5月6日のニュース
東南アジア競技大会-明日のタイ戦を前に最終メンバー20名発表
東南アジア競技大会-eサッカーのグループステージ組み合わせが決定

東南アジア競技大会-明日のタイ戦を前に最終メンバー20名発表

東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するマレーシアU23代表は、明日5月7日に初戦のタイ戦を迎えます。この試合を前にマレーシアサッカー協会FAMは今大会の最終登録メンバー20名を発表しています。

この20名中、DFクエンティン・チェン、DFハリス・ハイカル(いずれもスランゴール)、MFニック・アキフ(トレンガヌ)、ルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)、ハディ・ファイヤッド(J3アスルクラロ沼津 )の5名は前回2019年大会(フィリピン)にも出場しています。なお2019年大会では、マレーシアはグループステージで1勝1分3敗の4位(5チーム)に終わり、準決勝進出を逃しています。

マレーシアU23代表は今回発表になった20名に加えて、大会中に新型コロナに感染し、隔離された場合には選手の入れ替えが認められていることから、さらに4名がチームに帯同してベトナム入りしています。

マレーシアが入っているグループステージB組は明日5月7日午後8時(マレーシア時間)にキックオフとなるタイ戦の他、ラオス(5月11日午後8時)シンガポール(5月14日午後5時)、カンボジア(5月15日午後5時)で構成されています。

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昨年10月のAFC U23アジアカップ予選(モンゴル)では3試合で得点2失点0、また今年2月の東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権では2試合で得点1失点4と、とにかくこのU23代表は得点力が不足しています。守備陣はある程度、失点が計算ができる布陣が揃っているだけに、海外組のルクマン・ハキムとハディ・ファイヤッド、さらにはリーグ戦で好調のシャヒル・バシャー(スランゴール)やアイマン・アフィフ(クダ)らFW陣に期待がかかります。

最終登録メンバー20名と予備登録メンバー4名は以下の通りです。 

東南アジア競技大会2021年大会最終登録メンバー

ポジション氏名年齢所属
MF#ムカイリ・アジマル21スランゴール
DF#*ジクリ・カリリ20スランゴール
DF#アズリン・アフィク20スランゴール
DF#クエンティン・チェン23スランゴール
DF#*ハリス・ハイカル20スランゴール
FWダニアル・アスリ22スランゴール
FWシャヒル・バシャー21スランゴール
DF#*ファイズ・アメル19スランゴール2
MF#ニック・アキフ23トレンガヌ
DF#アザム・アズミ21トレンガヌ
MF#シャフィク・イスマイル22トレンガヌ
DF#ハイリー・ハキム22トレンガヌ
MF*ヌル・アズファル22トレンガヌII
FWサフアン・マズラン20トレンガヌII
GK#アズリ・アブドル・ガニ23KLシティ
FW#ルクマン・ハキム20KVコルトレイク(ベルギー1部)
FW#アイマン・アフィフ21クダ
DF*ウバイドラー・シャムスル19FAM-MSNプロジェクト
FWハディ・ファイヤッド22アスルクラロ沼津
GK*フィルダウス・イルマン21PDRM
#は昨年10月のAFC U23アジアカップ予選の出場メンバー、*は今年2月のアセアンサッカー連盟AFF U23選手権の出場メンバー

東南アジア競技大会2021年大会予備登録メンバー

ポジション氏名年齢所属
MF#ファーミ・ダニエル20スランゴール2
GKラーディアズリ・ラハリム21トレンガヌ
MF#ウマル・ハキーム20JDT II
MF#*シャフィ・アズスワド21JDT III
#は昨年10月のAFC U23アジアカップ予選の出場メンバー、*は今年2月のアセアンサッカー連盟AFF U23選手権の出場メンバー
東南アジア競技大会-eサッカーのグループステージ組み合わせが決定

マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebook上で、東南アジア競技大会通称シーゲームズのeサッカーのグループステージの組み合わせが決定したことを明らかにしています。

FIFAオンライン4を使って行われる今大会のeサッカーに出場するeサッカーマレーシア代表、通称eリマウは、開催国ベトナム、フィリピンと同組のA組に入っています。試合はいずれも5月14日に行われ、各組の上位2位が準決勝に進出します。

5月4日のニュース(1)
東南アジア競技大会出場のU23代表最終メンバーが発表-オーバーエイジ選手は招集なし

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、今月6日から始まる東南アジア競技大会通称シーゲームズのサッカー男子に出場するマレーシア代表24名を発表しています。

ベトナムのハノイで開催される2021年大会(本来は昨年開催だったが、新型コロナの影響で1年延期されたためこの名称を使用)では、マレーシアはグループステージB組で、タイ、シンガポール、カンボジア、ラオスと同組になっています。

今回発表された24名は本日、ハノイ入りし、初戦となる5月7日のタイ戦の前日、5月6日に最終登録メンバー20名が発表されるということです。また最終メンバー以外の4選手は、大会期間中に新型コロナ感染でチームを離脱する選手が出た場合に備え、予備メンバーとして.そのままハノイに残るということです。

今回のシーゲームズのグループステージでマレーシアは、5月7日(土)にタイ、5月11日(水)にラオス、5月14日(土)にシンガポール、そして5月16日(月)にカンボジアと対戦し、グループステージ上位2チームが5月19日(木)の準決勝に進出します、なおもう一方のA組は前回2019年大会優勝のベトナム、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、東ティモールで構成されています。また決勝は5月22日(日)に予定されています。

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ブラッド・マロニーU23代表監督は、メダル獲得のためにオーバーエイジ選手の招集を検討しているという報道も出ていましたが、結局は下の表の通り、今回のU23代表には大会規定で認められているオーバーエイジの選手は含まれていません。1ヶ月後に控えるAFC U23アジアカップに向けて、大幅なメンバー変更なしで臨む決意が表れているのかも知れません。なお、このAFC U23アジアカップでマレーシアが入っているグループステージC組は、前回2020年大会優勝チームの韓国の他、今回のシーゲームズでも対戦するタイ、そして同じ東南アジアのベトナムが入っています。

またこのAFC U23アジアカップはFIFA国際マッチデー期間の開催でもあり、今回のU23代表に招集されていない選手が新たに加わる可能性もあります。招集されていない選手の中には、先日終了したAFCチャンピオンズカップのグループステージでJDTのベスト16進出に貢献した昨季の1部スーパーリーグMVPのアリフ・アイマンやチームメイトのラマダン・サイフラーの他、ハキミ・アブドラー(トレンガヌ)、V・ルヴェンティラン(PJシティ)らがおり、A代表でプレーするアリフ選手を含め、彼らが追加召集となれば、今回のシーゲーム出場のU23代表以上のチームとなるのは確実です。

今回選ばれた24名は以下の通りです。

ポジション氏名年齢所属
MF#ムカイリ・アジマル21スランゴール
DF#*ジクリ・カリリ20スランゴール
DF#アズリン・アフィク20スランゴール
DF#クエンティン・チェン23スランゴール
DF#*ハリス・ハイカル20スランゴール
FWダニアル・アスリ22スランゴール
FWシャヒル・バシャー21スランゴール
DF#*ファイズ・アメル19スランゴール2
MF#ファーミ・ダニエル20スランゴール2
MF#ニック・アキフ23トレンガヌ
DF#アザム・アズミ21トレンガヌ
MF#シャフィク・イスマイル22トレンガヌ
DF#ハイリー・ハキム22トレンガヌ
GKラーディアズリ・ラハリム21トレンガヌ
MF*ヌル・アズファル22トレンガヌII
FWサフアン・マズラン20トレンガヌII
MF#ウマル・ハキーム20JDT II
MF#*シャフィ・アズスワド21JDT III
GK#アズリ・アブドル・ガニ23KLシティ
FW#ルクマン・ハキム20KVコルトレイク(ベルギー1部)
FW#アイマン・アフィフ21クダ
DF*ウバイドラー・シャムスル19FAM-MSNプロジェクト
FWハディ・ファイヤッド22アスルクラロ沼津
GK*フィルダウス・イルマン21PDRM
#は昨年10月のAFC U23アジアカップ予選の出場メンバー、*は今年2月のアセアンサッカー連盟AFF U23選手権の出場メンバー

5月3日のニュース
東南アジア競技大会出場の男女フットサル代表最終メンバーが発表
東南アジア競技大会出場のeサッカー代表最終メンバーが発表

一昨日の夜に急遽、断食月が明け、昨日は断食月明けの祝日ハリラヤとなったマレーシア。5月1日のレイバーディの振替も合わせてで明日5月4日まで連休のマレーシアは、先週末のJDT初のACLベスト16進出決定以降はあまり大きなニュースはありません。

しかしその一方で、今週末からは東南アジア版オリンピックとも言える東南アジア競技大会通称シーゲームズが開幕します。この大会に出場する男子サッカー(U23)代表は出発前の最後の練習試合、フィリピンU23代表戦をこなし、男女フットサル代表とeサッカーは最終メンバーが発表になっています。

東南アジア競技大会出場の男子フットサル代表最終メンバーが発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、今月11日から始まる東南アジア競技大会通称シーゲームズのフットサル男子に出場するマレーシア代表16名を発表しています。フィリピンのマニラで行われた前回2019年大会ではフットサルは開催されず、今回は2大会ぶりの開催となります。

チュウ・チャンヨン監督は、先月4月にタイのバンコクで開催された東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場した16名中、14名を再び選出し、アクマルルニザム(パハンレンジャーズ)、ジョシュア・リー(ヌグリスンビラン)の両選手に代わり、新たにアイザッド・ダニエル(スランゴールMAC)、アキル・カリス(クランタン)の2選手が新たに加わっています。

フットサル男子代表は今日5月3日にベトナムのホーチミン入りし、そこで数試合の練習試合を行った後、シーゲームズが開催されるハノイに5月8日に移動する予定になっています。参加5チームが1回戦総当たりで方式で行われるシーゲームズで、マレーシアは5月11日に大会4連覇中で、4月のAFFフットサル選手権優勝のタイ、5月14日に開催国ベトナム、5月16日にAFFフットサル選手権準優勝のインドネシア、そして最終戦となる5月20日にはミャンマーと対戦します。

2017年大会はクアラルンプール開催だったこともあ李、準優勝したマレーシアですが、直近のAFF選手権ではグループステージで敗退しています。またマレーシアを除く4カ国はいずれもこのAFFフットサル選手権でベスト4入りしており、今回のシーゲームズはマレーシアにとては難しい試合が続きそうです。

フットサル男子代表のメンバーの詳細はこちらからどうぞ。

東南アジア競技大会出場の女子フットサル代表最終メンバーが発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、今月15日から始まる東南アジア競技大会通称シーゲームズの女子フットサルに出場するマレーシア代表16名を発表しています。フィリピンのマニラで行われた前回2019年大会ではフットサルは開催されず、今回は2大会ぶりの開催となります。

2013年大会(ミャンマー)では銅メダル、2017年大会(マレーシア)では4位(2015年シンガポール大会と2019年フィリピン大会は女子フットサルは開催なし)という成績を収めている女子フットサル代表ですが、今大会では当初出場を表明していたインドネシアが出場を取りやめたため、タイ、ベトナム、ミャンマーの3カ国と1回戦総当たり方式で対戦します。

フットサル女子代表は今日5月3日にベトナムのホーチミン入りし、そこで数試合の練習試合を行った後、シーゲームズが開催されるハノイに5月8日に移動する予定になっています。参加4チームが1回戦総当たりで方式で行われるシーゲームズで、マレーシアは5月15日に大会4連覇中のタイ、5月17日に開催国ベトナム、5月19日にミャンマーと対戦します。

フットサル女子代表のメンバーの詳細はこちらからどうぞ。

東南アジア競技大会出場のeサッカー代表最終メンバーが発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、今月14日から始まる東南アジア競技大会通称シーゲームズのeサッカーに出場するマレーシア代表4名を発表しています。フィリピンのマニラで行われた前回2019年大会ではフットサルは開催されず、今回は2大会ぶりの開催となります。

A代表のニックネーム「ハリマウ」(マレーシア語で「虎」の意味)にちなんで、eリマウと名付けられているeサッカーマレーシア代表は、FIFAオンライン4(FO4)でプレーしますが、他のeスポーツ代表選手とは異なり、eサッカー代表はFAMが選手選考を担当します。

なおマレーシアにはFO4のサーバーがないため、FAMがFO4カテゴリーに代表選手を派遣するのは今回が初めてということですが、FAMはFO4の選手とFIFAe ネイションズカップに出場したeリマウの選手を組み合わせてチームを編成しています。

またeリマウのルクマン・ハジックがFIFAe ナイションズで世界ランク5位であることから、今回のシーゲームズでマレーシア代表eリマウはカテゴリーAに参加するということです。

eリマウは既に4月29日に国内合宿を終えており、5月10日にハノイへ向けて出発します。

eサッカー代表のeリマウのメンバーの詳細はこちらからどうぞ。

4月30日のニュース
ACLグループステージI組最終節前記者会見にJDTのモラ監督と蔚山現代の洪明甫監督が出席
ペラFCの新オーナーはXOX社に決定
ノア・ライネはAFC U23アジアカップでU23代表に召集か

ACLグループステージI組最終節前記者会見にJDTのモラ監督と蔚山現代の洪明甫監督が出席

今日のACLグループステージI組最終節を前に、グループ1位突破をかけて激突するJDTのベンヤミン・モラ監督と蔚山現代の洪明甫監督が記者会見に出席しました。

第2節で2-1と勝利している蔚山現代について、モラ監督は「明日(今日)の試合はマレーシアサッカーとJDTの新たな歴史を作る機会となった。2020年のACL王者で素晴らしいチームである蔚山現代に対しては、闘志を持ち、戦術理解を徹底して臨みたい。」と述べ、キックオフの時間がこれまでの午後10時から午後5時となることについても、これまで練習は午後5時から行ってきているとして、問題とはならないと話しています。また蔚山現代の選手ではレアンドロが要注意であるとも話しています。

一方、蔚山現代の洪明甫監督は、今日の試合会場となるスルタン・イブラヒムスタジアムで試合前にの練習許可を求めたものの、AFCに却下されたことを明かしています。「スルタン・イブラヒムスタジアムの芝は、我々にあてがわれている練習場ともラーキンスタジアムとも全く違うので、選手たちは適応するの時間がかかるかも知れない。」と話した洪監督はマークする選手として、第2節の試合でゴールを挙げているベルグソン・ダ・シルヴァとフェルナンド・フォレスティエリの名を挙げています。

最終節のため、いずれも午後5時(マレーシア時間、日本時間午後6時)キックオフとなる川崎フロンターレ対広州FC、JDT対蔚山現代は、JDTあるいは蔚山現代が勝てば、その勝者がI組1位、この両チームが引き分けて川崎が勝利すれば川崎が1位でグループステージを突破します。

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この記者会見の席上で、AFCにスルタン・イブラヒムスタジアムでの練習を拒否された洪明甫監督から「静かな怒り」を感じた方もいたようですが、正直なところ、JDTが今回のACLではなりふり構わずグループステージ突破を目指しているのは事実です。また2月にジョホールが集中開催地に決定した翌月の3月には、I組のJDT戦以外が行われているタン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアムもスルタン・イブラヒムスタジアムと同じ芝に張り替えることが発表されていますが、今回のACLには間に合わなかった(あるいは間に合わせなかった)ようです。(下はJDTからの公式発表-JDTの公式Facebookより)

ペラの新オーナーはXOX社に決定

Mリーグを運営するMFLは公式サイト上で、Mリーグ2部プレミアリーグのペラFCの新オーナーに昨日付で、テレコミュニケーション企業のXOX社が決定したと発表しています。

ペラFCとの了解覚書MoUに調印したXOX社には、今後、法手続きを経て、およそ2週間後にはペラFCの株式が譲渡されるということです。Mリーグクラブのライセンス交付を司る第一審機関FIBによって、昨日4月29日まで有用を与えられていた新オーナーとの交渉は、XOX社からFIBに必要な書類が提出されたことで、ペラFCはさらなる処分を免れることができました。

なおペラFCは、選手夜間独、コーチへの給料未払いなどを理由に、2度の処分を受けており、リーグ戦の勝点9を既に剥奪されています。さらに、昨日までにオーナーが決定しない場合には、リーグ出場停止などの処分を受ける可能性がありました。

MFLによると、XOX社の経営陣は既にペラFCの監督やコーチ、一部選手などと今後の方針などについて話し合いを始めているということで、未払い給料問題やそれが原因となっている新規選手の獲得禁止処分などについても、その解決について

MFLは、マレーシア証券取引所上場企業のXOX社がペラFCのオーナーとなることは、ペラFCの再興だけでなく、優良企業がマレーシアのプロサッカークラブのオーナーとなる先鞭をつけることになると期待しているとしています。

ノア・ライネはAFC U23アジアカップでU23代表に召集か

来月ベトナムのハノイで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに向けて合宿中のU23代表に、アイスランド1部のセイナヨエン・ヤルカパッロケルホ(SJK)でプレーする19歳のノーア・ライネが参加しています。フィンランド生まれながら、父親がマレーシア人であることからマレーシアU23代表でもプレーできるライネ選手は、今回のシーゲームズには出場しませんが、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、ブラッド・マロニーU23代表監督は、6月のAFC U23アジアカップでの招集候補として練習に参加させていると報じています。

2018年にはフィンランドU18代表でもプレー経験があるライネ選手ですが、呼び当路危機感を過ぎていることから、今回のシーゲームに出場ができないということですが、マロニーU23代表監督はこのライネ選手にU23代表と練習させることで、その能力を見極めたいと話しています。

「ライネ選手がマレーシアへ行き、マレーシアのパスポートを取得することを所属するSJKが許可したことで、今回の合宿参加が可能となった。この機会を利用して、我々はライネ選手を評価し、ライネ選手は自身の能力を我々にアピールし、さらにフィットネスレベルを維持できる、言わばウィンウィンの状況だ・」と説明したマロニー監督は、ライネ選手の実力は未知数だとしながらも、その実力がU23代表レベルにあり、さらにパスポートなどの書類が間に合えば、U23アジアカップの代表合宿に招集する可能性もあると話しています。

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ライネ選手は昨日、非公開で行われた東ティモールU23代表との練習試合にも先発するなど、マロニー監督の評価も高そうです。アイスランドとはいえ、1部リーグでプレーしているようなので、今後も注目してみたいと思います。(下はライね選手が先発した、昨日の東ティモールU23代表戦の先発XI。J3沼津のハディ・ファイヤッドの名前も見えます。)

4月27日のニュース
シーゲームズ出場のU23代表候補合宿に11名が合流し計16名に。で、残る15名は?
体調不良で休養中の「トレンガヌのメッシ」は練習復帰へ
U17代表はユベントスの施設で合宿も
ジャアミ・クレシはマレーシア人オーナーのカーディフシティの入団テスト受験か

シーゲームズ出場のU23代表候補合宿に11名が合流し計16名に。で、残る15名は?

来月5月7日に開幕する東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表候補合宿に、新たに12名が合流したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

4月19日から始まっていた合宿はこれまで5名の選手しか参加していませんでしたが、25日には9名が、そして昨日26日には、ハディ・ファイヤッド(J3沼津)が日本から到着するなど、さらに2名が加わり、マレーシアサッカー協会が発表した31名中、15名が合宿参加となっています。

合宿7日目となる4月25日に合流したのは、GKフィルダウス・イムラン、MFアイサル・ハディ、DFダリル・シャム、DFウマル・ハキーム(JDT II)、FW V・ルヴェンティラン、DFシヴァン・ピレイ(PJシティ)、FWアイマン・アフィフ(クダ)、DFウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)、MFニック・アキフ・シャヒラン(トレンガヌ)、そして昨日4月26日に合流したのはFWハディ・ファイヤッド(J3沼津)とDFザイナル・アビディン・ジャミル(PJシティ)の2名です。

また今回U23代表には召集されているわけではないですが、記事の中ではマレーシア人の父親を持つフィンランド生まれのMFノーア・ライネ(フィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ)も合宿に合流したと報じられています。

なお残る選手は所属クラブが選手の合流許可を出しし次第、合宿に参加するということです。

体調不良で休養中の「トレンガヌのメッシ」は練習復帰へ

公称156cmの身長から「トレンガヌのメッシ」の愛称を持つファイズ・ナシルは、嘔吐と頭痛に苦しみリーグ戦を欠場していましたが、マレーシア語紙ブリタ・ハリアンは、ファイズ選手の健康状態は回復しつつあり、練習への復帰は近いと報じています。

トレンガヌのナフジ・ザイン監督は、ファイズ選手の容態は安定していると話し、すでに退院して自宅で療養していることを明らかにしています。「幸いなことにファイズ選手の健康状態は回復しているが、練習に参加する前には再度、検査を受ける必要がある。そこで問題がなければ、練習には復帰できるが、実戦に参加する前にはしばらく様子を見たい。」と話すナフジ監督は、主力選手でもあるファイズ選手の復帰はチームにとって不可欠でもあり、速やかな復帰を期待しているとも話しています。

ファイズ選手は4月16日に呼吸困難を訴えて、緊急入院しており、当初は心臓病が疑われていました。しかし、精密検査の結果、心臓に問題はなく、疲労が原因と頭痛と呼吸困難と診断されていました。

ファイズ選手が所属するトレンガヌは、9名が来月行われる東南アジア競技大会通称シーゲームズ出場のU23代表候補に選ばれており、MFLは「チームの負担を減らすために」5月の予定されていたトレンガヌの試合をすべて6月以降に延期しています。これにより5月はスーパーリーグの試合が1試合も組まれておらず、ファイズ選手が元気になっても、試合出場は6月以降になるということです。

U17代表はユベントスの施設で合宿も

マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebookで、イタリアセリエAのユベントスのマネージングダイレクターであるフェデリコ・パロンバ氏の表見訪問を受けたことを明らかにしています。

この訪問の席上では、U17代表がトリノにあるユベントスの施設で合宿を行う可能性などについても話し合われたとしています。ユースレベルの育成に関心があるユベントスの経験や知識を活かして、マレーシアのユース選手にも利益をもたらすような協力関係を築くことについても話し合ったとするFAMのハミディン・アミン会長は、今年2022年12月から来年7月の間に、マレーシア国内でユベントスの試合が開催される計画があることも明らかにしています。

今回の表敬訪問後には、FAM関係者がトリノのチーム施設に招待されたことも明かしたハミディン会長は、ユベントスはマレーシアでのアカデミー開設を検討していることについても触れ、これが実現すれば、草の根レベルの選手がユベントスのアカデミーで技術を高める機会になるとも話しています。

香港にオフィスを構え、中国国内に6ヶ所、日本、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドにアカデミーを持つなど、アジア戦略に積極的なユベントスは、香港オフィスの責任者でもあるパロンバ氏が積極的に活動しているようです。

ジャアミ・クレシはマレーシア人オーナーのカーディフシティの入団テスト受験か

国外でプレーするマレーシア人選手を追いかける「ハリマウ・アブロード」によると、マレーシア人の母親を持つジャアミ・クレシ選手が、英国2部カーディフシティの入団テストを受ける可能性があるようです。

カーディフシティはマレーシア人起業家のヴィンセント・タン氏がオーナーのチームです。なおタン氏はベルギー1部のKVコルトレイク、ボスニアヘルツェゴビナ1部のFKサラエヴォなどのオーナーでもあります。

英国1部プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCのU18でプレーする18歳のクレシ選手は、カーディフシティU23の選手としてコヴェントリーシティU23との試合に出場したことが確認されているということです

昨季はブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCのU17でプレーしたクレシ選手は、決勝でミドルスブラU17を破り、U17プレミアリーグカップに優勝し、自身も準々決勝のサウサンプトンU17戦ではゴールを決めて、勝利に貢献しています。

クアシ選手はこれまでも、マレーシアU17代表やU19代表に召集の可能性が取りざたされていますが、イラク出身の父親がA代表ではマレーシア代表ではなくイラク代表でプレーする可能性を示唆しており、マレーシアサッカー協会FAMからは2000年6月以降は何も連絡をもらっていないと話しています。

4月24日のニュース
ACLグループステージI組-JDTと川崎が再び激突
Mリーグが代表戦とシーゲームズの代表選手招集を考慮した日程変更を発表
FAMはシーゲームズ出場のサッカーeマレーシア代表4名を発表

ACLグループステージI組-JDTと川崎が再び激突

ACLグループステージI組は今日が第4節。まさかのグループ首位で前半戦を折り返したJDTは、第3節で引き分けた川崎フロンターレと再び対戦します。この試合が引き分け以上で終われば、JDTは悲願のグループステージ突破が見えてきますが、果たしてその結果はどうなるのでしょう。

JDT、川崎両チームにとって重要な今日の試合の戦術分析などは専門家に任せることにして、ボラセパマレーシアJPでは、サッカー素人でもできるグループステージI組のここまでの3試合の出場時間を調べてみました。

JDT 各選手の第1節から第3節の試合出場時間

選手名広州蔚山川崎合計
14DFシェーン・ローリー909090270
22DFラヴェル・コービン=オン909090270
32DFシャールル・サアド909090270
2DFマシュー・デイヴィーズ829090262
9FWベルグソン・ダ・シルヴァ909081261
30MFナチョ・インサ759090255
45FWフェルナンド・フォレスティエリ907688254
10MFレアンドロ・ヴェラスケス826468214
42FWアリフ・アイマン756468207
4MFアフィク・ファザイル623379174
26GKハジック・ナズリ90780168
21MFナズミ・ファイズ15572294
1GKファリザル・マーリアス009090
11MFサファウィ・ラシド28262276
8MFサフィク・ラヒム0261137
17FWラマダン・サイフラー1512936
24GKイザム・タルミジ012012
6MFナサニエル・シオ・ホン・ワン8008
91DFシャミー・サファリ8008
18FWハズワン・バクリ0022

川崎フロンターレ 各選手の第1節から第3節の試合出場時間

選手名蔚山広州JDT合計
1GKチョン・ソンリョン909090270
5DF谷口彰悟90090180
6MFジョアン・シミッチ90090180
13DF山根視来90090180
15DF佐々木旭90090180
8MF橘田健人69690165
9FWレアンドロ・ダミアン80085165
20FW知念慶214690157
23FWマルシーニョ69085154
19FW遠野大弥632162146
7DF車屋紳太郎219029140
31MF山村和也69061130
24FW宮城天218415120
14MF脇坂泰斗275828113
11FW小林悠10691594
41MF家長昭博900090
3MF塚川孝輝090090
16MF瀬古樹090090
17MF小塚和季090090
18MFチャナティップ090090
25MF松井蓮之046046
28FW五十嵐太陽044044
30DF田邊秀斗044044
29DF高井幸大032032

以上が両チームの過去3試合の出場時間ですが、これを見てわかるのは選手層の差です。JDTは3試合(270分)ともフル出場したのが、シェーン・ローリー、シャールル・サアド、ラヴェル・コービン=オンのDF3名、一方の川崎はGKチョン・ソンリョン1名だけです。もう少し細かく見ていくと、過去3試合で180分以上出場した選手は、JDTには上記の3名を含めて全部で9名いますが、川崎はGKのチョン選手を加えても5名となっています。しかもJDTは9名全員がフィールドプレヤーで、川崎の4名の倍以上です。ここから見えてくるのは、選手層に厚みがある川崎はローテーションで選手を試合ごとに入れ替える余裕がある一方で、JDTは先発と控え選手との間に大きな差があることから、3試合ともほぼ固定したメンバーで戦わざるを得なかったということではないでしょうか。

前回の対戦は、双方とも力を出し切った試合だったとおもいますので、そこから中2日で再び交える両チームがどれだけ回復しているかが今日の試合に大きく影響しそうです。特にここまでの3試合にフル出場して最終ラインを支えたシェーン・ローリーとシャールル・サアドがその疲労から回復し、これまで同様のパフォーマンスを見せてられるかどうかが、今日の試合の鍵になるのではないでしょうか。なおボラセパマレーシアJPの大穴予想ですが、今日の試合でグループステージ突破を決めにいくのであれば、外国籍選手枠の1つをレアンドロ・ヴェラスケスからフィリピン代表のDFカルリ・デ・ムルガに代えて守備重視のメンバーで臨む可能性もあるのではないかと思っています。

Mリーグが代表戦とシーゲームズの代表選手招集を考慮した日程変更を発表

Mリーグを運営するMFLは公式サイト上で、Mリーグ1部スーパーリーグの一部試合日程変更を発表しています。MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、FAMとMFLが協議した結果、東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表候補選手が、リーグ戦を欠場せずに、大会前の代表候補合宿に参加し、また最終メンバーが5月7日に開幕するシーゲームズ2021年大会(ベトナム、ハノイ)に出場できるようにとの配慮から、4月30日から5月23日までの日程を変更したことを明らかにしています。シーゲームズは5月19日に準決勝が、また5月22日には決勝が予定されています。

なおスーパーリーグの試合日程が変更になっているのは、U23代表候補に11名の選手が招集されているスランゴールと、9名の選手が招集されているトレンガヌ両チームの試合のみで、4月29日に順延されていた第2節のスランゴール対スリ・パハン戦と、第7節(5月6日/7日)、第8節(5月10日/11日)、第9節(5月17日/18日)の両チームが関係するスーパーリーグの6試合です。

さらにU23代表はシーゲームズ終了後には、6月1日に開幕するAFC U23アジアカップ(ウズベキスタン)に向けて再び代表候補合宿を5月24日から31日までよていしています。一方、A代表は6月8日に開幕するAFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選(マレーシア)に向けた代表候補合宿を5月19日から29日まで予定しているます。

MFLのスチュアートCEOは、アジアカップ第3次予選が6月8日から14日に予定されていることから、スーパーリーグ第10節(6月18日/19日)の全カードを延期することも併せて発表しています。.

この他、スチュアートCEOは、AFCチャンピオンズカップに出場中のJDTや、AFCカップに出場するクダとKLシティがノックアウトステージに進出した場合には、再度日程変更が行われる可能性にも言及しています。

今回変更された日程の詳細はこちらです。

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シーゲームズの日程は当初から分かっていたにもかかわらず、今回の突然とも言える日程変更が行われたのは、このブログでも取り上げた通り4月19日から始まっているU23代表代表合宿の練習参加者が31名の代表候補中のわずか5名しかおらず、各クラブが自チームの選手にリーグ戦出場を優先させて、招集を拒否したことが影響しています。U23代表合宿期間も、またシーゲームズ開催期間もいずれもFIFA国際マッチデー期間ではないことから、代表選手の招集に強制力はなく、このブログでも4月15日の記事で、スーパーリーグのサバが所属するインドネシアU23代表のサディル・ラムダニの招集を拒否して、インドネシアサポーターから非難されていることを取り上げましたが、今回の日程変更は、各クラブに所属選手の「招集拒否」の理由を与えないための措置でもあります。

特に今回のシーゲームズに出場するU23代表は、6月のU23アジアカップを睨み、登録可能なオーバーエイジ選手枠を(3名)なしで臨むことを表明しており、前回2019年大会(フィリピン)ではグループステージ敗退に終わり、2017年大会(マレーシア)以来のメダル獲得のためには、できる限りのベストメンバーを揃える必要があります。

FAMはシーゲーム出場のサッカーeマレーシア代表4名を発表

2021年大会に出場するサッカーeマレーシア代表(eリマウ)のメンバー4名を発表しています。

ルクマン・ハジック(LuqmanHzq)、アシャラフ・カマル(AK31)、ガン・ムンキァット(PippleJeannn)、ワン・ハキム(P3rlisTeamJr)の4名は、FAM本部で4月25日から29日まで行われる代表合宿に参加後、5月11日に試合会場となるベトナムのハノイへ出発します。

大会は、オンラインサッカーゲームのFIFA Online 4を使った予選ラウンドが5月14日に、決勝ラウンドは翌日5月15日に行われ、eリマウは、最低でも銅メダルを持って帰りたいと決意を語っています。

4月22日のニュース(2)
J3沼津のハディ・ファイヤッドがマレーシア人選手初のJリーグデビュー
FIBはペラから出されていた時間的猶予を求める申請を承認
シーゲームズ出場の男子フットサル代表候補合宿参加メンバー発表
マレーシアFAカップ2回戦組み合わせ決定

J3沼津のハディ・ファイヤッドがマレーシア人選手初のJリーグデビュー

マレーシアサッカーに新たな歴史が刻まれました。J3のアスルクラロ沼津に所属するマレーシア人FWハディ・ファイヤッドが、マレーシア人選手として初めてJリーグ公式戦に出場しています。

昨日4月21日のJ3リーグ第4節、ヴァンラーレ八戸 vs アスルクラロ沼津の試合が青森県八戸市のプライフーズスタジアムで行われ、背番号27のハディ選手は84分、渡邉りょう選手と交代でこの試合に出場し、マレーシア人選手初のJリーグデビューを飾っています。試合は2-0で沼津が勝利しています。

ハディ選手は2018年12月にMリーグのJDT IIからJ2のファジアーノ岡山に加入し、昨年2020年12月には出場機会を求めて、J3の沼津に期限付き移籍していました。移籍直後の練習中に右膝前十字靭帯を損傷した昨季は治療と回復でシーズンを棒に振ることなりましたが、昨日の試合で待望のJデビューを果たしています。

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マレーシアにはいないタイプの大型ストライカーとして期待されるハディ選手は、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表候補にも選ばれています。マレーシアU23代表は6月のAFC U23アジアカップ出場も決めており、一気にアジアの舞台まで駆け上がって欲しいです。

2012年には、マレーシアU22代表でプレーしていたワン・ザック・ハイカルとナジルル・ナイムが、日本と対戦したロンドン五輪最終予選でのプレーを見た当時JFLに所属していたFC琉球と契約しましたが、ワン・ザック選手は佐川印刷SC戦の1試合に出場したのみ、ナジルル選手は怪我のため1試合も出場せずに退団した記録が残っています。

下のハディ選手デビュー戦の映像はJ league InternationalのYouTubeより

FIBはペラから出されていた時間的猶予を求める申請を承認

国内クラブのライセンスなどを交付する第一審機関は、Mリーグ2部プレミアリーグペラから出されていた、新たなオーナー候補との交渉に必要な時間の猶予を求める申請を認めたことを、MFLの公式サイト上で発表しています。

FIBのシーク・モハマド・ナシル委員長は、4月18日にペラから提出されていた期限延長の申請の内容を精査した結果、4月29日まで時間を与えることにしたと説明しています。

この交渉が成立すれば、給料未払いで苦しんでいる選手や監督、コーチにとっても問題解決につながることが期待できることから承認した、とその理由を説明したシーク・モハマド委員長は、4月29日の期限までに交渉が成立しなかった場合には、当初の予定通りより厳格な処分を科すことは変わらないと話しています。

シーゲームズ出場の男子フットサル代表候補合宿参加メンバー発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会に出場する男子フットサル代表の合宿参加メンバー20名を発表しています。

4月29日から5月2日までFAM本部内のFAMフットサルアリーナで行われる合宿の参加メンバーは、今月タイで行われたアジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場したメンバー16名に加え、チュー・チャンヨン監督はファリク・カビボル(パハンレンジャーズ)、ヒクマル・フィルダウス(ペナン)、アキル・カリス(クランタン)、ヌル・ハジム・スライマン(PDRM)の4選手を新たに招集しています。

男子フットサル代表は、この合宿で選手が16名まで絞り込まれた後、5月3日にベトナムのホーチミンへ向けて出発します。ホーチミンでは複数の親善試合を行い、5月8日にはシーゲームズが行われるハノイ入りする予定になっています。

シーゲームズの男子フットサルは5月11日から20日にかけて行われ、タイ(5月11日)開催国ベトナム(5月14日)、インドネシア(5月16日)、ミャンマー(5月20日)と1回戦総当たりで対戦します。

2019年大会では男子フットサルは開催されなかったことから、2大会ぶりの開催となるシーゲームズ男子フットサル。マレーシアのクアラルンプールで開催された2017年大会では現メダルを獲得したマレーシア代表ですが、今月初旬に行われたAFFフットサル選手権では、優勝したタイに4-2、準優勝したインドネシアには5-1といずれも敗れ、準決勝進出を逃しています。このAFFフットサル選手権ではベトナム、ミャンマーとも準決勝に進出していることから、シーゲームズでのメダル獲得にはチーム力の大幅なアップが必要です。

代表候補メンバー発表後、チュウ監督はパワープレーの質を上げることが課題である、とマレーシアの通信社ブルナマの取材に答えています。シーゲームズでは追う立場の試合展開となることはAFFフットサル選手権の試合を見ても明らかです。AFFフットサル選手権でも、マレーシアは何度かこのパワープレーを使いましたが、結果として失敗し、逆に失点してしまう場面もあり、今回のシーゲームズで目標とする銅メダル獲得は、このパワープレーの出来次第ということになりそうでうs。

シーゲームズ2021年大会男子フットサル代表候補合宿参加メンバーはこちらです。

マレーシアFAカップ2回戦の組み合わせ決定

マレーシアFAカップの2回戦組み合わせ抽選が行われ、16チーム、8試合のカードが決定しています。

規模を縮小して開催されている今年のマレーシアFAカップには、プレーオフ出場チームを含めて34チームが出場し、チーム内に新型コロナ感染者が出た影響で、今月4月29日に順延されているトレンガヌ対ヌグリスンビランの試合を除き、1回戦が全て終了しています。

1回戦では、Mリーグ3部M3リーグのプルリス・ユナイテッドが2部プレミアリーグのPDRMを破った以外はいわゆるジャイアントキリングはなく、プレミアリーグの4チームと1部スーパーリーグの12チーム(1回戦のトレンガヌとヌグリスンビランを含む)が順当に残っています。

今回行われた2回戦の組み合わせで注目されるのは、1回戦唯一のスーパーリーグクラブ同士の対戦となるトレンガヌ対ヌグリスンビランの勝者対クダのカードでしょう。チーム内に新型コロナ感染者が出たこともあり1勝2敗と開幕ダッシュに失敗した現在10位トレンガヌに対し、1部昇格初年度ながら2勝2分と開幕から無敗の4位ヌグリスンビランの勝者は、現在4勝1敗の2位クダと対戦します。

またスーパーリーグ開幕戦以来となるクランバリーダービーとなったスランゴール対KLシティも盛り上がりそうです。いずれも首都圏クランバリーを本拠地とする両チームの対戦は、2−2と引き分けに終わった開幕戦では、試合後に起きたサポーター同士の小競り合いなどピッチ外での注目も浴びましたが、それだけサポーターも熱くなるカードだということです。

日本人選手がいるチームでは、加賀山泰毅選手が所属するスーパーリーグのサバは、深井脩平、本山雅志両選手が所属するプレミアリーグのクランタン・ユナイテッドと対戦します。また谷川由来選手が所属するクチンシティは、M3リーグで勝ち残った唯一のクラブ、プルリス・ユナイテッドとのマッチアップが決まっています。

FAカップ2回戦は5月13日と14日に開催が予定されています。詳しい日程はこちらです。

4月21日のニュース
ペラはベンチ入り登録14名(うちGK2名)でリーグを続行
ペラの未払い給料支払いの3度目の期限は今日-完済されなければMリーグ追放処分も
東南アジア競技大会出場の女子フットサル代表合宿参加メンバー発表

今日はACLのグループステージI組の第3節でJDTが川崎フロンターレと対戦します。ここまで2連勝のJDTがJリーグの覇者にどのように挑むのかが楽しみですが、DTとJクラブの対戦成績をおさらいしておくと、その通算対戦成績は1勝4敗、得点4失点10となっています。なおマレーシアのクラブでACLグループステージに出場しているのはJDTのみで、初出場は2019年です。

2019年(1勝1敗)
3月5日 鹿島アントラーズ 2-1 JDT
5月8日 JDT 1-0 鹿島アントラーズ

2020年(0勝1敗:ただしこの年はマレーシア政府がJDTの集中開催地カタールへの渡航許可を出さず、記録上は出場辞退で、ヴィッセル神戸戦の記録も無効扱いとなっています。)
2月12日 ヴィッセル神戸 5-1 JDT

2021年(0勝2敗)
6月21日 JDT 0-1 名古屋グランパス
7月4日  名古屋グランパス 2-1 JDT

さて、今日の試合の結果はどうなるでしょう。JDT対川崎フロンターレは、現在はイスラム教の断食月中のため、少々遅い午後10時(マレーシア時間、日本時間は午後11時)キックオフです。

ペラはベンチ入り登録14名(うちGK2名)でリーグを続行

2部プレミアリーグのペラは、給料未払い問題が未解決となっていることから、新たな選手が獲得できず、今季はU21やU19チームの選手をやりくりしてリーグに参加しています。

しかし、それでも選手の人数は不十分で開幕戦はベンチ入りメンバーが17名いたものの、第2節以降は怪我などで選手が離脱し、その後の3試合はベンチ入り15名、しかも控え4選手の内、2名がGKという状況で試合に臨んでいます。

そのペラFCは4月16日のクランタン戦で、ロイザット・ダウドがレッドカードをもらい出場停止処分となったことで、より厳しい状況に追い込まれていると、マレーシア語紙ウトゥサンマレーシアが報じています。(なおレッドカードをもらったロイザット選手は、実際にはラフプレーを止めに入っただけにもかかわらず、主審が当事者と間違えてレッドカードを出す誤審の被害者でもあります。)

「選手たちは全力で試合を戦ってくれているが、それだけでは試合に勝つには不十分である。クランタン戦では明らかに経験の差が出てしまった。」と述べたユスリ監督は「既に選手が不足しているにもかかわらず、さらにロイザットへのレッドカードでチーム状況はさらに悪化している。」と話し、選手たちにはカードをもらわないように注意してプレーをするようにと指示したことを明かしています。

ペラの未払い給料支払いの3度目の期限は今日-完済されなければMリーグ追放処分も

上の記事でも書きましたが、今季Mリーグ2部プレミアリーグに降格したペラFCは、給料未払い問題が解決していないことを理由に既に勝点9が剥奪され、現在は勝点がマイナスという前代未聞の事態になっています。

この苦境についてペラFCのサポーターグループで構成されているペラサッカーサポーター連盟がクラブを救済するための寄付を募っていると、ウトゥサンマレーシアが報じています。

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが3月31日とした最初の支払い期限までに未払い給料を完済できなかったペラFCは勝点3を剥奪されています。さらに2度目の期限の4月14日にも未払いが解決せず、勝点6を剥奪されていますが、次の期限は今日4月21日とされており、本日中に完済できない場合には、国内クラブライセンスの剥奪、さらにはMリーグ追放などのより厳しい処分が科される可能性があります。

ペラサッカーサポーター連盟のハキミ・ハリム事務局長は、およそ245万人いるペラ州の州民が全員が1人1リンギ(およそ30円)を寄付してくれれば、目標額の170万リンギ(およそ5100万円)には十分達すると話す一方で、現在の状況は非常に厳しく、もし目標額が集まらない場合にマレーシアサッカーにおいて伝統と歴史を持つクラブが失われてしまうと述べています。

「ペラFCの前オーナーがこの危機を解決してくれることを期待していたが、それが実現しなかったどころか、状況は日に日に深刻になっており、新たなオーナーも見つかっていないことから、サポーター連盟が愛するクラブを救うために行動を起こすことにした。ペラFCがMリーグで出場停止になれば、ペラ州のサッカーの発展にも大きな影響を与えることから、ペラ州民全員に協力を求めたい。また資金援助をを拒否する意向を示しているペラ州政府にも最後にもう1度だけ支援を求めていくつもりである。」とハキミ事務局長は話しています。

昨年、クラブ創設100周年を祝ったペラFCは、現在の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグに分かれた2004年以来、一度も2部に降格したことがない唯一のクラブでしたが、昨季途中で判明した給料未払いにより、シーズン途中で主力選手が大量退団し、その結果スーパーリーグでは11位となり、今季から2部プレミアリーグに降格しています。

東南アジア競技大会出場の女子フットサル代表合宿参加メンバー発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場する女子フットサル代表合宿の参加メンバー20名を発表しています。この20名の内訳は3月8日から28日まで行われたマレーシアプレミアフットサルリーグMPFL(女子)で9勝1敗の成績で優勝したマラッカから10名、2位のスランゴールMBSJから4名、3位のサバから5名、4位のKLプリファー・サイバーリンクスから1名となっています。

ジャムリ・ザイヌディン監督が率いる女子フットサル代表は、4月23日より5月2日までFAM本部敷地内のフットサルアリーナで行われる合宿を経て、最終メンバー16名が決定します。

合宿終了後、女子フットサル代表は5月3日にベトナムのホーチミンへ向けて出発し、現地で親善試合などを行った後、5月8日にはシーゲームズが行われるハノイ入りするということです。今回のシーゲームズで女子フットサルは1回戦総当たり方式で行われ、マレーシアはベトナム(5月10日)、ミャンマー(5月13日)、インドネシア(5月15日)、タイ(5月17日)と対戦します。

シーゲームズでのマレーシア女子フットサル代表は、2013年大会(ミャンマー)で銅メダルを獲得していますが、マレーシアのクアラルンプールで開催された2017年大会では4位に終わっています。なお女子フットサルは2015年大会と2019年大会では開催されず、新型コロナ影響で1年延期された今回の2021年大会が2大会ぶりの開催となっています。

MPFL(女子)の得点王となったファティン・シャヒダ・アズミ(スランゴールMBSJ)らを含む今回発表された女子フットサル代表のメンバーはこちらです。

4月17日のニュース
東南アジア競技大会出場のU23代表候補発表-J3沼津のハディは2019年以来の候補入り
ACL-ベルグソンにキックを見舞った広州FC選手が解雇に(映像あり)

東南アジア競技大会出場のU23代表候補発表-J3沼津のハディは2019年以来の候補入り

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、4月19日(火)より始まるU23代表合宿に参加する31名のメンバーを発表しています。今回の合宿は来月5月6日からベトナムのハノイで開催される東南アジア競技大会、通称シーゲームズの男子サッカーに出場するメンバー選考が目的です。

新型コロナ感染拡大の影響で1年遅れの開催となった今回のシーゲームズでは、マレーシアはタイ、シンガポール、カンボジア、ラオスと同じグループステージB組になっており、フィリピンのマニラで開催された前回2019年大会優勝のベトナム、準優勝のインドネシアのいるA組とは別組となっています。

4月19日(火)よりマラヤ大学構内にあるUMアリーナを会場として行われるU23代表で選ばれたメンバーの顔ぶれですが、昨年10月にモンゴルのウランバートルで行われたAFC U23アジアカップ予選をグループ1位で予選突破を決めたメンバー19名が中心となっています。

この他、今年2月に行われた東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に出場したU23代表からはウバイドラー・シャムスル・ファジリ(FAM-MSNプロジェクト)とA・セルヴァン(ヌグリスンビラン)の2名が選ばれています。なおこのAFF U23選手権でマレーシアU23代表はラオスU23代表に2戦2敗でグループステージ敗退となっています。

残る10名はスランゴールでプレーするダニアル・アスリ、シャヒル・バシャー、アリフ・ハイカル、JDTのセカンドチームJDT IIでプレーし、プレミアリーグではゴールも決めているダリル・シャム、アイサル・ハディ、トレンガヌの正GKに近づいているラハディアズリ・ラハリム、トレンガヌのセカンドチームのトレンガヌIIのムスリフディン・アティク、サフワン・マズラン、KLシティのハキミ・ロスリ、そしてJ2岡山から3沼津に期限付き移籍中のハディ・ファイヤッドとなっています。

U23代表候補は非公開で4月29日に東ティモールU23代表と、5月1日にはフィリピンU23代表と練習試合を行い、最終メンバー20名を決定した後、5月4日にハノイ入りすることになっています。(なお今大会は主催者規定により、この20名の中から新型コロナ感染者が出た場合に限り、選手の追加登録が可能ということで、ハノイ入りする選手は20名となることが決まっています。)

ハノイ入り後は5月7日の初戦がタイ、以下ラオス(5月11日)、シンガポール(5月14日)、カンボジア(5月16日)と試合が続き、準決勝に進出するためには、B組の上位2位までに入る必要があります。

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今回のメンバーで興味深いのはJDTのアリフ・アイマンが選ばれていないことです。昨季のリーグMVPを史上最年少の19歳で受賞したアリフ選手はA代表でも主力選手ですが、今回、U23代表に選ばれなかったことで、6月1日から19日の予定でウズベキスタンで開催されるAFC U23アジアカップにU23代表として出場するのではなく、6月8日から14日までクアラルンプールで開催されるAFC選手権アジアカップ2023年大会3次予選にA代表として出場する可能性が高くなりました。(あるいは単にJDTが招集を拒否した可能性もありますが。)同じJDTでは、先日のACLの広州FC戦でゴールを決めたラマダン・サイフラーも個人的にはU23代表で見てみたい選手でしたが、こちらも今回は招集されていません。

その一方で、ムカイリ・アジマル、クエンティン・チェン(いずれもスランゴール)、ラハディアズリ・ラハリム(トレンガヌ)、アズリ・アブドル・ガニ(KLシティ)、ルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)ら昨季はA代表に招集された選手たちは、少なくとも今季はキム・パンゴン監督はA代表では起用する可能性がなく、U23代表でシーゲームズ、そしてAFC U23アジアカップで頑張れ、ということなのかも知れません。

またJ2岡山からJ3沼津に期限付き移籍中のハディ・ファイヤドは、2019年3月のAFC U23選手権2020年大会予選以来となるU23代表への招集となっています。昨年は出場機会を求めて岡山から沼津へ期限付き移籍したハディ選手ですが、移籍先の沼津での練習で膝前十字靭帯を断裂し、昨季を棒に振っています。今回のU23代表招集はケガの後は順調に回復したということでしょう。現在のU23代表はAFC U23アジアカップ予選では3試合でチーム総得点が2、AFF U23選手権では2試合で同じく1点と深刻な得点力不足が課題で、大型FWのハディ選手には大きな期待がかかります。

東南アジア競技大会2021年大会出場 U23代表合宿参加メンバー

選手氏名年齢所属
ムカイリ・アジマル21スランゴール
シーク・イズハン20スランゴール
アフマド・ジクリ20スランゴール
アズリン・アフィク20スランゴール
クエンティン・チェン23スランゴール
ハリス・ハイカル20スランゴール
ダニアル・アスリ22スランゴール
シャヒール・バシャル21スランゴール
アリフ・ハイカル22スランゴール
ファイズな・アメル19スランゴール 2
ファーミ・ダニエル20スランゴール2
ニック・アキフ23トレンガヌ
アザム・アズミ21トレンガヌ
シャフィク・イスマイル22トレンガヌ
ハイリー・ハキム22トレンガヌ
ラハディアズリ・ラハリム21トレンガヌ
サイド・ナスルルハク23トレンガヌII
ヌル・アズファル22トレンガヌII
ムスリフディン・アティク21トレンガヌII
サフワン・マズラン20トレンガヌII
ウマル・ハキム20JDT II
ダリル・シャム20JDT II
アイサル・ハディ19JDT II
シャフィー・アズスワド21JDT III
アズリ・アブドル・ガニ23KLシティ
ハキミ・ロスリ19KLシティ
ルクマン・ハキム20KVコルトレイク
アイマン・アフィフ21クダ
ウバイドラー・シャムスル19FAM-MNSプロジェクト
A・セルヴァン22ヌグリスンビラン
ハディ・ファイヤド22J3沼津
ACL-ベルグソンにキックを見舞った広州FC選手が解雇に(映像あり)

香港の英字紙サウスチャイナモーニングポストSCMPによると、4月15日のAFCチャンピオンズリーグACLのJDT対広州FC戦の試合中に、JDTのベルグソン・ダ・シルヴァにキックを見舞った広州FCのグァン・ハオジンが解雇されたようです。

この記事では、「グァン選手がチームの規範を犯したことを深刻に受け止め、クラブは即時解雇を行なった」というクラブからの発表を報じています。

グループステージI組の第1節に行われたこの試合では、Mリーグ1部スーパーリーグ8連覇中のJDTが若手主体の広州FCを試合開始から終始圧倒し、5-0で圧勝しています。この試合ではJDTが4-0とリードしていた68分に、JDTのベルグソン選手と交錯して倒れ込んだ広州FCのグァン選手が、ベルグソン選手の側頭部にキックを見舞い、一発レッドで退場となりました。問題の場面は下の映像の04:00からです。(画像はAstro Arenaの公式YouTubeより)

映像ではマレーシア人コメンテーターが「審判が説明する必要がないほど明らかです。」と言うほど露骨な反則でしたが、このグァン選手の退場で10人となり、さらに劣勢になった広州FCはその後、JDTに追加点を許し、0-5で敗れています。

広州FCの公式サイトでは、監督、コーチおよび選手に対して、グァン選手の蛮行が広州FCの選手に求められている三九規則に違反していること、また監督、コーチが選手を選手を厳格に統制できていないとして双十規則に違反していると説明し、これを罰すると同時に、今後同様のケースが起こることを防ぐために1)グァン選手の即時解雇、2)監督の給与は3段階、コーチの休養は1段階降格処分を行うと発表しています。(Google翻訳による)

三九規則と双十規則が具体的に何かは分かりませんが、クラブは今回の件に対して、厳格な姿勢で望んでいることは伝わってきます。

4月13日のニュース
代表はアジアカップ予選のウォームアップにミャンマー、香港と対戦
マラッカ・ユナイテッドCEO-外国籍選手の欠場はボイコットではない

いよいよ今週開幕するAFCチャンピオンズリーグACL東地区ですが、グループステージI組はマレーシアのジョホールが集中開催地となっています。JDT、川崎フロンターレ、蔚山現代(韓国)、広州恒大(中国)の4チームで構成されるI組は、4月15日の川崎対蔚山現代、JDT対広州恒大で開幕します。

今季好調のJDTですが、国内では無敵とも言えるこのメンバーで悲願のグループステージ突破が果たせるのかに注目が集まります。国内リーグに注力する広州恒大は若い選手を中心とした布陣ということですので、ここでしっかり勝利するという前提で、蔚山現代、川崎フロンターレ相手に1つでも勝ち星を挙げることができれば、グループステージの先が見えてきます。ただし不安材料は先週末の試合で味方選手と交錯して脳震盪を起こし退場したGKファリザル・マーリアスの容態です。JDTのオーナーで、ジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下は療養中のファリザル選手を見舞い、なぜかゴルフセットを送ったとクラブの公式Facebookでは伝えられていますが、ACLに出場できるのかどうかは、未だ不明です。

代表はアジアカップ予選のウォームアップにミャンマー、香港と対戦

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、ミャンマー、香港両代表チームとマレーシア代表が国際親善試合を行うことを発表しています。

キム・パンゴン監督の名前で出されたこの告知によると、6月8日から14日までクアラルンプールで開催されるAFC選手権アジアカップ最終予選のウォームアップとして行われるこの2試合では、マレーシア代表は5月27日にミャンマー代表と、6月1日には香港代表といずれもブキジャリル国立競技場で対戦します。

FIFAランキング154位のマレーシア代表はアジアカップ最終予選では、トルクメニスタン(同134位)、バーレーン(同89位)、バングラディシュ(同188位)と戦うことから、西アジアや中央アジアのチームのとの対戦も噂されていましたが、同じアセアンのミャンマー(同152位)、そしてキム代表監督がかつて指導した香港(同147位)との対戦になりました。

またこの国際親善試合に向けて、Mリーグ1部スーパーリーグ第8節野試合が終わる5月18日の翌日、5月19日から3週間の代表合宿を行うことも発表されています。

マラッカ・ユナイテッドCEO-外国籍選手の欠場はボイコットではない

リスト・ヴィダコヴィッチ監督が未払いとなっている給料が3ヶ月分であることを明らかにしたマラッカ・ユナイテッドは、第4節の4月9日のKLシティ戦では、外国籍選手5名中2名しか出場させず、残りの3選手はベンチ外でした。このことから、未払い給料が原因でベンチ外になったのではとの憶測が流れていましたが、マラッカ・ユナイテッドの経営陣はこれを真っ向から否定し、ベンチ外だったのはケガや体調不良が理由であったと述べています。

サッカー専門サイトのスムアニャボラによると、4月9日の試合に欠場したイフェダヨ・オルセグン、アドリアノ、エマヌエル・オティの3選手について、マラッカ・ユナイテッドのアクラム・アブドラCEOは、ソーシャルメディア上で取り沙汰されている未払い給料を理由とした試合ボイコットではなく、ケガと体調不良によるものだと説明しています。

またマレーシア語紙ハリアンメトロは、マラッカ・ユナイテッド経営陣が、チーム内での給料未払いを公表したリスト・ヴィダコヴィッチ監督に対して、「不正確な情報を公表した」ことを理由に処分を行う可能性があると伝えています。

ヴィダコヴィッチ監督は、給料未払い問題をメディアに公表する前にクラブ経営陣と話し合いを行うべきところを行わず、未払い給料が1ヶ月分にも関わらず3ヶ月分あると述べるなど、「不正確な情報」をメディアに提供したことが処分の理由ということです。

記事の中ではヴィダコヴィッチ監督は既に自らの非を認めて経営陣に謝罪したとも報じていますが、クラブオーナーのデヴィッド・リム氏は、同様の問題が起こらないようにするためにも、厳罰を処すると述べています。

「オーナー就任以来、このクラブ再建のために自分は多くのことを犠牲にしてきた。そこまでして再建したいにも関わらず、給料未払いのようなことでクラブ再建への道筋をを台無しにしたくない。」と述べたリムオーナーは、ヴィダコヴィッチ監督の発言により、自分にも非難の矛先が向かっていると話し、一部サポーターからは人種差別的な抽象も受けていることを明らかにしています。

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マラッカ・ユナイテッドは過去3季に渡り、未払い給料問題が発生し、リーグ戦の勝点剥奪処分なども受けた経緯もあったことから、オーナー1年目のリム氏は「給料を払わないチーム」と言った負のイメージ払拭に乗り出していた矢先のヴィダコヴィッチ監督の発言に腹を立てたのかもしれません。それでも1ヶ月分だろうと3ヶ月分であろうと、未払いは未払いなので、そこは勘違いしないでもらいたいところです。

またこのヴィダコヴィッチ監督は、辞任か解任かは不明ですが、開幕わずか4試合で既にチームを離れたという噂もあり、それが事実であれば、今季のMリーグ監督交代第1号となります。