タイリーグ開幕-代表コンビのエルドストールはフル出場も、タンはベンチ入りせず
2021/2022年シーズンのタイ1部リーグが9月3日に開幕しています。昨季は1部と2部合わせて通算でマレーシア人選手5名が在籍していましたが、今季は1部のチョンブリーFCでプレーする代表DFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)とポリス・テロFCでプレーするやはり代表DFドミニク・タンの2名だけとなっています。
タイ1部リーグ第1節
2021年9月5日@チョンブリースタジアム
チョンブリーFC 1-1 BGパトム・ユナイテッドFC
昨季12位のチョンブリーFCが昨季のチャンピオンに挑んだこの試合は、2019年と2020年にはMリーグ1部のJDTでプレーしたジオゴ・ルイス・サントスのゴールでBGパトム・ユナイテッドFCが17分に先制しましたが、チョンブリーFCも68分にデニス・ムリーリョが自身が倒されて得たPKを決めて同点とし、試合はそのまま引き分けています。
ジュニオール・エルドストールは先発してフル出場しています。
(試合のハイライト映像はチョンブリーFCの公式Youtubeチャンネルより)
2021年9月5日@PATスタジアム
ポートFC 3-3 ポリス・テロFC
昨季3位のポートFCが昨季11位のポリス・テロをホームに迎えた一戦は、前半だけで3点を挙げたポリス・テロFCにポートFCが追いつき、こちらも引き分けに終わっています。
ドミニク・タンはこの試合はベンチ入りしませんでした。
ペラFCはクラブ史上初の2部降格決定をサポーターに謝罪
先週末に開催されたMリーグ1部第21節でマラッカ・ユナイテッドFCに敗れて来季の2部降格が決まったペラFCは、クラブの公式Facebookにサポーターに向けた公式謝罪文を投稿しています。
1921年のマラヤカップ(現マレーシアカップ)第1回大会への出場から数えてクラブ創設100年記念の年にもかかわらず、Mリーグが2部制となった1990年以来、一度も2部でプレーしたことがなかったペラFCがクラブ史上初の2部降格となった事態に対し、今季途中に就任したアズマン・ノーGM(ゼネラルマネージャー)は、現在のMリーグクラブの中で2部へ降格したことがなかった唯一のクラブであるペラFCの1部残留に向けて全力を尽くしたが、それが実らず記念の年に2部に降格することを残念に思うと述べています。
「2部降格は今後もクラブの歴史に残る出来事であるが、我々が現状から立ち直るためには最も重要で意味があることを学んだと考えたい。2部降格はペラFCの終わりを意味するものではなく、むしろこれをより良いクラブとなるための新たな始まりとしたい。」と述べているアズマンGMは、来季の2部プレミアリーグ優勝と1シーズンでの1部スーパーリーグ復帰をサポーターに約束する一方で、クラブの完全民営化を進め、クラブの短期と長期の目標を定めることなども合わせて約束しています。
スランゴールFCのイフェダヨがシーズン最多ゴール新記録
昨日9月5日のMリーグ1部第21節でサバFCに6-0と圧勝したスランゴールFCで一際活躍したのが今季3度目のハットトリックを達成したFWイフェダヨ・オルセングンでした。2019年途中からスランゴールFCに加入したナイジェリアとバーレーンの二重国籍を持つこのイフェダヨ選手は昨日のゴールで今季通算ゴールが25(21試合)となりましたが、これはMリーグのシーズン最多ゴールの新記録となっています。なお、1シーズン3回のハットトリックもMリーグの新記録となっています。
これまでのシーズン最多ゴールの記録は2017年にケランタンFA(当時、現ケランタンFC)とJDTでプレーしたレバノン出身のモハマド・ガダルと今季第20節までにJDTのベルグソン・ダ・シルヴァが持っていた23ゴールでした。(ガダル選手はケランタンFAで18、JDTで5ゴールの合計23ゴール)
昨季2020年はリーグが短縮され11試合となった中で12ゴールを挙げてリーグ得点王となったイフェダヨ選手は2季連続の得点王を目指しますが、2位のベルグソン選手が2ゴール差で迫っており、今季の得点王争いは最終節を終えるまで決着はつかなそうです。
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2季連続得点王を目指すイフェダヨ選手に代表されるように、リーグ得点王は2004年のスーパーリーグ開始以降、ほとんどが外国籍選手によって獲得されています。2004年から昨季2020年までの間で、マレーシア人のリーグ得点王は2004年のインドラ・プトラ・マハユディン(パハンFA、15ゴール)、2009年のニザルディン・ユソフ(プルリスFA、18ゴール)、2010年アシャアリ・サムスディン(トレンガヌFA、18ゴール)、2011年アブドル・ハディ・やはや(トレンガヌFA、20ゴール)となっていますが、実は2009年から2011年はMリーグが外国籍選手の獲得を禁じていたため、外国籍選手と競った結果のマレーシア人得点王は2004年のインドラ・プトラ選手まで遡らなければなりません。ちなみにこのインドラ・プトラ選手は今月40歳になりましたが今季もKLシティFCでプレーしています。