一昨日行われたマレーシア下院選挙では、97歳のマハティール元首相が1969年以来となる落選し「時代の終わり」といった報道も出る一方で、野党連合「希望同盟」、与党連合「国民連盟」そして前回選挙では国民連盟を支えた「国民戦線」の三つ巴の争いの中、いずれの政党連合も単独で過半数の112議席を確保することができず、野党連合と与党連合がそれぞれ連立政権に向けた交渉を進めていると報じられています。
この総選挙の影響を受け、一部日程が変更になったマレーシアカップは準決勝のセカンドレグ、JDT対サバが11月20日に行われています。
*試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより
と書きましたが、マレーシア下院選挙が行われたのは11月19日、つまり1週間前のことです。この準決勝第2試合の記事は11月21日の試合後にアップロードするのを完全に忘れていました。今日はマレーシアカップ決勝当日と的外れなタイミングですが、せっかくなのでとりあえずアップロードします。
マレーシアカップ2022準決勝 2NDレグ
2022年11月21日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-0 スランゴール(通算スコア:スランゴール 3-2)
⚽️トレンガヌ:チェチェ・キプレ(35分)
🟨スランゴール(1):ハイン・テット・アウン、ヤザン・アル=アラブ
🟨トレンガヌ(0)
🟥スランゴール(1):ヤザン・アル=アラブ(🟨x2)
MOM:リッチモンド・アンクラ(スランゴール)
公式発表では今季最多となる3万3352人が詰め掛けたスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムでの準決勝セカンドレグは、ホームのトレンガヌが1-0で勝利したものの、ファストレグの3失点が響き、通算スコア2-3で敗れ、スランゴールが6年ぶりの決勝進出を果たしています。
ファーストレグでついて2点差を縮めたいトレンガヌは試合開始から積極的にスランゴールを目指し、12分にはチェチェ・キプレが最初のシュートを放つなど、押し気味に試合を進めます。一方のスランゴールは、ワントップのエース、カイオン以外はほぼ全員が自陣内に残る超守備的な布陣を引きますが、守備陣がボールを奪うとそこから速いカウンターを仕掛け、トレンガヌゴールを脅かします。しかし徐々にこのカウンターに対応し始めたトレンガヌは、35分にチェチェ・キプレのマレーシアカップ4得点目となるゴールが決まり、準決勝の通算スコアを2-3とします。その後もファイサル・ハリム、マヌエル・オットがそれぞれ仕掛けますが、タン監督就任後にサミュエル・サマーヴィルからレギュラーを取り返したGKカイルルアズハン・カリドが好セーブで失点を防ぎます。
後半に入るといわゆるゴール前のバス駐車状態でトレンガヌにチャンスを与えなかったスランゴールは、試合終盤の87分には2枚目のイエローでヤザン・アル=アラブが退場となったものの、トレンガヌの猛攻を凌ぎ、1失点にとどめました。この日の敗戦でタン・チェンホー監督が就任した9月以来続いた無敗記録は9で途切れたものの、2016年以来6年ぶりのマレーシアカップ決勝進出を果たしたスランゴールは2015年以来7年ぶりとなる34回目の優勝を目指して、決勝進出を決めています。
一方のトレンガヌは、この日の敗戦で今季終了となりましたが、このブログでも取り上げている通り、ナフジ・ザイン監督は今季を持ってトレンガヌを去ることを表明しています。また、エースのファイサル・ハリムも来季のスランゴール移籍が噂されており、この日ゴールを決めたチェチェ・キプレ、またマレーシアカップで6ゴールを挙げたクパー・シャーマンらも退団が濃厚です。ナフジ監督が就任して以来、過去3シーズンで3位、4位、2位という成績を収めてきたトレンガヌですが、来季は外国籍選手を中心に大きくメンバーが入れ替わりそうです。過去2シーズンはいずれもJDTに次ぐリーグ2位につけながら、チーム刷新を図った結果、今季8位に終わったクダの二の舞にならないと良いのですが。
またこの試合後には、トレンガヌサポーターがスランゴールの選手が乗ったバスに投石し、一部の窓が割れるなど、久しぶりにタチの悪いサポーターも登場しています。



