2月26日のニュース
「今日の試合に負けたら、自分はサッカーから手を引く」-JDTオーナーの投稿が波紋
アセアンU23選手権グループステージ敗退のマレーシアに続々と陽性者発覚し未だ数名が帰国できず
クランタン・ユナイテッドが湘南ベルマーレーとパートナーシップを締結

いよいよ今日は2022年シーズンの開幕を告げるチャリティーカップ開催日。昨季の1部スーパーリーグチャンピオンJDTと38年振りにマレーシアカップチャンピオンとなったKLシティが対戦します。昨季まではリーグ公式戦の一環として行われていたチャリティーカップですが、今季はリーグ開幕前の前哨戦として行われます。またチャリティーカップの名の通り、この試合の収益は全てユニセフに寄付されることも発表になっています。なお午後9時(マレーシア時間、日本時間は午後10時)キックオフとなるこの試合はTV OkeySukan RTMでも視聴可能とのことです。

「今日の試合に負けたら、自分はサッカーから手を引く」-JDTオーナーの投稿が波紋

上でも書いた通り、本日2月26日にはJDT対KLシティのチャリティーカップが開催されますが、それを前にJDTオーナーで、ジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下のインスタグラム投稿が波紋を読んでいます。「もし明日(2/26)負けたら、自分はサッカーから完全に手を引き、この国のサッカーにはもうこれ以上関わることはないだろう」とJDTの公式インスタグラムに投稿したイスマイル殿下ですが、その真意は不明です。

イスマイル殿下はわずか数日前には「マレーシアカップ決勝で敗れたのはKLシティが強かったからではなく、集中力を欠いていた我々(JDT)の一人一人にミスが多かったからだ。運が我々に味方しなかったという者もいる。KLシティには同じことは2度と起こることはないと伝えてくれ。」とテレビのインタビューに答えており、上記の投稿は自分のチームに対する自信の現れと見る向きもあります。

昨季中には後継に道を譲るような話もしていたイスマイル殿下でしたが、2021年シーズン最終戦となったマレーシアカップで敗れた悔しさは相当だったのか、マレーシアカップ敗戦後には一転、積極的にチームに関わっていることを表明し、シーズンオフには、セリエAのウディネーゼからFWフェルナンド・フォレスティエリを獲得するなど、近年稀に見る大型補強を敢行しています。

アセアンU23選手権グループステージ敗退のマレーシアに続々と陽性者発覚し未だ数名が帰国できず

カンボジアのプノンペンで開催されている東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権ではグループステージで敗退したマレーシアU23代表は、予定を1日繰り上げて一昨日の2月24日にが帰国していますが、選手9名と関係者3名がカンボジアでの新型コロナ検査で陽性となり、カンボジアから出国できていないことがマレーシアサッカー協会FAMの公式Facebook上で明らかにされています。なお、この合計12名はカンボジア政府の方針により、プノンペンでの隔離期間が終わり、検査で陽性となるまでは出国が許可されないということです。

FAMの公式航空会社となっているマレーシア航空に搭乗して、昨日2月26日帰国予定だったU23代表ですが、チーム内の感染が拡大していることから、検査で陰性を示したブラッド・マロニー監督を含む19名は、サイドの検査で要請となり足止めされるのを恐れて、急遽帰国したということです。

プノンペンに残った12名の中にはU23代表のチームマネージャー(TM)を務めたサラワク州サッカー協会会長のポサ・マジャイスも含まれており、マレーシア語紙ハリアンメトロの取材に答えたマジャイスTMは、2月11日の入国時の検査で陽性となったファーミ・ダニエル・ザアアイムは、未だに隔離中で既にその隔離期間が2週間を超えているなど、隔離期間がいつまでつづくは不明だと語っています。

クランタン・ユナイテッドが湘南ベルマーレーとパートナーシップを締結

Mリーグ2部プレミアリーグのクランタン・ユナイテッドFCは、クラブ公式Facebook上でJリーグ1部湘南ベルマーレとのパートナーシップを締結したことを発表しています。ベルマーレ・アジア・フットボール・アライアンス、通称BAFAと名付けられたこのアライアンス(提携関係)では、パートナークラブを一つのグループとして相互の交流を深めながら、クラブが発展することを目的としているということです。なおBASEBALLFAの具体的な提携内容としては以下が挙げられています。
1)トップチームの交流:選手移籍、指導者派遣、トレーニングキャンプのサポート
2)アカデミーの交流:選手の練習参加、指導者の研修、相互の大会参加
3)各種情報の共有:選手情報、指導者情報、大会情報、TRメソッド
4)ビジネス部門の協力:スポンサーセールス、チケッティング、グッズ、ファン創出

湘南はBAFAの第1弾としてとして、今年1月にはボンケットFC(カンボジア1部)、武漢スリータウンズ(中国1部)、スデヴァ・デリFC(インド1部)、FCチャンタボリー(ラオス1部)、ダヴァオ・アギラスFC(フィリピン1部)の5クラブとのパートナーシップを締結したことを発表し、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシアのクラブとも提携調整中であることも明らかにしていましたが、マレーシアからは本山雅志、深井脩平両選手が在籍し、ヤクルト、KDDIといった日系企業がスポンサーとなっているクランタン・ユナイテッドがこのアライアンスに加わることになりました。