マレーシアがACLグループステージの開催地に決定
アジアサッカー連盟AFCの公式サイトでは、AFCチャンピオンズリーグACLのグループGとHの開催地としてマレーシアが決定したことを発表しています。
新型コロナウィルス感染拡大により日程が大幅に変更となったACLは、各グループの残り試合を一か所で集中的に開催することは既に発表になっていましたが、Mリーグ1部の覇者としてACLに出場中のジョホール・ダルル・タジムJDTが所属するグループGとグループHの残り試合の開催地がマレーシアに決定したということです。
グループGにはJDTの他、ヴィッセル神戸、広州恒大淘宝FC(中国)、水原三星(韓国)が、またグループHは横浜F・マリノス、上海上港FC(中国)、全北現代モーターズFC(韓国)、シドニーFC(オーストラリア)が所属しています。
10月17日から11月1日までの予定で開催されるこのグループステージに加え、マレーシアではグループGとHの上位2クラブによるノックアウトステージとなるベスト16の2試合(11月4日)、ベスト8の2試合(11月25日)、ベスト4の1試合(11月28日)も合わせて開催されることが発表になっています。なお、今季のACLではノックアウトステージが従来のホームアンドアウェイ形式から一発勝負となっています。
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このACL開催については、締め切り直前にマレーシアサッカー協会FAMが開催権獲得に名乗りを上げたことが、AFCの公式サイトでも明らかにされています。現在、マレーシア国内ではJDTのホーム、スルタン・イブラヒムスタジアムが国内では最高のスタジアムですが、JDTがACLに出場していることで、JDTの本拠地での開催はないでしょう。となれば次の候補はクアラルンプールのブキジャリル国立競技場での開催の可能性が高くなります。もしブキジャリル国立競技場で開催され、新型コロナウィルスの観戦が収まり観客を入れての試合となれば、東アジアのトップクラブの試合を是非、観戦したいです。
クダ州協会新会長-未払い給料問題解決のために州政府からの補填は行わない
Mリーグ1部のクダFAを運営するクダ州サッカー協会KFAの会長に就任したムハマド・サヌシ・モハメド・ノー州首相は総額が1060万リンギ(およそ2億6200万円)とされる未払い給料やその他の負債について、その返済のために州政府は補填は行わないと話しています。
7月に就任したサヌシKFA会長は、KFAは新たなスポンサーを獲得のための交渉を行なっており、州民のために使われるべき州政府の予算を未払い給料支払いに充てるつもりはないと話していますが、具体的に交渉中とされる企業の名前は明かしていないということです。
クダFAの選手矢監督、コーチは過去5ヶ月間の給料が未払いになっている他、国民年金にあたる従業員積立基金やクラブが負担する所得税の支払いも滞っているということです。
サヌシKFA会長は未払い給料問題は、実際には昨年から続いており、前クダ州知事でもあるムクリズ・マハティール前KFA会長率いる経営陣による収支を無視した運営が原因だと指摘し、現状改善のための会合を8月3日に開くとしています。
「KFAに抜本的な改革が必要となれば、改革を行い、選手の給料を削減する必要があるとなれば、削減案を提示するつもりである。KFAの前経営陣はなぜ月給12万5000リンギ(およそ310万円)を払って選手と契約したのが理解できない。身の丈にあった経営が全くできていなかったということだ。」と話すサヌシKFA会長は、昨年から続いた未払い給料問題が、自身の就任に合わせるように表面化した野には何か理由があるのだろうと語っています。
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中央政府での政変の影響を受け、今年の5月にクダ州首相に就任したサヌシ氏は、これまでの州首相と同様にKFA会長にも就任しましたが、最初に直面したのがこの未払い給料問題でした。そのためこの未払い給料が単なるサッカーの問題ではなく、クダ州議会でもそれまでの野党が選挙も経ずに一夜のうちに与党になってしまったことから、前経営陣(前政権)を叩くのには好都合な政治的な攻撃の材料になっているのかも知れません