2月10日のニュース
タイFAカップ ベスト16-マレーシア人選手対決は実現せず
批判の多いマラッカFCとサラワク・ユナイテッドFCのM3リーグ参加は州内サッカー発展のためとアマチュアリーグ会長は説明
キナバル・ジャガーズFCのM3リーグ不参加はAFLのダブルスタンダードが原因?

昨日のニュースではKLシティFCの株式51%が金融コンサルティング企業のリナニ・グループ社に売却された件を取り上げましたが、KLシティFCを運営しているクアラルンプールサッカー協会(KLFA)のサイド・ヤジド副会長は、先日調印式が行われた株式譲渡について確定したわけではないと発言していると、マレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。KLFAのカリド・サマド会長も出席した調印式まで開きながら、こんな話が出てくるのは、KLFA内で権力闘争が起こっている可能性があります。「ポリティッキング」と呼ばれる、スポーツ団体内ではよく見られる派閥争いはマレーシアでは珍しくはありませんが、これがKLシティFCの民営化に支障をきたさないよう、見守りたいです。

タイFAカップ ベスト16-マレーシア人選手対決は実現せず

2月8日にタイFAカップベスト16の8試合が行われ、マレーシア代表DFディオン・コールズが所属するタイ1部のブリーラム・ユナイテッドが、元U19代表のFWザフアン・アゼマンが所属するタイ2部のウタイターニーFCと対戦しました。マレーシア人選手対決が期待された試合でしたが、コールズ選手は94分から途中出場したものの、ザフアン選手はベンチ入りせず、実現はしませんでした。試合は延長戦に入りましたが、119分にロンサナ・ドゥンブヤがPKを決めて、ブリーラム・ユナイテッドが準々決勝進出を決めています。

タイFAカップ ベスト16
2023年2月8日@ウタイターニースタジアム
ウタイターニーFC 1-2 ブリーラム・ユナイテッド
ディオン・コールズは94分に交代出場し、試合終了までプレーしています。

試合のハイライト映像はタイリーグ公式YouTubeチャンネルより
批判の多いマラッカFCとサラワク・ユナイテッドFCのM3リーグ参加は州内サッカー発展のためとアマチュアリーグ会長は説明

昨季のスーパーリーグ10位のマラッカ・ユナイテッドFCと同11位のサラワク・ユナイテッドFCは、いずれも選手や監督、コーチへの給料未払い問題が解消されていないことを理由に今季のクラブライセンスが交付されませんでした。このため両クラブはアマチュアリーグのM3リーグへ参戦しますが、多くのサッカーファンは、この両チームが最下部の5部に当たるM5リーグからではなく、M3リーグに無条件で参加を認められた点を疑問視しています。これについてM3リーグ以下を統括するアマチュアフットボールリーグAFLのユソフ・マハディ会長は、マラッカ、サラワク両州のサッカーの発展のためと説明していると、マレーシア語紙のブリタハリアンが報じています。

「(2019年に)プルリス州サッカー協会(プルリス州FA)が外国籍選手への給料未払いを理由にFIFAから活動停止処分を受けて以降、州内のサッカー活動が停滞した。そして現在に至るまで、スーパーリーグにはプルリス州に本拠地を持つクラブがないことからも分かるように、その影響は計り知れない。

「各州のトップクラブがMリーグでプレーすれば、そのトップクラブを頂点とした州内のサッカー活動が停滞する心配がないことから、AFLはサラワク・ユナイテッドFCとマラッカFCにM3リーグへの参戦を許可した。」

さらにユソフAFL会長は、M3リーグに参加するマラッカFCは、昨季のスーパーリーグでプレーしたマラッカ・ユナイテッドFCとは全く別のクラブであると説明した上で、マラッカ・ユナイテッドFCの給料未払い問題は、両クラブのオーナーが異なることから、マラッカFCとは無関係の問題であるとも説明しています。

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マラッカFCを運営するマラッカ州サッカー協会は、マラッカ・ユナイテッドFCの主要株主ではなかったものの、一部株式を保有しており、全くの無関係というのは詭弁に聞こえます。またユソフAFL会長はマラッカ州サッカー協会の副会長を務めたこともあり、今回の決定には何の忖度もなかったのかという点には疑問が残ります。さらに言えば、このマラッカFC、そしてサラワク・ユナイテッドFCともに、昨季のスーパーリーグでプレーした選手はだれも残っておらず、果たしてM3リーグで試合ができるレベルのチームなのかどうかも疑問です。なし崩し的に解決しようとするマレーシア的な対応で損をするのは、未払い給料が解決しない昨季のマラッカ・ユナイテッドFCとサラワク・ユナイテッドFCの選手、得をするのはマラッカ州とサラワク州サッカー協会に関わる政治家という図式が透けて見えます。

キナバル・ジャガーズFCのM3リーグ不参加はAFLのダブルスタンダードが原因?

サバ州のコタキナバルを本拠地とするキナバル・ジャガーズFCは、今季のM3リーグに参加予定でしたが、ホームスタジアムが見つからないことを理由に参加を見送っていますが、その実はM3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLのダブルスタンダードが理由ではないかと、スポーツ専門サイトのハリマウマラヤが指摘しています。

キナバル・ジャガーズFCは、当初はコタキナバルにあるリカススタジアムをホームスタジアムとして使用する予定でしたが、Mリーグ1部スーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、各クラブに対してホームスタジアムを共有する場合には最大2チームまでとする、という規則を新たに発表したことで、リカススタジアムの使用ができなくなってしまいました。

リカススタジアムは、スーパーリーグで昨季3位に終わったサバFCのホームスタジアムとして使われていますが、、今季から発足するMFL各クラブのU23チームのためのリザーブリーグに出場するサバFC U23もこのリカススタジアムをホームとすることから、サバFCとサバFC U23の両チームで、MFLが規定する「スタジアム共有は最大2チームまで」の上限に達してしまうため、キナバル・ジャガーズFCはリカススタジアムの使用ができなくなりました。

と、ここまでなら規則なのでやむを得ない、となるところですが、各クラブのU23チームを「1チーム」とカウントすると、今季のMFLで使用される複数のスタジアムでこの「スタジアム共有は最大2チームまで」が守られていないと、ハリマウマラヤが指摘しています。

その一つがクランタン州のスルタン・ムハマド4世スタジアムです。このスタジアムは昨季もクランタンFCとクランタン・ユナイテッドFCが共用していますが、前述のようにそれぞれのクラブのU23チームも加えれば、一気に4チームが共用することになると指摘しています。またクアラルンプールのKLフットボールスタジアムもKLシティFCとPDRM FCが共用しており、やはりそれぞれのU23チームを勘定に加えると4チームとなります。(注:この記事ではPDRM FCのホームスタジアムが、昨季と同様にKLフットボールスタジアムである前提で書かれていますが、先日発表された今季の日程では、PDRM FCのホームゲームはスランゴール州のMBPJスタジアムで開催するとされています。MBPJスタジアムはスランゴールFCのホームスタジアムなので、こちらで4チーム共用が起こることになります。)なおKLフットボールスタジアムは昨季のM3リーグ準優勝チーム、KLローヴァーズFCもホームスタジアムとする予定とされており、そうなると同じM3リーグに参加予定だったキナバル・ジャガーズFCがリカススタジアムを使えないという決定は文字通りダブルスタンダードということになります。

ハリマウマラヤの記事では、国内サッカーではピッチコンディションの悪さがたびたび話題になることから、良いピッチコンディションでプレーができるよう、MFLが同じスタジアムを共有するチーム数を制限すること自体は良いことだとする一方で、スルタン・モハマド4世スタジアムやKLフットボールスタジアムで許可されていることが、理カススタジアムで許可されていないことについてはその理由が不明であるとしています。

2月9日のニュース
金融コンサルティング企業が1億5000万円超を支払ってKLシティFCのオーナーに
FAM会長-三菱電機カップのFIFA国際マッチデーカレンダー入りは難しい
FAM会長-マレーシア代表の直近の目標はアジア25位以内をキープすること

モロッコで現在開催中のクラブワールドカップで、アジア代表のアル・ヒラルSFC(サウジアラビア)が南米代表のCRフラメンゴ(ブラジル)を3-2で破って決勝進出を決めています。相手が前半終了に退場者を出したとは言え、一度もリードを許すことなく勝ち切ったアル・ヒラルSFCは見事です。昨年のFIFAワールドカップでもアルゼンチンやメキシコを相手にゴールを決めていたサウジアラビア代表FWサーレム・アッ=ドーサリーの2ゴールなどで勝利したこのアル・ヒラルSFC、そしてクリスティアーノ・ロナウド移籍したアル・ナスルFCと注目を集めるサウジアラビアリーグはアジアを牽引するリーグの一つになっていきそうな予感です。アジア勢の決勝進出は鹿島(2016年)、アル・アインFC(アラブ首長国連邦)に続く3チーム目ということですが、2月11日に予定されている決勝ではレアル・マドリード(多分!)にも勝利してアジア勢初優勝を成し遂げて欲しいです。

金融コンサルティング企業が1億5000万円超を支払ってKLシティFCのオーナーに

金融コンサルティング企業のリナニ・グループ社が、マレーシアスーパーリーグのクアラルンプールシティFC(KLシティ)の株式の51%を取得し、クラブのオーナーとなったことを同社の公式サイトで発表しています。

2021年のマレーシアカップで優勝し、翌2022年に出場したAFCカップでは準優勝したKLシティは、FIFAとアジアサッカー連盟AFCの指導のもと、マレーシアサッカー協会FAMとMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが進めるクラブの民営化方針に従う形で、現在クラブを運営するクアラルンプールサッカー協会(KLFA)がリナニ・グループ社にクラブ株式の過半数を売却しています。

元々は国内各州の対抗戦として始まったマレーシアの国内リーグは、その歴史から各州のサッカー協会(州FA)がそれぞれプロサッカークラブを持ち、そのクラブは州政府による運営資金援助を受けて運営されてきた経緯があります。FAMとMFLはコロナ禍の前から「FAからFCへ」というスローガンのもと、国内各クラブに対して民営化、言い換えれば州政府からの公金に依存せず、企業スポンサーからの資金で運営されるクラブのプロ化を進めており、リナニ・グループ社によるKLシティ買収もこの流れに沿ったものです。

ハンナ・ヨー青年スポーツ相を立会人として出席た経営権途上に関する調印式に参加したKLFAのカリド・アブドル・サマド会長は、クラブの価値を1000万マレーシアリンギ(およそ3億600万円)として、その51%にあたる510万マレーシアリンギを支払うことで合意したリナニ・グループ社による買収を歓迎するとともに、クラブサポーターに対して経営権の譲渡への理解を求めたいと述べた一方で、リナニ・グループ社のノル・アズリ・ノル・アゼライ社長は国内企業が次々とMリーグクラブに投資し始めている中で、自社も参画を決定したと述べ、KLシティを投資先として選んだ理由としてボヤン・ホダック監督とスタンリー・バーナードCEOのクラブでの役割も重要な決定要因だったと話しています。

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連邦直轄地であるクアラルンプールは、マレーシア政府の政権担当政党から連邦直轄地担当大臣が指名され、その大臣が同時にKLFAの会長を務める慣例がありましたが、それを改めたのが現在のカリド・サマドKLFA会長です。
 日本でもその名を知られたマハティール・モハマド元首相が率いる野党連合「希望連盟」(PH)は、英国からの独立以来61年間に渡りマレーシアを統治してきた統一マレー国民組織(UMNO)を核とする与党連合「国民戦線」(BN)を2018年の総選挙で歴史的な勝利で破り、政権交代を果たしました。与党議員であったカリド氏は連邦直轄地大臣に就任し、同時にKLFA会長にも就任しました。
 PHは2020年に起こった政権内の権力争いにより、政権奪取から2年足らずで下野したものの、カリド氏は慣習に反するようにKLFA会長の座に留まりました。新政権関係者からの辞任圧力に耐える一方で、KLFAとクラブは従来のスポンサーから支援を受けられなかったものの、前述のスタンリーCEOとともに他のMFLクラブに先駆けて公的資金への依存度を下げることに尽力し、現場ではホダック監督が限られた予算にもかかわらず32年ぶりとなるマレーシアカップ優勝、そしてAFCカップ準優勝を達成しています。

FAM会長-三菱電機カップのFIFA国際マッチデーカレンダー入りは難しい

昨年末から今年の年始にかけて開催された東南アジアサッカー連盟AFF選手権「三菱電機カップ」は、FIFAの国際マッチデーカレンダー期間(FIFAカレンダー)外となっていたことから、代表選手の所属クラブに選手リリースの義務がなく、マレーシア代表を例に取ると、国内王者ジョホール・ダルル・タジムの選手11名が代表招集を辞退、優勝したタイもJリーグでプレーするチャナティップ・ソングラシン(川崎)、スパチョーク・サラチャット(札幌)といった本来なら代表で主力を務める選手たちもプレーしませんでした。

今回の決勝戦後には、試合を観戦したFIFAのジャンニ・インファンティーの会長がこの三菱電機カップのFIFAカレンダー入りについて検討する価値があると発言していましたが、マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、三菱電機カップの開催期間が長いため、既に過密になっているFIFカレンダーに入るのは難しいとマレーシアの通信社ブルナマの取材に答えています。先日行われたAFC総会ではAFC選出のFIFA委員に選出されたハミディン会長の発言であることを考えると、実際に容易ではないのかもしれません。

「FIFAカレンダーはAFFのためにだけでなく、(FIFAに加盟する)211ヵ国すべてのためにある。代表が多くの試合を行うことをよく思わないFAもあるだろうし、三菱電機カップはその期間が1ヶ月にも及ぶ点も(FIFAカレンダー入りが)難しくなるだろう。」とハミディン会長は自身の見解を述べています。

FAM会長-マレーシア代表の直近の目標はアジア25位以内をキープすること

マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、マレーシア代表の直近の目標は、現在のFIFAランキングであるアジア25位以内を今年いっぱい維持することだと述べています。

FAMの代表チーム委員会の委員長も務めるハミディン会長は、FIFA国際マッチカレンダー期間(3月20日から28日、6月12日から20日、9月4日から12日、11月13日から21日)の代表チームの予定をキム・パンゴン監督が近いうちに公表するだろうと話す一方で、FIFAワールドカップ2026年大会予選兼AFC選手権アジアカップ2017年大会予選では、アジア26位以下のチームは予選出場権を獲得するための予備予選への出場が必要となることから、マレーシア代表はアジア25位以内にとどまらなければならないと話しています。なお現在アジア25位のマレーシアは1066.6ポイント、同26位の香港は1062.39ポイントとなっています。

FIFAワールドカップ2026年大会予選兼AFC選手権アジアカップ2017年大会のための予備予選は10月に、予選1回戦は11月に予定されています。

2月8日のニュース
タイ1部リーグ第18節-ディオン・コールズはフル出場、前節負傷退場のサファウィ・ラシドは途中出場
トルコでキャンプ中のクダは地震の被害なし
将来のエース候補ルクマンがアイスランド2部クラブへ期限付き移籍

今季のマレーシアスーパーリーグ開幕までおよそ2週間となりました。各チームとも補強が完了しつつある中、マレーシア語紙マジョリティがジョホール・ダルル・タジム(JDT)でプレーする代表FWアキヤ・ラシドの移籍の噂を取り上げています。マレーシア人には少ないドリブルを使って個の力で勝負するタイプの選手で、私も好きな選手なのですが、選手層の厚いJDTではここ数年は十分な出場時間を得られていません。それにもかかわらず代表に呼ばれるレベルの選手ではあるものの、今季のJDTはかつてのチーム得点王のストライカー、ジオゴ(ブラジル、元タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド)が復帰し、右ウィングにはオスカル・アリバス(スペイン、スペイン2部FCカルタヘナから加入)もが加入しており、さらに出場時間が少なくなるのでは、と言われていた矢先でしたので、この噂は実現する可能性が高そうです。移籍先としてはトレンガヌFCが上がっており、エースのファイサル・ハリムが昨季オフにスランゴールFCに移籍しており、その後継者としての獲得は十分あり得ます。

タイ1部リーグ第18節-ディオン・コールズはフル出場、前節負傷退場のサファウィ・ラシドは途中出場

タイ1部リーグ第18節が行われ、いずれもマレーシア代表のDFディオン・コールズ(ブリーラム・ユナイテッド)とFWサファウィ・ラシドはいずれも出場しています。

タイ1部リーグ第18節
2023年2月4日@BGスタジアム
BGパトゥム・ユナイテッド 0-2 ブリーラム・ユナイテッド
先月1月のタイ1部リーグ月間ベストXIに選ばれたコールズ選手は、先発してフル出場しています。

2023年2月4日@レオ・チェンマイスタジアム
レオ・チェンライ・ユナイテッド 3-2 PTプラチュワップFC
ジュニオール・エルドストールはベンチ入りしませんでした。

2023年2月5日@ドラゴン・ソーラー・パークスタジアム
ラーチャブリーFC 2-1 ノーンブワ・ピッチャヤFC
前節ではチャージしてきた相手が一発レッドになるほど激しいタックルを受けて途中退場したサファウィ・ラシドでしたが、この試合では先発は外れたものの、74分から途中出場しています。

タイ1部リーグ順位表(第18節終了時、上位3チームとマレーシア人選手所属チームのみ)

順位チーム勝点
1ブリーラムU18153046133348
2バンコクU1811433192237
3チョンブリー18113433151836
4ラーチャブリー1896324121233
12プラチュワップ184592338-1517
トルコでキャンプ中のクダは地震の被害なし

トルコ南東部からシリア北部にかけての一帯で2月6日未明にマグニチュード7.8を記録する強い地震があり、トルコとシリアと合わせた死者は4300人以上と報道されていますが、現在、トルコでプレシーズンキャンプ中のクダ・ダルル・アマンFCには影響が出ていないと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

クダのカマル・イドリス・アリCEOによると、震源とされるトルコ南部の都市ガジアンテップからキャンプ地のアンタルヤまでは800キロ以上離れており、地震報道で心配する選手や関係者の家族には無事が伝えられたということです。また予定されているウズベキスタンやカザフスタンのクラブとの練習試合4試合も予定通り行われることも発表されています。

将来のエース候補ルクマンがアイスランド2部クラブへ期限付き移籍

スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、ルクマン・ハキム・シャムスディンがベルギー1部KVコルトレイクから、アイスランド2部のUMFニャルズヴィークへ期限付き移籍したと報じています。UMFニャルズヴィークのクラブ公式サイトでの発表を引用する形で報じられている記事では、2023年シーズンいっぱいの期限付き移籍となるということです。

来月3月に21歳となるFWのルクマン選手は、国内のエリートアカデミー、モクタル・ダハリ・アカデミー(AMD)を卒業後、2020年にマレーシア人のビジネスマン、ヴィンセント・タン氏がオーナーのKVコルトレイクに加入していますが、ここまでトップチームでの出場は今季の1試合を含めてわずか2試合にとどまっていました。


2月3日のニュース
マレーシアサッカー協会のハミディン会長がFIFA理事選で当選
アジアカップ2027年大会の開催地がサウジアラビアに決定
U17アジアカップに向けた第1次代表候補合宿のメンバーが発表

マレーシアサッカー協会のハミディン会長がFIFA理事選で当選

アジアサッカー連盟AFCは2月1日にバーレーンのマナマで開いた第33回総会で役員改選を行い、AFC選出のFIFA理事に立候補したマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長が初当選しています。任期は2023年から2027年までの4年間です。AFCのFIFA理事枠は6名で、その内1枠は女性となっており、ハミディン会長を含めた7名がその5枠を争いました。40票を集めたカタールサッカー協会のハリーファ・ビン・ハマド・アール=サーニー会長がトップ当選を果たし、日本サッカー協会の田島幸三会長が39票を集めて2位となっています。以下、サウジアラビアサッカー協会のヤーセル・ビン・ハサン・アル=ミセハル会長が35票、フィリピンサッカー協会のマリアーノ・アラネタ会長が34票、そしてFAMのハミディン会長が30票でそれぞれ当選しています。なお女性の1枠にはラオスサッカー協会のカーニャ・ケオマニー事務局長が当選した一方で、現職で中国サッカー協会の杜兆才副会長と、2019年に以来の再選を目指した大韓サッカー協会の鄭夢奎会長がそれぞれ18票と19票しか獲得できず、落選しています。

2018年7月からFAM会長を務めるハミディン会長は、FAMの公式Facebookによるとマレーシア人として4人目となるFIFA理事となったということです。過去3名の中には現マレーシア国王のアブドラ国王もおり、パハン州皇太子時代の2015年から2019年までFIFA協議会委員を務めていましたが、国王就任に伴い、その職を辞任しています。

なおFIFA副会長を兼務するAFC会長選は、2013年に2022年ワールドカップのカタール招致における買収疑惑でFIFAから永久活動停止処分を受けたカタール出身のモハメド・ビン・ハマム前会長から任期途中で引き継ぐ形で就任した、現職でバーレーンサッカー協会出身のシャイフ・サルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール=ハリーファ会長が2015年、2019年に続く4選を無投票で果たしています。

アジアカップ2027年大会の開催地がサウジアラビアに決定

アジアサッカー連盟AFCは2月1日にバーレーンのマナマで開いた第33回総会で、AFC選手権アジアカップ2027年大会のサウジアラビア開催を承認しています。当初はイラン、ウズベキスタン、中国、カタールの4カ国が開催地に名乗りを上げていましたが、後にその4カ国はいずれも立候補を取り下げていましたた。 それ以降はサウジアラビアと共にインドが新たに立候補していましたが、昨年12月にインドが立候補を取り下げたことで、サウジアラビアが唯一の開催地候補となっていました。なお今回の総会では、 AFC加盟45ヵ国中、43ヵ国がサウジアラビア開催を承認した一方で、トルクメニスタンとパレスティナは投票を棄権しています。

サウジアラビアでのアジアカップ初開催決定に際して、AFCのシャイフ・サルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール=ハリーファ会長は、「サウジアラビアがAFCアジアカップ2027の開催地に選ばれたことに祝意を表したい。サウジアラビアで大会が開催されるのは今回が初めてであり、サウジアラビアサッカー協会およびサウジアラビア政府と緊密に協力し、2027年にファンとプレーヤーのために思い出に残るAFCアジアカップを開催できることを楽しみにしています」と、語っています。なお、サウジアラビア代表はAFCアジアカップでは、過去6大会で決勝に進出し、1984年、1988年、1996年の3大会で優勝経験があります。FIFAワールドカップにも6度出場経験があるサウジアラビアですが、アジアで国際大会を開催するのは初めてです。

サウジアラビアは2029年には冬季アジア競技大会の、そして2034年にはアジア競技大会の開催地にも選ばれています。

U17アジアカップに向けた第1次代表候補合宿のメンバーが発表

マレーシアサッカー協会FAMは、今年6月にタイで開催されるAFC U17アジアカップに向けたマレーシアU17代表候補合宿の参加メンバー40名を公式サイトで発表しています。第1次合宿となる今回は2月1日から12日までパハン州のモクタル・ダハリ・アカデミーで行われます。

オスメロ・オマロ監督率いるマレーシアU17代表は、昨年10月にインドネシアで開催されたAFC U17アジアカップ予選B組では、開催国インドネシアを5-1で破り、アラブ首長国とはロスタイムに挙げた決勝ゴールで3-2と勝利するなど、この組を3勝1分でトップ通過し、4大会連続、通算6度目の本戦出場を決めています。

6月15日から7月2日まで開催されるAFC U17アジアカップに向けた第1次合宿の参加者40名中、FAMと青年・スポーツ省傘下のマレーシアスポーツ評議会MSNが共同で運営する国内トップのエリートサッカーアカデミーのモクタル・ダハリ・アカデミーから26名、マレーシアスーパーリーグのジョホール・ダルル・タジム(JDT)のU17チームから8名、その他トレンガヌFCやマラッカFCなどからもメンバーが選ばれています。40名のリストはこちらです。なおU17代表は、今後は隣国タイ、そして日本遠征なども予定されているということです。

2月2日のニュース
国外でのプレシーズンキャンプがブームに?
アストロとマレーシア国営放送が今季Mリーグの公式放送局に決定-YouTubeでの全試合視聴は不可能に
スランゴール州政府が新スタジアム建設を発表も、JDTオーナーはその建設費見積に疑問

国外でのプレシーズンキャンプがブームに?

今月24日に迫った今季のスーパーリーグ開幕を前に、複数のチームが国外でのプレシーズンキャンプを行っています。新型コロナ禍が落ち着き、出入国が容易になったこともあってか、ジョホール・ダルル・タジム(JDT)のアラブ首長国連邦ドバイキャンプやクダ・ダルル・アマンFC(クダ)のトルコキャンプに加えて、その他のクラブも最後の調整を国外で行うのが今季のブームになっているようです。

3年連続となったドバイキャンプを行っているJDTは、キャンプ期間中には、いずれもロシア1部のFCロストフやFCロコモティフ・モスクワ、FCゼニト・サンクトペテルブルクといたチームと練習試合も行います。

このブログでも既報の通り、トルコのリゾート地アンタルヤでは、2月5日から15日までクダがプレシーズンキャンプを行います。なぜトルコなのかはわかりませんが、現地ではナサフ・カルシFC(ウズベキスタン1部)、FCシャフチョール・カラガンダ、FCマクタラル(いずれもカザフスタン1部)、そしてFCメタリスト・ハルキウ (ウクライナ1部)といったクラブと練習試合を行います。

中東やヨーロッパ程遠くはないものの、プレーシーズンキャンプの開催地としてマレーシアのチームに人気なのはタイです。国境を接する隣国ということもあるのかもしれませんが、スリ・パハンFC(パハン)とサバFC(サバ)はいずれもタイでキャンプを行います。Mリーグと異なる秋春制を採用しているタイリーグは現在、シーズン中真っ只中であることから、タイ1部のチームとの練習試合などは組まれていませんが、パハンはバンコクからほど近いBGパトゥム・ユナイテッドの練習施設を使って8日間のキャンプを行い、同じくタイでキャンプを張っているいずれも韓国1部のFCソウル、大邱FC、同2部のFC安養などとの練習試合も組まれています。

東マレーシアのボルネオ島に本拠地を持つサバは、マレー半島部と違い、高いレベルでの練習試合をする相手がほとんどないこともあってか、やはりタイでキャンプを行っています。タイ南部のリゾート地フアヒンで練習を行った後、バンコク入りします。バンコクでは、デンマーク1部のオーデンセBKなどとの練習試合も予定されています。

同じ東マレーシアのクラブ、クチンシティFCは、昨日2月1日よりカンボジアでキャンプを行っています。クラブの公式Facebookでの告知によれば、連日、練習試合が組まれており、本日2月2日には菊地佑太選手が所属するナガワールドFCとコンポン・スプースタジアムで、明日2月3日には藤原賢土選手が所属するISIダンコアセンチェイFCとAIAスタジアムで、明後日の2月4日に大瀬貴己、小川雄大両選手所属のプノンペン・クラウンFCとRSNスタジアムで、そして最終戦となる2月5日には西原拓夢選手が所属するビサカFCとAIAスタジアムでと、4日間で4試合という日程が発表になっています。

クランタンFCはマレーシア北端のクランタン州に本拠地を持ち、州都のコタ・バルからは車で30〜40分も走ればタイとの国境がありますが、タイには遠征せず、ヌグリスンビラン州のニライでキャンプを張っています。ニライはスランゴール州との境に近く、またクアラルンプールまでは車で1時間ほどであり、練習試合の相手に事欠かないだけでなく、クラブのオーナー、ノリザム・トゥキマン氏が経営するホテルチェーン、ザムバーガーホテルがこの周辺にホテルを有しており、費用の面からも理想的な環境のようです。

同じくクランタン州に本拠地を持つクランタン・ユナイテッドFCも、やはりクアラルンプールに程近いサイバージャヤのMMUスタジアムでキャンプを行い、KLシティFCやPDRM FC、ヌグリスンビランFCなどこの周辺に本拠地を持つクラブとの練習試合を行っています。

クランタン州と同じマレー半島東海岸に面したトレンガヌ州に本拠地を持つトレンガヌFCは、地元でのプレシーズンキャンプを行いながら、クアラルンプールなど首都圏に遠征し、KLシティFCやヌグリスンビランFCと練習試合を行っています。

スーパーリーグの残る6チーム、ペナン、ペラ、スランゴール、KLシティ、PDRM、ヌグリはいずれも地元でプレシーズンの調整を行っています。

アストロとマレーシア国営放送が今季Mリーグの公式放送局に決定

国内リーグとカップ戦を運営するマレーシアンフットボール(MFL)は、衛星放送のアストロと地上波のマレーシア国営放送(RTM)が今季のマレーシアスーパーリーグ公式放送局として、試合を放映することを公式サイトで発表しています。

衛星放送のアストロは今季の開幕戦となるスルタン・ハジ・アフマド・シャーカップからマレーシアスーパーリーグ、FAカップ、そしてマレーシアカップの全試合を放送する一方で、RTMはスルタン・ハジ・アフマド・シャーカップやリーグ戦、FAカップそしてマレーシアカップなど全75試合を地上波(TV2)で放送する他、RTMが運営するウェブサイトのRTMスポーツなどでもストリーミング配信されるということです。

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衛星放送だけでなく、地上波でも一部の試合が放送されるのはありがたいですことですが、新型コロナの感染拡大防止を目的にMリーグが無観客試合となった2020年からはマレーシアの通信会社UnifiがYouTubeに公式チャンネルを開設し、1部スーパーリーグと2部プレミアリーグを全試合、そしてFAカップとマレーシアカップも1回戦から全試合を無料で配信していたことを考えると、有料の衛星放送に加入せずに見られる試合数は大幅に減っています。今回の発表はUnifiによる全試合配信が行われないことも意味していますが、43年ぶりにアジアカップ出場を決めた代表チームの好調さなどで国内サッカー人気が高まりそうな機運の中で、無料で視聴可能な試合数が減少することが、その流れに水を差すことにならないかが心配です。

スランゴール州政府が新スタジアム建設を発表もJDTオーナーはその建設費見積に疑問

マレーシアスーパーリーグのスランゴールFCは、リーグ優勝7回、マレーシアカップ優勝33回を誇る国内トップクラブの1つですが、近年はジョホール・ダルル・タジム(JDT)の後塵を拝しており、2010年を最後にリーグ優勝から遠ざかっています。そのスランゴールFCが本拠地にしていたのが、スランゴール州シャー・アラムにあるシャー・アラムスタジアムでした。

1994年開場のこのスタジアムは8万人を超える観客が収容可能なスタジアムですが、老朽化が激しくなり、安全上などの問題から、国内リーグとカップ戦を運営するマレーシアンフットボール(MFL)は2020年3月にこのシャー・アラムスタジアムのリーグ戦での使用を禁止しています。このため、スランゴールFCは過去3シーズンはMBPJスタジアムに本拠地を移していました。

改修を行っても2億5000万マレーシアリンギ(およそ75億円)がかかるとされる現在のシャー・アラムスタジアムは既に解体が決まっていましたが、所有者のスランゴール州政府は、解体後の跡地の開発計画となる「シャー・アラム・スポーツコンプレックスプロジェクト」(KSSAプロジェクト)とその中核となる「新」シャー・アラムスタジアムの計画案を発表しています。(以下は新シャー・アラムスタジアムのイメージ映像。映像はスランゴール州政府系企業MBIスランゴール社の公式ツイッターより)


全体で東京ドームおよそ16個分に相当する188エーカー(およそ76ヘクタール)となるKSSAプロジェクトの内、新シャー・アラムスタジアムはその60%を占め、残る40%は公園や商業施設となる予定です。収容観客数が3万5000人から4万5000人とされる新シャー・アラムスタジアムは、バイエルン・ミュンヘンの本拠地、アリアンツアレーナでも使用されている、可視光透過率が高く屋内でも屋外のような明るさが出せる高機能フッ素樹脂ETFEフィルムを使用した屋根や、スタジアム内の湿度管理機能、さらに座席の下を涼しい空気が循環して客席の温度を一定に保つ機能の他、日本の札幌ドームのように引き込み式の天然芝ピッチ機能もあり、サッカー以外のイベントの際にはピッチを収納できるようになっています。

この計画が発表されると、直ぐさまに反応したのがジョホール・ダルル・タジム(JDT)のオーナー、トゥンク・イスマイル殿下でした。このKSSAプロジェクト全体の予想費用は、周辺の環境整備なども含めておよそ7億9000万マレーシアリンギ(およそ240億円)となることが発表されていますが、イスマイル殿下はJDTの本拠地であるスルタン・イブラヒムスタジアムの建設費用が4億マレーシアリンギ(およそ120億円)であったことを明らかにした上で、スルタン・イブラヒムスタジアムよりも広大で、高機能を備えた新シャー・アラムスタジアムを含めたKSSAプロジェクトの費用は20億マレーシアリンギ(およそ607億円)は降らないだろうというコメントを自身のインスタグラムに投稿しています。

隣国シンガポールでは2014年に同様の施設であるシンガポール・スポーツ・ハブが開場しており、敷地面積では35ヘクタールとKSSAプロジェクトの半分以下ながら、その建設費用は43億マレーシアリンギ(およそ1300億円)がかかっていることから、スランゴール州政府による建設費用の試算には、スランゴールFCサポーターだけでなく、スランゴール州住民から疑問の声も上がっています。

The stadium also has advanced features such as a ‘retractable pitch’ or mobile field and is also capable of handling various ‘indoor’ sports events such as badminton, sepak takraw, volleyball and entertainment events.

2月1日のニュース
Mリーグ新加入・移籍情報一覧 2023年2月1日版

マレーシア国内の2023年第1回のトランスファーウィンドウは、昨年12月2日から今年2月23日までとなっていますが、現在までに発表されているMリーグの移籍、新加入、引退情報をまとめました。国名があるのは外国籍選手、国名がないのはマレーシア人選手です。なお今季はスーパーリーグに参加したものの、来季はスーパーリーグに参加しないマラッカ・ユナイテッドFC、サラワク・ユナイテッドFC、参加が未確定のPJシティFCとUITM FCの4チームについては、チームの新加入・移籍情報を掲載していません。
 なお今季のスーパーリーグは外国籍選手については9名(内アジア枠1名、東南アジア枠1名)が登録可能で、当日のベンチ入りはアジア枠、東南アジア枠を含めた6名を上限とし、同時にピッチ上煮立てるのは5名となっています。
 黒字は1月15日版で既に告知されていた選手、青字は1月16日以降に移籍が確定した選手です。

ジョホール・ダルル・タジム
▽来季加入
監督エステバン・ソラリ(アルゼンチンU23代表コーチ)
FWジオゴ(ブラジル、前BGパトゥム・ユナイテッドFC)
MFオスカル・アリバス(スペイン、スペイン2部FCカルタヘナから移籍)
MFフアン・ムニス(スペイン、ギリシャ1部アトロミトスFCから移籍)
MFエンドリック(ブラジル、ペナンFCから移籍)
GKシーハン・ハズミ(ヌグリスンビランFCから移籍)
▼契約満了、移籍
監督エクトル・ビドリオ➡︎テクニカルディレクター就任
FWサファウィ・ラシド➡︎タイ1部ラーチャブリーFCに期限付き移籍
FWムサ・シディベ(マリ)➡︎タイ1部ラーチャブリーFCに期限付き移籍
DFダニエル・ティング➡︎サバFCに期限付き移籍
GKイルハム・タルミジ➡︎スリ・パハンFCに期限付き移籍
DFアズリフ・ナスハルク➡︎スリ・パハンFCに期限付き移籍
DFファドリ・シャス➡︎スリ・パハンFCに期限付き移籍
DFシャズワン・アンディック➡︎スリ・パハンFCに期限付き移籍
MFスチュアート・ウィルキン➡︎サバFCから復帰し、その後完全移籍
MFイルファン・ファザイル➡︎サバFCに移籍
DFジュニオール・エルドストール➡︎タイ1部PTプラチュワップFCに移籍

トレンガヌFC
▽来季加入
監督トミスラフ・スタインブリュックナー(テクニカル・ディレクター)
FWソニー・ノルデ(ハイチ、マラッカ・ユナイテッドFCから移籍)

FWジョーダン・ミンター(ガーナ、KLシティへの期限付き移籍から復帰)
FWイヴァン・マムート(クロアチア、ルーマニア1部FCSBから加入)
MFアディサック・クライソーン(タイ、タイ1部ムアントン・ユナイテッドFCから移籍)
DFサルドル・クルマトフ(ウズベキスタン、ウズベキスタン1部PFCソグディアナ・ジザフから移籍)
DFドマゴイ・プシッチ(クロアチア、クロアチア2部NK BSKビイェロ・ブルドから移籍)
▼契約満了、移籍
監督ナフジ・ザイン(契約満了)➡︎クダFC監督
FWクパー・シャーマン(リベリア)➡︎スリ・パハンFCに移籍
FWチェチェ・キプレ(コートジボアール)➡︎KLシティFCに移籍
MFマヌエル・オット(フィリピン)➡︎クダ・ダルル・アマンFCに移籍
FWファイサル・ハリム➡︎スランゴールFCに移籍

サバFC
▽来季加入
FWジェィコブ・ンジョク(ナイジェリア、クランタン・ユナイテッドFCから移籍)
MFテルモ・カスタニェイラ(ポルトガル、アイスランド1部ÍBヴェストマンナエイヤ から移籍)
DFガブリエル・ペレス(ブラジル、ブラジル3部GEブラジウから移籍)
FWダレン・ロック(PJシティFCから移籍)
FW S・クマーラン(PJシティFCから移籍)
FWジャフリ・フィルダウス・チュウ(ペナンFCから移籍)
MFスチュアート・ウィルキン(JDTへ復帰、その後完全移籍)
DF R・ディネシュ(スランゴールFCから移籍)
DFイルファン・ザカリア(KLシティFCから移籍)
DFダニエル・ティン(JDTから期限付き移籍)

FWジャイルトン・パライバ(ブラジル、中国2部青島青春島FCから移籍)
MFイルファン・ファザイル(JDTから移籍)

▼契約満了、移籍
FW加賀山泰毅(契約満了)
FWジョゼ・エンバロ(ギニアビサウ)➡︎ヌグリスンビランFCに移籍
FW N・タナバラン➡︎3部ハリニFCに移籍
MFトミー・マワト➡︎ヌグリスンビランFCに移籍
MFナアイム・フィルダウス➡︎3部イミグレーションFCに期限付き移籍
MFジェラルド・ガディット➡︎クランタンFCに期限付き移籍
DFナジルル・ナイム➡︎KLシティFCに移籍
DFバドルル・アフェンディ(契約満了)
DFアルト・リノス(契約満了)

ヌグリスンビランFC
▽来季加入
FWジョゼ・エンバロ(ギニアビサウ、サバFCから移籍)
FWシャーレル・フィクリ(スランゴールFCから移籍)
MF R・バラトクマル(PJシティFCから移籍)
MFトミー・マワト(サバFCから移籍)
MFマハリ・ジュスリ(PJシティFCから移籍)
DFアルーン・クマル(PJシティFCから移籍)
DFザイナル・アビディン(PJシティFCから移籍)
DFハスブラー・アブ・バカル(JDTから移籍)
GKトフィク・アル=ラシド(サラワク・ユナイテッドFCから移籍)

DFファリド・ナザル(UITM FCから移籍)
GKシーク・イズハン・ナズレル(スランゴールFCから期限付き移籍)
GK T・シャヒースワラン(JDTから移籍)

▼契約満了、移籍
FWマテウス・アウヴェス(ブラジル、契約満了)
MFオミド・ナザリ(フィリピン、契約満了)
FWリドゥアン・ドゥルファカル(契約満了)
MF K・サルクナン➡︎スランゴールFCに復帰
MFアリブ・ファリズ(契約満了)
DFクザイミ・ピー➡︎スランゴールFCに移籍
DFカイル・ジョーンズ(契約満了)
GKシーハン・ハズミ➡︎JDTに移籍

スランゴールFC
▽来季加入
MFヌール・アル=ラワブデ(ヨルダン、ヨルダン1部アル・ファイサリーFCから移籍)
FWファイサル・ハリム(トレンガヌFCから移籍)
MF K・サルクナン(ヌグリスンビランFCから復帰)
MF V・ルヴェンティラン(PJシティFCから移籍)
DFクザイミ・ピー(ヌグリスンビランFCから移籍)

FWラウフ・サリフ(ガーナ、米国2部スポーティング・カンザスシティIIから移籍)
FWエイロン・デル・ヴァイエ(コロンビア、コロンビア1部オンせ・カルダスから移籍)

▼契約満了、移籍
FWカイオン(ブラジル)➡︎KLシティFCに移籍
FWユーリ(ブラジル)➡︎ブラジル2部ヴィラ・ノヴァFCに移籍
MFバハー・アブドッラフマーン(ヨルダン、契約満了)
DFサフアン・バハルディン(シンガポール、契約満了)
FWシャーレル・フィクリ➡︎ヌグリスンビランFCに移籍
MFニック・シャリフ(トレンガヌへの期限付き移籍終了➡︎復帰)➡︎トレンガヌFCへ完全移籍
MFハリム・サアリ(契約満了)
DF R・ディネシュ➡︎サバFCに移籍

KLシティFC
▽来季加入
FWチェチェ・キプレ(コートジボアール、トレンガヌFCから移籍)
FWパトリック・ライヒェルト(フィリピン、タイ1部PTプラチュワップFCから移籍)
FWカイオン(ブラジル、スランゴールFCから移籍)
MFセバスチャン・アヴァンジニ(イタリア、デンマーク1部ホブロIKから移籍)
DFマッコ・ジルダム(クロアチア、クロアチア1部NKスラヴェン・ベルポから移籍
MFフィルダウス・サイヤディ(ペラFCから期限付き移籍)
DFナジルル・ナイム(サバFCから移籍)
▼契約満了、移籍
DFイルファン・ザカリア➡︎サバFCへ移籍

スリ・パハンFC
▽来季加入
監督ファンディ・アフマド(シンガポール、テクニカル・ディレクター)
FWクパー・シャーマン(リベリア、トレンガヌFCから移籍)
FWルーカス・シルヴァ(ブラジル、ペナンFCから移籍)
DFステファノ・ブルンド(アルゼンチン、アルゼンチン2部エストゥディアンテス・ブエノスアイレスから移籍)
DFマイケル・グラソック(オーストラリア、オーストラリア1部シドニー・オリンピックFCから移籍)
DFアズリフ・ナスルハク(JDTから移籍)
DFファドリ・シャス(JDTから移籍)
DFシャズワン・アンディック(JDTから移籍)
GKイルハム・タルミジ(JDTから移籍)

FWシャミー・イスズハン(サラワク・ユナイテッドFCから移籍)

▼契約満了、移籍
監督ドラー・サレ(契約満了)
MFマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)➡︎クダ・ダルル・アマンFCへ移籍
GKママドゥ・サマサ(マリ、契約満了)
MFリー・タック➡︎クダ・ダルル・アマンFCへ移籍
MFハスヌル・ザイム➡︎ペラFCへ移籍

クダ・ダルル・アマンFC
▽来季加入
監督ナフジ・ザイン(トレンガヌFC)
FWウィリアン・リラ・ソウザ(ブラジル、ヴァンフォーレ甲府から移籍)
FWエベネゼル・アシフアー(ガーナ、フランス2部ポーFCから移籍)
MFマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン、スリ・パハンFCから移籍)
MFマヌエル・オット(フィリピン、トレンガヌFCから移籍)
DFアミルベック・ズラボエフ(タジキスタン、フィリピン1部ユナイテッド・シティFCから移籍)
DFアラン・ロバートソン(南アフリカ、フィリピン1部ユナイテッド・シティFCから移籍)
DFボヤン・シガル(セルビア、ウズベキスタン1部PFCナフバホール・ナマンガンから移籍)
MFリー・タック(スリ・パハンから移籍)
GKカラムラー・アル=ハフィズ(PJシティから移籍)

FWジョナサン・バロッテリ(前韓国2部全南ドラゴンズ)
GKフィクリ・チェ・ソー(クランタン・ユナイテッドFCから移籍)

▼契約満了、移籍
監督アイディル・シャリン・サハク(シンガポール)➡︎インドネシア1部プルシカボ1973監督就任
GKシャーリル・サアリ(契約満了)
FWロナルド・ンガ・ワンジャ(カメルーン)➡︎クランタンFCに移籍
MFデシ・マルセル(コートジボワール、契約満了)
MFサンワット・デーミット(タイ)➡︎タイ1部バンコク・ユナイテッドFCに復帰
MFマフムード・アル=マルディ(ヨルダン)➡︎ヌグリスンビランFCに移籍
DFマルク・バレス(アンドラ、契約満了)
FWシャズワン・ザイノン➡︎クランタン・ユナイテッドFCに移籍
MFアザムディン・アキル(契約満了)

ペナンFC
▽来季加入
監督マンズール・アズウィラ(監督代行から昇格)
FWアドリアーノ(マラッカ・ユナイテッドFCから移籍)
FWジオバネ・ゴメス(ブラジル、SERカシアス・ド・スルから移籍)
FWスーニー・サアド(レバノン、タイ1部PTプラチュワプFCから移籍)
FWカート・ディゾン(フィリピン、フィリピン1部ユナイテッドFCから移籍)
MFウスマン・ファネ(フランス、英国3部モアカムFCから移籍)
DFゾー・ミン・トゥン(ミャンマー、タイ1部チョンブリーFCから移籍
DFフセイン・エル・ドール(レバノン、レバノン1部シャバブアルサヘルFCから移籍)
DFアン・セヒ(韓国、ベトナム1部ホアンアイン・ザライFCから移籍)
FWヌル・イザット(スリ・パハンから移籍)
MFニック・アキフ(トレンガヌFCから移籍)
DFアズミール・アリフ(クダ・ダルル・アマンFCから移籍)
DFダニッシュ・ハジック(ペラFCから期限付き移籍)
DFリュウ・ヤマグチ(FCマラガシティアカデミーから移籍)

FWハディン・アズマン(KLシティFCから移籍)
GKランディ・リニン(UITM FCから移籍)

▼契約満了、移籍
DFラフィウディン・ロディン➡︎クチンシティFCに移籍
MF K・ティヴェンダラン(契約満了)
FWゴピ・リジキ(契約満了)
MFタム・シェンツン(契約満了)
FWアジム・ラヒム(契約満了)
DFラティフ・スハイミ➡︎クランタン・ユナイテッドFCに移籍
FWジャフリ・フィルダウス・チュウ➡︎サバFCに移籍
FWファイザル・タリブ(契約満了)
MFシュクリ・ハミド(契約満了)
MFアジザン・ノルディン(契約満了)
MFアリフ・アル=ラシド(契約満了)
DFシャズワン・ザイポル➡︎クランタン・ユナイテッドFCに移籍
MFダニエル・アシュラフ(契約満了)
MFエンドリック(ブラジル)➡︎JDTに移籍
FWルーカス・シルヴァ(ブラジル)➡︎スリ・パハンFCに移籍
DFクリスチャン・ロンティニ(フィリピン、契約満了)
FWカサグランデ(ブラジル、契約満了)

GKハフィズル・ハキム➡︎3部ハリニFCに移籍

クランタンFC
▽来季加入
監督チェ・ムンシク(韓国、中国1部延辺富徳FC前監督)
FWロナルド・ンガ・ワンジャ(カメルーン、クダ・ダルル・アマンFCから移籍)
MFオミド・パパルザイ(アフガニスタン、バングラデシュ1部チッタゴン・アバハニ・リミテッドFCから移籍)
MFアンドレアス・エスヴァイン(フィリピン、フィリピン1部ユナイテッド・シティFCから移籍)
FWカイリル・アヌアル(サラワク・ユナイテッドから移籍)
MFジェラルド・ガディット(サバFCから期限付き移籍)

FWヌハ・マロング(ガンビア、インド2部ラジャスタン ユナイテッドFCから移籍)
FWイスマヒル・アキネード(ナイジェリア、前バングラデシュ1部シェイク・ラッセルKC)
FWカン・イーチャン(韓国、韓国1部江原FCから移籍)
MFマリオ・アルケス(スペイン、前ベトナム1部ソンラム・ゲアンFC)
DFキム・ミンギュ(韓国、韓国1部浦項スティーラーズFCから移籍)

▼契約満了、移籍
監督ザムブリ・ヤハヤ(トップチームコーチ就任)
MFフェリペ・エレダ(ブラジル、双方合意の上契約解除)
FWニクソン・ギリェルメ(ブラジル、双方合意の上契約解除)

クチンシティFC
▽来季加入
DFミハイロ・ヨヴァノヴィッチ(セルビア、ウズベキスタン1部ディナモ・サマルカンドから移籍)
MFシロジディン・クジエフ(ウズベキスタン、ウズベキスタン1部ネフチ・フェルガナから移籍)
DFセリオ フェレイラ ドス サントス(ブラジル、タイ2部カセサートFCから移籍)
GKジュリアン・シュワルツァー(フィリピン、フィリピン1部ADTから移籍)
FWスディ・アブダラ(ブルンジ、イラク1部アル・ナフトFCから移籍)
MFアルハム・クッシャイリ(UITM FCから移籍)
DFバドルル・アフェンディ(サバFCから移籍)
DFカイヨム・マルジョニ(クランタン・ユナイテッドFCから移籍)
DFアルハム・クッシャイリ(UITM FCから移籍)
GK
▼契約満了、移籍

クランタン・ユナイテッドFC
▽来季加入
監督トマス・トルチャ(チェコ、元ペナンFC)
MFモルガロ・ゴミス(セネガル、スコットランド3部クライドFCから移籍)
FWシャズワン・ザイノン(クダ・ダルル・アマンFCから移籍)
FWインドラ・プトラ・マハユディン(ペラFCから移籍)
FWアキル・ヒルマン(ペラFCから移籍)
DFシャズワン・ザイポル(ペナンFCから移籍)
FW S・シャルヴィン(スランゴールFC2から移籍)
FWディルガ・スルディ(サバFCから移籍)
DFラティフ・スハイミ(ペナンFCから移籍)
DFアフマド・タスニム・フィトリ(サラワク・ユナイテッドFCから移籍)
GKアシラフ・オマル(マラッカ・ユナイテッドFCから移籍)

FWエルニスト・バトゥルカノフ(キルギス、キルギス1部FCアブディシュ・アタ・カントから移籍)
DFヤン・ヴィクトル・シルバ・パイシャン(ブラジル、韓国2部忠北清州FCから移籍)

▼契約満了、移籍

DF深井脩平➡︎品川CCに移籍
GKフィクリ・チェ・ソー➡︎クダ・ダルル・アマンFCに移籍

PDRM FC
▽来季加入
監督アズミ・アジズ(元ヌグリスンビランU21監督)
FW鈴木ブルーノ(日本、タイ3部バンコクFCから移籍)
GKラマダン・ハミド(UITM FCから移籍)

DFマーカス・マコーレー(リベリア、ヨルダン1部モグハイェア・アル=サーハンより移籍)
MFチョー・ミン・ウー(ミャンマー、ミャンマー1部ヤンゴン・ユナイテッドより移籍)

▼契約満了、移籍
監督ラザク・ジャアマディ(暫定監督期間終了)
GKフィルダウス・イルマン➡︎ペラFCに移籍

ペラFC
▽来季加入
監督リム・ティオンキム(前マレーシアU16代表監督)
FWクリスチャン・オビオゾール(ナイジェリア、レバノン1部タダモン・スルから移籍)
FWハディ・ファイヤッド(J2岡山から移籍)
FWスニル・チャンドラン(PJシティFC から移籍)
FWアミルル・アクマル(FAM-MSNプロジェクトから移籍)
FWシャフィジ・イクマル(クチンシティFCから移籍)
FWファーミ・ダニエル(スランゴールFC2から移籍)
MFオズウィン・リム(PJシティFC から移籍)
MFハスヌル・ザイム(スリ・パハンFCから移籍)
MFファディル・イドリス(マラッカ・ユナイテッドFCから移籍)
DFファーミ・ダニエル(スランゴール2から移籍)
DFシヴァン・ピレイ(PJシティFCから移籍)
DFファリス・ズディハム(FAM-MSNプロジェクトから移籍)
DFフェリックス・アドリアーノ(FAM-MSNプロジェクトから移籍)
DFハジック・プアド(マラッカ・ユナイテッドFCから移籍)
DFラジャ・イムラン(サラワク・ユナイテッドFCから移籍)
DFハフィザル・モハマド(トレンガヌFCから移籍)
GKブライアン・シー(マラッカ・ユナイテッドFCから移籍)
GKフィルダウス・イルマン(PDRM FCから移籍)
GKトーフィク・アル=ラシド(サラワク・ユナイテッドFCから移籍)
▼契約満了、移籍
監督ユスリ・チェ・ラー(ペラFC U23監督)
FWインドラ・プトラ・マハユディン➡︎クランタン・ユナイテッドFCに移籍
MFスティッペ・プラジバット(クロアチア、契約満了)

1月31日のニュース
タイ1部リーグ第17節-ディオン・コールズ、サファウィ・ラシドが揃って先発もサファウィ・ラシドは負傷で途中退場
海外キャンプ2題-ドバイでキャンプ中のジョホールは相手の試合放棄で練習試合終了、クダ・ダルル・アマンFCはトルコキャンプ実施

サーバーが復活したので、今更ですが、今日のニュースをアップします。

タイ1部リーグ第17節-ディオン・コールズ、サファウィ・ラシドが揃って先発もサファウィ・ラシドは負傷で途中退場

タイ1部リーグ第17節が行われ、マレーシア代表のサファウィ・ラシドとディオン・コールズが揃って先発室状しています。(試合のハイライト映像はタイリーグ公式YouTubeより)

タイリーグ第17節
1月29日@700周年スタジアム(チェンマイ)
ラムプーン・ウォリアーFC 1-1 ラーチャブリーFC
サファウィ・ラシドは移籍後初となるリーグ戦の先発を果たしましたが、ミカ・チュヌオンシーの危険なタックルを受けて負傷し、退場しています。なおチュヌオンシー選手はこのプレーで一発レッドで退場しています。

1月29日@チャン・アリーナ(ブリーラム)
ブリーラム・ユナイテッド 2-0 チョンブリーFC
リーグ戦は2戦連続、カップ戦も含めると3戦連続で先発したディオン・コールズは78分に交代しています。

1月28日@サム・アオスタジアム(プラチュワップキーリーカーン)
プラチュワップFC 1-1 ポートFC
プラチュワップFCのジュニオール・エルドストルはベンチ入りしませんでした。

タイ1部リーグ順位表(第17節終了時、上位3チームとマレーシア人選手所属チームのみ)

順位チーム勝点
1ブリーラムU17143044133145
2バンコクU1710432791834
3チョンブリー17103431151633
4ラーチャブリー1786322111130
12プラチュワップ174582135-1417
海外キャンプ2題
ドバイでキャンプ中のジョホールは相手の試合放棄で練習試合終了

アラブ首長国連邦のドバイでキャンプ中のジョホール・ダルル・タジム(JDT)は、ブルガリア1部のPFCレフスキ・ソフィアと練習試合を行いましたが、54分に相手の試合放棄で試合が終了したと、英字紙スターが報じています。なお相手の試合放棄の原因はアルゼンチン出身のFWフェルナンド・フォレスティエリが相手にパンチを見舞った(!)ことによるものだということです。

試合後には両チームがそれぞれ声明を発表し、JDTは試合終了の理由としてPFCレフスキ・ソフィアの「スポーツマンシップの欠如」、「度を超えた『アグレッシヴさ』」そしてこの試合で主審を務めたセルビア人主審の「試合をコントロールする能力不足」を理由に挙げています。

一方、PFCレフスキ・ソフィアはJDTの選手の無礼でスポーツマンシップに欠けた行為が試合放棄の理由であるとしています。

なお試合後にはJDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が自身のSNSで、JDTに不利な判定を続けた主審が試合をコントロールできていなかったと述べるとともに、PFCレフスキ・ソフィアが試合放棄をした時点ではJDTが1-0でリードしていた点を取り上げて「アジアの小さなクラブがPFCレフスキ・ソフィアを1-0でリードしていた事実が受け入れられなかった」ことが試合放棄の最大の理由だろうとしています。

クダ・ダルル・アマンFCはトルコキャンプ実施

昨季は大不振だったクダ・ダルル・アマンFC(クダ)は、トルコでプレシーズンのキャンプを行います。

2020年、2021年と2季連続で優勝したジョホール・ダルル・タジム(JDT)に次ぐ2位となりながら、昨季はまさかの8位に転落したクダは、2019年から指揮をとっていたシンガポール出身のアイディル・シャリン(現インドネシア1部プルシカボ1973監督)に代わり、昨季までトレンガヌFCを率いていたナフジ・ザイン監督が今季から指揮を取りますが、そのクダは、トルコのアンタルヤで10日間のに渡る開幕前の最終調整を行います。

2月5日にマレーシアを出発し、2月9日にはナサフ・カルシFC(ウズベキスタン1部)、2月10日にはFCシャフチョール・カラガンダ、2月12日にはFKマクタアラル(いずれもカザフスタン1部)、そして2月14日にFCメタリスト・ハルキウ(ウクライナ1部)の各チームとの試合も行うということです。なお、これらの試合はいずれもマレーシア時間午後10時(現地時間午後5時)に行われ、全試合がペイパーヴュー方式でストリーミング配信されるということです。

これを発表したクダのモハマド・ダウド・バカル オーナーは、昨季は韓国2部の全南ドラゴンズでプレーしたブラジル出身FWジョナサン・バロテッリの獲得も合わせて発表しています。

1月27日のニュース
MFLが今季リーグ戦とカップ戦の概要と日程を正式に発表-今季のMリーグは2月24日のジョホール対トレンガヌで開幕

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、公式サイト上で今季のリーグ戦、カップ戦の開催内容と日程を発表しています。今季は4年ぶりに復活するチャレンジカップと新設されるMFLカップを合わせると、リーグ戦以外に5つのカップ戦が開催されることになります。

スルタン・ハジ・アフマド・シャーカップ

今季の開幕戦となるのは、英国FAのコミュニティーシールドを準えながら、本家とは違い、なぜかリーグ戦の一環として行われるスルタン・ハジ・アフマド・シャーカップです。本来ならリーグ王者とマレーシアカップ王者の対戦となりますが、昨季はいずれもジョホール・ダルル・タジムJDTが優勝しており、今回はそのJDTとリーグ2位のトレンガヌFCが、JDTのホーム、スルタン・イブラヒムスタジアムで2月24日に対戦します。
 個人的には本家のコミュニティーシールド同様、リーグ戦に含まず、開催地もブキ・ジャリル国立競技場のような中立地で行うべき試合かなとも思うのですが、MFLはそうは考えていないようです。しかもこの試合は、90分での結果がリーグ戦成績に反映される一方で、引き分けの場合にはPK戦を行うという何とも不思議なルールが適応されています。

マレーシアスーパーリーグ

昨季の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグを統合し、新たに14チーム編成となるスーパーリーグは、前述した2月24日のスルタン・ハジ・アフマド・シャーカップから26日までの第1節で開幕し、12月17日の第26節までの10ヶ月に渡り、昨季より50試合多い全182試合の熱戦を繰り広げます。ただし、8月には今季から秋春制で開催されるアジアチャンピオンズリーグACLにJDTが、9月にはトレンガヌFCとサバFCが出場するAFCカップがある他、このブログでも何度か取り上げた10月に予定されているムルデカ大会、さらには来年2024年1月のAFC選手権アジアカップ2023に向けた代表合宿なども行われるため、MFL恒例のシーズン途中での日程変更が予想されます。
 また昨季同様、試合開始時刻は主催チームが決定できるようになっています。大半の試合はイスラム教の礼拝の時間を考慮して、午後9時キックオフになっていますが、イスラム教徒が少ない東マレーシアに本拠地を持つサバFCやクチンシティFCは午後8時15分キックオフが標準となっています。またイスラム教の断食月に開催される第6節(3月31日および4月1日)から第9節(4月18日および19日)はマレー半島部では、観戦後に帰宅すると翌日になってしまう(涙)午後10時キックオフ、東マレーシアでは午後9時15分キックオフとなります。

FAカップ

スーパーリーグと3部リーグM3リーグのチームが出場するFAカップは3月上旬に1回戦が予定されています。1回戦に出場するのは昨季スーパーリーグの最下位3チームのペナンFC、クダ・ダルル・アマンFC、スリ・パハンFC、プレミアリーグ最下位3チームのペラFC、PDRM FC、クランタン・ユナイテッドFC、そしてプレーオフを勝ち上がってくる3部リーグのM3リーグの10チームの16チームです。そして4月14日と15日には、この1回戦を勝ち上がった8チームとスーパーリーグの8チームで2回戦が行われ、さらにその勝者は5月27日と28日に順々決勝へと進みます。そして6月24日と25日の準決勝、そして7月22日は決勝戦が予定されています。以前は4部リーグのM4リーグも出場していた大会ですが、コロナ禍を境になし崩し的にフォーマットが変更になっています。天皇杯のように国内のすべてのクラブに門戸を開くのは難しくはないと思うのですが、MFLの方々は面倒だと思っているのでしょうか。

マレーシアカップ

もう一つのカップ戦、マレーシアカップは今季が第97回大会。これまでは決勝戦がリーグ戦終了後の11月に行われ、シーズン最後を盛り上げる大会でした。従来の参加チームは、1部スーパーリーグの11チームと2部プレミアリーグの上位5チームでしたが、今季はスーパーリーグ全14チームと、8月の時点でM3リーグの上位2チームの全16チームが出場します。前半戦の最終節となる6月2日から4日の第13節時点の上位8チームがホームアンドアウェイ方式で行われるホームチームとなり、1回戦はFAカップ決勝の翌月8月3日から6日がファーストレグ、8月18日から20日がセカンドレグが開催されます。その後。準々決勝は9月15日〜17日と9月23日〜25日に、準決勝は10月20日〜21日と11月3日〜5日にそれぞれファーストレグとセカンドレグが行われた後、一発勝負となる決勝はリーグ最終節直前の12月9日に予定されています。

MFLカップ

今季から新設されるこの大会は、各クラブのU23チームが出場する大会です。今回のスーパーリーグ改編に伴う改革の一つに、各クラブにU23チームの保持が義務付けられましたが、このリザーブリーグに参加するU23の14チームと昨季は2部プレミアリーグに参加したFAM-MSNプロジェクトの計15チームが出場する大会がこのMFLカップです。大会は参加15チームを8チームと7チームの2組に分けてグループステージを行い、各組の上位4チーム、計8チームがさらに「チャンピオンズリーグ」と呼ばれるリーグ戦を戦い、その上位2チームで決勝を行う形式です。

チャレンジカップ

2018年に始まり2019年に第2回が開催された後、コロナ禍で中止となっていたチャレンジカップが復活します。第1回と第2回は、マレーシアカップに出場できなかった1部スーパーリーグ12位のチームと、2部プレミアリーグの下位7チーム(当時のプレミアリーグは12チームあり、上位5チームはマレーシアカップに出場しました)を対象にした大会でしたが、今回は今季のマレーシアカップ出場16チーム中、準々決勝に進出できなかった8チームを対象として行われます。マレーシアカップ同様決勝を除くすべての試合がホームアンドアウェイ形式で行われます。

1月26日のニュース
タイリーグカップベスト16-サファウィ・ラシドとディオン・コールズが揃ってチームの勝利に貢献
サラワク・ユナイテッドFCオーナーが未払い給料を3月までの完済を約束
クランタンFCオーナー所有のインドネシア2部クラブが解散

今季のマレーシアスーパーリーグの日程が発表されました。詳細はこちらから確認できます。注目のカードなどは明日以降に紹介していきたいと思いますが、とりあえず第1節では昨季2部プレミアリーグで優勝を争ったクランタンFC対クチンシティFCがボラセパマレーシアJP的には注目です。

タイリーグカップベスト16-サファウィ・ラシドとディオン・コールズが揃ってチームの勝利に貢献

タイリーグのカップ戦、Revoカップ2023はベスト16が行われ、サファウィ・ラシドが所属するラーチャブリーFCと、ディオン・コールズが所属するブリーラム・ユナイテッドが勝利しています。*試合のハイライト映像は、タイリーグ公式YouTubeチャンネルより)

タイリーグカップ2023 ベスト16
1月25日@ドラゴン・ソーラー・パークスタジアム
ラーチャブリーFC 0-0 ノーンブワ・ピッチャヤFC(PK 5-4)
サファウィ・ラシドは移籍後初となる先発出場し、85分に交代しています。なおリーグ戦に続きこの試合でもイエローカードをもらっています。

1月25日@SCGスタジアム
ムアントン・ユナイテッド 1-2 ブリーラム・ユナイテッド
ディオン・コールズはリーグ戦に続き2戦連続で先発してフル出場しています。

サラワク・ユナイテッドFCオーナーが未払い給料を3月までの完済を約束

昨季の給料未払い問題が未だ解決されてないサラワク・ユナイテッドFCについて、クラブのオーナーで、サラワク州サッカー協会の会長でもあるポサ・マジャイス会長は、今年3月までにこの未払い給料を完済することを「再び」約束したと、東マレーシアのサッカー専門サイト、サラワククロックスが伝えています。

ポサ会長によれば、未払い給料の総額は100万マレーシアリンギ(およそ3000万円)を超えるということですが、サラワク州政府などからクラブに割り当てられた資金から、給料未払いとなっています選手への支払いが認められたと説明しています。

「選手には未払い給料が支払われることは既に通知済みである。クラブが受け取った資金は未払い給料の全てを完済するの十分であり、2月から段階的に支払いを始める予定で、せんしゅにはもうしばらく待っていてもらいたい。」と話したポサ会長ですが、既に一度は未払い完済を約束していましたが、その約束はこれまで守られていませんでした。その後、サラワク・ユナイテッドの選手は未払い給料問題をメディアを通じて明らかにし、マレーシアプロサッカー選手会(PFAM)も、サラワク・ユナイテッドの選手と面談を行っていました。

クランタンFCオーナー所有のインドネシア2部クラブが解散

今季からスーパーリーグに参戦するクランタンFCのオーナー、ザムサハムことノリザム・トゥキマン氏は様々な事業を手がける実業家としても知られていますが、このノリザム氏が所有するインゴネシア2部リーグのPSPSリアウが、公式にクラブの解散を発表しています。なお、ノリザム氏は、2018年に給料未払い問題が起こっていたPSPSリアウを資金援助する形でオーナーとなっていました。

今季のインドネシア2部リーグは昨年2022年8月に開幕したものの、135名が亡くなった10月1日の「カンジュルハンスタジアムの悲劇」以降は中断されており、各クラブとも5試合から7試合を終了しただけでした。3地区に分かれて開催される2部リーグの西地区に所属しているPSPSリアウは、ここまで0勝1分5敗、得点6失点11と9チーム中の最下位となっており、サポーターから不満の声が上がっていましたが、皮肉なことにインドネシアサッカー協会PSSIによる今回の2部リーグ中止に発表は、PSPSリアウサポーターからは3部への降格がなくなった、と好意的に受け止められていました、

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PSSIは1月12日に今季の2部リーグおよび3部リーグの中止を発表しましたが、その際にPSSIのユヌス・ヌシ事務局長は各クラブオーナーとの話し合いの結果、大多数の2部リーグクラブのオーナーが再開を望んでいないことがその理由と説明していますが、実際には2部リーグを運営する新インドネシアリーグ社と2部リーグクラブの双方が互いに信頼を欠いていることが原因という報道もあります。(28クラブ中20クラブが再開を望まなかった、という現地報道もあります。)

またインドネシアでは今年5月にFIFA U20ワールドカップが5月から6月にかけて開催されることから、それまでに今季は28チームが参加している2部リーグを終えることが困難だという点も考慮されたようです。

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という記事を書きましたが、2部リーグ再開の可能性が出てきたという報道がされています。新インドネシアリーグ社のフェリー・ポーラス社長はバブル形式(集中開催方式)で2月24日からの再開を目指しているというものです。

1月24日のニュース
サファウィ・ラシドとディオン・コールズがタイ1部リーグデビュー!-第16節結果とハイライト映像
国内移籍や復帰が目立つ今季のMリーグ外国籍選手
インドFAがムルデカ大会出場を表明⁉︎

2月24日の今季の開幕までおよそ1ヶ月と迫ったマレーシアスーパーリーグ。各チームの戦力も揃いつつある一方で、プレシーズンキャンプも始まっています。国外キャンプ組の筆頭はジョホール・ダルル・タジムJDTは昨年に続き今年もアラブ首長国連邦のドバイでキャンプを行い、いずれもロシア1部のFCロストフ、FCロコモティフ・モスクワ、FCゼニト・サンクトペテルブルク、ブルガリア1部のPFCレフスキ・ソフィアといった強豪との対戦も組まれています。一方、クダ・ダルル・アマンFCはトルコキャンプで地元のクラブやウズベキスタンのクラブと、またスランゴールFCやサバFC、トレンガヌFCとスリ・パハンFCは隣国タイのキャンプを行います。

サファウィ・ラシドとディオン・コールズがタイ1部リーグデビュー!-第16節結果とハイライト映像

タイ1部リーグ 第16節
1月21日(土)@80周年スタジアム(ナコーンラーチャシーマー)
ナコーンラーチャシーマーFC 1-2 プラチュワップFC
プラチュワップFCのジュニオール・エルドストールはベンチ入りしませんでした。

1月21日(土)@ドラゴン・ソーラーパーク(ラーチャブリー)
ラーチャブリーFC 0-2 コーンケン・ユナイテッド
ラーチャブリーFCのサファウィ・ラシドは46分に交代出場し、ロスタイムにはあわやデビュー戦初ゴール!という場面がありましたが、VARによる判定で取り消しとなっています。
またサファウィ・ラシドとともにとともにラーチャブリーFCに期限付き移籍しているムサ・シディベは先発して、フル出場しています。
*これまでリリドン・クラスニキがコーンケン・ユナイテッド所属としてきましたが、Transfermarktによると昨年末で期限付き移籍期間が終了していました。

試合のハイライト映像はタイリーグの公式YouTubeチャンネルより

1月22日(日)@タレールアンスタジアム(スコータイ)
スコータイFC 0-3 ブリーラム・ユナイテッド
ディオン・コールズは先発してフル出場しています。

試合のハイライト映像はタイリーグの公式YouTubeチャンネルより
国内移籍や復帰が目立つ今季のMリーグ外国籍選手

2月24日の今季の開幕までおよそ1ヶ月と迫ったマレーシアスーパーリーグ。各チームの戦力も揃いつつありますが、その中で目立つのが、外国籍選手の国内移籍と復帰です。スーパーリーグの外国籍選手枠が昨季の5名から今季は一気に9名と爆増したことで、各チームが国内リーグで実績のある選手の確保に動いたのがその大きな理由だと考えられますが、昨季所属選手の契約延長も含め、今季は見慣れた顔が多いシーズンとなりそうです。

昨季チャンピオンのJDTはトップチームでプレーしたFWベルグソン・ダ・シルヴァ、FWフェルナンド・フォレスティエリ、MFレアンドロ・ヴァレスケス、DFシェーン・ローリー、DFカルリ・デ・ムルガの5名は残留する一方で、2019年・2020年にJDTでプレーしたFWジオゴ(前タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド)と、昨季はペナンFCでプレーしたMFエンドリックを獲得しています。なお今季Mリーグ6年目で27歳のエンドリックは、同一国で5年間プレーすることで帰化選手として登録が可能となるFIFAの帰化選手規定を満たしていることから、マレーシア国籍を取得させて、マレーシア人選手登録を視野に入れての獲得です。

トミスラフ・スタインブリュックナー新監督が就任した昨季2位のトレンガヌFCは、MFハビブ・ハルーンや、セカンドチームでプレーしていたDFアルグジム・レゾヴィッチ、KLシティFCに期限付き移籍していたFWジョーダン・ミンターが残留する一方で、昨季まで3季に渡ってマラッカ・ユナイテッドでプレーしたFWソニー・ノルデを獲得しています。

退団した加賀山泰毅選手ら以外の3名が残留した昨季3位のサバFCは、Mリーグ2部プレミアリーグのクランタン・ユナイテッドFCでプレーしたFWジェイコブ・ンジョクを、また6位のKLシティは昨季スランゴールFCでプレーしたFWカイオンとトレンガヌFCプレーしたチェチェ・キプレ、さらに2019年にマラッカ・ユナイテッドでプレーしたパトリック・ライヒェルトを獲得しています。

また7位のスリ・パハンFCはクパー・シャーマン(トレンガヌFCから移籍)、ルーカス・シルヴァ(ペナンFCから移籍)の両FWを、8位のクダ・ダルル・アマンFCはマヌエル・イダルゴ(スリ・パハンから移籍)とマヌエル・オット(トレンガヌFCから移籍)の両MFを獲得、また12位のペナンFCはFWアドリアーノ(マラッカFCから移籍)と2021年にやはりマラッカ・ユナイテッドでプレーしたFWジオバネ・ゴメス、そして2020年にUITM FCでプレーしたMFウスマン・ファネを獲得しています。さらに昨季2部のPDRM FCには昨年前半までプレーした鈴木ブルーノ選手が復帰しています。

インドFAがムルデカ大会出場を表明⁉︎

先日のこのブログでは今年9月に開催予定のムルデカ大会について、マレーシアサッカー協会FAMが10年ぶりに開催するこの招待大会にはマレーシアよりFIFAランクが上位の3チームを招く予定があるという記事を取り上げました。第42回大会となる今年の大会は4チームによる準決勝と決勝、3位決定戦という形式で行われる予定で、FAMは東南アジアのタイやベトナム、中東のシリアやパレスチナを候補に招待交渉を行う予定のようです。そんな中、インドサッカー協会の事務局長がこのムルデカ大会参加を表明しています。。

インドサッカー協会AIFFのシャジ・プラバカラン事務局長は自身のツイッターで、マレーシアサッカー協会のハミディン・アミン会長と「実りのある」話し合いを既に行なったとして、インド代表のムルデカ大会出場を表明しています。なおこの記事の執筆時点では、マレーシアサッカー協会FAMからの正式発表はありませんが、FIFAランキング104位のインドは、FAMが予定しているマレーシアのFIFAランキング154位より上の国を招待したい、という条件を満たしています。

しかしなぜ、インドがこれほどムルデカ大会参加に積極的なのかには疑問が残りますが、実はこの話には伏線があるようです。サッカー専門サイトのスムアニャボラによると、インドサッカー協会AIFFは予定されていた役員選挙が協会内の混乱で延期され、これを受けたインド最高裁が昨年5月にAIFFの解散と、国内サッカーの統括などを行う特別委員会の設置を命令しましたが、FIFAはこれが「第三者による過度の介入」でありFIFAの規約に抵触するとして、8月にAIFFの資格を停止するという処分を下しました。その後、インド最高裁は日常業務の管理を特別委員会からAIFFに戻されると発表し、AIFFの新会長にカリヤーン・チョーベー氏が就任しました。

そしてチョーベーAIFF会長が昨年10月ごろに提案したのが、1950年代から60年代にかけてインド代表が出場していたこのムルデカ大会の復活だったようです。しかしながら、FAMがAIFFからそういった提案を受けていたにもかかわらず、ムルでか大会再開が決まり、その招待国の候補にインドが上がらなかったことから、インド国内のサッカーファンからは不満や批判の声が上がっていたようです。このため、そういった声を鎮静化するため、そしてAIFFの本気度を示すためのプラバカラン事務局長のツイートとなったようです。

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ムルデカ大会の招待国の候補が明らかになった際には、隣国インドネシアからも失望の声が上がっているようです。サッカー専門サイトのハリマウマラヤによると、ベトナムやタイと同様にAFC選手権アジアカップ2023本戦の出場を決めているインドネシアがムルデカ大会が招待国の候補に入っていないことが国内メディアで取り上げられており、1961年、1962年、1969年と3度の優勝を誇るインドネシアは、マレーシアにとっては「強豪」と見なされていないのか、という失望のようです。
 そしてこういった各国の反応を見ると、この歴史ある大会の重みを理解していないのは、実はマレーシアサッカー協会FAMそのものだったのかもしれません。