8月25日のニュース
AFCカップ東南アジア地区決勝-KLシティが南部健造選手所属のPSMマカッサルとの再戦を制す

昨日8月24日にAFCカップ東南アジア地区決勝が行われ、Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティがインドネシアのPSMマカッサルを5-2で破り、地区間プレイオフ準決勝進出を決めています。

AFCカップ東南アジア地区グループステージでは同組となり、その際は双方とも様子を探りながらの対戦で0-0で終わっていた両チームですが、この試合で慎重な入りを見せます。それでも10分にはマカッサルがコーナーキックで久しぶりの実戦となるKLのGKアズリ・アブドル・ガニを試せば、KLもその数分後にはザフリ・ヤハヤが絶好の機会を作りシュートを放つなど、試合は徐々に熱を帯びてきます。

マカッサルは、先日のこのブログでも取り上げたヤコブ・サユリ、リズキ・エカ・プラタマの両ウィングが攻め上がる機会が何度かあったものの、フォワードのエヴェルトンにボールが渡らず、なかなかゴールには至りません。マカッサルが攻めあぐねている間に、KLはペースを上げ、20分にはライアン・ランバートからの縦パスを受け、右サイドをオーバーラップしたイルファン・ザカリアがゴール前のロメル・モラレスにクロス。モラレスはこれをノートラップでシュートするもマカッサルDFのダレン・ドウクがゴール前でブロックし得点には至りません。続くコーナーキックではパウロ・ジョズエがモラレスのキックに頭で合わせますが、ゴールポストのわずか上に外れてしまいます。

しかし32分にKLが先制します。ゴール前の混戦からジョズエのヘディングをザフリ・ヤハヤがやはり頭で折り返し、これをモラレスが今度はしっかりとゴールし、KLが1-0とリードします。

早く追いつきたいマカッサルは43分には、グループステージでは出場がなかった南部健造選手がペナルティエリアの外からシュートを放ちますが、枠を外れてしまいます。そしてその3分後の45+2分にはマカッサルゴール前からジョズエ、モラレスと繋ぐカウンターで、モラレスのパスをフリーのジョーダン・ミンターがシュート。これが決まって前半は2-0とKLがリードして終了します。

後半に入ると、50分にはザフリがマカッサルのペナルティエリア内でリズキ・プラタマに倒され、荒木友輔主審はKLにPKが与え、これをキャプテンのジョズエが決め、KLはリードを3点に広げてマカッサルを突き放します。リードが広がったことでスタンドのKLサポーターに楽観ムードが漂い始めますが、しかし、ここからマカッサルの怒涛の反撃が始まります。

58分にはこの試合で縦横無尽の運動量を見せたマカッサルのサユリが、KLディフェンダーをかわしてペナルティエリアの外から左足を一閃。KLのGKアズリが反応できなかったこのシュートが決まって、マカッサルは2点差とすると、その4分後にはラシド・バクリのコーナーキックに頭で合わせたDFのアクバル・タンジュンがゴールを決めて、マカッサルはKL に1点差まで迫ると共に、試合の流れもマカッサルに傾きかけたように見えました。

しかしその一気呵成となったマカッサルを止めたのがKLのキャプテンでした。84分にマカッサルDFのパスをカットしたミンターがゴール前に持ち込みシュートを放つも、マカッサルGKレザ・アルヤ・プラタマがパンチングで逃れますが、そこに詰めていたジョズエがそのこぼれ球を押し込み、この試合2点目となるゴールを決め、KLは再びリードを2点に広げます。90+2分にはジョズエからのパスに飛び出したミンターを止めようとしたGKレザ・プラタマがミンターを倒してしまいます。これで得たPKを途中出場のハディン・アズマンが決めたKLが、最後は5-2で勝利し、AFC東南アジア地区決勝を制するとともに、地区間プレイオフ準決勝進出を決めています。

2022年8月24日(水)@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティ(マレーシア)5-2 PSMマカッサル(インドネシア)
⚽️KLシティ:ロメル・モラレス(33分)、ジョーダン・ミンター(45+2分)、パウロ・ジョズエ2(52分PK、84分)、ハディン・アズマン(90+4分PK)
⚽️PSMマカッサル:ヤコブ・サユリ(58分)、アクバル・タンジュン(63分)
🟨KLシティ(1):イルファン・ザカリア
🟨PSMマカッサル(2):ヤコブ・サユリ、リズキ・エカ・プラタマ
 マカッサルの南部健造選手は先発し、80分に交代しています。

以下は両チームの先発XIと試合のハイライト映像。ハイライト映像はアストロアリーナのYouTubeチャンネルより)

地区間プレイオフでは・南アジア地区の勝者ATKモフン・バガンFC(インド)と9月7日に対戦予定ですが、国際サッカー連盟FIFAは8月16日、全インドサッカー連盟AIFFに即時の資格停止処分を科したことを発表しています。FIFAは、AIFFが第三者から不当な影響を受けており、FIFA規約の重大な違反にあたるとして、全会一致で即時の資格停止処分を科すことを決定したとしています。

インドの最高裁はAIFFに解散を命じ、インド国内サッカーは現在、最高裁が指名した3名の委員による管理者委員会が設置されていますが、この委員会によってに管理運営されてきたことが、FIFAのいう「第三者からの不当な影響」によると思われます。しかいFIFAの処分を受けて、インドの最高裁は国内サッカー管理運営権をAIFFに戻すことを8月22日に発表しており、FIFAによる停止処分解除は時間の問題と言えそうです。

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第16節結果とハイライト

8月19日から21日にかけてプレミアリーグ第16節の5試合が行われました。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年8月19日(金)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 4-0 スランゴール2
⚽️クランタン:ジュリアス・オフォーリ(14分、18分)、ンジョク・ジェイコブ(80分)、アスラフ・アリフディン・ヤシン(89分)
🟨クランタン(1):ハジク・スブリ
🟨スランゴール(2):ダニエル・エズアン、アリフ・イズワン・ユスリン
MOM:ジュリアス・オフォーリ(クランタン・ユナイテッド)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、この試合でもキャプテンを務めた本山雅志の両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場・本山選手は90+2分に交代しています。

2022年8月20日(土)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 2-1 UITM
⚽️クチンシティ:アブ・カマラ2(49分、74分)
⚽️UITM:アミル・アドハ・ラティフ(78分)
🟨クチンシティ(3):ラフィザン・ラザリ、アダム・シリーン・タムビ、チェ・モハマド・アリフ・チェ・カマルディン
🟨UITM(3):ファレズ・アイマン、イザク・イズハン、アミル・アドハ・ラティフ
MOM:アブ・カマラ(クチンシティ)
 クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

2022年8月21日(日)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 2-2 トレンガヌII
⚽️クランタン:ヌルシャミル・アブドル・ガニ(分)、ズルファーミ・アブドル・ハディ(分)
⚽️トレンガヌ:ワン・ファズリ・ワン・ガザリ2(分、分)
🟨クランタン(2):マティアス・マンソル、オスマン・ユソフ
🟨トレンガヌ(3):ルーク・ウッドランド、アキル・イルファウディン、シャフィク・イスマイル
MOM:ワン・ファズリ・ワン・ガザリ(トレンガヌII)
 前節はベンチ外だったクランタンの原健太選手は後半から出場し、試合終了までプレーしています。

2022年8月21日(日)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
PDRM 0-3 JDT II
⚽️JDT:フェロズ・バハルディン(9分)、ダリル・シャム2(10分、37分)
🟨PDRM(3):サフィ・アフマド、ファディ・アワド、アミル・サイフル・バデリ
🟨JDT(3):フェロズ・バハルディン、ダリル・シャム、イルハム・タルミジ
MOM:フェロズ・バハルディン(JDT II)

2022年8月21日(日)@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 1-3 FAM-MSNプロジェクト
⚽️ペラ:スティッペ・プラジバット (6分)
⚽️FAM:アミルル・アクマル・サファリニザム(42分)、イザット・ジクリ・イジルディン(56分)、ファリス・イズディハム(60分)
🟨ペラ(4):カイルル・アシュラフ、カイルル・シャフィク、デニシュ・ハジク、フェリス・ダニアル
🟨FAM(1):ハフィズ・アイディル
MOM:ファリス・イズディハム(FAM-MSNプロジェクト)

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第16節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL16113225111436
2JDT15103232131933
3TRE1593427151230
4KCH158342618827
5KLU166642116524
6PDRM166372026-621
7UITM1542101524-914
8SEL153481222-1013
9PRK1651101427-137
10FAM151212929-205
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第16節終了時)

ゴール数選手名所属
110アブ・カマラKCH
28フェルナンド・ロドリゲスJDT
8ンジョク・ジェイコブKLU
8マルティン・アダメックPDRM
57ジョーダン・ミンターTRE
7ダリル・シャムJDT
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

8月21日のニュース
ACLベスト16-ノックアウトステージ初出場のJDTは浦和に完敗

ACLベスト16-ノックアウトステージ初出場のJDTは浦和に完敗


AFCチャンピオンズリーグノックアウトステージ1回戦
2022年8月19日@埼玉スタジアム(埼玉県さいたま市)
浦和 5-0 JDT
⚽️浦和:アレクサンダー・ショルツ (8分PK)、ダビド・モーベルグ2(19分、39分)、キャスパー・ユンカー2(84分、90+1分)
🟨浦和(0)
🟨JDT(4):ファリザル・マーリアル、マシュー・デイヴィーズ、アフィク・ファザイル、ナチョ・インサ

マレーシアのクラブとしては初めてACLグループステージを突破したジョホール・ダルル・タジムJDTは、ベスト8進出をかけて、過去ACL優勝2回、2019年準優勝とACLでの実績はJクラブでも屈指の強豪、浦和と対戦。試合は浦和のホーム、埼玉スタジアムと完全アウェイの中で行われました。

JDTは主力の1人MFレアンドロ・ヴァレスケスがグループステージの警告累積により、この試合は出場停止となる中、シーズン中のベンヤミン・モラ監督の辞任を受け、就任してからわずか3週間というJJDTのエクトル・ビダリオ監督は、国内リーグでもまだデビューしていない新加入のDFジョルディ・アマト(スペイン出身、ベルギー1部KASオイペンより移籍)を先発に起用するサプライズ。しかも本来のセンターバックではなく、ボランチとしての起用でした。

アマト選手の起用以外は予想通りの布陣となったJDTは、ベルグソン・ダ・シルヴァとフェルナンド・フォレスティエリの2トップ、中盤はナズミ・ファイズが2トップ下、アリフ・アイマンが右ウィング、その後ろにナチョ・インサとジョルディ・アマトがダブルボランチ気味に位置し、4バックは左からラヴェル・コービン=オング、シェーン・ロウリー、シャールル・サアド、マシュー・デイヴィーズが先発しました。

試合が始まると、1分過ぎにはペナルティエリアの外からアリフ・アイマンが挨拶がわりに無回転のミドルシュートを放ち、浦和のGK西川周作が冷静にパンチングで逃れます。この試合では先制点を奪って浦和にプレッシャーをかけたいJDTはその後も積極的に攻めますが、先制したのは浦和でした。

8分に右コーナーキックの流れからゴール前に上がったクロスに松尾佑介が飛び込みますが、その際にGKファリザル・マーリアスと接触します。オーストラリアのクリストファー・ビース主審はこれをファウルと判定し、ファリザル選手にはイエローカードが出され、浦和がPKを獲得します。このPKをアレクサンダ ー・ショルツが決めて浦和が早々と1-0とリードしました。試合後の会見でJDTのビダリオ監督が話したように、最初に失点してしまったことが、ボールを保持して試合を進めたかったJDTのゲームプランに大きく影響し、逆に浦和を落ち着かせてしまいました。

先制した浦和は、それまで以上に前線から速いプレスをかけていきます。スーパーリーグでは経験したことがない速さのレベルのプレスに対し、JDTの選手は焦ってボールを蹴り出し、これを浦和が回収する展開の繰り返しとなり、試合は徐々に浦和のペースで進んでいきます。そして18分、浦和が追加点を挙げます。小泉佳穂からのパスを受けてJDT守備陣の間を抜けだそうとした大久保智明をマシュー・デイヴィーズが倒して直接FKを与えてしまいます。このFKをダビド・モーベルグが右トップコーナーに決めて、浦和はリードを2点に広げます。

さらに39分には1点目に絡んだ松尾選手からのクロスをファーサイドの小泉選手が折り返し、これを再びモーベルグ選手が落ち着いて決めて、浦和が3-0とJDTを突き放します。JDTは数的に有利だったにもかかわらず、止めることができないゴールでした。

前線の速いプレスでカウンターが封じられたJDTは、自陣でプレーする時間が長くなっただけでなく、スーパーリーグでは前線に張り付いているベルグソン選手やフォレスティエリ選手がこの試合では頻繁にプレスバックを強いられるほどラインが下がり、攻撃も精度の低いミドルシュートに頼るなど好機が全く作れないまま。前半が終了しました。

後半に入るとJDTはアフィク・ファザイル、ラマダン・サイフラー、サファウィ・ラシド、シャーミ・サファリを次々と投入しますが、ゴールを狙って最終ラインを上げた代償がキャスパー・ユンカーの84分と90+1分の2ゴールでした。

0-5と浦和に一蹴されたJDTの冒険は残念な形で幕を閉じました。国内に目を向ければスーパーリーグで首位を走るJDTは、おそらく今季も優勝して9連覇を果たし、来季のACLにも出場するでしょう。来季2023/2024年シーズンからは秋春制に移行するACLは、グループステージが2023年9月中旬から始まることが既に発表されています。貴重な経験を積んだJDTが、およそ1年後に始まる新たな挑戦に向けて、どのように変わっていくのかを今後も注目していきたいと思います。

 

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第17節結果とハイライト

8月17日と18日の両日にスーパーリーグ第17節の5試合が行われました。リーグ首位を快走するJDTは、8月19日にACLのベスト8進出をかけて埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦するため、JDT対マラッカ・ユナイテッドの試合は、9月7日に延期されています。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年8月17日(水)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 0-0 PJシティ
🟨サラワク(1):アブドル・ラーマン・イスマウィ
🟨PJシティ(1):K・グルサミー
MOM:ウチェ・アグバ(サラワク・ユナイテッド)
 1部スーパーリーグと2部プレミアリーグを統合する来季のMリーグ大改編により、降格の心配から開放された10位サラワクと11位PJシティの対戦はスコアレスドローに終わっています。
 今季はここまで16試合でリーグ最多37失点のサラワクと、15試合でリーグ3位の27失点のPJシティは対戦は、まさかのスコアレスドローに終わっています。ともに好機を作りながら、精度の低いフィニッシュにより両チームとも得点できず、ともにリーグ最少の15得点なのも納得の凡戦でした。
 この結果、サラワクは3試合連続、PJシティは4試合連続無得点となりました。

2022年8月17日(水)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴール 0-2 トレンガヌ
⚽️トレンガヌ:ハビブ・ハルーン(13分)、マヌエル・オット(39分)
🟨スランゴール(4):バハー・アブドッラフマーン、シャルル・ナジーム、ムカイリ・アジマル、ヤザン・アル=アラビ
🟨トレンガヌ(3):アザリヌラー・アリアス、アザム・アズミ、アリフ・アンワルf
MOM:ファイサル・ハリム(トレンガヌ)
 ミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督が本来のスポーツディレクターに復帰し(まぁ事実上の更迭ですが)、ニザム・ジャミル コーチが監督代行に就任したスランゴール。ニザム監督代行にとっては、渡邉将基選手や池田圭選手が所属していたフェルダ・ユナイテッド(2020年に解散)で監督を務めて以来のMリーグでの指揮となったこの試合は、トレンガヌのナフジ・ザイン監督とのいわば「次世代指導者」対決となりました。
 またこのカードは8月6日にトレンガヌのホームで行われたFAカップ準決勝と同じカード。このときは、延長戦を終えて1-1と決着がつかず、PK戦の末、トレンガヌが決勝を決めており、スランゴールとしては自身のホームで借りを返したいところです。
 しかし先手を取ったのはトレンガヌ。ハビブ・ハルーンがゴール前に張り付くスランゴールDF陣を見越すように、ペナルティエリアの外からシュートを決めて先制します。2点目は今季好調のファイサル・ハリムがスランゴールDFを引きつけてからゴール前へクロス。これをマヌエル・オットが決めて2点目。今のスランゴールを破るには、トレンガヌにとってはこの2点で十分でした。
 監督交代の効果が出なかったスランゴールはU23代表キャプテンのムカイリ・アジマルが2度の決定的な機会を逃すなど、好機を生かせず、無得点に終わるとともに、今季初の3連敗で9位まで順位を下げています。

2022年8月17日(水)@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ 1-1 サバ
⚽️クダ:ロナルド・ンガ(6分)
⚽️サバ:ファルハン・ロスラン(84分)
🟨クダ(1):アクマル・ザヒル
🟨サバ(1):リザル・ガザリ
MOM:アル・ハーフィズ・ハルン(クダ)
 2020年、2021年シーズンともリーグ2位だったクダは、ここまでリーグ最多4位タイの25失点(13試合)と既に昨季1年間の28失点(22試合)に迫る勢いですが、この原因の一つが、アンゴラ代表でもプレーするセンターバック、マーク・ヴァレスの不在です。膝のケガのために手術を受けたヴァレス選手は、リーグ戦は5月17日の試合を最後にそれ以降は出場がありませんでした。それまでは4勝2分3敗の成績だったチームは、ヴァレス選手の離脱以降は1勝0分3敗と苦しみ、順位も急落しています。
 そのヴァレス選手がおよそ3ヶ月ぶりに復帰したクダは、ここまで4連勝中のリーグ2位サバを1失点に抑えて引き分けています。試合後の会見でアイディル・シャリン監督は、バドロル・バクティアル、リザル・ガザリ(いずれもサバ)、クパー・シャーマン(トレンガヌ)、レノン・アウヴェス(バリト・プテラ-インドネシア1部)ら、リーダーシップを持つ多くの選手が退団した今季、は、ヴァレス選手不在はチームリーダーの不在でもあったと話し、今回のヴァレス選手の復帰を歓迎しています。
 首位を快走するJDTを脅かす唯一の存在となりえたサバは、この日の敗戦で、試合数が2試合少ないJDTと勝点差が3となりました。最終節第22節ではJDTとの直接対決が残っていますが、そこまで負けられない試合が続きます。
 サバの加賀山泰毅選手は先発して、84分に交代しています。

2022年8月18日(木)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 1-0 ヌグリスンビラン
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(45+1分)
🟨KLシティ(1):ジョーダン・ミンター
🟨ヌグリスンビラン(3):ザムリ・ピン・ラムリ、グルタヴォ、クザイミ・ピー
MOM:パウロ・ジョズエ(KLシティ)
 8月24日にAFCカップ東南アジア地区決勝が控えるKLシティは、PSMマカッサル(インドネシア)との対戦前の最後のリーグ戦でもあり、好調のヌグリスンビランが相手ながら、この試合に勝ってAFCカップに臨みたいところです。
 一方この試合まで4連勝中のヌグリスンビランは、2位のサバとの差を詰めて、あわよくば来季のAFC主催大会への出場権獲得を目指しています。
 そんな両チームの対戦は、前半終了間際にキャプテンのパウロ・ジョズエがザフリ・ヤハヤのコーナーキックに頭で合わせてゴールを決め、この1点をGKケヴィン・メンドーザを中心にDF陣が守り切って勝利しています。

2022年8月18日(木)@シティスタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナン 1-3 スリ・パハン
⚽️ペナン:スティーヴン・ロドリゲス2(44分、74分)、デヴィッド・ロウリー(80分)
⚽️パハン:ラファエル・ヴィトール(65分PK)、ル=カス・シルヴァ(85分)
🟨ペナン(0):ルーカス・シルヴァ、K・ティヴァンダラン
🟨パハン(0):シェルゾド・ファイジエフ、アザム・アジー、
MOM:スティーヴン・ロドリゲス(スリ・パハン) 
 1980年代から90年代前半にかけてマレーシア代表で活躍したドラー・サレー(パハン)とザイナル・アビディン(ペナン)が監督として対決したこの試合は、直近の4試合で4ゴールを挙げているパハンのスティーヴン・ロドリゲスがこの試合でも2ゴールを挙げ、チームの引き分けを挟んだ4連勝に貢献しています。
 最下位のペナンは一度は同点に追いついたものの、結局、泥沼の6連敗となりました。リーグ第改編のおかげで今季は2部降格がなくなったものの、来季に向けてのチーム再建は必至です。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第17節終了時)

チーム勝点
1JDT1412203973238
2SAB16112326141435
3NSE1795324141032
4TRE157261815323
5SRP166372625121
6KLC156362925-521
7KDA145361925-617
8MEL144552019117
9SEL144462625116
10SWU1742111537-2214
11PJC162771527-1213
12PEN1614111934-257
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第17節終了時)

ゴール数選手名所属
117ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
212フェルナンド・フォレスティエリJDT
311カイオンSEL
49ロナルド・ンガKDA
57ダレン・ロックPJC
7イフェダヨ・オルセグンMEL
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第15節結果とハイライト

2022年8月13日(土)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 2-1 PDRM
⚽️クランタン:ヌルシャミル・アブドル・ガニ(68分PK)、イクワン・ヤゼク(77分)
⚽️PDRM:ドゥルケスワラン・ガナサン(30分)
🟨クランタン(1):ヌルシャミル・アブドル・ガニ
🟨PDRM(3):ファディ・マームード・アワド、ミロシュ・ラチャニー、アレクサンダー・アンポンサ
MOM:ユスリ・ユハスマディ(クランタン)
 クランタンの原健太選手は、この試合はベンチ外でした。今季2度目のトランスファーウィンドウでクランタンに加入した直後は先発してフル出場が続いていた原選手ですが、ここ数試合では途中出場や途中交代と出場時間が短くなっており、この試合はベンチ外となっています。

2022年8月13日(土)@MBPGスタジアム(ジョホール州パシル・グダン)
JDT II 1-0 ペラ
⚽️JDT:フェロズ・バハルディン(45+2分)
🟨JDT(5):アイサル・ハディ、チア・ルオハン、ダリル・シャム、ムサ・シディベ、ダニエル・ティン
🟨ペラ(3):サンデー・アフォラビ、ワン・ザック・ハイカル、ランディ・バルー
🟥ペラ(1):ランディ・バルー(🟨x2)
MOM:フェロズ・バハルディン(JDT II)

2022年8月14日(日)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
FAM-MSNプロジェクト 0-3 クチンシティ
⚽️クチンシティ:ガブリエル・モンテイロ(20分)、アミル・アムリ・サレー(49分)、谷川由来(55分)
🟨FAM(1):シャキラン・ザムリ
🟨クチンシティ(2):ラフィーザン・ラザリ、ラフィク・シャー
MOM:谷川由来(クチンシティ)
 この試合で今季3ゴール目を挙げてマンオブザマッチに選ばれたクチンシティの谷川由来選手は、先発してフル出場しています。

2022年8月15日(月)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 3-1 UITM
⚽️クランタン:ンジョク・ジェイコブ(16分)、ハジック・スブリ(50分)、アスラフ・アリフディン・ヤシン(90+4分)
⚽️UITM:イズマン・ソレヒン・ロハディ(71分)
🟨クランタン(0)
🟨UITM(1):イズマン・ソレヒン・ロハディ
MOM:ニック・アキフ(クランタン・ユナイテッド)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志両選手は先発し、深井選手は67分に、2試合連続キャプテンマークを巻いた本山選手は82分にそれぞれ交代しています。ここまでチームの全試合に先発フル出場を続けていた深井選手が、今季初の途中交代となったことが気になります。

2022年8月15日(土)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-1 トレンガヌ
⚽️トレンガヌ:イザン・シャーミ・ムスタパ(7分)、ラーマット・マカスフ(50分)
🟨スランゴール(2):リッチモンド・テテー、サイフル・イスカンダル
🟨トレンガヌ(1):リズアン・ラザリ
MOM:サフアン・マズラン(トレンガヌII)

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第15節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL1511222391435
2JDT1493229131630
3TRE1592425131229
4KCH147342417724
5KLU155641716121
6PDRM156362023-321
7UITM154291422-814
8SEL143471218-613
9PRK155191324-117
10FAM140212628-222
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第15節終了時)

ゴール数選手名所属
18フェルナンド・ロドリゲスJDT
8アブ・カマラKCH
8マルティン・アダメックPDRM
47ジョーダン・ミンターTRE
7ンジョク・ジェイコブKLU
65ヌルシャミル・アブドル・ガニKEL
5ダリル・シャムJDT
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第11節結果とハイライト(2)

2022年8月3日(水)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 1-1 JDT II
⚽️クランタン:アミルル・シャフィク(12分)
⚽️JDT:エヴァンス・ウェンスレイ(90+4分)
🟨クランタン(2):フィクリ・チェ・ソー、アイザット・マイディン
🟨JDT(2):ダニエル・ティン、アイサル・ハディ
MOM:アミルル・シャフィク(クランタン・ユナイテッド)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場、この日は主将として出場した本山選手は77分に交代しています。

2022年8月5日(金)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 1-0 FAM-MSNプロジェクト
⚽️クランタン:ラティフ・スハイミ(76分)
🟨クランタン(2):ユスリ・ユハスマディ、アリフ・アイマン
🟨FAM(1):ハフィズ・アイディル・マハジル
MOM:アル=イマン・ワヒー・アミル(FAM-MSNプロジェクト)
 クランタンの原健太選手は先発して、前半で交代しています。

2022年8月5日(金)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-0 UITM
🟨スランゴール(2):イズル・スハイミ、ケルヴィン・チェイ
🟨UITM(2):アミルル・アイマン、イザック・イズハン
MOM:リッチモンド・テテー(スランゴール)

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第14節結果とハイライト

2022年8月8日(月)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 2-3 トレンガヌ II
⚽️クランタン:アミルル・シャフィク(8分)、ジュリアス・オフォーリ(80分)
⚽️トレンガヌ:アミルル・シャズワン(26分)、ワン・ファズリ・ガザリ2(75分、84分)
🟨クランタン(2):ウメール・アズナン、アイザット・マイディン、
🟨トレンガヌ(3):ワン・ファズリ・ガザリ、サフワン・マズラン、アルグジム・レゾヴィッチ
MOM:ワン・ファズリ・ガザリ(トレンガヌ II)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志の両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場、本山選手は85分に交代しています。

2022年8月9日(火)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 0-0 JDT II
🟨クチンシティ(2):アイルトン、ワン・ファイズ・スライマン
🟨JDT(1):ムサ・シディベ
MOM:イルハン・タルミジ(JDT II)
 クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

2022年8月9日(火)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 1-0 スランゴール2
⚽️PDRM:ナビル・ラトピ(66分)
🟨PDRM(1):ミロシュ・ラチャニー
🟨スランゴール(3):アリフ・イズワン・ユスラン、ザーリル・アズリ、ファイズ・アメル
🟥スランゴール(1):ファイズ・アメル(🟨x2)
MOM:フィルダウス・イルマン・ファディル(PDRM)

2022年8月10日(水)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 1-2 ペラ
⚽️クランタン:ジャスミル・メハト(2分)
⚽️ペラ:カイルル・ヘルミ(20分OG)、ワン・ザック・ハイカル(14分)
🟨クランタン(3):ジャスミル・メハト、フェリペ・エレダ、カイルル・ヘルミ
🟨ペラ(3):サンデー・アフォラビ、ワン・ザック・ハイカル、カマル・シャキマル
MOM:アイマン・カイルル・ユスニ(ペラ)
 クランタンの原健太は26分から出場し、前半で交代しています。

2022年8月10日(水)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
UITM 4-1 FAM-MSNプロジェクト
⚽️UITM:アリフ・サフワン3(10分PK、21分、34分)、ナジルル・ハシフ(80分)
⚽️FAM:イザット・ジクリ(90+1分)
🟨UITM(2):ファーミ・サブリ、ザフリ・ザカリア
🟨FAM(1):アミルル・アクマル
🟥UITM(1):ザフリ・ザカリア(🟨x2)
MOM:アリフ・サフワン(UITM)

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第13節結果とハイライト

2022年7月26日(火)@MBPGスタジアム(ジョホール州パシル・グダン)
JDT II 4-0 UITM
⚽️JDT:ダリル・シャム2(20分、62分)、ムサ・シディベ(26分)、ゲイブリエル・ニーステロイ(89分)
🟨JDT(0)
🟨UITM(3):アイズル・アシュラフ、アズリディン・ロスリ、アルハム・クシャイリ
MOM:ダリル・シャム(JDT II)

2022年7月26日(火)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-1 ペラ
⚽️ペラ:フェリス・ダニエル(77分)
🟨スランゴール(0)
🟨ペラ(1):ランディ・バルー
🟥スランゴール(1):イクマル・ラムラン(🟨x2)
MOM:ワン・ザック・ハイカル(ペラ)

2022年7月26日(火)@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラ・トレンガヌ)
トレンガヌII 0-2 PDRM
⚽️PDRM:ミロシュ・ラチャニー(48分)、マルティン・アダメッツ(90分)
🟨トレンガヌ(1):アキル・イルファヌディン
🟨PDRM(1):フィルダウス・イルマン
MOM:ミロシュ・ラチャニー(PDRM)

2022年7月27日(水)@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 1-1 FAM-MSNプロジェクト
⚽️クランタン: アスラフ・アリフディン・ヤシン(53分)
⚽️FAM:深井脩平(7分OG)
🟨クランタン(2):ハジック・スブリ、アスラフ・アリフディン・ヤシン
🟨FAM(1):ファリス・イズディハム
🟥クランタン(1):ハジック・スブリ(🟨x2)
MOM:アイザット・アイマン・マズラム(FAM-MSNプロジェクト)
クランタン・ユナイテッドの深井脩平両選手は先発してフル出場していますが、本山雅志選手はベンチ入りしたものの、出場はありませんでした。

2022年7月31日(日)@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 2-0 クチンシティ
⚽️クランタン:ニクソン・ギリェルメ(45+3分PK)、イクワン・ヤゼク(74分)
🟨クランタン(1):ダニアル・ハドリ
🟨クチンシティ(4):アブ・カマラ、アイルトン、アリフ・ハサン、アダム・シリーン
🟥クチンシティ(1):アブ・カマラ(🟨x2)
MOM:サイド・ソブリ(クランタン)
クランタンの原健太選手は先発して、69分に交代しています。
クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第15節結果とハイライト映像

今節第15節は、KLシティとクダがAFCカップ東南アジア地区準決勝に出場するため、両チームが関連する2カードが延期されており、4カードのみが開催されています。
 なおAFCカップ準決勝に進出したクダはPSMマカッサル(インドネシア)に1-2で敗れた一方で、ベトテルFC(ベトナム)と対戦したKLシティは延長戦を含めて0-0と決着がつかず、PK戦の末、勝利し決勝に進出しています。この決勝では、AFCカップのベスト8入りを目指して、8月24日にKLシティのホーム、KLフットボールスタジアムでPSMマカッサルと対戦しますが、両チームはグループステージでは同組で、その際には0-0のスコアレスドローに終わっています。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年8月9日(火)@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル)
サバ 1-0 サラワク・ユナイテッド
⚽️サバ:バドロル・バクティアル(63分)
🟨サバ(0)
🟨サラワク(0)
MOM:バドロル・バクティアル(サバ)
 東マレーシアのボルネオ島に本拠地を持つ両チームの「ボルネオ・ダービー」は、好調のサバがサラワクの思わぬ攻勢に手を焼いたものの、ベテランのゴールで逃げ切り、首位のJDTを追走しています。
 サバの加賀山泰毅選手は先発して、85分に交代しています。

2022年8月9日(火)@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 3-2 ペナン
⚽️ヌグリスンビラン;ザムリ・ビン・ラムリ(35分)、マテウス・アウヴェス(59分)、エラルド・グロン(85分)
⚽️ペナン;ルーカス・シルヴァ(27分)、T・サラヴァナン(81分)
🟨ヌグリスンビラン(1):ズルカイリ・ズルキプリ
🟨ペナン(4):K・ティヴァンダラン、ジャフリ・フィルダウス・チュウ、アフマド・スクリ、クリスティアン・ロンティニ
MOM:エラルド・グロン(ヌグリスンビラン) 
 終盤の逆転劇を制したヌグリスンビランは3連勝で、4位との勝ち点差を11に広げ、昇格初年度のトップ3入りが見えてきました。
 一方、5連敗のペナンはサラワク・ユナイテッドとともにリーグ最速の10敗に到達しています。

2022年8月9日(火)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 0-3 スリ・パハン
⚽️パハン:マリク・アリフ(27分)、スティーヴン・ロドリゲス(45+1分)、マヌエル・イダルゴ(90分)
🟨PJシティ(3):コギレスラワン・ラジ、フィレモン・アニー、シヴァン・ピレイ
🟨パハン(1):スティーヴン・ロドリゲス
MOM:マヌエル・イダルゴ(スリ・パハン)
 3試合連続となったスティーヴン・ロドリゲスのゴールなどで、スリ・パハンが今季初の3連勝。
 一方のPJシティはこの敗戦で11試合白星なしとなりました。

2022年8月10日(土)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-2 JDT
⚽️トレンガヌ:ハキミ・アブドラ(51分)
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ(32分)、フェルナンド・フォレスティエリ(47分)
🟨トレンガヌ(1):ズアシュラフ・ズルキフリ
🟨JDT(2):ナタニエル・シオ、シャールル・サアド
MOM:アリフ・ザカリア(トレンガヌ)
 マレーシアFAカップの決勝進出が決まっている両チームの対戦は、8月28日に予定されている決勝の前哨戦としても注目されましたが、この試合前まで16ゴール(12試合)でリーグ得点王争いを独走するベルグソン・ダ・シルヴァと11ゴール(13試合)でそれを追走するフェルナンド・フォレスティエリが揃ってゴールを挙げ、JDTを勝利に導いています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第15節終了時)

チーム勝点
1JDT1412203973238
2SAB15111325131234
3NSE158522213929
4KLC145361925-618
5SRP145272020017
6TRE135261515017
7KDA135261824-617
8SEL134452623316
9MEL134451817116
10SWU1541101536-2113
11PJC142661525-1012
12PEN1514101731-147
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第14節終了時)

ゴール数選手名所属
117ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
212フェルナンド・フォレスティエリJDT
311カイオンSEL
48ロナルド・ンガKDA
57ダレン・ロックPJC
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第13節結果とハイライト映像

7月26日と27日にMリーグ1部スーパーリーグ第13節の6試合が行われました。6試合揃って行われるのは、4月15日から17日にかけて6試合が行われた第5節以来です。
 シーズンも折り返し点を過ぎ、各チームともケガ人を抱えており、選手層の厚さも含め、その中でどれだけダメージをコントロールできるかどうかが上位進出の鍵となりそうです。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年7月26日(火)@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 4-1 ペナン
⚽️マラッカ:エマヌエル・オティ(4分)、アドリアーノ(36分)、イフェダヨ・オルせグン(58分)、ジャスティン・バース(60分)
⚽️ペナン:ルーカス・シルヴァ(86分)
🟨マラッカ(1):ファディル・イドリス
🟨ペナン(2):カイルル・ロキシャム、ラファエル・ヴィトール
MOM:ソニー・ノルデ(マラッカ)
 リーグ戦は6戦連続でホームでの試合となったマラッカが、外国籍選手4名のゴールでペナンを破って今季最高位の7位に浮上しています。
 FAカップ準々決勝では怒涛の5ゴールで逆転勝ちを収め、ベスト4進出を決めたペナンでしたが、その立役者となったエンドリックは先発を外れ、後半から出場も66分には交代しています。ザイナル・アビディン・ハサン監督就任以来、最多失点となったこの試合ですが、主力にケガ人が多いペナンは今後も苦しい戦いが続きそうです。

2022年7月26日(火)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-2 サバ
⚽️PJシティ:ダレン・ロック(34分)
⚽️サバ:加賀山泰毅(48分)、イルファン・ファザイル(75分)
🟨PJシティ(1):サラモン・ラジ
🟨サバ(1):スチュアート・ウィルキン
MOM:カイルル・チェ・ファーミ(サバ)
 ボラセパマレーシアJP推しの代表ストライカー、ダレン・ロックのゴールで先制したPJシティは、攻守の切り替えの早いサバのスピードに対応できず後半に失点を重ねて敗れ、これで5戦連続未勝利となりました。
 一方のサバは、バドロル・バクティアルや、ここまで好調だったパク・タエスーらが先発を外れるなど、苦しい布陣で臨んだ試合でしたがが、逆転勝利で2位を堅守しています。。 
 今季2ゴール目を挙げたサバの加賀山泰毅選手は、先発してフル出場しています。

2022年7月27日(水)@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-1 トレンガヌ
⚽️ヌグリスンビラン:ヤーセル・ピント(17分)、グスタヴォ(52分)
⚽️トレンガヌ:チェチェ・キプレ(19分)
🟨ヌグリスンビラン(5):エラルド・グロン、ヤーセル・ピント、サイフル・リズワン、クザイミ・ピー、ザムリ・ピン・ラムリ
🟨トレンガヌ(0)
MOM:グスタヴォ(ヌグリスンビラン)
 リーグ戦は3週間以上試合のなかったヌグリスンビランでしたが、今季途中加入の新戦力のゴールでトレンガヌを破り、リーグ3位を死守しています。
 上進出を目指すトレンガヌは、前節のサバ、そしてこのヌグリスンビランとの上位対決にいずれも敗れて、目標とする来季のAFC大会出場が遠のいています。そんな中、FAカップ準々決勝に続き、不調を克服しつつあるチェチェ・キプレがゴールを決めたのは朗報です。

2022年7月27日(水)@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 2-0 スランゴール
⚽️スリ・パハン:スティーヴン・ロドリゲス(34分)、マリック・アリフ(39分)
🟨スリ・パハン(3):バキュディン・シャムスディン、ミオール・ダニ、アズワン・アリピン
🟨スランゴール(2):ユーリ、アリフ・ハイカル
MOM:スティーヴン・ロドリゲス(スリ・パハン)
 FAカップ準々決勝では2-0とリードしながらまさかの逆転負けで敗退したスリ・パハンが、今季初のクリーンシートでホーム2勝目(リーグ3勝目)を挙げています。
 今季調子に乗り切れないスランゴールを象徴するような試合でした。下位チーム相手に勝ち点を上げることができず、ミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督の更迭論が再燃しそうです。

2022年7月27日(火)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 2-1 クダ
⚽️KLシティ:ジョーダン・ミンター2(56分PK、72分)
⚽️クダ:アイマン・アフィフ(42分)
🟨KLシティ(3):カマル・アジジ、アクラム・マヒナン、ハディン・アズマン
🟨クダ(1):ロクマン・ハキム
MOM:ジョーダン・ミンター(KLシティ)
 KLシティは、トレンガヌから期限付き移籍中のジョーダン・ミンターがPKを決めて、3試合目にしてリーグ戦初ゴールを挙げて同点に追いつくと、さらに72分には逆転ゴールを決めています。
 クダは前半のリードを守ることができずに敗れ、アウェイの試合では引き分けを挟んで3連敗となっています。

2022年7月27日(水)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 0-4 JDT
⚽️JDT:ハズワン・バクリ(13分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ(20分)、シャーミ・サファリ(79分)、フェルナンド・フォレスティエリ(90分PK)
🟨サラワク(1):スピアー・チャントゥル
🟨JDT(0)
MOM:アダム・ノー・アズリン(JDT)
 代表でもプレーするシャマー・クッティ・アッバが膝の手術で今季絶望となることが発表されても、代わりの選手がすぐに活躍するのがJDTのすごいところ。今季初先発どころか今季初出場のアダム・ノー・アズリンがキッチリとその代役を務めただけでなく、MOMまで獲得する活躍で、チームを3連勝に導いています。
 サラワクは12試合で29失点とリーグ最多失点の守備陣がこの試合でも崩壊する一方、リーグ最小得点の攻撃陣が沈黙し連敗しています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第13節終了時)

チーム勝点
1JDT1210203262632
2SAB1391322121028
3NSE13652169723
4KLC135351920-118
5KDA125251822-417
6SEL124442420416
7MEL124441715216
8TRE115151413116
9SRP123271520-511
10PJC122551420-611
11SWU133191233-2110
12PEN131481325-127
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第13節終了時)

ゴール数選手名所属
114ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
210カイオンSEL
10フェルナンド・フォレスティエリJDT
48ロナルド・ンガKDA
57ダレン・ロックPJC
66パク・タエスーSAB
75ヒラル・エル=ヘルウェ他3名PEN
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド