4月30日のニュース
ACLグループステージI組最終節前記者会見にJDTのモラ監督と蔚山現代の洪明甫監督が出席
ペラFCの新オーナーはXOX社に決定
ノア・ライネはAFC U23アジアカップでU23代表に召集か

ACLグループステージI組最終節前記者会見にJDTのモラ監督と蔚山現代の洪明甫監督が出席

今日のACLグループステージI組最終節を前に、グループ1位突破をかけて激突するJDTのベンヤミン・モラ監督と蔚山現代の洪明甫監督が記者会見に出席しました。

第2節で2-1と勝利している蔚山現代について、モラ監督は「明日(今日)の試合はマレーシアサッカーとJDTの新たな歴史を作る機会となった。2020年のACL王者で素晴らしいチームである蔚山現代に対しては、闘志を持ち、戦術理解を徹底して臨みたい。」と述べ、キックオフの時間がこれまでの午後10時から午後5時となることについても、これまで練習は午後5時から行ってきているとして、問題とはならないと話しています。また蔚山現代の選手ではレアンドロが要注意であるとも話しています。

一方、蔚山現代の洪明甫監督は、今日の試合会場となるスルタン・イブラヒムスタジアムで試合前にの練習許可を求めたものの、AFCに却下されたことを明かしています。「スルタン・イブラヒムスタジアムの芝は、我々にあてがわれている練習場ともラーキンスタジアムとも全く違うので、選手たちは適応するの時間がかかるかも知れない。」と話した洪監督はマークする選手として、第2節の試合でゴールを挙げているベルグソン・ダ・シルヴァとフェルナンド・フォレスティエリの名を挙げています。

最終節のため、いずれも午後5時(マレーシア時間、日本時間午後6時)キックオフとなる川崎フロンターレ対広州FC、JDT対蔚山現代は、JDTあるいは蔚山現代が勝てば、その勝者がI組1位、この両チームが引き分けて川崎が勝利すれば川崎が1位でグループステージを突破します。

*****

この記者会見の席上で、AFCにスルタン・イブラヒムスタジアムでの練習を拒否された洪明甫監督から「静かな怒り」を感じた方もいたようですが、正直なところ、JDTが今回のACLではなりふり構わずグループステージ突破を目指しているのは事実です。また2月にジョホールが集中開催地に決定した翌月の3月には、I組のJDT戦以外が行われているタン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアムもスルタン・イブラヒムスタジアムと同じ芝に張り替えることが発表されていますが、今回のACLには間に合わなかった(あるいは間に合わせなかった)ようです。(下はJDTからの公式発表-JDTの公式Facebookより)

ペラの新オーナーはXOX社に決定

Mリーグを運営するMFLは公式サイト上で、Mリーグ2部プレミアリーグのペラFCの新オーナーに昨日付で、テレコミュニケーション企業のXOX社が決定したと発表しています。

ペラFCとの了解覚書MoUに調印したXOX社には、今後、法手続きを経て、およそ2週間後にはペラFCの株式が譲渡されるということです。Mリーグクラブのライセンス交付を司る第一審機関FIBによって、昨日4月29日まで有用を与えられていた新オーナーとの交渉は、XOX社からFIBに必要な書類が提出されたことで、ペラFCはさらなる処分を免れることができました。

なおペラFCは、選手夜間独、コーチへの給料未払いなどを理由に、2度の処分を受けており、リーグ戦の勝点9を既に剥奪されています。さらに、昨日までにオーナーが決定しない場合には、リーグ出場停止などの処分を受ける可能性がありました。

MFLによると、XOX社の経営陣は既にペラFCの監督やコーチ、一部選手などと今後の方針などについて話し合いを始めているということで、未払い給料問題やそれが原因となっている新規選手の獲得禁止処分などについても、その解決について

MFLは、マレーシア証券取引所上場企業のXOX社がペラFCのオーナーとなることは、ペラFCの再興だけでなく、優良企業がマレーシアのプロサッカークラブのオーナーとなる先鞭をつけることになると期待しているとしています。

ノア・ライネはAFC U23アジアカップでU23代表に召集か

来月ベトナムのハノイで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに向けて合宿中のU23代表に、アイスランド1部のセイナヨエン・ヤルカパッロケルホ(SJK)でプレーする19歳のノーア・ライネが参加しています。フィンランド生まれながら、父親がマレーシア人であることからマレーシアU23代表でもプレーできるライネ選手は、今回のシーゲームズには出場しませんが、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、ブラッド・マロニーU23代表監督は、6月のAFC U23アジアカップでの招集候補として練習に参加させていると報じています。

2018年にはフィンランドU18代表でもプレー経験があるライネ選手ですが、呼び当路危機感を過ぎていることから、今回のシーゲームに出場ができないということですが、マロニーU23代表監督はこのライネ選手にU23代表と練習させることで、その能力を見極めたいと話しています。

「ライネ選手がマレーシアへ行き、マレーシアのパスポートを取得することを所属するSJKが許可したことで、今回の合宿参加が可能となった。この機会を利用して、我々はライネ選手を評価し、ライネ選手は自身の能力を我々にアピールし、さらにフィットネスレベルを維持できる、言わばウィンウィンの状況だ・」と説明したマロニー監督は、ライネ選手の実力は未知数だとしながらも、その実力がU23代表レベルにあり、さらにパスポートなどの書類が間に合えば、U23アジアカップの代表合宿に招集する可能性もあると話しています。

*****

ライネ選手は昨日、非公開で行われた東ティモールU23代表との練習試合にも先発するなど、マロニー監督の評価も高そうです。アイスランドとはいえ、1部リーグでプレーしているようなので、今後も注目してみたいと思います。(下はライね選手が先発した、昨日の東ティモールU23代表戦の先発XI。J3沼津のハディ・ファイヤッドの名前も見えます。)

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第1節(延期試合分)結果とハイライト映像

Mリーグ2部プレミアリーグ今季2022年シーズン第1節の延期されていた4試合が4月27日と28日に開催されました。これらの試合は当初、3月5日から7日に予定されていましたが、いずれもチーム内に新型コロナ感染者が出たことから延期されていました。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年4月27日(水)@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 2-3 クランタン・ユナイテッド
⚽️ペラ:アキル・ヒルマン(4分)、ナズミ・アフマド(11分)
⚽️クランタン:ンジョク・ジェイコブ3(20分、24分、88分PK)
🟨ペラ(4):ハキミ・マット・イサ、アキル・ヒルマン、フィルダウス・サイヤディ、イドリス・アフマド
🟨クランタン(0)
MOM:ンジョク・ジェイコブ(クランタン・ユナイテッド)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平選手は先発してフル出場しています。また前節が今季初出場となった本山雅志選手も先発してフル出場しています。

2022年4月27日(水)@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラ・トレンガヌ)
トレンガヌII 2-0 UITM
⚽️トレンガヌ:ジョーダン・ミンター(64分)、アルグジム・レゾヴィッチ(66分)
🟨トレンガヌ(1):ルーク・ウッドランド
🟨UITM(2):ハキミ・イスマイル、アズリディン・ロスリ
MOM:ジョーダン・ミンター(トレンガヌII)

2022年4月28日(木)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-0 FAM-MSNプロジェクト
🟨スランゴール(1):ハイカル・ハキム
🟨FAM(0)
MOM:ナビル・アシラフ(FAM-MSNプロジェクト)

2022年4月28日(木)@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
PDRM 2-2 クチンシティ
⚽️PDRM:マルティン・アダメック(23分)、アズリ・レザ(90+3分PK)
⚽️クチンシティ:アブ・カマラ(10分)、アイルトン(84分)
🟨PDRM(1):ミルベック・アクマタリエフ
🟨クチンシティ(1):イルワン・シャズミン・ワハブ
MOM:アレクサンダー・アンポンサ(PDRM)

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第6節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL6501135815
2JDT6501136715
3KLU640287112
4TRG531172510
5SEL52216338
6KCH42119637
7PDRM6213912-37
8FAM501429-71
9UITM5005210-80
10PRK6105716-9*-6
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRG-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第6節終了時)

ゴール数選手名所属
16ンジョク・ジェイコブKLU
25フェルナンド・ロドリゲスJDT
34マルティン・アダメックPDRM
4ヌルシャミル・アブドル・ガニKEL
43ニクソン・ギリェルメKEL
3ニック・シャリフ・ハセフィSEL
3ムサ・シディベJDT
3ジョーダン・ミンター
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRG-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

4月27日のニュース
シーゲームズ出場のU23代表候補合宿に11名が合流し計16名に。で、残る15名は?
体調不良で休養中の「トレンガヌのメッシ」は練習復帰へ
U17代表はユベントスの施設で合宿も
ジャアミ・クレシはマレーシア人オーナーのカーディフシティの入団テスト受験か

シーゲームズ出場のU23代表候補合宿に11名が合流し計16名に。で、残る15名は?

来月5月7日に開幕する東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表候補合宿に、新たに12名が合流したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

4月19日から始まっていた合宿はこれまで5名の選手しか参加していませんでしたが、25日には9名が、そして昨日26日には、ハディ・ファイヤッド(J3沼津)が日本から到着するなど、さらに2名が加わり、マレーシアサッカー協会が発表した31名中、15名が合宿参加となっています。

合宿7日目となる4月25日に合流したのは、GKフィルダウス・イムラン、MFアイサル・ハディ、DFダリル・シャム、DFウマル・ハキーム(JDT II)、FW V・ルヴェンティラン、DFシヴァン・ピレイ(PJシティ)、FWアイマン・アフィフ(クダ)、DFウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)、MFニック・アキフ・シャヒラン(トレンガヌ)、そして昨日4月26日に合流したのはFWハディ・ファイヤッド(J3沼津)とDFザイナル・アビディン・ジャミル(PJシティ)の2名です。

また今回U23代表には召集されているわけではないですが、記事の中ではマレーシア人の父親を持つフィンランド生まれのMFノーア・ライネ(フィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ)も合宿に合流したと報じられています。

なお残る選手は所属クラブが選手の合流許可を出しし次第、合宿に参加するということです。

体調不良で休養中の「トレンガヌのメッシ」は練習復帰へ

公称156cmの身長から「トレンガヌのメッシ」の愛称を持つファイズ・ナシルは、嘔吐と頭痛に苦しみリーグ戦を欠場していましたが、マレーシア語紙ブリタ・ハリアンは、ファイズ選手の健康状態は回復しつつあり、練習への復帰は近いと報じています。

トレンガヌのナフジ・ザイン監督は、ファイズ選手の容態は安定していると話し、すでに退院して自宅で療養していることを明らかにしています。「幸いなことにファイズ選手の健康状態は回復しているが、練習に参加する前には再度、検査を受ける必要がある。そこで問題がなければ、練習には復帰できるが、実戦に参加する前にはしばらく様子を見たい。」と話すナフジ監督は、主力選手でもあるファイズ選手の復帰はチームにとって不可欠でもあり、速やかな復帰を期待しているとも話しています。

ファイズ選手は4月16日に呼吸困難を訴えて、緊急入院しており、当初は心臓病が疑われていました。しかし、精密検査の結果、心臓に問題はなく、疲労が原因と頭痛と呼吸困難と診断されていました。

ファイズ選手が所属するトレンガヌは、9名が来月行われる東南アジア競技大会通称シーゲームズ出場のU23代表候補に選ばれており、MFLは「チームの負担を減らすために」5月の予定されていたトレンガヌの試合をすべて6月以降に延期しています。これにより5月はスーパーリーグの試合が1試合も組まれておらず、ファイズ選手が元気になっても、試合出場は6月以降になるということです。

U17代表はユベントスの施設で合宿も

マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebookで、イタリアセリエAのユベントスのマネージングダイレクターであるフェデリコ・パロンバ氏の表見訪問を受けたことを明らかにしています。

この訪問の席上では、U17代表がトリノにあるユベントスの施設で合宿を行う可能性などについても話し合われたとしています。ユースレベルの育成に関心があるユベントスの経験や知識を活かして、マレーシアのユース選手にも利益をもたらすような協力関係を築くことについても話し合ったとするFAMのハミディン・アミン会長は、今年2022年12月から来年7月の間に、マレーシア国内でユベントスの試合が開催される計画があることも明らかにしています。

今回の表敬訪問後には、FAM関係者がトリノのチーム施設に招待されたことも明かしたハミディン会長は、ユベントスはマレーシアでのアカデミー開設を検討していることについても触れ、これが実現すれば、草の根レベルの選手がユベントスのアカデミーで技術を高める機会になるとも話しています。

香港にオフィスを構え、中国国内に6ヶ所、日本、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドにアカデミーを持つなど、アジア戦略に積極的なユベントスは、香港オフィスの責任者でもあるパロンバ氏が積極的に活動しているようです。

ジャアミ・クレシはマレーシア人オーナーのカーディフシティの入団テスト受験か

国外でプレーするマレーシア人選手を追いかける「ハリマウ・アブロード」によると、マレーシア人の母親を持つジャアミ・クレシ選手が、英国2部カーディフシティの入団テストを受ける可能性があるようです。

カーディフシティはマレーシア人起業家のヴィンセント・タン氏がオーナーのチームです。なおタン氏はベルギー1部のKVコルトレイク、ボスニアヘルツェゴビナ1部のFKサラエヴォなどのオーナーでもあります。

英国1部プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCのU18でプレーする18歳のクレシ選手は、カーディフシティU23の選手としてコヴェントリーシティU23との試合に出場したことが確認されているということです

昨季はブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCのU17でプレーしたクレシ選手は、決勝でミドルスブラU17を破り、U17プレミアリーグカップに優勝し、自身も準々決勝のサウサンプトンU17戦ではゴールを決めて、勝利に貢献しています。

クアシ選手はこれまでも、マレーシアU17代表やU19代表に召集の可能性が取りざたされていますが、イラク出身の父親がA代表ではマレーシア代表ではなくイラク代表でプレーする可能性を示唆しており、マレーシアサッカー協会FAMからは2000年6月以降は何も連絡をもらっていないと話しています。

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第6節結果とハイライト映像

Mリーグ2部プレミアリーグ今季2022年シーズン第6節が4月22日から24日にかけて開催されました。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年4月22日(金)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
UITM 1-2 クランタン・ユナイテッド
⚽️UITM:アフザル・アクバル(68分)
⚽️クランタン:アミルル・シャフィク・チェ・ソー(2分)、ナシラン・エリアス(41分OG)
🟨UITM(1):ファリス・ザブリ
🟨クランタン(1):アキフ・アフィジ
MOM:ンジョク・ジェイコブ(クランタン・ユナイテッド)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平選手は先発してフル出場しています。またこの試合が今季初出場となった本山雅志選手は先発し、ハーフタイムで交代しています。

2022年4月23日(土)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 4-0 FAM-MSNプロジェクト
⚽️クチンシティ:アブ・カマラ(24分)、シャフィジ・イクマル(35分)、谷川由来(76分)、ファイズ・ワン・スライマン(81分)
🟨クチンシティ(0)
🟨FAM(0)
MOM:アブ・カマラ(クチンシティ)
 クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場し、今季初ゴールを挙げています。

2022年4月23日(土)@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 1-3 JDT II
⚽️ペラ:ハキミ・マット・イサ(38分PK)
⚽️JDT:フェルナンド・ロドリゲス2(24分、37分PK)、アダム・ファルハン(52分)
🟨ペラ(1):イドリス・アフマド
🟨FAM(0):ナフィズディン・ファウジ、ウマル・ハキーム、ダリル・シャム
MOM:フェルナンド・ロドリゲス(JDT II)

2022年4月24日(日)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 1-3 クランタン
⚽️PDRM:アズリー・レザ(8分PK)
⚽️クランタン:ヌルシャミル・アブドル・ガニ(49分)、ニクソン・ギリェルメ2(68分、86分)
🟨PDRM(2):アズリー・レザ、サフアン・ハズマン、
🟨クランタン(1):ヌルシャミル・アブドル・ガニ
MOM:ニクソン・ギリェルメ(クランタン)

2022年4月24日(日)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌII 0-0 スランゴール2
🟨トレンガヌ(0)
🟨スランゴール(1):ジョージ・アトラム
MOM:アミルル・シャズワン(トレンガヌII)

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第6節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL5501135815
2JDT5501136715
3KLU53025509
4SEL32116337
5TRG32115237
6KCH32017436
7PDRM4203710-36
8UITM400428-60
9FAM400429-70
10PRK4104513-8*-6
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRG-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第6節終了時)

ゴール数選手名所属
15フェルナンド・ロドリゲスJDT
24マルティン・アダメックPDRM
4ヌルシャミル・アブドル・ガニKEL
43ンジョク・ジェイコブKLU
3ニクソン・ギリェルメKEL
3ニック・シャリフ・ハセフィSEL
3ムサ・シディベJDT
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRG-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第6節結果とハイライト映像

Mリーグ1部スーパーリーグの第6節が4月22日から24日にかけて開催されました。前節同様、ACLに出場中のJDT対マラッカ・ユナイテッドの試合は7月2日に延期されています。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年4月22日(金)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 2-0 スランゴール
⚽️トレンガヌ:ファイサル・ハリム(20分)、チェチェ・キプレ(60分PK)
🟨トレンガヌ(1):ハビブ・ハルーン
🟨スランゴール(4):シャルル・ナジーム、ヤザン・アル=アラブ、シャリフ・ハセフィ、ジクリ・カリリ
MOM:アザム・アズミ(トレンガヌ)
 チーム内に新型コロナ感染者が出たことで、開幕から試合延期が続いたトレンガヌはようやく迎えた初戦から2連敗でした。しかし前節に続いてこの試合でも勝利を収め、10位から7位に浮上しています。ただしMリーグを運営するMFLがU23代表選手の東南アジア大会出場を理由にリーグ日程を変更したことから、トレンガヌはこの試合以降は6月18日までリーグ戦が予定されていません。クラブとしてMFLに日程変更の再考を求めているようですが、ようやく勢いづいてきたチーム状況を試合をしないままおよそ2ヶ月近く維持していけるかどうかは難しそうです。
 スランゴールは今季初黒星となりましたが、相変わらず不安定な試合を続けており、開幕からの4試合で8失点の守備陣が改善されない限り、トップ5入りは今季も難しそうです。なおスランゴールもトレンガヌ同様、MFLの一定変更の影響を受けて4月29日のスリ・パハン戦以降は6月19日までリーグ戦がありません。

2022年4月23日(土)@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 3-1 ペナン
⚽️スリ・パハン:ノー・アザム・アジー(29分)、デヴィッド・ロウリー(66分)、シーン・ジャネッリ(73分)
⚽️ペナン:スクリ・ハミド(45+2分)
🟨スリ・パハン(2):アブドル・マリク、ファンディ・オスマン
🟨ペナン(3):T・サラヴァナン、エンドリック・アブドル・ラティフ
MOM:ノー・アザム・アジー(スリ・パハン)
 ホームのスリ・パハンが効果的に得点を重ね、開幕から4試合目にして今季初勝利を飾っています。
 ペナンは試合開始から攻勢に出たものの、前半終了間際のゴールで同点するのが精一杯で、この敗戦で今季初の最下位に転落しています。

2022年4月24日(日)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-3 サラワク・ユナイテッド
⚽️サラワク:ボリス・コック(21分)、フランシス・コネ2(46分、85分PK)
⚽️PJシティ:コギレスワラン・ラジ(74分)
🟨サラワク(1):シャルビニー・アラウィ
🟨PJシティ(2):ラフィ・ナゴールガニ、ダレン・ロック
MOM:フランシス・コネ(サラワク・ユナイテッド)
 開幕から5試合白星のなかったサラワク・ユナイテッドがフランシス・コネの2ゴールなどで、今季初白星を飾っています。開幕前にE・エラヴァラサン監督がA代表のアシスタントコーチに就任、テクニカルディレクターだったB・サティアナタン氏が監督なって初の白星でもあります。
 PJシティは2試合連続の3失点と守備が崩壊し、2連敗でとなりましたが、順位は6位のままです。

2022年4月24日(日)@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-1 KLシティ
⚽️ヌグリスンビラン:エラルド・グロン2(47分、76分)
⚽️KLシティ:シーン・セルヴァラジ(73分)
🟨ヌグリスンビラン(2):クザイミ・ピー、エラルド・グロン
🟨KLシティ(1):デクラン・ランバート
MOM:エラルド・グロン(ヌグリスンビラン)
 ホームのヌグリスンビランが、1部昇格初年度ながら開幕から2つの引き分けを挟んで3連勝と好調です。この試合でも2ゴールを決めたエラルド・グロンは、リーグ得点ランキング3位となっています。
 一方のKLシティはホームで2連勝と調子を上げてきていましたが、アウェイマッチ2連敗となっています。

2022年4月24日(日)@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 4-0 クダ
⚽️サバ:アムリ・ヤハヤ3(51分、61分、72分)、パク・タエス(56分)
🟨サバ(2):パク・タエス、ゲイリー・スティーヴン・ラバット
🟨クダ(3):シャフィク・アフマド、ジャン・スクウォン、ロドニー・ケルヴィン
MOM:アムリ・ヤハヤ(サバ)
 ホームのサバがアムリ・ヤハヤのハットトリックなどでクダを一蹴し、勝点で並んだものの得失差でそのクダに代わって今季最高位となる2位に浮上しています。41歳のアムリ選手は今季初先発でしたが、オン・キムスイ監督の起用に応えています。
 クダはこの試合を含め直近の3試合で10失点と守備が崩壊しています。
 サバの加賀山泰毅選手は先発して、85分に交代しています。

また、今節予定されたいたマラッカ・ユナイテッド対JDTは、JDTがAFCチャンピオンズリーグ出場のため、7月2日に延期されています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第6節終了時)

チーム勝点
1JDT44001211112
2SAB640294512
3KDA6402811-312
4NSE532095411
5KLC62121011-17
6PJC6213801-27
7TRG42025516
8SEL41219815
9PHG41125504
10MLU511336-34
11SWU6114412-84
12PEN603359-43
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRG-トレンガヌ、PHG-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MLU-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第6節終了時)

ゴール数選手名所属
17ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
25カイオンSEL
34ダレン・ロックPJC
4エラルド・グロンNSE
53フェルナンド・フォレスティエリJDT
3ロナルド・ンガKDA
3アムリ・ヤハヤSAB
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRG-トレンガヌ、PHG-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MLU-マラッカ・ユナイテッド

4月25日のニュース
ACLグループステージI組第4節-JDTは川崎に大敗でグループ2位に転落(ハイライト映像あり)
トレンガヌはMFLにリーグ日程の再考を求める

ACLグループステージI組第4節-JDTは川崎に大敗でグループ2位に転落

MFレアンドロ・ヴェラスケスに代えてDFカルリ・デ・ムルガを起用するのでは、というボラセパマレーシアJPの予想は外れてしまいましたが、レアンドロ・ヴェラスケスではなくDFマウリシオ、そしてここまで4ゴールを決めているFWベルグソン・ダ・シルヴァに代えてフィリピン代表のFWビエンベニード・マラニョンを起用するなど、JDTのベンヤミン・モラ監督は3日前の引き分けた試合から先発を5名入れ替え、しかもこの5名全員が今大会初先発という布陣で、Jリーグ王者に臨みました。

キックオフから両チームとも激しくせめぎ合った試合は、13分にマウリシオがペナルティエリアの外で小林悠を倒してFKを与えてしまいます。このFKを脇坂泰斗がゴール左上に決めて、川崎が先制しました。このゴールが合図かのようにここから川崎が一気に攻勢を強め、試合はJDTサイドでの時間が長くなります。

JDTにとって不運だったのは、20分にはマウリシオが負傷で交代となったことでしょう。今季ここまでリーグ戦でもベンチ入りすらなかったマウリシオの先発起用は予想しませんでしたが、今季初出場がこのインテンシティの高い試合ということに問題があったのかもしれません。

攻め続ける川崎は31分に家長昭博から山根視来、そして脇坂と繋いだボールを小林が決めて2-0、さらに42分には再び家長からのパスを受けた山根のクロスを再び小林が決めて3-0と、いずれも右サイドを崩す形でゴールを重ね、前半はこのまま川崎の3点リードで折り返します。JDT視点で見ると、2点目と3点目はここまで全試合フル出場の左SBラヴェル・コービン=オンとCBシェーン・ローリーが振り切られ、カバーが遅れる形での失点でした。

JDTのモラ監督はハーフタイムでFWフェルナンド・フォレスティエリとMFアフィク・ファザイルに代えてFWハズワン・バクリとMFナズミ・ファイズを投入します。51分にはそのナズミからのクロスにサファウィ・ラシドが、その直後のCKではシェーン・ローリーがいずれもヘディングでゴールを狙いますが、得点には至りません。

グループステージ突破のためには得失差を考えると、少しでも差を詰めておきたいJDTでしたが、81分にはマルシーニョ、88分にはチャナティップ・ソングラシンがそれぞれゴールを決めて、終わってみればJDTが5失点と大敗に終わった試合でした。

Jリーグ王者の壁の厚さを思い知らされると共に、この試合ではベンチ外となったナチョ・インサやベルグソン・ダ・シルヴァ、80分に投入されたものの焼け石に水だったアリフ・アイマンといったレギュラーとそうでない選手との差が歴然でした。今後も集中開催方式が続く限り、JDTが日本や韓国のクラブと対等に勝負するには選手層に厚みを増す必要がありそうです。

またグループステージI組は残り2節となりましたが、この日の勝利で川崎が勝点8となり首位浮上し、この前の試合で広州を5-0で破った蔚山とJDTが勝点7で並びましたが、グループステージは勝点で並んだ場合には、得失差ではなく直接対決の結果を優先することから、第2節で蔚山に勝利しているJDTが2位、蔚山が3位、そしてここまで全敗の広州が4位となっています。

次節第5節の広州戦は、川崎戦大敗で1となった得失差を再び広げるための大勝が必要な一方で、ここまで4試合フル出場のレヴェル・コービン=オンとシェーン・ローリー、そしてほぼフル出場のマシュー・デイヴィーズを最終第6節の蔚山戦に向けてどれだけ休ませることができるかが焦点となりそうです。

ACLグループステージI組 第4節
4月24日(日)
スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 0-5 川崎フロンターレ
⚽️川崎:脇坂泰斗(14分)、小林悠2(31分、43分)、マルシーニョ(81分)、チャナティップ・ソングラシン(88分)
🟨JDT(1):マウリシオ、アフィク・ファザイル
🟨川崎(0)
(下は両チームの先発XIとハイライト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeより)

4月24日(日)
タン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)
広州FC 0-0 蔚山現代
⚽️蔚山:ユン・イルロク(4分)、マールク・コスタ(54分)、ヴァレリ・カザイシュヴィリ(64分)、天野純(73分)、ソル・ヨンウ(85分)
🟨広州(0)
🟨蔚山(0):キム・ヒョヌ
(下は両チームの先発XI)

ACLグループステージI組 順位表

チーム得失差勝点
1川崎4229141138
2JDT42117617
3蔚山421110374
4広州4004021-210

ACLグループステージI組日程(時間はマレーシア時間、日本時間は-1時間)
試合会場はJDTの試合は全てスルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)、それ以外の試合はタンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)となっています。

4月15日(金)
川崎フロンターレ 1-1 蔚山現代JDT 5-0 広州FC
4月18日(月)
広州FC 0-1 川崎フロンターレ蔚山現代 1-2 JDT
4月21日(木)
蔚山現代3-0 広州川崎フロンターレ 0-0 JDT
4月24日(日)
広州FC 0-5 蔚山現代JDT 0-5 川崎フロンターレ
4月27日(火)
蔚山現代-川崎(17時キックオフ)、広州-JDT(22時キックオフ)
4月30日(土)
川崎-広州(17時キックオフ)、JDT-蔚山現代(17時キックオフ)

トレンガヌはMFLにリーグ日程の再考を求める

昨日のこのブログでも取り上げたMリーグ1部スーパーリーグの日程変更。これによりスランゴールとトレンガヌ両クラブの第7節から第9節までの試合が5月以降に変更になっています。この日程変更についてトレンガヌがMリーグを運営するMFLに対して再考を求めていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

5月にベトナムで行われる東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表に招集された選手が、スーパーリーグの試合を欠場せずに、大会前の合宿参加やシーゲームズ出場が可能になるようにとの理由からMFLは日程変更を行なっていますが、事前にクラブに打診などなしにMFLが一方的に日程変更を行なったことに失望していると、トレンガヌのアブドル・ラシド・ジュソCEOは述べています。

第7節から第10節の試合が延期されたことで、トレンガヌは5月には全くリーグ戦がなく、その後は延期された試合が組み込まれることで日程が過密になることは明らかであるとし、リーグ終盤の大事な時期に選手のパフォーマンスに影響が出ることを懸念していると述べたアブドル・ラシドCEOは、今季開幕直後に新型コロナの感染者がチーム内に出たことによる試合延期によるその後の連戦で同様の問題がすでに起こったと説明しています。

「スーパーリーグの延期の理由は理解できるが、開幕直後の試合延期のせいで2連敗でスタートしたが、現在はチームは立ち直って2連勝でチームに勢いがついたところである。ここでまた1ヶ月に渡って試合がない状況が続けば、チームの勢いが途切れてしまう心配がある。」と日程変更の再考を求める理由を説明したアブドル・ラシドCEOは、この日程変更により、すでに予約済みの宿舎や移動手段などをキャンセルすることで余分な費用が発生する点も理由として挙げています。

さらにアブドル・ラシドCEOは、今回の日程変更の影響を直接、受けているのはスランゴールとトレンガヌだけであることから、公平さを記すためにもMFLには日程変更の再興を求めたいとしています。

今回のスーパーリーグの日程変更はU23代表候補合宿の招集メンバー31名中、スランゴールから11名、トレンガヌから9名が選ばれていますが、合宿期間もシーゲームズ期間もいずれもFIFA国際マッチデー期間外であることから、トレンガヌのナフジ・ザイン監督は招集拒否を明言し、他のクラブもリーグ戦を優先し、合宿初日には参加者がわずか5名しかいませんでした。


4月24日のニュース
ACLグループステージI組-JDTと川崎が再び激突
Mリーグが代表戦とシーゲームズの代表選手招集を考慮した日程変更を発表
FAMはシーゲームズ出場のサッカーeマレーシア代表4名を発表

ACLグループステージI組-JDTと川崎が再び激突

ACLグループステージI組は今日が第4節。まさかのグループ首位で前半戦を折り返したJDTは、第3節で引き分けた川崎フロンターレと再び対戦します。この試合が引き分け以上で終われば、JDTは悲願のグループステージ突破が見えてきますが、果たしてその結果はどうなるのでしょう。

JDT、川崎両チームにとって重要な今日の試合の戦術分析などは専門家に任せることにして、ボラセパマレーシアJPでは、サッカー素人でもできるグループステージI組のここまでの3試合の出場時間を調べてみました。

JDT 各選手の第1節から第3節の試合出場時間

選手名広州蔚山川崎合計
14DFシェーン・ローリー909090270
22DFラヴェル・コービン=オン909090270
32DFシャールル・サアド909090270
2DFマシュー・デイヴィーズ829090262
9FWベルグソン・ダ・シルヴァ909081261
30MFナチョ・インサ759090255
45FWフェルナンド・フォレスティエリ907688254
10MFレアンドロ・ヴェラスケス826468214
42FWアリフ・アイマン756468207
4MFアフィク・ファザイル623379174
26GKハジック・ナズリ90780168
21MFナズミ・ファイズ15572294
1GKファリザル・マーリアス009090
11MFサファウィ・ラシド28262276
8MFサフィク・ラヒム0261137
17FWラマダン・サイフラー1512936
24GKイザム・タルミジ012012
6MFナサニエル・シオ・ホン・ワン8008
91DFシャミー・サファリ8008
18FWハズワン・バクリ0022

川崎フロンターレ 各選手の第1節から第3節の試合出場時間

選手名蔚山広州JDT合計
1GKチョン・ソンリョン909090270
5DF谷口彰悟90090180
6MFジョアン・シミッチ90090180
13DF山根視来90090180
15DF佐々木旭90090180
8MF橘田健人69690165
9FWレアンドロ・ダミアン80085165
20FW知念慶214690157
23FWマルシーニョ69085154
19FW遠野大弥632162146
7DF車屋紳太郎219029140
31MF山村和也69061130
24FW宮城天218415120
14MF脇坂泰斗275828113
11FW小林悠10691594
41MF家長昭博900090
3MF塚川孝輝090090
16MF瀬古樹090090
17MF小塚和季090090
18MFチャナティップ090090
25MF松井蓮之046046
28FW五十嵐太陽044044
30DF田邊秀斗044044
29DF高井幸大032032

以上が両チームの過去3試合の出場時間ですが、これを見てわかるのは選手層の差です。JDTは3試合(270分)ともフル出場したのが、シェーン・ローリー、シャールル・サアド、ラヴェル・コービン=オンのDF3名、一方の川崎はGKチョン・ソンリョン1名だけです。もう少し細かく見ていくと、過去3試合で180分以上出場した選手は、JDTには上記の3名を含めて全部で9名いますが、川崎はGKのチョン選手を加えても5名となっています。しかもJDTは9名全員がフィールドプレヤーで、川崎の4名の倍以上です。ここから見えてくるのは、選手層に厚みがある川崎はローテーションで選手を試合ごとに入れ替える余裕がある一方で、JDTは先発と控え選手との間に大きな差があることから、3試合ともほぼ固定したメンバーで戦わざるを得なかったということではないでしょうか。

前回の対戦は、双方とも力を出し切った試合だったとおもいますので、そこから中2日で再び交える両チームがどれだけ回復しているかが今日の試合に大きく影響しそうです。特にここまでの3試合にフル出場して最終ラインを支えたシェーン・ローリーとシャールル・サアドがその疲労から回復し、これまで同様のパフォーマンスを見せてられるかどうかが、今日の試合の鍵になるのではないでしょうか。なおボラセパマレーシアJPの大穴予想ですが、今日の試合でグループステージ突破を決めにいくのであれば、外国籍選手枠の1つをレアンドロ・ヴェラスケスからフィリピン代表のDFカルリ・デ・ムルガに代えて守備重視のメンバーで臨む可能性もあるのではないかと思っています。

Mリーグが代表戦とシーゲームズの代表選手招集を考慮した日程変更を発表

Mリーグを運営するMFLは公式サイト上で、Mリーグ1部スーパーリーグの一部試合日程変更を発表しています。MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、FAMとMFLが協議した結果、東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表候補選手が、リーグ戦を欠場せずに、大会前の代表候補合宿に参加し、また最終メンバーが5月7日に開幕するシーゲームズ2021年大会(ベトナム、ハノイ)に出場できるようにとの配慮から、4月30日から5月23日までの日程を変更したことを明らかにしています。シーゲームズは5月19日に準決勝が、また5月22日には決勝が予定されています。

なおスーパーリーグの試合日程が変更になっているのは、U23代表候補に11名の選手が招集されているスランゴールと、9名の選手が招集されているトレンガヌ両チームの試合のみで、4月29日に順延されていた第2節のスランゴール対スリ・パハン戦と、第7節(5月6日/7日)、第8節(5月10日/11日)、第9節(5月17日/18日)の両チームが関係するスーパーリーグの6試合です。

さらにU23代表はシーゲームズ終了後には、6月1日に開幕するAFC U23アジアカップ(ウズベキスタン)に向けて再び代表候補合宿を5月24日から31日までよていしています。一方、A代表は6月8日に開幕するAFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選(マレーシア)に向けた代表候補合宿を5月19日から29日まで予定しているます。

MFLのスチュアートCEOは、アジアカップ第3次予選が6月8日から14日に予定されていることから、スーパーリーグ第10節(6月18日/19日)の全カードを延期することも併せて発表しています。.

この他、スチュアートCEOは、AFCチャンピオンズカップに出場中のJDTや、AFCカップに出場するクダとKLシティがノックアウトステージに進出した場合には、再度日程変更が行われる可能性にも言及しています。

今回変更された日程の詳細はこちらです。

*****

シーゲームズの日程は当初から分かっていたにもかかわらず、今回の突然とも言える日程変更が行われたのは、このブログでも取り上げた通り4月19日から始まっているU23代表代表合宿の練習参加者が31名の代表候補中のわずか5名しかおらず、各クラブが自チームの選手にリーグ戦出場を優先させて、招集を拒否したことが影響しています。U23代表合宿期間も、またシーゲームズ開催期間もいずれもFIFA国際マッチデー期間ではないことから、代表選手の招集に強制力はなく、このブログでも4月15日の記事で、スーパーリーグのサバが所属するインドネシアU23代表のサディル・ラムダニの招集を拒否して、インドネシアサポーターから非難されていることを取り上げましたが、今回の日程変更は、各クラブに所属選手の「招集拒否」の理由を与えないための措置でもあります。

特に今回のシーゲームズに出場するU23代表は、6月のU23アジアカップを睨み、登録可能なオーバーエイジ選手枠を(3名)なしで臨むことを表明しており、前回2019年大会(フィリピン)ではグループステージ敗退に終わり、2017年大会(マレーシア)以来のメダル獲得のためには、できる限りのベストメンバーを揃える必要があります。

FAMはシーゲーム出場のサッカーeマレーシア代表4名を発表

2021年大会に出場するサッカーeマレーシア代表(eリマウ)のメンバー4名を発表しています。

ルクマン・ハジック(LuqmanHzq)、アシャラフ・カマル(AK31)、ガン・ムンキァット(PippleJeannn)、ワン・ハキム(P3rlisTeamJr)の4名は、FAM本部で4月25日から29日まで行われる代表合宿に参加後、5月11日に試合会場となるベトナムのハノイへ出発します。

大会は、オンラインサッカーゲームのFIFA Online 4を使った予選ラウンドが5月14日に、決勝ラウンドは翌日5月15日に行われ、eリマウは、最低でも銅メダルを持って帰りたいと決意を語っています。

4月22日のニュース(2)
J3沼津のハディ・ファイヤッドがマレーシア人選手初のJリーグデビュー
FIBはペラから出されていた時間的猶予を求める申請を承認
シーゲームズ出場の男子フットサル代表候補合宿参加メンバー発表
マレーシアFAカップ2回戦組み合わせ決定

J3沼津のハディ・ファイヤッドがマレーシア人選手初のJリーグデビュー

マレーシアサッカーに新たな歴史が刻まれました。J3のアスルクラロ沼津に所属するマレーシア人FWハディ・ファイヤッドが、マレーシア人選手として初めてJリーグ公式戦に出場しています。

昨日4月21日のJ3リーグ第4節、ヴァンラーレ八戸 vs アスルクラロ沼津の試合が青森県八戸市のプライフーズスタジアムで行われ、背番号27のハディ選手は84分、渡邉りょう選手と交代でこの試合に出場し、マレーシア人選手初のJリーグデビューを飾っています。試合は2-0で沼津が勝利しています。

ハディ選手は2018年12月にMリーグのJDT IIからJ2のファジアーノ岡山に加入し、昨年2020年12月には出場機会を求めて、J3の沼津に期限付き移籍していました。移籍直後の練習中に右膝前十字靭帯を損傷した昨季は治療と回復でシーズンを棒に振ることなりましたが、昨日の試合で待望のJデビューを果たしています。

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マレーシアにはいないタイプの大型ストライカーとして期待されるハディ選手は、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表候補にも選ばれています。マレーシアU23代表は6月のAFC U23アジアカップ出場も決めており、一気にアジアの舞台まで駆け上がって欲しいです。

2012年には、マレーシアU22代表でプレーしていたワン・ザック・ハイカルとナジルル・ナイムが、日本と対戦したロンドン五輪最終予選でのプレーを見た当時JFLに所属していたFC琉球と契約しましたが、ワン・ザック選手は佐川印刷SC戦の1試合に出場したのみ、ナジルル選手は怪我のため1試合も出場せずに退団した記録が残っています。

下のハディ選手デビュー戦の映像はJ league InternationalのYouTubeより

FIBはペラから出されていた時間的猶予を求める申請を承認

国内クラブのライセンスなどを交付する第一審機関は、Mリーグ2部プレミアリーグペラから出されていた、新たなオーナー候補との交渉に必要な時間の猶予を求める申請を認めたことを、MFLの公式サイト上で発表しています。

FIBのシーク・モハマド・ナシル委員長は、4月18日にペラから提出されていた期限延長の申請の内容を精査した結果、4月29日まで時間を与えることにしたと説明しています。

この交渉が成立すれば、給料未払いで苦しんでいる選手や監督、コーチにとっても問題解決につながることが期待できることから承認した、とその理由を説明したシーク・モハマド委員長は、4月29日の期限までに交渉が成立しなかった場合には、当初の予定通りより厳格な処分を科すことは変わらないと話しています。

シーゲームズ出場の男子フットサル代表候補合宿参加メンバー発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会に出場する男子フットサル代表の合宿参加メンバー20名を発表しています。

4月29日から5月2日までFAM本部内のFAMフットサルアリーナで行われる合宿の参加メンバーは、今月タイで行われたアジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場したメンバー16名に加え、チュー・チャンヨン監督はファリク・カビボル(パハンレンジャーズ)、ヒクマル・フィルダウス(ペナン)、アキル・カリス(クランタン)、ヌル・ハジム・スライマン(PDRM)の4選手を新たに招集しています。

男子フットサル代表は、この合宿で選手が16名まで絞り込まれた後、5月3日にベトナムのホーチミンへ向けて出発します。ホーチミンでは複数の親善試合を行い、5月8日にはシーゲームズが行われるハノイ入りする予定になっています。

シーゲームズの男子フットサルは5月11日から20日にかけて行われ、タイ(5月11日)開催国ベトナム(5月14日)、インドネシア(5月16日)、ミャンマー(5月20日)と1回戦総当たりで対戦します。

2019年大会では男子フットサルは開催されなかったことから、2大会ぶりの開催となるシーゲームズ男子フットサル。マレーシアのクアラルンプールで開催された2017年大会では現メダルを獲得したマレーシア代表ですが、今月初旬に行われたAFFフットサル選手権では、優勝したタイに4-2、準優勝したインドネシアには5-1といずれも敗れ、準決勝進出を逃しています。このAFFフットサル選手権ではベトナム、ミャンマーとも準決勝に進出していることから、シーゲームズでのメダル獲得にはチーム力の大幅なアップが必要です。

代表候補メンバー発表後、チュウ監督はパワープレーの質を上げることが課題である、とマレーシアの通信社ブルナマの取材に答えています。シーゲームズでは追う立場の試合展開となることはAFFフットサル選手権の試合を見ても明らかです。AFFフットサル選手権でも、マレーシアは何度かこのパワープレーを使いましたが、結果として失敗し、逆に失点してしまう場面もあり、今回のシーゲームズで目標とする銅メダル獲得は、このパワープレーの出来次第ということになりそうでうs。

シーゲームズ2021年大会男子フットサル代表候補合宿参加メンバーはこちらです。

マレーシアFAカップ2回戦の組み合わせ決定

マレーシアFAカップの2回戦組み合わせ抽選が行われ、16チーム、8試合のカードが決定しています。

規模を縮小して開催されている今年のマレーシアFAカップには、プレーオフ出場チームを含めて34チームが出場し、チーム内に新型コロナ感染者が出た影響で、今月4月29日に順延されているトレンガヌ対ヌグリスンビランの試合を除き、1回戦が全て終了しています。

1回戦では、Mリーグ3部M3リーグのプルリス・ユナイテッドが2部プレミアリーグのPDRMを破った以外はいわゆるジャイアントキリングはなく、プレミアリーグの4チームと1部スーパーリーグの12チーム(1回戦のトレンガヌとヌグリスンビランを含む)が順当に残っています。

今回行われた2回戦の組み合わせで注目されるのは、1回戦唯一のスーパーリーグクラブ同士の対戦となるトレンガヌ対ヌグリスンビランの勝者対クダのカードでしょう。チーム内に新型コロナ感染者が出たこともあり1勝2敗と開幕ダッシュに失敗した現在10位トレンガヌに対し、1部昇格初年度ながら2勝2分と開幕から無敗の4位ヌグリスンビランの勝者は、現在4勝1敗の2位クダと対戦します。

またスーパーリーグ開幕戦以来となるクランバリーダービーとなったスランゴール対KLシティも盛り上がりそうです。いずれも首都圏クランバリーを本拠地とする両チームの対戦は、2−2と引き分けに終わった開幕戦では、試合後に起きたサポーター同士の小競り合いなどピッチ外での注目も浴びましたが、それだけサポーターも熱くなるカードだということです。

日本人選手がいるチームでは、加賀山泰毅選手が所属するスーパーリーグのサバは、深井脩平、本山雅志両選手が所属するプレミアリーグのクランタン・ユナイテッドと対戦します。また谷川由来選手が所属するクチンシティは、M3リーグで勝ち残った唯一のクラブ、プルリス・ユナイテッドとのマッチアップが決まっています。

FAカップ2回戦は5月13日と14日に開催が予定されています。詳しい日程はこちらです。

4月22日のニュース(1)
ACLグループステージI組-JDTは川崎フロンターレと引き分けもグループ首位堅守(ハイライト映像あり)

ACLグループステージI組-JDTは川崎フロンターレと引き分けもグループ首位堅守

大会前のスーパーリーグ、トレンガヌ戦で味方選手と交錯し、脳震盪を起こして初戦の広州FC戦、2戦目の蔚山現代戦とベンチ外だったGKファリザル・マーリアス、そして中盤は初戦同様にアフィク・ファザイルが戻ったJDT。試合開始から押し込まれる場面が多くあり、また攻撃では前線までボールを送れない展開が続きました。それでも前半終了間際にはラヴェル・コービン=オングがペナルティーエリアの外から、また相手DFにブロックされたもののエース、ベルグソン・ダ・シルヴァもシュートを放つなど、少しずつ川崎の早い試合展開に対応し始めたところで前半が終了しました。

両チームとも選手交代なしで始まった後半は、59分にレアンドロが倒されてJDTがペナルティエリアの外でFKを得ますが、これはGKに阻まれてしまいます。その後も一進一退を繰り返す中、試合の終盤にかけては試合がこう着状態のまま、見ているこちらもヒヤヒヤしましたが、結局0-0でフルタイムとなりました。

JDTはJクラブ相手に初の引き分けで勝点1を積み上げ、通算成績を2勝1分の勝点7としてI組の1位を堅守。川崎は1勝2分の勝点5で2位に続いています。なおこの両チームは3日後の4月24日(日)の第4節で再び対戦しますが、Mリーグではあり得ないインテンシティに耐えたJDTの選手たちが3日間で回復できるかどうかが、次戦の鍵になりそうです。

ACLグループステージI組 第3節
4月21日(木)
スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
川崎フロンターレ 0-0 JDT
🟨川崎(1):車屋紳太郎
🟨JDT(2):レアンドロ・ヴァレスケス、アリフ・アイマン
(下は両チームの先発XIとハイライト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeより)

またこの試合の前に行われた蔚山現代対広州FCは、JDTに5失点、川崎には8失点の広州を相手に、蔚山現代は勝利したものの3失点と、グループ順位決定に関わる得失差では川崎、JDTには少なくとも現時点で差をつけられています。

4月21日(木)
タン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)
蔚山現代3-0 広州
⚽️蔚山:マールク・コスタ(28分)、パク・チュヨン(57分)、ユン・イルロク(68分)
🟨広州(0)
🟨川崎(0)
(下は両チームの先発XI)

チーム得失差勝点
1JDT32107167
2川崎31209185
3蔚山31115324
4広州3002016-160

ACLグループステージI組日程(時間はマレーシア時間、日本時間は-1時間)
試合会場はJDTの試合は全てスルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)、それ以外の試合はタンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)となっています。

4月15日(金)
川崎フロンターレ 1-1 蔚山現代JDT 5-0 広州FC
4月18日(月)
広州FC 0-1 川崎フロンターレ蔚山現代 1-2 JDT
4月21日(木)
蔚山現代3-0 広州川崎フロンターレ 0-0 JDT
4月24日(日)
広州-蔚山現代(17時キックオフ)、JDT-川崎(22時キックオフ)
4月27日(火)
蔚山現代-川崎(17時キックオフ)、広州-JDT(22時キックオフ)
4月30日(土)
川崎-広州(17時キックオフ)、JDT-蔚山現代(17時キックオフ)

4月21日のニュース
ペラはベンチ入り登録14名(うちGK2名)でリーグを続行
ペラの未払い給料支払いの3度目の期限は今日-完済されなければMリーグ追放処分も
東南アジア競技大会出場の女子フットサル代表合宿参加メンバー発表

今日はACLのグループステージI組の第3節でJDTが川崎フロンターレと対戦します。ここまで2連勝のJDTがJリーグの覇者にどのように挑むのかが楽しみですが、DTとJクラブの対戦成績をおさらいしておくと、その通算対戦成績は1勝4敗、得点4失点10となっています。なおマレーシアのクラブでACLグループステージに出場しているのはJDTのみで、初出場は2019年です。

2019年(1勝1敗)
3月5日 鹿島アントラーズ 2-1 JDT
5月8日 JDT 1-0 鹿島アントラーズ

2020年(0勝1敗:ただしこの年はマレーシア政府がJDTの集中開催地カタールへの渡航許可を出さず、記録上は出場辞退で、ヴィッセル神戸戦の記録も無効扱いとなっています。)
2月12日 ヴィッセル神戸 5-1 JDT

2021年(0勝2敗)
6月21日 JDT 0-1 名古屋グランパス
7月4日  名古屋グランパス 2-1 JDT

さて、今日の試合の結果はどうなるでしょう。JDT対川崎フロンターレは、現在はイスラム教の断食月中のため、少々遅い午後10時(マレーシア時間、日本時間は午後11時)キックオフです。

ペラはベンチ入り登録14名(うちGK2名)でリーグを続行

2部プレミアリーグのペラは、給料未払い問題が未解決となっていることから、新たな選手が獲得できず、今季はU21やU19チームの選手をやりくりしてリーグに参加しています。

しかし、それでも選手の人数は不十分で開幕戦はベンチ入りメンバーが17名いたものの、第2節以降は怪我などで選手が離脱し、その後の3試合はベンチ入り15名、しかも控え4選手の内、2名がGKという状況で試合に臨んでいます。

そのペラFCは4月16日のクランタン戦で、ロイザット・ダウドがレッドカードをもらい出場停止処分となったことで、より厳しい状況に追い込まれていると、マレーシア語紙ウトゥサンマレーシアが報じています。(なおレッドカードをもらったロイザット選手は、実際にはラフプレーを止めに入っただけにもかかわらず、主審が当事者と間違えてレッドカードを出す誤審の被害者でもあります。)

「選手たちは全力で試合を戦ってくれているが、それだけでは試合に勝つには不十分である。クランタン戦では明らかに経験の差が出てしまった。」と述べたユスリ監督は「既に選手が不足しているにもかかわらず、さらにロイザットへのレッドカードでチーム状況はさらに悪化している。」と話し、選手たちにはカードをもらわないように注意してプレーをするようにと指示したことを明かしています。

ペラの未払い給料支払いの3度目の期限は今日-完済されなければMリーグ追放処分も

上の記事でも書きましたが、今季Mリーグ2部プレミアリーグに降格したペラFCは、給料未払い問題が解決していないことを理由に既に勝点9が剥奪され、現在は勝点がマイナスという前代未聞の事態になっています。

この苦境についてペラFCのサポーターグループで構成されているペラサッカーサポーター連盟がクラブを救済するための寄付を募っていると、ウトゥサンマレーシアが報じています。

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが3月31日とした最初の支払い期限までに未払い給料を完済できなかったペラFCは勝点3を剥奪されています。さらに2度目の期限の4月14日にも未払いが解決せず、勝点6を剥奪されていますが、次の期限は今日4月21日とされており、本日中に完済できない場合には、国内クラブライセンスの剥奪、さらにはMリーグ追放などのより厳しい処分が科される可能性があります。

ペラサッカーサポーター連盟のハキミ・ハリム事務局長は、およそ245万人いるペラ州の州民が全員が1人1リンギ(およそ30円)を寄付してくれれば、目標額の170万リンギ(およそ5100万円)には十分達すると話す一方で、現在の状況は非常に厳しく、もし目標額が集まらない場合にマレーシアサッカーにおいて伝統と歴史を持つクラブが失われてしまうと述べています。

「ペラFCの前オーナーがこの危機を解決してくれることを期待していたが、それが実現しなかったどころか、状況は日に日に深刻になっており、新たなオーナーも見つかっていないことから、サポーター連盟が愛するクラブを救うために行動を起こすことにした。ペラFCがMリーグで出場停止になれば、ペラ州のサッカーの発展にも大きな影響を与えることから、ペラ州民全員に協力を求めたい。また資金援助をを拒否する意向を示しているペラ州政府にも最後にもう1度だけ支援を求めていくつもりである。」とハキミ事務局長は話しています。

昨年、クラブ創設100周年を祝ったペラFCは、現在の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグに分かれた2004年以来、一度も2部に降格したことがない唯一のクラブでしたが、昨季途中で判明した給料未払いにより、シーズン途中で主力選手が大量退団し、その結果スーパーリーグでは11位となり、今季から2部プレミアリーグに降格しています。

東南アジア競技大会出場の女子フットサル代表合宿参加メンバー発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場する女子フットサル代表合宿の参加メンバー20名を発表しています。この20名の内訳は3月8日から28日まで行われたマレーシアプレミアフットサルリーグMPFL(女子)で9勝1敗の成績で優勝したマラッカから10名、2位のスランゴールMBSJから4名、3位のサバから5名、4位のKLプリファー・サイバーリンクスから1名となっています。

ジャムリ・ザイヌディン監督が率いる女子フットサル代表は、4月23日より5月2日までFAM本部敷地内のフットサルアリーナで行われる合宿を経て、最終メンバー16名が決定します。

合宿終了後、女子フットサル代表は5月3日にベトナムのホーチミンへ向けて出発し、現地で親善試合などを行った後、5月8日にはシーゲームズが行われるハノイ入りするということです。今回のシーゲームズで女子フットサルは1回戦総当たり方式で行われ、マレーシアはベトナム(5月10日)、ミャンマー(5月13日)、インドネシア(5月15日)、タイ(5月17日)と対戦します。

シーゲームズでのマレーシア女子フットサル代表は、2013年大会(ミャンマー)で銅メダルを獲得していますが、マレーシアのクアラルンプールで開催された2017年大会では4位に終わっています。なお女子フットサルは2015年大会と2019年大会では開催されず、新型コロナ影響で1年延期された今回の2021年大会が2大会ぶりの開催となっています。

MPFL(女子)の得点王となったファティン・シャヒダ・アズミ(スランゴールMBSJ)らを含む今回発表された女子フットサル代表のメンバーはこちらです。