが1ランクアップ、マレーシア国王も故マラドーナ氏へ追悼メッセージ、クチンシティFCの新監督候補に前フェルダU監督も浮上

来年2月にスタジアムでの観戦は可能か
 マレーシアの通信社ブルナマは「来年2月にスタジアムでの観戦は可能か」という見出しで、新型コロナウィルスによるシーズン中断後は全試合が無観客試合として行われたMリーグの来季の展望記事を電子版サイトに掲載しています。
 記事の中では英国プレミアリーグが来月より感染リスクの低い地域に4000人を上限としてスタジアムに観客を入れることを取り上げ、今回発表されたボリス・ジョンソン首相による観戦許可が、総額5億英ポンド(およそ693億円)とも言われる新型コロナウィルスによる損失を被った国内各クラブの財務状況に好影響を与えることは明らかだとしています。
 またこの記事では英国の他、フランス、オランダ、さらにアメリカ合衆国や日本、韓国、中国そしてベトナムでもスタジアム観戦に関する規則が緩和されていることも報じた上で、この世界的な傾向から、Mリーグの来季2021年シーズンが来年2月に予定通り開幕すれば、マレーシア政府が人数は制限するもののスタジアムでの観戦を許可するのではないかとしています。(ただし観戦許可が発表された11月23日からわずか3日後の11月26日、英国では新たな感染者が1万1299人と発表されています。)
 ブルナマによると、今季のMリーグ1部チャンピオンJDTが2位のクダFAと対戦する来季開幕戦のスルタン・ハジ・アフマド・シャートロフィーでは、主催者のマレーシアンフットボールリーグMFLが国家安全委員会に対して、厳しい標準作業手順SOPの実行を条件にして300人の観客を入れて試合を開催できるよう要望しているということです。
 今季、リーグ全体では入場券収入やグッズ売上収入なども含めリーグ全体で700万リンギ(およそ1億7900万円)の損失を被っていると報じている記事は、スタジアムでの観戦許可はMリーグを再び活気づけるだけでなく、リーグの商業価値を高めることになると結んでいます。

代表のFIFAランキングが1ランクアップ
 11月26日にFIFAの男子ランキングが更新され、マレーシアは前回9月16日発表のランキングより1ランク上がって153位(AFCでは31位)となったことが発表されています。
 なお、FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選でマレーシアと同じG組で現在首位のベトナムは前回と変わらず東南アジアトップの94位(同14位)、3位のタイは1ランク下げて114位(同20位)、4位のアラブ首長国連邦UAEと最下位のインドネシアはいずれも変わらずそれぞれ71位(同8位)と173位(同36位)となっています。
 現在中断中で、来年3月に再開予定のW杯予選ではUAE戦(アウェイ)、ベトナム戦(ホーム)、そしてタイ戦(アウェイ)が残っています。

マレーシア国王も故マラドーナ氏へ追悼メッセージ
 11月25日に亡くなったディエゴ・マラドーナ氏には、世界各地で追悼の声が上がっていますが、マレーシア王宮の公式Facebookは、アブドゥラ・リアヤトゥディン・アルムスタファ・ビラ・シャー国王による故マラドーナ氏への哀悼の言葉とともにアブドゥラ国王と故マラドーナ氏のツーショット写真を投稿しています。
 この投稿によると、アブドゥラ国王と故マラドーナ氏が最後に会ったのは2017年にスイスのチューリヒで開催されたFIFA年間表彰式の席で、アブドゥラ国王は故マラドーナ氏の持つカリスマ性やユーモアのセンスに魅了され、互いに共通するサッカーの話題で長話をしたということです。またアブドゥラ国王が最も好きなサッカー選手であると公言する故マラドーナ氏との思い出は現在でもアブドゥラ国王の中に残っているということです。
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 1984年から2014年までマレーシアサッカー協会FAM会長を務められた父君のスルタン・アフマド・シャー殿下の後継として2014年から2017年までFAMの会長を務めたアブドゥラ国王はスポーツ好きとしても知られており、アジアホッケー連盟の会長を務めています。(写真はマレーシア王宮の公式Facebookより)

クチンシティFCの新監督候補に前フェルダU監督も浮上
 先日のこのブログでは、前トレンガヌFCのイルファン・バクティ・アブ・サリム氏がクチンシティFC(来季より、今季の名称はクチンFA)と話し合いを持ったという記事を紹介しましたが、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロでは、新たに前フェルダ・ユナイテッドFC監督のニザム・ジャミル氏の名前が新監督候補者として上がっていることが報じられています。
 今季のクチンFAは日本人の東山晃監督の元、2部昇格後初めてのシーズンながらリーグ4位の成績を収め、クラブ史上初のマレーシアカップ出場を果たすなど躍進しました。
 クチンシティFCのファズルディン・アブドル・ラーマン会長は、東山監督の残留を第一と考えていたものの、東山監督自身が退団を希望していることからイルファン・バクティ、ニザム・ジャミルの両氏が、来季の監督の有力候補であることを認めており、現在は両氏からの返事を待っている状況であるということです。
 ニザム・ジャミル氏は指導者としてのキャリアを続けていくためにはチームを選ぶつもりはなく、自分に関心を持ってくれるクラブなら1部でなくとも話を聞く用意があると話しているということです。

11月21日のニュース:タン代表監督は2022年まで契約延長、代表は来年3月から始動、UITM FCのベルンハルト監督は契約を1年延長

タン代表監督は2022年まで契約延長
 マレーシアサッカー協会FAMはタン・チェンホー代表監督との契約を2022年まで延長したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 現在の契約が今年の12月31日までとなっているタン監督との契約は2022年12月31日まで延長されたということです。
 ポルトガル出身のネロ・ヴィンガダ前代表監督が成績不振のため辞任し、アシスタントコーチから2017年12月に代表監督に昇格したタン監督は、2018年には東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップで準優勝にチームを導いた他、現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選では5試合を終えて勝点9を獲得し、ライバルのタイやインドネシアを抑えて、ベトナムに次ぐグループ2位につけています。

代表は来年3月から始動
 タン監督の留任が決まったものの、新型コロナウィルスの影響で今年1年間は何の活動もなかったフル代表の再始動は来年3月になりそうだと、マレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。
 W杯アジア二次予選で同組のタイは先日の国際マッチデーに国内リーグのオールスターとの練習試合を組んだ他、やはり同組のアラブ首長国連邦UAEはすでに複数の国際親善試合を行い、ベトナムも代表合宿を行って練習を再開している一方、マレーシア代表は予定されていた年内の合宿の話も新型コロナウィルス感染拡大が続いていることから中止となりました。この状況にはタン監督は「現時点ではできることは何もなく、年が開ければMリーグの各クラブはリーグ開幕に備えて練習を開始するだろう。そうなれば、代表合宿が開催できるのは早くとも3月になり、それまで代表としての活動ができないことを憂慮している。」と述べています。
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 アジアサッカー連盟AFCは、W杯アジア二次予選を来年3月には再開する予定であることを発表しており、マレーシア代表合宿はその直前に行われる可能性が高そうです。Mリーグの開幕は2月26日なので、開幕後すぐに代表合宿、そしてW杯予選(しかもAFCは3月中に2試合を予定)という日程になりそうです。

UITM FCのベルンハルト監督は契約を1年延長
 Mリーグ1部のUITM FCはフランク・ベルンハルト監督の契約を1年延長したとマレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。
 今季2部から昇格したUITM FCは、昨季でPKNS FCがスランゴールFCに統合されたことから、昨季は2部で5位ながら1部へ昇格しました。国立大学が運営する初のMリーグ1部クラブと話題は先行していたものの、その実力は疑問視されていましたが、短縮された今季とは言え、12チーム中6位と同じ昇格組のサバFA(昨季2部1位、今季1部10位)、PDRM FC(昨季2部3位、今季1部12位)を遥かに上回る好成績を収めています。
 UITM FCのアジザン・アブドラ会長は「他の経験豊富なクラブと同等の結果を残すしたベルンハルト監督にチームをもう1年任すことにした。リーグ6位、そしてマレーシアカップ準々決勝出場の結果を見る限り、クラブはベルンハルト監督の能力を信頼して、更なる飛躍を期待したい。」と話し、AFC主催大会への出場を目指すとしています。
 ベルンハルト監督の他、今季のチームからアズファル・アリフやアーマド・クザイミ・ピーら9名との契約更新も発表したUITM FCは、来月12月にはマレーシア人選手を対象とした公開セレクションを開催することも発表しています。
 この公開セレクションについてベルンハルト監督は、今季在籍した複数の選手が他のMリーグクラブからより良いオファーを受けて退団したことを理由としてします。また自身の契約更新についても、今季の成績がフロックではなく、クラブの運営理念が正しかったことを来季も好成績を示すことで証明するために残留を決意したと話しています。
 また今季チーム躍進の核となった外国籍選手の多くが退団することについては、クラブの限られた予算の中から同様の選手を獲得したいと話しています。
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 今季在籍した外国籍選手のうち、レバノン代表でもあるラビー・アタヤはクダFAと契約間近とされています。素人目で見ても今季のMリーグではトップクラスの活躍とクラブへの貢献を果たしたアタヤ選手の退団はUITM FCにとって大きな痛手ですが、その状況下でどのようにチーム作りをしていくのかはベルンハルト監督のお手並みを拝見したいと思います。

11月20日のニュース:トレンガヌFCはナフジ監督続投も今季のチーム得点王と契約更新せず、ケランタンFCはユスリ監督の契約を更新せず、フェルダUとUKM FCの来季Mリーグ不参加が確定

トレンガヌFCはナフジ監督続投も今季のチーム得点王と契約更新せず
 Mリーグ1部のトレンガヌFCは、ナフジ・ザイン監督の続投を発表する一方、大幅な選手の入れ替えを行うようだとマレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 既に退団を明らかにしたシンガポール出身のMFファリス・ラムリに続き、今季は11試合の短縮日程となったMリーグで9ゴールを挙げチーム得点王となったFWドミニク・ダ・シルヴァとの契約を更新しないことが、トレンガヌFCを運営するトレンガヌ州サッカー協会から発表されています。
 ベトナム1部リーグのサイゴンFCから加入して1年目のダ・シルヴァ選手は、他のMリーグクラブからのオファーの話があれば、国外よりもマレーシア国内での移籍を優先したいとも話しています。
 トレンガヌFCはダ・シルヴァ選手以外の外国籍選手との契約更改が行われていないことから、英国出身のMFリー・タック主将やウズベキスタン出身のMFサンジャル・シャアフメドフらの退団も噂されています。
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 Mリーグで今季3位となったトレンガヌFCは、今季のマレーシアカップが中止となったことから、優勝チームに与えられることになっていた来季のAFCカップ出場権が与えられており、本来ならアジアで戦うため来季へ向けての戦力補強が必要そうですが、新たな獲得選手のニュースが報じられない一方で、これだけ今季の主力選手が流失すると、せっかく棚ぼたでAFCカップ出場権を得たにもかかわらずその先には暗雲が立ち込めています。

ケランタンFCはユスリ監督の契約を更新せず
 今季Mリーグ2部で6位となったケランタンFCは、ユスリ・チェ・ラー監督とアシスタンコーチのテンク・ハムザ・ラジャ・ハサン、アズリ・マムード・、イスマイル・チャワリット・アブ・バカルの3名との契約を更新しないことを発表しています。
 ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーは、クラブが1部昇格を達成するためには厳しい決断を下す必要があるとし、そのためには自分が求める「勝者のメンタリティー」を持つ指導者が必要だったと話しています。
 マレーシア国内からだけでなく、スペインやハンガリー、ドイツなどからも監督職への応募を受けていることを明かしたノリザム オーナーは経験豊かで選手とともに強いチームを作ることができる人材を応募者から選びたいと話しています。

フェルダ・ユナイテッドFCとUKM FCの来季Mリーグ不参加が確定
 民営化に伴い新たに獲得したオーナーによる支援の内容がクラブ運営には不十分であるとして、マレーシアサッカー協会FAMから来季のMリーグ参加が認められていなかったMリーグ1部のフェルダ・ユナイテッドFCと同2部のUKM FCは、FAMに再考を求めていました。
 これについてFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、両クラブからの再考依頼についてFAM内で協議を行った結果、やはり来季のリーグ参加資格を両クラブには与えないことを発表しています。
 「両クラブからの再考依頼を受け、追加提出された書類を精査した結果、FAMの決定は変わらず、来季のMリーグ参加は認められないことが決定した。なお、これは最終決定であり、これ以上の再考依頼は受け付けない。」とスチュアート事務局長は話しています。
 さらにスチュアート事務局長は、今回の決定により両クラブのMリーグ参加への道が完全に閉ざされたわけではなく、他の新規参入クラブ同様、まずはセミプロリーグのMリーグ3部であるM3リーグに参加し、そこから2部への昇格を目指す方法があるとも話しています。

11月17日のニュース:マレーシアカップ中止を理由とした給料削減を行わないようPFAMが各クラブに警告、FAMは年内の代表合宿中止を決定、Mリーグ試合配信のYoutubeチャンネルはのべ2900万人が視聴

マレーシアカップ中止を理由とした給料削減を行わないようPFAMが各クラブに警告
 マレーシアプロサッカー選手会PFAMは、マレーシアカップが中止となったことを理由にして、クラブが選手に対して契約内容通りの給料を支払うことを拒否することがないようにと警告しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアンはPFAMによる声明を取り上げていますが、それによると、PFAMは現在も未払い給料問題を抱えているクラブがあるとして、これらのクラブに対して、来季2021年シーズン開幕前までには完済するように警告を行っています。
 マレーシアカップ中止は残念だとしながらも、Mリーグの選手の契約は11月末までとなっており、マレーシアカップが12月まで延期されれば、選手の契約問題が発生することは明らかだったことから、PFAMは大会主催者であるマレーシアフットボールリーグMFLによる中止決定は妥当なものであると生命の中で述べています。
 また、来季以降もマレーシアサッカー界を持続させていくためには、今季、マレーシアサッカー界が経験したことを関係者全員が教訓とする必要があり、来季のMリーグやマレーシアカップはいわゆる「ニューノーマル」に基づいた形で開催されることをPFAMは望んでいるとしています。

FAMは年内の代表合宿中止を決定
 マレーシアサッカー協会FAMは、マレーシアカップ終了直後に予定されていた代表合宿について、年内には行う予定がないと発表しています。
 英字紙ニューストレイトタイムズは、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長の話として、現在2つの案が検討されていると報じています。
 アジアサッカー連盟AFCは、現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選およびAFC選手権アジアカップ2023年大会予選の新たな日程を発表しており、これによると来年3月に予選が再開されることになっています。
 「現在の新型コロナウィルスの感染状況では、国内での代表合宿は難しい。このためタン・チェンホー監督と相談した上で、1月の代表合宿開催、あるいは3月から再開するアジア二次予選の直前の数日間の合宿開催を検討中である。」とスチュアート事務局長は話しています。しかしその一方で、1月はMリーグ開幕直前であるだけでなく、FIFAの国際マッチデー期間でないことから各クラブは選手が招集されることに難色を示す可能性があるとし、Mリーグを主催するマレーシアフットボールリーグMFLが来季の日程を確定した時点で、代表合宿の日程を決定したいとスチュアート事務局長は述べています。
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 ジョホール・ダルル・タジムJDTが国民の海外渡航を禁じているマレーシア政府の指示に従って、カタールで開催されるAFCチャンピオンズリーグへの出場を辞退しましたが、新型コロナウィルスの状況が改善されず、マレーシア政府が方針を変えない場合、来年3月から再開するW杯アジア二次予選の際には代表が国外の代表選に出場できない可能性、さらには国外からの渡航者に2週間の隔離検疫期間を義務付けていることから国内での代表選開催にも支障が出る可能性があります。

Mリーグ試合配信のYoutubeチャンネルはのべ2900万人が視聴
 新型コロナウィルス感染拡大により、今季のMリーグはそれぞれ12クラブが所属する1部、2部とも1回戦総当たりの第11節までとシーズンが短縮される結果になり、しかも3月中旬の第4節以降は全試合が無観客で行われました。これにより国内サッカー人気の停滞が心配される中、Youtubeにより配信されたMリーグの試合はのべ2900万人が視聴したと、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 さらに1回戦終了後中止となったマレーシアカップの視聴者数は7試合でのべ660万人となっているということです。
 Mリーグ1部で最も視聴されたのは9月19日のジョホール・ダルル・タジムJDT対スランゴールFC戦で138万人が視聴、2部(2部はYoutube配信が行われていないので、Mycujooによる配信のデータと思われます-筆者注)は8月22日のUKM FC対ケランタンFA戦で3万5000人が視聴したということです。
 またマレーシアカップ1回戦ではクダFA対パハンFAをのべ220万人が視聴、最大視聴者数を記録しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、これだけ多くの視聴者がいることは新型コロナウィルス禍の中、国内サッカーが下火になるどころかより活気付いていることを証明していると話しています。
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 ここで取り上げられている数字の根拠は不明ですが、MFLの公式Youtubeチャンネルではマレーシアカップ1回戦のクダFA対パハンFAの視聴回数は75万回となっています。それを考えるとこの記事の数字はスポンサーを意識した上での「盛った」数字かも知れませんが、それでもインターネットに接続できれば無料(本来はYoutubeでの無料配信はなく、テレビあるいストリーム配信視聴は年間で100から120リンギ(およそ2540から3050円)のパッケージ契約が必要)で1部リーグ全試合が観戦できたことは、視聴者数の押上には役立ったことは確かでしょう。

11月11日のニュース:MFLはマレーシアカップ延期の再検討を政府に求める、PDRM FCはモハマド・イシャク監督との契約を更新せず

MFLはマレーシアカップ延期の再検討を政府に求める
 新型コロナウィルス対策を担当するイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)がマレー半島の大半に条件付き活動制限令CMCOが施行されている現状を踏まえ、マレーシアカップを延期すると述べた一方で、マレーシアカップを主催するマレーシアフットボールリーグMFLは公式声明を発表していないことは、昨日のこのブログで取り上げました。
 サブリ上級相の発言を受けてMFLは昨日11月10日に臨時役員会を開催し、マレーシアカップ延期の再検討をマレーシア政府の国家安全保障委員会NSCに対して求めることを決定したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、NSCによる決定は国内の新型コロナウィルス感染状況を反映したものであることを理解しているとした上で、準決勝以降は、CMCOが施行されていないケランタン州コタバルやパハン州クアンタンを会場とした集中開催で試合を行うなど、より厳格な標準作業手順SOPを採用することで、マレーシアカップを継続したいと話しています。
 「MFLによる再検討の依頼はベスト8に残った全チームからも支持を受けており、この全チームがMFLと国家安全保障委員会が求めるSOPに従ってプレーするつもりである。準々決勝や準決勝で敗退したクラブは試合終了後、直ちに試合が開催されている州を離れる予定である。」と話すアブドル・ガニCEOは、さらに「マレーシアカップの延期によってMFLと各クラブはそのスポンサーに対しての義務を果たすことが難しくなるだけでなく、マレーシアカップ出場クラブと選手との契約は今月11月末に切れることから、延期は国内のサッカー産業全体にとって多大な影響を与えるものである。」と述べています。
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 この状況で問われるのがMFLのこれまでの姿勢です。現在同様、無観客試合で行われるべきであったMリーグの試合でも、JDTが優勝を決めた試合では選手の家族など一部関係者をスタジアムに入れるなどの「寛容な」対応をし、少人数なので問題ないと嘯いた前歴があります。Mリーグはここまで2ヶ月ほどのリーグ戦開催期間中、試合開催によりクラスターなども発生していないのは事実ですが、国家安全保障委員会がMFLをどの程度信用しているのかが問われそうです。
 また実際にマレーシアカップが延期となった場合、CMCOは12月9日まで施行される予定で、そこから再開が実際にできるのかどうかも疑問です。このマレーシアカップは優勝チームに来季2021年のAFCカップ出場権が与えられることにもなっており、もしこのまま中止となれば、今季Mリーグ3位のトレンガヌFCがその権利を与えられる可能性が最も高いチームです。

PDRM FCはモハマド・イシャク監督との契約を更新せず
 マレーシア王立警察が運営するMリーグ1部のPDRM FCは、今季開幕前に選手への給料未払いを理由に勝点3が剥奪されました。今季開幕後は勝星に恵まれず、最終的には勝点がマイナスのまま1部で最下位となり、来季の2部降格が決まってます。
 このPDRM FCで今季の監督を務めたモハマド・イシャク・クンジュ監督に対し、PDRM FCは今月11月末に切れる契約の更新を行わないと、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 先週行われたPDRM FCの経営に関する会合で決定されたということで、既にモハマド・イシャク監督にも伝えらえているということです。
 48歳のモハマド・イシャク監督は来季も続投を希望していることをメディアで公言していましたが、残念ながら実現しませんでした。

11月6日のニュース:FAMは今月末に代表候補合宿実施を計画、タイ1部リーグ第12節-スマレは出場もタンはベンチ外、パハン州FAは来季のクラブ名称コンテストを開催も結局はその結果を無視

FAMは今月末に代表候補合宿実施を計画
 マレーシアサッカー協会FAMは今月11月末に代表合宿を予定していると、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、代表首脳陣が今週11月6日から始まるマレーシアカップの決勝戦が開催される11月22日後、直ちに合宿を開催することを希望していることを明かしています。
  昨年2019年11月以来1年近く代表の試合が行われていないため、今回予定されている合宿は短期間で選手と監督、コーチとの「顔合わせ」程度になるとになるとしていますが、マレーシア国内は現在も新型コロナウィルスの1日あたりの新規感染者が1000名前後で推移していることから、あくまでもこの感染状況が改善することが条件であると、スチュアーと事務局長は話しています。

タイ1部リーグ第12節-スマレは出場もタンはベンチ外
 タイ1部リーグ第12節は1試合が行われ、マレーシア代表のドミニク・タンとモハマドゥ・スマレが所属するポリス・テロFCはホームで昨季チャンピオンのシンハー・チェンライ・ユナイテッドFCと対戦し0-1で敗れています。
 前節第11節に対1部リーグデビューを果たしたスマレ選手は、79分にMFナロン・ジャンサウェックと交代で出場し、試合終了までプレーしましたが、タン選手は今季初めてペンチ入りしませんでした。
 この敗戦によりポリス・テロFCは3連敗となり、過去7試合勝ち星なしとなっています。

パハン州FAは来季のクラブ名称コンテストを開催も結局はその結果を無視
 11月1日のこのブログでは、パハン州サッカー協会(パハン州FA)が民営化に伴う来季発足する新たなクラブのロゴと名称のコンテストで集まった候補を挙げて、サポーターによる人気投票を行なっていることを取り上げました。その際には、パハン州FAが来季のクラブ名称として既に発表していたスリパハンFCの他、パハンFCやマコタパハンFCという名称もロゴの候補に併記されたことから、スリパハンFCが最終決定ではない可能性があるようだと書きました。
 しかし今回、新たに発表された新クラブ名のコンテストでは。投票できる名称が3つしかなく、しかもスリパハンFC以外の候補が「スリインデラプラFC」と「インデラプラFC」とこれまで全く取り上げられたことのない名称が突如、候補になりました。(インデラプラは15世期ごろまで存在した旧パハン王国の首都の名前です)その一方で、前述のパハンFCやマコタパハンFCが候補から外れたため投票ができなくなっています。
 サッカー専門サイトのスムアニャボラは、既に締め切られた新クラブロゴのコンテストではパハンFCの名所を含むロゴが全投票数の57%にあたる2861票を集め1位、マコタパハンFCの名称を含むロゴが1828票(同37%)を集め2位になっている点を指摘し、当初はロゴおよび名称コンテストとしていたにも関わらず、この結果を無視していることから、パハン州FAが当初発表したスリパハンFCが採用できなくなることを恐れて、絶対に選ばれないような名称を対抗馬に据えたのではないかと指摘しています。
 新クラブ名称への人気投票はスリパハンFCがダントツ1位で票を集めていますが、その得票数自体は1436票とロゴの人気投票に比べると遥かに少ないことから、多くのサポーターがこの3つしかない投票先に不満を示した結果、投票を控えているのではないかと分析しています。
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 ここまでパハン州FAがスリパハンFCの名称にこだわるのは、当初発表した名称からの変更では州FAとしてのメンツが立たないといった理由か、あるいは既に「スリパハンFC」を商標登録しており、これを使って一儲けしようという戦略だったのが当てが外れ、慌てた結果のドタバタ劇か、結局はそんなつまらない理由だったりするのかもしれませんが、新クラブとして旗揚げする以上、サポーターからも愛される名称になることを期待したいです。
 

11月5日のニュース:UKM FCは来季のMリーグ2部参加を諦めない、サラワク州FA会長がMリーグ脱退を示唆も反対派が州FA会長に辞任を求める

UKM FCは来季のMリーグ2部参加を諦めない
 Mリーグ2部のUKM FCはクラブ運営のメインスポンサーとなっていたUniverisiti Kebangsaan Malaysia(UKM)マレーシア国立大学が来季以降の運営に関わらないことを発表し、クラブ存続の危機にありました。クラブの新たな運営会社となったヴァーシティボーイズ社は、来季に向けて新たなスポンサーを獲得し、その支援に基づく運営計画をマレーシアサッカー協会FAMに提出しましたが、運営資産に問題ありとの判断から、来季のMリーグ参加は不可との決定を下されています。
 しかしこのバーシティーボーイズ社が新たなスポンサーがさらなる資金の投入を決定したとして、来季もMリーグ2部への参加を画策していると、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 ヴァーシティーボーイズ社によると、未だ名前を明かしていないこのスポンサーは、現在のスポンサーという立場からクラブのオーナーになる意思を示しているということです。これにより新たなオーナーは350万リンギ(およそ8760万円)の資金を追加で投入し、これに他の複数のスポンサーからの支援を合わせると、クラブの来季の運営予算はおよそ500万リンギ(およそ1億2500万円)に達するとしています。
 ヴァーシティーボーイズ社の関係者は「追加投入される350万リンギがあれば来季、2部リーグに参加するのに十分だと考えている。他のクラブのような大盤振る舞いはできないものの、手始めに獲得する外国籍選手を2名程度にするなどの方法を考えている。経営状況に関する書類は近々、FAMに提出されることになっており、来季は2部への参加が可能だと確信している。」と話しています。
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 フェルダ・ユナイテッドFCとUKM FCが来季のMリーグ残留をめぐって、FAMとやり取りする様子を見ながら思うのは、両クラブとも来季は3部リーグのM3リーグに参加し、そこで優勝して2部昇格を目指す、という方針ではダメなのだろうか、ということです。Mリーグは両クラブが1部と2部に参加はできないとしていますが、これは2部までがプロリーグという扱いであるからで、セミプロリーグの3部以下への参入については、これを特に否定はしていません。
 またUKM FCの運営会社のコメントにもありますが、例えば外国籍選手枠をフルに使わなければ、他のクラブに比べて戦力は低下するわけで、例え2部に参加することができても他のクラブと争えるだけの戦力を用意できなければ、来季は下位に低迷し、結局は3部に降格、そしてその結果スポンサー撤退となる可能性があります。
 民営化は、クラブにとっても初めての経験ですが、そういったクラブを支援するスポンサーにとっても新たな経験となるはず。クラブに理念がなく、スポンサーもクラブを単なる広告塔としか見ていないのであれば、今年起こるはずだった悲劇が単に来年に先延ばしになるだけのような気がします。

サラワク州FA会長がMリーグ脱退を示唆も反対派が州FA会長に辞任を求める
 サラワク州のサッカー専門サイトのサラワククロックスは、サラワク州サッカー協会(サラワク州FA)のポサ・マジャイス会長が、財務状況が改善しないことからMリーグ撤退の可能性について言及したと報じる一方で、サラワク州FAの全会長を含む州内の有力サッカー関係者がこぞってポサ会長の辞任を求めていることも同時に報じています。
 ポサ会長は財務状況を改善する方法がなければ、サラワク州FAは来季のMリーグから撤退する他に手段はないと話しています。
 ただしここでサラワククロックスが疑問視しているのは、サラワク州FAがMリーグから撤退することによる影響です。サラワク州FAが運営していたMリーグ2部のサラワク・ユナイテッドFCは、このブログでも何度も取り上げた民営化によって、サラワク州FAから独立しており、サラワク州FAが直接、運営するクラブはMリーグには存在しないことになっていることから、その影響が不明であるとしています。
 その一方で、このポサ会長の発言が出た直後にかつてのサラワクFA(クラブ)の元監督を務めたアワン・マーヤン氏やサラワクFAの元選手のルーカス・カラン氏、さらには元サラワク州FA会長のワイリ・アバン氏らがポサ会長の辞任を求める記者会見を開いたことも報じられています。この席上ではサラワク州FA傘下のクラブがMリーグから脱退すればその影響は計り知れないとして、これに反対を表明しただけでなく、ポサ会長に直ちに辞任するよう求め、より経験と能力がある人物を会長にするように求めています。
 ワイリ・アバン元会長は「このような決断は州内の若い選手たちの発展を妨げるものであり、ポサ会長はサラワク州FAの財政問題を解決できる新たな会長に道を譲るべきである。」と話しています。
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 この2017年からサラワク州FA会長を務めるポサ会長は、昨季はリーグからの分配金が削減されたをめぐり、Mリーグからの脱退をほのめかすなど「武闘派」の会長である一方、サラワク州内ではその運営方法をめぐ理、今回同様、サッカー関係者から辞任を求める声が上がったこともある人物です。

11月3日のニュース:マレーシアカップの詳細発表、UITM FC監督は来季は別のMリーグクラブの監督就任か、フェルダUとUKMの来季参入不可は決定事項-FAM

マレーシアカップの詳細発表
 マレーシアカップを運営するマレーシアフットボールリーグMFLは公式Facebook上で、11月6日に開幕するマレーシアカップ1回戦の日程の詳細を発表しています。なお、左側がホームチームです。
11月6日(金曜日)
 ペナンFA対フェルダ・ユナイテッドFC
 ジョホール・ダルル・タジムJDT対クチンFA
 クダFA対パハンFA
11月7日(土曜日)
 トレンガヌFC対PJシティFC
 ペラTBG対ケランタン・ユナイテッドFC
11月8日(日)
 UITM FC対ケランタンFA
 スランゴールFC対マラッカ・ユナイテッドFC
 いずれの試合も午後9時キックオフで、このうち、JDTは今季から本拠地として使用しているスルタン・イブラヒムスタジアムが改修工事中のため、昨季まで本拠地としていたタンスリ・ダト・ハサン・ユーノススタジアム(通称ラーキンスタジアム)で試合を行うほか、本拠地があるスランゴール州内に条件付き活動制限令が施行中のUITM FCはペラIIのホームであるペラ州マンジュンのMPMスタジアムを、スランゴールFCは対戦相手マラッカ・ユナイテッドFCのホーム、ハンジェバスタジアムを使用します。

UITM FC監督は来季は別のMリーグクラブの監督就任か
 大学が運営するクラブとして初めてMリーグ1部に昇格したUITM FCは、昨季2019年シーズンは2部で5位ながら、1部で9位のPKNS FCがスランゴールFCのセカンドチームとして登録されたことで1部のクラブ数が減少したことにより、いわば棚ぼたで昇格したクラブです。しかし11試合と短縮されたリーグながら、初めての1部では伝統ある他のクラブを抑えて今季6位と大躍進を見せました。
 このUITM FCを率いたのが、マレーシアU22代表の元監督でドイツ出身のフランク・バーンハート監督ですが、大学生主体のクラブを率いて収めた好成績は他のMリーグクラブの目に留まったようで、来季はUITM FCを離れる可能性が高まっていると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 UITM FCは既に来季に向けて新監督を探しているという報道もあり、これによるとバーンハート監督にはUITM FCよりも好条件でのオファーが出されているということですが、そのクラブはどのクラブなのかは不明ということです。
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 限られた予算で運営されるUITM FCの布陣と今季が初の1部リーグながら6位という結果を見れば、バーンハート監督は今季のMリーグ最優秀監督の一人なのは明らかで、その実績をもとに獲得を目指すクラブがあっても驚きではありません。若い選手が多いケランタンFCや、保持ライセンスの問題で新たな監督を必要としている来季昇格組みのペナンFAやクアラルンプールFA辺りが関心を示しているのかもしれません。

フェルダUとUKMの来季参入不可は決定事項-FAM
 マレーシアサッカー協会は、メインスポンサーを失ったフェルダ・ユナイテッドFCとUKM FCから出されていた新たなスポンサーに関する資産情報や来季の経営計画ではシーズンを通してのクラブ経営が不可と判断し、来季のMリーグ参入を認めない決定を下したことはこのブログでも取り上げました。
 これについて両クラブの運営会社がFAMに決定の見直しを求めていましたが、スタジアムアストロによると、FAMは決定を再考する予定はないようです。
 FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、両クラブに対して必要書類を用意する時間を十分に与えており、今回の決定が最終決定であることを強調しています。
 「両クラブのいう新たなメインスポンサーは年間100万リンギ(およそ2520万円)に満たない額しか用意できておらず、そういった企業あるいは個人が年間の運営費用に500万リンギ(およそ1億2600万円)は必要なクラブのスポンサーになれば、給料未払い問題が発生する可能性が十分にある。そして、FAMはそれを防ぐ立場にある。」とスチュアーと事務局長は話しています。
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 この件について同じスチュアート事務局長はFAMが特別委員会を設置して再検討を行うと話した、という別報道出ており、両クラブとも首の皮一枚つながっているといったところかも知れません。