11月10日のニュース:U18代表は北マリアナ諸島に大勝、マラッカUは来季に向けDFを補強、インドネシアはマレーシア戦後に監督更迭

U18代表は北マリアナ諸島に大勝
 アジアサッカー連盟AFCのホームページによると、カンボジアのプノンペンで開催中のAFC U19選手権2020年大会予選に出場中のマレーシアU18代表は、北マリアナ諸島戦で10-0と大勝しています。
 ここまで開幕戦のカンボジア戦に5-4と辛勝し、次戦のブルネイ戦は11-0と2連勝中のU19代表は、エースストライカーのルクマン・ハキム・シャムスディンを休ませる余裕を見せましたが、モハマド・アイマン・アフィフ・モハマド・アフィズル(クダFA)がブルネイ戦の3ゴールに続き、この試合では4ゴールを決めて勝利に貢献しています。
 この日、ここまでマレーシア同様全勝だったタイがカンボジアに1-2で敗れたため、マレーシアは勝点9でグループ首位に浮上、勝点6のタイとカンボジアは得失差でタイが2位、カンボジアが3位、以下ブルネイ、北マリアナ諸島となり、今日の最終戦となるタイとの試合で引き分け以上で予選1位突破とU19選手権本選が決まります。

マラッカUは来季に向けDFを補強
 マレーシアフットボールリーグMFL1部のマラッカ・ユナイテッドは、今季2019年シーズンにプレーした韓国出身のDFジャン・スックウォンの契約更新と、オーストラリア出身でマレーシア人の母親を持つ守備的MFカラン・シン・ファーンズとの契約を発表しています。ジャン選手はAFC枠選手、ファーンズ選手はマレーシア人選手として登録されます。
 これを伝えるベルナマの記事によれば2016年から2017年にかけては、JDT II、ヌグリ・スンビラン、フェルダ・ユナイテッドなどでプレー経験があるファーンズ選手は、2018年にはタイ1部リーグのスコータイFC、今季2019年はオーストラリアのセミプロリーグ、ナショナルプレミアリーグ所属のポート・メルボルンSCでプレーしていました。

インドネシアはマレーシア戦後に監督更迭
 インドネシアの英字紙ジャカルタポスト電子版によると、インドネシアサッカー協会PSSIはフル代表のサイモン・マクメネミー監督の更迭を発表しました。
 インドネシアはFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選でここまで4連敗中、勝点0で予選グループGの最下位となっています。
 スコットランド出身のマクネミー監督は、インドネシア国内リーグ、リーガ1のバヤンカラFCの監督として2017年に国内リーグ優勝を果たしたのち、昨年2018年12月に2年間の契約でフル代表監督に就任していました。
 マクネミー監督は11月19日にブキ・ジャリル国立競技場で行われるワールドカップ予選のマレーシア戦までとなっています。
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 インドネシア国内のソーシャルメディアでは##SimonOutといった運動も起こっていたということですが、2年契約で月給2万米ドルとされる契約途中解除の賠償金として26万米ドル(およそ2840万円)が更迭されるマクメネミー監督に支払われるようです。また後任には2017年から2018年にかけてフル代表とU23代表の監督を務めたスペイン人のルイス・ミジャ氏や元韓国代表のシン・テヨン氏の名前が上がっています。

11月5日のニュース:JDT IIのGKが飛び級で代表候補合宿に招集される、トレンガヌFCはバングラディシュの大会で優勝、トレンガヌFCはキプレを含む12名の退団を発表、鈴木ブルーノは来季はトレンガヌFCでプレーか

JDT IIのGKが飛び級で代表候補合宿に招集される
 マレーシアサッカー協会FAMのFacebookでは、マレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグ所属のJDT II(1部ジョホール・ダルル・タクジムのBチーム)のGKムハマド・ハジック・ナズリがクダFAのGKイファット・アクマル・チェ・カシムに代わってフル代表候補合宿に招集されることを告知されています。
 
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 MFL2部のクラブから、しかもBチームからの招集と異例づくめですが、21歳のハジック・ナズリ選手は、U22代表には招集されず、言わば飛び級でのフル代表招集となっており、フル代表のタン・チェンホー監督には何か考えがあるのでしょう。
 ところでこのハジック・ナズリ選手は11月1日に、20歳の女優アイラ・ハザリことハジラ・カスディナ・ハザリさんと結婚式を挙げたばかりで、FAMのFacebookのコメント欄には「新婚の二人を引き離すとはかわいそう」「ハネムーンに行けなくなる!」などの書き込みが多くありました、結婚と代表候補合宿招集と文字通り両手に花のハジック・ナズリ選手が代表チームに選ばれるのか注目です。

トレンガヌFCはバングラディシュの大会で優勝
 10月19日からバングラディシュ南東部の都市チッタゴンで開催されていたシーク・カマル国際クラブカップに参加したマレーシアフットボールリーグMFL1部のトレンガヌFCは、決勝で地元のチッタゴン・アバハニ・リミテッドを2ー1で破り、初優勝しています。またスポーツ専門サイトのスタジアムアストロでは、トレンガヌFCで主将を務めるリー・タックはこの大会での若手の活躍を喜んでいると、伝えています。
 タック選手は、9日間で5試合と日程的に厳しかった大会期間中であっても心身両面の強さを維持できた若い選手たちを評価すると同時に、今季2019年は12チーム中7位に終わったチームにとって、来季2020年に向けての展望が開ける大会だったとしています。
 8チームが参加した今回の大会では、トレンガヌFCは、ゴクラム・ケララFC、チェナイ・シティFC(いずれもインドIリーグ所属)、バシュンドハラ・キングズ(バングラディシュプレミアリーグ所属、今季の優勝チーム)と同組となった予選グループを2勝1分の首位で突破、準決勝はモフン・バガンAC(Iリーグ)をタック選手をハットトリックを含む4-2で撃破、決勝ではホストチームのチッタゴン・アバハニ・リミテッド(バングラディシュプレミアリーグ)を2−1で破って優勝賞金5万米ドル(およそ540万円)獲得しています。また,2016年にはバングラディシュリーグでもプレー経験のあるタック選手は大会得点王と最優秀選手賞を獲得しています。
 この優勝についてタック選手は、主力選手を欠くメンバーで優勝できたことでMFLのレベルの高さを証明できたと思うと語っています。
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 後述しますが、トレンガヌFCは今季から大きくメンバーが変わる可能性があり、外国のクラブとの対戦の中で優勝したことで若手選手たちが得た経験は、タック選手だけでなく、監督代行から昇格したモハマド・ナフジ・ザイン新監督にとっても期待が持てるものだったのではないでしょうか。

トレンガヌFCはキプレを含む12名の退団を発表
 バングラディシュの大会で優勝したトレンガヌFCは、今季2019年をもって退団する選手を発表していますが,その中には過去3シーズンで63試合に出場し40ゴールを挙げているコートジボアール出身のFWチェチェ・キプレが含まれていると、スタジアムアストロが伝えています。
 記事の中では、トレンガヌFCはキプレ選手に対して来季の契約をオファーしたもののそれが拒否されたとしています。キプレ選手のほか、東南アジアサッカー連盟AFF枠で契約していたDFチエリー・チャンタ・ビン(カンボジア)も退団となっており、来季の外国籍選手としてはMFリー・タック(英国、ただし祖母がマレーシア人ということで来季中にマレーシア人選手登録になる可能性あり)とMFサンジャル・シャアフメドフ(ウズベキスタン)の2人のみが確定しています。
 またマレーシア人選手では、今季のFAカップでトレンガヌFCと対戦した際にイルファン・バクティ前監督が高く評価し、M3(MFL3部)のアルティメイトFCから引き抜いたFWナビル・アーマド・ラトピやMFマリク・マット・アリフ、MFシャルル・アイザッド・ズルキフリ、MFアハマド・シャミン・ヤヒヤ、MFカイルル・イズアン・ロスリ、MFカイル・アズリン・カザリ、MFカイルル・アンワル・シャールディン、DFアデッブ・アイズディン、DFハスニ・ザイディ・ジャミアンそしてGKワン・モハマド・アズレイ・ワン・テーが退団となっています。
 なおトレンガヌFCを統括するトレンガヌ州サッカー協会PBSNTのヒシャムディン・アブドゥル・カリム副会長は、退団するキプレ選手のトレンガヌFCへのこれまでの貢献を感謝し、チーム史上でもトップのストライカーだと賛辞する一方で、彼の穴を埋めることが急務であるとも述べています。
 一部報道では、現在のベトナムリーグでプレーする選手に関心を示しているという情報もありますが、ヒシャムディン副会長は言及を避け、新たな選手の獲得についてはナフジ・ザイン新監督に一任していると述べるにとどまっています。
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 キプレ選手については、今季MFLやカップ戦合計で21ゴールを挙げたスペイン出身のFWフェルナンド・ロドリゲズの退団が決まったクダFAが関心を示しているという噂もあり、来季もキプレ選手の姿をMFLで見ることができるかも知れません。

鈴木ブルーノは来季はトレンガヌFCでプレーか
 トレンガヌFCのBチームでMFL2部に所属するトレンガヌFC IIでプレーするFW鈴木ブルーノとコートジボアール出身のMFデチ・マーセル・ングエッセンに対して監督が残留希望を持っていることをスタジアムアストロが伝えています。
 トレンガヌFC IIを来季から率いるロシャディ・ワハブ新監督は、Aチームのナフジ・ザイン監督との話し合いの結果次第と前置きしながらも、今季MFL2部で13ゴールを挙げた鈴木選手はチーム得点王であり、必要な選手であるとしています。
 なお上の記事でも取り上げたトレンガヌFCが出場したバングラディシュでの大会には、鈴木選手とングエッセン選手もチームに帯同し、鈴木選手はグループステージでは4ゴールを挙げるなど活躍し、両選手は決勝戦にもスタメンで出場しました。
 トレンガヌFC IIの外国籍選手は全員が今月11月末に契約が切れますが、他の外国籍選手、DFセルヒイ・アンドレイエフ(ウクライナ)とFWアカンニ・サンデイ・ワシウについては、フロントの意向に従いたいとワハブ新監督は述べています。

10月24日のニュース:2021年のU20ワールドカップはインドネシア開催が決定、最新のFIFAランキングでマレーシアは158位と変わらず、JDT II監督が退任

2021年のU20ワールドカップはインドネシア開催が決定
 スポーツ系ニュースのポータルサイトであるフォックススポーツは、10月24日に中国の上海で開かれた国際サッカー連盟FIFAの定例会議の席上で、U20ワールドカップの開催国にインドネシアが決定したと報じています。
 当初はタイ、ミャンマーも含めた8カ国が開催に立候補していましたが、今年8月にタイとミャンマーが立候補を取りやめたことにより、インドネシアは東南アジアで唯一の立候補国となっていました。その後、最終的にはブラジル、ペルーとの争いになっていたようですが、両国に勝って、開催権を獲得したようです。
 またこの定例会議では、新たに24チームが出場する新たなクラブワールドカップが2021年に中国で、またU17ワールドカップが2021年にペルーでそれぞれ開催されることも発表しています。
(下はインドネシアサッカー協会PSSIのインスタグラムに挙げられた大会ロゴ)

最新のFIFAランキングでマレーシアは158位と変わらず
 10月24日に最新のFIFAランキングが発表され、マレーシアは前回と変わらず158位と変わりませんでした。
 東南アジアでは、ベトナムが97位(前回は99位)、先日のワールドカップ予選でアラブ首長国連邦を破った西野朗監督のタイが109位(同114位)、同じく中国と0-0で引き分けたフィリピンが126位(同127位)とトップ3を構成しています。
 これに続くのがミャンマーの147位(同145位)で、これに続くマレーシアは東南アジアでは5番手につけています。
 マレーシア以下の国では吉田達磨監督のシンガポールが159位(同157位)、インドネシアが171位(同167位)、本田圭佑氏が実質的な指揮を取るカンボジアは172位(169位)、以下ラオス188位(同187位)、ブルネイ191位(同191位)、東ティモール198位(同199位)と続いています。
(以下はマレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)

JDT II監督が退任
 先日のチャレンジカップ でPK戦の末、UKM FCを下して初優勝したジョホール・ダルル・タクジムJDTのBチーム、JDT IIのエルヴィン・ボバン監督が退任することがJDTのホームページで伝えられています。
 クロアチア出身のボバン監督は1989年から1995年まで、JDTの前身となったジョホールFAでプレーし、1991年にはマレーシアカップ優勝に貢献しています。当時のチームメートには、現JDTテクニカルダイレクターのアリスター・エドワーズ、アッバス・サアドなどがいました。
 その後、2015年からはJDT III(U21チーム)、そして昨年2018年からはJDT IIの監督を務め、選手、コーチとして12年間に渡ってジョホールFAそしてJDTに関わってきたボバン監督ですが、今季2019年はマレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグで優勝したサバFAに勝点で10点も離された2位になり、チャレンジカップでも、決勝第2戦ではUKM FCに敗れるなど苦しいシーズンとなっていました。(下はJDTのFacebookより)

10月21日のニュース:フル代表はWC予選タイ戦前にタジキスタンと対戦、WC予選ベトナム戦にUAEのエースが欠場

フル代表はWC予選タイ戦前にタジキスタンと対戦
 マレーシアサッカー協会FAMのFacebookでは、マレーシア代表が11月9日にブキ・ジャリル競技場でタジキスタン代表と国際親善試合を行うことが告知されています。 直近のFIFAランキングでは、マレーシアが158位に対して、タジキスタンは115位となっています。FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権2023年アジアカップ予選では、アウェイとなった初戦のインドネシア戦では3-2と快勝したものの、ホームのUAE戦は1-2の逆転負け、そして続くアウェイでのベトナム戦は0-1の完封負けと失速気味。この後は11月14日にタイ戦、同19日にはインドネシア戦がいずれもブキ・ジャリル国立競技場で予定されていますが、その前にFIFAランキングで格上チームと対戦することで、負ければワールドカップどころかAFCカップ出場すら遠のいてしまう可能性があるホームでの2戦に備えようというところでしょう。 ベトナム戦の前にはスリランカ(FIFAランキング202位)との国際親善試合を組み6-0と圧勝したものの、格下相手の試合をいくらこなしてもチーム力が向上しないのは素人の私にも分かります。このタジキスタン戦では、ここ数試合ミスの目立つDFシャルル・サアド(ペラTBG)ら守備陣、そして得点に絡めていないシャフィク・アーマド(JDT)以外の攻撃陣が格上相手にどんなプレーを披露してくれるのかに注目です なおタジキスタン代表は今回のワールドカップ予選では日本と同じグループFに所属し、2勝1敗でグループ3位となっています。

WC予選ベトナム戦にUAEのエースが欠場
 ワールドカップ予選ではマレーシアと同組で、現在はタイと並ぶ勝点7ながら得失点差によりグループGの2位となっているベトナムは、次戦はグループ3位のアラブ首長国連邦UAEと対戦しますが、このUAEのFWアリー・マブフートが累積警告のため、ベトナム戦は欠場となります。 マレーシア戦とタイ戦でそれぞれイエローカードをもらったことによる累積警告による出場、FIFAの規定で ここまでの予選3試合でマレーシアを粉砕した2ゴール、そしてインドネシア戦でのハットトリックなど、合計6ゴールを挙げているマブフート選手の欠場は、ベトナムにとっては朗報でしょう。また、このグループ1位通過候補とされていたUAEにとっては、このベトナム戦の結果いかんでは、タイ、ベトナムの後塵を排してワールドカップアジア二次予選で敗退の可能性もあります。 マブフート選手は、ワールドカップアジア二次予選では、シリアのオマル・アッ=ソーマの7ゴールに次ぐ6ゴールを挙げています。

10月16日のニュース:タイがホームでUAEに勝利、トレンガヌFCの来季の監督決定、JDTがハズワン育成失敗の批判に反論

タイがホームでUAEに勝利
 今日は何と言ってもこの話題から始めなければならないでしょう。FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選でマレーシアと同組のタイはホームでアラブ首長国連邦と対戦し2-1で勝利しています。26分にFWティーラシン・デーンダーのゴールでタイが先制した試合は、マレーシア戦で2ゴールを挙げたFWアリー・マブフートが45分に同点ゴールを決めて前半を終了しました。しかし後半開始直後の51分に19歳のMFエカニット・パンヤが決勝ゴールを決め、そのまま逃げ切っています。
 この試合の英字紙バンコクポストの記事はこちら、ザネイションはこちらです。
 西野朗監督率いるタイは直近のFIFAランキングは114位、一方UAEは66位と明らかに格上相手の勝利はまさに金星ですが、タイのメッシことMFチャナティップ・ソングラシン(札幌)などを欠きながらの勝利したことがすばらしいです。
 またこの日には、グループGのインドネシア対ベトナムの試合がバリ島で開催され、こちらはベトナムがインドネシアを3-1で破っています。
 この試合の結果、タイは予選グループGのトップ、以下ベトナム、UAEと続きマレーシアは4位となっています。
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 マレーシアは既にホームでUAEと対戦し、序盤は1-0とリードしながらも逆転されて2-1で敗れています。試合自体はマレーシアのほぼベストゲームだっただけに、先日も書きましたがマレーシア代表チームは明らかに良くなっているものの、それ以上にタイ代表、ベトナム代表が強くなっており、その差は逆に開いて来ているのかも知れません。
 なおワールドカップアジア二次予選でのマレーシアの次戦は、ホームで行われる11月14日のタイ戦です。先日のベトナム戦ではほぼ完敗だったマレーシア代表ですが、このタイとの試合が東南アジアでのマレーシア代表の現在位置を知る試金石になりそうです。
 (以下の順位表はアジアサッカー連盟AFCのFacebookより)

トレンガヌFCの来季の監督決定
 マレーシアフットボールリーグMFL1部で今季2019年は7位に終わったトレンガヌFCの来季2019年が発表になっています。トレンガヌFCを運営するトレンガヌ州サッカー協会(PBSNT)の年次総会が昨日10月15日に開催され、今季途中からトレンガヌFCの指揮を取ったモハマド・ナフジ・ザイン監督代行が、正式に監督に就任することになりました。また今季はトレンガヌFCのU19チームを指揮したスブリ・スロン監督がアシスタントコーチに就任します。
 マレーシアの通信社ベルナマの報道によると、これは年次総会の席上でトレンガヌ州知事でもあるダト・スリ・ドクター・アーマド・サムスリ・モクタルPBSNT会長が発表したもので、成績不振のためシーズン途中で退任したイルファン・バクティ監督の後任として、短期間で州内出身の選手を中心にチームを立て直したことを評価した結果の続投依頼であるとしています。
 またアーマド・サムスリ会長は、来季のトレンガヌFCの選手は約60%が下部組織から昇格する選手で、選手の入れ替えにより経費が30%縮小されること、トレンガヌFCのBチームでMFL2部でプレーするトレンガヌFC IIにはU22チームのトレンガヌFC IIIやU19チームのトレンガヌFC IVから若手を昇格させること、将来的にはトレンガヌ州出身者が80%となるようにしたいことも述べています。
 この他、アーマド・サブリ会長はトレンガヌFCが今季、ホームとして使用したスルタン・ナサルディン・シャースタジアムに代わって、来季は改修工事が終了したスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムを再びホームとすることも発表しています。これにより収容可能な観客数は約1万人から約5万人となります。
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 別の記事では主将を務めるFWリー・タック(イギリス)とMFサンジャル・シャアフメドフ(ウズベキスタン)の二人の外国籍選手は、契約が来季末まで残っているため、来季2020年もトレンガヌFCでプレーすることが報じられています。その一方でFWチェチェ・キプレ(コートジボアール)とチエリー・チャンタ・ビン(カンボジア)の契約更新に関しては、モハマド・ナフジ・ザイン新監督が判断するようで、両選手との契約が更新されない場合には、今季MFL1部の得点王、PKNS FCのFWクパ・シャーマンなども新外国籍選手の候補に上がっているようです。
(写真はトレンガヌFCのFacebookより。向かって左がイルファン・バクティ前監督、右がナフジ・ザイン新監督。撮れらたのは日本のようですね。)

JDTがハズワン育成失敗の批判に反論
 MFL1部ジョホール・ダルル・タクジムJDTのFacebookでは、かつてはフル代表で活躍したFWアーマド・ハズワン・バクリ選手がここ数年活躍できていないことをJDTの育成失敗のせいであるとする複数のソーシャルメディアに対して反論しています。
 2017年にスランゴールFAからJDTへ移籍したハズワン・バクリ選手は、2016年にはフル代表で12試合に出場し、4ゴールを挙げるなど将来を嘱望されたストライカーでしたが、JDT移籍以降は2017年はMFLとカップ戦を合わせて31試合出場で7ゴール、2018年は38試合出場で4ゴール、2019年に至っては8試合(しかも先発出場は0)で0ゴールという成績になっています。
 JDTのFacebookでは「ハズワン選手はいくつかのMFLクラブで起こっているような給料未払い問題の心配もないどころか、JDTでぷれーすることで高額の給料を手にする可能性を秘めている」という記述もあります。
 ハズワン選手の現状についてソーシャルメディアを賑わせたのは、先日行われたチャレンジャーカップ(マレーシアカップに出場できないクラブのための大会)決勝直前に、今季はJDTに登録されていたハズワン選手が、突如、決勝に出場するJDTのBチームJDT IIへの移籍が発表されたことがきっかけです。
 2012年には20歳で既にフル代表に招集され、デビュー2戦目には史上最年少でハットトリックを達成するなど、マレーシアを背負って立つストライカーとして嘱望されましたが、2018年3月のモンゴル戦以降は招集されることもなく、今季は久しぶりに代表候補合宿に招集されたものの、国際親善試合のヨルダン戦に最後の10分ほどプレーしただけで、ワールドカップ予選出場の最終候補には残りませんでした。

10月12日のニュース:ベトナム戦のGoal. comによるプレーヤーレイティング

ベトナム戦のGoal. comによるプレーヤーレイティング
 今回はニュースではありませんが、10月10日に行われたWC予選ベトナム戦に1-0と敗れたマレーシア。サッカー素人の私には細かな評価ができないので、Goal. comマレーシア版による、ベトナム戦の選手レイティングを掲載します。(原文はマレーシア語です)
 GKファリザル・マーリアス 5/10
 簡単にゴールを許した。ベトナムFW陣をゴールに近づけないようDF陣に指示を出すべきだった。ベトナムFW陣の攻撃を防ぐためにゴールエリアから出過ぎてDF陣を心配させた。
 DFマシュー・デイヴィーズ 6/10
 ベトナムは(デイヴィーズ選手が守る)右サイドを狙って何度も仕掛けてきたため、オーバーラップする際に、高い位置でボールを供給できなかった。
 DFシャルル・サアド 6/10
 グエン・クアン・ハイが得点した場面では、(シャルル選手は)クアン・ハイ選手の後ろを走っていたので、止めることは難しかったが、その前にベトナムの選手のポジショニングを確認しておくべきだった。また右サイドを責めるベトナムに対してデイヴィーズ選手をサポートできていなかった。ゴールライン上でグエン・アン・ドックのシュートを素早い反応でクリアしたのは素晴らしかった。
 DFアイディル・ザフアン 7/10
 経験を生かして、ベトナムの攻撃を読み、何度もそれを防いだ。
 DFコービン・オング 6/10
 左サイドからのオーバーラップによって、(右サイドの)デイヴィーズよりも多くのチャンスを作った。
 MFブレンダン・ガン 6/10
 (守備的MFの)ハリム・サアリがいることで、本来ならばもっと高い位置でプレーしたかったところだが、ベトナムがロングボールを多用したため、自陣でのプレーが多くなった。
 MFハリム・サアリ 6/10
 DF陣の前で守備をすることが期待されたが、素早いベトナムのMF陣に押し込まれる場面が目立った他、ロングボールへの守備にも追われた。
 MFモハマドゥ・スマレ 5/10
 統制の執れたベトナムDF陣に封じられ、デイヴィーズ選手とともにこの試合で右サイドが機能しなかった原因となった。インドネシア戦とは違い、守備に対してもも不十分だった。
 MFシャフィク・アーマド 6/10
 豊富な運動量でスペースを作ろうとするも、ベトナムの厳しいマークによって仕事をさせてもらえず、チームメートからも十分なサポートが得られなかった。
 MFサファウィ・ラシド 5/10
 スマレ選手同様、この試合では効果的な役割を果たさなかった。プレースタイルがベトナムに把握された上に、厳しいマークにあい、攻撃陣の役に立たなかった。
 FWノーシャルル・イドラン・タラハ 5/10
 ベトナムが中央に配置した3人のDFが、マレーシア攻撃陣がボールを持つたびにノーシャルルが厳しくマークされたことで、ボールをもらうことも、パスをすることも封じられ、FWとしての仕事をさせてもらえなかった。
 MFアキヤ・ラシド 評価なし
 56分にノーシャルル選手と交代。攻撃の力にはなったものの、ベトナムの守備を崩すまでには至らなかった。
 DFシャミ・サファリ 評価なし
 90分にデイヴィーズ選手と交代。

 なお英字紙ニューストレイトタイムズも、この試合の出場選手をオイ・キンファイ記者が採点しています。詳細はこちらです。

10月10日のニュース:速報 FIFAワールドカップアジア二次予選 マレーシア0-1ベトナム

FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼2023年AFC選手権アジアカップ予選のベトナム対マレーシアが10月10日にハノイのミーディンスタジアムで行われ、ベトナムが40分にグエン・クアン・ハイのゴールで挙げた1点を守り切り、1ー0でマレーシアに勝利しています。

 この日のスターティングXIは、前回のUAE戦の先発メンバーからは、ケガからの回復が思わしくないMFノー・アザム・アジー(パハンFA)と守備にやや不安のあるDFアダム・ノー・アズリン(JDT)に代わってそれぞれMFハリム・サアリ(スランゴールFA)とDFザフアン・アイディルが入った以外は変更なし。好調のシャフィク・アーマド(JDT)がワントップのノーシャルル・イドラン・タラハの後ろに控える4-4-1-1とこれまで通りの布陣で試合に臨みました。
 仕事の都合で後半しか見られなかったのですが、後半は自陣でプレーする時間が長く、パスも横や後ろへのものが多く、ボールポゼッションでベトナムを上回っていたようですが、チャンスらしいチャンスはなし。予選が始まってから好調が続くMFシャフィク・アーマド(JDT)も、下がってボールをもらう機会が目立ちました。MFムハマドゥ・スマレ(パハンFA)、MFサファウィ・ラシド(JDT)もチャンスを作れず、後半だけで見れば、強いチームが単純に勝ったように見えました。
 前半はダイジェスト映像で見ましたが、ゴールのシーンはDFシャルル・サアドがまたもや相手FWを追いかけるような位置どりで、これまでと同じように相手の実力というよりはミスでの失点だったように素人目には見えました。
 またMF陣もベトナムの速いプレスに思うようなパスが出せず、焦って出したパスは相手に渡るなど精度が低いボールが多く、FW陣チャンスを作ることができませんでした。
 ここまでの予選2試合は期待が持てるような試合をしたマレーシア代表だっただけに、今回の敗戦はFIFAランキングを順当に反映した結果のように思えました。
 この敗戦でマレーシアは1勝2敗の勝点3、ベトナムは1勝1分の勝点4、タイも1勝1分の勝点4となっています。この他、UAEが1勝で勝点3、インドネシアは2敗で勝点0となっていますが、この両チームは本日この後、UAEのホームで対戦します。
(下はこの日のマレーシアのスターティングXI。マレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)

10月10日のニュース:MFL2部に3つ目のBチーム誕生は茶番だ、ベトナム戦を前に-練習場で一触即発、ベトナム戦を前に-最近の対戦成績をおさらい、FIFAによるインドネシア連盟への制裁が発表

MFL2部に3つ目のBチーム誕生は茶番だ
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版はアジトパル・シン記者の署名入り記事として、マレーシアフットボールリーグMFL2部に3つ目のBチームが誕生することに警鐘を鳴らしています。
 先日もこのブログで取り上げましたが、MFL1部所属のスランゴールFAを運営するスランゴール州サッカー協会の臨時総会席上で、同じMFL1部所属のPKNS FCをスランゴールFAのBチーム化する案を満場一致で可決しました。PKNS FCからMFLに対しては来季2020年のリーグ戦をBチームと参加することの申請はまだ出ていないようですが、MFLは内諾を与えていると言われています。
 同一クラブが同じリーグでプレーすることができないMFLの規定により、PKNS FCはBチーム化が確定した時点で、今季2019年MFL1部スーパーリーグで9位だったにもかかわらず、MFL2部プレミアリーグへ降格となります。これによりMFL2部は、JDT II、トレンガヌFC II、PKNS FCと昇格権を持たないBチームが3クラブと、予算上の問題から1部昇格を望んでいないとされる大学を母体とするUITM FCとUKM FCの2クラブ、つまりMFL2部12クラブ中の5クラブが1部を目指さない状況となります。
 さらにPKNS FCと同様に州政府関連機関であるペラ州開発公社を母体とするPKNP FCにも、同じペラ州を拠点とするペラTBGのBチーム化の噂もあり、この通りであればMFL2部は所属クラブの半数が1部昇格を目座なしクラブで占められることになります。
 スランゴール州サッカー協会が先日発表した声明では、スランゴール州を拠点とするスランゴールFA、PKNS FC、スランゴール・ユナイテッドを統合する案はこれまでも何度か浮上したものの、様々な障害があり実現しなかったとしています。3つのクラブの運営資金は合計で4400万リンギ(およそ11億3000万円)ながら、結果を出しているのは、MFL1部3位、マレーシアカップ でも準決勝に残っているスランゴールFAだけであるとし、今回の統合では1600万リンギ(およそ4億1000万円)が節約できるだけでなく、スポンサー獲得や入場料収入などでも統合による利点は多いとしています。
 またBチームはスランゴールFAのプレジデントカップチーム(u21チームを対象としたリーグ参加チーム)に所属できなくなる22歳以上の選手がAチーム入りするための育成の場としたいとしています。
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 MFL2部で今季5位だったUITM FCや9位だったスランゴール・ユナイテッド、さらにMFL3部にあたるM3所属のスランゴール州内クラブなど、プレジデントカップを卒業した選手がプレーできるようなBチームとしてスランゴールFAが活用できるクラブは他にあるにもかかわらず、スランゴールFAがPKNS FCのBチーム化にこだわるのは、PKNS FCに提供されている運営資金にあると言われています。個人的にはまずスランゴール・ユナイテッドとの統合を考える方が先だと思うのですが、育成云々よりも単純に運営資金を増やしてJDTに負けない補強したい、と言う考えがあるのだと思います。また、PKNS FCは以下のような意味深な写真をFacebookにアップしています。

ベトナム戦を前に-練習場で一触即発
 本日10月10日はFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権2023年大会予選のベトナム対マレーシアがハノイのミーディンスタジアムで行われますが、英字紙ニューストレイトタイムズによると、同じ練習会場を割り当てられたマレーシア代表とベトナム代表が一触即発になったと伝えています。
 ベトナムサッカー連盟VFFユーストレーニングセンターを練習会場として割り当てられたマレーシア代表は、練習開始時間とされた午後6時より前の5時45分に到着したところ、練習中だったベトナム代表のパク・ハンソ監督がこれに気づき、マレーシア代表のタン・チェンホー監督とチームに6時までバスから降りずに、フィールドが見えない離れたところでで待つように依頼したそうです。その後マレーシアの選手たちが着替えを行う間、タン監督はベトナム代表の練習を見続けたため、腹を立てたパク監督は練習を終了時間前に切り上げ、別の場所へ移動して続けたとのことです。
 また、試合前日の記者会見では、過去の対戦成績は関係なく当日の試合に集中したいと語ったパク監督は、100%勝利するとは言えないが全力を尽くすと語ったそうです。では、過去の対戦成績とはどうなっているのかを次の記事で紹介します。

ベトナム戦を前に-最近の対戦成績をおさらい
 マレーシアとベトナムは、昨年2018年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップの決勝で対戦していますが、FIFAワールドカップ予選やAFC選手権アジアカップ予選で対戦するのは、実は今回が初めてです。
 両チームの対戦成績は下のインフォグラフィックの通り、1991年からの19試合ではベトナムの11勝3分5敗で、マレーシアがベトナムを最後に破ったのは2014年12月11日のAFF選手権スズキカップの準決勝まで遡らなければなりません。なおこの試合は今回の試合と同じミーディンスタジアムで開催され、現在の代表チームにも所属するFWノーシャルル・イドラン・タラハのゴールを含めた4-2で快勝しています。しかし、マレーシアがベトナムを敵地で破ったのはこの1度きり。残りの4勝は全てマレーシアのホームゲームでした。
 また昨年末のAFF選手権スズキカップでは、グループステージで0-2で敗れ、マレーシアのホーム、ブキ・ジャリル国立競技場で行われた決勝第1戦は2-2の引き分け、ベトナムのホームゲームとなった決勝第2戦は0-1で敗れています。
 ベトナムと対戦したスズキカップ決勝第2戦のメンバーからは、半数近い選手が入れ替わっています。参考までのスズキカップ決勝第2戦のスターティングXIと、2019年9月10日のワールドカップ予選のスターティングXIを併記しておきます。
<2018年12月15日スズキカップ決勝第2戦の先発メンバー>
*太字はUAE戦にも先発したメンバーです。
GK:ファリザル・マーリアス(JDT)
DF:シャミ・サファリ(スランゴールFA)、アイディル・ザフアン(JDT)、シャルル・サアド(ペラFA)、シャズワン・アンディック(JDT)
MF:モハマドゥ・スマレ(パハンFA)、シャマール・クティ・アッバ(JDT)、アクラム・マヒナン(PKNS FC)、サファウィ・ラシド(JDT)、ザクアン・アドハ(クダFA)
FW:ノーシャルル・イドラン・タラハ(パハンFA)
<2019年9月10日WCアジア二次予選UAE戦の先発メンバー>
GK:ファリザル・マーリアス(JDT)
DF:マシュー・デイヴィーズ(パハンFA)、シャルル・サアド(ペラFA)、アダム・ノー・アズリン(JDT)、ラヴェル・コービン=オング(JDT)
MF:モハマドゥ・スマレ(パハンFA)、ブレンダン・ガン(ペラTBG)、ノー・アザム・アジー(パハンFA)、サファウィ・ラシド(JDT)、シャフィク・アーマド(JDT)
FW:ノーシャルル・イドラン・タラハ(パハンFA)
(下のインフォグラフィックはマレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)

FIFAによるインドネシア連盟への制裁が発表
 9月5日にジャカルタで行われたFIFAワールドカップアジア二次予選の対インドネシア戦では、マレーシアサポーターは投石されてケガをした方が出たり、試合後にマレーシア代表は警察の装甲車両でホテルへ戻るなど騒乱状態となり、マレーシアサッカー協会FAMはFIFAとアジアサッカー連盟AFCへ正式に抗議する事態に発展しました。
 マレーシアの通信社ベルナマのポータルサイトによると、FIFAからの裁定が発表され、インドネシアサッカー協会PSSIに対しては4万5000スイスフラン(およそ490万円)の罰金が課せられました。またこれを受けてPSSIのラトゥ・ティシャ・デストリア事務局長はこの裁定を受け入れ、課せられた罰金を支払うことを発表しています。
 また同様の事態を避けるために、10月15日に予定されている同じワールドカップ予選の対ベトナム代表戦の会場はジャカルタからバリへ変更されています。

10月8日のニュース:マレーシアカップ準決勝クダFAのホームゲームオンライン販売分は既に売り切れ、ベトナム戦試合会場は30以上の防犯カメラで監視

マレーシアカップ準決勝クダFAのオンライン販売分は既に売り切れ
 マレーシアカップ準決勝第1戦となる10月19日のクダFA対パハンFAは、クダFAのホーム、クダ州アロースターのダルル・アマンスタジアムで開催されますが、オンライン販売分はすでに売り切れたことが、クダFAのFacebookで告知されています。
 マレーシアフットボールリーグMFLの公式スポンサーでもあり、もう一つのカップ戦FAカップの冠スポンサーでもあるシンガポールのネット通販サイトShopee(ショッピー)は、MFLやFAカップ、マレーシアカップのチケットを販売していますが、今季は開幕当初から「チケット1枚購入につき1枚無料」キャンペーンを行なっていますが、今回はその結果2000枚プラス2000枚の計4000枚があっという間に売れてしまったようです。絶対に売れるチケットなのにこんなキャンペーンを継続するとは太っ腹なのか、商売下手なのかはわかりませんが…。
 なお残りのチケットは試合前日の10月18日に試合会場となるダルル・アマンスタジアムのカウンターで販売が行われるようです。
 ちなみに、英語では飛ぶように売れることを”like a hot cake”「パンケーキのように」(売れる)と言いますが、このチケット騒動を取り上げた記事を読んで、マレーシア語では同様のことを”macam goreng pisang panas”と言うのを初めて知りました。macam(マチャム)は「〜のように」、goreng(ゴレン)はナシゴレンのゴレンで「炒める、揚げる」、pisang(ピサン)は「バナナ」、panas(パナス)は「熱い・暑い」なので「熱々のバナナフリッターのように」(売れる)となりますが、確かに揚げたてのゴレンピサンは外側がカリッ、中がトロリと美味しいので納得です。(オンライン販売終了を伝えるクダFAのFacebookでの告知)

ベトナム戦試合会場は30以上の防犯カメラで監視
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選グループGのベトナム対マレーシアは10月10日に行われますが、その会場となるハノイのミーディン国立競技場には30代以上の防犯カメラが設置されているとマレー語紙ブリタハリアン電子版が伝えています。
 スタジアム管理会社の話として、2017年から設置されているこれらの防犯カメラは、サポーター同士のトラブルなどの問題が発生する前に対応できるようになっており、挙動不審者や、発煙筒や爆竹の投げ込みなどをカメラが捉えた場合には保安要員が現場に直行できる体制を取っているとしています。
 また入場前には警察によるボディチェックを行なわれ、来場者の安全確保に最大の注意を払っている点をスタジアム管理会社は強調しています。
 3-2と勝利したジャカルタでのインドネシア戦では、マレーシアサポーターはインドネシアサポーターの投石などでケガ人を出し、マレーシア代表自体も警察の装甲車両でスタジアムから宿舎まで移動せざるを得なくなるなどの事態を経験しています。特に今回はFIFAランキング99位のベトナム対158位のマレーシアながら、接戦が予想されるだけに、万が一マレーシアが敵地で勝つようなことがあれば、試合後は大荒れになることも予想されます。

10月7日のニュース:マラッカU監督の去就は未定、インドネシアはWC予選をバリで開催、チャナティップはケガのためUAE戦回避か

マラッカU監督の去就は未定
 今季2019年のマレーシアフットボールリーグMFLでは6位に終わったマラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会MUSAが今月10月末に開催する会合の席でザイナル・アビディン監督の去就を決めるようです。
 マレー語紙ブリタハリアン電子版によると、MUSAのファルハン・イブラヒム事務局長の談話として、来月11月末に契約切れとなるザイナル監督の今後については、マラッカ州知事でもあるアドリ・ザハリMUSA会長が決定するとしています。
 ファルハン事務局長は、ザハリ会長が今季6位という結果に満足しているものの、最終的な決定は今月末の会合で下されるとしています。
 またザイナル監督もここまでMUSAとの契約更新に関する話し合いなどは行われていないと話しており、来季については全くの白紙のようです。
 今季は給料未払い問題が何度か浮上し、先日のマレーシアカップ準々決勝では、試合直前にシュコール・アダン主将が、過去数カ月の給料未払いを理由に試合への出場を拒否、またマレーシアサッカー協会も来季2019年のクラブライセンスについて条件付きで交付するなど、チームを取り巻く環境は決して良くはありません。

インドネシアはWC予選をバリで開催
 アジアサッカー連盟AFCのホームページでは、インドネシアサッカー協会PSSIによるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選の試合会場変更要請を受けたAFCは、インドネシア代表のホーム次戦をバリ島で開催することを了承したことを告知しています。インドネシアは今回のワールドカップアジア二次予選ではマレーシアと同組になっています。
 この結果、10月15日に予定されているベトナム代表との対戦は、当初予定されていたジャカルタのゲロラ・ブン・カルノGBKスタジアムからバリ島に本拠地を持つバリ・ユナイテッドのホーム、キャプテン・I・ワヤン・ディプタスタジアムへ移されます。
 9月5日にGBKスタジアムで行われたマレーシア代表との対戦では、観客の乱入しで試合が一時中断したほか、訪れたマレーシアサポーターがインドネシアサポーターから投石などでケガをしたほか、試合後にはマレーシア代表が警察の装甲車両に乗車して宿舎へ戻るなどなどの混乱が発生し、マレーシアサッカー協会FAMは国際サッカー連盟FIFAとAFCに公式に文書による告発を行う事態に発展しています。

チャナティップはケガのためUAE戦回避
 タイ代表のチャナティップ・ソングラシンが、10月15日に予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選のアラブ首長国UAE戦の招集をケガの辞退したことが所属先のJ1コンサドーレ札幌のホームページで伝えられています。タイは今回のワールドカップアジア二次予選ではマレーシアと同組になっています。
 現在、予選グループGの首位をいくタイは、ここまでベトナムと引き分け、インドネシアに勝利しています。
 タイの英字紙バンコクポスト電子版によると、チームドクターは完治まで2、3週間が必要と述べているとのことで、所属クラブの札幌もタイへの移動による悪化を懸念して、札幌での静養を求めたということです。
 タイ代表は同じく日本でプレーするMFティティパン・プアンチャン(大分トリニータ)、MFピーラドン・チャムラツァミー(サムットプラーカーン・シティFC)の両選手がベトナム代表戦によるケガで招集されず、DFトリスタン・ドゥ(バンコク・ユナイテッドFC)もケガのため招集を辞退しています。
 チームの調子もさることながらが、やはり怖いのは主力選手のケガ。現マレーシア代表で言えば、絶好調のシャフィク・アーマド、サファウィ・ラシド、ブレンダン・ガン、マシュー・デイヴィーズ辺りがケガを負うと代わりがいないので、とにかくケガには気をつけていただきたいです。