ベトナム戦のGoal. comによるプレーヤーレイティング
今回はニュースではありませんが、10月10日に行われたWC予選ベトナム戦に1-0と敗れたマレーシア。サッカー素人の私には細かな評価ができないので、Goal. comマレーシア版による、ベトナム戦の選手レイティングを掲載します。(原文はマレーシア語です)
GKファリザル・マーリアス 5/10
簡単にゴールを許した。ベトナムFW陣をゴールに近づけないようDF陣に指示を出すべきだった。ベトナムFW陣の攻撃を防ぐためにゴールエリアから出過ぎてDF陣を心配させた。
DFマシュー・デイヴィーズ 6/10
ベトナムは(デイヴィーズ選手が守る)右サイドを狙って何度も仕掛けてきたため、オーバーラップする際に、高い位置でボールを供給できなかった。
DFシャルル・サアド 6/10
グエン・クアン・ハイが得点した場面では、(シャルル選手は)クアン・ハイ選手の後ろを走っていたので、止めることは難しかったが、その前にベトナムの選手のポジショニングを確認しておくべきだった。また右サイドを責めるベトナムに対してデイヴィーズ選手をサポートできていなかった。ゴールライン上でグエン・アン・ドックのシュートを素早い反応でクリアしたのは素晴らしかった。
DFアイディル・ザフアン 7/10
経験を生かして、ベトナムの攻撃を読み、何度もそれを防いだ。
DFコービン・オング 6/10
左サイドからのオーバーラップによって、(右サイドの)デイヴィーズよりも多くのチャンスを作った。
MFブレンダン・ガン 6/10
(守備的MFの)ハリム・サアリがいることで、本来ならばもっと高い位置でプレーしたかったところだが、ベトナムがロングボールを多用したため、自陣でのプレーが多くなった。
MFハリム・サアリ 6/10
DF陣の前で守備をすることが期待されたが、素早いベトナムのMF陣に押し込まれる場面が目立った他、ロングボールへの守備にも追われた。
MFモハマドゥ・スマレ 5/10
統制の執れたベトナムDF陣に封じられ、デイヴィーズ選手とともにこの試合で右サイドが機能しなかった原因となった。インドネシア戦とは違い、守備に対してもも不十分だった。
MFシャフィク・アーマド 6/10
豊富な運動量でスペースを作ろうとするも、ベトナムの厳しいマークによって仕事をさせてもらえず、チームメートからも十分なサポートが得られなかった。
MFサファウィ・ラシド 5/10
スマレ選手同様、この試合では効果的な役割を果たさなかった。プレースタイルがベトナムに把握された上に、厳しいマークにあい、攻撃陣の役に立たなかった。
FWノーシャルル・イドラン・タラハ 5/10
ベトナムが中央に配置した3人のDFが、マレーシア攻撃陣がボールを持つたびにノーシャルルが厳しくマークされたことで、ボールをもらうことも、パスをすることも封じられ、FWとしての仕事をさせてもらえなかった。
MFアキヤ・ラシド 評価なし
56分にノーシャルル選手と交代。攻撃の力にはなったものの、ベトナムの守備を崩すまでには至らなかった。
DFシャミ・サファリ 評価なし
90分にデイヴィーズ選手と交代。
なお英字紙ニューストレイトタイムズも、この試合の出場選手をオイ・キンファイ記者が採点しています。詳細はこちらです。
カテゴリー: FIFAワールドカップ
10月10日のニュース:速報 FIFAワールドカップアジア二次予選 マレーシア0-1ベトナム
FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼2023年AFC選手権アジアカップ予選のベトナム対マレーシアが10月10日にハノイのミーディンスタジアムで行われ、ベトナムが40分にグエン・クアン・ハイのゴールで挙げた1点を守り切り、1ー0でマレーシアに勝利しています。
この日のスターティングXIは、前回のUAE戦の先発メンバーからは、ケガからの回復が思わしくないMFノー・アザム・アジー(パハンFA)と守備にやや不安のあるDFアダム・ノー・アズリン(JDT)に代わってそれぞれMFハリム・サアリ(スランゴールFA)とDFザフアン・アイディルが入った以外は変更なし。好調のシャフィク・アーマド(JDT)がワントップのノーシャルル・イドラン・タラハの後ろに控える4-4-1-1とこれまで通りの布陣で試合に臨みました。
仕事の都合で後半しか見られなかったのですが、後半は自陣でプレーする時間が長く、パスも横や後ろへのものが多く、ボールポゼッションでベトナムを上回っていたようですが、チャンスらしいチャンスはなし。予選が始まってから好調が続くMFシャフィク・アーマド(JDT)も、下がってボールをもらう機会が目立ちました。MFムハマドゥ・スマレ(パハンFA)、MFサファウィ・ラシド(JDT)もチャンスを作れず、後半だけで見れば、強いチームが単純に勝ったように見えました。
前半はダイジェスト映像で見ましたが、ゴールのシーンはDFシャルル・サアドがまたもや相手FWを追いかけるような位置どりで、これまでと同じように相手の実力というよりはミスでの失点だったように素人目には見えました。
またMF陣もベトナムの速いプレスに思うようなパスが出せず、焦って出したパスは相手に渡るなど精度が低いボールが多く、FW陣チャンスを作ることができませんでした。
ここまでの予選2試合は期待が持てるような試合をしたマレーシア代表だっただけに、今回の敗戦はFIFAランキングを順当に反映した結果のように思えました。
この敗戦でマレーシアは1勝2敗の勝点3、ベトナムは1勝1分の勝点4、タイも1勝1分の勝点4となっています。この他、UAEが1勝で勝点3、インドネシアは2敗で勝点0となっていますが、この両チームは本日この後、UAEのホームで対戦します。
(下はこの日のマレーシアのスターティングXI。マレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)
10月10日のニュース:MFL2部に3つ目のBチーム誕生は茶番だ、ベトナム戦を前に-練習場で一触即発、ベトナム戦を前に-最近の対戦成績をおさらい、FIFAによるインドネシア連盟への制裁が発表
MFL2部に3つ目のBチーム誕生は茶番だ
英字紙ニューストレイトタイムズ電子版はアジトパル・シン記者の署名入り記事として、マレーシアフットボールリーグMFL2部に3つ目のBチームが誕生することに警鐘を鳴らしています。
先日もこのブログで取り上げましたが、MFL1部所属のスランゴールFAを運営するスランゴール州サッカー協会の臨時総会席上で、同じMFL1部所属のPKNS FCをスランゴールFAのBチーム化する案を満場一致で可決しました。PKNS FCからMFLに対しては来季2020年のリーグ戦をBチームと参加することの申請はまだ出ていないようですが、MFLは内諾を与えていると言われています。
同一クラブが同じリーグでプレーすることができないMFLの規定により、PKNS FCはBチーム化が確定した時点で、今季2019年MFL1部スーパーリーグで9位だったにもかかわらず、MFL2部プレミアリーグへ降格となります。これによりMFL2部は、JDT II、トレンガヌFC II、PKNS FCと昇格権を持たないBチームが3クラブと、予算上の問題から1部昇格を望んでいないとされる大学を母体とするUITM FCとUKM FCの2クラブ、つまりMFL2部12クラブ中の5クラブが1部を目指さない状況となります。
さらにPKNS FCと同様に州政府関連機関であるペラ州開発公社を母体とするPKNP FCにも、同じペラ州を拠点とするペラTBGのBチーム化の噂もあり、この通りであればMFL2部は所属クラブの半数が1部昇格を目座なしクラブで占められることになります。
スランゴール州サッカー協会が先日発表した声明では、スランゴール州を拠点とするスランゴールFA、PKNS FC、スランゴール・ユナイテッドを統合する案はこれまでも何度か浮上したものの、様々な障害があり実現しなかったとしています。3つのクラブの運営資金は合計で4400万リンギ(およそ11億3000万円)ながら、結果を出しているのは、MFL1部3位、マレーシアカップ でも準決勝に残っているスランゴールFAだけであるとし、今回の統合では1600万リンギ(およそ4億1000万円)が節約できるだけでなく、スポンサー獲得や入場料収入などでも統合による利点は多いとしています。
またBチームはスランゴールFAのプレジデントカップチーム(u21チームを対象としたリーグ参加チーム)に所属できなくなる22歳以上の選手がAチーム入りするための育成の場としたいとしています。
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MFL2部で今季5位だったUITM FCや9位だったスランゴール・ユナイテッド、さらにMFL3部にあたるM3所属のスランゴール州内クラブなど、プレジデントカップを卒業した選手がプレーできるようなBチームとしてスランゴールFAが活用できるクラブは他にあるにもかかわらず、スランゴールFAがPKNS FCのBチーム化にこだわるのは、PKNS FCに提供されている運営資金にあると言われています。個人的にはまずスランゴール・ユナイテッドとの統合を考える方が先だと思うのですが、育成云々よりも単純に運営資金を増やしてJDTに負けない補強したい、と言う考えがあるのだと思います。また、PKNS FCは以下のような意味深な写真をFacebookにアップしています。
ベトナム戦を前に-練習場で一触即発
本日10月10日はFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権2023年大会予選のベトナム対マレーシアがハノイのミーディンスタジアムで行われますが、英字紙ニューストレイトタイムズによると、同じ練習会場を割り当てられたマレーシア代表とベトナム代表が一触即発になったと伝えています。
ベトナムサッカー連盟VFFユーストレーニングセンターを練習会場として割り当てられたマレーシア代表は、練習開始時間とされた午後6時より前の5時45分に到着したところ、練習中だったベトナム代表のパク・ハンソ監督がこれに気づき、マレーシア代表のタン・チェンホー監督とチームに6時までバスから降りずに、フィールドが見えない離れたところでで待つように依頼したそうです。その後マレーシアの選手たちが着替えを行う間、タン監督はベトナム代表の練習を見続けたため、腹を立てたパク監督は練習を終了時間前に切り上げ、別の場所へ移動して続けたとのことです。
また、試合前日の記者会見では、過去の対戦成績は関係なく当日の試合に集中したいと語ったパク監督は、100%勝利するとは言えないが全力を尽くすと語ったそうです。では、過去の対戦成績とはどうなっているのかを次の記事で紹介します。
ベトナム戦を前に-最近の対戦成績をおさらい
マレーシアとベトナムは、昨年2018年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップの決勝で対戦していますが、FIFAワールドカップ予選やAFC選手権アジアカップ予選で対戦するのは、実は今回が初めてです。
両チームの対戦成績は下のインフォグラフィックの通り、1991年からの19試合ではベトナムの11勝3分5敗で、マレーシアがベトナムを最後に破ったのは2014年12月11日のAFF選手権スズキカップの準決勝まで遡らなければなりません。なおこの試合は今回の試合と同じミーディンスタジアムで開催され、現在の代表チームにも所属するFWノーシャルル・イドラン・タラハのゴールを含めた4-2で快勝しています。しかし、マレーシアがベトナムを敵地で破ったのはこの1度きり。残りの4勝は全てマレーシアのホームゲームでした。
また昨年末のAFF選手権スズキカップでは、グループステージで0-2で敗れ、マレーシアのホーム、ブキ・ジャリル国立競技場で行われた決勝第1戦は2-2の引き分け、ベトナムのホームゲームとなった決勝第2戦は0-1で敗れています。
ベトナムと対戦したスズキカップ決勝第2戦のメンバーからは、半数近い選手が入れ替わっています。参考までのスズキカップ決勝第2戦のスターティングXIと、2019年9月10日のワールドカップ予選のスターティングXIを併記しておきます。
<2018年12月15日スズキカップ決勝第2戦の先発メンバー>
*太字はUAE戦にも先発したメンバーです。
GK:ファリザル・マーリアス(JDT)
DF:シャミ・サファリ(スランゴールFA)、アイディル・ザフアン(JDT)、シャルル・サアド(ペラFA)、シャズワン・アンディック(JDT)
MF:モハマドゥ・スマレ(パハンFA)、シャマール・クティ・アッバ(JDT)、アクラム・マヒナン(PKNS FC)、サファウィ・ラシド(JDT)、ザクアン・アドハ(クダFA)
FW:ノーシャルル・イドラン・タラハ(パハンFA)
<2019年9月10日WCアジア二次予選UAE戦の先発メンバー>
GK:ファリザル・マーリアス(JDT)
DF:マシュー・デイヴィーズ(パハンFA)、シャルル・サアド(ペラFA)、アダム・ノー・アズリン(JDT)、ラヴェル・コービン=オング(JDT)
MF:モハマドゥ・スマレ(パハンFA)、ブレンダン・ガン(ペラTBG)、ノー・アザム・アジー(パハンFA)、サファウィ・ラシド(JDT)、シャフィク・アーマド(JDT)
FW:ノーシャルル・イドラン・タラハ(パハンFA)
(下のインフォグラフィックはマレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)
FIFAによるインドネシア連盟への制裁が発表
9月5日にジャカルタで行われたFIFAワールドカップアジア二次予選の対インドネシア戦では、マレーシアサポーターは投石されてケガをした方が出たり、試合後にマレーシア代表は警察の装甲車両でホテルへ戻るなど騒乱状態となり、マレーシアサッカー協会FAMはFIFAとアジアサッカー連盟AFCへ正式に抗議する事態に発展しました。
マレーシアの通信社ベルナマのポータルサイトによると、FIFAからの裁定が発表され、インドネシアサッカー協会PSSIに対しては4万5000スイスフラン(およそ490万円)の罰金が課せられました。またこれを受けてPSSIのラトゥ・ティシャ・デストリア事務局長はこの裁定を受け入れ、課せられた罰金を支払うことを発表しています。
また同様の事態を避けるために、10月15日に予定されている同じワールドカップ予選の対ベトナム代表戦の会場はジャカルタからバリへ変更されています。
10月8日のニュース:マレーシアカップ準決勝クダFAのホームゲームオンライン販売分は既に売り切れ、ベトナム戦試合会場は30以上の防犯カメラで監視
マレーシアカップ準決勝クダFAのオンライン販売分は既に売り切れ
マレーシアカップ準決勝第1戦となる10月19日のクダFA対パハンFAは、クダFAのホーム、クダ州アロースターのダルル・アマンスタジアムで開催されますが、オンライン販売分はすでに売り切れたことが、クダFAのFacebookで告知されています。
マレーシアフットボールリーグMFLの公式スポンサーでもあり、もう一つのカップ戦FAカップの冠スポンサーでもあるシンガポールのネット通販サイトShopee(ショッピー)は、MFLやFAカップ、マレーシアカップのチケットを販売していますが、今季は開幕当初から「チケット1枚購入につき1枚無料」キャンペーンを行なっていますが、今回はその結果2000枚プラス2000枚の計4000枚があっという間に売れてしまったようです。絶対に売れるチケットなのにこんなキャンペーンを継続するとは太っ腹なのか、商売下手なのかはわかりませんが…。
なお残りのチケットは試合前日の10月18日に試合会場となるダルル・アマンスタジアムのカウンターで販売が行われるようです。
ちなみに、英語では飛ぶように売れることを”like a hot cake”「パンケーキのように」(売れる)と言いますが、このチケット騒動を取り上げた記事を読んで、マレーシア語では同様のことを”macam goreng pisang panas”と言うのを初めて知りました。macam(マチャム)は「〜のように」、goreng(ゴレン)はナシゴレンのゴレンで「炒める、揚げる」、pisang(ピサン)は「バナナ」、panas(パナス)は「熱い・暑い」なので「熱々のバナナフリッターのように」(売れる)となりますが、確かに揚げたてのゴレンピサンは外側がカリッ、中がトロリと美味しいので納得です。(オンライン販売終了を伝えるクダFAのFacebookでの告知)
ベトナム戦試合会場は30以上の防犯カメラで監視
FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選グループGのベトナム対マレーシアは10月10日に行われますが、その会場となるハノイのミーディン国立競技場には30代以上の防犯カメラが設置されているとマレー語紙ブリタハリアン電子版が伝えています。
スタジアム管理会社の話として、2017年から設置されているこれらの防犯カメラは、サポーター同士のトラブルなどの問題が発生する前に対応できるようになっており、挙動不審者や、発煙筒や爆竹の投げ込みなどをカメラが捉えた場合には保安要員が現場に直行できる体制を取っているとしています。
また入場前には警察によるボディチェックを行なわれ、来場者の安全確保に最大の注意を払っている点をスタジアム管理会社は強調しています。
3-2と勝利したジャカルタでのインドネシア戦では、マレーシアサポーターはインドネシアサポーターの投石などでケガ人を出し、マレーシア代表自体も警察の装甲車両でスタジアムから宿舎まで移動せざるを得なくなるなどの事態を経験しています。特に今回はFIFAランキング99位のベトナム対158位のマレーシアながら、接戦が予想されるだけに、万が一マレーシアが敵地で勝つようなことがあれば、試合後は大荒れになることも予想されます。
10月7日のニュース:マラッカU監督の去就は未定、インドネシアはWC予選をバリで開催、チャナティップはケガのためUAE戦回避か
マラッカU監督の去就は未定
今季2019年のマレーシアフットボールリーグMFLでは6位に終わったマラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会MUSAが今月10月末に開催する会合の席でザイナル・アビディン監督の去就を決めるようです。
マレー語紙ブリタハリアン電子版によると、MUSAのファルハン・イブラヒム事務局長の談話として、来月11月末に契約切れとなるザイナル監督の今後については、マラッカ州知事でもあるアドリ・ザハリMUSA会長が決定するとしています。
ファルハン事務局長は、ザハリ会長が今季6位という結果に満足しているものの、最終的な決定は今月末の会合で下されるとしています。
またザイナル監督もここまでMUSAとの契約更新に関する話し合いなどは行われていないと話しており、来季については全くの白紙のようです。
今季は給料未払い問題が何度か浮上し、先日のマレーシアカップ準々決勝では、試合直前にシュコール・アダン主将が、過去数カ月の給料未払いを理由に試合への出場を拒否、またマレーシアサッカー協会も来季2019年のクラブライセンスについて条件付きで交付するなど、チームを取り巻く環境は決して良くはありません。
インドネシアはWC予選をバリで開催
アジアサッカー連盟AFCのホームページでは、インドネシアサッカー協会PSSIによるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選の試合会場変更要請を受けたAFCは、インドネシア代表のホーム次戦をバリ島で開催することを了承したことを告知しています。インドネシアは今回のワールドカップアジア二次予選ではマレーシアと同組になっています。
この結果、10月15日に予定されているベトナム代表との対戦は、当初予定されていたジャカルタのゲロラ・ブン・カルノGBKスタジアムからバリ島に本拠地を持つバリ・ユナイテッドのホーム、キャプテン・I・ワヤン・ディプタスタジアムへ移されます。
9月5日にGBKスタジアムで行われたマレーシア代表との対戦では、観客の乱入しで試合が一時中断したほか、訪れたマレーシアサポーターがインドネシアサポーターから投石などでケガをしたほか、試合後にはマレーシア代表が警察の装甲車両に乗車して宿舎へ戻るなどなどの混乱が発生し、マレーシアサッカー協会FAMは国際サッカー連盟FIFAとAFCに公式に文書による告発を行う事態に発展しています。
チャナティップはケガのためUAE戦回避
タイ代表のチャナティップ・ソングラシンが、10月15日に予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選のアラブ首長国UAE戦の招集をケガの辞退したことが所属先のJ1コンサドーレ札幌のホームページで伝えられています。タイは今回のワールドカップアジア二次予選ではマレーシアと同組になっています。
現在、予選グループGの首位をいくタイは、ここまでベトナムと引き分け、インドネシアに勝利しています。
タイの英字紙バンコクポスト電子版によると、チームドクターは完治まで2、3週間が必要と述べているとのことで、所属クラブの札幌もタイへの移動による悪化を懸念して、札幌での静養を求めたということです。
タイ代表は同じく日本でプレーするMFティティパン・プアンチャン(大分トリニータ)、MFピーラドン・チャムラツァミー(サムットプラーカーン・シティFC)の両選手がベトナム代表戦によるケガで招集されず、DFトリスタン・ドゥ(バンコク・ユナイテッドFC)もケガのため招集を辞退しています。
チームの調子もさることながらが、やはり怖いのは主力選手のケガ。現マレーシア代表で言えば、絶好調のシャフィク・アーマド、サファウィ・ラシド、ブレンダン・ガン、マシュー・デイヴィーズ辺りがケガを負うと代わりがいないので、とにかくケガには気をつけていただきたいです。
10月4日のニュース:UKM FCは初タイトルを目指してチャレンジャーカップ決勝に臨む、スリランカ戦はスタメンに新戦力起用か、WCのアセアン開催立候補に向けタイが作業部会を設立
UKM FCは初タイトルを目指してチャレンジャーカップ決勝に臨む
マレーシアフットボールリーグMFL2部で今季2019年は8位に終わったUKM FCは、マレーシア国立大学Universiti Kebangsaan Malaysiaの学生が主体のクラブチームで、2部プレミアリーグ昇格1年目の昨季は12チーム中7位と健闘しただけでなく、昨年第1回開催となったチャレンジャーカップ(マレーシアカップに出場しないMFL1部と2部のクラブを対象としたカップ戦)で決勝まで進出しています。その決勝ではトレンガヌFCのBチームであるトレンガヌFC IIに第1戦と第2戦の通算で4-2で敗れましたが、そのUKM FCは今季2019年も再びチャレンジャーカップ決勝戦に進出しています。
7クラブが出場する今季のチャレンジャーカップのグループステージでUKM FCは、MFL1部12位のクアラルンプールKLFA、同2部4位のトレンガヌFC II、同2部9位のスランゴール・ユナイテッドと同組になり、3勝3分0敗と堂々のグループ首位で準決勝に進出しました。準決勝ではグループA2位のサラワクFAを第1戦と第2戦の通算成績7−1で撃破し、決勝の相手はMFL1部のジョホール・ダルル・タクジムJDTのBチームでMFL2部2位のJDT IIとなっています。
UKM FCは、この大会ここまでの8試合で5ゴールを挙げているクロアチア出身のFWマテオ・ロスカムと同じく6ゴールのイラン出身のMFミラド・ザニドプール対今大会6試合で4失点のJDT II守備陣との戦いになりそうです。
なおチャレンジャーカップ決勝第1戦はJDT IIのホーム、ジョホール州ジョホールバルのパシル・グダンスタジアムで10月4日に、第2戦はUKM FCのホーム、KLフットボールスタジアムで10月12日に開催されます。ちなみにUKM FCのスライマン・フサイン監督は、アジアサッカー連盟AFCのプロライセンスコース参加のため日本滞在中とのことで、10月4日の試合はジュザイリ・サミオン アシスタントコーチが指揮を取るようです。
スリランカ戦はスタメンに新戦力起用か
9月30日から始まっているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選ベトナム戦へ向けた代表候補合宿には、DFシャルル・サアド、MFブレンダン・ガン、MFパルティバン・ジャナセカラン(以上ペラTBG)、MFノー・アザム・アジー(パハンFA)、ダニエル・アミル・ノーヒシャム(フェルダU)、アブドル・ハリム・サアリ(スランゴールFA)ら候補選手が初日からケガを抱えたまま合流していますが、このうちアザム選手は9月10日のWC予選対UAE戦で蹴られた足首の腫れが引かないとして、10月10日のベトナム戦ではなく、いずれもホームでの試合となる11月14日のタイ戦、同19日のインドネシア戦に間に合うように治療を進めていくと述べていると英字紙スター電子版が伝えています。
また数日前にはペラのFWシャレル・フィクリが練習中に鼠蹊(けいそ)部を痛めるなど、主力選手にケガ人が多く出ていることから、タン・チェンホー監督は通常は試合に出る機会のない選手にチャンスを与えることを明言しています。なかでも今回久しぶりの招集となったJDTのDFアイディル・ザフアン・ラザクへの期待が高いようで、明日10月5日に予定されているスリランカとの国際親善試合前の記者会見には、キャプテンのGKファイザル・マーリアス(JDT)ではなく、アイディル選手が列席しています。(写真は左からスリランカ代表のカヴィンドゥ・イシャン首相、ニザム・パッキール・アリ監督、マレーシダ代表のタン監督、アイディル選手。FAMのFacebookより)
*10月5日修正:英字紙ニューストレイトタイムズ電子版の報道によると、スリランカとの国際親善試合では、今回の代表候補合宿参加選手中最多のキャップ数82のアイディル選手がキャプテンを務めるようです。)
WCのアセアン開催立候補に向けタイが作業部会を設立
マレーシアの通信社ベルナマのポータルサイトによると、2034年のFIFAワールドカップの東南アジア諸国連合ASEAN共催を目指して、国内に作業部会を設立したことをタイの観光・スポーツ省のピパット・ラチャキットプラカン大臣が発表しています。
そもそもは今年6月にタイのバンコクで開かれたアセアンサミットの席上でタイのプラユット・チャンオチャ首相がぶちあげたこの計画は、タイ国内では観光・スポーツ省主導で進められるようです。
また同じ記事の中で、タイ国スポーツ局SATのコンサック・ヨドマニー局長の談話として、現在タイ国内にはFIFAの規格に合うピッチを持つスタジアムがないものの、バンコクのラジャマンガラ国立競技場やチェンマイの700周年記念スタジアム、ナコーンラーチャシーマー県のタイ国王80歳記念スタジアムなど既存のスタジアムの改修する他、2026年のユースオリンピック開催への立候補に合わせて建設されるチョンブリの新スタジアムなども試合会場候補になっているようです。
9月28日から29日のニュース:スランゴールFAのGKがフル代表に招集、WC予選のベトナム戦のチケット1500枚が販売開始、かつての名選手チャンダラン選手が逝去
スランゴールFAのGKがフル代表に招集
マレーシアサッカー協会FAMのFacebookでは、9月30日から始まる代表候補合宿に、スランゴールFAのGKカイルルアズハン・カリド(29)が、クダFAのGKイフワット・アクマル・チェ・カシム(23)に代わって招集されたことを告知しています。
イフワット選手は9月25日に行われたマレーシアカップ 準々決勝第1戦のPKNP FC戦には出場したものの、体調が悪そうなそぶりを見せていたことから、今回の交代となったようです。
カイルルアズハン選手は、MFL開幕時は控えGKとしてスタートしましたが、5月18日に行われたマレーシアフットボールリーグMFL1部第14節で正GKファリザル・ハルンが対戦相手のPKNP FCの選手を殴り、5試合の出場停止処分となって以降、スランゴールFAの正GKに定着しています。(写真はFAMのFacebookより)
WC予選のベトナム戦のチケット1500枚が販売開始
同じくFAMのホームページでは、FIFAワールドカップアジア二次予選グループGのマレーシア対ベトナム戦のチケットを販売について告知しています。
マレーシアにとっては予選3試合目となるこの試合は、10月5日にハノイのミーディン国立競技場で行われますが、マレーシアサポーター向けのチケット1500枚がFAMを通じて販売されるようです。10月2日の午後11時59分まで販売されるチケットは40マレーシアリンギ(約1030円)でマレーシア人サポーターのみ購入可能となっており、10月9日からハノイでの受け取りが可能となりますが、ベトナム人サポーターが購入した場合には引き渡しは行われないことが警告されています。(写真はFAMのFacebookに掲載されたベトナム戦のチケット購入方法の告知)
かつての名選手チャンダラン選手が逝去
1972年のミュンヘンオリンピックにサッカーマレーシア代表が出場した際に主将を務めたM・チャンダランが9月28日に逝去したことを英字紙スター電子版が伝えています。享年77歳でした。
アジア予選では日本を破ってミュンヘンオリンピックの出場権を獲得したマレーシア代表で活躍したチャンダラン氏は、1974年のアジア競技大会でのマレーシア代表の銅メダル獲得にも貢献しています。(マレーシア代表は1980年にもアジア予選を勝ち上がってモスクワオリンピックへの出場権を獲得していますが、アフガニスタン侵攻に抗議する形で出場を辞退していますので、実際にオリンピックにサッカーマレーシア代表が出場したのは1972年大会だけです。)
DF(センターバック)としてマレーシア代表では1968年から1974年まで、やはり主将を務めたスランゴールFAでは1975年までプレーしたチャンダラン氏は、スランゴールFAとマレーシア代表でも監督を務めています。
チャンダラン氏は15年以上にわたってパーキンソン病を患っていたということですが、故人のご冥福をお祈りします。(写真はFAMのFacebookに掲載されたチャンダラン氏の逝去を伝える告知)
9月7日から8日のニュース:マレーシア代表は警察車両でスタジアムから脱出、UAE戦と言えば…2015年の悪夢、タン監督「インドネシア戦勝利に浮かれるな」、UAEは早々とマレーシア入り
マレーシア代表は警察車両でスタジアムから脱出
9月5日に行われたFIFA国際サッカー連盟ワールドカップWC2022年大会アジア二次予選試合のインドネシア戦はアウェイながらマレーシアが3-2と逆転で勝利を収めましたが、試合終了後、敗戦に不満な一部インドネシアサポーターの暴走によりスタジアム内が混乱し、後にインドネシアサッカー協会PSSIが謝罪したものの、マレーシアサッカー協会FAMはFIFAとアジアサッカー連盟AFCに報告書を提出する事態になりました。その試合後にマレーシア代表選手が警察車両によって宿舎へ戻る映像が、マレーシアサッカー協会FAMの公式YouTubeチャンネルで公開されています。
会場となったゲロラ・ブン・カルノスタジアムから、バラクーダと呼ばれる装甲兵員輸送車4台に分乗し、ホテルまで約6分ほどの距離を移動したようですが、警察車両での移動ということで、マレーシア代表の選手たちはくつろいだ雰囲気だった様子が見て取れます。映像は下からどうぞ。
UAE戦と言えば…2015年の悪夢
敵地インドネシアで勝点3を獲得し好発進のマレーシア代表。WCアジア二次予選の第2戦はアラブ首長国連邦UAE戦が9月10日(火)に控えています。
UAE戦と言えば、2015年9月3日のWC2018年大会アジア予選対UAE戦に触れずにいることはできないでしょう。現在はパハンFAの監督を務めるドラー・サレーが代表監督を務めていた当時のマレーシア代表は、敵地UAEで10-0とマレーシアサッカー史上最大の大敗を喫しました。マレーシアサッカーにとっては悪夢とも言えるこの試合でベンチ入りしていたメンバーで、今回の代表チームにも選ばれている唯一の選手であるマシュー・デイヴィーズ(パハンFA)が、英字紙スター電子版で当時を振り返っています。
当時は弱冠20歳のデイヴィーズ選手は、このWCアジア予選が代表初招集でしたが、前半終了時点で既に7-0となった試合について、今でもはっきり記憶に残っており、チーム全体が壊滅的な状況であったと述べています。
しかしその一方で今回の代表チームは、前回とはメンバーが全く違っていること、そして不利と言われたジャカルタでのインドネシア戦でも二度リードされながら逆転勝ちしたことを挙げ、インドネシア戦前同様、過去の歴史を振り返らず、プラス思考でUAEとの試合に臨みたいと語っています。
なお、この試合のハイライトはこちらから視聴可能です。
タン監督「インドネシア戦勝利に浮かれるな」
マレーシア代表のタン・チェンホー監督は、インドネシア戦勝利によって良いスタートが切れたのは事実だが、次のUAE戦はさらに厳しい戦いとなるとして、選手たちに浮かれずに気を引き締めることを求めていると、英字紙スター電子版が伝えています。
前述した2015年の試合でもハットトリックを決めているFWアリー・マブフートや、やはり2015年の試合に出場し、マレーシアのホームゲームとなったシャーアラムスタジでの試合でゴールを決めているMFオマル・アブドゥッラフマーンなど、どのポジションにもタレントが揃っているUAEに対して、タン監督はインドネシア戦とは戦術変更を行うとも語っています。
最新のFIFAランキングではUAEが65位に対して、マレーシアは159位と明らかに格下であり、しかもUAEとの過去7回の対戦成績は1勝6敗、しかも唯一の勝利は1980年9月20日まで遡らなければならない強豪に対して、マレーシア代表がどのような試合を見せてくれるのか楽しみです。
UAEは早々とマレーシア入り
そのUAE代表は、マレーシアの気候と時差ぼけ対策として、マレーシアがインドネシアと対戦した前日の9月4日に早々とマレーシア入りしています。
英字紙ニューストレイトタイムズNST電子版によれば、2015年のAFC最優秀選手FWアーメド・カリル、そして2016年のAFC最優秀選手MFオマル・アブドゥッラフマーンを含む25名のうち、マレーシア入り後にケガをし全治2週間と報道されたFWハルファン・ムバラクを除く24名から、最終ベンチ入りメンバー23名が決まるようです。
オランダ人のベルト・ファン・マルワイク監督は、2010年大会ではオランダを、2018年大会ではサウジアラビア(ただし大会直前に監督辞任)をそれぞれワールドカップへ導いた名将で、今年2019年3月に就任したばかりですが、アル・アビヤド(アラビア語で「白」)のニックネームを持つUAE代表には才能豊かな選手が多く、その才能を伸ばして、UAE代表を次のWC(2022年カタール大会)に出場できるような競争力のあるチームにしたいとNST電子版の取材に答えています。
親善試合のヨルダン戦、そしてWC予選のインドネシア戦では、守備陣に不安を残したマレーシア代表ですが、FWのアリー・マブフート、アーメド・カリルやMFオマル・アブドゥッラフマーンをどう抑えるかが、勝利のカギとなりそうです。
9月6日のニュース:WC予選でマレーシアサポーターにアウェイの洗礼、FAMはKリーグのトレーニングにも若手選手を派遣
WC予選でマレーシアサポーターにアウェイの洗礼
マレーシアが敵地でインドネシアを3−2で破った国際サッカー連盟FIFAワールカップ2022年大会アジア二次予選では、マレーシアサポーターに強烈なアウェイの洗礼があったようです。
英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、安全確保のため試合開始に先立つこと4時間前に地元警察の警護とともにマレーシアサポーターを乗せたバス6台が試合会場となったジャカルタのゲロラ・ブン・カルノスタジアムに到着すると、すでにそこにいたインドネシアサポーターの一部が投石で出迎えたとのこと。幸い怪我人は出なかったようです。
また試合中はこちらの映像でわかるように、インドネシアサポーターがピッチに乱入して試合が10分に渡って中断し(映像はニューストレイトタイムズ電子版より)、インドネシア代表のサイモン・マクメネミー監督は試合後の記者会見で「ピッチ乱入については自分としては何もできないが、影響がなかったとは言い難く、両チームにとって不都合であった。」と述べ、「インドネシアサポーターは世界一ではあるが、その反面、最悪なサポーターとなるときもある。」とも述べています。
英字紙スター電子版によれば、試合終了後には、観戦に訪れていたマレーシア政府のサイド・サディック・サイド・アブドル・ラーマン青年スポーツ相を含むマレーシアサポーターに対して、インドネシアサポーターから金属片やビン、発煙筒が投げつけられ、マレーシアサポーターはほとぼりが冷めるまでスタジアム内の安全な場所で待機させられたようです。この後、インドネシア政府のカウンターパートであるイマム・ナーラウィ青年スポーツ相が混乱に対して謝罪し、サイド・サディック大臣もこれを受け入れたようです。
しかしマレーシアサッカー協会FAMは、インドネシアサッカー協会PSSIの対応が不十分であったとして、国際サッカー連盟FIFAとアジアサッカー連盟AFCに対して報告書を提出することを決めたことが、FAMのホームページで告知されています。
FAMはKリーグのトレーニングにも若手選手を派遣
U18代表選手6名が今月9月から10月にかけてセレッゾ大阪やFC東京の練習に参加するために日本へ派遣されるという記事を以前とりあげましたが、FAMはKリーグの協力を得て、韓国へも選手を派遣するようです。
マレーシアの通信社ブルナマによると、大韓サッカー協会KFAのチョン・モンギュ会長と会談したFAMのダト・ハミディン・モハマド・アミン会長は、Jリーグクラブへの派遣と同様に、Kリーグクラブへも1、2名の選手を派遣したいと話しています。
また2週間という短い期間で日本へ派遣しても、選手にとっては何も良い影響が出ないという批判の声が一部から出ていることについては、FAMとJFAの間で調印された了解覚書(りょうかいおぼえがきMOU)の重要性を理解することが重要だとし、この2週間という期間は若手選手が日本のプロクラブ環境を体験することにあるとし、MOUで規定された内容を実行することが、日本のプロクラブとの関係高地につながるものであると反論しています。
7月17日から21日のニュース:2022年WCアジア予選でマレーシアは「アセアン組」に、サラリーキャップ導入にFAMは否定的、JDTにドイツ出身のティーンエイジャーが加入
2022年WCアジア予選でマレーシアは「アセアン組」に
アジアサッカー連盟AFC本部のあるクアラ・ルンプールで国際サッカー連盟FIFAワールドカップWC2022年カタール大会兼2023年AFC選手権のアジア二次予選の組み合わせ抽選が行われ、一次予選を勝ち上がったマレーシア(FIFAランキング159位)は予選G組となり、アラブ首長国連邦UAE(同67位)、ベトナム(同96位)、西野朗監督が就任したタイ(同116位)、インドネシア(同160位)と同じ組になりました。この組はUAEを除けば、他の相手は全てマレーシアも属する東南アジア諸国連合ASEANアセアン域内の国々です。
マレーシアサッカー協会FAMは2018年10月に、「2030年までにアジアのトップ5入りを目指す」ことを目的とするF:30行動計画を立ち上げており、これを実現するためには今回のWC予選で対戦する域内の国々がその前に立ちはだかることは明らかで、そう行った国々との対戦がどのような結果になるのかが楽しみです。
サラリーキャップ導入にFAMは否定的
給料の高騰により、その未払い問題が散見するマレーシアフットボールリーグについて、FAMのダト・ハミディン・アミン会長は、 各チームが選手の給与として使用できる最大の金額を、規定するサラリーキャップ制度の導入に否定的であると英字紙ニューストレイトタイムズが伝えています。
サラリーキャップ制度は 選手の年俸の高騰を抑え、全チームが平等な条件で争うことを目的としていますが、この記事の中でハミディン会長は給料未払い問題を解消する役には立たないだろうと述べています。
サラリーキャップ制度は、MFLではなくFAMがマレーシアのプロリーグを運営していた際に導入されたことがありましたが、結果として二重契約問題を引き起こした前歴があります。二重契約とは、選手とクラブが交わしFAMが承認した契約書とは別に、サラリーキャップで規定された給料の上限を超える金額でもう一つの契約書でも契約を交わし、こちらはFAMに提出しないというものです。
これについてFAMは、自らが承認した契約書のみが有効という立場を主張する一方で、二重契約については見て見ぬ振りをした結果、二重契約で約束された給料を支払えないクラブがある一方で、その契約内容が不履行であっても監督、コーチ、選手がFAMに訴えることができないという状況を起こしてしまいました。
この前例を踏まえ、ハミディン会長はスペインのラ・リーガを模してMFLが導入を検討している各クラブごとの年間収入に基づく出費制限制度の方が、給料未払い問題対策としてより有効であると考えていると述べています。
JDTにドイツ出身のティーンエイジャーが加入
MFL1部スーパーリーグで6シーズン連続優勝を果たしたジョホール・ダルル・タクジムJDTは、マレーシア人の母親とドイツ人の父親を持つ16歳のDFジュリアン・ヨハン・ベックラーと契約したことをFacebookで発表しています。ドイツリーグ6部のロット・ワイス・フランクフルトのU17チームでプレーしているジュリアン選手は、母親がマレーシア人であることからマレーシア代表としてプレーする資格があり、先月退任したU19代表のボジャン・ホダック前監督がマレーシアU19の代表候補合宿にも招集したことがありますが、その際にはマレーシア人が持っている身分証明証の発行が間に合わず、U19代表入りができませんでした。
今回、マレーシアの市民権を取得するために必要な書類を提出したジュリアン選手は、JDTとの契約後は、JDTのU21チームに当たるJDT IIIに所属することになっているようです。(写真はJDTのFacebookより)
JDTといえば、今シーズン最終節第22節、ホームでのトレンガヌFC戦の会場を無料開放しました。さすが太っ腹なJDTですね。(写真は入場無料と優勝の表彰式が行われることを告知するJDTのFacebookポスト)