明けましておめでとうございます。2021年もどうぞよろしくお願い致します。それでは新年1回目のニュースをお伝えします。
2020年フットボールアウォード発表-JDTの独壇場に
12月30日に開催された2020年フットボールアウォード(年間表彰)では、大方の予想通りJDTの独壇場となりました。
新型コロナウィルスの影響により史上初のオンライン開催となった今年の年間表彰では、ファン投票が全体の30%、Mリーグ1部と2部の24チームの監督、主将とメディア関係者の投票が70%として審査され、今季Mリーグ1部で7連覇を果たしたジョホール・ダルル・タジムJDTが審査対象となった6部門中5部門を受賞するなど、リーグ同様に圧勝でした。以下、受賞者です。
<最優秀GK:ファリザル・マーリアス(JDT)5度目>
代表でもプレーするファリザル選手が2009年、2015年、2018年、2019年に続く5度目の最優秀GK受賞を果たしています。
<最優秀DF:アイディル・ザフアン・アブドル・ラザク(JDT)5度目>
最優秀DFはやはり代表の主力でもあるアイディル・ザフアンが受賞。2009年、2010年、2012年、2015年に続く5度目の受賞です。
<最優秀MF:サファウィ・ラシド(JDT)2度目>
ポルトガルリーグ挑戦では残念な結果に終わったサファウィ・ラシドですが、最優秀MFは一昨年2018年に続く2度目の受賞です。(ちなみに昨年2019年はFW部門でノミネートされて最優秀FWに選出されています。)今回はマレーシアの全サッカーファンに送られる特例となった最優秀選手部門では2018年、2019年と2年連続で選ばれている現在のマレーシアNo. 1選手ですが、来季から復帰するJDTでは、国外のクラブが獲得に乗り出すような活躍を見せて欲しいです。
<最優秀FW:シャーレル・フィクリ(ペラTBG)2度目>
マレーシア人選手として今季リーグ最多の10ゴール(11試合)を挙げたシャーレル・フィクリが2017年に次ぐ2度目の最優秀FW受賞です。
<最優秀監督:ベンヤミン・モラ(JDT)初受賞>
リーグ7連覇中のJDTも最優秀監督賞となると2015年のマリオ・ゴメス監督まで遡らなければなりません。メキシコ出身のモラ監督自身は初受賞です。
<最優秀クラブ:JDT 5度目>
2014年、2016年、2018年、2019年に続く5度目の受賞です。前身のジョホールFC時代を含めると、表彰が始まった2009年から2020年までで7度目の受賞です。
*ここまでが審査員によって決まる表彰部門です。
<ゴールデンブーツ-1部リーグ得点王>
イフェダヨ・オモスイ(スランゴールFC)12ゴール(11試合)
チームに優勝の望みが無くなった最後の3試合で7ゴールの荒稼ぎをしたイフェダヨ・オモスイがゴールデンブーツを初受賞しています。
<年間最多ゴール>
1部スーパーリーグ外国籍選手部門 イフェダヨ・オモスイ(12ゴール)
1部スーパーリーグマレーシア人選手部門 シャーレル・フィクリ(10ゴール)
2部プレミアリーグ外国籍選手部門 カサグランデ(ペナンFA-9ゴール)
2部プレミアリーグマレーシア人選手部門 ダニアル・アサリ(スランゴール2-7ゴール)
クラスニキが代表合宿初招集
マレーシアの通信社ブルナマはコソボ出身の帰化選手であるリリドン・クラスニキが今月1月15日から予定されている代表合宿に初招集されると報じています。
Mリーグ1部JDTに所属する28歳のクラスニキ選手は2015年にクダFAに加入し、それ以来Mリーグでプレーし続けていることから、FIFAが規定する帰化選手条件を満たしたことからマレーシアサッカー協会FAMの支援により、昨年2020年2月にマレーシア国籍を獲得しています。
初招集となったクラスニキ選手ですが、クダFA時代には当時クダFA監督だったタン・チェンホー代表監督のもとで2015年から2017年までプレーした経験もあります。
ガンビア出身のモハマドゥ・スマレ(ポリス・テロFC)に次ぐ、マレーシア人を血縁者に持たない二人目の帰化選手となったクラスニキ選手ですが、昨季2020年シーズンはJDTでレギュラーを確保できず、出場試合数は3試合でした。
FIFAはケランタンFCに対する選手獲得禁止制裁を解除
ブルナマは国際サッカー連盟FIFAがMリーグ2部のケランタンFCに課していた選手獲得禁止の制裁措置を解除したことを報じています。
ケランタンFCはかつて在籍した外国籍選手や監督に対して多額の未払い給料があり、この問題が選手や代理人によってFIFAに持ち込まれたことから、FIFAはこれを完済するまで選手獲得を禁止する制裁をケランタンFCに課していました
昨年2020年9月にケランタンFCの新たなオーナーとなったノリザム・トゥキマン氏は、2018年から2019年にかけて在籍したブラジル出身のカッシオ・デ・ジェズスに対する未払い給料61万2632リンギ(およそ1570万円)を完済したことでFIFAによる制裁が解除となったことを明かし、この制裁解除によりクラブは可能となった選手の獲得を含め今季のチーム編成に専念できると話しています。
さらにノリザム オーナーは「オーナー就任後、既に800万リンギ(およそ2億500万円)を費やして、これまでクラブを運営者していたケランタン州サッカー協会の作った未払い給料の支払いを行なってきたが、今回の制裁が解除となったことで外国籍選手も含めた最高の選手を獲得して今季リーグに臨みたい。」とも話しています。