KLユナイテッドが開幕2日前にクラブ名変更
今季1部に昇格したクアラルンプール・ユナイテッドFC(KLユナイテッドFC)は、昨季はクアラルンプールサッカー協会が運営するクアラルンプールFAから名称変更したチームです。このKLユナイテッドが開幕まで2日を切った3月3日に突如クアラルンプールシティFC(KLシティFC)へとクラブの名称が変更されたと、英字紙ニュースとレイトタイムズが報じました。なお、変更は名称だけにとどまらず、ユニフォームの胸に付けられるチームのロゴも以下のように左のロゴから「改善」され、突如、虎の絵柄が入り、クアラルンプール市の紋章に酷似した中央のロゴへと変更になりました。(左がクアラルンプール市の紋章)
突然の変更に納得がいかないKLユナイテッドのサポーターは、先月クアラルンプールサッカー協会が運営するフットサルクラブのKLシティFCの会長となった連邦直轄地大臣のアヌアル・ムサがこの変更に関わっているのではないかと、その関与を疑問視する声をあげました。
この変更についてKLシティFCのスタンリー・バーナードCEOは、変更は事前に計画されていたものであったと話し、クラブがKLを基盤とし、昨季のロゴにもクアラルンプール市の紋章と似通った部分はあったと話しています。その上で、アヌアル・ムサ大臣はあくまでも相談役であり、理事会での話し合いを経ずに単独で物事を決められる立場にはないとしています。さらにクラブには長期的なプランがあり、全てに理由があるともスタンリーCEOは述べています。
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今回のロゴの件然り、またボジャン・ホダック監督の前に監督就任が明らかになりながら契約解除騒動が起こった前東ティモール監督のシモン・エリゼッチ氏の件然り、クラブのイメージを損ねるような事例が続くと、長期的ビジョン云々が空々しく聞こえてきます。また連邦直轄地大臣としてプトララジャヤにクラブを立ち上げると言ったかと思えば、今度はKLのクラブに関わろうとするアヌアル・ムサ大臣は、出身地でもあるケランタン州FA時代にはサッカー振興の実績はあるものの、好意からかも知れませんが、同じことをKLでもやろうとするのはもう時代にはそぐわない気がします。
ケランタンFCオーナーがインドネシア2部のクラブ買収に関心
サッカー専門サイトGoal. comインドネシア版は、Mリーグ2部ケランタンFCのオーナーのノリザム・トゥキマン氏がインドネシア2部リーグのクラブを物色中だと報じています。
マレーシア国内で30以上を持つホテルチェーン「ザムバーガーホテルズ」を経営するノリザム氏は、インドネシアでの展開を目指してバリ島でホテルを物色中ということですが、同時に複数のインドネシア2部リーグのクラブと買収交渉中だということです。投資家としても知られるノリザム氏はすでに複数のクラブのオーナーと2ヶ月近く交渉を行っているとされ、買収実現が間近という噂もあります。
交渉相手側からはいずれも好意的な反応を受け取っているとされ、その費用は数百万リンギ(1リンギはおよそ26.5円)とされていますが、インドネシアではケランタンFCでのノウハウをクラブ経営に持ち込むだろうとされています。
この話を受けマレーシア語紙のハリアン・メトロがノリザム氏にインタビューを試みたところ、ニュース自体は認めたものの、詳細は語らなかったということです。
プロ審判化への第一歩-10名の審判がFAMのワークショップへ参加
マレーシアサッカー協会FAMは今月30日に開催するプロ審判ワークショップに参加する10名の審判が選抜されたことを公式Facebook上に告知しています。
今回のワークショップはマレーシアプロ審判システムMProRSプロジェクトの一環で、新型コロナウィルスの影響により昨年中に開催予定だったものが延期されていたとしています。
最年長は38歳のズルカルナイン・ザカリア氏から最年少は26歳のモハマド・イズル・フィクリ・カマルザマン氏までの選抜された10名の審判は、今後複数回開催されるプロ審判ワークショップに最低でも3回は参加が義務付けられるということです。
この10名からさらに選抜されるMProRSプロジェクトの第1期生は、カテゴリーAまたはBの審判資格を保持し、英語の4技能なども必要とされるということです。今後は、試合でのパフォーマンスや身体能力の審査や、ルールに関するテストなどを経て第1期生が選抜され、2022年のプロデビューを目指すということです。