1月28日のニュース:PJシティFCは今季初タイトルを逃す、KLFAはBチーム設立をあきらめず、マラッカUもBチーム設立を検討、クダFAのエースはチームに合流予定

PJシティFCは今季初タイトルを逃す
 ユネスコの世界遺産として知られるアンコールワットに程近いカンボジアのシエムリアップで開催された大会に出場したPJシティFCは、最終戦でインドネシア 1部リーグのバヤンガラFCと対戦し、1−2と破れ惜しくも今季初タイトルを逃しています。
 最終戦で対戦した両クラブに加え、カンボジア1部リーグのアンコール・タイガーFCとヴィサカFCの4クラブが出場するプレシーズントーナメントとして開催されたシエムリアップスーパーアジアカップでは、PJシティーFCがアンコール・タイガーFCを、バヤンガラFCもヴィサカFCをいずれも1−0で破り、両試合の勝者が優勝をかけて最終戦で対戦しました。
 昨年2019年に完成したばかりのシエムリアップ・ユナイテッド(SRU)スタジアムで開催された最終戦は、PJシティFCのコンゴ共和国出身の新外国籍選手FWフェレボリ・ドレが45分にゴールを決めて先制しましたが、バヤンガラFCもイ・プトゥ・グデ・ジュニ・アンタラ(52分)と新加入のエゼシエル・エンドゥアセル(55分)がそれぞれゴールを決めています。
 なお、3位決定戦はフルタイム1-1の後、PK戦の末、アンコール・タイガーFCがヴィサカFCを5-4で破っています。
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 現地のメディアであるクメールタイムズ電子版によれば、この大会は地元の新設クラブであるシエムレアップ・ユナイテッドと、サッカー関連のイベント企画会社のボラブロズ社とスポーツ衣料メーカーのカキジャージ社の2つのマレーシア企業とが企画した大会のようです。ボラブロズ社はカンボジア国外からのクラブの招致を担当し、カキジャージ社はシエムレアップ・ユナイテッドへユニフォームなど衣料品を提供する一方でカンボジア国内での宣伝効果、シエムレアップ・ユナイテッドは、新設のSRUスタジアムのプロモーション、そして各クラブのプレシーズンマッチという目的で開催されたようです。なお、SRUスタジアムはアンコール・タイガーFC画今季から使用することになっています。
(以下は最終戦のPJシティFC対バヤンガラFCの試合の様子です。)

KLFAはBチーム設立をあきらめず
 先日もこのブログで取り上げ通り、クアラルンプールFAを運営するクアラルンプールサッカー協会KLFAはMFL3部にあたるM3リーグにクアラルンプールFAのBチーム設立を申請するも、MFLによってその申請が却下されましたが、KLFAは当初の予定通りBチーム設立を進めていく方針を明らかにしていることを、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 KLFAのノクマン・ムスタファ事務局長は、当初の予定から変更せざるを得ないものの、Bチーム設立はKLFAの長期計画の一環であり、Aチーム強化のためには必須であるとしています。その上で、KLローヴァーズ*にKLFAに所属する若手とAチームでプレーしないMFL経験のある選手を集約して、今季2020年シーズンのM3リーグで出場機会を作りたいと話しています。また、KLFAは今季のMFL2部優勝と来季のMFL1昇格を目標としており、そのためにもBチーム設立は欠かせないともスタジアムアストロに語っています。
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 KLFAのBチーム設立申請は、M3に新たなクラブの創設を認めないというMFLの方針により却下されたことから、KLFAは既存のクラブをBチーム化する方針へと転換したようです。しかし記事で取り上げられているKLローヴァーズというクラブについては、私も知識がなく、ネットで検索するとそれらしいクラブが複数見つかりますが、そのクラブとKLFAの関係が不明です。また、M3クラブのリーグ所属権の譲渡についてはMFL傘下のAFL(アマチュアフットボールリーグ)に決定権があることをAFLのトップが明言しており、その辺りの問題をはっきりさせる必要がありそうです。

マラッカUもBチーム設立を検討
 KLFA同様、マラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会MUSAもマラッカ・ユナイテッドのBチームを設立して、今季のM3リーグに参加したい意向を表明しているとマレー語紙ハリアン・メトロ電子版が伝えています。
 記事の中でMUSAのファルハン・イブラヒム事務局長はMFLにM3リーグ傘下申請を行っていることを明らかにしています。具体的には昨季、M3リーグに参加したマラッカをホームとするアマチュアチームのマラッカ水道局サッカークラブSAMB FCのリーグ所属権を使ってBチームをM3リーグに参加させる計画のようで、その監督には元マラッカの選手でサラワクFAやペナンFAでもプレー経験のあるアジザン・ババ氏が決まっているようです。なおSAMB FCは今季M3リーグ参加に必要なスポンサー獲得ができなかったため、M3リーグ参加辞退が既に発表されています。
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 SAMB FCはこれまでもマラッカ・ユナイテッドへ選手を送り込んでおり、Bチーム的な役割を果たしてきたクラブのようで、昨季もMFモハマド・ファクルラー・ロスリ、FWジャスミル・メエナト、MFムハマド・シャミエルル・ラズミ・ジャスミらをマラッカ・ユナイテッドへ送り込んでいます。

クダFAのエースはチームに合流予定
 昨日のこのブログで取り上げたクパ・シャーマンは、ACLプレイオフでソウルFCとクダFAに合流できそうだとマレー語紙ブリタハリアン電子版が伝えています。
 クダFAを運営するクダ州サッカー協会KFAのモハマド・アスミルル・アヌアル事務局長が明らかにしたところによると、ビザの問題は解決済みでマレーシア出国が可能になったということで、本日1月28日の試合までには試合会場のソウルへ到着できそうだということです。
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 本日、マレーシア時間で午後6時(日本時間午後5時)キックオフの試合に間に合ったとしても、先ほどネットでチェックしたところソウルの試合開始時の予想気温6度(同じ時間のクアラルンプールの予想は34度)とマレーシアとは30度近い気温差に慣れるのは難しいでしょうが、シャーマン選手がベンチにいるか否かでチームの雰囲気も大きく変わると思いますので、その効果に期待したいです。
(写真はいずれもクダFAのFacebookより。寒そうです…。)

1月27日のニュース:マレーシア割り当てACLプレイオフ予選枠が2つに、クダFAはエースを欠いてソウルFCと対戦か、スランゴールFCが対戦カード別に設定したチケット価格を導入

マレーシア割り当てACLプレイオフ予選枠が2つに
 明日1月28日にはクダFAとソウルFCがアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACL本選出場をかけたプレイオフで対戦しますが、マレーシアに割り当てられているこのプレイオフ予選出場枠が、現在の1から来季2020/2021シーズンは2となることを、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 記事の中でマレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、最新のAFCクラブコンペティョンランキングでマレーシアが東アジアで9位となったことによることによる出場枠増であること、そしてACLプレイオフ予選枠は1つ増えるもののAFCカップの出場枠数には変更がないことも明らかにしています。
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 ACLプレーオフ予選出場枠増は、マレーシア自体の活動というよりも来季の本選出場クラブ数が現在の32から40へと増えることに伴うものでしょう。但し、その増加枠にプレーオフ予選枠とは言え、1枠増となったのは明るいニュースです。
 ところでこのAFCクラブコンペティションランキングは、かつてはMAランキング(Member Associationランキング)とも呼ばれていましたが、最新となる2019年のランキングでマレーシアはアジアで全体は18位、東南アジアではタイ(8位)、フィリピン(13位)、ベトナム(16位)に続く4番目となっています。なお、2018年のランキングはタイ(8位)、マレーシア(13位)、フィリピン(17位)、ベトナム(21位)の順でした。
 なお、このランキングは、各国のクラブの過去4年間のAFC主催大会での戦績(90%)と各国のFIFAランキング(10%)から算出されるポイントに基づくようなので、近年のフィリピンやベトナムの代表チーム好調さなども反映されているのでしょう。
 ちなみに上で取り上げたクダFAは、ACLプレーオフ二次予選で香港の大埔足球会に勝利したことによって、最新のAFCクラブランキングでは順位が9位上昇して117位となっていますが、これはMFLクラブではACL本選から出場するジョホール・ダルル・タジムJDTの49位に次ぐ成績です。MFLクラブはこの他、フェルダ・ユナイテッドが121位、ペラTBGが124位につけています。(なお順位などのデータはFooty Rankingを参考にさせていただきました。)

クダFAはエースを欠いてソウルFCと対戦か
 先週土曜日1月25日にソウル入りし、明日1月28日にACL本選を賭けてソウルFCと対戦するクダFAのエース、FWクパ・シャーマンがチームに帯同していないとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 現地での練習でも姿が見られず、クダFAのサポーターの間でシャーマン選手の動向が心配されていましたが、クダFAを運営するクダ州サッカー協会KFA関係の話では、シャーマン選手はビザに関する問題で、またDFカイルル・ヘルミ・ジョハリは税金に関する問題でチームと共に出国できなかったようです。
 シャーマン選手のビザ問題は解決し、既にソウルへ出発したという非公式情報もある一方で、クダFAのアイディル・シャリン監督は、この件について言及を避け、もしシャーマン選手がチームに合流できない場合には他の選手で対応すると話しています。
 なおACLでは同時に出場できる外国籍選手は4名に限られていますが、クダFAの5名の外国籍選手の内、シャキール・ハムザ(シンガポール)は、シンガポール1部リーグのホーム・ユナイテッド在籍時に出場したAFCカップで4試合出場停止処分を受けており、先日の大埔足球会は出場できず、明日のソウルFC戦も出場できません。
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 昨季2019シーズンの得点王の看板を背負って、今季加入したシャーマン選手が明日の試合に出場できないとなると、クダFAには大きな痛手ですが、Kリーグ昨季3位のソウルFC相手にアイディル監督がどんな戦術、どんな選手起用で臨むのかに注目したいと思います。

スランゴールFCが対戦カード別に設定したチケット価格を導入
 スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASのFacebookでは、今季のMFLの試合でのチケット価格が対戦カードによって2段階になったことを発表しています。
 昨季のMFLで上位のクラブのJDT、パハンFA、クダFA、ペラTBG、トレンガヌFC戦はティア1(第1階層)として、オープンスタンドのチケットが大人20リンギ(およそ540円)、その他のマラッカ・ユナイテッド、PJシティFC、フェルダ・ユナイテッド、サバFA、PDRM FC、UITM FC戦はティア2(第2階層)大人15リンギとなっています。なお、マレーシアカップとFAカップの準々決勝と準決勝の試合もティア1扱いとなり、チケットは20リンギとなります。また12歳以下の子どもはティア1あるいはティア2に関わらず5リンギと昨季より据置となっています。
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 日本とマレーシアとでは、物価の違いや、快適さや利便性を含めて施設面、そしてプレーの質など様々な違いがあるので、一概には比較はできませんが、Jリーグのチケットに比べれば、かなり安い価格設定になっています。しかし、スランゴールFCはオープンスタンドのシーズンパスが109リンギで販売しており、8試合以上観戦なら、シーズンパスの方がさらにお得になっています。
(下は新たなチケット価格を告知するFASのFacebookページ) 

1月26日のニュース(2):スランゴールFCは賠償金を支払って中国での大会出場辞退、その後、スランゴールFCが参加予定だった大会は中止に

スランゴールFCは賠償金を支払って大会出場辞退
 広東省梅州市五華県をホームとする梅州客家(メイゾウハッカ)FCが主催する梅州客家カップへの出場を取りやめたスランゴールFCは、主催者に賠償金として30万リンギ(およそ800万円)を支払わねばならない事を、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長がスポーツ専門サイトのフォックススポーツに明らかにしています。
 昨日1月24日から始まる大会へ向けて、チームがマレーシアを出発する数時間前に下された決断にはそんな事情があったようです。「30万リンギの賠償金はFASにとって痛手だが、選手の安心安全には代えられない」とフォックススポーツに語ったハミドン事務局長は、賠償金は主催者負担の移動費や既に売られているチケットの費用をカバーするものだろうとしています。
 この大会はホストの中国2部リーグの梅州客家FCとスランゴールFCの他、タイ1部リーグのチョンブリーFC、韓国1部リーグの尚州尚武FCの合計4クラブが参加することになっていましたが、サポーターから参加中止を求める声が同様に上がっているものの、スランゴールFC以外の両クラブは予定通り参加しています。
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 スランゴール州サッカー協会FASは危機管理能力が足りない、などと書きましたが、FASには大変失礼しました。スランゴールFCがすぐに大会出場辞退を決められなかったのは、辞退すればこの賠償金支払いが求められる状況にあったからだったようです。そんな事を知らずに批判をしましたことを改めてFASにお詫びします。
 出場強行を取り上げた最初の記事には、チームマネージャーのマハフィズル・ルシディン氏の「マレーシア政府による渡航禁止警告などが出されない限り、参加中止はできない」という発言がありました。今、考えれば、おそらく政府がこのような措置が取っていれば、賠償金支払い義務も発生しなかったことから、このような発言になっていたのでしょう。
(写真はチョンブリFCのFacebookより。スランゴールFCも参加していれば、このような厳重な装備で参加していたのでしょう。)

その後、スランゴールFC参加予定だった大会は中止に
 上の記事を書いて、さてアップしようかと思ったところに新たなニュースが入ってきました。なんと梅州客家カップそのものが中止になったようです。
 主催者の梅州客家FC側からチョンブリFC、尚州尚武FCへ通達があったものようで、チョンブリFCは明日1月27日にタイへ帰国するようです。
 最新では56名が亡くなられ、中国国民の海外渡航が禁止となる中、海外から参加するクラブの選手やスタッフの健康は心配ですが、人が集まるところへいくことが憚られるこの状況下でサッカーの試合をしてもどの位観客があるまるのかも定かではないなか、当然の判断でしょう。
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 この大会中止を受けて、スランゴールFCの賠償金負担の話も変わってきそうです。たとえ賠償金額を請求されるとしても、さすがに最初の請求通り30万リンギとはならないでしょう。

1月26日のニュース:MFLクラブのシーズンパス比較

本日1月26日は日曜日の上、中国正月2日目とマレーシアでは3連休の中日です。大きなニュースもないため、今回は趣向を変えて、今季2020年のMFL各クラブのシーズンパスを比較します。 なお現時点で、価格や特典などが発表になっているMFL1部の5クラブとMFL2部ヌグリ・スンビランFAのの5クラブの比較です。(写真はいずれも各クラブのFacebookより)

ジョホール・ダルル・タジムJDT
現在は更新のみ受付中で、新規シーズンパスの募集は行われていません。
更新に関しては、以下の通りです。
シーズンパス(ユニフォーム付き):600リンギ(およそ1万6000円、1リンギ葉26.8円で換算)
シーズンパス(ユニフォームなし):400リンギ

スランゴールFC
VIPシーズンパス:399リンギ 
<特典>
・VIPパス保持者限定ポロシャツ
・VIPパス保持者限定マフラー
・VIPパス保持者専用駐車場利用券
・シーズンパス-全ホームゲームチケット(但し、カップ戦決勝は除く)
・2020年選手支給ユニフォーム
・選手ポスター
・ネックストラップ
オープンシーズンパス(ユニフォーム付き)199リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット(但し、カップ戦決勝は除く)
・2020年選手支給ユニフォーム
・選手ポスター
・ネックストラップ
オープンシーズンパス(ユニフォームなし)109リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット(但し、カップ戦決勝は除く)
子どもオープンパス:79リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット(但し、カップ戦決勝は除く)
・2020年ファンクラブ用ユニフォーム
・選手ポスター
・ネックストラップ

ペラTBG
プラチナシーズンパス:1,000リンギ
・プラチナパス専用駐車場利用券
・ハーフタイム食事券
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・ユニフォーム(ホームまたはアウェイ)
・ネックストラップ
・ペラTBGカレンダー
ゴールドシーズンパス:500リンギ
・ハーフタイム食事券
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・ユニフォーム(ホームまたはアウェイ)
・ペラTBGカレンダー
Aゲートテラス席シーズンパス:230リンギ
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・ユニフォーム(ホームまたはアウェイ)
Dゲートテラス席シーズンパス:230リンギ
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・ユニフォーム(ホームまたはアウェイ)

マラッカ・ユナイテッド
クラウンシーズンパス:1,898リンギ
<特典>
・限定ウォーターボトル
・ノート
・フリッジマグネット
・万年筆
・キーホルダー
・キャップ
・ハーフタイムにロイヤルボックスにて食事可能
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・マフラー
・ネックストラップ
・バッグ
・モバイルバッテリー
・スクリーンプロテクター
・コーヒーマグ
ダイアモンドシーズンパス:1,198リンギ
<特典>
・ハーフタイムにロイヤルボックスにて食事可能
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・マフラー
・ネックストラップ
・バッグ
・モバイルバッテリー
・スクリーンプロテクター
・コーヒーマグ
プラチナシーズンパス:498リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・マフラー
・ネックストラップ
・スクリーンプロテクター
ゴールドシーズンパス:498リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・マフラー
・ネックストラップ
シルバーシーズンパス:198リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
シルバーシーズンパス:118リンギ
<特典>
・シーズンパス-全ホームゲームチケット

トレンガヌFC
ゴールドシーズンパス:600リンギ 
<特典>
・試合観戦保険
・ゴールドパス保持者限定Tシャツ
・座席番号つきパス保持者用シート
・ウォーターボトル
・キャップ
・リストバンド
・クッション
・ゴールドパス保持者専用駐車場利用券
・シーズンパス-ホームゲーム15試合およびFAカップ、マレーシアカップのホーム開催となる準々決勝および準決勝観戦チケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・チームポスター
・マフラー
・ネックストラップ
ホワイトシーズンパス:400リンギ
<特典>
・リストバンド
・ホワイトパス保持者専用駐車場利用券
・シーズンパス-ホームゲーム15試合およびFAカップ、マレーシアカップのホーム開催となる準々決勝および準決勝観戦チケット
・2020年選手支給ユニフォーム(ホーム)
・チームポスター
・マフラー
・キーホルダー
・ネックストラップ
ブラックシーズンパス:300リンギ
<特典>
・シーズンパス-ホームゲーム15試合およびFAカップ、マレーシアカップのホーム開催となる準々決勝および準決勝観戦チケット
・2020年選手ファンクラブ用ユニフォーム
・チームポスター
・キーホルダー
・ネックストラップ

ヌグリ・スンビランFA
シーズンパス:220リンギ
<特典>
・シーズンパス-1人2枚のリーグ戦とカップ戦のホームゲーム入場券
・アドミラル社製ヌグリ・スンビランFAのTシャツ(2枚)
・ヌグリ・スンビランFA公式グッズ10%割引特典

1月25日のニュース:スランゴールFCは中国遠征中止を決定、JDTはドバイで順調にキャンプを実施中

恭喜發財(ゴンシーファーチャイ)!マレーシアは今日が旧正月(中国正月)の初日で国民の祝日です。ちなみに日本の報道ではこの中国正月を表す言葉として「春節」という表現をよく見ますが、マレーシアではほとんど見かけません。冒頭の恭喜發財は、簡単に言えば「お金が儲かりますように」という表現ですが、日本の「あけましておめでとう」のような新年の挨拶のように交わされます。

スランゴールFCは中国遠征中止を決定
 スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASは公式ホームページで、中国広東省で開催される梅州客家カップへの出場を予定していたスランゴールFCは、この大会への出場を取りやめた事を公表しています。
 昨日1月24日のこのブログでは、チームマネージャーが参加予定に変更なしの発言を取り上げましたが、FASのホームページでは、新型コロナウイルス患者数増加の状況で、選手およびスタッフの安全、さらにはマレーシア家族の安全などに関して各方面からの助言を受け、参加中止を決定したとしています。
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 これを書いている時点で既に40名以上の方が亡くなられており、大会出場取り止めは正しい判断のように思えます。当たり前の結論に達するのにこれだけ時間がかかったのは、FASの危機管理能力の低さなのか、それとも主催者に対する対面を保とうとした結果なのでしょうか。

JDTはドバイで順調にキャンプを実施中
 マレーシアフットボールリーグMFLの各クラブは、インドネシアやフィリピン、カンボジアなど近隣諸国でプレシーズンのキャンプや練習試合をこなしていますが、MFL1部6連覇中のジョホール・ダルル・タジムJDTは、アラブ首長国連邦UAEのドバイに順調にキャンプをこなしているようです。
 昨季までは2年連続のタイキャンプを行っていたJDTですが、JDTオーナーでTMJことジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下は「質の高い練習試合の相手を求めて」ドバイキャンプを実施したとしています。
 JDTのFacebookには連日、現地の映像が上がっていますが、練習場までスーパーカーで移動したり、豪華な食事をしたりと他のクラブの選手が憧れるような映像も多く上がっていますが、その一方でTMJが話す通りラトビア1部リーグの昨季チャンピオン、リガFC(結果は0−2と敗戦)、今季UAEプロリーグ13位のアル=フジャイラSC(ジオゴのゴールで1-0と勝利)との練習試合を既に終え、この後はトルクメンスタン代表、MSKジリナ(今季スロバキア1部リーグ2位)、エミレイツSC(今季UAE2部リーグ首位)との試合が予定されています。
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 先日のこのブログでは、バンコク・ユナイテッド監督の「JDT」リーグのままでは、MFLもマレーシア全体の発展にも寄与しない、というコメントを取り上げましたが、そのJDTがMFLのクラブ以上にアジアや世界を見据えている限り、打倒JDTは難しそうです。先日開催されたスランゴールアジアチャレンジを主催したスランゴールFC、今月末にACL本選出場をかけて試合に臨むクダFA以外は、国内リーグで精一杯、といったところかも知れません。

1月24日のニュース:スランゴールFCは中国遠征の予定を変更せず、元スランゴールFAのレジェンドはMFL2部のクラブと契約

スランゴールFCは中国遠征の予定を変更せず
 マレーシアのメディアは(おそらく世界中のどの国も)中国湖北省武漢市が発生地とされる新型コロナウイルスによる肺炎患者数日に日に増加している話を取り上げていますが、その武漢市からおよそ1000キロほど離れた広東省梅州市五華県をホームとする梅州客家(メイゾウハッカ)FCが主催する梅州客家カップへの出場を予定しているスランゴールFCは、1月24日から27日まで開催される大会への出場方針を変更しないと、マレーシア版Goal.comが伝えています。
 新型コロナウイルスによる肺炎患者発生のニュースが広がるにつれて、ソーシャルメディア上では、スランゴールFCの大会出場が疑問視されていましたが、チームマネージャーのマハフィズル・ルシディン氏は、大会参加は3ヶ月前に決まっていたことから、マレーシア政府による渡航禁止警告などが出されない限り、参加中止はできないとしています。また、専門医の意見をもとに状況を監視し、選手に対しても必要なアドバイスを行うなど、中国滞在中は充分な予防措置を取ることで心配する必要はないと、メディア向けに出された声明の中で述べています。
 この大会はホストの中国2部リーグの梅州客家FCとスランゴールFCの他、タイ1部リーグのチョンブリーFC、韓国1部リーグの尚州尚武FCの合計4クラブが参加します。
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 ケガから療養中のルフィアノ・セゴヴィア、ワン・ザック・ハイカル、ノーハキム・ハサンらはマレーシアに残るようですが、それ以外の主力は全員が参加するようです。しかしこの状況下で、中国まで出かけて行かなくても…と思うのですが、とにかくスランゴールFCの選手、スタッフ全員が無事に帰ってきてくれる事を祈りましょう。

元スランゴールFAのレジェンドはMFL2部のクラブと契約か
 昨季終了後、スランゴールFA(現スランゴールFC)のレジェンドで多くのサポーターからカルト的な人気を集めていたアムリ・ヤハヤは、バスカラン・サティアナタン監督と反りが合わない事を公言してスランゴールFAとの契約を1年残しながら退団しましたが、そのアムリ・ヤハヤがマレーシアフットボールリーグMFL2部のサラワク・ユナイテッドと契約したと、スポーツ専門サイトのフォックススポーツが報じています。
 昨日1月23日にKLFAスタジアムで行われたクアラルンプールFA戦にサラワク・ユナイテッドのメンバーとして出場したアムリ選手は、ケランタンFAから加入したファウジ・ロスランやフェルダ・ユナイテッドから加入したスピアー・チャントゥル、そして昨季はクアラルンプールFAでプレーしたサラワク出身のアスリ・チュチュらとともに、サラワク・ユナイテッドの若い選手たちを引っ張っていく役割が期待されていると、フォックススポーツは伝えています。
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 アムリ選手は退団の際に「スランゴールFAは来季、自分がプレーするチームに勝つことはできないだろう」と挑発的なコメントを残したのですが、MFL2部のサラワク・ユナイテッドがMFL1部のスランゴールFCと対戦するとすれば、リーグ戦ではなくカップ戦のマレーシアFAカップかマレーシアカップとなります。
 また同じフォックススポーツの記事では、M3リーグ2位のクチンFAとの入れ替え戦に敗れてM3リーグに降格になった昨季MFL2部最下位のサラワクFAは、サラワク・ユナイテッドのBチーム、サラワク・ユナイテッドIIとして今季はM3リーグでプレーするとMFLが発表しています。

1月23日のニュース:MFLはクアラルンプールFA IIのM3リーグ加盟申請を却下、SAC優勝のバンコク・ユナイテッド監督がタイとマレーシアの違いを語る

MFLはクアラルンプールFA IIのM3リーグ加盟申請を却下
 マレーシアフットボールリーグMFLは、クアラルンプールサッカー協会KLFAから出されていたクアラルンプールFAのBチーム、クアラルンプールFA IIのM3リーグ加盟申請を却下したと、サッカー専門メディアのヴォケットFCが報じています。
 昨年2019年11月にKLFAの会長に就任したカリド・サマド会長は、就任後からクアラルンプールFAのBチームを創設し、MFL3部にあたるM3リーグ参加について言及しており、クアラルンプールFA II自体も既に選手獲得が始まっていたようですが、少なくとも今季のM3リーグ参加は不可能となりました。
 MFLのダト・ガニ・ハサンCEOは、MFL3部にあたるM3リーグに参加するクラブはMFL4部にあたるM4リーグから昇格という形での加盟が認められており、新たなクラブがM3リーグから参加することは、MFLの規定により認められていないとしています。
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 今季2020年シーズンからMFL2部プレミアリーグには、スランゴールFCのBチームであるスランゴールFC IIと、ペラTBGのBチームであるペラTBG IIの2チームが参加しますが、これらはいずれも昨季2019年シーズンにそれぞれPKNS FCとPKNP FCとしてMFL1部スーパーリーグでプレーしていたクラブを吸収合併した作られたチームです。プレミアリーグにはこの他にもジョホール・ダルル・タジムJDT IIとトレンガヌFC IIというBチームがありますが、JDT IIは2014年に、トレンガヌFC IIは2017年にMFLに所属していた既存のクラブ名を変更したものです。

SAC優勝のバンコク・ユナイテッド監督がタイとマレーシアの違いを語る
 先週末に開催された東南アジアの4クラブ対抗戦スランゴールアジアチャレンジでは、バンコク・ユナイテッドFCがホストのスランゴールFCをPK戦で破り優勝しましたが、そのバンコク・ユナイテッドFCのアレシャンドレ・ペルキンク監督は、タイとマレーシアの違いについて、英字紙スター電子版に語っています。
 ベルキンク監督はまず国内リーグの「競争力」について指摘し、現在のようなJDT1強の「ジョホールリーグ」で、JDTに対抗できるクラブがリーグ内に数クラブしかない状況は不健全であると指摘、その上で豊富な資金を毎年投入するJDTに対抗するには、才能のある若い選手に投資し、そういった選手を育ててチーム力を上げていくべきだと提案しています。
 また施設面については、マレーシアではサポーターの数も多く、スタジアムも素晴らしい一方で、ベルキンク監督は、雨が降るとプレーが難しくなるなど近代のサッカーには向いていない「古い」タイプの芝が使われていると話し、ピッチについては改善の余地があるとしています。
 タイリーグは現在、アジアサッカー連盟AFCのクラブコンペティションランキングで東南アジアではトップ(2019年はタイが8位に対してマレーシアは18位)であることから、マレーシア人選手も含めたこの地域の多くの選手がタイリーグでのプレーを望んでいるとする一方で、マレーシアの国内リーグも上記のような点が改善されれば、タイリーグと競争できるとも話しています。
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 先日、このブログでも取り上げた、元クダFA監督で現プルシブ・バンドン(インドネシア)のロバート・アルバーツ監督によるインドネシアとマレーシアのサッカーの違いに続く、隣国との比較記事です。マレーシアで監督経験があり、当地の状況を理解しているアルバーツ監督に比べると、ペルキンク監督のコメントはかなり辛辣ですが、残念ながら反論の余地はありません。
 それでもかつてのマレーシアリーグは、1980年代から90年代にはファンディ・アマドやマレク・アワブ、K・カナン(以上シンガポール)、ピヤポン・ピエオンやキャティサック・セーナームアン(以上タイ)、2000年代にはバンバン・パムンカスやクルニアワン・ドゥイ・ユリアント(以上インドネシア)といずれも自国ではスーパースターの選手たちが集まる東南アジアのトップリーグでした。
 しかし、1993年から1994年にかけては、関係した選手とコーチ合わせて21名が永久追放処分、58名が出場停止、100名を超える選手が警察の捜査対象となった八百長事件が起こり、国内リーグは凋落していきました。しかも2014年にはクアラルンプールFAの5名の選手と3名のスタッフが永久追放処分を受ける別の八百長事件が発覚し、サッカー人気は大打撃を受けました。そうこうしている間に隣国のリーグがマレーシアリーグに取って代わったということでしょう。

1月22日のニュース:クダFAは快勝でACLプレーオフ進出決定、MFL2部昇格クラブの新たなニックネームがサポーターの不評を買う

クダFAは快勝でACLプレーオフ進出決定
 1月21日に行われたアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLのプレーオフ二次予選で、クダFAは大埔足球会(香港)を5ー1で破り、プレーオフ進出が決定しました。
 今季2020年シーズン開幕前のクダFAと2019/2020シーズン真っ只中の大埔足球会の対戦となったこの試合は、クダFAのホーム、クダ州アロースターのダルル・アマンスタジアムで開催されました。試合は、34分に孫銘謙(スン・ミンヒム)の退場で大埔足球会が10人となる展開の中、トレンガヌFCから加入したチェチェ・キプレが3分、21分、90分にゴールを決めハットトリック、フェルダ・ユナイテッドから加入したハディン・アズマンも47分と66分にそれぞれゴールを決め2得点と新戦力が活躍しました。なお大埔足球会は陳文輝(チャン・マイファイ)が68分にゴールを決め1点を返しましたが、反撃はそこまででした。
 この日の勝利でプレーオフ進出を決めたクダFAは、ACL本選をかけて昨季韓国1部リーグ(Kリーグ)3位のFCソウルと敵地ソウルワールドカップスタジアムで1月28日に対戦します。
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 この日の試合は、クダFAのセンターバックを務めるDFシャキール・ハムザ(シンガポール)が、かつて在籍したシンガポール1部リーグのホーム・ユナイテッドが2018年シーズンのAFCカップに出場した際の累積警告によるAFC公式戦への出場停止処分のためベンチ入りしませんでしたが、それを全く感じさせない快勝でした。
(写真左はハットトリックを決めたキプレ選手、写真右は2ゴールのアズマン選手(左の27番)とクパ・シャーマン選手-クダFAのFacebookより)

MFL2部昇格クラブの新たなニックネームがサポーターの不評を買う
 ケランタン・ユナイテッドFCは、昨季マレーシアフットボールリーグMFL3部にあたるM3リーグで優勝し、今季はMFL2部プレミアリーグに昇格しています。昇格に伴いケランタン・ユナイテッドFCが発表したチームの新たなニックネームがサポーターの不評を買っていると、サッカー専門サイトのセムアニャボラが伝えています。
 ケランタン・ユナイテッドFCは昨季は赤と緑のユニフォームを着用し、マレーシア語でSang Kijang Hijau(Kijangはマレー半島に生息する小型の鹿「ホエジカ」、Hijauは「緑色」、Sangは擬人化を表す語で、あえて日本語にすれば「緑色のホエジカさん」)というニックネームを使っていましたが、先日、Facebook上で発表された新たなニックネームはThe Real Warriors(「真の戦士」とでも訳せば良いでしょうか)でした。ところがこれが同じケランタン州にホームを持ち、しかも同じプレミアリーグに所属するケランタンFAのニックネームThe Red Warriorsに酷似していることからサポーターの不評を買っているようです。
 昨季のユニフォームやニックネームでも使われていた「緑」は、ケランタン州議会与党派を構成し、マレーシアをイスラム国家とする事を党是とする保守系政党の全マレーシア・イスラム党PASのロゴと同じ色で、ケランタン・ユナイテッドFCはケランタン州政府から運営資金援助を受けていることから、緑といういわばアイデンティティーをわざわざ無くす必要はないという意見もサポーターから出ていると、セムアニャボラは報じています。
(下左は全マレーシア・イスラム党PASのロゴ、右はケランタン・ユナイテッドFCのロゴ)

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 マレー半島の中でも特に保守層が多い東海岸北部のケランタン州は、全マレーシア・イスラム党PASが州議会で与党派を構成するマレーシア唯一の州です。(2019/01/23訂正:ケランタン州の隣、同じマレー半島東海岸沿いのトレンガヌ州も州議会はPASが与党です。)国政では野党ながら、州議会では与党となっていることから、時として連邦制のマレーシアでは中央政府との対立がしばしば起こります。また州内にはフドゥド法と呼ばれるイスラム刑法が導入されており、婚前交渉や婚外交渉に対して鞭(むち)打ちの刑が課せられたり、映画館の座席やスーパーのレジなどは男性専用、女性専用に分けられたりするなど、同じマレーシア内でも他の州とやや状況が異なる州です。

1月21日のニュース:スランゴールFCは今季初タイトルを逃す、フェルダUは退場者を出しながらタイトル獲得、M3リーグ改革案が発表される

スランゴールFCは今季初タイトルを逃す
 スランゴール州のシャーアラムスタジアムで開催されていたスランゴールアジアチャレンジSACは、ホストのスランゴールFCとバンコク・ユナイテッド(タイ)がいずれも1勝1分得失差3で並んだ結果、PK戦が行われ、バンコク・ユナイテッドが4−2で勝利し優勝しました。
 スランゴールFCは初戦でプルシブ・バンドン(インドネシア)に3-0、バンコク・ユナイテッドは同じくハノイFC(ベトナム)に3-0と快勝しており、この試合が優勝決定戦でした。なお優勝したバンコク・ユナイテッドは、優勝賞金1万米ドル(およそ110万円)を獲得しています。
 また3位決定戦となったプルシブ・バンドン対ハノイFCの試合は、プルシブ・バンドンが前半2−0とリードしたところで、豪雨のため終了となっています。
(以下はスランゴールFC対バンコク・ユナイテッドの試合のダイジェストです-スランゴール州サッカー協会FASのYouTubeチャンネルより)

フェルダUは退場者を出しながらタイトル獲得
 インドネシアのメダンで開催された大会に出場したフェルダ・ユナイテッドFCは、最終戦で退場者を出しながらも、ボーウング・ケット・アンコールFC(カンボジア)を1-0で破って優勝しています。
 メダンで開催されていたエディ・ラーマヤディカップには、ホストのPSMSメダン、フェルダ・ユナイテッド、ボーウング・ケット・アンコールFC、そして同じMFL(2部)のペナンFAが出場していました。
 フェルダ・ユナイテッドFCは、初戦のPSMSメダン戦でもファイズ・マズランが退場になりながらも、新外国籍選手のニコラス・ヴェレズとアクマル・ハイカルのゴールで2−1と勝利しています。
 最終戦となったボーウング・ケット・アンコールFCでは、主将のジャサズリン・ジャマルディンが60分に退場となる展開となりましたが、その直後の65分にニコラス・ヴェレズが初戦に続きゴールを決め、1-0と逃げ切って優勝しています。
 フェルダ・ユナイテッドFCのニザム・ジャミル監督は、英字紙スター電子版のインタビューに対し、カウンター主体となるチーム戦術は改善の余地があるものの、両試合とも退場者を出し10名となりながらも、チーム全員が見せた勝利への執念を評価したいと述べています。
 フェルダ・ユナイテッドFCは、今季、外国籍選手を総入れ替えしましたが、今大会で2得点を挙げたFWニコラス・ヴェレズの他、加入後の初の対外試合となったDFニコラ・ラスポポヴィッチ(セルビア)のピッチ上でのリーダーシップ、右サイドでのMF恵龍太郎の動きなど、外国籍選手とマレーシア人選手の連携が改善したとする一方で、FWフレデリック・ビュロ(ガボン)にはもう少し時間が必要だろうと話し、開幕までのおよそ1ヶ月でその点を改善したいとも話しています。
 なお3位/4位決定戦に回ったペナンFCは、PSMSメダンとフルタイムで1-1となった後、PK戦5−4で3位を獲得しています。
(写真左はフェルダ・ユナイテッドFC、右はペナンFAのFacebookより)

M3リーグ改革案が発表される
 マレーシアフットボールリーグMFL3部にあたるM3リーグは、昨季は14クラブが参加し、プロとアマが混在するアマチュアフットボールリーグAFLという扱いでしたが、これを段階的にセミプロリーグとする案をAFLのダト・モハマド・ユソフ・マハディ最高責任者(チェアマン)が発表しています。
 マレー語紙ブリタハリアン電子版によると、今季2020年シーズンのM3リーグは6クラブを新たに加え総勢20クラブでスタートし、今季終了後、成績上位クラブの内、クラブ運営において経済上の問題がないことが認められた12クラブは、そのまま来季2021年シーズンもM3リーグ所属となり、これ以外の残り8クラブはMFL4部にあたるM4リーグの今季上位4クラブとともに来季のM4リーグを構成するということです。
 この改革案についてモハマド・ユソフAFLチェアマンは、MFL2部プレミアリーグとMFL3部M3リーグとの間で入れ替え戦があることから、M3リーグのレベルアップに加え、両リーグ間のレベル差が離れ過ぎないようすることが目的であるとし、2021年シーズンからはM3リーグはセミプロリーグ、M4リーグ以下がアマチュアリーグという位置づけになるとしています。
 なお今季のMFL2部プレミアリーグには、昨季のM3リーグチャンピオンのケランタン・ユナイテッドが自動昇格、また昨季2位となった鈴木裕太選手が所属するクチンFAがプレミアリーグ最下位のサラワクFAとの入れ替え戦に勝利して、昇格を勝ち取っています。
 また、モハマド・ユソフAFLチェアマンは、チャレンジカップ(MFL1部と2部のクラブの内、マレーシアカップに出場しないクラブが出場するカップ戦)へM3リーグ所属クラブにも出場枠を設けるようチャレンジカップを主催するMFLへAFLから働きかけていることも明かしています。
 この他、モハマド・ユソフAFLチェアマンはM3リーグ所属のクラブに対し、そのリーグ所属権を他のクラブへ譲渡しないよう警告し、所属権譲渡の最終決定権はAFLにある事を強調しています。
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 興味深いのはモハマド・ユソフAFLチェアマンが最後に述べたリーグ所属権の譲渡についてです。上でも書きましたが、昨季MFL2部プレミアリーグで最下位だったサラワクFAは、クチンFAとの入れ替え戦に敗れてM3リーグ降格となりましたが、その後、サラワクFAは、プレミアリーグのスランゴール・ユナイテッドの経営権を買い取り、サラワク・ユナイテッドとチーム名を変えてプレミアリーグに残留するという荒技を駆使しています。
 MFL役員でもあるモハマド・ユソフAFLチェアマンは元記事の中で、リーグ所属権の譲渡を「健全でない文化」budaya tidak sehatと呼んで、この行為を糾弾していますが、下位リーグ降格危機を金銭で解決したサラワク・ユナイテッドの件が念頭にあるのは明らかです。

観戦記:1月18日ハノイFC対バンコク・ユナイテッドFC-セランゴールアジアチャレンジ@シャーアラムスタジアム

18分にはハノイFCがPKを得るも主将のグエン・バン・クエットのシュートはバーの上を超えていきます。
スタジアム内のスタンド下には、この大会を盛り上げるために、SACに参加するクラブの国の食べ物を売る屋台が出ていました。こちらはインドネシア料理を売る屋台です。
こちらはタイ料理の屋台。グリーンカレーなどが売られています。