8月24日のニュース
KLシティが出場するAFCカップ東南アジア地区は今日が決勝
東南アジア選手権の組み合わせ抽選前のポット分け発表-マレーシアはインドネシアと同じポット2に

AFCチャンピオンズリーグACLでは、マレーシアのJDTを5-0と一蹴した浦和レッズが、タイのBGパトム・ユナイテッドをやはり4-0と圧倒、改めて東南アジアのチームと東アジアのチームの差を見せつけられることになりました。グループステージでは、シンガポール王者のライオンシティーセイラーズにも圧勝している浦和には、ここまできたら是非、明日8月25日には全北現代を破って東地区を制し、さらに中東のチームも撃破してACLチャンピオンになってもらい、「チャンピオンチームに負けたのなら…。」と、東南アジアクラブの溜飲が下がるようにしてもらいたいです。

KLシティが出場するAFCカップ東南アジア地区は今日が決勝

ACLがアジアのクラブの頂点を決める大会なら、その一つ下のクラブ選手権がAFCカップです。ちょうどUEFAチャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグのような関係と言えばわかりやすいでしょうか。

今季2022年大会東南アジア地区予選には、マレーシアからは昨季Mリーグ1部スーパーリーグ2位のクダとマレーシアカップ優勝のKLシティの2チームが出場し、いずれもグループステージを突破したものの、準決勝では両チームの明暗が分かれ、クダはインドネシアのPSMマカッサルに敗れた一方で、KLシティはベトナムのベトテルFCにPK戦で勝利し、決勝に駒を進めています。

決勝で対戦するKLシティとPSMマカッサルはグループステージでは同組で既に1度対戦しており、その際は0-0の引き分けに終わっていますが、東南アジア地区代表を決める2度目の対戦を控えて、アジアサッカー連盟AFCの公式サイトでは、この試合で鍵となる選手を両チームから3名選んで紹介しており、以下はその拙訳です。

FWパウロ・ジョズエ(KLシティ)
 AFCカップ初出場のKLシティでキャプテンを務めるパウロ・ジョズエは、グループステージから準決勝まで、前線でチームを鼓舞し続けてきた。2017年からKLシティでプレーする33歳のジョズエは、チームの2部降格、1部昇格、そして昨季のマレーシアカップ優勝など近年のチームの浮き沈みを経験してきた選手でもある。
 ジョズエはAFCカップ東南アジア地区グループステージでも、PSMマカッサル戦では最も活発に動いた選手であり、グループステージのタンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)との試合では2ゴールを挙げて、チームを準決勝へと導き、さらに準決勝のベトテルFC(ベトナム)戦でもPK戦でゴールを決めており、同様の活躍が決勝でも期待されている。

MFリズキ・エカ・プラタマ(PSMマカッサル)
 22歳のリズキ・エカ・プラタマは、そのドリブル技術と爆発的な走力を発揮し、今回のAFCカップで頭角を表した選手の1人である。グループステージのKLシティ戦はベンチスタートだったものの、タンピネス戦では先発する機会を得ると、同点ゴールを決め、さらに逆転ゴールをアシストする活躍を見せた。
 準決勝のクダ(マレーシア)戦では84本のパスを出し、、ヤコブ・サユリの得点をアシストするなど、プラタマは自身がPSMマカッサルにとって描くことができない選手であることをこのAFCカップで証明し、その結果、ベルナルド・タヴァレス監督の信頼を得て、国内リーグの開幕戦では先発メンバーに起用された。さらにこの活躍が続けば、代表入りも近いと目されている。

FWジョーダン・ミンター(KLシティ)
 今季途中にKLシティに勧誘したミンターは、同じMリーグのトレンガヌから期限付き移籍で加入した選手で、AFCカップにはスタリオンFC(フィリピン)で2014年に。カヤFCイロイロで2019年に出場経験があるミンターは、2020年にフィリピンリーグ得点王となり、その名が広く知られるようになった。
 マレーシアリーグに移籍した昨季は、2部リーグで15試合出場で16ゴールを挙げ得点王になりながら、トップチームでの出場機会に恵まれず、今季途中にKLシティに期限付き移籍すると、ベトテルFC戦の勝利に貢献した。決勝で対戦するPSMマカッサルとは2019年のカヤFC-イロイロ時代に対戦し、1分1敗だったことから、明日の決勝ではより良い結果を出したいと考えている。

FWエヴェルトン(PSMマカッサル)
 バーレーンのアル・ヒッドSCCから今季加入したエヴェルトンは、これでキャプテンのウィルジャン・プラム頼りきりだったチームの攻撃力を、プラムとのコンビで向上させている。グループステージのタンピネス戦では、この試合で2得点目となる決勝のPKを決めている。
 準決勝のクダ戦ではゴールを決められなかったものの、29歳のストライカーは、決勝で寺院大会3得点目となるゴールを決めたいと思っている。

DFジャンカルロ・ガリオフッコ(KLシティ)
 英国1部のトットナム・ホットスパーやスワンジーシティのアカデミーでの経験を持つ、オーストラリア出身のDFジャンカルロ・ガリオフッコは、メルボルン・ヴィクトリーからKLシティに移籍すると、そのままトップチームに定着した。KLシティではセンターバックを務め、長い歴史を持つマレーシアカップではJDTを破るなど、成功を収めている。
 28歳のガリオフッコは、AFCカップではここまでの3試合でわずか1失点のKLシティ守備陣の1人として、2度目となるPSMマカッサルとの対戦では、初戦同様、相手の攻撃を封じることが期待されている。

MFヤコブ・サユリ(PSMマカッサル)
 前述のガリオフッコとKLシティのチームメートが抑える必要があるのが、24歳のウィング、ヤコブ・サユリだ。AFCカップ準決勝のクダ戦で先制点を決めるなどAFCカップ開幕以来、その評価がさらに高まっているサユリはパプア州出身で、2019年シーズンにバリオ・プテラでの活躍に注目が集まり、2020年にはPSMマカッサルに移籍。新型コロナの影響で途中中止になったものの同年のAFCカップではタンピネス、シャン・ユナイテッド(ミャンマー)、カヤFCと同組だったPSMマカッサルの全試合に出場し、シャン・ユナイテッド戦ではゴールも挙げている。
 今季のAFCカップでは、準決勝のクダ戦ではウイングでプレーし、マンオブザマッチMOMに選ばれるなど活躍しており、前述したやはりウイングでプレーするプラタマとともにKLシティにとっての脅威となるだろう。

AFCカップ東南アジア地区決勝 KLシティ対PSMマカッサルは本日8月24日(水)午後9時(日本時間午後10時)キックオフで卯s。

東南アジア選手権の組み合わせ抽選前のポット分け発表-マレーシアはインドネシアと同じポット2に

東南アジアサッカー連盟AFFは、第14回東南アジア選手権のグループステージ組み合わせ抽選に先立ち、各チームのポット分けを発表しています。各ポットに割り振られたチームは、グループステージでは対戦することはありません。

第14回大会から冠スポンサーが代わり、「AFF三菱電機カップ(英語名AFF Mitsubishi Electric Cup)」となる東南アジア選手権は、今月8月30日にタイのバンコクでグループステージ組み合わせ抽選が行われますが、これに先立つポット分けは以下のようになっています。

ポット1:ベトナム・タイ
ポット2:マレーシア・インドネシア
ポット3:フィリピン・シンガポール
ポット4:ミャンマー・カンボジア
ポット5:ラオス・東ティモールまたはブルネイ(プレイオフの結果による)

最新のFIFAランキングでは、フィリピン(134位)はマレーシア(147位)よりも上で、サッカー専門サイトのヴォケットFCによると、ミャンマー(158位)はシンガポール(159位)よりも上ですが、報道によると東南アジアサッカー連盟AFFは、2018年と2020年の東南アジア選手権過去2大会の成績を考慮して、ポット分けを行ったとされています。

8月23日のニュース
U21大会のプレジデントカップとU19大会のユースカップは決勝戦開催

マレーシアサッカー協会FAMが主催する年代別大会には、U21チームが出場するプレジデントカップとU19チームが出場するユースカップがあります。過去2年間は新型コロナの影響により開催されなかった両大会は、今年3年ぶりに開催されています。

プレジデントカップには、Mリーグ1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグの18クラブとMリーグ3部のM3リーグに所属するプルリス・ユナイテッド(プルリス州)、そしてFAMが運営するエリートサッカーアカデミーのモクタル・ダハリアカデミーAMDのU17の合計20チームが出場し、一方のユースカップには、Mリーグクラブ19チームにAMDのU16の合計20チームが出場しています。
*ただし、給料未払い問題で新規選手獲得禁止処分を受けたペラは、Mリーグ2部プレミアリーグの試合に出場する選手をU21とU19チームから昇格させて登録したため、プレジデントカップとユースカップに出場する選手が不足し、今季の両大会への出場を辞退しています。またクランタンも選手不足を理由にユースカップ出場を辞退しています。この結果、プレジデントカップは19チーム、ユースカップは18チームで最終的に開催されています。)

両大会とも、出場チームが3つのグループに分かれてリーグ戦を行い、各グループの上位2チームと3位チームの内、成績上位の2チームがノックアウトステージとなる準決勝に進出、その後、準決勝、決勝と進む形式です。2月下旬に開幕した今季2022年大会は、ホームアンドアウェイ形式で開催される決勝戦の初戦が、プレジデントカップは8月21日に、ユースカップは8月19日にそれぞれ行われています。

プレジデントカップ決勝第1戦-JDT U21は終盤のゴールでパハンU21と初戦引き分け

今季のプレジデントカップのグループステージの最終順位は以下の通りです。(左からA組、B組、C組)


この結果、以下のように準々決勝、準決勝と進み、ジョホール・ダルル・タジムJDTのU21チーム、JDT IIIとスリ・パハンのU21チームが決勝に駒を進めています。Mリーグ1部スーパーリーグでは8連覇中のJDTですが、1985年から開催されているプレジデントカップでの優勝は2009年の1回のみ、一方のスリ・パハンは2002年、2014年に続き3度目の決勝進出で、悲願の初優勝を目指します。

2022年プレジデントカップ決勝第1試合
2022年8月21日(日)@MBPGスタジアム(ジョホール州パシル・グダン)
JDT III 2-2 スリ・パハンU21
⚽️JDT III:シュクル・ファリズ・ジャヌリ(14分)、イスマ・ハムカ(89分)
⚽️スリ・パハンU21:ルクマン・ハキム・スケミ(20分)、ハスヌル・ザフリ(24分)

決勝第2戦は8月28日(日)にMPTスタジアム(パハン州てメルロー)で開催されますが、決勝ではアウェイゴールが適用されるため、第1戦を終えて、スリ・パハンがやや有利と言えそうです。

ユースカップ決勝第1戦-スランゴールがパハンを破る

今季のユースカップのグループステージの最終順位は以下の通りです。(左からA組、B組、C組)


この結果、以下のように準々決勝、準決勝と進み、スランゴールとスリ・パハンのU19チームが決勝に駒を進めています。2008年から開催されているユースカップでは、スランゴールは合併吸収したPKNSの成績も含めると過去5回決勝に進出して3回優勝、一方のスリ・パハンは初の決勝進出です。

2022年ユースカップ決勝第1試合
2022年8月19日(金)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴールU19 1-0 スリ・パハンU 19
⚽️スランゴール:ダニシュ・ハイゾン(53分)

決勝第2戦は8月26日(金)にMPTスタジアム(パハン州テメルロー)で開催されます。

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第1節および第9節結果とハイライト(2)

8月21日(日)に、順延されていたスーパーリーグの2試合が行われました。当初の予定では3月5日に開催されるはずだった第1節スリ・パハン対トレンガヌは、開幕してすぐ新型コロナ感染者が出たことによって延期されていました。また、第6節のスランゴール対PJシティは、当初は5月18日に予定されていましたが、5月にベトナムで開催された東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するマレーシアU23代表にスランゴールから多くの選手が招集されたことから延期されていました。

2022年8月21日(日)@ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 1-1 トレンガヌ
⚽️パハン:マヌエル・イダルゴ(47分)
⚽️トレンガヌ:ハビブ・ハルーン(73分)、ペトラス・シテムビ(87分)
🟨パハン(3):アシャル・アル=アフィズ、スティーヴン・ロドリゲス、アズワン・アリピン
🟨トレンガヌ(1):パペ・ディアキテ
MOM:ママドゥ・サマサ(スリ・パハン)
 マレー半島東海岸に面するパハン州とトレンガヌ州をそれぞれ本拠地とする両チームの対戦は「東海岸ダービー」と呼ばれ、この試合も1万を超える観衆を集めて行われました。
 試合開始から優勢に進めたトレンガヌは、9分にはチェチェ・キプレ、14分にはニック・シャリフがいずれも1対1になりながら、この試合のマンオブザマッチMOMにも選ばれたパハンGKママドゥ・サマサがいずれも好セーブで防ぎ、得点に至りませんでした。一方のパハンも18分にムスリム・アフマドが絶対的な好機にシュートを外すなど、両チームとも得点できないまま、前半は0-0で終了します。
 後半に入るとパハンが先制します。47分には左サイドを上がったアズワン・アリピンからのクロスをゴール前でスティーヴン・ロドリゲスがスルー、右サイドでフリーとなっていたマヌエル・イダルゴがこのボールを受け、落ち着いてゴールを決め、パハンが1-0とリードします。
 しかし73分にはパペ・ディアキテの右コーナーキックにハビブ・ハルーンが頭で合わせ、トレンガヌが同点に追いつきます。さらに87分にはアリフ・アンワルとのワンツーで抜け出したペトラス・シテムビが放ったシュートが、これをブロックしようとしたパハンDFショーン・ジャネッリに当たり、角度が変わりゴールインし、トレンガヌが逆転し、このまま逃げ切り3連勝を果たしています。
 一方、シンガポールのレジェンド、ファンディ・アフマッド氏がテクニカル・ディレクターに就任以来、無敗だったパハンですが、その無敗記録は5で止まっています。

2022年8月21日(日)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 0-0 PJシティ
⚽️PJシティ:ダレン・ロック(59分)
🟨スランゴール(1):ムカイリ・アジマル
🟨PJシティ(2):ザイナル・アビディン・ジャミル、ダレン・ロック
MOM:ラフィ・ナゴールガニ(PJシティ)
 スランゴールが1994年以来使用してきたシャー・アラムスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)は老朽化し、その安全に問題があるとしてMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLから使用を禁じられています。そのため、改修が終わるまでという条件で、スランゴールはPJシティのホームであるMBPJスタジアムに同居しています。MBPJスタジアムを本拠地とする両チームの「スランゴールダービー」は、本来のホーム、PJシティが代表FWダレン・ロックのゴールで挙げた1点を守り切り、今季3勝目を挙げています。
 スランゴールはここまでリーグ3連敗、FAカップ準決勝ではトレンガヌに敗れるなど、サポーターの不満は頂点に達しており、この試合では一部サポーターが黒い衣服を身につけて入場するなど、クラブに抗議の意思を表しています。これに対してチームも、ミヒャエル・ファイヒテンバイナー前監督を事実上更迭し、ニザム・ジャミル コーチを監督代行に据えるなどの対応を行なっているものの、外国籍選手が1人もいないPJシティを相手に、4月6日以来11試合ぶりの勝利をもたらす一方で、ニザム監督のもとで2連敗、チームは今季初の4連敗を喫しています。
 キム・パンゴン監督も観戦に訪れたこの試合自体はスランゴールが終始、優勢に試合を進めたものの、シュートは枠に決まらず、ラストパスが通らないなどの連敗からくるプレッシャーが感じられました。この敗戦後、チームだけでなくパトロンを務めるスランゴール州皇太子のアミール・シャー殿下までがサポーターに向けて声明を発表するなど 、「赤い巨人」のニックネームを持つスランゴールの凋落は止まりそうにありません。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第17節終了時)

チーム勝点
1JDT1412203973238
2SAB16112326141435
3NSE1795324141032
4TRE168262016426
5SRP176382727021
6KLC156362925-521
7KDA145361925-617
8MEL144552019117
9SEL154462626016
11PJC173771627-1116
11SWU1742111537-2214
12PEN1614111934-257
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第17節終了時)

ゴール数選手名所属
117ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
212フェルナンド・フォレスティエリJDT
311カイオンSEL
49ロナルド・ンガKDA
57ダレン・ロックPJC
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第16節結果とハイライト

8月19日から21日にかけてプレミアリーグ第16節の5試合が行われました。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年8月19日(金)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 4-0 スランゴール2
⚽️クランタン:ジュリアス・オフォーリ(14分、18分)、ンジョク・ジェイコブ(80分)、アスラフ・アリフディン・ヤシン(89分)
🟨クランタン(1):ハジク・スブリ
🟨スランゴール(2):ダニエル・エズアン、アリフ・イズワン・ユスリン
MOM:ジュリアス・オフォーリ(クランタン・ユナイテッド)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、この試合でもキャプテンを務めた本山雅志の両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場・本山選手は90+2分に交代しています。

2022年8月20日(土)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 2-1 UITM
⚽️クチンシティ:アブ・カマラ2(49分、74分)
⚽️UITM:アミル・アドハ・ラティフ(78分)
🟨クチンシティ(3):ラフィザン・ラザリ、アダム・シリーン・タムビ、チェ・モハマド・アリフ・チェ・カマルディン
🟨UITM(3):ファレズ・アイマン、イザク・イズハン、アミル・アドハ・ラティフ
MOM:アブ・カマラ(クチンシティ)
 クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

2022年8月21日(日)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 2-2 トレンガヌII
⚽️クランタン:ヌルシャミル・アブドル・ガニ(分)、ズルファーミ・アブドル・ハディ(分)
⚽️トレンガヌ:ワン・ファズリ・ワン・ガザリ2(分、分)
🟨クランタン(2):マティアス・マンソル、オスマン・ユソフ
🟨トレンガヌ(3):ルーク・ウッドランド、アキル・イルファウディン、シャフィク・イスマイル
MOM:ワン・ファズリ・ワン・ガザリ(トレンガヌII)
 前節はベンチ外だったクランタンの原健太選手は後半から出場し、試合終了までプレーしています。

2022年8月21日(日)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
PDRM 0-3 JDT II
⚽️JDT:フェロズ・バハルディン(9分)、ダリル・シャム2(10分、37分)
🟨PDRM(3):サフィ・アフマド、ファディ・アワド、アミル・サイフル・バデリ
🟨JDT(3):フェロズ・バハルディン、ダリル・シャム、イルハム・タルミジ
MOM:フェロズ・バハルディン(JDT II)

2022年8月21日(日)@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 1-3 FAM-MSNプロジェクト
⚽️ペラ:スティッペ・プラジバット (6分)
⚽️FAM:アミルル・アクマル・サファリニザム(42分)、イザット・ジクリ・イジルディン(56分)、ファリス・イズディハム(60分)
🟨ペラ(4):カイルル・アシュラフ、カイルル・シャフィク、デニシュ・ハジク、フェリス・ダニアル
🟨FAM(1):ハフィズ・アイディル
MOM:ファリス・イズディハム(FAM-MSNプロジェクト)

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第16節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL16113225111436
2JDT15103232131933
3TRE1593427151230
4KCH158342618827
5KLU166642116524
6PDRM166372026-621
7UITM1542101524-914
8SEL153481222-1013
9PRK1651101427-137
10FAM151212929-205
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第16節終了時)

ゴール数選手名所属
110アブ・カマラKCH
28フェルナンド・ロドリゲスJDT
8ンジョク・ジェイコブKLU
8マルティン・アダメックPDRM
57ジョーダン・ミンターTRE
7ダリル・シャムJDT
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

8月21日のニュース
ACLベスト16-ノックアウトステージ初出場のJDTは浦和に完敗

ACLベスト16-ノックアウトステージ初出場のJDTは浦和に完敗


AFCチャンピオンズリーグノックアウトステージ1回戦
2022年8月19日@埼玉スタジアム(埼玉県さいたま市)
浦和 5-0 JDT
⚽️浦和:アレクサンダー・ショルツ (8分PK)、ダビド・モーベルグ2(19分、39分)、キャスパー・ユンカー2(84分、90+1分)
🟨浦和(0)
🟨JDT(4):ファリザル・マーリアル、マシュー・デイヴィーズ、アフィク・ファザイル、ナチョ・インサ

マレーシアのクラブとしては初めてACLグループステージを突破したジョホール・ダルル・タジムJDTは、ベスト8進出をかけて、過去ACL優勝2回、2019年準優勝とACLでの実績はJクラブでも屈指の強豪、浦和と対戦。試合は浦和のホーム、埼玉スタジアムと完全アウェイの中で行われました。

JDTは主力の1人MFレアンドロ・ヴァレスケスがグループステージの警告累積により、この試合は出場停止となる中、シーズン中のベンヤミン・モラ監督の辞任を受け、就任してからわずか3週間というJJDTのエクトル・ビダリオ監督は、国内リーグでもまだデビューしていない新加入のDFジョルディ・アマト(スペイン出身、ベルギー1部KASオイペンより移籍)を先発に起用するサプライズ。しかも本来のセンターバックではなく、ボランチとしての起用でした。

アマト選手の起用以外は予想通りの布陣となったJDTは、ベルグソン・ダ・シルヴァとフェルナンド・フォレスティエリの2トップ、中盤はナズミ・ファイズが2トップ下、アリフ・アイマンが右ウィング、その後ろにナチョ・インサとジョルディ・アマトがダブルボランチ気味に位置し、4バックは左からラヴェル・コービン=オング、シェーン・ロウリー、シャールル・サアド、マシュー・デイヴィーズが先発しました。

試合が始まると、1分過ぎにはペナルティエリアの外からアリフ・アイマンが挨拶がわりに無回転のミドルシュートを放ち、浦和のGK西川周作が冷静にパンチングで逃れます。この試合では先制点を奪って浦和にプレッシャーをかけたいJDTはその後も積極的に攻めますが、先制したのは浦和でした。

8分に右コーナーキックの流れからゴール前に上がったクロスに松尾佑介が飛び込みますが、その際にGKファリザル・マーリアスと接触します。オーストラリアのクリストファー・ビース主審はこれをファウルと判定し、ファリザル選手にはイエローカードが出され、浦和がPKを獲得します。このPKをアレクサンダ ー・ショルツが決めて浦和が早々と1-0とリードしました。試合後の会見でJDTのビダリオ監督が話したように、最初に失点してしまったことが、ボールを保持して試合を進めたかったJDTのゲームプランに大きく影響し、逆に浦和を落ち着かせてしまいました。

先制した浦和は、それまで以上に前線から速いプレスをかけていきます。スーパーリーグでは経験したことがない速さのレベルのプレスに対し、JDTの選手は焦ってボールを蹴り出し、これを浦和が回収する展開の繰り返しとなり、試合は徐々に浦和のペースで進んでいきます。そして18分、浦和が追加点を挙げます。小泉佳穂からのパスを受けてJDT守備陣の間を抜けだそうとした大久保智明をマシュー・デイヴィーズが倒して直接FKを与えてしまいます。このFKをダビド・モーベルグが右トップコーナーに決めて、浦和はリードを2点に広げます。

さらに39分には1点目に絡んだ松尾選手からのクロスをファーサイドの小泉選手が折り返し、これを再びモーベルグ選手が落ち着いて決めて、浦和が3-0とJDTを突き放します。JDTは数的に有利だったにもかかわらず、止めることができないゴールでした。

前線の速いプレスでカウンターが封じられたJDTは、自陣でプレーする時間が長くなっただけでなく、スーパーリーグでは前線に張り付いているベルグソン選手やフォレスティエリ選手がこの試合では頻繁にプレスバックを強いられるほどラインが下がり、攻撃も精度の低いミドルシュートに頼るなど好機が全く作れないまま。前半が終了しました。

後半に入るとJDTはアフィク・ファザイル、ラマダン・サイフラー、サファウィ・ラシド、シャーミ・サファリを次々と投入しますが、ゴールを狙って最終ラインを上げた代償がキャスパー・ユンカーの84分と90+1分の2ゴールでした。

0-5と浦和に一蹴されたJDTの冒険は残念な形で幕を閉じました。国内に目を向ければスーパーリーグで首位を走るJDTは、おそらく今季も優勝して9連覇を果たし、来季のACLにも出場するでしょう。来季2023/2024年シーズンからは秋春制に移行するACLは、グループステージが2023年9月中旬から始まることが既に発表されています。貴重な経験を積んだJDTが、およそ1年後に始まる新たな挑戦に向けて、どのように変わっていくのかを今後も注目していきたいと思います。

 

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第17節結果とハイライト

8月17日と18日の両日にスーパーリーグ第17節の5試合が行われました。リーグ首位を快走するJDTは、8月19日にACLのベスト8進出をかけて埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦するため、JDT対マラッカ・ユナイテッドの試合は、9月7日に延期されています。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年8月17日(水)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 0-0 PJシティ
🟨サラワク(1):アブドル・ラーマン・イスマウィ
🟨PJシティ(1):K・グルサミー
MOM:ウチェ・アグバ(サラワク・ユナイテッド)
 1部スーパーリーグと2部プレミアリーグを統合する来季のMリーグ大改編により、降格の心配から開放された10位サラワクと11位PJシティの対戦はスコアレスドローに終わっています。
 今季はここまで16試合でリーグ最多37失点のサラワクと、15試合でリーグ3位の27失点のPJシティは対戦は、まさかのスコアレスドローに終わっています。ともに好機を作りながら、精度の低いフィニッシュにより両チームとも得点できず、ともにリーグ最少の15得点なのも納得の凡戦でした。
 この結果、サラワクは3試合連続、PJシティは4試合連続無得点となりました。

2022年8月17日(水)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴール 0-2 トレンガヌ
⚽️トレンガヌ:ハビブ・ハルーン(13分)、マヌエル・オット(39分)
🟨スランゴール(4):バハー・アブドッラフマーン、シャルル・ナジーム、ムカイリ・アジマル、ヤザン・アル=アラビ
🟨トレンガヌ(3):アザリヌラー・アリアス、アザム・アズミ、アリフ・アンワルf
MOM:ファイサル・ハリム(トレンガヌ)
 ミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督が本来のスポーツディレクターに復帰し(まぁ事実上の更迭ですが)、ニザム・ジャミル コーチが監督代行に就任したスランゴール。ニザム監督代行にとっては、渡邉将基選手や池田圭選手が所属していたフェルダ・ユナイテッド(2020年に解散)で監督を務めて以来のMリーグでの指揮となったこの試合は、トレンガヌのナフジ・ザイン監督とのいわば「次世代指導者」対決となりました。
 またこのカードは8月6日にトレンガヌのホームで行われたFAカップ準決勝と同じカード。このときは、延長戦を終えて1-1と決着がつかず、PK戦の末、トレンガヌが決勝を決めており、スランゴールとしては自身のホームで借りを返したいところです。
 しかし先手を取ったのはトレンガヌ。ハビブ・ハルーンがゴール前に張り付くスランゴールDF陣を見越すように、ペナルティエリアの外からシュートを決めて先制します。2点目は今季好調のファイサル・ハリムがスランゴールDFを引きつけてからゴール前へクロス。これをマヌエル・オットが決めて2点目。今のスランゴールを破るには、トレンガヌにとってはこの2点で十分でした。
 監督交代の効果が出なかったスランゴールはU23代表キャプテンのムカイリ・アジマルが2度の決定的な機会を逃すなど、好機を生かせず、無得点に終わるとともに、今季初の3連敗で9位まで順位を下げています。

2022年8月17日(水)@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ 1-1 サバ
⚽️クダ:ロナルド・ンガ(6分)
⚽️サバ:ファルハン・ロスラン(84分)
🟨クダ(1):アクマル・ザヒル
🟨サバ(1):リザル・ガザリ
MOM:アル・ハーフィズ・ハルン(クダ)
 2020年、2021年シーズンともリーグ2位だったクダは、ここまでリーグ最多4位タイの25失点(13試合)と既に昨季1年間の28失点(22試合)に迫る勢いですが、この原因の一つが、アンゴラ代表でもプレーするセンターバック、マーク・ヴァレスの不在です。膝のケガのために手術を受けたヴァレス選手は、リーグ戦は5月17日の試合を最後にそれ以降は出場がありませんでした。それまでは4勝2分3敗の成績だったチームは、ヴァレス選手の離脱以降は1勝0分3敗と苦しみ、順位も急落しています。
 そのヴァレス選手がおよそ3ヶ月ぶりに復帰したクダは、ここまで4連勝中のリーグ2位サバを1失点に抑えて引き分けています。試合後の会見でアイディル・シャリン監督は、バドロル・バクティアル、リザル・ガザリ(いずれもサバ)、クパー・シャーマン(トレンガヌ)、レノン・アウヴェス(バリト・プテラ-インドネシア1部)ら、リーダーシップを持つ多くの選手が退団した今季、は、ヴァレス選手不在はチームリーダーの不在でもあったと話し、今回のヴァレス選手の復帰を歓迎しています。
 首位を快走するJDTを脅かす唯一の存在となりえたサバは、この日の敗戦で、試合数が2試合少ないJDTと勝点差が3となりました。最終節第22節ではJDTとの直接対決が残っていますが、そこまで負けられない試合が続きます。
 サバの加賀山泰毅選手は先発して、84分に交代しています。

2022年8月18日(木)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 1-0 ヌグリスンビラン
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(45+1分)
🟨KLシティ(1):ジョーダン・ミンター
🟨ヌグリスンビラン(3):ザムリ・ピン・ラムリ、グルタヴォ、クザイミ・ピー
MOM:パウロ・ジョズエ(KLシティ)
 8月24日にAFCカップ東南アジア地区決勝が控えるKLシティは、PSMマカッサル(インドネシア)との対戦前の最後のリーグ戦でもあり、好調のヌグリスンビランが相手ながら、この試合に勝ってAFCカップに臨みたいところです。
 一方この試合まで4連勝中のヌグリスンビランは、2位のサバとの差を詰めて、あわよくば来季のAFC主催大会への出場権獲得を目指しています。
 そんな両チームの対戦は、前半終了間際にキャプテンのパウロ・ジョズエがザフリ・ヤハヤのコーナーキックに頭で合わせてゴールを決め、この1点をGKケヴィン・メンドーザを中心にDF陣が守り切って勝利しています。

2022年8月18日(木)@シティスタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナン 1-3 スリ・パハン
⚽️ペナン:スティーヴン・ロドリゲス2(44分、74分)、デヴィッド・ロウリー(80分)
⚽️パハン:ラファエル・ヴィトール(65分PK)、ル=カス・シルヴァ(85分)
🟨ペナン(0):ルーカス・シルヴァ、K・ティヴァンダラン
🟨パハン(0):シェルゾド・ファイジエフ、アザム・アジー、
MOM:スティーヴン・ロドリゲス(スリ・パハン) 
 1980年代から90年代前半にかけてマレーシア代表で活躍したドラー・サレー(パハン)とザイナル・アビディン(ペナン)が監督として対決したこの試合は、直近の4試合で4ゴールを挙げているパハンのスティーヴン・ロドリゲスがこの試合でも2ゴールを挙げ、チームの引き分けを挟んだ4連勝に貢献しています。
 最下位のペナンは一度は同点に追いついたものの、結局、泥沼の6連敗となりました。リーグ第改編のおかげで今季は2部降格がなくなったものの、来季に向けてのチーム再建は必至です。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第17節終了時)

チーム勝点
1JDT1412203973238
2SAB16112326141435
3NSE1795324141032
4TRE157261815323
5SRP166372625121
6KLC156362925-521
7KDA145361925-617
8MEL144552019117
9SEL144462625116
10SWU1742111537-2214
11PJC162771527-1213
12PEN1614111934-257
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第17節終了時)

ゴール数選手名所属
117ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
212フェルナンド・フォレスティエリJDT
311カイオンSEL
49ロナルド・ンガKDA
57ダレン・ロックPJC
7イフェダヨ・オルセグンMEL
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

8月17日のニュース
FAカップ決勝は結局ブキ・ジャリル国立競技場開催に落ち着く
U23代表監督候補にエラヴァラサンA代表コーチが浮上

FAカップ決勝は結局ブキ・ジャリル国立競技場開催に落ち着く

FAカップを主催するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で、9月10日に予定されているマレーシアFAカップの決勝、JDT対トレンガヌの試合を、クアラルンプールにあるブキ・ジャリル国立競技場で開催することを発表しています。

当初はクアラルンプールを含む首都圏であるクランバリー地区以外での開催を検討していると、MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは話していましたが、結局、ブキ・ジャリル国立競技場に落ち着いたようです。

新型コロナの影響で3年ぶりの開催となったFAカップは、当初は決勝戦が8月27日に予定されていましたが、決勝に進出しているJDTが、8月19日に埼玉スタジアムで開催されるAFCチャンピオンズリーグACLのベスト16で浦和レッズと対戦することから、9月10日に変更されています。

*****

これまで改修を繰り返しながら、雨が降ると「その辺りの空き地よりひどい」と酷評されてきたピッチが難点のブキ・ジャリル国立競技場。その一方で8万人を収容できる巨大スタジアムは国内にはなく、首都圏以外での決勝開催予定が発表されても、その後が続かなかったことから、結局、ブキ・ジャリル国立競技場に落ち着いた、といった感じです。

U23代表監督候補にエラヴァラサンA代表コーチが浮上

現在、空席となっているU23代表の監督にE・エラヴァラサンA代表コーチが就任する可能性があると、マレーシアのスポーツメディア、アストロアリーナが報じています。

今年5月の東南アジア競技大会では準決勝敗退、翌6月のAFC U23アジアカップではベトナムやタイと同組となったグループステージで敗退と、東南アジアの壁が破れていないU23代表。マレーシアサッカー協会FAMはこの結果を受けて、U23代表監督を務めていたブラッド・マロニー監督との契約を延長せず、現在、U23代表は監督不在となっています。

今年からA代表の監督に就任したキム・パンゴン監督が、2007年のアセアン4カ国共催以来16年ぶり、予選突破での出場は1980年以来43年振りにAFCアジアカップ出場へとA代表を導いたことを受け、U23代表監督もキム監督同様、韓国人指導者となるなどの噂もあり、具体的には香港1部リーグのキッチーFC(傑志体育会)のキム・ドンジン(金東進)コーチ、前韓国U23代表監督のキム・ハクブン(金鶴範)氏らの名前が上がっていました。

しかしアストロアリーナは、関係者の話を総合すると、マレーシア人となる可能性が高いと報じており、マレーシアU19代表監督として、東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権で下馬評を覆して優勝を果たしたハサン・サザリ・ワラス監督などの名前もこれまでに上がっています。

さらにアストロ・アリーナは関係者の話として、U23代表監督はマレーシア人であることに加えて、キムA代表監督の目指すサッカーを理解する人物という条件が付けられているとしており、その条件に当てはまるのが、キム監督の元でコーチを務めているE・エラヴァラサンA代表コーチとなるということのようです。

この報道が出る前には、マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長がU23代表監督候補について、人選は8割方終わっていると発言するなど、協会内部では話が進んでいるようですので、その正体が明らかになるのは時間の問題といったところでしょう。

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第15節結果とハイライト

2022年8月13日(土)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 2-1 PDRM
⚽️クランタン:ヌルシャミル・アブドル・ガニ(68分PK)、イクワン・ヤゼク(77分)
⚽️PDRM:ドゥルケスワラン・ガナサン(30分)
🟨クランタン(1):ヌルシャミル・アブドル・ガニ
🟨PDRM(3):ファディ・マームード・アワド、ミロシュ・ラチャニー、アレクサンダー・アンポンサ
MOM:ユスリ・ユハスマディ(クランタン)
 クランタンの原健太選手は、この試合はベンチ外でした。今季2度目のトランスファーウィンドウでクランタンに加入した直後は先発してフル出場が続いていた原選手ですが、ここ数試合では途中出場や途中交代と出場時間が短くなっており、この試合はベンチ外となっています。

2022年8月13日(土)@MBPGスタジアム(ジョホール州パシル・グダン)
JDT II 1-0 ペラ
⚽️JDT:フェロズ・バハルディン(45+2分)
🟨JDT(5):アイサル・ハディ、チア・ルオハン、ダリル・シャム、ムサ・シディベ、ダニエル・ティン
🟨ペラ(3):サンデー・アフォラビ、ワン・ザック・ハイカル、ランディ・バルー
🟥ペラ(1):ランディ・バルー(🟨x2)
MOM:フェロズ・バハルディン(JDT II)

2022年8月14日(日)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
FAM-MSNプロジェクト 0-3 クチンシティ
⚽️クチンシティ:ガブリエル・モンテイロ(20分)、アミル・アムリ・サレー(49分)、谷川由来(55分)
🟨FAM(1):シャキラン・ザムリ
🟨クチンシティ(2):ラフィーザン・ラザリ、ラフィク・シャー
MOM:谷川由来(クチンシティ)
 この試合で今季3ゴール目を挙げてマンオブザマッチに選ばれたクチンシティの谷川由来選手は、先発してフル出場しています。

2022年8月15日(月)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 3-1 UITM
⚽️クランタン:ンジョク・ジェイコブ(16分)、ハジック・スブリ(50分)、アスラフ・アリフディン・ヤシン(90+4分)
⚽️UITM:イズマン・ソレヒン・ロハディ(71分)
🟨クランタン(0)
🟨UITM(1):イズマン・ソレヒン・ロハディ
MOM:ニック・アキフ(クランタン・ユナイテッド)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志両選手は先発し、深井選手は67分に、2試合連続キャプテンマークを巻いた本山選手は82分にそれぞれ交代しています。ここまでチームの全試合に先発フル出場を続けていた深井選手が、今季初の途中交代となったことが気になります。

2022年8月15日(土)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-1 トレンガヌ
⚽️トレンガヌ:イザン・シャーミ・ムスタパ(7分)、ラーマット・マカスフ(50分)
🟨スランゴール(2):リッチモンド・テテー、サイフル・イスカンダル
🟨トレンガヌ(1):リズアン・ラザリ
MOM:サフアン・マズラン(トレンガヌII)

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第15節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL1511222391435
2JDT1493229131630
3TRE1592425131229
4KCH147342417724
5KLU155641716121
6PDRM156362023-321
7UITM154291422-814
8SEL143471218-613
9PRK155191324-117
10FAM140212628-222
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第15節終了時)

ゴール数選手名所属
18フェルナンド・ロドリゲスJDT
8アブ・カマラKCH
8マルティン・アダメックPDRM
47ジョーダン・ミンターTRE
7ンジョク・ジェイコブKLU
65ヌルシャミル・アブドル・ガニKEL
5ダリル・シャムJDT
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第14節結果とハイライト

2022年8月8日(月)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 2-3 トレンガヌ II
⚽️クランタン:アミルル・シャフィク(8分)、ジュリアス・オフォーリ(80分)
⚽️トレンガヌ:アミルル・シャズワン(26分)、ワン・ファズリ・ガザリ2(75分、84分)
🟨クランタン(2):ウメール・アズナン、アイザット・マイディン、
🟨トレンガヌ(3):ワン・ファズリ・ガザリ、サフワン・マズラン、アルグジム・レゾヴィッチ
MOM:ワン・ファズリ・ガザリ(トレンガヌ II)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志の両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場、本山選手は85分に交代しています。

2022年8月9日(火)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 0-0 JDT II
🟨クチンシティ(2):アイルトン、ワン・ファイズ・スライマン
🟨JDT(1):ムサ・シディベ
MOM:イルハン・タルミジ(JDT II)
 クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

2022年8月9日(火)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 1-0 スランゴール2
⚽️PDRM:ナビル・ラトピ(66分)
🟨PDRM(1):ミロシュ・ラチャニー
🟨スランゴール(3):アリフ・イズワン・ユスラン、ザーリル・アズリ、ファイズ・アメル
🟥スランゴール(1):ファイズ・アメル(🟨x2)
MOM:フィルダウス・イルマン・ファディル(PDRM)

2022年8月10日(水)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 1-2 ペラ
⚽️クランタン:ジャスミル・メハト(2分)
⚽️ペラ:カイルル・ヘルミ(20分OG)、ワン・ザック・ハイカル(14分)
🟨クランタン(3):ジャスミル・メハト、フェリペ・エレダ、カイルル・ヘルミ
🟨ペラ(3):サンデー・アフォラビ、ワン・ザック・ハイカル、カマル・シャキマル
MOM:アイマン・カイルル・ユスニ(ペラ)
 クランタンの原健太は26分から出場し、前半で交代しています。

2022年8月10日(水)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
UITM 4-1 FAM-MSNプロジェクト
⚽️UITM:アリフ・サフワン3(10分PK、21分、34分)、ナジルル・ハシフ(80分)
⚽️FAM:イザット・ジクリ(90+1分)
🟨UITM(2):ファーミ・サブリ、ザフリ・ザカリア
🟨FAM(1):アミルル・アクマル
🟥UITM(1):ザフリ・ザカリア(🟨x2)
MOM:アリフ・サフワン(UITM)

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第11節結果とハイライト(2)

2022年8月3日(水)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 1-1 JDT II
⚽️クランタン:アミルル・シャフィク(12分)
⚽️JDT:エヴァンス・ウェンスレイ(90+4分)
🟨クランタン(2):フィクリ・チェ・ソー、アイザット・マイディン
🟨JDT(2):ダニエル・ティン、アイサル・ハディ
MOM:アミルル・シャフィク(クランタン・ユナイテッド)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場、この日は主将として出場した本山選手は77分に交代しています。

2022年8月5日(金)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 1-0 FAM-MSNプロジェクト
⚽️クランタン:ラティフ・スハイミ(76分)
🟨クランタン(2):ユスリ・ユハスマディ、アリフ・アイマン
🟨FAM(1):ハフィズ・アイディル・マハジル
MOM:アル=イマン・ワヒー・アミル(FAM-MSNプロジェクト)
 クランタンの原健太選手は先発して、前半で交代しています。

2022年8月5日(金)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-0 UITM
🟨スランゴール(2):イズル・スハイミ、ケルヴィン・チェイ
🟨UITM(2):アミルル・アイマン、イザック・イズハン
MOM:リッチモンド・テテー(スランゴール)