U18代表はAFF選手権決勝に進出もオーストラリアに惜敗
マレーシアサッカー協会FAMのホームページによると、ベトナムのホーチミンで開催中のアセアンサッカー連盟AFF U18選手権ネクストメディアカップで、マレーシアは決勝に進出しましたが、オーストラリアに0-1で敗れ、昨年に続く連覇を逃しています。
準決勝ではフルタイムで決着がつかず、延長の末インドネシアを4-3で破ったマレーシアは、やはり準決勝でミャンマーを2-1で破ったオーストラリアとの決勝に臨みました。
マレーシアはグループステージではオーストラリアに0-3と快勝していましたが、英字紙スターオンライン版によると、その試合でも活躍し、セレッゾ大阪の入団テスト受験が決まっているFWラクマン・ハキムも不発だったようで、試合全体を通してもマレーシアU18代表はあまりチャンスがなかったようです。
大会前は2連覇にこだわっていないとしていたマレーシアU18代表の暫定監督を務めるブラッド・マロニーU23代表コーチは、強豪オーストラリアやタイと同組だったにも関わらず準決勝に進出できたことで選手が自信をつけてきたと話していましたが、この準優勝には胸を張って欲しいと思います。
準決勝
マレーシア4-3インドネシア
オーストラリア2-1ミャンマー
決勝
オーストラリア1-0マレーシア
3位決定戦
インドネシア5-0ミャンマー
(写真左は決勝のスタメン-FAMのFacebookより、右は優勝を喜ぶオーストラリアU18代表-Caltex SoccerroosのFacebookより)
マローニー暫定監督率いるU18代表がオーストラリアで話題に
オーストラリアの公共放送局SBSのサッカー専門サイトThe World Gamesでは、オーストラリア出身のブラッド・マローニー暫定監督が率いるマレーシアU18代表のAFFU18選手権ネクストメディアカップでの快進撃に彼の母国で注目が集まっていると報じています。
グループステージでは、かつてAリーグのパース・グローリーでチームメイトでもあったガリー・ヴァン・エグモンド監督率いるオーストラリアU18代表を3-0で撃破しており、この勝利でマローニー暫定監督が実績を積み上げただけでなく、東南アジアのチームのレベルが上がってきていることも示しているとこの記事では述べられています。
このU18選手権ネクストメディアカップに先立って、タイのチョンブリで開催されたAFFU15選手権でも、マレーシアはオーストラリアを3-0で破っており、この記事では、この結果はオーストラリアサッカー協会FAAに対する警告であり、急成長する東南アジア各国代表の成長に遅れを取らぬよう、FAAに対してより積極的な取り組みを提言しています。マローニー暫定監督も、東南アジアの代表チームとオーストラリアを含めたアジアの有力チームとの差は小さくなっていることを感じていると語っています。
さらにこの記事の中でマローニー暫定監督は、機会があれば将来は母国での指導者となることも考えたいとする一方で、マレーシアU23代表コーチとの兼務であるU18代表の暫定監督であることには何の不満もないと、インタビューに答えています。
トレンガヌFCのGKが死去
FAMのホームページでは、マレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグに所属するトレンガヌFCのGKサフィアン・アブドル・ラーマンが、入院中のトレンガヌ州の病院で亡くなったことを伝えています。享年41歳でした。
故サフィアン選手は今季のMFL最年長選手ながら、トレンガヌFCの正GKとしてMFLの13試合に出場していました。また、マレーシアカップ第1節直前の8月1日の練習中に心臓発作を起こして入院したことはこのブログでも取り上げましたが、数日前に退院して自宅に戻った後、そのまま帰らぬ人となりました。
(写真はサフィアン選手逝去を伝えるFAMのFacebookぽすと)