渡辺将基がプルリスFAからフェルダ・ユナイテッドへ移籍
マレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグから給料未払い問題により追放処分を受けたプルリスFAでプレーしていたDF渡辺将基(32)が、1部スーパーリーグのフェルダ・ユナイテッドへ移籍しました。開幕3試合で追放となったプルリスFA(正確には7日間の不服申立期間が与えられており、その間は追放は確定してはいませんが)では、3試合ともフル出場し、モチベーションはわかりませんが、コンディションは悪くないはずです
フェルダ・ユナイテッドには今シーズンからMF池田圭もサガン鳥栖より加入しており、MFLでは初となる(多分)1クラブに渡辺選手と池田選手の日本人2名が在籍することになります。開幕から2分1敗、得点2失点6で8位に低迷しているフェルダ・ユナイテッドのモハマド・ニザム・ジャミル監督は、渡辺選手に対し開幕3試合で不足していた守備陣のリーダーの役割を期待しているとコメントしています。
またフェルダ・ユナイテッドは、ケガのためバーレーン人FWジェイシー・ジョンとの契約を解除し、昨シーズンはJ3の鹿児島・ユナイテッドに所属し、Jリーグ通算150試合出場で35得点というブラジル人FWチアゴ・キリノ・ダ・シウヴァ(34)も獲得しています。前節ではクダFAに0-4で敗れたフェルダ・ユナイテッド。攻撃陣と守備陣立て直しのため、渡辺、キリノ両選手は今日のペラTBGとの試合から出場予定です。
プルリスFAに7日間の不服申立期間が与えられる
2018年シーズンにプレーした18名に対して48万マレーシアリンギ(日本円で1300万円ほど)の給料未払い問題があり、また今シーズンも開幕から2ヶ月の給料が所属選手に払えておらず、今後の経営計画が不透明なことにより、MFLからの追放処分を受けたプルリスFAに対し、MFLは7日間の不服申立期間を与えることをMFLのケヴィン・ラムリンガンCEOが述べています。2月20日のMFL理事会では全会一致でプルリスFAの追放が議決されましたが、その議決を覆すだけの十分な条件が提示されれば、MFLは再考するとしています。
またプルリスFAに代わってプレミアリーグ参加を求めていたトレンガヌ・シティFC(TCFC)については、この要求を却下しています。TCFCは昨シーズン、MFL3部にあたるFAM Cup(現Mリーグ3)でスランゴール・ユナイテッドを破って優勝し、自動昇格の権利を得ていましたが、このチームも給料未払い問題があったため、MFLによって権利を剥奪されていました。このためプレミアリーグには代わってスランゴール・ユナイテッドが昇格しています。
プルリスFAの追放処分については、プルリスFAのダト・アーマド・アミザル・シャフィト・ラフィ会長が、MFLチェアマンでJDTのオーナーでもあるTMJことトゥンク・イスマイル・スルタン・イブラヒム殿下に直接、クラブの現状を説明したいと訴えたり、前プルリスFA会長のダト・スリ・シャヒダン・カシム前プルリス州知事が州政府が責任を持って、プルリスFAのプレミアリーグ復帰を支援するべきとツイートするなど、まだまだ辞退の行方がわかりません。
PDRM FCは1ヶ月以内の未払い給料支払いを約束
もはやMFLのあるあるネタと言っても良い給料未払い問題関連で、警察が母体のPDRM FCは未払い給料を1ヶ月以内に支払うことを約束しました。手始めとして、12人のマレーシア人選手と4名のスタッフに対して、合計52万2000マレーシアリンギ(約1400万円)をMFLからの補助金からと、スポンサーとなっているカフェ・レストランチェーンのPappaRichの支援で未払い給料を支払ったとしています。
しかし4名の外国人選手と2名のスタッフに対しては、まだ約70万マレーシアリンギ(約1900万円)の未払い分があるということです…。