新監督就任のヌグリ・スンビランFAは中武駿介選手ら外国籍選手が全員残留決定
昨季2019年シーズン最終戦で、勝点で並ぶUITM FCと引き分け、得失差によりマレーシアンフットボールリーグMFL1部昇格を逃したヌグリ・スンビランFAはサザリ・ザイドン新監督の就任と昨季在籍した4名の外国籍選手全員の残留を発表しています。
昨季のアシスタントコーチから昇格したサザリ監督は、ヌグリ・スンビランFAのU19チームに当たるプレジデントカップチームやテクニカルダイレクターなども経験していますが、そのサザリ監督は「大量の選手を入れ替えれば、チーム作りはゼロからとなり、時間がかかる」とし、僅差で昇格を逃したチームの全体的な底上げを図ることで、今季2020年シーズンは自動昇格となる2位内を目指すと英字紙スター電子版に語っています。
チームの状況が安定していなかったことが昨季最大の問題点と考えるサザリ監督は、精神的な強さと冷静なプレーで調子が悪いときでも勝点を確実に積み上げられるようになる必要があると語っています。
残留する外国籍選手のDFマテウス・フェルナンデス・ビーラ・リアル、FWホセ・アルミール・バロス・ネト、FWイゴール・カルネイロ・ルイス(いずれもブラジル出身)とMF中武駿介選手に加え、スランゴールFCに吸収された昨季のMFL1部クラブPKNS FCの元主将のDFムハマド・シャーロム・アブドル・カラムら6名の選手が加入する他、プレジデントカップチームから昇格する選手らが今季のチームを構成します。
ベテランを中心に補強を行ったクアラルンプールFA(MFL1部から降格)、ペナンFA、ケランタンFAがMFL2部優勝争いのライバルであるとするサザリ監督は、これらのチームとヌグリ・スンビランFAの間に力の差はないので、シーズンを通して安定した力を出せるかどうかが鍵になると話しています。
フェルダUはプレシーズンマッチでメダンの大会に参加
MFL開幕まで2ヶ月となり、各クラブが国内外でプレシーズンのトレーニング中です。ジョホール・ダルル・タクジムJDTはアラブ首長国連邦UAE、クダFAはカンボジアへ遠征する中、フェルダ・ユナイテッドは、インドネシアのメダンで開催される大会に参加すると、インドネシアのスポーツ専門サイト、インドスポートドットコムが報じています。
1月17日から19日まで開催される大会はインドネシアサッカー協会PSSIの元会長の名を冠したエディ・ラーマヤディカップで、インドネシア2部リーグのPSMSメダンの本拠地タラダンスタジアムで開催され、PSMSメダン、フェルダ・ユナイテッドの他、ボーウング・ケット・アンコールFC(カンボジア)、ゲイラン・インターナショナルFC(シンガポール)の4チームが参加します。
韓国U23代表はシャーアラムスタジアムでの練習試合をピッチ不良でキャンセル
今月1月8日からタイで開催されるアジアサッカー連盟AFC U23選手権兼2020年東京オリンピックアジア予選の準備のため、マレーシアで合宿中だった韓国U23代表が、スランゴールFCのホームであるシャーアラムスタジアムで予定されていたサウジアラビアU23代表との練習試合をピッチ不良のためキャンセルしたと、サッカー専門サイトのヴォケットFCが伝えています。
先月12月28日にマレーシア入りしていた韓国U23代表の試合中止は、試合前に降った大雨でピッチの状態が不良となったためとしていますが、1月3日に予定されているオーストラリアU23代表との練習試合は、現時点では予定通り行うようです。
オーストラリアU23代表との練習試合後は、韓国U23代表は1月5日にタイ入りし、タイ南部のソンクラで開催される1月9日の中国U23代表との初戦に臨みます。
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この時期のマレーシア東海岸側は乾季ということにはなっていますが、全く雨が降らないわけではなく、短時間に大雨が降ることも少なくありません。またマレーシアのスタジアムは、降雨量に対してピッチの排水設備が不十分なことが多く、MFL1部の試合でもピッチ上に水たまりがあちこちあるような状況下で試合が行われることもしばしばあります。韓国U223代表はオリンピック出場のかかる大事な試合前に、水が浮くようなピッチでプレーして不用意なケガは避けたいということからの判断なのでしょう。